JP6628912B1 - 情報生成装置、情報提示システム、および、情報生成プログラム - Google Patents

情報生成装置、情報提示システム、および、情報生成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】投資商品の売買データに関する評価を提供する。【解決手段】投資商品の売買に関する情報を生成するサーバ(3)は、投資商品の売買データを取得し、取得した売買データから基礎データを取得し、取得した基礎データから売買損益および含み損益に関する評価指標を算出し、算出した評価指標から総合損益に関する評価指標を取得し、取得した評価指標を示す情報を生成するアドバイス生成部(321)を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、情報生成装置、情報提示システム、および、情報生成プログラムに関する。
従来、個人投資家にアドバイスするシステムが知られている。例えば、特許文献1には、会員へのインターネット・サイト経由での金融投資管理、ポートフォリオ管理、教育的かつ分析的なツールに関して開示されている。
特表2003−531444号公報(2003年10月21日公表、2001年10月25日国際公開)
静的なポートフォリオや銘柄を評価診断するツールは存在するが、現在のところ、投資家の売買データを取得し、その投資家の売買データを元にして動的に変化していく売買データを評価診断し他と比較、アドバイスするツールが存在しない。
売買が投資家格差の要因にも関わらず、それを評価、診断、比較、アドバイスするサービスがないのが現状である。
なお、かつて、証券会社の営業マンは、無料のサービスとして、個人投資家の売買データを基にして、他の顧客と対比させながら、現状を把握し、改善する提案等を行ってきた。それに対して、昨今は、インターネットによる証券取引の普及により、売買データを有する証券会社からの提案、診断、他者との比較等の機能が特にネット証券において失われた結果、上記の問題がさらに顕著になったと思われる。
正しい売買が出来ているのかどうか、比較や現状把握ができず、アドバイス機能も失われた結果、個人投資家の投資格差が広がり、投機的な売買も助長されている。投資の方向にも向かない現状がある。投資家は、どのような売買を行っていけばよいのかが分からなくなっており、混乱を来している。
本発明の一態様は、投資商品の売買データに関する評価を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報生成装置は、投資商品の売買に関する情報を生成する情報生成装置であって、投資商品の売買データを取得し、取得した売買データから基礎データを取得し、取得した基礎データから売買損益および含み損益に関する評価指標を算出し、算出した評価指標から総合損益に関する評価指標を取得し、取得した評価指標を示す情報を生成する情報生成部を備えている。
上記の構成によれば、投資商品の売買データに関する評価を提供することができる。特に、売買損益および含み損益を合計した総合損益に関する評価を提供することができる。
また、本発明の一態様に係る情報生成装置において、上記情報生成部は、上記含み損益に関する評価指標として、上記基礎データから売買損益を含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。
上記の構成によれば、売買損益を加味した、総合損益に関する評価を提供することができる。特に、簡易な評価を提供することができる。
また、本発明の一態様に係る情報生成装置において、上記情報生成部は、上記含み損益に関する評価指標として、上記基礎データから売買損益と、勝ち利益率または負け損失率とを含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。
上記の構成によれば、売買損益と、勝ち利益率または負け損失率とを加味した、総合損益に関する評価を提供することができる。
また、本発明の一態様に係る情報生成装置において、上記情報生成部は、上記含み損益に関する評価指標として、上記基礎データから売買損益と、勝ち利益率または負け損失率と、現金比率とを含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。
上記の構成によれば、売買損益と、勝ち利益率または負け損失率と、現金比率とを加味した、総合損益に関する評価を提供することができる。
また、本発明の一態様に係る情報生成装置において、上記情報生成部は、上記含み損益に関する評価指標として、上記基礎データから売買損益と、勝ち利益率または負け損失率と、現金比率と、購入勝ちウェイトとを含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。
上記の構成によれば、売買損益と、勝ち利益率または負け損失率と、現金比率と、購入勝ちウェイトとを加味した、総合損益に関する評価を提供することができる。
また、本発明の一態様に係る情報生成装置において、上記情報生成部は、上記含み損益に関する評価指標として、上記基礎データから売買損益と、勝ち利益率または負け損失率と、現金比率と、購入勝ちウェイトと、元本とを含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。
上記の構成によれば、売買損益と、勝ち利益率または負け損失率と、現金比率と、購入勝ちウェイトと、元本とを加味した、総合損益に関する評価を提供することができる。
また、本発明の一態様に係る情報生成装置において、上記情報生成部は、上記含み損益に関する複数の評価指標のうち、評価の低い指標を示す情報を優先して生成してもよい。
上記の構成によれば、評価の低い指標を示す情報を優先して生成するので、ユーザは、問題の大きい指標に着目して効率的に総合損益を改善することができる。
また、本発明の一態様に係る情報生成装置において、上記情報生成部は、上記総合損益または上記含み損益に関する評価指標を用いて、診断、ランキング、比較、または、アドバイスを示す情報を生成してもよい。
上記の構成によれば、総合損益または含み損益に関する評価指標を用いて、ユーザに有意義な情報を提供することができる。
また、本発明の一態様に係る情報生成装置において、上記情報生成部は、上記基礎データから購入代金と、商品評価金額と、ベンチマーク評価金額とを算出し、当該購入代金と、当該商品評価金額と、当該ベンチマーク評価金額とを比較して、その比較結果に応じた、資産状況に関する診断、または、アドバイスを示す情報を生成してもよい。
上記の構成によれば、投資商品の評価金額の騰落だけでなく、投資商品と、ベンチマークとの評価金額の比較も加味した、資産状況に関する診断、または、アドバイスを提供することができる。
また、本発明の一態様に係る情報生成装置において、上記情報生成部は、上記売買データから未反対売買データを取得し、当該未反対売買データを、保有されている投資商品の現値、買値、騰落率、および、ベンチマークの騰落率に応じたパターンに分類し、当該パターンごとの購入代金または商品評価金額を当該未反対売買データから算出し、当該パターンごとの購入代金または商品評価金額の比率に応じた、資産状況に関する診断、または、アドバイスを示す情報を生成してもよい。
上記の構成によれば、保有商品の現値、買値、騰落率、および、ベンチマークの騰落率に応じたパターンごとの金額比率を加味した、資産状況に関する診断、または、アドバイスを提供することができる。
本発明の一態様に係る情報生成装置は、過去における投資商品の仮想売買に関する情報を生成する情報生成装置であって、上記仮想売買の開始時期、ならびに、当該開始時期において仮定した上記投資商品および現金の保有状況を含む初期条件を取得し、当該初期条件を用いて、上記開始時期以降に発生したイベントの日付、ならびに、上記投資商品の売買に関する設問および選択肢を含む、2以上の設問画面を順次生成する情報生成部を備えている。
上記の構成によれば、ユーザは、過去における投資商品の売買に関する設問を受けて、選択肢から1つを選ぶことにより、過去における投資商品の売買を仮想的に体験することができる。
また、本発明の一態様に係る情報生成装置において、上記設問画面には、上記イベントがさらに含まれてもよい。
上記の構成によれば、ユーザは過去に発生したイベントを確認できるので、ユーザに投資商品の売買に関する判断材料を提供することができる。
また、本発明の一態様に係る情報生成装置において、上記設問画面には、上記イベントの日付における上記投資商品および現金を含む保有資産の評価金額がさらに含まれてもよい。
上記の構成によれば、過去における投資商品の仮想売買データに関する評価を提供することができる。
また、本発明の一態様に係る情報生成装置において、上記情報生成部は、最初の上記イベントの日付における、各投資商品の評価金額を100とし、2回目以降の上記イベントの日付における、各投資商品の評価金額を100に対する指数で算出してもよい。
上記の構成によれば、最初のイベントの日付において各投資商品の評価金額を100に揃えて、2回目以降の上記イベントの日付において評価金額を100に対する指数で算出するので、ユーザは、各投資商品の評価金額の推移状況と、その比較結果とを直観的に把握することができる。
また、本発明の一態様に係る情報生成システムは、上記情報生成装置と、端末装置と、を含む情報提示システムであって、上記端末装置が、上記情報生成部が生成した情報をユーザに提示する。
上記の構成によれば、投資商品の売買データに関する評価を提供することができる。
本発明の一態様によれば、投資商品の売買データに関する評価を提供することができる。
本発明の実施形態1に係るアドバイス提示システムのハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る端末およびサーバの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係るアドバイス提示システムの処理概要を示す図である。 (a)は本発明の実施形態1に係る投資商品の売買データの例を示す図であり、(b)は本発明の実施形態1に係る売買データの評価指標の例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る元本回転期間による診断処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る勝ち収益率による診断処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る負け損失率による診断処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る売買損益による診断処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る売買パターンの分類処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る保有銘柄の騰落率による診断処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る元本増減率によるランキング処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る総合損益分析の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る詳細度に応じた、総合損益、売買損益、および、含み損益の評価数値の例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る保有商品の評価指標の例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る保有商品のパターンの例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る株式投資シミュレーションの初期画面の例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る株式投資シミュレーションの設問画面の例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る株式投資シミュレーションにおける株価の推移を示す図である。 本発明の実施形態2に係る株式投資シミュレーションにおける各設問の分岐ごとの評価額の推移を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、詳細に説明する。なお、以下に示す診断結果、アドバイス等の内容は、一例を示すものであって、本発明を限定するものではない。
(アドバイス提示システム1)
本実施形態に係るアドバイス提示システム(情報提示システム)1について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るアドバイス提示システム1のハードウェア構成を示す図である。図1に示すように、アドバイス提示システム1は、端末(端末装置)2と、サーバ(情報生成装置)3とを含む。端末2と、サーバ3とは、ネットワーク4を介して通信可能に構成される。
端末2は、ユーザの操作、記録媒体からの読み出し等により売買データを取得し、売買データに応じたアドバイスを表示するものであり、例えば、PC、タブレット端末、スマートフォンなどである。サーバ3は、投資商品の売買に関するアドバイスを生成するものである。ネットワーク4は、インターネットを含むネットワークである。なお、投資商品には、株(日本株、海外株を含む)、投資信託、上場投資信託(ETF)、外国為替証拠金取引(FX)などが含まれる。
図2は、本実施形態に係る端末2およびサーバ3の構成を示すブロック図である。
(端末2)
図2に示すように、端末2は、通信部21、制御部22、表示部23、および、操作受付部24を備えている。通信部21は、サーバ3と通信を行う部分である。制御部22は、端末2全体を制御するものであり、例えば、1または複数のプロセッサなどである。表示部23は、制御部22の指示によりデータを表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイなどである。操作受付部24は、ユーザの操作を受け付けるものであり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等である。
(サーバ3)
図2に示すように、サーバ3は、通信部31、制御部32、及び、記憶部33を備えている。通信部31は、端末2と通信を行う部分である。制御部32は、サーバ3全体を制御するものであり、例えば、1または複数のプロセッサなどである。記憶部33は、制御部22の指示によりデータを記憶するものであり、例えば、ハードディスク装置、フラッシュメモリなどである。
制御部32は、アドバイス生成部(情報生成部)321を備えている。アドバイス生成部321は、投資商品の売買データを取得し、取得した売買データから基礎データを取得し、取得した基礎データを参照して評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成する。次に、アドバイス生成部321は、評価指標を参照して診断を行い、当該診断の結果を示す情報を生成する。そして、アドバイス生成部321は、診断の結果に応じたアドバイスを示す情報を生成する。
ここでいう評価とは、売買データから各指標を算出して評価することを指し、診断とは、それらの指標を基にしてどういう売買を行ってきたのかを診断することを指し、アドバイスとは、評価結果および診断結果を基にしてアドバイスすることを指す。ただし、評価、診断、アドバイスというプロセスは必須ではなく、別々に提供してもよい。
また、アドバイス生成部321は、売買データから損益合計を取得し、上記損益合計を参照して評価指標を算出して、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。次に、アドバイス生成部321は、売買データから売買損益合計および含み損益合計を取得し、売買損益合計および含み損益合計を参照して評価指標を算出して、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。そして、アドバイス生成部321は、売買データから勝ち利益合計、負け損失合計および含み損益合計を取得し、勝ち利益合計、負け損失合計および含み損益合計を参照して評価指標を算出して、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。
さらに、アドバイス生成部321は、売買データから売買済みデータを取得し、売買済みデータを、買値、売値、および、売却後の時価に応じたパターンに分類し、パターンごとの損益合計を算出し、パターンごとの損益合計を参照して評価指標を算出して、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。売却後の時価は、売却後一定期間後の時価を示すものであり、例えば、売却後3ヶ月後の時価、1年後の時価、評価時の時価などを含む。なお、端末2は、アドバイス生成部321が生成した情報をユーザに提示する。
また、アドバイス生成部321は、売買データを参照して評価指標を算出し、算出した評価指標を参照して投資家の比較およびランキングを行い、当該投資家の比較およびランキングを示す情報を評価指標として生成してもよい。ここでいう比較とは、当該投資家の評価指標と、他投資家の評価指標、評価指標の平均値等とを比較することを指す。
(アドバイス提示システム1の処理概要)
図3は、本実施形態に係るアドバイス提示システム1の処理概要を示す図である。図3を参照して、アドバイス提示システム1の処理概要を説明する。
(ステップS301)
端末2において、制御部22は、操作受付部24等から投資商品の売買データを取得し、通信部21により当該売買データをサーバ3に送信する。売買データの詳細は、別途説明する。
(ステップS302)
サーバ3において、制御部32は、通信部31により端末2から売買データを受信する。アドバイス生成部321は、売買データから評価指標を算出する。制御部32は、通信部31により、算出した評価指標を評価結果として端末2に送信する。評価指標の詳細は、別途説明する。
(ステップS303)
端末2において、制御部22は、通信部21によりサーバ3から評価結果を受信し、当該評価結果を表示部23に表示させる。
(ステップS304)
サーバ3において、アドバイス生成部321は、ステップS302で算出した評価指標から、ユーザの売買の傾向を診断する。制御部32は、通信部31により、診断した売買の傾向を診断結果として端末2に送信する。
(ステップS305)
端末2において、制御部22は、通信部21によりサーバ3から診断結果を受信し、当該診断結果を表示部23に表示させる。
(ステップS306)
サーバ3において、アドバイス生成部321は、ステップS302で算出した評価指標から、投資家の比較およびランキングを行う。制御部32は、通信部31により、当該投資家の比較データおよびランキングデータを端末2に送信する。
(ステップS307)
端末2において、制御部22は、通信部21によりサーバ3から投資家の比較データおよびランキングデータを受信し、当該投資家の比較およびランキングを表示部23に表示させる。
(ステップS308)
サーバ3において、アドバイス生成部321は、投資商品の売買データ、評価指標、ユーザの売買の傾向、投資家の比較データ、ランキングデータ等を参照して、投資商品の売買に関するアドバイスを生成する。制御部32は、通信部31により、生成したアドバイスを端末2に送信する。
(ステップS309)
端末2において、制御部22は、通信部21によりサーバ3から投資商品の売買に関するアドバイスを受信し、当該アドバイスを表示部23に表示させる。
なお、サーバ3において、評価対象となる売買データを参照して行われる、評価指標の算出、DBへの格納、および、診断データの作成、DBへの格納は、例えば、バッチ処理により実行される。DBは、例えば、サーバ3の記憶部33に設定される。
(売買データの例)
図4(a)は、本実施形態に係る投資商品の売買データの例を示す図である。以下、投資商品として株を例に、説明する。図4(a)に示すように、売買データは、銘柄コード、購入株数、購入日、および、買値を含んでいる。売却済みデータは、さらに売却日、および、売値も含んでいる。また、売りから入る場合(例えば、信用取引等を行う場合)の売買データは、銘柄コード、売却株数、売却日、および、売値を含んでいる。買い戻し済みデータは、さらに買い戻し日、および、買い戻し値を含んでいる。
銘柄コードは、売買対象の株の銘柄を特定するコードである。購入株数は、ユーザが購入した株数である。購入日は、ユーザが株を購入した日付である。買値は、ユーザが株を購入したときの株価である。売却日は、ユーザが株を売却した日付である。売値は、ユーザが株を売却したときの株価である。
(評価指標の例)
図4(b)は、本実施形態に係る売買データの評価指標の例を示す図である。以下、投資商品として株を例に、説明する。図4(b)に示すように、評価指標は、複数の評価軸で算出される。評価指標は、例えば、回転力、勝ち収益率、負け損失率、売買損益、保有銘柄の騰落率、元本増減率等が一例となる。
後述する基本数値は、元本、経過期間、売買回数等の売買データから得られる数値を指す。評価指標は、それらの基本数値等から算出される指標を指す。評価軸は、売買データを評価していくための切り口を指し、単独または複数の評価指標からなる。
評価軸の一例を挙げると、回転力は、ユーザがどの程度のペースで元本を回転させているのか、換言すれば、ユーザがどの程度の頻度で銘柄を入れ替えているのかを示す評価軸の一例である。回転力に関する指標には、平均保有期間、元本回転回数、元本回転期間、平均売買期間差等がある。回転力指標は、どのくらいの頻度で売買しているかを評価、比較、診断し、アドバイスするための指標である。
平均保有期間は、売買銘柄の保有期間の平均値である。元本回転回数は、所定期間において元本の回転回数を示す指標であり、「所定期間における売買代金÷元本」により算出される。元本回転期間は、元本が1回転する期間の平均値であり、「所定期間の日数÷元本回転回数」により算出される。平均売買期間差は、「勝ちの場合の平均売買期間−負けの場合の平均売買期間」により算出される。
評価軸の一例である勝ち収益率は、勝ちの場合の収益率を示す評価軸の一例であり、売買済みデータを分類した勝ちデータから、「勝ち1回あたりの利益額÷勝ち1回あたりの売買代金」により算出される。勝ち1回あたりの利益額は、「利益額の合計÷勝ちの回数」により算出される。勝ち1回あたりの売買代金は、「勝ちの場合の売買代金の合計÷勝ちの回数」により算出される。勝ち収益率は、勝ちパターンを評価、比較、診断し、さらに勝てる方法をアドバイスするための評価軸の一例である。
評価軸の一例である負け損失率は、負けの場合の損失率を示す評価軸の一例であり、売買済みデータを分類した負けデータから、「負け1回あたりの損失額÷負け1回あたりの売買代金」により算出される。負け1回あたりの損失額は、「損失額の合計÷負けの回数」により算出される。負け1回あたりの売買代金は、「負けの場合の売買代金の合計÷負けの回数」により算出される。負け損失率は、負けパターンを評価、比較、診断し、負けを現状より小さくする方法をアドバイスするための評価軸の一例である。
評価軸の一例である売買損益は、所定期間における売買済商品による損益の全体を示す評価軸の一例であり、
「売買損益=
勝率×勝った場合の売買代金×勝ち収益率/勝ち回数
×元本×(経過日数÷元本の回転日数)/1回当たりの売買代金
+(1−勝率)×負けた場合の売買代金×負け損失率/負け回数
×元本×(経過日数÷元本の回転日数)/1回当たりの売買代金」により算出される。
売買損益は、勝ちも負けも含めた売買済みデータの評価軸であり、売買のどこに問題点があり、どこが良いのかを評価する軸の一例である。売買損益は、問題点を抽出し、評価、比較、診断を行い、さらに売買を上達させていく方法をアドバイスするための評価軸の一例である。なお、損益合計は、「総合損益=売買損益+含み損益」により算出される。
評価軸の一例である保有銘柄の騰落率は、「保有銘柄全体の損益額÷保有金額」により算出される評価軸の一例である。保有銘柄全体の損益額は、保有銘柄の「(現値−買値)×購入株数」の合計値である。保有金額は、保有銘柄の「買値×購入株数」の合計値である。保有銘柄の騰落率は、まだ売却をしていない買い保有中のデータを評価、比較、診断、分析する評価軸の一例であり、株を購入した後、売却せずに保有し続けている状態に関してアドバイスするための評価軸の一例である。
評価軸の一例である元本増減率は、「総合損益÷元本」、「(売買損益+保有銘柄全体の損益額)÷元本÷経過期間(年)」により算出される。元本増減率は、売買状況、および、保有状況を併せて、総合的な評価を行い、評価、比較、診断、アドバイスするための評価軸の一例である。
(診断処理の詳細)
図5〜図11は、本実施形態に係るサーバ3におけるアドバイス生成部321の診断処理を示すフローチャートである。図5は、元本回転期間による診断処理を示す。
(ステップS501)
アドバイス生成部321は、元本回転期間が1週間以内か否かを判定する。元本回転期間が1週間以内である場合(ステップS501のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS502の処理を実行する。元本回転期間が1週間よりも長い場合(ステップS501のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS503の処理を実行する。
(ステップS502)
アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、
・ユーザの売買傾向に関する情報
・ユーザの売買傾向の理由に関する情報
・ユーザの売買傾向に関する社会的側面に関する情報
・ユーザの売買傾向を改善するための情報
を含む診断結果を生成する(ステップS504、S506、S507も同様)。
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、回転力という評価軸においては、例えば、下記のような評価、比較、診断、アドバイスを行う。すなわち、「デイトレ、スキャルピングに近い頻繁な売買を行っている。1週間以内に元本が1回転するため、銘柄は頻繁に入れ替わる。テクニカル重視、勝率重視の傾向があり、勝ちも負けも売買1回あたりの収益率は通常低い傾向になる。勝ち収益率等、他の指標を見ていくことが重要になる。改善提案としては、平均売買期間差がマイナス又は0に近い場合には、勝ちの平均売買期間を延ばしてみることを勧める。」との比較、診断を行う。
(ステップS503)
アドバイス生成部321は、元本回転期間が1週間よりも長く、かつ、1ヶ月以内か否かを判定する。元本回転期間が1週間よりも長く、かつ、1ヶ月以内である場合(ステップS503のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS504の処理を実行する。元本回転期間が1ヶ月よりも長い場合(ステップS503のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS505の処理を実行する。
(ステップS504)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「1ヶ月以内に1回転するため、1年で見ると、10回以上は銘柄が入れ替わっている。スイングトレードの部類に入るが、幅広い概念のため、平均売買期間や一回あたりの売買代金がどの程度かによって更に細分化されてくる。ただ、一般的には、テクニカル重視、材料株主体で、動いている銘柄を売買していくスタイルとなる。このタイプで資産を増やすためには、勝率、勝ち収益率と負け損失率との差がまず重要となる。勝ち収益率、負け損失率、総合収益率等の評価軸を参照のこと。」との比較、診断を行う。
(ステップS505)
アドバイス生成部321は、元本回転期間が1ヶ月よりも長く、かつ、6ヶ月以内か否かを判定する。元本回転期間が1週間よりも長く、かつ、1ヶ月以内である場合(ステップS505のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS506の処理を実行する。元本回転期間が6ヶ月よりも長い場合(ステップS505のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS507の処理を実行する。
(ステップS506)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、『1年に数回、銘柄が入れ替わっていくような売買頻度である。「勝ちの場合の平均売買期間−負けの場合の平均売買期間」が大きいプラスであれば、資産形成ができている可能性は高いといえる。当然、他の評価軸との兼ね合いで決まるが、売買頻度に関しては、ゆとりある頻度で行うことができ、様々な変化にも対応が可能なレベルである。テクニカル、ファンダメンタルズ、のみならず、市場動向や世界情勢の急激な変化にも対応が可能である。この売買傾向の場合、最も重要なのは、勝ち収益率と負け損失率との差分であり、差分が大きければ大きいほど、よい運用ができている。』との比較、診断を行う。
(ステップS507)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「平均保有期間、元本回転期間が共に半年を越える場合、保有銘柄の状況によって売買傾向が大きく変わる。保有銘柄が含み損を抱えたケースが数多く存在するケースがよくあるからである。いわゆる損切りができないで、だめな銘柄ばかりを抱えてしまうケース、すなわち、塩漬けの状態である。かつて、銀行も不良債権を数多く抱え、ずるずると深みにはまってしまったが、家計の不良債権(不良資産)が塩漬け株の存在である。この原因は、売買をしなさ過ぎることから生まれやすく、この売買傾向に含まれるケースは多い。他の評価軸と合わせてみることで、このケースに当てはまるか否かが決まる。特に、重要な評価軸は、売買損益の診断、保有状況分析となる。売買アドバイスとしては、上記に当てはまる場合には、保有銘柄を少しずつでも整理しながら、売買して活性化していくこと。」との比較、診断を行う。
図6は、本実施形態に係るサーバ3におけるアドバイス生成部321の、勝ち収益率による診断処理を示すフローチャートである。
(ステップS601)
アドバイス生成部321は、勝ち収益率が5%未満か否かを判定する。勝ち収益率が5%未満である場合(ステップS601のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS602の処理を実行する。勝ち収益率が5%未満でない、すなわち、5%以上である場合(ステップS601のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS603の処理を実行する。
(ステップS602)
アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、
・ユーザの売買傾向に関する情報
・ユーザの売買傾向の理由に関する情報
・ユーザの売買傾向に関する社会的側面に関する情報
・ユーザの売買傾向を改善するための情報
を含む診断結果を生成する(ステップS604、S606、S608、S609も同様)。
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「勝ち収益率が低すぎる。そのため、勝率か回転力でカバーしない限り、資産は減ってしまう。負け損失率の絶対値よりも勝ち収益率が低い場合には、なおさら改善余地が大きいといえる。勝ったときの平均保有期間が1週間以内の場合、少し早すぎるかも知れない。買う銘柄の選択がそもそも悪い可能性がある。パターンの売買分析の指標を参照のこと。」との比較、診断を行う。
(ステップS603)
アドバイス生成部321は、勝ち収益率が5%以上、かつ、10%未満か否かを判定する。勝ち収益率が5%以上、かつ、10%未満である場合(ステップS603のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS604の処理を実行する。勝ち収益率が10%未満でない、すなわち、10%以上である場合(ステップS603のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS605の処理を実行する。
(ステップS604)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「回転率が高く、負け損失率が抑え込めており、勝率が高ければ、資産が増えていく売買になり得る。しかし、上記の条件を満たしていない場合、忙しい割には資産が増えない状況になりがちである。売買は上手い可能性はあるが、銘柄選択に難があるかも知れない。あくまでも他の評価軸と併せてみる必要があるが、なかなか大きな値幅が取れない場合には、そもそもの銘柄選択に間違いがないかを再確認する必要がある。売買損益、売買パターン分析により、そもそも銘柄選択に間違いがないかを確認する必要がある。」との比較、診断を行う。
(ステップS605)
アドバイス生成部321は、勝ち収益率が10%以上、かつ、20%未満か否かを判定する。勝ち収益率が10%以上、かつ、20%未満である場合(ステップS605のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS606の処理を実行する。勝ち収益率が20%未満でない、すなわち、20%以上である場合(ステップS605のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS607の処理を実行する。
(ステップS606)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「勝ち収益率は高く、優秀である。勝率が高く、負け損失率が抑えられている。回転も効いていれば、資産が十分増えていくリズムになる。できれば、勝ち収益率をもう一段上にしていくことで、より資産増加ペースは高まる。勝ったときの平均保有期間をもっと長くできないか。売買損益、売買パターン分析により勝ち銘柄の分析をすることで、更に増加ペースを上げていく方法を考えたい。戦略銘柄を使うことで、より大きな値幅を取れる可能性は高まる。」との比較、診断を行う。
(ステップS607)
アドバイス生成部321は、勝ち収益率が20%以上、かつ、50%未満か否かを判定する。勝ち収益率が20%以上、かつ、50%未満である場合(ステップS607のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS608の処理を実行する。勝ち収益率が50%未満でない、すなわち、50%以上である場合(ステップS607のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS607の処理を実行する。
(ステップS608)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「平均でこれだけの大きな値幅を取れていれば、十分といえる。回転がどれだけ効いているかと、負け損失率、勝率、及び、保有銘柄に損が出ていないかという点に注意する必要がある。上述の点で、欠点があれば、まだまだ改善の余地がある。特に重要なのは回転力である。回転力が低すぎると、本来はもっともっと資産増加ペースが上がる余地が大きい可能性がある。」との比較、診断を行う。
(ステップS609)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「この数字だけ見れば、十分な利益獲得ができている。他の下記の数字も優秀であれば、資産はどんどん増えていくリズムを獲得できている。(1)回転がどれだけ効いているか、(2)負け損失率はどうか、(3)勝率はどうか、(4)保有銘柄に損が出ていないか、という点で問題なければ理想的といえる。もし、上記の4つのどれかに問題があれば、そこから改善していくこと。例えば、保有銘柄が大きな損を抱える銘柄が多く残っている、利益確定はしっかりしている反面、損切りはできないで残ってしまっているので、負けた場合の対処を一日も早く身に付けることが重要といえる。利益確定はゆっくり、損切りは早めに行うこと。」との比較、診断を行う。
図7は、本実施形態に係るサーバ3におけるアドバイス生成部321の、負け損失率による診断処理を示すフローチャートである。
(ステップS701)
アドバイス生成部321は、負け損失率が−5%よりも大きく、かつ、0%以下か否かを判定する。負け損失率が−5%よりも大きく、かつ、0%以下である場合(ステップS701のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS702の処理を実行する。負け損失率が−5%よりも大きくない、すなわち、−5%以下である場合(ステップS701のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS703の処理を実行する。
(ステップS702)
アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、
・ユーザの売買傾向に関する情報
・ユーザの売買傾向の理由に関する情報
・ユーザの売買傾向に関する社会的側面に関する情報
・ユーザの売買傾向を改善するための情報
を含む診断結果を生成する(ステップS704、S705も同様)。
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、『負けの場合の損失率を十分制御できており、優秀な成績である。勝率、勝ち収益率が十分であり、保有状況に問題がなければ、資産が増えていくリズムといえる。ただ一番重要なのは、「勝ち収益率+負け損失率」がどれだけ大きいかである。もし、勝ち収益率が5%、負け損失率が−5%の場合、その差は0である。勝率が5割であれば、売買では損も利益も出ない。忙しいだけの売買となってしまう。一方、勝ち収益率が30%、負け損失率が−5%の場合、その差は25%と十分に大きい。この場合、勝率5割でも十分に資金は増えていくからである。他の指標と合わせてみる必要があるが、負け損失率は優秀といえる。』との比較、診断を行う。
(ステップS703)
アドバイス生成部321は、負け損失率が−10%よりも大きく、かつ、−5%以下か否かを判定する。負け損失率が−10%よりも大きく、かつ、−5%以下の場合(ステップS703のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS704の処理を実行する。負け損失率が−10%よりも大きくない、すなわち、−10%以下である場合(ステップS703のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS705の処理を実行する。
(ステップS704)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「負け損失率が十分抑え込まれており、傷を深めないリスク管理がしっかりできている。保有銘柄に深い傷を負った銘柄が存在しない限り、ロスカットは非常にうまく機能している。この場合、勝ち収益率が負け損失率を大きく上回っていることが最も重要となる。両指標が同じようなレベルであれば、後は勝率次第になってしまう。忙しい割に資産が増えていかないケースであれば、利益確定はゆっくりと損切りは早めに行う必要がある。売買パターン分析で、最初の銘柄選択が間違っていないかを確かめる必要がある。」との比較、診断を行う。
(ステップS705)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「損切りが遅れがちで、傷を深くしている。資産を増やしていくリズムにしていくには、ロスカットを早めに、潔く行い、損失を制御していくことがとても重要である。何故なら、100万円の資産があったとして、20%の損失があった場合、80万円になる。次に、100万円まで戻すには、25%もの利益を生み出さなくてはならない。利益が出れば、利益が利益を呼んでいく好循環になるが、逆に大きな損失を出して資金が減ってしまうと、元本が減り、ますます少ない資金でやらざるを得なくなり、なかなか浮上が難しくなってしまう。できれば、負け損失率は、10%以下に抑えられるようにしていくこと。」との比較、診断を行う。
図8は、本実施形態に係るサーバ3におけるアドバイス生成部321の、売買損益による診断処理を示すフローチャートである。
(ステップS801)
アドバイス生成部321は、売買損益が0%よりも大きく、かつ、10%以下か否かを判定する。売買損益が0%よりも大きく、かつ、10%以下である場合(ステップS801のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS802の処理を実行する。売買損益が0%以下、または、10%よりも大きい場合(ステップS801のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS803の処理を実行する。
(ステップS802)
アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、
・ユーザの売買傾向に関する情報
・ユーザの売買傾向の理由に関する情報
・ユーザの売買傾向に関する社会的側面に関する情報
・ユーザの売買傾向を改善するための情報
を含む診断結果を生成する(ステップS804、S806、S808、S809も同様)。
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「今の低金利の時代において、資金が着実に増えていくようなスタイルを持つことはとても重要といえる。ただ、欲を言えば、まだまだ改善余地はあるといえる。」との比較、診断を行う。
(ステップS803)
アドバイス生成部321は、売買損益が10%よりも大きく、かつ、20%以下か否かを判定する。売買損益が10%よりも大きく、かつ、20%以下である場合(ステップS803のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS804の処理を実行する。売買損益が10%以下、または、20%よりも大きい場合(ステップS803のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS805の処理を実行する。
(ステップS804)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「年率にすると10%よりも大きい利益で回っており、優秀である。ただ、欲を言えば、複利効果が含まれて、10%台ですので、もう一段上を目指せる。改善ポイントは、他の指標を見て、悪いところをよくしていくことが重要となる。勝ち収益率が悪ければ、その改善だし、回転率が悪ければ、回転を少し高めていくこと。」との比較、診断を行う。
(ステップS805)
アドバイス生成部321は、売買損益が20%よりも大きいか否かを判定する。売買損益が20%よりも大きい場合(ステップS805のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS806の処理を実行する。売買損益が20%よりも大きくない場合、すなわち、20%以下の場合(ステップS805のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS807の処理を実行する。
(ステップS806)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「元本が年率20%よりも大きく増えており、十分に資産形成ができている。後は、悪い指標をよくし、よい指標を更によくしていくことで、さらに上を目指していける。売買銘柄に関しては、うまく行っているが、保有銘柄も評価益を多く抱えていれば、正に理想的といえる。」との比較、診断を行う。
(ステップS807)
アドバイス生成部321は、売買損益が−10%よりも大きく、かつ、0%以下か否かを判定する。売買損益が−10%よりも大きく、かつ、0%以下である場合(ステップS807のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS808の処理を実行する。売買損益が−10%以下の場合(ステップS807のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS809の処理を実行する。
(ステップS808)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、『売買に関してはマイナス圏で、一生懸命に売買しても結果がついてこず、面白くない結果である。保有銘柄に問題を抱えていると、なおさらである。どこを改善していけばよいのかの改善ポイントをまず探すことが重要である。売買に問題があるのか、また、銘柄選択に問題があるのかは、売買パターン分析で分かる。どの売買パターンが多いのかによって、売買と、銘柄選択との何れに問題が多いのかが分かる。売買に問題があるのであれば、「勝ち収益率+負け損失率」を算出する。「勝ち収益率+負け損失率」が0に近い、または、マイナスの場合、利益確定はゆっくりと、損切りは早めに行うことで、この数値を改善(プラスを大きくしていく)して行くことが重要です。そして勝率を高めていくことで、プラス圏に浮上してきましょう。アドバイス通りに動いてみること。』との比較、診断を行う。
(ステップS809)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「年に10%よりも大きく減ってしまっており、資産は縮小傾向にある。保有銘柄の状況がよほどよければ、別であるが、売買は改善余地が大きく色々な点をなおしていくことが必要といえる。どこから直せばよいのかだが、まず出発点は、売買パターン分析で、ご自身の売買がどのパターンが主力を占めているのかを把握することが重要である。銘柄選択に問題があるのであれば、その点をまず変えることが重要である。戦略銘柄で売買をしてみること。売買に問題があるのであれば、ロスカットが遅い、利益確定が早すぎる、勝率が悪い、回転が遅すぎるなどの問題点が考えられる。各評価軸のご自身の成績を見て、改善余地の大きいところから直していくこと。今まで以上に、アドバイスに追随していくことで、改善されていく可能性は高いと思う。」との比較、診断を行う。
図9は、本実施形態に係るサーバ3におけるアドバイス生成部321の、売買パターンの分類処理を示すフローチャートである。なお、下記の処理では、現値を用いて判定するように説明しているが、現値に限ることなく、売却後の時価(売却後3ヶ月後の時価、現値を含む)を用いて判定することとしてもよい。
(ステップS901)
アドバイス生成部321は、買値が売値よりも小さいか否かを判定する。買値が売値よりも小さい場合(ステップS901のYES)、ステップS902の処理を実行する。買値が売値よりも小さくない、すなわち、買値が売値以上の場合(ステップS901のNO)、ステップS907の処理を実行する。
(ステップS902)
アドバイス生成部321は、売値が現値よりも小さいか否かを判定する。売値が現値よりも小さい場合(ステップS902のYES)、ステップS903の処理を実行する。売値が現値よりも小さくない、すなわち、売値が現値以上の場合(ステップS902のNO)、ステップS904の処理を実行する。
(ステップS903)
アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、
・ユーザの売買傾向に関する情報
・ユーザの売買傾向の理由に関する情報
・ユーザの売買傾向に関する社会的側面に関する情報
・ユーザの売買傾向を改善するための情報
を含む診断結果を生成する(ステップS905、S906、S908、S810、S911も同様)。
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向(勝ちパターン1[買値<売値<現値])として、「この売買パターンが多いユーザは、利益をまだ伸ばせる可能性が十分ある。銘柄選択は間違っておらず、後は、もっと大きな値幅を取れないか、利益確定が早すぎないかを見ていく必要がある。また、遅すぎても、他のチャンスを逸している可能性があり、回転面も重要である。」との比較、診断を行う。
さらに、アドバイス生成部321は、勝ちパターン1に応じた、「今後は、銘柄選択のステージから売買をどう巧くやっていくか、銘柄入れ替えをどうやっていくかによって、更に改善していける。」とのアドバイスを生成する。
(ステップS904)
アドバイス生成部321は、現値が買値よりも大きいか否かを判定する。現値が買値よりも大きい場合(ステップS904のYES)、ステップS905の処理を実行する。現値が買値よりも大きくない、すなわち、現値が買値以下の場合(ステップS904のNO)、ステップS906の処理を実行する。
(ステップS905)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向(勝ちパターン2[買値<売値、かつ、売値≧現値、かつ、現値>買値])として、「この売買パターンが多いユーザは、銘柄選択は巧く行っており、売買も巧く行っている。ただ、欲を言えば、より大きな値幅が取れる銘柄で、売買をしていくことが重要となる。特に、勝ち収益率が低いケースだとなおさらである。大きな値幅の取れない銘柄を売買するから、勝ち収益率が上がってこない。」との比較、診断を行う。
さらに、アドバイス生成部321は、勝ちパターン2に応じた、「戦略銘柄の売買に切り替えていくと、改善されていく。この場合、最も重要な指標である勝ち収益率を改善していくことである。」とのアドバイスを生成する。
(ステップS906)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向(勝ちパターン3[買値<売値、かつ、売値≧現値、かつ、現値≦買い値])として、「この売買パターンが多いユーザは、そもそも銘柄選択が誤っており、そのときに買うべきでない銘柄を買って、さっさと売却したからこそ勝てた売買で、売買はうまく行ったが、銘柄の選択は間違えている。こういう売買が多くを占めている場合は、材料株、仕手株など今、動いている銘柄に目が奪われている可能性が高く、売買しないと儲からない株、逆に言えば保有を続けたら損してしまう株ばかりに手を出していることを意味する。そのため、売買せざるを得ない。」との比較、診断を行う。
さらに、アドバイス生成部321は、勝ちパターン3に応じた、「安心して保有できない銘柄ではなく、保有しても安心であり、かつ、上がる株を選択することが重要となる。そうすると、もっと売買に余裕ができる。」とのアドバイスを生成する。
(ステップS907)
アドバイス生成部321は、売値が現値よりも大きいか否かを判定する。売値が現値よりも大きい場合(ステップS907のYES)、ステップS908の処理を実行する。売値が現値よりも大きくない、すなわち、売値が現値以下の場合(ステップS907のNO)、ステップS909の処理を実行する。
(ステップS908)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向(負けパターン1[買い≧売値>現値])として、「この売買パターンが多いユーザは、銘柄選択に問題がある。今、人気の銘柄ばかりに手を出したり、材料が出た銘柄、仕手株に手を出したりすると、こういう負けが込んでくる。こういう株の本質は、保有してはいけない株、売らないと大損してしまう株である。」との比較、診断を行う。
さらに、アドバイス生成部321は、負けパターン1に応じた、「負けパターン1、および、勝ちパターン3が多い場合には、かなり銘柄選択を変えていく必要がある。機を狙って売買利益を稼いでいくスタイルから投資のスタイルに変えていくこと。売買は巧者の可能性が高いことから、銘柄選択がきちんとできてくれば、飛躍的に成績が伸びていく可能性もある。先ずは、戦略銘柄で売買をしてみること。」とのアドバイスを生成する。
(ステップS909)
アドバイス生成部321は、現値が買値よりも大きいか否かを判定する。現値が買値よりも大きい場合(ステップS909のYES)、ステップS910の処理を実行する。現値が買値よりも大きくない、すなわち、現値が買値以下の場合(ステップS909のNO)、ステップS911の処理を実行する。
(ステップS910)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向(負けパターン2[買値≧売値、かつ、売値≦現値、かつ、現値>買値])として、「この売買パターンが多いユーザは、銘柄選択はいいが、損切りが早すぎたり、見切りする場合としない場合の判断基準が曖昧なところがあったりする。他の指標も合わせてみる必要がある。勝ちパターン1が多いのであれば、銘柄選択は非常に優秀といえる。」との比較、診断を行う。
さらに、アドバイス生成部321は、負けパターン2に応じた、「売買がより巧くなれば、資産も増加していく。勝ち収益率、負け損失率、その差などが重要な指標となる。」とのアドバイスを生成する。
(ステップS911)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向(負けパターン3[買値≧現値≧売値])として、「この売買パターンが多いユーザは、銘柄選択、売買ともに改善余地がある。ただ、この売買パターンにおいては、負けは小さく抑えられており、勝ちは大きくなっていれば、理想の勝ち方が出来ている可能性もある。」との比較、診断を行う。
さらに、アドバイス生成部321は、負けパターン3に応じた、「大きく負けていれば、銘柄選択の間違いを修正していくことが重要となる。」とのアドバイスを生成する。
図10は、本実施形態に係るサーバ3におけるアドバイス生成部321の、保有銘柄の騰落率(以下、簡単に「騰落率」という)による診断処理を示すフローチャートである。
アドバイス生成部321は、売買データを保有銘柄データ、および、売買済みデータに分類し、当該保有銘柄データを参照して保有銘柄の騰落率を算出する。そして、アドバイス生成部321は、以下の診断処理を実行する。
(ステップS1001)
アドバイス生成部321は、騰落率が−10%よりも大きく、かつ、0%以下であるか否かを判定する。騰落率が−10%よりも大きく、かつ、0%以下である場合(ステップS1001のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS1002の処理を実行する。騰落率が−10%以下、または、0%よりも大きい場合(ステップS1001のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS1003の処理を実行する。
(ステップS1002)
アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、
・ユーザの売買傾向に関する情報
・ユーザの売買傾向の理由に関する情報
・ユーザの売買傾向に関する社会的側面に関する情報
・ユーザの売買傾向を改善するための情報
を含む診断比較結果を生成する(ステップS1004、S1006、S1007も同様)。
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「利益が出ている銘柄もあれば、損が出ている銘柄もある。また、売買損益によって評価が大きく異なってくる。売買損益が大きくプラスであれば、問題は少なそう。売買損益が少しか、マイナスであれば、改善余地は大きそう。売買損益の分析を行って、売買6パターン分析などと共に、ご自分の売買パターンを認識していただくことが重要である。売買、銘柄選択が改善されていくことで、保有銘柄も改善されていくはずである。少し道のりは長いと思うが、それだけ改善余地が大きく、変わって行く要素は多いといえる。」との比較、診断を行う。
(ステップS1003)
アドバイス生成部321は、騰落率が−10%以下であるか否かを判定する。騰落率が−10%以下である場合(ステップS1003のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS1004の処理を実行する。騰落率が−10%以下でない場合(ステップS1003のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS1005の処理を実行する。
(ステップS1004)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「塩漬け株が出てしまっており、売買損益がよほどよくない限りは改善余地が大きそう。売買の総合判断などを見て、売買の改善から始める必要がある。売買できずに、損切りできずに、残ってしまった銘柄がこの保有銘柄になっている可能性が高いから。失敗銘柄は早めに見切っていくことが、株の場合にはとても重要。いつまでも引きづらないこと。口で言うのは簡単だが、ロスカットは難しいのも確か。苦手な方は、サポート内容を先ず真似してみることです。損切りによって、株は一気に可能性が開けるからです。少しずつでも保有銘柄を整理し、含み益を抱えた状態へと変えていくことが重要となる。」との比較、診断を行う。
(ステップS1005)
アドバイス生成部321は、騰落率が0%よりも大きく、かつ、10%よりも小さいか否かを判定する。騰落率が0%よりも大きく、かつ、10%よりも小さい場合(ステップS1005のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS1006の処理を実行する。騰落率が10%以上の場合(ステップS1005のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS1007の処理を実行する。
(ステップS1006)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「売買損益に問題がなければ、順調といえそう。ただ、売買パターン分析と一緒に見ることが重要である。売買パターンの分類処理において、勝ちパターン1ではなく、勝ちパターン2、3が多いのであれば、銘柄選択を見直す必要がある。大きな値幅が取れない銘柄を買っている可能性が高いからである。より大きな値幅が取れる戦略銘柄をもっと使ってみること。」との比較、診断を行う。
(ステップS1007)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、「売買損益もプラスであれば、問題は少なそう。ただし、回転力、勝ち収益率、負け損失率、勝率など、他の評価軸を一緒にみる必要がある。弱いところを改善していくこと。」との比較、診断を行う。
図11は、本実施形態に係るサーバ3におけるアドバイス生成部321の、元本増減率によるランキング処理を示すフローチャートである。なお、アドバイス生成部321は、元本増減率以外の評価指標を用いて比較処理、ランク付け処理を行ってもよいし、複数の評価指標を用いて比較処理、ランク付け処理を行ってもよい。
(ステップS1101)
アドバイス生成部321は、元本増減率が30%よりも大きいか否かを判定する。元本増減率が30%よりも大きい場合(ステップS1101のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS1102の処理を実行する。元本増減率が30%よりも大きくない場合(ステップS1101のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS1103の処理を実行する。
(ステップS1102)
アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向として、
・ユーザの売買傾向に関する情報
・ユーザの売買傾向を改善するための情報
を含む診断結果を生成する(ステップS1104、S1106、S1108、S1109も同様)。
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向(ランク特A)として、「資産が市場平均を上回るペースで増えており、理想的である。売買損益と、評価益との何れのウェイトが高いかによって変わるが、売買損益主体であれば、回転も巧く効いてくる。」との比較、診断を行う。
さらに、アドバイス生成部321は、ランク特Aに応じた、「各評価軸で弱いところを改善することで、さらに収益力はアップし、資産増加ペースが上がりそう。」とのアドバイスを生成する。
(ステップS1103)
アドバイス生成部321は、元本増減率が10%よりも大きく、かつ、30%以下であるか否かを判定する。元本増減率が10%よりも大きく、かつ、30%以下である場合(ステップS1103のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS1104の処理を実行する。元本増減率が10%以下の場合(ステップS1103のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS1105の処理を実行する。
(ステップS1104)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向(ランクA)として、「年あたりにするとそうでもなくても、年々、資金が大きくなっていっており、利益が利益を呼んでいくような運用ができている。年によって凸凹はあるが、平均を上回るペースである。」との比較、診断を行う。
さらに、アドバイス生成部321は、ランクAに応じた、「日経平均と比べてどうかという指標を確かめ、ご自身の増加率が市場平均と比べて見てください。市場平均を下回るなら、改善余地はまだまだある。上回っていても、弱いところを認識し改善していくこと。」とのアドバイスを生成する。
(ステップS1105)
アドバイス生成部321は、元本増減率が0%よりも大きく、かつ、10%以下であるか否かを判定する。元本増減率が0%よりも大きく、かつ、10%以下である場合(ステップS1105のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS1106の処理を実行する。元本増減率が0%以下の場合(ステップS1105のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS1107の処理を実行する。
(ステップS1106)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向(ランクB)として、「マイナス幅は小さいが、元本割れになっており、色々と改善する余地がある。先ずは、保有銘柄で損が出ているのか、売買で損が出ているのかという順でチェックしていきましょう。」との比較、診断を行う。
さらに、アドバイス生成部321は、ランクBに応じた、「保有銘柄で損が出ているのであれば、ロスカットができないことが、最初に修正するべきポイントとなる。最初の買い銘柄の選択が適切か否かもポイントになる。」とのアドバイスを生成する。
(ステップS1107)
アドバイス生成部321は、元本増減率が−10%よりも大きく、かつ、0%以下であるか否かを判定する。元本増減率が−10%よりも大きく、かつ、0%以下である場合(ステップS1107のYES)、アドバイス生成部321は、ステップS1108の処理を実行する。元本増減率が−10%以下の場合(ステップS1107のNO)、アドバイス生成部321は、ステップS1109の処理を実行する。
(ステップS1108)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向(ランクC)として、「損失が膨らんでおり、早急に改善されることをお薦めする。先ずは、問題点を把握すること。保有銘柄で損が出ているのであれば、売買済み銘柄で損が出ているかを確認すること。売買済み銘柄の損の場合には、更に、勝率、負け損失率、売買パターン分析等を参照すること。」との比較、診断を行う。
さらに、アドバイス生成部321は、ランクCに応じた、「特に悪いところから改善するべきである。悪い評価軸からどう改善していけばよいのかに関するアドバイスを参照してください。」とのアドバイスを生成する。
(ステップS1109)
一例として、アドバイス生成部321は、ユーザの売買傾向(ランクD)として、「年々、資産が減っている。売買損益と、保有銘柄の騰落率との何れに問題があるのか、問題点を先ず認識することが重要である。」との比較、診断を行う。
さらに、アドバイス生成部321は、ランクDに応じた、「損切りが出来ないで、保有銘柄の含み損が拡大していないか、または、回転が速すぎて、忙しい割に少しも資産が増えていかないか、何れに近いか。前者であれば、負け損失率や売買6パターン分析が重要となる。後者であれば、勝ち収益率、損失総合分析、回転指数が重要である。」とのアドバイスを生成する。
(売買損益の分解式)
下記に、売買損益の分解式を示す。
売買損益=
勝率×勝った場合の売買代金×勝ち収益率/勝ち回数
×元本×(経過日数÷元本の回転日数)/1回当たりの売買代金
+(1−勝率)×負けた場合の売買代金×負け損失率/負け回数
×元本×(経過日数÷元本の回転日数)/1回当たりの売買代金
下記に、元本が500万円の場合の数値例を含む、売買損益の分解式を示す。数値例は、〔〕の括弧内に示す。
売買損益=
勝率〔0.33〕×勝った場合の売買代金〔2970万円〕×勝ち収益率〔0.41〕/勝ち回数
×元本〔500万円〕×(経過日数〔1224〕÷元本の回転日数〔53〕)/1回当たりの売買代金〔67万円〕
+(1−勝率)×負けた場合の売買代金〔7773万円〕×負け損失率〔−0.08〕/負け回数
×元本〔500万円〕×(経過日数〔1224〕÷元本の回転日数〔53〕)/1回当たりの売買代金〔67万円〕
サーバ3のアドバイス生成部321は、ユーザの売買データに関する診断結果として、数値を含む、売買損益の分解式を生成する。また、アドバイス生成部321は、上記分解式に含まれる、少なくとも勝率、勝ち収益率、負け損失率、および、元本の回転日数(元本回転期間)を含む評価指標に言及したアドバイスを生成する。
〔アドバイスの実施例〕
以下に、本実施形態に係るアドバイスの実施例を示す。サーバ3のアドバイス生成部321は、各アドバイスを生成する。端末2の制御部22は、各アドバイスを表示部23に表示させる。なお、以下に示すアドバイスの内容は、一例を示すものであって、本発明を限定するものではない。
(アドバイスの第1例)
「元本の回転期間が3日と、非常に回転率の効いた売買を得意としています。100万円の元本に対して、1年間で100回転しており、1億円の売買代金となっています。回転が速すぎるため、どうしても一回当たりの収益率は低くなります。
特に勝ち収益率5%は、低すぎるかもしれません。
勝率は6割、勝ち収益率は5%、負け損失率は−8%。勝率は高いのですが、負けの損失が大きく、損切りが遅れてしまう傾向にあり、負け損失率の改善も急務と言えましょう。」
(アドバイスの第2例)
「売買を好まない方のようです。この1年間は、買ったら保有を続けており、売買をしていません。資金も豊富にあり、良い銘柄を買って、保有を続けるというスタンスでおやりになっていらっしゃると思います。
1000万円の元本に対して、売買代金は500万円、現金も500万円残っております。保有銘柄の勝率は8割、勝った場合の収益率は1.2倍と十分高く、良い銘柄を厳選して、少しずつタイミングを見計らいながら購入して行く投資スタンスと見受けられます。負け銘柄の損失率も−10%程度と低く抑えられています。銘柄を厳選して投資するスタンスです。資金力のある方だからこそ、為せる業と言えましょう。
ただ、株式市場には様々な大きなチャンスが転がっています。売買をしない、銘柄の入替をしないということは、そのチャンスを逸している可能性が高いことを意味します。売買代金を増やすことで、元本の何倍も収益機会を得ることができるのです。1000万円の元本ですと、3ヶ月に1回銘柄を入れ替えていくことで、収益機会が飛躍的に伸びていきましょう。1週間に1回ですと、忙しくなりすぎますが、3ヶ月に1回くらいならば、ほとんど手間が掛からないレベルです。3ヶ月に1回リフレッシュが出来ることで、時流に合った銘柄を組み込みやすくなり、臨機応変に変化に対応していけましょう。
株は変化の連続ですから、変化に対応していく売買、銘柄入替の資金が豊富な方でも、必須と言えましょう。ただ、その時々に買うべき銘柄は異なってきますし、変化への対応は簡単ではありません。売買サポートではその辺をサポートしております。」
(アドバイスの第3例)
「元本の回転期間が1年になっています。つまり、100万円の元本で、1年に1回買いだけをしており、売買をせず、保有を続けています。100万円の売買代金です。売買はゼロですが、保有銘柄の勝率は2割、負け損失率は−30%。損を抱えたまま身動きが出来ていない状態です。買って放置してしまっており、早めの損切りをしていないことで傷を深くしてしまっています。
先ずは、一部だけでも動かし、売買をしてみることがおすすめです。動かした資金が活性化されていくことによって、利益を生み出していくことになっていくことで、他の塩づけ株も活性化していく意欲が生まれ、徐々に改善の方向に向かいましょう。動かすときに最も気をつけなくてはいけないことは、早めの損切り、ゆっくりの利益確定を心がけてください。損切りは慣れるまで難しいと思いますので、売買サポート通りに動いてみることをお勧めします。」
(アドバイスの第4例)
『元本の回転期間が2ヶ月であり、適度な回転が効いています。100万円の元本に対して、1年間で6回転、600万円分の売買代金です。勝率は4割、勝ち収益率は40%、負け収益率は−8%。
勝率は低いのですが、勝ち収益率が1.4倍と非常に高く、逆に負けた場合のロスカットを−8%に押さえ込んでいることから、着実に資産が増えており、理想的な売買と言えましょう。回転の頻度も2ヶ月に1回、銘柄が入れ替わるくらいの頻度であり、忙しくもありません。
勝った場合の保有期間は平均で3ヶ月を超え、逆に負けた場合の売買期間は2週間であり、「勝ちは大きくゆっくりと、負けは小さく素早く撤退する」ということを実現しており、資産形成のための売買を行っています。』
(アドバイスの第5例)
「元本の回転期間が1ヶ月であり、適度な回転が効いています。100万円の元本に対して、1年間で12回転、1200万円の売買代金です。勝率は7割、勝ち収益率は5%、負け損失率は−15%。勝率を意識しており、高い勝率ですが、勝ち収益率が低すぎ、負け損失率が大き過ぎて、資産は減っております。また、勝った場合の保有期間が短すぎ、すぐに利益を確定する傾向にある反面、損が出た銘柄に関しては保有を長引かせてしまい、損が膨らんでしまっています。
損切りが遅れてしまう傾向にあり、負け損失率の改善が急務と言えましょう。」
〔基本数値(基礎データ)および評価指標の具体例〕
アドバイス生成部321は、基本数値から評価指標を算出する。評価指標の算出は、損益のレベル段階(詳細度)に応じて、変化する。評価指標が変化するので、評価も段階的に行われ、比較、診断、アドバイスも段階的に行うことができる。レベルに応じた評価指標の違いに関して、以下に具体例を示す。なお、下記は、具体例を示すものであって、本発明を限定するものではない。
(損益合計の評価に関する具体例)
アドバイス生成部321は、元本増減率を「元本増減率=損益合計÷元本」により算出し、損益合計を評価する。
基本数値には、
・元本、
・損益合計
・購入代金
・売却代金
・購入回数
・現在評価額
・経過日数
・平均保有日数
・経過期間中のベンチマーク(日経平均等)の騰落率
等がある。
評価指標には、回転力指標と、総合指標とがある。
回転力指標には、
・回転回数(=購入代金÷元本)
・回転日数(=経過日数÷回転回数)
・平均保有日数
等がある。
総合指標には、
・元本損益率(=損益合計÷元本)
・平均購入代金
・平均損益額(=損益合計÷購入回数)
・元本損益率(=購入代金÷元本×損益合計÷購入回数÷購入代金÷購入回数)
・元本損益率(=回転数×1回の平均損益÷1回あたりの購入代金)
・日経平均との対比、現金比率、投資比率、現在投資額
等がある。
(売買損益合計の評価に関する具体例)
アドバイス生成部321は、元本増減率を、「元本増減率=(売買損益合計+含み損益合計)÷元本」により算出し、売買損益合計を評価する。
基本数値には、
・元本
・売買損益合計
・購入代金
・勝ちの回数
・勝ちの場合の利益合計
・勝ちの購入代金合計
・勝ちの売却代金合計
・負けの回数
・負けの購入代金合計
・負けの売却代金合計
・負けの場合の損失合計
・売買回数
・売却代金
・経過日数
・平均売買期間
等がある。
評価指標には、
・回転力
・売買銘柄の回転回数(=購入代金÷元本)
・売買銘柄の回数日数(=経過日数÷回転回数)
・売買銘柄の平均保有日数
・元本損益率(=売買損益合計÷元本)
・売買銘柄の勝率(=勝ちの回数÷売買回数)
・売買銘柄の1回あたりの勝ちの利益(=勝ちの場合の利益÷勝ちの回数)
・売買銘柄の勝ちの場合の利益率(=勝ちの場合の利益÷勝ちの売買代金)
・売買銘柄の1回あたりの負けの損失(=負けの場合の損失÷負けの回数)
・売買銘柄の負けの場合の損失率(=負けの場合の損失÷負けの売買代金)
等がある。
例えば、売買損益は次のような要素に分けられる。この分解により、売買の性格を把握できるようになる。
売買損益合計=勝率(33%)×勝った場合の売買代金(2970万円)×勝った場合の収益率(0.41)÷勝ち回数+(1−勝率)×負けた場合の売買代金(7773万円)×負けた場合の収益率(−0.08)÷負け回数
×元本(500万円)×(経過日数(1224)÷元本の回転日数(53))÷1回当たりの売買代金(67万円)
売買損益は、回転力、勝ちの場合の利益率、負けの場合の損失率、元本、勝率等によって決まる。要因を分けることにより、どの要因が強いか弱いかの評価を行うことができ、売買の傾向が分かってくる。
例えば、含み損益は、次のような要素に分けられる。
含み損益=勝率(33%)×勝った場合の売買代金(2970万円)×勝った場合の収益率(0.41)÷勝ち回数+(1−勝率)×負けた場合の売買代金(7773万円)×負けた場合の収益率(−0.08))÷負けた回数
×元本(500万円)×(経過日数(1224)÷元本の回転日数(53))÷一回当たりの売買代金(67万円)
含み損益の評価に関しても、回転力、勝ちの場合の利益率、負けの場合の損失率、元本、勝率等が重要である。
(勝ち利益合計の評価に関する具体例)
アドバイス生成部321は、元本増減率を、「元本増減率=(勝ち利益合計+負け損失合計+含み損益合計)÷元本」により算出し、勝ち利益合計を評価する。
基本数値には、
・元本
・利益合計
・購入代金
・売却代金
・経過日数
・平均売買日数
等がある。
評価指標には、
・回転力
・回転回数=(購入代金÷元本)
・回転日数(=経過日数÷回転回数)
・平均保有日数
・勝ちの利益率(=勝ちの利益合計÷勝ちの購入代金)
・勝率(=勝ちの回数÷売買回数)
・1回あたりの勝ちの利益(=勝ちの場合の利益÷勝ちの回数)
・勝ちの場合の利益率(=勝ちの場合の利益÷勝ちの売買代金)
・勝ちの利益総額
・1回あたりの勝ちの購入代金(=勝ちの購入代金÷勝ちの回数)
等がある。
例えば、勝ち利益は、次のような要素に分けられる。
勝ち利益=(勝率(33%)×勝った場合の売買代金(2970万円)×勝った場合の収益率(0.41)÷勝ち回数)
×(元本(500万円)×(経過日数(1224)÷元本の回転日数(53))÷1回当たりの売買代金(67万円))
勝ち利益=(勝率(=勝ち回数÷売買回数)(33%)×勝った場合の売買代金(2970万円)×勝った場合の収益率(=(勝ちパターン1の利益+勝ちパターン2の利益+勝ちパターン3の利益)÷売買代金(0.41))÷勝ち回数)
×(元本(500万円)×(経過日数(1224)÷元本の回転日数(53))÷1回当たりの売買代金(67万円))
勝ち利益=勝ちパターン1の利益+勝ちパターン2の利益+勝ちパターン3の利益
勝ち利益=勝ちパターン1で得られたであろう利益−勝ちパターン1の売却後の逸失利益+勝ちパターン2の売却で免れた損失+勝ちパターン2の保有で得られたであろう利益+勝ちパターン3の(現在評価額−購入金額)−勝ちパターン3の(保有を続けた場合の損失)−勝ちパターン3を(現在評価額−売却金額)で売買したことで回避できた損失
(勝ち利益パターンの評価に関する具体例)
アドバイス生成部321は、元本増減率を、「元本増減率=(含み損益合計+勝ち利益パターン1の利益合計+勝ち利益パターン2の利益合計+勝ち利益パターン3の利益合計+負け損失パターン1の損失合計+負け損失パターン2の損失合計+負け損失パターン3の損失合計)÷元本」により算出し、勝ち利益合計を評価する。
勝ちパターン1の基本数値には、
・元本、
・利益合計
・購入代金
・売却代金
・経過日数
・平均売買日数
・売買後の損益合計
・保有の場合の損益合計
・売買損益合計等がある。
勝ちパターン1の評価指標には、
・平均保有期間、売却しなかった場合に得られた利益総額
・1回あたりの売却しなかった場合に得られた利益額
・売却しなかった場合に得られた利益÷勝ちパターン1の利益
・本来得られた利益総額
・本来得られた利益総額÷勝ちパターン1の利益
・平均保有期間
・売却しなかった場合に経過した期間
・購入後売却しなかった場合の保有期間、
・本来得られた利益総額÷購入後売却しなかったらの保有期間
・売却しなかった場合に得られた利益÷売却しなかった場合に経過した期間
等がある。
例えば、勝ちパターン1の利益は、次のような要素に分けられる。
勝ちパターン1の利益=勝ちパターン1の率(=(勝ちパターン1の回数÷勝ち回数)×(勝ち回数÷売買回数))×勝ちパターン1の場合の売買代金(万円)×勝ちパターン1の場合の収益率(=勝ちパターン1の利益÷勝ちパターン1の売買代金)÷勝ちパターン1の回数
×元本(500万円)×経過日数(1224)÷元本の回転日数(=(経過日数÷(売買代金÷元本))(53)÷1回当たりの売買代金(67万円))
勝ちパターン1の利益=勝ちパターン1で得られたであろう利益−勝ちパターン1の売却後の逸失利益
勝ちパターン1の利益率=(勝ちパターン1で得られたであろう利益−勝ちパターン1の売却後の逸失利益)÷勝ちパターン1の売買代金
勝ちパターン1の利益=勝ちパターン1の率(=勝ちパターン1の回数÷売買回数)×勝ちパターン1の場合の売買代金(万円)×(勝ちパターン1で得られたであろう利益−勝ちパターン1の売却後の逸失利益)÷勝ちパターン1の売買代金÷勝ちパターン1の回数
(総合損益)
サーバ3において、アドバイス生成部321は、投資商品の売買データを取得し、取得した売買データから基本数値(基礎データ)を取得し、取得した基本数値から売買損益および含み損益に関する評価指標を算出し、算出した評価指標から総合損益に関する評価指標を取得し、取得した評価指標を示す情報を生成する。
図12は、本実施形態に係る総合損益分析の処理を示すフローチャートである。図13は、本実施形態に係る詳細度に応じた、総合損益、売買損益、および、含み損益の評価数値の例を示す図である。
図13に示すように、総合損益は売買損益および含み損益の合計で表される。含み損益は、売買損益を計算式のパラメータとして有しており、売買損益の増減に連動する。これによれば、売買損益の増加に応じて含み損益が増加する可能性があり、さらに総合損益が増加する可能性が高まる。すなわち、売買損益と、含み損益との相乗効果による、総合損益の複利効果を期待することができる。
換言すれば、総合損益は、投資商品により得られている未実現損益と、実現損益とを含む損益の合計であるとも言える。
総合損益の評価指標には、
・回転力
・勝ち収益率(売買利益率、および、未実現利益率)
・負け損失率(売買損失率、および、未実現損失率)
・現金比率
・購入勝ちウェイト(未実現売買の勝率)
・勝率(売買の勝率)
等がある。
総合損益は、評価数値の詳細度によって、様々な評価指標の影響を受け、詳細度に応じた各種評価指標を評価の対象とする。例えば、詳細度5の計算式を使う場合、最も細分化された評価指標が使用されるので、より詳細な分析評価が可能になる。
図12に示すように、サーバ3において、アドバイス生成部321は、診断の手順として、総合損益の分析により、どこが良くてどこが悪いかといった大枠を把握した上で、悪いところを深堀して、改善すべき点を明らかにする。
(ステップS1201)
アドバイス生成部321は、総合損益のうち、売買損益に問題があるか否かを判定する。売買損益に問題がある場合(ステップS1201のYes)、アドバイス生成部321は、ステップS1202の判定を実行する。売買損益に問題がない(すなわち、含み損益に問題がある)場合(ステップS1201のNo)、アドバイス生成部321は、ステップS1205の判定を実行する。
(ステップS1202)
アドバイス生成部321は、勝ち利益率(売買利益率)に問題があるか否かを判定する。勝ち利益率に問題がある場合(ステップS1202のYes)、アドバイス生成部321は、ステップS1203の処理を実行する。勝ち利益率に問題がない(すなわち、負け損失率に問題がある)場合(ステップS1202のNo)、アドバイス生成部321は、ステップS1204の処理を実行する。
(ステップS1203)
アドバイス生成部321は、勝ち利益率(売買利益率)の分析を行う。
(ステップS1204)
アドバイス生成部321は、負け損失率(売買損失率)の分析を行う。
(ステップS1205)
アドバイス生成部321は、勝ち利益率(未実現利益率)に問題があるか否かを判定する。勝ち利益率に問題がある場合(ステップS1205のYes)、アドバイス生成部321は、ステップS1206の処理を実行する。勝ち利益率に問題がない(すなわち、負け損失率に問題がある)場合(ステップS1205のNo)、アドバイス生成部321は、ステップS1207の処理を実行する。
(ステップS1206)
アドバイス生成部321は、勝ち利益率(未実現利益率)の分析を行う。
(ステップS1207)
アドバイス生成部321は、負け損失率(未実現損失率)の分析を行う。
ステップS1205〜ステップS1207の具体例として、例えば、勝ち利益率(未実現利益率)の絶対値が閾値Aよりも大きく、負け損失率(未実現損失率)の絶対値が閾値B(<閾値A)よりも小さい場合、アドバイス生成部321は、勝ち利益率が十分に大きく、負け損失率が十分に小さいことを示す診断と、小さい負け損失率を計上している銘柄を売却して損切りを実現させ、売却した代金で、より大きな利益の見込める投資商品を購入することを勧めるアドバイスとを生成してもよい。勝ち利益が大きいため、その利益幅の範囲内で負けを早めに実現させることは理に適っているからである。ただし、さらに、小さい負け損失率を計上している銘柄の保有期間の長さ(例えば、日数、月数等)が所定値よりも短い場合、アドバイス生成部321は、上記の診断およびアドバイスを生成しない。保有期間がまだ短いために、当該銘柄の運用結果が出ていない可能性があるからである。
なお、ステップS1203、S1204、S1206、S1207の分析において、勝ち利益率または負け利益率が比較対象(例えば、日経平均)よりも大きい(アウトパフォームしている)か否かを分析するようにしてもよい。
上記によれば、例えば、「総合損益の診断から始めて、回転力は高いが、勝ち利益率が低く、売買利益が低いため、複利効果が効いておらず、含み損失も大きく、総合損益もマイナスになる。」、または、「ロスカットができず、損した株は保有を長引かせ、含み損が膨らむ一方、利益が出るとさっさと売却してしまうため勝ち利益率が低く、負け損失率(未実現損失)が高い。」といった、多面的な評価が可能である。
投資商品は、Fx、株、投資信託、ETF等を含む投資対象商品であり、価値が変動する変動商品を指す。ただ、厳密な一意の計算式ではなく、例えば、1回あたりの売買代金は、(売買代金÷売買回数)に代替可能である。
含み損益は、例えば、現金比率、売買利益、勝ち利益率(未実現利益率)などの関数で表される。投資商品による総合損益は、売買損益と、含み損益との合計である。従って、総合損益は、これらの評価指標によって影響を受ける。
(総合損益を分解する効果)
投資商品により得られている利益が未実現利益なのか確定利益なのか(一番おおざっぱな評価方法)は勿論、現金比率が損益に与える影響、利益が利益を呼ぶ複利効果等を検証し、回転力、勝ちの利益率、負けの損失率等を総合的に見ることにより、どこに問題が多いのかを見極め、重点的に改善した方がよい点を総合的に評価でき、診断が可能になる。
例えば、売買損益は大きく、勝ち利益率は高く、負け損失率は低く抑えられているが、未実現損失が大きく膨らんでいる場合。未実現損失に大きな問題点があり、改善点があるため、そこを重点的により詳細に評価する必要があるなどは一例である。
例えば、含み利益は大きく、厳選した銘柄を良いタイミングで買っており、勝ち利益率(未実現利益率)は高いが、含み損を抱えた銘柄も数多く残っており、回転が全く効いていない場合は、売買損益を作っていき(損切りなど)、資金効率を高め、回転力を上げていけばよりよい結果が出て行く可能性が高い為、その必要性を伝える。
(含み損益)
含み損益は、未実現の損益のことを指し、未だに反対売買を行っていない商品の購入代金(空売りの場合、売却代金。以下、同様)から計算される未実現損益である。含み損益は、通常、時価により計算される商品の評価額と、当該商品の購入代金との差分をいう。
(用語の定義)
勝ち利益は、まだ実現していない、または、確定していない未実現利益を指す。
勝ち利益率は、未実現利益率であり、「勝ち利益÷勝ちの購入代金」で算出される。勝ちの購入代金は、含み損益を構成する購入代金(すなわち、反対売買を行っていない商品の購入代金)のうち、含み益を構成する購入代金のことである。
負け損失は、まだ実現していない、または、確定していない未実現損失を指す。
負け損失率は、未実現損失率であり、「負け損失÷負けの購入代金」で算出される。負けの購入代金は、含み損益を構成する購入代金のうち、含み損を構成する購入代金である。
現金比率は、購入可能金額(元本+売買損益+入出金)のうち、現金として残っている金額の比率のことを指す。入出金は、元本投入以降に入出金して増減した現金である。「1−現金比率」は、購入可能金額のうち、商品の保有代金の比率を意味する。
購入勝ちウェイトは、購入代金のうち、含み益を構成する購入代金の比率である。従って、「1−購入勝ちウェイト」は、購入代金のうち、含み損を構成する購入代金の比率を意味する。
含み損益は、図13の計算式に表現されるとおり、現金比率、売買損益、購入勝ちウェイト、勝ち収益率(未実現利益率)、負け損失率(未実現損失率)等で構成される。
上記に説明した売買損益だけでなく、含み損益、および、総合損益に関しても、段階的に評価することができる。
(含み損益合計の評価に関する具体例)
アドバイス生成部321は、含み損益合計を評価する。
基本数値には、
・元本
・含み損益合計
・未売却銘柄(または未買い戻し銘柄)の購入代金
・未売却銘柄(又は未買い戻し銘柄)の現在評価額
・経過日数
・保有銘柄の勝ちの数
・保有銘柄の勝ちの場合の未実現利益合計
・保有銘柄の勝ちの購入代金
・保有銘柄の負けの数
・保有銘柄の負けの場合の損失合計
・保有銘柄の負けの売買代金
・購入回数
・保有銘柄数
・平均保有日数
等がある。
評価指標には、
・回転力
・元本増殖率(=(購入代金+現金)÷(元本+入出金))
・年率元本増殖率(=元本増殖率÷経過年数)
・平均保有日数
・損益率(=含み損益合計÷購入代金合計)
・勝率(=勝ちの回数÷購入回数)
・1回あたりの勝ちの利益(=勝ちの場合の利益÷勝ちの回数)
・勝ちの場合の利益率(=勝ちの場合の利益÷勝ちの場合の購入代金)
・銘柄占有率
・勝ち銘柄の占有率
・負け銘柄の占有率
・損益構成比(銘柄別)
・平均騰落率(年率換算)
・含み損益ウェイト
・売買損益ウェイト
・日経平均騰落率
等がある。
(含み損益の評価数値の詳細度)
図13に示すように、含み損益は、例えば、詳細度の異なる、5段階の評価数値によって評価可能である。
詳細度1の関数は、売買履歴を含む計算式で表される。すなわち、サーバ3において、アドバイス生成部321は、含み損益に関する評価指標として、基本数値から売買損益を含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。
詳細度2の関数は、売買利益、勝ち収益率(未実現利益率)、または、負け損失率(未実現損失率)を含む計算式で表される。すなわち、サーバ3において、アドバイス生成部321は、含み損益に関する評価指標として、基本数値から売買損益と、勝ち利益率または負け損失率とを含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。
詳細度3の関数は、売買利益、現金比率、勝ち収益率(未実現利益率)、または、負け損失率(未実現損失率)を含む計算式で表される。すなわち、サーバ3において、アドバイス生成部321は、含み損益に関する評価指標として、基本数値から売買損益と、勝ち利益率または負け損失率と、現金比率とを含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。
詳細度4の関数は、購入勝ちウェイト、元本、売買損益、現金比率、勝ち収益率(未実現利益率)、および、負け損失率(未実現損失率)を含む計算式で表される。すなわち、サーバ3において、アドバイス生成部321は、含み損益に関する評価指標として、基本数値から売買損益と、勝ち利益率または負け損失率と、現金比率と、購入勝ちウェイトとを含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。
詳細度5の計算式は、以下に示す通りである。
含み損益=購入勝ちウェイト×(1−現金比率)×(元本+売買損益)×勝ち収益率+(1−購入勝ちウェイト)×(1−現金比率)×(元本+売買損益)×負け損失率
元本を投じた後に入出金がある場合の、詳細度5の計算式は、以下に示す通りである。
含み損益=購入勝ちウェイト×(1−現金比率)×(元本+売買損益+入出金)×勝ち収益率+(1−購入勝ちウェイト)×(1−現金比率)×(元本+売買損益+入出金)×負け損失率
ただし、勝ち収益率は未実現利益率であり、負け損失率は未実現損失率である。
すなわち、サーバ3において、アドバイス生成部321は、含み損益に関する評価指標として、基本数値から売買損益と、勝ち利益率または負け損失率と、現金比率と、購入勝ちウェイトと、元本とを含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成してもよい。
さらに、詳細度に応じた評価の後、それぞれ、どの指標に大きい問題があるかを診断して、問題の大きい指標から改善することを示すアドバイスを生成する。すなわち、サーバ3において、アドバイス生成部321は、含み損益に関する複数の評価指標のうち、評価の低い指標を示す情報を優先して生成してもよい。
さらに、アドバイス生成部321は、上記総合損益または上記含み損益に関する評価指標を用いて、診断、ランキング、比較、または、アドバイスを示す情報を生成してもよい。例えば、評価指標の算出によって、各種評価が可能になるので、その評価指標に関して、他の商品と比較し、比較結果を、上記診断、ランキング、比較、アドバイスに含めてもよい。
(保有商品の評価、診断、アドバイス)
サーバ3において、アドバイス生成部321は、基本数値から購入代金合計(購入代金)と、商品評価金額と、ベンチマーク評価金額とを算出し、当該購入代金合計と、当該商品評価金額と、当該ベンチマーク評価金額とを比較して、その比較結果に応じた、資産状況に関する診断、または、アドバイスを示す情報を生成してもよい。
図14は、本実施形態に係る保有商品の評価指標の例を示す図である。
アドバイス生成部321が、ユーザが保有している商品、すなわち、購入(空売りの場合、売却)後に反対売買をしていない商品の資産状況を評価する手順を、以下に示す。以下の手順により、保有商品の総合的な評価を行うことができる。
(S1)アドバイス生成部321は、各保有商品の「購入代金×当該商品の騰落率」を算出する。商品の騰落率は、購入時から現在までの騰落率である。アドバイス生成部321は、商品の騰落率を、以下の式1により算出する。
商品の騰落率 =(現在の評価金額−購入金額)/購入金額×100[%]・・・式1
(S2)アドバイス生成部321は、各保有商品の「購入代金×当該商品の騰落率」を合計する。当該合計金額を商品評価金額とする。商品評価金額は、各保有商品に関する現在の評価金額の合計を示す。
(S3)アドバイス生成部321は、各保有商品の「買い推奨金額×ベンチマーク騰落率」を算出する。ベンチマーク騰落率は、買い推奨時から現在までの騰落率である。ベンチマークは、日経平均、TOPIX等に限られることなく、専用のソフトウェアによる評価額、ある特定の銘柄の株価等であってもよい。アドバイス生成部321は、ベンチマーク騰落率を、以下の式1により算出する。
ベンチマーク騰落率 =(現在のベンチマーク−買い推奨時のベンチマーク)/買い推奨時のベンチマーク×100[%]・・・式2
(S4)アドバイス生成部321は、各保有商品の「買い推奨金額×ベンチマーク騰落率」を合計する。当該合計金額をベンチマーク評価金額とする。ベンチマーク評価金額は、ベンチマークに連動する商品を同じ代金で購入したと仮定した場合の、当該商品に関する現在の評価金額の合計を示す。
(S5)アドバイス生成部321は、購入代金合計と、商品評価金額と、ベンチマーク評価金額とを比較して、その比較結果に応じた、資産状況に関する診断、または、アドバイスを示す情報を生成する。購入代金合計は、各保有商品に関する購入代金の合計を示す。
これにより、例えば、商品評価金額がベンチマーク評価金額を上回った場合、どれだけの金額が上回っているかを評価できる。商品評価金額がベンチマーク評価金額を下回っている場合、どれだけ下回っているかを評価できる。ベンチマークが日経平均の場合、日経225インデックス型商品の運用を行った方が実際の運用商品よりも結果がよいと推測できるので、銘柄の選定に問題があることを診断できる。
また、ベンチマーク評価額が商品評価額を上回っている場合であっても、当該期間において、より良いパフォーマンスを得られている投資対象も数多く存在するので、そのパフォーマンスを示すことで、より良いパフォーマンスを得るためのヒントやアドバイスを提供することができる。例えば、銘柄Bを当該期間だけ保有していれば、保有銘柄Aの3倍のパフォーマンスを得られた等が、ヒントやアドバイスの好例となる。
(保有商品のパターン分類)
図15は、本実施形態に係る保有商品のパターンの例を示す図である。
サーバ3において、アドバイス生成部321は、売買データから未反対売買データを取得し、当該未反対売買データを、保有されている投資商品の現値、買値、騰落率、および、ベンチマークの騰落率に応じたパターンに分類し、当該パターンごとの購入代金または商品評価金額を当該未反対売買データから算出し、当該パターンごとの購入代金または商品評価金額の比率に応じた、資産状況に関する診断、または、アドバイスを示す情報を生成してもよい。
まず、アドバイス生成部321は、各保有商品のパターン分類を行う。アドバイス生成部321は、ユーザの保有商品を、以下の4パターンに分類する。すなわち、勝ちパターン1は、現在値が買値よりも大きく、かつ、当該銘柄の騰落率がベンチマーク騰落率よりも大きいものである。勝ちパターン2は、現在値が買値よりも大きく、かつ、当該銘柄の騰落率がベンチマーク騰落率未満であるものである。負けパターン1は、現在値が買値未満であり、かつ、当該銘柄の騰落率がベンチマーク騰落率よりも大きいものである。負けパターン2は、現在値が買値未満であり、かつ、当該銘柄の騰落率がベンチマーク騰落率未満であるものである。
次に、アドバイス生成部321は、上記の4パターンごとに購入代金合計または商品評価金額を算出し、4パターン合計に対する各パターンの金額の比率を算出し、各パターンの比率、または、どのパターンの金額が最も大きいかに応じて診断、または、アドバイスを生成する。
例えば、勝ちパターン1が70%で、勝ちパターン2が30%の場合、アドバイス生成部321は、「平均を上回っており、買う銘柄も買いタイミングも良好」という診断、「あとは、どれだけ上回っているかの指標を参照のこと」というアドバイスを生成する。
また、勝ちパターン2が80%で、勝ちパターン1が10%、負けパターン1が10%の場合、アドバイス生成部321は、「利益は出ているが、ベンチマークを上回っていない。」という診断、「改善の余地が大きい。平均を上回るような成果を目指したい」というアドバイスを生成する。
また、負けパターン1が80%を占める場合、アドバイス生成部321は、「損をしてしまってはいるが、ベンチマークが下がっているからである。その割には、損は小さく抑えられている。」のようにベンチマークが下がるのに伴って損をしているという診断、「ただし、それでも損失を計上していることには変わらず、早めにロスカットするなどして、該当銘柄を長く保有し続けないことが大事である」のように早めの損切りを勧めるアドバイスを生成する。
また、負けパターン2が90%を占める場合「含み損が大きく足を引っ張っている。」という診断、「買いタイミングおよび銘柄の選択の、両方の改善をお勧めする。損切りの技術も重要で、銘柄の選択、買いタイミングのみならず、失敗したときの損切りを早期に習得したい」というアドバイスを生成する。
(含み損益を評価する効果)
含み損益の構成要素に売買損益を含ませて評価対象に加えることにより、次に示す効果を奏する。
まず、含み損益は既に確定した損失および利益(売買損益)に大きく左右され、確定利益が大きく得られていれば購入代金が増加する。これによれば、売買利益が大きい場合には、同じ利益率でも、より大きな利益が得られる効果がある。逆に、売買損益がマイナスになると、購入代金が減少するので、同じ利益率でも、より利益が小さくなる。
(元本+売買損益)÷元本、または、(元本+売買損益+入出金)÷(元本+入出金)は、元本が売買損益によってどれだけ増えているかを示す、一つの指標である。含み損益を構成する要素の一つである購入金額は、(元本+売買損益−現金残高)などによって表されるから、これらの指標が含み損益を大きく左右する要素になる。
上記によれば、売買損益の増減が含み損益に大きな影響を与えることを明らかにしたことにより、投資損益の評価診断に、いわゆる複利効果が明確になり数値化が可能になる。
また、購入勝ちウェイトや現金比率は重要な評価指標であり、保有商品の中で購入勝ちウェイトを高めることが重要である。そして、売買損益と同様、勝ち収益率(未実現利益率)と、負け損失率(未実現損失率)との差をどれだけ大きくするかも重要であり、評価の対象に加えられる。これにより、同じ含み損益であっても、多面的な評価、診断が出来る。
また、現金比率が高すぎれば、機会損失が発生し、本来得られたであろう含み益も概算でき、これらも評価対象として重要な要素になる。「現金×含み損益率」で機会損失を計算可能である。また、勝ち収益率(未実現利益率)、負け損失率(未実現損失率)、および、その差額は、含み損益の管理には重要な要素であり、評価対象にする。未実現損失を多く抱え込んで、売買損益を上回る場合は、やはり問題が大きく、先ずは改善すべき点となる。
例えば、勝ち利益率を高める方法と、負け損失率(未実現損失率)を低める方法とを会得することが重要になるなど、多面的な評価が可能になる。
これらの評価数値を元にして、診断することができる。そして、他との比較や平均との比較など、各種比較が可能になる。順位付けが可能となり、ランキングも可能になる。その結果、評価診断比較ランキングを元にしたアドバイスが可能になる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態では、実際の売買への評価だけではなく、ユーザが過去の実際の株価やイベントに基づいて仮想の売買(シミュレーション)を行い、サーバ3のアドバイス生成部321は、その仮想の売買に関して評価を行う。すなわち、実際の売買データの場合とは異なり、ユーザは、端末2に表示される設問に解答する形式により、過去の株価やイベントに応じて売買の判断を行う。そして、ユーザの、個々の判断に応じて、アドバイス生成部321による、売買や損益に対する評価が分岐していく。
詳細には、サーバ3は、過去における投資商品の仮想売買に関する情報を生成する。サーバ3において、アドバイス生成部321は、仮想売買の開始時期、ならびに、当該開始時期において仮定した投資商品および現金の保有状況を含む初期条件を取得する。そして、アドバイス生成部321は、当該初期条件を用いて、開始時期以降に発生したイベントの日付、ならびに、投資商品の売買に関する設問および選択肢を含む、2以上の設問画面を順次生成する。
また、設問画面には、イベントがさらに含まれてもよい。
また、設問画面には、イベントの日付における投資商品および現金を含む保有資産の評価金額がさらに含まれてもよい。
また、アドバイス生成部321は、最初のイベントの日付における、各投資商品の評価金額を100とし、2回目以降の上記イベントの日付における、各投資商品の評価金額を100に対する指数で算出してもよい。
図16は、本実施形態に係る株式投資シミュレーション(仮想売買)の初期画面の例を示す図である。図16に示すように、端末2は、株式投資シミュレーションの初期画面を表示する。ユーザが初期画面に表示された「はじめる」ボタンをクリックすると、端末2は、株式投資シミュレーションを開始する。
図17は、本実施形態に係る株式投資シミュレーションの設問画面の例を示す図である。図17に示すように、端末2は、株式投資シミュレーションの設問画面を表示する。設問画面には、イベント、日付、設問、ヒント、経過時間、保有資産、および、選択肢が表示される。イベントは、そのときに発生している出来事を示す。日付は、イベントが発生した日付を示す。設問は、ユーザに対する問題を示す。ヒントは、イベントとは異なる、投資に関する詳細なアドバイス等を示す。経過時間は、株式投資シミュレーションを開始してから経過した時間を示す。保有資産は、ユーザが現在保有する資産額を示す。選択肢は、設問に対して4個あり、例えば、A.J社株の売却、B.J社株の保持、C.J社株からK社株に乗り換える、D.J社株からL社株に乗り換える、が列挙される。
以下に、プロセスについて説明する。プロセスには、初期条件、設問1、および、結果レポートが含まれている。
(初期条件)
初期条件には、日付、保有状況(銘柄名と株数、現金)、初期評価額が含まれている。初期評価額は、株および現金を含む全資産の評価額である。初期条件は、サーバ3がデフォルトの条件を保持していてもよいし、ユーザにより設定されてもよい。
以下に、初期条件の具体例を示す。
・日付0を株式投資シミュレーションの起点と定義する。
・保有銘柄4銘柄(A、B、C、D)のケース
・A銘柄の株数はa1株、B銘柄はb1株、C銘柄はc1株、D銘柄はd1株とする。
・初期評価額α(例えば、400万円)
実際の株数で換算してもよいし、株式投資シミュレーションを開始する時点における各銘柄の評価額を指数化して、100としてもよい。なお、ユーザは、現金だけ保有した状態で株式投資シミュレーションを開始してもよいし、所定の比率で現金および株の両方を保有していてもよい。
図18は、本実施形態に係る株式投資シミュレーションにおける株価の推移を示す図である。図18には、各イベントの日付における、実際株価と、シミュレーション株価とが示されている。実際株価は、文字通り実際の株価である。シミュレーション株価は、指数で表した株価であり、2016/6/23における各銘柄の株価を100として、それより後は、各銘柄の株価を100に対する指数で表す。
図19は、本実施形態に係る株式投資シミュレーションにおける各設問の分岐ごとの評価額の推移を示す図である。2016/6/23における各銘柄の評価額を、最初の基準指数である100としている。また、2016/11/9における設問2の分岐時の各銘柄の評価額を、ある銘柄の評価額であって、100に対する指数である91としている。これらは、その後の評価額推移を見て、そのときにどの銘柄を買うべきだったか等の評価をし易くするものである。
例えば、G社からE社に銘柄を入れ替えた場合、実際には現金が余る形となる。これでは複雑になるため、売却代金を全てE社に乗り換えたと仮定する。従って、2016/11/9において、E社の評価額が91になる。実際には、現金が余ったことにすると、評価額である91はE社80および現金11の内訳になる。評価額が91というのは、現金が0と仮定したケースであるが、よりリアルに行うのであれば、現金が余るケースを想定することも可能である。
上述のケースは売却資金を全て購入資金に充てるケースを想定しているが、単位株の関係上、実際には現金が余るケースがより現実的なケースである。その場合は、銘柄入替時に現金残高が動くケースであり、そのようなケースも表示可能である。
以下に、各設問について説明する。なお、各設問(設問1〜設問5)に関する日付は、それぞれ、2016/6/23、2016/11/9、2016/12/7、2016/12/27、2018/2/9である。
(設問1)
・日付1(2016/6/23)
・評価額β(A、B、C、D各銘柄の日付1時点における株価で計算した評価額合計)
・A銘柄の状況説明と選択肢の提示
・相場全体の状況や判断を必要とする銘柄のその日の状況説明
・4ケースの選択肢
銘柄保有の場合は、A銘柄の売却、A銘柄の保有維持、E銘柄への乗り換え、および、F銘柄への乗り換えが一例である。現金だけで株式投資シミュレーションを開始する場合には、A銘柄の購入や現金保持、他銘柄購入などが選択肢の例となる。
(設問2)
・日付2(2016/11/9)
・保有
・B銘柄の状況説明と選択肢の提示
・4ケースの選択肢(B銘柄の売却、B銘柄の保有、G銘柄への乗り換え、H銘柄への乗り換え)
(設問3)
・日付3(2016/12/7)
・C銘柄の状況説明と選択肢の提示
・4ケースの選択肢(C銘柄の売却、C銘柄の保有、I銘柄への乗り換え、J銘柄への乗り換え)
(設問4)
・日付4(2016/12/27)
・D銘柄の状況説明と選択肢の提示
・4ケースの選択肢(D銘柄の売却、D銘柄の保有、K銘柄への乗り換え、L銘柄への乗り換え)
(設問5)
・日付5(2018/2/9)
・2ケースの選択肢(保有銘柄の売却、保有銘柄の売却見送り)
設問1〜5への回答に応じて、4×4×4×4×2=512通りの評価額が算出される。
各日付の各銘柄の株価を、1Aは「設問1の日付のA銘柄の終値」とし、2Cは「設問2の日付のC銘柄の終値」とし、以下同様である。なお、株式投資シミュレーション開始時の株価は、0A、0B、0C、0Dとする。
アドバイス生成部321は、各銘柄の開始時点における指数を100とした場合、全てのパターンの評価額(指数ベース)を算出する。
まず、アドバイス生成部321は、設問1の日付1時点における4通りの評価額を、以下のように算出する。
(1)A銘柄を売却したケース
1A×a1(現金)、1B×b1、1C×c1、1D×d1の合計。または、指数ベースであれば、100×1A/0A、100×1B/0B、100×1C/0C、100×1D/0Dの合計。
(2)A銘柄を保有し続けたケース
1A×a1(A銘柄)、1B×b1(B銘柄)、1C×c1(C銘柄)、1D×d1(D銘柄)の合計。
(3)A銘柄からE銘柄に乗り換えたケース
1E×e1
E銘柄(1A×a1÷1Eで算出したE銘柄の株数:e1株)
1B×b1、1C×c1、1D×d1の合計。
(4)A銘柄からF銘柄に乗り換えたケース
1F×f1
F銘柄(1A×a1÷1Fで算出したF銘柄の株数:f1株)
1B×b1、1C×c1、1D×d1の合計。
次に、アドバイス生成部321は、設問2時点における設問1の分岐する各ケースの評価額を、以下の通り算出する。
(1)A銘柄を売却したケース
1A×a1(現金)、2B×b1、2C×c1、2D×d1の合計。指数ベースであれば、100×1A/0A、100×2B/0B、100×2C/0C、100×2D/0Dの合計。
(2)A銘柄を保有し続けたケース
2A×a1(A銘柄)、2B×b1、2C×c1、2D×d1の合計。
(3)E銘柄への乗り換え
2E×e1
E銘柄(1A×a1÷1Eで算出したE銘柄の株数:e1株)
2B×b1、2C×c1、2D×d1の合計。
(4)F銘柄への乗り換え
2F×f1
F銘柄(1A×a1÷1FでF銘柄の株数の算出:f1株)
2B×b1、2C×c1、2D×d1の合計。
以下同様に、アドバイス生成部321は、保有銘柄または購入銘柄の株価を、設問3および設問4の日付における株価に設定することにより、各組み合わせによる評価額を算出する。これにより、銘柄の評価額の推移を把握することができる。
例えば、設問1のケース3の場合、A銘柄からE銘柄に乗り換えられるために、その後はE銘柄の株価で評価額は推移する。例えば、設問2のケース3の場合、B銘柄からG銘柄に乗り換えられるために、最初はB銘柄の株価推移で評価額は推移するが、乗り換え後にはE銘柄の株価で評価額は推移する。
このように、設問ごとに4通りの評価額の推移が形成される。そのため、この組み合わせ方によって、このケースでは512通りの組み合わせがある。すなわち、ユーザが各設問に回答した場合、512通りに分岐することになる。
それぞれ時系列で評価額は推移し、最終的にいくらになったのかの結果も、512通りに分岐される。
上記によれば、設問1の4ケースの評価額を算出し、その推移を把握することができる。設問2の4ケースの評価額を算出し、その推移を把握することができる。設問1の4ケースの評価額、設問2の4ケースの評価額、設問3の4ケースの評価額、設問4の4ケースの評価額を、各時点における株価を用いて算出することができる。
(具体例)
例えば、具体例のケースには、最良シナリオとして、全て3番目の選択で2018年2月にリクルート以外の3銘柄は売却したケースがある。評価額は、1002万円である。
一方、最悪シナリオとしては、全て4番目の選択をしたケースがある。評価額は、112万円である。
つまり、512通りのケースは、この112万円から1020万円の間に収まる。そして、最終評価額のランキングが算出できる。
最良シナリオが、勿論1位である。最悪シナリオは、勿論512位である。
解答結果には、ランキング順位、最終評価額、評価額推移、最終保有株と現金、評価益、含み損益、売買損益、回転力、診断結果、勝率、勝ちの場合の収益率、負けの場合の損失率、評価数値、アドバイス、などの結果を伝える。
(変形例)
日付に応じた選択肢を選択すると、その設問に対する評価額の推移は決定される。だから、評価額を時系列で追うことが可能である。当初は、現金だけで開始してもよい。複利効果を明確にするために、設問で銘柄の入れ替えした銘柄を更にどうしていくのかというように、設問を更に分岐させてもよい。あくまでも一例であって、設問が少なくてもよいし、多くてもよい。
設問が増えるほど、開きが大きくなり、分岐も増え,組み合わせの数も増えていく。設問における選択肢が増えれば増えるほど、現実と近くなり、組み合わせの数も増えていく。
同じ日付で複数の銘柄の判断を含ませてもよいし、一部売却などでもよい。空売りやETFを含めてもよい。
(ラーニング処理)
評価に応じて、弱点を補強するためにEラーニング教材に誘導してもよい。例えば、利益確定売りが早く、回転力が高すぎて、売買成果が上がっていない評価の場合、それらに関連する教材をデータベースで照合して、リンクの提供やコンテンツの提供等を通して学習を促す。
アドバイス提示システム1において、評価に応じて、弱点を補強するための学習、理論を学んでもらい、その学習を通して実践を変え売買が変わり評価が変化する仕組みを実行する。
Eラーニングには、テストや確認テストを進めないと前に進めない仕組みがある。そのような仕組みと連携させて、弱点を補強して学習を促した上で、再度実践的な売買を行うことで投資成果を上げることをシステムで連動させる。
上記によれば、ユーザが何を学べばよいのかが分からない、どうすればよくなるのかが分からない場合に、ユーザに学習の道筋を提供することができる。
(実施形態2の効果)
個々の売買の判断によって、どのように成果(評価額)が変化し、どのように評価が分岐し、ランキングが変化していくのかを、ユーザが体感することができる。さらに、ユーザは、個人資産が動的に変化し、投資格差が拡大するプロセスを理解し、体感することができる。すなわち、個々の売買の判断が投資成果に大きく影響することを、ユーザに実感させることができる。
これにより、ユーザの、資産運用に対する学習の意欲を引き出して、さらに学習の効果を創出することができる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1、2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態では、アドバイス提示システム1が行う総合診断について説明する。
(総合損益および総合診断の定義)
総合損益は、含み損益と売買損益とを合計した損益である。総合診断は、総合損益、含み損益、売買損益等に対する個別診断を組み合わせた診断をいう。
アドバイス生成部321は、総合損益、含み損益、および、売買損益に対する個別診断を組み合わせることにより、ユーザの売買状況に対する総合診断を行う。
(総合診断の意義)
投資による成果は、実際には、複合的な要因が絡み合っている。勝ち利益率が高いということは、大抵勝った時の回転力は低くなる。逆に、負けの損失率が低いと、回転力は高くなるというように連関している。それらの複合的な要因を総合的に診断することが全体を見ていく上で重要になる。
例えば、売買利益が大きければ大きいほど、含み益の構成にも影響を及ぼしており、複利効果が鮮明になる。逆に、売買利益がなければ、いくら含み益率が高くても、思った以上に資金が増えない。勝ち利益率が低くても、回転力が高いことでカバーすることができるなどの例もある。それぞれの要素は、複雑に他に影響を与えている。
例えば、勝率は低いが、勝ち利益率が高く、負け損失率が低いという複合条件を満たすと、非常によい運用が出来ている。勝率が低く、勝ち利益率が低く、負け損失率が低く、「勝ち利益率+負け損失率」がマイナスであれば、数字によって資産は大きく減った運用になっている。他の数字が同じであっても一つの数字が小さいだけで、全く違った診断結果になることからも、総合診断は非常に重要である。
(総合診断の効果と具体例)
個別診断の結果だけでは分からなくても、複数の個別診断の結果を組み合わせて総合診断を行うことによって、適格な診断結果が得られるようになる。
例えば、売買利益に関しては、収益が±0だが、含み益が形成されており、勝った場合は保有期間を長くしており、良い銘柄だけが残っており、悪い銘柄は見切りが早いような場合、売買損益だけの結果を見ても診断を誤る。含み損益の診断や勝ちパターン分析を含めた総合的な判断をして、はじめて適切な診断が下されるのは、一例である。
回転力が高く、保有期間が短く、勝ち利益率および負け損失率も低い場合でも、勝率で稼いで、よい運用ができている人もいる。個別的にはあまりよい診断でなくても、他に突出した部分があれば総合的な診断結果は良好になるのも一つの具体例である。
これらの具体例は、個別診断結果とは逆の診断結果となり、総合的な診断が必要な理由になる。
(総合診断のプロセス)
総合損益である含み益および売買損益は、様々な要素が絡み合って形成されている。年率の元本増加率は、さらに複合的な複雑な要因で決まってきており、同じ成果を出しても様々なタイプ、様々な経緯がある。複合的な要因で診断することが状況分析には不可欠であり、そのプロセスは各種評価指標の組み合わせ方によって診断が行われる。
(タイプ別診断について)
アドバイス提示システム1が行う総合診断の一つの方法がタイプ別診断である。タイプ別診断のプロセスにおいて、アドバイス生成部321は、各種評価指標を算出し、当該評価指標の組み合わせ(2つ以上の評価指標の範囲)を決定した上で、当該評価指標の数値に応じてユーザの売買状況を分類する。
各種指標の組み合わせ方によって、売買状況を類型的に分類することが可能である。分類した結果である類型をタイプと定義する。
タイプは、様々である。大きな分類もできるし、細かい分類もできる。そのタイプを決めるのに必要な要素が、上述の回転力、勝ち利益率等の各種評価指標である。各種評価指標の組み合わせ方によって、タイプが分類できる。
各種タイプが決まっていくのは、評価指標の組み合わせ方によって、ある程度型に当てはめることが可能となるからである。仕切りの数字を変えただけで、AタイプからBタイプに変わる等が起こるが、今まで大雑把で、明確でなかった区分が数字によってはっきり区分できるようになり、タイプごとの管理が可能となる。
(タイプ分類の具体例)
短期デイトレタイプは、回転力が非常に高く、元本回転日数は1日から数日で、勝ち利益率、負け損失率も十分小さく、勝率が収益力の決め手になるタイプである。
短期スイングトレードタイプは、回転力が高く、元本回転日数は1週間程度(4日から14日等)で、勝ち利益率、負け損失率も5%前後と小さく、こちらも勝率が収益力の決め手になるタイプである。
大きな値幅取りタイプは、回転力が低いが、勝ち利益率が負け損失率を圧倒的に上回ることで資産が増えているタイプである。
長期据え置き型タイプは、回転力は低く、平均保有期間は360日を超すものであり、売買損益よりも含み損益が中心となっており、含み損益の内訳も勝ち利益率(未実現)も負け損失率(未実現)も大きく、売却が出来ていないタイプである。
塩漬けタイプは、回転力は低く、負け損失率が高く、勝ち利益率が低く、含み損を抱えているタイプである。
重要なことは、評価指標の組み合わせによってタイプが分けられ、客観的な数字によって線引きができることである。それは、各個別診断で示した、複数の線引きを組み合わせて、導き出してもよい。
例えば、回転力診断のある評価数値が3日以内、かつ、勝ちパターン分析で高ウェイト(50%以上)がパターン1である。とにかく回転を効かせた運用で成果を上げているタイプとなり、順張り型の高回転タイプと位置付けられる。
様々な組み合わせが考えられ、その組み合わせ方は自由で幾通りものタイプを作り出せる。個別診断の元になった各種評価指標は、単独でも十分な診断結果を得られるが、その組み合わせを活用することによって、さらに奥深い分析が可能になり、診断もより深く精密になるという効果を奏する。
例えば、個別診断において、回転力が7日から30日の間であり、かつ、勝ち利益率が20%を上回り、負け損失率が10%以内に抑えられている。このタイプは合計で200人いて、全員が、元本増加率が高く、年率20%以上で資産が増えている人が7割を占め、平均でも年率25%増加している、等のタイプ別の診断および分析が可能になる。
(タイプ別診断の効果)
タイプ別診断によってもたらされる効果には、ユーザ自身のタイプが鮮明となり、他人との比較もしやすく、様々なやり方があることをユーザが知ることがある。特に、同じタイプの人との比較や順位によってユーザ自身の立ち位置が明確になり、改善すべき道標ができるという効果がある。
(タイプ別ランキング、比較)
アドバイス提示システム1が行う総合診断の一つの方法が、複数の要因で括られたタイプの中での、元本増減率等を含む評価数値の比較およびランキングである。アドバイス生成部321は、複数の評価指標の数値に応じて分類されたタイプごとに、ユーザの上記評価数値の比較、および、ランキング付けを行う。
タイプごとの上記評価数値のランキングおよび比較を行うことによって、同じようなやり方をやっているグループの間での上記評価数値の比較およびランキングが可能になる。
同じようなやり方の中で、よりよい方向に向かうにはどうすればよいのかを他から学ぶことが可能になる。例えば、スイングトレードタイプの中でよい成果を得ている人は、どの数字がよいのかを参考にしている。
(タイプ別ランキング、比較の効果)
タイプ別の上記評価数値を算出することによって、どのタイプが優れ、どのタイプが劣るのかも明確になるという効果が期待される。これにより、例えば、スイングトレードタイプの平均の元本増加率(年率)は平均10%であったが、大きな値幅取りタイプの平均の元本増加率(年率)は平均25%で、失敗する人も少ないなどの結果を導き出すことができる。
例えば、上述のタイプの中で最良の結果をもたらしている人の数字が、勝率が非常に高く、勝ち利益率も高く、勝ちパターンも1が多くを占める場合、ユーザが自身の数字と比べて、劣っている数字の改善を図っていくことが可能となる。また、全体の中ではよいランキングであったが、ユーザ自身のタイプの中では平均的な数字等、他との比較を容易にし、より深い分析が可能になる。
(診断結果レポートの例)
以下に、ユーザの売買状況に対する診断結果のレポートの例を示す。なお、下記における(動的変化)は、ユーザの取引データに応じて動的に変化していくテキスト又は数値等を指す。
以下に、総合診断結果のレポートの例を示す。
◎総合診断
☆タイプ別診断
A様のトレードタイプはスイングトレードタイプ(動的変化)と判定しました。
☆タイプの説明
スイングトレードタイプ(動的変化)は、短期スイングトレードタイプであり、回転力が高く、元本回転日数は1週間程度(4日から14日等)であり、勝ち利益率および負け損失率が5%前後と小さく、こちらも勝率が収益力の決め手になるタイプです。
☆スイングトレードタイプの中でのあなたの順位(元本増減率(年率単利)は、100人中3位(動的変化))です。
☆タイプ順位(元本増減率(年率単利)の平均値で比較)
50タイプ中25位(動的変化)
☆あなたの全体の順位は、1000人中250位(動的変化)です。
☆組み合わせ診断
売買利益の計算式と含み損益の計算式(動的変化)
☆平均数値との比較(動的変化)
☆優れている数値(動的変化)
☆見劣りする数値(動的変化)
☆総合診断結果(動的変化)
スイングトレードタイプの中では3位と非常に優れていますが、全体の中では1000人中250位ですので、改善の余地は十分ありそうです。
特に優れた数値は回転力および勝率であり、劣っている数値は勝ち利益率が低いこという結果です。
以下に、個別診断結果のレポートの例を示す。
◎個別診断
☆回転力診断
診断結果(動的変化)
評価数値表(動的変化)
説明(動的変化)
☆勝ち利益率診断
☆負け損失率診断
☆勝ちパターン分析
☆負けパターン分析
☆売買損益分析
☆含み損益分析
☆総合損益分析
〔ソフトウェアによる実現例〕
端末2およびサーバ3の制御ブロック(特に、制御部22、制御部32、および、アドバイス生成部321)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、端末2およびサーバ3は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 アドバイス提示システム(情報提示システム)
2 端末(端末装置)
3 サーバ(情報生成装置)
4 ネットワーク
321 アドバイス生成部(情報生成部)

Claims (10)

  1. 投資商品の売買に関する情報を生成する情報生成装置であって、
    投資商品の売買データを取得し、取得した売買データから基礎データを取得し、取得した基礎データから売買損益および含み損益に関する評価指標を算出し、算出した評価指標から総合損益に関する評価指標を取得し、取得した評価指標を示す情報を生成する情報生成部
    を備え
    上記情報生成部は、
    上記総合損益または上記含み損益に関する評価指標を用いて、診断、ランキング、比較、または、アドバイスを示す情報を生成し、
    上記情報生成部は、
    上記売買データから未反対売買データを取得し、当該未反対売買データを、保有されている投資商品の現値、買値、騰落率、および、ベンチマークの騰落率に応じたパターンに分類し、当該パターンごとの購入代金または商品評価金額を当該未反対売買データから算出し、当該パターンごとの購入代金または商品評価金額の比率に応じた、資産状況に関する診断、または、アドバイスを示す情報を生成する
    ことを特徴とする情報生成装置。
  2. 上記情報生成部は、
    上記含み損益に関する評価指標として、上記基礎データから売買損益を含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報生成装置。
  3. 上記情報生成部は、
    上記含み損益に関する評価指標として、上記基礎データから売買損益と、勝ち利益率または負け損失率とを含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報生成装置。
  4. 上記情報生成部は、
    上記含み損益に関する評価指標として、上記基礎データから売買損益と、勝ち利益率または負け損失率と、現金比率とを含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報生成装置。
  5. 上記情報生成部は、
    上記含み損益に関する評価指標として、上記基礎データから売買損益と、勝ち利益率または負け損失率と、現金比率と、購入勝ちウェイトとを含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報生成装置。
  6. 上記情報生成部は、
    上記含み損益に関する評価指標として、上記基礎データから売買損益と、勝ち利益率または負け損失率と、現金比率と、購入勝ちウェイトと、元本とを含む評価指標を算出し、算出した評価指標を示す情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報生成装置。
  7. 上記情報生成部は、
    上記含み損益に関する複数の評価指標のうち、評価の低い指標を示す情報を優先して生成する
    ことを特徴とする請求項3から6の何れか1項に記載の情報生成装置。
  8. 上記情報生成部は、
    上記基礎データから購入代金と、商品評価金額と、ベンチマーク評価金額とを算出し、当該購入代金と、当該商品評価金額と、当該ベンチマーク評価金額とを比較して、その比較結果に応じた、資産状況に関する診断、または、アドバイスを示す情報を生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報生成装置。
  9. 請求項1からの何れか1項に記載の情報生成装置と、
    端末装置と、
    を含む情報提示システムであって、
    上記端末装置は、上記情報生成部が生成した情報をユーザに提示する
    ことを特徴とする情報提示システム。
  10. 請求項1に記載の情報生成装置としてコンピュータを機能させるための情報生成プログラムであって、上記情報生成部としてコンピュータを機能させるための情報生成プログラム。
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