JP6635750B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、オプション部品の取り付けに好適な椅子の背凭れ、およびそれを備える椅子に関する。
従来、背枠と、該背枠の前面側に架設されて荷重受面を形成する面材と、前記背枠の背面側に位置するように前記背枠に取り付けられるハンガー等のオプション部品(追加機能部品)と、を備える椅子として、例えば、下記特許文献1,2に開示されるものがある。
特許文献1には、背枠の上杆部にこれを前後から挟み込むように外嵌する二種類のオプション支持部材を取り付けた上で、これらの支持部材にオプション部品本体を支持する構造が開示されている。
特許文献2には、背枠の上杆部の下方からオプション支持部材を当接させた上で、該オプション支持部材を上杆部に背面側から螺着するのみとした構造が開示されている。
特許第5576110号公報 特開2013−144014号公報
上記した椅子において、背凭れはオプション部品を取り付けない態様でも使用されることがある。したがって、オプション部品の有無によらず、基本となる背凭れのデザインに大きな印象の相違が無いようにすることが求められる。
しかし、特許文献1に開示される構造では、背枠の上杆部に外嵌する大型の支持部材にオプション部品本体をさらに支持する構造であるので、オプション部品の取り付け面積は大きく確保できるものの、オプション部品の有無による外観的な印象の変化が著しい。
特許文献2に開示される構造では、オプション部品の有無による外観的な印象の変化は小さいものの、オプション部品が背凭れに対して背面側を向く片持ち状に支持されることになり、オプション部品の支持剛性の確保が難しい。
本願発明は、上記の技術的課題に鑑みてなされたもので、オプション部品の有無による外観の変化を抑えた上で、屈強かつ小型軽量なオプション部品の取り付けを可能とする椅子の背凭れ、およびそれを備える椅子を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明の椅子の背凭れは、背枠と、該背枠の前面側に架設されて荷重受面を形成する面材と、を備え、前記背枠は、枠本体部から背枠内周側へ突出するとともにオプション部品を取り付け可能とする突出部を備え、前記突出部は、前記枠本体部の背面と連続するように背枠内周側へ延びる第一壁部と、該第一壁部の延出端から前記面材側へ延びる第二壁部と、を有し、前記枠本体部に沿って延在している。
この構成によれば、背枠におけるオプション部品を取り付けるための突出部が、枠本体部の背面と連続するように延びる第一壁部を有するとともに、枠本体部に沿って延在するので、オプション部品の取り付け部となる突出部と枠本体部とが一体的な外観を形成し、背枠が太く屈強な外観を演出するとともに、突出部が実際に背枠の補強となり、背枠の剛性およびオプション部品の取り付け剛性を高めることができる。
また、突出部は、第一壁部の延出端から面材側へ延びる第二壁部を有するので、より効果的かつ軽量な補強となり、さらに面材と反対側(背面側)への張り出しも抑え、背枠の小型化を図ることができる。
そして、オプション部品が背枠の内周側に取り付けられるので、オプション部品が背枠に外嵌するような構成に比べて、オプション部品の有無による外観の変化を抑えることができる。
また、上記椅子の背凭れにおいて、前記突出部は、前記第一壁部および前記第二壁部の間に屈曲部を有する断面L字形状をなして延在している構成としてもよい。
この場合、突出部の剛性をより効果的に確保し、かつ突出部の成形も容易にすることができる。
また、上記椅子の背凭れにおいて、前記第二壁部の延出端と前記面材とが互いに離間している構成としてもよい。
この場合、オプション部品の取り付け部が突出部の面材側に回り込むような構成であっても、オプション部品の取り付けを容易にすることができる。また、突出部と面材との間に指を入れることで、突出部を取っ手として利用することが可能となり、別途の取っ手を設けることなく椅子の取り回しを容易にすることができる。
また、本発明の椅子は、上記した椅子の背凭と、前記突出部れに取り付けられるオプション部品と、を備え、前記オプション部品は、前記第二壁部の延出端側から前記第二壁部に被嵌する嵌合凹部を有する第一部材と、前記第一部材に背枠内周側から当接する内周側当接部、および前記第二壁部に基端側から当接する基端側当接部を有する第二部材と、前記第一部材および前記第二部材を一体に締結して前記突出部を挟持させる締結手段と、を備えている。
この構成によれば、第一部材の嵌合凹部と第二部材の基端側当接部とで第二壁部を挟み込み、嵌合凹部からの第二壁部の離脱を規制した状態で、オプション部品が締結手段を用いて突出部を挟持するので、突出部の近傍という小さな領域のみでオプション部品の取り付けを完結させることができる。したがって、オプション部品を有する状態と有さない状態において、外観上の印象に大きな差異を無くすことができる。
また、上記椅子において、前記第一部材は、前記内周側当接部に背枠外周側から当接する外周側当接部を有し、前記締結手段は、背枠内周側から前記内周側当接部および前記外周側当接部を貫通して前記第一部材に螺着される締結ボルトを有し、前記内周側当接部および前記外周側当接部の少なくとも一方には、前記締結ボルトと直交する平面に対して傾斜する傾斜面が形成され、前記第一部材および前記第二部材は、前記締結ボルトを締め込むほど前記傾斜面に沿って摺動し、前記第二壁部を延出方向で挟み込み可能とされている構成としてもよい。
この場合、第一部材と第二部材とが締結ボルトにより締結されたとき、第一部材および第二部材が傾斜面に沿って互いに摺動して第二壁部を延出方向で挟み込むので、突出部に対してオプション部品を堅牢に取り付けることができる。
また、締結ボルトは背枠内周側から取り付けられるので、締結ボルトが第二壁部の延出方向に沿うように背面側から取り付けられる場合と比べて、締結ボルトが目立たなくなり、その上で第二部材を延出方向で挟み込んでオプション部品を取り付けることができる。
また、第二壁部、すなわち背枠側にナット又はボルト挿通孔を設ける必要が無くなるので、オプション非装着時における外観体裁の変化をより小さくすることができる。また、これに付随し、オプション付き仕様とオプション無し仕様とを共通化することができるので、管理コストを小さくすることができる。
このように、第一部材および第二部材並びにこれらに支持されるオプション部品を、背凭れに対して堅牢に支持し、かつ外観性を良好にすることができる。
また、上記椅子において、前記第一部材は、前記嵌合凹部の背枠外周側で前記第二壁部に当接可能な外周側挟持部を有し、前記第二部材は、前記第二壁部を挟んで前記外周側挟持部の背枠内周側に位置して前記第二壁部に背枠内周側から当接可能な内周側挟持部を有し、前記締結手段により前記第一部材および前記第二部材を締結した状態で、前記外周側挟持部と前記内周側挟持部との間に前記第二壁部が延出方向と直交する厚さ方向で挟み込まれている構成としてもよい。
この場合、第一部材および第二部材の締結時には、第二壁部が延出方向と直交する厚さ方向でも挟持されるので、より強固な取り付け構造とすることができる。
本発明によれば、オプション部品の有無による外観の変化を抑えた上で、屈強かつ小型軽量なオプション部品の取り付けを可能とする椅子の背凭れ、およびそれを備える椅子を提供することができる。
本発明の実施形態における椅子の前面側の斜視図である。 上記椅子の後面側の斜視図である。 上記椅子の背凭れの分解斜視図である。 上記背凭れの背枠の上部の前面図である。 図4のV−V断面図である。 図4のVI−VI断面図である。 上記椅子のオプション部品の支持部材の背面側の斜視図である。 上記支持部材の前面側の斜視図である。 図7の分解斜視図である。 図8の分解斜視図である。 上記椅子にオプション部品としてハンガーユニットを取り付けた状態の図2に相当する斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の向きは、椅子1に正規姿勢で着座した着座者の正面側を「前」、その逆側を「後」とし、上下左右も着座者から見た向きと同一とする。また、図中において、矢印UPは上方を示し、矢印FRは前方を示し、LHは左方を示している。
図1、図2に示すように、椅子1は、フロアF上に載置される脚部2と、脚部2の上端部に設置されるボックス状の支基3と、支基3上に支持される座体4と、座体4の左右両側に配置される肘掛5と、支基3の後端部から上方に延びる背凭れ6と、を備えている。
脚部2は、多岐脚7と、多岐脚7の中央部から立設された脚柱8と、を備えている。多岐脚7の各脚には、フロアF上を走行可能なキャスタ7aが取り付けられている。脚柱8には、昇降機構である図示しないガススプリング等が内蔵されている。
支基3は、脚柱8の上端部に取り付けられている。支基3には、上述した昇降機構を調整する図示しない昇降調整機構、および背凭れ6の図示しない傾動調整機構等が内蔵されている。
座体4は、着座者の臀部を下方から支持する。
肘掛5は、支基3から左右外側に延出した後に上方に向けて湾曲して延び、座体4の上方の左右外側に前後に延びる肘掛面5aを配置して、着座者の肘を下方から支持する。
背凭れ6は、座体4および肘掛5の後方に配置されている。背凭れ6は、着座者の腰部および背部を後方から支持する。背凭れ6は、平面視で後方に向けて凸の円弧状をなし、側面視で緩やかなS字状をなすように形成されている。
図3、図4に示すように、背凭れ6は、そのフレームとして機能する背枠11と、背枠11に設けられる本発明における面材としての張材12と、背枠11を支基3に取り付けるための取付ブラケット13と、を備えている。図4中線CLは左右中心線を示す。
背枠11は、正面視で概略矩形の枠状に形成されている。背枠11は、着座者の荷重を支持するにあたり、強度部材として機能する。背枠11は、左右両側に配置されて上下に延びる左右一対の縦杆部16と、左右縦杆部16の上端部間に渡って左右に延びる上杆部17と、左右縦杆部16の下端部間に渡って左右に延びる下杆部18と、を備えている。下杆部18には、下方に向かうに従って前方に延びる取付アーム19が連設されている。背枠11および取付アーム19は、例えば合成樹脂製とされ、射出成形により一体形成されている。なお、背枠11と取付アーム19とが互いに別体に形成される構成でもよい。
取付ブラケット13は、取付アーム19の前端部に設けられている。取付ブラケット13は、取付アーム19の前方に延出し、その前端部が座体4の下方において支基3に取り付けられている。取付ブラケット13は、例えば鋼板製とされている。
背枠11の各杆部16〜18には、張材12を取り付けるための嵌合凹部21〜23が形成されている。左右縦杆部16にはそれぞれ縦嵌合凹部21が形成され、上杆部17には上嵌合凹部22が形成され、下杆部18には下嵌合凹部23が形成されている。
縦嵌合凹部21は、縦杆部16において左右外側に向けて開口し、上嵌合凹部22は、上杆部17において後方に向けて開口し、下嵌合凹部23は、下杆部18において前方に向けて開口する。これらの嵌合凹部21〜23は、背枠11に沿うように無端状に連なっている。各嵌合凹部21〜23には、その開口側から張材12外周の縁材26〜28がそれぞれ嵌入されて保持されている。
張材12は、背枠11における各杆部16〜18で画成される開口部15を前方から覆っている。張材12は、シート本体25と、シート本体25の外縁部に固着された縁材26〜28と、を備えている。
シート本体25は、例えば伸縮性を有する合成樹脂製の繊維がメッシュ状に組み合わされて形成されている。なお、シート本体25は、メッシュ状に限らず、例えば布状やフィルム状等の態様であってもよい。
縁材26〜28は、例えばシート本体25の構成材料よりも剛性が高く、背枠11よりも剛性の低い(軟質な)合成樹脂製とされている。シート本体25の左右両側縁部にはそれぞれ縦縁材26が固着され、シート本体25の上縁部には上縁材27が固着され、シート本体25の下縁部には下縁材28が固着されている。
各縁材26〜28は、シート本体25の外縁部を保持した状態で、各嵌合凹部21〜23の対応するものにその開口側から差し込まれる。これにより、シート本体25が背枠11の前面および外周面を覆うように張設されて、所定の湾曲形状をなす荷重受面12aを形成する。
図5、図6に示すように、背枠11の上杆部17は、その長さ方向(概ね左右方向)に直交する断面視において、概略S字状の断面形状をなし、背凭れ6上縁の湾曲形状に沿って延びている。上杆部17は、上記断面視において、後方へ開放する上嵌合凹部22を形成する概略U字状の断面形状をなす枠本体部31と、枠本体部31から背枠内周側へ突出するとともにオプション部品として後述するハンガーユニット40を取り付け可能とする突出部35と、を一体に有している。
枠本体部31は、上嵌合凹部22の上方(背枠外周側)に位置する上壁部32と、上嵌合凹部22の下方(背枠内周側)に位置する下壁部33と、上嵌合凹部22の前方に位置する前壁部34と、を有している。上壁部32の上面から前壁部34の前面に渡る外面は、張材12を緩やかに湾曲させる湾曲面31aとされている。
突出部35は、上記断面視でL字状の断面形状をなして上杆部17に沿って延在している。突出部35は、枠本体部31の下壁部33の背面側から枠本体部31の背面31bと連続する下部背面36aを形成するように背枠内周側(下方)へ延びる第一壁部36と、第一壁部36の延出端(下端)から張材12側(前方)へ延びる第二壁部37と、を有している。第一壁部36と第二壁部37との間には、屈曲部38が形成されている。第二壁部37の延出端37a(前端)と張材12とは互いに離間し、これらの間には間隙K1が形成されている。
上杆部17は、上記した概略S字状の断面形状を形成することで、外観上のボリュームを確保しつつ軽量化および板厚の均等化を図っている。また、第二壁部37の延出端37aと張材12との間の間隙K1により、突出部35と張材12との間にハンガーユニット40の支持部材の一部を配置したり指を差し入れたりすることが可能となっている。
突出部35の内側(前面側)には、背枠11に沿う軸線と直交する平板状のリブ39が複数形成されている。リブ39は、枠本体部31の下面、第一壁部36の前面および第二壁部37の上面に跨って接続されており、前方に向けて開放する断面形状の突出部35を補強している。
図4、図11を併せて参照し、ハンガーユニット40は、上杆部17に固定されるホルダー41と、ホルダー41に高さ調整可能に支持されるハンガー本体45と、を備えている。
ホルダー41は、ハンガー本体45の後術するロッド部47が昇降自在に挿入されるガイド筒部42と、ガイド筒部42の上部前側に連設されてホルダー41を上杆部17の突出部35に固定可能とするホルダー固定部43と、を備えている。
ホルダー41は、ガイド筒部42に挿入されたロッド部47が最大上昇位置まで移動したときにロッド部47をガイド筒部42に固定する不図示のロック機構を備えている。ガイド筒部42の背面には、前記ロック機構によるロッド部47の固定を解除する解除ボタン47a(図11参照)を配置するための孔部42aが設けられている。
ハンガー本体45は、上杆部17に取り付けられた状態で左右方向に略水平に延出する衣服吊り下げ部46と、衣服吊り下げ部46の左右中央部から下方に突出するロッド部47と、を備えている。
図5〜図10を参照し、ホルダー固定部43は、上下に延びるガイド筒部42よりも左右幅を広げるように設けられ、上杆部17の突出部35の左右中央部において所定の左右幅に渡って突出部35に嵌合される。
ホルダー固定部43は、第二壁部37の延出端側(前方)から第二壁部37に被嵌する嵌合凹部52を有する第一部材51と、第一部材51に背枠内周側(下方)から当接する内周側当接部62、および第二壁部37に基端側(後方)から当接する基端側当接部63を有する第二部材61と、第一部材51および第二部材61を一体に締結して突出部35を挟持させる締結手段と、を備えている。第一部材51および第二部材61並びにガイド筒部42は、例えば合成樹脂製とされている。ガイド筒部42と第二部材61とは一体形成されている。
第一部材51は、嵌合凹部52の背枠外周側に位置する外周側壁部53と、嵌合凹部52の背枠内周側に位置する内周側壁部54と、嵌合凹部52の前方に位置する前壁部55と、を有している。
内周側壁部54の背枠内周側には、第二部材61の内周側当接部62に背枠外周側(上方)から当接する外周側当接部56が形成されている。外周側当接部56および内周側当接部62は、ホルダー固定部43の左右両側に離間して一対に設けられている。ホルダー固定部43の左右における外周側当接部56および内周側当接部62が設けられる部位は、それぞれ締結手段71により締結される一対の締結部とされている。
内周側壁部54は、外周側壁部53に対して左右幅を狭めている。換言すると、内周側壁部54の側方であって、尚且つ外周側壁部53の下方である部位には、空隙部54aが形成されている。内周側壁部54は、左右両端に臨む部位にそれぞれ外周側当接部56を配置している。内周側壁部54は、一対の外周側当接部56の間に、外周側当接部56の後端56tよりも前方に凹む内側切り欠き部54bを形成している。以下、外周側壁部53の後部で内側切り欠き部54bよりも後方に張り出す部位を外周側挟持部53aという。
外周側当接部56には、後方側ほど背枠内周側(下方)に位置するように傾斜する第一傾斜面56aが形成されている。一方、第二部材61の内周側当接部62には、第一傾斜面56aと整合するように傾斜する第二傾斜面62aが形成されている。各傾斜面は、締結手段71における締結ボルト72の首下を貫通させている。
第一部材51の内周側壁部54内には、第一傾斜面56aを貫通した締結ボルト72の首下を螺合させるナット73が配置されている。内周側壁部54の前端には、ナット73を出し入れ可能とする開口54cが形成されている。
第二部材61には、締結ボルト72を貫通させるとともに座刳り部64aを有するボルト挿通孔64が形成されている。ボルト挿通孔64は、後述する第一部材51および第二部材61の摺動を許容するべく、締結ボルト72の首下よりも大径に形成されている。
各傾斜面は、締結ボルト72の軸方向と直交する平面(締結方向と直交する平面)に対して傾斜しており、締結ボルト72が締め込まれると、各傾斜面に沿って第一部材51および第二部材61を互いに摺動させる。このとき、締結ボルト72が締め込まれるほど、第一部材51に対して第二部材61が上方かつ前方(張材12側)に移動し、基端側当接部63が突出部35を前方に押圧して、第二壁部37を第一部材51の嵌合凹部52内に押し込む。そして、第二壁部37の延出端37a(前端)が嵌合凹部52の底面(前壁部55の後面)に押圧された状態で、第一部材51および第二部材61に第二壁部37がその延出方向(概ね前後方向)で挟み込まれる。
なお、第一部材51および第二部材61が互いに整合する傾斜面を有することで摺動が滑らかになるが、第一部材51および第二部材61の一方のみに傾斜面が形成されて、該傾斜面が他方の所定部位に摺接する構成であってもよい。
第二部材61の基端側当接部63は、突出部35の第一壁部36が形成する下部背面36aに後方から整合するように当接する。第二部材61の前部上側には、第二壁部37の下面に下方から整合するように当接する第二部材上面65が形成されるとともに、第二部材上面65を切り欠いて第一部材51の内周側壁部54を整合状態で入り込ませる上面切り欠き部66が形成されている。上面切り欠き部66の左右両側には、内周側壁部54の両側方の左右空隙部54aに整合する左右棚部67が形成されている。第二部材61の上面切り欠き部66および第一部材51の内周側壁部54は、互いに凹凸嵌合することで、第一部材51および第二部材61を相対的に位置決めしている。
基端側当接部63は、第一壁部36の上端近傍まで延びており、この基端側当接部63の上部が、第一壁部36の上端近傍で下部背面36aに当接することで、ホルダー41のガイド筒部42を手で保持した状態で椅子1を移動させようとした場合に、ガイド筒部42が上方へ過剰に変位しようとする動きを規制するべく機能する。すなわち、ガイド筒部42は、突出部35よりも背面側で下方に延出しており、このガイド筒部42を取っ手として椅子1を移動させようとすると、ホルダー41が嵌合する第二壁部37周辺を中心にホルダー41を前転させようとするモーメントが生じ、ガイド筒42を上方へ変位させようとする。これに対し、基端側当接部63が第二壁部37よりも上方へ大きく延びて第一壁部36の上端近傍に後方から当接することで、前記モーメントと反対周りのモーメントを効果的に生じさせることができる。
上面切り欠き部66の左右内側の後部には、内周側壁部54の内側切り欠き部54bに整合するように前方に張り出す内周側挟持部68が形成されている。内周側挟持部68は、第一部材51の外周側挟持部53aの背枠内周側(下方)に位置しており、第一部材51および第二部材61を締結した状態で、内周側挟持部68および外周側挟持部53aに第二壁部37がその厚さ方向(概ね上下方向)で挟み込まれる。またこのとき、第一部材51の外周側壁部53の左右側部および第二部材61の左右棚部67に第二壁部37の左右側部が厚さ方向で挟み込まれる。
このように、第一部材51と第二部材61との締結により、これらの間に第二壁部37がその延出方向および厚さ方向の二方向で挟圧され、突出部35にホルダー41を強固に固定可能となる。
ホルダー41は、上杆部17の左右内側に形成される一対のリブ39の間に配置されることで、上杆部17に対する左右方向の位置決めがなされている。
以上説明したように、上記実施形態における椅子1の背凭れ6では、背枠11と、該背枠11の前面側に架設されて荷重受面12aを形成する張材12と、を備え、前記背枠11は、枠本体部31から背枠内周側へ突出するとともにオプション部品(ハンガーユニット40)を取り付け可能な突出部35を備え、前記突出部35は、前記枠本体部31の背面31bと連続するように背枠内周側へ延びる第一壁部36と、該第一壁部36の延出端から前記張材12側へ延びる第二壁部37と、を有し、前記枠本体部31に沿って延在している。
この構成によれば、背枠11におけるオプション部品を取り付けるための突出部35が、枠本体部31の背面31bと連続するように延びる第一壁部36を有するとともに、枠本体部31に沿って延在するので、オプション部品の取り付け部となる突出部35と枠本体部31とが一体的な外観を形成し、背枠11が太く屈強な外観を演出するとともに、突出部35が実際に背枠11の補強となり、背枠11の剛性およびオプション部品の取り付け剛性を高めることができる。
また、突出部35は、第一壁部36の延出端から張材12側へ延びる第二壁部37を有するので、より効果的かつ軽量な補強となり、さらに張材12と反対側(背面側)への張り出しも抑え、背枠11の小型化を図ることができる。
そして、オプション部品が背枠11の内周側に取り付けられるので、オプション部品が背枠11に外嵌するような構成に比べて、オプション部品の有無による外観の変化を抑えることができる。
また、上記椅子の背凭れでは、前記突出部35は、前記第一壁部36および前記第二壁部37の間に屈曲部38を有する断面L字形状をなして延在している。
この構成によれば、突出部35の剛性をより効果的に確保し、かつ突出部35の成形も容易にすることができる。
また、上記椅子の背凭れでは、前記第二壁部37の延出端37aと前記張材12とが互いに離間している。
この構成によれば、オプション部品の取り付け部が突出部35の張材12側に回り込むような構成であっても、オプション部品の取り付けを容易にすることができる。また、突出部35と張材12との間に指を入れることで、突出部35を取っ手として利用することが可能となり、別途の取っ手を設けることなく椅子1の取り回しを容易にすることができる。
また、上記実施形態における椅子1では、上記した背凭6と、前記突出部に取り付けられるオプション部品と、を備え、前記オプション部品は、前記第二壁部37の延出端側から前記第二壁部37に被嵌する嵌合凹部52を有する第一部材51と、前記第一部材51に背枠内周側から当接する内周側当接部62、および前記第二壁部37に基端側から当接する基端側当接部63を有する第二部材61と、前記第一部材51および前記第二部材61を一体に締結して前記突出部35を挟持させる締結手段(締結ボルト72およびナット73)と、を備えている。
この構成によれば、第一部材51の嵌合凹部52と第二部材61の基端側当接部63とで第二壁部37を挟み込み、嵌合凹部52からの第二壁部37の離脱を規制した状態で、オプション部品が締結手段を用いて突出部35を挟持するので、突出部35の近傍という小さな領域のみでオプション部品の取り付けを完結させることができる。したがって、オプション部品を有する状態と有さない状態において、外観上の印象に大きな差異を無くすことができる。
また、上記椅子の背凭れでは、前記第一部材51は、前記内周側当接部62に背枠外周側から当接する外周側当接部56を有し、前記締結手段は、背枠内周側から前記内周側当接部62および前記外周側当接部56を貫通して前記第一部材51に螺着される締結ボルト72を有し、前記内周側当接部62および前記外周側当接部56の少なくとも一方には、前記締結ボルト72と直交する平面に対して傾斜する傾斜面56a,62aが形成され、前記第一部材51および前記第二部材61は、前記締結ボルト72を締め込むほど前記傾斜面56a,62aに沿って摺動し、前記第二壁部37を延出方向で挟み込み可能とされている。
この構成によれば、第一部材51と第二部材61とが締結ボルト72により締結されたとき、第一部材51および第二部材61が傾斜面56a,62aに沿って互いに摺動して第二壁部37を延出方向で挟み込むので、突出部35に対してオプション部品を堅牢に取り付けることができる。
また、締結ボルト72は背枠内周側から取り付けられるので、締結ボルト72が第二壁部37の延出方向に沿うように背面側から取り付けられる場合と比べて、締結ボルト72が目立たなくなり、その上で第二部材61を延出方向で挟み込んでオプション部品を取り付けることができる。
また、第二壁部37、すなわち背枠11側にナット又はボルト挿通孔を設ける必要が無くなるので、オプション非装着時における外観体裁の変化をより小さくすることができる。また、これに付随し、オプション付き仕様とオプション無し仕様とを共通化することができるので、管理コストを小さくすることができる。
このように、第一部材51および第二部材61並びにこれらに支持されるオプション部品を、背凭れ6に対して堅牢に支持し、かつ外観性を良好にすることができる。
また、上記椅子の背凭れでは、前記第一部材51は、前記嵌合凹部52の背枠外周側で前記第二壁部37に当接可能な外周側挟持部53aを有し、前記第二部材61は、前記第二壁部37を挟んで前記外周側挟持部53aの背枠内周側に位置して前記第二壁部37に背枠内周側から当接可能な内周側挟持部68を有し、前記締結手段71により前記第一部材51および前記第二部材61を締結した状態で、前記外周側挟持部53aと前記内周側挟持部68との間に前記第二壁部37が延出方向と直交する厚さ方向で挟み込まれている。
この構成によれば、第一部材51および第二部材61の締結時には、第二壁部37が延出方向と直交する厚さ方向でも挟持されるので、より強固な取り付け構造とすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、本発明を適用する椅子の背凭れは、荷重受面を形成する張材を有するものに限らず、背板、クッション材及び表皮材を含むクッションタイプの面材を有するものであってもよい。また、背枠の上杆部に限らず縦杆部および下杆部等の任意の部位に適用してもよい。また、取り付けるオプション部品は、ハンガーの他、ヘッドレスト、音等を遮る遮蔽部材、肘置き、テーブル、他機器の連結部材、等の様々な製品が考えられる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 椅子
6 背凭れ
11 背枠
12 張材(面材)
12a 荷重受面
31 枠本体部
31b 背面
35 突出部
36 第一壁部
37 第二壁部
37a 延出端
38 屈曲部
40 ハンガーユニット(オプション部品)
51 第一部材
52 嵌合凹部
53a 外周側挟持部
56 外周側当接部
56a 第一傾斜面
61 第二部材
62 内周側当接部
62a 第二傾斜面
63 基端側当接部
68 内周側挟持部
72 締結ボルト(締結手段)
73 ナット(締結手段)

Claims (3)

  1. 背凭れと、前記背凭れに取り付けられるオプション部品と、を備え、
    前記背凭れは、背枠と、該背枠の前面側に架設されて前記背凭れの荷重受面を形成する面材と、を備え、
    前記背枠は、枠本体部から背枠内周側へ突出するとともにオプション部品を取り付け可能な突出部を備え、
    前記突出部は、前記枠本体部の背面と連続するように背枠内周側へ延びる第一壁部と、該第一壁部の延出端から前記面材側へ延びる第二壁部と、を有し、前記枠本体部に沿って延在しており、
    前記オプション部品は、
    前記第二壁部の延出端側から前記第二壁部に被嵌する嵌合凹部を有する第一部材と、
    前記第一部材に背枠内周側から当接する内周側当接部、および前記第二壁部に基端側から当接する基端側当接部を有する第二部材と、
    前記第一部材および前記第二部材を一体に締結して前記突出部を挟持させる締結手段と、
    を備えている、椅子。
  2. 前記第一部材は、前記内周側当接部に背枠外周側から当接する外周側当接部を有し、
    前記締結手段は、背枠内周側から前記内周側当接部および前記外周側当接部を貫通して前記第一部材に螺着される締結ボルトを有し、
    前記内周側当接部および前記外周側当接部の少なくとも一方には、前記締結ボルトと直交する平面に対して傾斜する傾斜面が形成され、
    前記第一部材および前記第二部材は、前記締結ボルトを締め込むほど前記傾斜面に沿って摺動し、前記第二壁部を延出方向で挟み込み可能とされている、請求項1に記載の椅子。
  3. 前記第一部材は、前記嵌合凹部の背枠外周側で前記第二壁部に当接可能な外周側挟持部を有し、
    前記第二部材は、前記第二壁部を挟んで前記外周側挟持部の背枠内周側に位置して前記第二壁部に背枠内周側から当接可能な内周側挟持部を有し、
    前記締結手段により前記第一部材および前記第二部材を締結した状態で、前記外周側挟持部と前記内周側挟持部との間に前記第二壁部が延出方向と直交する厚さ方向で挟み込まれている、請求項1又は2に記載の椅子。
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