JP6632610B2 - 微細溶出のベッドの設計によるサンプル抽出装置 - Google Patents

微細溶出のベッドの設計によるサンプル抽出装置 Download PDF

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Description

本願は、2014年5月20日に出願された米国仮特許出願第62/000,759号への、米国特許法119条(e)の定めによる優先権の利益を主張するものであり、それぞれの内容は、その全体として参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、液体サンプルからの検体の抽出、特に体液からの検体の抽出のためのマイクロカラムに関する。
液体サンプル内に、例えば、血液及び尿などの体液内に存在する検体の正確な及び廉価な検出は、健康管理に重要である。血液及び尿内の検体に対する検査は、患者の健康状態をモニタし、疾患の状態の存在を検出し、及び違法の又は制限される薬物の使用をモニタするために実施される。例えば、医師は、抗不整脈薬、喘息薬、インスリン、及び抗凝血剤などの薬物を管理する際に、患者の投薬量を調節するために、血液の薬物含量を確認する。ヘロイン、マリファナ、コカイン、及びコデインなどの乱用され得る薬物は、被雇用者又は運動選手などによる薬物の乱用を判断するために検査され得る。
検体の検出に用いられる技術は、体液からの検体を固体培地上へ選択的に抽出することを含む。検体は、その後、適切な溶出液によって、固体培地から取り除かれ、検査は、検体が溶出液内に存在するかどうかを判断するために実施される。これらの検査は、気体クロマトグラフィ質量分析法、又は液体クロマトグラフィ質量分析法を用いて実施される。
抽出カラムは、従来用いられてきた。例えば、シリカ粒子は、カラム内の固体培地として用いられてきた。さらに、培地は、単独の直径のシリンダ形状を有するカラム内でフリットの間に挟み込まれてきた。それら先行技術デバイスは効果的であり得るが、これらのデバイス、並びに全体のプロセス内でのそれらの影響、及びそれらの下流環境の影響について、改善することが望ましい。抽出デバイスがプロセスのスループットを改善し、サンプルから極めて高い割合の検体を除去し、持ち運び可能であり、損傷なく保存可能であり、及び廉価であることが望ましい。さらに、任意のそのようなデバイスが、既存の自動化された機器と互換性があり、体液サンプル又は他の流体サンプル内へ、分析結果に干渉し得る溶出液又は任意の化合物が侵出しないことが望ましい。同様に、培地ベッドの容量及び関連するデッドボリュームを最小化し、洗浄溶出液の容量を減らすことが望ましい。液体容量を最小化することによって、より濃縮されたサンプルが分析のために取得され、検査の感度が増強される。最小の溶出容量を伴うサンプル液からの高い抽出量は、抽出培地を通過する等流を維持することによって、チャネリング無く及びデッドボリューム無く、取得され得る。
米国特許第4650714号 米国特許出願公開第2006/0163163号
本発明の実施形態は、液体サンプルからの検体の抽出のための装置を含む。装置は、入口、出口、及び介流する検体を含む液体サンプルの通過のためのそれらの間の通路を有するコンテナを含み、前記コンテナは、全直径のベッド領域及び縮小された直径のベッド領域を有する。装置は、通路に亘って伸長する頂部及び底部を有するレイヤ構造を含み、頂部から底部へ、(i)上側の流れ分散体/支持体レイヤ、(ii)上側の加圧体レイヤ、(iii)レイヤ(ii)へ近接する微粒子の抽出培地の抽出体レイヤ、及び(iv)抽出体レイヤ(iii)へ近接して配置される下側の加圧体レイヤから構成され、(i)上側の流れ分散体、及び(ii)上側の加圧体レイヤは、全直径の領域内に配置され、(iii)抽出体レイヤ、及び(iv)下側の加圧体レイヤは、縮小された直径の領域内に配置される。更なる実施形態において、装置は、(i)上側の流れ分散体、(ii)上側の加圧体レイヤ、(i’)中間の流れ分散体、(ii’)縮小された直径の領域内に中間の加圧体レイヤ、(iii)レイヤ(ii’)へ近接する微粒子の抽出培地の抽出体レイヤ、(iv)レイヤ(iii)へ近接する下側の加圧体レイヤ、及び(v)任意に、下側の流れ分散体を含む七つのレイヤ構造を含み、レイヤ(i)、(ii)、(i’)、及び(ii’)は、全直径の領域内に配置され、並びにレイヤ(iii)−(v)は、縮小された直径の領域内に配置され得る。
一つの実施形態において、装置は、一つ又はそれ以上の空隙レイヤを有する。一つの実施形態において、空隙レイヤは、縮小された直径の領域に配置される。更なる実施形態の空隙レイヤは、縮小された直径の領域の直径の1/2から、縮小された直径の領域の直径の4倍までの範囲の高さを有する。その上、更なる実施形態において、空隙レイヤは、レイヤ(i’)とレイヤ(ii’)との間に配置される。また、更なる実施形態において、空隙は、縮小された直径の領域内に配置される。
全直径の領域の実効的なエリアと縮小された直径の領域との間の比率も、多様であり得る。全直径の領域の実効的なエリアは、rが全直径の領域内のコンテナの内側表面の半径である、A=πr であり、及び縮小された直径の領域の実効的なエリアは、rが縮小された直径の領域内のコンテナの内側表面の半径である、A=πr である。全直径の領域の実効的なベッドエリアと、縮小された直径の領域の実効的なエリアとの間の比率は、約10:1から約1.5:1までの範囲である。一つの実施形態において、抽出培地の実効的なエリアの、上側の加圧体レイヤの実効的なエリアに対する比率は、約1:10である。更なる実施形態において、抽出培地の実効的なエリアの、上側の加圧体レイヤの実効的なエリアに対する比率は、約1:4である。別の実施形態において、全直径の領域の実効的なエリアと縮小された直径の領域の実効的なエリアとの間の比率は、約4:1である。
抽出培地は、特定の検体と連携するように調整されてもよい。一つの実施形態において、抽出培地は、約20μmよりも小さい数平均の粒子サイズを有する。更なる実施形態において、抽出培地は、約10μmよりも小さい数平均の粒子サイズを有する。
本装置は、一列に配置された複数のコンテナを有し得、任意に、ウェルの対応するアレイを有する収集プレートを有する。
本発明の更なる実施形態は、本装置及び本装置を含むキットを用いる方法に関する。
本発明及びその複数の実施形態を、更に以下に記載する。もちろん、これらの記載される実施形態に関する変形例は、本記載を解釈する上で当業者に明らかであり、結果として、当業者は、適切な組み合わせ及び変形例を認識する。
図1Aは、本装置の外観の斜視図である。 図1Bは、本装置内で用いられるレイヤの一つの実施形態である。 図2のAは、従来のマイクロカラムの断面図である。図2のBは、本装置の断面図である。図2のCは、外観上に一つ又はそれ以上のリブ50を有する本装置の縦断面図である。図2のDは、本装置の下側の狭い直径部分の横断面図であり、ルアー状の先端システム内で用いられるリブを示している。図2のEは、本装置の出口端においてルアー状の先端を含む本装置の外観図である。 図3は、空隙を含む本装置内で用いられるレイヤの実施形態である。 図4は、10pg/mlのカテコールアミンの検体を用いる本装置により取得された例示のデータである。 図5は、100pg/mlのカテコールアミンの検体を用いる本装置により取得された例示のデータである。 図6は、本装置により尿から抽出されたブプレノルフィン及び抗ブプレノルフィンの検量線である。
本発明は、下流環境の影響及びプロセスのスループットを改善すること、サンプルから極めて高い割合の検体を取り除くこと、持ち運び容易性、損傷無き保存、プライスポイント、既存の自動化された機器との互換性、侵出性能、培地のベッドの容量及び関連するデッドボリュームの最小化、感度及び抽出培地を通過する流れの均一性を増強すること、これらのニーズに応える抽出装置に関する。
本装置は、液体サンプルから検体を抽出するのに便利であり、入口、対向する出口、及び介流する検体を含む液体サンプルの通過のためのそれらの間の通路を有する、通常マイクロカラムである、コンテナを含む。
本装置のマイクロカラムは、検体の通路内に、(図1に30として示す、「全直径の領域」の別名として知られる)全直径のベッドを有するエリア及び(図1に31として示す、「縮小された直径の領域」の別名として知られる)縮小された直径のベッドを有するエリアの、少なくとも二つの領域を有する。本明細書に用いられるように、「直径のベッドのエリア」は、コンテナの内側キャビティの横断面図の表面エリアにより測定される。それゆえに、シリンダ状のコンテナに対して、直径のベッドは、自らの直径(=2r)が、コンテナの内側キャビティの一側面から、内側キャビティの他の側面まで伸長する円(πr)のエリアである。直径のベッドは、特定のレイヤの「実効的なエリア」とも称され得る。
縮小された直径のベッド31の領域内の通路の内部は、微粒子の抽出培地レイヤである。抽出培地14は、任意の既知のソーベント、及び様々な粒子を含み得る。装置内で採用されるソーベント粒子は、付着する、ターゲット又は干渉の、少なくとも一つの物質を有することができる任意の粒子状物質を含む。本発明で採用され得るソーベント粒子の実例は、イオン交換ソーベント、逆相ソーベント、及び順相ソーベントを含むが、それらに限定されない。特に、ソーベント粒子は、SiOなどの無機物、又はポリ(ジビニルベンゼン)などの有機重合物であってもよい。本発明のいくつかの実施形態において、ソーベント粒子は、C−C22などの有機官能基、望ましくはC−C18官能基により処理され得る。一つの実施形態において、抽出培地のソーベントは、(シリカベースのカルボン酸などの)シリカベースの粒子、珪藻土の粒子、重合体ベースの粒子、単分散シリカ及び重合体の粒子、並びに/又はカーボングラファイト粒子を含む。培地は、液体サンプルから検体を抽出するために選択される。適切なシリカ抽出培地は、米国特許第4650714号(特許文献1)に記載されており、該特許文献は参照により本明細書に組み込まれている。望ましいシリカの抽出培地は、ニュージャージー州フィリップスバーグの(以前には、J.T.Baker Chemical Companyとして知られていた)Avantor Performance Materialsから入手でき、彼らのカタログ番号7049−01で販売されている。
抽出培地は、約40ミクロンより小さい、約30ミクロンより小さい、約25ミクロンより小さい、約20ミクロンより小さい、約15ミクロンより小さい、約10ミクロンより小さい、又は約5ミクロンより小さい、数平均の粒子サイズを有する小さい粒子サイズを有する。さらに、抽出培地は、均一である必要はなく、むしろ異なる抽出培地が、単独のベッド内に使用され得、又は装置は、サンプルから異なる検体を抽出するための抽出培地の複数のベッドを含み得る。
抽出培地は、少なくとも二つの加圧体レイヤの間に挟み込まれる。一つの実施形態において、抽出培地の直径のベッドのエリアは、上側の加圧体レイヤの直径のベッドのエリアより小さく、上側の加圧体レイヤの実効的なエリアの、抽出培地レイヤの実効的なエリアに対する比率は、約10対1、約9対1、約8対1、約7対1、約6対1、約5対1、約4対1、約3対1、約2対1、約1.5対1である。一つの実施形態において、上側の加圧体レイヤの実効的なエリアの、抽出培地レイヤの実効的なエリアに対する比率は、約4対1である。
抽出培地は、緩くパックされ得(ソーベントは、加圧体レイヤの間に緩く挟み込まれ、自由に動くことができる)、又は圧縮された抽出培地のベッドであり得る(抽出培地は、二つのレイヤの間に圧縮され、又は粒子の間に相対的に小さい更なる利用可能なスペースを有する。)。
抽出培地は、上側の加圧体レイヤ18aと下側の加圧体レイヤ18bとの間か、中間の加圧体レイヤ18cと下側の加圧体レイヤ18bとの間か、のいずれかに挟み込まれ、それらの間において、抽出培地を加圧体する。上側の加圧体レイヤ18aは、全直径の領域30内に配置され、中間の加圧体レイヤ18cは、全直径の領域30か、縮小された直径の領域31かのいずれかの内に配置され得、下側の加圧体レイヤ18bは、縮小された直径の領域31の内に配置される。一つの実施形態においては、二つの加圧体レイヤのみが用いられる。一つの実施形態においては、少なくとも三つの加圧体レイヤが用いられる。
加圧体レイヤは、液体サンプルがそれらを通過して流れることができるように十分に多孔質であり、可撓性の材料から成形される。加圧体レイヤの一つ又はそれ以上は、平らで、球状であり、又は任意に、(先端を切り取られた円錐形、角柱、先端を切り取られたピラミッド形などのような)装置を通過する流体の流れに適合する形状であればよい。図3は、中間の及び下側の加圧体レイヤが、(それぞれ、18c及び18bが)平らである実施形態を示す。加圧体レイヤの形状の混合は、単独のマイクロカラム内に用いられ得る。
狭口径の挟み込みの設計は、機能のために下側のデッドボリュームのカラムの設計と対
になる。加圧体レイヤ18の主な目的は、抽出培地を適切に、及び薄い抽出体レイヤとし
て加圧体して保持することである。一つの実施形態において、加圧体レイヤの一つ又はそ
れ以上は、抽出培地の粒子サイズよりも小さい細孔サイズを有し、流量リミッタとして機
能する。加圧体レイヤは、液体サンプルが通過して流れることができるように、十分に多
孔質であり、可撓性の、水性の材料から成る。加圧体レイヤは、望ましくは、結合剤を
有しない、スポンジ、グラスファイバで成形される。
適切な加圧体レイヤは、分析上混じりけのない材料で作られるグラスマイクロファイバの培地を含む。適切な材料は、ニュージャージー州フェアフィールドのWhatman Specialty Products,Inc.から入手でき、分析上混じりけがなく、結合剤を含まない、ホウケイ酸グラスファイバを含む。この材料は、購入すると、滑らかな面及び粗い面を有し、滑らかな面は、粗い面より多孔性が低い。望ましくは、抽出体レイヤ14の微粒子と接触して位置付けられるのは、滑らかな面である。他の適切な材料は、ポリマ(例えば、ポリプロピレン又はポリエチレン)フリット材料などのフリットを含む。前記フリットは、シリンダ状で、ダイカットで、又は球状であり得、例えば、全直径の部分内に、又は縮小された直径の部分内に、カラムの内側キャビティに適応する直径を有する。
望ましくは、加圧体レイヤ18は、微粒子を適所に保持するために弾力性があり、又は「多孔質」である。一つの態様において、加圧体レイヤの細孔サイズは、10ミクロンより小さい、5ミクロンより小さい、又は3ミクロンより小さい。加圧体レイヤ18は、一般的に同じ厚さであり、通常、約0.1mmから約3.25mmまで、約0.25mmから約3.25mmまで、約0.5mmから約3.0mmまで、約0.75mmから約3mmまで、約0.25mmから約2.5mmまで、約0.25mmから約2mmまで、約0.25mmから約1.5mmまで、約0.25mmから約1.25mmまで、約0.25mmから約1.0mmまで、約0.1mmから約0.75mmまで、約0.1mmから約0.5mmまでの厚さを有する。
これは、シリンダ状のシリンジバレルチューブ、又はじょうご型のサンプル貯蔵器(例えば、米国特許出願公開第2006/0163163号(特許文献2)を参照)で作られる先行技術の微細溶出カラムと対照的である。これらの微細溶出カラムのいくつかは、ベッドの後のデッドボリュームを減少させたが、これらの設計は、上側の加圧体レイヤの実効的なエリアの、抽出培地レイヤの実効的なエリアに対する比率に対処するものではない。
上側の加圧体レイヤの実効的なエリアに関して、ゲートについての4−1についての抽出培地のベッドの実効的なエリア(πr)を縮小させることは、ソーベントの材料の対応する縮小された容量、及び試薬のための対応する縮小されたデッドボリュームにつながる。
可撓性のメッシュの材料から成形される流れ分散体16は、カラムを通過するサンプルの等流を提供するのに役立ち、カラム内で加圧体レイヤと微粒子材料を適所で物理的に保持する。メッシュは、200mesh又はそれより小さいことが望ましい(すなわち、200の、又はそれより大きいメッシュ数を有する)。この実施形態の態様において、メッシュ数は、150又はそれより大きい、170又はそれより大きい、200又はそれより大きい、250又はそれより大きい、270又はそれより大きい、325又はそれより大きい、又は400又はそれより大きい。メッシュは、任意の、可撓性の生体不活性の材料で作られ得る。一つの実施形態において、それは、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリオキシメチレン(POM)、エチレンプロピレンジエン(EPDM)、フッ素化合物系合成ゴム(FKM)、パーフルオロエラストマ(FFKM)、ポリスルホン(PSU)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリプロピレン(PP)、(ポリ)クロロトリフルオロエチレン(PCTFE/CTFE)、ポリスチレン、高密度ポリエチレン、ポリカーボネイト、ナイロン、ポリエチレンテレフタラート(PET)、シリコン、ラバー、又はポリエステルから作られる。この実施形態の態様において、それは、ポリプロピレン、又はその代わりに、ポリテトラフルオロエチレンから作られる。適切な材料は、ニューヨーク州ブラークリフマナーのTetko,Inc.から、カタログ番号5−420134のもとで入手できる。
一つの実施形態において、マイクロカラムは、支持のための上側の加圧体レイヤの上に上側のメッシュの流れ分散体、並びに任意に中間の流れ分散体、及び/又は下側の流れ分散体も含む。一つの実施形態において、流れ分散体は、加圧体レイヤの上部及び下部のハウジング内に、レイヤ状にされ、型取りされ得、それらの間において、加圧体レイヤ及び抽出培地レイヤを挟み込む。流れ分散体は、抽出培地及び加圧体レイヤをマイクロカラム内に保持し、液体サンプルの流れを分散し、チャネリングを避けるのに役立つ。図1Bの実施形態において示されるように、上側の流れ分散体16aは、全直径の領域内に配置され、中間の流れ分散体16bも、全直径の領域内に配置され、下側の流れ分散体16cは、もし使用するならば、縮小された直径を有するカラムの下側の部分内に固定される。一つの実施形態において、上側の流れ分散体16は、加圧体の適用によってマイクロカラム12の口径内に保持されるようにサイズ採りされる。同様に、他の流れ分散体レイヤも、加圧体の適用に対してサイズ採りされ得る。
狭口径の抽出培地と加圧体レイヤの挟み込みとの組み合わせにより、装置は、約0.025mLから約0.25mLまで、約0.025mLから約0.2mLまで、約0.025mLから約0.15mLまで、約0.025mLから約0.100mLまで、0.5mLから下がって1.5mLまでのオーダで溶出液の非常に小さい容量で構成されて、流体からの検体の急速な抽出が獲得できる。このより小さい溶出容量は、自動化のためのオートサンプラのトレイ内へ直接的に適応する。より小さい容量は、濃縮ステップ、及び薬瓶移動、及び関連する相互の汚染の失敗を取り除く。さらに、本発明の抽出デバイスは、使用し、製造するのに廉価であり、保存及び輸送の間に安定し、並びに既存の自動化された機器と互換性がある。以下の実験データは、狭口径バージョン(目下、開示されるカラム)と対比される、正規のCerexカラムを用いて為される臨床分析の遂行における実効的な改善を示す。
液体サンプルから検体を抽出するための装置は、図1Aに示される。図1Aに示すように、装置は、マイクロカラム12を含み、マイクロカラム12は、抽出の挟み込みのシステムのためのコンテナとしての機能を果たす。一つの実施形態において、マイクロカラム12は、概して、チューブ状の構造を有し、入口20、対向する出口22、及びそれらの間における通路23を有する。通路23は、中心口径としても参照され、抽出システムを含む。通路23は、上側の全直径のベッド領域30、及び下側の縮小された直径のベッド領域31の二つの領域を有する。出口22は、任意に、「先端」の構造を伴って、分割領域内に位置し得る。
様々なレイヤは、お互いに近接して配置され得、周辺のレイヤと直接接触してもしなくてもよい。すなわち、ドリップ及び毛細管流動を防ぎ、カラムの適切な受け取りベッセル又はプレートへの移動を可能にするように意図的に配置される二つのレイヤの間に、一つ又はそれ以上の空隙(図3、301)が存在し得る。例えば、一つの実施形態において、中間の流れ分散体(図3、16b)と中間の加圧体レイヤ(図3、18c)との間に、空隙レイヤ(図3、301)が存在する。すなわち、一つの実施形態において、全直径の領域から、縮小された直径の領域までの推移をまたぐレイヤの間に、空隙があり得る。別の実施形態において、下側の加圧体レイヤ(図3、18b)の後に、しかし(任意に、16cとして図3に示す)下側の分散体レイヤの前に、配置される戦略的な空隙301がある。
一つの実施形態において、空隙は、縮小された直径の領域の上端に、又は上端の下に配置され、縮小された直径の領域の直径の1/2から、縮小された直径の領域の直径の4倍までの範囲の高さを有し得る。この実施形態の態様において、空隙の高さは、縮小された直径の領域の直径の、例えば、約1/2から、約1倍まで、約1/2から約1.5倍まで、約1/2から約2倍まで、約1/2から約2.5倍まで、約1/2から約3倍まで、約1/2から約3.5倍まで、約1/2から約4倍まで、約1から約1.5倍まで、約1から約2倍まで、約1から約2.5倍まで、約1から約3倍まで、約1から約3.5倍まで、約1から約4倍まで、約1.5から約2倍まで、約1.5から約2.5倍まで、約1.5から約3倍まで、約1.5から約3.5倍まで、約1.5から約4倍まで、約2から約2.5倍まで、約2から約3倍まで、約2から約3.5倍まで、約2から約4倍まで、約2.5から約3倍まで、約2.5から約3.5倍まで、約2.5から約4倍まで、約3から約3.5倍まで、約3から約4倍まで、又は約3.5から約4倍までであり得る。
縮小された直径の領域への注入口において戦略的に位置付けられると、空隙は、ソーベント又はサンプルのいくつかのクラスの補助されない毛細管流動が、次のレイヤに至るまで下がり、続いて培地のベッドを介する毛細管移動のために隙間を埋めてしまうことを防ぐ。空隙の強度は、装置を介して流れる液体と、空隙内に配置された気体との間の、表面張力に基づくので、空隙は、特に、より小さい直径を有するエリアで有益である。
隙間の高さは、検査することを意図する検体によって異なり得、まったくないこともあり得る。空隙は、検査サンプルがマイクロカラムに加えられる前に加圧体レイヤが湿っている、又は事前調整されている方法で、特に有益である。
先端領域33の構造は、特に限定されず、一つの実施形態において、シリンダ状で、又は円錐状であればよい。先端領域33は、縮小された直径のベッドの領域と同じ直径のベッド、又は縮小された直径のベッドの領域より小さい直径のベッドを、有し得る。一つの実施形態において、先端領域33は、縮小された直径のベッドの領域と同じフットプリントを有し、別の実施形態において、先端領域のフットプリントは、縮小された直径のベッドの領域とは異なる形状のフットプリントを有する。一つの実施形態において、先端領域33は、ルアー状の先端又は類似の形状であってよく、このことにより、装置10が、ルアー状の先端を有する抽出カラムを受けるように設計されている従来の自動の抽出装置により用いられ得る。図2のCは、一つ又はそれ以上のリブ50が外面に在る本装置の縦断面図を提供する。図2のDは、本装置の下側の狭い直径の部分の横断面図であり、ルアー状の先端システムで用いられるリブを示す。図2のEは、本装置の出口端において、ルアー状の先端システムを含む、本装置の外観図である。
液体サンプルは、通路23を介して、図1Bに示す矢印26の方向に流れる。
抽出の挟み込みシステムの上のマイクロカラム12の部分は、検体が抽出される液体サンプルのための貯蔵器として、及び溶離液のための貯蔵器としても機能を果たす。
一つの実施形態において、抽出システムは、(i)上側の流れ分散体/支持体、(ii)上側の加圧体レイヤ、(iii)抽出体レイヤ、及び(iv)下側の加圧体レイヤの、四つのレイヤの挟み込み構造を含み、上側の流れ分散体は、全直径の領域に配置され、上側の加圧体レイヤ、抽出体レイヤ及び下側の加圧体レイヤは、縮小された直径の領域内に配置される。
一つの実施形態において、抽出システムは、(i)上側の流れ分散体、(ii)シリンダ状の、又はファブリックの加圧体レイヤ、(iii)下側の流れ分散体、(iv)加圧体レイヤとしての球状のフリット、(v)微粒子の抽出培地、及び(vi)下側の加圧体レイヤとしての球状のフリットの、六つのレイヤの挟み込み構造から成り、レイヤ(i)−(iii)は、全直径の領域内に存在し、レイヤ(iv)−(vi)は、縮小された直径の領域内に存在する。
(図1Bに示す)一つの実施形態において、抽出システムは、(i)上側の流れ分散体16a、(ii)上側の加圧体レイヤ18a、(iii)中間の流れ分散体16b、(iv)縮小された直径の領域内の中間の加圧体レイヤ18c、(v)微粒子の抽出培地の抽出体レイヤ14、(vi)下側の加圧体レイヤ18b、及び(vii)任意に、コンテナの一部として型取りされ得る下側の流れ分散体/支持体16cを含む、七つのレイヤの挟み込み構造から成る。この実施形態において、レイヤ(i)−(iii)は、全直径の領域内に配置され得、レイヤ(iv)−(vii)は、縮小された直径の領域内に配置され得る。あるいは、全直径と縮小された直径との間の境界は、レイヤ(ii)と(iii)との間で生じてもよい。更なるレイヤが、追加されてもよい。
(図3に示す)更なる実施形態において、抽出システムは、(i)上側の流れ分散体16a、(ii)上側の加圧体レイヤ18a、(iii)中間の流れ分散体16b、(iv)空隙レイヤ301、(v)縮小された直径の領域内の中間の加圧体レイヤ18c、(vi)微粒子の抽出培地の抽出体レイヤ14、(vii)下側の加圧体レイヤ18b、(viii)及び任意に、コンテナの一部として型取りされ得る下側の流れ分散体/支持体16cの、八つのレイヤの挟み込み構造から成る。この実施形態において、レイヤ(i)−(iii)は、全直径の領域内に配置され得、レイヤ(iv)−(viii)は、縮小された直径の領域内に配置され得る。あるいは、全直径と縮小された直径との間の境界は、レイヤ(ii)と(iii)との間で生じてもよい。更なるレイヤが、追加されてもよい。
装置10のコンポーネントの全ては、実質的に、体液に対して不活性である材料から作られ、血液又は尿などの体液が装置10を通過する際に、実質的に、装置10から、血液又は尿内へ通過するものはない。一つの実施形態において、マイクロカラム12は、生物学的に不活性な材料から成る。一つの態様において、生物学的に不活性な材料は、プラスチックである。この実施形態の態様において、生物学的に不活性な材料は、フッ素化ポリマ、又はポリプロピレンである。他の態様において、材料は、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリオキシメチレン(POM)、エチレンプロピレンジエン(EPDM)、フッ素化合物系合成ゴム(FKM)、パーフルオロエラストマ(FFKM)、ポリスルホン(PSU)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリプロピレン(PP)、(ポリ)クロロトリフルオロエチレン(PCTFE/CTFE)、ポリスチレン、高密度ポリエチレン、ポリカーボネイト、ナイロン、ポリエチレンテレフタラート(PET)、シリコン、ラバー、ポリエステル、又はセラミックである。
本発明に係る通常のマイクロカラムは、約0.01インチから約2インチまでの、約0.025インチから約1.75インチまでの、約0.05インチから約1.5インチまでの、0.075インチから約1.25インチまでの、約0.1インチから約1インチまでの、内径を有する。この実施形態の他の態様において、内径は、少なくとも0.01インチ、少なくとも0.025インチ、少なくとも0.05インチ、少なくとも0.075インチ、少なくとも0.1インチ、少なくとも0.25インチ、少なくとも0.5インチ、少なくとも0.75インチ、少なくとも1インチ、少なくとも1.25インチ、少なくとも1.5インチ、少なくとも1.75インチ、又は少なくとも2インチである。この実施形態の更なる他の態様において、内径は、最大で0.01インチ、最大で0.025インチ、最大で0.05インチ、最大で0.075インチ、最大で0.1インチ、最大で0.25インチ、最大で0.5インチ、最大で0.75インチ、最大で1インチ、最大で1.25インチ、最大で1.5インチ、最大で1.75インチ、又は最大で2インチである。望ましい実施形態において、マイクロカラムは、約0.1インチから1.0インチまでの内径を有する。
本発明に係る通常のマイクロカラムは、約0.25インチから約5インチまでの、0.5インチから約4.5インチまでの、0.5インチから約4インチまでの、0.5インチから約3.5インチまでの、0.5インチから約3インチまでの、0.5インチから約2.5インチまでの、0.5インチから約2インチまでの、0.5インチから約1.5インチまでの、0.5インチから約1インチまでの、約1.75インチから3インチまでの、約2インチから3インチまでの、約2.5インチから3インチまでの、存在しても先端を除外する長さを有する。本発明の他の態様において、マイクロカラムは、少なくとも0.25インチ、少なくとも0.5インチ、少なくとも0.75インチ、少なくとも1インチ、少なくとも1.25インチ、少なくとも1.5インチ、少なくとも1.75インチ、少なくとも2インチ、少なくとも2.25インチ、少なくとも2.5インチ、少なくとも2.75インチ、少なくとも3インチ、少なくとも3.25インチ、少なくとも3.5インチ、少なくとも3.75インチ、少なくとも4インチ、少なくとも4.25インチ、少なくとも4.5インチ、少なくとも4.75インチ、又は少なくとも5インチの、長さを有する。更なる態様において、マイクロカラムは、最大で0.25インチ、最大で0.5インチ、最大で0.75インチ、最大で1インチ、最大で1.25インチ、最大で1.5インチ、最大で1.75インチ、最大で2インチ、最大で2.25インチ、最大で2.5インチ、最大で2.75インチ、最大で3インチ、最大で3.25インチ、最大で3.5インチ、最大で3.75インチ、最大で4インチ、最大で4.25インチ、最大で4.5インチ、最大で4.75インチ、又は最大で5インチの、存在しても先端を除外する、長さを有する。望ましい実施形態において、マイクロカラムは、約0.5インチから約3インチまでの先端を除外する、長さを有する。(もし存在しても、)先端の長さは、特に限定されないが、約0.1インチから1インチまでの範囲であればよい。
上側の全直径の領域は、概して、総マイクロカラム長の、少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、又は85%を含む。一つの実施形態において、上側の全直径の領域は、総マイクロカラム長の、少なくとも約75%を含む。
装置のマイクロカラムは、図に示す形状を有しなくてもよい。例えば、それは、シリンダ状でなくてもよく、代わりに、四角形のフットプリント、多角形のフットプリント(例えば、六角形、八角形など)、チューブ状のフットプリントを有し、又は複数の形状の組み合わせを含んでも良い。本明細書に用いられるように、「フットプリント」は、マイクロカラムの内側のキャビティ(すなわち、通路23)の横断面の形状を表す。一つの実施形態において、全直径のベッドの領域は、第1のフットプリントの形状を有し、縮小された直径のベッドの領域は、第2のフットプリントの形状を有し、(存在しても、)先端は、第3のフットプリントの形状を有し得る(若しくは、全直径のベッドの領域、又は縮小された直径のベッドの領域のいずれかと同じフットプリントを有してもよい)。
さらに、本発明の一つの実施形態において、入口20は、マイクロカラムを流体入力デバイスへ接続する接続フィッティングを受けるように設計され、又は構成され得る。そのような接続フィッティングは、ルアー状の先端、様々なタイプのルアーロックの延在部又はテーパー部、様々なタイプのオス及びメスタイプの接続部、ネジ式の接続部、又はかかり式の接続部を含む。
本明細書に用いられるように、「流体入力デバイス」は、入口と接触する任意のデバイスであり、接続するやり方で、サンプル又は試薬を入口20へ直接的に移動する。流体入力デバイスは、自動の流体分散システム、自動の液体ハンドリングプラットフォーム、シリンジ、及びマイクロディスペンサを含み得る。流体入力デバイスは、サンプル又は試薬をマイクロカラムへ、自動的に、半自動的に、又は手動で分散し得る。例えば、流体入力デバイスは、液体サンプルを含む貯蔵器を含んでもよく、該貯蔵器の入口へ接続されると、サンプルをマイクロカラムへ自動的に分散し得る。
縮小された直径の領域内の狭口径の挟み込みレイヤは、スタンドアロンのカラムバレルの設計として組み込まれ、自動処理のためのワンピースブロックフォーマットにパターン化され得る。
本装置は、少数のサンプルを準備するのに便利であり且つ費用効率が高い、単独カラムフォーマットであってもよく、並列して多数のサンプルを準備するのに適している(「抽出プレート」としても知られる)マルチカラムのアレイ、又はフォーマットであってもよい。
本発明の一つの実施形態は、上述の狭口径カラムの抽出プレートである。この抽出プレートは、複数のカラムを含む型取りされたプレートであってもよい。カラムは、従来の「マルチウェル」フォーマットのウェルと整列して、又は挿入して配置され、これによりそれぞれのカラムは、標準的な(又は、カスタムの)マルチウェルプレート内のウェルへ溶出する。マルチウェルフォーマットは、オートサンプラなどのロボットの流体分散システムと共に、共通して用いられる。通常のマルチウェルフォーマットは、限定されないが、48−、96−、及び384−並びに1584−ウェルの標準的なプレートフォーマットを含む。
流体は、特別に設計された真空マニホールドを有する装置に亘って真空に引くこと、若しくは遠心力又は重力を用いることのいずれかによって、本発明の装置を介して、収集コンテナ(若しくは、「収集トレイ」又は「プレート」のウェル)内へ通常押し出される。特別に設計された真空マニホールドシステムにおいて、カラムと(ウェル又は収集チューブなどの)受け取り手段との両方は、抽出を最適化するために、真空システムへ統合され得る。遠心力は、適切な収集チューブ又はトレイと共に、装置を、意図した目的のために特別に設計された遠心分離機内へ配置することによって生成される。しかしながら、一つの実施形態において、重力は、同様に本装置を介して流体を強制的に送り出すのに十分であり得る。
本装置は、ガラス管、遠心管、エッペンドルフチューブ、若しくは標準的なマルチウェルのプレート又はトレイなどの従来の収集コンテナ、又は収集プレートを用い得る。本装置は、本抽出プレートと互換性があるように特別に設計された収集コンテナを別途用いてもよい。
本発明を用いる方法は、検査サンプルからの検体の抽出を含む。検査サンプルは、対象の検体を含み得る任意のサンプルを示す。検査サンプルは、生物学的なサンプル、すなわち、動物、植物、真菌、微生物、細胞培養、器官培養などの任意の生物学的なソースから取得されるサンプルであればよい。この実施形態の態様において、生物学的なサンプルは、全血検体、血漿サンプル、若しくは血清サンプルを含む血液サンプル、唾液サンプル、尿サンプル、脳脊髄液サンプル、胆液サンプル、組織サンプル、又は生物学的なソースから取得され、抽出され、又は分離され得る任意の他のサンプルを含む。そのような生物学的なサンプルは、例えば、患者、すなわち生きた人間、男性又は女性から取得され得、疾病又は疾患の診断、予測、又は治療に関して、臨床背景内で自らを示す。一つの実施形態において、サンプルは、患者、例えば、血漿の標本から取得される。血漿の標本は、抗凝血剤を用いて、又は用いることなく、採取される。
検査サンプルは、環境サンプルであってもよい。環境サンプルは、土砂、植物、又は(地下水、海、河川などの)流体ソースから採取される。(「土壌サンプル」としても知られる)土砂は、農業用地、又は環境上の関心の用地から採取されてもよく、粒状物質の除去を含む抽出された検体を有し得る。
本装置を用いる方法は、装置を液体緩衝液内のサンプルと接触するステップ、及び溶出緩衝液を有する装置からサンプルを抽出するステップを含む。更なるステップは、(装置をサンプルと接触するステップの前の、間の、又は後の)装置を調整するステップ、洗浄するステップを含み得る。
本装置は、対象の粒状検体を捕獲して、分離するように特別に設計されたキット内に含まれても良い。微粒子の抽出培地は、特定の対象の検体を分離するように、特別に適応され得る。キットは、濃縮された形式で、又は直接の利用に適切な形式で、適切な試薬(ラベル、洗浄など)、緩衝液、又は溶出緩衝液を含む。キットは、前述のようなカラムの抽出プレート又はアレイ、並びにプレートを流体分散デバイスへ、及び/又はサンプルを含む溶出された溶液を受け取るためのプレート又はバイアルへ接続する付随の結合体を含んでもよい。
本発明は、一定の望ましいバージョンに関連して相当詳細に記載されたが、他のバージョンが利用可能である。例えば、装置10は体液と共に用いるように限定されるものではなく、例えば、汚染物質に対して、地下水、飲料水、及び他の液体を試験することに用いることができる。
本明細書の態様は、以下のように記載されてもよい。
1.a)入口、出口、及び介流する検体を含む液体サンプルの通過のためのそれらの間の通路を有するコンテナであって、前記コンテナは、全直径のベッドの領域、及び縮小された直径のベッドの領域を有する、コンテナと、
b)縮小された直径のベッドの領域内の通路の内側に、微粒子の抽出培地の薄いレイヤであって、抽出培地レイヤは、上面、底面、及び周囲のエッジを有し、及び抽出培地レイヤは、液体が抽出培地レイヤをその上面から底面へ通過して流れるように、通路内に方向付けられる、微粒子の抽出培地の薄いレイヤと、
c)実効的な直径のベッドエリアを有する、全直径のベッドの領域の上側の加圧体レイヤは、抽出培地レイヤの上面に配置され、縮小された直径のベッドの領域の下側の加圧体レイヤは、抽出培地レイヤの底面に配置され、二つの加圧体レイヤは、その間に抽出培地を加圧し、抽出培地の下側の加圧体レイヤの実効的なエリアは、上側の加圧体レイヤの実効的なエリアよりも小さい、上側の加圧体レイヤ及び下側の加圧体レイヤと、及び
d)抽出培地レイヤの上面に対して、均一に液体サンプルの流れを分散するための、上側の加圧体レイヤより上の上側のメッシュの流れ分散体と、
を含む、液体サンプルから、検体を抽出するための装置。
2.抽出培地の実効的なエリアの、上側の加圧体レイヤの実効的なエリアに対する比率は、約1:10である、実施形態1に記載の装置。
3.抽出培地の実効的なエリアの、上側の加圧体レイヤの実効的なエリアに対する比率は、約1:4である、実施形態1又は実施形態2に記載の装置。
4.抽出培地は、約20μmより小さい数平均の粒子サイズを有する、実施形態1−3のいずれか一つに記載の装置。
5.抽出培地は、約40ミクロンより小さい、約30ミクロンより小さい、約25ミクロンより小さい、約20ミクロンより小さい、約15ミクロンより小さい、約10ミクロンより小さい、又は約5ミクロンより小さい、数平均の粒子サイズを有する小さい粒子サイズを有する、実施形態1−4のいずれか一つに記載の装置。
6.抽出培地は、イオン交換ソーベント、逆相ソーベント、及び順相ソーベントから選択されるソーベント粒子である、粒子を含む、実施形態1−5のいずれか一つに記載の装置。
7.ソーベント粒子は、二酸化ケイ素などの無機物、又はポリ(ジビニルベンゼン)などの有機重合物、(シリカベースのカルボン酸などの)シリカベースの粒子、珪藻土の粒子、重合体ベースの粒子、単分散シリカ及び重合体の粒子、並びに/又はカーボングラファイトの粒子、から選択される、実施形態6に記載の装置。
8.ソーベント粒子は、C−C22などの有機官能基、望ましくはC−C18官能基、で処理される、実施形態7に記載の装置。
9.抽出のベッドは、単独のベッド内に、少なくとも二つの異なる抽出培地を有する、実施形態1−8のいずれか一つに記載の装置。
10.装置は、一つ又はそれ以上の更なる抽出ベッドを更に含む、実施形態1−9のいずれか一つに記載の方法。
11.抽出培地は、緩くパックされ、又は圧縮される、実施形態1−10のいずれか一つに記載の装置。
12.加圧体レイヤの一つ又はそれ以上は、平坦、球状、先端を切り取られた円錐形、角柱、又は先端を切り取られたピラミッド形である、実施形態1−11のいずれか一つに記載の装置。
13.加圧体レイヤの一つ又はそれ以上は、抽出培地の粒子サイズよりも小さい細孔サイズを有する、実施形態1−12のいずれか一つに記載の装置。
14.加圧体レイヤの一つ又はそれ以上は、5ミクロンより小さい、又は3ミクロンより小さい細孔サイズを有する、実施形態13に記載の装置。
15.加圧体レイヤは、可撓性の、親水性の材料から成る、実施形態1−14のいずれか一つに記載の装置。
16.加圧体レイヤは、グラスマイクロファイバの培地、及び/又はポリマを含む、実施形態15に記載の装置。
17.加圧体レイヤは、ポリプロピレン又はポリエチレンを含む、実施形態15に記載の装置。
18.加圧体レイヤは、約0.1mmから約3.25mmまで、約0.25mmから約3.25mmまで、約0.5mmから約3.0mmまで、約0.75mmから約3mmまで、約0.25mmから約2.5mmまで、約0.25mmから約2mmまで、約0.25mmから約1.5mmまで、約0.25mmから約1.25mmまで、約0.25mmから約1.0mmまで、約0.1mmから約0.75mmまで、又は約0.1mmから約0.5mmまで、の範囲の厚さを有する、実施形態1−17のいずれか一つに記載の装置。
19.流れ分散体は、200の、又はそれより大きいメッシュ数を有する、可撓性のあるメッシュの材料である、実施形態1−18のいずれか一つに記載の装置。
20.流れ分散体は、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリオキシメチレン(POM)、エチレンプロピレンジエン(EPDM)、フッ素化合物系合成ゴム(FKM)、パーフルオロエラストマ(FFKM)、ポリスルホン(PSU)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリプロピレン(PP)、(ポリ)クロロトリフルオロエチレン(PCTFE/CTFE)、ポリスチレン、高密度ポリエチレン、ポリカーボネイト、ナイロン、ポリエチレンテレフタラート(PET)、シリコン、ラバー、若しくはポリエステルの一つ又はそれ以上を含む、実施形態1−19のいずれか一つに記載の装置。
21.上側の加圧体レイヤの下の中間の流れ分散体、及び/又は下側の加圧体レイヤの下の下側の流れ分散体を更に含む、実施形態1−20のいずれか一つに係る装置。
22.流れ分散体は、加圧体レイヤの上の、及び下のハウジング内に、レイヤ状にされ、型取りされる、実施形態21に係る装置。
23.上側の流れ分散体は、全直径の領域内に配置され、下側の流れ分散体は、装置の下側の部分内に固定される、実施形態22に係る装置。
24.装置は、約0.025mLから約0.25mLまで、約0.025mLから約0.2mLまで、約0.025mLから約0.15mLまで、約0.025mLから約0.100mLまでの溶出容量に対して構成される、実施形態1−23のいずれか一つに係る装置。
25.入口は、装置を、流体入力デバイスへ接続するために、接続フィッティングを受けるように構成されている、実施形態1−24のいずれか一つに係る装置。
26.流体入力デバイスは、自動の流体分散システム、自動の液体ハンドリングプラットフォーム、シリンジ、及びマイクロディスペンサを含む、実施形態1−25のいずれか一つに係る装置。
27.実施形態1−26のいずれか一つに係る複数の装置を含む抽出プレート。
28.装置は、マルチカラムのアレイ内に配置される、実施形態27に係る抽出プレート。
29.a)入口、出口、及び介流する検体を含む液体サンプルの通過のためのそれらの間の通路を有するコンテナであって、前記コンテナは全直径のベッドの領域、及び縮小された直径のベッドの領域を有する、コンテナと、並びに
b)通路に亘って伸長する頂部及び底部を有するレイヤ状にされた構造であって、レイヤ状にされた構造は、頂部から底部まで、(i)上側の流れ分散体/支持体レイヤ、(ii)上側の加圧体レイヤ、(iii)レイヤ(ii)へ近接する微粒子の抽出培地の抽出体レイヤ、及び(iv)抽出体レイヤ(iii)へ近接して配置される下側の加圧体レイヤを含み、
(i)上側の流れ分散体、及び(ii)上側の加圧体レイヤは、全直径の領域内に配置され、(iii)抽出体レイヤ、及び(iv)下側の加圧体レイヤは、縮小された直径の領域内に配置される、レイヤ状にされた構造と、を含む
液体サンプルから抽出するための装置。
30.全直径の領域は、rが全直径の領域内のコンテナの内側表面の半径である、A=πr によって、及びrが縮小された直径の領域内のコンテナの内側表面の半径である、A=πr によって、測定される実効的なベッドのエリアを有し、並びに、全直径の領域の実効的なベッドのエリアと、縮小された直径の領域の実効的なエリアとの間の比率は、約10:1から1.5:1までの範囲である、実施形態29に記載の装置。
31.全直径の領域の実効的なベッドのエリアと、縮小された直径の実効的なエリアとの間の比率は、約4:1である、実施形態29に記載の装置。
32.通路に亘って伸長された頂部及び底部を有するレイヤ状にされた構造は、頂部から底部まで、(i)上側の流れ分散体、(ii)上側の加圧体レイヤ、(i’)中間の流れ分散体、(ii’)縮小された直径の領域内の中間の加圧体レイヤ、(iii)レイヤ(ii’)へ近接する微粒子の抽出培地の抽出体レイヤ、(iv)レイヤ(iii)へ近接する下側の加圧体レイヤ、及び(v)任意に、下側の流れ分散体を含み、
レイヤ(i)、(ii)、(i’)、及び(ii’)は、全直径の領域内に配置され、並びにレイヤ(iii)−(v)は、縮小された直径の領域内に配置され得る、実施形態29に記載の装置。
33.通路に亘って伸長された頂部及び底部を有するレイヤ状にされた構造は、頂部から底部まで、(i)上側の流れ分散体、(ii)上側の加圧体レイヤ、(i’)中間の流れ分散体、(ii’)縮小された直径の領域内の中間の加圧体レイヤ、(iii)レイヤ(ii’)へ近接する微粒子抽出培地の抽出体レイヤ、(iv)レイヤ(iii)へ近接する下側の加圧体レイヤ、及び(v)任意に、下側の流れ分散体を含み、
レイヤ(i)、(ii)、及び(i’)は、全直径の領域内に配置され、並びにレイヤ(ii’)−(v)は、縮小された直径の領域内に配置され得る、実施形態29に記載の装置。
34.一つ又はそれ以上の空隙レイヤを更に含む、実施形態29に記載の装置。
35.空隙レイヤは、縮小された直径の領域内に配置される、実施形態34に記載の装置。
36.空隙レイヤは、縮小された直径の領域の直径の1/2から、縮小された直径の領域の直径の4倍までの範囲である高さを有する、実施形態35に記載の方法。
37.レイヤ(i’)とレイヤ(ii’)との間に配置された空隙レイヤを更に含む、実施形態37に記載の方法。
38.空隙レイヤは、縮小された直径の領域内に配置される、実施形態37に記載の装置。
39.空隙は、縮小された直径の領域の直径の、約0.5から約1倍まで、約0.5から約1.5倍まで、約0.5から約2倍まで、約%から約2.5倍まで、約0.5から約3倍まで、約0.5から約3.5倍まで、約%から約4倍まで、約1から約1.5倍まで、約1から約2倍まで、約1から約2.5倍まで、約1から約3倍まで、約1から約3.5倍まで、約1から約4倍まで、約1.5から約2倍まで、約1.5から約2.5倍まで、約1.5から約3倍まで、約1.5から約3,5倍まで、約1.5から約4倍まで、約2から約2.5倍まで、約2から約3倍まで、約2から約3.5倍まで、約2から約4倍まで、約2.5から約3倍まで、約2.5から約3.5倍まで、約2.5から約4倍まで、約3から約3.5倍まで、約3から約4倍まで、又は約3.5から約4倍まで、の範囲である高さを有する、実施形態34−38のいずれか一つに係る装置。
40.先端の領域を更に含む、実施形態1−26又は実施形態29−39のいずれか一つに記載の装置。
41.先端の領域は、シリンダ状、又は円錐状である、実施形態40に係る装置。
42.先端の領域は、縮小された直径のベッドの領域と同じ直径のベッド、又は縮小された直径のベッドの領域より小さい直径のベッドを有する、実施形態41に係る装置。
43.先端の領域は、ルアー状の先端の形式である、実施形態40−42のいずれか一つに係る装置。
44.a)実施形態1−43のいずれか一つに記載の装置又は抽出プレートを、液体緩衝液内のサンプルと接触するステップ、及びb)溶出緩衝液を有する装置からサンプルを溶出するステップを含む、サンプルからの検体の抽出のための方法。
45.サンプルを有する装置と接触するステップの前に、間に、又は後に、一つ又はそれ以上の調整するステップ、又は洗浄するステップを更に含む、実施形態44に係る方法。
46.実施形態1−43のいずれか一つに係る装置、又は抽出プレートを含むキット。
47.一つ又はそれ以上の溶出緩衝液、又は洗浄緩衝液を更に含む、実施形態46に係るキット。
実施例
以下の非限定的な実施例は、本開示の発明の要旨のより完全な理解を促進するために、例示目的のみのために提供される。これらの実施例は、本明細書内に記載される実施形態のいずれかを限定するように解釈するべきでなく、そこで用いられる装置及び本装置を用いる方法に関連する実施例を含む。
実施例1
血漿からのカテコールアミンの抽出
コントロールの単独の直径のカラム:CEREX(登録商標) WCX 1cc 10mg カラム
本装置「狭口径カラム」:狭口径カラムは、4:1(全直径 対 縮小された直径)の実効的なエリアの比率を有する1ccカラムであった。カラムのレイヤは、(i)上側の流れ分散体スクリーン、(ii)シリンダ状のファブリックの加圧体レイヤ、(iii)下側の流れ分散体スクリーン、(iv)加圧体レイヤとしての球状のフリット、(v)微粒子の抽出培地、及び(vi)下側の加圧体レイヤとしての球状のフリットであった。レイヤ(i)−(iii)は、全直径の領域内に配置され、レイヤ(iv)−(vi)は、縮小された直径の領域内に配置された。抽出培地は、CEREX(登録商標) WCX 1cc 10mg カラム内に用いられる抽出培地と同じであった。
通常の人間の血清サンプルは、Bioreclamation Corp.から入手し、固相抽出より前にカテコールアミンを混合した。ブランク及び血清サンプルも、内部標準(例えば、ドーパミン−D4、エピネフリン−D6、ノルエピネフリン−D6)を混合した。
CEREX(登録商標) WCX(1cc/10mg)(コントロール、及び狭口径)カラムは、0.5mlのメタノール、続いて0.5mlの10mMのリン酸緩衝液pH6.8で調整された。
0.5mLの10mMのリン酸緩衝液は、100μLのサンプルと混合した。6.8のpHのサンプル/緩衝液の混合は、2−3psiの圧力で、カラム上へロードした。カラムは、6psiで1mLの脱イオン水で洗浄し、その後に、6psiで1mlのアセトニトリルで洗浄した。
カラムの二つのセットは、カラムのそれぞれのタイプに対してロードした。カラム(コントロール、及び狭口径)の半分は、0.5mLの溶出緩衝液−25:75 100mMのカリウム カーボネイト:アセトニトリルで溶出した。カラムのもう一方の半分は、0.1mLの25:75 100mMのカリウム カーボネイト:アセトニトリルで溶出した。
25μLの溶出液を用いて、LC−MS/MSの反応のためにロードした。
実施例2
カテコールアミンのLC−MS/MS 分析
抽出から取得された25μLの溶液は、TARGA(登録商標)C18 3μm粒子サイズの50×2.1mm検体カラム内へ、自動的に注入された。バイナリHPLCの勾配は、検体カラムに適用され、エピネフリン、ノルエピネフリン、及びドーパミンを、サンプル内に含まれる他の検体から分離した。移動相Aは、0.1%のギ酸pH3.0を有する5.0mMのギ酸アンモニウムであり、移動相Bは、0.1%のギ酸を有するアセトニトリルであった。HPLCの勾配は、35℃の温度において、以下の通り5分に亘って500μL/分の流量で進行した。
Figure 0006632610
MS/MSは、他の適切なMS/MS装置が知られているが、APPLIED BIOSYSTEMS MDS SCIEX 500(登録商標)を用いて実施された。ソフトウェアプログラムANALYST1.5.2(登録商標)は、他の適切なソフトウェアシステムが知られているが、本実施例内で利用された。分析カラムを抜け出た液体のソーベント/検体は、MS/MSアナライザの加熱されたネブライザインタフェースへ流入した。ソーベント/検体の混合物は、インタフェースの加熱されたチューブ内で蒸発するように変質された。霧状にされたソーベント内の検体は、加熱されたESIでイオン化された。
イオンは、検体の一つから生成される親イオンの質量対電荷比でイオンを選択する第1の四重極(Q1)へ移動した。四重極2(Q2)に入ったイオンは、アルゴンガスと衝突し、イオンの断片を生成し、更なる選択のために四重極3(Q3)へ移動した。検体の一つを示すイオンの測定後、Q1は、第2の検体から、親イオンの質量対電荷比で、イオンが選択されるように調整された。これらのイオンは、Q2内で窒素ガスと衝突し、イオンの断片は、更なる選択のためにQ3へ移動した。これらのイオンの測定後、Q1は、第3の検体から親イオンの質量対電荷比で、イオンが選択されるように調整された。これらのイオンは、Q2内でアルゴンガスと衝突し、イオンの断片は、更なる選択のためにQ3へ移動した。同時に、同位体希釈質量分析を用いる同様のプロセスは、内部標準の、ドーパミン−D4、及び/又はエピネフリン−D6、及び/又はノルエピネフリン−D6を用いて実施された。次の質量変換は、同様のサンプルの注入からの正極性に関する検証の間に、エピネフリン、ノルエピネフリン、及びドーパミン(及びそれらに対応する内部標準)の検出及び計量に用いられた。
表1(1ng/mlの尿における絶対回収率比較)は、1ng/mlのカテコールアミンを混合した血漿サンプルからのカテコールアミンの回収率を表すデータを示す。特に、狭口径カラムは、全ての溶出容量において、全てのカテコールアミンに対して、顕著により良い結果をもたらした。特に、小さい容量の溶出(すなわち、0.1mlの溶出)は、従来のカラムを用いる小さい容量の溶出の少なくとも約3倍の結果をもたらした。
Figure 0006632610
図4及び図5のクロマトグラムに示すように、本装置(すなわち、狭口径カラム)を用いて、健康なドナーから血漿内のカテコールアミンを抽出し、検出すること。
クロマトグラフィは、分析の感度を明らかにする。絶対回収率のチャートは、従来のカラムに対して、狭口径カラムを用いることによる、向上した回収率及び向上した再現性を明らかにする。
本装置の別の利点は、縮小された実効的なベッドの直径からのより小さい溶出容量によって、本装置が、より小さい容器内へ収集し、移動を解消できることである。
実施例3
尿からのブプレノルフィン及びノルブプレノルフィンの抽出
狭口径の抽出カラムは、大容量、高効率、及び低い溶出容量(50−100μL)の利用を可能にする低いベッド質量のソーベントを特徴とする。これらの溶出容量は、ALDIII又はIP8(SPEware Corp., Baldwin Park, CA)などの正圧のSPEプロセッサユニット内部での蒸発に適するものであり、分離ソーベント蒸発器を不要にする。これは、選択的な溶出ソーベントを利用できるようにし、高いソーベント強度(低い特異性)の溶出ソーベントを用いて見込まれるよりも混じりけのない抽出をもたらす。
ブプレノルフィン及びノルブプレノルフィンは、いくつかの理由のために、モデル化合物として選ばれた。それらは、準拠性テストの試験所内で、「ペインパネル」の一部として頻繁にモニタされる。それらの相対濃度は、相対的に低く、従って、低いLLODsを要求する。さらに、それらは、主にグルクロニド抱合体として尿内に排泄され、狭口径のSPEカラムにより両方の固相抽出性能を評価する機会を提供する。
実験について
試薬
a)水、b)陰性対照の尿(標準曲線に対する希釈剤)、及びc)100mMの酢酸ナトリウム緩衝液pH4.8、内部標準の溶液(B−d4及びN−d3)、及びβ−グルクドニダーゼ溶液(2500units/sample、カタログ#BG100、red abalone、Kura Biotec、Inglewood、CA)を含む「マスタミックス」。
プロセス
検量線は、段階希釈法を介して、単独の高濃度のキャリブレータから準備された。「マスタミックス」は、(68℃に予熱された)プレートヒータ上の96−ウェルの培養プレートの全てのウェル内に配置された。キャリブレータ及びコントロール(100μLの試料容量)は、その後、培養プレートへ移動した。15分後に、培養プレートの内容物は、96−ウェルのSPEプレートへ抽出のために移動した。
固相抽出
サンプルを、PSCXソーベント(2.5mg)を伴う狭口径抽出カラムへ適用する。
250μLの脱イオン水で洗浄する。
150μL 100mMの酢酸で洗浄する。
300μLのメタノールで洗浄する。
1分間、ソーベントを乾燥する。
SPEプレートを、コレクションへ移動する。
50μLの溶出ソーベント(酢酸エチル:メタノール:濃度NH4OH=93:5:2)で溶出する。
ソーベントを乾燥する。
再構成ソーベント(100mL、含水ギ酸0.1%:メタノール=80:20)内で残留物を溶解する。
分析条件
LC条件:
カラム:Haisil C18 HL、50×2.1mm、5μM(Higgins Analytical,Inc.,Mountain View,CA)
流量:400μL/分
注入容量:10μL
A=0.1% 含水ギ酸;B=メタノール;
勾配:0.5分で20−40%のB、2分で40−60%のB
MS条件:Sciex 5000、ソース=ESI;正イオンMRM
ブプレノルフィン 468.25_>55.10(定量)、83.2(定性)
ブプレノルフィン−d4 472.42_>59.0(定量)、83.0(定性)
ノルブプレノルフィン 414.200_>55.10(定量)、83.0(定性)
ノルブプレノルフィン−d3 417.01_>54.8(定量)、83.1(定性)
結果及び結論
B及びNの検量線は、図6に示される。回帰は、1/xの重み付きの二次方程式である。計量イオンのs/n比及び(低濃度のキャリブレータにおけるノミナル値から±20%を要求する)曲線精度の評価に基づいて、LLOQsは、B及びNそれぞれに対して、0.313ng/mL及び0.625であるように決定された。
無効なコントロールサンプル(n=10毎)の解析結果は、次の通りである。
Figure 0006632610
Figure 0006632610
RSDsは、5%より小さかった。2.5mgのベッドの質量を有する狭口径抽出カラムを用いる、尿からの絶対回収率は、B及びNそれぞれに対して91%及び97%であった。実験は、20,000ng/mLでモルヒネが追加された尿サンプルを伴って繰り返された。絶対回収率の差は顕著ではなかった。
締めくくりに、本明細書の態様は特定の実施形態を参照することで明らかにされたが、当業者がこれらの開示した実施形態が本明細書に開示した発明の要旨の原理の例示に過ぎないことを容易に認識することを理解すべきである。それ故に、開示した発明の要旨は、本明細書に記載の特定の方法論、プロトコル、及び/又は試薬などに全く限定されないことを理解すべきである。そのように、開示した本発明の要旨に対する様々な改良又は変更、若しくは開示した本発明の要旨の別途の構成は、本明細書の精神から乖離することなく本明細書の教示に従ってもたらされ得る。最後に、本明細書に用いられる専門用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものでなく、本発明の範囲は請求項によってのみ規定される。したがって、本発明は、示し、記載するような発明に厳密に限定されるものでない。
本発明のいくつかの実施形態は、本発明を実施するために、発明者が知る最良のモードを含んで、本明細書に記載される。当然ながら、これらの記載した実施形態に関する変形例は、前述の説明を読み解くとすぐに当業者に明らかになる。発明者は、当業者が適切な変形例を採用することを予期し、発明者は、本発明を本明細書に具体的に記載された実施形態以外で実施することを意図する。したがって、この発明は、適用法によって許可されるままに、本明細書に付加される請求項に列挙する発明の要旨の全ての改良及び等価のものを含む。さらに、すべての可能な変形例における前述の実施形態の任意の組み合わせは、本明細書に別に示さない限り、又は文脈に明確に相反しない限り、本発明に包含される。
本発明の別途の実施形態、要素、又はステップのグルーピングは、限定と解釈すべきでない。それぞれのグループのメンバは、個々に、又は本明細書に開示した他のグループメンバとの任意の組み合わせで、参照され、主張され得る。グループの一つ又はそれ以上のメンバは、利便性及び/又は特許性の理由で、グループ内に含まれ、又はグループから削除され得ることが予想される。任意のそのような包含又は削除が生じる際に、本明細書は、改良されたグループを含むと考えられ、よって、添付の請求項で用いられる全てのマーカッシュグループの記載内容を充足する。
特段示さない限り、本明細書及び請求項で用いられる特徴、製品、数量、パラメータ、属性、用語などを表現する全ての数字は、用語「about」によって、全ての実例内で変更されるものであるとして理解されるべきである。本明細書に用いられるように、用語「about」は、そのように限定された、特徴、製品、数量、パラメータ、属性、又は用語は、規定の特徴、製品、数量、パラメータ、属性、又は用語の値の上側及び下側にプラス又はマイナス10パーセントの範囲を包含することを意味する。したがって、その逆に示さない限り、明細書及び添付の請求項に明記する数値パラメータは、変動し得る近似値である。例えば、質量分析機器は、所与の検体の質量を測定する際に、わずかに変動し得、イオンの質量、又はイオンの質量/電荷比の文脈における用語「about」は、+/−0.50の原子質量単位を示す。
少なくとも、特許請求の範囲に対して、均等論の適用を限定するための試行ではなく、それぞれの数値表示は、少なくとも、通知される有効数字の数に照らして、及び通常の丸め技術を適用することによって、解釈すべきである。
実施形態、又は実施形態の態様に関連する用語「may」又は「can」の利用は、それとともに「may not」又は「cannot」の別途の意味ももたらす。よって、本明細書が、実施形態又は実施形態の態様が本発明の要旨の一部として含まれてもよい、又は含まれ得ることを開示するならば、否定による限定又は排他的な但し書きも明確に意味し、実施形態又は実施形態の態様が、本発明の要旨の一部として含まれないかもしれない、又は含まれ得ないことを意味する。同様に、実施形態又は実施形態の態様に関連する用語「optionally」の使用は、そのような実施形態又は実施形態の態様が、本発明の要旨の一部として含まれるかもしれない、又は本発明の要旨の一部として含まれないかもしれないことを意味する。そのような否定による限定、又は排他的な但し書きが適用されるかどうかは、否定による限定、又は排他的な但し書きが主張される発明の要旨内で列挙されているかどうかに基づく。
本発明の広範囲を明記する数値の範囲及び値が近似値であるにも関わらず、特定の実施例内で明記する数値の範囲及び値は、可能な限り正確に説明される。任意の数値の範囲又は値は、しかしながら、それらのそれぞれの試験計測内で確認される標準偏差から必然的に生じる、いくつかの誤りを、本質的に含む。本明細書の値の数値範囲の列挙は、範囲内に含まれるそれぞれ別個の数値を個別に参照する、簡単な方法としての機能を果たすことを単に意図している。本明細書に示さない限り、本明細書に個々に列挙されるかのように、数値範囲のそれぞれ個々の値は、本明細書内へ組み込まれる。
本発明を記載する文脈内で(特に、次の請求項の文脈内で)用いられる用語「a」、「an」、「the」及び同様の指示対象は、本明細書に示さない、又は文脈に明確に相反しない限り、単一と複数との両方をカバーするように解釈されるべきである。本明細書に記載される全ての方法は、本明細書に示さない、又は文脈に明確に相反しない限り、任意の適切な順序で実施され得る。本明細書に提供する任意の及び全ての実施例、又は例となる言語(例えば、「such as」)の利用は、本発明をより明らかにすることを単に意図し、主張されなければ、本発明の範囲に関する限定を提示しない。本明細書内の言語は、本発明の実施に対する、任意の、主張しない本質的な要素を示すように解釈すべきでない。
本明細書に開示する特定の実施形態は、言語から成り立つこと、又は言語から本質的に成り立つことを用いて、請求項内にさらに限定され得る。請求項内に用いられるときに、補正毎に提出されようが、追加されようが、接続句「consisting of」は、請求項に規定されない任意の要素、ステップ、又は構成要素を除外する。接続句「consisting essentially of」は、基本の及び新規の特徴に実質的に影響しない特定の材料、又はステップ、及びそれらのものに、請求の範囲を限定する。そのように主張される本発明の実施形態は、本質的に又は明確に、本明細書に記載され、利用可能である。
本明細書内に参照され、特定される、全ての特許、特許公報、及び他の公報は、例えば、本発明に関連して用いられ得るそのような公報内に記載された構成及び方法論を記載し、開示する目的で、それらの全体を参照することによって、本明細書に、個々に、明確に組み込まれる。これらの公報は、単に、本明細書の出願日に先立つそれらの開示のために提供されるものである。この点について、発明者が、先行発明の効果によって、又は任意の他の理由のために、そのような開示に先行する資格を有しないことの了承として解釈されるべきことは何もない。日付に関する全ての記述、又はこれらの文書の内容に関する全ての表現は、出願人に利用可能な情報に基づくものであり、これらの文書の日付又は内容の正確さに関する任意の了承の性質でない。

Claims (13)

  1. a)入口(20)、出口(22)、及び介流する検体を含む液体サンプルの通過のためのそれらの間の通路(23)を有するコンテナ(12)であって、前記コンテナ(12)は、入口(20)に最も近い全直径のベッドの領域(30)、全直径のベッドの領域(30)に隣接した縮小された直径のベッドの領域(31)、及び縮小された直径のベッドの領域(31)に隣接しかつ出口(22)に最も近い先端領域(33)を有し、第1の棚(52)は全直径のベッドの領域(30)と縮小された直径のベッドの領域(31)との間の直径の段差によって画定され、第2の棚(54)は縮小された直径のベッドの領域(31)と先端領域(33)との間の直径の段差によって画定される、コンテナと、
    b)全直径のベッドの領域(30)内に配置され、第1の棚(52)の上に位置する中間のメッシュの流れ分散体(16b)と、
    c)全直径のベッドの領域(30)内に配置され、中間のメッシュの流れ分散体(16b)の上に位置する上側の加圧体レイヤ(18a)と、
    d)全直径のベッドの領域(30)内に配置され、上側の加圧体レイヤ(18a)の上に位置する上側のメッシュの流れ分散体(16a)と、
    e)縮小された直径のベッドの領域(31)内に配置され、第2の棚(54)の上に位置する下側の加圧体レイヤ(18b)と、
    f)縮小された直径のベッドの領域(31)内に配置され、下側の加圧体レイヤ(18b)の上に位置する微粒子の抽出培地の抽出体レイヤ(14)と、
    g)縮小された直径のベッドの領域(31)内に配置され、抽出体レイヤ(14)の上に位置する中間の加圧体レイヤ(18c)と、並びに
    h)縮小された直径のベッドの領域(31)内に配置され、中間の加圧体レイヤ(18c)の上に位置する空隙レイヤ(301)と、を含み、
    前記下側の加圧体レイヤ(18b)及び前記中間の加圧体レイヤ(18c)は抽出培地を所定の位置に保持するように適合され、前記上側のメッシュの流れ分散体(16a,16b)は液体サンプルの均一な流れを提供するように適合され、前記抽出培地は液体サンプルから検体を抽出するように適合され、前記全ての加圧体レイヤ(18a,18b,18c)は水性ポリプロピレンフリット材料から成ることを特徴とする、液体サンプルから、検体を抽出するための装置(10)。
  2. 全直径のベッドの領域(30)の断面エリアと、縮小された直径のベッドの領域(31)の断面エリアとの間の比率は、10:1から1.5:1までの範囲であり、全直径のベッドの領域(30)の断面エリアは、全直径のベッドの領域(30)内のコンテナ(12)の内面によって画定され、縮小された直径のベッドの領域(31)の断面エリアは、縮小された直径のベッドの領域(31)内のコンテナ(12)の内面によって画定される、請求項1に記載の装置(10)。
  3. 抽出培地は、40ミクロンより小さい、30ミクロンより小さい、25ミクロンより小さい、20ミクロンより小さい、15ミクロンより小さい、10ミクロンより小さい、又は5ミクロンより小さい、数平均の粒子サイズを有する小さい粒子サイズを有する、請求項1又は請求項2に記載の装置(10)。
  4. 抽出培地は、イオン交換ソーベント、逆相ソーベント、順相ソーベント又は任意の既知のソーベントから選択されるソーベント粒子である粒子を含む、請求項1−3のいずれか一つに記載の装置(10)。
  5. 抽出体レイヤ(14)は、少なくとも二つの異なる抽出培地を含む、請求項1−4のいずれか一つに記載の装置(10)。
  6. 装置(10)は、一つ又はそれ以上の更なる抽出体レイヤ(14)を更に含む、請求項1−5のいずれか一つに記載の装置(10)。
  7. 加圧体レイヤ(18a,18b,18c)の一つ又はそれ以上は、抽出培地の粒子サイズよりも小さい細孔サイズを有する、請求項1−6のいずれか一つに記載の装置(10)。
  8. 加圧体レイヤ(18a,18b,18c)の一つ又はそれ以上は、5ミクロンより小さい、又は3ミクロンより小さい細孔サイズを有する、請求項7に記載の装置(10)。
  9. 加圧体レイヤ(18a,18b,18c)は、0.1mmから0.5mmまでの範囲の厚さを有する、請求項1−8のいずれか一つに記載の装置(10)。
  10. 更なるメッシュの流れ分散体(16b,16c)を更に含み、更なるメッシュの流れ分散体(16b,16c)は、加圧体レイヤ(18a,18b,18c)の上側及び下側のコンテナ(12)のハウジング内に、レイヤ状にされ、又は型取りされる、請求項1−9のいずれか一つに記載の装置(10)。
  11. 入口(20)は、装置(10)を、流体入力デバイスへ接続するために、接続フィッティングを受け止めるように構成されている、請求項1−10のいずれか一つに記載の装置(10)。
  12. マルチカラムのアレイ内に配置される、請求項1−11のいずれか一つに記載の複数の装置を含む抽出プレート。
  13. 請求項1−11のいずれか一つに記載の装置(10)、又は請求項12に記載の抽出プレート、及び濃縮された形式で、又は直接の利用に適切な形式で、ラベル試薬、洗浄試薬などの適切な試薬、緩衝液、又は溶出緩衝液を含むキット。
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