JP6632776B1 - サポートスリーブ保護部材およびこれを備えた固体燃料バーナ - Google Patents

サポートスリーブ保護部材およびこれを備えた固体燃料バーナ Download PDF

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Abstract

固体燃料と空気との混合流体を噴出させる燃料ノズル(21)と同軸上且つ径方向内側に配置されたサポートスリーブ(32)に対して、サポートスリーブ(32)の外周を覆って固体燃料のサポートスリーブ(32)への衝突から保護するサポートスリーブ保護部材(42)であって、燃料ノズル(21)における混合流体の搬送路の途中の屈曲部分(21b)に対応する領域に配置され、サポートスリーブ(32)に対して着脱可能な筒状に形成されたことを特徴とするサポートスリーブ保護部材(42)により、保護部材を衝突板と一体的に交換する構成に比べて、交換時の部品の無駄や費用の無駄を抑制する。

Description

本発明は、固体燃料バーナの燃料ノズル内に設けられる油バーナや燃料濃縮器等の部材を支持するサポートスリーブの保護部材およびこれを備えた固体燃料バーナに関する。
火力発電所等で使用されるボイラで使用される固体燃料バーナに関し、以下の特許文献1−7に記載の技術が従来公知である。
特許文献1(米国特許第6474250号公報)には、バーナノズル(10)において、供給ポート(50)からノズルに石炭と一次空気の混合流が供給され、供給ポート(50)の合流部分には、ノズルの中央部を貫通するチューブ(86)をアブレーションから保護するスリーブ(88)が設置された構成が記載されている。
特許文献2(韓国特許公開2002−0024430号公報)には、固体燃料バーナにおいて、固体燃料が供給される経路において屈曲するエルボ部分において、油バーナ(500)の外周に筒状の部材(900)が支持された構成が記載されている。特許文献2には、筒状の部材(900)が下方からの微粉炭を含む流体を油バーナ(500)から外側にガイドするように、断面が下方に尖った流線型に形成された構成が記載されている。
特許文献3(特許第3986182号公報)、特許文献4(特許第3344694号公報)、特許文献5(特許第3643461号公報)、特許文献6(特開平9−318014号公報)、特許文献7(特許第3099109号公報)には微粉炭燃焼バーナにおいて、微粉炭ノズル(燃料ノズル)を貫通してバーナ起動時または低負荷燃焼時の助燃のためのオイルガン(油バーナ)を備えた例が記載されている。
ここで、全ての固体燃料バーナが、このオイルガン(油バーナ)を備えているとは限らない。しかし、固体燃料バーナの内部には、燃料濃縮器(特許文献3の障害物32)等の部材を支持する図示されない部材が配置されている。また、オイルガンを外周側で支持する図示されない部材が設けられる場合もある。オイルガンの外筒部材や、オイルガンを支持する部材、あるいは燃料濃縮器等を支持する部材は、サポートスリーブと称され、微粉炭ノズル(燃料ノズル)開口部付近まで伸びる長い筒状に形成されている。
一方、特許文献3−7には、微粉炭ノズルの上流側のエルボ(肩形状の屈曲部)の部分に、オイルガン(油バーナ)の外周を覆う短い筒状の部材が配置された構成が記載されており、この部材は前述のサポートスリーブの外周側に設けられるものである。
米国特許第6474250号公報(第3欄第12行−第53行、図1) 韓国特許公開2002−0024430号公報(図3、図6−図9) 特許第3986182号公報(図1、図3、図7、図8) 特許第3344694号公報(図1、図3、図8−図10) 特許第3643461号公報(図1、図3−図7、図9、図10) 特開平9−318014号公報(図1−図4、図7、図8) 特許第3099109号公報(図1、図3、図4、図7)
従来の固体燃料バーナでは、供給される固体燃料は、エルボ部分においてサポートスリーブに対して径方向から衝突する方向に流れる。したがって、固体燃料がサポートスリーブに衝突して、表面が摩耗していく問題がある。サポートスリーブが摩耗した場合、スリーブ内部への微粉炭の侵入、堆積により発火の原因となる可能性がある。また、内部に油バーナが設置されている場合は、油バーナの摩耗により油の漏洩から発火して火災の原因となる可能性があるためサポートスリーブ、油バーナを摩耗から守る必要がある。したがって、特許文献1−7に記載されているように、サポートスリーブ、油バーナが摩耗しないように保護する筒状の部材(保護筒)が従来から設けられていた。
しかしながら、この構成では、サポートスリーブには固体燃料が直接衝突しなくなるが、保護筒に固体燃料が衝突するため、保護筒が摩耗していく。特に、固体燃料が直接衝突しやすい上流側の面(各図面では下面)での摩耗が顕著となる。したがって、下面での摩耗代(まもうしろ)が大きくなるように、特許文献2に記載されているように、下面側に肉厚が厚い(尖った)形状とすることも行われている。
図8は従来のエルボ部の保護筒の一例の説明図であり、図8(A)は要部断面図、図8(B)は斜視図である。
特許文献1−7に記載の構成では、保護筒はノズルを貫通して固定された構成となっているが、図8に示す従来の例は、保護筒01が、エルボ部傾斜部のフランジ02を介して半円状に設けられる衝突板03と一体の鋳造品となっているものである。
ここで摩耗の進展は、保護筒の長手方向に一様ではなく、かなり局部的に、特定の狭い範囲が集中して浸食されたような形態となるケースも見受けられる。
そのような場合、摩耗していない衝突板を含めて保護筒と一体に全てを交換することは不経済であるため、保護筒の摩耗・浸食された部分にのみスラリ状の耐摩耗材を塗布・肉盛し、硬化させる応急的な補修を行うこともある。しかし、保護筒の材質自体が耐摩耗鋼であり、このスラリ状の耐摩耗材を固定するためのスタッド他の溶接固定ができないため、使用に伴う摩耗等に起因して、当該耐摩耗材が剥落しやすいという問題があった。
本発明は、サポートスリーブ保護部材を衝突板と一体的に交換する構成に比べて、交換時の部品の無駄が無く、交換の回数を抑制することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明のサポートスリーブ保護部材は、
固体燃料と空気との混合流体を噴出させる燃料ノズルと同軸上且つ径方向内側に配置されたサポートスリーブに対して、前記サポートスリーブの外周を覆って固体燃料の前記サポートスリーブへの衝突から保護するサポートスリーブ保護部材であって、
前記燃料ノズルにおける前記混合流体の搬送路の途中の屈曲部分に対応する領域に配置され、
前記サポートスリーブに対して着脱可能な筒状に形成され
前記燃料ノズルの内面に固体燃料が衝突する領域を保護するための衝突保護部材とは別体に構成された、
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサポートスリーブ保護部材において、
前記サポートスリーブの軸方向に沿った断面において、軸方向の中央部を中心とする点対称形状に形成された
ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のサポートスリーブ保護部材において、
前記サポートスリーブの軸方向の端部に形成されると共に、前記燃料ノズルの屈曲部分の内面に沿った形状に形成され、前記屈曲部分の内面に接触して前記サポートスリーブの周方向への回転を抑制する回り止め機能を有した傾斜部を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項4に記載の発明の固体燃料バーナは、
固体燃料と空気との混合流体を噴出させる筒状の燃料ノズルであって、前記混合流体の搬送経路の途中に屈曲部分が設けられた前記燃料ノズルと、
前記屈曲部分よりも混合流体の流れ方向の下流側において、前記燃料ノズルと同軸上且つ径方向の内側に配置されたサポートスリーブと、
前記屈曲部分に対応する領域に配置され、前記サポートスリーブの外周を覆い且つ前記サポートスリーブに着脱可能な筒状に形成されて、前記固体燃料の前記サポートスリーブへの衝突から保護するサポートスリーブ保護部材であって、前記燃料ノズルの内面に固体燃料が衝突する領域を保護するための衝突保護部材とは別体に構成された前記サポートスリーブ保護部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の固体燃料バーナにおいて、
前記燃料ノズルの内面に固体燃料が衝突する領域を保護するための衝突保護部と、前記サポートスリーブの外周を覆う筒部と、を有する衝突保護部材と、
前記衝突保護部材の前記筒部の外周に装着された前記サポートスリーブ保護部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の固体燃料バーナにおいて、
前記サポートスリーブ保護部材の軸方向の端部に対応する位置に形成され、前記サポートスリーブ保護部材の端部に接触して位置決めを行う位置決め部、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,に記載の発明によれば、サポートスリーブ保護部材を衝突板と一体的に交換する構成に比べて、交換時の部品の無駄が無く、交換の回数を抑制することができる。
また、請求項1,4に記載の発明によれば、サポートスリーブ保護部材が衝突保護部材と一体に構成された場合に比べて、交換時期の判断が容易になる。
請求項2に記載の発明によれば、サポートスリーブ保護部材を一度取り外して、対称点を中心として回転させて装着することができる。したがって、サポートスリーブ保護部材の一面側が摩耗した場合に、対称点を中心として回転させることで、反対側の面を摩耗が顕著な側に対向させることができる。よって、回転させることができない構成に比べて、サポートスリーブ保護部材の寿命を長くすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、回り止め機能を有しない場合に比べて、サポートスリーブ保護部材が固体燃料の衝突及び運転時の振動で回転することを抑制できる。
請求項5に記載の発明によれば、サポートスリーブ保護部材が他の衝突保護部材と別体で構成されており、サポートスリーブ保護部材と他の衝突保護部材とを別々に交換することができる。よって、サポートスリーブ保護部材を交換する際に他の衝突保護部材も交換する構成に比べて、部品の無駄を削減し、費用を抑えることができる。
請求項6に記載の発明によれば、位置決め部を有しない場合に比べて、サポートスリーブ保護部材の位置がずれることを抑制でき固定部品の最小化が可能となる。
図1は実施例1の固体燃料バーナの説明図である。 図2は実施例1のエルボ部の拡大説明図である。 図3は実施例1のサポートスリーブ保護部材の説明図であり、図3(A)は軸方向に沿った断面図、図3(B)は図3(A)の矢印IIIB方向から見た図である。 図4は実施例1のサポートスリーブ保護部材の作用説明図であり、図4(A)はサポートスリーブ保護部材の下面が摩耗した状態の説明図、図4(B)は図4(A)の状態からサポートスリーブ保護部材を対称点を中心として回転させた状態の説明図である。 図5は実施例1の変更例1の説明図であり、図5(A)は図3(A)に対応する図、図5(B)は図5(A)のVB−VB線断面図である。 図6は変更例2,3の説明図であり、図6(A)は変更例2の説明図、図6(B)は変更例3の説明図である。 図7は変更例4の説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。 図8は従来のエルボ部の保護筒の一例の説明図であり、図8(A)は要部断面図、図8(B)は斜視図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は実施例1の固体燃料バーナの説明図である。
図1において、実施例1の固体燃料バーナ7は、搬送気体及び固体燃料が流れる燃料ノズル21を有する。燃料ノズル21の下流端の開口は、ボイラの火炉22の壁面(火炉壁、水管壁)23に設けられている。燃料ノズル21は、燃料配管8が上流端に接続される。燃料ノズル21は中空の筒状に形成されており、燃料ノズル21の内部には、固体燃料(微粉炭や粉砕されたバイオマス燃料)と搬送気体とが流れる流路24が形成されている。
実施例1の燃料ノズル21は、火炉22の壁面23に垂直に伸びる燃料ノズル21の本体部21aと、燃料ノズル21の本体部21aの上流側から下方に屈曲して燃料配管8に接続されるエルボ部(屈曲部)21bとを有する。したがって、燃料配管8から供給された固体燃料と搬送気体を含む流体は、エルボ部21bを通過して本体部21aに流入する際に、慣性で本体部21aの径方向の外側に偏る。
燃料ノズル21の外周には、燃焼用空気を火炉22に噴出する内側燃焼用エアノズル(2次燃焼用エアノズル)26が設置されている。また、内側燃焼用エアノズル26の外周側には、外側燃焼用エアノズル(3次燃焼用エアノズル)27が設置されている。各燃焼用エアノズル26,27は、ウインドボックス(風箱)28からの空気を火炉22内に向けて噴出する。実施例1では、内側燃焼用エアノズル26の下流端には、燃料ノズル21の中心に対して径方向外側に傾斜(下流側に行くに連れて径が拡大)するガイドベーン26aが形成されている。また、外側燃焼用エアノズル27の下流部には、軸方向に沿ったスロート部27aと、ガイドベーン26aに平行する拡大部27bとが形成されている。したがって、各燃焼用エアノズル26,27から噴出された燃焼用空気は、軸方向の中心から拡散するように噴出される。
なお、上記の説明では、燃焼用空気、燃焼用エア等の語を用いたが、厳密に空気のみに限定されるものではなく、空気と燃焼排ガスや酸素等との混合気体が使用されることを妨げるものではない。
燃料ノズル21の下流端の開口部には、保炎器31が支持されている。
燃料ノズル21の流路断面の中心部には、サポートスリーブ(油バーナ、分散器)32が貫通して配置されている。サポートスリーブ32は、エルボ部21bを貫通した状態で支持されている。
燃料ノズル21の内壁面には、ベンチュリ33が設置されている。ベンチュリ33は、固体燃料の流れ方向に沿って、上流側から下流側に行くにつれて、燃料ノズル21の内径が窄まった後、広がる形状に形成されている。
したがって、実施例1のベンチュリ33では、燃料ノズル21に供給された燃料と搬送気体との混合流体が、内径が縮小する領域を通過する際に、径方向の内側に絞られる。したがって、燃料ノズル21の本体部21aの内壁面近傍に偏った燃料を中心側に移動させることが可能である。
ベンチュリ33の下流側には、燃料濃縮器34がサポートスリーブ32の外表面に設置されている。燃料濃縮器34は、固体燃料の流れ方向に沿って、上流側から下流側に行くにつれて、燃料濃縮器34の外形が拡大した後、減少する形状に形成されている。
したがって、実施例1の燃料濃縮器34では、燃料と搬送気体との混合流体が、外形が拡大する領域を通過する際に、径方向の外側に向かう速度成分が付与される。よって、燃料が燃料ノズル21の内壁面に向かって濃縮される。
なお、本発明は燃料濃縮器34の無いバーナにも適用できる。
図2は実施例1のエルボ部の拡大説明図である。
図1、図2において、実施例1の固体燃料バーナ7では、サポートスリーブ32に、衝突保護部材41が支持されている。衝突保護部材41は、エルボ部21bに図示しないボルト等で着脱可能に固定される衝突板フランジ(衝突板取付部)41aを有する。衝突板フランジ41aには、サポートスリーブ32が内部を貫通する筒部41bが一体的に形成されている。筒部41bの外周側には保護筒42がサポートスリーブ32および衝突保護部材41とは別の分離独立した部材として設けられている。
また、衝突板フランジ41aの上部には、エルボ部21bの上側の内面を保護するために、衝突保護部の一例としての衝突板41cが形成されている。衝突板41cは、従来構成と同様に、下方が開放された半円筒状に形成されている。
さらに、衝突板フランジ41aには、筒部41bの外周側に保護筒42の位置決め部の一例としての位置決めリング41dが一体的に形成されている。
図3は実施例1のサポートスリーブ保護部材の説明図であり、図3(A)は軸方向に沿った断面図、図3(B)は図3(A)の矢印IIIB方向から見た図である。
筒部41bの外周には、サポートスリーブ保護部材の一例としての保護筒42が配置されている。保護筒42は、サポートスリーブ32の軸方向に沿って延びる筒状に形成されている。図3(A)において、実施例1の保護筒42は、軸方向に沿った断面図において、平行四辺形状に形成されている。よって、実施例1の保護筒42は、軸方向の中央部の対称点42bを中心とする点対称の形状に形成されている。
保護筒42の軸方向の両端部には、回り止め部の一例としての傾斜面42aが形成されている。傾斜面42aはエルボ部21bの内面(や対面する衝突板フランジ41a)に沿った形状に形成されている。
また、保護筒42の外径は、保護筒42の端部が衝突板フランジ41aに突き当てられた場合に、筒部41bと位置決めリング41dとの間に嵌まる大きさに形成されている。
実施例1の保護筒42と筒部41bとの間には、Oリング43が装着されている。したがって、保護筒42は、装着された状態では、Oリング43の摩擦力で軸方向に移動しにくくなっている。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の固体燃料バーナ7では、燃料配管8から供給される固体燃料が、エルボ部21bにおいてサポートスリーブ32に衝突しようとしても、保護筒42で保護される。したがって、サポートスリーブ32の摩耗が防止される。
ここで、実施例1の保護筒42は、従来構成と異なり、衝突板フランジ41aや衝突板41cとは独立した構成(別体の構成)となっている。したがって、固体燃料の衝突で保護筒42が摩耗した場合に、保護筒42だけを容易に取り外して交換することが可能である。よって、実施例1の保護筒42は、衝突板41c等と一体的に交換する構成に比べて、交換する必要のない部品(衝突板41c等)を交換する無駄や費用の無駄を抑制することができる。
図4は実施例1のサポートスリーブ保護部材の作用説明図であり、図4(A)はサポートスリーブ保護部材の固体燃料の衝突により下面が摩耗した状態の説明図、図4(B)は図4(A)の状態からサポートスリーブ保護部材を対称点を中心として回転させた状態の説明図である。
図3、図4において、実施例1の保護筒42は、対称点42bを中心とする点対称形状である平行四辺形状に形成されている。したがって、図4に示すように、固体燃料の搬送方向の上流側である下部が摩耗した場合、保護筒42をサポートスリーブ32から取り外して、対称点42bを中心として回転させて保護筒42に装着することで、摩耗領域51が上方となり、摩耗がほとんどない面が、摩耗が顕著な下面になるように設置することができる。よって、保護筒42の摩耗時でも、対称点42bを中心として回転させて装着しなおすことで、保護筒42を交換しなくても、再使用することが可能である。よって、保護筒42の寿命を延ばすことができ、部品の費用、メンテナンス費用を削減できる。
また、実施例1では、サポートスリーブ32は衝突保護部材41や保護筒42で保護されている。したがって、衝突保護部材41や保護筒42は、耐摩耗鋼で作製し、サポートスリーブ32は、保護筒42等よりも比較的低コストの部材を使用することも可能である。このようにすることで、固体燃料バーナ7の全体の費用を削減することも可能である。
また、サポートスリーブ32は、衝突保護部材41の筒部41bと、当該筒部とは独立した部材である保護筒42とで二重に保護される。これにより、サポートスリーブ保護部材の摩耗・減肉量の把握、交換・補修の時期判断が容易となる。即ち、保護筒42は衝突保護部材41に比べてバーナからの取り外しが容易なので、定期検査時等に脱着してその摩耗・減肉量を測定しやすい利点がある。また、定期検査時等の都度、毎回保護筒42の摩耗・減肉量を測定しなくても、保護筒42に孔開き(貫通)が生じたことを以って、交換・補修の時期と判断する等の取扱いが可能となる。
さらに、実施例1では、端部の傾斜面42aが衝突板フランジ41aに突き当てられている。したがって、固体燃料の保護筒42への衝突で、保護筒42が周方向に回転しようとしても、傾斜する傾斜面42aが衝突板フランジ41aに干渉する。よって、保護筒42の回転が規制される。したがって、保護筒42が回転して位置が変動することが規制される。
さらに、実施例1では、Oリング43で保護筒42の軸方向の移動が規制されている。よって、保護筒42の軸方向の位置が安定するとともに、軸方向の移動が規制されない場合に比べて、固体燃料の衝突で保護筒42が回転することも規制される。
(変更例の説明)
(変更例1)
図5は実施例1の変更例1の説明図であり、図5(A)は図3(A)に対応する図、図5(B)は図5(A)のVB−VB線断面図である。
図5において、図3に示す実施例1の構成に変えて、摩耗が顕著な部分を中心として、厚肉部42cを形成することも可能である。図5に示すように、厚肉部42cを設けた場合、固体燃料の衝突に伴う摩耗が顕著な部分において、摩耗代を十分に設けることができる。よって、保護筒42をさらに長寿命化することができる。
(変更例2,3)
図6は変更例2,3の説明図であり、図6(A)は変更例2の説明図、図6(B)は変更例3の説明図である。
図6において、図5(B)に示す形態に限定されず、図6(A)に示すように、下方から送られてくる固体燃料を含む流体を外側に案内する形状(整流形状)42dを設けることで、固体燃料が保護筒42に真正面から接触しにくくして、保護筒42が受ける力を低減することも期待できる。
また、図6(B)に示すように、流線形状とすることも可能である。
(変更例4)
図7は変更例4の説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図2に示す実施例1では、衝突保護部材41に位置決め部の一例としての位置決めリング41dを形成する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、図7に示すように、位置決め部の一例としての位置決め凹部41eを形成する構成とすることも可能である。
なお、図2の位置決めリング41dと図7の位置決め凹部41eの両方を備えた構成とすることも可能である。
また、衝突保護部材41(衝突板フランジ41a)と保護筒42の傾斜面により回り止めもされており、かつ軸方向の動きも保護筒42自重による摩擦力にて動きが拘束されていることから、位置決め部41d,41eを設置しない構成とすることも可能である。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、保護筒42の形状は、点対称の形状であることが望ましいが、これに限定されない。非対称の形状であってもよいし、線対称形状であってもよい。また、点対称形状も断面が平行四辺形状に限定されず、断面ひし形、六角形状等、任意の形状とすることが可能である。
(H02)前記実施例において、厚肉部42c,42dを設ける場合、例示した形状に限定されず、任意の形状とすることが可能である。
(H03)前記実施例において、傾斜面42aで構成された回り止め部を例示したが、これに限定されない。キーとキー溝のような形状等、任意の回り止め構造を採用することが可能である。また、回り止め部は設けることが望ましいが、設けない構成とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、位置決め部41d,41eを例示したが、設けない構成とすることも可能である。また、位置決め部41d,41eの形状も例示した形状に限定されず、嵌め合いや爪形状、ネジ止め形状等、任意の位置決め形状に変更可能である。
(H05)前記実施例において、Oリング43で保護筒42が軸方向に移動しないようにする構成を例示したが、これに限定されない。例えば、クリップやボルト止め或いは柔軟性を有したクッション材等を採用することも可能である。
7…固体燃料バーナ、
21…燃料ノズル、
21b…屈曲部分、
24…搬送路、
32…サポートスリーブ、
41…衝突保護部材、
41a…衝突板フランジ、
41b…筒部、
41c…衝突保護部、
41d,41e…位置決め部、
42…サポートスリーブ保護部材、
42a…回り止め部、
42b…中央部。

Claims (6)

  1. 固体燃料と空気との混合流体を噴出させる燃料ノズルと同軸上且つ径方向内側に配置されたサポートスリーブに対して、前記サポートスリーブの外周を覆って固体燃料の前記サポートスリーブへの衝突から保護するサポートスリーブ保護部材であって、
    前記燃料ノズルにおける前記混合流体の搬送路の途中の屈曲部分に対応する領域に配置され、
    前記サポートスリーブに対して着脱可能な筒状に形成され、
    前記燃料ノズルの内面に固体燃料が衝突する領域を保護するための衝突保護部材とは別体に構成された、
    ことを特徴とするサポートスリーブ保護部材。
  2. 前記サポートスリーブの軸方向に沿った断面において、軸方向の中央部を中心とする点対称形状に形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のサポートスリーブ保護部材。
  3. 前記サポートスリーブの軸方向の端部に形成されると共に、前記燃料ノズルの屈曲部分の内面に沿った形状に形成され、前記屈曲部分の内面に接触して前記サポートスリーブの周方向への回転を抑制する回り止め機能を有した傾斜部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のサポートスリーブ保護部材。
  4. 固体燃料と空気との混合流体を噴出させる筒状の燃料ノズルであって、前記混合流体の搬送経路の途中に屈曲部分が設けられた前記燃料ノズルと、
    前記屈曲部分よりも混合流体の流れ方向の下流側において、前記燃料ノズルと同軸上且つ径方向の内側に配置されたサポートスリーブと、
    前記屈曲部分に対応する領域に配置され、前記サポートスリーブの外周を覆い且つ前記サポートスリーブに着脱可能な筒状に形成されて、前記固体燃料の前記サポートスリーブへの衝突から保護するサポートスリーブ保護部材であって、前記燃料ノズルの内面に固体燃料が衝突する領域を保護するための衝突保護部材とは別体に構成された前記サポートスリーブ保護部材と、
    を備えたことを特徴とする固体燃料バーナ。
  5. 前記燃料ノズルの内面に固体燃料が衝突する領域を保護するための衝突保護部と、前記サポートスリーブの外周を覆う筒部と、を有する衝突保護部材と、
    前記衝突保護部材の前記筒部の外周に装着された前記サポートスリーブ保護部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の固体燃料バーナ。
  6. 前記サポートスリーブ保護部材の軸方向の端部に対応する位置に形成され、前記サポートスリーブ保護部材の端部に接触して位置決めを行う位置決め部、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の固体燃料バーナ。
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