JP6640353B2 - 映像表示装置、テレビジョン受像機、送信装置、制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents

映像表示装置、テレビジョン受像機、送信装置、制御プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、映像表示装置、テレビジョン受像機、送信装置、制御プログラム及び記録媒体に関する。
音声に関する技術では、人が感じる音の大きさであるラウドネスを用いて、コンテンツ毎の音の大きさに対する視聴者の感じ方を均一化する技術が知られている。また、映像に関する技術では、HDR等の高輝度の表示が可能となり、コンテンツ毎で視聴者による明るさの感じ方が大きく変わる機会が多くなってきている。
日本国公開特許公報「特開2009−27550号公報(2009年2月5日公開)」
コンテンツ毎で視聴者による明るさの感じ方が大きく変化すると、視聴者の心理的負担が大きくなる場合がある。例えば、映像が表示出来ないタイミングであるチャンネル切り替え時またはコンテンツ切り替え時において、通常、黒画面を表示する。しかし、SDRに比べて、HDRは輝度の変動幅が大きいことから、切り替え前のコンテンツの輝度が高い場合、黒画面を表示すると、輝度差が大きく、視聴者が違和感を持つことがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテンツの切り替え時に視聴者の明るさの感じ方が大きく変化することを防ぐ技術を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る映像処理装置は、映像信号の映像特徴量を算出する算出部と、上記映像信号の示す表示映像に挿入されるミュート映像を生成するミュート映像生成部と、を備え、上記ミュート映像生成部は、上記ミュート映像の輝度を、上記ミュート映像よりも時間的に前に表示される表示映像を表す映像信号の映像特徴量に応じた値となるように設定する。
本発明の一態様によれば、コンテンツの切り替え時に視聴者の明るさの感じ方が大きく変わることがなくなり、視聴者の無用な心理的負担を軽減することができる。
本発明の実施形態1、2及び6に係る表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るテレビジョン受像機の外観を示す図である。 本発明の実施形態1に係るミュート映像生成方法を説明するフローチャートである。 ミュート映像の輝度値の変化を示す図であり、(a)及び(c)は、従来の表示装置における輝度値を示し、(b)及び(d)は、本発明の実施形態1に係る表示装置における輝度値を示している。 表示映像の輝度値の経時変化を示すグラフであり、(a)及び(b)は、次コンテンツがない場合の輝度値の経時変化を示し、(c)及び(d)は、次コンテンツがある場合の輝度値の経時変化を示している。 MaxFALLを算出するための疑似コードの一例である。 本発明の実施形態1における感覚輝度値を算出するための疑似コードの一例である。 本発明の実施形態1における感覚輝度値を算出するための疑似コードの一例である。 本発明の実施形態1に係る感覚輝度値の算出方法の一例を説明するための図であり、(a)及び(b)は、所定範囲の輝度値を除外する前の図であり、(c)及び(d)は、所定範囲の輝度値を除外した後の図である。 表示映像の輝度値の経時変化を示すグラフであり、(a)及び(b)は、次コンテンツがない場合の輝度値の経時変化を示し、(c)及び(d)は、次コンテンツがある場合の輝度値の経時変化を示している。 本発明の実施形態3、4及び5に係る映像処理装置を備えた表示装置の構成を示すブロック図である。 表示映像の輝度値の経時変化を示すグラフであり、(a)は、従来の表示装置の輝度値の経時変化を示し、(b)は、本発明の実施形態3に係る表示装置の輝度値の経時変化を示している。 本発明の実施形態3、4、5、6及び7に係る送信装置の構成を示すブロック図である。 メタ情報生成部によって生成されるVideo_Component_Desciptorの一例を示す図である。 表示映像の輝度値の経時変化を示すグラフであり、(a)は、従来の表示装置を示し、(b)は、本発明の実施形態4に係る表示装置を示している。 表示映像の輝度値の経時変化を示すグラフであり、(a)は、従来の表示装置を示し、(b)は、本発明の実施形態5に係る表示装置を示している。 本発明の実施形態7に係る映像処理装置を備えた表示装置の構成を示すブロック図である。 メタ情報生成部によって生成されるEITの一例を示す図である。(a)は、EITの一例を示す図であり、(b)は、(a)に示す記述子D1の他の一例を示す図であり、(c)は、電子番組表(EPG)の一例を示す図である。 表示映像の色度の経時変化を示すグラフであり、(a)は従来の映像処理装置における色度の経時変化を示すグラフであり、(b)、(c)及び(d)は、本実施形態に係る映像処理装置における色度の経時変化の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。ただし、本実施形態に記載されている構成は、特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
本発明の各実施形態に係る映像処理装置は、映像信号の映像特徴量を算出する算出部と、映像信号の示す表示映像に挿入されるミュート映像を生成するミュート映像生成部と、を備え、ミュート映像生成部は、ミュート映像の輝度を、ミュート映像よりも時間的に前に表示される表示映像を表す映像信号の映像特徴量に応じた値となるように設定する。
ここで、映像特徴量とは、映像の感覚的な明るさを示す指標である。映像特徴量の例として、感覚輝度値等を挙げることができる。感覚輝度値とは、映像信号における輝度値から算出される指標である。感覚輝度値の例として、平均輝度値、最大輝度値、輝度値ヒストグラムの中央値、および、MaxFALL(Maximum Frame Average Light Level)及びそれらの組み合わせ等を挙げることができる。なお、映像特徴量は、感覚輝度値のように映像信号における輝度値から算出される指標のみではなく、映像信号における色度から算出される指標も含む。
本明細書において、「ミュート映像」とは、2つの異なるコンテンツの間またはコンテンツにおけるシーン切り替え等のタイミングにおいて、表示映像に挿入される映像データ、又は当該映像データによって表される画像のことを指す。
〔実施形態1〕
(表示装置)
本実施形態1に係る映像処理装置20を備えた表示装置1について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る映像処理装置20を備えた表示装置1の構成を示すブロック図である。また、図2は、表示装置1の外観を示す正面図である。図1が示すように、表示装置1は、表示パネル10、受信部11及び映像処理装置20を備えている。また、表示装置1は、チューナーを備える構成とし、テレビジョン受像機として実現されてもよい。なお、表示装置は、映像表示装置と呼称してもよい。
(映像処理装置)
映像処理装置20は、受信部11が受信した映像信号を復号することにより映像を構成する複数のフレームを順次出力する装置であり、映像制御部21、操作受付部26及びパネル制御部27を備えている。
ここで、受信部11が受信する映像信号は、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface:高精細度マルチメディアインターフェース)規格に基づくHDMI信号、Tuner信号(チューナーによって受信した信号)及びCVBS(Composite Video, Blanking, and Sync:コンポジット映像信号)信号等のHDR信号であり得る。
(映像制御部)
映像制御部21には、映像信号取得部(取得部)22、算出部23、ミュート映像生成部24及びミュート映像挿入部25が含まれる。
取得部22は、受信部11が受信した映像信号を取得する。取得部22は、取得した映像信号のうち、映像信号に含まれる映像データをミュート映像挿入部25及び算出部23へ出力する。
算出部23は、入力された映像データを参照して、映像データに含まれる各コンテンツ(番組及びCM)における映像特徴量を算出する。換言すれば、算出部23は、表示映像に係る映像特徴量を算出する。映像特徴量の算出例については後述する。
算出部23は、取得部22が取得した映像信号に含まれる複数のフレームにおいて、フレーム毎の平均輝度値である第2の平均輝度値をそれぞれ算出し、当該複数のフレームについて当該第2の平均輝度値を平均することにより、第1の平均輝度値を算出し、当該第1の平均輝度値を映像特徴量としてもよい。なお、算出部23は、第2の平均輝度値を算出する際に、後述するように、所定値以上の輝度値を除外したアクティブ画像領域において、第2の平均輝度値を算出してもよい。
算出部23は、算出された映像特徴量をミュート映像生成部24に出力する。なお、映像特徴量の具体的説明は後述する。
ミュート映像生成部24は、入力された映像特徴量に応じた値となるように、ミュート映像の輝度値を設定し、当該輝度値を有するミュート映像を生成する。またミュート映像生成部24は、操作受付部26より表示映像を停止する操作を受け付けた際に、停止した表示映像の映像特徴量に応じた値となるように、ミュート映像の輝度値を設定し、当該輝度値を有するミュート映像を生成する。例えば、ミュート映像生成部24は、
(1)ミュート映像の輝度と、
(2)ミュート映像よりも時間的に前に表示される表示映像を表す映像データの感覚輝度値と、
の差異が所定の範囲内となるように、ミュート映像の輝度を設定する。ここで、「ミュート映像よりも時間的に前に」とは、例えばミュート映像の直前のことである。
なお、本明細書において、「ミュート映像よりも時間的に前に表示される表示映像」のことを、「第1の表示映像」とも呼称する。ここで、「第1の表示映像の後に」とは、例えば第1の表示映像の直後のことであるがこれに限定されるものではない。また、「ミュート映像よりも後に表示される表示映像」のことを、「第2の表示映像」とも呼称する。また、「第1の」及び「第2の」を付けずに用いられる「表示映像」との表現は、上述の第1の表示映像及び第2の表示映像の少なくとも何れかを含むものとして用いられることがある。
また、「所定の範囲内となるように」とは、
ミュート映像の輝度値=映像データの感覚輝度値
となる場合も含まれるし、
|ミュート映像の輝度値−感覚輝度値|/感覚輝度値 ≦ A(例えばA=0.1)と表される場合も含まれる(ここで、表記|X|は、Xの絶対値を示す)。また、所定の映像データの範囲は適宜設定することもできる。また、所定の範囲には、丸め込み等に起因した計算誤差に伴う値の変動も含まれる。
ミュート映像生成部24は、生成されたミュート映像をミュート映像挿入部25に出力する。
ミュート映像挿入部25は、取得部22から入力された映像データとミュート映像生成部24から入力されたミュート映像とを用いて、映像データにミュート映像を挿入する。ミュート映像を挿入する映像データ上での時間的位置は、例えば、2つの異なるコンテンツの間であってもよいし、あるコンテンツにおけるシーン切り替えのタイミングであってもよいし、その他のタイミングであってもよい。またミュート映像挿入部25は、操作受付部26より表示映像を停止する操作を受け付けた際に、停止した映像の後にミュート映像を挿入する。またミュート映像挿入部25は、ミュート映像が挿入された映像データをパネル制御部27へ出力する。
(その他の部材)
操作受付部26は、ユーザによる操作を受け付ける。操作受付部26が受け付ける操作の一例として、映像の表示を開始する操作、及び表示映像を停止する操作等が挙げられる。
パネル制御部27は、ミュート映像挿入部25から入力された映像データをトーンマッピングすることにより、映像データを適切な輝度で表示パネル10において表示できるようにする。トーンマッピングとは、映像信号に含まれる輝度情報を、表示パネル10で表現できるどの輝度に割り振るかを決定するものである。
表示パネル10は、映像の表示が可能な表示装置であればどのような装置によって実現されてもよいが、具体的な例としては、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、及びプラズマディスプレイ等が挙げられる。
なお、表示パネル10及びパネル制御部27をまとめて表示部とも呼称する。表示部は、ミュート映像挿入部25においてミュート映像が挿入された表示映像を表示するので、ミュート映像表示部と呼称してもよい。
(ミュート映像生成処理)
本実施形態に係る映像処理装置20により実行されるミュート映像生成処理の流れを、図3を参照して説明する。図3は、ミュート映像生成処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態に係る映像処理装置20は、以下に説明するステップS0〜S4を実行することによって、輝度値を設定したミュート映像を生成する。
まず、取得部22は、映像信号を取得する(ステップS0)。取得部22は、取得した映像信号のうち、映像データをミュート映像挿入部25及び算出部23へ出力する。
次に、算出部23は、取得部22から入力された映像データより、映像データに含まれる各コンテンツに対応する映像特徴量を特定する(ステップS1)。
次に、ミュート映像生成部24は、算出部23から映像特徴量を取得し、取得した映像特徴量に応じた値となるように、ミュート映像の輝度値を設定し、当該輝度値を有するミュート映像を生成する(ステップS2)。また、ステップS2では、ミュート映像生成部24は、操作受付部26より表示映像を停止する操作を受け付けた際に、停止した表示映像の映像特徴量に応じた値となるように、ミュート映像の輝度値を設定し、当該輝度値を有するミュート映像を生成する。
次に、ミュート映像挿入部25は、取得部22から入力された映像データとミュート映像生成部24から入力されたミュート映像とを用いて、映像データにミュート映像を挿入する(ステップS3)。
次に、パネル制御部27は、ミュート映像挿入部25から入力された映像データをトーンマッピングすることにより、映像データを適切な輝度で表示パネル10において表示できるようにする。これにより、映像データが表示パネル10に表示される(ステップS4)。
以上のように、本実施形態に係るミュート映像生成処理では、ミュート映像の輝度値の値を、ミュート映像よりも時間的に前に表示される映像データの感覚輝度値に応じた値とするため、ミュート映像とミュート映像の前に表示される映像データとの輝度値の差異を低減することができ、輝度差によるユーザへの心理的負担を軽減することができる。
次に、図4及び5を参照して、本実施形態に係る輝度値を設定したミュート映像生成処理の一例についてより具体的に説明する。
図4の(a)及び(c)では、ミュート映像の輝度値が0nitであり、ミュート映像とミュート映像の前後のコンテンツとの輝度値の差異が大きい。ミュート映像生成部24は、図4の(b)及び(d)に示すように、ミュート映像とミュート映像よりも時間的に前に表示されるコンテンツとの輝度値の差異が所定の範囲内となるように、ミュート映像の輝度値を設定する。その結果、図4の(b)及び(d)に示すように、図4の(a)及び(c)と比較して、コンテンツの切り替え時におけるミュート映像とミュート映像の前後のコンテンツとの輝度値の差異が低減される。
図5は、表示映像(コンテンツ及びミュート映像)の輝度値の経時変化を示している。図5の(a)及び(c)は、従来の映像処理装置における輝度値の経時変化を示しており、図5(a)は、表示映像を停止した場合を示し、図5(c)は、各コンテンツ間にミュート映像を挿入した場合を示している。図5の(b)及び(d)は、本実施形態に係る映像処理装置における輝度値の経時変化を示しており、図5(b)は、表示映像を停止した場合を示し、図5(d)は、各コンテンツ間にミュート映像を挿入した場合を示している。図5の(a)及び(c)に示すように、従来の映像処理装置では、ミュート映像とミュート映像の前後のコンテンツとの輝度値の差異が大きくなる。一方、図5の(b)及び(d)に示すように、本実施形態に係る映像処理装置20では、ミュート画像生成部24は、
(1−1)ミュート映像の輝度と、
(1−2)ミュート映像よりも時間的に前に表示される表示映像(第1の表示映像)を表す映像データの感覚輝度値と、
の差異が所定の範囲となるように、ミュート映像の輝度値を設定する。その結果、図5の(b)及び(d)では、図5の(a)及び(c)と比較して、ミュート映像とミュート映像の前後のコンテンツとの輝度値の差異が低減する。
このように、本実施形態に係る映像処理装置20では、ミュート映像の輝度値を、ミュート映像よりも時間的に前に表示される映像データの感覚輝度値に対して所定の範囲の値とするため、ミュート映像とミュート映像の前に表示される映像データとの輝度値の差異を低減することができ、輝度差によるユーザへの心理的負担を軽減することができる。
(映像特徴量の算出例)
以下では、図6及び7を参照して、算出部23による映像特徴量の算出例について説明する。
本明細書において、映像特徴量とは、対象となる映像の明るさに関連した特徴量のことを指す。映像特徴量の一例として、以下に具体的に説明する感覚輝度値(CPL: Contents Perceptual Luminance)を挙げることができる。なお、以下の説明はあくまで感覚輝度値の算出の例であり、これによって本願明細書の記載を限定しようとするものではない。
(例1:MaxFALLを用いる算出方法)
本例では、算出部23は、取得した映像データから最大フレーム平均輝度MaxFALL(Maximum Frame Average Light Level)を算出し、算出したMaxFALLを感覚輝度値として設定する。ここで、MaxFALLとは、映像を構成する全フレーム中の平均輝度の最大値であり、CEA861.3によってアルゴリズムは規定されている。図6に、MaxFALLを算出するための疑似コードを示す。
図6に示すように、算出部23は、あるフレームにおけるアクティブ画像領域(activeimage area)に含まれる1画素毎に、非線形画素値である(R’,G’,B’)を、cd/m2(カンデラ毎平方メートル)を単位とする線形輝度値である(R,G,B)に変換する。そして(R,G,B)のうちの最大値を、当該画素における最大輝度値maxRGBとして設定する。
そして、算出部23は、アクティブ画像領域に含まれる全ての画素の最大輝度値maxRGBの平均を当該フレームにおける平均輝度flameAverageLightLevelとして設定する。
さらに、算出部23は、映像シーケンスに含まれる全てのフレームのうち、最大の平均輝度flameAverageLightLevelをMaxFALLに設定し、このMaxFALLを、対象映像の感覚輝度値に設定する。
なお、アクティブ画像領域とは、例えば、後述するように、対象のフレームから所定の輝度値以上の領域を除外することによって得られる領域のことを指すが、これに限定されるものではなく、適宜設定することもできる。
(例2:黒画面及び白画面を除外する方法)
映像シーケンスに含まれる全てのフレームの中に、白画面(平均輝度が閾値Wt(Bk<Wt)以上の画面)を有するフレームが含まれている場合、MaxFALLの値が非常に大きい値となるため、算出部23において算出する映像特徴量が、当該映像シーケンス全体の特徴として適していないことがある。
本例では、算出部23は、黒画面(平均輝度が閾値Bk以下の画面)、及び白画面(平均輝度が閾値Wt(Bk<Wt)以上の画面)のうち少なくともいずれか一方を除外することにより、感覚輝度値を算出する。感覚輝度値の算出に本例を用いることによってより好適な感覚輝度値を算出することができる。
図7に、算出部23が本例に係る感覚輝度値を算出するための疑似コードを示す。図7に示すように、算出部23は、取得した映像データに含まれるあるフレームにおけるアクティブ画像領域(active image area)に含まれる1画素毎に、当該ピクセルの線形輝度値Y(linear luminance value Y)を算出する。線形輝度値Yの算出は、図7の点線枠内に示した疑似コードによって行う。より具体的には、算出部23は、当該画素における赤緑青の各色に関する画素値(Rin,Gin,Bin)に対してEOTF(Electro-Optical Transfer Function)変換を適用することにより、赤緑青の各色に関する輝度値(R,G,B)を算出し、更に、これら各色に関する輝度値(R,G,B)の全てを参照することによって、輝度値Yを算出する。より具体的には、
Y = 0.2627R + 0.6780G + 0.0593B
によって輝度値Yを算出する。
そして、算出部23は、映像データにおける各フレームに含まれる各画素の輝度値Yを参照することによって対象映像の感覚輝度値を算出する。
より具体的には、算出部23は、図7に示すように、アクティブ画像領域に含まれる全ての画素の輝度値Yの平均を当該フレームにおける平均輝度flameAverageLuminanceとして設定する。
更に、算出部23は、図7に示すように、映像シーケンスに含まれる全てのフレームのうち、黒画面(平均輝度が閾値Bk以下の画面)、及び白画面(平均輝度が閾値Wt(Bk<Wt)以上の画面)のうち少なくともいずれか一方を除外したうえで、平均輝度flameAverageLuminanceの平均を取ることにより、対象映像の感覚輝度値を算出する。なお、閾値Bk(第1の閾値)及びWt(第2の閾値)の具体的値は本実施形態を限定するものではないが、例えばBk=50、Wt=2000などとすればよい。
(アクティブ画像領域)
以下では、上記の説明に登場したアクティブ画像領域についてより具体的に説明する。
算出部23は、1フレームあたりのフレーム輝度値を算出する際、所定の閾値以上の輝度を有する領域を除外して、当該フレーム輝度値を算出することが好ましい。ここで、所定の閾値以上の輝度を有する領域を除外した画像領域をアクティブ画像領域と称する。
アクティブ画像領域の一例として、表示パネルの表示可能最大輝度が1000nitであり、所定の閾値を200nitとした場合の算出部23の処理について図8を参照して説明する。
図8の(a)及び(b)に示す例では、ラインL1に沿った輝度において、200nitを超える輝度が存在する。算出部23は、図8の(a)に示すラインL1に沿って輝度の平均を算出しようとする場合、所定の輝度である200nit以上の高輝度領域については、当該領域の輝度値を用いることなく、フレーム輝度値を算出する。
より具体的には、算出部23は、図8(c)に示すように、所定の閾値以上の輝度を有する領域を除外領域とし、図8(d)に示すように、当該除外領域に含まれる輝度をフレーム輝度値の算出に用いない。換言すれば、算出部23は、除外領域以外の領域に含まれる輝度を参照して、フレーム輝度値を算出する。
〔実施形態2〕
本実施形態2に係る映像処理装置20を備えた表示装置1について、図9を参照して以下に説明する。以下の説明では、上記実施形態において既に説明した事項については説明を省略し、上記実施形態とは異なる点について説明を行う。
本実施形態に係る表示装置1は、表示装置1が備えるミュート画像生成部24に代えて、ミュート画像生成部24aを備えている。
図9は、表示映像の輝度値の経時変化を示している。図9の(a)及び(c)は、従来の映像処理装置における輝度値の経時変化を示しており、図9(a)は、表示映像を停止した場合を示し、図9(c)は、各コンテンツ間にミュート映像を挿入した場合を示している。図9の(b)及び(d)は、本実施形態に係る映像処理装置20における輝度値の経時変化を示しており、図9(b)は、表示映像を停止した場合を示し、図9(d)は、各コンテンツ間にミュート映像を挿入した場合を示している。図9の(b)及び(d)に示すように、本実施形態に係る映像処理装置20は、ミュート映像の輝度値を徐々に低下させる構成となる。
ここで、本明細書において、輝度値を徐々に低下とは、
・輝度値を段階的に低下させること
・輝度値を線形的又は非線形的に低下させること
を含む。また、本実施形態において、輝度値を低下させる割合は、ミュート映像の表示時間の長さや低下させるべき輝度値等に応じて適宜設定することができる。
より具体的には、本実施形態に係るミュート画像生成部24aは、
(2−1)ミュート映像の輝度と、
(2−2)ミュート映像よりも時間的に前に表示される表示映像(第1の表示映像)を表す映像データの感覚輝度値と、
の差異が所定の範囲となるように、ミュート映像の輝度の初期値を設定し、当該ミュート映像の輝度の初期値より、時系列に沿って低下するように、ミュート映像の輝度値を設定する。その結果、図9の(b)及び(d)では、ミュート映像の輝度値が徐々に低下する構成となっており、輝度値の急激な変動を抑制する。これにより、輝度差によるユーザへの心理的負担を軽減することができる。
なお、輝度値を低下させる低下率は、本実施形態を限定するものではなく、適宜設定することができる。
〔実施形態3〕
本実施形態3に係る映像処理装置20を備えた表示装置1について、図10及び11を参照して以下に説明する。以下の説明では、上記実施形態において既に説明した事項については説明を省略し、上記実施形態とは異なる点について説明を行う。
本実施形態に係る表示装置1は、表示装置1が備える受信部11、取得部22及びミュート映像生成部24に代えて、受信部11b、取得部22b及びミュート映像生成部24bを備えている。
本実施形態では、送信装置30において、発信される映像信号に各コンテンツの輝度情報等のメタ情報が埋め込まれる。より具体的には、送信装置30により、あるコンテンツのメタ情報に、当該あるコンテンツの輝度情報に加え、当該あるコンテンツよりも後に表示されるコンテンツの輝度情報が埋め込まれる。換言すれば、現時点のコンテンツのメタ情報に、現時点のコンテンツの輝度情報と次コンテンツの輝度情報とが埋め込まれる。なお、「現時点のコンテンツ」とは、ミュート映像より時間的に前に表示される表示映像(第1の表示映像)に対応するものであり、「次コンテンツ」とは、ミュート映像よりも後に表示される表示映像(第2の表示映像)に対応するものである。送信装置30の具体的説明は後述する。
上述した輝度情報には、平均輝度、最大輝度、輝度値の中央値、MaxFALL及びそれらから算出された次コンテンツ全体の感覚輝度値が含まれる。また、上述した輝度情報には、さらに、
・現時点のコンテンツ全体の感覚輝度値
・現時点のコンテンツの最後の所定の期間内の感覚輝度値
・次コンテンツの先頭の所定の期間内の感覚輝度値
の少なくとも何れかを含む構成としてもよい。ここで、「所定の期間」とは、特に限定されておらず、例えば、1分、2分または3分のように、適宜選択することができる。また、映像信号に含まれるコンテンツに応じて所定の期間を設定してもよい。
なお、輝度値の中央値としては、1フレームあたりの輝度値の中央値を複数フレームに亘って平均した平均中央値、または1フレームあたりの平均輝度値に基づく、複数フレームに亘るヒストグラムの中央値、の何れであってもよい。
受信部11bは、上述した映像信号を受信し、取得部22bへ出力する。
取得部22bは、図10に示すように、受信部11から映像信号を取得し、現時点のコンテンツの映像データをミュート映像挿入部25及び算出部23に出力し、次コンテンツの映像特徴量をミュート映像生成部24bに出力する。
本実施形態に係るミュート映像生成部24bは、
(3−1)算出部23から入力された現時点のコンテンツの映像特徴量と、
(3−2)取得部22から入力された次コンテンツの映像特徴量と、
に応じた値になるように、ミュート映像の輝度値として設定し、ミュート映像を生成する。換言すれば、ミュート映像の輝度値は、第1の表示映像及び第2の表示映像に係る映像特徴量に応じた輝度である。例えば、ミュート映像生成部24bは、上記(3−1)と上記(3−2)との平均値をミュート映像の輝度値として設定する。
ここで、図11を参照して、本実施形態に係る映像処理装置20の表示映像の輝度値の経時変化について説明する。なお、図11(a)は、従来の映像処理装置における輝度値の経時変化を示しており、図11(b)は、本実施形態に係る映像処理装置20における輝度値の経時変化を示している。図11(b)に示すように、本実施形態に係る映像処理装置20では、ミュート映像の前後のコンテンツの輝度値の平均値をミュート映像の輝度値に設定するので、ミュート映像とミュート映像の前後のコンテンツとの輝度値の差異が低減される。
このように、本実施形態に係る映像処理装置20では、ミュート映像とミュート映像の前に表示される映像データとの輝度値の差異を低減するだけでなく、ミュート映像とミュート映像の後に表示される映像データとの輝度値の差異を低減することができる。これにより、輝度差によるユーザへの心理的負担を軽減することができる。
(送信装置)
本実施形態に係る送信装置30について、図12を参照して以下に説明する。図12は、本実施形態に係る送信装置30の構成を示すブロック図である。図12が示すように、送信装置30は、メタ情報生成部31、エンコーダ32及び送信部33を備えている。送信装置30の外部の構成として、例えばカメラ40が挙げられる。カメラ40は映像を撮影し、撮影した映像の映像信号を送信装置30へ出力する。送信装置30は、入力された映像信号をメタ情報生成部31及びエンコーダ32において取得する。
メタ情報生成部31は、取得した映像信号に基づきメタ情報を生成し、送信部33へ出力する。
エンコーダ32は、取得した映像信号を符号化し、映像データを生成する。エンコーダ32は、生成した映像データを送信部33へ出力する。送信部33は、
(3−3)メタ情報生成部31から入力されたメタ情報と、
(3−4)エンコーダ32から入力された映像データと、
を送信用映像信号に含ませて送信する。
なお、映像信号は、放送波によって伝送されてもよいし、インターネット等のネットワークを介して伝送されてもよい。また、メタ情報を第1の伝送路経由で伝送し、映像データを第2の伝送路を介して伝送する構成としてもよい。ここで第1の伝送路をインターネットなどのネットワークとし、第2の伝送路を放送波としてもよいし、第1の伝送路を放送波とし、第2の伝送路をインターネットなどのネットワークとしてもよい。又はそれ以外の組み合わせであってもよく、特に限定されない。
本実施形態に係る送信装置30の感覚輝度情報の送信態様の一例について、図13を参照して以下に説明する。
本例では、メタ情報生成部31は、感覚輝度情報を含む映像コンポーネント記述子Video_Component_Descriptorを生成し、送信部33は、当該Video_Component_Descriptorを、例えば映像信号の一部として送信する。ここで、高度BSデジタル放送の多重化方式としてMMTを用いた場合、送信部33は、Video_Component_Descriptorを、MMT−SIメッセージのPAメッセージに格納されているMPT(MMT Package Table)に含めて送信する。
図13は、メタ情報生成部31によって生成されるVideo_Component_Desciptorの一例を示す図である。
図13に示すように、メタ情報生成部31によって生成されるVideo_Component_Desciptorには、テキストキャラクターtext_charが含まれる。メタ情報生成部31が生成するtext_charには、
・本コンテンツの
(A−1) コンテンツ全体の感覚輝度値
(A−2) 各時間領域毎の感覚輝度値(例:10分毎、シーン毎、全体10分割の1つ)
(A−3) コンテンツの先頭1分の感覚輝度値
(A−4) コンテンツの最後の1分の感覚輝度値
の少なくとも何れか、及び、
・次コンテンツの
(B−1) コンテンツ全体の感覚輝度値
(B−2) コンテンツの先頭1分の感覚輝度値
の少なくとも何れかが含まれる。
また、メタ情報生成部31が生成するtext_charには、ミュート映像の輝度の設定の仕方を指定するミュート状態フラグを含める構成としてもよい。ここで、ミュート状態フラグは、ミュート映像の輝度として、
(a)ミュート前のコンテンツの輝度に合わせる
(b)ミュート前後のコンテンツの輝度の平均を取る
(c)ミュート前のコンテンツの輝度からミュート後のコンテンツの輝度まで時系列に沿って変化させる
の何れかを指定するためのフラグである。ミュート状態フラグは、映像処理装置20の備えるミュート映像生成部24によって参照され、当該ミュート状態フラグによって指定される方法を用いて、ミュート映像の輝度が設定される。
なお、Video_Component_Desciptorのtext_charに含まれる各情報は、より具体的には、例えば、以下の記述子、及びバイト長によって表現される。ここで、(1−1’)は上述の(A−1)に示した情報を表現するための記述子、及びバイト長である(その他も同様)。
・本コンテンツについて
(A−1’)Total_CPL : 2byte (0~65535 cd/m2)
(A−2’)for (j=0;j<M;j++) { Scene_CPL[j] : 2byte }
(A−3’)Head_part_CPL : 2byte
(A−4’)Last_part_CPL : 2byte
・次コンテンツについて
(B−1’)Total_NextCPL : 2byte
(B−2’)Head_part_NextCPL : 2byte
・ミュート状態フラグとして
Mute_Image_Flag : 1byte (1 or 2 or 3)
なお、Mute_Image_Flagに記載の(1 or 2 or 3)において、1、2、および3は、それぞれ上述した(a)、(b)、および(c)に対応する。
〔実施形態4〕
本実施形態4に係る映像処理装置20を備えた表示装置1について、図14を参照して以下に説明する。以下の説明では、上記実施形態において既に説明した事項については説明を省略し、上記実施形態とは異なる点について説明を行う。
本実施形態に係る表示装置1は、上記実施形態3に係る表示装置1が備えるミュート映像生成部24bに代えて、ミュート映像生成部24cを備えている。本実施形態に係る表示装置1は、上記実施形態3で説明された映像信号を受信し、映像処理装置20は、当該映像信号に基づきミュート映像を生成する。
図14は、表示映像の輝度値の経時変化を示している。なお、図14(a)は、従来の映像処理装置における輝度値の経時変化を示しており、図14(b)は、本実施形態に係る映像処理装置20における輝度値の経時変化を示している。図14(b)に示すように、本実施形態に係る映像処理装置20では、ミュート映像の輝度値を、ミュート映像より時間的に前に表示される表示映像(第1の表示映像)の輝度値からミュート映像よりも後に表示される表示映像(第2の表示映像)の輝度値へと徐々に変化させる。
本実施形態に係るミュート映像生成部24cには、実施形態3と同様に、算出部23から現時点のコンテンツの映像特徴量が入力され、取得部22bから次コンテンツの映像特徴量が入力される。ミュート映像生成部24cは、ミュート映像の輝度値を、時系列に沿って、現時点のコンテンツの映像特徴量から、次コンテンツの映像特徴量へと変化するように設定し、ミュート映像を生成する。
このように、本実施形態に係る映像処理装置20では、ミュート映像の輝度値が、ミュート映像の前に表示される表示映像の輝度値からミュート映像の後に表示される表示映像の輝度値へと徐々に変化しており、輝度値の急激な変動を抑制する。これにより、輝度差によるユーザへの心理的負担を軽減することができる。
〔実施形態5〕
本実施形態5に係る映像処理装置20を備えた表示装置1について、図15を参照して以下に説明する。以下の説明では、上記実施形態において既に説明した事項については説明を省略し、上記実施形態とは異なる点について説明を行う。
本実施形態に係る表示装置1は、上記実施形態3に係る表示装置1が備える受信部11b、取得部22b、算出部23及びミュート映像生成部24bに代えて、受信部11d、取得部22d、算出部23d及びミュート映像生成部24dを備えている。本実施形態に係る表示装置1は、上記実施形態3で説明された映像信号を受信しており、映像処理装置20は、当該映像信号に基づきミュート映像を生成する。なお、本実施形態における映像信号には、現時点のコンテンツの最後の所定の期間内の感覚輝度値及び次コンテンツの先頭の所定の期間内の感覚輝度値が含まれる。
図15は、表示映像の輝度値の経時変化を示している。なお、図15(a)は、従来の映像処理装置における輝度値の経時変化を示しており、図15(b)は、本実施形態に係る映像処理装置20における輝度値の経時変化を示している。図15(b)に示すように、本実施形態に係る映像処理装置20では、ミュート映像の輝度値を、ミュート映像の前後のコンテンツの所定の期間内の映像特徴量に基づき設定する。ここで、tは、ミュート映像の前のコンテンツの末尾の所定の期間を示しており、tは、ミュート映像の後のコンテンツの冒頭の所定の期間を示している。
本実施形態に係る算出部23dは、現時点のコンテンツの映像特徴量を算出する際に、ミュート映像が表示されるタイミングより前の表示映像の所定の期間内の映像特徴量を算出する。算出部23dは、当該映像特徴量をミュート映像生成部24dへ出力する。ここで、より具体的には「ミュート映像が表示されるタイミングより前の」とは「ミュート映像の直前の」ことである。「所定の期間」は、例えば、1秒、3秒、10秒のように適宜設定することができる。また、映像信号に含まれるコンテンツに応じて所定の期間を設定してもよい。
受信部11dは、当該映像信号を取得部22へ出力する。取得部22dは、次コンテンツの映像特徴量として、次コンテンツの所定の期間における映像特徴量を取得し、ミュート映像生成部24dへ出力する。
ミュート映像生成部24dは、
(5−1)算出部23dから入力された現時点のコンテンツ(第1の表示映像)の所定の期間内の映像特徴量と、
(5−2)取得部22dから入力された次コンテンツ(第2の表示映像)の所定の期間内の映像特徴量と、
に応じた値になるように、ミュート映像の輝度値として設定する。ここで、ミュート映像の輝度値を設定する際に、上記(5−1)の映像特徴量のみを上述した所定の期間内の表示映像の映像特徴量へ代えて設定してもよく、上記(5−1)及び(5−2)の映像特徴量の両方を、上述した所定の期間内の表示映像の映像特徴量へ代えて設定してもよい。
ミュート映像生成部24dは、より具体的には、実施形態1〜4において説明した「映像特徴量」に代えて、上述した所定の期間内の表示映像の映像特徴量を用いることにより、実施形態1〜4と同様の処理でミュート映像の輝度値を設定する。
このように、本実施形態に係る映像処理装置20では、ミュート映像の近傍の映像特徴量に基づき、ミュート映像の輝度値を設定することができるため、ミュート映像とミュート映像の前後に表示される映像データとの輝度値の差異をより低減することができる。これにより、輝度差によるユーザへの心理的負担を軽減することができる。
〔実施形態6〕
本実施形態6に係る映像処理装置20を備えた表示装置1について、以下に説明する。以下の説明では、上記実施形態において既に説明した事項については説明を省略し、上記実施形態とは異なる点について説明を行う。本実施形態に係る表示装置1は、上記実施形態5に係る表示装置1が備える受信部11d、取得部22d及びミュート映像生成部24dに代えて、受信部11e、取得部22e及びミュート映像生成部24eを備えている。なお、本実施形態に係る表示装置1は、上記実施形態において説明された算出部23に対応する構成は備えていない。
本実施形態に係る映像処理装置20は、上記実施形態5で説明された映像信号を受信しており、映像処理装置20は、当該映像信号に基づきミュート映像を生成する。
受信部11eは、当該映像信号を取得部22eへ出力する。取得部22eは、現時点のコンテンツ(第1の表示映像)の映像データをミュート映像挿入部25に出力し、現時点のコンテンツ及び次コンテンツ(第2の表示映像)の映像特徴量をミュート映像生成部24eに出力する。
ミュート映像生成部24eは、より具体的には、実施形態1〜4において説明した「映像特徴量」に代えて、上述した所定の期間内の表示映像の映像特徴量を用いることにより、実施形態3〜5と同様の処理でミュート映像の輝度値を設定する。
このように、本実施形態に係る映像処理装置20では、ミュート映像とミュート映像の前後に表示される映像データとの輝度値の差異をより低減することができる。また、他の実施形態にて説明した算出部23を備えていないので、映像処理装置20を小型化することができる。
〔実施形態7〕
本実施形態に係る映像処理装置20を備えた表示装置1について、図16を参照して以下に説明する。図16は、本実施形態に係る映像処理装置20の構成を示すブロック図である。図16に示すように、本実施形態に係る表示装置1は、上記実施形態6に係る表示装置1が備える受信部11e、取得部22e、ミュート映像生成部24e及び操作受付部26に代えて、受信部11f、取得部22f、ミュート映像生成部24f及び操作受付部26fを備えている。なお、以下の説明では、上記実施形態において既に説明した事項については説明を省略し、上記実施形態とは異なる点について説明を行う。
本実施形態では、送信装置30は、映像信号のメタ情報にEIT(Event Information Table、イベント情報テーブル)を含めて映像信号を受信部11fへ送信する。当該EITには1又は複数のコンテンツの映像特徴量が含まれる。送信装置30の具体的説明は後述する。
受信部11fは受信した当該映像信号を取得部22fに出力する。操作受付部26fは、実施形態1で説明した操作に加えて、チャンネルの切り替え操作を受け付ける。操作受付部26fは、図16に示すように、当該切り替え操作を、取得部22f、ミュート映像生成部24f、ミュート映像挿入部25へ出力する。
取得部22fは、受信部11fから入力された映像信号のうち、1又は複数のコンテンツの感覚輝度値を当該映像信号のメタ情報であるイベント情報テーブルから取得する。取得部22fは、EITに含まれる映像特徴量に基づき、切り替え後のコンテンツの映像特徴量をミュート映像生成部24fに出力する。ここで、「切り替え後のコンテンツ」とは、切り替え操作後に表示されるコンテンツである。ミュート映像生成部24fは、
(7−1)算出部23から入力された現時点のコンテンツの映像特徴量と、
(7−2)取得部22fから入力された切り替え後のコンテンツの映像特徴量と、
に応じた値になるように、ミュート映像の輝度値を設定し、当該ミュート映像を生成する。ミュート映像生成部24fは、当該ミュート映像をミュート映像挿入部25へ出力する。なお、ミュート映像生成部24fは、現時点のコンテンツの映像特徴量を取得部22fから入力される構成であってもよい。
ミュート映像生成部24fは、より具体的には、実施形態3〜5において説明した「映像特徴量」に代えて、上述したEITに含まれる映像特徴量を用いることにより、実施形態3〜5と同様の処理でミュート映像の輝度値を設定することができる。
上記切り替え操作によって、本実施形態に係る表示装置1は、チャンネル切り替え時にミュート映像を挿入できる。これにより、複数の放送波をまたいで、ミュート映像の輝度値を設定することができ、当該ミュート映像が挿入された表示映像を表示することができる。
(送信装置)
図17を参照して、送信装置30の感覚輝度情報の送信処理の一例について説明する。本例では、メタ情報生成部31は、感覚輝度情報を含むEITを生成し、送信部33は、当該EITを、例えば映像信号の一部として送信する。ここで、EITとは、例えば、現状の地上デジタル放送におけるTS(Transport Stream)に含まれるPSI/SI(Program Specific Information / Service Information)の一例であり、コンテンツの内容に関する情報が記述されたデータ群である。なお、次世代の超高精細度テレビジョン放送においては、MH−EIT(MPEG-H Event Information Table)と呼ばれるEITが用いられる。本明細書中における「EIT」との文言には、「現行放送のEIT」及び「MH−EIT」の双方が含まれるものとする。
図17(a)は、メタ情報生成部31によって生成されるEITの一例を示す図である。図17(a)に示すEITにおいて記述子D1には、コンテンツ毎の感覚輝度情報が含まれる。
図17(b)は、図17(a)に示すEITにおける感覚輝度情報を含む記述子D1の他の一例を示す図である。図17(b)に示す例においては、記述子D1内のdescriptor_tagの値として、拡張形式イベント記述子であることを示す「0x4E」が記述されている。拡張形式イベント記述子には、コンテンツに関する詳細な情報がテキストとして記述される。そのため、図17(b)に示すように、コンテンツ毎の感覚輝度情報を示すテキストを、記述子D1内のText_charに記述する構成としてもよい。図17(b)に示す例においては、感覚輝度情報を示すテキスト「感覚輝度200nit」が記述されており、表示装置1が備えるミュート映像生成部24は、当該テキストを解析することにより感覚輝度情報を取得する。なお、Text_charに記述されているテキストに、例えば、「#」などのような予め定められたハッシュタグを付して記述する構成とすれば、当該テキストが感覚輝度情報を示すテキストであるか否かの判定を容易にすることができる。
また、メタ情報生成部31は、より詳細な感覚輝度情報として、記述子D1内のText_charに、各コンテンツの
(1) コンテンツ全体の感覚輝度値
(2) 各時間領域毎の感覚輝度値(例:10分毎、シーン毎、全体10分割の1つ)
(3) コンテンツの先頭1分の感覚輝度値
(4) コンテンツの最後の1分の感覚輝度値
の少なくとも何れかを含める構成としてもよい。
図17(c)は、EITを受信した映像処理装置20が生成する電子番組表(EPG)の一例を示す図である。図17(c)に示すように、映像処理装置20が生成する電子番組表は、コンテンツのチャンネルを示す軸と、時間を示す軸とによって張られる二次元面に、各コンテンツを示すセルが配置されている。図17(c)に示すように、電子番組表のセルの何れかをフォーカスする操作が行われると、当該セルに対応したコンテンツに関する情報がクローズアップされて表示される。コンテンツに関する情報には、例えば、番組名、放送時間、出演者、及び当該コンテンツの内容を示すテキストなどに加え、各コンテンツの感覚輝度情報が含まれる。より具体的には、図17(c)に示すように、各コンテンツに関する情報として、番組名、放送時間、出演者、及び当該コンテンツの内容を示すテキストに加え、図17(c)のE1に示すように、当該コンテンツの感覚輝度情報を示すテキストである「感覚輝度200nit」がさらに提示されている。
〔実施形態8〕
本実施形態8に係る映像処理装置20を備えた表示装置1について、以下に説明する。以下の説明では、上記実施形態において既に説明した事項については説明を省略し、上記実施形態とは異なる点について説明を行う。
本実施形態に係る表示装置1は、表示装置1が備える算出部23及びミュート映像生成部24に代えて、算出部23g及びミュート映像生成部24gを備えている。
算出部23gは、取得部22から入力された映像データの平均色度、最大色度、色度値の中央値等の色域情報のうち少なくとも何れかを参照して、映像データに含まれる各コンテンツにおける感覚色度値を算出する。なお、当該色域情報は、上記実施形態において説明したVideo_Component_Desciptor又はEITへ、輝度情報に加えて埋め込む構成であってもよい。
算出部23gは、算出された感覚色度値をミュート映像生成部24gに出力する。ミュート映像生成部24gは、入力された感覚色度値に応じた値となるように、ミュート映像の色度値を設定し、当該色度値を有するミュート映像を生成する。
ミュート映像生成部24gが設定する色域としては、ITU-R BT.2020又はITU-R BT.709に準拠した色域を用いればよい。
このように本実施形態は、上記実施形態において、ミュート映像の輝度値に代えてミュート映像の色度を設定し、ミュート映像を生成することができる。
図18は、表示映像の色度値の経時変化を示している。なお、図18(a)は従来の映像処理装置における色度値の経時変化を示しており、図18(b)、(c)及び(d)は、本実施形態に係る映像処理装置20における色度値の経時変化の一例を示している。なお、図18では色度値の経時変化の一例として、現時点のコンテンツの色を緑、次コンテンツの色を青とした際の経時変化を示している。
従来の映像処理装置では、色度及び輝度の値が0となるため、図18(a)に示すように、ミュート映像の色は黒となる。また、ミュート映像とミュート映像の前後のコンテンツとの色度値の差異が大きくなる。
図18(b)に示すように、本実施形態に係る映像処理装置20の一例では、ミュート映像の色をシアンとする。即ち本例では、ミュート映像の色度値を、ミュート映像の前後のコンテンツの色度値の平均値とする。これにより、ミュート映像とミュート映像の前後のコンテンツとの色度値の差異が低減することができる。
図18(c)に示すように、本実施形態に係る映像処理装置20の一例では、ミュート映像の色を緑から青へと徐々に変化させる。すなわち、本例では、ミュート映像の色度値を、ミュート映像の前に表示される表示映像(第1の表示映像)の色度値からミュート映像の後に表示される表示映像(第2の表示映像)の色度値へと徐々に変化させる。これにより、色度値の急激な変動を抑制することができる。
図18(d)に示すように、本実施形態に係る映像処理装置20の一例では、ミュート映像の色を緑からグレーへ徐々に変化させ、その後グレーから青へ徐々に変化させる。すなわち、本例では、ミュート映像の色度値を、ミュート映像の前に表示される表示映像の色度値から0に徐々に変化させ、その後0からミュート映像の後に表示される表示映像の色度値へと徐々に変化させる。これにより、色度値の急激な変動を抑制する際に、ミュート映像前後のコンテンツの色による影響を軽減することができる。
このように、本実施形態に係る映像処理装置20は、色度差によるユーザへの心理的負担を軽減することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
映像処理装置20の制御ブロック(特に取得部22、算出部23、ミュート映像生成部24及びミュート映像挿入部25)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、映像処理装置20は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラム及び各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、上記実施形態に係る表示装置1は、ミュート映像を生成する際に、上記実施形態におけるミュート映像生成処理のうち何れを実施するかを、ユーザが操作受付部26に対して入力することによって適宜選択することができる。
〔付記事項〕
本明細書において、「算出」とは、導出、演算、計算、誘導等を含む。
また、本明細書において、「生成」とは、作成、作製、作出、創成、創造等を含む。
また、本明細書において、「挿入」とは、導入、挟み込む、差し込む、組み込む等を含む。
また、本明細書における「感覚輝度値」とは、視覚輝度、視覚補正輝度、感性輝度、官能輝度等を含む。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る映像表示装置1は、表示映像に係る映像特徴量を算出する算出部23と、第1の表示映像の後にミュート映像を表示するミュート映像表示部と、を備え前記ミュート映像の輝度は、前記第1の表示映像に係る映像特徴量の値に応じた輝度である。
前記構成によれば、ミュート映像の輝度値を、ミュート映像よりも時間的に前に表示される映像データの感覚輝度値に対して所定の範囲の値とするため、ミュート映像とミュート映像の前に表示される映像データとの輝度値の差異を低減することができる。
本発明の態様2に係る映像表示装置1は、前記態様1において、前記ミュート映像表示部は、第2の表示映像の前に前記ミュート映像を表示し、前記映像表示装置は、前記表示映像に係るメタ情報から、前記第2の表示映像に係る映像特徴量を取得する取得部22を備え、前記ミュート映像の輝度は、前記第1の表示映像及び前記第2の表示映像に係る映像特徴量の値に応じた輝度である。
前記構成によれば、ミュート映像とミュート映像の前に表示される映像データとの輝度値の差異を低減するだけでなく、ミュート映像とミュート映像の後に表示される映像データとの輝度値の差異を低減することができる。
本発明の態様3に係る映像表示装置1は、前記態様1または2の態様において、前記算出部23は、前記表示映像のうち、所定の期間内の映像特徴量を算出し、前記ミュート映像の輝度は、前記第1の表示映像の所定期間内の映像特徴量の値及び前記第2の表示映像の所定期間内の映像特徴量の値に応じた輝度である。
前記構成によれば、ミュート映像の近傍の感覚輝度値に基づき、ミュート映像の輝度値を設定することができるため、ミュート映像とミュート映像の前後に表示される映像データとの輝度値の差異をより低減することができる。
本発明の態様4に係る映像表示装置1は、前記態様1から3のいずれかの態様において、前記映像特徴量が、感覚輝度値である。
本発明の態様5に係る映像表示装置1は、前記態様4において、前記算出部23は、前記感覚輝度値を、前記映像信号の平均輝度、最大輝度、輝度値の中央値、及びMaxFALLの少なくとも何れかを参照して算出する。
本発明の態様6に係る映像表示装置1は、前記態様4または5において、前記算出部23は、前記表示映像のうち、平均輝度が第1の閾値以下の画面と、平均輝度が第2の閾値以上の画面と、のうち少なくともいずれか一方を除外し、前記感覚輝度値を算出し、当該第1の閾値は、黒画面における閾値であり、当該第2の閾値は、白画面における閾値である。
本発明の態様7に係る映像表示装置1は、表示映像に係るメタ情報から1又は複数のコンテンツの映像特徴量を取得する取得部22と、第1の表示映像の後であって第2の表示映像の前にミュート映像を表示するミュート映像表示部と、を備え、前記ミュート映像の輝度は、前記第1の表示映像及び前記第2の表示映像に係る映像特徴量の値に応じた輝度である。
前記構成によれば、ミュート映像とミュート映像の前後に表示される映像データとの輝度値の差異をより低減することができる。また、算出部23を備えなくてもよく、映像表示装置1を小型化することができる。
本発明の態様8に係る映像表示装置1は、前記態様7の態様において、前記取得部22は、前記第1の表示映像の所定期間内の映像特徴量、及び前記第2の表示映像の所定期間内の映像特徴量を取得し、前記ミュート映像の輝度は、前記第1の表示映像の所定期間内の映像特徴量の値及び前記第2の表示映像の所定期間内の映像特徴量の値に応じた輝度である。
前記構成によれば、ミュート映像の近傍の映像特徴量に基づき、ミュート映像の輝度値を設定することができるため、ミュート映像とミュート映像の前後に表示される映像データとの輝度値の差異をより低減することができる。
本発明の態様9に係る映像表示装置1は、前記態様7または8の態様において、前記取得部22は、1又は複数のコンテンツの映像特徴量を前記表示映像に係るメタ情報であるMMTパッケージテーブルに含まれる映像コンポーネント記述子から取得する。
本発明の態様10に係る映像表示装置1は、前記態様7または8の態様において、前記取得部22は、1又は複数のコンテンツの映像特徴量を前記表示映像に係るメタ情報であるイベント情報テーブルから取得する。
本発明の態様11のテレビジョン受像機は、前記態様1から10のいずれかの態様の映像表示装置1を備えている。よって、前記態様1から10の映像表示装置1と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様12に係る送信装置30は、1又は複数のコンテンツの映像データと、前記1又は複数のコンテンツの感覚輝度値を示す感覚輝度情報とを送信する送信部を備えている。
前記送信部33は、前記感覚輝度情報を、MMTパッケージテーブルに含まれる映像コンポーネント記述子に含めて送信してもよく、イベント情報テーブルに含めて送信してもよい。
前記構成によれば、送信装置30は、感覚輝度値が埋め込まれた映像信号を送信するため、表示装置1における、処理を簡略化することができる。
また、本発明の態様1から10に係る映像表示装置1は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記映像表示装置1が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記映像表示装置1をコンピュータにて実現させる映像表示装置1の制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の態様17に係る映像表示装置1は、第1の表示映像の後に表示する前記ミュート映像の輝度が、前記第1の表示映像に係る映像特徴量に応じた値である。
前記構成によれば、ミュート映像の輝度値を、ミュート映像よりも時間的に前に表示される映像データの感覚輝度値に対して所定の範囲の値とするため、ミュート映像とミュート映像の前に表示される映像データとの輝度値の差異を低減することができる。
本発明の態様18に係る映像表示装置1は、前記態様17において、第2の表示映像の前に前記ミュート映像を表示し、前記ミュート映像の輝度が、前記第1の表示映像の映像特徴量の値、及び前記表示映像に係るメタ情報から取得した前記第2の表示映像の映像特徴量の値に応じた輝度である。
前記構成によれば、ミュート映像とミュート映像の前に表示される映像データとの輝度値の差異を低減するだけでなく、ミュート映像とミュート映像の後に表示される映像データとの輝度値の差異を低減することができる。
本発明の態様19に係る映像表示装置1は、前記態様17または18の態様において、前記表示映像のうち、所定の期間内の映像特徴量を算出し、前記ミュート映像の輝度は、前記第1の表示映像の所定期間内の映像特徴量の値及び前記第2の表示映像の所定期間内の映像特徴量の値に応じた輝度である。
前記構成によれば、ミュート映像の近傍の感覚輝度値に基づき、ミュート映像の輝度値を設定することができるため、ミュート映像とミュート映像の前後に表示される映像データとの輝度値の差異をより低減することができる。
本発明の態様20に係る映像表示装置1は、前記態様17から19のいずれかの態様において、前記映像特徴量が、感覚輝度値である。
本発明の態様21に係る映像表示装置1は、前記態様20において、前記感覚輝度値を、前記表示映像の平均輝度、最大輝度、輝度値の中央値、及びMaxFALLの少なくとも何れかを参照して算出する。
本発明の態様22に係る映像表示装置1は、前記態様20または21において、前記表示映像のうち、平均輝度が第1の閾値以下の画面と、平均輝度が第2の閾値以上の画面と、のうち少なくともいずれか一方を除外して、前記感覚輝度値を算出する。
本発明の態様23に係る映像表示装置1は、第1の表示映像の後、及び第2の表示映像の前に表示する前記ミュート映像の輝度が、前記表示映像に係るメタ情報から取得した第1の表示映像及び第2の表示映像の映像特徴量の値に応じた輝度である。
前記構成によれば、ミュート映像とミュート映像の前後に表示される映像データとの輝度値の差異をより低減することができる。
本発明の態様24に係る映像表示装置1は、前記態様23の態様において、前記第1の表示映像の所定期間内の映像特徴量、及び前記第2の表示映像の所定期間内の映像特徴量を取得し、前記ミュート映像の輝度は、前記第1の表示映像の所定期間内の映像特徴量の値及び前記第2の表示映像の所定期間内の映像特徴量の値に応じた輝度である。
本発明の態様25に係る映像表示装置1は、前記態様23または24の態様において、1又は複数のコンテンツの映像特徴量を前記表示映像に係るメタ情報であるMMTパッケージテーブルに含まれる映像コンポーネント記述子から取得する。
本発明の態様26に係る映像表示装置1は、前記態様23または24の態様において、1又は複数のコンテンツの映像特徴量を前記表示映像に係るメタ情報であるイベント情報テーブルから取得する。
本発明の態様27のテレビジョン受像機は、前記態様17から26のいずれかの態様の映像表示装置1を備えている。よって、前記態様17から26の映像表示装置1と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様28に係る送信装置30は、1又は複数のコンテンツの映像データと、前記1又は複数のコンテンツの感覚輝度値を示す感覚輝度情報とを送信する。
また送信装置30は、前記感覚輝度情報を、MMTパッケージテーブルに含まれる映像コンポーネント記述子に含めて送信してもよく、イベント情報テーブルに含めて送信してもよい。
前記構成によれば、送信装置30は、感覚輝度値が埋め込まれた映像信号を送信するため、表示装置1における、処理を簡略化することができる。
また、本発明の態様17から26に係る映像表示装置1は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記映像表示装置1が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記映像表示装置1をコンピュータにて実現させる映像表示装置1の制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 表示装置(映像表示装置)
10 表示パネル
11 受信部
21 映像制御部
22 映像信号取得部(取得部)
23 算出部
24 ミュート映像生成部
25 ミュート映像挿入部
26 操作受付部
27 パネル制御部
30 送信装置
31 メタ情報生成部
32 エンコーダ
33 送信部
40 カメラ

Claims (15)

  1. 表示映像に係る映像特徴量を算出する算出部と、
    第1の表示映像の後であって、第2の表示映像の前にミュート映像を表示するミュート映像表示部と、
    前記第2の表示映像に係る映像特徴量を取得する取得部と、
    を備え
    前記ミュート映像の輝度は、前記第1の表示映像に係る映像特徴量の値及び前記第2の表示映像に係る映像特徴量の値に応じた輝度であることを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記取得部は、前記表示映像に係るメタ情報から、前記第2の表示映像に係る映像特徴量を取得することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記算出部は、前記表示映像のうち、所定の期間内の映像特徴量を算出し、
    前記ミュート映像の輝度は、前記第1の表示映像の所定期間内の映像特徴量の値及び前記第2の表示映像の所定期間内の映像特徴量の値に応じた輝度であることを特徴とする請求項2に記載の映像表示装置。
  4. 前記映像特徴量は、感覚輝度値であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の映像表示装置。
  5. 前記算出部は、前記感覚輝度値を、前記表示映像の平均輝度、最大輝度、輝度値の中央値、及びMaxFALLの少なくとも何れかを参照して算出することを特徴とする請求項4に記載の映像表示装置。
  6. 前記算出部は、前記表示映像のうち、
    平均輝度が第1の閾値以下の画面と、
    平均輝度が第2の閾値以上の画面と、
    のうち少なくともいずれか一方を除外して、前記感覚輝度値を算出することを特徴とする請求項4または5に記載の映像表示装置。
  7. 1又は複数のコンテンツの映像特徴量を取得する取得部と、
    第1の表示映像の後であって第2の表示映像の前にミュート映像を表示するミュート映像表示部と、
    を備え、
    前記ミュート映像の輝度は、前記第1の表示映像に係る映像特徴量の値及び前記第2の表示映像に係る映像特徴量の値に応じた輝度であることを特徴とする映像表示装置。
  8. 前記取得部は、前記第1の表示映像の所定期間内の映像特徴量、及び前記第2の表示映像の所定期間内の映像特徴量を取得し、
    前記ミュート映像の輝度は、前記第1の表示映像の所定期間内の映像特徴量の値及び前記第2の表示映像の所定期間内の映像特徴量の値に応じた輝度である
    ことを特徴とする請求項7に記載の映像表示装置。
  9. 前記取得部は、1又は複数のコンテンツの映像特徴量を前記表示映像に係るメタ情報であるMMTパッケージテーブルに含まれる映像コンポーネント記述子から取得することを特徴とする請求項7または8に記載の映像表示装置。
  10. 前記取得部は、1又は複数のコンテンツの映像特徴量を前記表示映像に係るメタ情報であるイベント情報テーブルから取得することを特徴とする請求項7または8に記載の映像表示装置。
  11. 請求項1から10の何れか1項に記載の映像表示装置を備えていることを特徴とするテレビジョン受像機。
  12. 請求項1から6の何れか1項に記載の映像表示装置としてコンピュータを機能させるためのミュート映像表示プログラムであって、前記算出部及び前記ミュート映像表示部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
  13. 請求項7から10の何れか1項に記載の映像表示装置としてコンピュータを機能させるためのミュート映像表示プログラムであって、前記ミュート映像表示部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
  14. 表示映像に係る映像特徴量を算出する算出ステップと、
    第1の表示映像の後であって、第2の表示映像の前にミュート映像を表示するミュート映像表示ステップと、
    前記第2の表示映像に係る映像特徴量を取得する取得ステップと、
    を含み
    前記ミュート映像の輝度は、前記第1の表示映像に係る映像特徴量の値及び前記第2の表示映像に係る映像特徴量の値に応じた輝度であることを特徴とする映像表示方法。
  15. 1又は複数のコンテンツの映像特徴量を取得する取得ステップと、
    第1の表示映像の後であって第2の表示映像の前にミュート映像を表示するミュート映像表示ステップと、
    を含み、
    前記ミュート映像の輝度は、前記第1の表示映像に係る映像特徴量の値及び前記第2の表示映像に係る映像特徴量の値に応じた輝度であることを特徴とする映像表示方法。
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