JP6627442B2 - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置および印刷方法に関する。
インクジェットプリンターは、印刷ヘッドを搭載したキャリッジを有し、所定の主走査方向に沿うキャリッジの移動に伴い、印刷ヘッドからインクを吐出する。これにより、印刷媒体へインクが着弾し印刷が実現される。キャリッジは、主走査方向に沿った移動では、停止した状態から加速し、その後、定速で移動し、その後、減速して停止する。印刷ヘッドは、このような加速、定速および減速のいずれのタイミングでもインクを吐出する。
また、インクジェットプリンターは、印刷ヘッドが有するノズルからインクを吐出した際、吐出されたインク滴(主滴)と共に、主滴と比べて小さいサテライト等と呼ばれる滴が吐出されることがある。サテライトは、副滴とも呼ばれる。また、吐出されたインク滴(主滴)の一部分が空中で千切れて副滴になることもある。副滴は、空中で主滴と合体したり、その着弾位置が主滴の着弾位置と重なったりして、印刷結果において実質的に視認されないこともある。一方で、副滴は、主滴から離れた状態で印刷媒体へ着弾することもある。このような主滴と副滴との着弾時の位置関係のばらつきは、印刷媒体上のインクによる被覆面積を変動させるため、印刷結果の画質に影響を与える。
なお、キャリッジの移動方向および加減速にあわせて、キャリッジの移動範囲の両端に設けられた空気制御窓を、シャッタを使って開閉することで、記録ヘッドと記録媒体との間の空気の流れを制御するインクジェット記録装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2010‐280119号公報
副滴は、主滴と比較して軽いため、飛翔中に気流の影響をより強く受ける。キャリッジが移動可能な範囲のうち、加速しながら移動する加速領域と、定速で移動する定速領域とでは、キャリッジと印刷媒体との間の空間に生じる気流の量や速さが異なる。そのため、このような加速領域と定速領域とでは、主滴と副滴との着弾時の位置関係に差が生じ易く、結果、これら領域間で印刷結果に濃度差(濃度むら)が生じることがあった。例えば、加速領域では主滴と副滴とが重なった状態で印刷媒体に着弾する傾向が見られ、定速領域では、主滴と副滴とが離れた状態で印刷媒体に着弾する傾向が見られることがあった。
また、インクジェットプリンターによる印刷結果には、風紋と呼ばれる一種の画質劣化が見られることがあった。具体的には、ノズルからのインクの吐出に応じてノズル近傍に渦気流が発生し、当該渦気流が、他のノズルから吐出されたインクの飛翔に影響を与えて着弾位置にずれを生じさせる。このようなずれに起因する色のずれやむらが、一種の画質劣化(風紋)として視認されていた。
なお前記文献1は、キャリッジの移動範囲の両端の迂回路空間を利用することから、キャリッジを当該両端まで移動させて迂回路空間と移動範囲との間で流動する空気を利用しなければ効果が得られないと言える。また、前記文献1は、キャリッジの移動範囲の両端に迂回路空間を設ける分、装置の横幅が増えるというデメリットも考えられる。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、濃度むらおよび風紋を抑制して良好な画質を実現させる印刷装置および印刷方法を提供する。
本発明の態様の1つは、印刷ヘッドを搭載したキャリッジを有し、所定方向に沿う前記キャリッジの移動に伴い前記印刷ヘッドからインクを吐出する印刷装置であって、前記キャリッジを停止状態から加速させる加速領域では前記加速後に前記キャリッジを定速で移動させる定速領域よりも装置内の前記キャリッジ上の空間の幅を広くする空間幅調整部を備える。
当該構成によれば、空間幅調整部は、キャリッジの加速領域では、定速領域よりもキャリッジ上の空間の幅を広くする。これにより、加速領域であっても、キャリッジ下の空間に生じる気流に定速領域との差が生じなくなる。従って、主滴と副滴との着弾時の位置関係が加速領域と定速領域とで変わらなくなり、前記濃度むらが見られなくなる。加えて、キャリッジの定速領域では、キャリッジ上の空間の幅が加速領域と比べて狭くなることで、キャリッジ下の空間に生じる気流が十分確保される。これにより、キャリッジの移動開始後、しばらくしてから発生し易い渦気流が抑制され、結果、前記風紋が見られなくなる。
本発明の態様の1つは、前記空間幅調整部は、前記定速領域では、前記キャリッジ上の空間の幅を前記キャリッジと前記キャリッジよりも下方に在り前記インクの吐出を受ける印刷媒体との距離であるペーパーギャップ以下にするとしてもよい。
当該構成によれば、定速領域では、キャリッジ上の空間の幅をペーパーギャップ以下とすることで、キャリッジ下の空間に十分な気流を流し、風紋を抑えることができる。
本発明の態様の1つは、前記空間幅調整部は、前記キャリッジの移動の速度に応じて前記キャリッジの上方に向かって移動する可動壁を有するとしてもよい。
当該構成によれば、キャリッジの移動の速度に応じて可動壁を移動させることにより、キャリッジ上の空間の幅を調整することができる。
本発明の態様の1つは、前記空間幅調整部は、前記キャリッジの移動に応じて生じる向かい風を受けて前記キャリッジの上方に起立する起立部を有するとしてもよい。
当該構成によれば、キャリッジの移動に応じて風力で起立部を起立させることにより、キャリッジ上の空間の幅を調整することができる。
本発明の態様の1つは、前記空間幅調整部の少なくとも一部は前記キャリッジが移動する空間の天井面であり、当該天井面は、前記定速領域に対応する範囲が下方へ突出した形状であるとしてもよい。
当該構成によれば、キャリッジが移動する空間の天井面の形状により、キャリッジ上の空間の幅を調整することができる。
本発明の技術的思想は、印刷装置という物以外によっても実現される。例えば、所定方向へのキャリッジの移動に伴い当該キャリッジが搭載する印刷ヘッドからインクを吐出する印刷方法であって、前記キャリッジを停止状態から加速させる加速領域では、前記加速後に前記キャリッジを定速で移動させる定速領域よりも装置内の前記キャリッジ上の空間の幅を広くする方法を、発明として捉えることができる。
本実施形態にかかる装置構成を例示するブロック図。 印刷空間に含まれる一部の構成を簡易的に示す図。 速度プロファイルの一例を示す図。 実施例1の空間幅調整部の構成例を示す図。 実施例2の空間幅調整部の構成例を示す図。 実施例3の空間幅調整部の構成例を示す図。 2つの起立部を一体的に形成した空間幅調整部の構成例を示す図。
以下では、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。各図は、実施形態を説明するための例示に過ぎない。
図1は、本実施形態にかかる印刷装置10等の機能をブロック図により例示している。印刷装置10は、例えば、プリンターや、プリンター、スキャナー、ファクシミリ等の複数の機能を含んだ複合機、等といった製品として把握される。印刷装置を、記録装置、液体吐出(噴射)装置、等と呼んでもよい。印刷装置10は、本発明にかかる印刷方法を実現する。図1では、印刷装置10を、制御部11、操作入力部12、表示部13、通信インターフェイス(I/F)14、スロット部15、印刷部30、等を含む構成として例示している。
制御部11は、例えば、CPU、ROM、RAM等を有するICや、その他の記憶媒体等により構成される。制御部11では、CPUが、ROM等に保存されたプログラム(ファームウェア)に従った演算処理を、RAM等をワークエリアとして用いて実行することにより、印刷装置10の各構成の挙動を制御する。なお、印刷装置10が有する各構成を制御する手段(IC等)が複数存在する場合、それら複数の手段をまとめて制御部11と称してもよいし、それら複数の手段の一部を制御部11と称してもよい。
操作入力部12は、ユーザーによる操作を受け付けるための各種ボタンやキー等を含む。表示部13は、印刷装置10に関する各種情報を示すための部位であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)により構成される。操作入力部12の一部は、表示部13に表示されたタッチパネルとして実現されるとしてもよい。
印刷部30は、制御部11による制御下で、画像を印刷媒体に印刷するための機構である。印刷部30が採用する印刷方式がインクジェット方式である場合、印刷部30は、印刷ヘッド31、印刷ヘッド31を搭載して所定の主走査方向に沿って移動するキャリッジ32、キャリッジ32に移動のための動力を与えるCRモーター33、印刷媒体を主走査方向と交差する搬送方向に沿って搬送する搬送部34、等の構成を有する。
CRモーター33の動力をキャリッジ32に伝えるための不図示のギア輪列等の近傍には、例えば、不図示のロータリーエンコーダーが設けられている。当該エンコーダーは、CRモーター33の回転速度に応じた周期を有するパルス信号を生成する。制御部11は、当該エンコーダーから出力されるパルス信号に基づいて、現在のCRモーター33の回転速度に応じたキャリッジ32の移動の速度(以下、キャリッジ速度)を演算する。また、制御部11は、キャリッジ速度が、キャリッジ32の加速、定速、減速について予め定めた速度プロファイルに沿ったものとなるように、微小な時間(制御ステップ)毎に、CRモーター33の駆動をフィードバック制御する。このようなCRモーター33に対する制御を、以下ではキャリッジ速度の制御と表現する。
印刷ヘッド31は、不図示のインクカートリッジからインクの供給を受ける。印刷ヘッド31は、複数種類のインク(例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク…等)毎のインクカートリッジから各種インクの供給を受ける。インクカートリッジは、キャリッジ32に搭載されていてもよいし、印刷装置10内のキャリッジ32ではない別の所定位置に搭載されていてもよい。印刷ヘッド31は、複数のノズルを有し、キャリッジ32の移動に伴い各ノズルからインクを吐出(噴射)可能である。吐出されたインク(上述の主滴や副滴)が印刷媒体に着弾することで印刷媒体への印刷が実現する。印刷ヘッドを、印字ヘッド、記録ヘッド、液体吐出(噴射)ヘッド、等と呼んでもよい。
搬送部34は、印刷媒体を支持して搬送するためのローラーや当該ローラーを回転させるためのモーター(いずれも不図示)等を含んでいる。印刷媒体は、代表的には紙である。ただし、本実施形態は、液体を記録可能であって搬送部34により搬送可能な素材であれば、紙以外の素材も印刷媒体の概念に含める。
通信I/F14は、印刷装置10を外部機器100と有線あるいは無線にて接続するためのインターフェイスの総称である。外部機器100としては、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デジタルスチルカメラ、パーソナルコンピューター(PC)等、印刷装置10にとって印刷に用いるデータの入力元となる様々な機器が該当する。印刷装置10は、通信I/F14を介して外部機器100と、例えば、USBケーブル、有線ネットワーク、無線LAN、電子メール通信等の様々な手段や通信規格により接続可能である。スロット部15は、メモリーカード等の外部の記憶媒体を挿入するための部位である。つまり印刷装置10は、スロット部15に挿入されたメモリーカード等の外部の記憶媒体から、当該記憶媒体に記憶されているデータを入力することも可能である。
図2は、印刷装置10内の空間(印刷空間16)に含まれる一部の構成を簡易的に示している。印刷空間16内で、キャリッジ32は、主走査方向SDを向く不図示のガイドレールに沿って移動する。つまり、キャリッジ32は、主走査方向SDの一端側LSから他端側RSへ移動し、また、他端側RSから一端側LSへ移動することができる。キャリッジ32に搭載された印刷ヘッド31は、ノズル面31aを下方に露出させている。なお、印刷装置10の構成に関する上、下は、印刷装置10を任意の水平面に設置したときの上下を基準としている。ノズル面31aには、複数のノズルが形成されている。
キャリッジ32よりも下方には、プラテン35が配設されている。印刷媒体Pは、搬送部34によってプラテン35上に搬送される。図2においては、印刷媒体Pが搬送される搬送方向は当該図の紙面に垂直な方向である。プラテン35に置かれた印刷媒体Pからキャリッジ32(ノズル面31a)までの上下方向における距離(高さ)がペーパーギャップ(以下、空間幅PG)である。キャリッジ32の上方には、印刷空間16を上から閉じる天井面17が存在する。天井面17は、例えば、印刷空間16と印刷装置10外の空間とを仕切る蓋である。あるいは、印刷空間16の上方に不図示のスキャナー(原稿台や、原稿読み取りのための光源、光学系および撮像素子、等を含む構成)が併設されている構成であれば、当該スキャナーの下面が、天井面17に該当する。
キャリッジ32と天井面17との上下方向における距離(高さ)を、キャリッジ32上の空間の幅(以下、空間幅UG)と呼ぶことにする。基本的には、キャリッジ32およびキャリッジ32が搭載する部品を含む構成のうち最も上側に在る部位と天井面17との距離が空間幅UGである。例えば、キャリッジ32が直方体であれば、キャリッジ32の上面と天井面17との距離が空間幅UGに該当する。あるいは、キャリッジ32にインクカートリッジが搭載されている場合、キャリッジ32に搭載されたインクカートリッジの上端と天井面17との距離を空間幅UGとしてもよい。
本実施形態では、印刷装置10は、空間幅UGを調整可能な空間幅調整部20を有する。空間幅調整部20は、キャリッジ32を停止状態から加速させる加速領域では、加速後にキャリッジ32を定速で移動させる定速領域よりも空間幅UGを広くする。
図3は、速度プロファイルVPの一例を示している。速度プロファイルVPの縦軸は速度V、横軸は時間Tである。上述したように、主走査方向SDの一端側LSから他端側RSへ移動する(あるいは他端側RSから一端側LSへ移動する)キャリッジ32のキャリッジ速度は、このような速度プロファイルVPが規定する速度となるように制御部11によって制御される。速度プロファイルVPから判るように、キャリッジ速度は、停止状態(V=0)から加速し、所定の目標速度Vrに達した後は目標速度Vrを維持し、その後、目標速度Vrから減速して停止状態(V=0)になるように制御される。
本実施形態で用いる加速領域、定速領域および減速領域といった言葉の解釈は限定的である必要は無い。加速領域とは、例えば、キャリッジ32が移動開始する時点でのキャリッジ32の位置から、キャリッジ32が加速する期間の少なくとも一部を含む期間にキャリッジ32が到達する位置までの範囲を指す。また、減速領域とは、例えば、キャリッジ32が減速を開始する以降のいずれかの時点でのキャリッジ32の位置から、キャリッジ32が停止する位置までの範囲を指す。また、定速領域とは、キャリッジ32が移動開始してから停止するまでの範囲のうち、加速領域と減速領域とを除いた範囲を指す。
具体例として、加速領域、定速領域および減速領域は、キャリッジ速度によって区別することができる。例えば、キャリッジ速度が0からV1に達するまでにキャリッジ32が移動する範囲を加速領域と呼ぶ。速度V1は、目標速度Vrよりもやや低い所定の速度であるとする。また、キャリッジ速度がV1を超えてから、再びV1へ低下するまでにキャリッジ32が移動する範囲を定速領域と呼ぶ。また、キャリッジ速度がV1から0になるまでにキャリッジ32が移動する範囲を減速領域と呼ぶ。
あるいは、他の具体例として、加速領域、定速領域および減速領域は、キャリッジ32が移動を開始してからの時間経過に応じて区別されるとしてもよい。例えば、キャリッジ32の移動開始後、目標速度Vrに達するまでに必要な第1時間(速度プロファイルVPに基づいて予め計算された時間)が経過する間にキャリッジ32が移動する範囲を、加速領域と呼ぶ。また、キャリッジ32が目標速度Vrに達してから減速を開始するまでの第2時間(速度プロファイルVPに基づいて予め計算された時間)の間にキャリッジ32が移動する範囲を、定速領域と呼ぶ。また、キャリッジ32が減速を開始してから停止するまでの第3時間(速度プロファイルVPに基づいて予め計算された時間)の間にキャリッジ32が移動する範囲を、減速領域と呼ぶ。
あるいは、他の具体例として、加速領域、定速領域および減速領域は、キャリッジ32が主走査方向SDに沿って移動可能な範囲を距離で区分けしたときの各範囲であるとしてもよい。例えば、キャリッジ32が印刷のために移動可能な範囲の最も一端側LSの位置から最も他端側RSの位置まで移動することを想定したとき、当該最も一端側LSの位置から目標速度Vrに達するまで必要な第1距離(速度プロファイルVPに基づいて予め計算された距離)までの範囲を加速領域と呼ぶ。また、キャリッジ32が目標速度Vrに達してから減速を開始するまでに移動する第2距離(速度プロファイルVPに基づいて予め計算された距離)に相当する、加速領域に続く範囲を定速領域と呼ぶ。また、前記最も一端側LSの位置から前記最も他端側RSの位置までの範囲のうち、加速領域と定速領域とを除いた範囲を、減速領域と呼ぶ。ちなみに、前記最も一端側LSの位置と前記最も他端側RSの位置との距離は、印刷装置10が印刷可能な最大サイズ(例えば、A4サイズ)の印刷媒体に印刷を行う際にキャリッジ32が一度の走査(パス)で移動する距離に相当する。
当然のことではあるが、キャリッジ速度について“定速”と言った場合、完全に一定の速度である旨に限定されない。キャリッジ速度は、速度プロファイルVPに従って定速領域では定速(例えば、目標速度Vr)が維持されるように制御されるが、瞬間毎(例えば、前記制御ステップ毎)のキャリッジ速度は、目標速度Vrに対して多少のばらつきを有している。従って、定速という言葉は、このようなキャリッジ速度の制御の実情を鑑みて、幾らかのばらつきを含み得るものとして解すべきである。
次に、空間幅調整部20について、幾つかの例を用いて説明する。
実施例1:
空間幅調整部20は、キャリッジ速度に応じてキャリッジ32の上方に向かって移動する可動壁21を有するとしてもよい。
図4は、このような実施例1にかかる空間幅調整部20の構成例を簡易的に示している。図4では、前記搬送方向を向く視点でキャリッジ32の一部断面を示している。空間幅調整部20は、キャリッジ32に設けられている。空間幅調整部20は、例えば、平板状の底部22と、底部22から上方に向かって立設した可動壁21とを有する。また、空間幅調整部20は、キャリッジ32の上面32aと底部22との間に支持されたバネ23と、電磁石24とを有する。電磁石24は、制御部11によって制御される。
バネ23は、上面32aから離れる方向(下向き)に底部22を付勢する。従って、底部22および可動壁21は、通常は図4において実線で示すようにキャリッジ32に収容されている。キャリッジ32に収容された状態の可動壁21の位置を、第1位置と呼ぶ。一方、制御部11が電磁石24のコイルに電流を流す制御を実行した場合、電磁石24の機能が有効化され(電磁石24が磁石として機能し)、底部22を引き付ける。底部22は、それ自身が金属であるか、金属部品を有しているとする。底部22が電磁石24に引き付けられることにより、底部22および可動壁21は、図4において二点鎖線で示すように上方へ移動する。
キャリッジ32の上面32aには、可動壁21が通過可能な程度にスリットが形成されている。上方へ移動した可動壁21は、当該スリットから外へ、つまりキャリッジ32の上方へ突出した状態となる。このように可動壁21が上方へ移動することにより、空間幅UGは、可動壁21の当該移動前の幅(図4に示す空間幅UG1参照)よりも狭い幅(図4に示す空間幅UG2参照)へ調整される。このように上方へ移動した状態の可動壁21の位置を、第2位置と呼ぶ。なお、可動壁21の前記搬送方向における幅は、前記搬送方向におけるキャリッジ32の幅とほぼ等しい。
制御部11は、移動中のキャリッジ32が加速領域に在る間は、電磁石24の機能を有効化せず、可動壁21の位置を第1位置に維持させる。そして制御部11は、キャリッジ32の位置が定速領域に入ったタイミングで電磁石24の機能を有効化する。これにより、空間幅調整部20は可動壁21を第1位置から第2位置へ移動させる。制御部11は、現在のキャリッジ32が加速領域に在るか定速領域に在るかを、上述した幾つかの具体例のうちのいずれかを採用して判断することができる。例えば、制御部11は、キャリッジ32の移動開始後、キャリッジ速度が速度V1(図3参照)を越えたときに、加速領域から定速領域へ入ったと判断し、電磁石24の機能を有効化する。なお、空間幅調整部20と、キャリッジ速度が速度V1を越えたか否かを判断して電磁石24を制御する制御部11の機能とを含めて、空間幅調整部20と呼んでもよい。このような実施例1によれば、キャリッジ32が加速領域に在る間は、定速領域に入った後よりも空間幅UGは広い。言い換えると、キャリッジ32が加速領域から定速領域に入ると、空間幅UGが狭められる。
実施例2:
空間幅調整部20は、キャリッジ32の移動に応じて生じる向かい風を受けてキャリッジ32の上方に起立する起立部25を有するとしてもよい。
図5は、このような実施例2にかかる空間幅調整部20の構成例を簡易的に示している。図5では、図4と同様に、前記搬送方向を向く視点でキャリッジ32の一部断面を示している。また、空間幅調整部20は、キャリッジ32に設けられている。空間幅調整部20は、キャリッジ32内に固定された軸であって前記搬送方向を向く軸26と、軸26に軸支されて軸26を中心に回転可能な起立部25とを有する。図5の例では、空間幅調整部20は、左右対称の構造で2つ設けられている。つまり空間幅調整部20は、キャリッジ32において、主走査方向SDの一端側LS、他端側RSそれぞれに設けられている。
図5から判るように、空間幅調整部20の起立部25は、軸26と接続する側の一部を除いて、キャリッジ32の上面32aに形成されたスリットを通って上面32aの外に出ている。起立部25の先端(上端)には、所定の重り27が付加されている。また、一端側LSの起立部25は、先端を含む所定範囲が一端側LSに屈折した姿勢となっており、他端側RSの起立部25は、先端を含む所定範囲が他端側RSに屈折した姿勢となっている。そのため、通常は図5において実線で示すように、一端側LSの起立部25は、重り27の効果で一端側LSに伏せた(倒れた)状態となっており、他端側RSの起立部25は、重り27の効果で他端側RSに伏せた状態となっている。
起立部25は、キャリッジ32の移動の過程で向かい風を受けて起立する。つまり、一端側LSの起立部25は、キャリッジ32が一端側LSへ移動する過程で、一端側LSからの向い風を受けて起立する。このとき他端側RSの起立部25は、一端側LSからの風を受けて伏せた状態のままである。逆に、他端側RSの起立部25は、キャリッジ32が他端側RSへ移動する過程で、他端側RSからの向い風を受けて起立する。このとき一端側LSの起立部25は、他端側RSからの風を受けて伏せた状態のままである。図5では、他端側RSの起立部25が起立した状態を、二点鎖線により例示している。このように、いずれか一方の起立部25が上方へ起立することにより、空間幅UGは、当該起立前の幅(図5に示す空間幅UG3参照)よりも狭い幅(図5に示す空間幅UG4参照)へ調整される。なお、起立部25の前記搬送方向における幅は、前記搬送方向におけるキャリッジ32の幅とほぼ等しい。起立部25を、起立壁、帆、等と呼んでもよい。
起立部25が受ける向い風は、キャリッジ速度の上昇に応じて強くなる。そのため、起立部25が起立するタイミングは、重り27の重さを調整することで予め決定しておくことができる。つまり、実施例2においては、キャリッジ32が移動を開始してから定速領域に入るタイミング(例えば、キャリッジ速度が速度V1を超える程度のタイミング)で向い風の力で起立部25が起立する程度に、重さを予め調整した重り27を、起立部25の先端に付加しておけばよい。このような実施例2によれば、キャリッジ32が加速領域に在る間は、定速領域に入った後よりも空間幅UGは広い。言い換えると、キャリッジ32が加速領域から定速領域に入ると、空間幅UGが狭められる。
実施例3:
空間幅調整部20は、キャリッジ32に設けられるとは限らない。例えば、空間幅調整部20の少なくとも一部は、キャリッジ32が移動する空間(印刷空間16)の天井面17であり、天井面17は、定速領域に対応する範囲が下方へ突出した形状であるとしてもよい。
図6は、このような実施例3にかかる空間幅調整部20の構成例を簡易的に示している。図6は、図2と同様の視点により印刷空間16に含まれる一部の構成を示している。実施例3では、キャリッジ32が前記最も一端側LSの位置から前記最も他端側RSの位置まで移動し、また、前記最も他端側RSの位置から前記最も一端側LSの位置まで移動することを想定する。このような場合、キャリッジ32の加速領域および定速領域は、上述したようにキャリッジ32が印刷のために移動可能な前記範囲の中で、予め計算により区分けされている。
図6では、天井面17を、主走査方向SDに沿って範囲A1,A2,A3に区分している。範囲A1は、キャリッジ32が前記最も一端側LSの位置から前記最も他端側RSの位置へ移動する場合の加速領域に対応し、範囲A2は、定速領域に対応している。また、範囲A3は、キャリッジ32が前記最も他端側RSの位置から前記最も一端側LSの位置へ移動する場合の加速領域に対応し、範囲A2は、定速領域に対応している。図6から明らかなように、天井面17の範囲A2は、範囲A1,A3よりも下方へ、つまりキャリッジ32に近い側へ突出している。一方、天井面17の範囲A1,A3は、範囲A2から離れるほど高くなる向きに傾斜した斜面である。
このような実施例3によれば、天井面17が、その形状により空間幅調整部20として機能し、定速領域に対応する範囲A2において空間幅UGを最も狭くする。つまり、キャリッジ32が加速領域に在る間は、定速領域に入った後よりも空間幅UGは広い。
実施例3は、キャリッジ32側にも空間幅調整部20が存在することを否定しない。つまり実施例3は、実施例1または実施例2と組み合わることも可能である。
このような本実施形態による効果を説明する。
キャリッジ32の加速中は、加速度の影響により、定速移動中と比べてキャリッジ32下方(キャリッジ32と印刷媒体Pとの間の空間)に流れる気流が強まる傾向が有る。一方で、キャリッジ32の移動中にキャリッジ32下方に流れる気流は、キャリッジ32上方の空間幅UGとキャリッジ下方の空間幅PGとの比率の影響を受ける。つまり、空間幅UGが広ければ、キャリッジ32前方の空気のうちキャリッジ32下方へ流れ込む量が減り、逆に空間幅UGが狭ければ、キャリッジ32前方の空気のうちの多くがキャリッジ32下方へ流れ込む。
上述したように本実施形態は、キャリッジ32の加速領域では空間幅UGを広く確保し、定速領域では空間幅UGを狭くする。このような構成により、加速領域、定速領域のいずれにおいてもキャリッジ32下方に流れる気流の状態をほぼ等しくすることができる。この結果、加速領域と定速領域とで、主滴と副滴との着弾時の位置関係が均一化され、これら領域間で印刷結果に濃度むらが生じることが抑制される。
さらに本実施形態は、風紋の抑制にも効果を発揮する。風紋は、ノズルからのインク吐出に応じて発生する渦気流が、近傍の他のノズルから吐出されたインクの飛翔に影響を与えることで生じる。そのため、風紋はキャリッジ32の移動開始直後には殆ど生じず、キャリッジ32がある程度移動してから生じ易くなる。つまり、キャリッジ32の加速領域で印刷された印刷結果よりも、定速領域で印刷された印刷結果において風紋は生じ易い。本実施形態によれば、定速領域では、空間幅UGが狭められることにより、キャリッジ32下方に十分な気流が流れる。この結果、定速領域ではキャリッジ32前方からの気流により渦気流の発生が抑制され、印刷結果において風紋が見られなくなる。
また、前記文献1は、キャリッジを移動範囲の両端まで移動させなければ効果が得られないと言えるが、本発明では、キャリッジ32が移動範囲の両端の内側で移動する場合にも効果が得られる。具体的には、印刷装置10が印刷可能な最大サイズ(例えば、A4サイズ)よりも小さなサイズの印刷媒体(例えば、はがき)に印刷を行う場合、キャリッジ32は、前記最も一端側LSの位置と前記最も他端側RSの位置とを両端とする移動範囲のうちの一部範囲内を往復する。このような場合でも、特に実施例1や実施例2の構成によれば、加速領域と定速領域とで空間幅UGを異ならせることができ、上述の各効果を奏する。
本実施形態に含まれる一例として、空間幅調整部20は、定速領域では、空間幅UGをペーパーギャップつまり空間幅PG以下にするとしてもよい。図4の例で言えば、少なくとも空間幅UG2は、空間幅PG以下であるとする。また、図5の例で言えば、少なくとも空間幅UG4は、空間幅PG以下であるとする。また、図6の例で言えば、少なくとも範囲A2における空間幅UGは、空間幅PG以下であるとする。定速領域では、空間幅UGを空間幅PG以下にすることにより、キャリッジ32下方へ確実に多くの気流を流すことができる。
さらに詳細な例として、本実施形態では、加速領域の空間幅UGをUGa、定速領域の空間幅UGをUGbとしたとき、UGbは空間幅PG以下、かつUGaは空間幅PGより大きくUGbの2倍以内としてもよい。つまり、UGb≦PG<UGa≦2UGb、を満足するように印刷装置10を構成してもよい。
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば後述するような変形例を採用可能である。
実施例1において、可動壁21を移動させるための動力は電磁石24に限られず、例えば、モーター等で可動壁21を移動させてもよい。また、可動壁21を第1位置に留めるために可動壁21を付勢する弾性部材は、バネ23に限られず、例えばゴム等であってもよい。また、第1位置に在る状態の可動壁21は、その一部がキャリッジ32上に出た状態であってもよい。
また、可動壁21は、第1位置と第2位置とのいずれかへ択一的に移動するのではなく、段階的に移動するものであってもよい。例えば、空間幅調整部20は、キャリッジ32が加速領域〜定速領域を移動する過程で、所定の動力により可動壁21を段階的に(徐々に)上方へ移動させるとしてもよい。
実施例2において、一端側LSの起立部25と他端側RSの起立部25は、一体的に構成された物であってもよい。
図7は、このような変形例にかかる空間幅調整部20を示している。図7の例では、空間幅調整部20は、2つの起立部25a,25bを有する。起立部25aは、前記一端側LSの起立部25に相当し、起立部25bは、前記他端側RSの起立部25に相当する。2つの起立部25a,25bは、一体的に形成されており、キャリッジ32に固定された共通の軸26に軸支されている。図7では省略しているが、起立部の先端(上端)には、上述したように所定の重りが付加されている。図7の上段は、起立部25a,25bのいずれもが起立していない状態を示している。
図7の中段は、起立部25bが起立した状態を示している。つまり、他端側RSの起立部25bは、キャリッジ32が他端側RSへ移動する過程で、他端側RSからの向い風を受けて図7中段に示すように起立する。
図7の下段は、起立部25aが起立した状態を示している。つまり、一端側LSの起立部25aは、キャリッジ32が一端側LSへ移動する過程で、一端側LSからの向い風を受けて図7下段に示すように起立する。このような図7の例によれば、2つの起立部を有する空間幅調整部20の全体の構成をコンパクトにすることができる。
実施例3において、空間幅調整部20としての天井面17は、平面のみで構成されるとは限らない。図6の例では、天井面17は、範囲A1,A3に対応する斜面を含めて平面で構成されているが、天井面17は、一部に曲面を含んで構成されたり、全部が曲面で構成されたりしてもよい。
これまでは、空間幅UGについて、キャリッジ32の加速領域と定速領域とで異ならせることを説明した。つまり、定速領域後の減速領域では、空間幅UGは定速領域のときと同じである(ただし実施例3を除く)。もともと減速領域では、定速領域との間で、上述したような主滴と副滴との着弾時の位置関係の違いがあまり見られなかった。そのため、定速領域と減速領域とで空間幅UGを同じにしても、画質上大きな問題はなかった。ただし、減速領域では、定速領域と比べてキャリッジ32下方に流れる気流がより弱まるため、より確かな画質向上を実現すべく、空間幅UGを定速領域と減速領域とで異ならせるとしてもよい。
つまり、空間幅調整部20は、減速領域では、定速領域よりも空間幅UGを狭くする(ただし実施例3を除く)。例えば、空間幅調整部20は制御部11による制御の下で可動壁21を移動させることができるが、キャリッジ32の位置が定速領域から減速領域へ入ったタイミングで、可動壁21の位置をそれまでの位置よりも更に上方へ移動させる。このように減速領域では空間幅UGをさらに狭くすることで、減速領域においてキャリッジ32下方に流れる気流を十分に確保できる。この結果、定速領域で印刷された印刷結果と減速領域で印刷された印刷結果との間に生じ得る微小な濃度差(濃度むら)を解消することができる。同時に、減速領域で印刷された印刷結果において風紋を抑制することができる。
10…印刷装置、11…制御部、16…印刷空間、17…天井面、20…空間幅調整部、21…可動壁、25,25a,25b…起立部、30…印刷部、31…印刷ヘッド、31a…ノズル面、32…キャリッジ、33…CRモーター、34…搬送部、35…プラテン、SD…主走査方向、LS…一端側、RS…他端側、P…印刷媒体、PG…ペーパーギャップ(空間幅)、UG…空間幅

Claims (5)

  1. 印刷ヘッドを搭載したキャリッジを有し、所定方向に沿う前記キャリッジの移動に伴い前記印刷ヘッドからインクを吐出する印刷装置であって、
    前記キャリッジを停止状態から加速させる加速領域では前記加速後に前記キャリッジを定速で移動させる定速領域よりも装置内の前記キャリッジ上の空間の幅を広くする空間幅調整部を備え
    前記空間幅調整部は、前記定速領域では、前記キャリッジ上の空間の幅を前記キャリッジと前記キャリッジよりも下方に在り前記インクの吐出を受ける印刷媒体との距離であるペーパーギャップ以下にすることを特徴とする印刷装置。
  2. 印刷ヘッドを搭載したキャリッジを有し、所定方向に沿う前記キャリッジの移動に伴い前記印刷ヘッドからインクを吐出する印刷装置であって、
    前記キャリッジを停止状態から加速させる加速領域では前記加速後に前記キャリッジを定速で移動させる定速領域よりも装置内の前記キャリッジ上の空間の幅を広くする空間幅調整部を備え、
    前記空間幅調整部の少なくとも一部は前記キャリッジが移動する空間の天井面であり、当該天井面は、前記定速領域に対応する範囲が下方へ突出した形状であることを特徴とする印刷装置。
  3. 前記空間幅調整部は、前記キャリッジの移動の速度に応じて前記キャリッジの上方に向かって移動する可動壁を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記空間幅調整部は、前記キャリッジの移動に応じて生じる向かい風を受けて前記キャリッジの上方に起立する起立部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  5. 所定方向へのキャリッジの移動に伴い当該キャリッジが搭載する印刷ヘッドからインクを吐出する印刷方法であって、
    前記キャリッジを停止状態から加速させる加速領域では、前記加速後に前記キャリッジを定速で移動させる定速領域よりも装置内の前記キャリッジ上の空間の幅を広くし、
    前記定速領域では、前記キャリッジ上の空間の幅を前記キャリッジと前記キャリッジよりも下方に在り前記インクの吐出を受ける印刷媒体との距離であるペーパーギャップ以下にすることを特徴とする印刷方法。
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