JP6630636B2 - 挿入治具、及びホース端部への口金具挿入方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ホースの端部に口金具を挿入する挿入治具、及びホースの端部に口金具を挿入するためのホース端部への口金具挿入方法に関する。
油圧機器等に用いる高圧ホースの端部には、機器へ接続するための口金具が取り付けられている。口金具を高圧ホースに取り付けるには、口金具を高圧ホースの端部に挿入し、その後、口金具の締め金具を加締めている(特許文献1参照)。
特開2016−87737号公報
一般的に、高圧ホースに口金具を挿入する場合には、高圧ホース及び口金具を手で把持して、高圧ホースに口金具を挿入している。しかしながら、大径の高圧ホースでは、口金具と高圧ホースとの摩擦力が非常に大きくなるため、一方の手で口金具を、他方の手で高圧ホースを把持し、両手を使って口金具を高圧ホースに挿入する作業は困難を伴う。
また、ストレートの口金具を用いる場合には、芯金具の端部を叩いて口金具を高圧ホースに挿入する場合もあるが、芯金具を叩くと、高圧ホースの内面に対して芯金具で衝撃的な力を与えることになり、高圧ホースの内面を痛める虞が有る。
一方、芯金具が曲がった曲がり口金具(ベンド口金具とも言う)を用いる場合には、芯金具の高圧ホース側の軸心と、芯金具の高圧ホースとは反対側の軸心とが角度をもって交差しているため、芯金具の高圧ホース側とは反対側の端部を叩いても、芯金具の高圧ホース側の部分が高圧ホースの軸心と交差する方向に移動するため、芯金具を高圧ホースに挿入することが困難である。
本発明は上記事実を考慮し、ホースと口金具を痛めずに、ホースに口金具を容易に挿入することのできる、挿入治具、及びホース端部への口金具挿入方法の提供を目的とする。
請求項1に記載の挿入治具は、操作盤の上に設けられ、ホースの太さに応じて保持部の開口幅を変更でき、前記ホースを保持するバイスと、前記操作盤の上に設けられ、前記バイスで保持される前記ホースの軸方向に沿って移動可能な設置台と、前記設置台に設けられ、前記ホースの端部に挿入するための口金具を少なくとも軸方向に支持する支持部材を着脱可能に装填するフォルダと、を有し、前記フォルダと前記支持部材との間には、前記支持部材が前記フォルダに支持された状態で前記ホースの口金具の径方向に移動可能な隙間が形成されている。
請求項1に記載の挿入治具のバイスは、ホースの太さに応じて保持部の開口幅を変更できるので、種々の径のホースを保持することができる。
一方、支持部材は、ホースの端部に挿入する口金具を支持することができる。
ホースに口金具を正規の位置まで挿入する場合には、先ず、ホースの端部に口金具を軽く挿入し、該口金具を支持部材に支持する。
該ホースをバイスで保持すると共に、口金具を支持した支持部材をフォルダに装填する。
そして、バイスに保持した高圧ホースの端部に向けて設置台を移動することで、高圧ホースに、支持部材で支持された口金具を挿入することができる。
請求項1に記載の挿入治具を用いることで、高圧ホース、及び口金具を手で把持する必要がなく、設置台を移動することに力を使えば良いため、ホース、及び口金具を手で把持して口金具をホースに挿入する場合に比較して、口金具をホースに容易に挿入することができる。
また、口金具を叩かずにホースに挿入することができるため、ホースを痛めることを抑制できる。
また、フォルダと支持部材との間には、支持部材が前記フォルダに支持された状態でホースの口金具の径方向に移動可能な隙間が形成されているため、支持部材を移動することで、バイスで保持されたホースの軸心と支持部材に支持された口金具の軸心とを一直線に合わせることができ、口金具をホースにスムーズに挿入することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の挿入治具において、前記支持部材は、サイズの異なる複数の前記口金具に対応している。
支持部材は、サイズの異なる複数の口金具に対応しているため、支持部材が一つのサイズのみに対応している場合に比較して、支持部材の個数を削減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の挿入治具において、前記操作盤には、梃子部材が支点部材を介して揺動可能に設けられ、前記設置台には、前記梃子部材の作用点側が連結されている。
請求項3に記載の挿入治具では、操作盤に梃子部材が支点部材を介して揺動可能に設けられ、設置台には梃子部材の作用点側が連結されているため、梃子部材の力点側を操作するとで、力点側の操作力よりも大きな力を作用点側に発生させて設置台を移動させることができる。これにより、口金具を更に容易にホースに挿入することができる。
請求項4に記載のホース端部への口金具挿入方法は、ホースに口金具を仮挿入する仮挿入工程と、前記ホースをバイスで保持するホース保持工程と、前記バイスと離間した位置に配置された設置台のフォルダに、前記ホースの端部に前記口金具を保持する支持部材を取り付ける工程と、前記設置台を前記バイスに向けて移動し、前記ホースに前記口金具を本挿入する本挿入工程と、を有し、前記フォルダと前記支持部材との間に、前記支持部材が前記フォルダに支持された状態で前記ホースの口金具の径方向に移動可能な隙間を形成する
請求項4に記載のホース端部への口金具挿入方法では、仮挿入工程でホースに口金具を仮挿入し、ホース保持工程でホースをバイスで保持する。
支持部材を取り付ける工程では、バイスと離間した位置に配置された設置台のフォルダに、支持部材を取り付ける。
口金具保持工程では、設置台のフォルダに保持された支持部材に口金具を保持する。
また、本挿入工程では、設置台をバイスに向けて移動し、ホースに口金具を本挿入する。
これにより、口金具、及びホースを手で保持せずに、口金具を更に容易にホースに挿入することができる。
また、フォルダと支持部材との間には、支持部材が前記フォルダに支持された状態でホースの口金具の径方向に移動可能な隙間が形成されているため、支持部材を移動することで、バイスで保持されたホースの軸心と支持部材に支持された口金具の軸心とを一直線に合わせることができ、口金具をホースにスムーズに挿入することができる。
以上説明したように本発明の挿入治具によれば、ホースと口金具を痛めずに、ホースに口金具を容易に挿入することができる、という優れた効果を有する。
また、本発明のホース端部への口金具挿入方法によれば、ホースと口金具を痛めずに、ホースに口金具を容易に挿入することができる、という優れた効果を有する。
挿入治具を示す斜視図である。 挿入治具を示す平面図である。 挿入治具を示す下面図である。 図1とはバイスの位置が異なる挿入治具を示す下面図である。 (A)は高圧ホースと口金具をセットした挿入治具の平面図であり、(B)は高圧ホースに口金具を正規の位置まで挿入した状態を示す挿入治具の平面図である。 挿入治具を示す正面図である。 プッシャーの要部を示す平面図である。 (A)〜(D)は、突き当て板を示す正面図である。 挿入治具の一部を幅方向に沿って断面にした一部断面図である。 ストレートの口金具を示す一部断面図である。 フランジ付きのベンド口金具を示す一部断面図である。 袋ナット付きのベンド口金具を示す一部断面図である。 ダッシュ呼称で−20の高圧ホースにベンド口金具を挿入する場合の挿入治具を示す平面図である。
図1〜図13を用いて、本発明の一実施形態に係る挿入治具10について説明する。
図1、及び図2に示すように、本実施形態の挿入治具10は、操作盤の一例たる金属板(本実施形態では鋼板)で形成された長方形のベースプレート12を備えている。ベースプレート12の側部には、図示しない作業台、テーブル等にベースプレート12を固定するためのL字形状の脚14がボルト16にて固定されている。なお、脚14には、図示しない作業台、テーブル等に固定する際に用いる図示しないボルトを挿通する孔18が形成されている。
(バイス)
ベースプレート12の長手方向(矢印A方向)の一方側には、バイス20が搭載されている。本実施形態のバイス20は、従来公知の片開きバイスであり、一般に市販されている、例えば、株式会社エスコ社製の75mmクイックバイス(品番:EA525DD−1)等を用いることができるが、他のバイスを用いることもできる。
バイス20は、ベース22と、ベース22に一体的に形成された固定ジョー24と、固定ジョー24と接離する方向にスライドするように、ベース22に固定された互いに平行、且つ水平に配置された2本の支持シャフト26で移動可能に支持された移動ジョー28とを備えている。
ベース22には、固定ジョー24と離間した位置にシャフト受け30が一体的に設けられており、このシャフト受け30には、移動ジョー28を移動するためのスライドシャフト32が移動自在に支持されている。また、ベース22には、スライドシャフト32を固定して移動ジョー28の移動を阻止するロックレバー34が設けられる。なお、固定ジョー24の挟持面、及び移動ジョー28の挟持面には、各々ゴム板46が接着されている。
バイス20は、移動ジョー28の移動方向がベースプレート12の長手方向と直交する方向、言い換えればベースプレート12の幅方向(矢印B方向)となるように、ベースプレート12の上面に載置されている。
バイス20のベース22には、移動ジョー28の移動方向と同一方向、言い換えればベースプレート12の幅方向に沿って延びる4個の長孔36が形成されている。
図3に示すように、ベースプレート12には、バイス20をベースプレート12の一端側の第1の位置(図1、2参照)に固定するための4個のボルト孔38と、バイス20を第1の位置よりもベースプレート12の他端側、言い換えれば、後述するプッシャー48に近い第2の位置(図4参照)に固定するための4個ボルト孔40とが形成されている。本実施形態では、長孔36を挿通したボルト42をボルト孔38に捩じ込むことで、バイス20をベースプレート12の一端側の第1の位置に固定している。
なお、バイス20は、長孔36がベースプレート12の幅方向に沿って延びているため、ボルト42を緩めることでバイス20をベースプレート12の幅方向に位置調整することが可能となっている。
一例として、図5(A)に示すように、バイス20で高圧ホース44をクランプする場合には、支持シャフト26の上に高圧ホース44を載せ(図6参照)、スライドシャフト32を操作して移動ジョー28を固定ジョー24側にスライドし、固定ジョー24と移動ジョー28とで高圧ホース44をクランプした後、移動ジョー28が動かないようにスライドシャフト32をロックレバー34で固定する。
このようにしてバイス20で高圧ホース44をクランプすると、クランプされた高圧ホース44の軸方向はベースプレート12の長手方向となる。
図5、及び図6に示すように、ベースプレート12の上には、バイス20から突出した高圧ホース44の下部を支持するように、高圧ホース44を載せるブロック状のホース高さ保持台47を置くことができる。なお、ホース高さ保持台47は、下面に磁石47Aが取り付けられており、ベースプレート12に磁力で吸着させることができ、ベースプレート12に対して着脱自在となっている。なお、ホース高さ保持台47は、ベースプレート12の上にスライド自在に設けてもよい。
(プッシャー)
ベースプレート12の上には、長手方向他方側、言い換えればバイス20側とは反対側に設置台の一例たるプッシャー48が搭載されている。プッシャー48は、ベースプレート12の上面に搭載される矩形の金属板からなるスライドプレート50を備えており、スライドプレート50の両側部には、各々略三角形の金属板からなる側板52が固定されている。なお、側板52のバイス側の端部52Aは、ベースプレート12と垂直とされている。
図2、及び図7に示すように、側板52には、突き当て板保持金具54が取り付けられている。突き当て板保持金具54は、側板52の外側面に沿って配置される側部54Aと、側板52のバイス側の端部52Aと隙間を開けて平行に対向する正面部54BとでL字状に形成されている。突き当て板保持金具54は、ボルト56で側板52の側面に固定されている。本実施形態では、一対の側板52と一対の突き当て板保持金具54とで、本発明のフォルダ57が構成されており、突き当て板保持金具54と側板52の端部52Aとで形成される溝66に後述する突き当て板58〜64が挿入可能となっている。
(突き当て板)
本実施形態のフォルダ57には、図8(A)〜図8(D)に示す金属板で形成された矩形の突き当て板58〜64が挿入される。
図8(A)に示す突き当て板58は、正方形に形成されており、片面にはゴム板59が貼り付けられている。
図8(B)に示す突き当て板60は、正方形に形成されており、一方の端部に、一例としてダッシュ呼称で−04(ミリ呼称で6mm)の高圧ホース(図示せず)に挿入される口金具(図示せず)の芯金具を挿入するU字状の切欠68、ダッシュ呼称で−10(ミリ呼称で16mm)の高圧ホース(図示せず)に挿入される口金具(図示せず)の芯金具を挿入するU字状の切欠70が形成されており、反対側の端部にダッシュ呼称で−16(ミリ呼称で25mm)の高圧ホース(図示せず)に挿入される口金具(図示せず)の芯金具を挿入するU字状の切欠72が形成されている。
突き当て板60には、切欠68、切欠70、及び切欠72の近傍に、それぞれ高圧ホースのダッシュ呼称を示す表示部材としてのシール68A、シール70A、シール72Aが貼り付けられている。なお、図8(B)において、点線で示すシール68Aは、突き当て板60の裏側の面(図8(B)の紙面裏側)に貼り付けられている。
図8(C)に示す突き当て板62は、正方形に形成されており、一方の端部に、ダッシュ呼称で−06(ミリ呼称で10mm)の高圧ホース(図示せず)に挿入される口金具(図示せず)の芯金具を挿入するU字状の切欠74、ダッシュ呼称で−08(ミリ呼称で12mm)の高圧ホース(図示せず)に挿入される口金具(図示せず)の芯金具を挿入するU字状の切欠76が形成されており、他方の端部に、ダッシュ呼称で−12(ミリ呼称で19mm)の高圧ホース(図示せず)に挿入される口金具(図示せず)の芯金具を挿入するU字状の切欠78が形成されている。
突き当て板62には、切欠74、切欠76、及び切欠78の近傍に、それぞれ高圧ホースのダッシュ呼称を示す表示部材としてのシール74A、シール76A、シール78Aが貼り付けられている。なお、図8(C)において、点線で示すシール74Aは、突き当て板60の裏側の面(図8(C)の紙面裏側)に貼り付けられている。
また、図8(D)に示す突き当て板64は、正方形に形成されており、一方の端部に、ダッシュ呼称で−20(ミリ呼称で32mm)の高圧ホース(図示せず)に挿入される口金具(図示せず)の芯金具を挿入するU字状の切欠80が形成されている。突き当て板64には、切欠80の近傍に、高圧ホースのダッシュ呼称を示す表示部材としてのシール80Aが貼り付けられている。
なお、上記突き当て板60〜64において、切欠68〜80の幅寸法(一例として、図8(B)のW参照)は、口金具の芯金具の外径寸法(一例として図12のd1参照)よりも若干大きく、口金具の締め金具の外径寸法(一例として、図12のd2参照)よりも小さく設定されている。
図7に示すように、一方の突き当て板保持金具54の側部54Aと、他方の突き当て板保持金具54の側部54Aとの間隔寸法W0は、突き当て板58〜64の幅寸法W1よりも大きく設定されており、突き当て板58〜64は、一対の突き当て板保持金具54の間で支持された状態で、幅方向(矢印B方向)に所定寸法(W0−W1)の隙間が形成され、スライド自在となっている。
図2に示すように、ベースプレート12の幅方向中央部には、プッシャー48の下方に、ベースプレート12の長手方向に沿って延びる長孔82が形成されている。
図3、及び図9に示すように、スライドプレート50の下面には、略T字状のスライドガイド84がボルト49A、及びナット49Bで固定されている。スライドガイド84は、突起84Aが長孔82に挿入されており、これにより、スライドガイド84は、長孔82の長手方向に沿ってスライド可能となっている、即ち、プッシャー48は、ベースプレート12の長手方向に沿ってスライド可能となっている。
図3に示すように、ベースプレート12の下面には、ベースプレート12の一方の側面12Aの近傍に、支点ピン86が取り付けられている。この支点ピン86には、ハンドルレバー88の一端側が回転自在に支持されており、ハンドルレバー88は、支点ピン86を中心として矢印C方向、及び矢印C方向とは反対方向に揺動可能となっている。
ハンドルレバー88の他端には、ハンドルレバー88の操作を行う際に手で把持するためのグリップ90が取り付けられている。また、ハンドルレバー88には支点ピン86の近傍にピン92が取り付けられており、このピン92にはリンク94の一端が揺動可能に支持されている。
本実施形態では、ハンドルレバー88が梃子(本発明の梃子部材)となっており、支点ピン86が梃子の支点(本発明の支点部材)、グリップ90が梃子の力点、ピン92が梃子の作用点となっている。そして、支点(支点ピン86)から力点(グリップ90)までの長さが、支点(支点ピン86)から作用点(ピン92)までの長さよりも長く設定されている。
スライドガイド84の下面には、ピン96が取り付けられており、このピン96にリンク94の他端が揺動可能に支持されている。このため、本実施形態では、ハンドルレバー88を矢印C方向に揺動させることで、ハンドルレバー88の動きがリンク94を介してスライドプレート50に伝達され、プッシャー48がベースプレート12の長手方向に沿ってバイス20に接近する方向にスライドする。
(作用、効果)
次に、本実施形態の挿入治具10を用いて、高圧ホースに口金具を挿入する手順を説明する。
口金具としては、例えば、図10に示すような締め金具100Aと、直線状の芯金具100Bとで構成される口金具100、図11に示すような締め金具102Aとフランジ付きの曲がった芯金具102Bとで構成されるベンド口金具102、図12に示すような締め金具104Aと袋ナット付きの芯金具104Bとで構成されるベンド口金具104等を用いることができる。
次に、一例として、ダッシュ呼称で−04(ミリ呼称で6mm)の高圧ホースにベンド口金具を挿入する手順(1)〜(5)を説明する。
(1) 先ず、図12の2点鎖線で示すように、高圧ホース44の端部にベンド口金具104の芯金具104Bの先端部分を軽く挿入する(仮挿入)。
(2) ベンド口金具104の芯金具104Bを、突き当て板60の切欠68に挿入する。このとき、突き当て板60に貼られたシール68Aの文字(−04)が正しく読めるように、切欠68が下側となるように突き当て板60の上下の向きを正し、高圧ホース44、及びベンド口金具104の締め金具104Aが突き当て板60のシール68Aの向いている側に配置されるように、ベンド口金具104の芯金具104Bを切欠68に挿入し、ベンド口金具104を突き当て板60で支持する。
(3) ベンド口金具104を支持した突き当て板60を、プッシャー48のフォルダ57に差し込む。このとき、突き当て板60のシール68Aが、バイス20側から正しく見えるように、言い換えれば、高圧ホース44がバイス20側に配置され、かつ、切欠68が下側となるように突き当て板60をフォルダ57に差し込む。
(4) 図5(A)に示すように、高圧ホース44をバイス20の支持シャフト26の上に載せ、固定ジョー24と移動ジョー28とで高圧ホース44をクランプする。本実施形態の挿入治具10では、ベンド口金具104を装着した突き当て板60をプッシャー48のフォルダ57に差し込み、バイス20で高圧ホース44をクランプすると、高圧ホース44の軸心とベンド口金具104の芯金具104Bの高圧ホース44側の軸心とが同軸的になるように、突き当て板60の切欠68の位置が決められている。
なお、バイス20とプッシャー48との間で高圧ホース44が自重で下方に曲がるような場合には、図6に示すように、ベースプレート12の上にホース高さ保持台47を載せ、高圧ホース44が下方に曲がらないように、言い換えれば高圧ホース44の軸心が直線状となるように高圧ホース44をホース高さ保持台47で支持することが好ましい。
(5) 図5(B)に示すように、ハンドルレバー88を矢印C方向に回動し、プッシャー48をバイス20側に移動する。これにより、突き当て板60がベンド口金具104の締め金具104Aの端部を押圧してベンド口金具104が高圧ホース44側に移動し、高圧ホース44にベンド口金具104が挿入される。なお、図12に示すように、芯金具104Bの孔奥に形成された段部104Baに高圧ホース44の先端が突き当たるまで、芯金具104Bを挿入する(本挿入)。なお、段部104Baに高圧ホース44の先端が到達したか否かは、締め金具104Aの端部から段部104Baまでの深さ寸法をL1としたときに、高圧ホース44の先端から該寸法L1と同じ寸法L2の位置に、挿入の目安となるライン106を記し、ライン106が締め金具104Aの端部に至るまでライン106を目視しながら挿入作業を行えばよい。
本実施形態の挿入治具10を用いることで、高圧ホース44にベンド口金具104を挿入する際に、高圧ホース44、及びベンド口金具104を手で把持する必要がなく、ハンドルレバー88を操作することにより、梃子の原理を用いて小さな力を大きな力に変換し、得られた大きな力をベンド口金具104に伝達することが出来るので、ベンド口金具104を高圧ホース44に簡単に挿入することができる。また、梃子の原理を応用したハンドルレバー88を操作して挿入作業を行うので、挿入作業において、ハンドルレバー88を軽く操作することができ、口金具104の挿入作業において、ハンドルレバー88により細かな調整を行うことができる。
なお、ダッシュ呼称が−06、−08、−10、−12、−16の高圧ホース44に対してこれに対応したベンド口金具104を挿入する場合は、突き当て板60、又は突き当て板62を用い、ダッシュ呼称に応じた切欠74、76、70、78、72にベンド口金具104の芯金具104Bを挿入し、上記手順(1)〜(5)同様にして高圧ホース44にベンド口金具102を挿入することができる。
また、ダッシュ呼称で−20の高圧ホース44に対し、これに対応したベンド口金具102を挿入する場合には、ベンド口金具102の芯金具102Bを突き当て板64の切欠80に挿入し、図13に示すように、切欠80を上側にして突き当て板64をプッシャー48のフォルダ57に差し込む。
なお、高圧ホース44に対し、図10に示すストレートの口金具100を挿入する場合には、図8(A)に示す突き当て板58を、ゴム板59をバイス20側に向けてプッシャー48のフォルダ57に差し込み、口金具100の芯金具100Bの高圧ホース側とは反対側の端部をゴム板59に突き当て(図10参照)、ハンドルレバー88を操作して突き当て板58で芯金具100Bを押すことで高圧ホース44に口金具100を簡単に挿入することができる。
本実施形態では、突き当て板60に、切欠68、切欠70、及び切欠72のサイズの異なる3つの切欠を形成し、突き当て板62に、切欠74、切欠76、及び切欠78のサイズの異なる3つの切欠を形成したので、1枚の突き当て板で種々の口金具に対応することができ、また、1枚の突き当て板に対して一つの切欠を形成した場合に比較して突き当て板の枚数を削減することができる。
なお、市販の高圧ホース44は、内径寸法が定まっているが、外径寸法はバラツキがあるため、高圧ホース44をバイス20でクランプしたときに、外径寸法の違いにより、高圧ホース44の軸心の位置がベースプレート12の幅方向にずれる場合がある。仮に、突き当て板60〜64がベースプレート12の幅方向にずれないように固定されていると、高圧ホース44の軸心と突き当て板60〜64に装着されたベンド口金具102、104の軸心とをベースプレート12の幅方向に一致させることができなくなる。
高圧ホース44にベンド口金具102、104をスムーズに挿入する場合には、高圧ホース44の軸心と、ベンド口金具102、104軸心とを一致させることが好ましい。本実施形態の挿入治具10では、高圧ホース44の外径のバラツキにより、バイス20でクランプした高圧ホース44の軸心の位置がベースプレート12の幅方向に多少ずれても、一方の突き当て板保持金具54と他方の突き当て板保持金具54との間隔寸法(W0)が、突き当て板60〜64の幅寸法(W1)よりも大きく設定されており、突き当て板保持金具54と突き当て板保持金具54との間に隙間が形成されるため、突き当て板60〜64の位置を幅方向にずらすことができる。このため、バイス20からプッシャー48側に延びた高圧ホース44の軸心と突き当て板60〜64に装着したベンド口金具102、104の軸心とを一直線に合わせることができ、高圧ホース44にベンド口金具102、104をスムーズに挿入することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
上記実施形態では、バイス20が片開きバイスであったが、片開きバイスに代えて両開きバイスを用いることもできる。
上記実施形態では、ホース高さ保持台47を磁石47Aでベースプレート12に取り付けるようにしたが、ホース高さ保持台47は、ベースプレート12の上にスライド自在に設けてもよく、例えば、プッシャー48のスライドプレート50の端部にホース高さ保持台47を取り付けることで、ホース高さ保持台47をスライド自在とすることができる。
10…挿入治具、12…ベースプレート(操作盤)、20…バイス(バイス)、44…高圧ホース(ホース)、48…プッシャー(設置台)、57…フォルダ、60…突き当て板(支持部材)、62…突き当て板(支持部材)、64…突き当て板(支持部材)、68…切欠(支持部)、70…切欠(支持部)、72…切欠(支持部)、74…切欠(支持部)、76…切欠(支持部)、78…切欠(支持部)、80…切欠(支持部)、88…レバー(梃子部材)、86…支点ピン(支点部材)、102…ベンド口金具(口金具)、104…ベンド口金具(口金具)

Claims (4)

  1. 操作盤の上に設けられ、ホースの太さに応じて保持部の開口幅を変更でき、前記ホースを保持するバイスと、
    前記操作盤の上に設けられ、前記バイスで保持される前記ホースの軸方向に沿って移動可能な設置台と、
    前記設置台に設けられ、前記ホースの端部に挿入するための口金具を少なくとも軸方向に支持する支持部材を着脱可能に装填するフォルダと、
    有し、
    前記フォルダと前記支持部材との間には、前記支持部材が前記フォルダに支持された状態で前記ホースの口金具の径方向に移動可能な隙間が形成されている、
    挿入治具。
  2. 前記支持部材は、サイズの異なる複数の前記口金具に対応している、請求項1に記載の挿入治具。
  3. 前記操作盤には、梃子部材が支点部材を介して揺動可能に設けられ、
    前記設置台には、前記梃子部材の作用点側が連結されている、請求項1または請求項2に記載の挿入治具。
  4. ホースに口金具を仮挿入する仮挿入工程と、
    前記ホースをバイスで保持するホース保持工程と、
    前記バイスと離間した位置に配置された設置台のフォルダに、前記ホースの端部に前記口金具を保持する支持部材を取り付ける工程と、
    前記設置台を前記バイスに向けて移動し、前記ホースに前記口金具を本挿入する本挿入工程と、
    有し、
    前記フォルダと前記支持部材との間に、前記支持部材が前記フォルダに支持された状態で前記ホースの口金具の径方向に移動可能な隙間を形成する、
    ホース端部への口金具挿入方法。
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