JP6633849B2 - 架橋体が有する架橋網目構造の評価方法 - Google Patents

架橋体が有する架橋網目構造の評価方法 Download PDF

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本発明は、架橋体が有する架橋網目構造の評価方法に関する。
架橋体の架橋網目構造は、架橋体の性能を決定する重要な要素の一つである。一般的に、架橋網目構造は不均一であることが知られている。架橋網目構造を把握するための方法として、従来、架橋体を溶媒で膨潤させて架橋密度の平均値を測定する方法(例えば、Flory−Rehner法)などが用いられている。
しかしながら、上記方法では、単位体積中に何個の架橋点が存在するかという点を把握することはできても、架橋点がどの程度均一に存在するのか、すなわち架橋網目構造の不均一性、という点までは把握することはできない。
過去の検討から、架橋体中の架橋点が均一に分散していることが架橋体の強度および耐疲労性に関連していると推測されており(例えば、特許文献1参照)、その評価方法が求められている。天然ゴム等のジエン系ゴムから得られる架橋体では、中性子散乱で不均一構造を測定する事例が報告されている(例えば、非特許文献1および2参照)。しかしながら、エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体から得られる架橋体での報告は無い。
特開2012−126866号公報
M. Takenaka. NIPPON GOMU KYOKAISHI 87(7), 299 (2014) M. Shibayama. NIPPON GOMU KYOKAISHI 84(1), 14 (2011)
本発明は、エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体から得られる架橋体が有する架橋網目構造の不均一性を評価する方法を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、以下の評価方法により上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、例えば以下の[1]〜[7]に関する。
[1]エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体から得られる架橋体についての中性子散乱測定で得られた散乱強度曲線を用いて、前記架橋体の架橋網目構造の不均一構造サイズbおよび不均一構造量cを求めることを特徴とする、エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体から得られる架橋体が有する架橋網目構造の評価方法。
[2]中性子散乱測定が小角中性子散乱測定である前記[1]記載の架橋網目構造の評価方法。
[3]式(1)で表される波数qが0.2〜5nm-1の領域で少なくとも中性子散乱測定を行うことにより、散乱強度曲線を得る前記[1]または[2]記載の架橋網目構造の評価方法。
Figure 0006633849
[式(1)中、θは散乱角(rad)であり、λは中性子線の波長(nm)である。]
[4]中性子散乱測定を、重水素化溶媒または重水素化溶媒を含む混合溶媒を用いた溶媒膨潤法により行う前記[1]〜[3]のいずれか1項記載の架橋網目構造の評価方法。
[5]上記架橋体についての中性子散乱測定により散乱強度曲線I(q)を得て、当該曲線を式(A)によりカーブフィッティングすることにより得られるパラメーターΞ、Iξ(0)およびIΞ(0)から、式(2)および(3)を用いて架橋網目構造の不均一構造サイズbおよび不均一構造量cを求める、前記[1]〜[4]のいずれか1項記載の架橋網目構造の評価方法。
Figure 0006633849
[式(A)および(1)〜(3)中、θは散乱角(rad)であり、λは中性子線の波長(nm)であり、Iξ(0)、IΞ(0)、ξ、ΞおよびIincはフィッティングパラメーターである。]
[6]上記架橋体が、過酸化物を用いてエチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体を架橋して得られる架橋体である前記[1]〜[5]のいずれか1項記載の架橋網目構造の評価方法。
[7]熱溶媒を用いて上記架橋体を処理し、得られた熱溶媒処理後の架橋体について中性子散乱測定を行う前記[1]〜[6]のいずれか1項記載の架橋網目構造の評価方法。
本発明によれば、エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体から得られる架橋体が有する架橋網目構造の不均一性を評価する方法を提供することができる。
図1は、エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体から得られる架橋体についての中性子散乱測定で得られた散乱強度曲線に対する、カーブフィッティングの一例である。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
[架橋体が有する架橋網目構造の評価方法]
本発明は、エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体から得られる架橋体が有する架橋網目構造の評価方法であり、前記架橋体についての中性子散乱測定で得られた散乱強度曲線を用いて、前記架橋体の架橋網目構造の不均一構造サイズbおよび不均一構造量cを求めることを特徴とする。以下の説明において、エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体を「エチレン系共重合体」ともいう。
本発明では、前記架橋体に中性子線を照射し、中性子の散乱強度を測定する。中性子散乱測定は、架橋網目構造が複数の高分子鎖が関与する高分子集合体構造であるという観点から、小角中性子散乱測定であることが好ましい。
中性子散乱測定には、加速器や研究用原子炉の中性子源を使用することができ、例えば、大強度陽子加速施設J−PARC(茨城県)の物質・生命科学研究施設MLFに設置されている産業利用ビームラインiMATERIA、独立行政法人日本原子力研究開発機構所有の研究用原子炉JRR−3のビームラインSANS−Jを使用することができる。
本発明では、式(1)で表される波数qが下記の領域で少なくとも中性子散乱測定を行うことにより、散乱強度曲線を得ることが好ましい。なお、「少なくとも中性子散乱測定を行う」とは、下記の領域を少なくとも含む範囲で、中性子散乱測定を行うことを意味し、下記の領域よりも広い範囲で中性子散乱測定を行ってもよい。qの範囲は、好ましくは0.001〜10nm-1、より好ましくは0.01〜7nm-1、さらに好ましくは0.2〜5nm-1である。また、さらにqの大きな領域での測定、すなわち広角中性子散乱測定を行ってもよい。例えば天然ゴムの架橋体では、通常は2nm-1以下の領域で散乱強度を測定するが、エチレン系共重合体の架橋体では、前記領域で散乱強度を測定すると架橋網目構造を良好に評価することができる。
Figure 0006633849
式(1)中、θは散乱角(rad)であり、λは中性子線の波長(nm)である。
測定温度は、通常は10〜40℃、より好ましくは20〜30℃である。
本発明では、上記架橋体についての中性子散乱測定により、散乱強度Iを波数qに対してプロットした散乱強度曲線I(q)〔縦軸がI(q)、横軸がq〕を得て、当該曲線を式(A)によりカーブフィッティングすることにより得られるパラメーターΞ、Iξ(0)およびIΞ(0)から、式(2)および(3)を用いて架橋網目構造の不均一構造サイズbおよび不均一構造量cを求めることが好ましい。カーブフィッティングにおいて式(A)が好ましい理由は、エチレン系共重合体の架橋時に反応開始点である過酸化物分子の周辺のみでラジカル濃度が高くなるなどの理由により、架橋反応が進行する速さに空間的な不均一性が生じるという現象が起こっていると考えられることにある。
詳細は、M. Takenaka. NIPPON GOMU KYOKAISHI 87(7), 299 (2014) および Y. Ikeda, N. Higashitani, K. Hijikata, Y. Kokubo, Y. Morita, M. Shibayama, N. Osaka, T. Suzuki, H. Endo, and S. Kohjiya. Macromolecules 42(7), 2741 (2009) を参照。
Figure 0006633849
式(A)および(2)〜(3)中、qは上記式(1)で表され、Iξ(0)、IΞ(0)、ξ、ΞおよびIincはフィッティングパラメーターである。式(A)の右辺第1項はOrnstein-Zernike-Debye(OZD)型関数であって、架橋網目からの散乱を記述する関数であり、右辺第2項はDebye-Bueche(DB)型関数であって、架橋網目の不均一構造からの散乱を記述する関数であり、右辺第3項は架橋網目構造以外からのインコヒーレント散乱強度である。
ξは架橋網目サイズを特徴付ける長さ(単位:nm)であり、Ξは架橋網目の不均一構造サイズを特徴付ける長さ(単位:nm)である。Iξ(0)は式(A)の右辺第1項の重みであり、IΞ(0)は式(A)の右辺第2項の重みであり、これらの比IΞ(0)/Iξ(0)は不均一構造量cを意味する。
カーブフィッティングは、例えば、0.001〜10nm-1を少なくとも含む波数qの範囲、0.01〜7nm-1を少なくとも含む範囲、または0.2〜4nm-1を少なくとも含む範囲で行うことが好ましい。各フィッティングパラメーターは、最小2乗法などの回帰分析で求めることが好ましい。
本発明で測定することができる不均一構造サイズbは、特に限定されないが、例えば0.01〜10000nmであり、好ましくは0.05〜1000nm、より好ましくは0.1〜100nmである。また本発明で測定することができる不均一構造量cは、特に限定されないが、例えば0〜1000000であり、好ましくは0〜10000、より好ましくは0〜200である。
本発明では、上記架橋体の中性子散乱測定を行う前に、熱溶媒を用いて上記架橋体を処理することが好ましい。熱溶媒による前処理を行うことで、上記架橋体中に存在すると考えられるエチレン系共重合体の未架橋分子、または過酸化物架橋時に高分子鎖が分解を受けて生成した低分子量の前記共重合体を、上記架橋体中から除去することができる。このため、中性子散乱測定時にこれら未架橋分子等の成分に由来するノイズを大きく低減することができる。
したがって、熱溶媒処理後の上記架橋体について中性子散乱測定を行うことで、エチレン系共重合体の架橋体においても、散乱強度曲線を精度良く得ることができる。このため、上記カーブフィッティングにより、上記架橋体の架橋網目構造の不均一構造サイズbおよび不均一構造量cを得ることができる。
熱溶媒処理で用いることのできる溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素溶媒、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン等の脂環族炭化水素溶媒、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン等の脂肪族炭化水素などの有機溶媒が挙げられる。これらの中でも、未架橋分子等の成分を効率良く除去できることから、芳香族炭化水素溶媒が好ましく、キシレン、トルエンがより好ましい。
熱溶媒処理において溶媒は、上記架橋体1gに対して、好ましくは50mL以上、より好ましくは70〜130mL、より好ましくは90〜110mLの量で用いることができる。
熱溶媒処理は、例えば、上記架橋体を溶媒に浸漬した後、好ましくは80℃以上、より好ましくは130〜150℃で行い、さらに好ましくは溶媒を還流させて行う。熱溶媒処理の時間(特に好ましくは還流操作の時間)は、好ましくは0.5時間以上、より好ましくは1〜5時間、さらに好ましくは2〜4時間である。
熱溶媒処理後、架橋体を乾燥させることが好ましい。乾燥条件は、乾燥温度が好ましくは10〜40℃、より好ましくは20〜30℃であり、乾燥時間が好ましくは1時間以上、より好ましくは10〜100時間、さらに好ましくは60〜80時間である。乾燥は、真空下に行ってもよい。
本発明では、中性子散乱測定は、重水素化溶媒または重水素化溶媒を含む混合溶媒を用いた溶媒膨潤法により行うことが好ましい。以下、「重水素化溶媒」および「重水素化溶媒を含む混合溶媒」を総称して「重水素化系溶媒」ともいう。すなわち、エチレン系共重合体から得られる架橋体を重水素化系溶媒を用いて膨潤させた試料に中性子線を照射し、散乱強度を測定することが好ましい。熱溶媒処理後の架橋体について、溶媒膨潤法により中性子散乱測定を行うことが特に好ましい。膨潤を行うことで、架橋密度の粗密により微視的オーダーでの膨潤度にむらができるため、散乱を良好に観測することができる。
重水素化溶媒としては、例えば、重水、重水素化ヘキサン、重水素化ベンゼン、重水素化トルエン、重水素化キシレン、重水素化メタノール、重水素化DMSO((D3C)2S=O)、重水素化テトラヒドロフラン、重水素化ジクロロメタン、重水素化クロロホルム、重水素化アセトニトリル、重水素化N,N−ジメチルホルムアミドが挙げられる。
重水素化溶媒と混合しうる重水素化されていない溶媒としては、例えば、水、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミドが挙げられる。上記混合溶媒中、重水素化溶媒の含有量は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上である。
膨潤した架橋体を得るには、例えば、架橋体を重水素化系溶媒中に10〜40℃の温度で1日以上浸漬する方法が挙げられ、好ましくは20〜30℃の温度で2〜5日浸漬する。重水素化系溶媒中で平衡状態にある膨潤した架橋体を重水素化系溶媒から取り出し、中性子散乱測定を行う。
[評価対象である架橋体]
本発明の評価方法の対象である上記架橋体は、エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体を架橋して得られた架橋体であり、好ましくは、過酸化物等の架橋剤を用いて前記共重合体を架橋して得られた架橋体である。
また、本発明の評価方法は、エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体および架橋剤に加えて、さらに他の添加剤を含有する組成物を架橋して得られた架橋体についても、適用可能である。他の添加剤としては、例えば、架橋助剤、加硫促進剤、加硫助剤、軟化剤、無機充填剤、補強剤、老化防止剤、加工助剤、活性剤、吸湿剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、着色剤、滑剤および増粘剤から選ばれる1種または2種以上が挙げられる。
〈エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体〉
エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体は、エチレンに由来する構造単位と、炭素数3〜20のα−オレフィンに由来する構造単位と、非共役ポリエンに由来する構造単位とを含む。評価対象である架橋体を形成する前記共重合体としては、従来公知のエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体でよい。
炭素数3〜20のα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−エイコセン、4−メチル−1−ペンテン、9−メチル−1−デセン、11−メチル−1−ドデセン、12−エチル−1−テトラデセンが挙げられる。エチレン系共重合体は、1種のα−オレフィンに由来する構造単位を有してもよく、2種以上のα−オレフィンに由来する構造単位を有してもよい。
炭素数3〜20のα−オレフィンの中でも、炭素数3〜8のα−オレフィンが好ましく、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセンおよび1−オクテンから選ばれる少なくとも1種がより好ましく、プロピレンが特に好ましい。
非共役ポリエンとしては、具体的には、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン等の鎖状非共役ジエン;シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、メチルテトラヒドロインデン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン、6−クロロメチル−5−イソプロペニル−2−ノルボルネン等の環状非共役ジエン;2,3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−エチリデン−3−イソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−プロペニル−2,5−ノルボルナジエン、1,3,7−オクタトリエン、1,4,9−デカトリエン、4,8−ジメチル−1,4,8−デカトリエン、4−エチリデン−8−メチル−1,7−ノナジエン等のトリエンが挙げられる。エチレン系共重合体は、1種の非共役ポリエンに由来する構造単位を有してもよく、2種以上の非共役ポリエンに由来する構造単位を有してもよい。
非共役ポリエンの中でも、1,4−ヘキサジエン等の鎖状非共役ジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、または5−エチリデン−2−ノルボルネンと5−ビニル−2−ノルボルネンとの組合せ等の環状非共役ジエンが好ましく、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、またはこれらの組合せが特に好ましい。
エチレン系共重合体としては、例えば、エチレン・プロピレン・1,4−ヘキサジエン共重合体、エチレン・1−ブテン・1,4−ヘキサジエン共重合体、エチレン・1−ペンテン・1,4−ヘキサジエン共重合体、エチレン・1−ヘキセン・1,4−ヘキサジエン共重合体、エチレン・1−へプテン・1,4−ヘキサジエン共重合体、エチレン・1−オクテン・1,4−ヘキサジエン共重合体、エチレン・1−ノネン・1,4−ヘキサジエン共重合体、エチレン・1−デセン・1,4−ヘキサジエン共重合体、エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−ブテン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−ペンテン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−ヘキセン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−へプテン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−オクテン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−ノネン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−デセン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−ブテン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−ペンテン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−ヘキセン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−へプテン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−オクテン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−ノネン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−デセン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−ブテン・5−エチリデン−2−ノルボルネン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−ペンテン・5−エチリデン−2−ノルボルネン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−ヘキセン・5−エチリデン−2−ノルボルネン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−へプテン・5−エチリデン−2−ノルボルネン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−オクテン・5−エチリデン−2−ノルボルネン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−ノネン・5−エチリデン−2−ノルボルネン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・1−デセン・5−エチリデン−2−ノルボルネン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体、が挙げられる。
エチレン系共重合体において、エチレン由来の構造単位と炭素数3〜20のα−オレフィン由来の構造単位とのモル比(エチレン単位/α−オレフィン単位)は、通常は40/60〜99.9/0.1、好ましくは50/50〜90/10、より好ましくは55/45〜80/20である。前記モル比は、13C−NMRスペクトルメーターによる強度測定によって求めることができる。
エチレン系共重合体において、非共役ポリエンに由来する構造単位の含有量は、共重合体100質量%中、通常は0.1〜20質量%、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.1〜8.0質量%、特に好ましくは0.5〜5.0質量%である。前記含有量は、13C−NMRスペクトルメーターによる強度測定によって求めることができる。
エチレン系共重合体の135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]は、通常は0.01〜13.0dl/g、好ましくは0.1〜8.0dl/g、より好ましくは0.1〜5.0dl/g、さらに好ましくは0.5〜5.0dl/g、特に好ましくは0.5〜4.0dl/gである。
〈架橋剤〉
架橋剤としては、例えば、ゴムを架橋する際に一般的に使用される架橋剤が挙げられ、具体的には、過酸化物、硫黄系化合物、フェノール樹脂、アミノ樹脂、キノンまたはその誘導体、アミン系化合物、アゾ系化合物、エポキシ系化合物、イソシアネート系化合物、ヒドロシリコーン系化合物が挙げられる。これらの中でも、架橋体が架橋剤自体の構造の影響を受けないという観点から、過酸化物が好ましい。
過酸化物としては、有機過酸化物が好ましい。
有機過酸化物としては、例えば、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシケタール、パーオキシエステル、パーオキシカーボネート、パーオキシジカーボネート、ケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイドが挙げられ、具体的には、ジクミルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、2,5−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ジアセチルパーオキサイド、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)バレレート、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、tert−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネートが挙げられる。
架橋体の形成時に架橋剤として過酸化物を用いる場合、過酸化物の使用量は、エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体100質量部に対して、通常は0.1〜20質量部、好ましくは0.15〜10質量部、さらに好ましくは0.15〜5.0質量部である。
〈架橋体〉
本発明の評価方法は、上述したように、従来公知のエチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体の架橋体に適用することができる。上記架橋体の製造方法は特に限定されず、例えば、エチレン系共重合体と必要に応じて配合される架橋剤および他の添加剤とを、例えば、ミキサー、ニーダー、ロール等の混練機を用いて所望の温度で混練し、得られた混練物を、所望の形状に成形し、この成形と同時または成形後に、前記混練物を架橋処理することで、評価対象である架橋体(試料)を得ることができる。
上記混練物は、具体的には、エチレン系共重合体と必要に応じて配合される架橋剤および他の添加剤とを、ロール混練機を用いて所定の温度および時間、例えばロール温度30〜80℃で1〜30分間、で混練することにより、得ることができる。
架橋処理としては、例えば、(I)エチレン系共重合体および架橋剤を含む上記混練物を用い、所望の形状に成形し、および加熱処理して架橋する方法、(II)エチレン系共重合体を、所望の形状に成形し、および電子線を照射して架橋する方法が挙げられる。
上記成形では、押出成形機、カレンダーロール、プレス成形機、射出成形機、トランスファー成形機等を用いて、上記混練物を所望の形状に成形する。試料の形状としては、例えば、シート状が挙げられる。
上記(I)の方法では、成形と同時または成形後に、その成形体を、例えば50〜200℃で1〜120分間加熱する。この加熱により、架橋処理を行う。好ましくは、前記温度・時間の条件でプレス成形を行い、シート状試料を得る。シート状試料の厚さは、好ましくは0.5〜3mm、より好ましくは0.8〜2mmである。
上記(II)の方法では、成形と同時または成形後に、その成形体に対して、0.1〜10MeVのエネルギーを有する電子線を、吸収線量が通常0.5〜35Mrad、好ましくは0.5〜20Mradになるように照射する。
以上の様にして得られた架橋体からなる試料について、上述した中性子散乱測定を行うことで、前記架橋体の架橋網目構造の不均一構造サイズbおよび不均一構造量cを求めることができる。
[本発明の用途]
本発明によれば、エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体から得られる架橋体が有する架橋構造の不均一性を測定することが可能となる。架橋体中の架橋点が均一に分散していることが架橋体の強度および耐疲労性に関連していると推測されることから、前記架橋体の強度および耐疲労性等の物性を評価するうえで、本発明の評価方法は有用である。例えば、前記架橋体の不均一構造を本発明の評価方法により把握し、制御することにより、製品の高強度化が可能になり、したがって、製品性能および製品寿命の向上を期待することができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明は前記実施例に限定されない。以下、実施例および比較例で使用した各種薬品についてまとめて説明する。
[使用試薬]
・DCP:日本油脂株式会社製 パークミルD
[製造例1]
国際公開第2013/054882号の実施例1に準じて共重合体の合成を行うことにより、エチレン、プロピレンおよび5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)から形成されたエチレン・プロピレン・ENB共重合体(以下「EPDM1」ともいう)が得られた。
[製造例2]
特開平11−005818号公報の実施例1に準じて共重合体の合成を行うことにより、エチレン、プロピレンおよび5−ビニル−2−ノルボルネン(VNB)から形成されたエチレン・プロピレン・VNB共重合体(以下「EPDM2」ともいう)が得られた。
[製造例3]
攪拌翼を備えた容積300Lの重合器を用いて、連続的に、エチレン、プロピレンおよび5−ビニル−2−ノルボルネン(VNB)の重合反応を87℃にて行った。
重合溶媒としてはヘキサン(フィード量:32.6L/h)を用いて、連続的に、エチレンフィード量が3.6kg/h、プロピレンフィード量が6.1kg/h、VNBフィード量が290g/hおよび水素フィード量が6.3NL/hとなるように、重合器に連続供給した。
重合圧力を1.6MPaG、重合温度を87℃に保ちながら、主触媒としてジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロリドを用いて、フィード量が0.0015mmol/hとなるよう、重合器に連続的に供給した。共触媒として(C65)3CB(C65)4をフィード量が0.0075mmol/hとなるように、有機アルミニウム化合物としてトリイソブチルアルミニウム(TIBA)をフィード量が20mmol/hとなるように、それぞれ重合器に連続的に供給した。
このようにして、エチレン、プロピレンおよびVNBから形成されたエチレン・プロピレン・VNB共重合体を15.2質量%含む溶液が得られた。重合器下部から抜き出した重合反応液中に少量のメタノールを添加して重合反応を停止させ、スチームストリッピング処理にてエチレン・プロピレン・VNB共重合体を溶媒から分離した後、80℃で一昼夜減圧乾燥した。
以上の操作によって、エチレン、プロピレンおよびVNBから形成されたエチレン・プロピレン・VNB共重合体(以下「EPDM3」ともいう)が得られた。
得られたEPDMの物性を下記記載の方法で測定した。結果を表1に示す。
[各構造単位の含有量]
エチレン系共重合体の、各構造単位の含有量(質量%)およびエチレン単位とα−オレフィン単位とのモル比は、13C−NMRによる測定値により求めた。測定値は、ECX400P型核磁気共鳴装置(日本電子製)を用いて、測定温度:120℃、測定溶媒:オルトジクロロベンゼン/重水素化ベンゼン=4/1、積算回数:8000回にて、共重合体の13C−NMRのスペクトルを測定して得た。
[極限粘度]
エチレン系共重合体の極限粘度[η](dl/g)は、(株)離合社製全自動極限粘度計を用いて、温度:135℃、測定溶媒:デカリンにて測定した。
[ヨウ素価]
エチレン系共重合体のヨウ素価は、滴定法により測定した。
Figure 0006633849
[試料の作製]
表2に示す配合処方に従い、エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体と架橋剤(有機過酸化物としてパークミルD:ジクミルパーオキサイド)とを、6インチロールを用いて、ロール温度を前ロール/後ロール=50℃/50℃、ロール周速を前ロール/後ロール=18rpm/15rpm、ロール間隙を2.5mm、混練時間を8分間の混練条件で混練し分出した。次いで、混練した材料を、50tプレス成形機(KMF50−1E、コータキ社製)を用いて180℃で10分間プレス成形することにより、厚さ約1mmのシート状試料1〜3を得た。
[実施例1]
シート状試料を直径1.2mmの丸型に切り取った後、丸底フラスコに充分量のキシレンと共に入れた。ここで充分量のキシレンとは、試料1g当たり100mLのキシレンのことである。その後、140℃で3時間還流操作を行った。還流操作終了後、試料を取り出し、シャーレ上に静置して室温で1日間乾燥させた。その後、真空に保ったデシケーターに試料を移し、室温・真空下で43時間乾燥させた。乾燥終了後、試料をフッ素樹脂製容器に移し、重水素化キシレンに室温で3日間浸漬して膨潤させた試料を小角中性子散乱測定用試料とした。重水素化キシレンで膨潤させた試料を試料ホルダーに固定し、次の条件にて中性子線を試料に照射し、小角中性子散乱測定を行った。
・測定装置:大強度陽子加速施設J−PARC(茨城県)の物質・生命科学研究施設MLFに設置されている産業利用ビームラインiMATERIA
・入射中性子線:パルス中性子線
・検出器:iMATERIA小角検出器バンク
・測定範囲:q=0.2nm-1からq=5nm-1
・測定温度:室温(25℃)
得られた散乱強度曲線I(q)について上記式(A)を用いて、0.2〜4.2nm-1の範囲でカーブフィッティングを行い、フィッティングパラメーターを求めた。カーブフィッティングにはデータ解析ソフトウェアであるWaveMetrics社製Igor Proを用いた。結果を表2および図1に示す。図1は、試料3についての散乱強度曲線I(q)およびカーブフィッティングの結果である。得られたパラメーターを上記式(2)および(3)に代入して、架橋網目構造の不均一構造サイズbおよび不均一構造量cを得た。
[比較例1]
シート状試料を20mm×20mm×2mmtのサイズに切り取った後、JIS K6258(1993)に従い、トルエンに37℃×72時間浸漬して膨潤させ、Flory−Rehnerの式(B)により、有効網目鎖密度を算出した。
Figure 0006633849
式(B)中、ν(個/cm3)は有効網目鎖密度であり、純ゴム1cm3中の有効網目鎖の数であり、VRは膨潤した架橋ゴム中の純ゴムの容積分率であり、V0は溶剤の分子容であり、μはゴム−溶剤間の相互作用定数=0.49であり、Aはアボガドロ数である。
[比較例2]
シート状試料を直径1.2mmの丸型に切り取った後、キシレンによる熱溶媒処理を行うことなく、フッ素樹脂製容器に入れ、重水素化キシレンに室温で3日間浸漬して膨潤させた試料を小角中性子散乱測定用試料としたこと以外は実施例1と同様にして、小角中性子散乱測定を行った。しかしながら、試料中に過酸化物による分子鎖切断等によって生じた低分子量体や架橋していない遊離の高分子鎖が存在するため、得られた散乱強度曲線I(q)について上記式(A)を用いてカーブフィッティングすることはできなかった。
Figure 0006633849
表1から、以下のことがわかる。Flory−Rehnerの式を適用した比較例1では、試料1〜3の有効網目鎖密度がほぼ同じで、架橋網目構造に違いが見出せない。一方、本発明の評価方法を適用した実施例1では、試料2が最も不均一な架橋構造を有していることが、不均一構造サイズbおよび不均一構造量cから評価できることが明らかとなった。

Claims (7)

  1. エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体から得られる架橋体についての中性子散乱測定で得られた散乱強度曲線を用いて、前記架橋体の架橋網目構造の不均一構造サイズbおよび不均一構造量cを求めることを特徴とする、エチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体から得られる架橋体が有する架橋網目構造の評価方法。
  2. 中性子散乱測定が小角中性子散乱測定である請求項1記載の架橋網目構造の評価方法。
  3. 式(1)で表される波数qが0.2〜5nm-1の領域で少なくとも中性子散乱測定を行うことにより、散乱強度曲線を得る請求項1または2記載の架橋網目構造の評価方法。
    Figure 0006633849
    [式(1)中、θは散乱角(rad)であり、λは中性子線の波長(nm)である。]
  4. 中性子散乱測定を、重水素化溶媒または重水素化溶媒を含む混合溶媒を用いた溶媒膨潤法により行う請求項1〜3のいずれか1項記載の架橋網目構造の評価方法。
  5. 上記架橋体についての中性子散乱測定により散乱強度曲線I(q)を得て、
    当該曲線を式(A)によりカーブフィッティングすることにより得られるパラメーターΞ、Iξ(0)およびIΞ(0)から、式(2)および(3)を用いて架橋網目構造の不均一構造サイズbおよび不均一構造量cを求める、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の架橋網目構造の評価方法。
    Figure 0006633849
    [式(A)および(1)〜(3)中、θは散乱角(rad)であり、λは中性子線の波長(nm)であり、Iξ(0)、IΞ(0)、ξ、ΞおよびIincはフィッティングパラメーターである。]
  6. 上記架橋体が、過酸化物を用いてエチレン・炭素数3〜20のα−オレフィン・非共役ポリエン共重合体を架橋して得られる架橋体である請求項1〜5のいずれか1項記載の架橋網目構造の評価方法。
  7. 熱溶媒を用いて上記架橋体を処理し、得られた熱溶媒処理後の架橋体について中性子散乱測定を行う請求項1〜6のいずれか1項記載の架橋網目構造の評価方法。
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