JP6623571B2 - 導波管変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、導波管変換器に関する。
ミリ波等の高周波信号を処理する高周波装置には、高周波信号を伝送する導波管が設けられる。高周波信号は回路基板上の集積回路等により処理されるので、高周波装置には、回路基板上の信号線路を伝搬する高周波信号と導波管を伝搬する高周波信号との変換を行う導波管変換器が設けられる。信号線路には、集積回路等が接続される。
導波管変換器は、2つにタイプに分類できる。第1のタイプは、導波管の短絡端から1/4波長だけ離れた導波管内に、励振アンテナが配置された導波管変換器である(例えば、特許文献1参照)。励振アンテナには、信号線路が接続される。
第1のタイプの導波管変換器には更に、励振アンテナと同じ高さにグラウンド板が設けられる。励振アンテナは導波管の壁面から導波管内に延在し、グラウンド板は該壁面に対向する別の壁面から励振アンテナに向かって延在(突出)する。更に励振アンテナは、導波管の中心からずれた位置に配置される。
励振アンテナのずれ量を固定したままグラウンド板の突出量を増加させると、導波管変換器の共振周波数は、ある突出量で突然2つに分裂する。この分裂した共振周波数の間隔は、グラウンド板の突出量と励振アンテナのずれ量により調整可能である。従って、グラウンド板の突出量と励振アンテナのずれ量を調整することで、所望の広い帯域幅を実現することができる。
第2のタイプは、導波管の開口面内にパッチ導体等を配置した導波管変換器である(例えば、特許文献2〜5参照)。第2のタイプには、パッチ導体等の一辺に信号線を直接接続したもの(特許文献2〜4参照)と、パッチ導体等の対向する2辺それぞれにアンテナの給電端子を電磁的に接続したもの(特許文献5参照)とがある。
第2のタイプの導波管変換器の帯域幅は、パッチ導体等に突起部を設けることで広げることができる(例えば、特許文献3参照)。しかし、突起部による帯域幅の拡大量は僅かである。
なお、第2のタイプの導波管変換器のうちパッチ導体等の2辺に給電端子が接続された導波管変換器には、給電端子が同一線上にあるものと、給電端子が同一線上にないものとが報告されている(特許文献5参照)。給電線が同一線上に無い導波管変換器の帯域幅は、給電線が同一線上に有る導波管変換器の帯域幅と殆ど変らない(特許文献5参照)。
ところで、第2のタイプの導波管変換器に関しては、帯域幅を決めるQ値の理論式が報告されている(例えば、非特許文献1参照)。
特開2006−81160号公報 特開2011−55377号公報 特開2013−172251号公報 特開平6−112708号公報 特開2011−223050号公報
Kalyan K. Karnati et al. "Theoretical Analysis on Reflection Properties of Reflectarray Unit Cells Using Quality Factors", IEEE Transactions on Antennas and Propagation, Vol. 61, No.1, pp. 201-210.
第1のタイプの導波管変換器は構造が複雑なので、製造工程が複雑である。また導波管の短絡端から励振アンテナまでの距離が、1/4波長からずれ易い。
一方、第2のタイプの導波管変換器は構造が簡単なので、製造誤差が少なく製造工程は簡単である。しかし、第2のタイプの導波管変換器には、帯域幅が狭いという問題がある。そこで本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
上記の問題を解決するために、本装置の一観点によれば、導波管と、前記導波管の一端に配置されると共に平面視において前記導波管に囲われ第1の辺と前記第1の辺に対向すると共に信号線路の一端に接する第2の辺とを有する励振アンテナとを有し、前記第1の辺の第1の長さは、前記第1の長さに対応する第1の共振周波数が中間周波数から前記第1の長さに対応する第1の帯域幅の半分以下の周波数だけ離れる長さであり、前記第2の辺の終端と前記信号線路との前記第2の辺に沿った距離のうち最も長い距離である第2の長さは、前記第2の長さに対応する第2の共振周波数が前記中間周波数から前記第2の長さに対応する第2の帯域幅の半分以下の周波数だけ離れる長さである導波管変換器が提供される。
開示の導波管変換器によれば、導波管の一端に励振アンテナが配置された導波管変換器の帯域幅を広くすることができる。
図1は、実施の形態1の導波管変換器の斜視図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は、導波管変換器の平面図である。 図4は、実施の形態1の導波管変換器の周波数特性を説明する図である。 図5は、導波管変換器の反射特性の一例を示す図である。 図6は、導波管変換器の透過特性の一例を示す図である。 図7は、共振中の導波管変換器の共振現象を説明する図である。 図8は、共振中の導波管変換器の共振現象を説明する図である。 図9は、共振中の導波管変換器の共振現象を説明する図である。 図10は、共振中の導波管変換器の共振現象を説明する図である。 図11は、励振アンテナの中央に信号線路が接する導波管変換器の平面図である。 図12は、励振アンテナの中央に信号線路が接する導波管変換器の共振現象を説明する図である。 図13は、励振アンテナの中央に信号線路が接する導波管変換器の共振現象を説明する図である。 図14は、励振アンテナの中央に信号線路が接する導波管変換器の共振現象を説明する図である。 図15は、lおよびlの導出方法の一例を説明するフローチャートである。 図16は、実施の形態2の導波管変換器の平面図である。 図17は、実施の形態3の導波管変換器の平面図である。 図18は、実施の形態3の変形例を説明する平面図である。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。図面が異なっても同じ構造を有する部分等には同一の符号を付し、その説明を省略する。
(実施の形態1)
(1)構造
(1−1)構成要素
図1は、実施の形態1の導波管変換器2の斜視図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。導波管変換器2は、図1に示すように、導波管3と信号線路4の一端に接する励振アンテナ6とを有する。導波管変換器2は更に、誘電体基板8を有する。
―導波管―
実施の形態1の導波管3は、例えば方形導波管である。導波管3は例えば、一定の肉厚を有する金属材料で形成された角筒状のパイプである。導波管3は、樹脂によって形成された角筒体の表面に導体層を設けたものでもよい。
導波管3の側面には、信号線路4と励振アンテナ6との境界に対向するポート10が設けられる。ポート10は、導波管3の側面に形成された切り欠きである。
―信号線路―
図3は、導波管変換器2の平面図である。
信号線路4は例えば、図1及び3に示すように、ポート10を介して導波管3の内側から外側に延在する線路である。信号線路4は、高周波線路である。信号線路4は例えば、マイクロ・ストリップ・ラインである。信号線路4は、導電性の材料(例えば、銅)を有する線路である。
―励起アンテナ―
励振アンテナ6は図1及び3に示すように、導波管3の一端に配置されると共に平面視において導波管3に囲われる。励振アンテナ6は、第1の辺14aと、第1の辺14aに対向する第2の辺14bとを有する。第2の辺14bは、信号線路4の一端12に接する辺である。信号線路4の一端12は、信号線路4と励振アンテナ6との境界である。
励振アンテナ6の形状は、例えば長方形である。第1の辺14aおよび第2の辺14bは、この長方形の長辺である。第1の辺14aおよび第2の辺14bは例えば、導波管3の開口面50(以下、導波管開口と呼ぶ)の長手方向に平行な辺である。
励振アンテナ6は、導電性の材料(例えば、銅)を有するパッチである。励振アンテナ6と信号線路4は好ましくは、それぞれ一つの導電層の一部分である。
―誘電体基板―
誘電体基板8の表面には、図1及び2に示すように、励振アンテナ6と信号線路4とが配置される。誘電体基板8の裏面には、接地導体16が配置される。接地導体16は、誘電体基板8を貫通する導体(ビア)18により導波管3に接続される。接地導体16は、導波管3の短絡端である。導体(ビア)18は、導波管開口50を囲うように配置される。
誘電体基板8は、一定の厚さを有する絶縁性の平板である。誘電体基板8の材料は例えば、ベークライト等の合成樹脂またはセラミックである。接地導体16は例えば、一定の厚さを有すると共に誘電体基板8の裏面全体を覆う導体層である。
(1−2)励振アンテナの寸法
図4は、実施の形態1の導波管変換器2の周波数特性を説明する図である。横軸は、周波数である。縦軸は、導波管3の端部のうち信号線路4の反対側の端部をポート1とし、信号線側の端部をポート2とした場合のSパラメータのS11(以下、反射係数と呼ぶ)である。
図4に示すように、導波管変換器2の周波数特性には、近接した2つの共振周波数が存在する。一方の共振周波数f(以下、第1の共振周波数と呼ぶ)は、第1の辺14aの長さlが増加すると減少し、第1の辺14aの長さlが減少すると増加する。従って第1の共振周波数fは、第1の辺14aの長さlに対応する。
実施の形態1の第1の辺14aの長さl(以下、第1の長さと呼ぶ)は、第1のlに対応する第1の共振周波数fが中間周波数f0(図4参照)から、第1の長さlに対応する第1の帯域幅BW1の半分以下の周波数Δfだけ離れる長さである。図4に示す例では、周波数Δfは第1の帯域幅BW1の半分である。中間周波数f0は、第1の共振周波数fと後述する第2の共振周波数fの間の周波数である。
第1の帯域幅BW1は、導波管変換器2のQ値に基づいて算出される値である。具体的には、第1の帯域幅BW1は、式(1)により算出される値である。
Figure 0006623571
ここでQは、以下の式(5)及び式(6)においてl(アルファベットのエル)の値が第1の長さl1である場合のQ値である。fは、第1の共振周波数である。
1の係数(Q1に掛けられる定数)は、帯域幅の定義により定まる値である。実施の形態1の帯域幅は、反射係数が−15dB以下になる周波数領域の幅である。この場合、Q1の係数は0.03である。帯域幅を反射係数が−10dB以下になる周波数領域の幅と定義した場合には、Q1の係数は0.1である。
Q値は、式(3)により算出される値である(非特許文献1参照)。式(2)については、後述する。
Figure 0006623571
は、式(4)により算出される値である。
Figure 0006623571
ここでδは、誘電体基板8の誘電正接である。
は、式(5)により算出される値である。
Figure 0006623571
ここでhは、誘電体基板8の厚さである。μ0は、真空の透磁率である。σは、励振アンテナ6の導電率(励振アンテナ6を形成する導電材料の導電率)である。C0は、真空中の光の速度である。
RADは、式(6)により算出される値である。
Figure 0006623571
ここで、ε0は真空の誘電率である。εは、誘電体基板8の比誘電率(誘電体基板を形成する絶縁体の比誘電率)である。Lは図3に示すように、導波管3の内壁のうち第1の辺14aに対向する第1の内壁と、導波管3の内壁のうち第2の辺14bに対向する第2の内壁との第1の間隔である。Wは図3に示すように、導波管3の内壁のうち第1の辺の延長線15と交差する一方の内壁と、導波管3の内壁のうち延長線15と交差する他方の内壁との第2の間隔である。bは、第1の辺14aと第2の辺14bとの第3の間隔である。Zは、真空の波動インピーダンスである。式(1)〜(6)に含まれる各変数の単位は、MKS単位系である。
(1−3)信号線路の接続位置
第2の共振周波数f(図4参照)は、第2の辺14b(図3参照)の終端E1,E2と信号線路4との距離(第2の辺14bに沿った距離)のうち最も長い距離である第2の長さlが減少すると増加し、第2の長さlが増加すると減少する。従って、第2の共振周波数fは第2の長さlに対応する。
実施の形態1の第2の長さlは、第2の長さlに対応する第2の共振周波数fが中間周波数f0から、第2の長さlに対応する第2の帯域幅BW2の半分以下の周波数Δfだけ離れる長さである。図4に示す例では、周波数Δfは第2の帯域幅BW2の半分である。
第2の帯域幅BW2は、式(2)により算出される。
Figure 0006623571
ここでQは、上述した式(5)及び式(6)においてlの値が第2の長さlである場合のQ値である。
第2の長さlは好ましくは、第2の辺14bの長さの半分以上の長さである。更に好ましくは第2の長さlは、第2の辺14bの長さの3/4以上の長さである。
(2)反射特性および透過特性
(2−1)反射特性
図5は、導波管変換器2の反射特性20の一例を示す図である。横軸は、周波数である。縦軸は、反射係数である。図5の反射特性は電磁界シミュレーションにより算出されたものである。図5のシミュレーションでは、誘電体基板8の比誘電率εは2.2である。誘電正接δは、0.0009である。誘電体基板8の厚さhは、0.127mmである。
実施の形態1の信号線路4(図3参照)の一端12は、第2の辺14bの中心から離隔している。図5には、信号線路4の一端12の中心と第2の辺14bの中心が接する場合の反射特性22も示されている。
図5に示すように、導波管変換器2の反射特性20の帯域幅は4.6GHzである。一方、反射特性22の帯域幅は、1.6GHzである。すなわち実施の形態1によれば、導波管変換器2の反射特性の帯域幅を約3倍広くすることができる。
なお図5に示す例では、第1の共振周波数fと第2の共振周波数fの間の反射係数の最大値は−15dBである。しかし実施の形態1の導波管変換器2は、この様な導波管変換器には限られない。
例えば第2の共振周波数fを第1の共振周波数fに更に近づけて、共振周波数f,fの間の反射係数の最大値を−15dBより小さくしてもよい。すなわち、第2の辺14bが信号線路4の一端12に接する位置は、第2の共振周波数fと第1の共振周波数fとの間で、反射係数が−15dB以下に保たれる位置であればよい。
(2−2)透過特性
図6は、導波管変換器2の透過特性24の一例を示す図である。横軸は、周波数である。縦軸は、透過係数である。縦軸の透過係数は、上述したSパラメータのS12である。図6には、信号線路4の一端12が第2の辺14bの中心に接する場合の透過特性26も示されている。
図6の透過特性は、電磁界シミュレーションにより算出されたものである。図6のシミュレーションに用いたモデルは、図5のシミュレーションに用いたモデルと同じものである。
図6に示すように実施の形態1によれば、透過係数が−1dB以上となる透過帯域28は、信号線路4が第2の辺14bの中心を通る場合の透過帯域30より広くなる。
(3)共振
図7〜10は、導波管変換器2の共振現象を説明する図である。図7は、共振中の導波管変換器2の電界40を説明する平面図である。図7(a)には、第1の共振周波数fで共振している導波管変換器2の電界40が示されている。図7(b)には、第2の共振周波数fで共振している導波管変換器2の電界40が示されている。
―第1の共振周波数―
図8には、導波管変換器2の平面図が示されている。図9には、導波管変換器2の断面における電圧分布および電界分布が示されている。図9の電圧分布等は、第1の共振周波数fにおける分布である。図9には信号線路4の接続位置が、破線で示されている(図10等においても同様)。
図9(a)には、図8のX1-X1線に沿った電圧分布42aと電界分布44aとが示されている。図9(b)には、図8のX2-X2線に沿った電圧分布42bと電界分布44bとが示されている。X1-X1線およびX2-X2線は、導波管開口50の長手方向に平行な線である。従って、図9(a)〜(b)の電圧分布42a,42b等は、導波管開口50の長手方向に沿った分布である。図9(c)には、図8のY-Y線に沿った電圧分布42cと電界分布44cとが示されている。図9(c)の電圧分布42c等は、導波管開口50の短手方向に沿った分布である。
図7(a)に示すように、第1の共振周波数fにおける電界40は導波管開口50の短手方向に平行である。従って第1の共振周波数fにおける電界40は、導波管3のTE10モードに結合する。同様に、第2の共振周波数fにおける電界40も導波管3のTE10モードに結合する(図7(b)参照)。
図9(a)〜(b)に示すように、電圧分布42a,42bの節から節までの長さは、励振アンテナ6の第1の辺14aの長さlに略一致する。ところで、第1の共振周波数fは上述したように、第1の辺14aの長さlの変化に応答して変化する。従って第1の共振周波数fは、図9(a)〜(b)に示す電圧分布42a,42bを発生する共振現象の周波数と考えられる。
―第2の共振周波数―
図10には、導波管変換器2の断面における電圧分布および電界分布が示されている。図10の電圧分布等は、第2の共振周波数fにおける分布である。図10(a)には、図8のX1-X1線に沿った電圧分布42aと電界分布44aとが示されている。図10(b)には、図8のX2-X2線に沿った電圧分布42bと電界分布44bとが示されている。図10(c)には、図8のY-Y線に沿った電圧分布42cと電界分布44cとが示されている。
図10(a)〜(b)に示すように、電圧分布42a,42bの節から節までの長さは、励振アンテナ6の第2の長さl(図3参照)に略一致する。ところで、第2の共振周波数fは上述したように、第2の長さlの変化に応答して変化する。従って第2の共振周波数fは、図10(a)〜(b)に示す電圧分布42a,42bを発生する共振現象の周波数と考えらえる。
実施の形態1では、図3に示すように、第1の長さlと第2の長さlの差は僅かである。従って、第1の共振周波数fと第2の共振周波数fとは接近する。従って、第1の共振周波数fにおける反射係数のノッチ45(図4参照)と第2の共振周波数fにおける反射係数のノッチ47とが合体して、幅広の低反射帯域51が形成される。その結果、反射係数の帯域幅(反射係数が−15dB以下になる周波数帯域の幅)が広くなる。
―励振アンテナの中央に信号線路が接する場合―
図11は、励振アンテナ6の中央に信号線路4が接する導波管変換器102の平面図である。図12〜14は、導波管変換器102の共振現象を説明する図である。導波管変換器102は第3の共振周波数fと、第3の共振周波数fより高い第4の共振周波数fとで共振する。
図12は、共振中の導波管変換器102の電界40を説明する平面図である。図12(a)には、第3の共振周波数fで共振する電界40が示されている。図12(b)には、第4の共振周波数fで共振する電界40が示されている。
―第3の共振周波数―
図13には、導波管変換器102の断面における電圧分布および電界分布が示されている。図13の電圧分布等は、第3の共振周波数fにおける分布である。図13(a)には、図11のX1-X1線に沿った電圧分布42aと電界分布44aとが示されている。図13(b)には、図11のX2-X2線に沿った電圧分布42bと電界分布44bとが示されている。図13(c)には、図11のY-Y線に沿った電圧分布42cと電界分布44cとが示されている。
図13に示すように、第3の共振周波数fにおける電圧分布42a,42bは、実施の形態1の導波管変換器2の第1の共振周波数fにおける電圧分布および電界と略同じである。従って、第3の共振周波数fは第1の辺14aの長さlに対応する。
―第4の共振周波数―
図14には、導波管変換器102の断面における電圧分布および電界分布が示されている。図14の電圧分布等は、第4の共振周波数fにおける分布である。図14(a)には、図11のX1-X1線に沿った電圧分布42aと電界分布44aとが示されている。図14(b)には、図11のX2-X2線に沿った電圧分布42bと電界分布44bとが示されている。
図14(a)〜(b)に示すように、第4の共振周波数fにおける電圧分布42a,42bの節から節までの長さは、励振アンテナ6(図11参照)の第2の辺14bの両端と信号線路4との距離である第3の長さlに略一致する。第3の長さlは、第1の辺14aの第1の長さl1の略半分である。従って第4の共振周波数fは、第3の共振周波数f(例えば、60GHz)の略2倍である。
従って、第3の共振周波数fと第4の共振周波数fは大きく離れる。その結果、第3の共振周波数fにおける反射係数のノッチと第4の共振周波数fにおける反射係数のノッチは完全に分離し、合体することはない。従って、図11の導波管変換器102の反射係数の帯域幅は狭いままである。
(4)設計および製造
図15は、lおよびlの導出方法の一例を説明するフローチャートである。
まず、lの仮の値(以下、仮のlと呼ぶ)を決定する(ステップS2)。仮のlは例えば、導波管開口50の長さWの0.6倍以上0.9倍以下の長さである。
この仮のlを用いて、信号線路4が第2の辺14bの中心を通る場合の反射特性を、電磁界シミュレーションにより算出する。算出した反射特性から、共振周波数(以下、仮の第1の共振周波数fと呼ぶ)を導出する(ステップS4)。
仮のlと式(1)〜(6)とを用いて、仮の第1の帯域幅BW1を算出する(ステップS6)。仮の第1の帯域幅BW1は、Q値に基づく帯域幅である。
仮の第2の共振周波数fを、例えば式f=f+BW1により算出する(ステップS8)。
仮のlは、例えば式l≒C/(2×f)により算出する(ステップS10)。
仮のlおよび仮のlを用いて、導波管変換器2の反射特性を電磁界シミュレーションにより算出する。更に算出する反射特性の帯域幅ΔWが目標値に一致するように仮のlおよび仮のlを調整しながら、電磁界シミュレーションを繰り返す。仮のlおよび仮のlの調整は、算出する反射特性の帯域幅ΔWが目標値に略一致するまで繰り返す(ステップS12)。以上により、lおよびlの設計は終了する。
ただし、反射係数が−15dB以下になる低反射領域の中心周波数と中心周波数の目標値(すなわち、所望の中心周波数)との差異が許容範囲内にない場合、仮のlの初期値を変更してステップS2〜S12を再度行う。図5に示す例では、反射係数が−15dB以下になる低反射領域は、57.8〜62.4GHzである。低反射領域の中心周波数は、60.1GHzである。
以上の工程により得られるlおよびlの設計値に基づき例えばプリント基板を加工して、少なくとも信号線路4と励振アンテナ6と導体(ビア)18と接地導体16とを有する基板を形成する。この基板上に励振アンテナ6を囲うように導波管3を載置しその後、導波管3を基板に固定する。この時、導体(ビア)18と導波管3とを接続する。以上により、導波管変換器2が完成する。
(5)使用方法
実施の形態1の導波管変換器2は、例えば送受信アンテナと送受信回路の間に配置される。この場合、励振アンテナ6から見て導波管3の反対側に送受信アンテナが配置される。誘電体基板8には送受信回路が搭載され、この送受信回路に信号線路4が接続される。送受信アンテナは例えば、車載レーダ、携帯電話のアンテナおよび無線LAN(Local Area Network)のアンテナ等である。動作周波数は例えば、30GHz〜100GHzである。
導波管3の送受信アンテナ側には、図1〜3を参照して説明した信号線路4、励振アンテナ6、導体(ビア)18及び接地導体16と略同じもの有する誘電体基板(以下、アンテナ側基板と呼ぶ)が配置される。導波管3の送受信アンテナ側の側面には、ポート10(図1参照)に相当する切り欠きが設けられる。
接地導体16に相当するグランド・プレインは、アンテナ側基板内に配置される。励振アンテナおよび信号線路は、アンテナ側基板の裏面(導波管側の一面)に設けられる。アンテナ側基板の表面には、送受信アンテナ側が設けられる。
送受信アンテナは例えば、複数の平面アンテナである。送受信アンテナはアンテナ側基板に設けられた導体(ビア)を介して、アンテナ側基板の裏面に配置された信号線路に接続される。この様な構成により、送受信アンテナと送受信回路とが、導波管3を介して接続される。実施の形態1によれば導波管変換器2の帯域幅が広がるので、高速大容量通信が可能になる。
実施の形態1では、励振アンテナ6の第2の辺14bに接する信号線路4と第2の辺14bの終端との最大距離は、この最大距離に対応する共振点が第1の辺14aの長さlに対応する共振点から夫々の帯域幅の半分の和以下離れる距離である。従って実施の形態1によれば、各共振点における反射係数のノッチ45,47が合体して、反射係数の帯域幅が広がる。なお上記最大距離は、第2の長さlである。最大距離lに対応する共振点の周波数は、fである。第1の辺14aの長さlに対応する共振点の周波数はfである。
(実施の形態2)
図16は、実施の形態2の導波管変換器202の平面図である。実施の形態2は、実施の形態1に類似している。従って、実施の形態1と同じ部分については、説明を省略または簡単にする。
図16に示すように、実施の形態2の励振アンテナ206は、第2の辺214bのうち第2の長さlに対応する領域232の信号線路側に一端が接する切り欠き234を有する。実施の形態2によれば、導波管変換器202の帯域幅を調整することができる。
第2の共振周波数fに対応する電圧分布は、切り欠き234の幅だけ狭くなる。その結果、第2の共振周波数fが高周波側に移動する。すなわち切り欠き234を設けることで、導波管変換器202の帯域幅を高周波側にシフトさせることができる。
図16に示す例では、切り欠き234は信号線路4の一端12に接している。しかし、切り欠き234は信号線路4の一端12から離隔してもよい。
(実施の形態3)
図17は、実施の形態3の導波管変換器302の平面図である。実施の形態3は、実施の形態1に類似している。従って、実施の形態1と同じ部分については、説明を省略または簡単にする。
図17に示すように、実施の形態3の第1の辺314aは、第2の辺314bより短い。従って、第1の辺314aに対応する第1の共振周波数fは、第2の辺314bに対応する第2の共振周波数fより高くなる。従って実施の形態3によれば、反射特性の設計自由度が高くなる。
図18は、実施の形態3の変形例402を説明する平面図である。図17に示す例では、励振アンテナ306は台形である。一方、図18に示す例では、励振アンテナ406は6角形である。変形例402でも、第1の辺414aは第2の辺414bより短いので、第1の共振周波数fは第2の共振周波数fより高くなる。従って変形例402によっても、反射特性の設計自由度は高くなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、実施の形態1〜3は、例示であって制限的なものではない。
例えば実施の形態1〜3の信号線路4は、マイクロ・ストリップ・ラインである。しかし信号線路4は、マイクロ・ストリップ・ライン以外の線路であってもよい。例えば信号線路4は、コプレーナ・ストリップ・ラインであってもよい。
また実施の形態1〜3では、反射係数の帯域幅の基準値は−15dBである。しかし、帯域幅の基準値は−15dB以外の値であってもよい。例えば、帯域幅の基準値は−10dBであってもよい。すなわち反射係数の帯域幅は、反射係数が−10dB以下になる周波数領域の幅であってもよい。その場合、第1のQ値および第2のQ値の係数は0.1である。
以上の実施の形態1〜3に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
導波管と、
前記導波管の一端に配置されると共に平面視において前記導波管に囲われ、第1の辺と前記第1の辺に対向すると共に信号線路の一端に接する第2の辺とを有する励振アンテナとを有し、
前記第1の辺の第1の長さは、前記第1の長さに対応する第1の共振周波数が、中間周波数から前記第1の長さに対応する第1の帯域幅の半分以下の周波数だけ離れる長さであり、
前記第2の辺の終端と前記信号線路との前記第2の辺に沿った距離のうち最も長い距離である第2の長さは、前記第2の長さに対応する第2の共振周波数が、前記中間周波数から前記第2の長さに対応する第2の帯域幅の半分以下の周波数だけ離れる長さである
導波管変換器。
(付記2)
更に、前記励振アンテナが配置された誘電体基板を有し、
前記第1の帯域幅は、第1式
Figure 0006623571
(Q1は、以下の第5式および第6式においてlの値が前記第1の長さである場合のQ値であり、fは前記第1の共振周波数である)
で表され、
前記第2の帯域幅は、第2式で表され、
Figure 0006623571
(Qは、以下の式5及び6においてlの値が前記第2の長さである場合のQ値であり、fは前記第2の共振周波数である)
で表され、
前記Q値は、第3式
Figure 0006623571
で表され、
前記Qは、第4式
Figure 0006623571
(δは、前記誘電体基板の誘電正接である)
で表され、
前記Qは、第5式
Figure 0006623571
(hは前記誘電体基板の厚さであり、μ0は真空の透磁率であり、σは前記励振アンテナの導電率であり、C0は真空中の光の速度である)
で表され、
前記QRADは、第6式
Figure 0006623571
(ε0は真空の誘電率であり、εは前記誘電体基板の比誘電率であり、Lは前記導波管の内壁のうち前記第1の辺に対向する第1の内壁と前記内壁のうち前記第2の辺に対向する第2の内壁との第1の間隔であり、Wは前記導波管の前記内壁のうち前記第1の辺の延長線と交差する一方の内壁と前記内壁のうち前記延長線と交差する他方の内壁との第2の間隔であり、bは前記第1の辺と前記第2の辺の第3の間隔であり、Zは真空の波動インピーダンスである)
で表されことを
特徴とする付記1に記載の導波管変換器。
(付記3)
前記励振アンテナは、前記第2の辺のうち前記第2の長さに対応する領域の前記信号線路側に一端が接する切り欠きを有することを
特徴とする付記1又は2に記載の導波管変換器。
(付記4)
前記第1の辺は、前記第2の辺より短いことを
特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の導波管変換器。
(付記5)
前記導波管の側面には、前記信号線路と前記励振アンテナとの境界に対向する切り欠きが設けられ、
前記信号線路は、前記切り欠きを介して前記導波管の内側から外側に延在することを
特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の導波管変換器。
(付記6)
導波管と、
前記導波管の一端に配置されると共に平面視において前記導波管に囲われ、第1の辺と前記第1の辺に対向すると共に信号線路の一端に接する第2の辺とを有する励振アンテナとを有し、
前記第2の辺が前記信号線路に接する位置は、前記第2の辺の終端と前記信号線路との前記第2の辺に沿った距離のうち最も長い第2の長さに対応する第2の共振周波数と前記1の辺の第1の長さに対応する第1の共振周波数との間で、前記導波管の他端から見た反射係数が−15dB以下に保たれる位置である
導波管変換器。
2,202,302,402・・・導波管変換器
3・・・導波管
4…信号線路
6,206,306,406・・・励振アンテナ
8・・・誘電体基板
12・・・信号線路の一端
14a,214a,314a,414a・・・第1の辺
14b,214b,314b,414b・・・第2の辺

Claims (4)

  1. 導波管と、
    前記導波管の一端に配置されると共に平面視において前記導波管に囲われ、第1の辺と前記第1の辺に対向すると共に信号線路の一端に接する第2の辺とを有する励振アンテナとを有し、
    前記第1の辺の第1の長さは、前記第1の長さに対応する第1の共振周波数が、中間周波数から前記第1の長さに対応する第1の帯域幅の半分以下の周波数だけ離れる長さであり、
    前記第2の辺の終端と前記信号線路との前記第2の辺に沿った距離のうち最も長い距離である第2の長さは、前記第2の長さに対応する第2の共振周波数が、前記中間周波数から前記第2の長さに対応する第2の帯域幅の半分以下の周波数だけ離れる長さであり、
    前記信号線路の一端の中心と前記第2の辺の中心が接する場合の第3の帯域幅より広い第4の帯域幅を有する
    導波管変換器。
  2. 更に、前記励振アンテナが配置された誘電体基板を有し、
    前記第1の帯域幅は、第1式
    Figure 0006623571
    (Q1は、以下の第5式および第6式においてlの値が前記第1の長さである場合のQ値であり、fは前記第1の共振周波数である)
    で表され、
    前記第2の帯域幅は、第2式で表され、
    Figure 0006623571
    (Qは、以下の式5及び6においてlの値が前記第2の長さである場合のQ値であり、fは前記第2の共振周波数である)
    で表され、
    前記Q値は、第3式
    Figure 0006623571
    で表され、
    前記Qは、第4式
    Figure 0006623571
    (δは、前記誘電体基板の誘電正接である)
    で表され、
    前記Qは、第5式
    Figure 0006623571
    (hは前記誘電体基板の厚さであり、μ0は真空の透磁率であり、σは前記励振アンテナの導電率であり、C0は真空中の光の速度である)
    で表され、
    前記QRADは、第6式
    Figure 0006623571
    (ε0は真空の誘電率であり、εは前記誘電体基板の比誘電率であり、Lは前記導波管の内壁のうち前記第1の辺に対向する第1の内壁と前記内壁のうち前記第2の辺に対向する第2の内壁との第1の間隔であり、Wは前記導波管の前記内壁のうち前記第1の辺の延長線と交差する一方の内壁と前記内壁のうち前記延長線と交差する他方の内壁との第2の間隔であり、bは前記第1の辺と前記第2の辺の第3の間隔であり、Zは真空の波動インピーダンスである)
    で表されることを
    特徴とする請求項1に記載の導波管変換器。
  3. 前記励振アンテナは、前記第2の辺のうち前記第2の長さに対応する領域の前記信号線路側に一端が接する切り欠きを有することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の導波管変換器。
  4. 前記第1の辺は、前記第2の辺より短いことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の導波管変換器。
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