JP6628989B2 - 連続処理装置及び連続処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、特に粉末状又は粒状の被処理物を連続処理するための搬送ベルトを有する連続処理装置及び連続処理方法に関する。
例えば、食品等の被処理物を搬送しながら連続して加熱等の処理を行うための連続処理装置が知られている。連続処理装置は、搬送ベルトとして無端ベルトを備え、原料載置部において被処理物を無端ベルトの搬送面上に置いた後、搬送しながら加熱等の処理を行う。所定の処理が行われた処理物が回収された後、無端ベルトは、被処理物を連続的に処理するために再度原料載置部へ戻る。原料載置部へ戻る際、無端ベルトは、汚れ等を除去するために洗浄処理される。
従来より、連続処理装置における無端ベルトの洗浄方法として、特許文献1,2に開示の構成が知られている。特許文献1は、金網製の無端ベルトに付着した焦げ等の汚れを、上面及び下面の両方から洗浄液を吹き付けることにより洗浄し、エアブローにより水滴を飛ばす構成について開示する。特許文献2は、弁当等の食品搬送用の布ベルトにおいて、食品搬送面が下面となる帰路下面に対し、下から洗浄液を吹き付けた後、超音波振動とスクレーパにより、クリームやソース等の食品汚れを洗浄する構成について開示する。
特開平5−192064号公報 特開2002−321813号公報
例えば、粉末状又は粒状の被処理物を載置し、水蒸気を用いた熱媒体により加熱処理するための無端ベルトとして、通気性を有する合成樹脂製の無端ベルトが用いられる場合がある。かかる合成樹脂製の無端ベルトを使用し、粉末状又は粒状の被処理物を載置する場合、特許文献1,2の構成は、容易に適用することができないという問題があった。つまり、特許文献1,2に開示されるように、洗浄工程において洗浄液を無端ベルトに吹き付けた場合、粉末が洗浄液とともにベルト内部に入り込み、洗浄不良を起こす場合があった。また、特許文献1に開示されるエアブローによる乾燥処理のみでは、通気性を有する合成樹脂製の無端ベルトを十分に乾燥させることができず、特に粉末状又は粒状の被処理物を連続処理することが困難となる場合があった。
本発明の目的とするところは、通気性を有する合成樹脂製の無端ベルトを連続使用することができる連続処理装置及び連続処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様では、被処理物を載せる搬送面を有し、通気性を有する合成樹脂製の搬送ベルト、前記搬送面に被処理物を載せた状態で、水蒸気を用いた熱媒体により加熱処理するための加熱処理装置、加熱処理後の処理物を回収するための回収手段、処理物を回収した後、搬送面を下方へ向けた状態で、搬送面の裏面より、水蒸気を吹き付ける吹き付け手段、及び前記水蒸気を吹き付けた後、搬送ベルトを乾燥させるためのドラムドライヤを有することを特徴とする連続処理装置が提供される。
前記搬送ベルトは、エンジニアリングプラスチックにより、布状に成形されてもよい。前記被処理物は、粉末状又は粒状の茎葉体、藻類、及び菌類から選ばれる少なくとも1種でもよい。前記ドラムドライヤは、前記搬送ベルトの搬送面及びその裏面の両方にそれぞれ接するように設けられてもよい。
本発明の別の態様では、前記連続処理装置を用いた連続処理方法において、通気性を有する合成樹脂製の搬送ベルトの搬送面に、被処理物を載せる工程、前記搬送面に被処理物を載せた状態で、水蒸気を用いた熱媒体により加熱処理する工程、加熱処理後の処理物を回収するための回収工程、処理物を回収した後、搬送面を下方へ向けた状態で、該搬送面の裏面より、水蒸気を吹き付け、洗浄する工程、及びドラムドライヤの表面に搬送面を接触させて乾燥させる工程を有することを特徴とする連続処理方法が提供される。
本発明によれば、通気性を有する合成樹脂製の無端ベルトを連続使用することができる。
本実施形態の連続処理装置の概略構成を示す側面図。 本実施形態の連続処理装置の吹き付け手段の平面図。
以下、本発明を具体化した連続処理装置の一実施形態を図1,2にしたがって説明する。
図1に示すように、連続処理装置10の搬送手段を構成する搬送ベルト11は、合成樹脂製の無端状のベルトであり、搬送方向の上流及び下流側にそれぞれ配されている駆動ロール12,13に巻き付けられている。搬送ベルト11は、通気性を有する布状に成形され、上面に搬送面11aを有している。搬送ベルトの素材としては、耐熱性を有する合成樹脂であれば特に限定されないが、好ましくはエンジニアリングプラスチックが用いられる。エンジニアリングプラスチックとしては、例えば、ナイロン等のポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン等の芳香族ポリエーテルケトン、ポリフェニレンスルファイド、ポリカーボネート、ポリエステル等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよいし、二種以上が組み合わされて用いられてもよい。これらの中で、耐熱性及び耐久性に優れ、また搬送ベルト11の再生時における洗浄性及び乾燥性に優れるポリエーテルエーテルケトン等の芳香族ポリエーテルケトンが好ましい。布状としては、例えば編物、織物、不織布等が挙げられる。これらの中で、網目の形成により通気性の確保が容易な編物又は織物が好ましい。
搬送ベルト11の搬送方向の上流側の上方には、ホッパー14が図示しない連続処理装置10の本体に固定され、ホッパー14の下端部には被処理物を搬送面11a上に吐出量を調整しながら吐出する吐出口15が設けられている。ホッパー14の搬送方向の下流側には、搬送ベルト11上に積載された被処理物の厚み(搬送ベルト11の上面から搬送ベルト11上に積載された被処理物の上面までの高さ)を調整するための厚み調整板16が上下方向に可動可能に連続処理装置10の本体に取り付けられている。
調整板16の搬送方向の下流側には、加熱処理装置17が連続処理装置10の本体に固定されている。加熱処理装置17は、内部に水蒸気を用いた熱媒体により加熱処理するための加熱室17aが設けられている。加熱処理装置17の搬送方向上流側の側面には搬送ベルト11を搬入する入口17bが開口形成されている。加熱処理装置17の搬送方向下流側の側面には搬送ベルト11を搬出する出口17cが開口形成されている。加熱処理装置17は、搬送ベルト11を入口17bから出口17cへ挿通させている。加熱室17aを構成する内壁には、熱媒体噴射ノズル18〜20が固定されている。熱媒体噴射ノズル18〜20は、水蒸気を用いた熱媒体の種類に応じ、加熱室17a外に備え付けられている図示しない熱媒体貯蔵タンク等と接続されている。熱媒体噴射ノズル18〜20はそれぞれ水蒸気を用いた熱媒体を噴射する噴出口18a〜20aが形成されている。熱媒体噴射ノズル18は、搬送ベルト11の下方に2つ設けられ、それぞれ搬送方向の上流及び下流側の方向に噴出口18aを向け、且つ各熱媒体噴射ノズル18の噴出口18aが互いに対向するように配されている。熱媒体噴射ノズル19は、搬送ベルト11の搬送面11aの上方に2つ設けられ、それぞれ搬送方向の上流及び下流側の方向に噴出口19aを向け、且つ各熱媒体噴射ノズル19の噴出口19aが互いに対向するように配されている。熱媒体噴射ノズル20は、加熱室17aの上部に1つ設けられ、噴出口20aが垂直下方の搬送面11aに対向するように配されている。
搬送ベルト11は、加熱処理装置17の搬送方向下流側において駆動ロール13へ向かい、駆動ロール13で下方へ折り返し、搬送面11aが下側に向けられる。駆動ロール13の下方には加熱処理後の処理物を回収するための回収手段21が設けられる。回収手段21は、駆動ロール13の周面を搬送する搬送ベルト11の搬送面11aから処理物が重力落下した際、処理物を受け取る開口部21aを上端に有している。回収手段21の上方に位置し、駆動ロール13から下方へ折り返された搬送ベルト11の搬送面11a上には、連続処理装置10の本体に固定される付着物分離用の剥離装置22が配されている。剥離装置22の形状は、処理物の種類、大きさ等により適宜設定することができる。例えば、ヘラ状、刃物状、刷毛状等を採用することができる。
図1及び図2に示されるように、剥離装置22の帰路方向の下流側には、張力プーリ23,24を介し、吹き付け手段25が設けられている。吹き付け手段25は、連続処理装置10の下部において、蒸気供給管25aを介し、連続処理装置10の本体に固定されている。吹き付け手段25は、図示しない蒸気生成手段と接続される蒸気供給管25a、及び該蒸気供給管25aと接続され、搬送ベルト11の幅方向へ延びる2本の管状の蒸気噴射ノズル25bから構成されている。蒸気供給管25aは、蒸気吐出方向にT字状に分岐し、その両端に蒸気噴射ノズル25bがそれぞれ接続されている。2本の蒸気噴射ノズル25bは、平行に配され、搬送ベルト11の裏面11bと水平になるように配置されている。蒸気噴射ノズル25bの下側に水蒸気を噴射する噴出口25cが複数形成されている。複数の噴出口25cは、搬送ベルト11の幅方向全面に蒸気を噴出するために、蒸気噴射ノズル25bの長手方向において等間隔に形成されている。噴出口25cは、上側に向けられた搬送ベルト11の裏面11bと対向するように垂直下方に向けられている。
吹き付け手段25の帰路方向の下流側には、張力プーリ26を介し、円筒状のドラムドライヤ27,28が連続処理装置10の本体に回動可能に取り付けられている。ドラムドライヤ27,28は、回転する円筒状のドラムの内部に熱媒体、例えば蒸気が投入され、ドラム表面を加熱可能に構成される。ドラムドライヤ27は、帰路方向の上流側に配され、搬送周面が帰路方向へ回動しながら、搬送ベルト11の裏面11bと接するように構成されている。ドラムドライヤ28は、帰路方向の下流側に配され、搬送周面が帰路方向へ回動しながら搬送ベルト11の搬送面11aと接するように構成されている。ドラムドライヤ28を通過した搬送ベルト11は、駆動ロール12に戻る。
上記実施形態の連続処理装置10を用いた連続処理方法について説明する。
まず、ホッパー14の吐出口15から被処理物が搬送方向へ可動している搬送ベルト11の搬送面11aに連続投与され、搬送面11aに被処理物を載せる工程が行われる。搬送面11a上に投与された被処理物は、搬送されながら調整板16の高さ面により厚みが調整される。搬送面11a上に被処理物の厚みは、特に限定されず、被処理物の種類又は大きさ、熱処理効率等の観点から適宜実用上の範囲内において設定される。次に、厚みが調整された被処理物は、加熱処理装置17の入口17bから加熱室17a内に搬入され、加熱処理する工程が行われる。加熱室17a内に被処理物が搬入された後、熱媒体噴射ノズル18〜20の各噴出口18a〜20aからそれぞれ水蒸気を用いた熱媒体が噴射される。この際、被処理物は、搬送ベルト11が稼働している状態で処理してもよく、停止した状態で処理してもよい。また、5つの熱媒体噴射ノズル18〜20の全てから熱媒体を噴射してもよく、加熱室17a内の温度、被処理物の種類又は量等を考慮し、一部は停止してもよい。
熱処理後の処理物は、加熱処理装置17の出口17cから搬出され、搬送方向下流側の回収手段21に送られ、回収工程が行われる。加熱処理された処理物は、駆動ロール13の周面を搬送する搬送ベルト11の搬送面11aから重力落下し、回収手段21の開口部21aより回収される。搬送面11a上に付着している処理物は、剥離装置22により掻き落とされる。
処理物が回収された後、搬送ベルト11は、剥離装置22の帰路方向の下流側の張力プーリ23,24を介し、吹き付け手段25に送られ、洗浄する工程が行われる。駆動ロール13で下方へ折り返された搬送ベルト11は、搬送面11aが下側に向けられてから、張力プーリ23,24を介し、搬送面11aの裏側の裏面11bを上に向けた状態で、洗浄工程に搬送される。洗浄工程において、図示しない蒸気生成手段から蒸気供給管25a及び蒸気噴射ノズル25bへ送られた水蒸気が、噴出口25cより、搬送ベルト11の裏面11bへ噴射される。それにより、搬送面11aの裏面11b側から、搬送面11aに付着した処理物等を洗浄除去する。
洗浄工程に付された搬送ベルト11は、張力プーリ26を介し、円筒状のドラムドライヤ27,28へ送られ、乾燥する工程が行われる。加熱されたドラムドライヤ27の周面に、搬送ベルト11の裏面11bが接することにより、主に裏面11b側が乾燥処理される。次に、加熱されたドラムドライヤ28の周面に、搬送ベルト11の搬送面11aが接することにより、主に搬送面11a側が乾燥処理される。ドラムドライヤ28を通過した搬送ベルト11は、駆動ロール12に戻り、上方へ折り返すことにより、搬送面11aが上側に向けられる。搬送ベルト11は、再び被処理物を積載し、連続した処理が行われる。
上記実施形態の連続処理装置10の作用について説明する。
本実施形態の連続処理装置10は、搬送ベルト11を再生処理するために、搬送面11aを下方へ向けた状態で、搬送面の裏面11b側より、水蒸気を吹き付ける吹き付け手段25を設けた。例えば、洗浄工程において洗浄液を無端ベルトに吹き付けた場合、粉末が洗浄液とともにベルト内部に入り込み、洗浄不良を起こす場合があった。本実施形態では、搬送面11aに付着した処理物の残渣は、裏面11b側からの水蒸気の噴出力により、又は重力により下方へ落とされる。したがって、特に粉末状又は粒状の被処理物を使用した場合、洗浄の際、通気性を有する合成樹脂製の搬送ベルト11の内部に処理物が侵入するおそれが少なく、効率的に処理物の残渣を除去することができる。
本実施形態の連続処理装置10は、搬送ベルト11を再生処理するために、洗浄後、周面を加熱できるドラムドライヤ27,28を設けた。例えば、乾燥工程においてエアブローによる乾燥処理を行った場合、通気性を有する合成樹脂製の無端ベルトを十分に乾燥させることがでないという問題があった。本実施形態では、ドラムドライヤの周面において、直接熱を通気性を有する合成樹脂製の搬送ベルト11に伝えることにより、乾燥時間の短縮を図り、乾燥処理を効率的に行うことができる。
本実施形態の連続処理装置10によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の連続処理装置10は、搬送ベルト11を再生処理するために、搬送面11aを下方へ向けた状態で、搬送面の裏面11bより、吹き付け手段25により水蒸気を吹き付けた後、ドラムドライヤ27,28により搬送ベルト11を乾燥処理した。したがって、通気性を有する合成樹脂製の搬送ベルト11を連続して再生処理することが可能となり、搬送ベルト11を連続使用することができる。
(2)特に、洗浄工程において、蒸気を搬送ベルト11の裏面11bから水蒸気を吹き付けることにより洗浄を行った。したがって、特に粉末状又は粒状の被処理物を使用した場合、洗浄の際、通気性を有する合成樹脂製の搬送ベルト11の内部に処理物が侵入するおそれが少なく、効率的に処理物の残渣を除去することができる。
また、剥離装置22では除去しきれない水滴の表面張力を伴って搬送面11aに付着した処理物の残渣であっても、吹き付け手段25からの蒸気の噴出力により、より確実に処理物の残渣を除去することができる。
(3)本実施形態の連続処理装置10は、通気性を有する合成樹脂製の搬送ベルト11を用い、水蒸気を用いた熱媒体により加熱処理を行った。したがって、特に搬送ベルト11の下方に配置されている熱媒体噴射ノズル18からの熱媒体により、被処理物の上面のみならず、下面に対しても熱媒体を十分に接触させることができる。
(4)特に、乾燥工程において、ドラムドライヤ27,28を使用した。したがって、例えばエアブロー等によって乾燥処理に比べ、乾燥処理時間の短縮化を図ることができ、乾燥処理を効率的に行うことができる。
(5)本実施形態の連続処理装置10において、通気性を有する合成樹脂製の搬送ベルト11が用いられる。したがって、金属製、例えば金網状のベルトと比べて細かい網目のベルトを製造することができ、例えば粉末状又は粒状の被処理物を通過・落下させることなく搬送することができる。その一方、搬送される被処理物に対し、上面のみならず、裏側の面も含め、全面に水蒸気を用いた熱媒体を吹き付けて加熱処理することができる。
(6)本実施形態の搬送ベルト11として、通気性を有する布状のエンジニアリングプラスチックが用いられる。したがって、耐熱性を有するため、被処理物の水蒸気を用いた熱媒体により加熱処理温度を上昇させることが可能となり、また、搬送ベルト11の乾燥工程においても、乾燥温度を高めることが可能となる。
(7)本実施形態の搬送ベルト11として、好ましくはポリエーテルエーテルケトン等の芳香族ポリエーテルケトンが用いられる。したがって、耐熱性及び耐久性に優れるため、加熱処理工程及び蒸気を用いた洗浄工程を有する本実施形態の連続処理装置10において好適に使用することができる。
また、搬送ベルト11に被処理物が付着しにくく、洗浄時における洗浄性に優れるため、ベルトの衛生状態を維持することができる。また、乾燥工程における乾燥性に優れるため、短時間で乾燥処理することができ、また、乾燥性の被処理物の連続処理に好ましく適用することができる。
(8)本実施形態の連続処理装置10において、搬送ベルト11の裏面11bと接するドラムドライヤ27及び搬送ベルト11の搬送面11a(表面)と接するドラムドライヤ28をそれぞれ設けた。したがって、搬送ベルト11をより効率的に乾燥させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の連続処理装置10が適用される被処理物の種類は特に限定されない。例えば、所定の粒子径からなる粉末状又は粒状の食品、医薬品、化粧品、化成品、又はそれらの原料等が挙げられる。食品又はその原料としては、例えば茎葉体、藻類、菌類、薬味種子、香辛料、穀物粉、各種調味料、各種インスタント食品の原料等が挙げられる。茎葉体としては、例えば茶、葉茎菜類等が挙げられる。藻類としては、例えば海苔、コンブ、ワカメ等の海藻類が挙げられる。菌類としては、例えばシイタケ、マッシュルーム、エノキタケ、シメジ等のきのこ類が挙げられる。薬味種子としては、例えばゴマ、クルミ、ピーナッツ等が挙げられる。香辛料としては、例えばコショウ、山椒、七味唐辛子又はその材料等が挙げられる。
・上記実施形態の連続処理装置10が適用される被処理物の形態及び大きさは、特に限定されないが、通気性を有する合成樹脂製の搬送ベルト上での加熱処理に適した粉末状又は粒状の被処理物を含む被処理物が好ましい。具体的には、レーザ回折・散乱式粒子径分布測定装置により計測される平均粒子径が好ましくは50μm〜5mm、より好ましくは100μm〜3mm、さらに好ましくは200μm〜2mm程度の大きさの範囲内であれば適宜採用することができる。尚、粉末状又は粒状には、例えば造粒した顆粒状、粉砕したもの、微細化したもの等を含むものとする。
・搬送ベルト11の通気性は、ベルトの厚み及び耐久性等の観点から適宜設定することができ、好ましくは10cm/cm・sec以上、より好ましくは100cm/cm・sec以上である。なお、ベルトの通気性は、JIS L1096の「一般織物試験方法」に基づき、フラジール形通気性試験機を用いて、通過する空気量(cm/cm・sec)により求めることができる。
・搬送ベルト11は、通気性を有する構成であれば、所定の布状以外の構成であってもよい。例えば、所定内径を有する複数の孔が設けられたフィルム、シート等が挙げられる。
・上記実施形態の連続処理装置10が適用される被処理物の水分含有量は、特に限定されない。連続処理装置10の搬送ベルト11は、洗浄処理後、乾燥工程に付されるため、乾燥状態の被処理物に好ましく適用することができる。被処理物の水分含有量は、特に限定されないが、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下の乾燥性の高い粉末状又は粒状の茎葉体等の被処理物が挙げられる。
・上記実施形態の連続処理装置10において、駆動ローラ又はテンションプーリの数は特に限定されない。ただし、加熱室17a内において、熱媒体の拡散、熱媒体の搬送ベルト11の透過等を妨げないように、搬送ベルト11の下面に各種ローラを配しない方が好ましい。
・上記実施形態の連続処理装置10において、水蒸気を用いた熱媒体の種類としては特に限定されず、例えば、飽和水蒸気、高圧水蒸気、過熱水蒸気、過熱水蒸気中に微細水滴を分散させた分散体等が挙げられる。過熱水蒸気を用いた処理方法は、ボイラーから発生させた高圧水蒸気を更に加熱して例えば140℃以上に高温化した過熱水蒸気を加熱室内に噴射して被処理物を加熱する方法である。過熱水蒸気中に微細水滴を分散させた分散体は、好ましくは110〜140℃、より好ましくは115〜120℃の水蒸気で満たされた常圧の加熱室内に100℃以上に加熱された微細水滴を噴射し、水蒸気と微細水滴が混在した気液二相加熱媒体を示す。また、水蒸気を用いた熱媒体は、水蒸気が含まれていればよく、水蒸気以外の熱媒体が含まれることを妨げるものではない。
・上記実施形態の加熱処理装置及びそれに用いる熱媒体噴射ノズルは、水蒸気を用いた熱媒体の種類により適宜設計変更してもよい。
・上記実施形態の連続処理装置10において、加熱処理の目的としては特に限定されず、例えば調理、殺菌、乾燥、焼成、解凍等を目的としたものが挙げられる。
・吹き付け手段25の数は、処理物の種類、大きさ等を考慮し、1又は2以上設置すればよい。また、その形状及び配置位置は、洗浄効率等を考慮し、適宜調節することができる。
・ドラムドライヤ27,28の周面を加熱するための手段は特に限定されず、蒸気以外に電熱、熱水等により加熱してもよい。また、その表面温度は、水分を効率的に蒸発できる温度、例えば110℃から、搬送ベルトの耐熱性が得られる温度、例えば170℃の範囲内で適宜設定することができる。
また、ドラムドライヤの数は、1以上であれば特に限定されない。1個のドラムドライヤにより、搬送ベルト11の両面が乾燥されるように処理してもよい。また、ドラムドライヤは、搬送ベルト11の乾燥効率の観点から3つ以上配置してもよい。また、ドラムドライヤの内径を調整することにより、又は張力プーリの位置を調整することにより、搬送ベルト11とドラムドライヤ周面との接触距離又は接触時間を適宜調整してもよい。また、2つの円筒状のドラムドライヤで搬送ベルト11を挟み込み、表面と裏面を同時に乾燥処理してもよい。
・上記実施形態の連続処理装置10の正面から見た左右方向の幅は、特に限定されず、処理物の種類、大きさ等により適宜決定することができる。
・被処理物の搬送面11a上への投入手段は、特に限定されず、ホッパー以外に、例えばスクリューフィーダ、エアフィーダ、振動フィーダ等の公知の投入手段を適宜採用することができる。それらは、各搬送動力源により、搬出量を調節することができる。また、連続処理装置10とは異なる別の工程の搬送手段の一端であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(a)前記水蒸気を用いた熱媒体は、過熱水蒸気中に微細水滴を分散させた分散媒体である前記連続処理装置。従って、この(a)に記載の発明によれば、特に粉末状又は粒状の被処理物を、水分の付着抑制しながら効率的に加熱処理することができ、湿熱殺菌効果も得られる。
10…連続処理装置、11…搬送ベルト、11a…搬送面、11b…裏面、17…加熱処理装置、21…回収手段、25…吹き付け手段、27,28…ドラムドライヤ。

Claims (5)

  1. 被処理物を載せる搬送面を有し、通気性を有する布状の合成樹脂製の搬送ベルト、
    前記搬送面に被処理物を載せた状態で、水蒸気を用いた熱媒体により加熱処理するための加熱処理装置、
    加熱処理後の処理物を回収するための回収手段、
    処理物を回収した後、搬送面を下方へ向けた状態で、搬送面の裏面より、水蒸気を吹き付ける吹き付け手段、及び
    前記水蒸気を吹き付けた後、搬送ベルトを乾燥させるためのドラムドライヤを有することを特徴とする連続処理装置。
  2. 前記搬送ベルトは、エンジニアリングプラスチックであることを特徴とする請求項1に記載の連続処理装置。
  3. 前記被処理物は、粉末状又は粒状の茎葉体、藻類、及び菌類から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の連続処理装置。
  4. 前記ドラムドライヤは、前記搬送ベルトの搬送面及びその裏面の両方にそれぞれ接するように設けられている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の連続処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の連続処理装置を用いた連続処理方法において、
    通気性を有する布状の合成樹脂製の搬送ベルトの搬送面に、被処理物を載せる工程、
    前記搬送面に被処理物を載せた状態で、水蒸気を用いた熱媒体により加熱処理する工程、
    加熱処理後の処理物を回収する回収工程、
    処理物を回収した後、搬送面を下方へ向けた状態で、該搬送面の裏面より、水蒸気を吹き付け、洗浄する工程、及び
    ドラムドライヤの表面に搬送面を接触させて乾燥する工程、を含むことを特徴とする連続処理方法。
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