JP6634951B2 - 車両用照明装置および車両用灯具 - Google Patents

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本発明の実施形態は、車両用照明装置および車両用灯具に関する。
直列接続された複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を備えた車両用照明装置がある。
ここで、車両用照明装置に印加される電圧は変動する。そのため、車両用照明装置においては、動作電圧範囲(電圧変動範囲)が定められている。
また、発光ダイオードには順方向の電圧降下がある。そのため、直列接続された複数の発光ダイオードに印加される電圧が低下すると、複数の発光ダイオードから照射される光の量が低下して、車両用照明装置の全光束が規定値未満となるおそれがある。
そこで、車両用照明装置に印加される電圧が低下した場合には、直列接続された複数の発光ダイオードのうちの一部の発光ダイオードに電流を流さないようにする技術が提案されている。
この様にすれば、車両用照明装置に印加される電圧が低下した場合であっても、必要となる全光束を確保することができる。
ところが、一部の発光ダイオードに電流を流さないようにすると、残りの発光ダイオードに流れる電流が急激に増加して、全光束が急激に増加するという新たな問題が生じる。
そのため、車両用照明装置に印加される電圧が低下した場合であっても、必要となる全光束を確保することができ、且つ、全光束の変動を抑制することができる技術の開発が望まれていた。
特開2013−229385号公報
本発明が解決しようとする課題は、車両用照明装置に印加される電圧が低下した場合であっても、必要となる全光束を確保することができ、且つ、全光束の変動を抑制することができる車両用照明装置および車両用灯具を提供することである。
実施形態に係る車両用照明装置は、少なくとも1つの発光素子と、前記発光素子に直列接続された第1の抵抗と、を有する第1回路部と;前記第1回路部と並列接続され、御部と、前記制御部と直列接続された第2の抵抗と、を有する第2回路部と;前記第1回路部および前記第2回路部と直列接続され、少なくとも1つの発光素子を有する第3回路部と;を具備している。
前記制御部は、入力電圧を測定し、前記測定された前記入力電圧が所定の値となった場合には、前記第3回路部に電流を流し、前記第1の抵抗に流れる電流の値をA、前記第2の抵抗に流れる電流の値をB、前記第1回路部および前記第3回路部に設けられた発光素子の数をNa、前記第3回路部に設けられた発光素子の数をNbとした場合に以下の式を満足する
(Na/Nb)×A×0.95≦B≦(Na/Nb)×A×1.05
本発明の実施形態によれば、車両用照明装置に印加される電圧が低下した場合であっても、必要となる全光束を確保することができ、且つ、全光束の変動を抑制することができる車両用照明装置および車両用灯具を提供することができる。
本実施の形態に係る車両用照明装置1を例示するための模式斜視図である。 図1において車両用照明装置1をA方向から見た模式図である。 図1における車両用照明装置1のB−B線方向の模式断面図である。 (a)は、比較例に係る発光モジュール200を例示するための回路図である。(b)は、発光モジュール200における入力電圧と全光束との関係を例示するためのグラフ図である。 (a)は、比較例に係る発光モジュール210を例示するための回路図である。(b)は、発光モジュール210における入力電圧と全光束との関係を例示するためのグラフ図である。 (a)は、本実施の形態に係る発光モジュール20を例示するための回路図である。(b)は、発光モジュール20における入力電圧と全光束との関係を例示するためのグラフ図である。 他の実施形態に係る発光モジュール20を例示するための回路図である。 他の実施形態に係る発光モジュール20を例示するための回路図である。 (a)は、他の実施形態に係る発光モジュール20を例示するための回路図である。(b)は、発光モジュール20における入力電圧と全光束との関係を例示するためのグラフ図である。 (a)、(b)は、他の実施形態に係る発光モジュール20を例示するための回路図である。 (a)は、発光モジュール20における入力電圧と入力電流との関係を例示するためのグラフ図である。(b)は、発光モジュール20における入力電圧と全光束との関係を例示するためのグラフ図である。 車両用灯具100を例示するための模式部分断面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
本実施の形態に係る車両用照明装置1は、例えば、自動車や鉄道車両などに設けることができる。自動車に設けられる車両用照明装置1としては、例えば、フロントコンビネーションライト(例えば、デイタイムランニングランプ(DRL;Daytime Running Lamp)、ポジションランプ、ターンシグナルランプなどが適宜組み合わされたもの)や、リアコンビネーションライト(例えば、ストップランプ、テールランプ、ターンシグナルランプ、バックランプ、フォグランプなどが適宜組み合わされたもの)などに用いられるものを例示することができる。ただし、車両用照明装置1の用途は、これらに限定されるわけではない。
図1は、本実施の形態に係る車両用照明装置1を例示するための模式斜視図である。
図2は、図1において車両用照明装置1をA方向から見た模式図である。
図3は、図1における車両用照明装置1のB−B線方向の模式断面図である。
なお、各図中のX方向、Y方向、Z方向は互いに直交する三方向を表している。例えば、車両用照明装置1を車両用灯具100に取り付けた際に、左右方向(水平方向)となる方向をX方向、前後方向(水平方向)となる方向をY方向、上下方向(鉛直方向)となる方向をZ方向とすることができる。
図1、図2、および図3に示すように、車両用照明装置1には、ソケット10、発光モジュール20、および給電部30が設けられている。
ソケット10は、収納部10aおよび放熱部10bを有する。
収納部10aは、装着部11、バヨネット12、および絶縁部13を有する。
装着部11は、筒状を呈している。装着部11は、例えば、円筒状を呈したものとすることができる。装着部11は、フランジ14の、放熱フィン16が設けられた側とは反対側に設けられている。装着部11は、載置部15を囲んでいる。車両用照明装置1の中心軸1aと直交する方向(X方向またはZ方向)における装着部11の外形寸法は、フランジ14の外形寸法よりも小さい。
バヨネット12は、装着部11の側面に設けられ、車両用照明装置1の外側に向けて突出している。バヨネット12は、フランジ14と対峙している。バヨネット12は、複数設けられている。
車両用照明装置1を筐体101に装着する際には、装着部11のバヨネット12が設けられた部分が、筐体101に設けられた取付孔101aに挿入される(図12を参照)。そして、車両用照明装置1を回転させることで、筐体101に車両用照明装置1が保持されるようになっている。すなわち、バヨネット12は、ツイストロックに用いられるものである。
絶縁部13は、装着部11の内部に設けられている。
収納部10aは、装着部11、バヨネット12、および絶縁部13を一体成形して形成することもできるし、これらを接合して形成することもできる。ただし、装着部11、バヨネット12、および絶縁部13を一体成形すれば、外力に対する耐性の向上、製造コストの低減などを図ることができる。
収納部10aは、発光モジュール20を収納する機能と、給電端子31を絶縁する機能を有する。
そのため、装着部11、バヨネット12、および絶縁部13は、絶縁性材料から形成することが好ましい。絶縁性材料は、例えば、樹脂などの有機材料、セラミックス(例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなど)などの無機材料などとすることができる。
この場合、発光モジュール20において発生した熱を外部に伝えることを考慮して、装着部11、バヨネット12、および絶縁部13を絶縁性と高い熱伝導率を有する材料から形成することもできる。絶縁性と高い熱伝導率を有する材料は、例えば、セラミックス(例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなど)、高熱伝導性樹脂などとすることができる。高熱伝導性樹脂は、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)やナイロン等の樹脂に、熱伝導率の高い酸化アルミニウムなどからなる繊維や粒子を混合させたものである。
なお、装着部11、バヨネット12、および絶縁部13は、金属などの導電性材料から形成することもできる。ただし、給電端子31と絶縁部13との間に絶縁性材料からなる層を設けたり、絶縁部13のみを絶縁性材料から形成したりする必要がある。
放熱部10bは、フランジ14、載置部15、放熱フィン16、および凸部17を有する。
フランジ14は、板状を呈している。フランジ14は、例えば、円板状を呈したものとすることができる。フランジ14の外側面と車両用照明装置1の中心軸1aとの間の距離は、バヨネット12の外側面と車両用照明装置1の中心軸1aとの間の距離よりも長い。すなわち、フランジ14の外側面は、バヨネット12の外側面よりも車両用照明装置1の外方に位置している。
載置部15は、円筒状を呈したものとすることができる。載置部15は、フランジ14の、放熱フィン16が設けられる側とは反対側の面14aに設けられている。載置部15の側面には、凹部15aが設けられている。凹部15aの内部には、絶縁部13が設けられている。載置部15の、フランジ14側とは反対側の面15bには、発光モジュール20(基板21)が設けられる。
放熱フィン16は、フランジ14の、載置部15が設けられる側とは反対側の面14bに設けられている。放熱フィン16は、複数設けることができる。複数の放熱フィン16は、互いに平行となるように設けることができる。放熱フィン16は、平板状を呈したものとすることができる。
凸部17は、給電端子31の端部を保護する機能と、コネクタ105を保持する機能とを有する。凸部17は、フランジ14の、放熱フィン16が設けられた面14bに設けられている。凸部17は、ブロック状を呈したものとすることができる。凸部17の外側面には、凹部17aが設けられている。凹部17aは、凸部17の外側面に開口している。
凸部17には、孔17bが設けられている。孔17bは、凸部17のフランジ14側とは反対側の端面と、フランジ14の、放熱フィン16が設けられる側とは反対側の面14aとの間を貫通している。孔17bのフランジ14側には、給電端子31の端部が突出している。孔17bのフランジ14側には、絶縁部13の一部分が露出している。すなわち、孔17bのフランジ14側の開口は、絶縁部13により塞がれている。孔17bは、凹部17aと繋がっていない。
孔17bには、シール部材105aを有するコネクタ105が挿入される。そのため、孔17bの断面形状は、シール部材105aを有するコネクタ105の断面に適合したものとなっている。
また、車両用照明装置1の中心軸1aと直交する方向における孔17bの断面寸法は、コネクタ105の本体に設けられたシール部材105aの外形寸法よりも僅かに小さくなっている。そのため、シール部材105aを有するコネクタ105が孔17bに挿入された際には、孔17bが水密となるように密閉される。
放熱部10bは、フランジ14、載置部15、放熱フィン16、および凸部17を一体成形して形成することもできるし、これらを別々に形成して接合することもできる。ただし、フランジ14、載置部15、放熱フィン16、および凸部17を一体成形すれば、放熱性の向上、外力に対する耐性の向上、製造コストの低減などを図ることができる。
放熱部10bは、発光モジュール20を載置する機能と、発光モジュール20において発生した熱を外部に放出する機能を有する。
そのため、熱を放出する機能を考慮して、フランジ14、載置部15、放熱フィン16、および凸部17は、熱伝導率の高い材料から形成することが好ましい。熱伝導率の高い材料は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金などの金属、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、高熱伝導性樹脂などとすることができる。
この場合、収納部10aの材料と、放熱部10bの材料は、互いに異なるものとすることができる。例えば、収納部10aを樹脂などの絶縁性材料から形成し、放熱部10bを金属(例えば、アルミニウム合金など)などの熱伝導率の高い材料から形成することができる。
ここで、装着部11は、フランジ14の、放熱フィン16が設けられる側とは反対側に設けられている。また、装着部11は、載置部15を囲んでいる。しかしながら、装着部11は、フランジ14、放熱フィン16、および凸部17を囲んでいない。
そのため、光モジュール20において発生した熱を、熱伝導率の高い材料から形成されたフランジ14、放熱フィン16、および凸部17を介して外部に効率よく放出することができる。すなわち、車両用照明装置1の放熱性を向上させることができる。
また、放熱部10bは、収納部10aと接合される。この場合、収納部10aの絶縁部13は、放熱部10bの凹部15aの内部に挿入される。放熱部10bの載置部15は、収納部10aの装着部11の内部に挿入される。
収納部10aと放熱部10bは、嵌め合わされるようにしてもよいし、接着剤などを用いて接合してもよいし、インサート成型により収納部10aと放熱部10bを接合してもよいし、加熱溶着により収納部10aと放熱部10bを接合してもよい。
ここで、収納部10aと放熱部10bを接合すると、収納部10aと放熱部10bの間に界面が形成される。収納部10aと放熱部10bの間に界面が形成されていると、界面から水分が侵入するおそれがある。この場合、収納部10aと放熱部10bを接着などすれば、界面から水分が侵入するのを抑制することができる。しかしながら、界面を完全に封止することは難しい。
また、自動車に設けられる車両用照明装置1の場合には、使用環境の温度が、−40℃〜85℃となる。そのため、当初は水密であったとしても、熱膨張率の差により発生した熱応力により、時間の経過とともに水密性が低下するおそれがある。
そこで、本実施の形態においては、装着部11のフランジ14側の端面11aの位置および絶縁部13のフランジ14側の端面13aの位置が、フランジ14の面14bの位置よりも発光モジュール20側にあるようになっている。
また、車両用照明装置1の中心軸1aと直交する方向における装着部11の外形寸法は、フランジ14の外形寸法よりも小さくなっている。
そのため、図3に示すように、装着部11とフランジ14の間の界面は、シール部材104により封止することができる。
なお、孔17bのフランジ14側には、絶縁部13の一部分が露出している。すなわち、孔17bの内部には、絶縁部13とフランジ14の間の界面が露出している。しかしながら、孔17bには、シール部材105aを有するコネクタ105が挿入される。
そのため、シール部材105aを有するコネクタ105が孔17bに挿入された際には、孔17bが水密となるように密閉される。その結果、絶縁部13とフランジ14の間の界面から水分が侵入するのを抑制することができる。
なお、水分は、主に、車両用灯具100の筐体101の外側にある。そのため、筐体101の内部からシール部材104の内側に侵入する水分はほとんどない。
以上に説明したように、本実施の形態に係る車両用照明装置1によれば、収納部10aと放熱部10bを接合するようにしても界面から水分が侵入するのを抑制することができる。
図1および図3に示すように、発光モジュール20は、載置部15のフランジ14側とは反対側の面15bに設けられている。
発光モジュール20は、基板21、発光素子22、抵抗23a(第1の抵抗の一例に相当する)、抵抗23b(第2の抵抗の一例に相当する)、および制御部24を有する。
基板21は、載置部15の面15bの上に設けられている。基板21は、平板状を呈している。基板21の表面には、配線パターン26が設けられている。
基板21の材料や構造には特に限定はない。例えば、基板21は、セラミックス(例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなど)などの無機材料、紙フェノールやガラスエポキシなどの有機材料などから形成することができる。また、基板21は、金属板の表面を絶縁性材料で被覆したものであってもよい。なお、金属板の表面を絶縁性材料で被覆する場合には、絶縁性材料は、有機材料からなるものであってもよいし、無機材料からなるものであってもよい。
発光素子22の発熱量が多い場合には、放熱の観点から熱伝導率の高い材料を用いて基板21を形成することが好ましい。熱伝導率の高い材料としては、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、高熱伝導性樹脂、金属板の表面を絶縁性材料で被覆したものなどを例示することができる。
また、基板21は、単層であってもよいし、多層であってもよい。
発光素子22は、基板21の上に設けられている。発光素子22は、基板21の表面に設けられた配線パターン26と電気的に接続されている。発光素子22は、例えば、発光ダイオード、有機発光ダイオード、レーザダイオードなどとすることができる。
発光素子22の形式には特に限定はない。
発光素子22は、例えば、PLCC(Plastic Leaded Chip Carrier)型などの表面実装型の発光素子とすることができる。なお、図1および図3に例示をした発光素子22は、表面実装型の発光素子である。
発光素子22は、例えば、砲弾型などのリード線を有する発光素子とすることもできる。
また、発光素子22は、COB(Chip On Board)により実装されるものとすることもできる。COBにより実装される発光素子22とする場合には、チップ状の発光素子22と、発光素子22と配線パターン26を電気的に接続する配線と、発光素子22と配線を囲む枠状の部材と、枠状の部材の内部に設けられた封止部などを基板21の上に設けることができる。
この場合、封止部には、蛍光体を含めることができる。蛍光体は、例えば、YAG系蛍光体(イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体)とすることができる。例えば、発光素子22が青色発光ダイオード、蛍光体がYAG系蛍光体である場合には、発光素子22から出射した青色の光によりYAG系蛍光体が励起され、YAG系蛍光体から黄色の蛍光が放射される。そして、青色の光と黄色の光が混ざり合うことで、白色の光が車両用照明装置1から出射される。なお、蛍光体の種類や発光素子22の種類は、例示をしたものに限定されるわけではない。蛍光体の種類や発光素子22の種類は、車両用照明装置1の用途などに応じて所望の発光色が得られるように適宜変更することができる。
発光素子22の光の出射面は、車両用照明装置1の正面側に向けられている。発光素子22は、主に、車両用照明装置1の正面側に向けて光を出射する。
発光素子22の数、大きさなどは、例示をしたものに限定されるわけではなく、車両用照明装置1の大きさや用途などに応じて適宜変更することができる。
ここで、図1に示すように、複数の発光素子22は、X方向に一列に並べて設けられている。前述したように、X方向は、車両用照明装置1を車両用灯具100に取り付けた際に水平方向となる方向である。Z方向は、車両用照明装置1を車両用灯具100に取り付けた際に鉛直方向となる方向である。また、発光素子22の列のX方向における寸法は、発光素子22の列のZ方向における寸法よりも長くなっている。
そのため、車両用照明装置1の配光特性は、水平方向に広く、鉛直方向に狭くなる。すなわち、車両用照明装置1は、水平方向に広く、鉛直方向に狭い車両用の配光特性を有したものとすることができる。
抵抗23a、23bは、基板21の上に設けられている。抵抗23a、23bは、基板21の表面に設けられた配線パターン26と電気的に接続されている。抵抗23a、23bは、発光素子22に流れる電流を制御する。
発光素子22の順方向電圧特性には、ばらつきがあるので、アノード端子と、グランド端子と、の間の印加電圧を一定にすると、発光素子22の明るさ(光束、輝度、光度、照度)にばらつきが生じる。そのため、発光素子22の明るさが所定の範囲内に収まるように、抵抗23a、23bにより、発光素子22に流れる電流の値が所定の範囲内となるようにする。この場合、抵抗23a、23bの抵抗値を変化させることで、発光素子22に流れる電流の値が所定の範囲内となるようにすることができる。
抵抗23a、23bは、例えば、表面実装型の抵抗器、リード線を有する抵抗器(酸化金属皮膜抵抗器)、スクリーン印刷法などを用いて形成された膜状の抵抗器などとすることができる。なお、図1および図3に例示をした抵抗23a、23bは、膜状の抵抗器である。
抵抗23a、23bの数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、発光素子22の数や仕様などに応じて適宜変更することができる。
制御部24は、基板21の上に設けられている。制御部24は、基板21の表面に設けられた配線パターン26と電気的に接続されている。なお、発光素子22、抵抗23a、23b、および制御部24などの接続に関する詳細は、後述する(図6(a)などを参照)。
その他、逆方向電圧が発光素子22に印加されないようにするため、および、逆方向からのパルスノイズが発光素子22に印加されないようにするためにダイオードを設けることができる。
また、発光素子22の断線の検出や、誤点灯防止などのために、プルダウン抵抗を設けることもできる。また、配線パターン26や膜状の抵抗器などを覆う被覆部を設けることもできる。被覆部は、例えば、ガラス材料を含むものとすることができる。
給電部30は、複数の給電端子31を有する。複数の給電端子31は、ソケット10(絶縁部13)の内部に設けられている。複数の給電端子31は、絶縁部13の内部を延びている。複数の給電端子31の一方の端部は、絶縁部13の、フランジ14側とは反対側の端面から突出し、基板21に設けられた配線パターン26と電気的に接続されている。複数の給電端子31の他方の端部は、絶縁部13のフランジ14側の端面13aから突出している。複数の給電端子31の他方の端部は、孔17bの内部に露出している。なお、給電端子31の数、形状などは例示をしたものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
また、給電部30は、図示しない基板や、回路部品(例えば、集積回路、コンデンサなど)などを備えたものとすることもできる。なお、図示しない基板や回路部品などは、例えば、収納部10aの内部や放熱部10bの内部などに設けることができる。
次に、発光モジュール20についてさらに説明する。
まず、比較例に係る発光モジュール200、210について説明する。
図4(a)は、比較例に係る発光モジュール200を例示するための回路図である。
図4(b)は、発光モジュール200における入力電圧と全光束との関係を例示するためのグラフ図である。
図4(a)に示すように、発光モジュール200には、発光素子22および抵抗23aが設けられている。前述した発光モジュール20と同様に、発光素子22および抵抗23aは、基板21の表面に設けられた配線パターン26と電気的に接続されている。ただし、発光モジュール200には、制御部24が設けられていない。
ここで、車両用照明装置1は、バッテリーを電源としているが、車両用照明装置1に印加される電圧は変動する。
例えば、一般的な自動車用の車両用照明装置1の動作標準電圧(定格電圧)は13.5V程度である。ところが、バッテリーの電圧低下、オルタネーターの動作、回路の影響などにより、車両用照明装置1に印加される電圧が変動する。
そのため、自動車用の車両用照明装置1においては、動作電圧範囲(電圧変動範囲)が定められている。例えば、動作電圧範囲は、9V以上16V以下が一般的であり、中には7V以上16V以下の場合もある。
ここで、発光素子22には順方向の電圧降下がある。そのため、図4(b)に示すように、直列接続された複数の発光素子22の入力電圧(印加電圧)が低下すると、複数の発光素子22から照射される光の量が低下する。そして、動作電圧範囲の下限近傍において、車両用照明装置1の全光束が規定値未満となるおそれがある。
例えば、発光素子22の順方向の電圧降下が3V程度の場合、3つの発光素子22を直列接続すると、9Vの電圧降下が生じることになる。また、3つの発光素子22には抵抗23aも直列接続されている。そのため、入力電圧が9V程度となると、3つの発光素子22にはほとんど電流が流れなくなり、車両用照明装置1の全光束が規定値未満となる。
図5(a)は、比較例に係る発光モジュール210を例示するための回路図である。
図5(b)は、発光モジュール210における入力電圧と全光束との関係を例示するためのグラフ図である。
図5(a)に示すように、発光モジュール210には、発光素子22、抵抗23a、電圧計211、およびスイッチ212が設けられている。
電圧計211は、抵抗23aと並列接続されている。電圧計211は、入力電圧を測定する。
3つの発光素子22は、抵抗23aと直列接続されている。
スイッチ212は、入力側に最も遠い1つの発光素子22と並列接続されている。
電圧計211により測定された入力電圧が所定の値を超えている場合には、スイッチ212を開くようにする。すると、直列接続された3つの発光素子22に電流Iaが流れ、3つの発光素子22から光が照射される。
一方、電圧計211により測定された入力電圧が所定の値となった場合には、スイッチ212を閉じるようにする。すると、直列接続された2つの発光素子22に電流Ibが流れ、スイッチ212と並列接続された発光素子22にはほとんど電流が流れなくなる。そのため、2つの発光素子22に流れる電流を増加させることができる。その結果、動作電圧範囲の下限近傍において、車両用照明装置1の全光束が規定値未満となるのを抑制することができる。
ところが、スイッチ212を閉じると、2つの発光素子22に流れる電流が急激に増加する。そのため、図5(b)に示すように、動作電圧範囲の下限近傍において、車両用照明装置1の全光束が急激に増加するという新たな問題が生じることになる。
図6(a)は、本実施の形態に係る発光モジュール20を例示するための回路図である。
図6(b)は、発光モジュール20における入力電圧と全光束との関係を例示するためのグラフ図である。
図6(a)に示すように、発光モジュール20は、第1回路部20a、第2回路部20b、および第3回路部20cを有する。
第1回路部20aは、少なくとも1つの発光素子22と、発光素子22に直列接続された抵抗23aを有する。なお、発光素子22が複数設けられる場合には、複数の発光素子22と抵抗23aは直列接続される。
第2回路部20bは、第1回路部20aと並列接続されている。第2回路部20bは、少なくとも制御部24を有する。なお、制御部24と抵抗23bが設けられる場合には、制御部24と抵抗23bが直列接続される。
第3回路部20cは、第1回路部20aおよび第2回路部20bと直列接続されている。第3回路部20cは、少なくとも1つの発光素子22を有する。なお、発光素子22が複数設けられる場合には、複数の発光素子22が直列接続される。
制御部24は、入力電圧を測定し、測定された入力電圧が所定の値となった場合には、第2回路部20bに電流I2を流す。制御部24は、入力電圧を測定する機能と、電流I2のON/OFFを切り替えるスイッチの機能を有する。例えば、制御部24に、ツェナーダイオード(定電圧ダイオード)を用いた入力電圧判定回路、オペレーショナル・アンプリファイアを用いたコンパレータなどを設けて入力電圧の測定を行うようにすることができる。また、例えば、制御部24に、スイッチングトランジスタなどを設けて第2回路部20bに流れる電流I2のON/OFFを切り替えるようにすることができる。
制御部24は、測定された入力電圧が所定の値を超えている場合には、第2回路部20bに電流I2が流れないようにする。例えば、制御部24は、内蔵されたスイッチングトランジスタをOFF状態にする。すると、直列接続された全発光素子22に電流I1が流れ、全発光素子22から光が照射される。
一方、制御部24は、測定された入力電圧が所定の値となった場合には、第2回路部20bに電流I2を流すようにする。例えば、制御部24は、内蔵されたスイッチングトランジスタをON状態にする。すると、第3回路部20cに設けられた複数の発光素子22には、第1回路部20aからの電流I1と、第2回路部20bからの電流I2とが合計された電流が流れることになる。また、第1回路部20aに設けられた発光素子22には、電流I1が流れる。その結果、動作電圧範囲の下限近傍において、車両用照明装置1の全光束が規定値未満となるのを抑制することができる。
この場合、抵抗23bの抵抗値を調整することで、電流I2の値を制御することができる。そのため、制御部24が第2回路部20bに電流I2を流すようにした際に、第3回路部20cに設けられた複数の発光素子22に流れる電流が急激に増加するのを抑制することができる。そのため、図6(b)に示すように、動作電圧範囲の下限近傍において、車両用照明装置1の全光束が急激に増加するのを抑制することができる。
すなわち、本実施の形態に係る車両用照明装置1によれば、車両用照明装置1に印加される電圧が低下した場合であっても、必要となる全光束を確保することができ、且つ、全光束の変動を抑制することができる。
なお、膜状の抵抗器は、抵抗値の調整が容易である。そのため、抵抗23bは膜状の抵抗器とすることが好ましい。この場合、抵抗値の調整は、以下の様にして行うことができる。まず、スクリーン印刷法などを用いて、基板21の表面に膜状の抵抗器(抵抗23b)を形成する。次に、抵抗23bにレーザ光を照射して、抵抗23bの一部を除去する。そして、除去した部分の大きさなどにより、抵抗23bの抵抗値を変化させる。この場合、抵抗23bの一部を除去すれば、抵抗値は増加することになる。
なお、前述した比較例に係る発光モジュール210において、スイッチ212に抵抗器を直列接続すると、スイッチ212を閉じた際にスイッチ212に並列接続されている発光素子22に電流が流れ、残りの2つの発光素子22に流れる電流が減ってしまうおそれがある。そのため、必要となる全光束を確保することができなくなるおそれがある。
図7は、他の実施形態に係る発光モジュール20を例示するための回路図である。
図7に示すように、発光モジュール20は、第1回路部20a、第2回路部20b、および第3回路部20cを有する。
前述したように、第1回路部20aは、少なくとも1つの発光素子22と、発光素子22に直列接続された抵抗23aを有していればよい。例えば、図6(a)に例示をしたものの場合には、第1回路部20aは、1つの発光素子22と、発光素子22に直列接続された抵抗23aを有している。図7に例示をしたものの場合には、第1回路部20aは、直列接続された2つの発光素子22と抵抗23aを有している。
また、第3回路部20cは、少なくとも1つの発光素子22を有していればよい。例えば、図6(a)に例示をしたものの場合には、第3回路部20cは、直列接続された2つの発光素子22を有している。図7に例示をしたものの場合には、第3回路部20cは、1つの発光素子22を有している。
この場合、第3回路部20cに設けられる発光素子22の数を少なくすれば、第2回路部20bに電流I2を流すようにするか否かの判定を行う際に用いる電圧値(判定基準)を低くすることができる。
ここで、図6(b)に示すように、第2回路部20bに電流I2を流すと、全光束が増加する。そのため、第2回路部20bに電流I2を流す頻度が高くなれば、その分、全光束が増加する回数が多くなる。全光束が増加する回数が余り多くなると、違和感が生じるおそれがある。
本実施の形態によれば、判定基準となる電圧値を低くすることができるので、第2回路部20bに電流I2を流す頻度を低くすることができる。その結果、全光束が増加する回数を少なくすることができるので、違和感が生じるのを抑制することができる。
図8は、他の実施形態に係る発光モジュール20を例示するための回路図である。
図8に示すように、発光モジュール20は、第1回路部20a、第2回路部20b、第3回路部20c、および抵抗23b(第3の抵抗の一例に相当する)を有する。
第2回路部20bは、第1回路部20aと並列接続されている。第3回路部20cは、第1回路部20aおよび第2回路部20bと直列接続されている。抵抗23bは、第1回路部20aおよび第2回路部20bと直列接続されている。
前述したように、第2回路部20bは、少なくとも制御部24を有していればよい。例えば、図6(a)および図7に例示をしたものの場合には、第2回路部20bは、直列接続された制御部24と抵抗23bを有している。本実施の形態においては、第2回路部20bは、制御部24を有している。
この場合、抵抗23aと抵抗23bは、協働して全発光素子22に流れる電流I1を制御する。抵抗23bは、第3回路部20cに設けられた発光素子22に流れる電流I2を制御する。
本実施の形態によっても前述した効果を享受することができる。すなわち、車両用照明装置1に印加される電圧が低下した場合であっても、必要となる全光束を確保することができ、且つ、全光束の変動を抑制することができる。
図9(a)は、他の実施形態に係る発光モジュール20を例示するための回路図である。
図9(b)は、発光モジュール20における入力電圧と全光束との関係を例示するためのグラフ図である。
図9(a)に示すように、発光モジュール20は、第1回路部20a、第2回路部20b、および第3回路部20cを有する。
前述したように、第2回路部20bは、少なくとも制御部24を有していればよい。この場合、図6(a)および図7に例示をしたものの場合には、第2回路部20bは、直列接続された制御部24と抵抗23bを有している。本実施の形態においては、第2回路部20bは、直列接続された制御部24と定電流回路23b1を有している。すなわち、本実施の形態においては、第2回路部20bは、抵抗23bに代えて定電流回路23b1を有している。
定電流回路23b1は、例えば、定電流ダイオードを用いた定電流回路、トランジスタを用いたカレントリミッタ回路、定電流ICなどとすることができる。
前述したように、第2回路部20bに電流I2を流すと、全光束が増加する(図6(b)を参照)。この場合、全光束の増加量が余り多くなると、違和感が生じるおそれがある。
本実施の形態によれば、定電流回路23b1により、第2回路部20bに流れる電流I2の値を一定にすることができる。そのため、図9(b)に示すように、動作電圧範囲の下限近傍において、車両用照明装置1の全光束が増加するのを抑制することができる。
図10(a)、(b)は、他の実施形態に係る発光モジュール20を例示するための回路図である。
図10(a)、(b)に示すように、発光モジュール20は、第1回路部20a、第2回路部20ba、および第3回路部20cを有する。
第2回路部20baは、制御部24aと、制御部24aと直列接続された抵抗23bとを有する。また、制御部24aは、抵抗23aと並列接続されている。
前述した制御部24は、入力電圧を測定する機能と、電流I2のON/OFFを切り替えるスイッチの機能を有している。これに対して、制御部24aは、入力電圧を測定する機能と、電流I2のON/OFFを切り替えるスイッチの機能と、電流I1のON/OFFを切り替えるスイッチの機能を有している。すなわち、制御部24aは、電流I1のON/OFFを切り替えるスイッチの機能をさらに有する。例えば、制御部24aは、電流I1および電流I2のON/OFFを切り替えるスイッチングトランジスタなどを有したものとすることができる。なお、入力電圧を測定する機能は、例えば、制御部24と同様とすることができる。
抵抗23aの抵抗値は、第1回路部20aおよび第3回路部20cに設けられた発光素子22に流れる電流I1の値A(抵抗23aに流れる電流I1の値A)が所定の範囲内となるように調整されている。
抵抗23bの抵抗値は、第3回路部20cに設けられた発光素子22に流れる電流I2の値B(抵抗23bに流れる電流I2の値B)が所定の範囲内となるように調整されている。
ここで、抵抗23bの抵抗値は、電流I2の値Bが以下の(1)式を満足するように調整される。
(Na/Nb)×A×0.95≦B≦(Na/Nb)×A×1.05 ・・・(1)
なお、Aは抵抗23aに流れる電流I1の値、Bは抵抗23bに流れる電流の値、Naは第1回路部20aおよび第3回路部20cに設けられた発光素子22の数、Nbは第3回路部20cに設けられた発光素子22の数である。
例えば、Naが3、Nbが2、電流I1の値Aが100mA(ミリアンペア)の場合には、抵抗23bの抵抗値は、電流I2の値Bが142.5mA(ミリアンペア)≦B≦157.5mA(ミリアンペア)となるように調整される。
次に、制御部24aの作用についてさらに説明する。
まず、制御部24aは、入力電圧を測定する。
測定された入力電圧が所定の値を超えている場合には、図10(a)に示すように、制御部24aは、第2回路部20baに電流I2が流れないようにする。例えば、制御部24aは、内蔵されたスイッチングトランジスタにより第2回路部20baに電流I2が流れないようにする。
この際、制御部24aは、第1回路部20aおよび第3回路部20cに電流I1が流れるようにする。例えば、制御部24aは、内蔵されたスイッチングトランジスタにより第1回路部20aおよび第3回路部20cに電流I1が流れるようにする。
すると、直列接続された全発光素子22に電流I1が流れ、全発光素子22から光が照射される。
測定された入力電圧が所定の値となった場合には、図10(b)に示すように、制御部24aは、第1回路部20aに設けられた発光素子22に電流I1が流れないようにする。例えば、制御部24aは、内蔵されたスイッチングトランジスタにより第1回路部20aに設けられた発光素子22に電流I1が流れないようにする。
この際、制御部24aは、第2回路部20baに電流I2が流れるようにする。例えば、制御部24aは、内蔵されたスイッチングトランジスタにより第2回路部20baに電流I2が流れるようにする。
すると、第3回路部20cに設けられた発光素子22のみに、第2回路部20baからの電流I2が流れることになる。
ここで、発光素子22から放射される光の光束は、発光素子22に流れる電流の値にほぼ比例すると考えられる。
そのため、(1)式を満足するようにすれば、第1回路部20aおよび第3回路部20cに設けられた全発光素子22に電流I1が流れるようにした場合の全光束と、第3回路部20cに設けられた発光素子22のみに電流I2が流れるようにした場合の全光束とを
入力電圧が所定の値となった場合の切り替え時において、肉眼で見て、ほぼ同等とすることができる。
一方、電流I2の値Bが(Na/Nb)×A×0.95より小さい場合や、(Na/Nb)×A×1.05より大きい場合は、入力電圧が所定の値となった場合の全光束の変動が肉眼で見た際に大きくなり、違和感を感じる。
そのため、車両用照明装置1に印加される電圧が低下した場合であっても、必要となる全光束を確保することができ、且つ、全光束の変動を緩やかなものとすることができる。
図11(a)は、発光モジュール20における入力電圧と入力電流との関係を例示するためのグラフ図である。
図11(b)は、発光モジュール20における入力電圧と全光束との関係を例示するためのグラフ図である。
前述したように、電流I2の値Bは(1)式を満足するようにされる。
そのため、図11(a)に示すように、制御部24aが第3回路部20cに設けられた発光素子22のみに電流I2を流すようにした際に、第3回路部20cに設けられた発光素子22に流れる電流が急激に増加する。
しかしながら、(1)式を満足するようにすれば、第1回路部20aおよび第3回路部20cに設けられた全発光素子22に電流I1が流れるようにした場合の全光束と、第3回路部20cに設けられた発光素子22のみに電流I2が流れるようにした場合の全光束とをほぼ同等とすることができる。
そのため、図11(b)に示すように、動作電圧範囲の下限近傍において、車両用照明装置1の全光束が急激に増加するのを抑制することができる。
次に、車両用灯具100について例示する。
なお、以下においては、一例として、車両用灯具100が自動車に設けられるフロントコンビネーションライトである場合を説明する。ただし、車両用灯具100は、自動車に設けられるフロントコンビネーションライトに限定されるわけではない。車両用灯具100は、自動車や鉄道車両などに設けられる車両用灯具であればよい。
図12は、車両用灯具100を例示するための模式部分断面図である。
図12に示すように、車両用灯具100には、車両用照明装置1、筐体101、カバー102、光学要素部103、シール部材104、およびコネクタ105が設けられている。
筐体101は、一方の端部側が開口した箱状を呈している。筐体101は、例えば、光を透過しない樹脂などから形成することができる。筐体101の底面には、装着部11のバヨネット12が設けられた部分が挿入される取付孔101aが設けられている。取付孔101aの周縁には、装着部11に設けられたバヨネット12が挿入される凹部が設けられている。なお、筐体101に取付孔101aが直接設けられる場合を例示したが、取付孔101aを有する取付部材が筐体101に設けられていてもよい。
車両用照明装置1を車両用灯具100に取り付ける際には、装着部11のバヨネット12が設けられた部分を取付孔101aに挿入し、車両用照明装置1を回転させる。すると、取付孔101aの周縁に設けられた凹部にバヨネット12が保持される。この様な取り付け方法は、ツイストロックと呼ばれている。
車両用照明装置1を車両用灯具100に取り付けた際には、車両用照明装置1は、図1に例示をした方向に取り付けられる。
すなわち、複数の発光素子22は、X方向(水平方向)に一列に並ぶ。そのため、水平方向に広く、鉛直方向に狭い車両用の配光特性を得ることができる。
また、図2に示すように、複数の給電端子31は、Z方向(鉛直方向)に一列に並ぶ。複数の放熱フィン16は、X方向(水平方向)に一列に並ぶ。放熱フィン16は、Z方向(鉛直方向)に真っ直ぐ延びた形態を有している。そのため、複数の放熱フィン16が設けられた領域における上昇気流300の流れが、凸部17、コネクタ105、放熱フィン16により妨げられるのを抑制することができる。
この様に、車両用照明装置1は、水平方向に広く、鉛直方向に狭い車両用の配光特性を有し、且つ、放熱性を向上させたものとすることができる。
カバー102は、筐体101の開口を塞ぐようにして設けられている。カバー102は、透光性を有する樹脂などから形成することができる。カバー102は、レンズなどの機能を有するものとすることもできる。
光学要素部103には、車両用照明装置1から出射した光が入射する。光学要素部103は、車両用照明装置1から出射した光の反射、拡散、導光、集光、所定の配光パターンの形成などを行う。
例えば、図12に例示をした光学要素部103はリフレクタである。この場合、光学要素部103は、車両用照明装置1から出射した光を反射して、所定の配光パターンが形成されるようにする。光学要素部103がリフレクタである場合には、光学要素部103は、筐体101の内部に、取付孔101aの中心軸と同芯となるように設けることができる。
シール部材104は、フランジ14と筐体101の間に設けられている。シール部材104は、環状を呈するものとすることができる。シール部材104は、ゴムやシリコーン樹脂などの弾性を有する材料から形成することができる。
車両用照明装置1が車両用灯具100に取り付けられた際には、シール部材104は、フランジ14と筐体101との間に挟まれる。そのため、シール部材104により、筐体101の内部空間が密閉される。また、前述したように、装着部11とフランジ14の間の界面が、シール部材104により封止される。また、シール部材104の弾性力により、バヨネット12が筐体101に押し付けられる。そのため、車両用照明装置1が、筐体101から脱離するのを抑制することができる。
コネクタ105は、孔17bの内部に露出している複数の給電端子31の端部に嵌め合わされる。コネクタ105には、図示しない電源などが電気的に接続されている。そのため、コネクタ105を給電端子31の端部に嵌め合わせることで、図示しない電源などと、発光素子22とが電気的に接続される。
また、コネクタ105は、段差部分を有している。そして、シール部材105aが、段差部分に取り付けられている(図3を参照)。シール部材105aは、孔17bの内部に水が侵入するのを防ぐために設けられている。シール部材105aを有するコネクタ105が孔17bに挿入された際には、孔17bが水密となるように密閉される。
シール部材105aは、環状を呈するものとすることができる。シール部材105aは、ゴムやシリコーン樹脂などの弾性を有する材料から形成することができる。コネクタ105は、例えば、接着剤などを用いてソケット10側の要素に接合することもできる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 車両用照明装置、10 ソケット、10a 収納部、10b 放熱部、20 発光モジュール、20a 第1回路部、20b 第2回路部、20c 第3回路部、21 基板、22 発光素子、23a 抵抗、23b 抵抗、23b1 定電流回路、24 制御部、100 車両用灯具

Claims (4)

  1. 少なくとも1つの発光素子と、前記発光素子に直列接続された第1の抵抗と、を有する第1回路部と;
    前記第1回路部と並列接続され、御部と、前記制御部と直列接続された第2の抵抗と、を有する第2回路部と;
    前記第1回路部および前記第2回路部と直列接続され、少なくとも1つの発光素子を有する第3回路部と;
    を具備し、
    前記制御部は、入力電圧を測定し、前記測定された前記入力電圧が所定の値となった場合には、前記第3回路部に電流を流し、
    前記第1の抵抗に流れる電流の値をA、前記第2の抵抗に流れる電流の値をB、前記第1回路部および前記第3回路部に設けられた発光素子の数をNa、前記第3回路部に設けられた発光素子の数をNbとした場合に以下の式を満足する車両用照明装置。
    (Na/Nb)×A×0.95≦B≦(Na/Nb)×A×1.05
  2. 前記制御部は、前記測定された前記入力電圧が所定の値となった場合には、前記第3回路部に電流を流すとともに、前記第1回路部に電流を流さないようにする請求項記載の車両用照明装置。
  3. 前記第2の抵抗は、膜状の抵抗器である請求項1または2に記載の車両用照明装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1つに記載の車両用照明装置と;
    前記車両用照明装置が取り付けられる筐体と;
    を具備した車両用灯具。
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