JP6633219B2 - 無線通信のための効率的かつ周期的なスケジューリング - Google Patents

無線通信のための効率的かつ周期的なスケジューリング Download PDF

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Description

本開示は概して無線通信ネットワークに関し、特には、例えば車両間でのサイドリンク動作を用いるネットワーク内のリソース管理に関する。この技術は、2つのノード間(より一般的には、無線機器と、無線ネットワークノードまたは他の無線機器との間を含む)における半固定スケジューリング(semi-persistent scheduling)に適用されうる。
3GPP(3rd-Generation Partnership)は、「ロングタームエヴォリューション」またはLTEとして広く知られ、より正式にはE−UTRA(Evloved Universal Terrestrial Radio Access)またはE−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)と呼ばれる第4世代無線システムに関する仕様の策定および維持を受け持っている。これら仕様のリリース12版の策定中、LTE規格は、商用および公共の安全用途を目的とした機器間(D2D)通信をサポートするための機能を含むように拡張された。LTEコミュニティにおいて、D2D通信は「サイドリンク」通信と呼ばれることが多い。
LTE仕様に対するこれらの拡張によって可能になる用途の一部は、他のデバイスの近接や、それらデバイスが関連づけられた用途を、デバイスが検知可能なデバイスディスカバリである。デバイスディスカバリは、デバイスおよび用途IDを搬送するディスカバリメッセージのブロードキャストおよび検出によって行われる。他の用途は、デバイス間で直接終端される物理チャネルに基づくデバイス間の直接通信からなる。
3GPPで検討中のデバイストゥデバイスについての潜在的な他の拡張の1つは、いわゆるV2X(車両と何かとの)通信の明示的なサポートを含んでおり、これは、車両、歩行者、インフラストラクチャ間の直接通信の任意の組み合わせを含む。V2X通信は、利用可能な際にはネットワークインフラストラクチャを利用できるが、少なくとも基本的なV2X接続性は、カバレッジがない場合であっても可能でなければならない。LTEベースのV2Xインタフェースを提供することは、LTE規模の経済により、車両と何かとの通信を別個に開発するのと比較して経済的に有利であろう。さらに、これらV2XがLTEに基づくことで、専用のV2X技術を用いる場合と比較して、路車間(vehicle-to-network infrastructure: V2I)、車歩行者間(vehicle-to-pedestrian: V2P)、および車車間(vehicle-to-vehicle: V2V)通信といった、さまざまなタイプのV2X通信間のより緊密な統合を可能にするであろう。
図1は、LTEネットワークに統合されたV2X通信に関する基本的なシナリオを示している。図には、従前のネットワーク対ユーザ機器通信に加え、V2V、V2P、およびV2I通信リンクが示されている。V2X通信は非安全情報、安全情報、またはその両方を搬送することができ、さまざまなアプリケーションおよびサービスのそれぞれが、例えばレイテンシ、信頼性、容量などに関する特定の必要条件群と関連づけられてよい。
車両を中心とした通信(vehicle-oriented communication)のかなり部分の検討は既に終わっている。例えば、欧州電気通信標準化機構(ETSI)は道路安全のための2タイプのメッセージを規定している。協調認識メッセージ(Co-operative Awareness Message (CAM))および分散型環境通報メッセージ(Decentralized Environmental Notification Message (DENM))である。
CAMメッセージは、緊急車両を含む車両が、自身の存在ならびに他の関連パラメータを、ブロードキャスト様式で他のものに通報することを可能にするためのものである。これらのメッセージは他の車両、歩行者、およびインフラストラクチャを対象としており、受信者のアプリケーションによってさまざまな方法で処理される。CAMメッセージはまた、通常の交通(normal traffic)について、安全運転についての能動的支援(active assitance)を提供するためにも役立ちうる。
CAMメッセージの可用性は例えば100ミリ秒(ms)ごとにチェックされ、それによってほとんどのメッセージについて最大検出遅延要件100ms以下が得られる。ただし、プリクラッシュ検出警告に関する遅延要件は50msであることに留意されたい。
DENMメッセージは、ブレーキ操作のようなイベントによってトリガされる。DENMメッセージの可用性もまた100msごとにチェックされ、したがって最大遅延要件は100ms以下である。
CAMおよびDENMメッセージのパッケージサイズは100+から800+バイトまで可変であり、典型的なサイズは300バイト程度である。いずれの場合も、送信されるメッセージは近くの全車両によって検出されることが想定されている。
SAE(Society of Automotive Engineers)もまた、いわゆる専用狭域通信(DSRC)用の基本安全メッセージ(BSM)を、さまざまなメッセージサイズとともに規定している。SAEが規定するBSMは、メッセージの重要性および緊急性にしたがって異なる優先度に分類されている。
遅延を意識したスケジューラ(Delay-aware Schedulers)
利用可能な周波数リソースを適切に活用するため、(LTEの分野では)eNBスケジューラがリソース割り当てを実行する必要がある。LTEでは、リソース割り当ての決定は、送信時間間隔(TTI)の解像度で行われ、それは1msに相当する。利用可能な周波数リソースの所定の蓄えと、セルに接続している特定数のユーザ装置(UE)とを考えると、スケジューラはそれらUEに周波数リソースを割り当てるためにさまざまなスケジューリング戦略のいずれかを採用することができる。一般に、スケジューラは、さまざまなトラフィックタイプのサービス品質(QoS)要件にしたがってUEに優先順位をつける。例えば、(無線リソース制御またはRRCのような)制御プレーンシグナリングは、常にユーザプレーンデータよりも優先される。さらに、異なるタイプのユーザプレーンデータは、データ無線ベアラ(DRB)確率中に与えられるQoS識別子(QCI)にしたがって異なる取り扱いがなされうる。例えば、遅延に敏感なトラフィックが所定の遅延制約を満たすように配信される可能性が高くなるように、(ヴォイスオーバインターネットプロトコルまたはVoIPトラフィックのような)遅延に敏感なトラフィックは、(FTP/HTTPデータストリミングのような)遅延に敏感でないトラフィックとは異なるスケジューリングポリシの対象となりうる。
上述したように、V2Xトラフィックもまた、VoIPと同様に、遅延に敏感で周期的なタイプであることが予想されている。したがって、遅延を意識したスケジューラは、V2Xフレームワークに自ずと適合するための当然な実装方法であろう。従前の遅延を意識したスケジューラの中で、言及するに値するのは遅延ベースのスケジューラと半固定スケジューラ(semi-persistent scheduler)である。
遅延ベースのスケジューラは、パケットの消費時間が所定の閾値に達するとそのパケットの優先順位が上がり、バッファ内の他のパケットよりも早くスケジュールされることができるように、所与のUEに対するダウンリンクまたはアップリンクバッファ内の所定のパケットが消費する時間の推定を入力として取得する。良好なアップリンクバッファ推定を維持するため、基地局内の遅延ベースのスケジューラは、その特定のDRBについて先天的に既知な一部のトラフィック特性を用いることができる。例えば、VoIPに関しては、UEが新規のVoIPパケットを20msごとに生成することが知られている。
一方、半固定スケジューラは、UEに対する半固定リソース割り当てを提供する。ことのスケジュールの仕組みは、LTEについての3GPP標準に規定されており、UEが所定の周期で半固定スケジュールリング(SPS)リソースを用いるように設定するためにeNBがRRCシグナリングを用いることが暗示されている。実際のSPSのアクティベート/解放は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を通じてC−RNTIと呼ばれる半固定識別子を用いて動的に行うことができ、PDCCHはさらに、n番目のサブフレームごとに用いるべき周波数リソースおよび、変調および符号化方法を示す(ここで、nはUEのRRC設定によって示される)。SPSはまた、再アクティベートされることができる。つまり、ある特定のSPS設定について、異なるリソース割り当て、すなわち異なる時間−周波数リソース(例えばLTE物理リソースブロック(PRB))および/または異なる変調および符号化手法(MCS)を搬送する新しいPDCCHが送信される。
上述したように、V2Xトラフィックは、所定の典型的な予め定められたメッセージサイズ範囲および生成周波数範囲を有するメッセージによって特徴付けられる。しかし、ある瞬間における生成周波数およびパケットサイズを予測することは容易でない。なぜなら、それらはUEの移動コース(trajectory)、スピード、地理的位置など多数の外部因子に依存するからである。生成周波数およびパケットサイズは、特定のV2Xユースケース、ネットワーク輻輳および/または、3GPPプロトコルレイヤでは知ることができない(outside visivility)か、下位層にはどうしても事前に既知とならない他の高位層アスペクトにも依存しうる。そのようなアスペクトは例えば、例えばセキュリティ要素を含みうる、より大きなパケットヘッダの周期的な存在であってよい。周期的なリソースは最低限のQoS要求を満たすことを補償するため、伝統的な方法でプロビジョニングする必要があるため、この予測不能性は、V2Xトラフィックに対する、SPSや、他の遅延を意識したスケジューラの適用可能性を不効率なものにしうる。
以下の本発明の様々な実施形態の詳細な開示は、その基準として、3GPPが発布するようなLTE用の標準仕様に規定される従前の半固定スケジューラ(SPS)の機能を利用する。しかし、以下の実施形態の一部は、半固定リソース割り当てを提供しない他のタイプの動的スケジューラにも適用可能でありうることを理解すべきである。
本発明の実施形態は、異なるSPS設定に対応する周期的なリソースはスケジューリング基地局(例えばLTE eNB)によって従前の方法でプロビジョニングされるが、各SPS設定の利用は効率的なアップリングシグナリングを用いてUEによって個別に確認される必要がある、割り込みに基づくSPSプロトコルを実施することにより、上述した問題を解決する。基地局は非確認SPSリソースを他の目的に再利用することができる。開示される技術は、SPSよりも良好なリソース利用と、ダイナミックスケジューリングよりも低いシグナリングオーバヘッドにより、V2Xトラフィック用のスケジューリングの性能を改善する。より一般的には、開示される技術はeNBが、それぞれが異なる周期性、メッセージサイズ、およびQoS要求によって特徴付けられる異なるトラフィックタイプを特徴とする複数のSPS設定を用いてUEを設定することを可能にする。
一部の実施形態によれば、無線機器における方法は、無線ネットワークノードから、2つ以上のSPS設定を受信することを含む。SPS設定はそれぞれ、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定し、2つ以上のSPS設定のうち少なくとも2つは、周期的な送信機会について異なる周期を有する。方法はさらに、2つ以上のSPS設定のうち、第1の1つに従った第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラに対応するデータを送信することと、2つ以上のSPS設定のうち、第2の1つに従った第2のトラフィックタイプまたは第2の無線ベアラに対応するデータを送信することと、を含む。
一部の別の実施形態によれば、無線機器における方法は、無線ネットワークノードから、1つのSPS設定を受信することを含む。SPS設定は、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定する。方法はさらに、無線ネットワークノードから、SPS設定に関する使用意図表示(intent-to-use indication)または不使用意図表示(no-intent-to-use indication)を送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を受信することと、SPS設定にしたがってデータを送信することとを含む。方法はさらに、SPS設定にしたがった個々の送信の前に、周期的なアップリンクリソースを用いて使用意図表示を送信することと、SPS設定にしたがった送信機会であって、無線機器が送信しない個々の送信機会の前に、周期的なアップリンクリソースを用いて不使用意図表示を送信することと、のいずれかを含む。
一部の実施形態によれば、無線ネットワークノードにおける方法は、無線機器に2つ以上のSPS設定を送信することを含む。SPS設定はそれぞれ、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定し、2つ以上のSPS設定のうち少なくとも2つは、周期的な送信機会について異なる周期を有する。方法はさらに、2つ以上のSPS設定のうち、第1の1つに従った第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラに対応するデータを受信することと、2つ以上のSPS設定のうち、第2の1つに従った第2のトラフィックタイプまたは第2の無線ベアラに対応するデータを受信することと、を含む。
一部の別の実施形態によれば、無線ネットワークノードにおける方法は、無線機器にSPS設定を送信することを含む。SPS設定は、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定する。方法はさらに、SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するために用いるための、無線機器のための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を無線機器に送信することと、SPS設定にしたがってデータを受信することとを含む。方法はさらに、SPS設定にしたがった個々の送信の前に、周期的なアップリンクリソースを通じて使用意図表示を受信することと、SPS設定にしたがった送信機会であって、無線機器が送信しない個々の送信機会の前に、周期的なアップリンクリソースを通じて不使用意図表示を受信することと、のいずれかを含む。
一部の実施形態によれば、装置は、無線送受信機および、無線送受信機を制御するとともに上述した方法を実行するように設定された処理回路を含む。
一部の実施形態によれば、無線機器は、無線ネットワークノードから、2つ以上のSPS設定を受信するように構成される。SPS設定はそれぞれ、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定し、2つ以上のSPS設定のうち少なくとも2つは、周期的な送信機会について異なる周期を有する。無線機器はさらに、2つ以上のSPS設定のうち、第1の1つに従った第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラに対応するデータを送信するとともに、2つ以上のSPS設定のうち、第2の1つに従った第2のトラフィックタイプまたは第2の無線ベアラに対応するデータを送信するように構成される。
一部の実施形態によれば、無線機器は、無線ネットワークノードから無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定するSPS設定と、SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報とを受信するように構成される。無線機器はさらに、SPS設定にしたがってデータを送信するように構成される。無線機器はさらに、SPS設定にしたがった個々の送信の前に、周期的なアップリンクリソースを用いて使用意図表示を送信するか、SPS設定にしたがった送信機会であって、無線機器が送信しない個々の送信機会の前に、周期的なアップリンクリソースを用いて不使用意図表示を送信するように構成される。
一部の実施形態によれば、無線ネットワークノードは、無線機器に2つ以上のSPS設定を送信するように構成される。SPS設定はそれぞれ、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定し、2つ以上のSPS設定のうち少なくとも2つは、周期的な送信機会について異なる周期を有する。無線ネットワークノードはさらに、2つ以上のSPS設定のうち、第1の1つに従った第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラに対応するデータを受信するとともに、2つ以上のSPS設定のうち、第2の1つに従った第2のトラフィックタイプまたは第2の無線ベアラに対応するデータを受信するように構成される。
一部の実施形態によれば、無線ネットワークノードは、無線機器に、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定するSPS設定と、SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報とを送信するように構成される。無線ネットワークノードはまた、SPS設定にしたがってデータを受信するように構成される。無線ネットワークノードはさらに、SPS設定にしたがった個々の送信の前に、周期的なアップリンクリソースを通じて使用意図表示を受信するか、SPS設定にしたがった送信機会であって、無線機器が送信しない個々の送信機会の前に、周期的なアップリンクリソースを通じて不使用意図表示を受信するように構成される。
一部の実施形態によれば、無線機器は無線送受信機および処理回路を有する。処理回路は、無線ネットワークノードから2つ以上のSPS設定を受信するように無線送受信機を制御する。SPS設定はそれぞれ、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定し、2つ以上のSPS設定のうち少なくとも2つは、周期的な送信機会について異なる周期を有する。無線機器はさらに、2つ以上のSPS設定のうち、第1の1つに従った第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラに対応するデータを送信するとともに、2つ以上のSPS設定のうち、第2の1つに従った第2のトラフィックタイプまたは第2の無線ベアラに対応するデータを送信するように構成される。
一部の実施形態によれば、無線機器は無線送受信機および処理回路を有する。処理回路は、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定するSPS設定と、SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報とを無線ネットワークノードから受信するように構成される。処理回路はさらに、SPS設定にしたがってデータを送信するように無線送受信機を制御する。処理回路はさらに、SPS設定にしたがった個々の送信の前に、周期的なアップリンクリソースを用いて使用意図表示を送信するか、SPS設定にしたがった送信機会であって、無線機器が送信しない個々の送信機会の前に、周期的なアップリンクリソースを用いて不使用意図表示を送信するように構成される。
一部の実施形態によれば、無線ネットワークノードは無線送受信機および処理回路を有する。処理回路は2つ以上のSPS設定を無線機器に送信するように無線送受信機を制御する。SPS設定はそれぞれ、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定し、2つ以上のSPS設定のうち少なくとも2つは、周期的な送信機会について異なる周期を有する。処理回路はさらに、2つ以上のSPS設定のうち、第1の1つに従った第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラに対応するデータを受信するように、あるいは2つ以上のSPS設定のうち、第2の1つに従った第2のトラフィックタイプまたは第2の無線ベアラに対応するデータを受信するように、無線送受信機を制御するように構成される。
一部の実施形態によれば、無線ネットワークノードは無線送受信機および処理回路を有する。処理回路は、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定するSPS設定と、SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報とを無線機器に送信するように無線送受信機を制御するように構成される。処理回路はさらに、SPS設定にしたがってデータを受信するように無線送受信機を制御するように構成される。処理回路はさらに、SPS設定にしたがった個々の送信の前に、周期的なアップリンクリソースを通じて使用意図表示を送信するか、SPS設定にしたがった送信機会であって、無線機器が送信しない個々の送信機会の前に、周期的なアップリンクリソースを通じて不使用意図表示を送信するように無線送受信機を制御するように構成される。
他の実施形態は、上述した方法を実行する、コンピュータプログラム製品、コンピュータ読み取り可能な媒体、および機能モジュール実施物を含む。
LTEネットワークに統合されたV2X通信に関する基本的なシナリオを示す図である。 一部の実施形態に係る、アップリンク(UL)SPSの信号図である。 一部の実施形態に係る、サイドリンク送信のためのUL SPSの信号図である。 一部の実施形態に係る、機器が送信するための周期的なリソースを割り当てるためのプロトコルの一例を示す図である。 一部の実施形態に係る、無線機器の一例の構成要素を示すブロック図である。 一部の実施形態に係る、無線機器で実施される方法を示すフローチャートである。 一部の実施形態に係る、無線機器で実施される別の方法を示すフローチャートである。 一部の実施形態に係る、基地局といった無線ネットワークノードの一例の構成要素を示すブロック図である。 一部の実施形態に係る、無線ネットワークノードで実施される方法を示すフローチャートである。 一部の実施形態に係る、無線ネットワークノードで実施される別の方法を示すフローチャートである。 一部の実施形態に係る、無線機器の例示的な機能実装を示す図である。 一部の実施形態に係る、無線機器の別の例示的な機能実装を示す図である。 一部の実施形態に係る、基地局の例示的な機能実装を示す図である。 一部の実施形態に係る、基地局の別な例示的な機能実装を示す図である。
以下、技術および装置を、V2X通信に関して説明し、かつ、いくつかの場面でLTE規格に固有な用語を用いて説明する。しかしながら、開示される実施形態は同様の特性を有するいかなるトラフィックに対して、および/または他の無線システムにおいても適用されうることを理解すべきである。サービスはセルラリンクを通じて、あるいはサイドリンクやD2Dリンクといった直接リンクを通じて提供されうる。
ここで論じる詳細な実施形態は、最大生成頻度10Hzおよび典型的には190〜300バイトのパケットを有するITS用のCAMトラフィックのような、いくらかの周期的要素を有するトラフィックに対して格別な利点を提供する。しかしながら、技術はより汎用的に用いられてよい。
従前のセルラSPS(半固定スケジューリング)は、周期的リソース割り当てのためのパラメータがeNBから関係するUEにシグナリングされる第1設定ステップを有する。そして、実際のDL/UL SPSが開始/終了するアクティベート/デアクティベートステップが続く。UEは、SPSがアクティブである限り、SPS設定に従ってデータを受信/送信する。
ここに開示される技術のいくつかの例示的な実施形態を、「技術例1」,「技術例2」などのように分類し、以下に詳述する。これら技術のいくつかを適用する実施形態は、組み合わせが適切でないことが状況によって明らかである場合を除き、まとめて用いることができる。
技術例1:複数のSPS設定
技術例1によれば、新規なSPSプロトコルおよび手順が規定される。スケジュールされたデータ送信は例えばアップリンク(UEからeNBもしくは他のアクセスポイント)で生じうる。一方、制御シグナリングはUEと、場合によってはeNB/アクセスポイントまたは他のUEまたは制御ノードの組み合わせとの間で生じうる。簡単さのために、以下では、本技術を、UEとeNBとの間で終端される制御およびユーザプレーンを用いたアップリンクのスケジューリングに関して説明する。しかしながら、技術はより汎用的に適用されてよい。
本技術によれば、例えばUEへのRRCシグナリングを通じて、複数のSPS設定がeNBによってUEのために設定されうる。これら設定のそれぞれは、例えば違ったSPS周期性および/または、周波数リソース、変調およびコーディング方法、公称電力および他のSPS関連パラメータを含む、違ったリソース割り当てに対応することができる。この手法により、個々のSPS設定を、例えば特定のトラフィックタイプに合わせることができる。例えば、並列に異なるタイプの2つのV2Xサービスを稼働中のUEを想定すると、2つのV2Xサービスは異なる周期性を有するトラフィックを生成する。この場合、2つのSPS設定を有することは有益である。そうでない場合、eNBは1つのSPS設定を解放して新たな1つをアクティベートすることを繰り返すか、eNBは2つのサービスのうち1つだけについてのトラフィックと時間合わせされた1つのSPS設定によってUEを設定するように制限されるであろう。
各SPS設定は、特定のV2Xトラフィックタイプに関連づけられてよい。例えば、V2Xトラフィックタイプが、論理チャネル識別子(LCID)のような所定の識別子を用いて下位層で特定されるものとすると、UEが送信すべきパケットに関する識別子に対応するSPS設定を用いるように、eNBは各SPS設定を1つ以上の特定の識別子に関連づけることができる。あるいは、一部の実施形態においてUEは、論理チャネル優先度の順番でパケットを提供することによりSPSアップリンクグラントを満たすことができる、SPS設定をV2Xトラフィックタイプと関連づけるために、LCIDの代わりに、高位層の他のパケットマーカ(例えばPDCP,IP)を用いてもよい。
LTEの文脈において、各SPS設定はeNBによって物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を通じてアクティベート/解放される。特に、各SPS設定は、eNBによってインデックスと関連づけられる。そのインデックスは、異なる周波数リソースの割り当てを用いて対応するSPS設定をアクティベート/解放もしくは再アクティベートする必要がある場合には常に、所定のPDCCHフォーマットに含まれる「SPSインジケータフィールド」によってアドレス指定される。
UEのための複数のSPS設定は、さらに、あるいは代わりに、サイドリンク上で用いるために1つ以上のSPS設定を含んでもよい。この場合、サイドリンクインタフェース(例えばPC5インタフェース)上で用いられる(1つ以上の)SPS設定は、UEからeNBのインタフェース(例えばUuインタフェース)上で用いられる(1つ以上の)SPS設定とともにシグナリングされてもよい。そのような場合、サイドリンクSPS設定用に特別なインデックスが予約される。サイドリンクインタフェース上で用いるべきSPS設定は、例えばRRCシグナリング内の別の情報要素内に別個に設定されてもよい。PDCCHコマンドを用いてサイドリンクSPS設定をアクティベート/解放するために、上述したものと同じ仕組みを適用することができる。特に、Uuに対して用いられるものと同じPDCCHコマンドをサイドリンクに対しても用いることができる。あるいは、サイドリンクのアクティベート/解放とUu SPS設定とは、別のPDCCH上で(すなわち、異なるダウンリンク制御情報(DCI)メッセージで)命令される。
技術例2:確認された周期的な送信
ここに開示する技術の別の実施形態において、UEは、1つ以上のSPS設定のどれをUEが使用することを意図しているかを明示的にeNBに報告する。この技術は「技術例1:複数のSPS設定」の見出しで記載された技術のどれとも組み合わせられうることに留意されたい。
この方法によれば、第1段階において、スケジューラノード(例えばeNB)は、UEに、周期的なデータプレーンリソース群と、制御プレーンリソース群とを割り当てる。これは図2において信号210で示されている。制御プレーンリソースは、例えば特定のLCIDによって特定される、特定のトラフィックタイプにマッピングされる特定のデータ送信を開始しようとする都度、UEがeNBに通知するために用いられることが意図されている。特別なケースとして、2つのリソース割り当てを、例えば制御プレーン送信パラメータまたはリソースの一部または全部が、関連するデータ送信の設定から無条件に取得されるように組み合わせてもよい。
制御リソースと対応するデータリソースとのマッピングは、1:1のマッピングでなくてもよい、例えば、1つの制御リソースが複数のデータリソースに関連づけられてもよい。スケジューリングはSPS設定およびアクティベート/解放メッセージのようなプロトコルメッセージを用い、1つのステップもしくは複数のサブステップで行うことができる。
したがって、技術例1で説明した複数のSPS設定のそれぞれは、(例えば物理アップリンク共用チャネルまたはPUSCHを通じた)周期的なデータプレーンアップリンク送信の設定のみならず、(例えば物理アップリンク制御チャネルまたはPUCCHを通じた)関連する周期的な制御プレーンアップリンク送信の設定を含むことができる。設定は周期的な無線リソース群(例えばサブフレーム)および、場合によっては他の送信パラメータを特定する。
アクティベート/解放ステップは、データおよび制御プレーンに共通であってもよいし、それぞれに別個であってもよい。特定のプロトコルの詳細に応じて、データプレーンおよび制御プレーンリソースのアクティベートが、SPS設定時に既に行われていてもよいことに留意されたい。
第2ステップにおいて、アップリンクデータ送信の前に、UEはeNBに、データ送信のために、関連する(1つ以上の)データリソースを用いる予定であることをシグナリングする。これは図2において信号220として示されており、周期的なアップリンク制御プレーンリソースを用いて行われる。例えば、所定のLCID(または高位層に含まれる他のパケットマーカ(例えばPDCP、IP))に対して所定のSPS設定の利用が制限されている場合、UEはそのようなLCIDを使用する予定であることをシグナリングすることができ、それによって対応するSPS設定を使用する意向であることを示す。あるいは、送信の意向は、関連するアップリンク送信を肯定応答するフラグを用いてシグナリングされてもよい。そのようなフラグは例えばUEが選択した好ましいSPS設定のインデックスであってよい。ほかの方法を用いることもできる。例えば、UEは制御プレーンを通じて現在のUEバッファサイズの表示を提供してもよい。他のオプションは、このシグナリングを、各SPS設定に関連づけられた特定のスケジューリング要求(SR)リソースを用いて行うことで、その設定を用いる予定を示すことである。一部の実施形態において、UEが特定のSPSリソースの利用を中止する予定であることをシグナリングするために他の制御リソースを用いてもよい。
したがって、上述したプロトコルに関連する信号を正しく送信および解釈することを可能にするのみならず、UEにはステップ220で自身の送信意図を決定し、それをシグナリングすることが要求される。送信を行うべきか否かの決定は、例えば、関連づけられたデータチャネル用の送信バッファが(所定のSPSリソースの資料を開始するための)ある閾値を超えるか、(所定のSPSリソースの利用を中止するための)ある閾値を下回るかを決定することによって行われる。UEは自身の意向を事前に、例えば1サブフレーム以上前にシグナリングする。
第3ステップで、UEが自身の送信の意向をシグナリング済みであれば、図2に信号230を用いて示すように、関連づけられたアップリンクリソースでのアップリンク送信が引き続いて行われる。さもなければ、関連づけられたアップリンクリソースでのアップリンク送信は行われない。一部の実施形態において、UEは、SPSリソースを用いる前に、シグナリングした送信の意向についての肯定応答を待つ必要があるが、他の実施形態ではそうする旨の意向をシグナリングした後、意図したSPSリソースで単に送信してもよい。
ステップ220〜230の手順は、スケジューラノードによって割り当てられたすべてのSPSリソースについて繰り返される。したがって、例えば、ステップ220および230は異なるSPSリソース設定に関連づけられているいくつかの異なるトラフィックタイプのそれぞれについて繰り返されることができる。
図3は、説明した技術がどのようにサイドリンク送信に適用されうるかを示している。信号310によって示すように、スケジューラノード(例えばeNB)は、周期的なデータプレーンリソース群および制御プレーンリソース群を、図3でUE(tx)として示されているUEに割り当てる。ここでも、制御プレーンリソースは、例えば特定のLCIDによって特定される、特定のトラフィックタイプにマッピングされる特定のデータ送信を開始しようとする都度、UEがeNBに通知するために用いられることが意図されている。しかし、データプレーンリソースは、図3にUE(rx)として示される別のUEへのサイドリンク送信のためのものである。再び、特別なケースとして、2つのリソース割り当てを、例えば制御プレーン送信パラメータまたはリソースの一部または全部が、関連するデータ送信の設定から無条件に取得されるように組み合わせてもよい。一部の実施形態において、信号320によって示すように、スケジューラは他のUE、すなわちUE(rx)に、少なくとも周期的なデータプレーンリソースの割り当てに関する情報をシグナリングしてもよい。
サイドリンクデータ送信の前に、UEはeNBに、サイドリンクデータ送信のために、(1つ以上の)関連づけられたデータリソースを用いる意向であることをシグナリングする。これは図3において信号330として示されており、周期的なアップリンク制御プレーンリソースを用いて行われる。ここでも、所定のLCID(または高位層に含まれる他のパケットマーカ(例えばPDCP、IP))に対して所定のSPS設定の利用が制限されている場合、UEはそのようなLCIDを使用する予定であることをシグナリングすることができ、それによって対応するSPS設定を使用する意向であることを示す。あるいは、送信の意向は、関連するサイドリンク送信を肯定応答するフラグを用いてシグナリングされてもよい。そのようなフラグはUEが選択した好ましいSPS設定のインデックスであってよい。
最後に、UEが自身の送信の意向をシグナリング済みであれば、図3に信号340を用いて示すように、関連づけられたサイドリンクリソースでのサイドリンク送信が引き続いて行われる。さもなければ、関連づけられたデータリソースでのサイドリンク送信は行われない。一部の実施形態において、UEは、SPSリソースを用いる前に、シグナリングした送信の意向についての肯定応答を待つ必要があるが、他の実施形態ではそうする旨の意向をシグナリングした後、意図したSPSリソースで単に送信してもよい。信号330および340は、図3に示すように何回か繰り返されてよい。信号350を用いて示すように、eNBはさらに、1つ以上のSPS設定を解消(deconfigure)またはデアクティベートすることができる。一部の実施形態において、信号360を用いて示すように、eNBはさらに、受信UE、すなわちUE(rx)にも解消を知らせることができる。
技術例3:肯定応答シグナリングの詳細
UEからeNBへの実際の制御シグナリングはさまざまな方法で実現することができる。第1の例で、LTEの文脈において、UEは制御情報を物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)物理チャネルを用いて送信する。制御情報は無線リソース制御(RRC)制御情報として符号化されてもよい。この方法は比較的複雑なUEからのシグナリングを適応させるのに柔軟性を有するが、シグナリングイベントごと、UEごとに少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)を消費するとともに、eNBがUEを制御シグナリングの送信のためにスケジュールする必要がある。
第2の例では、ステップ220で制御情報を送信するために物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)物理チャネルが用いられる。PUCCHはPUSCHよりも限られた制御ペイロードしか搬送しないが、限られた数のリソース上での多重化能力はPUSCHよりも高い。そして、eNBによるスケジューリングなしで所定の周期でUEが送信できる。
一例において、PUCCHフォーマット1の送信フォーマットをこの目的に再利用することができるが、もちろん制御シグナリングの意味はそれによって解釈される。
eNBはステップ220でのPUCCH UL制御送信のためのリソースを、他のPUCCHリソースとの重複を避け、かつ干渉を最小限にしつつ制御チャネル負荷を制御するために設定することができる。eNBおよびUEは、スクランブルシーケンス、復調参照信号(DMRS)シーケンス/直行カバー符号(OCC)、またはステップ220にしたがってULを送信する意図を示すために用いられるPUCCHフォーマット用の他のL1送信パラメータについて、異なるものを決定して用いてよい。
一例において、UEは、特定のSPSによる所与の送信機会について、関連するアップリンク(またはサイドリンク)リソース上で送信する意図がない場合だけ、ステップ220でシグナリングする。この方法は、eNBにおける制御シグナリングの誤検出に対する保護を改善する。
上述した仕組みは、図3の信号330を用いるなどにより、本技術分野における当業者によって簡単にサイドリンクに拡張することができる。
eNBが上述した制御シグナリングを正しく送信し解釈する必要があることは言うまでもない。上述したように、所与の送信機会についてアップリンク(またはサイドリンク)で送信する意図がない場合にだけUEがアップリンク制御情報をステップ220で送信するような方法で制御シグナリング用のプロトコルが指定されている場合、eNBは、ステップ220にしたがってUEからの制御シグナリングが正しく検出されない場合に、UEがアップリンク(またはサイドリンク)で送信するものと仮定する。
UEが所定の設定されたデータリソース上で送信する意図がないとeNBが判定した場合、eNBはそのリソースに体の送信をスケジュールすることができる。それ以外の場合、eNBはそのデータリソースを他の送信に用いないようにする。
SPSアクティベートルール
上述したいくつかの技術の一態様として、特定のSPS設定をアクティベートするためのさまざまなルールが規定されうることが理解されよう。例えば、eNBは、所定のV2Xトラフィックタイプに対応する特定のLCIDを有する所定のデータ無線ベアラ(DRB)が確立されると、SPS設定を設定することができる。SPS設定は、技術1の説明において述べたように、DRBによって搬送される特定のトラフィック特性に合うように構成される。
特定のSPSリソースの動的なアクティベート/解放は、例えばPDCCHメッセージの特定のフォーマットを用い、eNBによっていつでも実施されてよい。eNBは特定のSPSリソースを、UEからの明示的な表示に基づいて、または特定のLCID上で送信されているトラフィックに基づいて、アクティベートしてよい。LCID上でなく、高位層パケットマーカ(例えば、PDCPまたはIP層のためのパケットマーカ)に基づいてアクティベートする方法であってもよい。
上述の仕組みは、UEがV2X目的のために用いようとするリソースを要求するようにして、本技術分野における当業者によって容易にサイドリンクに拡張することができる。この場合、サイドリンク上でどの特定のV2XトラフィックタイプをUEが実行したいのかをUEがeNBにシグナリングしうる。eNBはそれにしたがって適切なSPS設定を設定する。
SPS解放ルール
上述したいくつかの技術の一態様として、特定のSPS設定を解放するためのさまざまなルールが規定されうることが理解されよう。解放は、例えばPDCCHを用いて解放コマンドを送信するといった明示的なものであってもよいし、暗示的なものであってもよい。
UEおよびeNBは、例えばアクティブなSPSリソースに関連づけられたLCIDについて、所定時間または所定数のUL送信の間にUEによるトラフィックの送信がない場合、無条件でSPSを解放してもよい。
eNBはUEからの表示に基づいて、あるいは所定時間または所定数のUL送信の間、特定のLCIDについてのトラフィックが存在しないことに基づいて、明示的に特定のSPSリソースをデアクティベートすることができる。
eNBが明示的な解放のために用いることができる別のルールは、(例えば周期性、QoS、メッセージサイズなど、所定の特性を有する)所定のV2XトラフィックがUEのアプリケーションクライアントで終了されていることをeNBが認識した場合である。UDは、特定のLCIDについてのトラフィックが終端されていることを示すフラグを含んだメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を送信することによって、V2Xトラフィックが終端されていることの判定についてeNBを支援することもありうる。そのような情報は、例えば、対応するMAC PDUのLCID上で稼働するトラフィックが終了されていることを示すMAC制御要素(CE)を通じてもたらされることができる。そのようなMAC CEは、データを格納するか、パディングだけを格納するMAC PDUと一緒に送信されてよい。
上述した仕組みは、所定のV2Xトラフィックタイプが終了されていることをサイドリンクを通じてUEがeNBに知らせ、eNBがそれにしたがってSPS設定を解放するようにして、本技術分野における当業者によって容易にサイドリンクに拡張することができる。
ここで説明した詳細は、一般化して任意のタイプのスケジューラに適用することができることに留意されたい。例えば、所定のLCIDに関連づけられたトラフィックについて所定のスケジューラアルゴリズムが用いられている場合、そのLCID上のトラフィックが終了されていることが宣言されるとすぐに、UEはスケジューラポリシを変更するためにこの情報を用いることもありうる。一例として、UEを20msごとに単純かつ動的にスケジュールしようとする非SPSスケジューラがあったとする。そのような情報(すなわち、上述した仕組みのいずれかに従って送信された、所定のV2Xトラフィックタイプが終了されていることの表示)を受信すると、スケジューラはその動作を中止する。
SPS再アクティベートルール
UEからの支援情報に基づくSPS再アクティベートルールを規定することができる。SPS設定の再アクティベートは、以前のリソース割り当て(例えばPRB割り当て、変調および符号化スキーマ(MCS))がもはや適していないと思われる場合に必要とされるであろう。例えば、同じトラフィック特性(例えば周期性、QoSクラス識別子(QCI))を有し、同じDRBに属していても、いくつかのパケットが時々他のパケットよりも大きくなりうることが起こりうる。例えば、V2Xにおいて、一部のパケットは、全体のパケットサイズを大幅に増加させうる比較的大きなセキュリティヘッダを含みうる。V2Xにおいて、パケットヘッダ内のそのようなセキュリティ要素の存在もまた周期的である。都合の悪いことに、eNBは大きなセキュリティ要素が送信されようとしていることに気づかないであろう。
eNBがSPSグラントを適切に適合させることを支援するため、UEは、一部の実施形態において、現在のSPSグラントサイズよりも大きなパケットが送信される場合に、事前にeNBに知らせることができる。例えば、セキュリティオーバヘッドを含んだ大きなパケットの送信が周期的であれば、UEはeNBに、前のメッセージで、次のメッセージが大きくなるであろうことを知らせることができる。UEはこの情報を、例えば、大きなパケットの送信の直前のメッセージのメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)内のMACプロトコルデータユニット(PDU)に含まれるフラグを用いてシグナリングすることができる。フラグの代わりに、可能であればUDは次のメッセージの予期されるサイズを直接報告するかもしれない。そのような情報を受信するとeNBは、別のグラントサイズを有するSPS設定を再アクティベートするか、その送信時間間隔(TTI)に対して、以前アクティベートされたSPSをオーバライドする新たな動的ULグラントを単に提供する。
この技術もまた、任意のタイプのスケジューラに一般化することができる。例えば、非半固定スケジューラが用いられていれば、UEによって報告された表示はその特定のトラフィックに対するリソース割り当て手法を変更するために用いられるであろう。
上述の仕組みは、本技術分野における当業者によって容易にサイドリンクに拡張することができる。すなわち、UEはeNBに所定のV2Xトラフィックタイプが変更されたことをサイドリンクを通じて知らせる。そのような情報を受信するとeNBは、サイドリンクに関して有効な別のグラントサイズを有するSPS設定を再アクティベートするか、そのTTIについて、以前アクティベートしたSPSサイドリンクグラントをオーバライドする新たな動的サイドリンクグラントを単に提供する。
例示的方法
上述した詳細から、開示する技術の一部の実施形態が、図4に示すステップを有する、機器によって送信用の周期的リソースを割り当てるためのプロトコルを伴うことが理解されるであろう。ブロック410に示すように、図示した処理はeNB(または他の制御ノード)がUE用の複数のSPS設定を設定することから始まる。ブロック420に示すように、eNBはまた、UE送信のための、対応する周期的な制御およびデータリソースを設定する。ブロック430に示すように、UEはeNBに、特定のSPS設定に対して関連づけられた(1つ以上の)データリソースでアップリンク(またはサイドリンク)通信するUEの意向をシグナリングする。ブロック440で、UEはそれらのデータリソース上で送信する。一部の実施形態において、この処理はUEがシグナリングした意向に対してeNBが送信した肯定応答(不図示)に応答したものであってよい。
図4に示すように、ブロック420,430,440に示したステップの一部または全部は、周期的な制御/データリソース割り当ての繰り返しごとに、SPS設定ごとに、繰り返されてもよい。繰り返しは決定ブロック450によって示されるように、SPS設定がアクティブであるとの判定に基づくことができる。一部の実施形態において、eNBがデアクティベートまたは解放メッセージを送信することにより、1つ以上のSPS設定について処理が終了されてもよい。一部の実施形態において、このデアクティベート/解放は特定のタイプのデータトラフィックまたは特定のV2Xアプリケーションが終了されているというUEからの表示のような、UEの支援に基づくことができる。
例示的な実装
ここで説明したさまざまな技術は、無線機器に設けられた無線送受信機回路および電子データ処理回路によって実施されてよい。図5は、例示的な無線機器500の機能を示している。さまざまな実施形態において、非限定的な用語であるUEを用いる。別の例では、用語「通信機器」、「無線機器」、「移動端末」、または「移動機」が用いられうる。ここで開示される技術を理解する目的において、これらの用語は交換可能なものと見なされてよい。ここで説明するUEまたは通信機器は、ネットワークノードまたは他の通信機器と、無線信号を通じて通信することが可能な任意のタイプの無線機器であってよいlそのような機器は、路車間(V2I)、車歩行者間(V2P)、および車車間(V2V)通信といったさまざまなタイプのV2X通信に用いられる任意の機器を含みうる。そのような機器はデバイス間(D2D)UE、マシンタイプUE、またはマシン間通信(M2M)が可能なUE、UEを備えるセンサ、無線対応タブレットコンピューティング機器、移動端末、スマートフォン、ラップトップ組込型機器(LEE:laptop embedded equipped)、ラップトップ搭載型機器(LME:laptop mounted equipped)、USBドングル、加入者宅内機器(CPE:Customer Premises Equipment)などとしても知られている。
さまざまな実施形態は、3GPPによって規定されるようなLTE無線アクセスネットワーク(RAN)の文脈にしたがって説明される。しかし、技術および装置は、いかなる無線アクセス技術(RAT)、V2X技術、またはマルチRATシステムに対しても適用可能でありうることを理解すべきである。
LTEネットワーク(E−UTRAN)と動作するように構成されたUEのような無線機器500は、1つ以上の基地局(eNB)と通信するための、また1つ以上の他の無線機器と通信するための送受信機ユニット520と、送受信機ユニット520によって送信および受信される信号を処理するための処理回路510とを含んでいる。送受信機ユニット520は、1つ以上の送信アンテナ528に接続された送信機525と、1つ以上の受信アンテナ533に接続された受信機530とを含んでいる。(1つ以上の)同じアンテナ528および533が送信および受信の両方に用いられてもよい。受信機530および送信機525は、典型的にはLTEに関する3GPP規格のような特定の電気通信規格にしたがった既知の無線処理および信号処理要素および技術を用いる。送受信機ユニット520はE−UTRAN用に適合された無線/ベースバンド回路と、別個の、Wi−Fiアクセス用に適合された無線/ベースバンド回路のように、2つ以上の異なるタイプの無線アクセスネットワークのそれぞれに対する別個の無線および/またはベースバンド回路を有してもよいことに留意されたい。同じことはアンテナにも当てはまる。1つ以上のアンテナが複数のタイプのネットワークにアクセスするために用いられうる場合もあれば、1つ以上のアンテナがある特定のタイプの(1つ以上の)無線アクセスネットワークにアクセスするために特に適合されうる場合もある。このような回路の設計および実装に関連したさまざまな詳細および工学上のトレードオフは周知であり、かつここで説明する技術の完全な理解には不要であるため、これ以上の詳細については省略する。
処理回路510は、データストレージメモリ555およびプログラムストレージメモリ560を構成する1つ以上のメモリデバイス550に接続された、1つ以上のプロセッサ(CPU)540を有する。一部の実施形態において、プロセッサ540はマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、またはデジタルシグナルプロセッサであってよい。より一般的には、処理回路510はプロセッサとファームウェアの組み合わせ、特化されたデジタルハードウェア、またはそれらの組み合わせを有することができる。メモリ550はリードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの、1つまたはいくつかのタイプの恒久的なメモリを有しうる。無線機器500が複数の無線アクセス技術をサポートする場合、一部の実施形態において、処理回路510は1つ以上の無線アクセス技術に専用の独立した処理リソースを含みうる。
処理回路510の典型的な機能は、送信される信号の変調および符号化と、受信した信号の復調および復号とを含む。いくつかの実施形態において、処理回路510は、プログラムストレージメモリ560に記憶された適切なプログラムコードを用いて、例えばここで説明する関連する実施形態を実施するように構成される。したがって、例えば、処理回路510は無線ネットワークノードから2つ以上のSPS設定を受信するように構成される。SPS設定はそれぞれ、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定し、2つ以上のSPS設定のうち少なくとも2つは、周期的な送信機会について異なる周期を有する。処理回路510はさらに、2つ以上のSPS設定のうち、第1の1つに従った第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラに対応するデータを送信するとともに、2つ以上のSPS設定のうち、第2の1つに従った第2のトラフィックタイプまたは第2の無線ベアラに対応するデータを送信するように構成される。
他の実施形態において、処理回路510は、無線ネットワークノードから、1つのSPS設定を受信するように構成される。SPS設定は、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定する。処理回路510は、無線ネットワークノードから、SPS設定に関する使用意図表示(intent-to-use indication)または不使用意図表示(no-intent-to-use indication)を送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を受信し、SPS設定にしたがってデータを送信するように構成される。処理回路510はさらに、SPS設定にしたがった個々の送信の前に、周期的なアップリンクリソースを用いて使用意図表示を送信するか、SPS設定にしたがった送信機会であって、無線機器が送信しない個々の送信機会の前に、周期的なアップリンクリソースを用いて不使用意図表示を送信するように構成される。
図6は無線機器500における方法600を示す。方法600は、無線ネットワークノードから2つ以上のSPS設定を受信すること(ブロック610)を含む。SPS設定はそれぞれ、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定し、2つ以上のSPS設定のうち少なくとも2つは、周期的な送信機会について異なる周期を有する。方法600はさらに、2つ以上のSPS設定のうち、第1の1つにしたがって第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラに対応するデータを送信することと、2つ以上のSPS設定のうち、第2の1つにしたがって第2のトラフィックタイプまたは第2の無線ベアラに対応するデータを送信することと(ブロック620)、を含む。
方法600はまた、無線ネットワークノードから、2つ以上のSPS設定のそれぞれについて、対応するSPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を受信することを含んでよい。周期的なアップリンクリソースは、データプレーンリソース(例えばPUSCH)および/または制御プレーンリソース(例えばPUCCH)を含みうる。2つ以上のSPS設定のそれぞれについて周期的なアップリンクリソースを規定する情報は、2つ以上のSPS設定とともに受信されうる。方法600は、2つ以上のSPS設定のうち第1の1つにしたがった各送信の前に、2つ以上のSPS設定のうち第1の1つに対応する周期的なアップリンクリソースを用いて使用意図表示を送信することを含む場合がある。使用意図表示は、2つ以上のSPS設定のうち第1の1つにしたがった送信を搬送する第2の送信時間間隔の直前に位置する第1の送信時間間隔で送信されてよい。
一部の実施形態において、方法600は、2つ以上のSPS設定のうち第1の1つについての送信機会であって、無線機器が送信しない送信機会のそれぞれの前に、2つ以上のSPS設定のうち第1の1つに対応する周期的なアップリンクリソースを用いて不使用意図表示を送信することを含む。不使用意図表示は、2つ以上のSPS設定のうち第1の1つにしたがった送信機会を含んだ第2の送信時間間隔の直前に位置する第1の送信時間間隔で送信されてよい。
一部の実施形態において、第1および第2のSPS設定にしたがったデータの送信は、無線ネットワークノードへのアップリンク送信として実行される。別の実施形態において、それらは第2の無線ネットワークノードへのサイドリンク送信として実行される。本明細書において、サイドリンク送信は任意のタイプの直接デバイス間送信であってよく、「サイドリンク」と明確に呼ばれるリンクに限定される必要はない。
方法600は、第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラに対応するLCIDにしたがって、第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラのデータを2つ以上のSPS設定のうち第1の1つに関連づけることを含みうる。受信されるSPS設定のそれぞれは、対応するLCIDによって特定されうる。場合により、使用意図表示または不使用意図表示は、対応するSPS設定に対応するLCIDを特定する。
図7は無線機器500における方法700を示し、無線ネットワークノードからSPS設定を受信することを含む。SPS設定は、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定する(ブロック710)。方法700はさらに、無線ネットワークノードから、SPS設定に関する使用意図表示(intent-to-use indication)または不使用意図表示(no-intent-to-use indication)を送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を受信すること(ブロック720)と、SPS設定にしたがってデータを送信すること(ブロック730)とを含む。方法700はさらに、SPS設定にしたがった個々の送信の前に、周期的なアップリンクリソースを用いて使用意図表示を送信すること(ブロック740)、またはSPS設定にしたがった送信機会であって、無線機器が送信しない個々の送信機会の前に、周期的なアップリンクリソースを用いて不使用意図表示を送信すること(ブロック750)を含む。SPS設定に関する周期的なアップリンクリソースを規定する情報は、SPS設定とともに受信されうる。データの送信は、無線ネットワークノードへのアップリンク送信または第2の無線機器へのサイドリンク送信として実行されうる。
上で説明した技術および方法のいくつかは、無線ネットワークノードに設けられた電子データ処理回路および無線送受信機または他のインタフェース回路を用いて実施されうる。図8は一部の実施形態において、ここで説明する基地局に関する方法の一部または全部を実施しうる基地局800の例示的な構成を示している。
LTE RANにおいて用いるためのeNBであってよい基地局800は、例えば、コアネットワーク(CN)ノードと通信するとともに1つ以上の無線機器と通信するように構成された通信インタフェース回路を含む。この場合、通信インタフェース回路は、無線送受信機回路810とネットワークインタフェース回路840との2つの部分を含む。無線送受信機回路810は、通信測定結果(communication measurements)、データ、命令、および/またはメッセージを、1つ以上の無線機器との間で受信および/または送信するように構成される。ネットワークインタフェース回路840は、ネットワーク通信を、1つ以上のCNノードを含む他のネットワークノードとの間でネットワーク通信を送受信するように構成される。無線回路810は任意数の送受信、受信、および/または送信ユニットまたは回路を含みうることを理解すべきである。無線回路810および/またはネットワークインタフェース840は、無線周波数(RF)回路およびベースバンド処理回路を有することができ、それらの詳細は基地局設計に通じた者にとって周知である。
基地局800はまた、プログラムストレージメモリ830に記憶された適切なプログラムコードを用いて、例えば2つ以上のSPS設定を無線機器へ送信するように構成された処理回路820を含む。SPS設定はそれぞれ、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定し、2つ以上のSPS設定のうち少なくとも2つは、周期的な送信機会について異なる周期を有する。処理回路820はさらに、2つ以上のSPS設定のうち、第1の1つに従った第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラに対応するデータを受信するとともに、2つ以上のSPS設定のうち、第2の1つに従った第2のトラフィックタイプまたは第2の無線ベアラに対応するデータを受信するように構成される。
処理回路820はさらに、SPS設定を無線機器に送信するように構成される。SPS設定は、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定する。処理回路820は、さらに、SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するために用いるための、無線機器のための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を無線機器に送信し、SPS設定にしたがってデータを受信するように構成される。処理回路820はさらに、SPS設定にしたがった個々の送信の前に、周期的なアップリンクリソースを通じて使用意図表示を受信するか、SPS設定にしたがった送信機会であって、無線機器が送信しない個々の送信機会の前に、周期的なアップリンクリソースを通じて不使用意図表示を受信するように構成される。
処理回路820は、処理回路510と同様に、任意の適切なタイプの通信ユニット、例えばマイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または特定用途向け集積回路(ASIC)、または回路の他の任意の形態であってよい。基地局800はさらに、コンピュータ可読メモリの任意の適切なタイプおよび、揮発性および/または不揮発性タイプであってよいメモリユニットまたは回路830を有する。メモリ830は、処理回路820によって用いるためのプログラムデータ、および設定データ、動作データなどを記憶するように構成されてよい。
一部の実施形態に係る基地局800は、方法900および1000を実行するように構成される。方法900は、無線機器に2つ以上のSPS設定を送信すること(ブロック910)を含む。SPS設定はそれぞれ、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定し、2つ以上のSPS設定のうち少なくとも2つは、周期的な送信機会について異なる周期を有する。方法900はさらに、2つ以上のSPS設定のうち、第1の1つに従った第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラに対応するデータを受信するとともに、2つ以上のSPS設定のうち、第2の1つに従った第2のトラフィックタイプまたは第2の無線ベアラに対応するデータを受信すること(ブロック920)を含む。
方法900はまた、無線機器に、2つ以上のSPS設定のそれぞれについて、対応するSPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するために用いるための、無線機器のための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を送信することを含んでよい。2つ以上のSPS設定のそれぞれについて周期的なアップリンクリソースを規定する情報は、2つ以上のSPS設定とともに送信されてよい。
方法900は、2つ以上のSPS設定のうち第1の1つにしたがった各送信の前に、2つ以上のSPS設定のうち第1の1つに対応する周期的なアップリンクリソースを通じて使用意図表示を受信することを含む場合がある。使用意図表示は、2つ以上のSPS設定のうち第1の1つにしたがった送信を搬送する第2の送信時間間隔の直前に位置する第1の送信時間間隔で受信されてよい。
別の場合、方法900は、2つ以上のSPS設定のうち第1の1つについての送信機会であって、無線機器が送信しない送信機会のそれぞれの前に、2つ以上のSPS設定のうち第1の1つに対応する周期的なアップリンクリソースを通じて不使用意図表示を受信することを含む。不使用意図表示は、2つ以上のSPS設定のうち第1の1つにしたがった送信機会を含んだ第2の送信時間間隔の直前に位置する第1の送信時間間隔で受信されてよい。
方法1000は、無線機器にSPS設定を送信すること(ブロック1010)を含む。SPS設定は、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定する。方法1000はさらに、SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するために用いるための、無線機器のための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を無線機器に送信すること(ブロック1020)と、SPS設定にしたがってデータを受信すること(ブロック1030)とを含む。方法1000はさらに、SPS設定にしたがった個々の送信の前に、周期的なアップリンクリソースを通じて使用意図表示を受信すること(ブロック)1040と、SPS設定にしたがった送信機会であって、無線機器が送信しない個々の送信機会の前に、周期的なアップリンクリソースを通じて不使用意図表示を受信すること(ブロック1050)と、のいずれかを含む。SPS設定に関する周期的なアップリンクリソースを規定する情報は、SPS設定とともに送信されうる。
もちろん、これら技術のステップのすべてを1つのマイクロプロセッサまたは1つのモジュールで実行する必要がないことは理解されよう。プログラムおよびデータメモリ555および560に記憶されているプログラムコードによって適合されている処理回路510は、上述した無線機器関連の方法の任意の1つ以上を機能「モジュール」の配列を用いて実施することができ、モジュールは処理回路510上で実行されるコンピュータプログラムまたはコンピュータプログラムの一部である。したがって、装置500は、無線ネットワークと通信するように構成された無線送受信機回路520を有するとともに、処理回路510に実装されたいくつかの機能モジュールをさらに有するものと理解することができ、機能モジュールのそれぞれは、上述した無線機器関連の方法の1つまたはいくつかで説明した1つまたはいくつかの方法ステップに対応する。
例えば、図11は、例えば処理回路510に基づいて無線機器500に実装されうる例示的な機能モジュールまたは回路アーキテクチャを示す。図示した実施形態は、無線ネットワークノードからそれぞれが無線機器のための周期的な送信機会を規定する2つ以上のSPS設定であって、2つ以上のSPS設定のうち少なくとも2つは周期的な送信機会について異なる周期を有するSPS設定を受信するための受信モジュール1102を少なくとも機能的に含む。この実装はさらに、2つ以上のSPS設定のうち、第1の1つに従った第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラに対応するデータを送信し、2つ以上のSPS設定のうち、第2の1つに従った第2のトラフィックタイプまたは第2の無線ベアラに対応するデータを送信するための送信モジュール1104を含む。
図12は、例えば処理回路510に基づいて無線機器500に実装されうる例示的な機能モジュールまたは回路アーキテクチャの別の例を示す。図示した実施形態は、無線ネットワークノードから、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定するSPS設定を受信するための受信モジュール1202を少なくとも機能的に含む。受信モジュール1202はまた、無線ネットワークノードから、SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を受信するためのものである。実装はさらに、SPS設定にしたがってデータを送信するための送信データモジュール1204と、SPS設定にしたがった個々の送信の前に周期的なアップリンクリソースを用いて使用意図表示を送信するか、SPS設定にしたがった送信機会であって、無線機器が送信しない個々の送信機会の前に、周期的なアップリンクリソースを用いて不使用意図表示を送信するための送信意向モジュール1206を含む。
プログラムおよびデータメモリ830に記憶されているプログラムコードによって適合されている処理回路820は、上述した基地局関連の方法の任意の1つ以上を機能「モジュール」の配列を用いて実施することができ、モジュールは処理回路820上で実行されるコンピュータプログラムまたはコンピュータプログラムの一部である。したがって、基地局800は、1つ以上の無線機器と通信するように構成された無線送受信機回路810を有するとともに、処理回路820に実装されたいくつかの機能モジュールをさらに有するものと理解することができ、機能モジュールのそれぞれは、上述した基地局関連の方法の1つまたはいくつかで説明した1つまたはいくつかの方法ステップに対応する。
例えば、図13は、例えば処理回路820に基づいて基地局800に実装されうる例示的な機能モジュールまたは回路アーキテクチャを示す。図示した実施形態は、無線機器にそれぞれが無線機器のための周期的な送信機会を規定する2つ以上のSPS設定であって、2つ以上のSPS設定のうち少なくとも2つは周期的な送信機会について異なる周期を有するSPS設定を送信するための送信モジュール1302を少なくとも機能的に含む。この実装はさらに、2つ以上のSPS設定のうち、第1の1つに従った第1のトラフィックタイプまたは第1の無線ベアラに対応するデータを受信し、2つ以上のSPS設定のうち、第2の1つに従った第2のトラフィックタイプまたは第2の無線ベアラに対応するデータを受信するための受信モジュール1304を含む。
図14は、例えば処理回路820に基づいて無線ネットワークノード800に実装されうる例示的な機能モジュールまたは回路アーキテクチャの別の例を示す。図示した実施形態は、無線機器に、無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定するSPS設定を送信するための送信モジュール1402を少なくとも機能的に含む。送信モジュール1402はまた、無線機器に、SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するために用いるための、無線機器のための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を送信するためのものである。実装はさらに、SPS設定にしたがってデータを受信するための受信データモジュール1404と、SPS設定にしたがった個々の送信の前に周期的なアップリンクリソースを通じて使用意図表示を受信するか、SPS設定にしたがった送信機会であって、無線機器が送信しない個々の送信機会の前に、周期的なアップリンクリソースを通じて不使用意図表示を受信するための受信データモジュール1404を含む。
本発明の範囲内で上述した実施形態に対してさまざまな変更をなし得ることは、本技術分野における当業者によって理解されるであろう。例えば、本発明の実施形態を3GPPが規定するLTE規格に準拠した通信システムを参照する例を用いて説明してきたが、提示される解決方法は他のネットワークに対しても同様に申し分なく適用可能でありうることに留意すべきである。
コンピュータが実施する方法、装置(システムおよび/または機器)および/またはコンピュータプログラム製品のブロック図および/またはフローチャート図に関して例示的な実施形態を説明してきた。ブロック図および/またはフローチャート図のブロックおよび、ブロック図および/またはフローチャート図のブロックの組み合わせは、1つ以上のコンピュータ回路によって実行されるコンピュータプログラム命令によって実施することができる。これらのコンピュータプログラム命令は、命令がコンピュータおよび/または他のプログラマブルデータ処理装置で実施されると、トランジスタ、メモリ内に記憶された値、および他のハードウェア要素を、ブロック図および/またはフローチャートの1つ以上のブロックで述べられた機能/動作を実施するように変形および制御し、それによってブロック図および/または1つ以上のフローチャートブロックに記載された機能/動作を実施するための手段(機能)および/または構成を生成するようにして機械を生成するために、汎用コンピュータ回路、特殊用途コンピュータ回路、および/または他のプログラマブルデータ処理回路に提供されうる。
これらのコンピュータプログラム命令は有形のコンピュータ可読媒体に記憶されてもよく、命令は、コンピュータ可読媒体に記憶された命令が、ブロック図および/またはフローチャートの1つ以上のブロックに記述された機能/動作を実施する命令を含む製造物を生成するように、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置が特定の方法で機能するように制御することができる。したがって、本発明の概念の実施形態は、ハードウェアで、および/または、「回路」、「モジュール」またはその派生物と総称されうるデジタルシグナルプロセッサのようなプロセッサ上で稼働するソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)で実施されうる。
さらなる考察および実施形態
上述した技術のいくつかは、V2X領域におけるレイテンシ削減の解決に用いることができる。いくつかの状況において、UuおよびPC5は、少なくとも所定のパラメータ設定および動作状況(例えばUEがコネクテッドモードの場合)で、100msのエンドツーエンドのレイテンシ要求を満たすことができることが分かっている。一方で、別の状況では、そのようなレイテンシ要求を実現することはより困難である。V2Xエンドツーエンドレイテンシ要求を満たすために、UuおよびPC5に改良を加えることは有益であろうことも分かっている。RRCコネクションを確立するための遅延(ページング遅延を考慮しないで最大50ms)が要求を満たす上で大きすぎるので、前提として、V2X対応UEは常にRRCコネクテッドモードであるものと仮定するのが合理的であろう。自動車に搭載されたオンボード機器は電池の制約が厳しくないと考えられ、各UEについてのRRCコンテクストを記憶するeNBの負荷は、実装によって解決可能なハードウエア制限と考えられる。
しかしながら、別の理由で所定のUEを開放する必要がある場合が存在しうる。そのような場合、例えばサスペンド−リジュームに関するRRC機能の原理を用いて、高速なRRCコンテキスト回復を可能にする必要がある。したがって、一部の解決方法は、V2Vにおける基準(baseline)UEがRRC_CONNECTEDモードにあるおよび/またはRRCコネクションがサスペンドされた際にサスペンド−リジュームに関してRRC機能を用いることの仮定を必要としうる。V2Xにおける他の可能性のあるレイテンシ削減のための拡張は、スケジューラ(例えばSPS)、コンテンションベースのPUSCH(CB−PUSCH)、SR送信、ハンドオーバ、またはロードサイドユニット(RSU)動作に適用されうる。
一部の実施形態は、V2Xトラフィックが周期性タイプのトラフィックであることを前提としたスケジューラの拡張を伴う。先に述べた様に、CAMメッセージに関するパケット生成間隔はV2Xアプリケーションに依存するかもしれず、100msから1sまで変化することができる。パケット生成させるタイミングは例えば車両の地理的位置、スピード、方向などの外部環境に影響される。イベントトリガ型メッセージ(DENM)は、一度トリガされると100msごとに6回繰り返されるため、ある意味周期的と考えられる。メッセージサイズに関しては、用いられるセキュリティ要素のタイプ(すなわち、フルサーティフィケートかサーティフィケートダイジェストか)およびメッセージタイプ(CAMかDENMか)に依存する。セキュリティオーバヘッドのタイプは、時間に依存しうる(500msごとに140〜200バイトおよび、100msごとに80バイト)。また、DENMペイロードはCAMよりも大幅に大きくなりうる(総DENMサイズが800バイト、総CAMサイズが190/300バイト)。
さらに、レイテンシ要求は特定のユースケースに大きく依存しうる。すなわち、プリクラッシュウォーニング用は20ms、典型的なV2V/Iアプリケーション用は100ms、インフラストラクチャを通じたV2Xロードセーフティサービス用は500ms、そしてV2N用は1sである。
別の見方をすれば、V2Xサービスはそれぞれが異なる周期性、サイズ、およびレイテンシ要件を有するバラエティに富んだトラフィックタイプを暗に意味する。そのような多様性は例えばVoIPのような他のタイプの周期性トラフィックと比較してV2Xをより複雑にしている。V2Xサービスを適切に処理するため、異なるトラフィック特性(例えば周期性、メッセージタイプ、優先度)に対応する別個の専用ベアラを割り当てなければならない。新しい専用ベアラの確立することの遅延を緩和するため、マルチキャストおよびユニキャスト伝送の両方について確立済ベアラ(pre-established bearers)を用いることができる。
したがって、一部の実施形態において、専用ベアラはマルチキャストおよびユニキャスト伝送の両方について確立済であってよい。VoIPトラフィックとの別の差異は、VoLTE(Voice over LTE)においてeNBはユーザが無音状態のときにスケジューラに適合させるために送信されるSID(silent insertion descriptor) パケットを用いることができることである。例えば、eNBはSIDを検出するとSPSを解放することができる。V2Xにおいて、eNBはこのタイプの情報を有しておらず、周期的なトラフィックは先に述べた外部状況に応じて突然終了されうる。そのため、eNBが不必要にUEのスケジューリングを継続したり、適切なタイミングでSPSを解放しなかったりして、結果としてリソースが無駄になるリスクがある。したがって、UEは所定のV2Xトラフィックタイプがアプリケーションクライアントで終了された際に(例えばL2で)表示してよい。例えば、UEはこの表示を最後のCAM/DENMメッセージの一部として送信することもありうる。
一部の実施形態において、UEは、所定のV2Xトラフィックタイプがアプリケーションクライアントでいつ終了されたかをeNBに知らせる。UEがCAMセッションの一部としてセキュリティ要素を送信する必要がある場合に同様の問題が生じる。上述したように、セキュリティ要素を含んだメッセージは他のメッセージよりも非常に大きいため、スケジューラはスケジュールの割当を変更するために知らせを受ける必要があり、それによってパケットのセグメント化、ひいてはレイテンシを制限することになる。この問題に取り組むため、UEは次のパケットがセキュリティ要素を含むであろうことをeNBに知らせるかもしれない。ある場合には、UEは次のパケットがセキュリティ要素を含むであろうことをeNBに知らせる。
高位層ヘッダが予測可能なサイズであることはめったになく、周期性はトラフィックに寄与しうるであろう。CAMトラフィックと例えばVoIPまたは他のモバイルブロードバンド(MBB)トラフィックとのさらなる違いは、CAMパケットが通常互いにオーバライド/後継(supersede)することである。新しいパケットが生成されると以前のパケットは不要となるため、CAMパケットのセグメント化は限られた範囲でしか用いられない。さらに、UEは、それぞれが異なる周期性およびパケットサイズを有しうる複数のV2Xサービス、例えば交通の流れを最適化するためにV2Nと、よりローカルな交通安全サービスのためにV2IまたはV2Vと関わる必要があるだろう。SPSはパケットが一定の頻度で周期的に生成される場合には効率的である。ジッターの増加と引き替えに、セグメント化がパケットサイズのダイナミクスに対処する。先に説明したように、パケット到来の高いダイナミクスおよび不規則性により、現状のSPSはV2Xトラフィックには適していない。しかし、周期的なリソース予約はV2Xトラフィックに応えるために依然として好適に活用することができる。ここで述べたさまざまな技術は、V2Xトラフィックの場合のネットワーク効率を改良するであろうSPSプロトコルの拡張を含んでいる。
不規則なトラフィックに対処するため、一部の実施形態は半固定的な方法でスケジュールされた個々の送信を確認(ackknowledge)するUEを含む。確認は実際の送信より前にPUCCHで搬送されてよい。eNBは確認されないリソースを他の目的に再利用するチャンスを有する。先に述べた図2は例示的な解決方法を提供しており、CAMトラフィック用の拡張されたSPSを含みうる。同様のプロトコルをモード1 PC5用のトラフィックを確認するためにも適用することができる。ある場合には、eNBがSPSを用いてスケジュールした個々の送信をUEが確認する必要がある。eNBは非確認SPSリソースを他の用途に再利用してよい。
個々のCAMパケットは例えば190バイトから300バイト(あるいはそれ以上)と、サイズが非常に大きく変化しうる。MAC PDUサイズはほぼ予測不能であり、厳密なレイテンシの制約があることからセグメント化は好ましい解決策ではない。つまり、SPSトランスポートブロック(TB)サイズ、および場合によってはリソース割当サイズは、各UL送信のサイズに動的に適合させられる必要がある。この目的のため、一部の実施形態では、UEにおいてアクティベートされる複数の並列SPS処理が設定されてよい。処理は例えばTBサイズまたはリソース割当において異なってよい。UEは、自身のバッファステータスに応じて、各SPS処理上で個々の送信をトリガする(または好ましい処理を選択する)ことができる。ある場合には、ネットワークが異なる設定パラメータを用いる並列SPS処理を設定可能である必要があるUEは自身のバッファステータスに応じて、各処理上の送信を確認してよい。
緊急CAMメッセージに関し、V2Xトラフィックの周期的な特性を考慮すると良いスケジューラでありうるSPSを含む、いかなるタイプのV2Xスケジューラにとっても、ここで説明した技術のいくつかは有益でありうる。しかし、低いSPS周期性値(例えば1ms)の使用は、実際のネットワーク負荷によって制限されるかもしれないことが分かっている。SPSに関する別の改良は、PDCCH上で送信されるSPSのアクティベート/デアクティベートコマンドへの確認(acknowledgemant)を送信することを含みうる。これは、SPSアクティベート/デアクティベート状態に関して、eNBがUEとタイムリーに整合することを助けるかもしれない。利点には、より良いリソース利用(例えばSPSアクティベートコマンドがUEによって受信されていない場合)およびより少ないUL干渉(例えばデアクティベートコマンドがUEによって受信されていない場合)、ならびに限定的なバッファ消費(V2Pにおいて望ましいであろう)が含まれる。しかし、V2Xにおいて想定されるリソース不足を考慮すると、SPSのアクティベート/デアクティベート確認および関連するHARQフィードバックについてさらなる送信を考慮する必要があるため、問題も存在しうる。SPSのアクティベート/デアクティベートコマンドへの確認を可能とすることは、実際のリソース利用に応じたV2Xにおいて便利かもしれない。
バッファが空の場合、CB−PUSCHにおいて、UEがUL送信をスキップする可能性とともに複数のUEが同じPUSCHリソースを用いることが許される。利点は衝突のリスクと引き替えのリソース利用率の向上を含み、それは正しいパケット配信、すなわちレイテンシを増加させるかもしれない。低負荷の場合、CB−PUSCHは低周期性SPSとともに用いることができる。しかし、典型的な高負荷V2Xシナリオにおいて、この技術は特に交通安全メッセージについて良好とは言えないかもしれない。したがって、CB−PUSCHは実際のネットワーク負荷に応じてV2Xで有用でありうることが分かる。
SR送信のレイテンシを削減するため、SR周期性を最低値である1msに設定することが可能である。しかし、全てのUEに対して1msの周期性を設定すること、リソース消費が大きくなりすぎるであろう。これを制限するため、ある場合では、SRリソース利用を制限しつつSR送信遅延を削減するため、キャリアアグリゲーションの一部としてプライマリセル(PCell)と1つのセカンダリセル(SCell)の両方にSRを送信するようにUEを設定することができる。この機能はまた、eNBがより適切なULグラントをUEに提供できるよう、異なるSRリソースを異なる目的に、例えば異なるSRリソースをCAMおよびDENMに用いることを可能にする。したがって、ある場合には、SR送信レイテンシを削減するため、SRリソースはPCellおよびSCellの両方に設定されてよい。異なるSRリソースはその後に送信されるV2Xメッセージのタイプに応じて用いられてよい。
ハンドオーバに間して、ここで説明したさまざまな技術はV2X用のUuに適用可能であるかもしれない。一方、さらなるアドホック手法がV2X用のPC5に用いられ得る。ターゲットセルにおけるランダムアクセスチャネル(RACH)手順に10〜12msを要するかもしれない。この遅延を無くすため、ターゲットおよびソースセルが同期されていれば、また、ソースおよびターゲット間のDL伝播遅延差からUL同期を取得することがUEの能力に依存していれば、RACHなしのハンドオーバ(RACH-less handover)を用いることができる。
この仕組みはV2Xに利益を提供するが、同期ネットワークの仮定がいくぶん制約的であり、またULタイムアドバンス取得の精度が可動性によって低下するかもしれない。競合解決手段が存在しないという事実を考慮すると、誤ったタイムアドバンス取得は従前のRACHよりも大きなレイテンシを与えるかもしれず、また誤った送信は干渉を引き起こすかもしれない。したがって、V2XにおけるRACHなしのハンドオーバの有効性はUEの可動性に支配されるかもしれない。
ハンドオーバコマンドの受信後、UEは(従前のLTEと同様の)MAC/PCDP(packet data convergence protocol)処理をリセットせず、RACHがターゲットセルで成功するまでソースセルへ向けた通常の動作を継続することができる。従前のLTEにおいて、ハンドオーバでの全般的なサービス中断は40〜50msである(ハンドオーバコマンド処理およびランダムアクセス手順に起因する)ため、そのような仕組みはこのレイテンシ成分を基本的には完全に除去するであろう。この解決手法は、デュアルコネクティビティそれ自体は現時点で周波数内動作をサポートしていないものの、デュアルコネクティビティに類似している。ある場合には、ハンドオーバ関連シグナリング(例えば測定報告、ハンドオーバコマンド)をソースおよびターゲットセルの両方へ送信/から受信することにより、ハンドオーバ手順が実施されてもよく、これによって無線リンク故障(RLF)の確率を低減する。したがって、ハンドオーバレイテンシに対する好影響を考慮すると、ここで説明したさまざまな技術はV2Xにとって有益であろう。ある場合には、ソースeNBコネクションがハンドオーバの間維持されてよい。別の場合には、ハンドオーバ関連RRCメッセージがソースおよびターゲットセルの両方へ/から提供されてよい。
Uuと同様に、PC5通信に参加しているUEもまた、ハンドオーバを実施する際はレイテンシの影響を受ける。ハンドオーバコマンドの後、進行中のPC5セッションを継続する前に、UEはProSeを参照して、ターゲットセルがPDCCH上にD2Dグラントを送信するか、(コネクテッドモードであれば)モード1およびモード2リソース割当を示す専用のシグナリングを送信するかを待機する必要がある。同様に、アイドルモードではターゲットセルからのSIB18を取得する必要があり、関連するレイテンシは対応するsi周期性(si-Periodicity)に依存する。このPC5サービス中断問題を軽減するため、いくつかの代替方法が考えられる。
ある場合では、ハンドオーバコマンド後、PC5リソースがターゲットセルによって提供されなくなるまで、UEは設定済みの(pre-configured)ハンドオーバリソースを用いることができる。これはセル間の調整が不要であるという利点を有する。別の場合、ターゲットセルとソースセルとがセル境界部分で共通のリソースを用いることができる。そのようなリソースはソースセルによって接続中のUEとアイドルモードのUEの両方に提供され、ハンドオーバが完了しない限り用いられる。これは、シグナリングの増加を意味せず、ハンドオーバを実行するUEが同じリソースプールを使用することを可能にするが、eNB間の同期を必要とする。
ある場合には、コネクテッドモードのUEについて、ターゲットセルPC5リソースがハンドオーバコマンドを通じて移転されてもよい。アイドルモードのUEについて、ターゲットセルPC5リソースはSIB18内でソースによって移転することができ、ハンドオーバコマンドを受信すると用いられる。これは、ハンドオーバコマンドのサイズ増大と引き替えに、高速なリソース切り替えを可能にするが、一般的には望ましくない。他の場合、ハンドオーバ中のコネクション中断を避けるため、UEはソースおよびターゲットセルによって割り当てられる異なるリソースを用いて複数のPC5コネクションを維持することができ、これはハンドオーバ中のソースeNBコネクションの維持を伴うUu関連の拡張と一致している。ターゲットセルのPC5リソースは、ハンドオーバコマンドを通じてUEにシグナリングされてよい。ソースセルのPC5リソースはハンドオーバ中、維持されてよい。
レイテンシはまた、ネットワークデプロイメントにも影響を受けうる。例えば、(共用セルまたは分散アンテナシステムとも呼ばれる)組み合わせセルデプロイメントでは、複数のセルが組み合わさって1つの物理セルを形成する。したがって、結合セル内を移動するUEは、2つ以上のセルではなく1つのセル、すなわち1つの物理セルID(PCI)を検出し、UEはハンドオーバを実行しない。そのため、結合セル機能それ自体はレイテンシを削減しないが、ハンドオーバの回数を削減する。したがって、結合セルデプロイメントはハンドオーバの回数を削減しうることが分かる。
あるシナリオにおいて、ロードサイドユニット(RSU)はPC5上で受信したパケットの一部をUuに転送するようにアプリケーションに要求されうる。100msのレイテンシ要求を満たすことは困難であろうことが分かる。通信期間を短くすることを考慮して削減可能なPC5レイテンシ(PC5上でサイドリンク制御情報(SCI)およびデータをRSUに送信するUEに関して最大86ms)とは別に、Uu上でのスケジューリング要求の仕組みが、無視できないレイテンシをもたらす(平均レイテンシ24.3ms)。この仕組みはUu上で、RSUからeNBへのSRメッセージ、リターンULグラント、RSUからeNBへの再度リンクバッファステータスレポート(SL BSR)、リターンULグラント、そしてRSUからeNBへのデータを送信することをを含む。
このレイテンシを作戦するための一方法は、PC5入来データのサイズを(MC5およびPRB割当を格納している)SCIフォーマット0から推定し、実際のPC5データを受信する前に盲目的にスケジュール要求(SR)を送信するUEを含む。eNBはUu上で送信すべきデータがいつ実際にRSUに到達するかを知らないので、そのようなデータが利用可能になるまで、eNBによって与えられるグラントをスキップすることを許可すべきである。例えば、UEがPC5上でSCIをRSUに与えた直後にRSUはUu上でSRをeNBに送信することができる。PC5上でUEからRSUにデータが送信され、引き続いてUu上でRSUからeNBに送信されるより前にリターンULグラント、SL BSR送信およびさらなるリターンULグラントが発生する可能性がある。つまり、PC5上でSCIフォーマット0を読むとUuリソースを要求するようにeNBはRSUを設定することができる。
V2Xにおいてレイテンシを削減するための技術の要約は以下の通りである。eNBスケジューラについて:専用ベアラはマルチキャストおよびユニキャストについて予め確立されてよい。UEごとに複数のSPS設定をサポートすることができる。そしてUEは周期的なトラフィックのスケジュール決定についてeNBを支援するように構成されてよい。例えば、UEは、所定のV2Xトラフィックタイプがアプリケーションクライアントで終了したとき、および次のパケットがセキュリティ要素を含むであろうことをeNBに知らせることができる。
SR送信について:SR送信レイテンシを削減するため、SRリソースはPCellおよびSCellの両方に設定することができる。その後送信するV2Xメッセージのタイプに応じて異なるSRリソースを用いることができる。
ハンドオーバについて:デプロイメントはハンドオーバの頻度を削減するとともにRLFのリスクを削減するために最適化されてよい(例えば結合セルデプロイメント)。ソースeNBコネクションはV2Xでのハンドオーバ中、維持されてよい。ハンドオーバ関連RRCメッセージは、ソースおよびターゲットセルの両方へ/から提供されてよい。ターゲットセルのPC5リソースは、ハンドオーバコマンドによってUEにシグナリングされてよい。ソースセルのPC5リソースはハンドオーバ中、維持されてよい。
RSU動作について、PC5上でSCIフォーマット0を読むとUuリソースを要求するようにeNBはRSUを設定することができる。
ここで開示された発明の実施形態は、以下に列挙する例を含むが、それらに限定されない。
a.)無線機器における方法であって、
無線ネットワークノードから、前記無線機器(500)のための複数の周的的な送信機会を規定する半固定スケジューリング(SPS)設定を受信することと、
前記無線ネットワークノードから、前記SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を受信することと、
前記SPS設定にしたがってデータを送信することと、を有し、
前記方法はさらに、
前記SPS設定にしたがった個々の送信の前に、前記周期的なアップリンクリソースを用いて使用意図表示を送信することと、
前記無線機器が送信しない、前記SPS設定についての個々の送信機会の前に、前記周期的なアップリンクリソースを用いて不使用意図表示を送信すること、の少なくとも一方を実行する送信意図モジュールと、を有する、無線機器。

b.)前記方法例aにおいて、前記SPS設定に関する前記周期的なアップリンクリソースを規定する前記情報が、前記SPS設定とともに受信される、方法。
c.)前記方法例aまたはbにおいて、前記データを送信することが、前記無線ネットワークノードへのアップリンク送信として実行される、方法。
d.)前記方法例aまたはbにおいて、前記データを送信することが、第2の無線機器への再度リンク送信として実行される、方法。
e.)無線ネットワークノードにおける方法であって、
無線機器へ、前記無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定する半固定スケジューリング(SPS)設定を送信することと、
前記無線機器に、前記SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するために用いるための、前記無線機器のための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を送信することと、
前記SPS設定にしたがってデータを受信することと、を有し、
前記方法はさらに、
前記SPS設定にしたがった個々の送信の前に、前記周期的なアップリンクリソースを通じて使用意図表示を受信することと、
前記無線機器が送信しない、前記SPS設定についての個々の送信機会の前に、前記周期的なアップリンクリソースを通じて不使用意図表示を受信すること、の少なくとも一方を実行する受信意図モジュールと、を有する、無線ネットワークノード。
f.)前記方法例eにおいて、前記SPS設定に関する前記周期的なアップリンクリソースを規定する前記情報が、前記SPS設定とともに送信される、方法。
g.)無線機器であって、
無線ネットワークノードから、前記無線機器のための複数の周的的な送信機会を規定する半固定スケジューリング(SPS)設定を受信し、
前記無線ネットワークノードから、前記SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を受信し、
前記SPS設定にしたがってデータを送信する、ように制御し、
前記無線機器はさらに、
前記SPS設定にしたがった個々の送信の前に、前記周期的なアップリンクリソースを用いて使用意図表示を送信することと、
前記無線機器が送信しない、前記SPS設定についての個々の送信機会の前に、前記周期的なアップリンクリソースを用いて不使用意図表示を送信すること、の少なくとも一方を実行する送信意図モジュールと、を有する、無線機器。
h.)前記無線機器例gにおいて、前記SPS設定に関する前記周期的なアップリンクリソースを規定する前記情報が、前記SPS設定とともに受信される、無線機器。
i.)前記無線機器例gまたはhにおいて、前記無線機器が前記データを前記無線ネットワークノードへのアップリンク送信として送信するように構成される、無線機器。
j.)前記無線機器例gまたはhにおいて、前記無線機器が前記データを第2の無線機器へのサイドリンク送信として送信するように構成される、無線機器。
k.)無線ネットワークノードであって、
無線機器へ、前記無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定する半固定スケジューリング(SPS)設定を送信し、
前記無線機器に、前記SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するために用いるための、前記無線機器のための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を送信し、
前記SPS設定にしたがってデータを受信する、ように制御するように構成され、
前記無線ネットワークノードはさらに、
前記SPS設定にしたがった個々の送信の前に、前記周期的なアップリンクリソースを通じて使用意図表示を受信することと、
前記無線機器が送信しない、前記SPS設定についての個々の送信機会の前に、前記周期的なアップリンクリソースを通じて不使用意図表示を受信すること、の少なくとも一方を実行する受信意図モジュールと、を有する、無線ネットワークノード。
l.)前記無線ネットワークノード例kにおいて、前記SPS設定に関する前記周期的なアップリンクリソースを規定する前記情報が、前記SPS設定とともに送信される、無線ネットワークノード。
m.)無線送受信機および処理回路を有する無線機器であって、前記処理回路は前記無線送受信機を、
無線ネットワークノードから、前記無線機器のための複数の周的的な送信機会を規定する半固定スケジューリング(SPS)設定を受信し、
前記無線ネットワークノードから、前記SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を受信し、
前記SPS設定にしたがってデータを送信する、ように制御し、
前記処理回路はさらに、前記無線送受信機を、
前記SPS設定にしたがった個々の送信の前に、前記周期的なアップリンクリソースを用いて使用意図表示を送信することと、
前記無線機器が送信しない、前記SPS設定についての個々の送信機会の前に、前記周期的なアップリンクリソースを用いて不使用意図表示を送信すること、の少なくとも一方を実行する送信意図モジュールと、を有する、無線機器。
n.)前記無線機器例mにおいて、前記SPS設定に関する前記周期的なアップリンクリソースを規定する前記情報が、前記SPS設定とともに受信される、無線機器。
o.)前記無線機器例mまたはnにおいて、前記処理回路が前記データを前記無線ネットワークノードへのアップリンク送信として送信するように構成される、無線機器。
p.)前記無線機器例mまたはnにおいて、前記処理回路が前記データを第2の無線機器へのサイドリンク送信として送信するように構成される、無線機器。
q.)無線送受信機および処理回路を有する無線ネットワークノードであって、前記処理回路は前記無線送受信機を、
無線機器へ、前記無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定する半固定スケジューリング(SPS)設定を送信し、
前記無線機器に、前記SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するために用いるための、前記無線機器のための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を送信し、
前記SPS設定にしたがってデータを受信する、ように制御するように構成され、
前記処理回路はさらに、
前記SPS設定にしたがった個々の送信の前に、前記周期的なアップリンクリソースを通じて使用意図表示を受信することと、
前記無線機器が送信しない、前記SPS設定についての個々の送信機会の前に、前記周期的なアップリンクリソースを通じて不使用意図表示を受信すること、の少なくとも一方を実行する受信意図モジュールと、を有する、無線ネットワークノード。
r.)前記無線ネットワークノード例qにおいて、前記SPS設定に関する前記周期的なアップリンクリソースを規定する前記情報が、前記SPS設定とともに送信される、無線ネットワークノード。
s.)プログラム命令を有するコンピュータプログラム製品であって、前記プログラム命令は無線機器のプロセッサによって実行されると、前記無線機器に前記例a〜dのいずれかによる方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
t.)プログラム命令を有するコンピュータプログラム製品であって、前記プログラム命令は無線ネットワークノードのプロセッサによって実行されると、前記無線ネットワークノードに前記例e〜fのいずれかによる方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
u.)例sまたはtのコンピュータプログラム製品を有するコンピュータ可読媒体。
v.)無線機器であって、
無線ネットワークノードから、前記無線機器のための複数の周的的な送信機会を規定する半固定スケジューリング(SPS)設定を受信する受信モジュールと、
前記受信モジュールは、前記無線ネットワークノードから、前記SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を受信するためのものであり、
前記SPS設定にしたがってデータを送信する送信データモジュールと、
送信意図モジュールであって、
前記SPS設定にしたがった個々の送信の前に、前記周期的なアップリンクリソースを用いて使用意図表示を送信することと、
前記無線機器が送信しない、前記SPS設定についての個々の送信機会の前に、前記周期的なアップリンクリソースを用いて不使用意図表示を送信すること、の少なくとも一方を実行する送信意図モジュールと、を有する、無線機器。
w.)無線ネットワークノードであって、
無線機器へ、前記無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定する半固定スケジューリング(SPS)設定を送信する送信モジュールと、
前記送信モジュールは、前記無線機器に、前記SPS設定に関する使用意図表示または不使用意図表示を送信するために用いるための、前記無線機器のための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を送信するためのものであり、
前記SPS設定にしたがってデータを受信する受信データモジュールと、
受信意図モジュールであって、
前記SPS設定にしたがった個々の送信の前に、前記周期的なアップリンクリソースを通じて使用意図表示を受信することと、
前記無線機器が送信しない、前記SPS設定についての個々の送信機会の前に、前記周期的なアップリンクリソースを通じて不使用意図表示を受信すること、の少なくとも一方を実行する受信意図モジュールと、を有する、無線ネットワークノード。
特に、上述の説明および関連する図面に提示される教示の恩恵を受けた当業者は、開示される(1つ以上の)発明の変形物および他の実施形態を思い浮かべるであろう。したがって、(1つ以上の)本発明が開示された特定の実施形態には限定されず、変形物および他の実施形態は本開示の範囲に含まれることが意図されていることを理解すべきである。本明細書では特定の用語を用いているかもしれないが、それらは汎用的かつ説明的な意味でのみ用いられており、限定を目的としたものではない。

Claims (22)

  1. 無線機器(500)における方法(600)であって、
    無線ネットワークノード(800)から、第1および第2の半固定スケジューリング(SPS)設定を受信すること(610)であって、前記第1および第2のSPS設定のそれぞれは無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定し、前記第1のSPS設定は第1のV2Xトラフィックタイプに関連づけられ、前記第2のSPS設定は第2のV2Xトラフィックタイプに関連づけられ、前記第1のSPS設定および前記第2のSPS設定は前記周期的な送信機会について異なる周期を有する、受信することと、
    前記無線ネットワークノードに、前記第1のSPS設定および/または前記第2のSPS設定に関連づけられたデータリソースに関して、用いる予定である、あるいは用いない予定であることを示すシグナリングを送信することと、
    前記無線ネットワークノードに送信した前記シグナリングに基づいて、前記無線ネットワークノードに、前記第1のV2Xトラフィックタイプに関連づけられた前記第1のSPS設定にしたがって前記第1のV2Xトラフィックタイプに対応するデータを送信し、および/または、前記第2のV2Xトラフィックタイプに関連づけられた前記第2のSPS設定にしたがって第2のV2Xトラフィックタイプに対応するデータを送信する(620)ことと、を含む、方法。
  2. 前記無線ネットワークノード(800)から、前記第1および第2のSPS設定のそれぞれについて、前記シグナリングを送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を受信することをさらに有する、請求項1記載の方法(600)。
  3. 前記第1および第2のSPS設定のそれぞれについて前記周期的なアップリンクリソースを規定する前記情報が、前記第1および第2のSPS設定とともに受信される、請求項2に記載の方法(600)。
  4. 前記シグナリングを送信することが、前記第1のSPS設定にしたがった個々の送信の前に、前記第1のSPS設定に対応する前記周期的なアップリンクリソースを用いて使用意図表示を送信することを有する、請求項2または請求項3に記載の方法(600)。
  5. 前記使用意図表示は、前記第1のSPS設定にしたがった前記送信を搬送する第2の送信時間間隔の直前に位置する第1の送信時間間隔で送信される、請求項4に記載の方法(600)。
  6. 前記シグナリングを送信することが、前記第1のSPS設定についての送信機会であって、前記無線機器が送信しない個々の送信機会の前に、前記第1のSPS設定に対応する前記周期的なアップリンクリソースを用いて不使用意図表示を送信することを有する、請求項2または請求項3に記載の方法(600)。
  7. 前記不使用意図表示は、前記第1のSPS設定にしたがった前記送信機会を含んだ第2の送信時間間隔の直前に位置する第1の送信時間間隔で送信される、請求項6に記載の方法(600)。
  8. 前記第1のSPS設定にしたがって前記第1のV2Xトラフィックタイプに対応するデータを送信すること、および前記第2のSPS設定にしたがって前記第2のV2Xトラフィックタイプに対応するデータを送信することが、前記無線ネットワークノード(800)へのアップリンク送信として実行される、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の方法(600)。
  9. 前記第1のSPS設定にしたがって前記第1のV2Xトラフィックタイプに対応するデータを送信すること、および前記第2のSPS設定にしたがって前記第2のV2Xトラフィックタイプに対応するデータを送信することが、第2の無線ネットワークノードへのサイドリンク送信として実行される、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の方法(600)。
  10. 前記第1のV2Xトラフィックタイプに対応する論理チャネル識別子(LCID)にしたがって、前記第1のV2Xトラフィックタイプの前記データを前記第1のSPS設定に関連づけることをさらに有する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の方法(600)。
  11. 前記第1および第2のSPS設定のそれぞれが対応するLCIDによって特定される、請求項10に記載の方法(600)。
  12. 無線ネットワークノード(800)における方法であって、
    無線機器(500)に、第1および第2の半固定スケジューリング(SPS)設定を送信すること(910)であって、前記第1および第2のSPS設定のそれぞれは前記無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定し、前記第1のSPS設定は第1のV2Xトラフィックタイプに関連づけられ、前記第2のSPS設定は第2のV2Xトラフィックタイプに関連づけられ、前記第1のSPS設定および前記第2のSPS設定は前記周期的な送信機会について異なる周期を有する、送信することと、
    前記無線機器から、前記第1のSPS設定および/または前記第2のSPS設定に関連づけられたデータリソースに関して、用いる予定である、あるいは用いない予定であることを示すシグナリングを受信することと、
    前記無線機器から受信した前記シグナリングに基づいて、前記無線機器から、前記第1のV2Xトラフィックタイプに関連づけられた前記第1のSPS設定にしたがって前記第1のV2Xトラフィックタイプに対応するデータを受信し、および/または第2のV2Xトラフィックタイプに関連づけられた前記第2のSPS設定にしたがって前記第2のV2Xトラフィックタイプに対応するデータを受信する(920)ことと、を含む、方法。
  13. 前記無線機器(500)に、前記第1および第2のSPS設定のそれぞれについて、前記シグナリングを送信するために用いるための、前記無線機器(500)のための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を送信することをさらに有する、請求項12に記載の方法(900)。
  14. 前記第1および第2のSPS設定のそれぞれについて前記周期的なアップリンクリソースを規定する前記情報が、前記第1および第2のSPS設定とともに送信される、請求項13に記載の方法(900)。
  15. 前記シグナリングを受信することが、前記第1のSPS設定にしたがった個々の送信の前に、前記第1のSPS設定に対応する前記周期的なアップリンクリソースを通じて使用意図表示を受信することを有する、請求項13または請求項14に記載の方法(900)。
  16. 前記使用意図表示は、前記第1のSPS設定にしたがった前記送信を搬送する第2の送信時間間隔の直前に位置する第1の送信時間間隔で受信される、請求項15に記載の方法(900)。
  17. 前記シグナリングを受信することが、前記第1のSPS設定についての送信機会であって、前記無線機器(500)が送信しない個々の送信機会の前に、前記第1のSPS設定に対応する前記周期的なアップリンクリソースを通じて不使用意図表示を受信することを有する、請求項13または請求項14に記載の方法(900)。
  18. 無線機器(500)であって、
    無線ネットワークノード(800)から、第1および第2の半固定スケジューリング(SPS)設定を受信し、ここで前記第1および第2のSPS設定のそれぞれは前記無線機器(500)のための複数の周期的な送信機会を規定し、前記第1のSPS設定は第1のV2Xトラフィックタイプに関連づけられ、前記第2のSPS設定は第2のV2Xトラフィックタイプに関連づけられ、前記第1のSPS設定および前記第2のSPS設定は前記周期的な送信機会について異なる周期を有し、
    前記無線ネットワークノードに、前記第1のSPS設定および/または前記第2のSPS設定に関連づけられたデータリソースに関して、用いる予定である、あるいは用いない予定であることを示すシグナリングを送信し、
    前記無線ネットワークノードに送信した前記シグナリングに基づいて、前記無線ネットワークノードに、前記第1のV2Xトラフィックタイプに関連づけられた前記第1のSPS設定にしたがって前記第1のV2Xトラフィックタイプに対応するデータを送信し、および/または第2のV2Xトラフィックタイプに関連づけられた前記第2のSPS設定にしたがって前記第2のV2Xトラフィックタイプに対応するデータを送信する、ように制御するように構成された、無線機器。
  19. 前記無線機器(500)はさらに、前記無線ネットワークノード(800)から、前記第1および第2のSPS設定のそれぞれについて、前記シグナリングを送信するための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を受信するように構成される、請求項18記載の無線機器(500)。
  20. 前記第1および第2のSPS設定のそれぞれについて前記周期的なアップリンクリソースを規定する前記情報が、前記第1および第2のSPS設定とともに受信される、請求項19に記載の無線機器(500)。
  21. 無線ネットワークノード(800)であって、
    無線機器(500)に、第1および第2の半固定スケジューリング(SPS)設定を送信し、ここで前記第1および第2のSPS設定のそれぞれは前記無線機器のための複数の周期的な送信機会を規定し、前記第1のSPS設定は第1のV2Xトラフィックタイプに関連づけられ、前記第2のSPS設定は第2のV2Xトラフィックタイプに関連づけられ、前記第1のSPS設定および前記第2のSPS設定は前記周期的な送信機会について異なる周期を有し、
    前記無線機器から、前記第1のSPS設定および/または前記第2のSPS設定に関連づけられたデータリソースに関して、用いる予定である、あるいは用いない予定であることを示すシグナリングを受信し、
    前記無線機器から受信した前記シグナリングに基づいて、前記無線機器から、前記第1のV2Xトラフィックタイプに関連づけられた前記第1のSPS設定にしたがって前記第1のV2Xトラフィックタイプに対応するデータを受信し、および/または第2のV2Xトラフィックタイプに関連づけられた前記第2のSPS設定にしたがって前記第2のV2Xトラフィックタイプに対応するデータを受信する、ように制御するように構成された、無線ネットワークノード。
  22. 前記無線ネットワークノード(800)がさらに、前記無線機器(500)に、前記第1および第2のSPS設定のそれぞれについて、前記シグナリングを送信するために用いるための、前記無線機器(500)のための周期的なアップリンクリソースを規定する情報を送信するように構成される、請求項21に記載の無線ネットワークノード(800)。
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