JP6630526B2 - 空調システム - Google Patents

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Description

本発明は、空調システムの技術に関する。
従来、床下空間を暖めることで、当該床下空間の直上にある床上空間を暖めて快適な温度に調節する暖房システムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、床下空間内に設置された放熱器と、床下空間の上側面(床部)の下面に設けられた潜熱蓄熱材と、を具備する暖房システムが記載されている。当該暖房システムにおいて放熱器が稼働すると、床下空間が暖められ、潜熱蓄熱材に熱が蓄えられる。当該潜熱蓄熱材に蓄えられた熱は、床部を介して床上空間に伝達される。このように一旦潜熱蓄熱材に熱を蓄えることで、床上空間を長時間に亘って暖めることができる。
特開2015−132435号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、床下空間の一部分に、放熱器や潜熱蓄熱材を配置することができない事情がある場合(例えば、床部の一部分が低かったり、その他の機器や配線等が配置されるなどにより、放熱器等を設置するためのスペースが十分に確保できない場合)には、当該部分を十分に暖めることができず、床下空間の暖め方にムラが生じてしまう点で改善の余地があった。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、床下空間の暖め方または冷やし方にムラが生じるのを抑制することができる暖房システムを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、暖房システムは、第一のフロア部及び第二のフロア部を具備する建物に設けられる空調システムであって、前記第一のフロア部の床下空間に配置されて空気を加熱または冷却する調温装置と、前記第一のフロア部の床下空間から前記第二のフロア部の床下空間へ空気を送る送風機と、前記第二のフロア部の床下空間において、前記送風機により送られてきた空気の流れを遮ることで当該空気を拡散させる拡散部材と、を具備し、前記拡散部材は、空気の流れを遮る作動位置または空気の流れを遮らない非作動位置のいずれか一方に切り替え可能に構成され、前記拡散部材近傍の温度が所定値未満である場合、前記拡散部材を前記非作動位置に切り替え、前記拡散部材近傍の温度が前記所定値以上である場合、前記拡散部材を前記作動位置に切り替える切替機構をさらに具備するものである。
また、前記第二のフロア部は、前記第一のフロア部よりも低く形成されることとしてもよい。
このような構成により、調温装置等の機器を配置することが困難な第二のフロア部の床下空間を暖める(または冷やす)ことができ、第一のフロア部の床下空間と第二のフロア部の床下空間とで暖め方または冷やし方にムラが生じるのを抑制することができる。
また、空調システムは、前記第二のフロア部の床下空間へ送られてきた空気を床上空間へと導入可能な導入口をさらに具備することとしてもよい。
このような構成により、調温装置によって暖められた(または冷やされた)空気を直接床上空間へと導入することで、当該床上空間を効果的に暖める(または冷やす)ことができる。
また、前記導入口は、前記床上空間に設けられた窓の下方に設けられることとしてもよい。
このような構成により、窓の近傍におけるコールドドラフトの発生を抑制することができる。
床下空間の暖め方または冷やし方にムラが生じるのを抑制することができる。また、拡散部材近傍の温度に応じて空気の流通経路を変化させることで、第二のフロア部の床下空間における暖め方または冷やし方にムラが生じるのを効果的に抑制することができる。
住宅の1階部分を示した平面模式図。 リビングの周辺の構成を示した斜視模式図。 同じく、正面断面図。 遮蔽板及びアクチュエータを示した正面断面拡大図。 遮蔽板が非作動状態に切り替えられた状態における空気の流れを示した平面模式図。 遮蔽板が作動状態に切り替えられた状態における空気の流れを示した平面模式図。 第一変形例に係る送風機の配置を示した平面模式図。 第二変形例に係る区画壁を示した平面模式図。 第三変形例に係る遮蔽板を示した平面模式図。
以下の説明においては、図中に記した矢印に従って、前後方向、左右方向及び上下方向をそれぞれ定義する。
まず、図1を用いて、本実施形態に係る暖房システム100が設けられる住宅1の概略構成について説明する。
住宅1は、人(居住者)が居住するための複数階(例えば2階)立ての建築物である。図1においては、住宅1の1階部分を示している。住宅1の1階部分には、主として玄関11、リビング12、ダイニングキッチン13、トイレ14、浴室15及び階段16が設けられる。
玄関11は、住宅1の左後部に設けられる。リビング12は、玄関11と隣接するように、住宅1の後部に設けられる。ダイニングキッチン13は、リビング12と隣接するように、住宅1の前部に設けられる。トイレ14及び浴室15は、それぞれ他の空間と区画され、住宅1の右前部に設けられる。階段16は、住宅1の右部(リビング12の右方)に設けられる。
次に、図1から図3までを用いて、住宅1のうち、リビング12の周辺の構成について説明する。リビング12の周辺には、主として基礎31、土間スラブ32、壁部33、窓34、一般床部35、低床部36、第一立設部37、第二立設部38、カウンタ部39及び暖房システム100が設けられる。
図2及び図3に示す基礎31は、住宅1を支持するためのものである。基礎31は住宅1の外縁部に設けられる。基礎31は、所謂布基礎である。
土間スラブ32は、住宅1の下方を覆うように設けられるものである。土間スラブ32は、基礎31の内側に、略水平に設けられる。土間スラブ32の下側面には、地面の湿気が住宅1に入り込むのを防止するための防湿シート(不図示)が設けられる。
図1から図3までに示す壁部33は、住宅1の内部空間と住宅1の外部空間(屋外)とを区画するものである。壁部33は、基礎31の上に設けられる。壁部33は、住宅1の外縁部に沿って設けられる。
窓34は、壁部33の適宜の箇所に設けられる。本実施形態においては、特にリビング12の左方の壁部33に設けられる窓34(図1等参照)に着目して説明を行う。
一般床部35は、住宅1の1階部分の床面を形成するものである。一般床部35は、略水平に形成される。一般床部35の上には、ダイニングキッチン13やトイレ14等が設けられる。
低床部36は、一般床部35よりも低い位置で住宅1の1階部分の床面を形成するものである。低床部36は、略水平に形成される。低床部36は、平面視略矩形状に形成される。低床部36は、住宅1の1階部分のうち、後部(リビング12の大部分)の床面を形成する。低床部36は、下方から複数の束36aによって支持される(図2参照)。
このようにして、住宅1のリビング12は、その大部分(低床部36)が周囲(一般床部35)よりも低く形成された、所謂ダウンフロアリビングとして形成されている。
第一立設部37は、低床部36と一般床部35とを接続するように形成された部分である。第一立設部37は、低床部36に対して略垂直に形成される。第一立設部37は、低床部36の右端部及び前端部に形成される。
第二立設部38は、低床部36の左端部から上方に立ち上がるように形成された部分である。第二立設部38は、低床部36に対して略垂直に形成される。第二立設部38は、第一立設部37よりも若干高くなるように形成される。また第二立設部38の上端は、基礎31の上端よりも高くなるように形成される。また第二立設部38の上端は、窓34(リビング12の左方の窓34)の下端と略同一の高さになるように形成される。
カウンタ部39は、第二立設部38の上端部から略水平に延びるように形成される部分である。カウンタ部39は、第二立設部38の上端部から隣接する壁部33(窓34の下方)まで延びるように形成される。
このように構成された住宅1において、一般床部35の直下(一般床部35と土間スラブ32の間)には、第一床下空間51が形成される。また低床部36の直下(低床部36と土間スラブ32の間)には、第二床下空間52が形成される。またカウンタ部39の下方(カウンタ部39、第二立設部38、基礎31及び土間スラブ32によって囲まれた部分)には、立ち上がり空間53が形成される。第一床下空間51、第二床下空間52及び立ち上がり空間53は、連続した1つの空間になるように形成される。
低床部36は一般床部35に比べて低い位置に形成されているため、第二床下空間52は第一床下空間51よりも低く形成される。また立ち上がり空間53は、第二床下空間52の左方において、上下に長く延びるように形成される。
なお、以下では、第一床下空間51、第二床下空間52及び立ち上がり空間53を総じて「床下空間」と称する。また、一般床部35及び低床部36等を隔てて床下空間の上方に形成される空間(リビング12等の空間)を「床上空間」と称する。
暖房システム100は、床下空間を暖め、当該床下空間の熱を床上空間(リビング12等)に伝達することで当該床上空間を暖めるものである。
以下では、図2から図4までを用いて暖房システム100の構成について詳細に説明する。暖房システム100は、主として放熱器110、送風機120、遮蔽板130、アクチュエータ140及び吹き出し口150を具備する。
図2及び図3に示す放熱器110は、床下空間の空気を暖めるものである。放熱器110は、第一床下空間51(一般床部35の下方)に配置される。放熱器110は、土間スラブ32上に載置される。本実施形態に係る放熱器110は、第二床下空間52の右方に配置される。放熱器110は、前後方向において低床部36の略中央部に配置される。放熱器110には、図示せぬ熱源(ヒーター等)によって加熱された温水が供給される。放熱器110は、当該温水の熱を第一床下空間51内の空気に伝達することで、当該第一床下空間51を暖めることができる。
送風機120は、所定の方向へと空気を送る(送風する)ものである。送風機120は、第一床下空間51(一般床部35の下方)に配置される。送風機120は、土間スラブ32上に載置される。送風機120は、第二床下空間52の右方に配置される。送風機120は、前後方向において低床部36の略中央部に配置される。送風機120は、放熱器110と第二床下空間52との間(放熱器110の左方)に配置される。送風機120は、吐出口121を左方(第二床下空間52)に向けて配置される。これによって送風機120は、第一床下空間51内の空気を左方(第二床下空間52)へと送る(送風する)ことができる。
図2から図4までに示す遮蔽板130は、空気の流れを遮ることで当該空気を拡散させるものである。遮蔽板130は、第二床下空間52に配置される。遮蔽板130は、前後方向に長い矩形板状に形成される。遮蔽板130の上端(長辺)は、軸線を前後方向に向けた回動軸131を介して低床部36の下面に回動可能に支持される(図4参照)。これによって遮蔽板130は、回動軸131を中心として左右に揺動可能となる。遮蔽板130は、鉛直方向(回動軸131から真下方向)を向いた状態において、当該遮蔽板130の上下方向幅(短辺)が第二床下空間52の上下方向幅と略同一となるように形成される。遮蔽板130は、前後方向に沿った一直線上に2つ並べて配置される。当該2つの遮蔽板130は、平面視において低床部36の前後両端部とそれぞれ間隔を空けて、前後方向において低床部36の略中央部に配置される。このようにして、遮蔽板130は、送風機120の左方に、当該送風機120の吐出口121と対向するように配置されることになる。
遮蔽板130が鉛直方向を向いた状態(図4の実線参照)においては、当該遮蔽板130によって第二床下空間52が左右に区画される。このため、当該遮蔽板130によって左右方向への空気の流れが遮られる。この遮蔽板130の位置を、以下では「作動位置」と称する。また、遮蔽板130が左方に揺動した状態(図4の二点鎖線参照)においては、当該遮蔽板130が上方(低床部36近傍)へ持ち上げられた状態になるため、当該遮蔽板130による第二床下空間52の区画が解除される。このため、空気は当該遮蔽板130の下方を左右方向へ流通可能となる。この遮蔽板130の位置を、以下では「非作動位置」と称する。
図4に示すアクチュエータ140は、遮蔽板130を作動位置または非作動位置に切り替えるものである。アクチュエータ140は、温度に応じて伸縮可能な温度アクチュエータ(サーモアクチュエータ)である。具体的には、アクチュエータ140は、所定の温度未満になると収縮する。またアクチュエータ140は、所定の温度以上になると伸張する。アクチュエータ140の一端は、遮蔽板130の回動軸131の左方において、低床部36の下面に回動可能に連結される。アクチュエータ140の他端は、遮蔽板130の上下中途部に回動可能に連結される。
アクチュエータ140が所定の温度未満である場合、当該アクチュエータ140は収縮し、遮蔽板130を後方へ揺動させて非作動位置に切り替える(図4の二点鎖線参照)。またアクチュエータ140が所定の温度以上になると、当該アクチュエータ140は伸張し、遮蔽板130を前方へ揺動させて作動位置に切り替える(図4の実線参照)。
このように、アクチュエータ140は自身の温度に応じて収縮または伸張する。アクチュエータ140は遮蔽板130の近傍に配置されているため、言い換えれば、アクチュエータ140は遮蔽板130近傍の温度に応じて収縮または伸張することになる。
図2及び図3に示す吹き出し口150は、床下空間と床上空間とを連通させるものである。吹き出し口150は、カウンタ部39を上下に貫通するように形成される。吹き出し口150は、窓34(前後方向)に沿って複数並ぶように形成される。
このように構成された暖房システム100において、放熱器110及び送風機120は、図示せぬスイッチにより作動または停止を切り替えることができる。
以下では、図3から図6までを用いて、暖房システム100が動作する様子について説明する。
床上空間を暖めたい場合、居住者は前記スイッチを操作し、放熱器110及び送風機120を作動させる。図3に示すように、放熱器110が作動すると、当該放熱器110によって第一床下空間51内の空気が暖められる。
また送風機120が作動すると、当該送風機120によって第一床下空間51内の空気が第二床下空間52へと送られる。すなわち、放熱器110によって暖められた空気が第二床下空間52へと送られることになる。
ここで、床上空間を暖め始めた時点では、アクチュエータ140の温度はある程度低い状態であると考えられる。アクチュエータ140が前記所定の温度未満である場合には、当該アクチュエータ140は収縮し、遮蔽板130は非作動位置に切り替えられている(図4の二点鎖線参照)。
図5に示すように、遮蔽板130が非作動位置に切り替えられている場合には、送風機120によって左方(第二床下空間52)へと送られてきた空気は、遮蔽板130に遮られることなく、そのまま第二床下空間52内を左方へと流通することができる。このように第二床下空間52の前後中央付近を左方に向かって流通する空気によって、当該第二床下空間52のうち主に前後中央付近が暖められることになる。
図3に示すように、第二床下空間52を左方へと通過した空気は、立ち上がり空間53内を上方へと流通する。当該空気は、カウンタ部39に形成された吹き出し口150から床上空間(リビング12)へと導入される。
図5に示す空気の流れがしばらく継続すると、第二床下空間52の前後中央付近の温度が徐々に上昇する。これによって、アクチュエータ140の温度が前記所定の温度以上になると、当該アクチュエータ140は伸張し、遮蔽板130は作動位置に切り替えられる(図4の実線参照)。
図6に示すように、遮蔽板130が作動位置に切り替えられると、送風機120によって左方(第二床下空間52)へと送られてきた空気は、遮蔽板130によって遮られるため、当該遮蔽板130の背後(左方)へと通過することができない。このため空気は、遮蔽板130に沿って前後に拡散される。当該空気は、遮蔽板130に沿って前後に流通した後、左方(吹き出し口150側)に向かって流通する。このように、遮蔽板130を前後に迂回する空気によって、第二床下空間52のうち、主に前後両端部が暖められることになる。
図3に示すように、第二床下空間52を左方へと通過した空気は、遮蔽板130が非作動位置に切り替えられている場合と同様に、吹き出し口150から床上空間へと導入される。
このようにして、床下空間(第一床下空間51及び第二床下空間52)内の空気を暖め、当該空気の熱を床面(一般床部35、低床部36等)を介して床上空間に伝達することで、当該床上空間(リビング12等)を暖めることができる。
特に本実施形態では、放熱器110によって暖められた空気を、送風機120を用いて第二床下空間52へと送込むことができる。このため、第二床下空間52に放熱器110を配置できない場合であっても、当該第二床下空間52を暖めることができ、ひいては第一床下空間51と第二床下空間52とで暖め方にムラが生じるのを抑制することができる。
さらに本実施形態では、アクチュエータ140の温度が前記所定の温度以上になった場合には、遮蔽板130を用いて送風機120から送られてくる空気を拡散させることができる。これによって、第二床下空間52の暖め方にムラが生じるのを抑制することができる。
また、床下空間で暖められた空気を、吹き出し口150を介して床上空間に導入することによっても、当該床上空間を暖めることができる。特に本実施形態においては、吹き出し口150を窓34に沿うように形成しているため、当該窓34近辺で生じるコールドドラフト(窓34を介して床上空間内の空気が冷やされることによって生じる下降気流(図2及び図3の黒塗り矢印参照))の発生を抑制することができる。
以上の如く、本実施形態に係る暖房システム100は、
一般床部35(第一のフロア部)及び低床部36(第二のフロア部)を具備する住宅1(建物)に設けられる暖房システム100(空調システム)であって、
第一床下空間51(一般床部35の床下空間)に配置されて空気を加熱する放熱器110(調温装置)と、
第一床下空間51から第二床下空間52(低床部36の床下空間)へ空気を送る送風機120と、
第二床下空間52において、送風機120により送られてきた空気の流れを遮ることで当該空気を拡散させる遮蔽板130(拡散部材)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、床下空間の暖め方にムラが生じるのを抑制することができる。
また、低床部36は、
一般床部35よりも低く形成されるものである。
このように構成することにより、放熱器110等の機器を配置することが困難な低床部36の床下空間(第二床下空間52)を暖めることができ、第一床下空間51と第二床下空間52とで暖め方にムラが生じるのを抑制することができる。また、自然対流では暖められた空気が流入し難い第二床下空間52に強制的に暖かい空気を送ることで、当該第二床下空間52を効果的に暖めることができる。
また、遮蔽板130は、
空気の流れを遮る作動位置または空気の流れを遮らない非作動位置のいずれか一方に切り替え可能に構成され、
遮蔽板130近傍の温度が所定値未満である場合、遮蔽板130を前記非作動位置に切り替え、遮蔽板130近傍の温度が前記所定値以上である場合、遮蔽板130を前記作動位置に切り替えるアクチュエータ140(切替機構)をさらに具備するものである。
このように構成することにより、遮蔽板130近傍の温度に応じて空気の流通経路を変化させることで、第二床下空間52における暖め方にムラが生じるのを効果的に抑制することができる。
また、暖房システム100は、
第二床下空間52へ送られてきた空気を床上空間へと導入可能な吹き出し口150(導入口)をさらに具備するものである。
このように構成することにより、放熱器110によって暖められた空気が直接床上空間へと導入されるため、当該床上空間を効果的に暖めることができる。
また、吹き出し口150は、
前記床上空間に設けられた窓34の下方に設けられるものである。
このように構成することにより、窓34の近傍におけるコールドドラフトの発生を抑制することができる。
なお、本実施形態に係る一般床部35は、第一のフロア部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る低床部36は、第二のフロア部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る住宅1は、建物の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る暖房システム100は、空調システムの実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第一床下空間51は、第一のフロア部の床下空間の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る放熱器110は、調温装置の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第二床下空間52は、第二のフロア部の床下空間の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る遮蔽板130は、拡散部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るアクチュエータ140は、切替機構の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る吹き出し口150は、導入口の実施の一形態である。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、暖房システム100は、住宅1に限らず、オフィスビルや病院、学校等に適用することも可能である。
また、上記実施形態においては、送風機120は、一般床部35よりも低い位置に形成された低床部36の床下空間(第二床下空間52)へと空気を送るものとした。しかし、このように高さが低い空間(第二床下空間52)に限らず、任意の高さの空間へと空気を送るように構成することが可能である。例えば、他の機器等が配置されていることによって、放熱器110を配置するスペースが十分に確保できない床下空間に向けて空気を送るように送風機120を配置してもよい。
また、上記実施形態においては、第一床下空間51内の空気を暖める機器として放熱器110を例示したが、その他の機器(自身が熱源となるヒーター等)を用いて空気を暖める構成とすることも可能である。
また、放熱器110の配置は上記実施形態に限るものではなく、第一床下空間51の任意の位置に設けることができる。
また、上記実施形態においては、遮蔽板130を前後方向に沿って配置するものとしたが、当該遮蔽板130の配置は上記実施形態に限るものではなく、任意に配置することができる。例えば、2つの遮蔽板130を平面視V字状(右方に向かって先鋭形状)に配置することで、空気を滑らかに前後方向に拡散させることもできる。
また、上記実施形態においては、温度に応じて伸縮するアクチュエータ140(サーモアクチュエータ)を用いて遮蔽板130を作動位置または非作動位置に切り替えるものとしたが、その他の機構を用いて遮蔽板130の位置を切り替えることも可能である。例えば、遮蔽板130の近傍の温度を検出する温度センサと、遮蔽板130の位置を切り替えることが可能な電動アクチュエータ(電動シリンダやモーター等)と、温度センサによる検出値に応じて電動アクチュエータの動作を制御する制御装置と、を用いて、遮蔽板130近傍の温度に応じて当該遮蔽板130の位置を切り替えることも可能である。すなわち、遮蔽板130の近傍の温度に応じて当該遮蔽板130の位置を切り替えることができれば、その具体的な構成は限定しない。
また、遮蔽板130の近傍の温度としては、具体的には、遮蔽板130自身の温度、遮蔽板130の周囲(近傍)の空気の温度、遮蔽板130の周囲(近傍)に設けられた機器(アクチュエータ140等)の温度、低床部36のうち遮蔽板130の近傍の温度、土間スラブ32のうち遮蔽板130の近傍の温度等を用いることができる。特に上記実施形態においては、遮蔽板130の背後(左方)に暖かい空気を流通させるか否か、言い換えれば遮蔽板130の背後を暖めるか否かを切り替える構成としているため、遮蔽板130の近傍の温度として当該遮蔽板130の背後(左方)における温度を検出することが望ましい。
また、上記実施形態において説明した各機器(放熱器110、送風機120、遮蔽板130及びアクチュエータ140等)の個数は限定するものではなく、任意の個数設けることが可能である。なお、第二床下空間52の前後中央付近が暖められたことを検出するために、アクチュエータ140を遮蔽板130(上記実施形態においては、2つの遮蔽板130)の前後中央部近傍に配置することが望ましい。
また、住宅1の暖房効果を高めるために、当該住宅1の断熱性能を高めることが望ましい。具体的には、床下空間及び床上空間の温度に対する外気の温度の影響を抑制することが望ましい。例えば、基礎31(基礎31の内側面や外側面)、土間スラブ32(土間スラブ32の内側面)、壁部33(壁部33の内部)等に断熱材を設けたり、窓34を二重構造にすることで、住宅1の断熱性能を高めることができる。
また、上記実施形態においては、送風機120を第二床下空間52の右方(放熱器110側)、すなわち空気の流通方向において第二床下空間52の上流側に配置するものとしたが、送風機120の配置はこれに限るものではない。送風機120は、第一床下空間51の空気を第二床下空間52に送ることができれば、任意に配置することが可能である。
例えば、図7に示す変形例(第一変形例)の如く、送風機120を第二床下空間52の左方(放熱器110と反対側)、すなわち空気の流通方向において第二床下空間52の下流側に配置することも可能である。当該送風機120を作動させ、第二床下空間52内の空気を吸引し左方へと送ることで、第一床下空間51の空気を第二床下空間52へと送ることができる。
また、上記実施形態や第一変形例に限らず、例えば、第二床下空間52の右方(上流側)及び左方(下流側)のそれぞれに送風機120を配置してもよい。
また、第二床下空間52は、その周囲の空間(第一床下空間51等)と区画されていてもよい。例えば、図8に示す変形例(第二変形例)の如く、区画壁36bによって第二床下空間52を、その周囲の空間と区画することも可能である。
区画壁36bは、低床部36(図2等参照)を下方から支持する構造部材として用いることも可能である。区画壁36bは、平面視において第二床下空間52を囲むような矩形状に形成される。区画壁36bの右側面の前後中央部には、第一連通孔36cが形成される。第一連通孔36cには、送風機120の吐出口121が挿通される。区画壁36bの左側面には、複数の第二連通孔36dが形成される。このように構成することにより、送風機120により第一床下空間51から第二床下空間52へと送られてきた空気が、第二床下空間52外へと逃げるのを防止することができる。これによって、当該第二床下空間52を効果的に暖めることができる。
また、遮蔽板130は、空気の流れを遮ることで当該空気を拡散させることができるものであれば、任意の形状に形成することが可能である。例えば、図9に示す変形例(第三変形例)の如く、遮蔽板130に複数の貫通孔130aを形成することも可能である。このように構成することにより、送風機120から送られてくる空気の一部は貫通孔130aを介して遮蔽板130の背後(左方)に流通することができる。また、その他の空気は遮蔽板130に遮られて当該遮蔽板130を前後に迂回するように流通する。このようにして、遮蔽板130は空気を拡散させることができる。
このように送風機120から送られてくる空気の一部を遮蔽板130の背後に流通可能な構成とした場合には、当該遮蔽板130を作動位置または非作動位置に切り替えることなく、空気を第二床下空間52の略全域に拡散させることができる。従って、この場合にはアクチュエータ140を省略することが可能である。
また、上記実施形態においては、放熱器110を用いて第一床下空間51内の空気を暖めるものとしたが、例えば冷却装置を用いて第一床下空間51内の空気を冷やす構成とすることも可能である。これによって、床下空間を冷やし、当該床下空間の熱(冷熱)を床上空間に伝達することで当該床上空間を冷やす冷房システム(空調システム)を構築することができる。
この場合、遮蔽板130近傍の温度が所定の温度以上である場合(例えば、前記冷却装置が作動する前)にはアクチュエータ140が伸張して、遮蔽板130は作動位置に切り替えられる。この状態では、第二床下空間52のうち、主に前後両端部が冷やされる。また前記冷却装置が作動し、遮蔽板130の近傍の温度が所定の温度未満になった場合にはアクチュエータ140が収縮して、遮蔽板130は非作動位置に切り替えられる。この状態では、第二床下空間52のうち、主に前後中央付近が冷やされる。
なおこの場合、第二床下空間52の前後両端部が冷やされたことを検出するために、アクチュエータ140を遮蔽板130(上記実施形態においては、2つの遮蔽板130)の前後両端部近傍に配置することが望ましい。
1 住宅
12 リビング
34 窓
35 一般床部
36 低床部
51 第一床下空間
52 第二床下空間
100 暖房システム
110 放熱器
120 送風機
130 遮蔽板
140 アクチュエータ
150 吹き出し口

Claims (4)

  1. 第一のフロア部及び第二のフロア部を具備する建物に設けられる空調システムであって、
    前記第一のフロア部の床下空間に配置されて空気を加熱または冷却する調温装置と、
    前記第一のフロア部の床下空間から前記第二のフロア部の床下空間へ空気を送る送風機と、
    前記第二のフロア部の床下空間において、前記送風機により送られてきた空気の流れを遮ることで当該空気を拡散させる拡散部材と、
    を具備し、
    前記拡散部材は、
    空気の流れを遮る作動位置または空気の流れを遮らない非作動位置のいずれか一方に切り替え可能に構成され、
    前記拡散部材近傍の温度が所定値未満である場合、前記拡散部材を前記非作動位置に切り替え、前記拡散部材近傍の温度が前記所定値以上である場合、前記拡散部材を前記作動位置に切り替える切替機構をさらに具備する、
    調システム。
  2. 前記第二のフロア部は、
    前記第一のフロア部よりも低く形成される、
    請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記第二のフロア部の床下空間へ送られてきた空気を床上空間へと導入可能な導入口をさらに具備する、
    請求項1または請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記導入口は、
    前記床上空間に設けられた窓の下方に設けられる、
    請求項3に記載の空調システム。
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