JP6636290B2 - カーテンレール用のエンドキャップ、及びカーテンレール - Google Patents

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Description

本発明は、カーテンレール用のエンドキャップ、及びカーテンレールに関する。
一般的なカーテンレールは、2本のレール本体がダブルブラケットを介して壁等に取付けられ、各レール本体の両端部にはそれぞれキャップ(以下、「シングルキャップ」と称する)が設けられる。
このとき、2本のレール本体を壁にダブルブラケットを介して取付けると、袖壁とシングルキャップとの間に隙間が発生してしまい、その利用形態によっては遮光性の観点で好ましくない場合がある。
そこで、シングルキャップを用いることなく、ダブルブラケットを介して壁等に取付けられた複数のレール本体の同一側の端部の双方に対して単一のエンドキャップを装着し、袖壁とエンドキャップとの間の隙間を塞ぐとともに、このエンドキャップを袖壁等に当接させた状態又はエンドキャップ及び袖壁等間に殆ど隙間を発生させない状態で装着できるようにした技法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される技法において、その複数のレール本体用のエンドキャップは、カーテンレールの前面から装着するべく背面側の側縁を開放し、且つ装着後、各レール本体の端部ランナーを係合させて固定するよう構成されている。
実用新案登録第3169212号明細書
上述したように、特許文献1の技法におけるエンドキャップは、カーテンレールの前面から装着するべく背面側の側縁を開放し、且つ装着後、各レール本体の端部ランナーを係合させて固定するよう構成され、シングルキャップを用いることなく袖壁とエンドキャップとの間の隙間を塞ぐようにしている。
しかしながら、特許文献1の技法では、以下に掲げる問題が生じる。
まず、特許文献1の技法では、シングルキャップを用いないことを理由として施工負担を軽減させる旨の記載があるものの、実際に施工を試みようとすると、2本のレール本体の端部が剥き出しの状態であるため、袖壁を傷つけるおそれがある。或いは施工にあたって施工者自身が怪我を負うおそれもある。このため、施工者は、怪我を負うことなく、且つ袖壁を傷つけることがないよう2本のレール本体の端部の位置合わせを慎重に行う必要があり、施工者の負担が極めて大きいという問題がある。また、特許文献1の技法では、エンドキャップをカーテンレールの前面から装着した後、各レール本体の端部をエンドキャップへ突き当てる微調整を行い、その後、各レール本体の端部ランナーをエンドキャップへ係合させて固定することになるため、施工手順が直感的にわかりにくく複雑化するという問題がある。
また、特許文献1の技法では、エンドキャップに設けられた凹溝に端部ランナーを係合させて固定する構造となっているが、その係合はカーテン材の開閉操作で外れやすい構造となっており、端部ランナーの安定固定性の観点で問題がある。
また、特許文献1の技法では、袖壁とシングルキャップとの間に隙間を塞ぐことでその部分の遮光性は改善されるものの、カーテン材の端部を端部ランナーに吊下する以外に方法がなく、用途によってはカーテン材の端部と後方の壁や袖壁との間の隙間を塞ぐことができず、十分に遮光性を改善できるものとは云えない。
また、特許文献1の技法では、前面から装着するそのエンドキャップの構造上、背面側の側縁を開放されているため、2本のレール本体の端部からその背面側へ空気が流れ室内の気密性(密封性)を保つことができないという問題がある。また、室内の気密性、或いは遮光性を保つには、用途によっては2本のレール本体の上部を覆うトップカバーを設けることが好ましいが、特許文献1の技法では、この室内の気密性又は遮光性、或いはその意匠性に対するトップカバーとエンドキャップの両立について考慮されていない。
従って、特許文献1の技法では、少なくとも施工性の問題と端部ランナーの安定固定性の問題があり、用途によっては更に、遮光性、気密性(密封性)、及び意匠性の観点で改善すべき課題がある。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、優れた施工性及び端部ランナーの安定固定性を維持し、好適には、遮光性、気密性(密封性)、及び意匠性を向上させることが可能なカーテンレール用のエンドキャップ、及びカーテンレールを提供することにある。
本発明のエンドキャップは、複数のレール本体を有するカーテンレール用のエンドキャップであって、複数のレール本体の同一側の端部にそれぞれ取着可能な複数のシングルキャップの端部を共に覆うように収容する収容部を有し、前記複数のシングルキャップに対し上方又は下方から装着するよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明のエンドキャップにおいて、前記収容部は、前記シングルキャップの端部と係合するべく開放縁を設けた係合溝を有し、前記シングルキャップの端部と係合した状態で前記シングルキャップが密封されるよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明のエンドキャップにおいて、前記シングルキャップの端部と係合した状態で前記シングルキャップの端部の一辺部と連なるように隙間を塞ぐ壁部が形成され、前記壁部は、当該エンドキャップの下面と前記シングルキャップの下面が一面状に連なる下側壁部を含むように構成されていることを特徴とする。
また、本発明のエンドキャップにおいて、前記収容部は、前記シングルキャップの端部に対し上下方向と左右方向の二方向からの装着を可能とするように覆うことを特徴とする。
また、本発明のエンドキャップにおいて、前記収容部は、前記シングルキャップの端部との係合を案内し狭圧して係着することにより保持するための係合突起部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明のエンドキャップにおいて、前記収容部は、前記シングルキャップを保持する保持手段を有し、前記保持手段として、前記シングルキャップに形成される嵌合凹部と嵌合される嵌合凸部が形成されていることを特徴とする。

また、本発明のエンドキャップにおいて、当該エンドキャップの後部に、カーテン材の一部を吊下可能とするフックを着脱可能とするフック取付部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明のエンドキャップにおいて、当該複数のレール本体の同一側の端部にそれぞれ取着されている複数のシングルキャップに対し取着可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明のエンドキャップにおいて、当該エンドキャップを前記シングルキャップの端部と係合させ一体化したサイドカバーを構成し、該サイドカバーを当該複数のレール本体の同一側の端部に取着可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明のエンドキャップにおいて、前記複数のシングルキャップがそれぞれ端部ランナーを予め固定保持可能に構成され、当該端部ランナー付きのシングルキャップに対し、上方又は下方から装着するよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明のエンドキャップにおいて、当該複数のレール本体の上部を覆うトップカバーと係合するよう構成されていることを特徴とする。
更に、本発明のカーテンレールは、本発明のエンドキャップを当該複数のレール本体の両端部に備えることを特徴とする。
更に、本発明のカーテンレールは、本発明に係るエンドキャップと、当該複数のレール本体の上部を覆うトップカバーと、当該複数のレール本体上で前記トップカバーを支持するトップカバー支持部材と、を備え、該トップカバーが該エンドキャップにより密封されるように支持されていることを特徴とする。
また、本発明のカーテンレールにおいて、前記トップカバーは、当該複数のレール本体の上部を覆う硬質部位と、当該複数のレール本体を支持するブラケットの後端部を覆う軟質部位と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数のレール本体用のエンドキャップを有するカーテンレールについて、優れた施工性及び端部ランナーの安定固定性を維持することができ、好適には、遮光性、気密性(密封性)、及び意匠性を向上させることができる。
本発明による第1実施形態におけるカーテンレールの一端部側の概略構成を部分的に示す分解斜視図である。 本発明による第1実施形態におけるカーテンレールにおける端部ランナー付きシングルキャップの概略構成を示す分解斜視図である。 本発明による第1実施形態におけるカーテンレールにおけるエンドキャップの第1の取り付け方法を説明する斜視図である。 本発明による第1実施形態におけるカーテンレールにおけるエンドキャップの第1の取り付け方法の一例を示す斜視図である。 本発明による第2実施形態におけるカーテンレールにおけるエンドキャップの第2の取り付け方法を説明する斜視図である。 (a)は本発明による第1実施形態におけるカーテンレールにおけるエンドキャップの構成を示すほぼ側面から見た斜視図であり、(b)は本発明による第2実施形態におけるカーテンレールにおけるエンドキャップの構成を示すほぼ側面から見た斜視図である。 本発明による第2実施形態におけるカーテンレールの一端部側の概略構成を部分的に示す斜視図である。 本発明による第2実施形態におけるカーテンレールの一端部側の概略構成を部分的に示す正面図である。 本発明による第2実施形態におけるカーテンレールにおけるトップカバー支持部材の概略構成を示す側面図である。 本発明による第2実施形態におけるカーテンレールにおけるエンドキャップ、トップカバー支持部材及びブラケットの配置を概略的に示す上面図である。 本発明による第2実施形態のカーテンレールの概略構成を部分的に示す側面透視図である。 本発明による第1及び第2実施形態に係るカーテンレールの概略構成を示す斜視図である。 本発明による第1及び第2実施形態に係るカーテンレールの変形例の概略構成を部分的に示す分解斜視図である。
以下、図面を参照して、2本のレール本体を有するカーテンレールを例に説明する。尚、本願明細書中、図9に示すカーテンレールの斜視図に対して、図示上方及び図示下方をそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向をカーテンレールの左側、図示右方向をカーテンレールの右側と定義する。また、図9の斜視図を視認する側を前側(室内側)、及び、その反対側を後側(又は室外側)とする。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明による第1実施形態におけるカーテンレールの一端部側を部分的に示す分解斜視図である。図1では、本実施形態のカーテンレールの右端側のみを部分的に図示している。本実施形態のカーテンレールは、室内側と室外側の2本のレール本体1F,1Rと、2本のレール本体1F,1Rを支持して壁に取り付けるための複数のダブルブラケット2と、各レール本体1F,1Rを移動可能な複数のランナー4と、2本のレール本体1F,1Rの両端部にそれぞれ取着可能な端部ランナー4a付きのシングルキャップ30と、2本のレール本体1F,1Rの両端部に設けられ、2本のレール本体1F,1Rの同一側の端部にそれぞれ取着可能な2つのシングルキャップ30の端部を共に覆うように収容して装着可能とするエンドキャップ10と、各エンドキャップ10の後側に着脱可能なフック20と、を備えるように構成される。
そして、各レール本体1F,1Rを移動可能な複数のランナー4とシングルキャップ30に固定される端部ランナー4aにより、室内側と室外側のそれぞれのカーテン材が吊下され、室内側と室外側のそれぞれのカーテン材の一端部は、フック20の吊下孔22を利用して吊下可能となっている。
そして、本実施形態のカーテンレールでは、室内側のレール本体1Fと室外側のレール本体1Rが略平行に配設されてブラケット2により支持され、所定の取付ネジによりブラケット2に設けられた取付孔2aを介して壁に固定される。
シングルキャップ30は、2本のレール本体1F,1Rの両端部にそれぞれ取着され、端部ランナー4aを安定的に固定しており、その具体的な構造を図2に示している。
図2を参照するに、シングルキャップ30は、キャップ部材31と、取付金具40と、端部ランナー4aを構成する受金具41及びリング42と、取付ネジ43とを備える。
キャップ部材31は、レール本体1F(又は1R)の端面を塞ぐことが可能な略四角板状の部位31aと、その部位31aの下端で、シングルキャップ30の端部が収容される際のエンドキャップ10との隙間を塞ぐための部位31bと、部位31aの外面の略中央上下に沿って突出しエンドキャップ10の取り付け時に案内されて保持するための部位31cと、部位31aの内面から法線方向に突出し、レール本体1F(又は1R)の内空部に差し込むことで係着可能な略凹状断面を有する部位31dと、部位31dの下方にて部位31dより短尺に部位31aの内面から法線方向に突出し、レール本体1F(又は1R)の端部における下面開口部を塞ぐことが可能な略四角柱状の部位31eと、を備えるように構成されている。
尚、部位31dと部位31eとの間には、略コの字断面の板状の取付金具40を差し込み可能な隙間が設けられている。また、部位31dの下面には2つ位置決め孔31fが形成されている(図2では、1つの位置決め孔31fのみ図示される)。2つ位置決め孔31fは、部位31dと部位31eとの間に取付金具40が差し込まれると、取付金具40の上面から突起する大小2つの円柱状突起部40a,40bとそれぞれ係合可能となっており、取付金具40の位置決めを可能としている。
また、取付金具40の円柱状突起部40aの中心軸には取付ネジ43と螺合可能な螺状溝が形成されている。
受金具41は、略くの字状に折り曲げ加工された板材で構成され、その下方に設けられた孔を介してリング42が掛装されており、これにより端部ランナー4aが構成される。尚、受金具41の上面側の端部には上方に起立する突当片41bが設けられ、この突当片41bは、部位31eの側面(部位31aに対して反対面)に当接させて位置決めされる。そして、受金具41の上面には、取付ネジ43を挿通可能な挿通孔41aが設けられている。
従って、端部ランナー4a付きのシングルキャップ30を構成するには、まず、キャップ部材31における部位31dと部位31eとの間に取付金具40を差し込み、取付金具40の円柱状突起部40a,40bを利用して位置決め孔31fに係合させて位置決めする。続いて、端部ランナー4aを構成する受金具41の突当片41bを部位31eの側面に当接させて位置決めする。この状態で、取付ネジ43を受金具41の上面に設けられた挿通孔41aを経て挿通し、円柱状突起部40aの中心軸に設けられた螺状溝に螺合して係止する。これにより、端部ランナー4a付きのシングルキャップ30が構成される。このように、端部ランナー4aは、他のランナー4と同様にカーテン材の吊下機能を有するが、「ランナー」と称しているがレール本体1F(又は1R)に対し移動するものではなく、シングルキャップ30と一体となって構成される。
また、取付ネジ43の先端は、その螺合による締め付けで、取付金具40と端部ランナー4aでレール本体1F,1Rの底面を挟むことにより、レール本体1F(又は1R)へ狭圧し、その固定を強固にする機能を有する。尚、レール本体1F(又は1R)の内空部に差し込むことで係着する部位31dの形状を、予めレール本体1F(又は1R)の内空部に狭圧する形状とすることで、取付ネジ43の先端による押圧で固定する形態とせずともよい。
このように端部ランナー4aをシングルキャップ30に取り付ける構造としているため、用途によって端部ランナー4aをシングルキャップ30から取り外すことも可能である。ただし、予め端部ランナー4aをフック状に形成しシングルキャップ30と一体化した単一部材で構成することもできる。
また、部位31cは、エンドキャップ10の取り付け時に案内されるようその外面の略中央上下に沿って突出しているが、その上端は二股状になっている(後述する図3参照)。即ち、キャップ部材31の部位31cの上端中央に傾斜面よりなるガイド面31gが設けられ、更にガイド面31gの下方に嵌合凹部31hが設けられている。
図1を参照するに、このように構成された端部ランナー4a付きのシングルキャップ30は、2本のレール本体1F,1Rの両端部にそれぞれ取着される。そして、エンドキャップ10は、2本のレール本体1F,1Rの一端部に取着する前後のシングルキャップ30の端部(キャップ部材31の部位31a)に対し上方から差し込んで、これら前後のシングルキャップ30の端部を覆うことができるようになっている。
より具体的には、図1に示すエンドキャップ10は、概ね四角蓋状の外形を有し、当該前後のシングルキャップ30における各キャップ部材31の部位31aを右方から一面状に覆う横側壁部10aと、この横側壁部10aの上辺から左方に延び各キャップ部材31の部位31aの上方から覆う上側壁部10bと、2つのキャップ部材31における部位31aの下端に位置する部位31bと連なるように隙間を塞ぐ下側壁部10cと、レール本体1F用のシングルキャップ30におけるキャップ部材31の部位31aを前方から覆う前壁部10dと、レール本体1R用のシングルキャップ30におけるキャップ部材31の部位31aを後方から覆う後壁部10eと、後壁部10eを一側壁として後縁を開口させ空洞状に形成した箱状のフック取付部12と、を有するように構成されている。
特に、エンドキャップ10の横側壁部10aの内面(図示左方の面)には、当該前後のシングルキャップ30における各キャップ部材31に形成されている部位31cとの係合を案内し、部位31cをその両側部から保持するための係合突起部13が形成されており、この横側壁部10aの内面に設けられる係合突起部13が部位31cと係合する係合溝として作用し、これにより当該前後のシングルキャップ30における各キャップ部材31の端部を収容するための収容部11F,11Rが形成される。尚、キャップ部材31の部位31cは、係合突起部13との係合方向として上下方向が容易な構造となっているが、左右方向からでも係合可能となっており、部位31cの突出高さよりも係合突起部13で形成される係合溝の深さにマージンを持たせている。また、エンドキャップ10の横側壁部10aの内面(図示左方の面)には、嵌合凸部14が形成されている。この嵌合凸部14は、キャップ部材31の部位31cの上端中央に設けられた傾斜面よりなるガイド面31gを経て、このガイド面31gの下方に設けられた嵌合凹部31hと嵌合可能となっている(図3参照)。このため、エンドキャップ10の嵌合凸部14は、ガイド面31g及び嵌合凹部31hを有する部位31cに対して安定した保持を可能とする保持手段として機能する。
また、エンドキャップ10の後端側に設けられる箱状のフック取付部12には、2つのフック取付孔12aが形成されている。そして、フック20は、その本体21の下方に吊下孔22を有しており、フック取付孔12aに引掛けて係合可能とする鉤状の係合片23が形成されている。フック20をエンドキャップ10の後端側に予め固着した形態とすることもできるが、本実施形態では、フック20をエンドキャップ10のフック取付部12における2つのフック取付孔12aのうちいずれか一方に選択的に取着できるように着脱式となっており、これにより吊下孔22を利用したカーテン材の一端部の吊下位置を利用者が調整できるようになっている。尚、本例では、2つのフック取付孔12aが形成されている例を示しているが、3つ以上としてもよいし、或いは1つとしてもよい。
このように形成されたエンドキャップ10は、当該前後のシングルキャップ30の上方から取着できるようになっており、一旦取着されると、各キャップ部材31の部位31cと係合突起部13が狭圧して係着されるため、意図的に取り外さない限り容易には離脱しないようになっている。そして、当該前後のシングルキャップ30の各キャップ部材31の端部がエンドキャップ10の収容部11F,11Rにて収容された状態、即ち係合した状態では、各キャップ部材31の端部周囲がほぼ完全に密封される。そして、エンドキャップ10の下面と当該前後のシングルキャップ30の下面が一面状に連なり、意匠性の観点でも優れたものとなっている(例えば、後述する図5参照)。
また、エンドキャップ10の後部には、フック20が取り付け可能となっており、このフック20を利用してカーテン材を吊下することで、エンドキャップ10の構造とともに、カーテンレールの遮光性、気密性(密封性)、及び意匠性を向上させることができる。
そして、2本のレール本体1F,1Rに対するエンドキャップ10の取り付け方法として、二種類の方法が可能である。
(第1の取り付け方法)
第1の取り付け方法は、図3に示すように、まず、2本のレール本体1F,1Rの各端部に、それぞれのシングルキャップ30を差し込んで取り付ける。続いて、エンドキャップ10を当該取り付けたシングルキャップ30の上方から取り付ける。キャップ部材31の部位31cが部位31aの外面の略中央上下に沿って突出し、その上端には傾斜面よりなるガイド面31gが形成され、更に下方に嵌合凹部31hが設けられていることから、エンドキャップ10の係合突起部13(図1参照)と係合してエンドキャップ10の嵌合凸部14を案内し、嵌合凹部31hと嵌合させることができ、これによりエンドキャップ10の取り付けを案内しつつ、安定した保持が可能となる。
この第1の取り付け方法によれば、例えば図4に示すように、袖壁Wsにほぼ密着してエンドキャップ10を取り付けることも容易になる。より具体的には、まず施工者は、予め2本のレール本体1F,1Rの各端部に、それぞれのシングルキャップ30を差し込んで、端部ランナー4aの下方から取付ネジ43を締め付けて、2本のレール本体1F,1Rの各端部に固定しておく。続いて、ダブルブラケット2を介して2本のレール本体1F,1Rを壁等に取付け、2本のレール本体1F,1Rをそれぞれのシングルキャップ30が袖壁Wsにほぼ当接する位置まで移動して位置合わせする。このとき、シングルキャップ30が袖壁Wsに当接してしまっても袖壁Wsを傷つけるおそれがない。
続いて施工者は、エンドキャップ10を袖壁Wsに沿って各シングルキャップ30の上方から移動させ、各シングルキャップ30の端部を収容するよう取り付ける。尚、キャップ部材31の部位31cは、係合突起部13との係合方向として上下方向が容易な構造となっているが、左右方向からでも係合可能となっており、部位31cの突出高さよりも係合突起部13で形成される係合溝の深さにマージンを持たせているため、シングルキャップ30が袖壁Wsに当接した状態でも、上方からのエンドキャップ10の差し込みと併せて2本のレール本体1F,1Rの位置を微調整することもできる。ただし、予め施工者が、シングルキャップ30と袖壁Wsとの間の距離を所定範囲内(係合突起部13で形成される係合溝の深さ内)に位置合わせすれば、その後の微調整を要することなくエンドキャップ10を袖壁Wsに沿って各シングルキャップ30の上方から移動させるのみで取り付けが完了する。
このように、2本のレール本体1F,1Rの各端部が剥き出しの状態ではなく、シングルキャップ30が取り付けられているため、袖壁Wsを傷つけるおそれがなく、施工者の負担は軽減される。また、予め施工者が、シングルキャップ30と袖壁Wsとの間の距離を所定範囲内に位置合わせしておくことで、その後の微調整を要することなくエンドキャップ10を取り付けることができる。また、シングルキャップ30には、予め端部ランナー4aが取り付けられているため、改めて端部ランナー4aの位置を移動して固定する手順は不要であり、施工者にとって分かりやすい施工手順でカーテンレールを設置することができる。更に、シングルキャップ30には、予め端部ランナー4aが取り付けられていることから、カーテン材の開閉操作で端部ランナー4aが外れることもない。
(第2の取り付け方法)
第2の取り付け方法は、図5に示すように、予め2つのシングルキャップ30をエンドキャップ10に取り付けておく。続いて、2つのシングルキャップ30を取り付けたエンドキャップ10を、2本のレール本体1F,1Rの各端部に向けて取り付ける。続いて、端部ランナー4aの下方から取付ネジ43を締め付けて、2本のレール本体1F,1Rの各端部に固定する。
この第2の取り付け方法によれば、シングルキャップ30とエンドキャップ10とが一体化され、尚且つ、端部ランナー4a付きのサイドカバーとして機能する。従って、施工者は、ダブルブラケット2を介して2本のレール本体1F,1Rを壁等に取付け、シングルキャップ30と一体化したエンドキャップ10を取り付ける際に、2本のレール本体1F,1Rを移動して位置合わせし、取付ネジ43を締め付けるのみで施工が完了するため、施工上で慎重性を要する箇所が無い。また、シングルキャップ30には、予め端部ランナー4aが取り付けられているため、改めて端部ランナー4aの位置を移動して固定する手順は不要であり、施工者にとって分かりやすい施工手順でカーテンレールを設置することができる。更に、シングルキャップ30には、予め端部ランナー4aが取り付けられていることから、カーテン材の開閉操作で端部ランナー4aが外れることもない。
また、レール本体1F(又は1R)に対しシングルキャップ30を固定する際に、取付ネジ43の締め付けによる固定を省略し、キャップ部材31の部位31dにより、レール本体1F(又は1R)の内空部に対し狭圧して係着する形態でもよく、この場合には、より施工負担が軽減する。
以上のように、本実施形態のカーテンレール、及びエンドキャップ10によれば、優れた施工性及び端部ランナーの安定固定性を維持することができ、好適には、遮光性、気密性(密封性)、及び意匠性を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
前述した第1実施形態の例では、図6(a)に示すように、エンドキャップ10について、シングルキャップ30に対しエンドキャップ10の取り付けを案内しつつ、安定した保持が可能となる構造を示した。一方、第2実施形態のエンドキャップ10においては、図6(b)に示すように、概ね第1実施形態のエンドキャップ10と同様の構造を有するが、2本のレール本体1F,1Rの上部を覆うトップカバー70と係合可能とするよう上部が盛り上がった概ね五角蓋状の外形を有し、且つ当該第2実施形態のエンドキャップ10における上側壁部10bの後端部には、トップカバー70の端部の一部を露出可能とする切欠き10fが設けられている点で相違している。
より具体的には、第2実施形態のエンドキャップ10は、上部が盛り上がった概ね五角蓋状の外形を有し、当該前後のシングルキャップ30における各キャップ部材31の部位31aを右方から一面状に覆う横側壁部10aと、この横側壁部10aの上辺から左方に延び各キャップ部材31の部位31aの上方から覆う上側壁部10bと、2つのキャップ部材31における部位31aの下端に位置する部位31bと連なるように隙間を塞ぐ下側壁部10cと、レール本体1F用のシングルキャップ30におけるキャップ部材31の部位31aを前方から覆う前壁部10dと、レール本体1R用のシングルキャップ30におけるキャップ部材31の部位31aを後方から覆う後壁部10eと、後壁部10eを一側壁として後縁を開口させ空洞状に形成した箱状のフック取付部12と、トップカバー70の端部の一部を露出可能とする切欠き10fと、を有するように構成されている。
また、第2実施形態のエンドキャップ10においても、その横側壁部10aの内面には嵌合凸部14が形成され、キャップ部材31の部位31cの上端中央に設けられた傾斜面よりなるガイド面31gを経て、このガイド面31gの下方に設けられた嵌合凹部31hと嵌合可能となっている(図3参照)。
図7は、本発明による第2実施形態におけるカーテンレールの一端部側を部分的に示す斜視図である。また、図8は、本発明による第2実施形態におけるカーテンレールの一端部側を部分的に示す正面図である。図7及び図8では、本発明による第2実施形態のカーテンレールの右端側のみを部分的に図示している。図9は、本発明による第2実施形態におけるカーテンレールにおけるトップカバー支持部材50の概略構成を示す側面図である。図10は、本発明による第2実施形態におけるカーテンレールにおけるエンドキャップ10、トップカバー支持部材50及びブラケット2の配置を概略的に示す上面図である。そして、図11には、本発明による第2実施形態のカーテンレールの部分的な側面透視図を示している。
本実施形態のカーテンレールは、2本のレール本体1F,1Rの上部を覆うトップカバー70が設けられている点と、このトップカバー70を2本のレール本体1F,1Rの上部で支持するためのトップカバー支持部材50が設けられている点と、このトップカバー70と係合するよう形成したエンドキャップ10の形状が異なる点を除き、第1実施形態と同様に構成される。
即ち、本実施形態のカーテンレールは、室内の気密性、或いは遮光性を保つために、2本のレール本体1F,1Rの上部を覆うトップカバー70が設けられ、更に、この室内の気密性(密封性)又は遮光性、或いはその意匠性に対するトップカバー70とエンドキャップ10の両立を実現している。
本実施形態のカーテンレールにおいても、図11に示すように、2本のレール本体1F,1Rが略平行に配設されてブラケット2により支持され、取付ネジ80によりブラケット2に設けられた取付孔2aを介して壁Wに固定される。また、図8及び図10に示すように、2本のレール本体1F,1Rの一端部に取着されているシングルキャップ30に対し、エンドキャップ10を袖壁Wsに沿って上方から取り付けることができる。
図7及び図8に示すように、トップカバー70は、前側カバー部材71と、後側カバー部材72とが連結されて構成されている。そして、図11に示すように、前側カバー部材71は、2本のレール本体1F,1Rの上部を覆うように位置しており硬質材料で形成されている。一方、後側カバー部材72は、壁Wに固定されるブラケット2の後端部を覆うことができるように位置しており軟質材料で形成されている。
また、図7及び図11に示すように、前側カバー部材71と後側カバー部材72との連結を可能とするために、前側カバー部材71の後端部には、2本のレール本体1F,1Rの長手方向の長さとほぼ同一の長さで延在する略コの字断面状の係合受部71bが形成され、後側カバー部材72の前端部には、当該係合受部71bと係合し連結状態を保持するよう下方に突出する突き当て部72aと鑓状の係合部72bが形成されている。従って、後側カバー部材72は、前側カバー部材71に対し着脱可能となっており、用途に応じて異なる前後長さの前側カバー部材71と後側カバー部材72を組み合わせ、多種のトップカバー70を形成することができる。ただし、トップカバー70を構成するには、前側カバー部材71と後側カバー部材72とを連結する仕組みを設ける代わりに、2色成形で一体化して形成してもよい。
そして、前側カバー部材71の前後方向の略中央部下面には、2本のレール本体1F,1Rの長手方向の長さとほぼ同一の長さで延在する略L字断面状の係合突起部71aが形成されている。係合突起部71aは、2本のレール本体1F,1R間に位置しており、2本のレール本体1F,1Rの上部に配置されるトップカバー支持部材50の凹部50dと係合し爪部50eと嵌合可能となっている。
より具体的に、トップカバー支持部材50について説明する。図7及び図9に示すように、トップカバー支持部材50は、概ね前側カバー部材71の形状に沿った上面と、2本のレール本体1F,1Rと係合する下面よりなる外形を有し、レール本体1Fの上面形状に沿って係合する先端部50aと、レール本体1Rの上面形状に沿って係合するよう凹んだ係合凹部50bと、レール本体1Rの上面の後方に突出する端片を掴持する掴持部50cと、前側カバー部材71の係合突起部71aと係合する凹部50dと、当該係合突起部71aと嵌合する爪部50eと、前側カバー部材71の下面を支持する半円柱状の突起部50fと、を備えるよう構成される。
尚、トップカバー支持部材50の先端部50aは、レール本体1Fの上面の前方へ凹んだ部分に挿通可能とする突出片と、レール本体1Fの上面の下方へ凹んだ部分に係合する両側面側に一対の丸状板片よりなる。従って、2本のレール本体1F,1Rの上面にトップカバー支持部材50を装着する際には、まずトップカバー支持部材50の先端部50aをレール本体1Fの上面に係合させ、その後、トップカバー支持部材50の係合凹部50bをレール本体1Rの上面に係合させながら、掴持部50cによりレール本体1Rの上面の後方に突出する端片を掴持させて係止することができる。
尚、トップカバー支持部材50の略中央から下方に向けて突出する板状片50gは、2本のレール本体1F,1R間で吊下支持されるカーテン材のガイド機能を持たせるものであるが必ずしも設ける必要はない。また、トップカバー支持部材50の両側片から延びる板状片50hは、トップカバー支持部材50の強度を高めるためのものであり、十分な強度があれば必ずしも設ける必要はない。
第2実施形態のエンドキャップ10は、第1実施形態のエンドキャップ10の機能を全て包含し、尚且つ、トップカバー70を高気密性(高密封性)及び高遮光性で支持可能とし、加えて、エンドキャップ10とトップカバー70とをほぼ連続した形状となるようにして、その意匠性を向上させている。
即ち、第2実施形態のエンドキャップ10は、第1実施形態のエンドキャップ10と比較して、上部が盛り上がった概ね五角蓋状の外形を有し、且つ部位10bとシングルキャップ30におけるキャップ部材31の上端との間で、トップカバー支持部材50を利用してトップカバー70の側端部を高気密性(高密封性)及び高遮光性で支持することができる。
そして、第2実施形態のエンドキャップ10における上側壁部10bの後端部には、切欠き10fが設けられ、後側カバー部材72による遮蔽性の向上と、後側カバー部材72の柔軟な変形を許容した構造となっている。
このため、第2実施形態のエンドキャップ10は、第1実施形態のエンドキャップ10の機能を全て包含することができ、エンドキャップ10とトップカバー70とをほぼ連続した形状とすることができる。従って、第2実施形態のカーテンレールは、トップカバー70を高気密性(高密封性)及び高遮光性で支持することができ、その意匠性も向上したものとなっている。尚、トップカバー70の取り付けに関して、例えば、シングルキャップ30を取り付けた2本のレール本体1F,1Rを、ブラケット2を介して壁に取り付けた後、前述した第1又は第2の取り付け方法により一方側のエンドキャップ10を装着し、このエンドキャップ10にトップカバー70を係合させ、最後に、前述した第2の取り付け方法により他方側のエンドキャップ10を装着することができる。
以上のような第1及び第2実施形態のエンドキャップ10を用いることで、図12に示すような両開き式のカーテンレールを構成することができる。図12に示す例は、主として、第1実施形態のエンドキャップ10を用いた例を示しているが、第2実施形態のエンドキャップ10及びトップカバー支持部材50を用いることで、斜線で図示するトップカバー70を取着した構成とすることができる。
図12に示すように、各レール本体1F,1Rには、それぞれ先頭ランナー5が対称的に対向配置されて移動可能に支持されている。また、先頭ランナー5と端部ランナー4aとの間に、それぞれ多数のランナー4が移動可能に支持されている。そして、各レール本体1F,1Rを移動可能な複数のランナー4とシングルキャップ30に固定される端部ランナー4aにより、室内側と室外側のそれぞれのカーテン材6が吊下され、室内側と室外側のそれぞれのカーテン材6の一端部は、フック20の吊下孔22を利用して吊下可能となっており、当該カーテン材6の他端部は先頭ランナー5により吊下可能となっている。これにより、各レール本体1F,1Rの一端側から中央側に向かってカーテン材6が引き出され、或いは各レール本体1F,1Rの中央側から一端側に向かってカーテン材6が畳み込まれるよう構成される。
特に、左右両端のエンドキャップ10の後部には、フック20が取り付け可能となっているため、このフック20を利用してカーテン材6を吊下することで、エンドキャップ10の構造とともに、カーテンレールの遮光性、気密性(密封性)、及び意匠性を向上させることができる。
更に、第2実施形態のエンドキャップ10を用いることで、トップカバー70を高気密性(高密封性)及び高遮光性で支持可能とし、加えて、エンドキャップ10とトップカバー70とをほぼ連続した形状となるようにして、その意匠性を向上させることができる。
従って、本発明に係る第1及び第2実施形態のエンドキャップ10によれば、上述した図3乃至図5を参照して説明したように、2本のレール本体1F,1Rに対するエンドキャップ10の取り付け方法として、二種類の方法が可能であり、特に、第1の取り付け方法によれば、例えば図4に示すように、袖壁Wsにほぼ密着してエンドキャップ10を取り付けることも容易になる。シングルキャップ30があるため袖壁Wsに当接してしまっても袖壁Wsを傷つけるおそれがなく、エンドキャップ10を袖壁Wsに沿って各シングルキャップ30の上方から移動させるのみで取り付けることができ、施工手順が直感的にわかりやすい態様となっている。また、第2の取り付け方法によれば、例えば図5に示すように、シングルキャップ30とエンドキャップ10とが一体化され、尚且つ、端部ランナー4a付きのサイドカバーとして機能するため、エンドキャップ10を取り付ける際に、2本のレール本体1F,1Rを移動して位置合わせするのみでよく、端部ランナー4aの位置を移動して固定する手順も不要であることから、施工上で慎重性を要する箇所が無い。このため、施工者にとって分かりやすい施工手順でカーテンレールを設置することができる。
また、本発明に係る第1及び第2実施形態のエンドキャップ10によれば、シングルキャップ30には、予め端部ランナー4aが取り付けられていることから、カーテン材の開閉操作で端部ランナー4aが外れることもない。
また、本発明に係る第1及び第2実施形態のエンドキャップ10によれば、フック20が取り付け可能となっているため、カーテン材6の端部と袖壁Wsとの間の隙間を塞ぐことができ、遮光性を高めることができる。
また、本発明に係る第1及び第2実施形態のエンドキャップ10によれば、当該前後のシングルキャップ30の各キャップ部材31の端部がエンドキャップ10の収容部11F,11Rにて収容された状態では、各キャップ部材31が周囲の各壁部でほぼ完全に密封され、エンドキャップ10の下面と当該前後のシングルキャップ30の下面が一面状に連なり、意匠性の観点でも優れたものとなっている。
また、本発明に係る第2実施形態のエンドキャップ10によれば、2本のレール本体1F,1Rの上部を覆うトップカバー70を設けて、トップカバー支持部材50を用いてエンドキャップ10とトップカバー70とをほぼ連続した形状とすることができるため、トップカバー70を高気密性(高密封性)及び高遮光性で支持することができ、その意匠性の観点でも優れたものとなる。従って、室内の気密性又は遮光性、或いはその意匠性に対するトップカバー70とエンドキャップ10の両立を実現することができる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、シングルキャップ30のキャップ部材31に蓋状の外枠を形成し(上述した各実施形態における部位31a〜41cをレール本体の端部を包む蓋状形状とする)、この外枠と係合するべくエンドキャップ10の収容部11F,11Rを、開放縁を設けた溝部により形成してもよい。
このとき、エンドキャップ10の収容部11F,11Rには、シングルキャップ30の端部との係合を案内し保持するための係合突起部が形成する代わりに、シングルキャップ30の端部(キャップ部材31に形成される蓋状の外枠)を係止する爪部を形成するのが好ましい。この爪部の形状や係止の方法は、当該シングルキャップ30の端部に適合したものとすればよいが、好ましくは、当該シングルキャップ30の端部の一辺部と連なるように隙間を塞ぎ、エンドキャップ10がシングルキャップ30に装着された状態でシングルキャップ30が密封されるよう構成する。これにより、上述した実施形態で実現されるように、その遮光性、気密性(密封性)、及び意匠性を向上させることができる。
この場合、シングルキャップ30に対しエンドキャップ10を下方から取り付ける形態とすることもできる。
例えば、図13に示すように、シングルキャップ30のキャップ部材31に蓋状の外枠を形成し(上述した各実施形態における部位31a〜41cをレール本体の端部を包む蓋状形状とする)、エンドキャップ10は、その収容部11F,11Rについて、この外枠と係合するべく開放縁を設けた溝部が形成されるよう上述した各実施形態における横側壁部10a、上側壁部10b、下側壁部10c、前壁部10d、及び後壁部10eを形成するとともに、上述した各実施形態における係合突起部13の代わりに、各シングルキャップ30の外枠に対し係止可能な一対の係合爪部13aを形成したものとする。
この場合のシングルキャップ30に対するエンドキャップ10の取り付けは、シングルキャップ30のキャップ部材31の下方からエンドキャップ10を押圧挿入し、係合爪部13aの弾性変形によりキャップ部材31の当該外枠を収容部11F,11Rに収容させて係止する。このような構成としても、意図的にエンドキャップ10を取り外す以外には容易には離脱しないように構成することができる。また、エンドキャップ10の後部にフック取付部12を設けフック取付孔12aを形成しておくことで、フック20を取り付けることも可能となる。
尚、上述した各実施形態の例やその変形例では、エンドキャップ10により2本のレール本体1F,1Rの同一側の端部にそれぞれ取着可能な2本のシングルキャップ30の端部(変形例の外枠を含む)を共に覆うように収容して装着可能とする例を説明したが、このレール本体の本数は3本以上でもよく、この場合のエンドキャップは、当該3本以上のレール本体の同一側の端部にそれぞれ取着可能な複数のシングルキャップの端部を共に覆うように収容して装着可能とするよう構成することができる。
また、上述した第1及び第2実施形態の例では、エンドキャップ10に設けた嵌合凸部14により、シングルキャップ30のキャップ部材31に対し安定保持する例を主として説明したが、当該嵌合凸部14を設けることなくエンドキャップ10に設けた係合突起部13による係合でも、その狭圧により安定保持するよう構成することができる。従って、シングルキャップ30に対するエンドキャップ10の保持手段として、嵌合又は係合により保持するよう構成することができる。
本発明によれば、複数のレール本体用のエンドキャップを有するカーテンレールについて、優れた施工性及び端部ランナーの安定固定性を維持することができ、好適には、遮光性、気密性(密封性)、及び意匠性を向上させることができるので、複数のレール本体を有するカーテンレールの用途に有用である。
1F 室内側のレール本体
1R 室外側のレール本体
2 ブラケット
4 ランナー
4a 端部ランナー
5 先頭ランナー
6 カーテン材
10 エンドキャップ
20 フック
30 シングルキャップ
31 キャップ部材
50 トップカバー支持部材
70 トップカバー
71 前側カバー部材
72 後側カバー部材

Claims (14)

  1. 複数のレール本体を有するカーテンレール用のエンドキャップであって、
    複数のレール本体の同一側の端部にそれぞれ取着可能な複数のシングルキャップの端部を共に覆うように収容する収容部を有し、前記複数のシングルキャップに対し上方又は下方から装着するよう構成されていることを特徴とするエンドキャップ。
  2. 前記収容部は、前記シングルキャップの端部と係合するべく開放縁を設けた係合溝を有し、前記シングルキャップの端部と係合した状態で前記シングルキャップが密封されるよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のエンドキャップ。
  3. 前記シングルキャップの端部と係合した状態で前記シングルキャップの端部の一辺部と連なるように隙間を塞ぐ壁部が形成され、前記壁部は、当該エンドキャップの下面と前記シングルキャップの下面が一面状に連なる下側壁部を含むように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載のエンドキャップ。
  4. 前記収容部は、前記複数のシングルキャップの端部に対し上下方向と左右方向の二方向からの装着を可能とするように覆うことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のエンドキャップ。
  5. 前記収容部は、前記シングルキャップの端部との係合を案内し狭圧して係着することにより保持するための係合突起部が形成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のエンドキャップ。
  6. 前記収容部は、前記シングルキャップを保持する保持手段を有し、前記保持手段として、前記シングルキャップに形成される嵌合凹部と嵌合される嵌合凸部が形成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のエンドキャップ。
  7. 当該エンドキャップの後部に、カーテン材の一部を吊下可能とするフックを着脱可能とするフック取付部が形成されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のエンドキャップ。
  8. 当該複数のレール本体の同一側の端部にそれぞれ取着されている複数のシングルキャップに対し取着可能に構成されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のエンドキャップ。
  9. 当該エンドキャップを前記シングルキャップの端部と係合させ一体化したサイドカバーを構成し、該サイドカバーを当該複数のレール本体の同一側の端部に取着可能に構成されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のエンドキャップ。
  10. 前記複数のシングルキャップがそれぞれ端部ランナーを予め固定保持可能に構成され、当該端部ランナー付きのシングルキャップに対し、上方又は下方から装着するよう構成されていることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のエンドキャップ。
  11. 当該複数のレール本体の上部を覆うトップカバーと係合するよう構成されていることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のエンドキャップ。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載のエンドキャップを当該複数のレール本体の両端部に備えることを特徴とするカーテンレール。
  13. 請求項11に記載のエンドキャップと、
    当該複数のレール本体の上部を覆うトップカバーと、
    当該複数のレール本体上で前記トップカバーを支持するトップカバー支持部材と、を備え、
    該トップカバーが該エンドキャップにより密封されるように支持されていることを特徴とするカーテンレール。
  14. 前記トップカバーは、当該複数のレール本体の上部を覆う硬質部位と、当該複数のレール本体を支持するブラケットの後端部を覆う軟質部位と、を有することを特徴とする、請求項13に記載のカーテンレール。
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