JP6626084B2 - 水溶液を高周波振動撹拌装置によって処理するシステム - Google Patents

水溶液を高周波振動撹拌装置によって処理するシステム Download PDF

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Description

本発明は、高周波振動撹拌のエネルギーと、その高周波振動撹拌機の振動羽根を両極として水の電気分解により発生するナノ・マイクロバブルの破裂エネルギーの共用と、更に振動羽根の表面にパラジウムをメッキして触媒効果を高めて、ある元素から他の元素に変換させる処理方法、並びに放射性セシウム137及び134等の放射性物質を無害化する処理方法に関する。
最近の電子産業や自動車産業の先端技術分野では、レアアースやレアメタルなどの希少元素が欠かせない最重要要素となっているが、これらの元素は特定の場所に僅かに存在するのみである。それ故これらの希少元素の人工的製法に関して国家的レベルで技術開発に取り組んでいるが、実験室レベルでは実現しているものの実用的技術は実現されておらず、非常に困難を極めているのが実情である。
又、海水から「食塩」を採取する場合「廃棄物」としての「塩化マグネシウム」が、年間に数百万トンと膨大な量が副生されており、その処理対策は非常に困難を極めているのが現状であります。
更に、放射性物質による土壌汚染及び汚染水で困窮している「福島」においても、放射性物質を単にゼオライトや特殊炉材を使用して、その体積を少量化するだけの技術しかなく、福島の問題だけでなく、国家的或いは人類の生存にも拘わる緊急に解決を求められる難題となっているが、いまだに確固たる技術はなく一日も早くその革新的な技術の誕生が求められている。
発明者は、以前に水を特殊な振動撹拌で電気分解を行うことにより、ナノ・マイクロバブル(酸素と水素ガスが微細な泡となったもの)が生成しこれが破裂することにより強力なエネルギーを生成することを確認している(例えば、特許文献1−3参照)。特許文献1、2には、振動撹拌によりナノ・マイクロバブルが生成することが記載されており、特許文献3には、そのナノ・マイクロバブルを応用して、炭酸ガスと水から可燃性ガスを生成する方法が記載されている。
特許第2852878号明細書 特許第4269318号明細書 PCT/JP2014/066551
上記のナノ・マイクロバブルと高周波振動撹拌と併せて応用し、元素の変換方法及び放射性物質の無害化に関する特許を2013年9月11日に出願しているが、満足すべき変換効率が得られたわけではなく、また変換すべき対象元素がカルシウム及びセシウムに限られていた。そこで、本発明はナノ・マイクロバブルと高周波振動撹拌と併せた方法を更に発展させて、上記の塩化マグネシウム、放射性物質による汚染水などに元素変換を幅広く応用すると共に変換効率を高めることを目的としたものである。
レアメタル、レアアースなどの希少元素をありふれた元素例えばカルシウム、マグネシウム、鉄などから元素変換して採取したり、放射性物質であるセシウムなどを元素変換してバリウムや銀、金、プラチナなどに変換して放射能を人体に無害な許容範囲まで減少させるために、振動撹拌機の多段式の振動羽根の表面にパラジウムや白金を2−5μmの厚さにメッキを施し、又元素変換しようとする水溶液に0.1〜5%の濃度になるように重水を添加した条件下で100Hz〜170Hzで振動撹拌することによって、数時間から数日の間に元素変換を成し遂げ課題を解決する元素変換方法。或いは、元素変換の触媒に使用する「重水」の代わりに希薄トリチウム(0.1〜5μシーベルト)を一定量添加して重水より速く元素変換を達成する方法。
より具体的には、以下の(1)〜(5)、(7)及び(8)のいずれかの構成により解決される。
(1)処理槽、前記処理槽の上側の台に固定された高周波振動モーター、前記台に連結された前記処理槽の下方へと伸長する2本の振動棒、及び前記振動棒の下部に取付けられた元素変換の触媒となるパラジウム又は白金を表面にメッキした多段式振動羽根を含んで構成される高周波振動撹拌装置を備え、前記高周波振動モーターは、インバータにより制御されて、前記処理槽中の変換すべき元素を含む水溶液おいて、前記多段式振動羽根を100Hz〜170Hzの周波数で振動させて水溶液中の前記元素を別の元素に変換させることを特徴とする方法。
(2)前記水溶液に0.1%〜5%の重水を加えることを特徴とする前記(1)に記載の方法。
(3)前記水溶液に0.5μ〜5μシーベルトのトリチウム水を5%〜50%添加して元素変換を重水を添加した場合よりも短時間で達成すると同時に放射能汚染の元凶と言われているトリチウム水を有効に利用すると同時にそのトリチウムの放射能を25時間で1/16の濃度まで減衰させたり無害化させることを特徴とする前記(1)に記載の方法。
(4)前記多段式振動羽根は陽極及び陰極の電極を兼備し、前記電極に0.5〜4A/dmの電流を流してナノ・マイクロバブルを発生させて元素変換効率を高めることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の方法。
(5)前記水溶液は、常温(15〜30℃)下で処理されることを特徴とする前記(1)ないし(3)のいずれか1項に記載の方法。
(7)前記処理槽は、密閉式又は開放式であり、処理中発生するガス体を処理する場合には、パイプを介して元素変換中に発生する気体を処理する純水又は3%の水酸化カリウム水溶液を保有するバブリング槽が連結されていることを特徴とする前記(1)に記載の方法。
(8)前記処理槽の材質は、樹脂製又はステンレスを含む金属製であることを特徴とする前記(7)に記載の方法。
本発明により、簡単な技術により、低コストで放射性元素を無害化できるようになったこと、並びにカルシウムなどのありふれた元素を貴重なコバルトやニッケルに、更に銅を金、銀などに元素変換できるようになり、地球環境並びに資源の保護に多大な貢献ができることとなった。
電極兼用型高周波振動撹拌装置の断面図であり、Aは正面断面図、Bは側面断面図 バブリング槽の断面図 図1に示す電極兼用型高周波振動撹拌装置の多段式振動羽根部分の拡大図
元素の変換並びに放射性元素の無害化に用いたシステムは、図1に示す電極兼用型高周波振動撹拌装置及び図2に示すバブリング槽(クッションタンク)から成っている。電極兼用型高周波振動攪拌装置は、処理槽1を備え、変換すべき元素を含んだ水溶液2を投入する。処理槽1の上側の台に高周波振動モーター3が固定され、この台に2本の振動棒4が連結され、その振動棒4が下方に処理槽1内へと伸長している。振動棒4の下部には、多段式振動羽根5が取付けられている。高周波振動モーター3は、インバータ6を用いて制御することにより、処理槽1の液中おいて、多段式振動羽根5が100〜170Hzの周波数で振動するように設定できる。
図3の多段式振動羽根部分の拡大図に示すように、多段式振動羽根5は、2つに振動棒4に取付けられているが、最初の振動羽根は右の振動棒と物理的且つ電気的に連結され、左の振動棒とは物理的には連結されているが、絶縁体7により電気的には絶縁されている。第2の振動羽根は、最初の右の振動棒とは物理的には連結されているが、絶縁体7により電気的に絶縁され、左の振動棒とは物理的且つ電気的に連結されている。このように、振動羽根を電気的に連結、絶縁を交互に左右の振動棒において繰り返すことにより、左右の振動棒は、電気的には絶縁された状態にある。そのため、左右の振動棒に整流器8を介して直流電源を連結し、複数の振動羽根5を交互に陽極、陰極とする直流電圧印加回路、すなわち電気分解回路が形成できる。1つの振動羽根5の寸法は、55mmW×100mmL×0.5mmtであり、図3に示すように5枚使用した。なお、元素変換の際の触媒効果を高めるために、振動羽根5の表面にはパラジウムを2−5μm厚のメッキを施した。パラジウムの代わりに白金でもよい。パラジウムの触媒効果については、後述する実施例1、実施例2の結果をまとめた表1、表2から明らかである。パラジウムのメッキがある場合と無い場合の結果の比較は、実施例において具体的説明する。
上記の構成により、処理槽1は、高周波振動のみ、又は高周波振動流動と共に電気分解を同時に行う操作が可能となる。処理槽の材質は、樹脂製でもステンレスなどの金属製でもよく、使用する条件に応じて任意に選別してもよい。
電気分解を行う場合には、整流器8を介して、2つの振動棒4に直流電圧(DC12V)を印加する。その際の電流密度は0.5〜4A/dmに設定する。
図2は、バブリング槽を示す断面図である。バブリング槽は、振動撹拌装置における電解で生成された酸水素ガス(OHMASA−GAS)に放射性元素などが随伴されて大気中に放出されないために設けたものであり、バブリング槽の頂部から純水又は3%の水酸化カリウム水溶液中に高周波振動撹拌装置の処理槽1で生成されたガスが吹込まれるように、処理槽1の頂部と配管で連結されている。
このシステムを用いて、水の電気分解の際の発生するナノ・マイクロバブルの強力な破裂エネルギーの効果を期待して、高周波撹拌及び電気分解を併用して元素変換を行う場合の手順は次の通りである。
1)電極兼用型高周波撹拌装置の処理槽1へ処理すべき元素を含む水溶液2を投入する。なお、元素変換を効率よく短時間で達成するために、水溶液2には0.1〜5%の重水を添加することが好ましい。また、重水の代わりに、0.5〜5μシーベルトのトリチウム水を5〜50%添加すると、元素変換をより短時間で達成すると同時に、放射能汚染の元凶の1つと言われているトリチウム水を有効利用できる。トリチウム水の効果に関しては、実施例において後述する。
2)インバータ6により高周波振動モーター3の周波数を設定して通電する。
3)電解用整流器8により、電解電圧及び電流値を設定する(これにより元素変換処理が開始される)。
4)所定の時間元素変換処理を行う。
5)電解用整流器8の電源を切る。
6)高周波振動モーター3の電源を切る。
7)処理槽1内の水溶液2を3分間撹拌して均一化した後に処理液を採取し、元素量の測定をする。元素の測定は、横河アナリティカルシステムズ(株)製のICP質量分析装置(HP−4500)により銅、ニッケル、コバルト、チタン、銀、金を定量した。また、サーモフィシャーサイエンティフィックス(株)製のICP発光分析装置(iCAP6300)により、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛の定量を行った。
上記のシステムを用いて、条件を変化させて行った実施例を説明する。
塩化カルシウム0.5%水溶液を処理槽1に入れ、重水を5g/L(約0.5%)添加して、高周波撹拌装置により、170Hzにて振動羽根5に振動させて3時間処理した結果を表1に示す。また、パラジウムの触媒効果を確認するために、表面にパラジウムのメッキした撹拌羽根とメッキしない撹拌羽根による変換処理も併せて行った。水溶液の温度は処理前が18.6℃、処理後はパラジウムのメッキの有無にかかわらず18.5℃で特に大きな変化は無かった。
Figure 0006626084
その結果、濃度1400mg/Lのカルシウムが、撹拌羽根の表面にパラジウムのメッキが無い場合には、より有益な元素である鉄(0.5mg/L)、銅(11mg/L)、ニッケル(9mg/L)、コバルト(7mg/L)、チタン(12mg/L)に変換されて、濃度1050mg/Lに減少していることがわかる。撹拌羽根の表面にパラジウムのメッキを施すと、鉄(2mg/L)、銅(31mg/L)、ニッケル(26mg/L)、コバルト(14mg/L)、チタン(23mg/L)に変換されて、濃度890mg/Lに減少していることがわかる。この結果から、パラジウムの触媒効果は明らかで、元素によって異なるがパラジウムにより2〜3倍程度に元素の変換効率が増大することがわかる。
塩化銅1%水溶液を処理槽1に入れ、重水を5g/L(約0.5%)添加して、高周波撹拌装置により170Hzにて振動羽根5に振動させて3時間処理した結果を表2に示す。実施例1と同様に、パラジウムの触媒効果を確認するために、表面にパラジウムのメッキした撹拌羽根とメッキしない撹拌羽根による変換処理も併せて行った。水溶液の温度は処理前が18.2℃、処理後が18.4℃で特に大きな変化は無かった。
Figure 0006626084
その結果、濃度4200mg/Lの銅が、撹拌羽根の表面にパラジウムのメッキが無い場合には、より有益な元素である銀(11mg/L)、金(8mg/L)並びにニッケル(12mg/L)、亜鉛(16mg/L)に変換されて、銅の濃度は2800mg/Lに減少していることがわかる。
撹拌羽根の表面にパラジウムのメッキを施すと銀(34mg/L)、金(26mg/L)並びにニッケル(27mg/L)、亜鉛(31mg/L)に変換されて、銅の濃度は1900mg/Lに減少していることがわかる。この結果から、パラジウムの触媒効果は明らかで、元素によって異なるがパラジウムにより2〜3倍程度に元素の変換効率が増大することがわかる。
塩化マグネシウム0.5%水溶液を処理槽1に入れ、重水を5g/L(約0.5%)添加して、高周波撹拌装置により170Hzにて、表面にパラジウムのメッキを施した振動羽根5を振動させて3時間処理した結果を表3に示す。水溶液の温度は処理前が18.4℃、処理後はで18.5℃と特に大きな変化は無かった。
Figure 0006626084
その結果、濃度1760mg/Lのマグネシウムが、金(14mg/L)、銀(32mg/L)、銅(48mg/L)に変換されて、マグネシウムの濃度は1020mg/Lに減少していることがわかる。
塩化セシウム1%水溶液を処理槽1に入れ、重水を5g/L(約0.5%)添加して、高周波撹拌装置により170Hzにて振動羽根5に振動させて3時間処理した結果を表4に示す。表4には、重水の代わりに、0.5μシーベルトのトリチウム水5g/L添加した結果も示す。水溶液の温度は処理前が19.8℃、処理後は重水で20.0℃、トリチウム水で20.2℃と特に大きな変化は無かった。
Figure 0006626084
その結果、重水を添加した場合には、濃度6700mg/Lのセシウムが、バリウム(48mg/L)、タングステン(22mg/L)、白金(24mg/L)、金(18mg/L)、銀(8mg/L)、銅(4mg/L)亜鉛(16mg/L)、ニッケル(5mg/L)、鉄(18mg/L)に変換されて、セシウムの濃度は4800mg/Lに減少していることがわかる。
また、トリチウム水を添加した場合には、濃度6700mg/Lのセシウムが、バリウム(58mg/L)、タングステン(40mg/L)、白金(51mg/L)、金(42mg/L)、銀(19mg/L)、銅(10mg/L)、亜鉛(25mg/L)、ニッケル(22mg/L)、鉄(33mg/L)に変換されて、セシウムの濃度は3880mg/Lに減少していることがわかる。放射能、重水と比較すると、トリチウム水の方が、すべての元素において濃度が高く、効率的に元素は変換されていることを示している。
また、トリチウムは処理前0.5μシーベルトであった放射能は、3時間処理した後は0.05μシーベルト以下となり、本発明による溶液の振動・流動がトリチウムの放射能を大幅に減衰させたり無害化させることに極めて効果的であることが判る。
トリチウム水を処理槽1に入れ、高周波撹拌装置により170Hzにて表面に3〜5μmのパラジウムメッキを施した多段の振動羽根5を振動させて25時間まで処理したトリチウム水の放射線濃度の5時間毎の測定結果を表5に示す。なお、放射線濃度は、センサーテクニック&エレクトロニック ボカウ社(独国)製のサーベイメーター[SM5D]を用いて測定した。
Figure 0006626084
表5に示す結果から明らかなように、処理前のトリチウム濃度が0.8μsvであったものが、10時間処理すると0.35μsvで濃度が半減以下となり、20時間処理すると0.084μsvで、ほぼ1/10まで濃度が減少し、25時間では0.051μsvで、1/16まで濃度が下がった。
トリチウム水の処理中は、処理槽1内には「ヘリウム」と考えられる「ガス体」が充満し、液全体が「気泡」で白濁状態であった。この白濁は、トリチウムがパラジウム触媒のメッキされた振動羽根に1分間に10000回以上接触し、又1分間に10000回以上の「振動エネルギー」を付与されることによる考えられる。
しかし、振動撹拌を停止すると、液全体を白濁状態にしていた「ガス体」が浮上し液は数分後に「透明状態」となった。撹拌振動を再開する、直ちに「ガス体」により白濁状態となった。
以上の実施例から明白なように、カルシウム水溶液、銅水溶液やマグネシウム水溶液に本発明による元素変換技術を適用することにより、貴重なレアメタルや貴金属である金、銀がかなり多量に生成されることが実証された。
ここで特筆すべきは、処理時間が極めて短くても(3時間)、元素変換技術により、元のありふれた元素から新しい元素が多量に生成される事実である。
これは、元素変換の触媒として重要な役割を果たすパラジウムを振動羽根の表面にメッキする事によって、振動羽根の振動・流動(170Hz)によりパラジウム触媒と元素との接触が1分間に約10000回と共に想像を絶する回数で行われている事によるものである考える。
当然ながら、元素変換に重要なもう1つの触媒である重水もパラジウムの接触反応と同様に、1分間に約10000回という強烈な振動・流動によりその機能を存分に果たしていることも重要なファクターである。
しかし、1分間に約10000回という振動をパラジウムメッキした振動羽根に与えただけでは、効果は非常に少ないが、発明者が既に発明している「振動と同時に液体の流動」を発生させていることが最も重要なファクターであることは当然である。
産業上の利用の可能性
このように元素変換しようとする元素を含む水溶液が入っている槽内を、ただ単に高周波撹拌して水溶液に振動流動を与えるだけで、元素変換ができる事は画期的な発明であり、多種類の元素を簡単に別の元素に元素変換する途を開くものである。
処理槽の容量に対応した高周波撹拌装置を設置、作動させるだけで目的の元素変換が、常温でしかも安全で簡単に実現することは、今後、元素変換により必要な元素を必要量創出する上で、大きな貢献を果たす事ができる。
また、実施例にもあるように、セシウムをバリウムや白金などの別の元素に短時間で変換させた事実は、放射性汚染物の処理に困窮している今日に、早急なる安全社会の実現を可能とする大きな技術革新となるものである。
トリチウム水の処理結果からも理解できるように、全世界で極めて困窮している「トリチウム」をパラジウム触媒をメッキした振動羽根を有する「高周波振動撹拌機」を170Hzで、25時間ほど振動撹拌することにより、トリチウム濃度を約1/16まで減少させる画期的なデータを得たことは、福島を始め世界から「トリチウム恐怖」をたちまちに払拭できる技術的な快挙であると考える。
1 処理槽
2 (元素を含む)水溶液
3 高周波振動モーター
4 振動棒
5 多段式振動羽根
6 インバータ
7 絶縁体
8 整流器

Claims (6)

  1. 水溶液を高周波振動撹拌装置によって処理するシステムであって、
    前記高周波振動撹拌装置は、
    水溶液が投入される処理槽と、
    高周波振動モータと、
    当該高周波振動モータを制御するインバータと、
    前記高周波振動モータに基づいて振動し、前記処理槽内を伸長する振動棒と、
    前記処理槽内の水溶液中の振動棒に取り付けられ、当該水溶液を高周波振動拡散させる振動体と、
    前記振動棒を直流電源に連結するための回路と、
    を備え、
    前記振動体の複数が多段式に前記振動棒に取り付けられ、
    当該複数の振動体の夫々は、前記振動棒に電気的に連結する第1の部分と、当該第1の部分とは異なる部分であって、前記振動棒に絶縁されて取り付けられる第2の部分と、を備え、
    前記複数の振動体夫々の第1の部分及び第2の部分の一方の部分は、一つの振動棒に連結され、他方の部分は他の振動棒に連結され、
    前記複数の振動体が振動棒に多段式に固定されることは、当該複数の振動体夫々の第1の部分及び第2の部分が、夫々、前記一つの振動棒と他の振動棒とに交互に連結されるということであり、
    前記高周波振動モータは、前記水溶液中で、前記複数の振動体を100Hz〜170Hzの周波数で振動させ、
    前記複数の振動体夫々の表面には、前記水溶液を高周波振動撹拌によって処理するためのパラジウム触媒、又は、白金触媒が形成され、
    前記貯留槽内の水溶液にトリチウムを含ませるようにし、
    前記高周波振動モータが当該水溶液を高周波振動撹拌することに合わせて、前記回路が前記一つ振動棒と他方の棒とを前記直流電源に連結して、当該水溶液を電気分解するようにした、
    前記システム。
  2. 前記貯留槽内の水溶液に前記トリチウムに代えて0.1%〜5%の重水を加えるようにした、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記貯留槽内の水溶液に0.5μ〜5μシーベルトのトリチウム水を5%〜50%添加する、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記回路は前記振動棒に0.5〜4A/dmの電流を印加する、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記水溶液、常温(15〜30℃)下で処理する請求項1に記載のシステム。
  6. 前記高周波振動撹拌装置は、前記処理槽にパイプを介して連結し、前記電気分解で発生した気体を処理するためのバブリング槽を、備える、請求項1に記載のシステム。
JP2017501624A 2015-02-25 2015-02-25 水溶液を高周波振動撹拌装置によって処理するシステム Active JP6626084B2 (ja)

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