JP6636287B2 - 改質ガソリンの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、改質ガソリンの製造方法に関する。更に本発明は、ガソリン基材及び芳香族炭化水素の製造方法に関する。
改質ガソリンは、主に常圧蒸留装置(トッパー)から得られる直留ナフサ(SR)などを原料とし、触媒を用いて接触改質により得られるオクタン価の高いガソリン基材である。接触改質プロセスでは、多数の反応が逐次的、併発的に起こりオクタン価を高めている。反応は、以下の(1)〜(6)に大別されることが知られている(例えば、非特許文献1)。(1)六員環ナフテンの脱水素、(2)五員環ナフテンの異性化脱水素、(3)パラフィンの環化脱水素、(4)パラフィンの異性化、(5)各種炭化水素の水素化分解、(6)その他の反応(コーク生成、脱硫など)。
オクタン価については、リサーチ法オクタン価(RON)とモーター法オクタン価(MON)があるが、日本ではリサーチ法オクタン価(以下、RONという)が広く使われる。炭化水素の構造とオクタン価には一般的に次の関係が知られている(たとえば、非特許文献2)。(i)パラフィン系炭化水素、オレフィン系炭化水素では、分子内の分枝の構造が同じであれば炭素数の多い方がオクタン価は低い、(ii)パラフィン系炭化水素では、メチル側鎖のない直鎖のパラフィン(ノルマルパラフィン)より側鎖のあるパラフィン(イソパラフィン)の方がオクタン価は高い、(iii)オレフィン系炭化水素は、炭素数が同じパラフィン系炭化水素よりオクタン価は高い、(iv)芳香族炭化水素はオクタン価が最も高く、RONは100を超える。つまり、ノルマルパラフィンが最もオクタン価が低く、芳香族炭化水素が最もオクタン価が高いガソリン基材である。ガソリン基材を混合してガソリン製品とする場合、オクタン価に関して厳密に加成性が成り立つわけではないが、オクタン価の高い基材を多く混合すればガソリン製品のオクタン価は高くなる。そのため、接触改質プロセスにおける重要な反応は、オクタン価の低いパラフィン系炭化水素やナフテン類から、オクタン価の高い芳香族炭化水素を得る反応であるといえる。
石油学会編「石油精製プロセス」講談社サイエンティフィック、1998年5月20日発行 日石三菱「石油便覧2000」燃料油脂新聞社、2000年3月1日発行
改質ガソリンはベンゼン、トルエン、キシレン(BTXと総称される)などの芳香族炭化水素に富むことから、改質ガソリンを得る接触改質プロセスは、ガソリン基材の製造プロセスとしてだけでなく石油化学用の芳香族炭化水素製造プロセスとしても重要な位置を占めている。
本発明は、改質ガソリンを効率よく得ることを可能とする改質ガソリンの製造方法を提供することを目的とする。更に本発明は、芳香族炭化水素を分離回収するとともに、ガソリン基材をより高効率で得ることを可能とするガソリン基材及び芳香族炭化水素の併産方法を提供することを目的とする。
接触改質プロセスの原料の一部には、反応の目的生成物である芳香族炭化水素が含まれている。本発明者らは、この芳香族炭化水素がパラフィン系炭化水素やナフテン類と触媒との接触効率を低下させ、芳香族炭化水素を得る反応の効率を低下させてしまう可能性があるとの推察に基づき検討を行った。そして、本発明者らは、接触改質プロセスに供する原料油から芳香族炭化水素を分離することにより、接触改質における反応性が向上し、生成する芳香族分の転化率が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
上記課題を解決するために本発明は、炭素数6〜10である炭化水素を含み、芳香族炭化水素の含有濃度が1〜30質量%である原料油を、第1の組成物と、該第1の組成物よりも芳香族炭化水素の含有濃度が大きい第2の組成物とに分離する第1の工程と、第1の組成物を含む改質原料油を接触改質して、改質原料油よりも芳香族炭化水素の含有濃度が大きい第3の組成物を得る第2の工程と、を備える改質ガソリンの製造方法を提供する。
なお、本願明細書において、「改質原料油」とは接触改質装置に供給される原料油を指す。
本発明の改質ガソリンの製造方法によれば、原料油から芳香族炭化水素を分離することにより、接触改質装置への原料油供給量の増加或いは他の原料油の供給が可能となり、さらには改質原料油における芳香族炭化水素の濃度が低減されることで接触改質の反応性を向上させることができ、改質ガソリンを効率よく得ることができる。更に、本発明の改質ガソリンの製造方法によれば、上記第2の組成物及び/又は上記第3の組成物から化学品原料として有用な芳香族炭化水素を得ることができ、これによりガソリン基材と芳香族炭化水素とを併産することができる。
本発明の改質ガソリンの製造方法において、上記原料油の一部、又は沸点が30℃以上200℃以下であり、芳香族炭化水素の含有濃度が1〜30質量%である他の原料油を、上記改質原料油に含有させることができる。なお、本願明細書において、沸点の測定方法はJIS K2254 石油製品−蒸留試験方法の常圧法(対応国際規格:ISO 3405)とする。
上記第1の工程において、蒸留分離、抽出分離、膜分離及び吸着分離のうちの一種以上の分離操作によって上記第1の組成物及び上記第2の組成物を得てもよい。
上記第1の工程において、工程を簡素化できるとともに、省エネルギーであるという観点から、膜分離によって上記第1の組成物及び上記第2の組成物を得ることが好ましい。
本発明の改質ガソリンの製造方法において、上記第1の工程で得られる上記第1の組成物における芳香族炭化水素の含有濃度が上記原料油の芳香族炭化水素の含有濃度よりも小さく、上記第2の工程で得られる上記第3の組成物における芳香族炭化水素の含有濃度が50質量%以上であることが好ましい。この場合、第3の組成物のオクタン価が十分高いため、第3の組成物から得られる改質ガソリンを優れたガソリン基材として使用できる。
本発明の改質ガソリンの製造方法において、上記第3の組成物の一部を上記原料油中にリサイクルすることができる。この場合、改質反応で生成した芳香族炭化水素の一部を第1の工程で第2の組成物に含有させて分離回収することができ、第2の組成物から化学品原料として有用な芳香族炭化水素を併産することもできる。
本発明の改質ガソリンの製造方法は、上記第2の組成物及び上記第3の組成物の混合物を、第4の組成物と、該第4の組成物よりも芳香族炭化水素の含有濃度が大きい第5の組成物とに分離する第3の工程を更に備えることができる。この場合、第5の組成物中の芳香族炭化水素の濃度を更に高めることができ、化学品原料として有用な芳香族炭化水素として回収することができる。また、第4の組成物を高オクタン価のガソリン基材とすることもできる。
上記第3の工程において、蒸留分離、抽出分離、膜分離及び吸着分離のうちの一種以上の分離操作によって上記第4の組成物及び上記第5の組成物を得てもよい。
本発明は、改質ガソリンを効率よく得ることを可能とする改質ガソリンの製造方法を提供することができる。係る方法により得られる改質ガソリンは高オクタン価のガソリン基材及び/又は化学品原料として有用な芳香族炭化水素として利用することができる。本発明の改質ガソリンの製造方法は、改質反応が効率化されることで、芳香族炭化水素を分離回収するとともに、高オクタン価のガソリン基材を高効率で得ることができるガソリン基材及び芳香族炭化水素の併産方法として利用することができる。
本実施形態に係る改質ガソリンの製造方法が実施される製造システムの一実施形態を示す模式図である。 分離膜の分離能を評価するために用いる膜分離装置の概要を示す図である。
図1は、本実施形態に係る改質ガソリンの製造方法が実施される製造システムの一実施形態を示す。図1に示す製造システム100は、原油を供給するライン1に接続され、原油を蒸留することができる常圧蒸留装置2と、常圧蒸留装置2からの原料油を供給するライン3に接続され、原料油を第1の組成物と第2の組成物とに分離するための分離部10と、分離部10から得られる第1の組成物を含む改質原料油を改質処理するための改質部20と、を備えている。分離部10には、取り出した第1の組成物を改質部に供給するライン5と、第2の組成物を取り出すライン4が接続されている。また、製造システム100においては、必要に応じて、分離部10から取り出された第2の組成物や改質部20から得られた第3の組成物に所定の処理を行うことができる処理部30が設けられている。
製造システム100を用いた本実施形態の改質ガソリンの製造方法により、ガソリン基材及び芳香族炭化水素を製造する方法について説明する。
本実施形態の改質ガソリンの製造方法は、炭素数6〜10である炭化水素を含み、芳香族炭化水素の含有濃度が1〜30質量%である原料油を、第1の組成物と、該第1の組成物よりも芳香族炭化水素の含有濃度が大きい第2の組成物とに分離する第1の工程S1と、第1の組成物を含む改質原料油を接触改質して、改質原料油よりも芳香族炭化水素の含有濃度が大きい第3の組成物を得る第2の工程S2と、を備える。
原料油としては、例えば、接触分解ガソリン(CCG)、直留ナフサ(特には重質ナフサ:HSR)等が挙げられる。
重質ナフサとしては、図1に示されるように、原油を常圧蒸留装置2にかけて得られる直留ナフサに由来する留分を用いることができる。例えば、直留ナフサの重質分を脱硫したもの、又は直留ナフサを脱硫し、分留して得られたものを用いることができる。また、原油を常圧蒸留装置にかけて得られる重質ナフサに相当する留分を脱硫したものを用いることができる。上記の脱硫は、例えば、図1に示されていないが、常圧蒸留装置2の後段に公知の脱硫装置を設けて、常圧蒸留で得られる直留ナフサ留分に対して行うことができる。脱硫方法としては、例えば、直留ナフサを、水素存在下、反応温度280〜350℃、水素分圧が0.5〜10MPaG、LHSVが1.0〜8.0h−1、水素/油比が10〜150NL/Lで水素化精製触媒と接触させる方法が挙げられる。
水素化精製触媒としては、アルミナ、シリカ、シリカ−アルミナなどの無機多孔質酸化物担体に元素周期表第6族の元素と第9族または第10族の元素を担持した触媒を用いることができる。元素周期表第6族の元素としてはモリブデン、タングステンを用いることができる。第9族の元素としてはコバルトを用いることができる。第10族の元素としてはニッケルを用いることができる。
本実施形態においては、5%留出温度が75〜115℃であり、95%留出温度が120〜170℃である脱硫直留重質ナフサを用いることが好ましく、5%留出温度が85〜110℃、特には95〜105℃であり、95%留出温度が125〜160℃、特には135〜150℃である脱硫直留重質ナフサを用いることがより好ましい。5%留出温度が75℃以上であると、炭素数6以上のナフサが多く含まれるようになり、接触改質装置において効率的に接触改質を行うことができる。95%留出温度が120℃以上であると、原料ナフサ留分に含まれるナフテン分の割合が多くなり、接触改質装置において効率的に接触改質を行うことができる。一方、95%留出温度が170℃以下であると、改質反応触媒に悪影響を及ぼす硫黄分や窒素分が含まれる恐れが少ない。
接触分解ガソリンとしては、得られるプロセス(接触分解装置、接触分解用原料油、接触分解触媒、運転条件など)については特に限定されず、公知の任意の製造工程で得られる接触分解ガソリンを用いることができる。接触分解装置は、無定形シリカアルミナ、ゼオライトなどの触媒を使用して、軽油から減圧軽油までの石油留分の他、重油間接脱硫装置から得られる間脱軽油、重油直接脱硫装置から得られる直脱重油、常圧残さ油などを接触分解して高オクタン価ガソリン基材を得る装置である。例えば、非特許文献1に記載のあるUOP接触分解法、フレキシクラッキング法、ウルトラ・オルソフロー法、テキサコ流動接触分解法などの流動接触分解法、RCC法、HOC法などの残油流動接触分解法などのプロセスが知られている。
図1に示す製造システム100においては、常圧蒸留装置2に接続された蒸留塔12と流動接触分解装置14とにより得られる接触分解ガソリンをライン15から分離部10に供給することができる。
接触分解ガソリンとしては、沸点範囲が30〜100℃程度の軽質接触分解ガソリン、又は沸点範囲が100〜200℃程度の重質接触分解ガソリンを用いることができる。
本実施形態においては、5%留出温度が80℃以上、95%留出温度が180℃以下である接触分解ガソリンを用いることが好ましく、5%留出温度が90℃以上、特には95℃以上、95%留出温度が160℃以下、特には150℃以下である接触分解ガソリンを用いることがより好ましい。5%留出温度が80℃以上であると、炭素数6以上の炭化水素が多く含まれるようになり、接触改質装置において効率的に接触改質を行うことができる。一方、95%留出温度が180℃以下であると、改質反応触媒に悪影響を及ぼす硫黄分や窒素分が含まれる恐れが少ない。
本実施形態においては、接触分解ガソリンを更に水素化処理して得られる硫黄分1ppm以下の精製ナフサ留分を用いることができる。水素化処理としては、接触分解ガソリン留分を、水素存在下、反応温度280〜350℃、水素分圧が0.5〜10MPaG、LHSVが1.0〜8.0h−1、水素/油比が10〜150NL/Lで水素化精製触媒と接触させる方法が挙げられる。水素化精製触媒としては、アルミナ、シリカ、シリカ−アルミナなどの無機多孔質酸化物担体に元素周期表第6族の元素と第9族または第10族の元素を担持した触媒を用いることができる。元素周期表第6族の元素としてはモリブデン、タングステンを用いることができる。第9族の元素としてはコバルトを用いることができる。第10族の元素としてはニッケルを用いることができる。
原料油は、芳香族炭化水素の含有濃度が1〜30質量%、好ましくは5〜30質量%、より好ましくは10〜25質量%、更に好ましくは15〜25質量%であるものが好ましい。
原料油は、硫黄分が、好ましくは5質量ppm以下、より好ましくは1質量ppm以下、さらに好ましくは0.5質量ppm以下であることが好ましい。硫黄分とは、硫黄原子を含有する化合物の硫黄の質量を意味する。なお、本願明細書において、硫黄分の測定方法はJIS K2541−2 原油及び石油製品−硫黄分試験方法 第2部:微量電量滴定式酸化法とする。
分離部10としては、蒸留分離、抽出分離、膜分離及び吸着分離のうちの一種以上の分離操作を行うことができるものを用いることができる。
本実施形態においては、工程を簡素化できるとともに、省エネルギーであるという点から、分離部10が膜分離であることが好ましい。この場合の膜分離は、吸着分離のように吸着物を脱着する操作が不要であるものが好ましい。
分離部10で膜分離を行う際の膜としては、芳香族炭化水素を選択的に透過させることができる膜が望ましい。この分離膜は、吸着力の大きい分子を選択的に吸着して、吸着力の大きい分子は透過し、吸着力の小さい分子は吸着した分子に阻害されて透過しない。芳香族炭化水素は芳香環のπ原子に起因する吸着力が大きいため、選択的に分離できる。このように分離膜と分子との吸着力により分子を分離する分離膜は化学的性質により分離を行うため、芳香族炭化水素のような分子の最小径が大きい分子でも透過できる特徴がある。好ましい分離膜としては、ゼオライト膜が挙げられる。
上記の無機膜は、多孔質支持体の表面あるいは細孔内部に膜素材が形成されたものを用いることができる。また、多孔質支持体は、膜の合成温度等の製造時の環境、膜の使用温度やその他の使用状況に応じて、物性的に機械的強度が高いものを適宜選択することができる。耐熱性、耐酸性等の観点からセラミックスの多孔質支持体が好ましく、アルミナの多孔質支持体がより好ましく、α−アルミナの多孔質支持体が更に好ましい。
ゼオライト膜を構成するゼオライトとしては、現在公知の合成ゼオライトを適用することができる。例えば、小野嘉夫・八嶋建明編「ゼオライトの科学と工学」講談社サイエンティフィック(2000年7月10日発行)に記載されたゼオライトを適用することができる。具体的には、A型ゼオライト(LTA)、フォージャサイト型ゼオライト(FAU)、モルデナイト型ゼオライト(MOR)、ZSM−5型ゼオライト(MFI)を挙げることができる。好ましくは、フォージャサイト型ゼオライトであり、フォージャサイト型ゼオライトとしては、X型ゼオライト、Y型ゼオライトが挙げられる。
ゼオライト膜は、芳香族炭化水素との吸着力が大きいこと、及びゼオライトのミクロ細孔径が大きいことの点から、FAU型ゼオライト膜であってよい。FAU型ゼオライト膜は、FAU型ゼオライトにより構成される分離膜である。FAU型ゼオライトとしては、X型ゼオライト(Si/Al比が1.0〜1.5)、Y型ゼオライト(Si/Al比が1.5以上)が挙げられる。Y型ゼオライトのSi/Al比の上限は限定されないが、好ましくは11以下、さらに好ましくは6以下、特に好ましくは3以下である。また、FAU型ゼオライトは、Si及びAl以外の金属元素を含むものであってよい。当該金属元素としては、Li、Na、K、Ca、Mg、Ba、Ni、Ag、Cu、Pdが挙げられ、これらのうちアルカリ金属(Li、Na及びK)が好ましい。
ゼオライト膜の合成には、主として水熱合成を用いることができる。水熱合成に際して、各種出発物質及びその配合量を選択し、さらに、水熱条件を選択することにより、各種ゼオライトが合成される。多孔質支持体表面へのゼオライト膜の合成に先立って、多孔質支持体表面側の孔部を含む表面上にゼオライト粒子を担持させることが好ましい。このようにゼオライトの粒子を担持させるには、多孔質支持体表面をゼオライト粒子を用い乾式で研磨する方法、ゼオライト粒子を分散媒中に分散させた懸濁液に浸漬する浸漬法、ディップコーティング法、ゼオライト粒子を分散媒中に分散させた懸濁液を支持体表面に刷毛塗りする方法などが挙げられる。担持させるゼオライト粒子としては、X型ゼオライト及び/又はY型ゼオライトを主成分とするものが挙げられる。
このようにしてゼオライト粒子を多孔質支持体表面上に担持させた上でゼオライト膜を水熱合成すると、ゼオライトの多結晶膜の合成のための種結晶となるゼオライト粒子が、緻密に多孔質基材の表面上に存在することができる。この結果、合成される多結晶も、これらの種結晶の存在状態に応じて、基材上に緻密に合成される。このため、ピンホールや、結晶間隙が形成されにくく、多孔質支持体表面が、連続した多結晶膜で覆われた状態が形成される。
分離膜の形状は特に限定されず、例えば平膜状、筒状、円筒状、中空糸状、モノリス状、ハニカム状、スパイラル状等であってよい。また、上記膜の厚みは、特に限定されないが、透過性を向上させるため、膜厚を1〜100μm程度の範囲に設定することができる。
上記無機膜は、非芳香族炭化水素に対する芳香族炭化水素の分離係数が2以上であることが好ましく、10以上であることがより好ましく、100以上であることが更に好ましい。
本明細書において無機膜の成分Aの成分Bに対する分離係数とは、下記式で定義される供給側の成分A(モル%)と成分B(モル%)との比に対する透過側の成分A(モル%)と成分B(モル%)との比の値をいう。
成分Aの成分Bに対する分離係数=(Pa/Pb)/(Fa/Fb)
Pa:透過側の成分Aのmol濃度、Pb:透過側の成分Bのmol濃度、Fa:供給側の成分Aのmol濃度、Fb:供給側の成分Bのmol濃度
膜分離の手段としては、公知の膜分離器を使用することができる。例えば、管状の支持体の外周に分離膜が形成されている膜分離器の場合、膜分離器の外側一端から原料油を導入し、他端から非透過成分を取り出し、支持体の内部から透過成分を取り出すことができる。
膜による分離操作は、供給側と透過側の両側とも気相である蒸気透過法(vapor permeation)、供給側が液相で透過側が気相である浸透気化法(pervaporation)、供給側と透過側の両側とも液相である液相法の何れの方法を採用してもよい。本実施形態においては、物質の透過流速は供給側と透過側の物質の分圧差に比例するため、供給側の分圧を高めやすいという観点から、蒸気透過法が好ましい。
分離操作温度は特に限定されるものではないが、透過速度と分離係数から適した温度を設定することができ、70〜500℃が好ましい。膜分離を行うには、非透過側(原料側)の透過物質の分圧が透過側の透過物質の分圧よりも高いことが必要である。このため、公知の方法により、(a)非透過側の圧力を大気圧よりも高める、(b)透過側の圧力を大気圧よりも低める、(c)透過側にスイープガス(キャリアガスともいう)を流すことにより透過側の透過物質の分圧を下げる、ことにより、膜分離を行うことができる。上記の(a)〜(c)の操作は2種以上を併用してもよい。非透過側及び透過側のそれぞれの圧力は、特に限定されるものではないが、透過速度と分離係数から適した範囲を設定することができ、例えば、非透過側の絶対圧として101〜2100kPa、透過側の絶対圧として101kPa未満を設定することができる。
抽出分離としては、溶剤抽出プロセスや抽出蒸留プロセスが挙げられるが、装置や条件は特に限定されるものでなく、公知の任意のプロセスを採用することができる。溶剤抽出プロセスでは、多数の成分からなる混合液体に溶剤を混合し、溶剤に対する溶解度の差を利用して分離するプロセスである。用いる溶剤としては、例えばスルホラン、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドンなどを用いることができる。代表的なプロセスとしては、例えば非引用文献1に記載のあるSulfolaneプロセス、Arosolvanプロセスなどが挙げられる。抽出蒸留プロセスでは、抽出蒸留塔で原料と溶剤が接触し、芳香族炭化水素は溶剤に抽出されて塔底留分となり、同時に非芳香族は蒸留により塔頂留分として分離される。用いる溶剤としては、上記の溶剤抽出プロセスと同様の溶剤を用いることができ、代表的なプロセスとしては、例えば非引用文献1に記載のあるDistapexプロセス、Morphylaneプロセスなどが挙げられる。
吸着分離としては、装置や条件は特に限定されるものでなく、公知の任意のプロセスを採用することができる。吸着分離プロセスは、多数の成分からなる混合物を吸着層へ導入し、吸着剤に対する親和性の差を利用して分離するプロセスである。用いる吸着剤としては、モレキュラーシーブなどを用いることができ、代表的なプロセスとしては、例えば非引用文献1に記載のあるParexプロセス、Aromaxプロセスなどが挙げられる。
本実施形態においては、上記第1の工程で得られる上記第1の組成物における芳香族炭化水素の含有濃度が、原料油における芳香族炭化水素の含有濃度よりも低下していればよいが、上記第2の工程における反応効率をより向上させる観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下となるように原料油を分離することが好ましい。特に原料油における芳香族炭化水素の含有濃度が10質量%を超える場合に、第1の組成物における芳香族炭化水素の含有濃度が上記範囲となるように原料油を分離することが好ましい。
また、上記第1の工程で得られる上記第2の組成物における芳香族炭化水素の含有濃度は、70質量%以上が好ましく、90質量%以上がより好ましい。
本実施形態においては、上記第3の組成物の一部をライン18を介して上記原料油中にリサイクルすることができる。この場合、改質反応で生成した芳香族炭化水素の一部についても、第1の工程(分離部10)で分離回収することができる。本実施形態においては、上記第2の組成物をライン4を介して回収することができる。
改質部20では、上記第1の組成物を含む改質原料油の接触改質が行われる。接触改質を行う接触改質装置、運転条件は特に限定されるものでなく、公知の任意の製造装置、運転条件を採用することができる。接触改質装置は、白金アルミナ触媒や白金にレニウム、ゲルマニウム、すず、イリジウムなどの第二の金属を添加したバイメタリックアルミナ触媒などを備えるものが挙げられる。このような装置としては、例えば、沸点範囲80〜180℃程度の脱硫された脱硫直留重質ナフサを処理して高オクタン価ガソリン基材であるリフォーメートやベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素を得るために広く用いられている装置を用いることができる。例えば非特許文献1に記載のあるUOPプラットフォーミングプロセス、レニフォーミングプロセス、EREパワーフォーミングプロセス、マグナフォーミングプロセスなどがある。
反応温度は、好ましくは400〜600℃であり、より好ましくは450〜550℃である。LHSV(液空間速度)は、好ましくは0.5〜5h−1、より好ましくは1〜2h−1である。反応圧力は好ましくは0.1〜2MPaであり、より好ましくは0.2〜1.5MPaである。水素/油比(モル比)は好ましくは0.5〜10であり、より好ましくは1〜5である。
本実施形態においては、得られる改質ガソリンを優れたガソリン基材として適用できるという観点から、上記第2の工程で得られる上記第3の組成物における芳香族炭化水素の含有濃度が50質量%以上となることが好ましく、70質量%以上となることがより好ましく、80質量%以上となることが特に好ましい。
本実施形態においては、上記原料油の一部、又は沸点が30℃以上200℃以下であり、芳香族炭化水素の含有濃度が1〜30質量%である他の原料油を、上記改質原料油に含有させることができる。例えば、図1に示される製造システム100においては、ライン17を介して原料油の一部を改質原料油に含有させることができる。また、他の原料油を含有させる場合、ライン16を介して上述した接触分解ガソリンを改質原料油に含有させることができる。
改質部20を経て改質ガソリンを得ることができるが、本実施形態においては、ガソリン基材と芳香族炭化水素とを併産する観点から、上記第2の組成物及び上記第3の組成物の混合物を、第4の組成物と、該第4の組成物よりも芳香族炭化水素の含有濃度が大きい第5の組成物とに分離する第3の工程を更に備えることができる。この場合、図1に示される処理部30を、上記工程を実施する分離部として用いることができ、第4の組成物及び第5の組成物はそれぞれライン7及び8から取り出すことができる。第4の組成物は、ガソリン基材として得ることができ、第5の組成物は、化学品の原料として有用な芳香族炭化水素として得ることができる。第2の組成物はライン4(破線)を介して第3の組成物と混合することができる。
分離部は、上述した分離部10と同様の構成とすることができるが、蒸留による分離であってもよい。
本実施形態においては、上記第5の組成物における芳香族炭化水素の含有濃度が90質量%以上となることが好ましく、95質量%以上となることがより好ましい。
本実施形態に係る方法により得られるガソリン基材は、硫黄分が5質量ppm以下であり、好ましくは1質量ppm以下、さらに好ましくは0.5質量ppm以下、特に好ましくは0.1質量ppm以下であることが好ましい。硫黄分が5質量ppm以下であると、他のガソリン基材と混合してガソリン組成物を製造する際のフレキシビリティを維持しやすくなる。また、ガソリン基材の窒素分は1質量ppm以下が好ましく、さらには0.5質量ppm以下である。ガソリン基材のRONは、100以上が好ましく、102以上がより好ましく、104以上が更に好ましい。RONが100以上であると、他のガソリン基材と混合してガソリン組成物を製造する際のフレキシビリティを維持しやすくなる。
本実施形態に係る方法により得られる芳香族炭化水素は、窒素分は1質量ppm以下が好ましく、さらには0.5質量ppm以下である。窒素分が1質量ppm以下であると、より高付加価値な芳香族炭化水素を得るプロセスにおいて悪影響をおよぼす可能性が少なくなる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[分離膜の分離能の評価]
(膜分離装置)
図2に示す膜分離装置を作製し、これを用いて分離膜の分離能を評価した。図2の装置は、分離膜55を収容できる膜分離セル54と、膜分離セル54に予熱器を有する供給ライン53を介して原料を供給する供給タンク50a及びポンプ50bから構成される原料供給部51と、膜分離セル54に接続され、透過成分のスイープガスを供給する供給ボンベ52と、膜分離セル54を加熱するための加熱器56と、膜分離セル54から非透過成分を取り出すための非透過ガスライン57と、膜分離セル54から透過成分を取り出すための透過ガスライン58とを備える。
この装置では、原料を、予熱器を有する供給ライン53によって気化させながら膜分離セル54に供給することができる。また、非透過ガスライン57及び透過ガスライン58から得られる成分はそれぞれ液体窒素により冷却した回収タンクで捕集することができ、ガスクロマトグラフにて分析される。
(分離膜)
多孔質のアルミナからなるチューブ状の支持体(30mm×10mmφ、厚さ1mm)の外表面にゼオライト粒子をディップコートして担持し、この支持体を水ガラス、アルミン酸ナトリウム、及び脱イオン水を含む溶液に浸し、撹拌しながら60℃、24時間の水熱処理を行うことにより、膜面積0.00094mのNaY型ゼオライト膜エレメントを作製した。このNaY型ゼオライト膜エレメントを分離膜として図2の装置に設置し、評価試験を行った。設置後の膜有効面積は0.00063mであった。
供給原料として表1に示す組成を有する炭化水素組成物を供給タンク50aに入れ、供給ライン53によって気化させながら大気圧に保持した膜分離セル54内に0.3g/分で供給した。加熱器56によって分離膜の温度を150℃とし、キャリアガスとしてヘリウムガスを300mL/分の速度で流し、透過ガスを液体窒素により冷却した回収タンクで捕集し、これをガスクロマトグラフにて分析した。このときの非透過側の圧力は大気圧(101kPa)であり、透過側の炭化水素の分圧は0.2kPaであった。また、このときの各化合物の成分の透過率(mol・m−2・s−1・Pa−1)を表2に示す。また、このときの所定の化合物(成分A)の所定の化合物(成分B)に対する分離係数を表3に示す。なお、成分Aの成分Bに対する分離係数は、下記式で定義される供給原料中の成分A(モル%)と成分B(モル%)との比に対する透過ガス中の成分A(モル%)と成分B(モル%)との比の値から算出した。
成分Aの成分Bに対する分離係数=(Pa/Pb)/(Fa/Fb)
Pa:透過ガス中の成分Aのmol濃度
Pb:透過ガス中の成分Bのmol濃度
Fa:供給原料中の成分Aのmol濃度
Fb:供給原料中の成分Bのmol濃度
Figure 0006636287
Figure 0006636287
Figure 0006636287
[改質ガソリンの製造]
(実施例1)
常圧蒸留装置から得られる重質ナフサ留分と同一組成の原料ナフサA(表4)を上記分離膜に供給するシミュレーションを上記分離膜で得られた分離成績(透過率及び分離係数)に基づき行った。このとき、原料ナフサAに含まれる芳香族留分のうち90質量%に相当する量が分離された分離後ナフサBが得られた。得られた分離後ナフサBを改質原料油とし、下記の接触改質により改質生成物Cを得る反応についてシミュレーションを行った。
改質原料油の供給量:117.6ton/h
反応温度:490℃
反応圧力:0.42MPaG
LHSV:1.7h−1
水素/炭化水素モル比:1.7
計算により得られた分離後ナフサB、改質生成物Cの組成を表4に示す。また、原料ナフサAを改質原料油とし、上記と同様の条件で改質生成物Dを得る反応についてもシミュレーションを行った。計算結果を表4に示す。
Figure 0006636287
分離後ナフサBを改質した場合の芳香族分の増加量(改質生成物中の芳香族分量−改質原料中の芳香族分量)は、67.3ton/hであり、原料ナフサAを改質した場合の57.7ton/hに比べて9.6ton/h増加した。また、分離後ナフサBを改質した場合の非芳香族分から芳香族分への転化率及び直鎖炭化水素から芳香族分への転化率はそれぞれ58.3%及び84.3%であり、原料ナフサAを改質した場合の57.6%及び83.2%よりも高くなった。
これらの結果は、改質原料油から芳香族炭化水素を分離することにより、接触改質における反応性が向上し、生成する芳香族分の増加につながったことを示す。
1,3,4,5,6,7,8,11,13,15,16,17,18…ライン、2…常圧蒸留装置、10…分離部、12…蒸留塔、14…流動接触分解装置、20…改質部、30…処理部、50a…供給タンク、50b…ポンプ、51…原料供給部、52…供給ボンベ、53…供給ライン、54…膜分離セル、55…分離膜、56…加熱器、57…非透過ガスライン、58…透過ガスライン、100…製造システム。

Claims (8)

  1. 炭素数6〜10の炭化水素を含み、芳香族炭化水素の含有濃度が1〜30質量%である原料油を、第1の組成物と、該第1の組成物よりも芳香族炭化水素の含有濃度が大きい第2の組成物とに分離する第1の工程と、
    前記第1の組成物を含む改質原料油を接触改質して、前記改質原料油よりも芳香族炭化水素の含有濃度が大きい第3の組成物を得る第2の工程と、
    を備え、
    前記第3の組成物の一部を前記原料油中にリサイクルする、
    改質ガソリンの製造方法。
  2. 前記第2の組成物及び前記第3の組成物の混合物を、第4の組成物と、該第4の組成物よりも芳香族炭化水素の含有濃度が大きい第5の組成物とに分離する第3の工程を更に備える、請求項1に記載の改質ガソリンの製造方法。
  3. 炭素数6〜10の炭化水素を含み、芳香族炭化水素の含有濃度が1〜30質量%である原料油を、第1の組成物と、該第1の組成物よりも芳香族炭化水素の含有濃度が大きい第2の組成物とに分離する第1の工程と、
    前記第1の組成物を含む改質原料油を接触改質して、前記改質原料油よりも芳香族炭化水素の含有濃度が大きい第3の組成物を得る第2の工程と、
    前記第2の組成物及び前記第3の組成物の混合物を、第4の組成物と、該第4の組成物よりも芳香族炭化水素の含有濃度が大きい第5の組成物とに分離する第3の工程と、
    備える、改質ガソリンの製造方法。
  4. 前記第3の工程において、蒸留分離、抽出分離、膜分離及び吸着分離のうちの一種以上の分離操作によって前記第4の組成物及び前記第5の組成物を得る、請求項2又は3に記載の改質ガソリンの製造方法。
  5. 前記原料油の一部、又は沸点が30℃以上200℃以下であり、芳香族炭化水素の含有濃度が1〜30質量%である他の原料油を、前記改質原料油に含有させる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の改質ガソリンの製造方法。
  6. 前記第1の工程において、蒸留分離、抽出分離、膜分離及び吸着分離のうちの一種以上の分離操作によって前記第1の組成物及び前記第2の組成物を得る、請求項1〜5のいずれか一項に記載の改質ガソリンの製造方法。
  7. 前記第1の工程において、膜分離によって前記第1の組成物及び前記第2の組成物を得る、請求項1〜のいずれか一項に記載の改質ガソリンの製造方法。
  8. 前記第1の工程で得られる前記第1の組成物における芳香族炭化水素の含有濃度が前記原料油における芳香族炭化水素の含有濃度よりも小さく、
    前記第2の工程で得られる前記第3の組成物における芳香族炭化水素の含有濃度が50質量%以上である、請求項1〜のいずれか一項に記載の改質ガソリンの製造方法。
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