JP6634734B2 - 距離推定システム、距離推定装置、距離推定方法及び距離推定プログラム - Google Patents

距離推定システム、距離推定装置、距離推定方法及び距離推定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、距離推定システム、距離推定装置、距離推定方法及び距離推定プログラムに関し、電波を利用して受信局の位置推定に係る距離を推定するシステムに適用し得るものである。
ノードの位置を推定する位置推定技術には種々の技術がある。その1つとして、受信局が受信した電波の強度(例えば、受信電力値)と、送信局と受信局との間の距離とを利用して、受信局の位置を推定するものがある。受信局の推定位置の精度を向上させるためには、受信局と送信局との間の距離を精度良く推定することが求められる。
距離と、電波の減衰量(以下、「パスロス」と呼ぶ。)の関係式は、これまで様々な実験、研究により求められている。図2は、自由空間でのパスロスと距離との関係を説明する説明図である。受信局の位置推定処理では、図2に例示するパスロスと距離との関係を利用して、送信局から送信された電波の受信局における受信電力値を利用することで、送信局と受信局との間の距離を推定することが可能である。
特開2012−211767号公報
しかしながら、基地局(送信局)と、例えば携帯端末等の無線通信端末(以下、単に「端末」と呼ぶ。)との間で距離推定を行う場合には、距離精度はこれまで十分ではなかった。
例えば、端末を胸ポケットに入れるユーザーもいれば、鞄に入れるユーザーもいる。このとき、端末のアンテナは、完全に全方位無指向性のアンテナパターンとして作ることが困難であるため、端末の姿勢によって、受信しやすい角度(図3(A)参照)、受信しにくい角度がある(図3(B)参照)。端末の姿勢によっては、受信電力値が異なる。例えば、図3(A)の場合には受信電力値=−70dBmとなり、図3(B)の場合には受信電力値=−80dBmとなる。そのため、送信局から同じ距離Lに位置している場合でも、端末の姿勢によって、実際より短い距離を推定したり、又は長い距離を推定したりして、結果として位置精度は良くなかった。
そのため、上記課題に鑑み、受信局の姿勢情報と受信局における電波の強度とを用いて、送信局と受信局との間の推定距離の精度を向上させることができる距離推定システム、距離推定装置、距離推定方法及び距離推定プログラムが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明に係る距離推定システムは、1又は複数の送信局から送信された電波の強度に基づいて、各送信局と受信局との間の距離を推定する距離推定システムにおいて、(1)受信局の位置情報を推定する位置推定手段と、(2)推定した受信局の位置情報を各送信局に通知し、各送信局から見た受信局の方向に応じた送信アンテナの各利得を取得する取得手段と、)受信アンテナを介して受信した電波の強度を測定する電波強度測定手段と、()受信アンテナの受信特性を示すアンテナ受信特性情報を記憶するアンテナ受信特性情報記憶手段と、()受信局の姿勢情報を推定する姿勢推定手段と、()受信局の姿勢情報及びアンテナ受信特性情報に基づいて、各電波の到来方向に対する受信アンテナの利得を推定する利得推定手段と、()推定されたアンテナの各利得及び各電波の強度に基づいて得られる各電波の減衰量に応じた距離を推定する距離推定手段とを備え、距離推定手段が、推定された受信アンテナの各利得と、各電波の強度と、各送信局の送信電波の強度、及び、各送信局から見た受信局の方向に応じた送信アンテナの各利得とに基づいて、各電波の減衰量を求めることを特徴とする。
第2の本発明に係る距離推定装置は、1又は複数の送信局から送信された電波の強度に基づいて、各送信局と受信局との間の距離を推定する距離推定装置において、(1)受信局の位置情報を推定する位置推定手段と、(2)推定した受信局の位置情報を各送信局に通知し、各送信局から見た受信局の方向に応じた送信アンテナの各利得を取得する取得手段と、)受信アンテナを介して受信した電波の強度を測定する電波強度測定手段と、()受信アンテナの受信特性を示すアンテナ受信特性情報を記憶するアンテナ受信特性情報記憶手段と、()受信局の姿勢情報を推定する姿勢推定手段と、()受信局の姿勢情報及びアンテナ受信特性情報に基づいて、各電波の到来方向に対する受信アンテナの利得を推定する利得推定手段と、()推定されたアンテナの各利得及び各電波の強度に基づいて得られる各電波の減衰量に応じた距離を推定する距離推定手段とを備え、距離推定手段が、推定された受信アンテナの各利得と、各電波の強度と、各送信局の送信電波の強度、及び、各送信局から見た受信局の方向に応じた送信アンテナの各利得とに基づいて、各電波の減衰量を求めることを特徴とする。
第3の本発明に係る距離推定方法は、1又は複数の送信局から送信された電波の強度に基づいて、各送信局と受信局との間の距離を推定する距離推定方法において、受信アンテナの受信特性を示すアンテナ受信特性情報を記憶するアンテナ受信特性情報記憶手段を備え、(1)位置推定手段が、受信局の位置情報を推定し、(2)取得手段が、推定した受信局の位置情報を各送信局に通知し、各送信局から見た受信局の方向に応じた送信アンテナの各利得を取得し、)電波強度測定手段が、受信アンテナを介して受信した電波の強度を測定し、()姿勢推定手段が、受信局の姿勢情報を推定し、()利得推定手段が、受信局の姿勢情報及びアンテナ受信特性情報に基づいて、各電波の到来方向に対する受信アンテナの利得を推定し、()距離推定手段が、推定されたアンテナの各利得及び各電波の強度に基づいて得られる各電波の減衰量に応じた距離を推定し、距離推定手段が、推定された受信アンテナの各利得と、各電波の強度と、各送信局の送信電波の強度、及び、各送信局から見た受信局の方向に応じた送信アンテナの各利得とに基づいて、各電波の減衰量を求めることを特徴とする。
第4の本発明に係る距離推定プログラムは、1又は複数の送信局から送信された電波の強度に基づいて、各送信局と受信局との間の距離を推定する距離推定プログラムにおいて、コンピュータを、(1)受信局の位置情報を推定する位置推定手段と、(2)推定した受信局の位置情報を各送信局に通知し、各送信局から見た受信局の方向に応じた送信アンテナの各利得を取得する取得手段と、)受信アンテナを介して受信した電波の強度を測定する電波強度測定手段と、()受信アンテナの受信特性を示すアンテナ受信特性情報を記憶するアンテナ受信特性情報記憶手段と、()受信局の姿勢情報を推定する姿勢推定手段と、()受信局の姿勢情報及びアンテナ受信特性情報に基づいて、各電波の到来方向に対する受信アンテナの利得を推定する利得推定手段と、()推定されたアンテナの各利得及び各電波の強度に基づいて得られる各電波の減衰量に応じた距離を推定する距離推定手段として機能させ、距離推定手段が、推定された受信アンテナの各利得と、各電波の強度と、各送信局の送信電波の強度、及び、各送信局から見た受信局の方向に応じた送信アンテナの各利得とに基づいて、各電波の減衰量を求めることを特徴とする。
本発明によれば、受信局の姿勢情報と受信局における電波の強度とを用いて、送信局と受信局との間の推定距離の精度を向上させることができる。
第1の実施形態に係る受信局としての端末1の内部構成を示す内部構成図である。 自由空間でのパスロスと距離との関係を説明する説明図である。 端末の姿勢と電波の受信電力値との関係を説明する説明図である。 第1の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す全体構成図である。 アンテナパターン情報111aの一例を説明する説明図である。 第1の実施形態に係る距離推定処理の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る距離推定処理の動作を説明する説明図である。 第2の実施形態に係る通信システムの全体的な構成を示す全体構成図である。 第2の実施形態に係る受信局としての端末1の内部構成を示す内部構成図である。 第2の実施形態の距離推定部20による各送信局2の方向を推定する処理の動作を示すフローチャートである。 変形実施形態に係る距離推定処理の手順を示すシーケンス図である。
(A)第1の実施形態
以下では、本発明に係る距離推定システム、距離推定装置、距離推定方法及び距離推定プログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図4は、第1の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す全体構成図である。第1の実施形態に係る通信システム10は、複数(図4では4台)の送信局2−1〜2−4、複数(図4では3台)の無線通信端末(以下、「端末」と呼ぶ。)1−1〜1−3を有する。
なお、以下では、全ての送信局に共通する説明を行うときには送信局2と呼ぶ。また、全ての端末に共通する説明を行うときには端末1と呼ぶ。
送信局2は、例えば、固定設置されたノードであり、例えば、公衆又は専用に設けられた無線LANのアクセスポイント等を適用できる。送信局2は、例えば、ビーコン信号や連続波等を送信するものである。ビーコン信号には、必要に応じて、送信局2の識別情報、送信局2の位置情報、送信局2の送信出力値、送信アンテナゲインの値等を含むようにしても良い。また、送信局2は、屋内に固定されたものであっても良いし、移動可能なものであっても良い。
端末1は、送信局2から送信された電波を受信する受信ノードである。端末1は、例えば、ユーザーが所持する移動可能なノードを適用できる。端末1は、無線通信機能を備える装置を備えるものであれば広く適用できる。より具体的に、端末1は、スマートフォン、携帯電話機、携帯端末、ウェアラブル端末、乗り物(例えば、自動車、自転車、車いす、小型自動車等を含む概念)等に搭載される。
図1は、第1の実施形態に係る受信局としての端末1の内部構成を示す内部構成図である。なお、端末1のハードウェア構成は図示しないが、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース、通信装置等を有する回路等を適用できる。CPUがROMに格納される処理プログラムを実行することにより距離を推定する。
図1において、端末1は、距離推定部11、センサ部12、無線部13、バッテリ14を有する。
距離推定部11は、無線部13により受信された電波の強度に基づいて、送信局2と端末1との間の距離を推定するものである。具体的には、距離推定部11は、センサ部12により検出されたセンサ情報に基づいて端末1の姿勢を推定し、推定した端末1の姿勢で電波の到来方向のアンテナゲイン(利得)を計算する。そして、距離推定部11は、計算したアンテナゲインを用いて、受信した電波の減衰量(パスロス)を計算し、そのパスロスと受信電力値とを用いて送信局2と端末1との間の距離を推定する。
距離推定部11は、アンテナパターン情報部111、姿勢推定部112、アンテナゲイン推定部113、距離計算部114を有する。
アンテナパターン情報部111は、無線部13のアンテナ部13aのアンテナパターン情報111aを格納するものである。アンテナパターン情報111aは、アンテナ部13aの受信特性(放射特性)を示すものである。アンテナパターン情報111aは、アンテナ部13aの設計段階で得られる設計値であっても良いし、又は実装するアンテナ部13aの実測値であっても良い。
図5は、アンテナパターン情報111aの一例を説明する説明図である。図5では、アンテナパターン情報111aは、実装するアンテナ部13aの放射特性を関数として図示したものを示す。なお、アンテナパターン情報111aの実際は、アンテナ部13aの方位における放射特性を示す関数式等であっても良い。
図5(A)は、方位角平面パターンを示しており、図5(B)は、仰角平面パターンを示している。ここで、アンテナパターン情報111aは、その一例として、図5(A)の方位角平面パターン及び図5(B)の仰角平面パターンを有する。このように、アンテナパターン情報111aが方位角平面パターンと仰角平面パターンを有するとした理由は、これらは、端末1に備え付けられたアンテナ部13aの放射特性を示すためである。すなわち、図5(A)及び図5(B)に例示するアンテナパターン情報111aのアンテナ部13aの傾きや方位は、端末1の傾きや方位と考えらえる。
なお、図5は、アンテナパターン情報111aの一例を示すものであり、アンテナ部13aの放射特性が図5に図示するものに限定されるものではない。
姿勢推定部112は、センサ部12から取得したセンサ情報に基づいて、端末1の姿勢を推定するものである。また、姿勢推定部112は、推定した端末1の姿勢の結果をアンテナゲイン推定部113に与える。
アンテナゲイン推定部113は、アンテナパターン情報部111に格納されるアンテナパターン情報111aを参照して、姿勢推定部112により推定された端末1の姿勢に基づいて、到来した電波の方向に対するアンテナ部13aのアンテナゲインの値Grを推定するものである。アンテナゲイン推定部113は、推定したアンテナゲインの値Grを距離計算部114に与える。
距離計算部114は、無線部13から受信した電波の受信電力値(RSSI)を取得し、受信した電波の受信電力値と、アンテナゲイン推定部113により推定されたアンテナゲインの値Grと、送信局2の送信出力値及び送信アンテナゲインとを用いて、受信した電波の減衰量(パスロス)を計算する。また、距離計算部114は、予め設定されている距離−パスロス関係情報114aを参照して、計算したパスロスを用いて、送信局2と端末1との間の距離を計算する。
ここで、距離計算部114によるパスロスの計算の際、送信局2の送信出力値及び送信アンテナゲインの値に関する情報は、例えば、距離推定部11が、無線部13を通じて、送信局2との間のパケット通信により取得するようにしても良い。また、予め送信局2の送信出力値及び送信アンテナゲインに関する情報が既知であるときには、距離計算部114は、それらの既知の値を用いるようにしても良い。
センサ部12は、端末1の姿勢を検出するセンサ群を有する。センサ部12は、各センサにより検出されたセンサ情報を姿勢推定部112に与える。
センサ部12は、例えば、加速度センサ121、ジャイロセンサ122、地磁気センサ123を有する。
加速度センサ121は、加速度を取得する機能を備える慣性センサである。加速度センサ121は、端末1の加速度を計測し、その加速度の情報を姿勢推定部112に与える。なお、加速度センサ121の種類や方式は、特に限定されるものではなく、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を応用したものなどを適用できる。
ジャイロセンサ122は、角速度を取得する機能を備える慣性センサである。ジャイロセンサ122は、端末1の角速度を計測し、その角速度の情報を姿勢推定部112に与える。なお、ジャイロセンサ122の種類や方式は、特に限定されるものではなく、例えば、MEMS技術を応用したものなどを適用できる。
地磁気センサ123は、いわゆる電子コンパスと呼ばれるものであり、地磁気から北の方向を基準とする絶対座標系の方位の情報を取得する機能を備え、端末1の方位の情報を姿勢推定部112に与える。
バッテリ14は、端末1に搭載される機器に電源を供給する電源部であり、例えば、汎用的な2次電池等を適用できる。
無線部13は、既存の無線機の機能を備えるものである。無線部13は、電力測定部131を有しており、アンテナ部13aにより捕捉された電波の受信電力値を測定し、その測定結果を距離推定部11に与える。なお、送信局2との間でパケット通信を行う場合、無線部13は送信部(図示しない)を備えるようにしても良い。これは、端末1が推定した距離情報を送信局2に伝達する場合に、無線部の送信部が距離を含む情報を送信する。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係る端末1における距離推定処理の動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図6は、第1の実施形態に係る距離推定処理の動作を示すフローチャートである。
また、図7は、第1の実施形態に係る距離推定処理の動作を説明する説明図である。
以下では、第1の実施形態では、動作説明を容易にするために、電波を送信する送信局2がユーザーの前方にあり、ユーザーの前方から電波が到来する場合を想定して説明する。
図7(A)及び図7(B)では、説明の便宜上、水平方向を上から見た図となっており、さらに高さ方向(Z軸方向)は送信局2と端末1が一致しているとする。
端末1において、姿勢推定部112は、加速度センサ121から加速度の情報、ジャイロセンサ122から角速度の情報、地磁気センサ123から絶対方位に関する情報を取得する。姿勢推定部112は、取得した加速度の情報、角速度の情報、絶対方位に関する情報に基づいて、端末1の姿勢を推定する(ステップS101)。
ここで、姿勢推定部112による、現時刻tにおける端末1の姿勢[Ψ θ φを推定する方法を説明する。
端末1は、任意の姿勢でユーザーに所持されることが想定される。そのため、姿勢推定部112は、端末1の姿勢をオイラー角に従って回転させ、世界座標系での姿勢を変換する。
姿勢推定部112は、以下の(1)式、(2)式によりジャイロセンサ122の出力[ω ω ωを利用して、端末1の姿勢[Ψ θ φを計算することができる(オイラー角ZYX系の回転行列)。
Figure 0006634734
さらに、静止時の姿勢を推定したい場合は、例えば、以下の計算により、姿勢推定部112は端末1の姿勢を推定できる。つまり、姿勢推定部112において、(2)式の初期値である[Ψ θ φは、地磁気センサ123の出力と加速度センサ121の出力とを利用して計算する。以下に、初期値である[Ψ θ φの計算方法を説明する。
端末1が完全に静止しているとき、加速度センサ121は重力加速度gのみを加速度として検出する。このとき、加速度は、ロール角、ピッチ角、ヨー角を用いて(3)式で示すことができる。
Figure 0006634734
姿勢推定部112において、式(3)を解くことで、ロール角、ピッチ角は、式(4)、式(5)として表すことができる。
Figure 0006634734
次に、ヨー角を求める。地磁気センサ123の出力(m,m,m)を変換すると式(6)となる。
Figure 0006634734
(7)式からヨー角を計算することができる。
Figure 0006634734
姿勢推定部112により推定される姿勢情報は、例えば、(X座標,Y座標)のような2次元、あるいは、(X座標,Y座標,Z座標)3次元の形式で表現される。
アンテナゲイン推定部113は、推定された端末1の姿勢の状態変化情報とアンテナパターン情報部111のアンテナパターン情報111aとを用いて、電波到来方向のアンテナゲインの値Grを推定する(ステップS102)。
つまり、アンテナゲイン推定部113は、アンテナパターン情報部111から端末1のアンテナパターン情報111aを読み出す。そして、アンテナゲイン推定部113は、姿勢推定部112から推定した姿勢の状態変化情報(すなわち、垂直方向の傾きと水平方向の角度)と、アンテナパターン情報111aとを用いて、電波到来方向に対するアンテナゲインの値Grを計算する。
第1の実施形態の動作説明では、端末1の水平方向の角度を用いて説明する。端末1の姿勢の状態変化情報には、水平方向の角度が含まれている。従って、この端末1の姿勢の結果の水平方向の角度を、ユーザーの前方方向に対する端末1の角度とする。また、ここではユーザーの前方方向から電波が到来することを想定している。そのため、アンテナゲイン推定部113は、アンテナパターン情報111aを参照して、端末1の姿勢の結果を用いて、電波の到来方向に対するアンテナゲインの値Grを推定する。
例えば、図7(A)は、姿勢推定部112により推定された端末1の姿勢の結果(すなわち、水平方向の角度)が0度の場合を示す。この場合、図7(A)に示すように、歩行するユーザーの方向と端末1の姿勢の水平方向の角度とが一致している。アンテナゲイン推定部113は、アンテナパターン情報111aを参照して、水平方向の角度が0度のときのアンテナゲインの値Grを計算する。例えば、アンテナパターン情報111aを参照して、水平方向の角度が0度の場合のアンテナゲインの値Grが10dBiであるとすると、アンテナゲイン推定部113は、アンテナゲインの値Gr=10dBiを計算する。
また例えば、図7(B)は、姿勢推定部112により推定された端末1の姿勢の結果、すなわち水平方向の角度が30度の場合を示す。この場合、アンテナゲイン推定部113は、アンテナパターン情報111aを参照して、水平方向の角度が30度のときのアンテナゲインの値Grを計算する。例えば、アンテナパターン情報111aを参照して、水平方向の角度が30度の場合のアンテナゲインの値Grが3dBiであるとすると、アンテナゲイン推定部113は、アンテナゲインの値Gr=3dBiを計算する。
次に、距離計算部114は、アンテナゲイン推定部113により推定されたアンテナゲインの値Grと、無線部13からの電波の受信電力値とを利用して、電波の減衰量(パスロス)を計算する。そして、距離計算部114は、距離−パスロス関係情報114aを参照して、推定したパスロスから距離を推定する(ステップS103)。
距離計算部114は、式(8)に従って、電波の減衰量を推定する。なお、ここでは、パスロスの値を単純に計算するために、端末1等で発生するノイズなどを無視している。勿論、ノイズ等を想定した別の関数式を用いるようにしても良い。
電波の減衰量(パスロス)=(送信アンテナゲイン)+(送信出力値)+(受信アンテナゲイン)−(受信電力値) …(8)
ここで、距離計算部114によるパスロスの計算の際、送信局2の電波の送信出力値及び送信アンテナゲインに関する情報は、端末1において既知であるとする。つまり、送信出力値と送信アンテナゲインに関する情報は、端末1が送信局2から受信するようにしても良いし、送信局2において設定されている場合には、端末1に予め設定されるようにしても良い。
このようにして距離計算部114がパスロスの値を推定すると、予め設定されている距離−パスロス関係情報114a(図2参照)を参照して、距離計算部114がパスロスに対する距離を推定する。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、加速度センサ、角速度センサを用いて端末の姿勢(垂直方向の傾き、水平方向の角度)を計算し、端末の姿勢情報とアンテナパターンが考慮された受信アンテナゲインによってパスロスが計算できるため、距離の推定値の精度を向上することができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明に係る距離推定システム、距離推定装置、距離推定方法及び距離推定プログラムの第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第2の実施形態では、送信局が送信する電波を受信する受信局としての端末の位置を推定する位置推定システムに本発明を適用する場合を例示する。
(B−1)第2の実施形態の構成
第1の実施形態では、端末1の距離推定部11が、送信局2がユーザーの前方にあることを想定して、端末1と送信局2との間の距離を推定する場合を例示した。実際の運用では、送信局2がユーザーの前方に位置するとは限らず、端末1のいずれの方向に送信局2が存在する場合においても、送信局2と端末1との間の距離を推定できる方が、利便性は高い。
第2の実施形態では、受信局として端末1と各送信局2との位置関係に基づくベクトル方向を各電波の到来方向として、各送信局2と端末1との間の距離を推定する。
図8は、第2の実施形態に係る通信システムの全体的な構成を示す全体構成図である。第1の実施形態に係る通信システム10は、複数(図4では4台)の送信局2−1〜2−4、複数(図4では3台)の無線通信端末(以下、「端末」と呼ぶ。)1−1〜1−3を有する。
送信局2は、例えば、固定設置されたノードであり、受信局(受信ノード)としての端末1の位置を推定するシステムのアンカーノードとなる。送信局2は、例えば、公衆又は専用に設けられた無線LANのアクセスポイント等を適用できる。送信局2は、位置が既知であれば、屋内に固定されたものであっても良いし、移動可能なものであっても良い。
端末1は、複数の送信局が送信した電波を受信し、各電波の受信電力値から自身の位置を推定するものである。つまり、端末1は、位置推定の対象とするノードであり、例えば、ユーザーが所持する移動可能なノードを適用できる。端末1は、無線通信機能を備える装置を備えるものであれば広く適用できる。より具体的に、端末1は、スマートフォン、携帯電話機、携帯端末、ウェアラブル端末、乗り物(例えば、自動車、自転車、車いす、小型自動車等を含む概念)等に搭載される。
第2の実施形態では、説明便宜上、端末1が自ら情報を収集して、送信局2との間の距離を推定して自らの位置を推定する場合を想定して説明する。しかし、送信局2が、端末1から位置推定に必要な情報を取得して、端末1の位置を推定するようにしても良い。その場合、送信局2と端末1との間で、位置推定に必要な情報を含むパケットを通信し合うことで実現できる。また、位置推定システムの処理機能を、端末1と送信局2とに分散的に配置するようにしても良い。
図9は、第2の実施形態に係る受信局としての端末1の内部構成を示す内部構成図である。なお、端末1のハードウェア構成は図示しないが、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース、通信装置等を有する回路等を適用できる。CPUがROMに格納される処理プログラムを実行することにより距離を推定する。
図9において、端末1は、距離推定部11A、センサ部12、無線部13、バッテリ14を有する。なお、センサ部12、無線部13、バッテリ14は、第1の実施形態に係る図1に示す構成要素と同一又は対応するものであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
距離推定部11Aは、第1の実施形態と同様に、センサ部12からのセンサ情報を用いて端末1の姿勢を推定して、無線部13のアンテナゲインを推定し、このアンテナゲインと、無線部13により受信された電波の受信電力値とを用いて各送信局2と端末1との間のそれぞれの距離を推定するものである。さらに、距離推定部11Aは、送信局2と端末1との間の各距離を用いて、自身の位置を推定するものである。また、距離推定部11Aは、推定した自身の位置情報を用いて、各送信局2の存在する方向を推定するものである。
図9に示すように、距離推定部11Aは、アンテナパターン情報部111、姿勢推定部112、アンテナゲイン推定部113、位置推定部21、送信局方向推定部22を有する。なお、アンテナパターン情報部111、姿勢推定部112、アンテナゲイン推定部113は、基本的には、第1の実施形態と同一又は対応するものであるため、ここでは、第2の実施形態に特徴的な構成を中心に詳細に説明する。
位置推定部21は、各送信局2により送信された電波の受信電力値を無線部13から取得し、前回推定したアンテナゲインの値Grを用いて、各送信局2との間の距離を送信局2毎に推定するものである。位置推定部21によるアンテナゲインの値Grの計算方法は、第1の実施形態と同様の方法を適用するため、ここでの詳細な説明は省略する。
また、位置推定部21は、各送信局2との間の距離の推定値を用いて、例えば最尤推定法等により自身の端末1の位置を推定するものである。位置推定部21は、推定した端末1の位置に関する情報を送信局方向推定部22に与える。
送信局方向推定部22は、位置推定部21から端末1の位置に関する情報を受け取り、各送信局2の位置に関する情報と、端末1の位置に関する情報とに基づいて、各送信局2が端末1に対してどの方向に存在しているかを推定するものである。つまり、端末1の位置情報(例えば、(X座標,Y座標))と、各送信局2の位置情報(例えば、(X座標,Y座標))とに基づくベクトルを求める。このベクトル方向は、端末1から見たときの各送信局2の方向を意図する。従って、送信局方向推定部22は、端末1の位置情報と、各送信局2の位置情報とに基づいて得られたベクトル方向を、各送信局2の方向として求める。
ここで、例えば、各送信局2の位置に関する情報は既知である場合には端末1に記憶されているものを用いることができる。また例えば、送信局2と端末1との間の通信により、送信局2が、自局の位置情報を端末1に送信するようにしても良い。
また、送信局方向推定部22は、例えば、絶対方位を用いて、北を基準として端末1から見て360度のどの方向に送信局が存在するかで表現することができる。送信局方向推定部22は、推定した結果をアンテナゲイン推定部113に渡す。
アンテナゲイン推定部113は、送信局方向推定部22により推定された各送信局の方向を、各電波の到来方向として、各電波の到来方向に対するアンテナゲインの値Grを推定するものである。つまり、第1の実施形態では、ユーザーの前方から電波が到来する場合を例示したが、第2の実施形態では、端末1と各送信局2との位置関係から得られるベクトル方向(すなわち、端末1から見たときの送信局2の方向)を、電波の到来方向とし、この電波の到来方向に対するアンテナ部13aのアンテナゲインの値Grを推定する。
(B−2)第2の実施形態の動作
図10は、第2の実施形態の距離推定部20による各送信局2の方向を推定する処理の動作を示すフローチャートである。
端末1において、無線部13が近隣の送信局2から電波を受信すると、電力測定部131が電波の受信電力値を測定し、測定された電波の受信電力値が距離推定部11Aに与えられる。これにより、距離推定部11Aの位置推定部21は、電波の受信電力値を取得する(ステップS201)。
位置推定部21は、取得した受信電力値を送信局2毎に記憶しておく。また、位置推定部21は、アンテナゲイン推定部113により前回推定されたアンテナゲインの値Grを用いて、端末1の現在の位置を推定する(ステップS202)。
ここで、位置推定部21による端末1の位置の推定方法は種々の推定方法を適用することができる。第2の実施形態では、以下のように最尤推定法により端末1の位置を推定する場合を例示する。
まず、位置推定部21は、端末1の推定位置(x^,y^,z^)を、式(9)に従って、それぞれの送信局2との間の距離の推定値l(x,y,z)を最大にするときのx,y,zを計算することによって求める。
Figure 0006634734
さらに、l(x,y,z)は、式(10)、式(11)に示すことができる。
Figure 0006634734
式(10)、式(11)において、α、βは、電波伝搬の環境により経験的に決まる値である。Nは、単位時間内に取得した受信電力値の情報数である。Pは、アンテナゲイン推定部113により前回推定されたアンテナゲインの値Grを用いて計算された受信電力値である。アンテナゲインの値Grは、第1の実施形態で説明した計算方法により、送信局2毎に、送信局2への方向によって計算された値である。
次に、送信局方向推定部22は、それぞれの送信局2毎に、各送信局2の方向を計算する。ここでは、端末1の近隣の送信局2のうち、送信局方向推定部22が注目する送信局を送信局Aとする。送信局方向推定部22は、位置推定部21により推定された端末1の推定位置と、既知の送信局Aの位置との関係から、送信局Aの方向を計算する(ステップS203)。
また、姿勢推定部112は、第1の実施形態で説明した計算方法により、加速度センサ121、ジャイロセンサ122、地磁気センサ123からのセンサ情報を用いて、端末1の姿勢の情報を推定する。そして、姿勢推定部112は、端末1の姿勢の情報をアンテナゲイン推定部113に与える(ステップS204)。
アンテナゲイン推定部113は、第1の実施形態で説明した計算方法により、アンテナパターン情報111aを参照し、姿勢推定部112からの端末1の姿勢に情報を用いて、各送信局2からの電波の到来方向のアンテナゲインの値Grを推定する(ステップS205)。
アンテナゲイン推定部113は、アンテナゲイン推定部113により推定された各電波の到来方向に対するアンテナゲインの値Grを用いてパスロスを計算し、パスロスから送信局Aとの間の距離を推定する(ステップS206)。
位置推定部21は、前回の送信局Aとの間の推定距離と、今回の送信局Aとの間の推定距離との差分の絶対値を計算する。
そして、差分の絶対値が閾値未満の場合には、位置推定部21は、端末1と送信局Aとの間の推定距離が収束したと判断し、位置推定処理を終了する。
一方、差分の絶対値が閾値未満でない場合(差分の絶対値が閾値以上の場合)、位置推定部21は、ステップS202に戻り、最尤推定法等により端末1の位置を推定する(ステップS207)。
なお、上記の処理は、送信局Aのみの場合を例示したが、全ての送信局2についても同様の処理を行う。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、送信局の方向が不明である場合でも、電波による自端末の位置推定を行うことで、各送信局に対しての方向を推定することができる。そのため、送信局の方向推定も含めて、距離推定システムが自律的に距離推定を行うことが可能となる。
(C)他の実施形態
上述した各実施形態においても種々の変形実施形態を言及したが、本発明は、以下の変形実施形態にも適用できる。
(C−1)第1及び第2の実施形態では、端末1の受信アンテナゲインの値Grを電波到来方向に合わせて調整する場合を例示した。端末1の位置推定が可能であれば、送信局2からみた端末1の方向を認識できるため、送信アンテナゲインの値Gsについても、方向に合わせた正確な値を利用することができる。これにより、送信アンテナゲインの値Gsが正確になるため、送信局と端末1との間の距離精度も向上する。
図11は、変形実施形態に係る距離推定処理の手順を示すシーケンス図である。
ここでは、通信システムが送信局2と端末1から構成されるとする。端末1は、送信局2に対して推定した自端末1の位置情報を送る(ステップS301)。送信局2は端末1の位置情報から端末1の方向を計算し(ステップS302)、端末の方向の送信アンテナゲインGsを計算する(ステップS303)。
送信局2は、送信アンテナゲインGsの情報を端末1に送信し(ステップS304)、端末1は、方向が考慮された送信アンテナゲインGsを利用して距離を推定する。
(C−2)上述した第1及び第2の実施形態で説明した距離推定部は、受信局としての端末1が備えるシステムである場合を例示した。しかし、距離推定システムは、送信局と受信局との間で分散的に配置されて構築できるものであっても良い。
10…通信システム、1…通信端末、11及び11A…距離推定部、111…アンテナパターン情報部、111a…アンテナパターン情報、112…姿勢推定部、113…アンテナゲイン推定部、12…センサ部、121…加速度センサ、122…ジャイロセンサ122…地磁気センサ、13…無線部、21…位置推定部、22…送信局方向推定部。

Claims (8)

  1. 1又は複数の送信局から送信された電波の強度に基づいて、上記各送信局と受信局との間の距離を推定する距離推定システムにおいて、
    上記受信局の位置情報を推定する位置推定手段と、
    上記推定した受信局の位置情報を上記各送信局に通知し、上記各送信局から見た上記受信局の方向に応じた送信アンテナの各利得を取得する取得手段と、
    受信アンテナを介して受信した電波の強度を測定する電波強度測定手段と、
    受信アンテナの受信特性を示すアンテナ受信特性情報を記憶するアンテナ受信特性情報記憶手段と、
    上記受信局の姿勢情報を推定する姿勢推定手段と、
    上記受信局の姿勢情報及び上記アンテナ受信特性情報に基づいて、各電波の到来方向に対する受信アンテナの利得を推定する利得推定手段と、
    推定された上記アンテナの各利得及び各電波の強度に基づいて得られる各電波の減衰量に応じた距離を推定する距離推定手段と
    を備え
    上記距離推定手段が、推定された受信アンテナの各利得と、上記各電波の強度と、上記各送信局の送信電波の強度、及び、上記各送信局から見た上記受信局の方向に応じた上記送信アンテナの各利得とに基づいて、上記各電波の減衰量を求める
    ことを特徴とする距離推定システム。
  2. 上記距離推定手段が、上記各送信局と上記受信局との間の距離の推定を繰り返し行ない、前回の推定距離と今回の推定距離との差分値が所定値未満となった場合、推定処理を終了することを特徴とする請求項1に記載の距離推定システム。
  3. 上記利得推定手段が、上記受信局の姿勢情報に基づいて、受信する各電波の到来方向に対する傾き角度を推定し、上記アンテナ受信特性情報を参照して上記傾き角度に応じた上記受信アンテナの利得を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の距離推定システム。
  4. 定された上記受信局の位置情報と上記各送信局の位置情報とに基づいて得られる上記各送信局の方向を推定する送信局方向推定手段を備え、
    上記利得推定手段が、推定された上記各送信局の方向を各電波の到来方向として、上記受信アンテナの利得を推定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の距離推定システム。
  5. 上記姿勢推定手段が、上記受信局に設けられた慣性センサにより検出された状態変化情報と、絶対方位情報とに基づいて、上記受信局の姿勢情報を推定するものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の距離推定システム。
  6. 1又は複数の送信局から送信された電波の強度に基づいて、上記各送信局と受信局との間の距離を推定する距離推定装置において、
    上記受信局の位置情報を推定する位置推定手段と、
    上記推定した受信局の位置情報を上記各送信局に通知し、上記各送信局から見た上記受信局の方向に応じた送信アンテナの各利得を取得する取得手段と、
    受信アンテナを介して受信した電波の強度を測定する電波強度測定手段と、
    受信アンテナの受信特性を示すアンテナ受信特性情報を記憶するアンテナ受信特性情報記憶手段と、
    上記受信局の姿勢情報を推定する姿勢推定手段と、
    上記受信局の姿勢情報及び上記アンテナ受信特性情報に基づいて、各電波の到来方向に対する受信アンテナの利得を推定する利得推定手段と、
    推定された上記アンテナの各利得及び各電波の強度に基づいて得られる各電波の減衰量に応じた距離を推定する距離推定手段と
    を備え
    上記距離推定手段が、推定された受信アンテナの各利得と、上記各電波の強度と、上記各送信局の送信電波の強度、及び、上記各送信局から見た上記受信局の方向に応じた上記送信アンテナの各利得とに基づいて、上記各電波の減衰量を求める
    ことを特徴とする距離推定装置。
  7. 1又は複数の送信局から送信された電波の強度に基づいて、上記各送信局と受信局との間の距離を推定する距離推定方法において、
    受信アンテナの受信特性を示すアンテナ受信特性情報を記憶するアンテナ受信特性情報記憶手段を備え、
    位置推定手段が、上記受信局の位置情報を推定し、
    取得手段が、上記推定した受信局の位置情報を上記各送信局に通知し、上記各送信局から見た上記受信局の方向に応じた送信アンテナの各利得を取得し、
    電波強度測定手段が、受信アンテナを介して受信した電波の強度を測定し、
    姿勢推定手段が、上記受信局の姿勢情報を推定し、
    利得推定手段が、上記受信局の姿勢情報及び上記アンテナ受信特性情報に基づいて、各電波の到来方向に対する受信アンテナの利得を推定し、
    距離推定手段が、推定された上記アンテナの各利得及び各電波の強度に基づいて得られる各電波の減衰量に応じた距離を推定し、
    上記距離推定手段が、推定された受信アンテナの各利得と、上記各電波の強度と、上記各送信局の送信電波の強度、及び、上記各送信局から見た上記受信局の方向に応じた上記送信アンテナの各利得とに基づいて、上記各電波の減衰量を求める
    ことを特徴とする距離推定方法。
  8. 1又は複数の送信局から送信された電波の強度に基づいて、上記各送信局と受信局との間の距離を推定する距離推定プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    上記受信局の位置情報を推定する位置推定手段と、
    上記推定した受信局の位置情報を上記各送信局に通知し、上記各送信局から見た上記受信局の方向に応じた送信アンテナの各利得を取得する取得手段と、
    受信アンテナを介して受信した電波の強度を測定する電波強度測定手段と、
    受信アンテナの受信特性を示すアンテナ受信特性情報を記憶するアンテナ受信特性情報記憶手段と、
    上記受信局の姿勢情報を推定する姿勢推定手段と、
    上記受信局の姿勢情報及び上記アンテナ受信特性情報に基づいて、各電波の到来方向に対する受信アンテナの利得を推定する利得推定手段と、
    推定された上記アンテナの各利得及び各電波の強度に基づいて得られる各電波の減衰量に応じた距離を推定する距離推定手段と
    して機能させ
    上記距離推定手段が、推定された受信アンテナの各利得と、上記各電波の強度と、上記各送信局の送信電波の強度、及び、上記各送信局から見た上記受信局の方向に応じた上記送信アンテナの各利得とに基づいて、上記各電波の減衰量を求める
    ことを特徴とする距離推定プログラム。
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