JP6639176B2 - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

毛髪洗浄剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6639176B2
JP6639176B2 JP2015196517A JP2015196517A JP6639176B2 JP 6639176 B2 JP6639176 B2 JP 6639176B2 JP 2015196517 A JP2015196517 A JP 2015196517A JP 2015196517 A JP2015196517 A JP 2015196517A JP 6639176 B2 JP6639176 B2 JP 6639176B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
mass
less
acid
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015196517A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017066114A (ja
Inventor
雅彦 渡邊
雅彦 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2015196517A priority Critical patent/JP6639176B2/ja
Publication of JP2017066114A publication Critical patent/JP2017066114A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6639176B2 publication Critical patent/JP6639176B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、毛髪洗浄剤組成物に関する。
近年、泡吐出容器に充填された洗浄剤がよく開発されている。泡吐出容器に充填して用いられる洗浄剤に関する技術として、特許文献1に記載のものがある。
特許文献1(特開2011−12034号公報)には、硫酸基を有するアニオン界面活性剤、高級脂肪酸塩、又はエーテルカルボン酸型界面活性剤、IOB値が3.4以上6未満である多価アルコール、IOB値が0.1以上3.4未満である、多価アルコール又は特定の構造を有するアルコールおよび水を特定の割合で含む洗浄剤をフォーマー容器に充填した洗浄剤が記載されている。同文献によれば、かかる構成により、多価アルコールを多量に含有し、洗浄後のしっとりと潤った洗い上がりを実現しながら、洗浄料の粘度が低く、フォーマー容器に充填して用いても、低温でもきめ細かい良好な泡が得られる洗浄剤を提供することができるとされている。
特開2011−12034号公報 特開2013−53148号公報 特開2012−214406号公報
ここで、洗浄剤中の界面活性剤量、中でもアニオン性界面活性剤の配合量が多いと洗浄剤の粘度が大きくなるため、ポンプフォーマー等の泡吐出容器からの吐出が困難になることがある。殊に、寒冷地域の冬場の浴室の温度として想定される5℃程度の低温環境における吐出が困難になることがある。
そこで、界面活性剤量を低減すること、または、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DPG)等の多価アルコール類を溶剤として配合することで洗浄剤の粘度を低減させることが考えられる。
また、技術分野は異なるが、多価アルコールを含む洗浄剤に関する技術として、他に、特許文献2および3に記載のものがある。
特許文献2(特開2013−53148号公報)には、特定の非イオン性界面活性剤、特定の共重合体および水を特定量または割合で含む皮膚洗浄剤組成物が、皮脂やメイク汚れの除去性能に優れ、使用後、肌のヌルツキ、べたつきが少なく、安定性に優れるものであると記載されている。また、同文献には、かかる皮膚洗浄剤組成がグリセリン又はポリグリセリンとポリプロピレングリコールとの縮合物または上記以外のポリオールを含むことができると記載されている。
特許文献3(特開2012−214406号公報)には、油脂汚れに対するクレンジング力に優れ、かつ使用後のべたつきの少ないクレンジング化粧水を提供するという課題を解決するための技術として、特定量の水、多価アルコール、ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルおよびポリオキシアルキレンジグリセリルエーテル等から選ばれる特定の化合物を含む洗い流さないクレンジング化粧水組成物について記載されている。
ところで、毛髪に適用される洗浄剤を泡吐出容器に充填する場合について本発明者が検討したところ、通常のディスペンサーに充填され使用される毛髪洗浄剤の処方と同等程度の界面活性剤量を含有しようとすると、粘度が高く、吐出が困難であることがわかった。そこで、上記処方を泡で吐出させ得るまでに粘度を充分に低下させるためには、前述した多価アルコール等の溶剤をたとえばほぼ界面活性剤量に近しい量まで添加する必要があることが明らかになった。
しかしながら、この場合、吐出時の泡質は優れるが、洗髪時の泡立ちが充分でない場合があった。すなわち、泡吐出容器から出された洗浄剤の場合、容器から吐出時の泡質が最も優れており、その後、たとえば手で洗浄剤を毛髪に揉みこんで泡立てても泡が立ちにくく、泡が少なくなってしまうことがあった。このため、泡吐出容器に充填した毛髪洗浄剤を使用した人は、十分な洗髪実感を得られないという点で改善の余地があった。
また、上述した処方では、すすぎ時の毛髪のきしみが増すことがあり、使用感についても改善の余地があった。
一方、前述した多価アルコール等の溶剤の使用量を抑えようとする場合、粘度を充分に低下させるために、総界面活性剤量をたとえば5%程度にまで低減する必要がある。しかしながら、この場合には、毛髪洗浄剤に本来求められる皮脂汚れ等の洗浄性が充分に得られないという懸念があった。
以上のことから、本発明は、泡吐出容器に充填して用いる場合であっても、吐出した泡の外観が優れるとともに、洗髪時の泡立ちおよび泡質に優れ、毛髪のすすぎ時のきしみを抑制する毛髪洗浄剤組成物を提供する。
本発明者の検討の結果、驚くべきことに、毛髪洗浄剤組成物中に特定の2種類の多価アルコール類を組み合わせて用いることで、これら2種類の多価アルコール類の使用量を少なく抑えながらも、界面活性剤量の配合量を過度に低下させないようにすることができること、および、低温時でもノンガス型の泡吐出容器から吐出した泡の外観に優れ、洗髪時の泡立ちおよび泡質に優れ、すすぎ時のきしみを抑制できることを見出した。
本発明は、以下の成分(A)〜(C)を含む毛髪洗浄剤組成物であって、当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(B)および(C)の含有量の合計に対する前記成分(A)の含有量の質量割合((A)/((B)+(C)))が、1以上100以下である、毛髪洗浄剤組成物を提供するものである。
(A)アニオン性界面活性剤を含む界面活性剤 5質量%以上20質量%以下
(B)ポリプロピレングリコール 0.01質量%以上5質量%以下
(C)ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテル 0.01質量%以上5質量%以下
また、本発明は、泡吐出容器に充填されている、上記本発明における毛髪洗浄剤組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記本発明における毛髪洗浄剤組成物を前記泡吐出容器から吐出して毛髪に適用し、洗い流すことを含む、毛髪の洗浄方法を提供するものである。
本発明によれば、泡吐出容器に充填して用いる場合であっても、吐出した泡の外観が優れるとともに洗髪時の泡立ちおよび泡質に優れ、毛髪のすすぎ時のきしみを抑制する毛髪洗浄剤組成物を提供することができる。
毛髪洗浄剤組成物をノンガス型の泡吐出容器から吐出した際の泡の外観の具体例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、具体例を挙げて説明する。なお、各成分はいずれも単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、上述した成分(A)〜(C)を含む組成物である。以下、各成分について説明する。
(成分(A))
成分(A)は少なくとも1種のアニオン性界面活性剤を含む界面活性剤である。界面活性剤の具体例として、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
毛髪洗浄剤組成物中の成分(A)の界面活性剤の総含有量は、粘度の増加を抑制する観点および洗髪時の泡立ちを向上させる観点、皮脂汚れ等の洗浄性を向上させる観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対して5質量%以上であり、好ましくは6質量%以上、より好ましくは7質量%以上、さらに好ましくは8質量%以上、さらにより好ましくは9質量%以上であり、また、20質量%以下であり、好ましくは17質量%以下、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは13質量%以下、さらにより好ましくは12質量%以下である。
(アニオン性界面活性剤)
アニオン性界面活性剤は、毛髪洗浄剤組成物に用いられるものであればよく、その具体例として、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等の硫酸塩型アニオン性界面活性剤;スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、アルカンスルホン酸塩等のスルホン酸型アニオン性界面活性剤;高級脂肪酸塩;ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸またはその塩等のカルボン酸型アニオン性界面活性剤が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩が好ましく、中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩としては、下記一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましい。
1O(CH2CH2O)aSO3M (1)
(上記一般式(1)中、R1は炭素数8以上18以下のアルキル基またはアルケニル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンまたは塩基性アミノ酸を示し、aはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、質量平均で0.5以上5以下の数を示す。)
これらの中でも、すばやい泡立ちと良好な泡の感触を両立する観点から、一般式(1)中のR1が炭素数12以上14以下のアルキル基であるものが好ましい。また、エチレンオキシドの平均付加モル数aは、0.9以上4以下であるのが好ましく、1以上3以下であるのがより好ましい。さらに、Mがアンモニウムまたはナトリウムであるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましく、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウムがより好ましい。
毛髪洗浄剤組成物中のアニオン性界面活性剤の含有量は、泡立ちをさらにより向上させる観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対して、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは6質量%以上である。また、泡切れの向上およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対するアニオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは17質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下、さらにより好ましくは13質量%以下、殊更好ましくは12質量%以下である。
また、毛髪洗浄剤組成物中の成分(A)の含有量に対するアニオン性界面活性剤の含有量の質量割合((アニオン性界面活性剤)/(A))は、皮脂洗浄性を向上させる観点、洗髪時の泡立ちおよび泡の感触を向上させる観点、ならびに、すすぎ時の毛髪のきしみの抑制および指通りの向上の観点から、好ましくは0.25以上であり、より好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.5以上であり、また、好ましくは1.0以下であり、より好ましくは0.85以下、さらに好ましくは0.75以下である。
(カチオン性界面活性剤)
カチオン性界面活性剤は、毛髪洗浄剤組成物に用いられるものであればよく、その具体例として、第3級アミン化合物またはその塩および第4級アンモニウム塩が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
カチオン性界面活性剤として、さらに具体的には、下記一般式(2)で表されるエーテルアミンまたはヒドロキシエーテルアミンおよびそれらの塩、下記一般式(3)で表される第4級アンモニウム塩ならびに下記一般式(4)で表されるアミドアミンまたはその塩からなる群より選ばれる1種または2種以上が用いられる。
(上記一般式(2)中、R2は、炭素数12以上24以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、R3およびR4は、同一または異なる炭素数1以上6以下のアルキル基または基−(AO)bH(Aは炭素数2以上4以下のアルキレン基、bは1以上6以下の数を示し、b個のAは同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、Yは−O−(CH23−または−(OCH2CH(OH)CH2c−(cは1〜5の数を示す。)を示す。)
一般式(2)で表されるエーテルアミン、ヒドロキシエーテルアミンおよびそれらの塩としては、有機酸によって塩としたものを用いてもよいし、本実施形態の毛髪洗浄剤組成物に酸を配合して、pH調整剤と共に組成物中で塩を形成させてもよい。かかる酸としては、たとえば、アルキルリン酸、アルキルスルホン酸、アルキル硫酸等の短鎖アルキル基を有する酸;L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;ピログルタミン酸;安息香酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族酸;グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、グルコン酸、パントテン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシ酸;その他酢酸、コハク酸などが挙げられる。中でも毛髪に対する保湿および柔軟化効果をもたらす点から、有機酸が好ましく、殊に、酸性アミノ酸、ピログルタミン酸、ヒドロキシ酸が好ましく、ヒドロキシ酸がより好ましい。
本実施形態において、毛髪洗浄剤組成物中の有機酸の含有量は、すすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、一般式(2)で表されるエーテルアミンおよびヒドロキシエーテルアミンのアミン当量に対して、好ましくは0.5〜1.5モル倍であり、より好ましくは1〜1.3モル倍である。
一般式(2)で表されるカチオン性界面活性剤は、好ましくはエーテルアミンであり、より好ましくはN,N−ジメチル−3−ヘキサデシルオキシプロピルアミン、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミンからなる群から選択される一種以上である。
(上記一般式(3)中、R5は炭素数12以上24以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、X-は陰イオンを示す。)
一般式(3)で表される第4級アンモニウム塩の好ましい具体例として、ラウリルトリメチルアンモニウム塩、パルミチルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、オレイルトリメチルアンモニウム塩、アラキルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩等が挙げられ、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩がより好ましい。また、陰イオンX-の具体例としては、塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン;メトサルフェートイオン、エトサルフェートイオン、メトフォスフェートイオン、エトフォスフェートイオン、メトカーボナートイオン等の無機または有機陰イオン等が挙げられ、ハロゲン化物イオンが好ましく、塩化物イオンがさらに好ましい。
(上記一般式(4)中、R6は炭素数17以上21以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示し、2個のR7は同一のまたは異なる炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、dは2以上4以下の数を示す。)
一般式(4)で表されるアミドアミンの好ましい具体例として、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド(東邦化学工業社製;カチナールMPAS)、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド(東邦化学工業社製;カチナールAEAS)、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノプロピルアミド、ベヘン酸ジメチルアミノプロピルアミド(日光ケミカルズ社製;アミドアミンMPB)、ベヘン酸ジエチルアミノプロピルアミド(東邦化学工業社製;カチナールGMPA)等が挙げられ、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘン酸ジエチルアミノプロピルアミド等がより好ましい。
一般式(4)で表されるアミドアミンまたはその塩は、有機酸によって塩としたものを用いてもよいし、本実施形態の毛髪洗浄剤組成物に酸を配合して、pH調整剤と共に組成物中で塩を形成させてもよい。かかる酸としては、たとえば、アルキルリン酸、アルキルスルホン酸、アルキル硫酸等の短鎖アルキル基を有する酸;L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;ピログルタミン酸;安息香酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族酸;グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、グルコン酸、パントテン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシ酸;その他酢酸、コハク酸などが挙げられる。中でも毛髪に対する保湿および柔軟化効果をもたらす点から、有機酸が好ましく、殊に、酸性アミノ酸、ピログルタミン酸、ヒドロキシ酸が好ましく、ヒドロキシ酸がより好ましい。
本実施形態において、有機酸の含有量は、毛髪の潤滑性を維持する観点すすぎ時のきしみを抑制する観点から、一般式(4)で表されるアミドアミンのアミン当量に対して、好ましくは0.5〜1.5モル倍であり、より好ましくは1〜1.3モル倍である。
これらのカチオン性界面活性剤のうち、すすぎ時のきしみを抑制する観点から、一般式(2)で表されるエーテルアミンまたは一般式(3)で表される第4級アンモニウム塩を用いることが好ましい。
毛髪洗浄剤組成物中のカチオン性界面活性剤の含有量は、すすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対して好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上、さらにより好ましくは0.3質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下、さらに好ましくは0.7質量%以下である。なお、上記含有量については、一般式(2)および(4)については、アミンとしての質量、一般式(3)については、塩としての質量を示す。
(ノニオン性界面活性剤)
ノニオン性界面活性剤は、毛髪洗浄剤組成物に用いられるものであればよく、その具体例として、アルキルポリグリコシド;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリプロピレングリコールカプリリルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;グリセリン脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシソルビトール脂肪酸エステル;ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の(ポリ)エチレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル;2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテル等のモノアルキルグリセリルエーテル;モノアルケニルグリセリルエーテル等が挙げられる。ノニオン性界面活性剤における脂肪酸は直鎖脂肪酸であってもよいし分岐鎖脂肪酸であってもよい。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
毛髪洗浄剤組成物中のノニオン性界面活性剤の含有量は、組成物の保存安定性を向上させる観点ならびに洗髪時の良好な泡立ちを付与する観点および皮脂汚れ等の洗浄性を向上させる観点およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、毛髪洗浄剤組成物全体に対して好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは7質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下である。
(両性界面活性剤)
両性界面活性剤は、毛髪洗浄剤組成物に用いられるものであればよく、ベタイン型界面活性剤、アミノ酸型界面活性剤、イミダゾリン型界面活性剤、アミノキサイド型界面活性剤等が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
このうち、ベタイン型界面活性剤の具体例として、アルキルカルボベタイン等のカルボベタイン型界面活性剤;アルキルスルホベイン、ラウリルヒドロキシスルタイン等のアルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型界面活性剤;アルキルアミドアミン型ベタイン;アルキルイミダゾリン型ベタイン等が挙げられる。
このうち、泡質と洗い上がりの使用感の点から、両性界面活性剤は、好ましくは炭素数8〜14のアルキル基を有するアルキルアミドプロピルベタインまたはアルキルヒドロキシスルホベタインであり、より好ましくはアルキルヒドロキシスルホベタインであり、さらに好ましくはヤシ油脂肪酸ヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチルヒドロキシスルホベタインからなる群から選択される1種以上であり、さらにより好ましくはラウリルヒドロキシスルホベタインである。
毛髪洗浄剤組成物全体に対する両性界面活性剤の含有量は、泡立ちを向上させる観点およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.5以上であり、また、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下である。
(成分(B))
成分(B)は、ポリプロピレングリコール(PPG)であり、ここでは、3分子以上のプロピレングリコールの重合体を示す。
成分(B)におけるプロピレングリコールの重合度は、低温における毛髪洗浄剤組成物の粘度低減効果および洗髪時やすすぎ時における毛髪の感触の向上効果の観点、ならびに、低温における保存安定性の観点から、3以上であり、好ましくは5以上、さらに好ましくは7以上であり、また、好ましくは30以下であり、より好ましくは26以下、さらに好ましくは20以下、さらにより好ましくは17以下である。また、同様の観点から、プロピレングリコールの重合度は好ましくは3以上30以下であり、より好ましくは重合度が5以上26以下、さらに好ましくは重合度が7以上20以下、さらにより好ましくは重合度が7以上17以下である。
成分(B)のポリプロピレングリコールの具体例として、PPG−3、PPG−7、PPG−9、PPG−17およびPPG−61が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
毛髪洗浄剤組成物中の成分(B)の含有量は、成分(A)の種類および含有量などを踏まえて決めることができるが、低温における毛髪洗浄剤組成物の粘度低減効果および洗髪時やすすぎ時における毛髪の感触の向上効果の観点から、0.01質量%以上であり、好ましくは0.025質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、さらに好ましくは0.075質量%以上、さらにより好ましくは0.1質量%以上であり、また、5質量%以下であり、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下、さらにより好ましくは1質量%以下である。
(成分(C))
成分(C)は、ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテルであり、ここでは、2分子以上のグリセリンと2分子以上のプロピレンオキシドとの縮合物を示し、更には、2分子以上のグリセリンが縮合したポリグリセリンと、2分子以上のプロピレンオキシドの縮合物である。
成分(C)中のグリセリンの重合度は、毛髪洗浄剤組成物の粘度を低下させる観点および洗髪時の良好な泡質を得る観点、すすぎ時の毛髪のきしみ感を抑制する観点から、2以上であり、好ましくは2以上10以下、より好ましくは2以上5以下、さらに好ましくは2以上3以下、さらにより好ましくは2である。
また、成分(C)におけるプロピレンオキシドの付加モル数は、洗髪時の良好な泡質の付与およびすすぎ時の髪のきしみの抑制の観点から、好ましくは3以上であり、より好ましくは5以上、さらに好ましくは7以上、さらにより好ましくは9以上であり、また、好ましくは24以下であり、より好ましくは15以下、さらに好ましくは14以下である。同様の観点から、成分(C)におけるプロピレングリコールの付加モル数は、好ましくは3以上20以下であり、より好ましくは5以上15以下、さらに好ましくは7以上14以下、さらにより好ましくは9以上14以下である。
成分(C)として用いることができる市販品の例として、日油株式会社製のポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルであるユニルーブ DGP−700(PPG−9ジグリセリル)、ユニルーブ DGP−700F(PPG−9ジグリセリル)、ユニルーブ DGP−950(PPG−14ジグリセリル);阪本薬品工業株式会社製のポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルであるSY−DP9(PPG−9ジグリセリル)、SY−DP14(PPG−14ポリグリセリル−2エーテル)、SY−DP14T(PPG−14ポリグリセリル−2エーテル);ならびに阪本薬品工業株式会社製のポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテルであるSC−P750(POP(9)ポリグリセリルエーテル)、SC−P1000(POP(14)ポリグリセリルエーテル)、SC−P1600(POP(24)ポリグリセリルエーテル)が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
毛髪洗浄剤組成物中の成分(C)の含有量は、成分(A)および(B)の種類ならびに含有量などを踏まえて決めることができるが、洗髪時の良好な泡質の付与効果ならびに洗髪時およびすすぎ時における毛髪の感触の向上効果の観点から、0.01質量%以上であり、好ましくは0.025質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、さらに好ましくは0.075質量%以上、さらにより好ましくは0.1質量%以上であり、また、5質量%以下であり、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下、さらにより好ましくは1質量%以下である。
また、毛髪洗浄剤組成物中の成分(B)および(C)の含有量の合計に対する成分(A)の含有量の質量割合((A)/((B)+(C)))は、泡吐出容器に充填されて用いられる場合の低温時の吐出泡質の向上の観点、洗髪時の泡立ちを向上させる観点、ならびに、すすぎ時の毛髪のきしみの低減および指通りの向上の観点から、1以上であり、好ましくは3以上、より好ましくは5以上、さらに好ましくは7以上、さらにより好ましくは10以上であり、また、100以下であり、好ましくは80以下、より好ましくは60以下、さらに好ましくは50以下、さらにより好ましくは40以下である。
また、毛髪洗浄剤組成物中の成分(C)の含有量に対する成分(B)の含有量の質量割合((B)/(C))は、洗髪時の泡立ちの向上の観点、ならびに、すすぎ時の髪のきしみの抑制および指通り向上の観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.5以上、さらに好ましくは0.75以上であり、また、好ましくは20以下であり、より好ましくは15以下、より好ましくは10以下である。
次に、毛髪洗浄剤組成物のpHについて説明する。
本実施形態において、毛髪洗浄剤組成物を水で20倍に希釈したときの25℃におけるpHは、毛髪洗浄剤組成物の保存安定性の観点ならびに洗髪時の泡立ちや汚れ落ち性能を向上させる観点から、上記pHは7以下、好ましくは6.5以下、より好ましくは6以下である。また、同様の観点から、上記pHが、好ましくは2.5以上であり、より好ましくは3以上であり、さらに好ましくは3.5以上である。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は好ましくは液状の組成物である。このとき、毛髪洗浄剤組成物の5℃における粘度は、前述の成分(A)、(B)、(C)の量ならびに比率、ならびに用いる泡吐出容器の構造や機構にもよるが、毛髪へ塗布しやすい泡質とする観点から、好ましくは1mPa・s以上であり、より好ましくは2mPa・s以上、さらに好ましくは3mPa・s以上であり、また、ノンガス型の泡吐出容器に充填して用いられる際の吐出性を向上させる観点から、好ましくは300mPa・s以下であり、より好ましくは250mPa・s以下、さらに好ましくは200mPa・s以下である。
ここで、毛髪洗浄剤組成物の粘度は、ブルックフィールド型粘度計(東機産業株式会社製、TV−10)により測定される。さらに具体的な測定条件については実施例の項で後述する。
本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、前述した成分(A)〜(C)以外の成分を含んでもよい。
具体的には、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、さらに水を含んでもよい。水としては、イオン交換水や蒸留水等を用いることができる。
毛髪洗浄剤組成物中の水の含有量は、たとえば毛髪洗浄剤中の水以外の成分を除いた残部とすることができる。また、水の含有量は、毛髪洗浄剤組成物全体に対し、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましい。また94.9質量%以下が好ましく、92質量%以下がより好ましい。
また、本実施形態において、毛髪洗浄剤組成物は、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等の上記成分(B)および(C)以外の多価アルコールをさらに含んでもよい。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物には、pH調整剤を配合してもよい。pH調整剤の具体例として、成分(A)のカチオン界面活性剤として例示された3級アミンとともに用いられる酸として例示されたものが挙げられ、好ましくは、乳酸、リンゴ酸、クエン酸等の有機カルボン酸を用いることもできる。また、他のpH調整剤として、これら有機酸と合わせて、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩化アンモニウム等の塩基を用いてもよい。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物には、洗浄性能の向上、乾燥後の仕上がりの向上等について所望の効果を得るために、さらに、油剤を含有させてもよく、油剤の具体例として、ラウリン酸等の脂肪酸、シリコーン類が挙げられる。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物においては、上記成分のほか、通常の毛髪洗浄剤組成物に用いられる成分を所望の効果に応じて適宜配合できる。このような任意成分としては、たとえば、エタノール等の炭素数1〜6のアルコール;カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム等のカチオンポリマー;抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;グリチルリチン酸ジカリウム等のグリチルリチン酸およびその塩、グリチルレチン酸およびその塩等の抗炎症剤;安息香酸およびその塩等の防腐剤;キレート剤;ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ユーカリの極性溶媒抽出物等のユーカリエキス、コンキオリンまたはその加水分解物、蜂蜜、ローヤルゼリー、シルクから得られる蛋白質またはその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、オタネニンジン抽出物、米胚芽抽出物、ヒバマタ抽出物、アロエ抽出物、ハス抽出物、ザクロ抽出物、ノバラ抽出物、カモミラ抽出物、カンゾウ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物等のエキス類;酸化チタン等のパール化剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;シアバター;ローズ水;ヒマワリ油;オレンジ油;ユーカリ油等が挙げられる。
次に、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物の製造方法を説明する。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、たとえば、成分(A)〜(C)および適宜他の成分を所定の順序で混合して水に溶解または分散することで製造される。
具体的には、50〜100℃程度に加熱した水に、成分(A)を加え撹拌し均一にした後、冷却しながら成分(B)、(C)および適宜その他の成分を加え撹拌し均一にして、室温まで冷却することにより得ることができる。
得られた毛髪洗浄剤組成物は、好ましくは泡吐出容器に充填されて、より好ましくはノンガス型の泡吐出容器に充填されて用いられる。
ノンガス型の泡吐出容器としては、空気と混合して泡として吐出できるものであればいずれのものでも用いることができるが、たとえば、ポンプヘッドを押すことで、空気室のシリンダーと液体洗浄剤組成物のシリンダーが加圧されて、空気と液体洗浄剤組成物とが混合されて泡状となって吐出するポンプフォーマー容器や、押圧変形可能な容器の胴体部分を押すことで、容器が変形して吐出するスクイズフォーマー容器が挙げられ、これらの容器の毛髪洗浄剤組成物の吐出流路にメッシュ等の多孔質膜フィルターが設けられていることが好ましい。
ノンガス型の泡吐出容器の具体例として、吉野工業所社製、大和製罐社製のフォーマー容器が挙げられる。また、特開平7−315463号公報、特開平8−230961号公報、特開2005−193972号公報等に記載された泡吐出容器を使用することもできる。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物を用いた毛髪の洗浄方法は、たとえば、毛髪洗浄剤組成物を毛髪に適用し、洗い流すことを含む。また、本実施形態における毛髪洗浄剤組成物を用いた毛髪の洗浄方法は、好ましくは、毛髪洗浄剤組成物を泡吐出容器から吐出して毛髪に適用し、洗い流すことを含み、より好ましくは、泡吐出容器からから吐出した毛髪洗浄剤組成物を毛髪に適用し、適用した毛髪洗浄剤組成物を泡立てた後、洗い流すことを含む。泡状にして毛髪に塗布することにより、塗布時に毛髪全体に広げやすく、毛髪になじませ易くすることができる。
本実施形態における毛髪洗浄剤組成物では、特定量の成分(A)〜(C)が組み合わせて用いられているとともに、質量割合((A)/((B)+(C)))が特定の範囲にあるため、泡吐出容器に充填して用いる場合であっても、吐出した泡の外観が優れるとともに、洗髪時の泡立ちおよび泡質が優れ、毛髪のすすぎ時のきしみを抑制することができる。
さらに具体的には、寒冷地域の冬場浴室の環境として想定される5℃程度の低温下においても、泡の吐出性に優れた毛髪洗浄剤組成物を得ることができる。また、吐出した泡の外観に優れる毛髪洗浄剤組成物が得られ、たとえば吐出した泡をきめ細かく一様に均質なものとすることができる。
また、本実施形態においては、毛髪洗浄剤組成物中の界面活性剤の総濃度を過度に低下させることなく毛髪洗浄剤組成物の粘度を低下させることができるため、皮脂汚れ等の洗浄性に優れた毛髪洗浄剤組成物を得ることも可能となる。
また、本実施形態においては、容器から吐出した泡の頭髪上での泡立ちに優れた毛髪洗浄剤組成物を得ることができるため、たとえば、使用者が好ましい清浄感を得ることも可能となる。
また、本実施形態においては、毛髪洗浄剤組成物中の界面活性剤の含有量を過度に低下させずに優れた毛髪の洗浄性が得られるように溶剤を配合する場合にも、溶剤の濃度を過度に高めることなく毛髪洗浄剤組成物の粘度の増加を抑制できるため、毛髪洗浄剤組成物の使用感を向上させることができる。具体的には、洗髪時の良好な泡立ちを付与し、すすぎの時の毛髪のきしみを抑制し、滑らかな指通りを得ることもできる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
(実施例1〜5、比較例1〜8)
表1および表2に示す組成の毛髪洗浄剤組成物を以下の方法に従って調製し、評価した。評価方法および評価基準を以下に示す。
(毛髪洗浄剤組成物の製造方法)
約80℃に加温した水に成分(A)を加え、撹拌し均一にした。次に、冷却しながらこれに成分(B)および(C)をそれぞれ加えて完全に溶解させ均一にした。その後、成分(A)〜(C)以外の成分を加えて均一にし室温まで冷却し、各例の毛髪洗浄剤組成物を得た。
(粘度測定:5℃)
得られた毛髪洗浄剤組成物を、110mLガラス瓶に約100mL充填・密閉し、5℃の定温恒温室にて24時間以上静置した。その後No.1のローターを用い、BM型粘度計(東機産業株式会社製、TV−10)にて粘度を測定した。なお、回転速度は30rpmとし、回転開始から60秒後の粘度を5℃における液粘度とした。液粘度が200mPa・sを超えた場合には、No.2のローターを用いて再度同じ条件にて測定した。
(粘度測定:30℃)
得られた毛髪洗浄剤組成物を、110mLガラス瓶に約100mL充填・密閉し、30℃の定温恒温槽にて1時間以上静置した。その後No.1のローターを用い、BM型粘度計(東機産業株式会社製、TV−10)にて粘度を測定した。なお、回転速度は30rpmとし、回転開始から60秒後の粘度を30℃における液粘度とした。
(ポンプフォーマーから吐出した泡の外観:5℃)
得られた毛髪洗浄剤組成物を、ポンプヘッドを押すことで泡を吐出するポンプフォーマー容器(株式会社吉野工業所製、泡吐出流路に設けた多孔質膜フィルターのメッシュサイズ;#200、メッシュ枚数;2枚、1プッシュあたりの液吐出量;約1g、1プッシュあたりの空気吐出量(泡吐出量);約13cm3、容器の容積;約300mL)に約100mL充填・密閉し、5℃の定温恒温室にて24時間以上静置した。その後、該容器を水平な台上に置き、ポンプヘッドを鉛直に最後まで押し下げて泡を吐出する操作を行った。
該操作により吐出した4プッシュ分の泡の状態を、専門パネラー1名にて以下の3段階の基準で目視評価した。スコア3を合格とした。
3:泡体積が設定の量とほぼ同等であり、かつ大きな気泡の混入が殆どなく、泡のキメが揃っている。
2:泡体積が設定の量にやや劣り、かつ大きな気泡の混入が幾らかあるが、概ね泡のキメが揃っている。
1:泡体積が設定の量より著しく少なく、かつ大きな気泡の混入が多数あり、泡のキメが揃っていない。
図1(a)〜図1(c)は、泡の状態がそれぞれ3点、2点および1点であると評価された泡の外観の具体例を示す図である。
(洗髪時の泡立ち)
長さ30cm、幅6cm、重さ25gの日本人女性毛髪束を40℃の温水で充分にすすいだ後、1.0gの毛髪洗浄剤組成物を上記泡吐出容器より吐出して毛髪に均一に塗布し、約30秒間、毛髪同士を軽く擦り合せるように泡立てた。その際の泡立ちの良さを、専門パネラー1名にて以下の5段階基準で官能評価した。スコア4以上を合格とした。
5:泡立ちが良い
4:やや泡立ちが良い
3:どちらともいえない
2:やや泡立ちが悪い
1:泡立ちが悪い
(洗髪時の泡質)
長さ30cm、幅6cm、重さ25gの日本人女性毛髪束を40℃の温水で充分にすすいだ後、1.0gの毛髪洗浄剤組成物を塗布し、約30秒間、毛髪同士を軽く擦り合せるように泡立てた。その際の泡質を専門パネラー1名にて、以下の5段階基準で官能評価した。スコア4以上を合格とした。
5:きめ細かく良質である
4:ややきめ細かくやや良質である
3:どちらともいえない
2:やや粗くあまり良質でない
1:粗く良質でない
(すすぎ時の毛髪のきしみ)
長さ30cm、幅6cm、重さ25gの日本人女性毛髪束を40℃の温水で充分にすすいだ後、1.0gの毛髪洗浄剤組成物を塗布し、約30秒間、毛髪同士を軽く擦り合せるように泡立てた。その後、40℃の温水ですすぎながら、すすぎ時の髪のきしみを、専門パネラー1名にて以下の5段階基準で官能評価した。スコア4以上を合格とした。
5:きしみが少ない
4:ややきしみが少ない
3:どちらともいえない
2:ややきしみが強い
1:きしみが強い
表1および表2より、実施例1〜5で得られた毛髪洗浄剤組成物は、低温下においても粘度が低く、ポンプフォーマーから吐出した泡の外観の良好さ、洗髪時の良好な泡立ち、洗髪時の良好な泡質およびすすぎ時の髪のきしみの抑制の各効果のバランスに優れていた。
(処方例1〜3)
毛髪洗浄剤組成物の処方例を表3に示す。

Claims (5)

  1. 以下の成分(A)〜(C)を含む毛髪洗浄剤組成物であって、当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(B)および(C)の含有量の合計に対する前記成分(A)の含有量の質量割合((A)/((B)+(C)))が、以上60以下であり、泡吐出容器に充填されている、毛髪洗浄剤組成物。
    (A)アニオン性界面活性剤を含む界面活性剤 5質量%以上20質量%以下
    (B)ポリプロピレングリコール 0.01質量%以上5質量%以下
    (C)ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテル 0.01質量%以上5質量%以下
  2. 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(C)の含有量に対する前記成分(B)の含有量の質量割合((B)/(C))が、0.1以上20以下である、請求項1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  3. 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(A)の含有量に対する前記アニオン性界面活性剤の含有量の質量割合((アニオン性界面活性剤)/(A))が、0.25以上1.0以下である、請求項1または2に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  4. 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(C)の含有量に対する前記成分(B)の含有量の質量割合((B)/(C))が、0.5以上15以下である、請求項1乃至いずれか一項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  5. 請求項1乃至4いずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物を前記泡吐出容器から吐出して毛髪に適用し、洗い流すことを含む、毛髪の洗浄方法。
JP2015196517A 2015-10-02 2015-10-02 毛髪洗浄剤組成物 Active JP6639176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015196517A JP6639176B2 (ja) 2015-10-02 2015-10-02 毛髪洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015196517A JP6639176B2 (ja) 2015-10-02 2015-10-02 毛髪洗浄剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017066114A JP2017066114A (ja) 2017-04-06
JP6639176B2 true JP6639176B2 (ja) 2020-02-05

Family

ID=58491626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015196517A Active JP6639176B2 (ja) 2015-10-02 2015-10-02 毛髪洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6639176B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4074301A4 (en) * 2019-12-12 2024-01-17 Kao Corporation HAIR CLEANSER COMPOSITION, KIT AND METHOD FOR CLEANING HAIR
JPWO2022014487A1 (ja) * 2020-07-16 2022-01-20

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5239706A (en) * 1975-09-25 1977-03-28 Sunstar Inc Liquid detergent composition
JPH0665032A (ja) * 1992-08-24 1994-03-08 Sakamoto Yakuhin Kogyo Kk シャンプー組成物
JP2005187359A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Lion Corp ノンエアゾール型泡吐出容器用毛髪洗浄組成物
JP4429053B2 (ja) * 2004-03-22 2010-03-10 株式会社資生堂 油性洗浄料
JP2007145726A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Lion Corp ノンエアゾール型泡吐出毛髪洗浄剤製品、及び毛髪洗浄剤組成物
JP5577058B2 (ja) * 2009-07-06 2014-08-20 花王株式会社 洗浄剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017066114A (ja) 2017-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101879886B1 (ko) 두피 두발 세정용 조성물
EP2039751B1 (en) Cleansing composition
JP5341029B2 (ja) 水性毛髪洗浄剤
JP2009007283A (ja) 毛髪化粧料
JP5928191B2 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
KR101858291B1 (ko) 세정제 조성물
US9018150B1 (en) Cleansing composition with cationic surfactants
KR20150065163A (ko) 액체 세정제 조성물
JP6639176B2 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
WO2003105792A1 (ja) 毛髪化粧料
JP7060920B2 (ja) 泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物
KR102539780B1 (ko) 모발 세정제 조성물
WO2021112099A1 (ja) 毛髪化粧料組成物
TW202133836A (zh) 毛髮化妝料組合物
WO2021116986A1 (zh) 毛发清洁剂组合物、试剂盒及毛发清洁方法
JP2003292995A (ja) 洗浄剤組成物
JP2022147996A (ja) さらさら感増強剤及び洗浄剤組成物
JP6930253B2 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP2020180060A (ja) アスパラギン酸のタウリン誘導体を含有する毛髪用洗浄剤組成物
JP2017119656A (ja) 液体皮膚洗浄用組成物
JP6589287B2 (ja) 毛髪用洗浄剤組成物
JP2017186491A (ja) 洗浄剤組成物
WO2024203528A1 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
TW202122066A (zh) 毛髮清潔劑組合物、套組及毛髮清潔方法
JP2024137201A (ja) 染毛料組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191224

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6639176

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250