JP6628143B2 - 弁機構、減衰力発生装置、及び緩衝器 - Google Patents

弁機構、減衰力発生装置、及び緩衝器 Download PDF

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Description

本発明は、流体の流れを制御することで発生する減衰力を調整する弁機構、減衰力発生装置、及び緩衝器に関する。
例えば、自動二輪車の車輪と車体との間に、車輪側から入力される振動や衝撃を緩和する緩衝器が設けられている。緩衝器としては、流体が封入され、車輪及び車輪の一方に連結されたシリンダと、シリンダ内に摺動可能に設けられたピストンと、ピストンに連結されてシリンダの外部に延出し、車輪及び車体の他方に連結されたピストンロッドと、シリンダ内でピストンが摺動したときの流体の流れにより減衰力を発生する減衰力発生部と、を備える構成のものが知られている。
このような緩衝器において、減衰力発生部における流体の流れを走行中に制御することで、発生する減衰力を走行状況等に応じて可変とした、いわゆる電子制御式のものがある。
特許文献1には、流体の流路に設けられた弁座と、弁座に対して進退可能に設けられた弁体(弁部位)とを備え、弁座と弁体との隙間に形成されて流体が流通する流路開口の寸法を可変とすることで、流体の流れを制御する構成が開示されている。この構成において、弁体は、ハウジングに設けられた板バネに支持されている。弁体を押圧する流体の圧力の大きさに応じて板バネが弾性変形し、弁体と弁座との間の流路開口の寸法が変化し、発生する減衰力が変化する。
また、弁体はソレノイド可動子の先端部に設けられ、ソレノイド固定子とソレノイド可動子との間に生じさせる電磁力によって、弁体を弁座に接離する方向に駆動する。ソレノイド固定子に印加する電流値を制御し、弁座に対する弁体の位置を変位させることで、流路開口の寸法が可変となっている。
特表2011−525962号公報
緩衝器においては、特にピストンが低速で作動する領域における流路開口の寸法精度が重要となる。
これに対し、特許文献1に開示された構成においては、ソレノイド可動子の先端部に設けられた弁体の弁座に対する位置精度は、ハウジングに対するソレノイド固定子の取付位置精度、ハウジングにおける弁座の位置精度等、機械加工精度に左右される。
また、何らかの原因で、本来の減衰力発生部位以外で、流体の流れが阻害されると、所定の減衰力が得られないことがある。
そこでなされた本発明の目的は、減衰力を、確実かつ高精度に発生させることができる弁機構、減衰力発生装置、及び緩衝器を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る弁機構は、流体の流路の一端の開口の径方向外側に形成された弁座を有するハウジングと、前記弁座に対して接離する方向に移動可能に設けられた駆動弁と、前記弁座と前記駆動弁との間に設けられ、前記流体が流通する開口部を有した複数枚のバルブ体と、前記駆動弁を前記弁座に接近する方向に移動させ、複数枚のバルブ体のうち、最も前記駆動弁に近い前記バルブ体を、前記バルブ体の外周部に対して内周部が前記弁座に接近する方向に弾性変形させることで、前記バルブ体の内周部と前記弁座との間の隙間を可変とする駆動弁移動機構と、複数枚の前記バルブ体の前記開口部同士を連通させた状態で、複数枚の前記バルブ体の周方向への相対的な回転を拘束する回転拘束部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る弁機構、減衰力発生装置、及び緩衝器によれば、減衰力を、確実かつ高精度に発生させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る緩衝器の全体構成を示す断面図である。 上記緩衝器に設けられたダンパーケースを示す平面図である。 上記ダンパーケースに設けられた減衰力発生装置を示す断面図である。 減衰力発生装置の制御弁部の構成を示す拡大断面図である。 第一バルブ、第二バルブを構成するバルブ体の平面図である。 バルブ体に設けられた回転拘束部の構成を示す斜視図である。 制御弁部の構成を示す斜視展開図である。 ソレノイドアクチュエータによって駆動弁を弁座側に変位させ、第二バルブを押圧して撓み変形させ、絞り部の開口寸法を小さくした状態を示す断面図である。 圧側行程において、オイルの圧力によって調整バルブ部及び駆動弁が弁座から離間する方向に変位した状態を示す断面図である。 伸側行程において、オイルの圧力によって駆動弁が弁座から離間する方向に変位した状態を示す断面図である。 上記回転拘束部の変形例を示す平面図である。 上記回転拘束部の他の変形例を示す斜視図である。 上記減衰力発生装置の変形例を示す断面図である。 上記減衰力発生装置の変形例を示す断面図である。 上記減衰力発生装置の変形例を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による弁機構、減衰力発生装置、及び緩衝器を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る緩衝器の全体構成を示す断面図である。
図1に示すように、緩衝器10は、例えば自動二輪車の車体と後輪を支持する後輪支持部との間に設けられ、後輪から入力される衝撃や振動を緩衝する。以下の説明において、緩衝器10は、上下方向に延び、その上端部に設けられた車体側取付部18が車体側に連結され、下端部に設けられた車軸側取付部材20が後輪側に連結される。ただし、本発明は、緩衝器10を例えば横方向(略水平方向)に延びるように設ける場合を排除するものではない。
緩衝器10は、シリンダ11と、ピストン12と、ピストンロッド13と、リザーバ30と、減衰力発生装置40と、図示しないスプリングと、を備える。
シリンダ11は、同心状の二重管をなす内筒14と外筒15とによって構成されている。緩衝器10の上端部側には、車体側取付部18が設けられたダンパーケース16が配置されている。ダンパーケース16には、シリンダ11側に延びる円筒状のシリンダ保持部17が設けられている。外筒15及び内筒14は、その上端部がシリンダ保持部17に挿入されて保持されている。
シリンダ11の外筒15の内径は、内筒14の外径よりも一定寸法大きく形成されている。これによって外筒15と内筒14との間には、円筒状の流路101が形成されている。
外筒15は、内筒14の下端部14bよりも所定寸法下方に突出するように形成されている。外筒15の下端部15bの内側には、ピストンロッド13をその中心軸方向に摺動可能に支持する円環状のロッドガイド23が設けられている。内筒14の下端部14bは、ロッドガイド23の上面に突き当たり、これによって、流路101の下端は閉塞されている。
また、ロッドガイド23には、その上側に、ピストン12が衝突したときの衝撃を吸収するリバウンドラバー24が設けられている。
ピストン12は、シリンダ11の内筒14の内側に、内筒14の中心軸方向に沿って摺動可能に設けられている。このピストン12によって、シリンダ11の内筒14の内側空間は、ダンパーケース16側に形成されたピストン側油室S1と、ピストンロッド13側に形成されたロッド側油室S2とに区画されている。
ダンパーケース16には、内筒14の上端開口に対向する位置に、ピストン側油室S1に開口する油孔102が形成されている。この油孔102は後述する減衰力発生装置40の第一油室S11(図3参照)に連通している。
内筒14の下端部14bには、複数の油孔103が形成され、これらの油孔103により、ロッド側油室S2と、流路101とが連通している。
さらに、流路101の上端部において、外筒15には、シリンダ保持部17に対向する部分に、複数の油孔104が形成されている。これらの油孔104により、ピストン側油室S1と流路101とが連通している。
ダンパーケース16には、油孔104に対向する位置に、後述する減衰力発生装置40の第三油室S13(図3参照)に連通する流路105が形成されている。
ピストンロッド13は、ピストン12に対し、ナット19により固定されている。ピストンロッド13は、内筒14の中心軸方向に沿って延び、ロッドガイド23を貫通してシリンダ11の外方に突出している。ピストンロッド13の下端13bに、車軸側取付部材20が設けられている。車軸側取付部材20においてシリンダ11側には、緩衝器10の底付きを防ぐためのバンプラバー22がピストンロッド13に挿通して設けられている。
「リザーバ」
図2は、緩衝器に設けられたダンパーケースを示す平面図である。
図2に示すように、リザーバ30は、ダンパーケース16に形成され、例えば円筒状で、その内部に袋状のブラダ31を備えている。ブラダ31はゴム等の弾性体によって袋状に成形されたもので、膨張及び収縮が可能となっている。ブラダ31の内部には、エア等のガスが充填されている。また、リザーバ30内において、ブラダ31の外側の空間は、油溜室S3とされ、連通路107を介して、後述する減衰力発生装置40の第二油室S12(図3参照)に連通している。
上記したようなシリンダ11内のピストン側油室S1、ロッド側油室S2、内筒14と外筒15との間の流路101、リザーバ30内の油溜室S3、及び後述する減衰力発生装置40内には、流体であるオイルが充填されている。
「減衰力発生装置」
図3は、ダンパーケースに設けられた減衰力発生装置を示す断面図である。
減衰力発生装置40は、ダンパーケース16に形成された有底筒状のダンパ保持部27に設けられている。減衰力発生装置40は、全体として円柱状をなし、カートリッジケース41と、メインダンパ(減衰力発生機構)42と、弁座部材(ハウジング)50と、制御弁部(弁機構)60とを、主に備えている。
減衰力発生装置40は、その第一端40a側に筒状のカートリッジケース41が設けられている。カートリッジケース41の外周面には、雄ネジ部41nが形成されている。減衰力発生装置40は、カートリッジケース41の雄ネジ部41nをダンパ保持部27の内周面に形成された雌ネジ部27nにねじ込むことで、ダンパ保持部27に着脱可能に保持されている。
以下の説明において、減衰力発生装置40において、カートリッジケース41が設けられた側を第一端40aとし、その反対側を第二端40bとし、第一端40aと第二端40bとを結ぶ方向を中心軸C方向とする。
メインダンパ42は、減衰力発生装置40の第二端40b側に、カートリッジケース41から露出して設けられている。メインダンパ42は、減衰力発生装置40の第二端40b側から第一端40a側に向かって、バルブストッパ39、圧側出口チェック弁43、伸側弁座部材44、伸側減衰バルブ45、中間部材46、圧側減衰バルブ47、圧側弁座部材48、及び伸側出口チェック弁49、が順次配置されている。これらの、バルブストッパ39、圧側出口チェック弁43、伸側弁座部材44、伸側減衰バルブ45、中間部材46、圧側減衰バルブ47、圧側弁座部材48、及び伸側出口チェック弁49は、それぞれ円環状に形成されている。
伸側弁座部材44には、複数の伸側入口油路44tと圧側出口油路44cとが、周方向に沿って交互に形成されている。伸側入口油路44t、圧側出口油路44cは、それぞれ、伸側弁座部材44を中心軸C方向に貫通して形成されている。
伸側入口油路44tは、伸側弁座部材44の第二端40b側に開口している。伸側減衰バルブ45は、伸側入口油路44tの第一端40a側の出口を塞ぐように設けられている。伸側減衰バルブ45は、複数枚のディスクバルブ45vを積層して構成されている。
圧側出口油路44cは、伸側弁座部材44の第一端40a側に開口している。圧側出口チェック弁43は、ディスクバルブ43vからなり、圧側出口油路44cの第二端40b側の出口を塞ぐように設けられている。
圧側弁座部材48には、複数の圧側入口油路48cと伸側出口油路48tとが、周方向に沿って交互に形成されている。圧側入口油路48c、伸側出口油路48tは、それぞれ、圧側弁座部材48を中心軸C方向に貫通して形成されている。
圧側入口油路48cは、圧側弁座部材48の第一端40a側に開口している。圧側減衰バルブ47は、圧側入口油路48cの第二端40b側の出口を塞ぐように設けられている。圧側減衰バルブ47は、複数枚のディスクバルブ47vを積層して構成されている。
伸側出口油路48tは、圧側弁座部材48の第二端40b側に開口している。伸側出口チェック弁49は、ディスクバルブ49vからなり、伸側出口油路48tの第一端40a側の出口を塞ぐように設けられている。
伸側減衰バルブ45、圧側減衰バルブ47は、通常時は圧側入口油路48c、伸側入口油路44tを閉塞してオイルの流れを遮断している。伸側減衰バルブ45、圧側減衰バルブ47は、圧側入口油路48c、伸側入口油路44tを通るオイルの圧力に応じて撓み変形し、圧側入口油路48c、伸側入口油路44tとの隙間をオイルが通るときに、減衰力を発生する。伸側減衰バルブ45、圧側減衰バルブ47は、ディスクバルブ45v、47vの枚数を調整することで、発生する減衰力を調整する。
圧側出口チェック弁43、及び伸側出口チェック弁49は、通常時は圧側出口油路44c、伸側出口油路48tを閉塞してオイルの流れを遮断し、圧側出口油路44c、伸側出口油路48tを通るオイルの圧力に応じて撓み変形し、オイルを流通させる。
弁座部材50は、小径部51と、大径部52と、を有する。
小径部51は、弁座部材50において第二端40b側に形成されている。小径部51は、減衰力発生装置40の中心軸C方向に沿って延び、円環状のバルブストッパ39、圧側出口チェック弁43、伸側弁座部材44、伸側減衰バルブ45、中間部材46、圧側減衰バルブ47、圧側弁座部材48、及び伸側出口チェック弁49の中心部に形成された開口に挿通されている。小径部51の外径は、円環状のバルブストッパ39、圧側出口チェック弁43、伸側弁座部材44、伸側減衰バルブ45、中間部材46、圧側減衰バルブ47、圧側弁座部材48、及び伸側出口チェック弁49の中心部に形成された開口の直径と略同一の大きさで形成されている。最も第二端40b側に配置されたバルブストッパ39は、小径部51の外周面に設けられたストッパーリング39sにより、小径部51から第二端40b側に抜ける方向への移動が規制されている。
大径部52は、小径部51よりも大きな外径を有し、小径部51の第一端40a側に連続して形成されている。大径部52と小径部51との間には、中心軸C方向に直交する直交面53が形成されている。伸側出口チェック弁49は、この直交面53に突き当たり、大径部52側への移動が規制されている。
図4は、減衰力発生装置の制御弁部の構成を示す拡大断面図である。
図4に示すように、大径部52には、小径部51側に向かって窪む凹部54が形成されている。大径部52の凹部54の中央部には、凹部54の底面54bから隆起したボス部55が形成されている。
また、大径部52には、第一端40a側に、さらに外周側に拡径して第一端40a(図4の上方、図3参照)側に延びる筒状部52tが形成されている。
この大径部52には、その内外を貫通する流路孔56,57が形成されている。流路孔56は、後述する制御弁部60の第一バルブ71A,及び第二バルブ71Bの外周面に対向する位置に形成されている。流路孔57は、流路孔56に対し、凹部54の底面54bに近い位置に形成されている。
図4に示すように、弁座部材50には、小径部51の第二端40b側の先端部51sと、大径部52のボス部55とを連通する中央流路106が形成されている。
このような弁座部材50は、筒状部52tと大径部52の第一端40a側の一部がカートリッジケース41内に挿入され、大径部52の第二端40b側と、小径部51に保持されたメインダンパ42とが、カートリッジケース41から外方に突出している。
このようにしてカートリッジケース41から第二端40b側に突出したメインダンパ42と弁座部材50の大径部52とは、有底筒状のダンパ保持部27の内側に挿入配置されている。
図3に戻り、メインダンパ42の伸側弁座部材44と圧側弁座部材48には、その外周面に環状のシールリング44s,48sが設けられている。メインダンパ42がダンパ保持部27内に収容された状態で、各シールリング44s,48sがダンパ保持部27の内周面に突き当たることで、ダンパ保持部27とメインダンパ42との間には、第一油室S11、第二油室S12、第三油室S13が形成されている。
第一油室S11は圧側弁座部材48のシールリング48sよりも第一端40a側に形成されている。第二油室S12は、伸側弁座部材44のシールリング44sと圧側弁座部材48のシールリング48sとの間に形成されている。第三油室S13は、ダンパーケース16の第二端40b側の底部と伸側弁座部材44のシールリング44sとの間に形成されている。
弁座部材50の小径部51の先端部51sは、ダンパーケース16の第三油室S13内に配置され、第三油室S13と小径部51に形成された中央流路106とが連通している。
また、ダンパーケース16には、圧側弁座部材48と伸側弁座部材44との間で第二油室S12に臨む位置に、リザーバ30内の油溜室S3に連通する連通路107が形成されている。
制御弁部60は、駆動弁61と、駆動弁61を駆動するソレノイドアクチュエータ(駆動弁移動機構)62と、弁座63と、駆動弁61と弁座63との間の流路開口を調整する調整バルブ部70と、を備えている。
駆動弁61は、円柱状で、弁座部材50の筒状部52tの内側に嵌め込まれた円環状の弁ホルダ(ホルダ部材)64に、減衰力発生装置40の中心軸C方向に沿ってスライド可能に設けられている。駆動弁61において、図4に示すように、弁座部材50に対向する先端部には、外径が弁座部材50側に向かって漸次縮小するテーパ部61tが形成されている。また、駆動弁61には、その中心軸C方向に連通する貫通孔61hが形成されている。さらに、駆動弁61には、第一端40a側の後端部に、先端部側に向かって窪むロッド収容部61sが形成されている(図3参照)。
図3に示すように、ソレノイドアクチュエータ62は、カートリッジケース41内に設けられている。ソレノイドアクチュエータ62は、二つのコア65A,65Bと、コイル66と、ロッド67と、プランジャ68と、を備えている。
二つのコア65A,65Bは、凹部65c,65dを有した有底筒状をなしている。これら二つのコア65A,65Bは、凹部65c,65dを互いに対向させて設けられることで、中心軸C方向に連続するプランジャ室69が形成されている。
コイル66は、円筒状で、プランジャ室69の外周側に配置されている。
ロッド67は、中心軸C方向に沿って延び、一方のコア65Aに設けられたガイドブッシュ65gと、他方のコア65Bに形成された凹部内に設けられたガイドブッシュ65hとによって、中心軸C方向に沿ってスライド可能に保持されている。
ロッド67には、中心軸C方向に貫通する貫通孔67hが形成されている。
ロッド67の第二端40b側の先端部は、駆動弁61に設けられたロッド収容部61s内に挿入されている。ロッド67の外径は、ロッド収容部61sの内径よりも小さく、これによってロッド収容部61s内には、ロッド67との間に円筒状の隙間61aが形成されている。ロッド67の先端部には、貫通孔67h内と隙間61aとを連通する連通孔(図示無し)が形成されている。
また、コア65Aと弁ホルダ64との間には、ロッド67の径方向外側に広がる背圧室65rが形成されている。この背圧室65rは、隙間61aに連通し、さらに連通孔(図示無し)を通してロッド67の貫通孔67h内にも連通している。
このようなソレノイドアクチュエータ62は、コイル66に印加する電流を増減してコイル66で発生する電磁力を調整することで、ロッド67が中心軸C方向に進退する。このロッド67の進退により駆動弁61の位置が中心軸C方向に調整可能とされている。
図4に示すように、弁座63は、弁座部材50のボス部55に開口した中央流路106の開口の外周側に、中心軸Cに直交するよう形成されている。
調整バルブ部70は、第一バルブ71Aと、第二バルブ71Bと、スペーサ73と、を備えている。
第一バルブ71A、第二バルブ71Bは、それぞれ板状のバルブ体72からなる。
図5は、第一バルブ、第二バルブを構成するバルブ体の平面図である。
この図5に示すように、各バルブ体72は、円環状の外枠74と、外枠74の内周側に同心状に設けられた円環状の内枠75と、内枠75の内側に形成された中心孔(貫通孔)76と、を備えている。さらに、第一バルブ71A、第二バルブ71Bは、それぞれ、外枠74と内枠75との間に、周方向に間隔をあけて複数の開口部77が形成されている。開口部77の周方向両側には、周方向において互いに隣接する開口部77,77の間に、外枠74と内枠75とを結ぶスポーク72Sが形成されている。
図5に示した例では、各バルブ体72は、中心軸C回りの周方向に間隔を空けて計3個の開口部77が形成されている。
図4に戻り、第一バルブ71Aは、弁座63側に配置されており、弁座63に対して接離可能に構成されている。第二バルブ71Bは、第一バルブ71Aを介して弁座63とは反対側の駆動弁61側に配置されている。
スペーサ73は、中心軸C方向に所定の厚さを有し、第一バルブ71Aの外枠74と第二バルブ71Bの外枠74との間に挟み込まれている。スペーサ73は、円環状で、第一バルブ71A、第二バルブ71Bの外径と同じ外径を有している。このスペーサ73により、第一バルブ71Aと第二バルブ71Bとの間に、中心軸C方向にスペーサ73の厚さと同一寸法の開口寸法を有した隙間流路110が形成されている。ここで、スペーサ73の中心軸C方向における厚さは、隙間流路110にオイルが流通したときに、後述するように絞り部Sとして減衰機能を発揮できる寸法に設定しておくのが好ましい。
図6は、バルブ体に設けられた回転拘束部の構成を示す斜視図である。図7は、制御弁部の構成を示す斜視展開図である。
この図6に示すように、調整バルブ部70は、第一バルブ71A、第二バルブ71Bを形成する2枚のバルブ体72が、中心軸C(図4参照)回りに相対的に回転して周方向に位置ズレするのを防ぐため、バルブ回転拘束部(回転拘束部)80を備えている。本実施形態において、バルブ回転拘束部80は、弁ホルダ64に設けられた係止爪(突起)81からなる。
図7に示すように、弁ホルダ64には、端面64fに対して径方向内側に、周方向に沿って間隔を空けて複数の係止爪81が一体に形成されている。各係止爪81は、弁ホルダ64から第二端40b側に向かって延び、その先端部が、第二端40b側に向かって漸次細くなるよう先細り形状に形成されている。
この実施形態において、このような係止爪81は、周方向に略均等な間隔を空けて計6個が形成されている。これらの係止爪81は、第一バルブ71A,第二バルブ71Bを構成するバルブ体72の各開口部77に対し、2個ずつが挿入される。ここで、図6に示すように、各開口部77の内側において、2つの係止爪81は、周方向に間隔を空けて、開口部77の周方向両端縁77e,77eに突き当たっている。これにより、各バルブ72の周方向への移動を拘束している。
また、各開口部77において、その周方向両端部に配置された係止爪81,81の間には、バルブ体72の両面を連通し、オイルの流路となる流通路82が形成されている。
図4に戻り、ソレノイドアクチュエータ62のコイル66に電流が印加された状態で、駆動弁61は、テーパ部61tが第二バルブ71Bの中心孔76の内側に挿入され、さらにテーパ部61tが第二バルブ71Bの内枠75の内周縁部75eに突き当たっている。これにより、第一バルブ71A、スペーサ73、第二バルブ71Bは弁座63側に付勢され、第一バルブ71Aが弁座63に突き当たる。
この状態で第一バルブ71A及び第二バルブ71Bは、内枠75の内周縁部75eが、弁座63よりも中心軸C側(径方向内側)に突出している。
また、第一バルブ71Aが弁座63に突き当たった状態で、第二バルブ71Bと弁ホルダ64の第二端40b側の端面64fとの間には、隙間が形成されている。
さらに、制御弁部60には、円筒状のスリーブ78と、コイルスプリング(付勢部材)79と、が設けられている。
スリーブ78は、弁座部材50のボス部55の外周側の凹部54内に収容され、凹部54の底面54bから弁ホルダ64側に向かって中心軸C方向に沿って移動可能に設けられている。スリーブ78の第一端40a側の端部78aは、第一バルブ71Aの外枠74に突き当たっている。また、スリーブ78の端部78aの内側には、中心軸C側(径方向内側)に張り出すリング状のリブ78rが形成されている。
コイルスプリング79は、スリーブ78の内側に設けられている。コイルスプリング79は、弁座部材50の凹部54の底面54bと、スリーブ78のリブ78rとの間に、圧縮状態で設けられている。このコイルスプリング79は、ソレノイドアクチュエータ62のコイル66に電流が印加されている状態では、駆動弁61の第二端40b側への付勢力が、第二バルブ71B、スペーサ73、第一バルブ71A、及びスリーブ78を介して作用することで、圧縮状態を維持している。
上記のように構成された緩衝器10においては、自動二輪車の走行中に後輪が路面の凹凸に追従して上下動すると、後輪の上下動とともに、ピストンロッド13がシリンダ11に対して中心軸C方向に沿って出没動作する。これにより、シリンダ11内のピストン12は、ピストンロッド13と一体に中心軸C方向に沿って摺動する。
(圧側動作)
ピストン12がシリンダ11内で車体側に移動する圧側行程においては、ピストン側油室S1内のオイルがピストン12により圧縮される。すると、ピストン側油室S1内のオイルは、ダンパーケース16に形成された油孔102から、ダンパ保持部27内に形成された第一油室S11に送り込まれる。図3の矢印C1に示すように、第一油室S11に送り込まれたオイルは、メインダンパ42の圧側弁座部材48に形成された圧側入口油路48cを通り、その出口側に設けられた圧側減衰バルブ47を押し開き、第二油室S12へと流れ込む。このとき圧側減衰バルブ47を押し開いて、圧側入口油路48cの出口と圧側減衰バルブ47との間に形成された隙間をオイルが通ることで、減衰力が発生される。
第二油室S12に流れ込んだオイルの一部は、ピストン12の移動にともなうシリンダ11内におけるピストンロッド13の容積変化を補償するため、図3の矢印C2に示すように、ダンパーケース16に形成された連通路107を通り、油溜室S3に流れ込む。また、図3の矢印C3に示すように、第二油室S12に流れ込んだオイルの残部は、伸側弁座部材44の圧側出口油路44cに流れ込み、圧側出口チェック弁43を押し開いて第三油室S13へと流れ込む。
図3の矢印C4に示すように、第三油室S13に流れ込んだオイルは、弁座部材50の小径部51の先端部から中央流路106に流れ込み、制御弁部60へと向かう。
図4の矢印C5に示すように、制御弁部60においては、オイルは、第一バルブ71Aの内枠75の内周縁部75eと、第二バルブ71Bの内枠75の内周縁部75eとの間に形成された隙間流路110を通り、弁座部材50の大径部52に形成された流路孔56を通って弁座部材50の外周側の第一油室S11内に流出する。
このとき、第一バルブ71Aの内枠75の内周縁部75eと第二バルブ71Bの内枠75の内周縁部75eとの間に形成された隙間流路110の開口寸法は、第一バルブ71Aと第二バルブ71Bとの間に設けられたスペーサ73の厚さによって規定され、中央流路106に比較してその流路断面積が十分に小さい絞り部Sを形成している。オイルは、この絞り部Sを通ることで、減衰力が発生する。
図8は、ソレノイドアクチュエータによって駆動弁を弁座側に変位させ、第二バルブを押圧して撓み変形させ、絞り部の開口寸法を小さくした状態を示す断面図である。
図8に示すように、ソレノイドアクチュエータ62のコイル66に印加する電流を増加させて駆動弁61を弁座63側(第二端40b側)に突出させると、第二バルブ71Bのスポーク72Sが、外枠74側を中心として内枠75側が第一バルブ71Aに接近する方向に撓み変形する。すると、第一バルブ71Aの内枠75の内周縁部75eと第二バルブ71Bの内枠75の内周縁部75eとの間に形成される隙間流路110の開口寸法が、スペーサ73の板厚寸法よりも小さくなる。これにより、絞り部Sの開口面積を小さくし、オイルが隙間流路110(絞り部S)を通過する時に生じる減衰力を増加させることができる。
このように、第二バルブ71Bの撓み変形量をソレノイドアクチュエータ62で制御することで、制御弁部60が発生する。減衰力を調整することができる。
図9は、圧側行程において、オイルの圧力によって調整バルブ部及び駆動弁が弁座から離間する方向に変位した状態を示す断面図である。
図9に示すように、路面の凸凹等によって車輪が急激に上下方向に変位し、ピストン12がシリンダ11内で高速に変位すると、メインダンパ42を経て弁座部材50の中央流路106を通って制御弁部60に到達したオイルの流れC6の圧力によって、第一バルブ71Aの内枠75において弁座63よりも中心軸C側(径方向内側)に突出した部分が受圧部P1となり、駆動弁61側(第一端40a側)に押圧される。このときのオイルの圧力が大きければ、第一バルブ71Aと、スペーサ73と、第二バルブ71Bと、駆動弁61とが、ソレノイドアクチュエータ62で発生する付勢力に抗して押圧され、第一端40a側に変位する。このとき、第一バルブ71Aの駆動弁61側にはオイルが回り込むため、第一バルブ71Aの弁座63側と駆動弁61側とは同圧である。これにより、第一バルブ71Aは、撓まないまま、第二バルブ71B、駆動弁61とともにリフトする。その結果、第一バルブ71Aと第二バルブ71Bとの間の隙間流路110による絞り部Sに加えて、第一バルブ71Aの内枠75と弁座63との間にも絞り部Sが形成される。これらの絞り部S,Sをオイルが通り抜けるときに、減衰力を発揮する。
これらの隙間流路110を通り抜けたオイルは、弁座部材50の大径部52に形成された流路孔56を通って第一油室S11へと流れ込む。なお、流路孔57は、流路孔56よりも内径が小さく、通常動作時には、オイルは流路孔57を流通しない。
(伸側行程)
車輪の上下動によってピストン12がシリンダ11内で車輪側に移動する伸側行程においては、ロッド側油室S2内のオイルがピストン12により圧縮される。すると、ロッド側油室S2内のオイルは、内筒14の下端部に形成された油孔103を通り、内筒14と外筒15との間に形成された円筒状の流路101へと流れ込む。この流路101を流れるオイルは、外筒15の上端部に形成された油孔104から、ダンパーケース16に形成された流路105を通り、減衰力発生装置40の第三油室S13へと送り込まれる。
図3の矢印T1に示すように、第三油室S13に送り込まれたオイルは、伸側弁座部材44の伸側入口油路44tに流れ込み、その出口側に設けられた伸側減衰バルブ45を押し開くことで減衰力を発生する。
伸側入口油路44tと伸側減衰バルブ45との間に形成された隙間を通過したオイルは第二油室S12へと流れ込む。また、図3の矢印T2に示すように、ピストン12の移動にともなうシリンダ11内におけるピストンロッド13の容積変化を補償するため、ダンパーケース16に形成された連通路107を通り、油溜室S3から第二油室S12にオイルが流れ込む。
第二油室S12に流れ込んだオイルは、図3の矢印T3に示すように、圧側弁座部材48の伸側出口油路48tを通り、伸側出口チェック弁49を押し開いて第一油室S11へと流れ込む。
図4の矢印T4に示すように、第一油室S11内のオイルは、弁座部材50の大径部52に形成された流路孔56から、弁座部材50の大径部52の内側へと流れ込む。さらに、オイルは、第二バルブ71Bに形成された開口部77の流通路82から第一バルブ71Aの内枠75と第二バルブ71Bの内枠75との間の隙間流路110(絞り部S)を通り、弁座部材50に形成された中央流路106に流れ込む。このとき、オイルが第一バルブ71Aと第二バルブ71Bとの間の隙間流路110を通過することで、減衰力が発生される。
この場合も、第一バルブ71Aの内枠75の内周縁部75eと第二バルブ71Bの内枠75の内周縁部75eとの間の隙間流路110の開口寸法は、第二バルブ71Bの撓み変形量をソレノイドアクチュエータ62で制御することで、可変とされている。これにより、図8に示すように、ソレノイドアクチュエータ62のコイル66に印加する電流を増加させて駆動弁61を弁座63側(第二端40b側)に突出させると、第二バルブ71Bのスポーク72Sが、外枠74側を中心として内枠75側が第一バルブ71Aに接近する方向に撓み変形する。すると、第一バルブ71Aの内枠75の内周縁部75eと第二バルブ71Bの内枠75の内周縁部75eとの間に形成される隙間流路110の開口寸法が、スペーサ73の板厚寸法よりも小さくなる。これにより、絞り部Sの開口面積を小さくし、図8の矢印T4に示すように、オイルが隙間流路110(絞り部S)を通過する時に生じる減衰力を増加させることができる。
図10は、伸圧側行程において、オイルの圧力によって駆動弁が弁座から離間する方向に変位した状態を示す断面図である。
ところで、路面の凸凹等によって車輪が急激に変位し、ピストン12がシリンダ11内で高速に変位すると、図10に矢印T7に示すように、弁座部材50の大径部52に形成された流路孔56から、大径部52の内側に流れ込んだオイルの一部は、駆動弁61のテーパ部61tに強く衝突する。
ここで、駆動弁61には、第一端40a側から駆動弁61を弁座63側に押圧する背圧が作用している。これは、駆動弁61に形成された貫通孔61h、ロッド67の貫通孔67hを通し、背圧室65rにオイルが流れ込むことによる。この背圧により、駆動弁61のテーパ部61tにオイルが衝突することで発生する圧力の大部分は相殺される。その結果、駆動弁61のテーパ部61tにおいて、駆動弁61においてロッド67の外径よりも外周側で、第二バルブ71Bの内枠75の内周縁部75eよりも外周側の部分が受圧部P2となり、この受圧部P2に作用する圧力によって、駆動弁61が弁座63から離間する方向に押圧される。
この受圧部P2に作用するオイルの圧力が、ソレノイドアクチュエータ62による付勢力を上回ると、駆動弁61が第二バルブ71Bから第一端40a側に離間する方向に移動する。すると、第一バルブ71Aの内枠75と第二バルブ71Bの内枠75との間の隙間流路110による絞り部Sに加え、駆動弁61のテーパ部61tと第二バルブ71Bの内枠75の内周縁部75eとの間にも絞り部Sが形成される。つまり、制御弁部60に形成される絞り部Sの流路面積が増大する。これらの絞り部S,Sをオイルが通り抜ける時に減衰力を発揮する、これらの絞り部S,Sを通り抜けたオイルは、弁座部材50の中央流路106を通って第三油室S13へと流れ込む。
本実施形態における制御弁部60、減衰力発生装置40、及び緩衝器10においては、制御弁部60は、オイルの中央流路106の一端の開口の径方向外側に形成された弁座63を有する弁座部材50と、弁座63に対して接離する方向に移動可能に設けられた駆動弁61と、弁座63と駆動弁61との間に設けられ、オイルが流通する開口部77を有した複数枚のバルブ体72と、駆動弁61を弁座63に接近する方向に移動させ、複数枚のバルブ体72のうち、最も駆動弁61に近いバルブ体72を、バルブ体72の外周部に対して内周部が弁座63に接近する方向に弾性変形させることで、バルブ体72の内周部と弁座63との間の隙間流路110を可変とするソレノイドアクチュエータ62と、複数のバルブ体72の開口部77同士を連通させた状態で、複数のバルブ体72の周方向への相対的な回転を拘束するバルブ回転拘束部80と、を備える。
このような構成によれば、ソレノイドアクチュエータ62により駆動弁61を弁座63側に移動させることで、複数枚のバルブ体72のうち、最も駆動弁61に近いバルブ体72である第二バルブ71Bを弾性変形させると、バルブ体72の内周部と弁座63との隙間流路110が狭まる。オイルは、この隙間流路110(絞り部S)を通ることで、減衰力を発生する。さらに、駆動弁61でバルブ体72の弾性変形量を調整することによって、隙間流路110で発生する減衰力を調整することができる。ここで、隙間流路110(絞り部S)の開口寸法は、最も駆動弁61に近いバルブ体72、すなわち第二バルブ71Bと、弁座63との間隔によって決まる。上記実施形態のごとく、バルブ体72をスペーサ73によって位置決めすることで、バルブ体72を高精度に設ければ、他の様々な部位の加工精度による影響を受けない。したがって、制御弁部60において、減衰力を高精度に発生させることができる。
このような制御弁部60において、オイルは、バルブ体72と弁座63の隙間流路110を介し、この隙間流路110よりも径方向内側の中央流路106と、径方向外側との間を流通する。隙間流路110に対して径方向外側では、オイルは、複数枚のバルブ体72の開口部77を流通する。これら複数枚のバルブ体72の開口部77が周方向において互いにずれていると、開口部77が他のバルブ体72によって閉塞されたり絞られたりしてしまい、オイルの流路断面積が確保できないことがある。これに対し、バルブ回転拘束部80によって、複数枚のバルブ体72の相対的な回転を拘束することで、複数枚のバルブ体72の開口部77が連通した状態を維持し、オイルの流路を確保することができる。したがって、制御弁部60においては、オイルの流路が隙間流路110以外で不用意に絞られることがなく、減衰力を確実に発揮することができる。
また、制御弁部60は、バルブ体72に対して駆動弁61側に、駆動弁61を移動可能に保持する弁ホルダ64を備え、バルブ回転拘束部80は、弁ホルダ64からバルブ体72側に突出し、複数のバルブ体72に係合するよう形成された係止爪81により構成されている。
このような構成によれば、弁ホルダ64に形成された係止爪81を、複数枚のバルブ体72に係合させることで、これら複数枚のバルブ体72を、開口部77同士を連通させた状態で拘束することができる。
さらに、係止爪81は、複数のバルブ体72の開口部77に挿入され、開口部77内で係止爪81が挿入された部分以外がオイルの流通路82とされている。
このような構成によれば、開口部77に係止爪81を挿入することで、複数枚のバルブ体72を、開口部77同士を連通させた状態で拘束することができる。また、開口部77内において、係止爪81が挿入された部分以外がオイルの流通路82となるので、開口部77は、係止爪81を係合させる機能と、オイルの流通路82を形成する機能とを兼ね備えたものとなる。したがって、開口部77の他に、係止爪81を係合させるための被係合部を別途形成する必要が無く、バルブ体72をシンプルな形状として容易に製作することができる。
また、制御弁部60は、複数枚のバルブ体72同士の間に挟み込まれ、複数枚のバルブ体72同士の隙間流路110を規定するスペーサ73をさらに備える
このような構成によれば、複数枚のバルブ体72同士の間に形成された隙間流路110をオイルが通ることで、減衰力を発揮することができる。スペーサ73は、板材をプレス加工等によって打ち抜くことで形成することができ、その板厚精度を容易に高くすることができる。これにより、複数枚のバルブ体72同士の隙間流路110の寸法は、スペーサ73によって正確に規定することができるので、オイルが隙間流路110を通るときに発生する減衰力を高精度に調整することができる。また、スペーサ73は、その板厚や枚数を異ならせることで、絞り部Sの隙間寸法を容易に調整することができる。
また、バルブ体72は、環状の外枠74及び内枠75と、外枠74と内枠75との間に形成された開口部77と、内枠75の内側に形成された中心孔76と、を有している。第二バルブ71Bをこのようなバルブ体72で構成することで、内枠75を駆動弁61で押圧することで、バルブ体72の外周部(外枠74)に対して内周部(内枠75)を弁座63に接離するよう弾性変形させることができる。調整バルブ部70は、第一バルブ71A,第二バルブ71Bのそれぞれを形成するバルブ体72の内枠75の径方向内側と、内枠75の径方向外側の開口部77との間で、隙間流路110を介してオイルを流通させることで、隙間流路110で減衰力を発生させることができる。つまり、このようなバルブ体72を複数毎用いることで、制御弁部60の調整バルブ部70を構成することができる。
さらに、減衰力発生装置40は、上記したような制御弁部60と、制御弁部60とは独立して設けられ、オイルの流通による減衰力を発生するメインダンパ42とを備えている。これにより、オイルは、制御弁部60とメインダンパ42とに流通し、それぞれで、オイルの流通によって減衰力を発揮することができる。
また、このような構成によれば、上記したような制御弁部60を備えることで、複数枚のバルブ体72の開口部77が連通した状態を維持し、オイルの流路を確保することができる。したがって、制御弁部60において、オイルの流路が隙間流路110以外で不用意に絞られることがなく、減衰力を確実に発揮することができる。
さらに、緩衝器10は、上記したような制御弁部60と、オイルが封入されたシリンダ11と、シリンダ11内に摺動可能に嵌装されたピストン12と、ピストン12に連結されてシリンダ11の外部へ延出されたピストンロッド13と、シリンダ11内にピストンロッド13が進入する場合にピストンロッド13の進入体積分の油量を補償する油溜室S3と、シリンダ11内のピストン12の摺動によって生じるオイルが制御弁部60に流れることにより減衰力を発生し、制御弁部60を経たオイルが油溜室S3と流通可能となっている。
このような緩衝器10は、メインダンパ42においても、オイルが油溜室S3と流通可能である。詳しくは、メインダンパ42は、圧側行程時に減衰力を発生させる圧側減衰バルブ47と、圧側行程時に圧側減衰バルブ47の下流側に設けられた圧側出口チェック弁43と、伸側行程時に減衰力を発生させる伸側減衰バルブ45と、伸側行程時に伸側減衰バルブ45の下流側に設けられた伸側出口チェック弁49と、圧側減衰バルブ47と圧側出口チェック弁43との間が油溜室S3と連通され、伸側減衰バルブ45と伸側出口チェック弁49との間が油溜室S3と連通されている。
このような構成によれば、シリンダ11内へのピストンロッド13の進入体積に応じてシリンダ11内の油量が油溜室S3とのやりとりによって補償される。シリンダ11内におけるロッド側油室S2の圧力は、油溜室S3の圧力だけにほぼ依存するため、圧縮行程から伸長行程への移行時にロッド側油室S2の圧力が即座に上昇しないため所要の減衰力が正常に発生しない所謂「減衰力のさぼり」という現象を回避することができる。
また、このような構成によれば、上記したような制御弁部60を備えることで、複数枚のバルブ体72の開口部77が連通した状態を維持し、オイルの流路を確保することができる。したがって、制御弁部60において、オイルの流路が隙間流路110以外で不用意に絞られることがなく、減衰力を確実に発揮することができる。
(実施形態の変形例)
上記実施形態では、2本の係止爪81,81を、バルブ体72を各開口部77に挿入することで、その回転を拘束するようにしたが、これに限らない。
例えば、図11に示すように、複数の開口部77に対し、周方向一方の側で開口部77の周方向端縁部77fに突き当たる係止爪81と、周方向他方の側で開口部77の周方向端縁部77gに突き当たる係止爪81とを備えていてもよい。
これ以外にも、開口部77の周方向長さが係止爪81の周方向長さよりも大きい場合、二つの係止爪81,81で、周方向の二方向への回転を拘束できるのであれば、係止爪81の配置は何ら問うものではない。
また、上記実施形態では、開口部77に係止爪81を挿入することで、複数枚のバルブ体72の周方向への相対変位を拘束するとともに、開口部77内において、係止爪81が挿入された部分以外をオイルの流通路82としたが、これに限らない。
バルブ体72に、係止爪81を係合させる孔と、オイルの流通路とを、別々に設けてもよい。
さらに、上記実施形態では、バルブ回転拘束部80としての係止爪81を、弁ホルダ64に形成するようにしたが、これに限らない。
例えば、図12に示すように、複数枚のバルブ体72のうちの一枚のバルブ体72Aに、他のバルブ体72B側に突出する突起85を備え、他のバルブ体72Bに形成された係合穴86に係合させるようにしてもよい。
このような構成によれば、複数枚のバルブ体72のうちの一枚のバルブ体72Aに形成された突起85を、他のバルブ体72Bの係合穴86に係合させることで、これら複数枚のバルブ体72を、開口部77同士を連通させた状態で拘束することができる。
また、複数枚のバルブ体72の外枠74の径方向外側に、径方向内側に窪む凹部を設け、例えば弁座部材50側に設けた凸部を、凹部に係合させるようにしてもよい。
これ以外にも、例えば、スリーブ78や弁座63に、弁ホルダ64側に向かって延び、複数のバルブ体72に係合する突起を設けるようにしてもよい。
なお、複数枚のバルブ体72の開口部77間でオイルの流通路を確保するという目的からして、開口部77同士を連通させた状態で、これら複数枚のバルブ体72間における相対的な回転が拘束されていれば、これら複数枚のバルブ体72は、必ずしも弁座部材50に対して、周方向の回転が拘束されている必要は無い。
上記各実施形態において、制御弁部60は、第一バルブ71Aと第二バルブ71Bとを備えるようにしたが、制御弁部60を構成するバルブ体の枚数は3枚以上とすることもできる。
例えば、図13に示すように、第一バルブ71Aと第二バルブ71Bとの間に2枚のスペーサ73が設けられ、中心軸C方向において互いに隣り合うスペーサ73,73の間に、バルブ体72からなる第三バルブ71Cを設けるようにしてもよい。
これにより、制御弁部60は、第一バルブ71A、第二バルブ71B、第三バルブ71Cの三枚のバルブ体72を備え、第一バルブ71Aと第三バルブ71Cとの間、第三バルブ71Cと第二バルブ71Bとの間に、それぞれ絞り部Sを形成する隙間流路110を形成することができる。
また、図14に示すように、第一バルブ71Aと第二バルブ71Bとの間に3枚のスペーサ73が設けられ、中心軸C方向において互いに隣り合うスペーサ73の間に、それぞれバルブ体72からなる第三バルブ71Cを設けるようにしてもよい。
これにより、制御弁部60は、第一バルブ71A、第二バルブ71B、2枚の第三バルブ71C、の計4枚のバルブ体72を備え、第一バルブ71Aと第三バルブ71Cとの間、第三バルブ71Cと第三バルブ71Cとの間、第三バルブ71Cと第二バルブ71Bとの間に、それぞれ絞り部Sを形成する隙間流路110を形成することができる。
さらに、第三バルブ71Cを三枚以上備えることもできる。その場合、第一バルブ71Aと第二バルブ71Bとの間にn(n≧2)個のスペーサ73を設け、互いに隣り合うスペーサ73の間に、(n−1)枚のバルブ体72からなる第三バルブ71Cを設ける。このような構成によれば、スペーサ73を介して積層された第一バルブ71A、第二バルブ71B、第三バルブ71Cの間に、複数の絞り部Sが形成可能である。
このような構成によれば、第一バルブ71Aと第二バルブ71Bとの間にスペーサ73を介して積層する第三バルブ71Cの枚数を調整することで、第一バルブ71A、第二バルブ71B、第三バルブ71Cの間を通るオイルにより発生する減衰力を調整することができる。
図13、図14に示したように、3枚以上のバルブ体72を備える場合においても、上記実施形態と同様の構成によって複数枚のバルブ体72の相対的な回転を拘束することで、オイルの流路を確保し、減衰力を確実に発揮することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態及び変形例に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、第一バルブ71A,第二バルブ71B,第三バルブ71Cは、それぞれ、複数枚のバルブ体72を積層して形成してもよい。この場合も、第一バルブ71A,第二バルブ71B,第三バルブ71Cを構成する複数枚のバルブ体72の相対的な回転を拘束することで、オイルの流路を確保し、減衰力を確実に発揮することができる。
また、第一バルブ71Aと第二バルブ71Bとは、スペーサ73の厚さ分だけ離間することで隙間流路110を形成しているが、設置するスペーサ73の厚さによっては、第二バルブ71Bが駆動弁61によって撓み変形させられていない状態のときには、隙間流路110では減衰力を発生しない構成とすることもできる。この場合、駆動弁61によって第二バルブ71Bのスポーク72Sを撓み変形させ、隙間流路110を所定寸法以下に狭めたときに、隙間流路110で減衰力を発生するようにする。
また、第一バルブ71Aは、第二バルブ71Bと同様、内枠75、外枠74、開口部77を有した形状としてもよいが、単に円環状の板状等、適宜他の構成としてもよい。
また、外枠74は、周方向全周に連続する環状に限らず、周方向に間隔を空けて複数個所のみに形成されていてもよい。
さらに、第一バルブ71Aは、スリーブ28と一体に形成してもよい。さらには、第一バルブ71Aを廃した構成としてもよい。
また、第二バルブ71Bは、中心孔76を有さない形状としてもよい。
また、第一バルブ71A、第二バルブ71Bは、同一形状に形成されているが、これに限定されることなく、例えば、開口部77の数や形状、大きさが異なったりする等、同一形状でなくてもよい。
また、駆動弁61は、先端部にテーパ部61tを有した形状としたが、これに限らない。
例えば、図15に示すように、オイルによる受圧面積が確保できるよう、オイルの流れ方向に交差する受圧面120、121を有しているのであれば、駆動弁61は適宜他の形状としてもよい。
また、上記実施形態で示した構成とは、圧側行程、伸側行程におけるオイルの流れ方向を反対向きとしてもよい。
さらに、上記実施形態では、メインダンパ42と制御弁部60とを備えているが、制御弁部60側を、主たる減衰発生部とし、メインダンパ42を補助的な減衰発生部にしてもよい。また、メインダンパ42と制御弁部60とを、均等な減衰力発生部としてもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
10…緩衝器
11…シリンダ
12…ピストン
13…ピストンロッド
40…減衰力発生装置
42…メインダンパ(減衰力発生機構)
50…弁座部材(ハウジング)
60…制御弁部(弁機構)
61…駆動弁
62…ソレノイドアクチュエータ(駆動弁移動機構)
63…弁座
64…弁ホルダ(ホルダ部材)
71A…第一バルブ
71B…第二バルブ
71C…第三バルブ
72…バルブ体
73…スペーサ
74…外枠
75…内枠
76…中心孔(貫通孔)
77…開口部
80…バルブ回転拘束部(回転拘束部)
81…係止爪(突起)
82…流通路
106…中央流路(流路)
107…連通路
110…隙間流路(隙間)
C…中心軸
S…絞り部
S3…油溜室

Claims (9)

  1. 流体の流路の一端の開口の径方向外側に形成された弁座を有するハウジングと、
    前記弁座に対して接離する方向に移動可能に設けられた駆動弁と、
    前記弁座と前記駆動弁との間に設けられ、前記流体が流通する開口部を有した複数枚のバルブ体と、
    前記駆動弁を前記弁座に接近する方向に移動させ、前記複数枚のバルブ体のうち、最も前記駆動弁に近い前記バルブ体を、前記バルブ体の外周部に対して内周部が前記弁座に接近する方向に弾性変形させることで、前記バルブ体の内周部と前記弁座との間の隙間を可変とする駆動弁移動機構と、
    前記複数枚のバルブ体の前記開口部同士を連通させた状態で、前記複数枚のバルブ体の周方向への相対的な回転を拘束する回転拘束部と、
    を備える弁機構。
  2. 前記バルブ体に対して前記駆動弁側に、前記駆動弁を移動可能に保持するホルダ部材を備え、
    前記回転拘束部は、前記ホルダ部材から前記バルブ体側に突出し、前記複数枚のバルブ体に係合するよう形成された突起である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の弁機構。
  3. 前記回転拘束部は、前記複数枚のバルブ体のうちの一の前記バルブ体に形成され、他のバルブ体側に突出し、前記他のバルブ体に係合するよう形成された突起である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の弁機構。
  4. 前記突起は、前記複数枚のバルブ体の前記開口部に挿入される、
    請求項2に記載の弁機構。
  5. 前記複数枚のバルブ体同士の間に挟み込まれ、前記複数枚のバルブ体同士の隙間を規定するスペーサをさらに備える、請求項1〜4の何れか一項に記載の弁機構。
  6. 前記バルブ体は、環状の内枠及び外枠と、前記内枠と前記外枠との間に形成された開口部と、前記内枠の内側に形成された貫通孔と、を有し、
    前記駆動弁の先端部は、前記弁座側に向かって縮径され、前記先端部が、前記内枠に着座することによって前記貫通孔が閉塞される
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の弁機構。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の弁機構と、
    前記弁機構とは独立して設けられ、前記流体の流通による減衰力を発生する減衰力発生機構とを備える
    ことを特徴とする減衰力発生装置。
  8. 請求項1〜6の何れか1項に記載の弁機構と、
    流体が封入されたシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、
    前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、
    前記シリンダ内に前記ピストンロッドが進入する場合に前記ピストンロッドの進入体積分の油量を補償する油溜室と、
    前記シリンダ内の前記ピストンの摺動によって生じる流体が前記弁機構に流れることにより減衰力を発生し、前記弁機構を経た前記流体が前記油溜室と流通可能である
    ことを特徴とする緩衝器。
  9. 前記弁機構とは独立して設けられ、前記流体の流通による減衰力を発生する減衰力発生機構をさらに備え、
    前記減衰力発生機構を経た前記流体が前記油溜室と流通可能である
    ことを特徴とする請求項8に記載の緩衝器。
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