JP6631175B2 - 温度測定装置、温度測定方法および温度測定プログラム - Google Patents

温度測定装置、温度測定方法および温度測定プログラム Download PDF

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Description

本件は、温度測定装置、温度測定方法および温度測定プログラムに関する。
光源から光ファイバに光を入射した際に当該光ファイバからの後方散乱光を用いて、光ファイバの延伸方向の温度分布を測定する技術が開発されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平7−218354号公報 特開2014−167399号公報
しかしながら、光ファイバを用いて正確に温度測定を行うには、光パルス長以上の加熱長が要求される。したがって、光パルス長未満の熱源を検知することは困難である。
1つの側面では、本件は、光パルス長未満の熱源を検知することができる温度測定装置、温度測定方法および温度測定プログラムを提供することを目的とする。
1つの態様では、温度測定装置は、第1空間軸と第2空間軸に沿って配置され2以上の交点をなす光ファイバと、前記光ファイバに光を入射する光源と、前記光ファイバからの後方散乱光に基づいて前記光ファイバの延伸方向の温度分布情報を測定する測定部と、前記2以上の交点のそれぞれにおいて、前記第1空間軸に沿って配置された前記光ファイバによって測定された第1温度と、前記第2空間軸に沿って配置された前記光ファイバによって測定された第2温度との差分を取得する取得部と、前記取得部が取得した差分のうち、絶対値が閾値以上となる差分を検知する検知部と、を備える。
光パルス長未満の熱源を検知することができる。
(a)は実施形態に係る温度測定装置の全体構成を表す概略図であり、(b)は制御部のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。 後方散乱光の成分を表す図である。 (a)はレーザによる光パルス発光後の経過時間とストークス成分およびアンチストークス成分の光強度との関係を例示する図であり、(b)は(a)の検出結果を用いて算出した温度である。 (a)は光パルス幅と特定の熱源に接する光ファイバ長との関係を例示する図であり、(b)〜(f)は熱源に接する光ファイバの長さと測定温度との関係を例示する図である。 (a)〜(d)は光ファイバの2次元配置を例示する図である。 (a)は光ファイバの敷設パターンを例示する図であり、(b)は好ましい測定温度を例示する図である。 (a)はX軸方向のパターンを用いて測定された各区画の温度であり、(b)はY軸方向のパターンを用いて測定された各区画の温度であり、(c)は差分を例示する図である。 (a)〜(e)は温度補正を例示する図である。 温度測定装置が実行する温度測定方法を表すフローチャートの一例である。 (a)はステップS4の詳細を表すフローチャートの一例であり、(b)はステップS4の他の例を表すフローチャートの一例である。 図9の他の例を表すフローチャートの一例である。 (a)はY軸方向のパターンを用いて測定された各区画の温度であり、(b)はX軸方向のパターンを用いて測定された各区画の温度である。 (a)は図12(a)の測定温度と図12(b)の測定温度との差分を例示する図であり、(b)は補正温度を例示する図である。 補正温度を例示する図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。
(実施形態)
図1(a)は、実施形態に係る温度測定装置100の全体構成を表す概略図である。図1(a)で例示するように、温度測定装置100は、測定機10、制御部20、光ファイバ30などを備える。測定機10は、レーザ11、ビームスプリッタ12、光スイッチ13、フィルタ14、複数の検出器15a,15bなどを備える。制御部20は、指示部21、温度測定部22、熱源検知部23、補正部24などを備える。
図1(b)は、制御部20のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。図1(b)で例示するように、制御部20は、CPU101、RAM102、記憶装置103、インタフェース104などを備える。これらの各機器は、バスなどによって接続されている。CPU(Central Processing Unit)101は、中央演算処理装置である。CPU101は、1以上のコアを含む。RAM(Random Access Memory)102は、CPU101が実行するプログラム、CPU101が処理するデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリである。記憶装置103は、不揮発性記憶装置である。記憶装置103として、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、ハードディスクドライブに駆動されるハードディスクなどを用いることができる。CPU101が記憶装置103に記憶されている温度測定プログラムを実行することによって、制御部20に指示部21、温度測定部22、熱源検知部23、補正部24などが実現される。なお、指示部21、温度測定部22、熱源検知部23および補正部24は、専用の回路などのハードウェアであってもよい。
レーザ11は、半導体レーザなどの光源であり、指示部21の指示に従って所定の波長範囲のレーザ光を出射する。本実施形態においては、レーザ11は、所定の時間間隔で光パルス(レーザパルス)を出射する。ビームスプリッタ12は、レーザ11が出射した光パルスを光スイッチ13に入射する。光スイッチ13は、入射された光パルスの出射先(チャネル)を切り替えるスイッチである。ダブルエンド方式では、光スイッチ13は、指示部21の指示に従って、光ファイバ30の第1端および第2端に一定周期で交互に光パルスを入射する。シングルエンド方式では、光スイッチ13は、指示部21の指示に従って、光ファイバ30の第1端または第2端のいずれか一方に光パルスを入射する。光ファイバ30は、温度測定対象の所定の経路に沿って配置されている。
光ファイバ30に入射した光パルスは、光ファイバ30を伝搬する。光パルスは、伝搬方向に進行する前方散乱光および帰還方向に進行する後方散乱光(戻り光)を生成しながら徐々に減衰して光ファイバ30内を伝搬する。後方散乱光は、光スイッチ13を通過してビームスプリッタ12に再度入射する。ビームスプリッタ12に入射した後方散乱光は、フィルタ14に対して出射される。フィルタ14は、WDMカプラなどであり、後方散乱光を長波長成分(後述するストークス成分)と短波長成分(後述するアンチストークス成分)とを抽出する。検出器15a,15bは、受光素子である。検出器15aは、後方散乱光の短波長成分の受光強度を電気信号に変換して温度測定部22に送信する。検出器15bは、後方散乱光の長波長成分の受光強度を電気信号に変換して温度測定部22に送信する。温度測定部22は、ストークス成分およびアンチストークス成分を用いて、光ファイバ30の延伸方向の温度分布情報を測定する。熱源検知部23は、後述する最小加熱長未満の長さの熱源を検知する。補正部24は、温度測定部22が取得した温度分布情報を補正する。
図2は、後方散乱光の成分を表す図である。図2で例示するように、後方散乱光は、大きく3種類に分類される。これら3種類の光は、光強度の高い順かつ入射光波長に近い順に、OTDR(光パルス試験器)などに使用されるレイリー散乱光、歪測定などに使用されるブリルアン散乱光、温度測定などに使用されるラマン散乱光である。ラマン散乱光は、温度に応じて変化する光ファイバ30内の格子振動と光との干渉で生成される。強めあう干渉によりアンチストークス成分と呼ばれる短波長成分が生成され、弱めあう干渉によりストークス成分とよばれる長波長成分が生成される。
図3(a)は、レーザ11による光パルス発光後の経過時間と、ストークス成分(長波長成分)およびアンチストークス成分(短波長成分)の光強度との関係を例示する図である。経過時間は、光ファイバ30における伝搬距離(光ファイバ30における位置)に対応している。図3(a)で例示するように、ストークス成分およびアンチストークス成分の光強度は、両方とも経過時間とともに低減する。これは、光パルスが前方散乱光および後方散乱光を生成しながら徐々に減衰して光ファイバ30内を伝搬することに起因する。
図3(a)で例示するように、アンチストークス成分の光強度は光ファイバ30において高温になる位置では、ストークス成分と比較してより強くなり、低温になる位置では、ストークス成分と比較してより弱くなる。したがって、両成分を検出器15a,15bで検出し、両成分の特性差を利用することによって、光ファイバ30内の各位置の温度を検出することができる。なお、図3(a)において、極大を示す領域は、図1(a)においてドライヤなどで光ファイバ30を意図的に加熱した領域である。また、極小を示す領域は、図1(a)において冷水などで光ファイバ30を意図的に冷却した領域である。
本実施形態においては、温度測定部22は、経過時間ごとにストークス成分とアンチストークス成分とから温度を測定する。それにより、光ファイバ30内における各位置(各区画)の温度を測定することができる。すなわち、光ファイバ30の延伸方向における温度分布を測定することができる。なお、両成分の特性差を利用することから、距離に応じて両成分の光強度が減衰しても、高精度で温度を測定することができる。図3(b)は、図3(a)の検出結果を用いて算出した温度である。図3(b)の横軸は、経過時間を基に算出した光ファイバ30内の位置である。図3(b)で例示するように、ストークス成分およびアンチストークス成分を検出することによって、光ファイバ30内の各位置の温度を測定することができる。
検出器15a,15bで得られるストークス成分およびアンチストークス成分は、光ファイバ30内における光パルス幅の積分値である。したがって、検出器15a,15bが出力する電気信号は、光パルス幅の影響を受ける。その結果、光パルス幅よりも小さい熱源の温度を直線状の光ファイバで正確に測定することは、困難である。したがって、光パルス幅よりも小さい熱源の温度を光ファイバで測定する場合には、光ファイバを捲回させるなどして、当該熱源に接する光ファイバ長を大きくすることが好ましい。正確に温度を測定できる最小の光ファイバ長を、最小加熱長と称する。例えば、最小加熱長は、光パルス幅と一致する。
図4(a)は、光パルス幅と特定の熱源に接する光ファイバ長との関係を例示する図である。図4(a)では、2mの光パルス幅に対して、熱源が2m以上の長さを有している。この熱源に対して直線状の光ファイバを接触させているため、光ファイバが熱源に対して接触する長さも2m以上となる。この場合においては、直線状の光ファイバを用いても、熱源の温度を正確に測定することができる。
図4(b)〜図4(f)は、熱源に接する光ファイバの長さと、測定温度との関係を例示する図である。図4(b)で例示するように、熱源として、ビーカ内の80℃の液体を用いた。室温は20℃とした。この液体に対して浸漬した光ファイバの長さ(浸漬長)を8m、2m、0.8m、0.4mとした。
図4(c)〜図4(f)において、破線は、熱電対を用いて光ファイバ30の各箇所の温度を測定した結果を表している。光ファイバ30の浸漬長によらず、熱電対を用いて液体内の光ファイバ30の温度を測定した結果は80℃となり、液体外の光ファイバ30の温度を測定した結果は20℃となった。すなわち、図4(c)〜図4(f)において、破線は、実温度に近い温度を表している。
図4(c)〜図4(f)において、実線は、光ファイバ30からのストークス成分およびアンチストークス成分を用いて光ファイバ30の各箇所の温度を測定した結果を表している。図4(c)で例示するように、浸漬長を8mとした場合には、最小加熱長よりも十分に長い光ファイバ30が液体に浸漬されているため、液体の実際の温度である80℃が測定温度として得られている。図4(d)で例示するように、浸漬長を2mとした場合においても、最小加熱長である2m分の光ファイバ30が液体に浸漬されているため、液体の実際の温度である80℃が測定温度として得られている。
これに対して、図4(e)で例示するように、浸漬長を0.8mとした場合には、液体への浸漬長が最小加熱長よりも短くなっているため、液体の実際の温度である80℃よりも測定温度が低くなっている。図4(f)で例示するように、浸漬長を0.4mとした場合には、測定温度がさらに低くなっている。このように、熱源に接する光ファイバ長が短くなると、温度測定の感度が低くなってしまう。
図5(a)は、光ファイバ30の2次元配置を例示する図である。図5(a)の例では、直線状の光ファイバ30を複数回折り返すことによって、2次元配置が実現されている。このような2次元配置では、各部分において光ファイバ30は直線状に配置されている。したがって、最小加熱長よりも短い1mの長さを有する熱源が現れた場合、当該熱源に接する光ファイバ30の長さは、最小加熱長よりも小さくなってしまう。それにより、当該熱源を検知することは困難である。また、図5(b)で例示するように、当該熱源の実温度である50℃よりも、測定温度が低くなってしまう。すなわち、高い温度測定精度を得ることは困難である。
そこで、図5(c)で例示するように、最小加熱長以上の捲回部を設けることが考えられる。この捲回部を図5(d)で例示するように所定の間隔で設けることで、測定対象の面や空間に対して分解能を高くすることができる。このようにすることで、最小加熱長よりも短い1mの長さの熱源が現れても、当該熱源に接する光ファイバ30を最小加熱長よりも長くすることができる。すなわち、光パルス長未満の熱源を検知することができ、当該熱源の温度測定精度を向上させることができる。しかしながら、捲回部を多数有する光ファイバを敷設する作業は煩雑であり、時間と手間がかかってしまう。そこで、本実施形態では、光ファイバの敷設作業を抑制しつつ光パルス長未満の熱源を検知することができ、当該熱源の温度測定精度を向上させることができる例について説明する。
図6(a)は、光ファイバ30の敷設パターンを例示する図である。図6(a)で例示するように、2つ以上の空間軸に沿う部分を有するように光ファイバ30を敷設する。特定の平面において、X軸に沿ってマイナス側からプラス側に光ファイバ30を配置し、Y軸方向にシフトして折り返し、X軸に沿ってプラス側からマイナス側に光ファイバ30を配置し、当該配置を繰り返す。一方、当該平面において、Y軸に沿ってマイナス側からプラス側に光ファイバ30を配置し、X軸方向にシフトして折り返し、Y軸に沿ってプラス側からマイナス側に光ファイバ30を配置し、当該配置を繰り返す。以上のパターンを、1本の光ファイバ30を用いて作成してもよく、複数本の光ファイバ30を用いて作成してもよい。
なお、同軸方向の光ファイバ30の間隔は、所望の分解能が実現されるように統一されていることが好ましい。したがって、折り返し部におけるX軸方向のシフト量およびY軸方向のシフト量は等しいことが好ましい。また、同軸方向の隣接する光ファイバ30において互いの温度の影響が小さくなるように、折り返し部に余長を設けることが好ましい。
例えば、図6(a)の例において、同軸方向の互いに隣接する光ファイバ30の間隔を0.5mとする。また、光ファイバ30が交差する点を中心とする0.5m×0.5mの領域を温度測定の1区画(1単位)とする。すなわち、図6(a)の例では、各交点が、温度測定の1単位となる。
図6(a)で例示するように、この敷設パターンの中心部の2区画×2区画に、50℃の高温度を有する直径1mの熱源が現れたと仮定する。その他の領域は、室温と同じ20℃の温度を有するものとする。この場合、図6(b)で例示するように、50℃の熱源に位置する4つの区画において50℃の温度が測定され、他の区画において20℃の温度が測定されることが好ましい。
しかしながら、当該熱源の長さが最小加熱長の2mよりも小さいため、測定される温度は50℃よりも低くなる。図7(a)は、X軸方向に延伸する光ファイバ30のパターンを用いて測定された各区画の温度である。図7(b)は、Y軸方向に延伸する光ファイバ30のパターンを用いて測定された各区画の温度である。図7(a)および図7(b)で例示するように、熱源の測定温度は、50℃よりも低い39℃となっている。
一方で、当該熱源の近傍では、室温よりも高い温度が測定されている。これは、以下の理由による。まず、光ファイバを用いた温度測定において、一定温度区間内に高温印加区間を設けた際の温度は、単一方形波に対してインパルス応答(伝達関数)を畳み込んだもの(コンボリューションしたもの)と等価とみなすことができる。インパルス応答はsinc関数に中心から離れた位置がきれいに減衰するような窓関数処理をした波形とみなせる。それにより、図4(c)〜図4(f)で例示するように、高温領域の近傍において、測定される温度が実際の温度よりも高くなる傾向がある。
下記式(1)は、X軸方向のパターンの測定温度T(i,j)を算出するための数式である。下記式(2)は、Y軸方向のパターンの測定温度T(i,j)を算出するための数式である。iは、各区画のX軸方向の座標である。jは、各区画のY軸方向の座標である。h(k)は、伝達関数である。Tは、各区画の実際の温度である。
(i,j)=Σh(k)・T(i―k,j) (1)
(i,j)=Σh(k)・T(i,j−k) (2)
図7(a)および図7(b)の測定温度を再度検討すると、X軸方向のパターンの測定温度と、Y軸方向のパターンの測定温度との間に差異が生じていることがわかる。これは、熱源において、光パルス幅に含まれる光ファイバ30の範囲が、X軸方向とY軸方向とでそれぞれ異なるために起きる。すなわち、最小加熱長未満の長さの熱源が現れていることを示している。
そこで、図7(a)の測定温度から図7(b)の測定温度を引くことによる差分を算出する。図7(c)は、当該差分を例示する図である。熱源において、光パルス幅に含まれる光ファイバ30の範囲がX軸方向とY軸方向とで同一であれば、各区画における差分はゼロになる。しかしながら、図7(c)で例示するように、熱源を囲む区画において、プラスの差分やマイナスの差分が生じている。これは、最小加熱長未満の長さの熱源が現れ、当該熱源において光パルス幅に含まれる光ファイバ30の範囲がX軸方向とY軸方向とで異なるからである。このような、熱源における差分の絶対値が大きくなるパターンを、以下、特異パターンと称する。
熱源検知部23は、特異パターンが生じた場合に、当該特異パターンの近傍に最小加熱長未満の長さを有する熱源が生じていることを検知する。例えば、図7(c)の差分分布において、差分の絶対値が大きい区画に囲まれた領域が最小加熱長以下の区画幅を有する場合に、当該領域に最小加熱長未満の長さの熱源が生じていることを検知することができる。例えば、差分の絶対値が大きい区画に囲まれた領域が4区画×4区画以下の面積を有する場合に、当該領域に最小加熱長未満の長さの熱源が生じていることを検知することができる。なお、当該領域を囲む全ての区画において差分の絶対値が大きくなっている必要はない。差分の絶対値の大小の判断閾値については、各区画の測定温度から得られる3σ値などを用いることができる。
熱源検知部23が検知した熱源の温度は、実際の温度よりも低くなる。そこで、補正部24は、熱源検知部23が検知した熱源に含まれる各区画の測定温度を補正する。図8(a)は、温度測定部22が測定した測定温度である。横軸はX軸方向またはY軸方向の各区画を表している。
熱源の面積が小さいほど、測定温度と実温度との乖離が大きくなる(測定温度よりも実温度が高くなる)。一方、熱源の面積が大きいほど測定温度と実温度との差が小さくなる。このことを考慮し、補正部24は、熱源検知部23が検知した熱源の面積や長さに応じて、仮想的な実温度を設定する。図8(b)は、仮想実温度を例示する図である。図8(b)では、1区画内に熱源が現れた場合の仮想実温度が例示されている。
次に、補正部24は、図8(b)の仮想実温度に対して、上記式(1)または上記式(2)を用いて伝達関数とのコンボリューションを行う。図8(c)は、当該コンボリューションの結果を例示する。図8(a)の波形と図8(c)の波形との差異が閾値以下であれば、図8(b)の仮想実温度は実温度またはそれに近い値であると判断することができる。図8(a)のピーク温度と図8(c)のピーク温度とを比較してもよい。差異が閾値以下であれば、補正部24は、図8(a)の測定温度を図8(b)の仮想実温度に補正する。差異が閾値を超える場合には、図8(b)の仮想実温度は実温度と乖離していると判断することができる。この場合、補正部24は、仮想実温度を設定しなおす。このようにすることで、補正部24は、温度測定部22が測定した温度を補正することができる。
図8(d)および図8(e)は、他の補正手法について例示する図である。図8(e)は、図8(d)の矢印に沿った各区画の温度をX軸方向のパターンで測定した結果(実線)と、Y軸方向のパターンで測定した結果(破線)とを例示する。測定温度のピーク温度は、X軸方向のパターンとY軸方向のパターンとで一致しているが、ピーク以外の測定温度が異なっている。図8(e)の例では、ピーク以外の測定温度は、Y軸方向のパターンよりもX軸方向のパターンにおいて高くなっている。この場合、Y軸方向のパターンの測定温度よりもX軸方向のパターンの測定温度の方が、コンボリューションの影響が大きくなっていると考えられる。したがって、Y軸方向のパターンの測定温度が確からしいと仮定することができる。
そこで、補正部24は、X軸方向のパターンの測定温度に対して、Y軸方向のパターンの測定温度を拘束条件として用いて、逆フィルタ処理を行う。ここでの逆フィルタ処理とは、上記式(1)または上記式(2)の逆算(デコンボリュション)を行うことを意味する。この手法は、逆フィルタ処理を行った後、測定温度を実温度に近づけるという手法である。具体的には、Y軸方向のパターンの測定温度のうちピーク以外の区画の測定温度(図8(e)において○で囲んだ測定温度)と、X軸方向のパターンの当該区画の補正温度とが一致するように逆フィルタ処理を繰り返す。これにより、X軸方向のパターンのピークの補正温度が実温度に近づく。
例えば、補正部24は、X軸方向の温度Tx、逆フィルタh−1として、Y軸方向の温度Tyと二乗誤差E=Σ(Ty−Tx)(ただし熱源と推測される範囲は除く)を計算する。次に、補正部24は、逆フィルタ処理後の温度Tx´=h−1Txを計算する。次に、補正部24は、二乗誤差E=Σ(Ty−Tx´)を再計算する。補正部24は、Eが閾値以下であれば計算を終了する。Eが閾値よりも大きければ、もう一度Tx´に逆フィルタ処理を行い、二乗誤差を計算する。補正部24は、この一連の処理をEが閾値以下になるか、決まった回数に達するまで行う。計算終了後、補正部24は、最終的な出力温度として熱源と推測される部分は逆フィルタ処理後温度Tx´を用い、それ以外の部分はY軸方向の測定温度から抜粋し代入する。
図9は、温度測定装置100が実行する温度測定方法を表すフローチャートの一例である。図9で例示するように、温度測定部22は、各区画のX軸方向に沿ったパターンの温度を測定し、各区画のY軸方向に沿ったパターンの温度を測定する(ステップS1)。次に、熱源検知部23は、各区画において、測定温度の差分を算出することで、差分分布を作成する(ステップS2)。
次に、熱源検知部23は、上述した特異パターンが検知されたか否かを判定することによって、最小加熱長未満の長さを有する熱源が存在するか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3で「Yes」と判定された場合、補正部24は、当該熱源の測定温度を補正する(ステップS4)。ステップS3で「No」と判定された場合またはステップS4の実行後、熱源検知部23は、ステップS3の処理を行っていない区画があるか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5で「Yes」と判定された場合、ステップS3から再度実行される。ステップS5で「No」と判定された場合、補正部24は、補正された測定温度を出力する(ステップS6)。
図10(a)は、ステップS4の詳細を表すフローチャートの一例である。図10(a)で例示するように、補正部24は、温度補正の対象となる熱源の区画を抽出する(ステップS11)。次に、補正部24は、ステップS11で抽出された区画に対して仮想実温度を設定する(ステップS12)。次に、補正部24は、仮想温度に対して伝達関数とのコンボリューションを行う(ステップS13)。次に、補正部24は、ステップS13で得られた予想測定温度と測定温度との差が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS14)。例えば、ステップS11で抽出された全て区画についてのステップS13の結果の合計値が閾値以上であるか否かを判定してもよい。ステップS14で「Yes」と判定された場合、ステップS12から再度実行される。ステップS14で「No」と判定された場合、補正部24は、測定温度を仮想実温度に補正する(ステップS15)。他に熱源があれば、当該領域についてステップS11から再度実行される。
図10(b)は、ステップS4の他の例を表すフローチャートの一例である。図10(b)で例示するように、補正部24は、温度補正の対象となる熱源の区画を抽出する(ステップS21)。次に、補正部24は、拘束条件を決定する(ステップS22)。例えば、図8(e)で例示したように確からしい測定温度および区画を拘束条件として決定する。
次に、補正部24は、ステップS22で決定した拘束条件を用いて、他方の測定温度に対して逆フィルタ処理を行うことで、補正温度を算出する(ステップS23)。次に、補正部24は、ステップS23で得られた補正温度と測定温度との差が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS24)。この場合の差は、図8(e)で説明したように、ピーク温度以外の測定温度についての差である。例えば、ピーク温度以外の測定温度の全てについてステップS23の結果の合計値が閾値以上であるか否かを判定してもよい。さらに、ステップS21で抽出された全て区画についてのステップS23の結果の合計値が閾値以上であるか否かを判定してもよい。ステップS24で「Yes」と判定された場合、ステップS22から再度実行される。ステップS24で「No」と判定された場合、補正部24は、測定温度を補正温度に補正する(ステップS25)。他に熱源があれば、当該領域についてステップS21から再度実行される。
図11は、図9の他の例を表すフローチャートの一例である。図11で例示するように、図9と異なる点は、ステップS3で「Yes」と判定された場合に、補正部24が補正方法を判断する(ステップS7)点である。ステップS7では、例えば、同方向に配置された隣接する光ファイバ30同士の距離や、ステップS3の実行によって推定される熱源の温度などが判断材料として用いられる。ステップS7の判断結果に応じて、図10(a)のフローチャート(温度補正1)または図10(b)のフローチャート(温度補正2)が実行される。
図12(a)〜図14は、実際の測定温度分布に対して仮想実温度を設定して測定温度を補正した例である。図12(a)は、Y軸方向のパターンの測定温度分布を例示する図である。図12(b)は、X軸方向のパターンの測定温度分布を例示する図である。図13(a)は、図12(a)の測定温度と図12(b)の測定温度との差分を例示する図である。図13(a)の差分に応じて熱源を検知し、仮想実温度を設定し、測定温度を補正した例を図13(b)および図14が例示する。図14で例示するように、補正後の温度(=50℃)は、測定温度(=39℃)を実温度(=50℃)に近付いていることがわかる。
本実施形態によれば、X軸方向のパターンで測定された各区画の温度とY軸方向のパターンで測定された各区画の温度との差分が取得される。また、当該差分の絶対値が閾値以上となる区画が検知される。それにより、光パルス幅未満の長さを有する熱源を検知することができる。当該差分の絶対値が閾値以上となる区画に囲まれた領域の長さが閾値以下となる場合に、当該領域を光のパルス幅未満の長さの熱源として検知することができる。当該領域の長さに応じて、当該領域に対して測定された温度を補正することで、温度測定精度が向上する。
測定温度が実温度を伝達関数でコンボリューションした値であると仮定して、仮想実温度を伝達関数でコンボリューションすることで得られる温度と、測定温度との差異が閾値以下である場合に、測定温度を仮想実温度に補正することで、温度測定精度が向上する。一方の空間軸に沿って測定された各交点の測定温度を拘束条件として、他方の空間軸に沿って測定された同交点の測定温度に対してデコンボリューションを行うことで、温度測定精度が向上する。
上記実施形態においては、光ファイバ30が、少なくとも2つの空間軸に沿って配置され1以上の交点をなす光ファイバの一例として機能する。レーザ11が、光ファイバに光を入射する光源の一例として機能する。温度測定部22が、光ファイバからの後方散乱光に基づいて光ファイバの延伸方向の温度分布情報を測定する測定部の一例として機能する。熱源検知部23が、1以上の交点において各光ファイバに対して測定部によって測定された温度の差分を取得する取得部の一例として機能する。さらに、熱源検知部23は、取得部が取得した差分のうち、絶対値が閾値以上となる差分を検知する検知部の一例としても機能する。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 測定機
11 レーザ
12 ビームスプリッタ
13 光スイッチ
14 フィルタ
15a,15b 検出器
20 制御部
21 指示部
22 温度測定部
23 熱源検知部
24 補正部
30 光ファイバ
100 温度測定装置

Claims (7)

  1. 第1空間軸と第2空間軸に沿って配置され2以上の交点をなす光ファイバと、
    前記光ファイバに光を入射する光源と、
    前記光ファイバからの後方散乱光に基づいて前記光ファイバの延伸方向の温度分布情報を測定する測定部と、
    前記2以上の交点のそれぞれにおいて、前記第1空間軸に沿って配置された前記光ファイバによって測定された第1温度と、前記第2空間軸に沿って配置された前記光ファイバによって測定された第2温度との差分を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した差分のうち、絶対値が閾値以上となる差分を検知する検知部と、を備えることを特徴とする温度測定装置。
  2. 前記検知部は、差分の絶対値が閾値以上となる前記交点に囲まれた領域の長さが閾値以下となる場合に、当該領域を前記光のパルス幅未満の長さの熱源として検知することを特徴とする請求項1記載の温度測定装置。
  3. 前記領域の長さに応じて、前記領域に対して前記測定部が測定した温度を補正する補正部を備えることを特徴とする請求項2記載の温度測定装置。
  4. 前記測定部が測定する温度が、実温度を伝達関数でコンボリューションした値であると仮定して、
    前記補正部は、仮想実温度を前記伝達関数でコンボリューションすることで得られる温度と、前記測定部が測定した温度との差異が閾値以下であれば、前記測定部が測定した温度を前記仮想実温度に補正することを特徴とする請求項3記載の温度測定装置。
  5. 前記補正部は、前記第1空間軸および前記第2空間軸のうち一方の空間軸に沿って前記測定部によって測定された各交点の測定温度を拘束条件として、他方の空間軸に沿って前記測定部によって測定された同交点の測定温度に対して、デコンボリューションを行うことを特徴とする請求項3記載の温度測定装置。
  6. 第1空間軸と第2空間軸に沿って配置され2以上の交点をなす光ファイバに光源が光を入射し、
    前記光ファイバからの後方散乱光に基づいて前記光ファイバの延伸方向の温度分布情報を測定部が測定し、
    前記2以上の交点のそれぞれにおいて、前記第1空間軸に沿って配置された前記光ファイバによって測定された第1温度と、前記第2空間軸に沿って配置された前記光ファイバによって測定された第2温度との差分を取得部が取得し、
    前記取得部が取得した差分のうち、絶対値が閾値以上となる差分を検知部が検知する、ことを特徴とする温度測定方法。
  7. コンピュータに、
    第1空間軸と第2空間軸に沿って配置され2以上の交点をなす光ファイバに光源が光を入射する処理と、
    前記光ファイバからの後方散乱光に基づいて前記光ファイバの延伸方向の温度分布情報を測定する処理と、
    前記2以上の交点のそれぞれにおいて、前記第1空間軸に沿って配置された前記光ファイバによって測定された第1温度と、前記第2空間軸に沿って配置された前記光ファイバによって測定された第2温度との差分を取得する処理と、
    取得された前記差分のうち、絶対値が閾値以上となる差分を検知する処理と、を実行させることを特徴とする温度測定プログラム。
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