JP6639106B2 - バイオリン又はビオラ用の調整式及び折り畳み式の肩当て - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、バイオリン又はビオラ用の肩当てに関する。
肩当ては、バイオリン又はビオラに取り付け可能な付属装置である。典型的には、肩当ては、バイオリン又はビオラの背面の両端(両辺)に肩当てを着脱自在に取り付けるための、フォーク型の固定(クランプ)部材又は「フィート“feet”」を有する。肩当てによって、演奏者にとって快適な高さで楽器との間にスペースがもたらされる。肩当ては、人間の肩及び鎖骨の自然な湾曲に概ね一致する本体の外形を有し得る。
楽器による寸法の違いと、演奏者それぞれの身体構造及び姿勢の好みとの両方に対処するために、一部の肩当ては、フォーク型固定部材間の高さ及び距離が調整可能である。
調整式肩当ての一部の例が、「バイオリン等の肩当て」と題されたKunによる米国特許第5270474号、「バイオリンの肩当て」と題されたKunによる米国特許第5419226号、「バイオリンまたは同種の楽器用の肩当て」と題されたKunによる米国特許第5567893号、「バイオリン等用の調整式肩当て」と題されたCullumらによる米国特許第6031163号、「バイオリン等用の肩当て」と題されたMuirらによる米国特許第7265284号に開示されており、それらの開示全てをここに援用して本文記載の一部とする。
より小型の保管が可能となるように、一部の肩当ては折り畳み式(又は組立式“Collapsible”)である。例えば、「バイオリン又は同種の楽器用の肩当て」と題されたKunによる米国特許第5731531号に開示されており、その開示をここに援用して本文記載の一部とする。
肩当ての本体又ブリッジは、例えばポリマー、複合材料、金属、または材木などの、異なる材料から作られていてもよい。「バイオリン又はビオラの肩当て用ブリッジ」と題されたFarhaによる米国特許第6291750号は、複数のベニヤ板を含む積層物からなる本体又はブリッジを開示しており、その開示をここに援用して本文記載の一部とする。
肩当ての人間工学上の他の改良は、「バイオリンの肩当て用の固定部材」と題されたClementeによる米国特許第7385124号に開示されており、その開示をここに援用して本文記載の一部とする。
調整式及び折り畳み式の肩当ては、当技術分野において知られているが、調整機能及び人間工学の面においてさらに改良されることが、非常に望ましいとされている。
本発明は、新規性を有する調整式及び折り畳み式の肩当てを提供する。肩当ては、独立して動作可能な2つのプルタブ調整機構を含む。プルタブ調整機構は、それぞれ、折り畳み可能なフォークを独立に調整する(すなわち、折り畳み可能なフォークを引き出すかまたは引き込む)。肩当ては、その肩係合側に、開口を有する発泡クッションを有する。肩当てのフォークは、それぞれ、摺動式端部材に包含されるドラムに、回転可能に取り付けられる。本発明の他の特徴及び態様は、以下、詳細な説明に記載され、且つ、添付の図面に図示される。
本開示のある発明態様は、バイオリン又はビオラ用の調整式及び折り畳み式の肩当てである。その肩当ては、第1端部、第2端部、肩係合側、及び楽器対向側を有する肩係合体を含む。その肩当ては、バイオリン又はビオラを固定するために第1端部に設けられ、係合された位置から折り畳まれた位置に折り畳み可能である、第1の折り畳み式フォーク型固定(クランプ)部材を含む。その肩当ては、バイオリン又はビオラを固定するために第2端部に設けられ、展開された位置から折り畳まれた位置に折り畳み可能である第2の折り畳み式フォーク型固定(クランプ)部材を含む。その肩当ては、第1の折り畳み式フォーク型固定部材を支持するネジ状の柄を受け、引き込まれた位置と引き出された位置の間を摺動可能であり、第1の折り畳み式フォーク型固定部材が展開された位置と折り畳まれた位置の間を枢動するときに、柄がそこを通って回転する弓状の溝をさらに有し、且つ、第1の折り畳み式フォーク型固定部材を引き出すかまたは引き込むように、肩係合体の楽器対向側の第1スロット内を摺動可能である第1摺動式端部材を含む。その肩当ては、第2の折り畳み式フォーク型固定部材を支持し、引き込まれた位置と引き出された位置の間を摺動可能であり、第2の折り畳み式フォーク型固定部材が展開された位置と折り畳まれた位置の間を枢動するときに、柄がそこを通って回転する弓状の溝をさらに有し、且つ、第2の折り畳み式フォーク型固定部材を引き出すかまたは引き込むように、肩係合体の楽器対向側の第2スロット内を摺動可能な第2摺動式端部材を含む。第1摺動式端部材は、第1スロットに設けられた複数の第1開口の1つと係合する形状の第1突起を有し、且つ、第2摺動式端部材は、第2スロットに設けられた複数の第2開口の1つと係合する形状の第2突起を有する。
本開示の別の発明態様は、擦弦楽器用の肩当てである。その肩当ては、肩係合側及び楽器対向側を有する肩係合体と、肩当てを楽器に取り付けるための第1折り畳み式フォークであって、展開された位置から折り畳まれた位置に折り畳み可能である第1折り畳み式フォークと、肩当てを楽器に取り付けるための第2折り畳み式フォークであって、展開された位置から折り畳まれた位置に折り畳み可能である第2折り畳み式フォークとを含む。その肩当ては、第1折り畳み式フォークを支持する柄を受けるための第1摺動式端部材を含む。第1摺動式端部材は、引き込まれた位置と引き出された(片持ち状の)位置の間を摺動可能であり、第1折り畳み式フォークが展開された位置と折り畳まれた位置の間を枢動するときに、柄がそこを通って回転する弓状の溝をさらに有し、且つ、第1折り畳み式フォークを引き出すかまたは引き込むように、肩係合体の楽器対向側の第1スロット内を摺動可能である。その肩当ては、第2折り畳み式フォークを支持する第2摺動式端部材を含む。第2摺動式端部材は、引き込まれた位置と引き出された(片持ち状の)位置の間を摺動可能であり、第2折り畳み式フォークが展開された位置と折り畳まれた位置の間を枢動するときに、柄がそこを通って回転する弓状の溝をさらに有し、且つ、第2折り畳み式フォークを引き出すかまたは引き込むように、肩係合体の楽器対向側の第2スロット内を摺動可能である。第1摺動式端部材は、第1スロットに設けられた複数の第1開口の1つと係合するように構成された第1突起を有する。第2摺動式端部材は、第2スロットに設けられた複数の第2開口の1つと係合するように構成された第2突起を有する。
本開示のさらに別の発明態様は、バイオリン又はビオラ用の肩当てである。その肩当ては、第1端部、第2端部、肩係合側、及び楽器対向側を有する肩係合体と、バイオリン又はビオラに取り付け可能であり、且つ、展開された位置から折り畳まれた位置に折り畳み可能である第1折り畳み式フォークと、バイオリン又はビオラに取り付け可能であり、且つ、展開された位置から折り畳まれた位置に折り畳み可能である第2折り畳み式フォークとを含む。その肩当ては、第1折り畳み式フォークを支持するネジ状の柄を受けるための第1摺動式端部材を含む。第1摺動式端部材は、引き込まれた位置と引き出された位置の間を摺動可能であり、第1折り畳み式フォークが展開された位置と折り畳まれた位置の間を枢動するときに、柄がそこを通って回転する弓状の溝をさらに有し、且つ、第1折り畳み式フォークを引き出すかまたは引き込むように、肩係合体の楽器対向側の第1スロット内を摺動可能である。その肩当ては、第2折り畳み式フォークを支持する第2摺動式端部材を含む。第2摺動式端部材は、引き込まれた位置と引き出された位置の間を摺動可能であり、第2折り畳み式フォークが展開された位置と折り畳まれた位置の間を枢動するときに、柄がそこを通って回転する弓状の溝をさらに有し、且つ、第2折り畳み式フォークを引き出すかまたは引き込むように、肩係合体の楽器対向側の第2スロット内を摺動可能である。その肩当ては、肩係合側に設けられた気泡クッションをさらに含む。その気泡クッションは、複数の開口を任意に含み得る。
本開示のさらに別の発明態様は、バイオリン又はビオラ用の肩当てである。その肩当ては、第1端部、第2端部、肩係合側、及び楽器対向側を有する肩係合体と、バイオリン又はビオラに取り付け可能であり、且つ、展開された位置から折り畳まれた位置に折り畳み可能である第1折り畳み式フォークと、バイオリン又はビオラに取り付け可能であり、且つ、展開された位置から折り畳まれた位置に折り畳み可能である第2折り畳み式フォークとを含む。その肩当ては、第1折り畳み式フォークを支持するネジ状の柄を受けるための第1摺動式端部材を含む。第1摺動式端部材は、引き込まれた位置と引き出された位置の間を摺動可能であり、第1折り畳み式フォークが展開された位置と折り畳まれた位置の間を枢動するときに、柄がそこを通って回転する弓状の溝をさらに有し、且つ、第1折り畳み式フォークを引き出すかまたは引き込むように、肩係合体の楽器対向側の第1スロット内を摺動可能である。その肩当ては、第1摺動式端部材の回転筐体の内部に包含される第1回転式ドラムを有する。その肩当ては、第2折り畳み式フォークを支持する第2摺動式端部材を含む。第2摺動式端部材は、引き込まれた位置と引き出された位置の間を摺動可能であり、第2折り畳み式フォークが展開された位置と折り畳まれた位置の間を枢動するときに、柄がそこを通って回転する弓状の溝をさらに有し、且つ、第2折り畳み式フォークを引き出すかまたは引き込むように、肩係合体の楽器対向側の第2スロット内を摺動可能である。その肩当ては、第2摺動式端部材の回転筐体の内部に包含される第2回転式ドラムを有する。
ここに記載の発明の概要は、一部の重要な発明態様を強調するために提供されるものであり、本開示の全ての発明態様の徹底的な又は限定的な定義であることを意図されていない。他の発明態様が、詳細な説明及び図面において開示されてもよい。
本技術のさらなる特徴及び利点は、添付の図面と組み合わせて、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
引き込まれた状態の肩当ての一実施形態の等角図である。 引き出された状態の肩当ての等角図である。 引き込まれた状態の肩当ての別の等角図である。 引き出された状態の肩当ての別の等角図である。 引き込まれた状態の肩当ての上面図である。 引き出された状態の肩当ての上面図である。 引き込まれた状態の肩当ての側面図である。 引き出された状態の肩当ての側面図である。 引き込まれた状態の肩当ての端面図である。 引き出された状態の肩当ての端面図である。 引き込まれた状態の肩当ての底面図である。 引き出された状態の肩当ての底面図である。 引き込まれた状態の肩当ての等角図であり、肩係合クッションが上方を向いている状態を示している。 引き出された状態の肩当てのさらに別の等角図である。 折り畳まれた状態の肩当ての等角図である。 折り畳まれた状態の肩当ての別の等角図であり、楽器対向側が上方を向いている状態を示している。 折り畳まれた状態の肩当てのさらに別の等角図である。 肩当ての分解(組立)図である。 基部の等角図である。 基部の下側の等角図である。 ダイカット(打抜)穴を有する発泡クッション又はパッドの等角図である。 肩側端部の垂直断面図である。 摺動式(摺動可能な)肩側端部材及びそのフォークを引き出すかまたは引き込むための、プルタブ調整機構の垂直断面図である。 鎖骨側端部の垂直断面図である。 摺動式(摺動可能な)鎖骨側端部材及びそのフォークを引き出すかまたは引き込むための、プルタブ調整機構の垂直断面図である。 摺動式肩側端部材の垂直断面図である。 摺動式肩側端部材の拡大垂直断面図であり、柄が回転式の(回転可能な)包含されたドラムに取り付けられた状態を示している。 摺動式鎖骨側端部材の垂直断面図である。 摺動式鎖骨側端部材の拡大垂直断面図であり、柄が回転式の(回転可能な)包含されたドラムに取り付けられた状態を示している。 摺動式肩側端部材の等角図である。 摺動式肩側端部材の下側の等角図である。 肩側端部材の保持プレートの内部構造を示す等角図である。 肩側端部材の保持プレートの外面を示す等角図である。 摺動式鎖骨側端部材の等角図である。 摺動式鎖骨側端部材の下側の等角図である。 鎖骨側端部材の保持プレートの内部構造を示す等角図である。 鎖骨側端部材の保持プレートの外面を示す等角図である。 ネジ式フォークドラムの等角図である。 ネジ式フォークドラムの別の等角図である。 ネジ式フォークドラムの断面図である。 つまみネジを有する肩当ての実施形態の等角図である。 図41の肩当ての上面図である。 図41の肩当ての側面図である。 図41の肩当ての分解(組立)図である。 つまみネジ調整機構を有する肩側端部の垂直断面図である。 つまみネジ調整機構を有する鎖骨側端部の垂直断面図である。
添付図面を通して、類似の特徴は、類似の参照符号によって特定されていることに留意されたい。
図1は、本発明の実施形態に従う、バイオリン又はビオラ用の調整式及び折り畳み式肩当てを示している。参照符号10によって示された肩当ては、肩係合体(又は「ブリッジ“bridge”」)20及び発泡クッション又はパッド30を有する。肩係合体(ブリッジ)20は、第1端部40及び第2端部50を有する。肩係合体(ブリッジ)20は、楽器対向側60及び肩係合側70を有する。一対の歯、叉または指片82を有する第1の折り畳み式フォーク型固定(クランプ)部材(又は「フォーク“fork”」)80が、バイオリン又はビオラを固定するために、肩係合体の第1端部に設けられる。フォーク80は、ネジ状の柄を受けるための穴84を有する。固定部材(又はフォーク)80は、展開された状態から折り畳まれた状態に、折り畳むことができる。一対の歯、叉または指片92を有する第2の折り畳み式フォーク型固定(クランプ)部材(又は「フォーク“fork”」)90が、バイオリン又はビオラを固定するために、肩係合体(ブリッジ)の第2端部に設けられる。第2フォーク90は、ネジ状の柄96を受けるための穴94を有する。第2固定部材(又は第2フォーク)90も、展開された状態から折り畳まれた状態に、折り畳むことができる。
図1に示す肩当て10は、フォーク80とフォーク90の間の距離を増減するように調整可能である。肩当て10は、フォーク間の距離を調整する一対の調整機構を有する。図1の肩当ての一対の調整機構には、摺動式(摺動可能な)端部材100、110が含まれる。摺動式端部材100、110は、それぞれ、プルタブ調整式スライダ102、112を有する。プルタブ調整式スライダ102、112は、それぞれ、プルタブ104、114を引き上げることで作動される。この調整機構によって、摺動式端部材(肩側端部材100及び鎖骨側端部材110)が、基部20に対してスロット(細長穴)内を摺動できる。このようにして、端部材100、110は、引き出されるかまたは引き込まれ得る。図1に示される端部材100、110は、完全に引き込まれている。図2は、部分的に引き出された端部材100、110を示している。部分的にまたは完全に引き出される場合は、図2に示すように、端部材100、110が片持ち状であるともいわれる。摺動式端部材100、110は、包含されたドラム106、116を有する。そのドラム106、116は、以下により詳細に述べられるように、フォークを回転可能に支持する。
図2は、それぞれのスロット内を摺動する摺動式端部材も示している。舌状プルタブ調整式スライダ102の下側は突起形状になっており、スロット28に形成された複数の第1開口24(例えば横長の溝)の1つと係合する。
図3は、別の方向から見た引き込まれた状態の肩当て10を示しており、図4は、別の方向から見た引き出された状態の肩当て10を示している。本明細書での説明のために、第1端部40を「肩側端部“shoulder end”」とも称し、第2端部50を「鎖骨側端部“clavicle end”」とも称する。肩側端部を、肩係合側70と混同してはならない。肩係合側70は、演奏者の肩と接触する。すなわち、演奏者は肩係合側に肩を当てて、肩当てとする。肩側端部及び鎖骨側端部は、代わりに、摺動式端部材100、110(「摺動式支持部材“slidable support members”としても知られている)を指すこともある。
図1〜図6に示すように、肩係合体(ブリッジ)20は非対称である。肩当て10を上方から見た図5〜図6によると、肩係合体20は、肩側端部の丸みを帯びた部分を除いて、鎖骨側端部から肩側端部に向かって幅が徐々に増しながら、側面に沿って湾曲している(すなわち片側に撓んでいる)。同様に、肩当て10を上方から見た図6によると、スロット28すなわちスライド経路は、それぞれ、互いに相対する角度にある(すなわち、それらは互いに平行でないかまたは一直線上に整列されていない)ことが明らかである。従って、図5に示すように、舌状プルタブ調整式スライダ102、112は、互いに平行でないかまたは一直線上に整列されていない。
図7〜図8に示すように、肩側端部材100の高さ寸法は、鎖骨側端部材110の高さ寸法よりも短い。肩当て10を側方から見た図7〜図8によると、肩係合体20は鎖骨側端部から肩側端部に向かって上方に湾曲している。図7〜図8に示すように、肩側端部は凸湾しており、鎖骨側端部は凹湾している。肩側端部材は、凸湾の肩側端部の湾曲に合うように、凸湾している。鎖骨側端部材は、凹湾の鎖骨側端部の湾曲に合うように、凹湾している。より具体的には、肩側端部の第1スロットは凸状であり、一方、鎖骨側端部の第2スロットは凹状である。肩側端部材の摺動は、弓状で略凸状の経路をたどる。鎖骨側端部材の摺動は、弓状で略凹状の経路をたどる。肩当て10を側方から見た図7〜図8によると、これらの凸状および凹状の経路は互いに相対する角度にある(すなわち、それらは互いに平行でないかまたは一直線上に整列されていない)ことが明らかである。
さらに図7〜図8に示すように、フォーク80及び90は、所望の担持力又は固定力で、バイオリン又はビオラを担持するかまたは固定するように、予荷重がかけられている。フォークの勾配角度は、予荷重の量を決定する。フォークの角度は、フォークがバイオリン又はビオラに装着されるときに変化する(すなわち開く)。言い換えると、フォークが楽器に取り付けられているときは、楽器に取り付けられていない状態と比べて、フォークの角度がより大きい(より「開いている“open”」)。勾配角度は、フォークが肩係合体に対して引き出されるかまたは引き込まれるときに変化する。
舌状スライダは、凹状のスロット内を摺動するため、図7〜図8に示すように、肩係合体20と同一平面上にある。すなわち、端部材100、110のスライダの湾曲した上面は、それぞれ、外観に装飾を施すように、基部20と同一平面上にある。
図9及び図10もまた、肩係合体20がどのように鎖骨側端部から肩側端部に向かって、左上方に湾曲しているかを示している。
図11〜図15に示した実施形態においては、クッション又はパッド付の肩当てを提供するように、肩当て10は、肩係合体(ブリッジ)の肩係合側に取り付けられる発泡クッション又はパッド30をさらに備える。
図11〜図15、図18、及び図21に示すように、発泡クッション30は、複数の開口又は穴32を任意に有し得る。開口32は、ダイカット(打抜)されてもよいし、または、別の技術を用いて製造されてもよい。開口を有する発泡クッションは、多くの利点をもたらす。開口によって、発泡クッションがより軽くなる。開口によって、肩上でより強い牽引力がもたらされ、肩当てが肩上でずれることを防止する。すなわち、開口によって、より強化された担持力がもたらされる。クッションの開口も、肩当ての外観を装飾する。クッションは、NBR(ニトリルゴム)、ネオプレン(ポリクロロプレン)または他の同等の合成ゴム、スポンジ、または発泡体からできていてもよい。開口は、図示のように、細長の開口であってもよい。開口は細長で湾曲していてもよく、発泡クッション30の端部から中央部に向かって、より大きく湾曲し得る。他の形状及び寸法の開口を代替としてもよい。
上述したように、肩当ては調整式且つ折り畳み式である。図11は、引き込まれた状態にあり且つバイオリン又はビオラに装着または固定するための係合(展開された)状態に展開されたフォーク80、90を有する、肩当てを示している。一方、図12は、引き出されたすなわち片持ち状のフォーク80、90を示している。フォーク80、90は、別々に調整可能であり、且つ、別々に折り畳むことができる(または組み立てることができる“collapsible”)。図13は、引き込まれた状態の肩当ての等角図であり、図14は引き出された状態の肩当ての等角図である。フォークは、保管または搬送のために折り畳まれ得る。図15〜図17は、折り畳まれたフォークを示している。
ここに記載の実施形態においては、フォーク型固定部材(又は「フォーク“forks”」)80、90は、非対称である。これらのフォークは、ここに記載の実施形態において、回転可能でもある。これらのフォークは、ここに記載の実施形態において、それぞれ、ネジ状の柄86、96(図18に示す)に螺合される。ネジ状の柄86、96は、それぞれのフォークが昇降することを許容し、さらに、それぞれのフォークが基部に対して回転することも許容する。それぞれのフォークは、折り畳まれるかまたは展開される(すなわち、閉じられるかはまたは開かれる)こともできる。
要点をまとめると、肩当て10は、第1固定部材を支持するネジ状の柄を受けるための第1摺動式端部材を、さらに備える。第1摺動式端部材は、引き込まれた位置と引き出された位置の間を摺動可能であり、弓状の溝またはスロットも有する。第1固定部材が展開された位置と折り畳まれた位置の間を枢動するときに、ネジ状の柄はその弓状の溝またはスロットを通って回転する。第1摺動式端部材は、第1固定部材をブリッジに対して引き出すかまたは引き込むように、ブリッジの楽器対向側の第1スロット内で摺動可能である。同様に、肩当て10は、第2固定部材を支持するための第2摺動式端部材を、さらに備える。第2摺動式端部材は、引き込まれた位置と引き出された位置の間を摺動可能であり、弓状の溝も有する。第2固定部材が展開された位置と折り畳まれた位置の間を枢動するときに、柄はその弓状の溝を通って回転する。第2摺動式端部材は、第2固定部材をブリッジに対して引き出すかまたは引き込むように、ブリッジの楽器対向側の第2スロット内で摺動可能である。
ここに記載の実施形態においては、折り畳まれた状態または展開された状態のフォークをロックするためのロック機構がない。しかし他の実施形態においては、フォークを、折り畳まれた状態または展開された状態にロックするためのロック機構があってもよい。あるいは、フォーク折り畳み機構のための間欠枢動式または摩擦式の嵌合部があってもよい。
このように、肩当ては、フォークを引き出すかまたは引き込むことによって調整可能である。上述したように、さらなる調整機能をもたらすように、フォークも回転可能である。それぞれの摺動式端部材およびそれぞれのフォークが引き出されたときは、それらは片持ち状になっている。それらが完全に引き出された(片持ち状である)ときは、さらなる調整機能をもたらすように、多少の横遊動または横公差及び/又は多少のねじれ遊動またはねじれ公差が存在する。すなわち、それらが引き出されている(片持ち状の)場合、それぞれの摺動式端部材は、楽器と嵌合するように捻じられてもよく、且つ/又は、取り付けられた肩当てにトルクが加わるときに捻じられてもよい。
第1摺動式端部材は、第1スロットに設けられた複数の第1開口の1つと係合する形状の第1突起を有する。同様に、第2摺動式端部材は、第2スロットに設けられた複数の第2開口の1つと係合する形状の第2突起を有する。
ここに記載の実施形態においては、複数の第1開口は、第1支持部材の摺動の軸にほぼ直交するように第1スロット内に設けられた横長溝を含み、複数の第2開口は、第2支持部材の摺動の軸にほぼ直交するように第2スロット内に設けられた横長溝を含み、且つ、突起は、それぞれの横長溝の1つと係合する形状の横長のリブである。ここに記載の実施形態では、それぞれの横長溝は、それぞれのスロットの内側半分にのみ設けられる。
ここに記載の実施形態においては、第1摺動式端部材及び第2摺動式端部材は、それぞれ、プルタブロック解除部材を備える。プルタブロック解除部材は、スロットから離れるように引っ張れると撓み、それによって突起が開口から外れる。また、プルタブロック解除部材は、撓んでいない状態に戻るように、スロットに対して弾性的に付勢される。ここに記載の実施形態においては、プルタブロック解除部材は、細長のタブを備える。細長のタブは、スロットから離れるように湾曲する、湾曲形状の円形先端で終わっている。細長のタブについては、タブの厚みは摺動式端部材の厚みよりも薄く、タブの幅は摺動式端部材の幅よりも狭い。
図18は、肩当て10の主要な構成要素の分解図または組立図である。主要な構成要素は、すなわち、肩係合体(ブリッジ)20、クッション30、フォーク80、90、摺動式端部材100、110、ドラム106、116、及び保持カバープレート120、130である。図19は、肩係合体(ブリッジ)20の等角図である。肩当てを組み立てるために、パッド30が肩係合体20に取り付けられる。フォークの柄は、それぞれ、ドラム106、116に固締され、ドラム106、116は、それぞれ、端部材100、110の穴に回転可能に収容される。保持カバープレート120、130は、それぞれ、適所にはめ込まれて、摺動式端部材の穴の内部にあるドラムを保持する。
肩係合体(又はブリッジ)20は、図19に示すように、肩係合体の側面に沿った面取り部21を有してもよい。肩係合体を面取りすると、肩係合体の保持及び取り扱いが容易になり、且つ、肩係合体の外観に装飾を施すことにもなる。肩係合体20は、それぞれが複数の開口(例えば横長溝24)を有する第1スロット28及び第2スロット28を含む。これらの複数の開口は、それぞれのスロットの前方(最も内側)半分に設けられてもよい。一対のガイド縁または溝26が、舌状スライダを保持するために、それぞれのスロットの側面に沿って延在する。
図20は、肩当ての肩係合体20の下側の等角図である。下側には、肩係合体の外周に延在する縁またはへり22が設けられてもよく、縁またはへり22内には、クッションが部分的に置かれ得る。
図21は、発泡クッション又は発泡パッド30の等角図である。図示のように、クッションは複数の開口または穴32を有する。図21に示す発泡クッション又はパッドは、肩係合体に合致する外形又は形状を有する。さらに、図示のように、クッション又はパッドは均一の厚みを有するが、他の実施形態では必ずしもそうである必要はない。図21においては、クッションは1つの一体の発泡体であるが、他の実施形態においては、2つ以上の発泡体から構成されていてもよい。
図22〜図40は、摺動式肩側端部材および摺動式鎖骨側端部材の詳細な構造を示している。
図22は、肩側端部40を示している。図22は、フォーク80が、そのネジ状の柄86に装着されていることを示している。フォーク80がネジ状の柄86に装着されることによって、フォーク80が基部20に対して昇降することが可能になり、さらに、フォークが基部に対して回転することも可能になる。柄は、回転式ドラム内の、対応のネジ状の環(カラー)又は穴に螺入する。図示のように、第1摺動式端部材(肩側端部材)100は、円筒形でドラム状の構成要素を備える。図23は、摺動式肩側端部材のプルタブ調整機構を示している。図22に示すように、肩側端部40では、スライド経路は凸状であることに留意されたい。図22及び図23は、横長溝24が、同様の形状の突起または歯105を受けるように、先細であるかまたは朝顔形であってもよいことを示している。6つの横長溝24が示されているが、この数は他の実施形態において変更してもよい。このように、突起を6つの位置のいずれか1つに嵌めることにより、6つの異なる線状の拡張をもたらし得る。図23は、プルタブ104がどのように弓状であるかまたは湾曲しているかを示しているが、他の形状または外形が用いられてもよい。図23は、さらに、前方空間107がどのように存在するのかも示している。前方空間107は、プルタブ104を引き上げるために、親指以外の指または親指にとって十分な隙間をもたらすものである。
図24は、舌状スライダ112の凹状のスライド経路を提供する、鎖骨側端部50を示している。図25は、摺動式鎖骨側端部材110のプルタブ調整機構を示している。プルタブ114が引き上げられるかまたは引っ張られることによって、突起115が1つの溝穴24から別の溝穴に移動する。前方空間117が設けられることによって、プルタブ114に親指以外の指または親指が届くようになっている。図24に示す鎖骨側端部材110を摺動させると、フォーク90及びその指片または叉92が動く。フォーク90はネジ状の柄96に支持されており、以下により詳細に述べられるように、ドラムと共に回転可能である。
図26は、ドラムを受け入れ且つ包含するための穴Bを有する、摺動式肩側端部材100を示している。局所的に屈曲が大きくなるように、隙間Gが、突起の直前の部分で、舌状スライダの幅を狭めることによってまたは厚みを薄くすることによってもたらされている。保持カバープレートを受けるための空孔Cが、穴Bの下方にもたらされている。図27は、摺動式肩側端部材100の拡大断面図であり、柄86が回転式の包含されたドラム106に取り付けられた状態を示している。保持カバープレート120は、ドラム106を適所に保持するように、端部材100の底部の空孔内の所定位置に嵌め込まれている。
図28は、上記に類似の穴B、空孔C、及び隙間Gを有する摺動式鎖骨側端部材110の側面図である。図29は、摺動式鎖骨側端部材110の拡大断面図であり、柄96が回転式の(回転可能な)包含されたドラム116に取り付けられた状態を示している。保持カバープレート130は、摺動式鎖骨側端部材110の穴B内のドラムを保持するように、空孔C内の所定位置に嵌め込まれている。
図30は、摺動式肩側端部材100を示している。摺動式肩側端部材100は、プルタブ104及び円形または半円の先端148を有する。先端148は、プルタブ104に手が届くようにするための指入れ空間107を画定している。プルタブは、舌状プルタブ調整式スライダ102と一体に形成されている。また、プルタブは、2つの幅狭の溝穴又は溝144、146によって、スライダから部分的に側面に沿って離間されるものである。端部材の縁に沿って延在しているのは、図19に示す肩係合体20のスロット28の溝26内を摺動するための縁(へり)142である。各縁142の円形の先端140によって、溝への挿入が容易になる。図30に示すように、端部材100は、ドラム106を受け入れ且つ包含するための穴Bを画定する、回転式(回転可能な)筐体149を有する。回転式筐体149は、フォークが折り畳まれるときに柄が回転することを許容するように、第1弓状スロット(溝)150を有する。筐体149は、フォークが下降するときに柄の底部が回転するための隙間をもたらすように、第2弓状スロット(溝)152をさらに有する。すなわち、柄の底部は、フォークが下降するときにドラムを越えて延在するかもしれないため、ドラムと共に回転する柄の延在する底部のために、後方の隙間が必要になる。
図31は、摺動式肩側端部材100の下側を示している。下側には、空孔Cが設けられている。2つの突起154が、図32に示すソケット(受け口)122とスナップ連結するために設けられている。図31の底面図は、さらに、突起105も示している。
図32は、肩側端部材の保持プレート(保持カバープレート)120を示している。ドラムを適所に保持し、且つ、ドラムが回転するときにドラムをガイドするように、保持ガイドフィン124が設けられている。図33は、肩側端部材の保持プレートの滑らかな外面を示している。
鎖骨側端部材の構造は、図34に示すように、肩側端部材の構造と類似している。鎖骨側端部材110は、プルタブ114と、溝144、146と、円形の先端140を有する側端縁142と、穴B、第1弓状スロット(溝)150、及び第2弓状スロット(溝)152が形成された回転式筐体149とを有している。図35の底面図には、空孔Cおよび図36に示すカバープレート130のソケット(受け口)132とスナップ連結するための突起154がある。保持ガイドフィン134は、ドラムを保持し且つガイドする。保持ガイドフィン134は、保持ガイドフィンフィン124よりも高さがある。鎖骨側端部材の保持プレートの外面は、図37に示すように滑らかである。
図38〜図40に示すように、円筒形でドラム状の構成要素(「ドラム“drum”」)116は、凹状側面116bを有する。凹状側面116bによって、ドラムが、親指以外の指と親指の間に保持される。図38〜図40に示すように、ドラムは凹状の側面を有する。他の実施形態では、凹状の側面を有するドラム116を、同じ又は同様の運動学を成し遂げる別の好適な回転体と置き換えてもよい。ドラムは、それぞれの端部材(摺動式支持部材)の内部に包含される。ドラム116は、柄を受けるための穴116a及び弓状スロット116cを有する。
図41〜図46は、本発明の別の実施形態に従う、つまみネジ(thumbscrew)調整機構を有する肩当てを示している。
図41〜図43に示すように、肩当て10は、上述したものと同様の肩係合体20及び発泡クッション30を有する。同様に、肩当ては、(歯、叉または指片82を有する)フォーク80を肩側端部に有し、且つ、(歯、叉または指片92を有する)フォーク90を鎖骨側端部に有する。肩側端部材100は、舌状プルタブ調整式スライダ102を有する。鎖骨側端部材110は、舌状プルタブ調整式スライダ112を有する。第1つまみネジ160は、第1舌状プルタブ調整式スライダ102を、肩側端部の適所に固定する。同様に、第2つまみネジ162は、第2舌状プルタブ調整式スライダ112を、鎖骨側端部の適所に固定する。これらのつまみネジ調整機構は、第1実施形態に記載のプルタブ調整機構の代替である。
図44は、肩当てがどのように組み立てられるのかを、肩係合体20をクッション(パッド)30に連結させることによって、且つ、ドラム106、116を端部材100、110内に包含させることによって、示している。保持カバープレート120、130は、上述のように、ドラム106、116を端部材100、110の穴の内部に保持する。図44に示すように、肩側端部材100は、つまみネジ160が螺合されるネジ穴164を有する。鎖骨側端部材110は、つまみネジ162が螺合されるネジ穴166を有する。図45に示すように、つまみネジ160の先端161は、スライダ102を適所にロックするように、複数の開口(例えば、横長溝)の1つの中に突出する。同様に、図46に示すように、つまみネジ162の先端163は、スライダ112を適所にロックするように、複数の横長溝24の1つの内部に延在する。
上述の本発明の実施形態は、例示することを目的にしているに過ぎない。本明細書が開示された当業者によって理解されるように、多くの自明の変更、改変、且つ改良が、ここに開示された発明の概念から逸脱することなく、ここに提示された実施形態になされることができる。従って、出願人が求める独占権の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。

Claims (10)

  1. バイオリン又はビオラ用の調整式及び折り畳み式の肩当てであって、
    第1端部、第2端部、肩係合側、及び楽器対向側を有する肩係合体と、
    前記バイオリン又は前記ビオラを固定するために第1端部に設けられ、展開された位置から折り畳まれた位置に折り畳み可能である、第1の折り畳み式フォーク型固定(クランプ)部材と、
    前記バイオリン又は前記ビオラを固定するために第2端部に設けられ、展開された位置から折り畳まれた位置に折り畳み可能である、第2の折り畳み式フォーク型固定(クランプ)部材と、
    第1の折り畳み式フォーク型固定部材を支持するネジ状の柄を受け、引き込まれた位置と引き出された位置の間を摺動可能であり、第1の折り畳み式フォーク型固定部材が前記展開された位置と前記折り畳まれた位置の間を枢動するときに、前記柄がそこを通って回転する弓状の溝をさらに有し、且つ、第1の折り畳み式フォーク型固定部材を引き出すかまたは引き込むように、前記肩係合体の前記楽器対向側の第1スロット内を摺動可能な第1摺動式端部材と、
    第2の折り畳み式フォーク型固定部材を支持し、引き込まれた位置と引き出された位置の間を摺動可能であり、第2の折り畳み式フォーク型固定部材が前記展開された位置と前記折り畳まれた位置の間を枢動するときに、柄がそこを通って回転する弓状の溝をさらに有し、且つ、第2の折り畳み式フォーク型固定部材を引き出すかまたは引き込むように、前記肩係合体の前記楽器対向側の第2スロット内を摺動可能な第2摺動式端部材とを備え、
    第1摺動式端部材は、第1スロットに設けられた複数の第1開口の1つと係合する形状の第1突起を有し、且つ
    第2摺動式端部材は、第2スロットに設けられた複数の第2開口の1つと係合する形状の第2突起を有し、
    第1摺動式端部材及び第2摺動式端部材は、それぞれ、プルタブ調整式スライダを有し、前記プルタブ調整式スライダは、それぞれ、第1スロット及び第2スロットから離れるように引かれると撓み、それによって第1突起及び第2突起が、それぞれ、第1開口及び第2開口から外れ、且つ、前記プルタブ調整式スライダは、それぞれ、第1スロット及び第2スロットに対して撓んでいない状態に戻るように弾性的に付勢される、肩当て。
  2. 複数の第1開口は、第1摺動式端部材の摺動の軸に実質的に直交するように第1スロット内に設けられた複数の横長溝を含み、複数の第2開口は、第2摺動式端部材の摺動の軸に実質的に直交するように第2スロット内に設けられた複数の横長溝を含み、且つ、第1突起及び第2突起は、それぞれ、前記複数の横長溝の1つと係合する形状の横長のリブである、請求項1に記載の肩当て。
  3. 前記プルタブ調整式スライダは、それぞれ、第1スロット及び第2スロットからから離れるように湾曲する、湾曲形状の円形先端で終わる細長のタブを有する、請求項に記載の肩当て。
  4. クッション性のある肩当てを提供するために、前記肩係合体の前記肩係合側に取り付けられる発泡クッションをさらに備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の肩当て。
  5. 前記発泡クッションは、複数の開口を含む請求項に記載の肩当て。
  6. 第1の折り畳み式フォーク型固定部材と第2の折り畳み式フォーク型固定部材は非対称である、請求項1〜のいずれか一項に記載の肩当て。
  7. 前記複数の横長溝は、第1スロット及び第2スロットそれぞれの内側半分にのみ設けられる、請求項2に記載の肩当て。
  8. 前記細長のタブの厚みは、それぞれ、前記プルタブ調整式スライダの厚みよりも薄く、且つ、前記細長のタブの幅は、それぞれ、前記プルタブ調整式スライダの幅よりも狭い、請求項に記載の肩当て。
  9. 第1スロットは凸状であり、第2スロットは凹状である、請求項1〜のいずれか一項に記載の肩当て。
  10. 第1摺動式端部材及び第2摺動式端部材は、それぞれ、ドラムを回転収容し、前記ドラムは、それぞれ、第1の折り畳み式フォーク型固定部材の前記柄と第2の折り畳み式フォーク型固定部材の前記柄を支持する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の肩当て。
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