JP6636378B2 - 端子ボックス、端子ボックスの組立方法及び太陽電池モジュール - Google Patents

端子ボックス、端子ボックスの組立方法及び太陽電池モジュール Download PDF

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Description

本発明は、端子ボックス、端子ボックスの組立方法及び太陽電池モジュールに関し、更に詳細には、ポッティング剤によって封止される端子ボックス、端子ボックスの組立方法及び太陽電池モジュールに関する。
太陽電池モジュール等に用いられる端子ボックスとして、一つの面が開放(開口)された長方体形状のボックス本体及びボックス本体の開口を閉じる板状の蓋体を含み、ボックス本体内に配置された端子と太陽電池モジュールからボックス本体内に引き込まれた機器側接続片とが半田付けによって接続されるものが知られている(例えば、特許文献1〜3)。
特開2011−18674号公報 特開2014−130921号公報 特開2014−143222号公報
端子と機器側接続片との接続を信頼性に優れたものにすべく、端子と機器側接続片とをスポット溶接等によって重ね合わせ溶接することが考えられている。この場合には、溶接電極の接近のために、ボックス本体は端子と機器側接続片との溶接部の重ね合わせ方向の両側が開放されたものである必要がある。
しかし、このようなボックス本体であると、ボックス本体は、上下両面或いは前後両面が開放されたものになり、液状のポッティング剤が貯まることができるポッティングチャンバが画定されないため、端子と機器側接続片との接続部の絶縁封止をポッティング剤によって行うことができなくなる。このため、端子と機器側接続片との接続部の絶縁封止を信頼性に優れたものにすることができなくなる。もしくは、溶接電極を入れるための大きな空間を確保した筐体とする必要があるため、ボックスの大型化だけでなく、ポッティングの使用量が増加する。
本発明が解決しようとする課題は、端子と機器側接続片との接続が高い信頼性をもって行われることと、その接続部の絶縁封止が高い信頼性をもって行われることとを両立することである。
本発明による端子ボックスは、電気機器(100)のハウジング(102)より外方に延出した機器側接続片(114)と重ね合わせ溶接によって接続される端子(112)を含む端子ボックス(1)であって、前記ハウジング(102)に固定され、前記端子(112)を支持し、当該端子(112)と前記機器側接続片(114)との溶接部(W)の重ね合わせ方向の両側が開放されたボックス本体(9)と、前記ボックス本体(9)に装着されて前記溶接部(W)を含む領域に前記ボックス本体(9)と協働してポッティング剤(P)を充填されるポッティングチャンバ(20)を画定し、且つ上方開口のポッティング剤充填口(15、25)を形成するチャンバ構成部材(14、24)と、前記チャンバ構成部材(14、24)の外側を取り囲むように前記ボックス本体(9)に装着され、前記ポッティング剤充填口(15、25)を塞ぐカバー部材(16)とを有することを特徴とする。
この構成によれば、端子(112)と機器側接続片(114)との接続をスポット溶接によって行うことができ、その上で、端子(112)と機器側接続片(114)との接続部の絶縁封止をポッティングチャンバ(20)に充填されたポッティング剤(P)によって行うことができる。これにより、端子(112)と機器側接続片(114)との接続が高い信頼性をもって行われることと、その接続部の絶縁封止が高い信頼性をもって行われることとが両立する。
本発明による端子ボックスは、好ましくは、前記カバー部材(16)は前記ハウジング(102)の外面(104、105)と対向する対向面(16F)を有し、前記外面(104)と前記対向面(16F)との間に前記カバー部材(16)を前記ハウジング(102)に固定する接着剤層(18)が設けられている。
この構成によれば、規格上、対向面(16F)は連続した端子ボックス(1)の外周部の一部と見なされ、導電部から端子ボックス(1)の外部までの最短距離である最小空間距離の測定対象部から除外されるから、ら端子ボックス(1)の小型化が可能になる。
本発明による端子ボックスは、好ましくは、前記チャンバ構成部材(14、24)は前記ボックス本体(9)に形成された凹部(12M、12N)と協働して前記ポッティングチャンバ(20)の周縁にラビリンスを構成している。
この構成によれば、ラビリンスによるシール効果が得られ、ポッティングチャンバ(20)に充填されたポッティング剤(P)の液漏れが防止される。
本発明による太陽電池モジュールは、上述の発明による端子ボックス(1)を取り付けられている。
この構成によれば、太陽電池モジュールは、端子(112)と機器側接続片(114)との接続が高い信頼性をもって行われ、しかも、その接続部の絶縁封止が高い信頼性をもって行われている端子ボックス(1)を備える。
本発明による端子ボックスの組立方法は、電気機器(100)のハウジング(102)より外方に延出した機器側接続片(114)と重ね合わせ溶接によって接続される端子(112)を含む端子ボックス(1)の組立方法であって、前記端子(112)を支持し、当該端子(112)と前記機器側接続片(114)との溶接部(W)の重ね合わせ方向の両側が開放されたボックス本体(9)を前記ハウジング(100)に固定する第1の工程と、前記端子(112)と前記機器側接続片(114)とをスポット溶接によって重ね合わせ溶接する第2の工程と、前記溶接部(W)を含む領域に前記ボックス本体(9)と協働してポッティング剤(P)を充填されるポッティングチャンバ(20)を画定し、且つ上方開口のポッティング剤充填口(15、25)を形成するチャンバ構成部材(14、24)を前記ボックス本体(9)に装着する第3の工程と、前記ポッティング剤充填口(15、25)から前記ポッティングチャンバ(20)にポッティング剤(P)を充填する第4の工程と、前記チャンバ構成部材(14、24)の外側に、当該チャンバ構成部材(14、24)を取り囲み、前記ポッティング剤充填口(15、25)を塞ぐカバー部材(16)を装着する第5の工程とを含むことを特徴とする。
この組立方法によれば、端子(112)と機器側接続片(114)との接続をスポット溶接によって行うことができ、その上で、端子(112)と機器側接続片(114)との接続部の絶縁封止をポッティングチャンバ(20)に充填されたポッティング剤(P)によって行うことができるから、端子(112)と機器側接続片(114)との接続が高い信頼性をもって行われることと、その接続部の絶縁封止が高い信頼性をもって行われることとが両立する。
本発明による端子ボックスの組立方法は、好ましくは、前記カバー部材(16)は前記ハウジング(102)の外面(104、105)と対向する対向面を有し、前記第5の工程は接着剤層(18)によって前記対向面(16F)を前記外面(104、105)に接着する工程を含んでいる。
この組立方法によれば、規格上、対向面(16F)は連続した端子ボックス(1)の外周部の一部と見なされ、導電部から端子ボックス(1)の外部までの最短距離である最小空間距離の測定対象部から除外されるから、端子ボックス(1)の小型化が可能になる。
本発明による端子ボックス及びその組立方法によれば、端子と機器側接続片との接続が高い信頼性をもって行われることと、その接続部の絶縁封止が高い信頼性をもって行われることとが両立する。
本発明による端子ボックスの実施形態1を示す俯瞰斜視図 図1の線II−IIに沿った拡大断面図 実施形態1による端子ボックスの第1及び2の工程時の俯瞰斜視図 実施形態1による端子ボックスの第3の工程時の俯瞰斜視図 実施形態1による端子ボックスの第3の工程時の仰瞰斜視図 実施形態1による端子ボックスの第4の工程時の俯瞰斜視図 実施形態1による端子ボックスの第5の工程時の俯瞰斜視図 本発明による端子ボックスの実施形態2を前側から見た斜視図 実施形態2による端子ボックスを後側から見た斜視図 本発明による端子ボックスの他の実施形態を示す俯瞰斜視図
以下に、本発明による端子ボックスの実施形態1を、図1〜図7を参照して説明する。
実施形態1の端子ボックス1は、図1に示されているように、太陽電池モジュール100のハウジング102の端面(竪面)104に取り付けられる。端子ボックス1は、樹脂成形品であり、ダイオードボックス部3と、ダイオードボックス部3の左右両側に位置する端子接続部5(図3参照)と、端子接続部5の左右外側に位置するエンド部7とを一体成形された左右に長いボックス本体9を有する。ボックス本体9は、ダイオードボックス部3を両面粘着テープ8によって端面104に仮止めされ、端子接続部5及びエンド部7を接着剤層17、19によって端面104に固定されている。
ダイオードボックス部3は、上方開口のダイオード収容部(不図示)にダイオード(不図示)を収容し、ダイオード収容部をポッティング剤(不図示)によって絶縁封止され、ダイオード収容部の上部開口4を蓋板6によって閉じられている。
左右の端子接続部5には、各々、チャンバ構成部材14(図4、図5参照)と、カバー部材16(図1、図7参照)とが取り付けられる。チャンバ構成部材14及びカバー部材16は、個別の樹脂成形品である。
左右の端子接続部5は、図3に示されているように、左右方向に延在する板状の基部12Aと、基部12Aの左右両端より前方に延出した脚部12B、12Cとにより平面視でステープル形状をしており、基部12Aの前方且つ脚部12Bと12Cとの間に、上下及び前部が開放された端子室13を画定している。
端子接続部5は、基部12A及び脚部12B、12Cの全体に亘ってハウジング102の端面104に正対する端面12H(図2参照)を有し、端面12Hと端面104との間に設けられた前述の接着剤層17によって端面104に固定されている。
ボックス本体9は、ダイオードボックス106から左右の端子接続部5の側に延出した端子板(端子)112をインサート成形されている(図3参照)。端子板112は端子接続部5において脚部12B及び12Cによって両持ち支持された状態で端子室13を左右方向に横切って延在している。
端子室13には端面104から基部12Aのスリット12G(図2参照)を通過して前方(外方)に延出したリボン状の機器側接続片114が端子板112上に重なるように配置されている。このようにして端子板112と機器側接続片114とは、端子室13において上下に重ね合わされ、スポット溶接によって重ね合わせ溶接されている。端子板112と機器側接続片114との溶接部Wは端子室13内にあり、溶接部Wの重ね合わせ方向(上下方向)の両側は開放されている。これにより、スポット溶接装置の上下の電極棒150、152は、上下から端子板112と機器側接続片114との重ね合わせ部に、端子接続部5との干渉を生じることなく接近して端子板112と機器側接続片114とをスポット溶接することができる。
端子板112と機器側接続片114とがスポット溶接によって接続されることにより、当該接続が半田付け等により場合に比して高い信頼性をもって耐久性がよく行われる。
脚部12B及び12Cの上部には凹部12Jが形成されていると共に凹部12J内に係止用突起12Kが形成されている。また、脚部12B及び12Cの前部には突起付きの係止爪片12Lが形成されている。
チャンバ構成部材14は、図4〜図6に示されているように、脚部12B及び12Cの下面に面接触すると共に端子室13の下側にあって端子室13の底壁をなす下板部14Aと、下板部14Aの前縁から立ち上がって脚部12B及び12Cの前面に面接触すると共に端子室13の前側にあって端子室13の前壁をなす前板部14Bと、前板部14Bの上縁の左右端側から後側に延在して脚部12B及び12Cの上面に面接触する左右の脚片部14C、14Dとを含み、脚部12B及び12Cの部分においては、コの字形の横断面形状を有する。
チャンバ構成部材14は脚片部14C、14Dを含むコの字形の横断面形状部分が各々脚部12B及び12Cに外嵌することにより端子接続部5に装着される。この外嵌状態では、チャンバ構成部材14は、脚片部14C、14Dに形成されている係止用開口14Fに係止用突起12Kの突起が係合することにより端子接続部5に係止される。
上述のように端子接続部5に装着されたチャンバ構成部材14は、端子室13の底部及び前部を塞いで溶接部Wを含む領域に端子接続部5と協働して、上方開口のポッティング剤充填口15を含むポッティングチャンバ20(図4参照)を画定する。ポッティングチャンバ20は、左右両側を脚部12B及び12Cによって画定され、底部を下板部14Aによって画定され、前部を前板部14Bによって画定され、上部のみがポッティング剤充填口15に開放されたチャンバである。
チャンバ構成部材14は、上述のコの字形の横断面形状部分が脚部12B及び12Cの表面に接触する部分においては、脚部12B及び12Cの前部に形成されている凹溝12Nと協働して端子接続部5との間にラビリンスシールを構成する。下板部14Aの外縁(後縁及び左右の側縁)はほぞ形状部14Jになっており、ほぞ形状部14Jは、基部12A及び脚部12B、12Cの内側面に形成された凹溝12Mに嵌合することにより、下板部14Aの位置決めを行うと共にラビリンスを構成する。このようにしてポッティングチャンバ20の周縁(左右両側及び底部)にラビリンスが構成され、ラビリンスシール作用によってポッティングチャンバ20の液密性が確保される。
なお、下板部14Aの下底面は脚部12B及び12Cと面一であり、前板部14Bの前面は脚部12B及び12Cの前面と面一であり、脚片部14C及び14Dの上面は脚部12B及び12Cの前面と面一である。
ポッティングチャンバ20にはポッティング剤充填口15から液状のポッティング剤が流し込まれる。これにより、ポッティングチャンバ20の全体にポッティング剤P(図6参照)が充填され、ポッティングチャンバ20は隙間なくポッティング剤によって埋められる。これにより、端子板112と機器側接続片114との接続部の絶縁封止が高い信頼性をもって行われる。
カバー部材16は、図7に示されているように、下板部14A及び脚部12B、12Cの下底面とに面接触する下板部16Aと、下板部16Aの前縁から立ち上がって脚部12B、12C及び前板部14Bの前面に面接触する前板部16Bと、前板部16Bの上縁から後方に延在して脚部12B、12C及び脚片部14C、14Dの上面に面接触する上板部16Cとを含み、全体に亘ってコの字形の横断面形状を有する。
カバー部材16は、チャンバ構成部材14を取り囲むように端子接続部5に装着され、ポッティング剤充填口15を塞ぐ。この装着状態においては、カバー部材16は、前板部16Bの左右両側に形成された係止部16Dに係止爪片12Lが係合し、且つ下板部16A及び上板部16Cの左右両側に形成された係止爪16Eが脚部12B、12Cに形成された係止凹部12Pに係合することにより、端子接続部5に係止される。
カバー部材16は、図2に示されているように、ハウジング102の端面104と正対する対向面16Fを有しており、端面104と対向面16Fとの間に設けられた接着剤層18によってハウジング102に固定されている。接着剤層18は、端子接続部5をハウジング102に固定する接着剤層17と実質的に同一で接着剤層であってよいが、当該部分の接着剤層18は、端子接続部5をハウジング102に固定する接着剤層17とは別に、端面104と対向面16Fとの間にできる隙間に液状の接着剤を注入或いは接着シートを押し込むことにより形成されてよい。
カバー部材16は対向面16Fの全域に亘って接着剤層18によってハウジング102に固定されていることにより、規格上、対向面16Fは連続した端子ボックス1の外周部の一部と見なされ、導電部(端子板112及び機器側接続片114)から端子ボックス1の外部までの最短距離である最小空間距離の測定対象部から除外されるから、端子ボックス1の小型化が図られる。なお、他の部位においては、前述したラビリンスによって規定の最小空間距離が満たされる。
かくして、端子ボックス1は、端子板112と機器側接続片114との接続が高い信頼性をもって行われることと、端子板112と機器側接続片114の接続部の絶縁封止が高い信頼性をもって行われることとが両立する。
次に、端子ボックス1の組立手順(組立方法)について、図3〜図7を参照して説明する。組立手順は、下記の第1の工程〜第5の工程を含む。
(第1の工程)
図3に示されているように、ボックス本体9のダイオードボックス部3を両面粘着テープ8によってハウジング102の端面104に仮止めし、仮止め状態下で接着剤層17及び19によって端子接続部5及びエンド部7を端面104に固定する。この固定によって機器側接続片114が端子室13に進入し、端子板112上に機器側接続片114が重なり合う。
(第2の工程)
端子板112と機器側接続片114とをスポット溶接によって重ね合わせ溶接する。第2の工程は、図3に示されているように、チャンバ構成部材14が端子接続部5に取り付けられていない状態下で行われるから、溶接部Wの重ね合わせ方向(上下方向)の両側は開放されており、スポット溶接を行う上下の電極棒150、152は、上下から端子板112と機器側接続片114との重ね合わせ部(溶接部W)に、端子接続部5との干渉を生じることなく接近して端子板112と機器側接続片114とをスポット溶接することができる。
(第3の工程)
図4、図5に示されているように、チャンバ構成部材14を端子接続部5に装着する。これにより、溶接部Wを含む領域に端子接続部5(ボックス本体9)と協働してポッティング剤を充填されるポッティングチャンバ20(図2参照)が画定されると共に上方開口のポッティング剤充填口15が画定される。
(第4の工程)
図6に示されているように、ポッティング剤充填口15からポッティングチャンバ20に液状のポッティング剤Pを充填する。ポッティング剤Pの充填は、落下式によってポッティングチャンバ20の全体が隙間なくポッティング剤Pによって埋められるまで行われる。
(第5の工程)
図7に示されているように、ポッティング剤Pの注入完了後にチャンバ構成部材14の外側にカバー部材16を装着する。カバー部材16はチャンバ構成部材14を取り囲み、ポッティング剤充填口15を塞ぐ。この第5の工程において、カバー部材16の対向面16Fの全域が接着剤層18によってハウジング102の端面104に接着される。
接着剤層18によるカバー部材16の端面104に対する接着はポッティング剤Pの注入完了後で且つカバー部材16の装着後に行われることが好ましい。つまり、カバー部材16の装着によって端面104と対向面16Fとの間にできている隙間に、ポッティング剤Pの注入完了後に、液状の接着剤を注入あるいは接着シートを押し込むことにより、接着剤層18を形成すればよい。これにより、ポッティング剤Pの注入過程で、接着剤層18の硬化が進行することよりカバー部材16の接着性能が低下することが回避される。
第5の工程の完了によって端子ボックス1の組立が完了し、図1に示されている端子ボックス1が完成する。
上述の手順によって組み立てられる端子ボックス1は、端子板112と機器側接続片114との接続を干渉を生じることなくスポット溶接によって行うことができ、その上で、端子板112と機器側接続片114との接続部の絶縁封止をポッティングチャンバ20に充填されたポッティング剤Pによって行うことができるから、端子板112と機器側接続片114との接続が高い信頼性をもって行われることと、その接続部の絶縁封止が高い信頼性をもって行われることとが両立する。
次に、本発明による端子ボックスの実施形態2を、図8、図9を参照して説明する。なお、図8、図9において、図1〜図7に対応する部分は、図1〜図7に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
実施形態2では、ボックス本体9が上下前後の位置を変えてハウジング102の上面105に装着されており、チャンバ構成部材24のみが実施形態1のものと相違する。
チャンバ構成部材24は、脚部12B及び12Cの後面に面接触すると共に端子室13の後側にあって端子室13の後壁をなす後板部24Aと、脚部12B及び12Cの上面に面接触すると共に端子室13の上側にあって端子室13の上壁をなす上板部24Bと、脚部12B及び12Cの前面に面接触する左右の脚片部24C、24Dと、左右の脚片部24Cと24Dとの間にあって端子室13の前壁をなす前板部24Eとを一体に有し、コの字形の横断面形状を有する。
チャンバ構成部材24は脚片部24C、24Dを含むコの字形の横断面形状部分が各々脚部12B及び12Cに外嵌することにより端子接続部5に装着される。この外嵌状態では、チャンバ構成部材24は、脚片部24C、24Dに形成されている係止用開口24Fに係止用突起12Kの突起が係合することにより端子接続部5に係止される。
上述のように端子接続部5に装着されたチャンバ構成部材24は、端子室13の後部、前部及び上部を塞いで溶接部Wを含む領域に端子接続部5と協働してポッティングチャンバを画定する。そして、上板部24Bにポッティング剤充填口25が形成されている。
後板部24A及び前板部24Eの外縁はほぞ形状部24Jになっており、ほぞ形状部24Jは、基部12A及び脚部12B、12Cの内側面に形成された凹溝12Mに嵌合することにより、下板部14A及び前板部24Eの位置決めを行うと共にラビリンスを構成する。
上述のこと以外は、実施形態1と同一の構造であり、実施形態1と同様の手順で端子ボックス1を組み立てることができる。
従って、実施形態2でも、実施形態1と同様に、端子板112と機器側接続片114との接続を信頼性よく行うことと、その接続部の絶縁封止を信頼性よく行うこととが両立する。
上述の実施形態1、2は、隣り合う太陽電池モジュール100同士を直列に接続する場合の実施形態であり、端子ボックス1に外部ケーブル(不図示)を接続する場合には、図10に示されているように、ボックス本体9は、エンド部7に代えて外部ケーブルが接続されるケーブルコネクタ部11が形成されればよい。なお、一方がエンド部7で、他方がケーブルコネクタ部11であってもよい。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、端子接続部5は太陽電池モジュール100以外の電気機器のための端子ボックスとしても用いることができる。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
1 端子ボックス
3 ダイオードボックス部
4 上部開口
5 端子接続部
6 蓋板
7 エンド部
8 両面粘着テープ
9 ボックス本体
11 ケーブルコネクタ部
12A 基部
12B 脚部
12C 脚部
12F スリット
12G スリット
12H 端面
12J 凹部
12K 係止爪片
12L 係止爪片
12M 凹溝
12N 凹溝
12P 係止凹部
13 端子室
14 チャンバ構成部材
14A 下板部(後板部)
14B 前板部(上板部)
14C 脚片部
14D 脚片部
14F 係止用開口
14J ほぞ形状部
15 ポッティング剤充填口
16 カバー部材
16A 下板部
16B 前板部
16C 上板部
16D 係止部
16E 係止爪
16F 対向面
18 接着剤層
19 接着剤層
20 ポッティングチャンバ
24 チャンバ構成部材
24A 後板部
24B 上板部
24C 脚片部
24D 脚片部
24E 前板部
24F 係止用開口
24J ほぞ形状部
24H 前板部
25 ポッティング剤充填口
100 太陽電池モジュール
102 ハウジング
104 端面
105 上面
112 端子板
114 機器側接続片
150 電極棒
152 電極棒
P ポッティング剤
W 溶接部

Claims (6)

  1. 電気機器のハウジングより外方に延出した機器側接続片と重ね合わせ溶接によって接続される端子を含む端子ボックスであって、
    前記ハウジングに固定され、前記端子を支持し、当該端子と前記機器側接続片との溶接部の重ね合わせ方向の両側が開放されたボックス本体と、
    前記ボックス本体に装着されて前記溶接部を含む領域に前記ボックス本体と協働してポッティング剤を充填されるポッティングチャンバを画定し、且つ上方開口のポッティング剤充填口を形成するチャンバ構成部材と、
    前記チャンバ構成部材の外側を取り囲むように前記ボックス本体に装着され、前記ポッティング剤充填口を塞ぐカバー部材とを有することを特徴とする端子ボックス。
  2. 前記カバー部材は前記ハウジングの外面と対向する対向面を有し
    前記外面と前記対向面との間に前記カバー部材を前記ハウジングに固定する接着剤層が設けられている請求項1に記載の端子ボックス。
  3. 前記チャンバ構成部材は前記ボックス本体に形成された凹部と協働して前記ポッティングチャンバの周縁にラビリンスを構成している請求項1または2に記載の端子ボックス。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の端子ボックスを有する太陽電池モジュール。
  5. 電気機器のハウジングより外方に延出した機器側接続片と重ね合わせ溶接によって接続される端子を含む端子ボックスの組立方法であって、
    前記端子を支持し、当該端子と前記機器側接続片との溶接部の重ね合わせ方向の両側が開放されたボックス本体を前記ハウジングに固定する第1の工程と、
    前記端子と前記機器側接続片とをスポット溶接によって重ね合わせ溶接する第2の工程と、
    前記溶接部を含む領域に前記ボックス本体と協働してポッティング剤を充填されるポッティングチャンバを画定し、且つ上方開口のポッティング剤充填口を形成するチャンバ構成部材を前記ボックス本体に装着する第3の工程と、
    前記ポッティング剤充填口から前記ポッティングチャンバにポッティング剤を充填する第4の工程と、
    前記チャンバ構成部材の外側に、当該チャンバ構成部材を取り囲み、前記ポッティング剤充填口を塞ぐカバー部材を装着する第5の工程とを含むことを特徴とする端子ボックスの組立方法。
  6. 前記カバー部材は前記ハウジングの外面と対向する対向面を有し、
    前記第5の工程は接着剤層によって前記対向面を前記外面に接着する工程を含んでいる請求項5に記載の端子ボックスの組立方法。
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