JP6630128B2 - 細長袋状気密性構造体 - Google Patents

細長袋状気密性構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP6630128B2
JP6630128B2 JP2015223890A JP2015223890A JP6630128B2 JP 6630128 B2 JP6630128 B2 JP 6630128B2 JP 2015223890 A JP2015223890 A JP 2015223890A JP 2015223890 A JP2015223890 A JP 2015223890A JP 6630128 B2 JP6630128 B2 JP 6630128B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
elongated
airtight structure
inner bag
shaped airtight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015223890A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017088231A (ja
Inventor
利和 樫野
利和 樫野
洋子 小川
洋子 小川
実里 山下
実里 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokoi Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yokoi Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokoi Manufacturing Co Ltd filed Critical Yokoi Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2015223890A priority Critical patent/JP6630128B2/ja
Publication of JP2017088231A publication Critical patent/JP2017088231A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6630128B2 publication Critical patent/JP6630128B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tents Or Canopies (AREA)
  • Bag Frames (AREA)

Description

本発明は、気体注入によって棒状物に変形できるように構成された細長袋状気密性構造体に関する。
空気を注入(充填)することによって袋状物を棒状に変形させて使用する各種商品が開発されている。このような商品としては、例えば、送風機などを用いて空気袋を膨らませ、棒状にして自立させるエア式看板が挙げられる。
また、空気で膨らませて設営できるように構成されたエアビーム式のテントも開発され販売されている。エアビーム式テントでは、従来の樹脂製や金属製のポールに代えて、気密性の袋状物に空気を入れることによって形成されるフレームが用いられる。例えば特許文献1には、平行に配された2本のエアビームの間に天蓋を張る構成のエアビーム式テントが開示されている。
上述したような商品は、袋に空気が注入されていない萎んだ状態での搬送性や収納性に優れているため、一時的に立体構造をなすことが必要とされる用途において特に好適に用いられる。
特開2003−129697号公報 特開2015−078027号公報
しかしながら、空気注入によって得られる従来の棒状物は、自立可能な程度の剛性しか有していないものもあり、このために用途が限定されることがあった。したがって、様々な用途に対応できる高剛性の棒状物を、気体注入方式によって簡単に得ることができれば有利である。
比較的高い剛性を有する空気注入式の製品としては、例えば本願出願人が特許文献2において開示しているエアージャッキが挙げられる。ただし、エアージャッキは、その用途のため、正方形または長方形状(座布団または枕状)に作製されることが多いので、幅広い用途に対応できる汎用性という点では、膨らんだ時に棒状物をなすタイプのものが好適である。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、比較的高い強度を有し汎用性に優れた棒状体を得るための、気体注入式の細長袋状気密性構造体を提供することをその目的とする。
本発明の実施形態による細長袋状気密性構造体は、密封構造の袋状に形成された樹脂フィルム製の内側袋と、前記内側袋に気密状に取り付けられ、先端部において気体供給源との接続具が設けられた気体供給ホースと、前記内側袋とは異なる材料からなる樹脂フィルムから形成され、前記気体供給ホースの先端部が外方へ突出する状態で前記内側袋を収容する外側袋と、合成繊維製の織布により袋状に形成され、前記気体供給ホースの先端部が外方へ突出する状態で前記内側袋及び外側袋を収容する内装体と、前記内装体の少なくとも一方の端部を覆うように設けられた環状補強部材と、前記気体供給ホースの先端部が外方へ突出する状態で、前記内側袋、前記外側袋、前記内装体および前記環状補強部材を収容する中空の外装体とを備え、前記内装体の内周長は前記外装体の内周長よりも大きく、かつ、前記環状補強部材の内周長は前記外装体の内周長よりも小さい。
ある実施形態において、前記内側袋の内周長は前記外装体の内周長よりも大きい。
ある実施形態において、前記内側袋の長さは、前記内装体の長さよりも長い。
ある実施形態において、前記外装体は、円筒状織物と、前記円筒状織物の表面に設けられたゴムまたは合成樹脂の層とを含む。
ある実施形態において、前記外装体は、消防用ホースと同じ構造を有する筒状の外装体又は円筒状織物に塗装を施した外装体である。
ある実施形態において、前記外装体は、消防用ホースと同じ構造を有する筒体を含む細長袋状の外装体又は塗装が施された円筒状織物を含む細長袋状の外装体である。

ある実施形態において、前記環状補強部材は、消防用ホースのジャケットと同じ構造を有する円筒状織物である。
ある実施形態において、前記環状補強部材は、前記内装体の端から100mm〜500mmの部分を覆うように設けられている。
ある実施形態において、前記内側袋は、多層フィルム又は単層フィルムにより密封構造の細長袋状に形成されており、前記外側袋は、前記内側袋とは異なる材料からなる樹脂フィルムによって細長袋状に形成されている。
ある実施形態において、前記内側袋は、ナイロン多層フィルムまたは熱可塑性ポリウレタン単層フィルムによって形成されている。
ある実施形態において、前記内側袋の端部が内方へ折り込まれている。
ある実施形態において、前記内側袋の外周縁部の少なくとも一部において、テープ製、布製または樹脂シート製の補強片が貼り付けられている。
ある実施形態において、前記内装体の端部は、前記外装体の内径以上の長さを折り曲げて縫製することによって閉じられている。
ある実施形態において、前記内側袋と連通する安全弁をさらに備え、前記安全弁は、前記気体供給ホースに分岐継手を介して接続されている。
ある実施形態において、上記の細長袋状気密性構造体は、前記気体供給ホースを介して前記内側袋に気体を注入することによってコロとして用いられる。
ある実施形態において、前記気体供給ホースは、前記外装体の端面から外側に突き出ている。
本発明の実施形態による細長袋状気密性構造体は、中空の外装体に収容される細長袋状気密性構造体であって、密封構造の袋状に形成された樹脂フィルム製の内側袋と、前記内側袋に気密状に取り付けられ、先端部において気体供給源との接続具が設けられた気体供給ホースと、前記内側袋とは異なる材料からなる樹脂フィルムから形成され、前記気体供給ホースの先端部が外方へ突出する状態で前記内側袋を収容する外側袋と、合成繊維製の織布により袋状に形成され、前記気体供給ホースの先端部が外方へ突出する状態で前記内側袋及び外側袋を収容する内装体と、前記内装体の少なくとも一方の端部を覆うように設けられた環状補強部材とを備え、前記内装体の外周長さは、前記環状補強部材の内周長よりも大きい。
本発明の実施形態の細長袋状気密性構造体を用いれば、気体注入によって汎用性の高い棒状物を容易に得ることができ、標識用ポール、荷物運送時に用いるコロなどの種々の用途に利用することができる。
本発明の実施形態にかかる細長袋状気密性構造体の全体外観を示す斜視図である。 図1に示す細長袋状気密性構造体の先端部分を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態にかかる細長袋状気密性構造体が備える内側袋(気体注入前)を示す斜視図であり、先端部および末端部を選択的に示す。 本発明の実施形態にかかる細長袋状気密性構造体が備える外側袋(気体注入前)を示す斜視図であり、先端部および末端部を選択的に示す。 本発明の実施形態にかかる細長袋状気密性構造体が備える内装体(気体注入前)および環状補強部材を示す斜視図であり、先端部および末端部を選択的に示す。 図5に示す環状補強部材が内装体に取り付けられた後の状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態にかかる細長袋状気密性構造体が備える外装体(気体注入前)を示す斜視図であり、先端部および末端部を選択的に示す。 本発明の実施形態にかかる細長袋状気密性構造体が備える内側袋への気体供給ホースの取り付けの態様を示す平面図である。 本発明の別の実施形態にかかる細長袋状気密性構造体が備える内側袋への安全弁の取り付けの態様を示す平面図である。 本発明の実施形態にかかる細長袋状気密性構造体が備える内側袋の端部での折込を示す断面図である。 本発明の実施形態にかかる細長袋状気密性構造体の長さ方向に垂直な面における断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る細長袋状気密性構造体1の気体注入後の全体外観を示す斜視図であり、図2は、図1に示す細長袋状気密性構造体1の先端部における断面を模式的に示す図である。また、図3〜図7は、気体注入前の状態における、図1に示す細長袋状気密性構造体1の各構成部材を示す斜視図であり、図1において一点鎖線で示す先端部および末端部に対応する部分を示す。
図1に示すように、本実施形態の細長袋状気密性構造体1は、気体(典型的には空気)を注入することによって棒状物に変形するように構成されており、得られた棒状物は、例えば、簡易杭、簡易安全柵、標識用ポール、荷物移動用のコロ、運送時の荷物のクッション材、エアーテントのフレーム、簡易筏材、海上の間仕切り材等として好適に用いられる。
また、細長袋状気密性構造体1は、用途に応じて種々の寸法・形状を取り得るが、気体注入後に細長い円柱状の棒状物を形成することが好適である。細長袋状気密性構造体1は、気体注入後に形成される棒状物の直径で、例えば50mm〜150mm程度であってよく、長さは1m〜20m程度であってよい。
以下、本実施形態の細長袋状気密性構造体1として、荷物移動用のコロなどに好適に利用される態様について具体的に説明する。
図2〜図4に示すように、細長袋状気密性構造体1は、気体を内部に気密性高く保持することができるように構成された樹脂フィルム製の細長い内側袋(気密体)2と、内側袋状物の外側に配される樹脂フィルム製の細長い外側袋(カバー体)7とを備えている。後に詳述するように、本実施形態において、内側袋2と外側袋7とは異なる樹脂材料から形成されており、内側袋2にはガスバリア性が高い材料が用いられ、外側袋7には摺動性が高い、すなわち摩擦抵抗が小さい材料が用いられる。
また、図2および図5に示すように、細長袋状気密性構造体1は、外側袋7の外側において、内側袋2および外側袋7を収容する細長い織布製の内装体8を備えている。そして、内装体8の両端部には、図6に示すように、織物製の環状補強部材8A、8Bが、内装体8の外側を覆うようにして内装体8に接して嵌め付けられている。環状補強部材8A、8Bの内径(内周長)は、典型的には、内装体8の外径(外周長)よりも小さく設定されており、内装体8における環状補強部材8A、8Bを取り付けた部分はその他の部分よりも小径(幅狭)となっている。環状補強部材8A、8Bは、内装体8と同じ織布素材から形成されていてもよいが、典型的には、強度が高い異なる素材から形成される。また、環状補強部材8A、8Bは、典型的には内装体8よりも厚く形成されている。
細長袋状気密性構造体1はさらに、図2および図7に示すように、内装体8の外側において、内包物、すなわち内側袋2、外側袋7、内装体8、および環状補強部材8A、8Bの全体をまとめて覆う細長中空の外装体9を備えている。外装体9は、例えば、消防用ホースと同じ構造のホースを裏返すことによって得られる筒状の外装体9であってもよく、又は、強度のある円筒状織物に塗装を施した筒状の外装体9であってもよい。また、外装体9は、消防用ホースと同じ構造のホースを裏返すことなくそのまま用いたものであってもよい。ただし、外装体9の長さは典型的には実際に使用されている消防用ホース(例えば約20m)よりも短くされており、例えば1m〜20mの長さを有する。
なお、消防用ホースは、一般に、円筒状織物にゴム又は合成樹脂の内張りを施したものである。本実施形態における外装体9も同様の構成を有しており、すなわち、外装体9は、円筒状織物と、その表面に設けられたゴムまたは合成樹脂の層(消防用ホースの内張りまたは塗料など)とを含むものであり、ゴムまたは合成樹脂の層は、円筒状織物の内周面または外周面のいずれか一方または両方に設けられていてよい。
細長袋状気密性構造体1において、気密体である内側袋2には、外側から気体を注入するための気体供給ホース(ここでは、エアー供給ホース)4が取り付けられている。本実施形態において、エアー供給ホース4の先端部には、エアー供給源に接続される逆止弁付き接続具3が設けられている。なお、図3には、内側袋2から延びる気体供給ホース4において接続具3がすでに取り付けられた状態を示しているが、実際の作製工程においては、内包物を外装体9内に収容するとともに、気体供給ホース4の先端部を外装体9から排出して金属リング13(図1、図2)などで固定した後、最後に気体供給ホース4の先端に接続具3を取り付けてもよい。
他の実施形態において、内側袋2には、気体を逃がすための安全弁が取り付けられていてもよい。内側袋2に安全弁を取り付ける場合、図9に示すように、内側袋2にその基端部が固定された一本の共通ホースから安全弁5と接続具3とを分岐させるようにしてこれらを取り付けてもよい。具体的には、内側袋2に固定された共通ホースの先端部に二股のホース分岐継手14を取り付け、この二股のホース分岐継手14に結合されたそれぞれ別々のホースの先端部に逆止弁付き接続具3と安全弁5とを取り付ければよい。ただし、これに限られず、安全弁5は内側袋2と連通するように設けられていればよく、気体供給ホース4とは別個に内側袋2から引き出されたホースに取り付けられていてもよい。
図2〜図5からわかるように、エアー供給ホース4を外側に引き出すために、外側袋7および内装体8の端部近傍の側面には開口部7a、8aがそれぞれ設けられており、エアー供給ホース4は開口部7a、開口部8aを通って外側に延びている。また、本実施形態において、外側袋7および内装体8から引き出されたエアー供給ホース4は、図1および図2に示すように、外装体9の端面において長さ方向に沿って外装体9から突き出るようにして外側に排出されている。
以下、それぞれの構成要素をさらに詳細に説明する。
上述したようにエアー供給ホース4を介して気体を注入することができる内側袋2は、細長い形状を有している。内側袋2は、図2、図3、図8に示すように、ガスバリア性に優れた多層フィルム又は単層フィルムにより長方形状または帯状に形成された二枚のフィルム材を重ね合わせ、二枚のフィルム材の外周縁部を幅数mmに亘って溶着2b(熱溶着又は超音波溶着若しくは高周波溶着)することにより、長方形または帯状の袋状に形成されている。内側袋2の長辺において、エアー供給ホース4の基端部がそれぞれ挿入される傾斜姿勢のホース取り付け筒部2aが設けられている。ホース取り付け筒部2aは、それぞれ内側袋2の内方に位置しており、内側袋2の内部と外部とを連通させる。
ここで、ガスバリア性に優れた多層フィルム又は単層フィルムとは、酸素透過度が40cc/m2・atm・day以下で且つ透湿度が8g/m2・day以下の多層フィルム又は単層フィルムを言う。
本実施形態において、内側袋2には、ガスバリア性に優れて柔軟性のある3層フィルム、例えば、MICS化学社製のトリプルナイロン(商品名)が使用されており、内側袋2は、長方形状の二枚のフィルム材をインパルス式溶着で溶着2bすることにより形成されている。このトリプルナイロンは、厚さが70μm、引張強度が45MPa、引張伸度が350%、引裂強度が140N/mm、衝撃強度が140N・cm、突き刺し強度が5.0N、酸素透過度が40cc/m2・atm・day、透湿度が8g/m2・dayである。
また、内側袋2の長さは約1.4〜1.8mに、内側袋2の幅(中央部)は約8〜12cmに、内側袋2の溶着部の幅は4〜8mmに、気密体2の各ホース取り付け筒部2aの長さは約2cm〜7cmにそれぞれ設定されている。
なお、他の実施形態おいては、内側袋2を、熱可塑性ポリウレタンフィルムやポリ乳酸フィルム、PET・PEN・PBTフィルム等のポリエステルフィルム、EVOH・PVA・バリアNy等のバリア性樹脂フィルム等の単層フィルムにより形成しても良く、或いは、内側袋2を、4層フィルム(例えば、ダイアミロンM−G708(商品名))、5層フィルム(例えば、フィルミックスHB(商品名)やファイブバリアー(商品名))等で形成しても良い。
また、内側袋2の端部(短辺)は、図10に示すように、それぞれ内側袋2の内方へV字状(内側袋2の内方に位置する部分が断面形状V字状になっている)に折り込まれており、内側袋2が膨張しても二つの短辺が無理に引き伸ばされないようになっている。これにより、内側袋2の両端部が破れることが防止される。なお、内側袋2の二つの辺(短辺)は、図示していないが、内側袋2の内方へW字状(内側袋2の内方に位置する部分が断面形状W字状になっている)に折り込まれていても良い。
さらに、内側袋2の両端部において、図2、図3および図10に示すように、ダクトテープ製の補強片10が貼り付けられており、これによって、内側袋2の外周縁部の一部が補強されている。なお、ダクトテープ製の補強片10は、内側袋2の端部の幅が中央部の幅よりも狭くなるように、内側袋2の端部が一部重なるように(ギャザーをなすように)貼り付けられていてもよい。これによって、内側袋2の端部の幅は、内側袋2の中央部の幅よりも小さいものとなる。補強片10は、内側袋2の少なくとも短辺部分(端部)を覆うように2か所において貼り付けられていることが好適であり、さらにエアー供給ホース4の基端部が取り付けられた近傍の長辺部分を覆うように貼り付けられていてもよい。
なお、上記には内側袋2の外周縁部両面の一部分に補強片10を貼り付けるようにした態様を説明したが、他の実施形態においては、内側袋2の外周縁部両面の全てに補強片10を貼り付けるようにしても良い。また、他の実施形態において、内側袋2にアルミテープ製又は布粘着テープ製若しくはガムテープ製の補強片10を貼り付けるようにしても良く、或いは、内側袋2に布製の補強片10や合成樹脂シート製の補強片10を両面粘着テープ又は接着剤により貼り付けるようにしても良い。
エアー供給ホース4は、特殊ポリウレタン樹脂製の耐圧ホースにより形成されており、その基端部が内側袋2の一方のホース取り付け筒部2a内に挿入され、ホース取り付け筒部2aの外周面の一部又は全部を締め付け手段で締め付けることにより抜け止めされていると共に、その先端部には、エアー供給源(図示せず)に接続される逆止弁付き接続具3が設けられている。なお、エアー供給ホース4には、図9に示したように、分岐用継手14を介して排気用の安全弁5がさらに取り付けられていてもよい。
本実施形態においては、図8、図9に示すように、前記締め付け手段として、糸11(ポリエステル糸)が用いられている。エアー供給ホース4の基端部は、内側袋2の外方から一方のホース取り付け筒部2a内に挿入され、内側袋2の内方に位置するホース取り付け筒部2aの外周面の一部(又は全部)に糸11(ポリエステル糸)を緊密に巻き付けて接着剤を塗布することにより抜け止めされている。
内側袋2へのエアー供給ホース4の取り付けは、内側袋2の端部を開口させた状態で、内側袋2をホース取り付け筒部2a内の部分まで裏返しにし、エアー供給ホース4の基端部を取り付け筒部2aに挿入してから締め付け手段によって筒部2aごとエアー供給ホース4を外側から締め付け、その後、内側袋2の裏返した部分を元に戻して、最後に気密体2の端部開口を任意の方法で気密に閉じることによって行うことができる。
また、エアー供給ホース4の基端部外周面と内側袋2のホース取り付け筒部2a内周面との間には、接着剤層(図示せず)が介在されており、エアー供給ホース4の基端部がホース取り付け筒部2aから抜けないようにしていると共に、エアー供給ホース4の基端部外周面と内側袋2のホース取り付け筒部2a内周面との間の気密性が保たれるようにしている。
さらに、エアー供給ホース4は、内側袋2のホース取り付け筒部2aへの挿入長さが数cm以上、好ましくは3cm以上となるようにホース取り付け筒部2aに挿入されており、エアー供給ホース4が内側袋2から容易に抜けない程度に設定されている。
本実施形態においては、エアー供給ホース4のホース取り付け筒部2aへの挿入長さは、ホース取り付け筒部2aの長さとほぼ同じ長さに設定されている。
エアー供給ホース4の先端部に設けた逆止弁付き接続具3は、ソケットタイプで且つワンタッチジョイント式の逆止弁付きカプラーから成り、エアー供給源である自転車の空気入れ又はコンプレッサー若しくは足踏み式ポンプに媒介ホースを介してワンタッチで接続できる構成となっている。
上記の実施形態においては、逆止弁付き接続具3をソケットタイプで且つワンタッチジョイント式の逆止弁付きカプラーとしたが、他の実施形態においては、逆止弁付き接続具3をプラグタイプで且つワンタッチジョイント式の逆止弁付きカプラーとしても良い。
なお、内側袋2に安全弁5(図9参照)を取り付ける場合には、エアーの過剰供給によって内側袋2内の圧力が最大使用圧(0.7MPa)より0.1MPa高くなったときに内側袋2内のエアーを自動的に逃がして、内側袋2の破裂を防止するように構成されていてもよい。安全弁の設定圧は、例えば0.8MPaに設定される。
上記の実施形態においては、締め付け手段として、糸11を用い、内側袋2の各ホース取り付け筒部2aの外周面に糸11を緊密に巻き付けてエアー供給ホース4をホース取り付け筒部2aから抜け止めするようにしているが、他の実施形態においては、締め付け手段として、金属リングや熱収縮チューブを用いても良い。即ち、エアー供給ホース4をそれぞれ挿入した各ホース取り付け筒部2aを金属リングによりかしめ加工してエアー供給ホース4をホース取り付け筒部2aから抜け止めするようにしても良く、或いは、エアー供給ホース4をそれぞれ挿入したホース取り付け筒部2aを熱収縮チューブ(図示省略)により締め付け固定してエアー供給ホース4を各ホース取り付け筒部2aから抜け止めするようにしても良い。
次に外側袋(カバー体)7の詳細を説明する。外側袋7は、図2および図4に示すように、摩擦抵抗の少ない合成樹脂チューブ(ポリエチレンチューブ)により長方形の袋状に形成されており、長辺には、エアー供給ホース4の先端部を外部へ引き出せる引き出し穴7aが形成されている。この外側袋7は、内側袋2を完全に収容できる大きさに形成されている。ただし、外側袋7の短辺の一方または両端は開放されていてもよい。
ここで、摩擦抵抗の少ない合成樹脂とは、静止摩擦係数が0.1〜0.3、動摩擦係数が0.04〜0.3の合成樹脂を言う。このように摩擦抵抗が小さく摺動性が高い外側袋7を用いることによって、空気注入時に、内側袋2および外側袋7の膨張が、内装体8の内周面との摩擦によって妨げられることが防止される。また、介在する外側袋7によって、内側袋2と内装体8とが直接接することがないので、膨張時等に内側袋2の表面が摩擦により摩耗することが防止され、内側袋2の気密性を維持することが容易になる。
上記実施形態においては、外側袋7をポリエチレンチューブにより形成したが、他の実施形態においては、外側袋7をポリエチレンシートにより袋状に形成しても良く、或いは、外側袋7をフッ素樹脂等の摩擦抵抗の少ない合成樹脂チューブ又は合成樹脂シートにより形成しても良い。例えば、外側袋7をテフロン(登録商標)のシートにより形成しても良い。
次に、内装体8の詳細を説明する。内装体8は、図2および図5に示すように、強度性及び摩耗性に優れ伸びが少ないポリエステル繊維の帯状の織布からなり、帯状の織布の両端部を縫着することにより細長い袋状に形成されている。本実施形態では、内装体8の片側の側辺が長手方向に沿って縫い付けられており、内側の内側袋2及び外側袋7が内装体8の側辺から外方へ飛び出さないように収容されている。また、本実施形態では、内装体8の両端は、耳部を折り返して縫製することによって閉じられている。耳部は、内装袋端部の強度を高めることができるため、所定以上の長さを有していることが好ましく、例えば、後述するように外装体9の内径以上の長さを有していてもよい。
なお、上記の実施形態においては、内装体8をポリエステル繊維製の織布から形成するようにしたが、他の実施形態においては、内装体8をアラミド繊維製の織布やポリプロピレン繊維製の織布、ポリエチレン繊維の織布、ポリスチレン繊維の織布、ビニロン繊維の織布、LCP繊維(ゼクシオン)の織布、ポリアリレート繊維(ベクトラン)の織布、PBO繊維(ザイロン)の織布、超高分子量ポリエチレン繊維(ダイニーマ)の織布等により形成するようにしても良い。
また、上記の実施形態においては、帯状の織布を縫製することによって内装体8を形成したが、他の実施形態においては、帯状の織布を接着剤により接着することによって内装体8を形成するようにしても良い。
内装体8の両端に取り付けられた環状補強部材8A、8Bは、内装体8の両端の例えば端から100mm〜500mmの部分を覆うように設けられている。環状補強部材8A、8Bとしては、消防用ホースジャケットを適切な長さに裁断したものを利用することができる。また、環状補強部材8A、8Bの径は、外装体9の径よりも20〜40%小さく設定されており、これによって、内装体の径膨張を抑え且つエアー供給用ホース4を抜け難くすることができる。なお、ジャケットとは、たて糸及びよこ糸により筒状に織られたものをいう。
なお、環状補強部材8A、8Bの材料としては、種々のものが使用可能であり、内装体8と同様に、例えば、アラミド繊維製の織布、ポリエステル繊維製の織布、ポリプロピレン繊維製の織布、ポリエチレン繊維の織布、ポリスチレン繊維の織布、ビニロン繊維の織布などから形成してもよい。ただし、環状補強部材8A、8Bは、内側袋2の膨張時に径の拡張を抑えることができるように、伸びが少ない織布を用いて内装体よりも厚く形成されていることが好適である。
次に、外装体を説明する。外装体9は、図1、図2および図7に示すように、合成繊維製のたて糸と合成繊維製のよこ糸とを筒状に織成したジャケットの内周面に、熱可塑性ポリウレタンエラストマー製のライニング層を形成して成る消防用ホースと同じ構造のホースにより形成されており、ライニング層が外側を向くように消防用ホースを裏返して使用している。ただし、用途によっては、ライニング層が内側に、合成繊維製の表面が外側に配置されるように、消防用ホースをそのまま外装体9として使用してもよい。このホースには、構造、合成樹脂の性質、密着強さ、機能、耐摩耗性等において消防用ホースの型式試験(日本消防検定協会の行う型式試験)に適合するものが使用されている。合成繊維製のたて糸及びよこ糸には、ポリエステルフィラメント糸やアラミドフィラメント糸等が使用されている。
また、外装体9は、エアー供給ホース4の先端部が外装体9の端面から外方へ突出する状態で内側袋2、外側袋7及び内装体8を収容する。エアー供給ホース4が外側に排出される端部(先端部)は、例えば三角形状に形成されていてもよく、三角形の頂点部分からエアー供給ホース4が外側に排出される。
外装体9は、側面に接合部分を有していないことが好ましく、典型的には、両端部が超音波溶着9xによって閉じられることによって棒状に形成されている。外装体9の大きさは、内側袋2、外側袋7及び内装体8を収容できる大きさに設定されている。この外装体9は、その外面側に熱可塑性ポリウレタンエラストマー製のライニング層が形成されているため、耐摩耗性に極めて優れていると共に、機械的強度が高く、また、幅広い使用温度で弾性があり、更に、衝撃強度が強くて低温屈曲に強く、耐油性や耐薬品性、耐菌性等が良好であると云う利点がある。なお、圧着部分は、縫製によって、あるいは別途金具等の装着によって補強されていてもよい。
なお、上記の実施形態においては、ライニング層を熱可塑性ポリウレタンエラストマーにより形成したが、他の実施形態においては、ライニング層を他の合成樹脂、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)により形成しても良い。
また、上記の実施形態においては、外装体9として、消防用ホースと同じ構造のホースを利用したが、他の実施形態においては、外装体9に強度のある円筒状織物に塗装を施したものを使用するようにしても良い。例えば、強度のある円筒状織物としては、ポリエステル帆布製の円筒状織物が使用され、また、塗装には、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂等が使用されている。
ここで、上記に説明した細長袋状気密性構造体1における各構成部材の具体的な設計例を以下に記載する。
・内装体8の内周長は、外装体9(例えば消防用ホース)の内周長よりも2〜15%大きく設定する。また、内装体8の両端部は、外装体9の内径以上の長さを折り曲げて縫製することによって封じる。
・内側袋(気密体)2の内周長は、外装体9の内周長よりも2〜20%大きくする。
・内側袋(気密体)2の長さは、内装体8の長さよりも2〜10%長くする。
・エアー供給ホース4の内側袋2への取り付け位置は、内側袋2の端部から80〜320mmの位置に設定する。
・内装体8の両端から100〜500mmの部分には、外装体9の内周長よりも2〜20%小さい内周長を有する環状補強部材8A、8B(例えば消防ホース用ジャケット)を被せて、空気を注入した時の両端末部の径を小さく保ち、且つ、エアー供給ホース4を抜け難くくする。
以上に記載したように、本実施形態の細長袋状気密性構造体1において、内装体8(および内側袋2)の内周長を外装体9の内周長よりも大きく設計し、かつ、環状補強部材8A、8Bの内周長を外装体9の内周長よりも小さく設計している。
図11は、細長袋状気密性構造体1の長さ方向に垂直な断面を示す図(ただし外側袋7は省略)である。図11に示すように、内装体8および内側袋2は、外装体9および環状補強部材8Aの内側において、折られるようにして収容されている。このため、外装体9の内周長c9に対して、内装体8の内周長c8はより大きく、かつ、環状補強部材8Aの内周長c8Aはより小さくなっている。また、内装体8の内側に収められた内側袋2の内周長c2(および図示しない外側袋7の内周長)も、内装体8と同様に、外装体9の内周長c9よりも大きくなっている。ここで、気体を注入して最大限に膨らませた状態において、外装体9の内径から求められる筒の内周長は、上記の内周長c9と実質的に同様である。一方で、気体を注入して最大限に膨らませた状態における内装体8および内側袋2の内径は、外側を覆う外装体9により制限を受けるので、この内径から求められる内周長よりも上記の内周長c8、c8Aは大きくなり、すなわち、膨張時においても袋の膨らみに余裕が残る状態となる。
以上のように構成することによって、膨張時に内装体8および内側袋2が外装体9の内部で膨らみすぎて破損することが防止されるともに、環状補強部材8A、8Bが膨らみを抑制することで破損が生じやすい端部を効果的に保護することができる。さらに、内側袋2の長さを内装体8の長さよりも長く設計することによって、内側袋2の端部において破損が生じることが内装体8によって防止される。
なお、図2においては、わかりやすさのために、内側袋2および内装体7の幅(内周長)を外装体9の幅よりも小さく示しているが、説明した実施形態においては、上記のように、内側袋2および内装体7の内周長が外装体9の内周長よりも大きく設定されており、また、内側袋2の長さは、内装体7の長さよりも大きく設定されている。
また、本実施形態による細長袋状気密性構造体1を空気注入後にコロとして用いる場合などにおいて、以下の具体的な設計例を適用してもよい。
・内装体8の長さは、外装体9の長さよりも2〜6%短くする。
・外装体9として、内装体8よりも100mm以上長く、かつ、環状補強部材8A、8Bの径よりも20〜40%大きい径の消防用ホースを利用する。
・外装体9の端部を削った形(例えば三角形や台形)にしてシールする。この時、エアー供給ホース4は、外装体9の端面から排出させ、側面に出っ張り部分が形成されないようにする。
上記のように設計することによって、気体注入後に強度のある棒状物が得られ、大きな負荷が棒状物に付与される場合であっても、細長袋状気密性構造体の破損が防止され、気密性が高いレベルで維持されることがわかった。上記の設計例は、直径約50mm〜80mm長さ1m〜5m程度の棒状物について特に好適に適用される。また、細長袋状気密性構造体を用いれば、奥行きのある狭い空間を、気体注入に伴う膨張によって強力に拡幅することができるという利点も得られることが確認できている。
以下、本実施形態にかかる細長袋状気密性構造体1の製造方法を説明する。
先ず、図8に示すように、一方の短辺が開放された内側袋2の各ホース取り付け筒部2aにエアー供給ホース4の基端部をそれぞれ挿入し、内側袋2の内方に位置する各ホース取り付け筒部2aの外周面の一部に糸11を緊密に巻き付けて接着剤を塗布する。このとき、エアー供給ホース4及び弁取りホースの基端部外周面と各ホース取り付け筒部2a内周面との間に接着剤層を介在させる。これにより、エアー供給ホース4は、内側袋2のホース取り付け筒部2aに気密状に取り付けられる。
内側袋2の各ホース取り付け筒部2aにエアー供給ホース4の基端部をそれぞれ取り付けた後、内側袋2の開口している一方の短辺を溶着2bして気密体2を密封する。
内側袋2を密封構造とした後、内側袋2の短辺側の両端部を内部に折り込むと共に、気密体2の短辺側の両端部外面と、エアー供給ホース4が取り付けられた長辺部分に、ダクトテープ製の補強片10を貼り付ける。これによって、図3に示す内側袋2が得られる。
内側袋2に補強片10を貼り付けた後、内側袋2を外側袋7内に収容し、外側袋7の各引き出し穴7aからエアー供給ホース4の先端部をそれぞれ外側袋7の外方に引き出す。内側袋2を外側袋7内に収容したら、内側袋2及び外側袋7を内装体8内に収容し、エアー供給ホース4の先端部をそれぞれ内装体8の外方に引き出す。
最後に、内側袋2及び外側袋7を収容した内装体8を筒状の外装体9内に収容し、エアー供給ホース4の先端部分を外装体9の一端部開口から外方へ突出させ、外装体9の両端部を溶着により閉じると共に、エアー供給ホース4の一部分と外装体9の一部分とを金属リング13(図1、図2)によるかしめ加工により固定する。
なお、細長袋状気密性構造体1の製造方法は、上記の実施形態に限定解釈されるものではなく、種々の変更が可能である。
以上のように構成された細長袋状気密性構造体1は、棒状物を形成するときには、エアー供給ホース4の先端部に設けた逆止弁付き接続具3を媒介ホースを介して空気供給源(自転車の空気入れ又はコンプレッサー若しくは足踏み式ポンプ)に接続し、空気供給源を操作して気密体2に圧搾空気を注入して行く。そうすると、内側袋2が膨張すると共に、これに伴って外装体9も膨張し剛性の高い棒状物を得ることができる。本実施形態において、一般的な内径65mmの消防用ホースを外装体9として用いて棒状物を形成し、これをコロとして用いたときに0.7MPaの内圧が生じる状態で適切に使用できることが確認されている。
以上、本発明の実施形態の細長袋状気密性構造体を説明したが、外装体として使用済みの消防用ホースを利用するときには次のような利点も得られる。
従来、バーストや穴開きを起こした消防用ホースは、修復が困難であることからそのまま廃棄されることが通常であった。ところが、本発明の実施形態においては、これまで廃棄されていた消防用ホースを棒状物の外装体として再利用することが可能であり、特に、屋外での使用が想定されるときには、消防用ホースが有する対候性や耐火性などの特長を棒状物においても同様に発揮させることができる。
このため、例えば消防署で使用されていた消防用ホースを回収し、これを用いて作製した細長袋状気密性構造体を、同じように過酷な環境での使用が想定される回収元の消防署にて再び利用する態様も考えられる。この場合、災害が発生したときなどにおいて、以前に使っていた愛着のある消防用ホースをテント用フレームや物資搬送用コロとして再活躍させることができるという、ユーザにとって小さくないメリットが得られる。
本発明の実施形態による細長袋状気密性構造体は膨らませることによって棒状物を形成し、形成された棒状物は、例えば、簡易杭、簡易安全柵、標識用ポール、荷物移動時に用いるコロ、運送時の荷物のクッション材、エアーテントの柱材、簡易筏材、海上の間仕切り材等として好適に利用される。
1 細長袋状気密性構造体
2 内側袋(気密体)
2a ホース取り付け筒部
3 逆止弁付き接続具
4 気体供給ホース
5 安全弁
6 排気ホース
7 外側袋(カバー体)
8 内装体
9 外装体
10 補強片
11 糸
13 金属リング
14 ホース分岐継手

Claims (16)

  1. 密封構造の袋状に形成された樹脂フィルム製の内側袋と、
    前記内側袋に気密状に取り付けられ、先端部において気体供給源との接続具が設けられた気体供給ホースと、
    前記内側袋とは異なる材料からなる樹脂フィルムから形成され、前記気体供給ホースの先端部が外方へ突出する状態で前記内側袋を収容する外側袋と、
    合成繊維製の織布により袋状に形成され、前記気体供給ホースの先端部が外方へ突出する状態で前記内側袋及び外側袋を収容する内装体と、
    前記内装体の少なくとも一方の端部を覆うように設けられた環状補強部材と、
    前記気体供給ホースの先端部が外方へ突出する状態で、前記内側袋、前記外側袋、前記内装体および前記環状補強部材を収容する中空の外装体と
    を備え、
    前記内装体の内周長は前記外装体の内周長よりも大きく、かつ、前記環状補強部材の内周長は前記外装体の内周長よりも小さい、細長袋状気密性構造体。
  2. 前記内側袋の内周長は前記外装体の内周長よりも大きい、請求項1に記載の細長袋状気密性構造体。
  3. 前記内側袋の長さは、前記内装体の長さよりも長い、請求項1または2に記載の細長袋状気密性構造体。
  4. 前記外装体は、円筒状織物と、前記円筒状織物の表面に設けられたゴムまたは合成樹脂の層とを含む、請求項1から3のいずれかに記載の細長袋状気密性構造体。
  5. 前記外装体は、消防用ホースと同じ構造を有する筒体を含む細長袋状の外装体又は塗装が施された円筒状織物を含む細長袋状の外装体である、請求項4に記載の細長袋状気密性構造体。
  6. 前記環状補強部材は、消防用ホースのジャケットと同じ構造を有する円筒状織物である、請求項1から5のいずれかに記載の細長袋状気密性構造体。
  7. 前記環状補強部材は、前記内装体の端から100mm〜500mmの部分を覆うように設けられている、請求項1から6のいずれかに記載の細長袋状気密性構造体。
  8. 前記内側袋は、多層フィルム又は単層フィルムにより密封構造の細長袋状に形成されており、前記外側袋は、前記内側袋とは異なる材料からなる樹脂フィルムによって細長袋状に形成されている、請求項1から7のいずれかに記載の細長袋状気密性構造体。
  9. 前記内側袋は、ナイロン多層フィルムまたは熱可塑性ポリウレタン単層フィルムによって形成されている、請求項8に記載の細長袋状気密性構造体。
  10. 前記内側袋の端部が内方へ折り込まれている、請求項1から9のいずれかに記載の細長袋状気密性構造体。
  11. 前記内側袋の外周縁部の少なくとも一部において、テープ製、布製または樹脂シート製の補強片が貼り付けられている、請求項1から10のいずれかに記載の細長袋状気密性構造体。
  12. 前記内装体の端部は、前記外装体の内周長以上の長さを折り曲げて縫製することによって閉じられている、請求項1から11のいずれかに記載の細長袋状気密性構造体。
  13. 前記内側袋と連通する安全弁をさらに備え、前記安全弁は、前記気体供給ホースに分岐継手を介して接続されている、請求項1から12のいずれかに記載の細長袋状気密性構造体。
  14. 前記気体供給ホースを介して前記内側袋に気体を注入することによってコロとして用いられる、請求項1から13のいずれかに記載の細長袋状気密性構造体。
  15. 前記気体供給ホースは、前記外装体の端面から外側に突き出ている、請求項1から14のいずれかに記載の細長袋状気密性構造体。
  16. 中空の外装体に収容される細長袋状気密性構造体であって、
    密封構造の袋状に形成された樹脂フィルム製の内側袋と、
    前記内側袋に気密状に取り付けられ、先端部において気体供給源との接続具が設けられた気体供給ホースと、
    前記内側袋とは異なる材料からなる樹脂フィルムから形成され、前記気体供給ホースの先端部が外方へ突出する状態で前記内側袋を収容する外側袋と、
    合成繊維製の織布により袋状に形成され、前記気体供給ホースの先端部が外方へ突出する状態で前記内側袋及び外側袋を収容する内装体と、
    前記内装体の少なくとも一方の端部を覆うように設けられた環状補強部材と
    を備え、
    前記内装体の外周長は、前記環状補強部材の内周長よりも大きい細長袋状気密性構造体。
JP2015223890A 2015-11-16 2015-11-16 細長袋状気密性構造体 Active JP6630128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015223890A JP6630128B2 (ja) 2015-11-16 2015-11-16 細長袋状気密性構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015223890A JP6630128B2 (ja) 2015-11-16 2015-11-16 細長袋状気密性構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017088231A JP2017088231A (ja) 2017-05-25
JP6630128B2 true JP6630128B2 (ja) 2020-01-15

Family

ID=58770285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015223890A Active JP6630128B2 (ja) 2015-11-16 2015-11-16 細長袋状気密性構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6630128B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04116555U (ja) * 1991-04-01 1992-10-19 日立造船株式会社 筒状構造体
JPH05321515A (ja) * 1992-05-21 1993-12-07 Hitachi Zosen Corp 筒状構造体
JP2916330B2 (ja) * 1992-08-31 1999-07-05 櫻護謨株式会社 光硬化性中空構造物
US5546707A (en) * 1995-01-05 1996-08-20 Caruso; Vincent C. Polyethelene inflatable tube construction device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017088231A (ja) 2017-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5423353A (en) Hose
JP6017103B1 (ja) 薄型エアージャッキ
ZA200502547B (en) Multilayered pressure vessel and method of manufacturing the same.
JP6630128B2 (ja) 細長袋状気密性構造体
CA2744270C (en) Airbeam
WO2017043519A1 (ja) ふうせん
ES2297263T3 (es) Valvula de descarga con bolsa.
JP2009197530A (ja) 気柱テント及びその支柱
JP4247391B2 (ja) 管ライニング材の製造方法
CN105209301A (zh) 可充气气帘及用于将可充气气帘布置在存储状态中的方法
JP5995815B2 (ja) 薄型エアージャッキ
KR102351443B1 (ko) 인명 구조용 투척식 튜브
CN108060827A (zh) 用于高压帐篷气柱支撑系统
KR20180008818A (ko) 지관 라이닝 공법 및 지관 라이닝 장치
JP2013130026A (ja) 中空パイプ内部固定装置
JP6872898B2 (ja) 救命胴衣
US11807350B2 (en) Multi-layer bladder construct
WO2018147374A1 (ja) 膨張式構造体
WO2011055461A1 (ja) エアバッグ構造体
JP5077957B2 (ja) 気柱テント
CN208403968U (zh) 充气抱枕
CN215830155U (zh) 一种充气帐篷支架的充气管件
JP2018193749A (ja) 膨張式棒状体の曲げ方法、曲げ構造、及び前記曲げ構造を備える構造体
JP2010059628A (ja) アーチ型気柱及び気柱テント
JP2010084451A (ja) アーチ型気柱及び気柱テント

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6630128

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250