JP6623878B2 - 車両情報取得装置及び車両情報取得方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばエンジン回転数、吸気圧及び水温等の車両情報の計測値を車両側制御装置から周期的に受信する車両情報取得装置及び車両情報取得方法に関する。
従来、車両に設けられるOBD2(On-board diagnostics 2)などの車両診断コネクタを介して車両側制御装置(Electronic Control Unit;ECU)から車両情報の計測値を取得し、これに基いて車両情報を表示する車両情報表示装置として、例えば特許文献1に開示されるものがある。
特開2008−49731号公報
しかしながら、車両側ECUからの車両情報の取得方法については、実際には車両情報が変化している場合であっても、車両側ECUからの受信タイミングでは車両情報の計測値が更新されていない場合がある。そのため、受信した車両情報の計測値をそのまま車両用計器に送信すると、特に指針を用いる車両用計器において指針の円滑な動作が損なわれる問題や、指針の応答性が低下する問題や、指針の指示値の正確性が損なわれる問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両側制御装置から車両情報を取得する車両情報取得装置及び車両情報取得方法において、車両用計器により適切な車両情報を送信可能な車両情報取得装置及び車両情報取得方法を提供することにある。
本発明の車両情報取得装置は、前述の課題を解決するために、車両側制御装置から車両情報の計測値を周期的に受信する車両情報取得装置であって、
前記車両情報の計測値を受信する受信部と、
新たに前記受信部が受信した前記車両情報の計測値である現在の車両情報の計測値と過去に前記受信部が受信した前記車両情報の計測値である過去の車両情報の計測値とに基いて補正基礎値を算出し、
前記補正基礎値に基いて現在の補正値を算出し、
前記過去の車両情報の計測値と前記補正基礎値と前記現在の補正値とに基いて車両情報の予測値を算出し、
前記車両情報の予測値に基いて現在の車両情報の指示値を算出する制御部と、
前記制御部が算出した前記現在の車両情報の指示値を車両用計器に向けて送信する送信部と、を備えてなる、
ことを特徴とする。
本発明の車両情報取得方法は、前述の課題を解決するために、車両側制御装置から車両情報の計測値を周期的に受信する車両情報取得方法であって、
新たに受信した前記車両情報の計測値である現在の車両情報の計測値と過去に受信した前記車両情報の計測値である過去の車両情報の計測値とに基いて補正基礎値を算出し、
前記補正基礎値に基いて現在の補正値を算出し、
前記過去の車両情報の計測値と前記補正基礎値と前記現在の補正値とに基いて車両情報の予測値を算出し、
前記車両情報の予測値に基いて現在の車両情報の指示値を算出し、
算出した前記現在の車両情報の指示値を車両用計器に向けて送信する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、車両用計器により適切な車両情報を送信可能となる。
本発明の実施形態である車両情報表示システムの構成を示すブロック図。 車両用計器を示す正面図。 車両情報取得方法における補正値算出処理を示すフロー図。 車両情報取得方法における指示値算出処理を示すフロー図。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は下記の実施形態(図面の内容も含む。)によって限定されるものではない。下記の実施形態に変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。また、以下の説明では、本発明の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る車両情報表示システム1の構成を示す図である。
車両情報表示システム1は、車両用計器100と、車両情報取得装置200と、から構成されている。車両用計器100と車両情報取得装置200とは相互通信が可能なようにシリアル転送ケーブルで有線接続される。なお、車両用計器100と車両情報取得装置200とは無線接続されてもよい。また、車両情報取得装置200は、車両300に設けられる車両診断コネクタ302を介して車両側ECU(車両側制御装置の一例)301から車両情報を取得するものである。取得する車両情報としては、車速、エンジン回転数、スロットル開度、水温、吸気圧、電圧値などが上げられるがこれらに限定されるものではない。車両側ECU301は、エンジン制御などのパワー・トレイン系ECUやエアコン制御などのボディ系ECUを含む。本実施形態においては、車両診断コネクタ302はOBD2メスコネクタからなり、車両側ECU301と車両情報取得装置200との間でCAN通信を行うものとする。なお、車両側ECU301と車両情報取得装置200との間はK−LINEで通信するものであってもよい。
車両用計器100は、マイクロコンピュータからなる制御部101、シリアル通信インターフェース102、駆動回路103、駆動本体104を有する。また、車両用計器100は、図2に示すように、指針105と文字板106とを有するアナログ式計器である。図2の例では、車両用計器100は、車両情報としてエンジン回転数を表示する。シリアル通信インターフェース102は、車両情報取得装置200から後述する車両情報の指示値を含むシリアルデータを受信する受信部として機能する。駆動回路103は、制御部101の制御のもとで駆動本体104に駆動信号を出力する。駆動本体104は、例えばステッピングモータからなる回転駆動部材であり、回転駆動により指針105を回転させる。指針105は、駆動本体104に回転可能に装着されており、駆動本体104の回転駆動に伴って文字板106上を回転する。文字板106は、略円板状の板状部材であり、表面に印刷等で車両情報の値を示す目盛や数字などの指標部107が形成されている。車両用計器100は、指針105が指標部107を指示することで対比判読によって車両情報を表示する。この他、車両用計器100は、指針105や文字板106を照明する照明部材(図示せず)などを適宜有する。
車両情報取得装置200は、マイクロコンピュータからなる制御部201、コネクタ202、CAN通信インターフェース203、シリアル通信インターフェース204、メモリ205を有する。コネクタ202は、車両300に設けられる車両診断コネクタ302に接続可能なコネクタであり、本実施形態においては、+12Vの常時電源ライン、CAN_H信号ライン、CAN_L信号ライン、アースラインの各配線を有するOBD2オスコネクタからなる。CAN通信インターフェース203は、車両診断コネクタ302を介して車両側ECU301とCAN通信を行うためのインターフェースであり、本発明の受信部として機能する。シリアル通信インターフェース204は、車両用計器100とシリアル通信するためのインターフェースであり、シリアル通信インターフェース102と同様の規格からなり、本発明の送信部として機能する。メモリ205は、車両側ECU301から得られた車両情報の計測値や後述する車両情報の指示値、車両情報の変化の状態、予め定められる各種の値等を記憶するものである。
本車両情報表示システム1において、車両用計器100と車両情報取得装置200とが接続されると、それぞれの制御部101、201は互いにシリアル通信インターフェース102、204を介して接続されたことを相互に認識する。車両用計器100の制御部101は、車両情報取得装置200と接続されたことを認識すると車両情報取得装置200からのシリアルデータを受信可能とする。車両情報取得装置200の制御部201は、後述する方法で算出した車両情報の指示値をシリアル通信インターフェース204を介して車両用計器100に送信する。
次に、車両情報取得装置200による車両情報取得方法について図3及び図4を用いて説明する。なお、以下の説明においては、車両情報としてエンジン回転数を取得する場合を例に上げて述べる。
(補正値算出処理)
車両情報取得装置200の制御部201は、まず図3に示す補正値算出処理を実行する。
ステップS101において、制御部201は、車両側ECU301からCAN通信インターフェース203を介して新たにエンジン回転数の計測値を受信する。以下、新たに受信したエンジン回転数の計測値を「現在の計測値T」とも言う。
具体的な例としては、制御部201は、車両側ECU301にエンジン回転数の計測値を要求するデータフレーム(リクエストデータ)を生成し、CAN通信インターフェース203から車両診断コネクタ302を介して車両側ECU301に送信する。前記リクエストデータは車両300内のバスライン(図示しない)上に送信され車両側ECU301に受信される。前記リクエストデータを受信した車両側ECU301は、前記リクエストデータで要求されたエンジン回転数の計測値を示すデータフレーム(レスポンスデータ)を前記バスライン上に送信する。前記バスライン上に送信された前記レスポンスデータは車両診断コネクタ302を介してCAN通信インターフェース203に受信され、制御部201に送られる。
ステップS102において、制御部201は、現在の計測値Tと前回受信したエンジン回転数の計測値(以下、「前回の計測値Tn−1」とも言う)との差の絶対値が予め定められる制限値R(閾値の一例)以下(|T−Tn−1|≦R)であるか否かを判定する。現在の計測値Tと前回の計測値Tn−1との差の絶対値が制限値R以下である場合(ステップS102でYes)はステップS103に進み、現在の計測値Tと前回の計測値Tn−1との差の絶対値が制限値Rより大きい場合(ステップS102でNo)は、ステップS104に進む。
ステップS103において、制御部201は、補正基礎値Cbaseを算出する。本実施形態においては、現在の計測値Tと前回の計測値Tn−1との差の絶対値(|T−Tn−1|)を補正基礎値Cbaseとする(Cbase=|T−Tn−1|)。すなわち、現在の計測値Tと前回の計測値Tn−1との差の絶対値が大きいほど、補正基礎値Cbaseが大きくなるように算出される。この他、現在の計測値Tと前回の計測値Tn−1との差の絶対値に比例するように補正基礎値Cbaseを算出してもよいし、現在の計測値Tと前回の計測値Tn−1との差の絶対値に所定の係数を乗算して補正基礎値Cbaseを算出してもよい。すなわち、補正基礎値Cbaseが現在の計測値Tと前回の計測値Tn−1との差の絶対値(差分)に基いて算出され、また、補正基礎値Cbaseが現在の計測値Tと前回の計測値Tn−1との差の絶対値が大きいほど、補正基礎値Cbaseが大きくなるように算出されればよい。
ステップS104において、制御部201は、制限値Rを補正基礎値Cbaseとする。すなわち、現在の計測値Tと前回の計測値Tn−1との差の絶対値が制限値Rより大きい場合(ステップS102でNo)は、補正基礎値Cbaseが制限値Rに制限される。なお、補正基礎値Cbaseが制限されるものであれば、他に制限値Rとは異なる値を補正基礎値Cbaseとしてもよい。
ステップS105において、制御部201は、現在の計測値Tが前回の計測値Tn−1よりも大きいか否かを判定する(T>Tn−1)。現在の計測値Tが前回の計測値Tn−1よりも大きい場合(ステップS105でYES)はステップS106に進み、現在の計測値Tが前回の計測値Tn−1以下の場合(ステップS105でNO)はステップS107に進む。
ステップS106において、制御部201は、ステップS103あるいはステップS104で得られた補正基礎値Cbaseに所定の上昇中係数a(aは正の数)を乗算して現在の補正値Cを算出する(C=Cbase×a)。前述のように、補正基礎値Cbaseは現在の計測値Tと前回の計測値Tn−1との差の絶対値が大きいほど、補正基礎値Cbaseが大きくなるように算出されるため、現在の補正値Cもまた、前回の計測値Tn−1との差の絶対値が大きいほど、現在の補正値Cが大きくなるように算出される。制御部201は、エンジン回転数の変化の状態(以下、単に「状態」とも言う)を「上昇中」とする。
ステップS107において、制御部201は、現在の計測値Tが前回の計測値Tn−1よりも小さいか否かを判定する(T<Tn−1)。現在の計測値Tが前回の計測値Tn−1よりも大きい場合(ステップS107でYES)はステップS108に進み、現在の計測値Tが前回の計測値Tn−1以下の場合(ステップS107でNO)はステップS109に進む。
ステップS108において、制御部201は、ステップS103あるいはステップS104で得られた補正基礎値Cbaseに所定の下降中係数b(bは正の数)を乗算して現在の補正値Cを算出する(C=Cbase×b)。前述のように、補正基礎値Cbaseは現在の計測値Tと前回の計測値Tn−1との差の絶対値が大きいほど、補正基礎値Cbaseが大きくなるように算出されるため、現在の補正値Cもまた、前回の計測値Tn−1との差の絶対値が大きいほど、現在の補正値Cが大きくなるように算出される。また、制御部201は、状態を「下降中」とする。本実施形態においては、下降中係数bは上昇中係数aと同じ値であるものとする(a=b)。なお、上昇中係数aと下降中係数bとを異なる値としてもよい。
ステップS109において、制御部201は、前回の計測値Tn−1と等しい現在の計測値T(ステップS105でNO、かつ、ステップS107でNO)が予め設定される時間t(所定回数)連続したか否かを判定する。時間t連続した場合(ステップS109でYES)はステップS110に進み、時間t連続していない場合(ステップS109でNO)はステップS111に進む。
ステップS110において、制御部201は、補正値Cを「0」とする(C=0)。また、制御部201は、状態の更新は行わない。
ステップS111において、制御部201は、前回の補正値算出処理で算出された前回の補正値Cn−1に所定の変化なし係数c(cは正の数)を乗算して現在の補正値Cを算出する(C=Cn−1×c)。また、制御部201は、状態の更新は行わない。本実施形態において、変化なし係数cは、上昇中係数a及び下降中係数bよりも小さい値に設定される(c<a=b)。これにより、現在の計測値Tが前回の計測値Tn−1と等しい場合でも、時間tだけ連続するまでは、現在の補正値Cが継続して算出される。また、変化なし係数cによって、現在の補正値Cの変化量は抑制される(変化させない場合を含む)。
(指示値算出処理)
制御部201は、補正値算出処理に続いて図4に示す指示値算出処理を実行する。
ステップS201において、制御部201は、状態が上昇中であるか否かを判定する。状態が上昇中である場合(ステップS201でYES)はステップS202に進み、状態が上昇中でない(下降中である)場合(ステップS201でNO)はステップS203に進む。
ステップS202において、制御部201は、所定のエンジン回転数の基礎値(以下、「基礎値」とも言う)TbaseにステップS103で算出したCbase及びステップS106、ステップS110あるいはステップS111で算出した現在の補正値Cを加算してエンジン回転数の予測値(以下、「予測値」とも言う)Tを算出する(T=Tbase+Cbase+C)。基礎値Tbaseは、複数回分の過去に受信されたエンジン回転数の計測値(以下、「過去の計測値」とも言う)に基いて算出される。具体的な例としては、前回の計測値Tn−1を含む複数回分の過去の計測値を移動平均や加重平均などの平均化処理をして基礎値Tbaseを算出する。これにより、エンジン回転数の計測値が更新されない場合であっても、予測される実際のエンジン回転数の変化(上昇)に沿った予測値Tを算出することができる。なお、ステップS111で現在の補正値Cnが算出された場合は、補正基礎値Cbase=0であるため予測値Tは基礎値Tbaseに現在の補正値Cを加算した値に等しい。したがって、エンジン回転数に変化がない場合は、予測値Tpの補正の度合いを抑制して過剰な補正を抑制することができる。また、ステップS110で現在の補正値Cが算出された場合は、現在の補正値C=0及び補正基礎値Cbase=0であるため予測値Tは実質基礎値Tbaseに等しい。したがって、エンジン回転数に変化がない状態が継続したときは、予測値Tの補正を行わないことで実際のエンジン回転数との差が大きくなることを抑制することができる。
ステップS203において、制御部201は、基礎値TbaseからステップS103で算出したCbase及びステップS108、ステップS110あるいはステップS111で算出した現在の補正値Cを減算して予測値Tを算出する(T=Tbase−Cbase−C)。なお、基礎値Tbaseの算出方法はステップS202の場合と同様である。これにより、エンジン回転数の計測値が更新されない場合であっても、予測される実際のエンジン回転数の変化(下降)に沿った予測値Tを算出することができる。なお、ステップS111で現在の補正値Cnが算出された場合は、補正基礎値Cbase=0であるため予測値Tは基礎値Tbaseから現在の補正値Cを減算した値に等しい。したがって、エンジン回転数に変化がない場合は、予測値Tpの補正の度合いを抑制して過剰な補正を抑制することができる。また、ステップS110で現在の補正値Cが算出された場合は、現在の補正値C=0及び補正基礎値Cbase=0であるため予測値Tは基礎値Tbaseに等しい。したがって、エンジン回転数に変化がない状態が継続したときは、予測値Tの補正を行わないことで実際のエンジン回転数との差が大きくなることを抑制することができる。
ステップS204において、制御部201は、ステップS202あるいはステップS203で算出した予測値Tに基いて現在のエンジン回転数の指示値(以下、現在の指示値とも言う)Gを算出する。具体的な例としては、予測値Tと過去の指示値算出処理で算出した数回分の過去のエンジン回転数の指示値(以下、過去の指示値とも言う)とを移動平均や加重平均などの平均化処理をして現在の指示値Gを算出する。なお、平均化処理を行わず、予測値Tを現在の指示値Gとしてもよい。これにより、エンジン回転数の計測値が更新されない場合であっても、予測される実際のエンジン回転数の変化に沿った現在の指示値Gを算出することができる。
ステップS205において、制御部201は、ステップS204で算出した現在の指示値Gが予め定められる最大値Gmaxよりも大きいか否かを判定する。現在の指示値Gが最大値Gmaxよりも大きい場合はステップS206に進み、現在の指示値Gが最大値Gmax以下である場合はステップS207に進む。
ステップS206において、制御部201は、現在の指示値Gを最大値Gmaxとする(G=Gmax)。最大値Gmaxは、車両情報取得装置200が車両情報を送信することが想定される車両用計器100における目盛の最大値が設定される。これにより、現在の指示値Gが車両用計器100における表示可能範囲を大きく逸脱することを抑制することができる。
ステップS207において、制御部201は、ステップS204で算出した現在の指示値Gが予め定められる最小値Gminよりも小さいか否かを判定する。現在の指示値Gが最小値Gminよりも小さい場合はステップS208に進み、現在の指示値Gが最小値Gmin以上である場合は処理を終了する。
ステップS208において、制御部201は、現在の指示値Gを最小値Gminとする(G=Gmin)。最小値Gminは、車両情報取得装置200が車両情報を送信することが想定される車両用計器100における目盛の最小値が設定される。これにより、現在の指示値Gが車両用計器100における表示可能範囲を大きく逸脱することを抑制することができる。
以上の処理を所定周期毎に実行することによって、車両情報取得装置200は、周期的に車両情報として現在の指示値Gを取得することができる。シリアル通信インターフェース204は、制御部201の制御のもとで、取得された現在の指示値Gを車両用計器100に送信する。車両用計器100の制御部101は、シリアル通信インターフェース102を介して現在の指示値Gを含むシリアルデータを受信し、現在の指示値Gに基いて駆動本体104を制御し、指針105を回転させる。
本実施形態の車両情報取得装置200及び車両情報取得方法によれば、車両用計器100により適切な車両情報を送信可能である。係る効果は以下の構成によって得ることができる。
車両情報取得装置200は、車両側ECU301から車両情報の計測値を周期的に受信する車両情報取得装置であって、
前記車両情報の計測値を受信するCAN通信インターフェース203と、
新たにCAN通信インターフェース203が受信した前記車両情報の計測値である現在の車両情報の計測値(現在の計測値T)と過去にCAN通信インターフェース203が受信した前記車両情報の計測値である過去の車両情報の計測値(前回の計測値Tn−1)とに基いて補正基礎値Cbaseを算出し、
補正基礎値Cbaseに基いて現在の補正値Cを算出し、
前記過去の車両情報の計測値と補正基礎値Cbaseと現在の補正値Cとに基いて車両情報の予測値(予測値T)を算出し、
前記車両情報の予測値に基いて現在の車両情報の指示値(指示値G)を算出する制御部201と、
制御部201が算出した前記現在の車両情報の指示値を車両用計器100に向けて送信するシリアル通信インターフェース204と、を備えてなる。
これによれば、車両情報の計測値が更新されない場合であっても、実際の車両情報の変化に沿った現在の車両情報の指示値を算出することができ、指針105の円滑な動作を可能とする。
制御部201は、前記過去の車両情報の計測値と前記現在の車両情報の計測値との差分に応じて、補正基礎値Cbaseを算出する。
これによれば、車両情報の計測値の変化に応じて現在の車両情報の指示値を算出でき、指針105の応答性を向上させることができる。
制御部201は、前記過去の車両情報の計測値と前記現在の車両情報の計測値との差分が大きいほど、補正基礎値Cbaseが大きくなるように補正基礎値Cbaseを算出する。
これによれば、車両情報の計測値の変化が大きい場合に、現在の車両情報の指示値を大きく算出でき、指針105の応答性を向上させることができる。
制御部201は、前記過去の車両情報の計測値と前記現在の車両情報の計測値との差分が所定の閾値(制限値R)より大きい場合に、補正基礎値Cbaseが制限されるように補正基礎値Cbaseを算出する。
これによれば、現在の車両情報の指示値が極端に補正されて算出されることを防ぐことができ、指針105の指示値の正確性を向上することができる。
制御部201は、前記現在の車両情報の計測値が前記過去の車両情報の計測値と等しい場合、過去に算出された過去の補正値(前回の補正値Cn−1)に基いて現在の補正値Cを算出する。
これによれば、車両情報の計測値が更新されない場合であっても、予測される実際の車両情報の変化に沿った現在の車両情報の指示値を算出することができ、指針105の円滑な動作を可能とする。
制御部201は、所定時間(時間t)以上連続して前記現在の車両情報の計測値が前記過去の車両情報の計測値と等しい場合、現在の補正値Cを0とする。
これによれば、車両情報に変化がない状態が継続する場合に、現在の車両情報の指示値の変化を抑制することができ、実際に車両情報に変化がない場合にも指針105の指示値の正確性を保つことができる。
制御部201は、算出した前記現在の車両情報の指示値が所定の最大値Gmaxより大きい場合は、最大値Gmaxを前記現在の車両情報の指示値とする。
これによれば、現在の車両情報の指示値が車両用計器100の表示可能範囲を大きく逸脱することがなく、指針105の指示値の正確性を保つことができる。
制御部201は、算出した前記現在の車両情報の指示値が所定の最小値Gmin未満である場合は、最小値Gminを前記現在の車両情報の指示値とする。
これによれば、現在の車両情報の指示値が車両用計器100の表示可能範囲を大きく逸脱することがなく、指針105の指示値の正確性を保つことができる。
本実施形態の車両情報取得方法は、車両側ECU301から車両情報の計測値を周期的に受信する車両情報取得方法であって、
新たに受信した前記車両情報の計測値である現在の車両情報の計測値(現在の計測値T)と過去に受信した前記車両情報の計測値である過去の車両情報の計測値(前回の計測値Tn−1)とに基いて補正基礎値Cbaseを算出し、
補正基礎値Cbaseに基いて現在の補正値Cを算出し、
前記過去の車両情報の計測値と補正基礎値Cbaseと現在の補正値Cとに基いて車両情報の予測値(予測値T)を算出し、
前記車両情報の予測値に基いて現在の車両情報の指示値(現在の指示値G)を算出し、
算出した前記現在の車両情報の指示値を車両用計器100に向けて送信する。
なお、本実施形態において、車両情報取得装置200は、車両情報(現在の指示値G)をシリアル通信で車両用計器100に送信する構成であったが、現在の指示値Gをパルス信号(TAパルス)として車両用計器100に送信するものであってもよい。また、車両情報取得装置200は、車両用計器100に直接現在の指示値Gを送信する構成であったが、別途駆動装置(コントロールユニット)や他の車両用計器を介して現在の指示値Gを車両用計器100に送信してもよい。すなわち、車両情報取得装置200は、車両用計器100に向けて現在の指示値Gを送信するものであればよい。また、本実施形態では、エンジン回転数の取得を例に挙げて説明したが、本発明をエンジン加給圧、吸気圧、油圧、水温などの他の車両情報の取得についても適用できる。特に変化の大きい車両情報の取得に好適である。
また、車両情報取得装置200は、取得した車両情報をアナログ式の車両用計器100に送信するものであったが、車両用計器はこれに限定されない。車両用計器は、専用のディスプレイ装置やナビゲーション装置、携帯電話、タブレット型デバイスやポータブルインターネットデバイス、PDA(Personal Digital Assistant)などからなり、指針画像と目盛等の指標部を有する文字板画像を有し、文字板画像上を回転する指針画像と文字板画像の目盛との対比判読によって車両情報を表示するアナログ計器画像を有するものであってもよい。また、車両情報取得装置200は、車両用計器100と一体に設けられるものであってもよい。
本発明は、エンジン回転数、吸気圧及び水温等の車両情報の計測値を車両側制御装置から周期的に受信する車両情報取得装置及び車両情報取得方法に好適である。
1 車両情報表示システム
100 車両用計器
101 制御部
102 シリアル通信インターフェース
103 駆動回路
104 駆動本体
105 指針
106 文字板
107 指標部
200 車両情報取得装置
201 制御部
202 コネクタ
203 CAN通信インターフェース(受信部)
204 シリアル通信インターフェース(送信部)
205 メモリ
300 車両
301 車両側ECU(車両側制御装置)
302 車両診断コネクタ

Claims (9)

  1. 車両側制御装置から車両情報の計測値を周期的に受信する車両情報取得装置であって、
    前記車両情報の計測値を受信する受信部と、
    新たに前記受信部が受信した前記車両情報の計測値である現在の車両情報の計測値と過去に前記受信部が受信した前記車両情報の計測値である過去の車両情報の計測値とに基いて補正基礎値を算出し、
    前記補正基礎値に基いて現在の補正値を算出し、
    前記過去の車両情報の計測値と前記補正基礎値と前記現在の補正値とに基いて車両情報の予測値を算出し、
    前記車両情報の予測値に基いて現在の車両情報の指示値を算出する制御部と、
    前記制御部が算出した前記現在の車両情報の指示値を車両用計器に向けて送信する送信部と、を備えてなる、
    ことを特徴とする車両情報取得装置。
  2. 前記制御部は、前記過去の車両情報の計測値と前記現在の車両情報の計測値との差分に応じて、前記補正基礎値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両情報取得装置。
  3. 前記制御部は、前記過去の車両情報の計測値と前記現在の車両情報の計測値との差分が大きいほど、前記補正基礎値が大きくなるように前記補正基礎値を算出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両情報取得装置。
  4. 前記制御部は、前記過去の車両情報の計測値と前記現在の車両情報の計測値との差分が所定の閾値より大きい場合に、前記補正基礎値が制限されるように前記補正基礎値を算出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両情報取得装置。
  5. 前記制御部は、前記現在の車両情報の計測値が前記過去の車両情報の計測値と等しい場合、過去に算出された過去の補正値に基いて前記現在の補正値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両情報取得装置。
  6. 前記制御部は、所定時間以上連続して前記現在の車両情報の計測値が前記過去の車両情報の計測値と等しい場合、前記現在の補正値を0とする、
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両情報取得装置。
  7. 前記制御部は、算出した前記現在の車両情報の指示値が所定の最大値より大きい場合は、前記最大値を前記現在の車両情報の指示値とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両情報取得装置。
  8. 前記制御部は、算出した前記現在の車両情報の指示値が所定の最小値未満である場合は、前記最小値を前記現在の車両情報の指示値とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両情報取得装置。
  9. 車両側制御装置から車両情報の計測値を周期的に受信する車両情報取得方法であって、
    新たに受信した前記車両情報の計測値である現在の車両情報の計測値と過去に受信した前記車両情報の計測値である過去の車両情報の計測値とに基いて補正基礎値を算出し、
    前記補正基礎値に基いて現在の補正値を算出し、
    前記過去の車両情報の計測値と前記補正基礎値と前記現在の補正値とに基いて車両情報の予測値を算出し、
    前記車両情報の予測値に基いて現在の車両情報の指示値を算出し、
    算出した前記現在の車両情報の指示値を車両用計器に向けて送信する、
    ことを特徴とする車両情報取得方法。
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