JP6624901B2 - 三次元造形装置 - Google Patents

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本発明は、三次元造形装置に関する。
従来から、槽内に収容された粉末材料にバインダを吐出し、粉末材料を硬化させることによって所望の三次元造形物を造形する三次元造形装置が知られている。
この種の三次元造形装置は、例えば、特許文献1に示すように、粉末材料が収容される造形槽と、造形槽に供給される粉末材料が収容される粉末材料収容槽と、粉末材料収容槽から造形槽に粉末材料を供給する供給部材とを備えている。造形槽の上方には、バインダを吐出する造形ヘッドが配置されている。造形ヘッドは、造形槽に収容された粉末材料のうち三次元造形物の断面形状に対応する部分にバインダを吐出する。粉末材料のうちバインダが吐出された部分が硬化することで、断面形状に対応した粉末硬化層が形成される。そして、粉末硬化層が順次積層されることで、所望の三次元造形物が造形される。なお、ここでは、造形槽内において、造形ヘッドがバインダを吐出することができる範囲を「造形領域」と称する。
特開2006−137173号公報
従来の三次元造形装置では、造形槽に粉末材料を供給する際の供給部材の移動方向と、バインダを吐出する際の造形ヘッドの移動方向とは異なる。一層の粉末硬化層を形成する場合、まず、供給部材によって、造形領域の全体に粉末材料が供給される。ところで、造形槽の造形領域よりも小さい領域で造形可能な三次元造形物(例えば、平面視において、造形領域の面積の半分の領域を使用することで造形可能な三次元造形物)を造形することもあり得る。造形槽の造形領域よりも小さい領域で造形可能な三次元造形物の一層分の粉末硬化層を形成する場合であっても、造形領域の全体に粉末材料が供給される。造形領域に供給された粉末材料のうち、バインダが吐出されなかった領域の粉末材料は、処分される。このように、従来の三次元造形装置において、余分な粉末材料が造形領域に供給されるため、粉末材料が無駄に使用されることがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、粉末材料の無駄遣いを抑制することが可能な三次元造形装置を提供することである。
本発明に係る三次元造形装置は、粉末材料を硬化させて所定の断面形状の粉末硬化層を順次積層することによって三次元造形物を造形する三次元造形装置である。前記三次元造形装置は、造形槽と、粉末材料収容槽と、供給部材と、供給部材移動機構と、造形ヘッドと、ヘッド移動機構と、造形槽移動機構と、制御装置とを備えている。前記造形槽は、粉末材料が収容される。前記粉末材料収容槽は、前記造形槽に供給される粉末材料が収容される。前記供給部材は、前記造形槽および前記粉末材料収容槽の上方において、前記粉末材料収容槽から前記造形槽に向かう所定の第1方向に移動し、前記粉末材料収容槽に収容された粉末材料を前記造形槽に供給する。前記供給部材移動機構は、前記供給部材を前記第1方向に移動させる。前記造形ヘッドは、前記造形槽の上方において、前記第1方向に移動し、前記造形槽に収容された粉末材料にバインダを吐出する。前記ヘッド移動機構は、前記造形ヘッドを前記第1方向に移動させる。前記造形槽移動機構は、前記第1方向と平面視において直交する方向を所定の第2方向としたとき、前記造形ヘッドに対して前記造形槽を前記第2方向に相対的に移動させる。前記制御装置は、前記供給部材移動機構、前記造形ヘッド、前記ヘッド移動機構、および、前記造形槽移動機構に接続されている。前記制御装置は、記憶部と、吐出制御部と、第1移動制御部と、第2移動制御部と、第3移動制御部とを備えている。前記記憶部は、前記三次元造形物を、所定の方向に連続する複数の層にスライスした断面画像を記憶する。前記吐出制御部は、前記断面画像に基づいて、前記造形槽に収容された粉末材料に前記バインダを吐出するように前記造形ヘッドを制御する。前記第1移動制御部は、前記供給部材移動機構を駆動させることによって、前記供給部材を前記第1方向に移動させることで前記造形槽上の所定の領域を通過させて、前記領域に粉末材料を供給する。前記第2移動制御部は、前記領域を前記供給部材が通過して所定の時間が経過した後、前記ヘッド移動機構を駆動させることによって、前記領域上に前記造形ヘッドを通過させる。前記第3移動制御部は、前記第2移動制御部によって前記造形ヘッドが前記領域上を通過した後、前記造形槽移動機構を駆動させることで、前記造形槽を前記第2方向に所定の長さ移動させる。
本発明の三次元造形装置によれば、所定の断面形状に対応した領域に基づいて、供給部材が造形槽に粉末材料を供給することができる。よって、必要な領域にのみ粉末材料を供給することが可能である。本発明の三次元造形装置では、粉末材料を造形槽に供給する際の供給部材が移動する方向と、バインダを吐出する際に造形ヘッドが移動する方向とは同じ第1方向である。よって、供給部材が粉末材料を供給した領域に沿って、造形ヘッドがバインダを吐出することができる。したがって、所定の断面形状に対応した領域に基づいて、粉末材料を供給し、かつ、バインダを吐出することができるため、無駄な粉末材料が使用されることを抑制することができる。
本発明によれば、粉末材料の無駄遣いを抑制することが可能な三次元造形装置を提供することができる。
第1実施形態に係る三次元造形装置の斜視図である。 第1実施形態に係る三次元造形装置の斜視図であって、図1から造形部および余剰粉末収容槽を省略した図である。 図1中のIII‐III線に沿う断面図である。 キャリッジの正面図である。 キャリッジの底面図である。 制御装置のブロック図である。 図7(a)は、造形槽の造形領域と、供給ローラと、造形ヘッドとの位置関係を模式的に示した平面図であり、図7(b)は、造形槽の造形領域と、供給ローラと、造形ヘッドとの位置関係を模式的に示した右側面断面図である。 図8(a)は、造形槽の造形領域と、供給ローラと、造形ヘッドとの位置関係を模式的に示した平面図であり、図8(b)は、造形槽の造形領域と、供給ローラと、造形ヘッドとの位置関係を模式的に示した右側面断面図である。 図9(a)は、造形槽の造形領域と、供給ローラと、造形ヘッドとの位置関係を模式的に示した平面図であり、図9(b)は、造形槽の造形領域と、供給ローラと、造形ヘッドとの位置関係を模式的に示した右側面断面図である。 造形領域と、造形される三次元造形物との大小関係を模式的に示した平面図である。 図11(a)は、第2実施形態において、造形槽の造形領域と、供給ローラと、造形ヘッドとの位置関係を模式的に示した平面図であり、図11(b)は、第2実施形態において、造形槽の造形領域と、供給ローラと、造形ヘッドとの位置関係を模式的に示した右側面断面図である。 図12(a)は、第2実施形態において、造形槽の造形領域と、供給ローラと、造形ヘッドとの位置関係を模式的に示した平面図であり、図12(b)は、第2実施形態において、造形槽の造形領域と、供給ローラと、造形ヘッドとの位置関係を模式的に示した右側面断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る三次元造形装置について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
<第1実施形態>
図1および図2は、本実施形態に係る三次元造形装置10の斜視図である。なお、図面中の符号F、Re、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を示している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、三次元造形装置10の設置態様を何ら限定するものではない。ここでは、左右方向のうち右から左へ向かう方向を「第1方向D1」と称する。前後方向のうち前から後へ向かう方向を「第2方向D2」と称する。
三次元造形装置10は、所望の三次元造形物を造形する装置である。ここでは、色が施された三次元造形物、すなわち、フルカラーの三次元造形物を造形する三次元造形装置10について説明する。ただし、三次元造形装置10は、色が施されていない三次元造形物を造形する装置であってもよい。三次元造形装置10において、三次元造形物の断面形状を表すフルカラーの断面画像に基づいて、粉末材料にバインダを吐出し、粉末材料を硬化させて、断面画像に沿った粉末硬化層を形成する。そして、粉末硬化層を順次積層することで、所望の三次元造形物を造形する。ここで、「断面形状」とは、造形する三次元造形物を所定の方向(例えば左右方向)に所定の厚み(例えば0.1mm。なお、所定の厚みは必ずしも一定の厚みに限られない。)ごとにスライスしたときの断面の形状である。「粉末材料」としては、例えば、石膏、セラミックス、金属、プラスチックなどが挙げられる。「バインダ」は、上記粉末材料同士を固着することが可能な材料であれば特に限定されない。バインダとして、例えば、水性顔料インクなどの水を主成分とした液体が挙げられる。
図1に示すように、三次元造形装置10は、筐体12と、キャリッジ30と、造形部60と、粉末材料供給部70と、制御装置80とを備えている。なお、図2は、図1の三次元造形装置10において、造形部60、および、後述する余剰粉末収容槽78を省略した図である。
図1に示すように、筐体12は、第1筐体13と、第1筐体13の後部に設けられた第2筐体14とを備えている。第1筐体13は、直方体形状であって、板状に形成された部材である。第2筐体14は、直方体形状に形成された部材である。図2に示すように、第2筐体14の左右方向の中央部分には、造形部60が通過する開口14aが形成されている。
ここでは、第1筐体13の左右方向の中央部分には、一対のガイドレール25L、25Rが設けられている。ガイドレール25L、25Rは、前後方向に延びた部材である。ここでは、ガイドレール25L、25Rは、造形部60を前後方向にガイドするものである。ガイドレール25L、25Rのそれぞれの後部は、第2筐体14の開口14aに位置している。
本実施形態では、第2筐体14の左部には、カートリッジ収容部24が設けられている。カートリッジ収容部24には、バインダが収容されたバインダカートリッジ24A、および、インクが収容された複数のインクカートリッジ24Bが収容される。複数のインクカートリッジ24Bのそれぞれには、異なる色のインクが収容されている。
次に、造形部60について説明する。図3は、図1中のIII−III線に沿う断面図である。図3に示すように、造形部60では、三次元造形物5が造形される。図1に示すように、造形部60は、筐体12の第1筐体13に設けられている。ここでは、造形部60は、第1筐体13に設けられたガイドレール25L、25R(図2参照)にスライド自在に配置されている。すなわち、造形部60は、ガイドレール25L、25Rに沿って前後方向(例えば、第2方向D2)に移動する。造形部60には、移動機構60Aが接続されている。移動機構60Aが駆動することで、造形部60は前後方向に移動する。移動機構60Aは、造形部60を前後方向に移動させる機構である。なお、移動機構60Aの具体的な構成は特に限定されず、例えば、モータなどによって構成されている。また、移動機構60Aの設置場所は特に限定されないが、例えば、移動機構60Aは、第1筐体13に設けられている。本実施形態では、移動機構60Aは、本発明の「造形槽移動機構」に対応する。
図3に示すように、造形部60は、造形槽61と、造形テーブル62と、テーブル昇降装置63とを備えている。図1に示すように、造形槽61は、直方体形状の槽である。図3に示すように、造形槽61内には、粉末材料8が収容される。粉末材料8は、粉末材料供給部70から供給される。ここでは、造形槽61内に、造形テーブル62が配置されている。造形テーブル62上において、三次元造形物5が造形される。詳しくは、造形槽61において、造形テーブル62上に、粉末材料8がバインダによって硬化した粉末硬化層5Aが順次積層され、三次元造形物5が造形される。造形テーブル62は、造形槽61内を上下方向に移動する。造形テーブル62は、テーブル昇降装置63と連結している。テーブル昇降装置63は、造形テーブル62を上下方向に移動させる装置である。ここでは、造形テーブル62上に、一層の粉末硬化層5Aが形成されると、テーブル昇降装置63は、造形テーブル62を下方に移動させる。テーブル昇降装置63は、粉末硬化層5Aの一層分の厚み(例えば、0.1mm)だけ造形テーブル62を下方に移動させる。なお、図1では、便宜上、粉末材料8、粉末硬化層5Aおよび三次元造形物5の図示を省略している。
次に、キャリッジ30について説明する。図1に示すように、キャリッジ30は、第2筐体14に設けられている。本実施形態では、第2筐体14の前面であって、開口14aの上方には、ガイドレール23が設けられている。ガイドレール23は、左右方向に延びている。図示は省略するが、キャリッジ30は、ガイドレール23にスライド自在に係合している。キャリッジ30は、ガイドレール23に沿って左右方向に移動する。本実施形態では、キャリッジ30には、移動機構30Aが接続されている。移動機構30Aが駆動することで、キャリッジ30は、左右方向に移動する。移動機構30Aは、キャリッジ30を左右方向に移動させる機構である。なお、移動機構30Aの具体的な構成は特に限定されない。例えば、移動機構30Aは、モータによって構成されている。また、移動機構30Aの設置位置も特に限定されず、例えば、移動機構30Aは、第2筐体14に設けられている。本実施形態では、移動機構30Aは、本発明の「供給部材移動機構」および「ヘッド移動機構」に対応する。
図4は、キャリッジ30の正面図である。図5は、キャリッジ30の底面図である。図4に示すように、キャリッジ30は、造形ヘッド32と複数のインクヘッド34とを備えている。造形ヘッド32および複数のインクヘッド34は、キャリッジ30を介してガイドレール23(図1参照)にスライド自在に配置されている。本実施形態では、造形ヘッド32と複数のインクヘッド34とは、キャリッジ30に設けられているが、それぞれ別体のキャリッジに設けられていてもよい。
造形ヘッド32は、造形槽61に収容された粉末材料8(図3参照)にバインダを吐出する。ここでは、造形ヘッド32は、造形槽61に収容された粉末材料8のうち、断面画像に沿った断面形状に対応する領域にバインダを吐出する。造形ヘッド32は、バインダを吐出するノズル(図示せず)を備えている。造形ヘッド32の上記ノズルは、カートリッジ収容部24に収容されたバインダカートリッジ24A(図1参照)に接続されている。
複数のインクヘッド34は、バインダが吐出されて硬化した粉末硬化層5A(図3参照)上にインクを吐出する。複数のインクヘッド34は、それぞれ異なる色のインクを吐出する。複数のインクヘッド34は、断面画像に基づいた色のインクを粉末硬化層5Aに吐出する。インクヘッド34は、インクを吐出するノズル(図示せず)を備えている。各インクヘッド34の上記ノズルは、カートリッジ収容部24に収容されたインクカートリッジ24B(図1参照)にそれぞれ接続されている。
次に、粉末材料供給部70について説明する。図3に示すように、粉末材料供給部70は、造形部60の造形槽61内に粉末材料8を供給するものである。図1に示すように、粉末材料供給部70は、筐体12の第1筐体13に設けられている。詳しくは、図2に示すように、粉末材料供給部70は、ガイドレール25Rよりも右方であって、造形部60の造形槽61(図1参照)よりも右方に配置されている。粉末材料供給部70は、第2筐体14の前方であって、第2筐体14の開口14aよりも右方に配置されている。ここでは、図1に示すように、造形部60と、粉末材料供給部70とは、平面視において、左右方向に並んでいる。なお、粉末材料供給部70の配置位置は、造形部60よりも右方の位置に限定されず、例えば、造形部60よりも左方に配置されていてもよい。
図3に示すように、粉末材料供給部70は、粉末材料収容槽71と、供給テーブル72と、テーブル昇降装置73と、供給ローラ75(図4参照)とを備えている。粉末材料収容槽71は、造形槽61に供給する粉末材料8が収容された槽である。粉末材料収容槽71は、造形槽61より右方に配置されている。ここでは、造形槽61と粉末材料収容槽71とは、左右方向に並んでいる。粉末材料収容槽71は、造形槽61に隣接している。図1に示すように、粉末材料収容槽71の前後方向の長さは、造形槽61の前後方向の長さよりも短い。粉末材料収容槽71の左右方向の長さは、造形槽61の左右方向の長さよりも短い。
図3に示すように、供給テーブル72は、粉末材料収容槽71内に配置されている。粉末材料収容槽71において、供給テーブル72上に粉末材料8が収容されている。供給テーブル72は、粉末材料収容槽71内を上下方向に移動する。供給テーブル72は、テーブル昇降装置73と連結している。テーブル昇降装置73は、供給テーブル72を上下方向に移動させる装置である。粉末材料収容槽71から造形槽61に粉末材料8が供給されると、テーブル昇降装置73は、供給テーブル72を上方に移動させる。本実施形態では、供給テーブル72を上方に移動させるときの供給テーブル72の移動量は、造形テーブル62を下方に移動させるときの造形テーブル62の移動量よりも大きい。例えば、造形テーブル62が0.1mm下方に移動したとき、供給テーブル72は、1mm上方に移動する。
図1に示すように、供給ローラ75は、粉末材料収容槽71に収容された粉末材料8(図3参照)を、造形槽61に供給する供給部材である。供給ローラ75は、左右方向に移動する。供給ローラ75は、第1方向D1に回転する。本実施形態では、図4に示すように、供給ローラ75は、キャリッジ30に連結している。図1に示すように、供給ローラ75は、移動機構30Aが駆動することによって、キャリッジ30と共に、ガイドレール23に沿って左右方向に移動する。本実施形態では、1つの移動機構30Aによって、キャリッジ30の造形ヘッド32(図4参照)と供給ローラ75とは左右方向に移動する。なお、供給ローラ75とキャリッジ30との連結方法は特に限定されない。ここでは、図5に示すように、キャリッジ30の左側面の前部には、キャリッジ30から左方に延びた第1連結部材76aが設けられている。キャリッジ30の左側面の後部には、キャリッジ30から左方に延びた第2連結部材76bが設けられている。第1連結部材76aと第2連結部材76bとは、軸部材77によって連結している。軸部材77は、前後方向に延びた部材である。ここでは、軸部材77に供給ローラ75が設けられている。供給ローラ75は、軸部材77に対して回転自在に配置されている。
本実施形態では、図1に示すように、供給ローラ75が粉末材料収容槽71に収容された粉末材料8を造形槽61に供給するとき、供給ローラ75は、粉末材料収容槽71より右方に位置する。このとき、供給ローラ75は、粉末材料収容槽71に対して造形槽61と反対側に配置される。このとき、図3に示すように、粉末材料供給部70のテーブル昇降装置73は、所定の移動量(例えば、1mm)だけ供給テーブル72を上方に移動させる。そして、図1に示すように、供給ローラ75がガイドレール23に沿って右から左へ向かう第1方向D1に移動することによって、粉末材料収容槽71内の粉末材料8が造形槽61内に供給される。ここで、第1方向D1とは、粉末材料収容槽71から造形槽61に向かう方向でもある。なお、本実施形態では、造形槽61内に収容しきれなかった粉末材料8は、第1筐体13に設けられた余剰粉末収容槽78に収容される。余剰粉末収容槽78は、造形槽61より左方に配置されている。余剰粉末収容槽78は、左右方向において、造形槽61と並ぶように配置されている。余剰粉末収容槽78と造形槽61とは、隣接している。
ところで、本実施形態では、上述したように、造形ヘッド32とインクヘッド34と供給ローラ75とは連結して、左右方向(例えば、第1方向D1)に移動する。造形ヘッド32とインクヘッド34と供給ローラ75とは、左右方向、かつ、一直線上に並んでいる。ここでは、左から順に、供給ローラ75、造形ヘッド32、インクヘッド34の順に並んでいる。そのため、造形時において、第1方向D1にキャリッジ30が移動するとき、供給ローラ75によって造形槽61に粉末材料8が供給された後に、粉末材料8が供給された領域において、造形ヘッド32からバインダが吐出されることで粉末硬化層5Aが形成される。言い換えると、造形槽61において、1パスごとに供給ローラ75によって粉末材料8が造形槽61に供給される。その後、供給された粉末材料8にバインダが造形ヘッド32によって吐出されることで粉末硬化層5Aが形成される。本実施形態では、「パス」とは、同一の造形領域上を造形ヘッド32がバインダを吐出しながら一方向に移動することをいう。ここでは、1パスによって造形される領域のことを「パス造形領域」と称する。このように、本実施形態では、一層の粉末硬化層5Aを形成する場合において、粉末硬化層5Aに対応した造形領域を複数のパス造形領域に分割されているとき、パス造形領域ごとに、粉末材料8を供給して、バインダおよびインクを吐出することで、一層の粉末硬化層5Aが形成される。そして、粉末硬化層5Aを順次積層することで、三次元造形物5が造形される。三次元造形物5を造形する詳細な手順は後述する。ここでは、制御装置80で各部位の移動などを制御することで、三次元造形物5を造形する。
次に、制御装置80について説明する。制御装置80は、マイクロコンピュータからなっており、三次元造形装置10の内部に設けられている。制御装置80は、中央演算装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えている。ここでは、マイクロコンピュータ内に保存されたプログラムを使用して、三次元造形物を造形することに関する制御を行う。
図6は、制御装置80のブロック図である。本実施形態では、図6に示すように、制御装置80は、移動機構30Aと、造形ヘッド32と、インクヘッド34と、移動機構60Aと、造形部60のテーブル昇降装置63と、粉末材料供給部70のテーブル昇降装置73と接続している。
制御装置80は、移動機構30Aの駆動を制御することによって、キャリッジ30の左右方向の移動を制御する。制御装置80は、造形ヘッド32を制御することによって、造形ヘッド32がバインダを吐出するタイミングなどを制御する。制御装置80は、インクヘッド34を制御することによって、インクヘッド34が所定のインクを吐出するタイミングなどを制御する。制御装置80は、移動機構60Aの駆動を制御することによって、造形槽61の前後方向の移動を制御する。制御装置80は、造形部60のテーブル昇降装置63を制御することによって、造形テーブル62の上方または下方への移動を制御する。また、制御装置80は、粉末材料供給部70のテーブル昇降装置73を制御することによって、供給テーブル72の上方または下方への移動を制御する。
制御装置は、記憶部82と、キャリッジ移動制御部84と、造形槽移動制御部86と、バインダ吐出制御部88と、インク吐出制御部90とを備えている。なお、上述した各部は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。
記憶部82は、造形する三次元造形物5を所定の方向に連続する複数の層にスライスした断面画像を記憶する。また、記憶部82は、制御装置80の各部で使用される値が予め記憶されている。
キャリッジ移動制御部84は、移動機構30Aを駆動させることによって、供給ローラ75を第1方向D1に移動させることで造形槽61上の所定のパス造形領域を通過させて、所定のパス造形領域に粉末材料8を供給する。また、キャリッジ移動制御部84は、所定のパス造形領域を供給ローラ75が通過して所定の時間が経過した後、移動機構30Aを駆動させることによって、所定のパス造形領域上に造形ヘッド32を通過させる。本実施形態では、図4に示すように、供給ローラ75と造形ヘッド32とは連結しており、一体となって第1方向D1に移動する。ここでは、上述した「所定の時間」は、キャリッジ30が第1方向D1に移動する速さと、供給ローラ75と造形ヘッド32との間の距離によって一意的に決定される時間である。なお、本実施形態では、キャリッジ移動制御部84は、本発明の「第1移動制御部」および「第2移動制御部」に対応する。本発明の「第1移動制御部」と「第2移動制御部」を併せた部が、キャリッジ移動制御部84である。
造形槽移動制御部86は、造形ヘッド32が所定のパス造形領域上を通過した後、移動機構60Aを駆動させることとで、造形槽61を第2方向D2に所定の長さ移動させる。「所定の長さ」とは、造形ヘッド32が1パスにおいてバインダを吐出する領域の第2方向D2(前後方向)における長さである。ここでは、「所定の長さ」とは、造形ヘッド32に第2方向D2における長さである。なお、本実施形態では、造形槽移動制御部86は、本発明の「第3移動制御部」に対応する。
バインダ吐出制御部88は、造形ヘッド32からのバインダの吐出を制御する。バインダ吐出制御部88は、記憶部82に記憶された断面画像に基づいて、造形槽61に収容された粉末材料8にバインダを吐出するように造形ヘッド32を制御する。なお、本実施形態では、バインダ吐出制御部88は、本発明の「吐出制御部」に対応する。
インク吐出制御部90は、記憶部82に記憶された断面画像に基づいて、造形槽61内の造形テーブル62上に形成された粉末硬化層5Aに所定のインクを吐出するようにインクヘッド34を制御する。
図7(a)、図8(a)および図9(a)は、造形槽61の造形領域Rと、供給ローラ75と、造形ヘッド32との位置関係を模式的に示した平面図である。図7(b)、図8(b)および図9(b)は、造形槽61の造形領域Rと、供給ローラ75と、造形ヘッド32との位置関係を模式的に示した右側面断面図である。次に、三次元造形装置10が三次元造形物5を造形する手順を、図7〜図9の一例を用いて説明する。ここでは、一層分の粉末硬化層5Aを形成し、形成した粉末硬化層5Aを順次積層することで、三次元造形物5が造形される。図7(a)および図7(b)に示すように、造形ヘッド32がバインダを吐出可能な造形領域Rが4つのパス造形領域R1〜R4に分けられており、4パスで一層分の粉末硬化層5Aが造形される。ここで、複数のパス造形領域R1〜R4の前後方向の長さは、それぞれ同じである。パス造形領域R1〜R4の前後方向の長さは、造形ヘッド32の前後方向の長さと同じである。
ここでは、図7(a)に示すように、平面視において、パス造形領域R1がキャリッジ30の走査線D10上に配置されているとする。なお、走査線D10は、供給ローラ75および造形ヘッド32の走査線でもある。まず、キャリッジ移動制御部84は、移動機構30Aを駆動させることで、パス造形領域R1上において、キャリッジ30を第1方向D1に移動させる。このとき、パス造形領域R1上を供給ローラ75が通過することで、図8(b)に示すように、パス造形領域R1に粉末材料8が供給される。ここでは、パス造形領域R1に粉末材料8が供給された後、造形ヘッド32およびインクヘッド34がパス造形領域R1を通過することで、パス造形領域R1内において断面画像に対応する箇所に、バインダおよびインクが吐出される。このことによって、パス造形領域R1における粉末硬化層5Aが形成される。
その後、図8(a)および図8(b)に示すように、造形槽移動制御部86は、移動機構60Aを駆動させることによって、造形槽61を、前から後へ向かう第2方向D2に、パス造形領域R1の前後方向の長さ分移動させる。このとき、図8(a)に示すように、平面視において、パス造形領域R2がキャリッジ30の走査線D10上に配置される。そして、キャリッジ移動制御部84は、パス造形領域R2上において、キャリッジ30を第1方向D1に移動させることで、パス造形領域R2における粉末硬化層5Aが形成される。その後、同様にして、平面視において、パス造形領域R3、R4がキャリッジ30の走査線D10上にそれぞれ配置される。そして、パス造形領域R3、R4に粉末材料8が供給され、かつ、バインダが吐出されることで、パス造形領域R3、R4における粉末硬化層5Aが形成される。以上の手順によって、図9(a)および図9(b)に示すように、一層の粉末硬化層5Aが形成される。
一層分の粉末硬化層5Aが形成された後、造形槽移動制御部86は、造形槽61のパス造形領域R1がキャリッジ30の走査線D10上に配置されるように、造形槽61を後から前に向かう方向に移動させる。このとき、制御装置80は、図3に示すように、造形部60のテーブル昇降装置63を制御することで、粉末硬化層5Aの一層分の厚み(例えば、0.1mm)だけ造形テーブル62を下方に移動させる。そして、制御装置80は、粉末材料供給部70のテーブル昇降装置73を制御することによって、所定の移動量(例えば、1mm)だけ供給テーブル72を上方に移動させる。このように各部材を移動させた後、パス造形領域R1〜R4における次の層の粉末硬化層5Aを形成することで、次の層の粉末硬化層5Aが形成される。以上の手順を繰り返して、粉末硬化層5Aを順次積層させることで三次元造形物5が造形される。
図7〜図9の例において、例えば、1つのパス造形領域に粉末材料8を供給し、かつ、バインダを吐出することで、1つのパス造形領域における粉末硬化層5Aが形成される形成時間をtとする。このとき、n層目のパス造形領域R1における粉末硬化層5Aの乾燥時間は、次のn+1層目の粉末硬化層5Aを形成する際にパス造形領域R1に粉末材料8が供給されるまでの時間が乾燥時間となる。ここでは、n層目のパス造形領域R1における粉末硬化層5Aが形成された後、n層目のパス造形領域R2〜R4における粉末硬化層5Aが形成される。その後、n+1層目のパス造形領域R1における粉末硬化層5Aが形成される。そのため、n層目のパス造形領域R1における粉末硬化層5Aの乾燥時間は、3つのパス造形領域分の形成時間である3tとなる。同様に、パス造形領域R2〜R4における粉末硬化層5Aの乾燥時間は、3tである。
例えば、同一層におけるパス造形領域R1〜R4における粉末硬化層5Aの乾燥時間が異なる場合、パス造形領域R1〜R4における粉末硬化層5Aが乾燥したことによって生じる反り方がそれぞれ異なることがあり得る。このことによって、誤差が生じ、積層する粉末硬化層5Aの間でズレが生じることがあり得る。しかしながら、本実施形態では、同一層において、各パス造形領域R1〜R4における形成された粉末硬化層5Aの乾燥時間は、同じである。そのため、上述のような誤差が生じることを抑制することができるため、積層する粉末硬化層5Aの間でズレが生じることを抑制することができる。
本実施形態では、図1に示すように、供給ローラ75と造形ヘッド32とは、連結している。そのため、供給ローラ75と造形ヘッド32とは、一体となって第1方向D1に移動する。ここでは、造形槽61に粉末材料8を供給する動作、および、造形ヘッド32がバインダを吐出する動作は、同時に行われることがあり得る。よって、造形槽に粉末材料を供給する動作と、造形ヘッドがバインダを吐出する動作とが別々に行われる三次元造形装置と比べて、三次元造形物5が造形される時間を短縮することができる。
例えば、図10に示すように、平面視において、造形槽61の造形領域Rよりも小さい三次元造形物150を造形することがあり得る。この三次元造形物150では、左右方向の長さは、造形領域Rの左右方向の長さの1/2倍である。三次元造形物150の前後方向の長さは、パス造形領域R1の後端からR2の前端までの長さであり、造形領域Rの前後方向の長さの1/2倍である。従来では、このような三次元造形物150を造形する場合であっても、造形領域Rの全体に粉末材料8が供給される。造形領域Rに供給された粉末材料8のうち、バインダが吐出されなかった領域の粉末材料8は、処分される。そのため、従来では、余分な粉末材料8が造形領域Rに供給されるため、粉末材料8が無駄に使用されることがあった。しかしながら、本実施形態では、図10のような三次元造形物150を造形する場合、造形領域Rのうち、パス造形領域R1、R2に含まれる造形領域R150のみに粉末材料8を供給すればよい。本実施形態では、粉末材料8を造形槽61に供給する際の供給ローラ75が移動する方向と、バインダが吐出する際に造形ヘッド32が移動する方向とは、同じ第1方向D1(図1参照)である。よって、供給ローラ75が粉末材料8を供給した造形領域R150に、造形ヘッド32がバインダを吐出することができる。したがって、所定の断面形状に対応した領域に基づいて、粉末材料8を供給し、かつ、バインダを吐出することができるため、無駄な粉末材料8が使用されることを抑制することができる。
本実施形態では、図1に示すように、1つの移動機構30Aで、供給ローラ75および造形ヘッド32を左右方向に移動させている。このことによって、供給ローラ75と造形ヘッド32とを別々の移動機構によって駆動させる場合と比べて、部品点数を少なくすることができる。また、消費電力を抑制することができる。
本実施形態では、三次元造形装置10は、造形槽61および粉末材料収容槽71より上方において、左右方向に延びたガイドレール23と、ガイドレール23に係合するキャリッジ30とを備えている。供給ローラ75および造形ヘッド32は、キャリッジ30に設けられている。このことによって、キャリッジ30における左右方向の移動に伴って、供給ローラ75と造形ヘッド32を一体となって左右方向に移動させることができる。
図5に示すように、供給ローラ75と造形ヘッド32とは、左右方向に並んで配置されている。本実施形態では、供給ローラ75は、左右方向において造形ヘッド32の造形槽61側(左側)に位置している。このことによって、同一のパス造形領域において、供給ローラ75によって粉末材料8が供給された直後に、造形ヘッド32によってバインダを吐出することができる。
本実施形態では、造形槽61に粉末材料8を供給する部材は、供給ローラ75である。このことによって、粉末材料8を造形槽61に供給することができると共に、供給された粉末材料8を造形領域Rにおいて均すことができる。
本実施形態では、図7(a)に示すように、供給ローラ75の前後方向の長さL1は、造形ヘッド32が1パスにおいて造形槽61にバインダを吐出する領域(パス造形領域)の第2方向D2の長さL2よりも長い。このことによって、供給ローラ75によって粉末材料8が供給されていない、かつ、粉末材料8が均されていない領域にバインダが吐出されることを抑制することができる。
本実施形態では、供給ローラ75の前後方向(第2方向D2)の長さL1は、造形槽61の前後方向の長さL3よりも短い。このことによって、造形槽61の造形領域Rを複数のパス造形領域(ここでは、4つのパス造形領域R1〜R4)に分けることができる。
図1に示すように、移動機構60Aは、造形槽61を第2方向D2に移動させる。このことによって、簡単な構成で、造形槽61を造形ヘッド32に対して相対的に第2方向D2へ移動させることができる。
本実施形態では、例えば、造形ヘッド32がパス造形領域R1にバインダを吐出した後に、移動機構60Aが造形槽61を第2方向D2に移動させるときの長さは、パス造形領域R1の前後方向の長さ分である。このことによって、隣り合うパス造形領域の一部が重なること、または、隣り合うパス造形領域の間が空くことを抑制することができる。
以上、第1実施形態に係る三次元造形装置10について説明した。本発明に係る三次元造形装置は、第1実施形態に係る三次元造形装置10に限定されず、他の種々の形態で実施することができる。次に、他の実施形態について簡単に説明する。なお、以下の説明において、既に説明した構成と同じ構成には同じ符号を使用し、その説明は省略することとする。
<第2実施形態>
上記実施形態では、供給ローラ75および造形ヘッド32は、左右方向に並んでいた。供給ローラ75と造形ヘッド32とは、同一直線状に並んでいた。しかしながら、供給ローラ75と造形ヘッド32とは、同一直線状に並んでいなくてもよい。
図11(a)および図12(a)は、第2実施形態において、造形槽61の造形領域Rと、供給ローラ75と、造形ヘッド32との位置関係を模式的に示した平面図である。図11(b)および図12(b)は、第2実施形態において、造形槽61の造形領域Rと、供給ローラ75と、造形ヘッド32との位置関係を模式的に示した右側面断面図である。本実施形態では、図11(a)および図11(b)に示すように、平面視において、供給ローラ75と造形ヘッド32とは、前後方向にずれて配置されている。ここでは、平面視において、供給ローラ75は、造形ヘッド32より左斜め後ろに配置されている。図示は省略するが、供給ローラ75と、造形ヘッド32が設けられたキャリッジ30とは、連結部材によって連結している。
例えば、図11(a)に示すように、造形ヘッド32がパス造形領域R2にバインダを吐出するとき、供給ローラ75は、図12(b)に示すように、パス造形領域R2の後方に位置するパス造形領域R1に粉末材料8を供給する。そして、パス造形領域R1における粉末硬化層5Aが形成された後、移動機構60Aによって、造形槽61が第2方向D2にパス造形領域R2の前後方向の長さ分移動される。このとき、図12(a)に示すように、平面視において、パス造形領域R2が供給ローラ75の走査線D20上に配置され、パス造形領域R3が造形ヘッド32の走査線D21上に配置される。次に、造形ヘッド32がパス造形領域R3にバインダを吐出するとき、供給ローラ75は、パス造形領域R2の後方に位置するパス造形領域R2に粉末材料8を供給する。以上のような動作を繰り返して、粉末硬化層5Aが形成される。
例えば、1つのパス造形領域にバインダが吐出されて粉末硬化層5Aが形成される形成時間をtとする。本実施形態では、各パス造形領域R1〜R4における乾燥時間は、それぞれ1つのパス造形領域分の形成時間であるtとなる。よって、本実施形態であっても、同一層の粉末硬化層5Aにおいて、各パス造形領域R1〜R4における形成された粉末硬化層5Aの乾燥時間をそれぞれ同じにすることができる。そのため、積層する粉末硬化層5Aの間でずれが生じることを抑制することができる。その他のことについても、第1実施形態と同じ効果が得られる。
<他の実施形態>
上記各実施形態では、図1に示すように、供給ローラ75は、キャリッジ30に連結し、移動機構30Aが駆動することで、キャリッジ30と共に左右方向に移動していた。しかしながら、供給ローラ75は、移動機構30Aとは別途に設けられた移動機構によって、キャリッジ30の移動に連動せずに単独で前後方向に移動するように構成されていてもよい。
上記各実施形態では、移動機構60Aが駆動して、造形槽61が第2方向D2に移動することで、造形ヘッド32(図4参照)に対して造形槽61を第2方向D2に相対的に移動させていた。しかしながら、造形ヘッド32が前後方向に移動するように構成されていてもよい。そして、造形ヘッド32が前後方向に移動することで、造形ヘッド32に対して造形槽61を第2方向D2に相対的に移動させてもよい。
5 三次元造形物
8 粉末材料
10 三次元造形装置
30 キャリッジ
30A 移動機構(供給部材移動機構、ヘッド移動機構)
32 造形ヘッド
60A 移動機構(造形槽移動機構)
61 造形槽
71 粉末材料収容槽
75 供給ローラ(供給部材、ローラ)
80 制御装置
82 記憶部
84 キャリッジ移動制御部(第1移動制御部、第2移動制御部)
86 造形槽移動制御部(第3移動制御部)
88 バインダ吐出制御部(吐出制御部)

Claims (8)

  1. 粉末材料を硬化させて所定の断面形状の粉末硬化層を順次積層することによって三次元造形物を造形する三次元造形装置であって、
    粉末材料が収容される造形槽と、
    前記造形槽に供給される粉末材料が収容される粉末材料収容槽と、
    前記造形槽および前記粉末材料収容槽の上方において、前記粉末材料収容槽から前記造形槽に向かう所定の第1方向に移動し、前記粉末材料収容槽に収容された粉末材料を前記造形槽に供給する供給部材と、
    前記供給部材を前記第1方向に移動させる供給部材移動機構と、
    前記造形槽の上方において、前記第1方向に移動し、前記造形槽に収容された粉末材料にバインダを吐出する造形ヘッドと、
    前記造形ヘッドを前記第1方向に移動させるヘッド移動機構と、
    前記第1方向と平面視において直交する方向を所定の第2方向としたとき、前記造形ヘッドに対して前記造形槽を前記第2方向に相対的に移動させる造形槽移動機構と、
    前記供給部材移動機構、前記造形ヘッド、前記ヘッド移動機構、および、前記造形槽移動機構に接続された制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記三次元造形物を、所定の方向に連続する複数の層にスライスした断面画像を記憶する記憶部と、
    前記断面画像に基づいて、前記造形槽に収容された粉末材料に前記バインダを吐出するように前記造形ヘッドを制御する吐出制御部と、
    前記供給部材移動機構を駆動させることによって、前記供給部材を前記第1方向に移動させることで前記造形槽上の所定の領域を通過させて、前記領域に粉末材料を供給する第1移動制御部と、
    前記領域を前記供給部材が通過して所定の時間が経過した後、前記ヘッド移動機構を駆動させることによって、前記領域上に前記造形ヘッドを通過させる第2移動制御部と、
    前記第2移動制御部によって前記造形ヘッドが前記領域上を通過した後、前記造形槽移動機構を駆動させることで、前記造形槽を前記第2方向に所定の長さ移動させる第3移動制御部と、
    を備え、
    前記供給部材移動機構と前記ヘッド移動機構とは、1つの移動機構である、三次元造形装置。
  2. 粉末材料を硬化させて所定の断面形状の粉末硬化層を順次積層することによって三次元造形物を造形する三次元造形装置であって、
    粉末材料が収容される造形槽と、
    前記造形槽に供給される粉末材料が収容される粉末材料収容槽と、
    前記造形槽および前記粉末材料収容槽の上方において、前記粉末材料収容槽から前記造形槽に向かう所定の第1方向に移動し、前記粉末材料収容槽に収容された粉末材料を前記造形槽に供給する供給部材と、
    前記供給部材を前記第1方向に移動させる供給部材移動機構と、
    前記造形槽の上方において、前記第1方向に移動し、前記造形槽に収容された粉末材料にバインダを吐出する造形ヘッドと、
    前記造形ヘッドを前記第1方向に移動させるヘッド移動機構と、
    前記第1方向と平面視において直交する方向を所定の第2方向としたとき、前記造形ヘッドに対して前記造形槽を前記第2方向に相対的に移動させる造形槽移動機構と、
    前記供給部材移動機構、前記造形ヘッド、前記ヘッド移動機構、および、前記造形槽移動機構に接続された制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記三次元造形物を、所定の方向に連続する複数の層にスライスした断面画像を記憶する記憶部と、
    前記断面画像に基づいて、前記造形槽に収容された粉末材料に前記バインダを吐出するように前記造形ヘッドを制御する吐出制御部と、
    前記供給部材移動機構を駆動させることによって、前記供給部材を前記第1方向に移動させることで前記造形槽上の所定の領域を通過させて、前記領域に粉末材料を供給する第1移動制御部と、
    前記領域を前記供給部材が通過して所定の時間が経過した後、前記ヘッド移動機構を駆動させることによって、前記領域上に前記造形ヘッドを通過させる第2移動制御部と、
    前記第2移動制御部によって前記造形ヘッドが前記領域上を通過した後、前記造形槽移動機構を駆動させることで、前記造形槽を前記第2方向に所定の長さ移動させる第3移動制御部と、
    を備え、
    前記供給部材は、前記第1方向に回転するローラであり、
    前記ローラの前記第2方向の長さは、前記造形槽の前記第2方向の長さよりも短い、三次元造形装置。
  3. 前記ローラの前記第2方向の長さは、前記造形ヘッドが前記造形槽にバインダを吐出する領域の前記第2方向の長さよりも長い、請求項2に記載された三次元造形装置。
  4. 前記造形槽および前記粉末材料収容槽より上方において、前記第1方向に延びたガイドレールと、
    前記ガイドレールに係合するキャリッジと、
    を備え、
    前記供給部材および前記造形ヘッドは、前記キャリッジに設けられている、請求項1から3までの何れか1つに記載された三次元造形装置。
  5. 前記供給部材と前記造形ヘッドとは、前記第1方向に並んで配置されている、請求項1からまでの何れか一つに記載された三次元造形装置。
  6. 前記供給部材は、前記造形ヘッドにおける前記第1方向の前記造形槽側に位置している、請求項1からまでの何れか一つに記載された三次元造形装置。
  7. 前記造形槽移動機構は、前記造形槽を前記第2方向に移動させる、請求項1からまでの何れか一つに記載された三次元造形装置。
  8. 前記所定の長さは、前記造形ヘッドが前記造形槽にバインダを吐出する領域の前記第2方向の長さである、請求項1からまでの何れか一つに記載された三次元造形装置。
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