JP6628320B2 - 半田付け装置および電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半田付け装置および電子部品の製造方法に関する。
半田付け工程時間短縮や、低酸化腐食性、加熱温度安定性、などの優位性からファインピッチ基板の半田付けにはVPS(Vapor Phase Soldering)と呼ばれる、加熱蒸気が液化する際の熱を利用した半田づけが使用されている。
また集積回路のパッケージの一種として、BGA(Ball Grid Array)部品が用いられている。
一方、電子機器の製造ラインで使用される半田付け装置として、特許文献1に記載されたものがあるが、この半田付け装置は、振動を与えつつ、熱風により、あるいは赤外線等の電子線の照射により半田を加熱し、部品をクランプして超音波振動を加えている。また特許文献2には、VPS方式の加熱による半田付けに関する技術が開示されている。
特開2010−021346号公報 特開平11−233916号公報
一方、BGA部品を半田付けする場合に、基板とBGA部品のたわみの差などから接合しない状態で半田表面に酸化膜が残り、たわみの差が解消して、BGA部品側の半田と基板側半田が接合しても電気的接合が不完全となる現象、いわゆるHead in Pillow現象(枕不良現象)が希に発生する事があった。この不良モードはBGA部品の裏側で発生するため、不良の発生を目視で確認できず、時間をかけてX線検査を行う必要があり、生産品質を維持するための検査に多大な労力を要するという問題があった。
上記特許文献1にあっては、半田が溶融している間に対象となる部品を超音波により振動させているが、この超音波が過少であると、接合部の酸化皮膜の破壊が不十分となって前記不良の原因となり、また振動のエネルギーが過大であると、電子部品等に機械的なダメージを与えるおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、電子部品等に過大な振動エネルギーを与えることなく、半田不良の発生を防止することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、半田付け対象を含む電子部品を加熱する加熱装置と、この加熱装置により加熱される電子部品の一部である半田付け対象を加振する加振装置と、前記加振装置の加振時間を制御する振動制御部とを有する。
上記課題を解決するために、本発明の第2の態様は、半田付け対象を含む電子部品を所定位置に支持する工程と、所定位置にある前記電子部品の一部である半田付け対象を加熱する加熱工程と、この加熱工程により加熱される半田付け対象を加振する振動工程と、前記加熱工程とともに、前記振動工程における加振時間を制御する振動制御工程とを有する。
本発明によれば、電子部品等に過大な振動エネルギーを与えることなく、半田不良の発生を防止することができる。
本発明の最少構成にかかる第1実施形態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るリフロー装置を示す概略図である。 本発明の第3実施形態に係るリフロー装置を示す概略図である。 本発明の第4実施形態係るリフロー装置を示す概略図である。 本発明の実施形態による半田付けの作用を説明するための、半田付け部分の拡大断面図である。
本発明の最少構成にかかる第1実施形態について図1を参照して説明する。なお、図1の紙面と直交する(紙面の奥へ矢が向かう)方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向として説明する。
符号1は支持装置である。この支持装置1は、半田付け対象2を含む電子部品等を静止状態、あるいは移動状態にて支持する。符号3は振動制御部である。この振動制御部3は、前記支持装置1の上方から半田付け対象2へ振動を与える加振装置4と、この加振装置4を支持する支持装置5とを制御して、加振装置4を所定方向へ位置決めするようになっている。また前記振動制御部3は、前記加振装置4および/または支持装置5を制御することによって、加振方向、強度、時間、さらには、半田付け対象2に対して位置決め(例えば、基板a上の電子部品2bに対する位置決め)を行うようになっている。また符号6は加熱装置であって、前記支持装置1上の前記半田付け対象2を半田ペーストおよび/または半田ボールが溶融する温度まで加熱する。
上記構成によれば、前記支持装置1で支持される半田付け対象2(基板2aと電子部品2b)を加熱装置6によって加熱し、この加熱状態で加振装置4の加振位置を制御しながら、例えば断続的に加振する等の、加振時間の制御とにより、半田を溶融させて電子部品2bを基板2aに半田付けすることができる。
図2は本発明の第2実施形態におけるリフロー装置の概略構成を示す図である。なお、図中第1実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を簡略化する。
半田付け対象である基板200は、予め半田ペーストが塗布され、SMT(Surface Mount Technology)部品、すなわち、表面実装される電子部品としての、電子部品203(例えばチップ抵抗またはチップコンデンサ)および第1のBGA部品201と第2のBGA部品202が搭載された状態で、VPS装置600に搬入され、該VSP装置600内にて、搬送ベルト100により搬送される。この時、前記基板200には、裏面にもチップ抵抗またはチップコンデンサ等の電子部品203が搭載されていても良い。
前記基板200は、案内ローラ101に案内されてY方向へ走行する搬送ベルト100に基板支持具102を介して固定され、加熱装置としてのVPS装置(図示された輪郭線は、VPS装置の密閉空間を区画する外壁の輪郭を示す)600内を移動する間に熱せられて前記半田ペースト、半田ボールが溶融することにより半田付けされる。すなわち、第2実施形態では、単に基板200を支持するのみならず、前記第1実施形態における基板の支持装置に対応する前記搬送ベルト100を用いることにより、基板200を移動させながら支持している。
前記VPS装置600内の搬送ベルト100の下方には、熱媒体槽602が設けられ、この熱媒体槽602に貯留された液相の熱媒体603をヒータ604によって加熱することにより、気相状態とし、この気相状態の熱媒体603が液相状態となる際に放出するエネルギーによって半田リフロー処理が行われるようになっている。
また符号300は振動制御部で、前記VPS装置600を制御するVPS装置制御部601より動作情報を受け取り、基板200(この実施形態では、より具体的に、第2のBGA部品202を支持する基板支持具102)のVPS装置600内における位置を把握する。
前記振動制御部300には、基板200に搭載されている第2のBGA部品202の搭載位置情報が予め入力され、記憶されている。また振動制御部300は、基板200が加熱装置としてのVPS装置600内で熱せられ、第2のBGA部品202の下側に配置された半田ボールが溶け終わるタイミングを位置情報から推測し、そのタイミングで、アームシステム500を動かして第2のBGA部品202にアームシステム500を接触させる。
前記アームシステム500は、例えば、それぞれ一次元の自由度を持つ第1のアーム501、第2のアーム502、第3のアーム503の3つを互いに変位方向を異ならせて直列に連結したもので、第3のアーム503の先端を第2のBGA部品202へ接触させることができるようになっている。これら第1〜第3のアーム501〜503は、例えば空気圧シリンダ、リニアアクチュエータ等の一軸方向への駆動装置であるが、VPS装置600内の高温、かつ熱媒体の蒸気下における耐候性を考慮して、保守、部品交換等が容易で低コストの機構であることが望ましい。
なお、図2では、便宜上第1、第2、第3のアーム501、502、503の連結を展開して表現したので、第1のアーム501と第3のアーム503との作動方向が一致しているが、例えば、図中矢印Xで示す第1のアーム501の変位方向はX軸方向とされ、矢印Yで示す第2のアーム502の変位方向はY軸方向とされ、矢印Zで示す第3のアーム503の変位方向はZ軸方向とされている。なお、第1、第2、第3のアーム501、502、503、の変位方向は、必ずしも互いに直交する必要はなく、互いに異なる方向へ変位することができれば、図2のX軸、Y軸、Z軸方向の任意の位置に第3のアーム503の先端を配置することができる。
微弱振動発生装置400は、振動を発生させ、アームシステム500を通じて第2のBGA部品202に微弱な振動を与える加振装置として機能する。この振動の周波数は数Hz〜数10MHzの範囲で設定可能とし、さらにX方向/Y方向/Z方向についての振動方向、および各方向への振幅をコントロールすることが可能となっている。
なお、図1の例と同様、Y方向は搬送ベルト103の進行方向、X方向は搬送ベルト103の進行方向に対して直角な水平方向、Z方向は鉛直方向と定義する。
前記振動制御部300は、微弱振動発生装置400を制御し、数10μs〜数100msの範囲で断続的(間欠的)に振動を与え、この振動を第3のアーム503の先端(この部分を振動伝達用の接触子503aと称す)から第2のBGA部品202へ伝達することができる。このように断続的(間欠的)に振動を与える理由は、第2のBGA部品202の周辺に配置されている重量の小さいチップコンデンサなどの部品に振動が伝達されて、これらの部品が共振を起こさないようにするのが目的である。また、振動させない期間を設けることで、振動により酸化膜が破れた半田ボールが流動して半田付け面になじむ時間を置くことができる。しかしながら、重量の小さい部品への影響が無視できる程度に小さい場合、振動させない期間を設ける制御は必須ではない。
また、振動制御部300は、振動を断続的に与えている間、アームシステム500(矢印Y方向への移動なので、主として第2のアーム502)を制御して搬送ベルト103の進む速度に追従させ、接触子503aとBGA部品201との接触状態を維持して安定して振動を与えられるよう制御する。
また、振動制御部300は、基板200の半田が不活性蒸気により融解後に振動発生を開始する。理由は基板200から部品の脱落を防ぐためであり、半田融解後の液体となった半田が振動吸収する効果を利用して、基板200へ伝播する振動を少なくすることができる。
さらに、BGAの大きさや半田条件によっては振動を与えても酸化膜が破れないケースがあると想定される。この場合は振幅を大きくする(振動強度を上げる)対策、振動周波数を高める(周波数が高くなるほどエネルギーが大きくなる)対策、さらには、振動を与える期間を長くする対策を行うべく制御することによって、酸化膜を破る確率を大きくすることも有効である。
なお加熱状態によって溶融した半田の状態を実際に観測しながら、適切な振幅の大きさや振動を与える期間を調整することは、ほぼ不可能である。なぜならば、一般にBGA部品201、202と基板200の間の状況を可視光により観測することは困難であり、X線画像、超音波画像等を使って半田の状態を判定することも一般的ではない。そこで、簡易な方法として、例えば、VPS装置10内部の画像から、BGA部品201、202が大きな振幅で振動し、あるいは位置ずれを生じるか否かを判定し、この判定に基づき、大きな振動や移動があれば影響を与えていると判断して、BGA部品201、202および周辺の小部品に影響を与えない範囲で可能な限り振動の振幅を大きくする/高めるという規則により振幅を決定するようにしても良い。例えば、周辺の電子部品203等の小部品が基板200から脱落しない範囲でなるべく大きい振幅にするなどであっても良い。
また、BGA部品201、202および周辺の小部品への影響を少なくするために、微弱振動発生装置400が発生する振動の方向を変化させることによって、あるいは、微弱振動発生装置400が発生する振動の方向が一定である場合には、アームシステム500全体の操作によって先端の第3のアーム503が第2のBGA部品202に接触する方向を変化させることによって、振動方向をX方向/Y方向/Z方向と変化させながら振動を与えることで、共振を避けつつ、酸化膜に対して様々の方向の振動を加え、酸化膜を破る確率を高めることも有効である。X方向/Y方向/Z方向と振動方向を変化させる際、例えば、アーム503の先端位置を回転させるように徐々に変えることで、半田ボール内の攪拌効果により酸化膜を破る確率を高める制御も可能となる。
前記振動制御部300は、前記第1のBGA部品201と第2の部品202のように、1つの基板200に複数のBGA部品201、202が搭載されている場合には、温度が下がる部品(矢印A方向の出口に近い第1のBGA部品201)を優先して振動を与える。この理由は、温度が下がるほど部品のたわみが少なくなり、半田ボールの形状が理想に近づくことによる。たわみが少なくなり、半田が溶けているぎりぎりのタイミングまで振動を与えることで酸化膜を破る確率を高めるためである。
符号302はカメラであって、このカメラ302は、撮影した映像を振動制御部300に送る。この振動制御部300は、送られてきた映像を解析して、次にBGA部品202の位置精度向上に使うことができる。または、BGA画像データベースを300内に保持しておき、そのデータベースと照らし合わせることで、基板毎のBGA位置情報入力無しに振動を与える対象のBGA部品を特定することも可能となる。または基板毎のBGA位置情報のみから座標を得ることで、カメラ302から画像に基づく位置情報のフィードバックを不要とする構成としても良い。
上記半田リフロー装置においては、搬送ベルト100上の基板支持具102により固定されたBGA部品201、202を搬送しながら、VPS装置600内に熱媒体603の蒸気を充満させて基板200、BGA部品201、202、の半田ペースト、半田バンプを加熱してリフロー処理を行う。前記振動制御部300は、所定位置にある(所定位置を移動する)第2のBGA部品202に振動個503aを接触させるように、アームシステム500を制御して、第2のBGA部品202へ微弱振動発生装置400の振動を伝達して加振する。
この加振に際し、前記振動制御部300は、加振の開始、終了、断続等、加振時間を制御するとともに、必要に応じて加振の振幅、方向を制御する。また前記アームシステム500を制御して、第2のBGA部品202の移動に合わせて振動子503aを移動させる。
上記半田リフロー処理におけるたわみと半田付け状態との関係について、図5a〜cを参照して説明する。
図5の(a)において、左側は理想状態、すなわち、基板2aとBGAパッケージ等の電子部品2bとを半田ボール7がややつぶれた状態で一体に固化した接続状態を示し、右側はいわゆるHead in Pillow現象が発生し、上部半田7aと下部半田7bとに分離した状態を示した図である。右側は半田が上下に分割されたまま固形化しており、この原因は間に存在する溶融〜固化段階で半田の表面の酸化膜が破れず、上下の半田が一体に融合することができなかったことにある。ここで下側が基板で、上側がBGAパッケージを示している。
前記Head in Pillow現象の原因となる酸化膜は、BGAパッケージ2bが熱によって反ることで基板側の半田ペースト8とBGA側の半田バンプ(半田ボール)7が離れ、この状態でフラックスによる酸化除去が行われる。この状態を示したのが図5の(b)である。
しかし、VPS装置600の出口に近づくことに伴う温度の低下によってBGAパッケージ2bが収縮すると反りが戻る。反りが戻るに際し、基板2a側の半田ペースト8と接触する時にはフラックスの活性が消失しており、表面酸化膜を除去することができない。この結果、上下の半田が融合することができないまま、基板2aとBGAパッケージ2bとの間に挟まれて、一体することができずに固化すると、Head in Pillow現象状態となる。この状態を示したのが図4cである。すなわち、最も遅れて復元した右端では、上部半田7aと下部半田7bとが不十分な融着状態となる。
第1実施形態の半田付け装置にあっては、前記振動制御部300によって断続的に振動を与えることにより、第2のBGA部品202の半田付けに際して、溶融した半田の表面酸化皮膜を破壊しつつ、良好な流動性を得て半田不良を防止することができるとともに、過剰な振動エネルギーによって他の電子部品への損傷を減少させることができる。
図3を用いて本発明の第3実施形態を説明する。図中第1、第2実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を簡略化する。
図3は本発明の第3実施形態におけるリフロー装置の概略構成を示す図である。
前記第2実施形態では、アームシステム500を使って目的のBGA部品202に振動を与えていたが、図3の第3実施形態では、図3(a)に示すリフロー装置の側面視のように、微弱振動発生装置としての超音波アレイ400を構成する振動子401からの振動を使って目的のBGA部品202に振動を与えるところが異なっている。すなわち、前記超音波アレイ400は、図3(b)に下面視(Z軸方向の下から上へ見た状態)を示すように、超音波振動する振動子401を行列状に配置したもので、全体として、微弱振動発生装置として機能する。
符号301は振動制御部で、この振動制御部301は、VPS装置制御部601から基板位置情報を取得して、前記超音波アレイ400を支持する超音波アレイ支持部402を制御する。
前記振動制御部301は超音波アレイ400を位相制御して、指向性を持たせた超音波を目的のBGA部品202に対して数10μs〜数100msの範囲の時間にわたって断続的に振動を与える。断続的に振動を与える理由は、BGA部品202の周辺に配置されている重量の小さいチップコンデンサなどの電子部品203に影響を与えないよう、特に共振によって過大な振幅での振動を起こさないようにするのが目的である。
また、断続的な作動、すなわち、振動させない期間を設けることで、振動により酸化膜が破れた半田ボールがなじむ時間を設けることも意図している。しかし重量の小さい部品への影響が無ければ振動させない期間を設けるのは必須ではない。
また超音波アレイ支持部402は、振動制御部301からの指示により基板面からの距離や水平方向の位置を維持する。すなわち、目的のBGA部品202に振動を与えるために最適な距離を保つよう矢印Z方向へ移動して、その位置が制御されるとともに、矢印Y方向へも移動してその位置が制御される。なお、超音波アレイ支持部402は、さらに、X座標方向への移動を可能としても良く、この場合、超音波アレイ400を構成する振動子401をY軸方向へ複数個(例えば8個)アレイ状に配列し、X軸方向へは、8個より少ない、例えば、1、2個、すなわちY軸方向へのアレイを1、2列設ける構成とし、前記超音波アレイ支持部402のX軸方向への移動によって、X軸方向へBGA部品201と位置合わせしても良い。
カメラ302は、前記第2実施形態と同様に、撮影した映像を振動制御部301に送る。この振動制御部301は、送られてきた映像を解析して、第2のBGA部品202の位置判別の精度を向上させることができる。または、BGA画像データベースを振動制御部301内に保持しておき、そのデータベースと照らし合わせることで、基板200毎にBGA位置情報を入力すること無しに、振動を与える対象のBGA部品202を特定することも可能となる。または基板200毎のBGA位置情報のみから座標を得ることで、超音波アレイ支持部402による位置制御を不要とする構成を採用することもできる。すなわち、カメラ302から得られた画像に基づく位置情報に代えて、既知の位置情報を用いても良い。また、振動制御部としての微弱振動制御部301にて画像解析を行い、振動を与えた第2のBGA部品202の画像情報から振動強度を測定して、超音波アレイ400に指示する超音波強度をフィードバック制御する構成も有効である。
また、振動を断続的に与えている間、超音波アレイ400の位相制御により超音波の照射方向を搬送ベルト100の進む速度に追従させ、安定して振動を与ることができる。また、超音波アレイ支持部402は、前記超音波アレイ400全体を(超音波アレイの振動子の相互間の位置関係を変えることなく)図3の矢印Y方向に移動させることにより、超音波の照射方向をBGA部品202の移動に追従させることができる。なお、超音波振動子が行列状に配置されていることから、その移動制御、あるいはX軸方向に沿って直線状(アレイ状)に一部の振動子のみを作動させることによって、X軸方向への所定領域のみに超音波を照射することができる。すなわち、超音波アレイ400の各振動子401の超音波振動の位相制御(および作動範囲のON〜OFF制御)と、超音波アレイ400全体の位置を移動させる制御とによって、目的とするBGA部品202へ向けて超音波振動を与え、他の領域への超音波の影響を減少させることができる。さらに、超音波アレイ400の各振動子401が発生する超音波の位相を制御することで、パラボラアンテナの反射による電波の集中と同様に目的とするBGA部品に超音波が集中するような位相で各超音波アレイを振動させるのも効果的である。この方法も他の領域への超音波の影響を減少させることができる。この時、超音波アレイ400をZおよびY方向に調整して効率的に超音波が部品に集中する位置関係となるよう調整すると効果的である。
また、前記第2実施形態と同様、振動制御部301は、基板200の半田が不活性蒸気により融解した後に振動発生を開始するよう超音波アレイ400を制御する。この制御により、基板200から部品の脱落を防止し、基板200へ伝播する振動を少なくすることができる。
さらに、BGAの大きさや半田条件によっては振動を与えても酸化膜が破れないケースがあると想定される。この場合は振幅を大きくする(振動強度を上げる)対策、振動周波数を高める(周波数が高くなるほどエネルギーが大きくなる)対策、さらには、振動を与える期間を長く対策によって、酸化膜を破る確率を大きくすることも有効である。
この第3実施形態にあっても、他の実施形態の場合と同様の理由により、1つの基板200に複数のBGA部品201、202が搭載されている場合には、矢印A方向の出口に近い第1のBGA部品201のように温度が下がる部品に優先して振動を与えることが望ましい。
上記半田リフロー装置においては、搬送ベルト100上でBGA部品201、202を搬送しながら加熱してリフロー処理を行う。前記振動制御部301は、所定位置にある(所定位置を移動する)第2のBGA部品202の周辺の領域に超音波USを照射して振動を与えるように、超音波アレイ400を制御して、第2のBGA部品202へ超音波USにより振動を伝達して加振する。
この加振に際し、前記振動制御部301は、加振の開始、終了、断続等、加振時間を制御するとともに、必要に応じて前記超音波アレイ400の位相制御によって、加振の振幅、方向を制御する。また前記超音波アレイ支持部402の移動を制御して、超音波アレイ400の超音波US照射領域を搬送ベルト100の移動に合わせて移動させる。
図4を用いて本発明の第4実施形態について説明する。図中第1、第2、第3実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を簡略化する。
図4は本発明の第4実施形態におけるリフロー装置の概略構成を示す図である。
符号403は微弱振動制御部で、周辺温度を測定する機能と、その情報により数Hz〜数10MHzの振動を発生する機能を持つ。この時、基板200から部品の脱落を防ぐために、発生させる振動方向はY方向またはX方向の水平方向のみとする。この第4実施形態では、前記基板200の重心と微弱振動制御部403を結んだ方向の振動を発生するよう制御する。
前記微弱振動制御部403は、基板200に直接水平方向の振動を与えられるよう、基板200にクリップや永久磁石等、基板200に対して着脱可能に固定することができる何らかの手段により固定するのが望ましい。
また、前記微弱振動制御部403は、基板200の半田が不活性蒸気の液化に伴う熱エネルギーによって融解された後に振動発生を開始する。理由は、他の実施形態と同様に、基板200から部品の脱落を防ぐためであるが、半田融解後の方が液体となった半田が振動を吸収して脱落しにくくなる現象を利用するためである。
振動周波数については、周波数が高いほど大きなエネルギーを半田ボールに与えられるので、高い周波数が望ましいが、比較的重量の大きいBGA部品201、202と比較的重量の小さい周辺チップコンデンサ等の電子部品203との重量差(慣性の差)を利用して振幅が大きく低い周波数を与えるのも効果的である。また、効果的な周波数を時分割で切り替えて発生させることにより酸化膜を破る確率を高めることも有効である。
このような振動制御を実現するため、前記微弱振動制御部403は、周辺温度観測機能によりVPS装置600の内部(詳細には半田付けされる第2のBGA部品202の温度が)ピーク温度を過ぎて、一定時間経過後に振動発生開始し、基板200に対して数10μs〜数100msの範囲で断続的に振動を与える。断続的に振動を与える理由は、他の実施形態と同様、BGA部品202の周辺に配置されている重量の小さいチップコンデンサなどの部品への小さくし、溶融した半田ななじむ時間を確保するためである。
振動は基板200全体の温度が半田融点以下になるまで継続する。この理由は、温度が下がるほど部品のたわみが少なくなり、半田ボールの形状が理想に近づくことで、より良い状況で半田が溶けているぎりぎりのタイミングまで振動を与えることで酸化膜を破る確率を高めるためである。
上記の振動の制御は、温度によらず、処理対象がVPS装置600に投入されてからの時間を計測して行っても良いし、時間の情報と観測した周辺温度情報とを統合して判断して制御しても良い。またはVPS装置制御部601と無線通信を行って正確な振動制御を行っても良い。
この第4実施形態は、微弱振動制御部403を半田付け対象に取り付けることができるため、既存のVPS装置自体に格別な改造を施すことなく実施することができるという利点がある。
上記第2〜第4実施形態で使用されるVPS装置には、主として、半田付け対象をベルトコンベア等で搬送しながら加熱するインライン式と、所定数の半田付け対象を加熱容器内に静止状態に設置して加熱するバッチ式とがあり、本明細書では図2〜図4に示すようなインライン式を想定して説明しているが、図1の第1実施形態の支持装置は、バッチ式の場合をも含むものである。すなわち、各実施形態の加振装置、振動制御部等の構成要素に少しの変更を加えることにより、バッチ式の装置に適用することができるのはもちろんである。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
本発明は、半田リフローによる電子機器の製造に利用することができる。
1 支持装置
2 はんだ付け対象
2a 基板
2b 電子部品(BGAパッケージ)
3 振動制御部
4 加振装置
5 支持装置
6 加熱装置
100 搬送ベルト
101 案内ローラ
102 基板支持具
200 基板
201 (第1の)BGA部品
202 (第2の)BGA部品
203 電子部品
300 振動制御部
301 (微弱)振動制御部
302 カメラ
400 微弱振動発生装置(超音波アレイ)
401 振動子
402 超音波アレイ支持部
403 微弱振動制御部
500 アームシステム
501 第1のアーム
502 第2のアーム
503 第3のアーム
503a 接触子
600 VPS装置
601 VPS装置制御部
602 熱媒体槽
603 熱媒体
604 ヒータ

Claims (10)

  1. 半田付け対象を含む電子部品を加熱する加熱装置と、
    この加熱装置により加熱される電子部品の一部である前記半田付け対象を加振する加振装置と、
    この加振装置の加振時間を制御する振動制御部と、
    有し、
    前記振動制御部は、前記半田付け対象の周辺に配置された他の部品が前記加振による振動に共振することを防止するために、前記加振装置の加振時間を制御して前記半田付け対象を断続的に加振する半田付け装置。
  2. 前記加熱装置は、搬送装置により搬送される、複数の半田付け対象を含む電子部品を加熱し、
    前記振動制御部は、前記搬送装置により搬送される前記複数の半田付け対象のうち、出口に近い側に配置された半田付け対象を他の半田付け対象に優先して振動を与える、
    請求項1に記載の半田付け装置。
  3. 前記振動制御部は、前記加振装置を異なる加振周波数による時分割で加振するよう制御して前記半田が固化するまでの期間に前記半田付け対象を加振する請求項1または2のいずれか一項に記載の半田付け装置。
  4. 前記振動制御部は、前記加振装置による前記半田付け対象への加振位置を前記半田付け対象の位置に対応して制御する請求項1〜3のいずれか一項に記載の半田付け装置。
  5. 前記加振装置は、半田付け対象に接触して振動を伝達する接触子を有し、
    前記振動制御部は、前記接触子の位置、姿勢の少なくともいずれかを制御することにより、前記加振装置による加振の位置を制御する請求項1〜4のいずれか一項に記載の半田付け装置。
  6. 前記振動制御部は、前記半田付け対象において最も超音波振幅が強め合うように、照射する超音波アレイの位相を制御する請求項1〜4のいずれか一項に記載の半田付け装置。
  7. 前記振動制御部は、前記加振装置の位置を制御することにより、前記半田付け対象に超音波が強く届くよう、前記加振装置の位置を制御する請求項1〜6のいずれか一項に記載の半田付け装置。
  8. 前記振動制御部は、前記加振装置が前記半田付け対象を加振する方向を制御する請求項1〜7のいずれか一項に記載の半田付け装置。
  9. 前記加振装置は、前記半田付け対象となる電子部品が搭載された基板に取り付けられて該基板へ振動を与える請求項1〜3のいずれか一項に記載の半田付け装置。
  10. 半田付け対象を含む電子部品を所定位置に支持する工程と
    所定位置にある前記電子部品の一部である前記半田付け対象を加熱する加熱工程と、
    この加熱工程により加熱される半田付け対象を加振する振動工程と、
    前記加熱工程とともに、前記振動工程における加振時間を制御する振動制御工程と、
    有し、
    前記振動制御工程は、
    前記半田付け対象の周辺に配置された他の部品が前記加振による振動に共振することを防止するために、加振時間を制御して前記半田付け対象を断続的に加振する、
    電子部品の製造方法。
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