本発明には、種々の変更及び別の構成を施すことができるが、本発明の特定の実施形態が、一例としてこれらの図面に図示されており、本明細書において詳細に説明されることになる。本発明は、開示される特定の構成に限定されるものではないと理解されるべきであり、それどころか、全ての変更物、等価物、及び代替物を本発明の思想及び範囲に属するものとして含むものである。
以下の詳細な説明では、詳細な説明の一部を構成する添付の図面を参照することとする。これらの図面では、同様の記号は通常、文脈上からそうでないことが記載されていない限り、同様の構成要素を指す。詳細な説明及び図面において記載される例示的な実施形態は、限定的であるとして解釈されてはならない。他の実施形態を利用することができ、且つ他の変更を、本明細書において提示される主題の思想又は範囲から逸脱しない限り行なうことができる。本明細書において概略説明され、且つこれらの図に例示される本開示の種々の態様は、多種多様な異なる構成に配置され、置き換えられ、組み合わされ、そして設計され、これらの構成の全ては、明示的に考慮され、且つ本開示の一部とされる。
具体的には、本明細書において開示されるのは、プリフォーム及び容器を含む製品であり、これらの製品は、これらの製品を形成する際に、現在の市販の構造に関連する処理の容易さ、及び極めて優れた構造的特性を維持しながら、又はこれらの特性を凌駕しながらより少ない量のプラスチックを利用する。
図1は、ボトル1の1つの実施形態の側面図を示している。ボトル1は、底部リブ22にまで上方に延びる底部24aを有する。底部24aに接続されて、把持部8は、複数の把持部リブ3a(すなわち、側壁リブ群)を備える。図1に示すように、把持部リブ群3a(把持部8に配置される)は、以下に更に詳細に説明されるように、リブが深リブ2aから離れて平坦及び/又は浅リブ6aになることにより、又は深リブ2aから平坦及び/又は浅リブ6aに移行することにより、深さを変えることができる。図示の実施形態では、把持部リブ群3aは、把持部8の周囲をぐるっと回り、又は角張っている。
図1を参照するに、ラベル部分10は、把持部8に接続され、且つ1つ以上のラベルパネルリブ20a(すなわち、側壁リブ群)を備える。ラベルパネル部分10は、釣鐘状部16に接続される肩部18に移行する。釣鐘状部16は、貝殻形状部(図示の形状部を含む)又は他のデザイン形状部を含むことができる、又は釣鐘状部16は、なだらかであり、且つ全体的に装飾が施されていない。釣鐘状部16は、終端部12に接続されるネック部14に接続される。ラベル部分10から、釣鐘状部16は上方に、且つ中心軸線25に対して半径方向内側に延びて、ネック部14及び終端部12に至る。終端部12は、蓋を受け入れて、内容物をボトル1に密封状態で収容するように適合させることができる。終端部12は開口部11を画定し、開口部11は、ボトル1の内部にまで延びて、飲料及び/又は他の内容物を収容する。内部は、終端部12、ネック部14、釣鐘状部16、肩部18、ラベル部分10、把持部8、又は底部24aのうちの少なくとも1つとして画定することができる。
把持部8及びラベル部分10を底部24aと釣鐘状部16との間に備え、且つほぼ中心軸線25に沿って延びて、ボトル1の内部の少なくとも一部を画定する略垂直壁は、ボトル1の側壁であると考えることができる。幾つかの実施形態では、側壁は、釣鐘状部16、肩部18、及び/又は底部24aを含むことができる。側壁の外周面(すなわち、周面)は、内部の中心軸線25に略直角になっている。側壁は、ボトル1の内部の少なくとも一部を画定する。終端部12、ネック部14、釣鐘状部16、肩部18、ラベル部分10、把持部8、及び底部24aはそれぞれ、部分に対応する該当する外周面又は円周面(すなわち、周面)(中心軸線25に略直角になっている)を画定することができる。例えば、ラベル部分10は、ラベル部分の外周面を有する。別の例として、把持部8は把持部の外周面を有する。
図1に図示される実施形態では、把持部リブ群3aの各リブは、深リブ部2aを備え、この深リブ部2aは、中間リブ部4aに移行し、次に平坦及び/又は浅リブ部6aに移行する。図1が示すように、ラベルパネルリブ群20aの各ラベルパネルリブは、深リブ部2bを備え、この深リブ部2bは、中間リブ部4bに移行し、次に平坦及び/又は浅リブ部6bに移行する。深いリブ部、中間リブ部、及び浅リブ部は、deep rib(深リブ)、middle rib(中間リブ)、shallow rib(浅リブ)と略記することもできるが、これらの用語は、これらのリブ部を把持部8、ラベル部分10、及び底部リブ22に画定するために用いられることを理解されたい。把持部の種々の深さのリブ3aは、深リブ部2aから中間リブ/部4aに移行し、次に平坦及び/又は浅リブ部6aに移行する。ラベルパネルの種々の深さのリブ20aは、深リブ2bから中間リブ/部4bに移行し、次に平坦及び/又は浅リブ6bに移行する。1つ以上の平坦及び/又は浅リブ6a、6bは、等価の陥凹コラム群7aを、複数の平坦及び/又は浅リブ6a、6bが、図1に示すように、ボトル1の垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられる箇所に形成する。複数の深リブ2a、2bは、図1に示すように、ボトル1の垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられている。
幾つかの実施形態では、ラベルパネルリブ群20aの平坦及び/又は浅リブ6bは、把持部リブ群3aの平坦及び/又は浅リブ6a、6bと垂直方向に揃えないことにより、ラベル部分10が一組の陥凹コラムを有し、且つ把持部8が別の組の陥凹コラムを有するようになる。このように、ラベル部分10の陥凹コラムは、把持部8の陥凹コラム群と垂直方向に揃えないようにすることができる。幾つかの実施形態では、ボトル1は、陥凹コラム群を把持部8にのみ、又はラベルパネル部分10にのみ有することができる。
平坦及び/又は浅リブ6a、6bが3列に揃えられる構成の図示の実施形態では、ボトルは、それに対応して、3列の陥凹コラム7aを有する。3列の陥凹コラム7aは、ボトル1の円周面の周りに等間隔で離間して配置することができ、且つ深リブ部2a、2bとはボトル円周面の反対側に位置している。3列の陥凹コラム7aが等間隔で離間して配置される場合、これらの陥凹コラム7aは、ボトル1の円周面の周りに120度ごとに離間して配置される。任意の列数の陥凹コラム7aは、ボトル1のデザインに、垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられる平坦及び/又は浅リブ6a、6bの列数を増やすか、又は減らすことにより取り入れることができる。例えば、ボトルは、わずか1列の陥凹コラム7aしか持たないようにすることができるか、又は2、3、4、5、6、7、8、又は9列の陥凹コラム7aを含む最大10列の陥凹コラム7aを有することができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つこれまでに挙げた値を含む。陥凹コラム群7aを形成する平坦及び/又は浅リブ6a、6bからなる集合体は、傾倒、押潰れ、及び/又は延伸に耐える耐性を確保する。傾倒は、ボトルを梱包している間に、且つ/又はボトルを梱包した後に、ボトルが、押潰し力(接線方向力又は他の力)を、ボトルの上に積み重なる他のボトル及び/又は他の物体から受けるときに起こってしまう。同様に、押し潰れは、垂直方向の圧縮力(又は、他の力)を、上に積み重なるボトル及び/又は他の物体から受けることによって起こってしまう。延伸は、ボトルが加圧されると起こってしまう。これらの陥凹コラム7aは、結果的に生じる力を壁に沿って底部24aに伝達し、且つボトル1の剛性を高める。把持部リブ群3a及びラベルパネルリブ群20aの深リブ2a、2bはフープ強度を確保し、このフープ強度は、普通の深さのリブ、又は深さが変化しないリブのフープ強度と等しくすることができる。底部リブ22、把持部リブ3a、及び/又はラベルパネルリブ20aを含むリブ群の個数は、ボトルのいずれかのリブ収容部の10センチメートルごとに、1〜30個の範囲で変化させることができ、例えばこれらには限定されないが、把持部8及び/又はラベルパネル部分10は、10センチメートルごとに、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、又は29個のリブを含み、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つこれまでに挙げた値を含む。リブ群の個数を測定するために使用される前述の10センチメートル部分は、長さが実際に10センチメートルである必要はない。そうではなく、10センチメートルは、リブ群が占める割合を示すために例示的に使用される。
図1を参照して上に説明したが、明らかなように、陥凹コラムの形状、機能、及び陥凹コラムの変形例は、図2〜図28を参照して説明される種々実施形態のいずれの実施形態にも適用することができる。陥凹コラムについての更なる説明は、“Plastic Container Having Sidewall Ribs with Varying Depth”と題する米国特許第8,556,098号明細書を参照されたく、この米国特許の内容全体が、本明細書において参照されることにより本明細書に組み込まれる。
引き続き図1を参照すると、底部24aはストラップリブ40aを有する。ストラップリブ40aは、本明細書において説明されるように、ボトル1の側壁に沿って終端する側壁端42aを有する。底部24aは荷重用リブ44aを有する。図1に示すように、底部24aは、2つの荷重用リブ44aを2つのストラップリブ40aの間に有する。幾つかの実施形態では、底部24aは、1、3、4、及び5個の荷重用リブ44aを2つのストラップリブ40aの間に有することができる。荷重用リブ44aは側壁端43aを有し、この側壁端43aは、底部24aに沿って、底部24aからボトル1の側壁に移行する箇所の近傍で、又は箇所で終端する。図1に示すように、荷重用リブ44aの側壁端43aは、ストラップリブ40aの側壁端42aよりも中心軸線25に沿って垂直方向に低い位置に設けることができる。幾つかの実施形態では、荷重用リブ44aの側壁端43aは、ボトル1の側壁に沿って、ストラップリブ40aの側壁端42aと同じ高さで終端させることができる。底部24aは、ストラップリブ群40aと荷重用リブ群44aとの間に形成される複数の脚部45aを有する。
ストラップリブ40aは、本明細書において説明されるように、荷重用リブ44aよりも相対的に大きく、且つ深い。図1に示すように、ストラップリブ40aは、陥凹コラム群7aと垂直方向に揃うことができる。ボトル1が、3列の陥凹コラム7aを有する場合、底部24aは、3個のストラップリブ40aを有することができる。これらのストラップリブ40aは、ボトル1の円周面の周りに等間隔で離間して配置される。3個のストラップリブ40aが等間隔で離間して配置される場合、これらのストラップリブ40aは、ボトル1の円周面の周りに120度ごとに配置される。これらの荷重用リブ44aは、陥凹コラム7aと陥凹コラム7aとの間の把持部リブ部3aと垂直方向に揃うことができる。幾つかの実施形態では、これらのストラップリブ40aは、これらの陥凹コラム7aと垂直方向に揃えないようにすることができる。幾つかの実施形態では、これらのストラップリブ40aは、ボトルの円周面の周りに不等間隔で離間して配置することができる。幾つかの実施形態では、底部24aは、陥凹コラム群7aの列数よりも多くの、又は少ないストラップリブ40aを有することができる。
図2は、図1に示す実施形態を60度回転させた状態の側面図を示している。ストラップリブ40aの側壁端42aは、陥凹コラム群7aの略中心(浅及び/又は平坦リブ2a、2bの中心点)と垂直方向に揃っている、又は陥凹コラム群7aの略中心を垂直方向に指している。図2に示すように、ストラップリブ40aは、側面から透視して見たときに凹部46aを形成する。凹部46aは、座面との脚部45aの接触面積と比較して、非常に小さい面積である。凹部46aを小さくすることにより、ブロー成形法を行なっている間に、より多量の樹脂を脚部45aの方に向かって供給し易くなる。脚部45aの位置の樹脂がより多量になると、脚部45aの耐摩耗性及び強度を高めることができる。従って、ストラップリブ群40aは、耐内圧性を、十分な量の樹脂を脚部45aに残しながら確保することにより、平坦脚底部の利点を実現するように機能することができる(すなわち、耐摩耗性、耐変形性、及び/又は耐応力割れ性を高めるために;且つ/又は脚部接触面積をより大きくして、安定性を高め、且つ荷重分布を均一にするために脚部45aの位置の樹脂をより厚くする)。
ストラップリブ40aは、本明細書において説明されるように、ほぼ底部24aの中心部(中心軸線25)から延在することができる。ストラップリブ40aは、側壁の陥凹コラム7aと底部24aとの間のストラップとして機能することができる。図2に示すように、ストラップリブ40aは、ボトル1の側壁から底部24aの中心に至るより真っ直ぐな、且つより短い経路となり、脚部45aの垂直方向高さまで延びることはない。本明細書において説明されるように、これらのストラップリブ40aは従って、非常に高い耐圧性を有する底部24aを実現する。ストラップリブ40aは、陥凹コラム7aを含む側壁と底部24aの中心部との間の力及び応力の連結部となる。
図3は、6個のストラップリブ40cを有する底部24cの1つの実施形態の側面図を示している。3個のストラップリブ40cは、陥凹コラム7aと垂直方向に揃うことができる。他の3個のストラップリブ40cは、ほぼ把持部リブ群3a及びラベルパネルリブ群20aの深リブ2a、2bと、中心軸線に沿って垂直方向に揃うことができる。これらのストラップリブ40cは、ボトル1の円周面の周りに等間隔で離間して配置される。これらのストラップリブ40cが等間隔で離間して配置される場合、これらのストラップリブ40cは、ボトルの円周面の周りに60度ごとに配置される。圧力を受けている状態では、深リブ部2a、2bは、曲がってしまって、ボトル1を三角形状にしてしまう。ボトル1の三角形状化は、把持部8及び/又はラベル部分10で起こってしまう。深リブ部2a、2bと垂直方向に揃ったこれらのストラップリブ40aは、深リブ部2a、2bが撓んでしまうのを少なくとも部分的に防止することができる。深リブ部2a、2bと垂直方向に揃ったこれらのストラップリブ40aは、外側半径方向への膨張に耐えることができ、これによって今度は、把持部8及び/又はラベル部分10での外側半径方向への膨張を防止し易くすることができる。把持部8及び/又はラベル部分10で外側半径方向への膨張を防止することにより、ボトル1の三角形状化を防止し易くすることができる。三角形状化を防止することにより、消費者が要求するボトルの丸みを保持し易くなる。更に、ボトルの丸みを保持することにより、ラベル貼り機で、ボトリング中に確実に、ボトルに正しくラベル貼りし易くなる。ラベル貼り機は、三角形状になったボトルに正しくラベル貼りすることができない。
図4は、ストラップリブ40aの1つの実施形態の上部斜視図を示している。図4に示すように、ストラップリブ40aは、ほぼ底部リブ22の周縁又は境界で終端する側壁端42aを有する。本明細書において説明されるように、図示の側壁端42aが底部リブ22で、又は底部リブ22の近傍で終端することにより、ストラップリブ40aを陥凹コラム7aに底部リブ22を介して連通させることができる。ストラップリブ40aが底部リブ22を超えて延在しないことにより、底部リブ22は、ボトル1の外周面の周りの非分断リブとして維持される。本明細書において説明されるように、底部リブ22は、梱包中、出荷中、及び/又は取り扱い中の他のボトルとの接触部位として機能することができる。非分断底部リブ22は、他のボトル又は構造物と接触する、又はぶつかるときにボトルに発生する応力及び変形に、より強く耐えることができる。従って、例えばボトルが加圧されずに利用されるか、又はボトルが比較的低い圧力で加圧されて利用される場合のように、接触部位の完全性を保持することが望ましい場合、底部リブ22は、底部リブ22で終端する、又は底部リブ22の近傍で終端するストラップリブ40aの側壁端42aで分断されない状態を保持することができる。
図5は、ストラップリブ40bが、底部リブ22を超えてボトル1の側壁に入り込んで延在する構成の底部24bの1つの実施形態の側面図を示している。図5に示すように、ストラップリブ40bの側壁端42bは、ストラップリブ40bが陥凹コラム7aと垂直方向に揃う場合の第1平坦及び/又は浅リブ6a(底部24bから数えて最初の)など、把持部8で終端させることができる。幾つかの実施形態では、ストラップリブ40bは、深リブ2a、2bと垂直方向に揃うことができ、且つ第1深リブ2a(底部24bから数えて最初の)に入り込んで終端させることができる。幾つかの実施形態では、ストラップリブ40bは、第1浅リブ6a及び/又は第1深リブ2aを通り過ぎて、例えば第2、第3、及び/又は第4把持部リブ3aの位置で終端する側壁端42aを有することができる。
図5Aは、ボトル1が、底部24dと、3個のストラップリブ40dと、6個の荷重用リブ44dと、を備える構成の別の実施形態の側面図を示している。底部24dは、ストラップリブ群40dと荷重用リブ群44dとの間に形成される複数の脚部45dを有する。ストラップリブ群40dの各ストラップリブ40dは、図1〜図2に示す実施形態に関連して説明したように、ほぼ底部24dの中心部から延び出して、把持部8の側壁端42dで終端する。これらのストラップリブ40dは、側壁のこれらの陥凹コラム7aと連携して、底部24dの側壁及び中心部に沿った曲げ、傾倒、潰れ、又は延伸に耐えることができる。図5Aに示す実施形態では、2個の荷重用リブ44dは、ストラップリブ40d群のうちの2個のストラップリブ40dの間に等間隔で離間して配置される。他の実施形態では、底部24dは、ストラップリブ40d群のうちの2個のストラップリブ40dの間に配置される2個よりも多くの、又は2個よりも少ない荷重用リブ44dを有することができる。荷重用リブ群44dの各荷重用リブ群44dは、底部24dに沿って、底部24dからボトル1の側壁に移行する箇所の近傍で、又は箇所で終端する側壁端43dを有する。図5Aに示すように、これらの側壁端43dの各側壁端43dは、側壁端42dよりも中心軸線25に沿って垂直方向に低い位置にある。しかしながら、他の実施形態では、荷重用リブ44dのこれらの側壁端43dは、ボトル1の側壁に沿って、ストラップリブ40dのこれらの側壁端42dと、中心軸線25に沿った同じ高さで終端させることができる。
図6は、6列の陥凹コラム7bを有するラベル部分10の1つの実施形態の側面図を示している。図6に示すように、ラベル部分10は、垂直方向に揃った6個の浅リブ6bを有することができる。垂直方向に揃ったこれらの浅リブ6bの各浅リブ6bが陥凹コラム7bを形成する。これらの陥凹コラム7bは、ボトル1の円周面の周りに等間隔で離間して配置される。6列の陥凹コラム7bが、ボトルの円周面の周りに等間隔で離間して配置される場合、陥凹コラム7bは、ボトル円周面の周りに60度ごとに配置される。陥凹コラム7bを更に増やすことにより、本明細書において説明されるように、ラベル部分10における場合を含む、ボトル1の三角形状化を防止し易くすることができる。浅リブ6a、6b、及び/又は陥凹コラム7a、7bは、より浅いリブが、より小さい半径方向深さを有して撓み範囲をもたらすという少なくとも部分的な根拠により、半径方向外側への撓みに、より強く耐えることができる。このようなことから、浅リブ6a、6b、及び/又は陥凹コラム7a、7bは、深リブ2a、2bよりも、内圧に耐えるより強い耐性を有する。従って、浅リブ6a、6b、及び/又は陥凹コラム7a、7bをボトルの円周面の周りにもっと多く設けることにより、ボトル1の三角形状化を阻止し易くすることができる。幾つかの実施形態では、6列の陥凹コラム7bは、6個のストラップリブ40cを有する図3に示す実施形態と組み合わせることができる。従って、本明細書において説明されるように、このような実施形態は、ラベル部分10及び把持部8の両方における三角形状化に、より強く耐えることができる。図6に示すように、6列の陥凹コラム7bがラベル部分10に設けられた状態で3列の陥凹コラム7aを把持部8に設けることにより、深リブ2aを3箇所に有する構成の把持部8の剛性を確保し易くなって、フープ強度を付与すると同時に、6列の陥凹コラム7bを有するラベル部分10における三角形状化を防止して、側壁が、特にラベル部分10で撓んでしまうのを阻止することができる。
図6Aは、ボトル1の円周面の周りに等間隔で離間して配置される6列の陥凹コラム7bを有するラベル部分10を備えるボトル1の別の実施形態の側面図を示している。この技術分野の当業者であれば、これらの陥凹コラム7bのうちの3列の陥凹コラム7bが、ボトル1の把持部8のこれらの陥凹コラム7aに揃っていることにより、陥凹コラム群7aの延長部分として機能することを理解することができるであろう。更に、図6Aに示すボトル1の実施形態は、図5Aに示す実施形態と、図6Aに示すボトル1が更に、底部リブ22を備えていることを除き、略同様である。3個のストラップリブ40dの各ストラップリブ40dは、底部リブ22を超えてボトル1の側壁に入り込むことにより、底部リブ22を120度の角度セグメントに分割している。当業者であれば、これらの陥凹コラム7a、7b、ストラップリブ群40d、及び荷重用リブ群44dだけでなく、底部リブ22の特定の実施形態の数は、本明細書において図示される数から、本発明の思想及び範囲から逸脱しない限り変えることができることを理解できるであろう。
図7は、ストラップリブ40bの1つの実施形態の上部斜視図を示している。図7に示すように、ストラップリブ40bは、本明細書において説明されるように、且つ図19を参照して具体的に説明されるように、ほぼ第1浅リブ6a(底部24bから数えて最初の)で、又はほぼ第1浅リブ6a内で直線部分45を経て終端する側壁端42bを有する。側壁端42bをボトルの把持部8に入り込むように、例えば把持部リブ3aに入り込むように延在させることにより、ストラップリブ40bを陥凹コラム7aと直接接続するか、又は連通させることができる。本明細書において説明されるように、ストラップリブ40bと陥凹コラム7aを直接連通させることにより、内圧に耐える耐性を確保し易くすることができる。本明細書において説明されるように、ストラップリブ40bと陥凹コラム7aを真っ直ぐに連通させることにより、ボトルに発生する応力を、より良好に伝達して、応力に耐える耐性を確保し易くすることができる。
図7Aは、図5Aに示すストラップリブ40dの1つの実施形態の上部斜視図を示している。図7Aに図示される実施形態では、ストラップリブ40dは、直線部分45と、側壁端42dと、を備え、側壁端42dは、ほぼ第1浅リブ6aで、又はほぼ第1浅リブ6a内で終端する。本明細書において説明されるように、これらの側壁端42dを、ボトル1の把持部8に入り込むように、例えば把持部リブ3aに入り込むように延在させることにより、本明細書において説明されるように、これらのストラップリブ40dを陥凹コラム7aと連動して機能させて、内圧に耐える耐性を確保することができる。本明細書において説明されるように、これらのストラップリブ40dとこれらの陥凹コラム7aを真っ直ぐに連通させることにより、ボトルに発生する応力を、より良好に伝達して、応力に耐える耐性を確保することができる。
図8A及び図8Bは、コラム突出コラム群をこれらの側壁に設けた構成のボトル1の種々実施形態の底部斜視図を示している。図8Aに示すように、ボトル1は、突出コラム47a、47bを有することができる。突出コラムは、直接包囲面から半径方向外側に突出し、且つ例えば、ボトル1の側壁により形成されるコラムであると考えることができる。突出コラムは、把持部8(底部リブ22を含む)の突出コラム47aと、ラベル部分10の突出コラム47bと、を有する。突出コラム47a、47bは、本明細書において説明されるように、曲げ、傾倒、及び/又は延伸に耐えることができる。突出コラム47a、47bは、突出コラム47a、47bにおける、且つ突出コラム47a、47bの近傍における半径方向外側への撓みに耐えることもできる。突出コラム47a、47bは、ほぼボトル側壁の全長又は全高に沿って、例えば底部リブ22におけるように、又は底部リブ22の近傍におけるように、本明細書において説明されるボトルが他のボトルに接触する部位の連続性を分断することなく形成される。図8Aに示すように、底部24aはストラップリブ40aを有し、ストラップリブ40aは、突出コラム47a、47bと略垂直方向に揃っている。突出コラム47a、47bがストラップリブ40aと揃うことにより、底部リブ40aが陥凹コラム7aと垂直方向に揃う構成を参照して本明細書において説明されるのとほぼ同じ、曲げ、傾倒、延伸、及び/又は底部の広がりに耐える耐性を確保することができる。
図8Bに示すように、ボトル1は押込コラム49を有することができる。押込コラムは、直接包囲面から半径方向内側に刻設され、且つ例えば、ボトル1の側壁により形成される押込コラムであると考えることができる。押込コラム40は、把持部8(底部リブ22を含む)に配置される。押込コラム49は、本明細書において説明されるように、曲げ、傾倒、及び/又は延伸に耐えることができる。押込コラム49は更に、押込コラム49の位置における、且つ押込コラムの近傍における半径方向外側への撓みに耐えることができる。押込コラム49は、本明細書において説明される所望の機能を、ボトル1の側壁の外周面から突出するのを回避しながら実現することができる。押込コラム49は、例えば底部リブ22を通過して突出することにより、底部リブ22を不連続にすることができる。不連続リブ22は、加圧ボトルに利用することができ、この場合、本明細書において説明されるように、ボトルが加圧されることに起因して得られる接触部位の耐性のうちの少なくとも相当部分が確保される。図8Aに示すように、底部24bはストラップリブ40bを有し、ストラップリブ40bは、押込コラム49と略垂直方向に揃っている。ストラップリブ40bは、押込コラム49に連続的に移行して、より良好な機能を発揮することができる。ストラップリブ40bは、ストラップリブ40bが押込コラム49に、例えば図8Bに示す底部リブ22を通過して直接移行することにより、押込コラム49と直接連通することができる。ストラップリブ40bが押込コラム49に揃って直接連通することにより、本明細書において特に、図16、図17、及び図25を参照して説明される耐圧性のあるストラップを形成し易くすることができる。押込コラム49がストラップリブ40bに揃って真っ直ぐに連通することにより、本明細書において、陥凹コラム7aに垂直方向に揃う底部リブ40bについて説明される耐性とほぼ同じ、曲げ、傾倒、延伸、及び/又は底部の広がりに耐える耐性を確保することができる。
図9は、底部24aの1つの実施形態の底部斜視図を示している。底部24aは、本明細書において説明されるように、ストラップリブ40aと、荷重用リブ44aと、を有する。底部24aはゲート52を有する。図9に示すように、底部24aはドーム54を有することができる。ドーム54は、ゲート52の周りの略全体を取り囲む領域、又はゲート52の周りの直ぐ傍に接する領域であると考えることができる。ドーム54は、底部24aの押し上げ部であると表記することができる。例えば、ドーム54は、底部24aの壁であり、この壁は、ボトルを、底部24aの脚部45aに至る底部24aの壁の残りに対して座面に垂直に載置した場合に、座面の方に向かってより急峻に傾斜する。
ストラップリブ40aは底部端56aを有し、この底部端56aは、ドーム54の近傍で、ドーム54の位置で、又はドーム54内で終端する。幾つかの実施形態では、ストラップリブ40aの底部端56aは、荷重用リブ44aの底部端58aと同様に、ドーム54領域の外部に配置することができる。ストラップリブ40aは花弁状側壁(すなわち、リブ側壁又はリブ谷壁)48aを有し、この花弁状側壁48aは、ストラップリブ40aを底部24aの一部、及び底部24aの脚部45の一部に接続する。リブ側壁48aは、底部24a及び脚部45になだらかに徐々に移行する。なだらかに徐々に移行することにより、リブ側壁48aの位置における、且つリブ側壁48aの近傍における耐内圧性を確保することができるが、その理由は、ボトル1の球面形状部がより多くなって、内圧をより良好に吸収することができるからである。ストラップリブ40aは、荷重用リブ58aよりも底部24a内で相対的に深くなって、本明細書において説明されるように、応力伝達性及び耐内圧性を確保することができる。
荷重用リブ44aは底部端58aを有し、この底部端58aは、ドーム54の位置で、ドーム54の近傍で、又はドーム54内で終端する。図9に示すように、荷重用リブ44aの底部端58aは、ストラップリブ40aの底部端56aの手前で終端することができる。荷重用リブ44aはストラップリブ40aよりも浅い。図9に示すように、荷重用リブ44aは、ストラップリブ40aについて本明細書において説明される通り、より小さなリブ側壁48a形状部を有する必要はない、又は有することができる。荷重用リブ44aから底部24a及び脚部45aへの移行は、より急激に、又は急峻に行なわれる。移行がより急峻に行なわれることにより、外部応力耐性を浅リブの側面48aについて確保することができる。ボトル1が梱包中、出荷中、及び/又は取り扱い中に押潰し力を受ける場合、荷重用リブ44aがより急峻に移行すると、本明細書において説明される曲げ、及び/又は傾倒に、例えば底部24aの完全性及び形状を保持することにより耐え易くなる。
移行がより急峻に行なわれることにより、底部24aの脚部45aへ速やかに移行することができる。移行が速やかに行なわれると、相対的に大きい脚部45eのために利用することができる底部24aの面積がより広くなる。本明細書において説明されるように、且つ図9に図示されるように、平坦脚底部24aの脚部45aがより大きくなることにより、座面との樹脂接触領域をより大きくすることができる。より多くの樹脂部分が座面に接触することにより、底部24aの耐摩耗性及び安定性をより高めることができる。
図9に示すように、リブ側壁48aは、ストラップリブ40a自体に、壁48aから脚部45aへの移行よりも急激に、又は急峻に移行することができる。ストラップリブ40a自体において、より急激に移行することにより、より高い剛性がストラップリブ40aに付与されて、本明細書において説明される内圧に起因する撓みに耐える、又は撓みを阻止することができる。
図10は、底部24bの1つの実施形態の底部斜視図を示している。底部24bは、本明細書において説明されるように、ストラップリブ40bと、荷重用リブ44bと、を有する。ストラップリブ40bは底部端56bを有し、底部端56bは、ドーム54の近傍で、ドーム54の位置で、又はドーム54内で終端する。図10に示すように、ストラップリブ40bの底部端56bは、ゲート52の略近傍で、又はゲート54の位置で終端することができる。荷重用リブ44bは底部端58bを有し、底部端58bは、ドーム54の近傍で、ドーム54の位置で、又はドーム54内で終端する。図10に示すように、荷重用リブ44bの底部端58bは、ストラップリブ40bの底部端56bの手前で終端することができる。ストラップリブ40bの底部端56b、及び/又は荷重用リブ44bの底部端58bをゲート52の略近傍で、又はゲート52の位置で終端させることにより、本明細書において説明される内圧に耐える更に高い耐性を底部24bに付与することができることにより、例えば底部24bの広がりを防止し易くすることができる。ストラップリブ40bの底部端56bをゲート52の略近傍で、又はゲート52の位置で終端させることにより、ゲート52(又は、ゲート52の近傍)から側壁端42bまで連続するストラップリブ40bを設けることができる。図7及び図10に示すように、側壁端42bは、第1浅リブ6aの位置で終端し、且つ陥凹コラム7aと真っ直ぐに連通することができる。陥凹コラム7aからゲート52まで連続していることにより、ラベル部分10の上部からゲート52に達する、耐圧性のある略連続する帯状部又はストラップを設けることができる。略連続する耐圧性のあるストラップ9a、9b(図16及び図17)は、本明細書において説明されるように、内圧に対するより高い耐性を付与することができる。
図11は、底部24cの1つの実施形態の底部斜視図を示している。底部24cは、本明細書において説明されるように、ストラップリブ40cと、荷重用リブ44cと、を有する。図11に示すように、底部24cはド―ムを有していない。底部24cの壁は、ゲート52から直接、半径方向に延在している。ドームを有していないことにより、樹脂だまりがゲート52の近傍に形成されるのを防止し易くしている。樹脂だまりが形成されるのを回避することにより、無駄になる樹脂を減らすことができる。図11に示すように、ドーム54がない場合、ストラップリブ40cは、ゲート52まで真っ直ぐに、又はほぼ連続して延在することができる。ストラップリブ40cは、ゲート52の略近傍で、又はゲート52の位置で、ゲート52の近傍の壁に、又はゲート52自体になだらかに移行するように終端することができる。ゲート52、ゲート52の周りの壁、底部端43c、及び/又はストラップリブ40cからなだらかに移行することにより、底部24cの更に均一な壁、又は更に均一な表面が、特に底部の広がりによる撓みの殆どが発生するゲート52の周りに形成されるようになる。更に均一な壁形状部は、本明細書において説明されるように、内圧により強く耐えることができ、特にボトルの延伸、及び底部の広がりに対する耐性を確保することができる。内圧に対する耐性は、底部24cの広がりを阻止する6個のストラップリブ43cを設けることにより更に高まる。内圧に耐えるストラップリブ40cを更に多くする場合、底部24cが、圧力が上昇して広がる可能性は低くなる。更に、底部24cの更に大きな割合部分が、リブ側壁48cにより形成され、これにより、本明細書において説明されるように、リブ側壁48cの球面によって表面積の増加が可能になって耐内圧性を高めることができる。
図11Aは、図5Aに示す底部24dの1つの実施形態の底部斜視図を示している。底部24dは、本明細書において説明されるように、ストラップリブ群40dと、荷重用リブ群44d、を備える。図11Aに示す底部24dは更に、ゲート52と、ドーム54と、を備える。底部24dのこれらの壁は、ゲート52から直接、半径方向に延在している。ストラップリブ群40dの各ストラップリブ40dは底部端56dを有し、底部端56dは、ゲート52の周囲の近傍のドーム54内で終端する。他の実施形態では、これらの底部端56dは、ドーム54の周囲の近傍で、又は周囲で終端することができる。更に他の実施形態では、これらの底部端56dは、これらの荷重用リブ44dの底部端58dと同様に、ドーム54領域の外部に配置することができる。これらのストラップリブ40dの各ストラップリブ40dは、2つのリブ側壁(すなわち、谷壁)48dを有し、これらのリブ側壁48dは、ストラップリブ40dを底部24dの一部、及び脚部45dの一部に接続する。これらのリブ側壁48dの各リブ側壁48dは、底部24d及び脚部45dになだらかに徐々に移行する。なだらかに徐々に移行することにより、これらのリブ側壁48dの位置における、且つこれらの側壁48dの近傍における耐内圧性を確保することができるが、その理由は、ボトル1の球面形状部が更に多くなって、内圧をより良好に吸収することができるからである。これらのストラップリブ40dは、これらの荷重用リブ44dよりも底部24d内で相対的に深くなって、本明細書において説明されるように、応力伝達性及び耐圧性を確保することができる。
上に説明したように、これらの荷重用リブ44dの各荷重用リブ44dは底部端58dを備え、底部端58dはドーム54の位置で、ドーム54の近傍で、又はドーム54内で終端する。図11Aの実施形態に図示されているように、これらの荷重用リブ44dの底部端58dは、これらのストラップリブ40dの底部端56dの手前で終端する。これらの荷重用リブ44dは、これらのストラップリブ40dよりも浅い。図11Aに詳細に図示されているように、これらの荷重用リブ44dは、これらのストラップリブ40dについて説明したように、より小さなリブ側壁48d形状部を有する。従って、これらの荷重用リブ44dの各荷重用リブ44dから底部24dの脚部45dへの移行が更に急激に、又は更に急峻に行なわれることにより、より大きなリブ側壁48d形状部を有する場合に可能となるよりも高い外部応力耐性を確保することができる。この技術分野の当業者であれば理解できることであるが、これらの荷重用リブ44dgがより急峻に移行することにより、本明細書において説明される曲げ、及び/又は傾倒に、例えばボトル1が梱包中、出荷中、及び/又は取り扱い中に押潰し力を受ける場合の底部24dの完全性及び形状を保持することにより耐え易くなる。
図12〜図15は、本明細書において説明される種々の底部の実施形態の底面図を示している。図12〜図14は、ゲート52の方により近接する底部端56a〜56d、58a〜58dのうちの幾つかの底部端が徐々に進入する様子を示す一連の底部を示している。例えば、本明細書において説明されるように、荷重用リブ40bの底部端56bは、荷重用リブ40aの底部端56aよりもドーム54内のゲート52に近接している。別の例として、本明細書において説明されるように、荷重用リブ40bの底部端58bは、荷重用リブ44aの底部端58aよりもドーム54内のゲート52に近接している。図12及び図13に示すように、荷重用リブ44a、44bの底部端58a、58bは、ストラップリブ40a、40bの底部端56a、56bよりもゲート52から半径方向に遠く離れている。図14に示すように、これらの荷重用リブ44dの底部端58dは、ゲート52から半径方向に、ストラップリブ40dの底部端56dと同じ等距離だけ離れている。幾つかの実施形態では、ストラップリブ40a、40b、40c、40dの底部端56a、56b、56c、56dが、ゲート52により近接して位置することにより、本明細書において説明されるように、より高い耐内圧性を確保することができる。幾つかの実施形態では、荷重用リブ44a、44b、44c、44dの底部端58a、58b、58c、58dがゲート52により近接して位置することにより、本明細書において説明されるように、より高い耐内圧性を確保することができるが、耐内圧性の大部分は、ストラップリブ40a、40b、40c、40dによって依然として確保される。荷重用リブ44a、44b、44c、44dの底部端58a、58b、58c、58dがゲート52に、ストラップリブ40a、40b、40c、40dの底部端56a、56b、56c、56dと同じく、より近接して延在すると、ストラップリブ40a、40b、40c、40dによって確保される耐圧性を補完することができる。
図15に示すように、ドーム54がない底部24cの1つの実施形態は、更に均一な壁をゲート52の周りに形成する。これらのストラップリブ40cは、ゲート52から延びる、又はゲート52の周りを取り囲む更になだらかな、又は連続する延長部分とすることができる。ゲート52から延びる、又はゲート52の周りを取り囲む連続延長部分により、ゲート52からラベル部分10の上部まで延在する耐圧力性ストラップ9c(図17)を形成し易くなる。連続耐圧力性ストラップ9cは、本明細書において説明されるように、内圧に、より強く耐えることができ、特にボトル延伸、及び底部の広がりに対する耐性を確保することができる。
図16Aは、図2に示すボトル1の1つの実施形態の中心軸線25に沿った断面を示している。図16Aに示すように、平坦リブ又は陥凹コラム7aは、深リブ部2a、2b(例えば、実施形態が3列の陥凹コラム7aを有する場合)のボトル円周面の反対側に位置している。図示の実施形態では、底部リブ22は、ボトル1の円周面全体を通じて一定の断面を有する。幾つかの実施形態では、底部24の直径Ldは、ボトル1の他のいずれの直径よりも、0.5〜2ミリメートル、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、又は1.9ミリメートルだけ大きく、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。ボトル1の最大直径がLdである実施形態では、ボトル1は、生産ライン中及び/又は梱包中の略同様の他のボトル群との接触部位を単に底部24aに1箇所だけ有する。更に、底部24aの直径Ldがより大きくなると、底部24aに何らかのダメージが加わる場合の安定性を向上させることができる。図16Aに示すように、肩部18の位置での直径Lsは直径Ldに等しくすることができ、これにより、生産ライン中及び/又は梱包中の略同様の他のボトル群との2箇所の接触部位を肩部18及び底部24aに設けることができる。幾つかの実施形態では、ボトル1のいずれの部分の直径(群)も変えることができ、この場合、複数箇所の直径を最大にすると、生産ライン中及び/又は梱包中の接触部位を複数箇所に設けることができる。これらのボトルは、接触部位を1箇所だけ有するか、又は複数箇所に有するかのいずれかとすることができる。
図16Aに示すように、ストラップリブ40aは、陥凹コラム7aと垂直方向に揃うことができる。ストラップリブ40a及び陥凹コラム7aは一体となって耐圧性バンド9aを形成することができ、この耐圧性バンド9aは、ゲート52からラベル部分10の上部、又は陥凹コラム7aの上部まで非常に長く延在している。耐圧性バンド9aは、ボトル1の底部24a及び側壁に大部分が作用する内圧に対する耐性を確保して、例えば本明細書において説明される延伸、及び/又は底部の広がりを阻止することができる。
図16B及び図16Cは、深リブ2a、2bが、中間リブ4a、4bの深さよりも深い深さであり、中間リブ4a、4bの深さが、平坦及び/又は浅リブ6a、6bの深さよりも深い構成の実施形態を示している。種々の深さと深さとの間の移行は、図1Aに示すように、なだらかに行なわれる。幾つかの実施形態では、この移行は、種々の深さ部分、又は種々の深さ部を結ぶ階段状変化のような他の或る形状で行なわれてもよい。図示の実施形態では、把持部リブ3a(すなわち、側壁リブ群)は、3個の深リブ部2aと、6個の中間リブ部4aと、3個の平坦及び/又は浅リブ部6aと、を有する。本明細書において開示されるように、“部分”という用語は、種々の深さのリブについて表記される“部”という用語と同じ意味とすることができる。
図16Bを参照するに、垂直軸線又は中心軸線25に沿って下方に見たときのボトル1の断面を示す1つの実施形態は、把持部リブ3aの断面を示している。本明細書において開示されるように、“vertical axis”という用語は、“central axis”という用語と同じ意味とすることができる。把持部リブ3aの深さは、深リブ2aから平坦及び/又は浅リブ6aの深さに変化する。1個以上の平坦及び/又は浅リブ6aは、等価の陥凹コラム群7aを、複数の平坦及び/又は浅リブ6aが図1及び図2に示すように、ボトル1の垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられる複数部分に形成する。複数の深リブ2aは、図1及び図2に示すように、ボトル1の垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられている。複数の中間リブ4aは、図1及び図2に示すように、ボトル1の垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられている。
平坦及び/又は浅リブ部6aが一直線に3列に揃った状態の図示の実施形態では、ボトル1はそれに応じて、3列の陥凹コラム7aを有する。3列の陥凹コラム7aは、ボトルの円周面の周りに等間隔で離間して配置され、且つ深リブ部2aとは、ボトル円周面の反対側に位置している。しかしながら、これらの平坦及び/又は浅リブ6aは、ボトル1の円周面の周りに不等間隔で離間して配置されるようにしてもよい。更に、任意の列数の陥凹コラム7aをボトル1のデザインに、垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられる平坦及び/又は浅リブ群6aの列数を増やすか、又は減らすことにより取り入れることができる。例えば、ボトルは、1列だけという少ない列数の陥凹コラム7aを有するか、又は2、3、4、5、6、7、8、又は9列の陥凹コラム7aを含む最大10列の陥凹コラム7aを有することができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。図示の実施形態では、陥凹コラム7aを形成する平坦及び/又は浅リブ群6aからなるこれらの集合体は、傾倒、及び/又は潰れ、及び/又は延伸に対する耐性を確保することができる。傾倒は、ボトル梱包中、及び/又はボトル梱包後に、ボトルが押潰し力(接線方向力又はその他の力)をボトルの上部に積み重なる他のボトル群及び/又は他の物体から受ける場合に生じてしまう。同様に、押潰れは、ボトル群及び/又はボトルの上に積み重なる他の物体から圧縮力(又は、他の力)を垂直方向に受けることにより生じてしまう。延伸は、ボトルが加圧されるときに生じてしまう。図示の実施形態では、これらの陥凹コラム7aは、結果的に生じる接線方向力又は圧縮力を壁に沿って底部24aに伝達してボトル1の剛性を高める。把持ラベルリブ3aの深リブ群2aは、普通の深さのリブ群のフープ強度と同等であるとすることができるフープ強度を確保することができる。平坦及び/又は浅リブ部6aの場合と同じように、これらの深リブ部2aは、2、3、4、5、6、7、8、又は9個の深リブ部2把持パネルリブを含む、1〜10個の範囲で変化する個数の深リブ部とすることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。
図16Bが示すように、特定の実施形態は、三角形状又は平坦及び/又は浅リブ6aが占める割合を最小限に抑えて、ボトル円周面の21、22、23、24、25、26、27、28、又は29%を含む20〜30%とすることにより、ボトル円周面の71、72、73、74、75、76、77、78、又は79%を含む該当する70〜80%の割合の部分を台形状又は深リブ2a、及び中間リブ4aとすることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。しかしながら、三角形状リブ又は台形状リブ、又はこの技術分野で公知の他の形状のリブを任意の割合で利用することができる。
図16Bを参照するに、垂直軸線又は中心軸線25に沿って下方に見たときのボトル1の断面を示す1つの実施形態は、ラベルパネルリブ20a(すなわち、側壁リブ群)の断面を示している。ラベルパネルリブ20aの深さは、深リブ群2bから平坦及び/又は浅リブ群6bの深さに変化する。1個以上の平坦及び/又は浅リブ6bは、等価の陥凹コラム群7aを、複数の平坦及び/又は浅リブ6bが図1及び図2に示すように、ボトル1の垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられる複数部分に形成する。これらの陥凹コラム7aは、本明細書において説明されるように、把持部8の1つ以上の平坦及び/又は浅リブ6aを含むことができる。複数の深リブ2bは、図1及び図2に示すように、ボトル1の垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられている。複数の中間リブ4bは、図1及び図2に示すように、ボトル1の垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられている。
平坦及び/又は浅リブ部6bが一直線に3列に揃った状態の図示の実施形態では、ボトル1はそれぞれ、3列の陥凹コラム7aを有する。これらのラベルパネルリブ20aの平坦及び/又は浅リブ6bは、これらの把持部リブ3aの平坦及び/又は浅リブ6aと垂直軸線又は中心軸線25に沿って垂直方向に揃えられることができることにより、3列の陥凹コラム7aを形成することができる。従って、幾つかの実施形態では、これらの陥凹コラム7aは、例えば図1に示すように、ボトル1の側壁(例えば、高さ、及び/又は長さ)の大部分、又は略全体に沿って延在することができる。
幾つかの実施形態では、これらのラベルパネルリブ20aの平坦及び/又は浅リブ6bは、これらの把持部リブ3aの平坦及び/又は浅リブ6aと垂直方向に揃えないことにより、ラベル部分10が、一組の陥凹コラム群を有するようになり、且つ把持部8が、別の組の陥凹コラム群を有するようになる。このように、ラベル部分10の陥凹コラムは、把持部8のこれらの陥凹コラムと垂直方向に揃えないようにすることができる。
ラベル部分10の複数の深リブ2bは、図1及び図2に示すように、把持部8の複数の深リブ2aと垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられることができる。幾つかの実施形態では、ラベル部分10の複数の深リブ2bは、把持部8の複数の深リブ2aと垂直方向に揃えないようにすることができる。ラベル部分10の複数の中間リブ4bは、図1及び図2に示すように、把持部8の中間リブ群4aと垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられることができる。幾つかの実施形態では、ラベル部分10の複数の中間リブ4bは、把持部8の中間リブ群4aと垂直方向に揃えないようにすることができる。
図示の実施形態では、3列の陥凹コラム7aは、ボトルの円周面の周りに等間隔で離間して配置され、且つこれらの深リブ部2bとはボトル円周面の反対側に位置している。しかしながら、平坦及び/又は浅リブ6a、6bは、ボトルの円周面の周りに不等間隔で離間して配置されるようにしてもよい。更に、任意の列数の陥凹コラム7aをボトル1のデザインに、垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられる平坦及び/又は浅リブ6a、6bの列数を増やすか、又は減らすことにより取り入れることができる。例えば、ボトル1は、1列だけという少ない列数の陥凹コラム7aを有するか、又は2、3、4、5、6、7、8、又は9列の陥凹コラム7aを含む最大10列の陥凹コラム7aを有することができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。図示の実施形態では、陥凹コラム7aを形成する平坦及び/又は浅リブ群6bからなるこれらの集合体は、本明細書において説明されるように、傾倒、潰れ、及び/又は延伸に対する耐性を確保することができる。図示の実施形態では、これらの陥凹コラム7aは、結果的に生じる接線方向力又は圧縮力を壁に沿って底部24aに伝達し、且つボトル1の剛性を高める。ラベルパネルリブ20aの深リブ群2bは、普通の深さのリブ群のフープ強度と同等であるとすることができるフープ強度を確保することができる。これらの平坦及び/又は浅リブ部6bの場合と同じように、これらの深リブ部2bは、2、3、4、5、6、7、8、又は9個の深リブ部2bを含む1〜10の範囲で変化する個数の深リブをラベルパネルリブ20aに含むことができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。
深リブ2aの深さDdは、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、又は2.9ミリメートルを含む1〜10ミリメートルの範囲で、又は1〜9、1〜7、1〜5、又は1〜3ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。
ラベルパネルリブ20a(すなわち、深リブ2b)の深さDLは、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、又は4.9ミリメートルを含む0.5〜10ミリメートルの範囲で、又は0.5〜9、0.5〜7、0.5〜5、又は0.5〜3ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。
中間リブ4aの深さDmは、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、又は4.9ミリメートルを含む0.5〜5ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。中間リブ4aの深さDmに対する深リブ2aの深さDdの比は、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、又は19:1を含む1:1〜20:1の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。
浅リブ6aの深さDfは、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、又は2.4ミリメートルを含む0〜2.5ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。平坦及び/又は浅リブ6aのDfに対する深リブ2aのDdの比は、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、20:1、21:1、22:1、23:1、24:1、25:1、26:1、27:1、28:1、又は29:1を含む、又は1:1〜90:1、1:1〜80:1、1:1〜70:1、1:1〜60:1、1:1〜50:1、1:1〜40:1、1:1〜30:1、1:1〜20:1の範囲を含む1:1〜100:1の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含み、Dfがゼロであることにより比が無限大になる場合を含む。平坦及び/又は浅リブ6aのDfに対する中間リブ4aのDmの比は、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、20:1、21:1、22:1、23:1、又は24:1を含む、又は1:1〜40:1、1:1〜30:1、1:1〜20:1の範囲を含む1:1〜50:1の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含み、Dfがゼロであることにより比が無限大になる場合を含む。
平坦及び/又は浅リブ6bの深さDsは、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、又は2.4ミリメートルを含む0〜2.5ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。平坦及び/又は浅リブ6bのDsに対する深リブ2aのDdの比は、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、20:1、21:1、22:1、23:1、24:1、25:1、26:1、27:1、28:1、又は29:1を含む、又は1:1〜90:1、1:1〜80:1、1:1〜70:1、1:1〜60:1、1:1〜50:1、1:1〜40:1、1:1〜30:1、又は1:1〜20:1の範囲を含む1:1〜100:1の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含み、Dsがゼロであることにより比が無限大になる場合を含む。平坦及び/又は浅リブ6bのDsに対する深リブ2bのDLの比は、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、20:1、21:1、22:1、23:1、24:1、25:1、26:1、27:1、28:1、又は29:1を含む、又は1:1〜90:1、1:1〜80:1、1:1〜70:1、1:1〜60:1、1:1〜50:1、1:1〜40:1、1:1〜30:1、又は1:1〜20:1の範囲を含む1:1〜100:1の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含み、Dsがゼロであることにより比が無限大になる場合を含む。平坦及び/又は浅リブ6bのDsに対する中間リブ4a、4bのDmの比は、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、20:1、21:1、22:1、23:1、又は24:1を含む、又は1:1〜40:1、1:1〜30:1、又は1:1〜20:1の範囲を含む1:1〜50:1の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含み、Dsがゼロであることにより比が無限大になる場合を含む。平坦及び/又は浅リブ6bのDsに対する深リブ2bのDLの比は、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、10:1、11:1、12:1、13:1、14:1、15:1、16:1、17:1、18:1、19:1、20:1、21:1、22:1、23:1、24:1、25:1、26:1、27:1、28:1、又は29:1を含む、又は1:1〜90:1、1:1〜80:1、1:1〜70:1、1:1〜60:1、1:1〜50:1、1:1〜40:1、1:1〜30:1、又は1:1〜20:1の範囲を含む1:1〜100:1の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含み、Dsがゼロであることにより比が無限大になる場合を含む。
図17は、図3に示すボトル1の1つの実施形態の中心軸線25に沿った断面を示している。図17に示すように、平坦リブ又は陥凹コラム7aは、これらの深リブ部2aのボトル円周面の反対側に位置している(例えば、3列の陥凹コラム7aを有する実施形態の場合)。図示の実施形態では、底部リブ22は、ボトル1の円周面全体を通じて一定の断面を有する。Ld及びLsを含む種々の直径の特徴及び機能は、本明細書において説明される通りに利用することができる。
図17に示すように、ストラップリブ40cは、陥凹コラム7aと垂直方向に揃うことができる。別のストラップリブ40cは、深リブ部2a、2bと垂直方向に揃うことができる。図示の実施形態では、2個のストラップリブ40cと陥凹コラム7aが一体となって、耐圧性バンド9cを形成することができ、この耐圧性バンド9cは、これらの深リブ2aの近傍の底部リブ22からゲート52を通過して、ラベル部分10の上部、又は陥凹コラム7aの上部まで非常に長く延在している。耐圧性バンド9cは、底部24c内をほぼ連続的に伝わってボトル1の側壁にまで伝達される内圧に耐える耐性を確保して、例えば本明細書において説明される延伸、及び/又は底部の広がりを阻止することができる。幾つかの実施形態では、他のストラップリブ40cは別の陥凹コラム7aと垂直方向に揃うことができ、この場合、例えばボトル1は6列の陥凹コラム7aを有する。耐圧性バンドは、2列の陥凹コラム及び2個のストラップリブを組み合わせることにより形成することができる。耐圧性バンドは、ボトル1の一方の側面のラベル部分10の上部からボトル1の一方の側面の側壁に沿って下方に向かって行ってゲート52を通過し、ボトル1の他方の側面の側壁に沿って上方に向かって行って、ボトル1の他方の側面のラベル部分10の上部まで延在することができるので耐圧性を、本明細書において説明される通りに、且つボトル1の長手方向外周面全体に亘って(中心軸線25に沿った側壁の位置で、且つ中心軸線を通る底部24cの位置で)略連続して確保することができる。例えば、図25は、このような実施形態を示している。
図18は、図16Aに示す底部24aの1つの実施形態の中心軸線25に沿った断面を示している。図18に示すように、底部24aはストラップリブ40aを有し、ストラップリブ40aは、底部端56aを起点として、正の上方傾斜角θ1aで(ボトル1の底部24aの座面に対して)ボトル1の側壁に向かって延在している。異なる表現をすると、ストラップリブ40aは、上方に向かって延在してボトル1の側壁に接続される手前では、底部端56a表面を起点として、座面に向かって延在していない、又は座面に、より接近して行くことがない。座面に対してストラップリブ40aがボトル1の側壁に向かって直ぐに、又はほぼ直ぐに上方/正傾斜角θ1aで延出することにより、内圧に起因するゲート52及びドーム54の撓みを阻止し易くすることができる。本明細書において説明されるように、上方/正傾斜角θ1aで延在してボトル1の側壁に側壁端42aで接続されることにより、内圧に起因するゲート52及びドーム54の撓みを更に阻止し易くすることができる。幾つかの実施形態では、角度θ1aは、最初はゼロとすることができ、そしてストラップリブが底部端56aから離れて側壁端42aに向かって進むにつれて、半径部R1aに沿って正方向に増加する。幾つかの実施形態では、底部端56aを起点とする角度θ1aが、より大きくなると、耐圧性がより高くなる。幾つかの実施形態では、角度θ1aは、5〜55度、10〜55度、15〜50度、20〜45度、25〜35度、20〜30度を含み、且つ最大45度、最大40度、最大35度、最大30度、最大25度、及び最大20度を含む0〜60度の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。幾つかの実施形態では、角度θ1aは、最初は、底部端56aを基準とする負の値とすることができ、この場合、本明細書において説明されるように、且つ本明細書において開示される特徴及び機能の範囲から逸脱しない範囲で、ストラップリブ40aの半径部(湾曲部)によって、ストラップリブ40aを側壁端42aに向かって湾曲させることができる。
ストラップリブ40aは、底部端56aから側壁端42aまで、1つ以上の半径部に沿って延在する。図18に示すように、ストラップリブ40aは底部端56aから半径R1で延在し、そして半径R2aに移行して、底部リブ22の近傍の、又は底部リブ22の位置の側壁端42aで終端する。幾つかの実施形態では、半径R1aは、25〜75、30〜65、35〜60、40〜55を含み、且つ50ミリメートルを含む20〜80ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含み、この場合、例えばボトル1の直径(Ld及び/又はLs)は、30〜40、30〜50、40〜60、50〜70、60〜80、40〜190、50〜180、60〜170、70〜160、80〜150、90〜140、100〜130、及び110〜120ミリメートルを含む30〜200ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。ボトル直径に対する半径R1の比は、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、及び1:9を含む8:1〜1:10の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。幾つかの実施形態では、半径R2aは、5〜10、5〜20、5〜10、1〜10、1〜5、及び10〜20ミリメートルを含む1〜25ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含み、この場合、例えばボトル1の直径(Ld及び/又はLs)は、30〜40、30〜50、40〜60、50〜70、60〜80、40〜190、50〜180、60〜170、70〜160、80〜150、90〜140、100〜130、及び110〜120ミリメートルを含む30〜200ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。ボトル直径に対する半径R2aの比は、1:10、1:20、1:30、1:40、1:50、1:60、1:70、1:80、1:90、1:100、1:120、1:130、1:140、1:150、1:160、1:170、1:180、1:190を含む1:1〜1:200の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。上記範囲及び/又は比は、一例として提示されている。幾つかの実施形態では、ストラップリブ40aの半径、及び/又はボトル又は他の種類の容器の直径は、例えば樽型容器におけるように、上記範囲及び/又は比よりも大きくすることができる。
幾つかの実施形態では、半径R1a及び/又は半径R2aは、非常に大きい、又は無限大である。別の表現をすると、ストラップリブ40aは、底部端56aから側壁端42aに向かって真っ直ぐに、又はほぼ真っ直ぐにすることができる。真っ直ぐなストラップリブは、更に大きな圧力に耐えることができる。1つ以上の曲率半径をストラップリブに付与することにより、ブロー成形法を向上させて、ブロー成形が不完全なボトルの耐圧性を低くしてしまうのを防止し易くすることができる。幾つかの実施形態では、ストラップリブ40aは、例えば図19を参照して説明されるように、湾曲部分及び直線部分からなる複合リブである。
幾つかの実施形態では、半径R1aから半径R2aへの移行41a(又は、ストラップリブが2つ以上の半径を有する場合の1つ以上の移行)は、ストラップリブ40aに沿ったいずれの箇所でも生じ得る。図18に示すように、半径R1aから半径R2aへの移行41aは、高さH1aの位置で生じ得る。幾つかの実施形態では、高さH1aは、10〜25及び15〜20の範囲を含む5〜30ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含み、この場合、例えばボトル1の高さは、80〜290、90〜270、100〜260、110〜250、120〜240、130〜230、140〜220、150〜210、160〜200、170〜190ミリメートルを含む65〜300ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。ボトル高さに対する高さH1aの比は、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:11、1:12、1:13、1:14、1:15、1:20、1:25、1:30、1:40、1:45、1:50、及び1:55を含む1:3〜1:60の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。上記範囲及び/又は比は、一例として提示されている。幾つかの実施形態では、高さH1a、及び/又はボトル又は他の種類の容器の高さは、例えば樽型容器におけるように、上記範囲及び/又は比よりも大きくすることができる。
図19は、図17に示す底部24bの1つの実施形態の中心軸線25に沿った断面を示している。図19に示すように、底部24bはストラップリブ40bを有し、ストラップリブ40bは、側壁端56bを起点として、正の上方傾斜角θ1bで(ボトル1の底部24bの座面に対して)ボトル1の側壁に向かって延在している。異なる表現をすると、ストラップリブ40aは、上方に向かって延在してボトル1の側壁に接続される手前では、座面に向かって延在していない、又は座面に、より接近して行くことがない。座面に対してストラップリブ40aがボトル1の側壁に向かって直ぐに、又はほぼ直ぐに上方/正傾斜角θ1bで延出することにより、内圧に起因するゲート52及びドーム54の撓みを阻止し易くすることができる。本明細書において説明されるように、側壁端42bのボトル1の側壁との接続部に上方/正傾斜角θ1bで合体することにより、内圧に起因するゲート52及びドーム54の撓みを更に阻止し易くすることができる。幾つかの実施形態では、角度θ1bは、最初はゼロとすることができ、そしてストラップリブが底部端56bから離れて側壁端42bに向かって進むにつれて、半径部R1bに沿って正方向に増加する。幾つかの実施形態では、底部端56bを起点とする角度θ1bが、より大きくなると、耐圧性がより高くなる。幾つかの実施形態では、角度θ1bは、5〜50度、10〜55度、15〜50度、20〜45度、25〜35度、20〜30度を含み、且つ最大45度、最大40度、最大35度、最大30度、最大25度、及び最大20度を含む0〜60度の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。幾つかの実施形態では、角度θ1bは、最初は、底部端56bを基準とする負の値とすることができ、この場合、本明細書において説明されるように、且つ本明細書において開示される特徴及び機能の範囲から逸脱しない範囲で、ストラップリブ40bの半径部(湾曲部)によって、ストラップリブ40bを側壁端に向かって湾曲させることができる。
ストラップリブ40bは、底部端56bから側壁端42bまで、1つ以上の半径部に沿って延在する。図19に示すように、ストラップリブ40bは底部端56bから半径R1bで延在し、そして半径R2bに底部リブ22を通過して移行41bし、続いて直線部分45に移行することにより、本明細書において説明されるように、第1浅リブ6aの近傍の、位置の、第1浅リブ6a内の側壁端42bで終端する。幾つかの実施形態では、半径R1bは、25〜80、30〜70、35〜65、40〜60、45〜55を含み、且つ50ミリメートルを含む20〜85ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含み、この場合、例えばボトル1の直径(Ld及び/又はLs)は、30〜40、30〜50、40〜60、50〜70、60〜80、40〜190、50〜180、60〜170、70〜160、80〜150、90〜140、100〜130、及び110〜120ミリメートルを含む30〜200ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。ボトル直径に対する半径R1bの比は、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、及び1:9を含む9:1〜1:10の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。幾つかの実施形態では、半径R2bは、5〜25、5〜20、5〜10、1〜10、及び10〜20ミリメートルを含む0〜30ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含み、この場合、例えばボトル1の直径(Ld及び/又はLs)は、30〜40、30〜50、40〜60、50〜70、60〜80、40〜190、50〜180、60〜170、70〜160、80〜150、90〜140、100〜130、及び110〜120ミリメートルを含む30〜200ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。ボトル直径に対する半径R2bの比は、1:10、1:20、1:30、1:40、1:50、1:60、1:70、1:80、1:90、1:100、1:120、1:130、1:140、1:150、1:160、1:170、1:180、1:190を含む1:1〜1:200の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む、又は半径R2bがゼロになる場合の無限大を含む。上記範囲は、一例として提示されている。幾つかの実施形態では、ストラップリブの半径、及び/又はボトル又は他の種類の容器の直径は、例えば樽型容器におけるように、上記範囲及び/又は比よりも大きくすることができる。
幾つかの実施形態では、半径R1b及び/又は半径R2bは、非常に大きい、又は無限大である。別の表現をすると、ストラップリブ40bは、底部端56bから側壁端42bに向かって真っ直ぐに、又はほぼ真っ直ぐにすることができる。真っ直ぐなストラップリブは、更に大きな圧力に耐えることができる。1つ以上の曲率半径をストラップリブに付与することにより、ブロー成形法を向上させて、ブロー成形が不完全なボトルの耐圧性を低くしてしまうのを防止し易くすることができる。幾つかの実施形態では、ストラップリブ40bは、本明細書において説明されるように、底部側壁端42bから底部端56bに至るストラップリブ40bに沿ったいずれかの箇所に配置される1つよりも多くの直線部分45を有する。これらの直線部分45は、ストラップリブ40bの湾曲部分及び/又は他の直線部分に接続されるように配置することができる。これらの直線部分45は、側壁端42bから底部端56bに至るストラップリブ40bの略全長を含む任意の長さとすることができる。
幾つかの実施形態では、半径R1bから半径R2bへの移行部41b(又は、ストラップリブが2つ以上の半径を有する場合の1つ以上の移行部)は、ストラップリブ40bに沿ったいずれの箇所にも配置することができる。図19に示すように、半径R1bから半径R2bへの移行41bは、高さH1bの位置で生じる。幾つかの実施形態では、高さH1bは、10〜30、15〜25、及び15〜20ミリメートルの範囲を含む5〜35ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含み、この場合、例えばボトル1の高さは、80〜290、90〜270、100〜260、110〜250、120〜240、130〜230、140〜220、150〜210、160〜200、170〜190ミリメートルを含む65〜300ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。ボトル高さに対する高さH1bの比は、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:11、1:12、1:13、1:14、1:15、1:20、1:25、1:30、1:40、1:45、1:50、及び1:55を含む1:2〜1:60の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。上記範囲及び/又は比は、一例として提示されている。幾つかの実施形態では、高さH1b、及び/又はボトル又は他の種類の容器の高さは、例えば樽型容器におけるように、上記範囲及び/又は比よりも大きくすることができる。
幾つかの実施形態では、半径部R2b(又は、幾つかの実施形態におけるR1b)から直線部分45への移行部は、ストラップリブ40bに沿ったいずれかの箇所に配置することができる。図19に示すように、直線部分45(又は、幾つかの実施形態におけるR2b)から側壁端42bへの移行は、高さH2bの位置で生じる。幾つかの実施形態では、高さH2bは、15〜55、20〜50、25〜45、及び30〜40ミリメートルの範囲を含む10〜60ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含み、この場合、例えばボトル1の高さは、80〜290、90〜270、100〜260、110〜250、120〜240、130〜230、140〜220、150〜210、160〜200、170〜190ミリメートルを含む65〜300ミリメートルの範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。ボトル高さに対する高さH2bの比は、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:11、1:12、1:13、1:14、1:15、1:20、1:25、1:30、1:40、1:45、1:50、及び1:55を含む1:2〜1:60の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。幾つかの実施形態では、直線部分45は、ボトル側壁(又は、中心軸線)に対して角度θ2bで半径部R2bから真っ直ぐに延在してボトル1の側壁に入り込んでいる。角度θ2bは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、及び14度を含む0〜15度の範囲で変化させることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。上記範囲及び/又は比は、一例として提示されている。幾つかの実施形態では、高さH2b、及び/又はボトル又は他の種類の容器の高さは、例えば樽型容器におけるように、上記範囲及び/又は比よりも大きくすることができる。
図19Aは、図5Aに示す底部24dの1つの実施形態の中心軸線25に沿った断面を示している。図19Aに示すように、底部24dのストラップリブ40dは、底部端56dを起点として、底部24dの座面に略平行に延び、次に第1半径R1dを有する湾曲経路に沿って、正の傾斜が漸増するように延びる。高さH1dの位置では、ストラップリブ40dの湾曲経路の半径は、延在して直線部分45に入り込む手前で、第2半径R2dに、正の傾斜が漸増するように変化する。高さH2dの位置では、直線部分45は、本明細書において説明されるように、側壁端42dに接続される。第1半径R1d及び第2半径R2dだけでなく、これらの半径に対応する正の傾斜は、上に挙げた種々の値の適切な範囲のうちのいずれかの範囲に収まる寸法値を有することができる。しかしながら、好適には、半径R1d及び半径R2dを組み合わせて連携させることによりストラップリブ40d、従って底部24dに、なだらかに徐々に変化する球面形状を付与することができる。本明細書において説明されるように、ボトル1の球面形状部は、内圧をより良好に吸収する。実験から、図5A及び図19Aに示す底部24dの球面形状は、図6Aに示す形状が耐えることができる内圧の少なくとも2倍の内圧に耐えることができる。
図19Aに示すストラップリブ40dは、移行湾曲部を、第1半径部R1dと第2半径部R2dとの間に含んでいないし、第2半径部R2dと直線部分45との間にも含んでいないことが分かるであろう。しかしながら、他の実施形態では、R1d及びR2d以外の半径を有する移行湾曲部は、半径R1dを有するストラップリブ40dの湾曲部と半径R2dを有するストラップリブ40dの湾曲部との間に配置することができる。更に他の実施形態では、移行湾曲部は、第2半径R2dを有するストラップリブ40dの湾曲部と直線部分45との間に配置することができる。これらの移行湾曲部は、これまでに挙げた種々の値の適切な範囲のうちのいずれかの範囲に収まる寸法値を有することができ、これらの寸法値から、ストラップリブ40d、従って底部24dの球面形状を更に作成することができると考えられる。
図20は、図18及び図19に示す底部24a、24bを重ね合わせた実施形態の中心軸線25に沿った断面を示している。本明細書において説明されるように、特に図18及び図19を参照するに、ストラップリブ40a、40bはともに、ドーム54及び/又はゲート52から、底部端56a、56bを起点とする正の上方傾斜角でボトル1の側壁に向かって延在している。図20に示すように、ボトル側壁に沿って更に上方に延在するストラップリブ40bは底部端56a、56bから、ストラップリブ40aの正の上方角度よりも大きな正の上方角度で、ボトル側壁に向かって側壁端42bまで延在することができる。本明細書において説明されるように、ストラップリブ40bは、ストラップリブ40aの曲率半径R1aよりも大きい曲率半径R1bを有することにより、ボトル側壁に沿って更に上方に延在する。
図21は、ボトル3の1つの実施形態の上部斜視図を示している。ボトル3は、4つの壁を有する略方形のボトルである。ボトル3の4つのコーナーは、丸みが付いていて、使用を容易にし、且つブロー処理を容易にしている。ボトル3は、把持部8まで延在する底部24eを有する。把持部8は、複数の把持部リブ3b(すなわち、側壁リブ群)を備える。図21に示すように、把持部リブ群3b(把持部8に配置される)は、リブが深リブ2cから離れて、又は移行して、以下に更に詳細に説明される平坦及び/又は浅リブ6cになることにより、深さを変えることができる。
図21を参照するに、ラベル部分10は、把持部8に接続され、且つ1つ以上のラベルパネルリブ20b(すなわち、側壁リブ群)を備える。ラベルパネル部分10は、釣鐘状部16に接続される肩部18に移行する。釣鐘状部16は、貝殻形状部(図示の形状部を含む)又は他のデザイン形状部を含むことができる、又は釣鐘状部16は、なだらかであり、且つ全体的に装飾が施されていない。釣鐘状部16は、終端部12に接続されるネック部14に接続される。ラベル部分10から、釣鐘状部16は上方に、且つ中心軸線25に対して半径方向内側に延びて、ネック部14及び終端部12に至る。終端部12は、蓋を受け入れて、内容物をボトル3に密封するように適合させることができる。終端部12は開口部11を画定し、開口部11は、ボトル3の内部にまで延びて、飲料及び/又は他の内容物を収容する。内部は、終端部12、ネック部14、釣鐘状部16、肩部18、ラベル部分10、把持部8、又は底部24eのうちの少なくとも1つとして画定することができる。
把持部8及びラベル部分10を底部24eと釣鐘状部16との間に備え、且つほぼ中心軸線25に沿って延びて、ボトル1の内部の少なくとも一部を画定する略垂直壁(又は、垂直側壁)は、ボトル3の側壁であると考えることができる。幾つかの実施形態では、側壁は、釣鐘状部16、肩部18、及び/又は底部24eを含むことができる。側壁の外周面は、内部の中心軸線25と略直角になっている。側壁は、ボトル3の内部の少なくとも一部を画定する。終端部12、ネック部14、釣鐘状部16、肩部18、ラベル部分10、把持部8、及び底部24eはそれぞれ、部分に対応する該当する外周面又は周面(中心軸線25と略直角になっている)を画定することができる。例えば、ラベル部分10は、ラベル部分の外周面を有する。別の例として、把持部8は把持部の外周面を有する。
図21に図示される実施形態では、把持部リブ群3bの各把持部リブ3bは、深リブ部2cを備え、この深リブ部2cは、中間リブ部に移行し、次に平坦及び/又は浅リブ部6cに移行する。図21が示すように、ラベルパネルリブ群20bの各ラベルパネルリブ20bは、深リブ部2dを備え、この深リブ部2dは、中間リブ部に移行し、次に平坦及び/又は浅リブ部6dに移行する。種々の深さの把持部リブ3bは、深リブ部2cから中間リブ/部に移行し、次に平坦及び/又は浅リブ部6bに移行する。種々の深さのラベルパネルリブ20bは、深リブ2dから中間リブ/部に移行し、次に平坦及び/又は浅リブ6dに移行する。1つ以上の平坦及び/又は浅リブ6c、6dは、等価の陥凹コラム群7cを、複数の平坦及び/又は浅リブ6c、6dが、図21に示すように、ボトル3の垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられる箇所に形成する。複数の深リブ2c、2dは、図21に示すように、ボトル3の垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられている。
幾つかの実施形態では、ラベルパネルリブ群20bの平坦及び/又は浅リブ6dは、把持部リブ群3bの平坦及び/又は浅リブ6aと垂直方向に揃っていないので、ラベル部分10が、一組の陥凹コラム群を有し、且つ把持部8が、別の組の陥凹コラム群を有するようになる。従って、ラベル部分10の陥凹コラムは、把持部8の陥凹コラムと垂直方向に揃えないようにすることができる。幾つかの実施形態では、ボトル3は、陥凹コラムを把持部8にのみ、又はラベルパネル部分10にのみ有することができる。
平坦及び/又は浅リブ6a、6bが4列に揃えられている構成の図示の実施形態では、ボトルは、それに対応して、4列の陥凹コラム7cを方形ボトルの各平坦壁に有する。4列の陥凹コラム7cは、ボトル3の外周面の周りに等間隔で離間して配置することができ、且つ互いにボトル3の反対側に位置している。4列の陥凹コラム7cが等間隔で離間して配置される場合、これらの陥凹コラム7cは、ボトル3の外周面の周りに90度ごとに離間して配置される。4列の陥凹コラム7cは、ボトル3の側壁の平坦部分に配置される。任意の列数の陥凹コラム7cは、ボトル3のデザインに、垂直軸線又は中心軸線25に沿って略垂直方向に揃えられる平坦及び/又は浅リブ6c、6dの列数を増やすか、又は減らすことにより取り入れることができる。例えば、ボトルは、わずか1列だけの陥凹コラム7cを有することができる、又は2、3、4、5、6、7、8、又は9列の陥凹コラム7cを含む最大10列の陥凹コラム7cを有することができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つこれまでに挙げた値を含む。本明細書において説明されるように、陥凹コラム7cを形成する平坦及び/又は浅リブ6c、6dからなる集合体は、傾倒、潰れ、及び/又は延伸に対する耐性を確保する。これらの陥凹コラム7cは、結果的に生じる接線方向力又は圧縮力を壁に沿って底部24eに伝達し、且つボトル3の剛性を高める。
方形ボトルの形状は、フープ強度をボトル3に、4つのコーナーを有することにより付与する。把持部リブ3b及びラベルパネルリブ20bの深リブ2c、2dはフープ強度を、フープ強度を更に高めることにより補完することができる。図22に示すように、深リブ2c、2dは、ボトル3の側壁のこれらのコーナーに配置することができる。これらのコーナーでは、深リブ2c、2dは、ボトル3の平坦側壁部分の撓みを阻止することができる。これらの平坦側壁部分は、膜として機能することができ、そしてボトル3の内部が加圧されている状態で、半径方向外側に曲がることができる。ボトル3のこれらのコーナーに配置される深リブ2c、2dは、本明細書において説明される水平ストラップリブとして機能することにより、内圧による変形を阻止する。これらのコーナーに配置される深リブ2c、2dは、例えばユーザがボトルを把持するときのような外部応力及び又は外力に起因する壁の平坦部分の半径方向内側への撓みを阻止することもできる。深リブ2c、2dは、平坦側壁部分の内側への撓みを、ボトル3の内部が加圧されている状態で、又はボトル3の内部が加圧されていない状態で阻止することができる。このように、深リブ2c、2dは、方形ボトル3が丸みを帯びるのを防止し易くすることができる。
底部リブ22、把持部リブ3b、及び/又はラベルパネルリブ20bを含む複数のリブは、例えばこれらには限定されないが、把持部8及び/又はラベル部分10などボトルのいずれかのリブ収容部分の10センチメートルごとに、1〜30個の範囲で変化する個数のリブを含むことができ、例えば10センチメートルごとに、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、又は29個のリブを含み、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つこれまでに挙げた値を含む。リブ群の個数を測定するために使用される前述の10センチメートル部分は、長さが実際に10センチメートルである必要はない。そうではなく、10センチメートルは、複数のリブが占める割合を示すために例示的に使用される。
図22は、ボトル3の1つの実施形態の側面図を示している。図22に示すように、把持部リブ3bは、ボトル3の外周面の周りに角張って形成することができる。ラベルパネルリブ20bは、ボトル3の外周面の周りにそのものに設けることができる。底部24eはストラップリブ40eを有する。ストラップリブ40eは、本明細書において説明されるように、ボトル3の側壁に沿って終端する、又は底部24eからボトル3の側壁への移行部の近傍で、又は移行部の位置で終端する側壁端42eを有する。底部24eは荷重用リブ44eを有する。図22に示すように、底部24eは、1つの荷重用リブ44aをストラップリブ40a1つおきに有する。幾つかの実施形態では、底部24eは、2、3、4、及び5個の荷重用リブ44aを2つのストラップリブ40aの間に有することができる。荷重用リブ44eは側壁端43eを有し、この側壁端43eは、底部24e内で終端する、又は底部24eからボトル3の側壁への移行部の近傍で、又は移行部の位置で終端する。図22に示すように、荷重用リブ44eの側壁端43eは、ストラップリブ40eの側壁端42eよりも中心軸線25に沿って垂直方向に低く位置することができる。幾つかの実施形態では、荷重用リブ44eの側壁端43eは、ボトル3の側壁に沿って、ストラップリブ40eの側壁端42eと同じ高さで終端させることができる。底部24eは、ストラップリブ40eと荷重用リブ44eとの間に形成される複数の脚部45eを有する。
ストラップリブ40eは、本明細書において説明されるように、ストラップリブ44eよりも相対的に大きく、且つ深い。図22に示すように、ストラップ底部リブ40eは、陥凹コラム7cと垂直方向に揃うことができる。ボトル3が、4列の陥凹コラム7cを有する場合、底部24eは、4個のストラップリブ40eを有することができる。これらのストラップリブ40eは、ボトル3の周面の周りに等間隔で離間して配置される。4個のストラップリブ40eが等間隔で離間して配置される場合、これらのストラップリブ40eは、ボトル周面の周りに90度ごとに配置される。これらの荷重用リブ44eは、陥凹コラム7cと陥凹コラム7cとの間の把持部リブ3bと垂直方向に揃うことができる。図22に示すように、これらの荷重用リブ44eは、深リブ6c、6dと垂直方向に揃うことができる。幾つかの実施形態では、これらのストラップリブ40eは、これらの陥凹コラム7cと垂直方向に揃えないようにすることができる。幾つかの実施形態では、これらのストラップリブ40eは、ボトル周面の周りに不等間隔で離間して配置することができる。幾つかの実施形態では、底部24aは、陥凹コラム7eの列数よりも多くの、又は少ないストラップリブ40aを有することができる。
ストラップリブ40eの側壁端42eは、陥凹コラム7cの略中心(浅及び/又は平坦リブ2c、2dの中心点)と垂直方向に揃っている、又は陥凹コラム7cの略中心を垂直方向に指している。図22に示すように、ストラップリブ40eは、側面から透視して見たときに凹部46eを形成する。ストラップリブ40eは、本明細書において説明されるように、底部24eの略中心部から(中心軸線25から)延在することができる。ストラップリブ40eは、側壁の陥凹コラム7cと底部24eの中心部との間のストラップとして機能することができる。図22に示すように、ストラップリブ40eは、脚部45eの垂直方向高さまで延在することなく、ボトル3の側壁から底部24aの中心に至る更に真っ直ぐな、且つより短い経路を形成する。本明細書において説明されるように、これらのストラップリブ40eはこのようにして、非常に高い耐圧性を持つ底部24eとなる。ストラップリブ40eは、陥凹コラム7cを含む側壁と底部24eの中心部との間の力及び応力の連結部となる。
図23は、底部24eの1つの実施形態の底面斜視図を示している。底部24eは、本明細書において説明されるように、ストラップリブ40eと、荷重用リブ44eと、を有する。底部24eはゲート52を有する。図22に示すように、底部24eはドーム54を有することができる。ストラップリブ40eは底部端56eを有し、この底部端56eは、ドーム54の近傍で、ドーム54の位置で、又はドーム54内で終端する。ストラップリブ40eはリブ側壁(すなわち、谷壁)48eを有し、このリブ側壁48eは、ストラップリブ40eを底部24eの一部、及び底部24aの脚部45eの一部に接続する。リブ側壁48aは、底部24e及び脚部45eになだらかに徐々に移行する。なだらかに徐々に移行する。リブ側壁48eの位置における、且つリブ側壁48eの近傍における耐内圧性を確保することができるが、その理由は、ボトル1がより球面形状的になって、内圧をより良好に吸収することができるからである。ストラップリブ40aは、本明細書において説明されるように、荷重用リブ58eよりも底部24e内で相対的に深くなって応力伝達性及び耐圧性を確保することができる。
荷重用リブ44eは底部端58eを有し、この底部端58eは、ドーム54の位置で、ドーム54の近傍で、又はドーム54内で終端する。図22に示すように、荷重用リブ44eの底部端58eは、ストラップリブ40eの底部端56eの手前で終端することができる。荷重用リブ44eの底部端58eは、ドーム54に至る手前の底部24eの壁部分で終端することができる。荷重用リブ44eはストラップリブ40eよりも浅い。図22に示すように、荷重用リブ44eは、ストラップリブ40aについて本明細書で説明されたのと同様のリブ側面51e形状部を有することができる。荷重用リブ44eのリブ側面51eは、ストラップリブ40eが、内圧にほぼ耐えるように設計されているのに対して、荷重用リブ44eは外部圧力又は外力にほぼ耐えるように設計されているので、ストラップリブ40eリブ側面48eよりも相対的に小さくすることができる。荷重用リブ44eから底部24e及び脚部45eへの移行は、ストラップリブ40e、特にリブ側面48eと比較して、より急激に、又はより急峻に行なわれる。移行がより急峻に行なわれると、外部応力耐性を確保することができる。ボトル3に対して押潰しが、梱包中、出荷中、及び/又は取り扱い中に行なわれる場合、荷重用リブ44eからの移行がより急峻に行なわれるので、本明細書において説明される曲げ、及び/又は傾倒に、例えば底部24eの完全性及び形状を保持することにより耐え易くなる。
移行がより急峻に行なわれることにより、底部24eの脚部45eへの移行が速やかに行なわれるようになる。移行が速やかに行なわれると、相対的に大きい脚部45eのために利用することができる底部24eの面積がより広くなる。本明細書において説明され、且つ図22に図示される平坦脚底部24eの脚部45eがより大きくなると、座面との樹脂接触領域をより大きくすることができる。より多くの樹脂部分が座面に接触することにより、底部24eの耐摩耗性及び安定性をより高めることができる。
図22に示すように、リブ側壁48eはストラップリブ40eへの移行が、リブ側面48eから脚部45eへの移行と比較して、より急激に、又はより急峻に行なわれる。移行がストラップリブ40e自体の位置でより急峻に行なわれると、より高い剛性が、ストラップリブ40eに付与されて、本明細書において説明される内圧に起因する撓みに耐えることができる、又は曲げを阻止することができる。
図24は、底部24eの1つの実施形態の底面図を示している。図22に示すように、これらのストラップリブ40eは揃うことにより、本明細書において説明されるように、耐圧性バンド又は帯状部9e(図25)を、方形ボトル3の平坦側壁セグメントの略中央部分に沿って延在するように形成することができる。4個のストラップリブ40eは深リブ2c、2dを、側壁コーナーの位置で補完して、方形ボトル3が、側壁の平坦部分に沿って丸みを帯びるのを防止し易くする。
図25は、図22に示すボトル3の1つの実施形態の中心軸線25に沿った断面を示している。図25に示すように、平坦リブ又は陥凹コラム7eは、別の陥凹コラム7eのボトル外周面の反対側に位置している。幾つかの実施形態では、底部24の直径Ldは、ボトル3の他のいずれの直径よりも、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、又は1.9ミリメートルを含む0.5〜2ミリメートルだけ大きく、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つ上に挙げた値を含む。ボトル3の最大直径がLdである実施形態では、ボトル3は、生産ライン中及び/又は梱包中の略同様の他のボトル群との単一接触部位を底部24eに有する。更に、底部24eの直径Ldがより大きくなると、底部24eに何らかのダメージが加わる場合の安定性を向上させることができる。図22に示すように、肩部18の位置での直径Lsは直径Ldに等しくすることができ、これにより、生産ライン中及び/又は梱包中の略同様の他のボトル群との2箇所の接触部位を肩部18及び底部24eに設けることができる。幾つかの実施形態では、ボトル3のいずれの部分の直径(群)も変えることができ、この場合、直径を最大にすると、生産ライン中及び/又は梱包中に複数の接触部位を設けることができる。これらのボトルは、単一接触部位か、又は複数箇所に有するかのいずれかとすることができる。
図22に示すように、ストラップリブ40eは、陥凹コラム7eと垂直方向に揃うことができる。これらのストラップリブ40e、及び陥凹コラム7eは一体となって耐圧性バンド9eを形成することができ、この耐圧性バンド9eは、ボトル3の一方の側面のラベル部分10の上部、又は陥凹コラム7eの上部から底部24eに至り、そしてゲート52を通過して底部24eに沿って、ボトル3の他方の側面のラベル部分10の上部、又は陥凹コラム7eの略上部まで延在している。耐圧性バンド9eは、ボトル3の底部24e及び側壁に大部分が作用する内圧に対する耐性を確保して、例えば本明細書において説明される延伸、側壁撓み、及び/又は底部の広がりを阻止することができる。異なる表現をすると、耐圧性バンド9eは、ボトル3の一方の側面のラベル部分10の上部から、ボトル3の一方の側面の側壁に沿って下方に向かって行ってゲート52を通過し、ボトル3の他方の側面の側壁に沿って上方に向かって行って、ボトル3の他方の側面のラベル部分10の上部まで延在することにより耐圧性を、本明細書において説明される通りに、且つボトル3の長手方向外周面全体に亘って(中心軸線25に沿った側壁の位置で、且つ中心軸線を通る底部24eの位置で)略連続して確保することができる。
図26は、ボトル1、3内の圧力が増大するとともに耐押潰性が高くなる様子をlbf単位で示す表及びグラフである。最大耐押潰性は、特定のボトルに関して13%高くなり、そして最小耐押潰性は、特定のボトルに関して11%高くなり、耐押潰性は平均で6%高くなった。グラフのy軸は、ボトルに加わる押潰圧力を1bf単位で示している。グラフのx軸は、ボトルが、対応する押潰圧力を受けている状態のボトルの変形性を示している。曲線60は、ボトルが通常の圧力を受けている状態、又はボトルの内部が加圧されている状態のボトルの耐押潰性を示している。曲線62は、ボトルが通常の低い圧力を受けている状態、又はボトルの内部が加圧されていない状態のボトルの耐押潰性を示している。このグラフは、これらのボトルの初期の剛性がより高く(最大約50、40、及び30lbf(それぞれ、222、178、133ニュートン))、そして本明細書において開示される幾つかのボトル形状が可逆的に戻るのが遅れる(約50、40、及び30lbf(それぞれ、222、178、133ニュートン))不良を示している。耐押潰性の向上は、幾つかの実施形態の場合に、より顕著になる。グラフに図示される力、及び/又は圧力が加わっている状態では、これらのボトルは、最小限の変形しか示さない、又は変形を恒久的に示さない。これらのボトルは、変形力が解除された後に、所望の形状に戻る。これは、例えば倉庫内、又はボトル輸送中のような梱包中、出荷中、及び/又は取り扱い中の手荒い取り扱いが行なわれる場合に有利である。
図27を参照するに、釣鐘状部16は、終端部12の垂直壁から釣鐘状部16の下方傾斜壁に至る経路に沿って測定する場合に、種々の釣鐘型断面形状角度26を有することができる。これらの釣鐘型断面形状角度26は、122、125、127、130、132、135、137、140、142、145、147、150、152、155、157、160、162、165、167、170、及び172度を含む120〜175度の範囲で変化する鈍角とすることができ、これらの値は、区分範囲の値を含み、且つこれまでに挙げた値を含む。θ2で表わされる釣鐘型断面形状角度26は、θ1で表わされる釣鐘型断面形状角度26よりも大きい。θ2の釣鐘型断面形状角度26を有する釣鐘状部16の壁は、θ1の釣鐘型断面形状角度26を有する釣鐘状部16の壁よりも急傾斜である。釣鐘状部16の壁がより急傾斜になると、ボトル1の耐押潰性を、釣鐘状部16の壁厚を同じに維持しながら、又は減らしながらも高めることができる。釣鐘型断面形状角度26がより急峻になると、プリフォームの樹脂が、プリフォーム金型により迅速に、ブロー成形法を行なっている間に触れ易くなる(角度がさほど急峻ではない場合と比較して)。樹脂がプリフォーム金型により迅速に触れると、より多量の樹脂が、より早い時点で急冷されて、ボトルの側壁内に留まって、側壁がより厚くなる。側壁がより厚くなると、本明細書において説明されるように、耐押潰性及び耐圧性を高め易くすることができる。
図28を参照するに、ボトル1の1つの実施形態では、薄壁終端部12及び薄壁ネック部14を有するプリフォーム38を使用して軽量ボトルを成形することができる。薄壁ネック部14は、軽量ボトルを効率的にブローする機能を向上させる。薄壁ネック部14は、ボトルの重要寸法部分を保護して、形成ブロー成形法を安定させ易くする形状部である。薄壁ネック部14は更に、所望の機械的性能を実現しながらより少量の樹脂しか使用しなくても済むので、産業における石油製品の使用量を少なくすることができる。プリフォーム38の薄壁ネック部14は、上に説明されるように、より大きな釣鐘型断面形状角度26及び/又はより急峻な釣鐘状部16を有するボトル1を成形し易くすることができる。更に、上に説明したように、釣鐘状部16の壁がより急峻になり、且つ相対的に薄くなることにより、より大きな押潰し力を支えることができ、この押潰し力を底部24に、これらの陥凹コラムを介して伝達することができる。従って、本明細書において開示される種々実施形態は、より厚い底部24構造、及び/又はより厚い側壁構造を取り入れて、ダメージを受けるときでも、より大きな押潰し力に、同じ量の、又はより少ない量の樹脂しか使用していないにも拘わらず、耐えることができる。より厚い底部24、及び/又はより厚い側壁は、薄壁ネック部14、及び釣鐘状部16の薄壁によって得られ易くなる。
上に開示されるこれらの実施形態の特定の特徴、及び態様は、種々組み合わせるか、又は部分的に組み合わせることができても、本発明のうちの1つ以上の発明に属するものと考えられる。更に、1つの実施形態に関連付けられたいずれかの特定の機能、態様、方法、特性、特徴、品質、属性、要素などの本明細書における開示内容は、本明細書において説明される全ての他の実施形態に使用することができる。従って、本開示の実施形態の種々の機能及び態様を互いに組み合わせるか、又は互いに置き換えることにより、本開示の実施形態の種々の形態を形成することができることを理解できるであろう。従って、本明細書において開示される本発明の範囲は、上に説明される特定の本開示の実施形態によって制限されてはならない。更に、本発明には、種々の変更及び別の構成があり得るが、本発明の特定の例が、これらの図面に図示され、且つ本明細書において詳細に説明されている。しかしながら、本発明は開示される特定の構成又は方法に限定されるのではなく、本発明は、記載される種々の実施形態、及び添付の請求項の思想及び範囲に含まれる全ての変更物、等価物、及び代替物を含むものとする。本明細書において開示されるいずれの方法も、記載された順番で行なわれる必要はない。本明細書において開示されるこれらの方法は、実施者が行なう特定の操作を含むが、これらの操作は、これらの操作に対する任意の第3者による指示を、明示的に、又は暗示的に含むこともできる。例えば、“懸架ワイヤーを舌部の基部を通って挿通させる”といった操作は、“懸架ワイヤーを舌部の基部を通って挿通させるように指示する”という操作を含んでいる。このようにして表現される概念は、単なる例に過ぎず、且つ実際には、同じ機能を実現する多くの他の概念を実行することができることを理解されたい。概念的には、同じ機能を実現する構成要素群の任意の配置を効果的に“関連付けて”、所望の機能が得られるようにする。従って、概念又は中間構成要素に関係なく、任意の2つの構成要素を本明細書において組み合わせて、互いに“関連付けられる”ものとして見ることができる特定の機能を実現して、所望の機能を得ることができる。本明細書において開示される範囲は、任意且つ全ての重なり部分、部分的範囲も含み、そして“up to”、“at least”、“greater than”、“less than”、“between”などの表現のような範囲の組み合わせは、列挙される数値を含む。本明細書において使用される“approximately”、“about”、及び“substantially”のような用語が前に来るときの数値は、列挙される数値を含み、且つ更に、それでもなお、所望の機能を実行する、又は所望の結果を実現するような記載の量に近い量を表わす。例えば、“approximately”、“about”、及び“substantially”という用語は、記載の量から10%未満に収まる量、5%未満に収まる量、1%未満に収まる量、0.1%未満に収まる量、及び0.01%未満に収まる量を指すことができる。
本明細書におけるいかなる複数形及び/又は単数形の使用に関して、この技術分野の当業者であれば、文脈及び/又は用途に合うように、複数形から単数形に言い換える、且つ/又は単数形から複数形に言い換えることができる。明瞭化のため、ここでは様々な単数形/複数形の置き換えを明示的に説明することがある。
一般的に、この技術分野の当業者であれば、本明細書で使用する用語は普通、「非限定的(open)な」用語として用いられる(例えば、「含む(including)」という用語は、「これらに限定されないが、〜を含む」と解釈されるべきであり、「有する(having)」という用語は、「少なくとも〜を有する」と解釈されるべきであり、「含む(includes)」という用語は、「これらに限定されないが、〜を含む」と解釈されるべきである等)と理解できるであろう。また、この技術分野の当業者であれば、実施形態の列挙を行なうときに特定の数値であることを意図する場合、このような意図は実施形態の中に明確に記載され、このような記載がない場合は、そのような意図がないことを理解できるであろう。例えば、理解を助けるために、以下の開示では、「少なくとも1つの(at least one)」及び「1つ以上の(one or more)」という導入フレーズを使用して、実施形態の列挙を行なうことができる。しかしながら、このようなフレーズを使用していることが、「a」又は「an」という不定冠詞で実施形態の列挙を行なうと、同じ実施形態が、「1つ以上の」又は「少なくとも1つの」という導入フレーズと、「a」又は「an」のような不定冠詞を含んでいる場合でも、このようにして行なわれる実施形態の列挙を含むいずれの特定の実施形態も、このような列挙を1つしか含んでいない実施形態に限定されることを意味すると解釈されるべきではなく(例えば、「a」及び/又は「an」は通常、「少なくとも1つの」又は「1つ以上の」を意味すると解釈されるべきである)、同じことが、定冠詞を使用して実施形態の列挙を行なう場合に当てはまる。また、実施形態の列挙が行なわれるときの特定の数値が明示的に記載されている場合でも、この技術分野の当業者であれば、このような列挙は通常、記載された数値を最小限とすることを意味すると解釈されるべきであることを理解できるであろう(例えば、他に修飾語を使用せずに「2つの列挙」とだけ記載されている場合、通常は少なくとも2つの列挙、或いは2つ以上の列挙を意味する)。更に、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」又は「A、B、又はCのうちの1つ」などの表現に類似する常套句が使用される場合、一般的にこのような単語の並びは、この技術分野の当業者であればこの常套句を理解することができるであろうという意味で用いられる(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム(又は、A、B、又はCのうちの1つを有するシステム)」は、これらには限定されないが、Aのみ、Bのみ、Cのみを有する、A及びBの両方、A及びCの両方、B及びCの両方を有する、且つ/又はA、B、及びCを全て合わせて有するシステムなどを含む)。「A、B、又はCなどのうちの少なくとも1つ」に類似する常套句が使用される場合、一般的にこのような単語の並びは、この技術分野の当業者であればこの常套句を理解することができるであろうという意味で用いられる(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、これらには限定されないが、Aのみ、Bのみ、Cのみを有する、A及びBの両方、A及びCの両方、B及びCの両方を有する、且つ/又はA、B、及びCを全て合わせて有するシステムなどを含む)。この技術分野の当業者であれば、2つ以上の別の用語を表わす事実上全ての離接語、及び/又は離接句は、説明、実施形態、又は図面に含まれているかどうかに関係なく、これらの用語のうちの1つ、これらの用語のうちのいずれか、又は両方の用語を含む可能性があると考えられると理解されるべきであることを理解できるであろう。例えば、「A又はB」というフレーズは、「A」又は「B」、或いは「A及びB」の可能性を含むものとして理解される。
様々な態様及び実施形態が本明細書において開示されているが、他の態様及び実施形態が存在することは、この技術分野の当業者には明らかである。本明細書において開示される様々な態様及び実施形態は、例示のために提示され、限定的であると解釈されてはならない。