JP6638438B2 - ゴム製ハンドレール - Google Patents

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Description

本発明は、乗客を移動させる乗客コンベアの移動手摺として用いられる、例えばゴム製ハンドレールに関する。
一般的に、乗客コンベアには、ゴム製ハンドレールが設けられている。乗客は、乗客コンベアで運ばれる際にゴム製ハンドレールに手を添えることで、自身を安定して支えることができる。なお、乗客コンベアには、エスカレータ、動く歩道、及び、これらに類似した移送装置が含まれる。
また、特許文献1に記載のように、ゴム製ハンドレールにおいては、例えば薄暗いような場所に乗客コンベアが設置されている場合であっても、乗客コンベアの位置を乗客にわかりやすく認知させるために、本体表面に発光材を設けることが提案されている。
実用新案登録第3186575号公報
しかしながら、ゴム製ハンドレールは、無端ベルト状の手摺であって、駆動ローラ等のローラと従動ローラ等のローラとによって摩擦駆動される。このため、これらの少なくともいずれか一つのローラによって、ゴム製ハンドレールの本体表面が擦られ、発光材に傷や汚れ等がつくおそれがあった。また、ローラの方にも傷や汚れ等がつくおそれがあった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、ゴム製ハンドレールの本体表面に発光材を備えつつ、発光材やローラに傷や汚れ等がつくことを抑制させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、乗客を移動させる乗客コンベアの移動手摺として用いられるゴム製ハンドレールであって、乗客コンベアの移動方向を長手方向とし、該長手方向に延びるように乗客コンベアに設置される本体部と、本体部のうち乗客が手を添える側の面を本体表面とし、該本体表面のうち乗客コンベアに設置された少なくとも一つのローラに当接する対象部分から、本体部において幅方向に離間した位置に、電磁波を吸収して発光する発光材が配置された発光材部と、を備える。
本発明によれば、ゴム製ハンドレールの本体表面に発光材を備えつつ、発光材やローラに傷や汚れ等がつくことを抑制させることができる。
本発明のゴム製ハンドレールが適用されるエスカレータの構成を説明する模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るゴム製ハンドレールの構成を説明する部分斜視図である。 本体表面20Aにおける各部分を説明するゴム製ハンドレールの III−III断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るゴム製ハンドレールの構成を説明する部分斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るゴム製ハンドレールの構成を説明する部分斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るゴム製ハンドレールの構成を説明する部分斜視図である。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。実施形態では、本発明のゴム製ハンドレールの一例として、エスカレータに適用されるものである例を説明する。本発明のゴム製ハンドレールは、この例に限定されるものではなく、動く歩道やこれらに類似した移送装置等を含む各種の乗客コンベアに適用されるものである。
[第1の実施形態]
はじめに、図1〜図3を用いて第1の実施形態を説明する。
図1に示すエスカレータ1は、上の階と下の階にまたがって設置され、下の階から上の階に、乗客を移動させる移送装置である。エスカレータ1は、この例に限定されるものではなく、上の階から下の階に、乗客を移動させる構成でも良い。
エスカレータ1は、踏段2と、欄干4と、駆動ローラ6と、従動ローラ8と、ゴム製ハンドレール10と、を少なくとも備える。本実施形態のエスカレータ1は、さらに、駆動プーリ7と、押えローラ9と、を備える。
踏段2は、乗客が足を乗せるステップであり、上の階及び下の階に設けられた乗降床51の間において乗客を移送するものである。踏段2は、無端状に連結され、踏段チェーン等を介して駆動装置52に接続される。駆動装置52は、モータ等により、エスカレータ1の上部に設置されたスプロケット53を回転させることで、スプロケット53に巻回された踏段チェーンを駆動し、踏段チェーンに連結された踏段2にその駆動力を伝達させる。これにより、駆動装置52が踏段2を駆動する。
欄干4は、踏段2の幅方向両側において上方に延びるとともに踏段2の移動方向に沿う方向(以下、長手方向)に延びるように設置される。欄干4は、踏段2の幅方向両側への乗客の移動を規制するパネルがデッキボードに支持されて起立し、このパネルの上部にガイドレールが固定された構成を有する。なお、ガイドレールには、ゴム製ハンドレール10が摺動可能に嵌合される。デッキボードは、踏段2における幅方向両側の一部を収容する。
駆動ローラ6、駆動プーリ7、従動ローラ8、及び、押えローラ9は、いずれも、エスカレータ1のトラス内に設置されたローラであり、無端ベルト状に形成されたゴム製ハンドレール10を欄干4の周囲において移動させるためのものである。なお、トラスは、エスカレータ1における自重及び荷重を支える構造部分であり、上記ローラの他、スプロケット53や駆動装置52等を収容する。
駆動ローラ6及び駆動プーリ7は、スプロケット53の動力がハンドレール駆動チェーン等を介して伝達されることで回転する。駆動ローラ6及び駆動プーリ7のうち少なくとも一方のローラは、トラス内に別途設置されたハンドレール駆動装置により駆動されても良い。
従動ローラ8は、駆動ローラ6と対向するように配置され、駆動ローラ6とともにゴム製ハンドレール10を加圧して挟持し、駆動ローラ6の回転に従動することよってゴム製ハンドレール10を搬送する。押えローラ9は、駆動プーリ7に対して複数配置され、駆動プーリ7とともにゴム製ハンドレール10を加圧して挟持し、駆動プーリ7の回転に従動することよってゴム製ハンドレール10を搬送する。つまり、本実施形態においては、駆動ローラ6と従動ローラ8とによってゴム製ハンドレール10が摩擦駆動される。また、駆動プーリ7と押えローラ9とによってもゴム製ハンドレール10が摩擦駆動される。
ゴム製ハンドレール10は、エスカレータ1の移動手摺として用いられるものであって、踏段2と同期して、欄干4におけるガイドレール上を移動する。つまり、ゴム製ハンドレール10は、踏段2と同じ速度で駆動される。この速度は、ハンドレール駆動装置により制御されても良い。
ゴム製ハンドレール10は、図2に示すように、本体部20と、発光材部30と、を備える。本体部20は、ゴム製ハンドレール10を移動手摺として機能させる本体である。本体部20は、全体として断面形状が略C字状であり、長手方向に延びるようにエスカレータ1に設置される。以下では、本体部20の長手方向において、本体部20がエスカレータ1に設置された場合に移動する側を奥側、その反対側を手前側とする。また、本体部20の厚さ方向において、本体部20がエスカレータ1に設置された場合に乗客が手を添える側の面(以下、本体表面)側の方向を上方、その反対側の方向を下方とする。また、本体部20の幅方向において、本体部20がエスカレータ1に設置された場合の踏段2側を内側、その反対側を外側とする。
本体部20は、抗張体12と、芯材層13と、化粧層14と、帆布層15と、を有する。抗張体12は、本体部20の張力を保持するためのテンションメンバであり、本体部20の長手方向に連続的に設けられる。抗張体12としては、一般的にスチールコードやスチールテープが用いられる。芯材層13は、抗張体12を外部応力から保護するためのものであり、抗張体12を埋め込むように抗張体12の周囲に設けられる。芯材層13は、例えば、ゴムによって断面形状が略C字状に形成される。
化粧層14は、本体部20における本体表面を含むものであり、芯材層13の外周面を覆うように芯材層13に積層される。化粧層14は、例えば、芯材層13と同じ硬度のゴムによって断面形状がC字状に形成される。本実施形態において、化粧層14は、さらに、発光材部30の表面を本体表面に露出させつつ発光材部30の表面以外の他部位を全て埋め込むように発光材部30の周囲に設けられる。これにより、発光材部30の表面と化粧層14の表面とが面一となる。
化粧層14には、透明度が高い素材(以下、透明材料ともいう。)を用いることができる。この場合、化粧層14は、発光材部30における表面を含む全ての部位を埋め込むように発光材部30の周囲に設けられても良い。また、本体部20は、発光材部30のうち本体部20に収容されている部位から本体表面に至る部分を含む領域において透明材料が用いられても良い。
このように、発光材部30は、全ての部位が本体部20に収容されても良いし、一部の部位が本体部20に収容されても良い。また、発光材部30は、本体部20の本体表面において、透明材料で形成された化粧層14によりコーティングされていても良いし、化粧層14とは別の透明材料によってコーティングされても良い。具体的には、本体部20は、化粧層14の表面において後述する対象部分22を除く領域に透明材料で形成されたコーティング層を備えても良い。この場合、化粧層14には、例えば黒色等を有して透明度が低い素材を用いることができる。
帆布層15は、本体部20の剛性を高めたり、ガイドレールとの摩擦を減らしたりするためのものであり、芯材層13の内周面を覆うように芯材層13に内張りされる。帆布層15は、一般的に、綿等の天然繊維、ナイロンやポリエステル等の化学繊維やこれらの混紡等の材料によって断面形状がC字状に形成される。また、帆布層15の端部は、化粧層14との接合部分において下方から上方に折り返される。帆布層15は、さらに、芯材層13及び化粧層14のうち少なくとも一方の層に埋め込まれるように設けられても良い。
本体部20の本体表面は、例えば、ゴム製ハンドレール10が駆動ローラ6と従動ローラ8とにより摩擦駆動される際には、従動ローラ8に当接し、ゴム製ハンドレール10が駆動プーリ7と押えローラ9とにより摩擦駆動される際には、押えローラ9に当接する。このように、本体部20の本体表面のうち、ローラに当接する部分を対象部分22とする。対象部分22としては、従動ローラ8に当接する部分が押えローラ9に当接する部分よりも幅方向において広い場合には、従動ローラ8に当接する部分が採用されることが好ましい。逆に、押えローラ9に当接する部分が従動ローラ8に当接する部分よりも幅方向において広い場合には、押えローラ9に当接する部分が採用されることが好ましい。また、対象部分22としては、本体部20の本体表面が駆動ローラ6や駆動プーリ7等の他のローラに当接する構成においても同様に、幅方向においてより広くローラに当接する部分が採用されることが好ましい。一方で、対象部分22は、エスカレータ1に設置された少なくとも一つのローラに当接する部分であっても良く、上記のように採用されるローラに限定されるものではない。
以下では、図3に示すように、本体部20において、対象部分22から幅方向両側に広がる部分を中央部分24、中央部分24の端部26から下方に向けて湾曲する部分を側面部分28とする。つまり、本体部20は、対象部分22を含む中央部分24と、側面部分28とを有している。中央部分24は、例えば、本体部20の本体表面において、断面視で略直線状となる領域に対応する部分であり、一般的に乗客により手が載せられる部分に相当している。側面部分28は、例えば、本体部20の本体表面において、断面視で円弧状となる領域に対応する部分であり、一般的に乗客により把持される部分に相当している。
発光材部30は、本体部20の本体表面のうち対象部分22から本体部20の幅方向に離間して発光材が配置されることにより構成される。発光材は、電磁波のエネルギーを吸収して発光する物質を含む。例えば、発光材としては、蓄光作用を有する蓄光材が採用される。蓄光作用は、太陽光や蛍光灯の照明光等の光のエネルギーを内部に蓄え、蓄えた光のエネルギーを徐々に光として放出する作用である。なお、光は、電磁波の一種である。この作用により、蓄光材は、照明装置等の光源からの照射が断たれる暗い、又は暗くなった場所でも所定時間発光し続けることができる。蓄光材としては、例えば、酸化アルミニウムを母体とし、他の酸化物と希土類元素等が結合されたものが採用される。また例えば、蓄光材としては、硫化亜鉛系のものや、アルミン酸ストロンチウム系のものを用いることができる。このうち、アルミン酸ストロンチウム系のものは、他のものと比較して、発光輝度が高く、残光時間が長い。このため、蓄光材としては、アルミン酸ストロンチウム系のものを用いることが好ましい。
また例えば、発光材としては、蛍光作用を有する蛍光材が採用される。蛍光作用は、紫外線等の電磁波のエネルギーを吸収して、内部の電子が励起し、その電子が基底状態に戻る際に異なった電磁波(例えば、可視光)を発生させる作用である。この作用により、蛍光材は、照明装置等の光源から照射されている間、発光し続けることができる。本実施形態において、発光材部30には、発光材として、蓄光材と蛍光材との両方が含まれているが、これに限定されず、蓄光材及び蛍光材のうち少なくとも一方が含まれていれば良い。
本実施形態において、発光材部30は、全体として、化粧層14よりも剛性が高く、シール等の薄膜よりも厚さが大きい固形状のものであり、本体部20のうち中央部分24の端部26を含む領域において長手方向に延びるように設けられる。ただし、中央部分24の端部26を含む領域には、対象部分22と側面部分28とが除かれている。発光材部30は、本体部20の本体表面を上方から見た場合に、連続的に長手方向に延びるように設けられても良いし、所定間隔を空けて断続的に長手方向に延びるように設けられても良い。また、発光材部30は、本体部20の本体表面を上方から見た場合に、図柄や文字、記号等を表す形状を有しても良い。
また、本実施形態において、発光材部30は、少なくともその表面以外の部位が化粧層14に埋設されることで本体部20に収容されている。なお、図2では、発光材部30が本体部20において幅方向両側に設けられているが、これに限らず、本体部20における幅方向片側のいずれか一方に設けられても良い。この場合、発光材部30を、本体部20における幅方向内側に設けることが好ましい。
以上詳述した第1の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)発光材部30は、本体部20のうち乗客が手を添える側の面を本体表面とし、該本体表面のうちエスカレータ1に設置された少なくとも一つのローラに当接する対象部分22から、本体部20において幅方向に離間して発光材が配置され、該発光材が光を蓄えて発光する。
このような構成によれば、駆動ローラ6、従動ローラ8、駆動プーリ7、及び、押えローラ9のうち、対象部分22に当接する少なくとも一つのローラと本体部20との擦れで発光材部30に傷や汚れ等がつくことがない。このため、ゴム製ハンドレール10の本体表面に発光材を備えつつ、発光材やローラに傷や汚れ等がつくことを抑制させることができる。
また、蓄光材が光を蓄えて発光することにより、エスカレータ1の位置を乗客にわかりやすく認知させることができる。さらには、例えば災害等の停電時や夜間消灯時に、所定時間、蓄光材が発光し続けることになる。このため、暗闇でも遠くからゴム製ハンドレール10を歩行者に認知させることができる。そして、これにより、安全通路を兼ねた動線を確保でき、安全に寄与することができる。
また、発光材部30には、発光材として、蓄光材と蛍光材との両方が含まれているため、明るい環境のときには蛍光材によって視認性(視認距離)を向上させることが可能となり、明るい環境、暗い環境のいずれであっても高い視認性を実現させることができる。
なお、駆動ローラ6、従動ローラ8、駆動プーリ7、及び、押えローラ9のうち、幅方向において最も広く当接するローラに本体表面が当接する部分を対象部分22としても良い。この場合、いずれのローラに対しても本体部20との擦れで発光材部30に傷や汚れ等がつくことがない。このため、発光材やローラに傷や汚れ等がつくことをより好適に抑制させることができる。
(2)本体部20は、本体表面において、対象部分22から幅方向両側に広がる中央部分24と、中央部分24の端部26から下方に向けて湾曲する側面部分28と、を有する。発光材部30は、本体部20のうち中央部分24の端部26を含む領域に設けられている。
このような構成によれば、多くの乗客にとって視認しやすい位置で発光材が発光することになる。これにより、ゴム製ハンドレール10に手を添える動機付けを乗客に与えることができ、より安全に寄与することができる。
なお、発光材部30を、本体部20における幅方向内側だけに設けても良い。この場合、乗客にとっての踏段2側の見やすさを確保しつつ、発光材を減らすことができる。
(3)発光材部30は、少なくとも表面以外の部位が本体部20に全て収容されている。
このような構成によれば、ゴム製ハンドレール10の形状が変更されずに済む。このため、ゴム製ハンドレール10の本体表面に発光材を備えつつ、従来のハンドレールと同等の持ちやすさや意匠性等を確保することができる。
なお、発光材部30の全ての部位を、本体部20に収容しても良い。この場合、本体部20の本体表面における凹凸が少なくなる。これにより、乗客がゴム製ハンドレール10を掴んだ際の違和感を少なくすることができる。
また、本体部20は、発光材部30のうち本体部20に収容されている部位から本体表面に至る部分を含む領域において、透明度の高い素材が用いられても良い。これにより、発光材部30の発光光を本体表面から好適に放出することができる。
また、本体部20は、化粧層14の表面において対象部分22を除く領域に透明材料で形成されたコーティング層を別途備えても良い。この場合、例えば黒色等を有して透明度が低い素材を化粧層14に用いることで、対象部分22においてローラによる汚れや傷を目立たなくさせることができる。つまり、対象部分22が本体部20においてローラによる汚れや傷がつきやすい部分であることについて好適に対処できる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第1の実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1の実施形態では、発光材部30は、少なくとも表面以外の部位が本体部20に全て収容されていた。これに対し、第2の実施形態では、発光材部30は、少なくとも一部が本体表面から突設している点で、第1の実施形態と相違する。
また、前述した第1の実施形態では、発光材部30は、本体部20のうち中央部分24の端部26を含む領域に設けられていた。これに対し、第2の実施形態では、発光材部30は、本体部20のうち側面部分28を含む領域に設けられている点で、第1の実施形態と相違する。
具体的には、本実施形態において、化粧層14は、図4に示すように、発光材部30の一部を本体表面に露出させつつ発光材部30の露出部以外の他部位を全て埋め込むように発光材部30の周囲に設けられる。これにより、発光材部30の一部が化粧層14の表面から突出する。
発光材部30は、本体部20の側面部分28のうち上方の部分を含む領域において長手方向に延びるように設けられる。この側面部分28を含む領域には、中央部分24が除かれていても良いし、対象部分22が除かれて中央部分24の端部26が含まれていても良い。発光材部30は、本体部20の本体表面を上方から見た場合に、連続的に長手方向に延びるように設けられることが好ましい。
また、本実施形態において、発光材部30は、少なくとも一部が化粧層14の表面から上方及び幅方向に突設している。なお、図4では、発光材部30が本体部20において幅方向両側に設けられ、それぞれ、本体部20に対し、幅方向内側及び幅方向外側に向けて突設することで、側面部分28との間に凹部29が形成されている。具体的には、本体部20における幅方向内側の部位に設けられた発光材部30は、凹部29を介して対向する側面部分28よりも幅方向内側に向けて突設している。本体部20における幅方向外側の部位に設けられた発光材部30は、凹部29を介して対向する側面部分28よりも幅方向外側に向けて突設している。発光材部30は、本体部20における幅方向片側のいずれか一方に設けられても良いが、この場合においては本体部20における幅方向内側に設けられることが好ましい。
以上詳述した第2の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)発光材部30は、本体部20のうち側面部分28を含む領域に設けられている。
このような構成によれば、エスカレータ1において発光材部30により照らされる領域を広くすることができ、より安全に寄与することができる。
(2)発光材部30は、少なくとも一部が本体部20の本体表面から突設している。
このような構成によれば、本体部20に発光材を備えつつ、従来のハンドレールと比較して持ちやすさや意匠性等が向上されるようにゴム製ハンドレール10の形状を変更することができる。
なお、発光材部30は、本体部20の側面部分28との間に凹部29が形成されるように、本体部20に対して幅方向に突設しても良い。この場合、乗客は、ゴム製ハンドレール10を把持する際に、親指や小指等を凹部29に引っ掛けることができ、ゴム製ハンドレール10を持ちやすくなる。
[他の実施形態]
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
第1及び第2の実施形態では、発光材部30の少なくとも一部が本体部20の化粧層14に埋設されていたが、これに限定されるものではない。例えば、発光材部30の少なくとも一部が本体部20の芯材層13に埋設されていても良い。
また、第1及び第2の実施形態では、芯材層13や化粧層14が、ゴムにより形成されていたが、これに限定されるものではない。例えば、芯材層13や化粧層14の材料は、ゴムに限らず、その他のエラストマーであっても良い。
また、第2の実施形態では、発光材部30の少なくとも一部が化粧層14の表面から上方及び幅方向に突設していたが、これに限定されるものではない。例えば、発光材部30の少なくとも一部が、化粧層14の表面から上方だけに突設していても良いし、側面部分28に対し幅方向だけに突設していても良い。
また、第2の実施形態では、発光材部30における露出部以外の他部位が本体部20に埋設されていたが、これに限定されるものではない。例えば、発光材部30は、図5に示すように、少なくとも表面以外の部位が本体部20に全て収容されていても良いし、本体部20に埋設されることなく、本体表面に接着されていても良い。
また、第2の実施形態では、発光材部30は、本体部20の側面部分28のうち上方の部分を含む領域に設けられていたが、これに限定されるものではない。例えば、発光材部30は、図6に示すように、本体部20において、第2の実施形態の場合と比べてより幅方向両側の部分を含む領域に設けられていても良い。
なお、上記実施形態の構成の一部を省略してもよいし、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
1…エスカレータ、2…踏段、4…欄干、6…駆動ローラ、7…駆動プーリ、8…従動ローラ、9…押えローラ、10…ハンドレール、12…抗張体、13…芯材層、14…化粧層、15…帆布層、20…本体部、22…対象部分、24…中央部分、26…端部、28…側面部分、29…凹部、30…発光材部、51…乗降床、52…駆動装置、53…スプロケット。

Claims (7)

  1. 乗客を移動させる乗客コンベアの移動手摺として用いられるゴム製ハンドレールであって、
    前記乗客コンベアの移動方向に沿う方向を長手方向とし、該長手方向に延びるように前記乗客コンベアに設置され、乗客が手を添える側の面である本体表面と、該本体表面のうち前記乗客コンベアに設置された少なくとも一つのローラに当接する対象部分と、該対象部分から幅方向両側に広がる中央部分と、該中央部分の端部から下方に向けて湾曲する側面部分と、有する本体部と、
    記本体部において、前記対象部分及び前記側面部分から幅方向に離間した位置に、電磁波を吸収して発光する発光材が配置された発光材部と、
    を備えるゴム製ハンドレール。
  2. 請求項1に記載のゴム製ハンドレールであって、
    前記発光材部は、少なくとも表面以外の部位が前記本体部に全て収容されている、
    ことを特徴とするゴム製ハンドレール。
  3. 請求項に記載のゴム製ハンドレールであって、
    前記発光材部は、全ての部位が前記本体部に収容されている、
    ことを特徴とするゴム製ハンドレール。
  4. 請求項1に記載のゴム製ハンドレールであって、
    前記発光材部は、少なくとも一部が前記本体表面から突設している、
    ことを特徴とするゴム製ハンドレール。
  5. 請求項1から請求項までの何れか1項に記載のゴム製ハンドレールであって、
    前記発光材部は、少なくとも一部の部位が前記本体部に収容され、
    前記本体部は、前記発光材部のうち前記本体部に収容されている部位から前記本体表面に至る部分を含む領域において、透明度の高い素材が用いられている、
    ことを特徴とするゴム製ハンドレール。
  6. 請求項1から請求項までの何れか1項に記載のゴム製ハンドレールであって、
    前記発光材部は、前記発光材として、蓄光作用を有する蓄光材が配置されている、
    ことを特徴とするゴム製ハンドレール。
  7. 請求項1から請求項までの何れか1項に記載のゴム製ハンドレールであって、
    前記発光材部は、前記発光材として、蛍光作用を有する蛍光材が配置されている、
    ことを特徴とするゴム製ハンドレール。
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