本発明の一実施形態に係る光源ユニット及び照明器具について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態の照明器具は、天井に設けられた孔に埋め込まれるようにして天井に取り付けられる照明器具を例示するが、実施形態の照明器具は、天井に直付けされる照明器具であってもかまわない。また、以下の説明では、特に断りのない限り、図1に示す向きにおいて、光源ユニット及び照明器具の上下、左右、前後の各方向を規定する。なお、以下の実施形態で説明する構成は本発明の一例にすぎない。本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態の照明器具1は、図1及び図2に示すように光源ユニット2と、器具本体10とで構成される。器具本体10は、例えば、吊りボルトに固定され、天井に設けられた孔に埋め込まれるようにして天井に取り付けられる。光源ユニット2は、器具本体10に対して着脱可能に取り付けられる。
器具本体10は、角筒状の枠体11と、矩形平板状のベース板12とが結合されることにより、下面が開放された矩形箱状に形成されている。ベース板12は、給電用の電源線が挿通される挿通孔120が設けられている。挿通孔120に挿通される電源線は、ベース板12の下面に固定される端子台13に電気的に接続される。端子台13は、図示しない接続部に電線の一端が接続される。そして、この電線の他端が、電源装置7(図4参照)に電気的に接続される。ゆえに、外部電源(商用の交流電源など)から端子台13を介して電源装置7に交流電力が給電される。また、ベース板12は、図示しない吊りボルトが挿通される複数(図示例では3つ)のボルト挿通孔121が前後方向に一列に並べて設けられている(図2参照)。また、枠体11の左右両側には、いわゆるラッチ14が前後方向に間隔を空けて2つずつ取り付けられている(図2参照)。そして、後述するように、これら4つのラッチ14によって光源ユニット2が器具本体10に取り付けられている。また、枠体11の後の側面に角穴からなる引掛孔110が設けられている(図2参照)。
光源ユニット2は、図2及び図3に示すように、3つの光源モジュール3と、2つの反射部材4と、取付板6とを有している。さらに、光源ユニット2は、図4に示すように、3つのカバー5と、電源装置7と、引掛金具8とを有することが好ましい。
取付板6は、鋼板などの金属板によって矩形に形成されている。取付板6の左端及び右端から、一対の支持部62がそれぞれ曲げ起こされている(図4参照)。これら一対の支持部62はそれぞれ、縦片620と横片621を有している。縦片620は、矩形板状であって、取付板6の左端の縁及び右端の縁から上向きに立ち上がっている。横片621は、矩形板状であって、縦片620の上端から取付板6に近付く向きに、取付板6の上面とほぼ平行に突出している。さらに、横片621は、横片621の長手方向の両端及び中央よりも幅の広い、一対の幅広部622を有している。一対の幅広部622はそれぞれ、角孔からなる固定孔623が設けられている。なお、取付板6の左右両端において、一対の支持部62がそれぞれ有している一対の幅広部622と対向する位置に、合計4つの操作孔63が開口している。これら4つの操作孔63はそれぞれ、人の拳が挿通可能な大きさに形成されることが好ましい。
引掛金具8は、取付板6の上面における後端寄りの左右方向の中央から、取付板6の後方に突出している(図4参照)。引掛金具8の後端部分が器具本体10(の枠体11)に設けられている引掛孔110に挿通され、引掛孔110の縁に引っ掛かるように構成されている。
電源装置7は、プリント配線板に電子部品が実装されて構成される電源回路と、前記電源回路を収容するケース70とを有する(図4参照)。電源回路は、例えば、電源線を介して供給される交流電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路、昇圧チョッパ回路の出力電圧(直流電圧)を降圧する降圧チョッパ回路、昇圧チョッパ回路及び降圧チョッパ回路を制御する制御回路などで構成されることが好ましい。ケース70は、図4に示すように、金属製の板材によって長尺の箱状に形成されている。電源装置7は、ケース70の長手方向の両端部分が取付板6の上面にねじ止めされることによって、取付板6に取り付けられている(図3参照)。
3つの光源モジュール3は全て同じ構成を有しているので、1つの光源モジュール3について説明する。光源モジュール3は、図3に示すように、長尺の基板30と、基板30の表面(下面)に実装されている複数の固体光源と、コネクタ32とを有している。複数の個体光源はそれぞれ、白色光を放射する発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)31である。これら複数のLED31は、基板30の下面において、基板30の長手方向(左右方向)に沿って等間隔かつ2列に並ぶように配置されて実装されている。また、基板30の下面における左端にコネクタ32が実装されている。コネクタ32は、基板30の下面に形成されている導体(銅はく)を介して、複数のLED31のそれぞれと電気的に接続されている。なお、コネクタ32は、電線71(図5参照)の先端に設けられているプラグと抜き差し可能に接続される。なお、電線71は、電源装置7と電気的に接続されており、電源装置7から出力される直流電流を光源モジュール3に供給している。
3つの光源モジュール3はそれぞれ、基板30の長手方向を取付板6の左右方向に一致させ、取付板6の前後方向に等間隔に並んだ状態で取付板6の下面に取り付けられている(図3参照)。より詳細には、基板30は、厚み方向(上下方向)に貫通する複数(6つ)の取付孔33を有している。これら6つの取付孔33のうちの3つの取付孔33が、基板30の長手方向(左右方向)に沿って等間隔に並ぶように、基板30の前端に配置されている。また、6つの取付孔33のうちの残り3つの取付孔33が、基板30の長手方向(左右方向)に沿って等間隔に並ぶように、基板30の後端に配置されている。なお、これら6つの取付孔33は角孔からなり、長手方向を基板30の長手方向に一致させる向きに設けられている(図3参照)。そして、これらの取付孔33のそれぞれに、取付板6に設けられている複数の取付部60が1つずつ挿通されている。複数の取付部60はそれぞれ、取付板6が鈎形に切り起こされて形成されている。基板30は、6つの取付孔33のそれぞれに取付部60が1つずつ挿通された状態で、(基板30の)長手方向(左右方向)に移動させられることにより、複数の取付部60のそれぞれと取付板6の間に挟まれて取付板6に取り付けられている(図3及び図5参照)。
3つのカバー5は全て同じ構成を有しているので、1つのカバー5について説明する。カバー5は、図3に示すように、カバー本体50と、2つのカバーエンド51とを有している。さらに、カバー本体50は、本体部500と、一対の突片501とを有している。本体部500は、概ね半円筒形状に形成されている。一対の突片501はそれぞれ、矩形板状に形成されている。また、一対の突片501はそれぞれ、本体部500の前端及び後端から互いに近付く向きに突出している。一対の突片501のそれぞれの長手方向(左右方向)の長さは、本体部500の長手方向の長さにほぼ等しいことが好ましい。なお、本体部500と一対の突片501は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの透光性及び弾性を有する合成樹脂の成形体として一体に形成されることが好ましい。
カバー本体50の一対の突片501はそれぞれ、取付板6に設けられている複数(図示例では12個)の引掛部61のうちの対応する引掛部61に引っ掛けられる(図3参照)。複数の引掛部61はそれぞれ、鉤形に形成されている。また、12個の引掛部61のうちの半分(6個)の引掛部61はそれぞれ、光源モジュール3の前方に、光源モジュール3の長手方向(左右方向)に沿って1列に並ぶように配置されている。さらに、12個の引掛部61のうちの残り半分(6個)の引掛部61はそれぞれ、光源モジュール3の後方に、光源モジュール3の長手方向(左右方向)に沿って1列に並ぶように配置されている(図3参照)。これら12個の引掛部61はそれぞれ、取付板6の下面との間に空間を形成している。カバー本体50の前方の突片501は、光源モジュール3の前方に配置されている6個の引掛部61のそれぞれが取付板6の下面との間に形成している空間に挿入される。また、カバー本体50の後方の突片501は、光源モジュール3の後方に配置されている6個の引掛部61のそれぞれが取付板6の下面との間に形成している空間に挿入される。このようにカバー本体50は、一対の突片501のそれぞれが6個の引掛部61に引っ掛けられることで取付板6(の下面)に取り付けられている(図3参照)。
カバーエンド51は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの透光性及び弾性を有する合成樹脂の成形体で構成され、主壁部510、一対のベース部511、周壁部512、一対の取付爪513及び一対の押さえ部514を一体に有している(図3及び図5参照)。主壁部510は、概ね半円形状に形成されている。一対のベース部511はそれぞれ、矩形板状に形成されている。一対のベース部511はそれぞれ、主壁部510の上端から主壁部510の厚み方向(左右方向)に沿って突出している。なお、一対のベース部511は、距離を空けて、主壁部510の上端における前後両端に配置されている。周壁部512は、主壁部510の周縁に沿ってベース部511と同じ側に突出し、かつ、湾曲した板状に形成されている(図3参照)。一対の取付爪513はそれぞれ、概ね鈎形に形成されている。また、一対の取付爪513はそれぞれ、一対のベース部511のうちの対応するベース部511の上面と対向し、かつ、対応するベース部511の上面との間に隙間を形成している。一対の押さえ部514はそれぞれ、帯状に形成されている。また、一対の押さえ部514はそれぞれ、対応するベース部511の下面から、主壁部510の厚み方向(左右方向)に突出している。
カバーエンド51は、一対の取付爪513によって取付板6に取り付けられている。より詳細には、一対の取付爪513のそれぞれと、対応するベース部511の上面との間の隙間に取付板6が差し込まれることにより、カバーエンド51が取付板6に取り付けられている(図3及び図4参照)。ただし、取付板6は、カバーエンド51が取り付けられる場所に、左右方向に伸びた複数の切欠溝64が形成されている(図3参照)。すなわち、カバーエンド51の一対の取付爪513の一部が、これらの切欠溝64に挿通されている。なお、一つのカバーエンド51のそれぞれの周壁部512は、カバー本体50の長手方向(左右方向)の端部とかん合されている(図3参照)。
2つの反射部材4はそれぞれ、取付板6の下面において隣合う3つの光源モジュール3の間にそれぞれ生じる2箇所のスペースのうちの対応するスペースに配置される(図1〜図3参照)。2つの反射部材4はそれぞれ、反射板40と、複数(図示例では4つ)の突部41とを有している。さらに、2つの反射部材4はそれぞれ、一対の側板42を有することが好ましい。反射板40は、帯状の金属板の短手方向の中央が金属板の長手方向に沿ってV字状に曲げられて構成されている。一対の側板42はそれぞれ、幅(上下方向に沿った幅)の狭い矩形板状に形成され、反射板40の前後両側の上端から上向きに突出している(図3参照)。4つの突部41はそれぞれ、側板42よりも幅が広く、かつ、長手方向(左右方向)の寸法が短い矩形板状に形成されている。そして、4つの突部41のうちの2つの突部41はそれぞれ、反射板40の前側の上端における左右の両端近くから上向きに突出している。また、4つの突部41のうちの残り2つの突部41はそれぞれ、反射板40の後側の上端における左右の両端近くから上向きに突出している。なお、反射板40と4つの突部41と一対の側板42は、金属板が加工されることで一体に形成されることが好ましい。さらに、少なくとも反射板40及び一対の側板42の表面(反射面)は、白色の塗料などで塗装されていることが好ましい。
4つの突部41はそれぞれ、第1引掛孔410と、第2引掛孔411とを有している(図3、図4及び図6参照)。第1引掛孔410は、上下方向の幅よりも左右方向の幅の方が広い角孔である。また、第2引掛孔411は、上下方向の幅よりも左右方向の幅の方が狭い角孔である。第1引掛孔410と第2引掛孔411とは、左右方向に並ぶように配置されている。これら4つの突部41はそれぞれ、4つの突部41に一対一に対応して設けられている挿通孔65に挿通されている(図3及び図4参照)。
一方、取付板6は、複数(図示例では8つ)の挿通孔65と、複数の挿通孔65と一対一に対応する複数(図示例では8つ)の固定部66とを有している(図4及び図6参照)。8つの挿通孔65はそれぞれ、前後方向の幅よりも左右方向の幅の方が広い角孔であり、取付板6を厚み方向(上下方向)に貫通している。なお、8つの挿通孔65は、前後方向に沿って4列に並び、左右方向に沿って2列に並ぶように配置されている(図4参照)。8つの固定部66はそれぞれ、取付板6から上向きに切り起こされて形成されている(図6参照)。つまり、8つの挿通孔65はそれぞれ、対応する固定部66が切り起こされた後に生じる孔で構成されている。また、8つの固定部66はそれぞれ、第1固定爪660と、第2固定爪661とを有している。第1固定爪660は、台形状に形成されている(図6参照)。第1固定爪660は、固定部66の上端から取付板6の上面と平行に突出している。第2固定爪661は、三角形状に形成されている(図6参照)。第2固定爪661は、固定部66の側面から取付板6の上面と垂直に突出している。
突部41が取付板6の下面側から挿通孔65に挿通されると、固定部66が突部41に押されて撓んだ後、第1固定爪660が突部41の第1引掛孔410に挿通され、第2固定爪661が突部41の第2引掛孔411に挿通される。そして、第1固定爪660が第1引掛孔410の縁に引っ掛かり、第2固定爪661が第2引掛孔411の縁に引っ掛かることによって、突部41が固定部66に固定される(図4及び図6参照)。ここで、突部41と固定部66は、例えば、ねじ締めなどの方法で固定されてもよい。
次に、本実施形態の光源ユニット2の組立手順を説明する。組立作業を行う作業者は、取付板6の下面に3つの光源モジュール3をそれぞれ取り付ける。つまり、作業者は、基板30の6つの取付孔33のそれぞれに、対応する取付部60を1つずつ挿通した後、基板30を長手方向に沿って移動させ、6つの取付部60のそれぞれと取付板6の間に基板30を挟むことで光源モジュール3を取付板6に取り付ける。そして、作業者は、取付板6に設けられている挿通孔67に電線71を挿通し、電線71の先端に設けられているプラグを、光源モジュール3のコネクタ32に差込接続する。ここで、作業者は、電線71が挿通されている挿通孔67を蓋20で塞ぐ。蓋20は、例えば、ウレタンゴムのような弾性を有する材料によって矩形のシート状に形成されている。また、蓋20は切り込み200が設けられている。作業者は、挿通孔67に挿通した電線71を切り込み200に挟み込んだ状態で蓋20を取付板6の下面に貼り付けて挿通孔67を塞いでいる(図5参照)。
続いて、作業者は、カバーエンド51を取付板6に取り付ける。カバーエンド51が取付板6に取り付けられると、カバーエンド51の一対のベース部511の先端が光源モジュール3の基板30の端面(長手方向の両端の端面)に当たる(図5参照)。したがって、光源モジュール3(の基板30)は、一対のカバーエンド51(のベース部511)によって長手方向の移動が規制される。そのため、取付板6の取付部60は、基板30の取付孔33に対して抜け止めされる。つまり、本実施形態の光源ユニット2では、一対のベース部511が規制部に相当する。このように本実施形態の光源ユニット2は、基板30を取付板6の下面に沿って移動させた後、取付板6にカバーエンド51を取り付けることで光源モジュール3を取付板6に取り付けることができる。その結果、本実施形態の光源ユニット2は、例えば、特許文献1記載の従来例と比較して、取付板6に対する光源モジュール3の取付作業の簡素化を図ることができる。また、カバーエンド51は、一対の押さえ部514によって光源モジュール3(の基板30)を取付板6の方へ押さえている(図5参照)。そのため、一対の押さえ部514によって基板30の反りを矯正することができる。さらに、一対の押さえ部514はそれぞれ、対応するベース部511から突出するように構成されている。ゆえに、一対の押さえ部514で基板30を押さえることにより、一対のベース部511の先端を基板30の端面に確実に当てることができる。ここで、カバーエンド51は、取付板6に取り付けられた状態において、主壁部510と一対のベース部511とで、電線71が挿通されている挿通孔67及び蓋20の周囲を囲んでいる(図5参照)。
そして、作業者は、一方の突片501を、光源モジュール3の後方に1列に並ぶ6つの引掛部61に引っ掛けた後、カバー本体50を撓ませながら、他方の突片501を、光源モジュール3の前方に1列に並ぶ6つの引掛部61に引っ掛ける。このようにして、作業者は、3つのカバー本体50のそれぞれを取付板6の下面に取り付ける。
続いて、作業者は、反射板40を前後方向に押して撓ませながら、反射部材4の4つの突部41のそれぞれを対応する挿通孔65に挿通した後、反射板40を前後方向に押すことを止める。反射板40が撓んだ状態から元に戻ると、4つの突部41のそれぞれの第1引掛孔410に固定部66の第1固定爪660が挿通され、4つの突部41のそれぞれの第2引掛孔411に固定部66の第2固定爪661が挿通される。そして、第1固定爪660が第1引掛孔410の縁に引っ掛かり、第2固定爪661が第2引掛孔411の縁に引っ掛かることによって、突部41が固定部66に固定される。このようにして、2つの反射部材4のそれぞれが取付板6の下面に取り付けられる。作業者は、以上のようにして、光源ユニット2を組み立てることができる。ただし、上述した組立手順は一例に過ぎず、例えば、光源モジュール3及びカバー5よりも先に、反射部材4が取付板6に取り付けられてもよい。あるいは、カバーエンド51よりも先に、カバー本体50が取付板6に取り付けられてもよい。
次に、本実施形態の照明器具1の施工手順を説明する。施工作業を行う施工者は、ベース板12の挿通孔120から電源線を引き込んだ後、天井に設けられている埋込孔に器具本体10を挿入し、ベース板12のボルト挿通孔121に挿通した吊りボルトにナットを締め付けて器具本体10を吊りボルトに取り付ける。さらに、施工者は、挿通孔120から引き込んだ電源線を端子台13に電気的に接続する。
続いて、施工者は、2つの反射部材4を取付板6から取り外した後、引掛金具8を枠体11の引掛孔110に挿通し、引掛孔110の縁に引掛金具8を引っ掛けることにより、光源ユニット2を器具本体10に吊り下げる。この状態で、施工者は、端子台13から引き出されている電線を電源装置7に電気的に接続する。その後、施工者は、光源ユニット2を持ち上げて器具本体10内に収容する。このとき、施工者は、取付板6の4つの支持部62のそれぞれの固定孔623にラッチ14のつまみを挿通する。それから、施工者は、取付板6の操作孔63に手を入れて4つのラッチ14のそれぞれのつまみを90度回転させる。その結果、光源ユニット2(の取付板6)が、4つのラッチ14によって器具本体10に支持される。最後に、施工者は、取付板6に2つの反射部材4をそれぞれ取り付ける。以上のようにして、本実施形態の照明器具1の施工作業が完了する。
上述のように本実施形態の光源ユニット2は、光源モジュール3と、光源モジュール3が前面(下面)に取り付けられる取付板6とを有している。また、本実施形態の光源ユニット2は、透光性を有し、光源モジュール3を前方から覆うようにして取付板6の下面に取り付けられているカバー5を有している。光源モジュール3は、長尺の基板30と、基板30の下面に実装されている複数の固体光源(LED31)とを有している。基板30は、厚み方向(上下方向)に貫通する複数の取付孔33を有している。複数の取付孔33は、基板30の長手方向に沿って並ぶように配置されている。取付板6は、複数の取付部60を有している。複数の取付部60はそれぞれ、基板30が有する複数の取付孔33のうちの対応する取付孔33に挿通され、基板30が長手方向に沿って移動することで基板30を厚み方向に沿って挟むように構成されている。カバー5は、前方(下方)から見て光源モジュール3を覆う長尺のカバー本体50と、カバー本体50の長手方向の端に配置されているカバーエンド51とを有している。カバーエンド51は、基板30の長手方向の端に当たって基板30の移動を規制する規制部(ベース部511)を備えている。
また、本実施形態の照明器具1は、光源ユニット2と、光源ユニット2を支持する器具本体10とを有する。
本実施形態の光源ユニット2が上述のように構成されれば、基板30を取付板6の下面に沿って移動させた後、取付板6にカバーエンド51を取り付けることで光源モジュール3を取付板6に取り付けることができる。その結果、本実施形態の光源ユニット2は、例えば、特許文献1記載の従来例と比較して、取付板6に対する光源モジュール3の取付作業の簡素化を図ることができる。さらに、本実施形態の照明器具1もまた、光源ユニット2の取付板6に対する光源モジュール3の取付作業の簡素化を図ることができる。
また、本実施形態の光源ユニット2において、カバーエンド51は、厚み方向に沿って基板30の下面に当たる押さえ部514を有することが好ましい。
本実施形態の光源ユニット2が上述のように構成されれば、押さえ部514によって基板30の反りを矯正することができる。
さらに、本実施形態の光源ユニット2において、押さえ部514は、ベース部511から突出するように構成されていることが好ましい。
本実施形態の光源ユニット2が上述のように構成されれば、押さえ部514で基板30を押さえることにより、ベース部511の先端を基板30の端面に確実に当てることができる。
また、本実施形態の光源ユニット2において、取付板6は、光源モジュール3に通電するための電線71が挿通される挿通孔67を有することが好ましい。カバーエンド51は、挿通孔67の周囲を囲むように構成されることが好ましい。本実施形態の光源ユニット2は、電線71が挿通されている状態で挿通孔67を塞ぐ蓋20を有していることが好ましい。
本実施形態の光源ユニット2が上述のように構成されれば、取付板6の挿通孔67に挿通された電線71をカバーエンド51で保護するができる。さらに、本実施形態の光源ユニット2が上述のように構成されれば、挿通孔67を蓋20で塞ぐことによって、虫などの異物が挿通孔67からカバー5の内側に進入するのを防ぐことができる。