JP6627418B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
画像から特定の領域を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された特定の領域について、所定の色空間を構成する複数の成分のうちの一の成分の値を調整する調整手段と、
前記画像を分割した分割領域のうち前記特定の領域を構成する分割領域の各々について、前記特定の領域を構成する分割領域に隣接する分割領域との前記調整手段によって調整された一の成分の値の加重平均を行うことで、前記一の成分の値を平滑化する平滑化手段と、
を備えたことを特徴としている。
図1に示すように、本実施形態の撮像装置100は、具体的には、中央制御部1と、メモリ2と、撮像部3と、信号処理部4と、画像処理部5と、表示部6と、画像記録部7と、操作入力部8とを備えている。
また、中央制御部1、メモリ2、撮像部3、信号処理部4、画像処理部5、表示部6及び画像記録部7は、バスライン9を介して接続されている。
電子撮像部3bは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ(撮像素子)から構成されている。そして、電子撮像部3bは、レンズ部3aの各種レンズを通過した光学像を二次元の画像信号に変換する。
すなわち、撮像制御部3cは、図示は省略するが、タイミング発生器、ドライバなどを備えている。そして、撮像制御部3cは、タイミング発生器、ドライバにより電子撮像部3bを走査駆動して、レンズ部3aを通過した光学像を電子撮像部3bにより所定周期毎に二次元の画像信号に変換させ、当該電子撮像部3bの撮像領域から1画面分のフレーム画像を読み出して信号処理部4に出力させる。
また、撮像制御部3cは、表示用のフレーム画像を表示のフレームレート毎に信号処理部4に逐次出力させるとともに、撮影指示に呼応して、記録用のフレーム画像を信号処理部4に出力させる。
また、撮像制御部3cは、AF(自動合焦処理)、AE(自動露出処理)、AWB(自動ホワイトバランス)等の被写体を撮像する際の条件の調整制御を行う。
また、信号処理部4は、表示用の画像データを後述する表示部6に出力する。
また、信号処理部4は、生成された輝度信号Y及び色差信号Cb,Crをバッファメモリとして使用されるメモリ2に出力する。
なお、画像処理部5の各部は、例えば、所定のロジック回路から構成されているが、当該構成は一例であってこれに限られるものではない。
すなわち、画像取得部5aは、画像I0として、例えば、撮像部3による被写体の撮影の際に、信号処理部4により生成された静止画像の画像データ(RGBデータやYUVデータ)の複製をメモリ2から取得したり、画像記録部7に記録されている静止画像の画像データの複製を画像記録部7から取得したりする。
すなわち、顔領域検出部5bは、例えば、画像取得部5aにより取得された画像I0の縦横をそれぞれ所定の数(例えば、8)で等分して複数の分割領域(例えば、縦×横:8×8の領域)B、…に分割する(図4(b)参照)。また、顔領域検出部5bは、画像取得部5aにより取得された画像I0に対して所定の顔検出処理を行って被写体であるヒトの顔を検出する(図4(c)参照)。なお、図4(c)にあっては、検出されたヒトの顔に対応する部分に破線で表された矩形枠Wを模式的に重畳させている。
そして、顔領域検出部5bは、画像I0を分割した複数の分割領域B、…の中で、検出されたヒトの顔が含まれる分割領域B、すなわち、ヒトの顔に対応する矩形枠Wが含まれる少なくとも一の分割領域Bからなる顔領域A(例えば、縦×横:3×3の領域)を検出する。
また、上記した画像I0の縦横の分割数は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。例えば、画像I0の縦横の分割数をそれぞれ異ならせても良いし、画像I0の縦横を各画素毎に分割しても良い。また、顔領域Aの大きさや形状も、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
すなわち、成分調整部5cは、顔領域検出部5bにより検出された顔領域Aについて、YUV色空間(所定の色空間)を構成する複数の成分のうちのY成分(一の成分)の値を調整する。具体的には、成分調整部5cは、画像取得部5aにより取得された画像I0のYUVデータの輝度信号Yを取得する。そして、成分調整部5cは、例えば、顔領域検出部5bにより検出された顔領域Aを構成する分割領域Bの輝度信号Yの代表値(平均値)や顔領域Aの画像I0全体に対する相対的な大きさ等の所定条件に基づいて、顔領域A全体が明るくなるように画像I0全体の輝度信号Yのゲイン量を算出する。
なお、成分調整部5cによる画像I0全体の輝度信号Yの調整自体は、後述するように、平滑化部5eによるゲイン量の平滑化後に一括して行われるが、発明の説明を分かり易くするために、図5(a)には、輝度信号Yの補正により顔領域A全体が明るくされた画像I1を模式的に表している。また、図5(a)に示す当該画像I1を含め全ての画像I0、I2(図4(a)〜図6参照)にあっては、顔領域Aの輝度(明るさ)の相違を塗り潰しの色によって模式的に表しており、塗り潰しの色が薄いほど明るいものとする。
さらに、上記した所定の色空間を構成する一の成分の値の調整内容は、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、画像I0内の特定の領域が暗くなるようにしても調整しても良いし、また、HSV色空間の場合には色相Hや彩度Sを調整するようにしても良い。
すなわち、大きさ特定部5dは、顔領域検出部5bにより検出された顔領域Aを構成する分割領域Bに応じて、当該顔領域Aの大きさを特定する。具体的には、大きさ特定部5dは、顔領域検出部5bにより検出された顔領域Aを構成する縦横の分割領域Bの数(例えば、縦:3、横:3等)のうち、例えば、小さい方(或いは、大きい方)の数を顔領域Aの大きさとして特定する。
なお、顔領域Aの大きさの最大値は、例えば、画像I0の縦横の分割数(例えば、「8」)の値となるが、例えば、画像I0の縦横の分割数以下の値をとっても良い。
ここで、境界部分とは、顔領域Aにおける当該顔領域A以外のその他の領域と接する縁部分(外周部分)のことを言い、当該顔領域Aが複数の分割領域B、…により構成されている場合には、縁部分を構成する複数の分割領域B、…からなる。例えば、縦×横:3×3の顔領域Aの場合には(図4(c)等参照)、中心の分割領域B以外の略「ロ」字状をなす8つの分割領域B、…から境界部分が構成される。
例えば、平滑化部5eは、成分調整部5cにより算出された画像I0全体の輝度信号Yのゲイン量を取得する。また、平滑化部5eは、所定の格納手段(例えば、メモリ2等)に格納されている平滑化フィルタテーブルT(図2参照)を読み出して、顔領域Aの大きさに応じた大きさの平滑化フィルタFを特定する。
平滑化フィルタテーブルTは、顔領域Aの大きさに応じたフィルタ係数の1次元の平滑化フィルタFが複数規定されている。ここでは、分割領域が、縦×横:8×8の領域に分割されている場合に対応可能となるように、注目領域を挟んで3つずつの近傍領域からなる計7つの領域を処理対象とする大きさの平滑化フィルタテーブルTを例示する。
具体的には、図2に示すように、顔領域Aの大きさとしての「1」と、フィルタ係数が「0,0,0,100,0,0,0」の平滑化フィルタF(パラメータσ=0.1)とが対応付けられている。すなわち、顔領域Aの大きさが「1」の場合、顔領域A全体が注目領域となり、近傍領域との間で加重平均(平滑化)が行われない。
また、顔領域Aの大きさとしての「2」と、フィルタ係数が「0,0,8,100,8,0,0」の平滑化フィルタF(パラメータσ=0.2)とが対応付けられ、同様に、顔領域Aの大きさとしての「3」と、フィルタ係数が「0,0,28,100,28,0,0」の平滑化フィルタF(パラメータσ=0.4)とが対応付けられ、同様に、顔領域Aの大きさとしての「4」と、フィルタ係数が「0,8,53,100,53,8,0」の平滑化フィルタF(パラメータσ=0.8)とが対応付けられ、同様に、顔領域Aの大きさとしての「5」と、フィルタ係数が「2,18,65,100,65,18,2」の平滑化フィルタF(パラメータσ=1.2)とが対応付けられ、同様に、顔領域Aの大きさとしての「6」と、フィルタ係数が「10,36,77,100,77,36,10」の平滑化フィルタF(パラメータσ=2.0)とが対応付けられ、同様に、顔領域Aの大きさとしての「7」と、フィルタ係数が「16,45,81,100,81,45,16」の平滑化フィルタF(パラメータσ=2.5)とが対応付けられ、同様に、顔領域Aの大きさとしての「8」と、フィルタ係数が「22,51,84,100,84,51,22」の平滑化フィルタF(パラメータσ=3.0)とが対応付けられている。すなわち、顔領域Aの大きさが「2」以上の場合、顔領域Aを構成する分割領域Bの各々を注目領域として近傍領域との間で輝度信号Yのゲイン量の加重平均(平滑化)が行われる。
なお、ここでは、顔領域Aを構成する分割領域Bの縦方向と横方向の大きさが異なる場合は、小さい方の数の平滑化フィルタFを採用するが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
すなわち、例えば、顔領域Aの大きさが「2」や「3」の平滑化フィルタFは、注目領域を挟んで1つずつの近傍領域からなる計3つの分割領域B、…を処理対象とする大きさの平滑化フィルタFであると言え、同様に、顔領域Aの大きさが「4」の平滑化フィルタFは、注目領域を挟んで2つずつの近傍領域からなる計5つの分割領域B、…を処理対象とする大きさの平滑化フィルタFであると言え、同様に、顔領域Aの大きさが「5」〜「8」の平滑化フィルタFは、注目領域を挟んで3つずつの近傍領域からなる計7つの分割領域B、…を処理対象とする大きさの平滑化フィルタFであると言える。
つまり、平滑化フィルタテーブルTには、顔領域Aの大きさに応じた大きさの平滑化フィルタFが規定されている。
また、平滑化フィルタFとして、ガウシアンフィルタを例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
その後、成分調整部5cは、平滑化部5eにより平滑化されたゲイン量に従って、画像I0全体の輝度信号Yを補正する。
なお、図5(b)に示すように、注目領域の位置によっては近傍領域に対応する分割領域Bが存しない位置に平滑化フィルタFが設定され、図中、1次元の平滑化フィルタFの分割領域Bが存在しない部分に対応する部分を二点鎖線で仮想的に表している。この二点鎖線で仮想的に表された部分については、対応するフィルタ係数が存在したとしても、加重平均の対象とはしない。
また、画像生成部5fは、明るさ調整処理により顔領域Aの明るさが調整された画像I2(図6参照)の画像データを生成する。具体的には、画像生成部5fは、画像取得部5aにより取得された画像I0のYUVデータのうちの色差信号Cb,Cr(UVデータ)を取得する。また、画像生成部5fは、顔領域Aについて、成分調整部5cにより輝度信号Yの値を調整する処理が施されるとともに、顔領域Aにおけるその他の領域との境界部分について、平滑化部5eにより輝度信号Yの値を平滑化する処理が施された輝度信号Yを取得する。そして、画像生成部5fは、取得された色差信号Cb,Crと輝度信号Yとを所定の圧縮形式で符号化して、明るさ調整処理後の画像I2の画像データを生成する。
すなわち、表示部6は、静止画像や動画像の撮影モードにて、撮像部3による被写体の撮影により生成された複数のフレーム画像を所定の再生フレームレートで逐次更新しながらライブビュー画像を表示パネル6aの表示画面に表示する。
なお、表示パネル6aは、例えば、液晶表示パネルや有機EL(Electro-Luminescence)表示パネル等から構成されているが、一例であってこれらに限られるものではない。
具体的には、画像記録部7は、画像処理部5の画像生成部5fにより生成された明るさ調整処理後の画像I2の画像データを画像処理部5から取得して記録する。すなわち、画像記録部7は、記録手段として、顔領域(特定の領域)Aについて、成分調整部5cにより輝度信号Yの値を調整する処理が施されるとともに、顔領域Aにおけるその他の領域との境界部分について、平滑化部5eにより輝度信号Yの値を平滑化する処理が施された画像I2を記録する。
そして、ユーザにより各種ボタンが操作されると、操作入力部8は、操作されたボタンに応じた操作指示を中央制御部1に出力する。中央制御部1は、操作入力部8から出力され入力された操作指示に従って所定の動作(例えば、静止画像の撮影等)を各部に実行させる。
次に、撮像装置100による明るさ調整処理について、図3〜図6を参照して説明する。
図3は、明るさ調整処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図4(a)〜図6は、明るさ調整処理を説明するための図である。
その後、ユーザによる操作入力部8のシャッタボタンの所定操作に基づいて、撮像部3は、被写体を撮像した記録用のフレーム画像を信号処理部4に出力し、信号処理部4は、被写体の静止画像の画像データを生成してメモリ2に出力する(ステップS2)。そして、画像処理部5の画像取得部5aは、メモリ2から静止画像の画像データの複製を明るさ調整処理の処理対象の画像I0として取得する(ステップS3;図4(a)参照)。
続けて、成分調整部5cは、画像取得部5aにより取得された画像I0のYUVデータの輝度信号Yを取得し、例えば、顔領域Aの輝度信号Yの代表値(平均値)等に基づいて、画像I0全体の輝度信号Yのゲイン量を算出する(ステップS5;図5(a)参照)。
そして、大きさ特定部5dは、顔領域Aを構成する縦横の分割領域Bの数(例えば、縦:3、横:3等)のうち、例えば、小さい方の数を顔領域Aの大きさ(例えば、「3」等)として特定する(ステップS6)。
続けて、平滑化部5eは、特定された1次元の平滑化フィルタFをフィルタ係数が横方向に並んだ向きとし、顔領域Aを構成する全ての分割領域Bの各々を注目領域として、注目領域及びこの注目領域と隣接する近傍領域(分割領域B)の各々の算出されたゲイン量の加重平均を行うことで、横方向に平滑化する(ステップS8;図5(b)参照)。その後、平滑化部5eは、1次元の平滑化フィルタFをフィルタ係数が縦方向に並んだ向きとし、上記と同様に、顔領域Aを構成する全ての分割領域Bの各々を注目領域として、注目領域及びこの注目領域の近傍領域の各々の算出されたゲイン量の加重平均を行うことで、縦方向に平滑化する(ステップS9;図5(c)参照)。
そして、成分調整部5cは、平滑化部5eにより平滑化されたゲイン量に従って、画像I0全体の輝度信号Yを補正する(ステップS10)。
これにより、顔領域Aは、境界部分の分割領域Bが中心側の分割領域Bに対して輝度信号Yをより平滑化した状態、すなわち、境界部分の明るさを顔領域Aよりも外側の領域の明るさに対してより近付けた状態となる。
また、算出されたゲイン量に平滑化処理を行った後に、平滑化処理されたゲイン量に従って、輝度調整を行うようにしているが、算出されたゲイン量に従って、輝度調整を先の行った後に、調整した輝度に平滑化処理を行うようにしてもよい。
従って、画像I0の一部分の領域(顔領域A)の明るさを調整する画像処理を行っても、画像処理後の画像I2にて当該画像処理による不自然さを生じ難くさせることができる。
また、画像I0内における顔領域Aの大きさに応じた大きさの平滑化フィルタFを用いて、当該顔領域Aの大きさに応じた重み付けで、顔領域Aを構成する分割領域Bの各々について輝度信号Yの値の加重平均を行うので、画像I0内における顔領域Aの大きさを考慮して、顔領域Aの境界部分について輝度信号Yの値の平滑化を適正に行うことができる。さらに、画像I0内における顔領域Aの大きさが所定の大きさ(例えば、「2」)以上の場合に、顔領域Aを構成する分割領域Bの各々について輝度信号Yの値の加重平均を行うので、画像I0内における顔領域Aが相対的に小さい場合には、上記した加重平均が行われないこととなり、当該顔領域Aが暗くなってしまうことを防止することができる。
例えば、上記実施形態にあっては、顔領域Aを構成する分割領域Bの輝度信号Yの値の加重平均の際に、画像I0内における顔領域Aの大きさに応じた大きさで、且つ、当該顔領域Aの大きさに応じた重み(フィルタ係数)の平滑化フィルタFを用いるようにしたが、一例であってこれに限られるものではない。
すなわち、画像I0内における顔領域Aの大きさに応じて重み(フィルタ係数)を変えることなく、大きさのみを変えた平滑化フィルタを用いても良いし、その一方で、画像I0内における顔領域Aの大きさに応じて大きさを変えることなく、重み(フィルタ係数)のみを変えた平滑化フィルタを用いても良い。
また、上記実施形態にあっては、1次元の平滑化フィルタFを用いるようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、二次元の平滑化フィルタを用いても良い。
これにより、上記実施形態と同様に、顔領域Aの境界部分の明るさを当該顔領域Aよりも外側のその他の領域の明るさに対してより近付けることができる。従って、画像I0の一部分の領域(顔領域A)の明るさを調整する画像処理を行っても、画像処理後の画像I2にて当該画像処理による不自然さを生じ難くさせることができる。
これにより、顔領域A全体について輝度信号Yの値を平滑化する処理を行うことで、処理の高速化を図ることができるとともに、顔領域Aにおけるその他の領域との境界部分については、顔領域Aよりも外側のその他の領域も含めて輝度信号Yの値の平滑化を行うことができ、顔領域Aの境界部分を中心側の部分に対して輝度信号Yの値をより平滑化した状態とすることができる。結果として、顔領域Aの境界部分の明るさを当該顔領域Aよりも外側のその他の領域の明るさに対してより近付けることができる。従って、上記実施形態と同様に、画像I0の一部分の領域(顔領域A)の明るさを調整する画像処理を行っても、画像処理後の画像I2にて当該画像処理による不自然さを生じ難くさせることができる。
すなわち、プログラムメモリ(図示略)に、検出処理ルーチン、調整処理ルーチン、平滑化処理ルーチンを含むプログラムを記録しておく。そして、検出処理ルーチンにより中央制御部1のCPUに、画像から特定の領域を検出する機能を実現させるようにしても良い。また、調整処理ルーチンにより中央制御部1のCPUに、検出された特定の領域について、所定の色空間を構成する複数の成分のうちの一の成分の値を調整する機能を実現させるようにしても良い。また、平滑化処理ルーチンにより中央制御部1のCPUに、特定の領域と当該特定の領域以外のその他の領域との境界部分について、一の成分の値を平滑化する機能を実現させるようにしても良い。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
画像から特定の領域を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された特定の領域について、所定の色空間を構成する複数の成分のうちの一の成分の値を調整する調整手段と、
前記特定の領域と当該特定の領域以外のその他の領域との境界部分について、前記一の成分の値を平滑化する平滑化手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
<請求項2>
前記平滑化手段は、前記特定の領域における前記その他の領域との境界部分について、前記一の成分の値を平滑化することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
<請求項3>
前記検出手段は、前記特定の領域として、ヒトの顔領域を検出し、
前記所定の色空間を構成する複数の成分のうちの一の成分は、YUV色空間のY成分を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
<請求項4>
前記平滑化手段は、前記特定の領域を構成する分割領域の各々について、平滑化の対象となる分割領域及びこの分割領域と隣接する分割領域の各々の前記一の成分の値の加重平均を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
<請求項5>
前記検出手段により検出された特定の領域の大きさを特定する特定手段を更に備え、
前記平滑化手段は、前記特定手段により特定される前記特定の領域の大きさに応じた重み付けで前記加重平均を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
<請求項6>
前記平滑化手段は、所定の色空間を構成する複数の成分の各々に応じた重み付けで前記加重平均を行うことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。
<請求項7>
前記検出手段により検出された特定の領域の大きさを特定する特定手段を更に備え、
前記平滑化手段は、前記特定手段により特定される前記特定の領域の大きさに応じた大きさの平滑化フィルタを用いて前記加重平均を行うことを特徴とする請求項4〜6の何れか一項に記載の画像処理装置。
<請求項8>
前記平滑化手段は、所定の色空間を構成する複数の成分の各々に応じた大きさの平滑化フィルタを用いて前記加重平均を行うことを特徴とする請求項4〜7の何れか一項に記載の画像処理装置。
<請求項9>
前記平滑化手段は、前記特定手段により特定される前記特定の領域の大きさが所定の大きさ以上の場合に、前記加重平均を行うことを特徴とする請求項5又は7に記載の画像処理装置。
<請求項10>
前記平滑化手段は、
前記検出手段により前記特定の領域が複数検出される場合に、前記検出手段により検出されたそれぞれの前記特定の領域と当該特定の領域以外のその他の領域との境界部分について、前記一の成分の値を平滑化する処理をそれぞれ行うことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の画像処理装置。
<請求項11>
前記特定の領域について、前記調整手段により前記一の成分の値を調整する処理が施されるとともに、前記特定の領域と前記その他の領域との境界部分について、前記平滑化手段により前記一の成分の値を平滑化する処理が施された画像を記録する記録手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の画像処理装置。
<請求項12>
画像から特定の領域を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された特定の領域の大きさを特定する特定手段と、
前記特定の領域における当該特定の領域以外のその他の領域との境界部分について、前記特定手段により特定される前記特定の領域の大きさに応じた大きさの平滑化フィルタを用いて所定の色空間を構成する複数の成分のうちの一の成分の値を平滑化する平滑化手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
<請求項13>
画像処理装置を用いた画像処理方法であって、
画像から特定の領域を検出する処理と、
検出された特定の領域について、所定の色空間を構成する複数の成分のうちの一の成分の値を調整する処理と、
前記特定の領域と当該特定の領域以外のその他の領域との境界部分について、前記一の成分の値を平滑化する処理と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
<請求項14>
画像処理装置のコンピュータに、
画像から特定の領域を検出する機能と、
検出された特定の領域について、所定の色空間を構成する複数の成分のうちの一の成分の値を調整する機能と、
前記特定の領域と当該特定の領域以外のその他の領域との境界部分について、前記一の成分の値を平滑化する機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
1 中央制御部
3 撮像部
5 画像処理部
5a 画像取得部
5b 顔領域検出部
5c 成分調整部
5d 大きさ特定部
5e 平滑化部
5f 画像生成部
7 画像記録部
Claims (11)
- 画像から特定の領域を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された特定の領域について、所定の色空間を構成する複数の成分のうちの一の成分の値を調整する調整手段と、
前記画像を分割した分割領域のうち前記特定の領域を構成する分割領域の各々について、前記特定の領域を構成する分割領域に隣接する分割領域との前記調整手段によって調整された一の成分の値の加重平均を行うことで、前記一の成分の値を平滑化する平滑化手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記検出手段は、前記特定の領域として、ヒトの顔領域を検出し、
前記所定の色空間を構成する複数の成分のうちの一の成分は、YUV色空間のY成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記検出手段により検出された特定の領域の大きさを特定する特定手段を更に備え、
前記平滑化手段は、前記特定手段により特定される前記特定の領域の大きさに応じた重み付けで前記調整手段によって調整された一の成分の値の加重平均を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記平滑化手段は、前記所定の色空間を構成する複数の成分の各々に応じた重み付けで前記加重平均を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 前記検出手段により検出された特定の領域の大きさを特定する特定手段を更に備え、
前記平滑化手段は、前記特定手段により特定される前記特定の領域の大きさに応じた大きさの平滑化フィルタを用いて前記加重平均を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記平滑化手段は、所定の色空間を構成する複数の成分の各々に応じた大きさの平滑化フィルタを用いて前記加重平均を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 前記平滑化手段は、前記特定手段により特定される前記特定の領域の大きさが所定の大きさ以上の場合に、前記加重平均を行うことを特徴とする請求項3又は5に記載の画像処理装置。
- 前記平滑化手段は、
前記検出手段により前記特定の領域が複数検出される場合に、前記検出手段により検出されたそれぞれの前記特定の領域と当該特定の領域以外のその他の領域との境界部分について、前記平滑化手段による平滑化する処理をそれぞれ行うことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の画像処理装置。 - 前記平滑化手段によって平滑化処理が施された画像を記録する記録手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 画像処理装置を用いた画像処理方法であって、
画像から特定の領域を検出する処理と、
検出された特定の領域について、所定の色空間を構成する複数の成分のうちの一の成分の値を調整する処理と、
前記画像を分割した分割領域のうち前記特定の領域を構成する分割領域の各々について、前記特定の領域を構成する分割領域に隣接する分割領域との前記調整する処理によって調整された一の成分の値の加重平均を行うことで、前記一の成分の値を平滑化する処理と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 画像処理装置のコンピュータに、
画像から特定の領域を検出する機能と、
検出された特定の領域について、所定の色空間を構成する複数の成分のうちの一の成分の値を調整する機能と、
前記画像を分割した分割領域のうち前記特定の領域を構成する分割領域の各々について、前記特定の領域を構成する分割領域に隣接する分割領域との前記調整する機能によって調整された一の成分の値の加重平均を行うことで、前記一の成分の値を平滑化する機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015211707A JP6627418B2 (ja) | 2015-10-28 | 2015-10-28 | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015211707A JP6627418B2 (ja) | 2015-10-28 | 2015-10-28 | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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