JP6634769B2 - ボクセル処理方法、ボクセル処理プログラム及び情報処理装置 - Google Patents

ボクセル処理方法、ボクセル処理プログラム及び情報処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、ボクセル処理方法、ボクセル処理プログラム及び情報処理装置に関する。
コンピュータ技術を活用して製品の設計、製造や工程設計の事前検討の支援を行う技術の一例として、CAE(Computer Aided Engineering)が知られている。CAE分野では、ハードウェアの高性能化に伴って、大規模な解析モデルに対し、シミュレーションなどの計算を高並列で行うニーズが高まりつつある。
特表2002−529825号公報
しかしながら、上記の技術では、解析結果を出力する際の処理負荷が増大する場合がある。
すなわち、解析モデルの大規模化が進むと、解析モデルに適用されるメッシュのサイズも細かくなる。このようにメッシュのサイズが細かくなるほどメッシュにより解析モデルが分割される要素の数も増大する。例えば、解析モデルがボクセル要素へメッシュ分割される場合、上記のシミュレーションの解析結果は、数百億規模の格子ごとに計算されることになる。このように膨大な数の格子が持つ値をコンピュータ上で描画させる場合、解析結果を出力する際の処理負荷が増大する。
1つの側面では、本発明は、解析結果を出力する際の処理負荷を低減させることができるボクセル処理方法、ボクセル処理プログラム及び情報処理装置を提供することを目的とする。
一態様では、複数のボクセルと、前記複数のボクセルの各々に対応づけられた物理値とを取得し、取得した前記複数のボクセルの内、対応づけられた物理値が近似性を有し、かつ、連続する複数のボクセルを特定し、特定した前記連続する複数のボクセルを1つの新たなボクセルに統合し、統合した該1つの新たなボクセルに対して前記連続する複数のボクセルの各々に対応づけられた物理値の代表値を割り当てる、処理をコンピュータが実行する。
解析結果を出力する際の処理負荷を低減させることができる。
図1は、実施例1に係るCAE解析システムの構成例を示す図である。 図2は、実施例1に係るサーバ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図3は、点データの一例を示す図である。 図4は、面データの一例を示す図である。 図5は、ボクセルの模式図の一例を示す図である。 図6は、解析結果データの一例を示す図である。 図7は、フラグ設定の遷移の一例を示す図である。 図8は、フラグ設定の遷移の一例を示す図である。 図9は、フラグ設定の遷移の一例を示す図である。 図10は、面データの一例を示す図である。 図11は、表示用解析結果データの一例を示す図である。 図12は、面データの他の一例を示す図である。 図13は、表示用解析結果データの他の一例を示す図である。 図14は、実施例1に係るボクセル処理の手順を示すフローチャートである。 図15は、実施例1及び実施例2に係るボクセル処理プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照して本願に係るボクセル処理方法、ボクセル処理プログラム及び情報処理装置について説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[システム構成]
図1は、実施例1に係るCAE解析システムの構成例を示す図である。図1に示すCAE解析システム1は、3Dモデルがメッシュ分割された解析モデルに設定される境界条件にしたがって当該解析モデルのシミュレーションを実行し、その解析結果を出力するCAE解析サービスを提供するものである。
かかるCAE解析システム1は、CAE解析ソフトに含まれる一連のソフトウェア、いわゆるプリプロセッサ、ソルバ、ポストプロセッサのうち、ポストプロセッサへ与える出力用のボクセルデータを生成する場面で有効な処理を実現する。すなわち、CAE解析サービスの一環として、ボクセルごとに解析値が対応付けられたボクセルデータを出力する場合に、互いが近似性を有し、かつ隣接するボクセルを統合すると共に各ボクセルの解析値の代表値を統合後のボクセルへ割り当てることで、一側面として、レンダリング等の表示に用いられるデータ量を低減し、もって解析結果を出力する際の処理負荷を低減させるボクセル処理サービスを提供する。
図1に示すように、CAE解析システム1には、サーバ装置10と、クライアント端末30A〜30Cとが収容される。なお、図1には、3つのクライアント端末が収容される場合を図示したが、サーバ装置10が収容するクライアント端末の数は、図示の例に限定されず、任意の数のクライアント端末を収容できる。なお、以下では、クライアント30A〜30Cの各装置を区別なく総称する場合には、「クライアント端末30」と記載する場合がある。
これらサーバ装置10及びクライアント端末30の間は、ネットワーク5を介して相互に通信可能に接続される。かかるネットワーク5には、有線または無線を問わず、一例として、インターネット(Internet)を始め、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。
サーバ装置10は、クライアント端末30に上記のCAE解析サービスを提供するコンピュータである。
一実施形態として、サーバ装置10は、パッケージソフトウェア又はオンラインソフトウェアとして、上記のCAE解析サービスを実現するCAE解析ソフト、いわゆるCAEツールを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。ここで、上記のボクセル処理サービスは、ポストプロセッサに含まれる1つのコンポーネントとして実現されることとしてもよいし、ポストプロセッサに参照されるライブラリとして実現されることとしてもかまわない。例えば、サーバ装置10は、上記のCAE解析サービスを提供するWebサーバとして実装することとしてもよいし、アウトソーシングによって上記のCAE解析サービスを提供するクラウドとして実装することとしてもかまわない。
なお、図1には、あくまで一例として、上記のCAE解析ソフトをサーバ装置10に実行させる場合を例示したが、上記のCAE解析ソフトに含まれるソフトウェアのうちその一部、例えばプリプロセッサやポストプロセッサなどのソフトウェアは、クライアント端末30に実行させることとしてもかまわない。
クライアント端末30は、サーバ装置10から上記のCAE解析サービスの提供を受けるコンピュータである。
一実施形態として、クライアント端末30には、パーソナルコンピュータを採用できる。クライアント端末30には、上記のパーソナルコンピュータなどの据置き型の端末のみならず、各種の携帯端末装置をクライアント端末30として採用することもできる。例えば、携帯端末装置の一例として、スマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などの移動体通信端末、さらには、PDA(Personal Digital Assistants)などのスレート端末などがその範疇に含まれる。
なお、図1には、あくまで一例として、上記のCAE解析サービスを提供するクライアントサーバシステムを例示したが、後述するように、上記のCAE解析サービスに対応するCAE解析処理がスタンドアローンで実行されることとしてもかまわない。
[サーバ装置10の構成]
図2は、実施例1に係るサーバ装置10の機能的構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ装置10は、通信I/F(interface)部11と、記憶部13と、制御部15とを有する。
図1には、上記のボクセル処理サービスに対応する処理を実現する処理部及び処理部が参照または登録を行うデータが図示されているが、これらは上記のボクセル処理サービスを実現する上で最小限の処理部及びデータが示されているに過ぎない。すなわち、サーバ装置10は、上記のボクセル処理サービスに対応する処理以外にも、プリプロセッサ、ソルバやポストプロセッサなどにより仮想的に実現される処理部及び処理部が参照または登録を行うデータを有することとしてもかまわない。さらに、サーバ装置10は、図1に示した機能部以外にも既知のコンピュータが標準装備する各種の機能部、例えば各種の入力デバイスや音声出力デバイスなどを有することとしてもかまわない。
通信I/F部11は、他の装置、例えばクライアント端末30との間で通信制御を行うインタフェースである。
一実施形態として、上記の通信I/F部11には、LANカードなどのネットワークインタフェースカードを採用できる。例えば、通信I/F部11は、クライアント端末30から解析結果の閲覧要求を受信したり、あるいは上記の閲覧要求に対応する解析結果の表示用データをクライアント端末30へ送信したりする。
記憶部13は、制御部15で実行されるOS(Operating System)を始め、上記のCAE解析ソフトあるいはプリプロセッサなどの各種プログラムに用いられるデータを記憶する記憶デバイスである。
一実施形態として、記憶部13は、サーバ装置10における主記憶装置として実装される。例えば、記憶部13には、各種の半導体メモリ素子、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリを採用できる。また、記憶部13は、補助記憶装置として実装することもできる。この場合、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスクやSSD(Solid State Drive)などを採用できる。
記憶部13は、制御部15で実行されるプログラムに用いられるデータの一例として、ボクセルデータ13aと、解析結果データ13bと、統合ボクセルデータ13cと、表示用解析結果データ13dとを記憶する。これらボクセルデータ13a、解析結果データ13b、統合ボクセルデータ13c及び表示用解析結果データ13d以外にも、他の電子データ、例えば解析モデルが生成される元のCADデータや解析モデルに設定される境界条件データなども併せて記憶することもできる。なお、ボクセルデータ13a及び解析結果データ13b以外の統合ボクセルデータ13c及び表示用解析結果データ13dは、制御部15による処理を経て生成される中間データであるので、制御部15の説明で併せて説明することとする。
ボクセルデータ13aは、解析モデルがボクセル単位へメッシュ分割されたデータである。
一実施形態として、ボクセルデータ13aは、3Dモデルを含む3Dデータがプリプロセッサにより取り込まれることにより生成される。具体的には、プリプロセッサは、3Dデータが取り込まれた場合、メッシュ分割により得る解析モデルの要素の形状や3Dモデルを分割するメッシュのサイズなどの設定を参照する。そして、プリプロセッサは、要素の形状やメッシュのサイズなどの設定にしたがって3Dモデルをメッシュ分割する。かかるメッシュ分割によって、例えば、3Dモデルがボクセル単位に分割される結果、ボクセル、ボクセルの集合が解析モデルを表すボクセルデータ13aとして得られる。なお、以下では、メッシュ分割によりボクセルデータが生成される場合を例示するが、3Dモデルが4面体要素や6面体要素などの要素にメッシュ分割されることとしてもよく、これら4面体要素や6面体要素へメッシュ分割された解析モデルのデータにも同様の解析結果の出力処理が適用できる。
ここで、ボクセルデータ13aには、要素であるボクセルの頂点、いわゆる節点が規定された点データ13aaおよび要素の面が規定された面データ13abが含まれる。このうち、点データには、節点を識別する識別情報、例えば点ID(IDentification)ごとに当該節点のX座標、Y座標及びZ座標が対応付けられたデータを採用できる。また、面データには、ボクセルの面を識別する識別情報、例えば面IDごとに当該面に含まれる節点が持つ点IDが対応付けられたデータを採用できる。
図3は、点データ13aaの一例を示す図である。図4は、面データ13abの一例を示す図である。図3には、ボクセルデータ13aに含まれる節点のうち節点ID「1」〜節点ID「36」の36個の節点が抜粋して示されている。これらの36個の節点は、図3に示されたX座標の値およびY座標の値以外にZ座標の値も実際には有するが、説明の便宜上、XY平面に絞って説明を行う観点から、Z座標の値の図示が省略されている。図4には、図3に示した節点によりXY平面上で規定される25個のボクセルの面が図示されている。
これら図3に示す点データ13aa及び図4に示す面データ13abのボクセルデータ13aがレンダリングされる場合、XY平面の表示は図5に示す通りに実現されることになる。図5は、ボクセルの模式図の一例を示す図である。図5に示す格子は、ボクセルを指し、各ボクセルの内部には、ボクセルIDが示されている。また、図5に示す黒丸は、節点を指し、各節点の内部には、反転表示により節点IDが示されている。例えば、ボクセルID「1」で識別されるボクセルは、XY平面上に節点ID「1」、「2」、「7」及び「8」の4つの節点を持つ。このうち、節点ID「2」及び「8」の2つの節点は、ボクセルID「2」で識別されるボクセルと共有されると共に、節点ID「7」及び「8」の2つの節点は、ボクセルID「6」で識別されるボクセルと共有される。これは、ボクセルID「1」のボクセルがボクセルID「2」のボクセル及びボクセルID「6」のボクセルと隣接していることを意味する。このように、一側面として、節点が共有されるか否かにより互いのボクセルが隣接するか否かをコンピュータに認識させることができる。
解析結果データ13bは、解析モデルのシミュレーションの実行結果を表すデータである。
一実施形態として、解析結果データ13bは、ソルバと呼ばれるソフトウェアが上記のボクセルセータ13aと共に解析モデルに設定された境界条件を取り込むことにより、解析モデルのシミュレーションの計算がボクセルごとに実行された結果として得られる。かかる解析結果データ13bには、ボクセルごとに当該ボクセルの物理値、例えば解析結果が対応付けられたデータを採用できる。なお、ここで言う解析は、構造解析や流体解析を始め、任意の種類の解析であってよく、解析結果として得られる物理値も任意の種類の物理値が任意の個数にわたって得ることができる。
図6は、解析結果データ13bの一例を示す図である。図6には、図3及び図4に示したボクセルデータ13aにより規定されるボクセルごとに流体解析等の結果として得られた温度Tおよび速度Vなどの物理値が対応付けられた解析結果データが例示されている。これら温度Tおよび速度Vなどの物理値は、一例として、各ボクセルを代表する座標位置、例えばボクセルの中心の座標と対応付けられる。ここで、図6には、ある時間tの解析結果を抜粋して示したが、実際には解析結果は時系列データとして得ることができるのは言うまでもない。
制御部15は、各種のプログラムや制御データを格納する内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するものである。
一実施形態として、制御部15は、中央処理装置、いわゆるCPU(Central Processing Unit)として実装される。なお、制御部15は、必ずしも中央処理装置として実装されずともよく、MPU(Micro Processing Unit)として実装されることとしてもよい。また、制御部15は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによっても実現できる。
制御部15は、各種のプログラム、例えばプリプロセッサを実行することによって下記の処理部を仮想的に実現する。例えば、制御部15は、図2に示すように、取得部15aと、特定部15bと、統合部15cと、割当部15dと、出力部15eとを有する。
取得部15aは、解析結果データ13bを取得する処理部である。
一実施形態として、取得部15aは、クライアント端末30から解析結果の閲覧要求を受け付けた場合、記憶部13に記憶された解析結果データ13bのうち当該閲覧要求で指定された解析モデルの解析結果データを取得する。このとき、クライアント端末30から受け付けた閲覧要求が解析結果の時系列データである場合、各フレームに対応する解析結果データが取得される。
特定部15bは、解析結果データ13bに含まれる複数のボクセルの内、対応づけられた物理値が近似性を有し、かつ、連続する複数のボクセルを特定する処理部である。
一実施形態として、特定部15bは、取得部15aにより取得された解析結果データに含まれるボクセルのうちボクセルを1つ選択する。例えば、特定部15bは、ボクセルIDの値が小さい順、すなわち昇順にボクセルを選択する。以下では、ボクセルデータに含まれるボクセルの中から選択されたボクセルのことを「注目ボクセル」と記載する。その上で、特定部15bは、注目ボクセルが持つ物理値と、注目ボクセルに隣接するボクセルが持つ物理値とを比較する。
ここで言う「隣接」とは、注目ボクセルが持つボクセルIDよりも大きく、かつ注目ボクセルが持つ節点を共有するボクセルを指す。例えば、ボクセルIDがXY平面上の左上から順にボクセルをラスタースキャンすることにより採番される場合、注目ボクセルよりも右側または下側に隣接するボクセルが物理値の比較対象とされる。以下では、注目ボクセルに隣接するボクセルのことを「隣接ボクセル」と記載する場合がある。
ここで、特定部15bは、注目ボクセルが持つ物理値と、隣接ボクセルが持つ物理値との差、例えば絶対値が所定の閾値以内であるか否かを判定する。かかる閾値には、注目ボクセルと隣接ボクセルが互いに近似性を有する判断できる範囲でゼロ以上の任意の値を設定することができる。例えば、解析結果の詳細を再現したい場合には、ゼロもしくはゼロに近い値を設定することができる一方で、解析結果の概略を再現すればよい場合には、互いの物理値が同一のカテゴリに分類される範疇の値を設定すればよい。なお、当然のことながら、上記の閾値は、物理値の種類によっても変更できるのは言うまでもない。
その上で、特定部15bは、互いの物理値の差が閾値以内である隣接ボクセルに対し、互いが近似性を有するボクセル同士をグループ化する近似フラグであって注目ボクセルが持つ近似フラグと同一の番号の近似フラグを付与する。このとき、例えば、注目ボクセルに近似フラグが未採番である場合には、昇順または降順等の一定の規則にしたがって近似フラグが新規に採番された上で近似フラグが注目ボクセル及び隣接ボクセルへ付与される。一方、当該ボクセルが注目ボクセルとして選択されるまでの過程で当該注目ボクセルに近似フラグが付与されている場合には、既に付与されている近似フラグを当該注目ボクセルの近似フラグとして引き継いで当該近似フラグが隣接ボクセルに付与される。なお、隣接ボクセルに近似フラグが付与されていない場合、または、隣接ボクセルに近似フラグが既に設定されている場合のいずれの場合でも、当該注目ボクセルが持つ近似フラグと同一の番号の近似フラグが隣接ボクセルへ上書き設定される。
その後、特定部15bは、未選択のボクセルがなくなるまで注目ボクセルの物理値との差が閾値以内である隣接ボクセルに注目ボクセルが持つ近似フラグと同一の近似フラグを付与する処理を繰り返し実行する。このように設定される近似フラグによって、互いの物理値が近似性を有し、かつ隣接するボクセルが特定される。
統合部15cは、複数のボクセルを1つのボクセルに統合する処理部である。
一実施形態として、統合部15cは、特定部15bにより全てのボクセルが選択された後、同一の近似フラグが付与されたボクセルを1つのボクセルへ統合する。例えば、統合部15cは、記憶部13に記憶されたボクセルデータ13aのうち解析結果の閲覧要求で指定された解析モデルに対応するボクセルデータを参照して、同一の近似フラグが付与されたボクセルごとに、各ボクセルの節点が持つ節点IDのうち互いが重複しない節点IDを抜粋して抽出する。そして、統合部15cは、先に抽出された節点IDにより頂点が規定される新たなボクセルに対し、上記の面データ13abで付与されていたボクセルIDとは独立して新たな統合ボクセルIDを付与した上で対応付ける。このように同一の近似フラグが付与されたボクセルを新たなボクセルへ統合することにより、表示用にボクセルが統合された面データ13cbを上記の面データ13abとは別に生成する。一方、点データ13aaは、そのまま引き継いで点データ13caとして用いることもできるし、点データ13aaに含まれる節点IDのうち面データ13abに含まれない節点IDを削除して点データ13caを生成することもできる。このように統合部15cによる処理により、面データ13cb及び点データ13caを含む統合ボクセルデータ13cが得られる。以下では、同一の近似フラグが付与されたボクセルが1つに統合されたボクセルのことを「統合ボクセル」と記載する場合がある。
割当部15dは、統合ボクセルに統合前のボクセルが持つ物理値の代表値を割り当てる処理部である。
一実施形態として、割当部15dは、統合ボクセルが生成される度に、統合ボクセルへ統合される前の各ボクセルが持つ物理値に所定の統計処理を実行する。例えば、割当部15dは、各ボクセルが持つ物理値の相加平均を算出したり、加重平均を算出したり、中央値を抽出したり、最頻値を抽出したりすることができる。その上で、割当部15dは、統合ボクセルIDに上記の統計処理に得られた代表値を割り当てる。これによって、表示用に統合された統合ボクセルIDごとに統合前の各ボクセルが持つ物理値の代表値が対応付けられた表示用の解析結果データ13dが得られる。
出力部15eは、クライアント端末30へのデータの出力制御を実行する処理部である。
一実施形態として、出力部15eは、統合部15cによる処理で得られた統合ボクセルデータ13c及び割当部15dによる処理で得られた表示用解析結果データ13dをクライアント端末30へ出力する。これらの出力を受けたクライアント端末30では、ポストプロセッサ等の処理を通じて、次のような表示を実現できる。例えば、クライアント端末30は、統合ボクセルデータ13cに含まれる点データ13ca及び面データ13cbにより表示用に統合されたボクセルを表示させる。これと共に、クライアント端末30は、表示用解析結果データ13dに含まれる各統合ボクセルが持つ物理値のうち最大値および最小値を特定する。続いて、クライアント端末30は、最小値に第1の色を割り当てると共に最大値に第1の色とは異なる第2の色を割り当てることにより物理値に対応する表示色のレンジを設定する。その上で、クライアント端末30は、統合ボクセルごとに統合ボクセルの物理値がレンジの中で対応する表示色を設定して当該統合ボクセルの物理値を色により表示させる。なお、ここでは、解析結果のレンダリングがクライアント端末30で実行される場合を例示したが、サーバ装置10上で動作するポストプロセッサがレンダリングを実行してイメージデータをクライアント端末30へ送信することもできる。
[具体例]
図7〜図13を用いて、ボクセル処理方法に関する具体例を説明する。図7〜図9は、フラグ設定の遷移の一例を示す図である。図7〜図9は、一例として、図3に示した点データ13aa及び図4に示した面データ13abを含むボクセルデータ13a及び図6に示した解析結果データ13bが取得された場合に実行されるフラグ設定の遷移が例示されている。さらに、図7には、ボクセルID「1」〜「25」の25個のボクセルが示されると共に、各ボクセルの内部には当該ボクセルが持つ物理値、例えば図6に示した物理値のうち「温度T」が示されている。なお、ここでは、近似性を判定する閾値の一例として、「1」が採用される場合を想定して以下の説明を行う。
図7の上段に示すように、ボクセルID「1」のボクセルが注目ボクセルとして選択された場合、ボクセルID「2」のボクセルと、ボクセルID「6」のボクセルとが隣接ボクセルとなる。図7の上段には、注目ボクセルが塗りつぶしで示されると共に、隣接ボクセルが右肩上がりの斜線の塗りつぶしで示されている。これらボクセルID「1」の注目ボクセルとボクセルID「2」の隣接ボクセルとの間で温度Tの差が「1」であるので、ボクセルID「2」の隣接ボクセルは注目ボクセルと近似性を有する。一方、ボクセルID「1」の注目ボクセルとボクセルID「6」の隣接ボクセルとの間で温度Tの差は「13」であるので、ボクセルID「6」の隣接ボクセルは注目ボクセルと近似性を有さない。この場合、図7の中段に示す通り、ボクセルID「2」の隣接ボクセルには、ボクセルID「1」の注目ボクセルが持つ近似フラグ「F1」と同一の近似フラグが付与される。なお、ここでは、注目ボクセルの右下に存在するボクセルを隣接ボクセルとしない場合を例示したが、斜め方向のボクセルを隣接ボクセルとしてもかまわない。
図7の下段に示すように、ボクセルID「2」のボクセルが注目ボクセルとして選択された場合、その右側に存在するボクセルID「3」のボクセルとボクセルID「7」のボクセルとが隣接ボクセルとなる。これらボクセルID「2」の注目ボクセルとボクセルID「3」の隣接ボクセルとの間で温度Tの差が「3」であり、また、ボクセルID「2」の注目ボクセルとボクセルID「7」の隣接ボクセルとの間で温度Tの差は「7」であるので、ボクセルID「3」及びボクセルID「7」の隣接ボクセルはいずれも注目ボクセルと近似性を有さない。この場合、図8の上段に示す通り、ボクセルID「3」及びボクセルID「7」の隣接ボクセルには、ボクセルID「2」の注目ボクセルが持つ近似フラグ「F1」と同一の近似フラグは付与されない。
その後、ボクセルID「20」のボクセルが注目ボクセルとして選択された段階では、近似フラグの設定状況は図8の下段に示す通りとなる。すなわち、ボクセルID「1」及びボクセルID「2」に近似フラグ「F1」が設定される。さらに、ボクセルID「3」及びボクセルID「4」に近似フラグ「F2」が設定される。さらに、ボクセルID「8」〜ボクセルID「10」に近似フラグ「F3」が設定される。さらに、ボクセルID「11」、ボクセルID「16」〜ボクセルID「20」及びボクセルID「23」〜ボクセルID「24」に近似フラグ「F4」が設定される。
このように近似フラグ「F4」が設定されたボクセルのうち、ボクセルID「23」のボクセルには、ボクセルID「22」が注目ボクセルとして選択された段階でボクセルID「22」に付与された近似フラグ「F6」が上書きされる。さらに、ボクセルID「24」のボクセルにも、ボクセルID「23」が注目ボクセルとして選択された段階でボクセルID「23」に付与された近似フラグ「F6」が上書きされる。その後、ボクセルID「1」〜ボクセルID「25」の全てのボクセルが注目ボクセルとして選択された後には、近似フラグの設定状況は図9の上段に示す通りとなる。
このように付与された近似フラグごとに同一の近似フラグを持つ複数のボクセルが1つのボクセルに統合される。図10は、面データ13cbの一例を示す図である。例えば、近似フラグ「F1」が設定されたボクセルID「1」及びボクセルID「2」は、1つのボクセルに統合される。すなわち、ボクセルID「1」のボクセル及びボクセルID「2」のボクセルが持つ節点のうち互いの節点IDが重複する節点ID「2」及び節点ID「8」の2つの節点が削除されると共に節点IDが重複しない節点ID「1」、節点ID「3」、節点ID「7」及び節点ID「9」の4つの節点が抽出されることにより、図10に示す統合ボクセルID「1」で識別される統合ボクセルが新たに生成される。
同様にして、近似フラグ「F2」が設定されたボクセルID「3」及びボクセルID「4」の2つのボクセルは、図10に示す統合ボクセルID「2」で識別される統合ボクセルへ統合される。さらに、近似フラグ「F3」が設定されたボクセルID「8」〜ボクセルID「10」の3つのボクセルは、図10に示す統合ボクセルID「6」で識別される統合ボクセルへ統合される。さらに、近似フラグ「F4」が設定されたボクセルID「11」、ボクセルID「16」〜ボクセルID「20」の6つのボクセルは、図10に示す統合ボクセルID「7」で識別される統合ボクセルへ統合される。さらに、近似フラグ「F5」が設定されたボクセルID「13」〜ボクセルID「15」の3つのボクセルは、図10に示す統合ボクセルID「9」で識別される統合ボクセルへ統合される。さらに、近似フラグ「F6」が設定されたボクセルID「21」〜ボクセルID「25」の5つのボクセルは、図10に示す統合ボクセルID「10」で識別される統合ボクセルへ統合される。
このようにXY平面に絞って見れば、上記のボクセルデータ13aの面データ13abが25個のレコードにより構築されていたが、統合ボクセルデータ13cの面データ13cbでは、レコードの数を10個まで低減できる。
さらに、統合ボクセルの生成に連動して、図9の下段に示す通り、統合ボクセルIDに統合前の各ボクセルが持つ物理値の代表値が割り当てられる。図11は、表示用解析結果データ13dの一例を示す図である。ここでは、あくまで一例として、各ボクセルの物理値の相加平均値が代表値とされる場合を例示する。例えば、統合ボクセルID「1」の統合ボクセルの場合、すなわち近似フラグ「F1」を持つボクセルの統合が行われた場合、ボクセルID「1」のボクセルが持つ物理値「102」とボクセルID「2」のボクセルが持つ物理値「103」とを平均することにより得られた代表値「102.5」が図11に示す統合ボクセルID「1」の統合ボクセルへ割り当てられる。
同様に、統合ボクセルID「2」の統合ボクセルの場合、すなわち近似フラグ「F2」を持つボクセルの統合が行われた場合、ボクセルID「3」及びボクセルID「4」が持つ物理値の代表値「105.5」が図11に示す統合ボクセルID「2」の統合ボクセルへ割り当てられる。さらに、統合ボクセルID「6」の統合ボクセルの場合、すなわち近似フラグ「F3」を持つボクセルの統合が行われた場合、ボクセルID「8」〜ボクセルID「10」が持つ物理値の代表値「109」が図11に示す統合ボクセルID「6」の統合ボクセルへ割り当てられる。さらに、統合ボクセルID「7」の統合ボクセルの場合、近似フラグ「F4」を持つボクセルの統合が行われた場合、ボクセルID「11」、ボクセルID「16」〜ボクセルID「20」が持つ物理値の代表値「120.8」が図11に示す統合ボクセルID「7」の統合ボクセルへ割り当てられる。さらに、統合ボクセルID「9」の統合ボクセルの場合、近似フラグ「F5」を持つボクセルの統合が行われた場合、ボクセルID「13」〜ボクセルID「15」が持つ物理値の代表値「117.3」が図11に示す統合ボクセルID「9」の統合ボクセルへ割り当てられる。さらに、統合ボクセルID「10」の統合ボクセルの場合、近似フラグ「F6」を持つボクセルの統合が行われた場合、ボクセルID「21」〜ボクセルID「25」が持つ物理値の代表値「122」が図11に示す統合ボクセルID「10」の統合ボクセルへ割り当てられる。
このように、上記の解析結果データ13bが25個のレコードを含んで構成されていたが、表示用解析結果データ13dでは、レコードの数を10個まで低減できる。
以上のように、ボクセルデータ13aが表示用に簡略化された統合ボクセルデータ13c及び解析結果データ13bが表示用に簡略化された表示用解析結果データ13dを解析結果の表示に使用させることにより、表示、例えばポストプロセッサにより実行されるレンダリング等で用いられるデータ量を低減できる結果、解析結果を出力する際の処理負荷並びに処理時間を低減させることができる。
また、ここまでは、温度Tに関するボクセル処理について説明したが、速度Vに関しても同様のボクセル処理を実行する事により、図12に示す統合ボクセルデータ13cの面データ13cb及び図13に示す表示用解析結果データ13dを得ることができる。速度Vの方が温度Tよりも隣接するボクセルの間で物理値の近似性が高い。図12は、面データ13cbの他の一例を示す図である。図13は、表示用解析結果データ13dの他の一例を示す図である。このような速度Vに関するボクセル処理が行われた場合、上記のボクセルデータ13aの面データ13abでは25個であったレコードの数が、図12に示す通り、統合ボクセルデータ13cの面データ13cbでは5個まで低減される。さらに、上記の解析結果データ13bでは25個であったレコードの数が、図13に示す通り、解析結果データ13dでは5個まで低減される。このように隣接するボクセルの物理値の近似性が高まるほどより大きくデータ量を削減できる。
[処理の流れ]
図14は、実施例1に係るボクセル処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、あくまで一例として、クライアント端末30から解析結果の閲覧要求を受け付けた場合に開始される。
図14に示すように、取得部15aは、記憶部13に記憶された解析結果データ13bのうちクライアント端末30により閲覧要求で指定された解析モデルの解析結果データを取得する(ステップS101)。
続いて、特定部15bは、ステップS101で取得された解析結果データに含まれるボクセルのうちボクセルを1つ選択する(ステップS102)。その上で、特定部15bは、ステップS102で選択された注目ボクセルが持つ物理値と、注目ボクセルに隣接する隣接ボクセルが持つ物理値とを比較する(ステップS103)。
ここで、注目ボクセル及び隣接ボクセルの物理値の差が閾値以内である場合、すなわち注目ボクセルと隣接ボクセルが近似性を有する場合(ステップS104Yes)、特定部15bは、次のような処理を実行する。すなわち、特定部15bは、互いの物理値の差が閾値以内である隣接ボクセルに対し、注目ボクセルが持つ近似フラグと同一の番号の近似フラグを付与する(ステップS105)。なお、注目ボクセルと隣接ボクセルが近似性を有さない場合(ステップS104No)、ステップS105の処理を飛ばし、ステップS106の処理へ移行する。
その後、未選択のボクセルがなくなるまで(ステップS106No)、上記のステップS102〜ステップS105までの処理が繰り返し実行される。
そして、未選択のボクセルがなくなると(ステップS106Yes)、統合部15cは、ステップS105で同一の近似フラグが付与されたボクセルを1つのボクセルへ統合する(ステップS107)。これによって、表示用にボクセルが統合された面データ13cb及び点データ13caを含む統合ボクセルデータ13cが得られる。
これと共に、割当部15dは、ステップS107で統合が行われる統合ボクセルに統合前の各ボクセルが持つ物理値の代表値を割り当てる(ステップS108)。これによって、表示用に統合された統合ボクセルIDごとに統合前の各ボクセルが持つ物理値の代表値が対応付けられた表示用解析結果データ13dが得られる。
その後、出力部15eは、ステップS107の処理で得られた統合ボクセルデータ13c及びステップS108の処理で得られた表示用解析結果データ13dをクライアント端末30へ出力し(ステップS109)、処理を終了する。
[効果の一側面]
上述してきたように、本実施例に係るサーバ装置10は、ボクセルごとに解析値が対応付けられたボクセルデータを出力する場合に、互いが近似性を有し、かつ隣接するボクセルを統合すると共に各ボクセルの解析値の代表値を統合後のボクセルへ割り当てる。この結果、一側面として、レンダリング等の表示に用いられるデータ量を低減できる。したがって、本実施例に係るサーバ装置10によれば、解析結果を出力する際の処理負荷を低減させることが可能になる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[スタンドアローン]
上記の実施例1では、クライアントサーバシステムを構築することによって上記のCAE解析サービスを提供する場合を例示したが、必ずしもクライアントサーバシステムが構築されずともかまわない。例えば、クライアント端末30に図14に示したボクセル処理を始めとする各種処理をスタンドアローンで実行させることもできる。この場合、図14に示したボクセル処理を始めとする各種処理を実現するCAE解析ソフトやプリプロセッサなどのアプリケーションプログラムをプリインストールしたり、ネットワークや記録媒体を介してインストールさせればよい。すなわち、制御部15内の各処理部と同様の処理を実行する処理部をクライアント端末30に実装することとすればよい。この場合、クライアント端末30が有する記憶部にボクセルデータ13a及び解析結果データ13bを予め記憶させておくことができる。
[分散および統合]
また、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されておらずともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、取得部15a、特定部15b、統合部15c、割当部15d又は出力部15eをサーバ装置10の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、取得部15a、特定部15b、統合部15c、割当部15d又は出力部15eを別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記のサーバ装置10の機能を実現するようにしてもよい。また、記憶部13に記憶されるボクセルデータ13aや解析結果データ13bの全部または一部を別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記のサーバ装置10の機能を実現するようにしてもかまわない。
[ボクセル処理プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図15を用いて、上記の実施例と同様の機能を有するボクセル処理プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図15は、実施例1及び実施例2に係るボクセル処理プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。図15に示すように、コンピュータ100は、操作部110aと、スピーカ110bと、カメラ110cと、ディスプレイ120と、通信部130とを有する。さらに、このコンピュータ100は、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180とを有する。これら110〜180の各部はバス140を介して接続される。
HDD170には、図15に示すように、上記の実施例1で示した取得部15a、特定部15b、統合部15c、割当部15d及び出力部15eと同様の機能を発揮するボクセル処理プログラム170aが記憶される。このボクセル処理プログラム170aは、図2に示した取得部15a、特定部15b、統合部15c、割当部15d及び出力部15eの各構成要素と同様、統合又は分離してもかまわない。すなわち、HDD170には、必ずしも上記の実施例1で示した全てのデータが格納されずともよく、処理に用いるデータがHDD170に格納されればよい。
このような環境の下、CPU150は、HDD170からボクセル処理プログラム170aを読み出した上でRAM180へ展開する。この結果、ボクセル処理プログラム170aは、図15に示すように、ボクセル処理プロセス180aとして機能する。このボクセル処理プロセス180aは、RAM180が有する記憶領域のうちボクセル処理プロセス180aに割り当てられた領域にHDD170から読み出した各種データを展開し、この展開した各種データを用いて各種の処理を実行する。例えば、ボクセル処理プロセス180aが実行する処理の一例として、図14に示す処理などが含まれる。なお、CPU150では、必ずしも上記の実施例1で示した全ての処理部が動作せずともよく、実行対象とする処理に対応する処理部が仮想的に実現されればよい。
なお、上記のボクセル処理プログラム170aは、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶されておらずともかまわない。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にボクセル処理プログラム170aを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体からボクセル処理プログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などにボクセル処理プログラム170aを記憶させておき、コンピュータ100がこれらからボクセル処理プログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。
1 CAE解析システム
5 ネットワーク
10 サーバ装置
11 通信I/F部
13 記憶部
13a ボクセルデータ
13b 解析結果データ
13c 統合ボクセルデータ
13d 表示用解析結果データ
15 制御部
15a 取得部
15b 特定部
15c 統合部
15d 割当部
15e 出力部
30A,30B,30C クライアント端末

Claims (3)

  1. 複数のボクセルと、前記複数のボクセルの各々に対応づけられた物理値とを取得し、
    前記複数のボクセルに含まれるボクセルごとに、前記ボクセルに隣接する隣接ボクセルのうち前記ボクセルとの間で物理値の差が所定の閾値以内である隣接ボクセルに前記ボクセルが有する識別情報と同一の識別情報の近似フラグを設定する処理を繰り返し、
    同一の識別情報の近似フラグが設定されたボクセルを1つの新たなボクセルに統合し、
    統合した該1つの新たなボクセルに対して前記同一の識別情報の近似フラグが設定されたボクセルの各々に対応づけられた物理値の代表値を割り当て、
    前記新たなボクセルごとに割り当てられた物理値の代表値のうち最小値に第1の色を割り当てると共に最大値に第1の色とは異なる第2の色を割り当てることにより物理値に対応する表示色のレンジを設定して前記新たなボクセルの物理値の代表値を色により表示させる、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とするボクセル処理方法。
  2. 複数のボクセルと、前記複数のボクセルの各々に対応づけられた物理値とを取得し、
    前記複数のボクセルに含まれるボクセルごとに、前記ボクセルに隣接する隣接ボクセルのうち前記ボクセルとの間で物理値の差が所定の閾値以内である隣接ボクセルに前記ボクセルが有する識別情報と同一の識別情報の近似フラグを設定する処理を繰り返し、
    同一の識別情報の近似フラグが設定されたボクセルを1つの新たなボクセルに統合し、
    統合した該1つの新たなボクセルに対して前記同一の識別情報の近似フラグが設定されたボクセルの各々に対応づけられた物理値の代表値を割り当て、
    前記新たなボクセルごとに割り当てられた物理値の代表値のうち最小値に第1の色を割り当てると共に最大値に第1の色とは異なる第2の色を割り当てることにより物理値に対応する表示色のレンジを設定して前記新たなボクセルの物理値の代表値を色により表示させる、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするボクセル処理プログラム。
  3. 複数のボクセルと、前記複数のボクセルの各々に対応づけられた物理値とを取得する取得部と、
    前記複数のボクセルに含まれるボクセルごとに、前記ボクセルに隣接する隣接ボクセルのうち前記ボクセルとの間で物理値の差が所定の閾値以内である隣接ボクセルに前記ボクセルが有する識別情報と同一の識別情報の近似フラグを設定する処理を繰り返す特定部と、
    同一の識別情報の近似フラグが設定されたボクセルを1つの新たなボクセルに統合する統合部と、
    統合した該1つの新たなボクセルに対して前記同一の識別情報の近似フラグが設定されたボクセルの各々に対応づけられた物理値の代表値を割り当てる割当部と、
    前記新たなボクセルごとに割り当てられた物理値の代表値のうち最小値に第1の色を割り当てると共に最大値に第1の色とは異なる第2の色を割り当てることにより物理値に対応する表示色のレンジを設定して前記新たなボクセルの物理値の代表値を色により表示させる表示制御部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
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