JP6635750B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
特許文献1には、背枠の上杆部にこれを前後から挟み込むように外嵌する二種類のオプション支持部材を取り付けた上で、これらの支持部材にオプション部品本体を支持する構造が開示されている。
特許文献2には、背枠の上杆部の下方からオプション支持部材を当接させた上で、該オプション支持部材を上杆部に背面側から螺着するのみとした構造が開示されている。
しかし、特許文献1に開示される構造では、背枠の上杆部に外嵌する大型の支持部材にオプション部品本体をさらに支持する構造であるので、オプション部品の取り付け面積は大きく確保できるものの、オプション部品の有無による外観的な印象の変化が著しい。
特許文献2に開示される構造では、オプション部品の有無による外観的な印象の変化は小さいものの、オプション部品が背凭れに対して背面側を向く片持ち状に支持されることになり、オプション部品の支持剛性の確保が難しい。
また、突出部は、第一壁部の延出端から面材側へ延びる第二壁部を有するので、より効果的かつ軽量な補強となり、さらに面材と反対側(背面側)への張り出しも抑え、背枠の小型化を図ることができる。
そして、オプション部品が背枠の内周側に取り付けられるので、オプション部品が背枠に外嵌するような構成に比べて、オプション部品の有無による外観の変化を抑えることができる。
この場合、突出部の剛性をより効果的に確保し、かつ突出部の成形も容易にすることができる。
この場合、オプション部品の取り付け部が突出部の面材側に回り込むような構成であっても、オプション部品の取り付けを容易にすることができる。また、突出部と面材との間に指を入れることで、突出部を取っ手として利用することが可能となり、別途の取っ手を設けることなく椅子の取り回しを容易にすることができる。
この構成によれば、第一部材の嵌合凹部と第二部材の基端側当接部とで第二壁部を挟み込み、嵌合凹部からの第二壁部の離脱を規制した状態で、オプション部品が締結手段を用いて突出部を挟持するので、突出部の近傍という小さな領域のみでオプション部品の取り付けを完結させることができる。したがって、オプション部品を有する状態と有さない状態において、外観上の印象に大きな差異を無くすことができる。
この場合、第一部材と第二部材とが締結ボルトにより締結されたとき、第一部材および第二部材が傾斜面に沿って互いに摺動して第二壁部を延出方向で挟み込むので、突出部に対してオプション部品を堅牢に取り付けることができる。
また、締結ボルトは背枠内周側から取り付けられるので、締結ボルトが第二壁部の延出方向に沿うように背面側から取り付けられる場合と比べて、締結ボルトが目立たなくなり、その上で第二部材を延出方向で挟み込んでオプション部品を取り付けることができる。
また、第二壁部、すなわち背枠側にナット又はボルト挿通孔を設ける必要が無くなるので、オプション非装着時における外観体裁の変化をより小さくすることができる。また、これに付随し、オプション付き仕様とオプション無し仕様とを共通化することができるので、管理コストを小さくすることができる。
このように、第一部材および第二部材並びにこれらに支持されるオプション部品を、背凭れに対して堅牢に支持し、かつ外観性を良好にすることができる。
この場合、第一部材および第二部材の締結時には、第二壁部が延出方向と直交する厚さ方向でも挟持されるので、より強固な取り付け構造とすることができる。
支基3は、脚柱8の上端部に取り付けられている。支基3には、上述した昇降機構を調整する図示しない昇降調整機構、および背凭れ6の図示しない傾動調整機構等が内蔵されている。
肘掛5は、支基3から左右外側に延出した後に上方に向けて湾曲して延び、座体4の上方の左右外側に前後に延びる肘掛面5aを配置して、着座者の肘を下方から支持する。
背凭れ6は、座体4および肘掛5の後方に配置されている。背凭れ6は、着座者の腰部および背部を後方から支持する。背凭れ6は、平面視で後方に向けて凸の円弧状をなし、側面視で緩やかなS字状をなすように形成されている。
縦嵌合凹部21は、縦杆部16において左右外側に向けて開口し、上嵌合凹部22は、上杆部17において後方に向けて開口し、下嵌合凹部23は、下杆部18において前方に向けて開口する。これらの嵌合凹部21〜23は、背枠11に沿うように無端状に連なっている。各嵌合凹部21〜23には、その開口側から張材12外周の縁材26〜28がそれぞれ嵌入されて保持されている。
ホルダー41は、ハンガー本体45の後術するロッド部47が昇降自在に挿入されるガイド筒部42と、ガイド筒部42の上部前側に連設されてホルダー41を上杆部17の突出部35に固定可能とするホルダー固定部43と、を備えている。
ハンガー本体45は、上杆部17に取り付けられた状態で左右方向に略水平に延出する衣服吊り下げ部46と、衣服吊り下げ部46の左右中央部から下方に突出するロッド部47と、を備えている。
ホルダー固定部43は、第二壁部37の延出端側(前方)から第二壁部37に被嵌する嵌合凹部52を有する第一部材51と、第一部材51に背枠内周側(下方)から当接する内周側当接部62、および第二壁部37に基端側(後方)から当接する基端側当接部63を有する第二部材61と、第一部材51および第二部材61を一体に締結して突出部35を挟持させる締結手段と、を備えている。第一部材51および第二部材61並びにガイド筒部42は、例えば合成樹脂製とされている。ガイド筒部42と第二部材61とは一体形成されている。
第二部材61には、締結ボルト72を貫通させるとともに座刳り部64aを有するボルト挿通孔64が形成されている。ボルト挿通孔64は、後述する第一部材51および第二部材61の摺動を許容するべく、締結ボルト72の首下よりも大径に形成されている。
ホルダー41は、上杆部17の左右内側に形成される一対のリブ39の間に配置されることで、上杆部17に対する左右方向の位置決めがなされている。
また、突出部35は、第一壁部36の延出端から張材12側へ延びる第二壁部37を有するので、より効果的かつ軽量な補強となり、さらに張材12と反対側(背面側)への張り出しも抑え、背枠11の小型化を図ることができる。
そして、オプション部品が背枠11の内周側に取り付けられるので、オプション部品が背枠11に外嵌するような構成に比べて、オプション部品の有無による外観の変化を抑えることができる。
この構成によれば、突出部35の剛性をより効果的に確保し、かつ突出部35の成形も容易にすることができる。
この構成によれば、オプション部品の取り付け部が突出部35の張材12側に回り込むような構成であっても、オプション部品の取り付けを容易にすることができる。また、突出部35と張材12との間に指を入れることで、突出部35を取っ手として利用することが可能となり、別途の取っ手を設けることなく椅子1の取り回しを容易にすることができる。
この構成によれば、第一部材51の嵌合凹部52と第二部材61の基端側当接部63とで第二壁部37を挟み込み、嵌合凹部52からの第二壁部37の離脱を規制した状態で、オプション部品が締結手段を用いて突出部35を挟持するので、突出部35の近傍という小さな領域のみでオプション部品の取り付けを完結させることができる。したがって、オプション部品を有する状態と有さない状態において、外観上の印象に大きな差異を無くすことができる。
この構成によれば、第一部材51と第二部材61とが締結ボルト72により締結されたとき、第一部材51および第二部材61が傾斜面56a,62aに沿って互いに摺動して第二壁部37を延出方向で挟み込むので、突出部35に対してオプション部品を堅牢に取り付けることができる。
また、締結ボルト72は背枠内周側から取り付けられるので、締結ボルト72が第二壁部37の延出方向に沿うように背面側から取り付けられる場合と比べて、締結ボルト72が目立たなくなり、その上で第二部材61を延出方向で挟み込んでオプション部品を取り付けることができる。
また、第二壁部37、すなわち背枠11側にナット又はボルト挿通孔を設ける必要が無くなるので、オプション非装着時における外観体裁の変化をより小さくすることができる。また、これに付随し、オプション付き仕様とオプション無し仕様とを共通化することができるので、管理コストを小さくすることができる。
このように、第一部材51および第二部材61並びにこれらに支持されるオプション部品を、背凭れ6に対して堅牢に支持し、かつ外観性を良好にすることができる。
この構成によれば、第一部材51および第二部材61の締結時には、第二壁部37が延出方向と直交する厚さ方向でも挟持されるので、より強固な取り付け構造とすることができる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
6 背凭れ
11 背枠
12 張材(面材)
12a 荷重受面
31 枠本体部
31b 背面
35 突出部
36 第一壁部
37 第二壁部
37a 延出端
38 屈曲部
40 ハンガーユニット(オプション部品)
51 第一部材
52 嵌合凹部
53a 外周側挟持部
56 外周側当接部
56a 第一傾斜面
61 第二部材
62 内周側当接部
62a 第二傾斜面
63 基端側当接部
68 内周側挟持部
72 締結ボルト(締結手段)
73 ナット(締結手段)
Claims (3)
- 背凭れと、前記背凭れに取り付けられるオプション部品と、を備え、
前記背凭れは、背枠と、該背枠の前面側に架設されて前記背凭れの荷重受面を形成する面材と、を備え、
前記背枠は、枠本体部から背枠内周側へ突出するとともにオプション部品を取り付け可能な突出部を備え、
前記突出部は、前記枠本体部の背面と連続するように背枠内周側へ延びる第一壁部と、該第一壁部の延出端から前記面材側へ延びる第二壁部と、を有し、前記枠本体部に沿って延在しており、
前記オプション部品は、
前記第二壁部の延出端側から前記第二壁部に被嵌する嵌合凹部を有する第一部材と、
前記第一部材に背枠内周側から当接する内周側当接部、および前記第二壁部に基端側から当接する基端側当接部を有する第二部材と、
前記第一部材および前記第二部材を一体に締結して前記突出部を挟持させる締結手段と、
を備えている、椅子。 - 前記第一部材は、前記内周側当接部に背枠外周側から当接する外周側当接部を有し、
前記締結手段は、背枠内周側から前記内周側当接部および前記外周側当接部を貫通して前記第一部材に螺着される締結ボルトを有し、
前記内周側当接部および前記外周側当接部の少なくとも一方には、前記締結ボルトと直交する平面に対して傾斜する傾斜面が形成され、
前記第一部材および前記第二部材は、前記締結ボルトを締め込むほど前記傾斜面に沿って摺動し、前記第二壁部を延出方向で挟み込み可能とされている、請求項1に記載の椅子。 - 前記第一部材は、前記嵌合凹部の背枠外周側で前記第二壁部に当接可能な外周側挟持部を有し、
前記第二部材は、前記第二壁部を挟んで前記外周側挟持部の背枠内周側に位置して前記第二壁部に背枠内周側から当接可能な内周側挟持部を有し、
前記締結手段により前記第一部材および前記第二部材を締結した状態で、前記外周側挟持部と前記内周側挟持部との間に前記第二壁部が延出方向と直交する厚さ方向で挟み込まれている、請求項1又は2に記載の椅子。
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