図1,図2は、本発明の制御システムとして好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示している。本レーダー探知機は通常ダッシュボード上に取り付けられる。本レーダー探知機は通常ダッシュボード上に台座33のプレート33bの底面を貼りつけて固定される。台座33の上部にはボールジョイント受け部33aを設けており、ケース本体1の底面から下方に伸びる支柱部31の下端部に設けたボール部をこのボールジョイント受け部33aに挿し込み、ボール部をその可動範囲内の任意の角度・姿勢で保持させることができる。台座33は、その上面所定位置に球面状の凹部を備えており、台座33は、ゴム等の弾性変形可能で、適度な摩擦係数を有する材質から構成している。ボール部の外径と、凹部の内径とはほぼ等しく設定している。これにより、ボール部が凹部内に入り込んだ状態では、ボール部の外形状と凹部の内形状とが略符合し、ボール部は球面に沿って任意の方向に回転・移動できるようになる。そして、両者の径をほぼ一致させると共に、凹部の内形状に適度な摩擦係数を持たせることで、ボール部を任意の角度・姿勢で保持させることができる。さらに、台座33は弾性変形が可能であるので、図1に示す状態から台座33を保持しつつケース本体1を上方に引き上げる方向に付勢すると、凹部の開口部の径が広がりボール部を凹部から離脱させることができる。逆に、台座33とボール部とが分離した状態の場合、ボール部を凹部の開口部に押し当て、その状態のまま台座33に向けて押し込むように付勢すると、凹部の弾性変形によりその開口部が一旦広がり凹部内にボール部が収納される。その後は、台座33の弾性復元力により凹部の形状は元に戻り、ボール部が簡単に凹部から離脱するのが抑制される。また、台座33の底面には、粘着シートや両面接着テープや面ファスナー等の接着部材の一面が装着され、その接着部材の他の面がダッシュボード等の車室内の所定位置に取り付けられる。これにより、係る車室内の運転者から視認可能な所定位置に台座33が固定される。
本レーダー探知機は、図1に示すように、ケース本体1の上面にソーラーパネル2及びスイッチ部3を配置し、ケース本体1の前面側(車両前方へ配置される側(フロントガラス側))の内部に速度測定装置の発する周波数帯のマイクロ波を検知するマイクロ波受信器4を配置する。一方、ケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側(ドライバー側))には、表示部5と警報ランプ6と赤外線通信機7とリモコン受信器16を配置している。また、ケース本体1の上面側内部には、GPS受信器8を配置する。さらに、ケース本体1の一方の側面には、アダプタージャック9を配置し、他方の側面には電源スイッチ10並びに図示省略するDCジャックを配置する。ケース本体の底面側内部にはバッテリを備え、このバッテリにはソーラーパネル2及びDCジャックから供給される電力を充電し、各部に電力を供給する。また、ケース本体1内には、スピーカ20も内蔵している。本実施形態では、表示部5はバックライトを有する3インチの小型カラードットマトリックス液晶ディスプレイでありケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側(ドライバー側))を表示面としており、その表示面側にはタッチパネルを備え液晶ディスプレイ上のタッチされた位置を検出可能な構成となっている。表示部5を実装するケース本体1の後方側の高さHは、その他の部位の高さH0よりも大きくしている。
図2に示すように、赤外線通信機7は携帯電話機12等の赤外線通信機を内蔵した通信装置との間でデータの送受を行なう。アダプタージャック9は、メモリカードリーダ13を接続する端子である。アダプタージャック9にメモリカードリーダ13を接続することで、そのメモリカードリーダ13に装着されたメモリカード14に格納されたデータを内部に取り込んだり、データベース19や制御部18のメモリの内容をメモリカード14に書き込んだりすることができる。より具体的には、メモリカード14に格納されたデータに、新規な目標物の情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)などの更新情報がある場合、その更新情報を制御部18が本レーダー探知機に内蔵されるデータベース19に格納(ダウンロード)し、データベース19のデータを更新する。なお、メモリカードリーダ13の機能は、本体ケース1内に内蔵するように構成してもよいし、データベース19の少なくとも一部をメモリカード14内に設けるようにしてもよい。
データベース19は、制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)である。データベース19には、出荷時に一定の目標物に関する情報や道路・施設・地名等を含むナビゲーション装置が備えるのと同様の地図データ、各都道府県警察から発表されている交通取締の日時・場所等を含む公開取締り情報、潮汐情報を算出するための各検潮所等のパラメーター等を登録しており、その後に追加されたデータ等は上記のようにしてデータ更新することができる。また、データ更新は、赤外線通信機7を介して行なうこともできる。
DCジャックは、図示省略のシガープラグコードを接続するためのもので、そのシガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにする。
無線受信器15は、飛来する所定周波数の無線を受信する。リモコン受信器16は、赤外線によりリモコン(携帯機:子機)17とデータ通信をし、本装置に対する各種の設定を行なう。リモコン17には、画面選択用ボタン、設定ボタン、選択ボタン、取消ボタン、決定ボタン、リセットボタン、上下左右の十字ボタンを備えている。また、スイッチ部3も制御部18に接続され(図示省略)、リモコン17と同様の動作となる画面選択用ボタン、設定ボタン、選択ボタン、取消ボタン、決定ボタン、リセットボタンを備える。
さらに本実施形態のレーダー探知機は、図2に示すように車両に実装されているOBD−II(IIはローマ数字の「2」であり、以下「OBD−II」を「OBD2」と記す)コネクタに接続する接続ケーブル22を備え、この接続ケーブル22の先端には、車両のOBD2コネクタに着脱自在に装着できるコネクタ端子23が取り付けられている。OBD2コネクタは、故障診断コネクタとも称され、車両のECUに接続され、各種の車両情報が出力される。さらに本実施形態では、接続ケーブル22の他端には、レーダー探知機のケース本体1の側面に設けたソケット口24と接続するためのコネクタ端子25を設けており、レーダー探知機に対しても接続ケーブル22を着脱できるようにしている。もちろん、接続ケーブル22をレーダー探知機に直接接続するようにしても良い。
そこで、この接続ケーブル22に取り付けられたコネクタ端子23と、車両本体側のOBD2コネクタとを連結することで、制御部18は、各種の車両情報を0.5秒おきに取得する。この車両情報としては、例えば、車速、エンジン回転数、エンジン負荷率、スロットル度、点火時期、残り燃料の割合、インテークマニホールドの圧力、吸入空気量(MAF)、インジェクション開時間、エンジン冷却水の温度(冷却水温度)、エンジンに吸気される空気の温度(吸気温度)、車外の気温(外気温度)、燃料タンクの残り燃料の量(残燃料量)、燃料流量、瞬間燃費、アクセル開度、ウインカー情報(左右のウインカーの動作(ON/OFF))、ブレーキ開度、ハンドルの回転操舵角情報等がある。
加速度センサ27はケース本体1内に備え、車両の前後、左右、上下の加速度を検出するセンサである。地磁気センサ28はケース本体1内に備え、地磁気を検出して北方向が進行方向に対してどの方向にあるかを検出するセンサである。
制御部18は、CPU,ROM,RAM,I/O等を備えるマイコンであり、上記の各種の入力機器から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、上記の各種の出力機器を利用して所定の警報・メッセージや情報を出力する。なお、これらの基本構成は、基本的に従来のものと同様のものを用いることができる。
本実施形態のレーダー探知機における機能は、制御部18に有するコンピュータが実行するプログラムとして制御部18のEEPROM上に格納され、これを制御部18に有するコンピュータが実行することで実現される。
制御部18の有するプログラムによってコンピュータが実現する機能としては、GPSログ機能、現在情報表示機能、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能などがある。
GPSログ機能は、1秒ごとにGPS受信器8から出力された現在位置を制御部18がその現在位置を検出した時刻および速度(車速)と関連づけて位置履歴としてデータベース19に記憶する機能である。この位置履歴は例えばNMEA形式で記録する。
現在情報表示機能は、ユーザによって選択された表示対象のフォーマットの画面として表示する機能である。表示対象のフォーマットの選択は、リモコン17またはスイッチ部3の画面選択ボタンの押下が検出された場合に図3に示す表示画面選択画面を表示して1の画面を選択させることで行う。図3(a)は、本レーダー探知機と車両のECUとが、接続ケーブル22等によって接続されている状態(この状態をOBD2接続状態という)で表示する表示画面選択画面である。図3(c)は、本レーダー探知機と車両のECUとが、接続ケーブル22等によって接続されていない状態(この状態をOBD2非接続状態という)で表示する表示画面選択画面である。OBDII非接続状態での選択可能なフォーマットの種類は14種類であり、OBD2接続状態での選択可能なフォーマットの種類は16種類である。OBD2非接続状態での選択可能な14種類のフォーマットの画面は、図4(a)に例示するマップ画面、図4(b)に例示する時計画面、図5(a)に例示する速度画面、図5(b)に例示するエコドライブ画面、図5(c)に例示する加速度画面、図6(a)に例示する傾斜画面、図6(b)に例示する潮汐情報画面、図6(c)に例示するグラフ画面、図7(a)に例示するプリセットA画面、図7(b)に例示するプリセットB画面、図7(c)に例示するプリセットC画面、図8(a)に例示する測位情報画面と、なにも表示しない真っ黒な画面であるOFF画面と、デフォルト状態ではマップ画面とOFF画面以外のこれらすべてのフォーマットの画面を1分おきに切り替えて表示するAUTO表示画面とを備える。OBD2接続状態での選択可能な16種類のフォーマットの画面は、OBD2非接続状態での選択可能な14種類のフォーマットの画面に加え、図8(b)に例示する燃費画面、図8(c)に例示するOBDデータ画面であり、AUTO表示画面では、デフォルト状態ではこれらも含んでマップ画面とOFF画面以外のこれらすべてのフォーマットの画面を1分おきに切り替えて表示する。
表示画面選択画面は、上述した各フォーマットの画面の縮小画面を4行4列の中に、表示する。上下方向を上から下へ順に1行目、2行目、3行目、4行目とし、左右方向を左から右へ順に1列目、2列目、3列目、4列目として説明する。
縮小画面の配置は、OBD2非接続状態では、図3(c)に示すように、1行1列目(最左上)がマップ画面、1行2列目が時計画面、1行3列目が速度画面、1行4列目がエコドライブ画面、2行1列目が加速度画面、2行2列目が傾斜画面、2行3列目が潮汐情報画面、2行4列目がグラフ画面、3行1列目がプリセットA画面、3行2列目がプリセットB画面、3行3列目がプリセットC画面、3行4列目が測位情報画面、4行3列目がOFF画面、4行4列目(最右下)がAUTO表示画面である。OBD2接続状態では、図3(a)に示すように、OBD2非接続状態の配置と同じ配置の縮小画面に加え、4行1列目に燃費画面、4行2列目にOBDデータ画面を備える。このようにOBD非接続状態とOBD接続状態とで縮小画面の配置に共通性をもたせることがで、OBD接続状態に変化があった場合の操作の混乱を避けることができる。
工場出荷時のデフォルトの設定では、図3(a)に示すように1行1列目のマップ画面が選択されたフォーマットの画面として設定している。表示画面選択画面で選択されているフォーマットの画面は、そのフォーマットの縮小画面の周りを囲む枠であるフォーカス枠を描画している。フォーカス枠は、リモコン17の上下左右ボタンのいずれかの押下を検出した場合に、その押下されたボタンの示す方向にある縮小画面へ1つ移動する。例えば、図3(a)のようにマップ画面にフォーカス枠がある状態で、リモコンの下ボタンが4回、右ボタンが3回押下された状態では、図3(b)に示すように、AUTO表示画面にフォーカス枠が移動されて表示された状態となる。同様に縮小画面の表示位置に対応する表示部5のタッチパネルの位置へのタッチが検出された場合そのタッチ位置へフォーカス枠を移動する。リモコン17またはスイッチ部3の決定ボタンの押下が検出された場合、フォーカス枠を表示しているフォーマットの縮小画像に対応するフォーマットの画面をユーザによって選択された表示対象のフォーマットの画面として表示する。また次回の本機への電源投入時にもこの選択されたフォーマットの画面を表示する。
例えば、図3(a)に示すように、マップ画面の縮小画面にフォーカス枠が移動されて表示された状態で、リモコン17またはスイッチ部3の決定ボタンの押下が検出された場合、フォーカス枠を表示しているマップ画面がユーザによって選択された表示対象のフォーマットの画面として、図4(a)に示すようにこのフォーマットで表示部5に画面表示する。同様に、例えば、図3(b)に示すように、AUTO表示画面にフォーカス枠が表示された状態で、リモコン17の決定ボタンの押下が検出された場合、AUTO画面表示を行う。
次に各画面のフォーマット(構成)について、図4〜図8を参照して説明する。図4〜図8に示すように、OFF画面以外のこれらすべての画面に共通して、画面の右上部に時計表示部を設けており、GPS受信器8で衛星から受信した現在の時刻のうち、時分を表示するフォーマットとしている。
マップ画面は、図4(a)に示すように、左上部に地磁気センサ28によって検出した地磁気の方向に基づいて地図の表示方向に対して北方向がどの方向になる表示する方位表示部と、その右隣にGPS受信器8によって検出された車速を表示する車速表示部を備える。一方、画面下部には、左右方向に帯状のテロップ表示部を備え、その左右方向中心より左寄りにGPS受信器8によって検出された現在位置に対応する現在の地名をデータベース19から検索して表示する地名表示部、その左右方向中心より右寄りに現在位置及び現在日時に関連する公開取締情報をデータベース19から検索して表示する公開取締情報表示部を備える。画面上部の方位表示部・車速表示部・時計表示部と画面下部の帯状の表示部を除く表示部5の画面領域には地図表示部を設けている。地図表示部は、いわゆるノースアップ表示(北が画面上側となる表示)と、ヘッドアップ表示(ヘディングアップ表示)(進行方向が画面上側になる表示)のいずれを行うかを設定画面で設定可能であり、設定された方向での表示を行う。図4(a)の例は、ヘッドアップ表示に設定されている場合の表示例である。地図表示部は、GPS受信器8によって検出した現在位置が、画面左右方向中心部、かつ、画面下部の帯状の表示部よりも上の地図表示領域の下端部付近に矢の形状の現在位置アイコンを表示し、そこから上方向に約300m、横方向に左約300m、右約300mの領域の地図データ(地図表示部に表示可能な範囲の地図データ)をデータベース19から読みだして表示している。
時計画面は、図4(b)に示すように、左側にGPS受信器8から得た現在の時刻をアナログ時計風に表示するアナログ時計表示部、右側にGPS受信器8から得た現在の日付と曜日を表示する日付等表示部を備える。
速度画面は、図5(a)に示すように、左側にGPS受信器8から得た現在の移動速度(本実施形態では車速)を指針でしめす(図5の例では60km/hの目盛りと指針が重なっている)アナログメーターで表示すると共にそのアナログメーターの中心部やや右寄りに数値で表示する速度表示部、右側に地磁気センサ28から取得した北方向を表示するコンパス(方位磁針)のイメージで表示する方位表示部を備える。
エコドライブ画面は、図5(b)に示すように、左側にレーダーチャート表示部、右側上段に総合評価表示部、右側下段に走行速度表示部を備える。レーダーチャート表示部は、上側に急加速、右側に急減速、下側にアイドリング、左側に経済速度をポイント表示する。各ポイントは100ポイント(100ptと表示する)を上限として、0ptを下限として表示する。各ポイントの初期値は70ptであり、加速度センサ27の加速度の出力及びGPS受信器8から速度の出力がエコ運転でないと判断される出力状態になった場合に減点し、エコ運転であると判断される出力状態になった場合に加点して各ポイントの数値とその数値をレーダーチャート上にプロットしたグラフとを表示する。総合評価表示部は、レーダーチャート表示部に表示した各ポイントの平均値を表示する。走行速度表示部は、GPS受信器8から取得した現在の速度を表示する。
加速度画面は、図5(c)に示すように、左側に加速度イメージ表示部、右側に加速度数値表示部を備える。加速度イメージ表示部は、円形の枠内に車両の前方向を上側、後ろ方向を下側とした車両イメージを表示し、その中心から放射状に広がる点であるスケールを表示している。加速度センサ27から得た加速度の方向と強さを矢印の向きと大きさ(ベクトル)で表示する。車両が前方に加速した場合矢印は後方になる対応関係で表示させている。加速度数値表示部は、上から下へ順に、「速度」、「F/R」、「L/R」、「現在加速度」、「最大加速度」、「最大減速度」の文字列と、各文字列の右横にその値を表示する。「速度」の数値は、GPS受信器8から取得した現在の速度を表示する。「F/R」の数値は、加速度センサ27から取得した車両前後方向の現在の加速度の大きさを表示する。「L/R」の数値は、加速度センサ27から取得した車両左右方向の現在の加速度の大きさを表示する。「現在加速度」の数値は加速度センサ27から取得した現在の加速度ベクトルの大きさを表示する。「最大加速度」は、DCジャックからの電源が供給された時点、すなわち、車両のACCがONになった時点から現在までの間での現在までの車両前後方向の加速方向の加速度の最大値(「F/R」の正の方向の最大値)を表示する。「最大減速度」は、DCジャックからの電源が供給された時点、すなわち、車両のACCがONになった時点から現在までの間での現在までの車両前後方向の減速方向の加速度の最大値(「F/R」の負の方向の最大値)を表示する。
傾斜画面は、図6(a)に示すように、左側に加速度センサ27の出力値に基づき現在の車両の傾斜状態をイメージで表示する傾斜イメージ表示部と、右側に数値表示部を備える。傾斜イメージ表示部は、円形の枠内に、水平面より上側を白色、下側を黒色とし、水平面上の線を赤色とした球体イメージ(玉のイメージ)を、加速度センサ27の出力値に基づいて電源投入時の車両状態を基準の水平状態として、現在の車両の前後方向及び左右方向の傾斜状態に対応するように動かして表示する。左右方向の傾斜角度は円形の枠に設けたスケールで、前後方向の傾斜角度は球体イメージに設けたスケールで確認できる。前後左右の各傾斜角度は、それぞれ30度の範囲で表示する。すなわち、前後方向が−30度から30度、左右方向が−30度から30度の範囲で球体イメージを動かして表示させる。数値表示部は、上段が地磁気センサ28から取得した現在の進行方向の北方向に対する角度を数値で表示する進行方位角度表示部であり、下段が現在の走行速度を数値で表示する速度表示部である。
潮汐情報画面は、図6(b)に示すように、表示部5の画面の右上の時計部の左側に左右方向に帯状の地名・月齢・潮名表示部を備え、その下に画面左右方向ほぼいっぱい、上下方向もその下の部分ほぼいっぱいに潮位グラフ表示部を備える。地名・月齢・潮名表示部は、GPS受信器8から取得した現在日付と現在位置から現在日時の現在位置にもっとも近い検潮所等の地名、現在日付の月齢及び潮名を表示する。潮位グラフ表示部は、上部の左右方向に左から右へ順に、現在の日付の日の出時刻、現在の日付、現在の日付の日の入時刻を表示する。その下には、左端を0時、右端を24時とした現在の日付(本日)の24時間の潮位を現在の日付及び現在位置付近の検潮所の潮位グラフをデータベース19に記憶された当該検潮所のパラメーターを用いて公知の方法で算出して表示する。またグラフ内の本日の干潮と満潮の時刻の位置に、干潮と満潮の潮位を数値で表示している。
グラフ画面は、図6(c)に示すように、画面左側3分の2程度の範囲にグラフ表示部、画面右側に数値表示部を備える。グラフ表示部は設定画面で設定した種類のグラフを表示し、数値表示部はそのグラフに表示している種類の値の現在値を数値で表示する。設定画面で設定可能なグラフの種類は、速度、高度、加速度である。グラフは右端が現在の値であり、左に行くに従って過去の状態を示すようにしている。例えば左端を1分前の値とする。
図7(a)に示すプリセットA画面、図7(b)に示すプリセットB画面、図7(c)に示すプリセットC画面である。以下、これらの画面をプリセット画面と総称する。プリセット画面には、それぞれ3つのメーター表示領域を有する。3つのメーター表示領域は、左右方向左寄りで上下方向下寄りの位置を中心とした円形の枠内の領域である左位置メーター表示領域と、左右方向中心で上下方向上寄りの位置を中心とした円形の枠内の領域である中位置メーター表示領域と、左右方向右寄りで上下方向下寄りの位置を中心とした円形の枠内の領域である右位置メーター表示領域である。それぞれのメーター表示領域には、後述するプリセットインフォメーション設定画面でユーザによって選択されて、データベース19に記憶されている(プリセットされている)種類のメーター表示または所定表示を行う。このメーター表示と所定表示とを総称してインフォメーション表示と称する。
図7に示すように、中位置メーター表示領域の外側の円形の枠は、その全体が視認できるように最前面に表示している。一方、左位置メーター表示領域と右位置メーター表示領域の外側の円形の枠には、中位置メーター表示領域の外側の円形の枠の一部が上(手前)
に重なるように配置して描画しており、中位置メーター表示領域の外側の円形の枠の外縁部分の一部は左位置メーター表示領域内のごく一部および右位置メーター表示領域内のごく一部を隠す位置まで描画しているが、右位置メーター表示領域及び左位置メーター表示領域の内部の表示内容の概ね全体が視認できるような重なり度合いで描画している。このような画面構成により、中位置メーター表示領域をメインのインフォメーション表示領域と位置づけ、右位置メーターと左位置メーターをサブのインフォメーション表示領域と位置づけることが容易にできる。また画面領域を有効に利用してできる限り大きく各インフォメーションを表示できる。プリセット可能なインフォメーション表示の種類としては、OBD2非接続状態では、所定表示としての時計、メーター表示としての車速、メーター表示としての加速度、メーター表示としての傾斜、所定表示としての潮汐情報、所定表示としてのコンパス、メーター表示としてのエコドライブ、所定表示としての衛星情報がある。OBD2接続状態では、これらに加え、メーター表示としての瞬間燃費、メーター表示としての平均燃費、メーター表示としての一般道平均燃費、メーター表示としての高速道平均燃費、メーター表示としての今回燃費、メーター表示としての生涯燃費、移動平均燃費、メーター表示としての燃料流量、メーター表示としてのエンジン水温、メーター表示としての吸気温度、メーター表示としての外気温、メーター表示としてのエンジン負荷、メーター表示としてのインマニ計、メーター表示としてのブースト計、メーター表示としてのタコメーター、メーター表示としてのバッテリ電圧、メーター表示としてのスロットル開度等がある。
測位情報画面は、図8(a)に示すように、画面中心位置に地球儀を描画し、現在GPS受信器8によって受信できている衛星の位置をその地球儀上の対応する位置に表示するとともに、衛星からの受信レベルが高い順に4つの衛星の番号とその受信レベルを地球儀の周囲に設けた表示部に表示する。
燃費画面は、図8(b)に示すように、画面左側にOBDデータ表示部、右側上段に瞬間燃費表示部、右側下段に今回燃費表示部を表示する。OBDデータ表示部には、コネクタ端子23を介して車両側から取得した車両情報に基づく数値情報(OBDデータと称する)を表示する。このOBDデータ表示部には、設定画面で56項目から選択した項目を表示する。同時に表示可能な項目は図8(b)に示すように8項目であり、8項目を超えて選択された場合には、所定時間間隔でスクロール表示させ、選択された全項目を表示する。
OBDデータ画面は、図8(c)に示すように、図8(b)のOBDデータ表示部と同様の表示部を画面右側にも表示するフォーマットの画面である。すなわち、同時に表示可能なOBDデータの項目は右側に8項目、左側に8項目であり、合計16項目を超えて選択された場合には、所定時間間隔でスクロール表示させ、選択された全項目を表示する。
OBDデータとして選択可能な56項目は、「速度」「平均速度」「最高速度」「5秒速度」「平均5秒速度」「最高5秒速度」「回転数」「平均回転数」「最高回転数」「エンジン負荷」「平均負荷」「最大負荷」「スロットル開度」「平均スロットル開度」「最大スロットル開度」「点火時期」「燃料レベル」「インマニ圧」「MAF」「INJ」「冷却水温度」「吸気温度」「外気温度」「残燃料」「燃料流量」「消費燃料」「生涯消費燃料」「瞬間燃費」「今回燃費」「生涯燃費」「平均燃費」「平均燃費一般道」「平均燃費高速道」「運転時間」「走行時間」「アイドル時間」「アイドル比率」「走行距離」「生涯走行距離」「0-20km/h加速時間」「0-20km/h平均加速」「0-20km/h最短加速」「0-40km/h加速時間」「0-40km/h平均加速」「0-40km/h最短加速」「0-60km/h加速時間」「0-60km/h平均加速」「0-60km/h最短加速」「0-80km/h加速時間」「0-80km/h平均加速」「0-80km/h最短加速」「0-20km/h走行時間」「20-40km/h走行時間」「40-60km/h走行時間」「60-80km/h走行時間」「80km/h以上走行時間」である。
「速度」は、車両側から取得した現在の車速をkm/hの単位で表示する。「平均速度」は、車両側から本機の電源オンから現在までに取得した車速の平均の車速をkm/hの単位で表示する。「最高速度」は、車両側から本機の電源オンから現在までに取得した中での最高の車速をkm/hの単位で表示する。「5秒速度」は、5秒前から現在までに車両側から取得した車速の平均の車速をkm/hの単位で表示する。「平均5秒速度」は、車両側から取得した車速の電源ONからの5秒ごとの平均速度をkm/hの単位で表示する。「最高5秒速度」は、車両側から取得した車速の電源ONからの5秒ごとの最高速度をkm/hの単位で表示する。「回転数」は、車両側から取得した現在のエンジン回転数をrpmの単位で表示する。「平均回転数」は、電源オンから現在までに車両側から取得したエンジン回転数の平均値をrpmの単位で表示する。「最高回転数」は、電源オンから現在までに車両側から取得したエンジン回転数の最高値をrpmの単位で表示する。「エンジン負荷」は、車両側から取得した現在のエンジン負荷率を%の単位で表示する。「平均負荷」は、電源オンから現在までに車両側から取得したエンジン負荷率の平均値を%の単位で表示する。「平均負荷」は、電源オンから現在までに車両側から取得したエンジン負荷率の平均値を%の単位で表示する。「最大負荷」は、電源オンから現在までに車両側から取得したエンジン負荷率の最大値を%の単位で表示する。「スロットル開度」は、車両側から取得した現在のスロットル開度を%の単位で表示する。「平均スロットル開度」は、電源オンから現在までに車両側から取得したスロットル開度の平均値を%の単位で表示する。「最大スロットル開度」は、電源オンから現在までに車両側から取得したスロットル開度の最大値を%の単位で表示する。「点火時期」は、車両側から取得した現在の点火時期を°の単位で表示する。「平均スロットル開度」は、電源オンから現在までに車両側から取得したスロットル開度の平均値を%の単位で表示する。「最大スロットル開度」は、電源オンから現在までに車両側から取得したスロットル開度の最大値を%の単位で表示する。「燃料レベル」は車両側から取得した現在の残り燃料の割合を%の単位で表示する。「インマニ圧」は車両側から取得した現在のインテークマニホールドの圧力をkPaの単位で表示する。「MAF」は車両側から取得した現在のエンジンに吸入される空気量(吸入空気量(MAF))をg/sの単位で表示する。「INJ」は車両側から取得したインジェクタにより燃料が一定時間に噴射される時間(インジェクション開時間)をmsの単位で表示する。「冷却水温度」は車両側から取得した現在のエンジン冷却水の温度(冷却水温度)を℃の単位で表示する。「吸気温度」は車両側から取得した現在のエンジンに吸気される空気の温度(吸気温度)を℃の単位で表示する。「外気温度」」は車両側から取得した現在の車外の気温(外気温度)を℃の単位で表示する。「残燃料」は車両側から取得した現在の燃料タンクの残り燃料の量(残燃料量)をLの単位で表示する。「燃料流量」は車両側から取得した現在の燃料流量をml/mの単位で表示する。「消費燃料」は、電源オン時に車両側から取得した残燃料量と現在の残燃料量との差を消費燃料としてmlの単位で表示する。「生涯消費燃料」は本機を最初に取り付けてからまたはリセットしてからの消費燃料の累計値をLの単位で表示する。「瞬間燃費」は車両側から取得した現在の瞬間燃費をkm/lの単位で表示する。「今回燃費」は電源オンから現在までに車両側から取得した瞬間燃費に基づいて算出した今回の走行等による燃費をkm/lの単位で表示する。「生涯燃費」は本機を最初に取り付けてからまたは設定画面でオールリセットをしてから現在までの瞬間燃料に基づいて算出したこの間の燃費をkm/lの単位で表示する。「平均燃費」は、本機を最初に取り付けてからまたは設定画面で平均燃費のリセットをしてから現在までの瞬間燃料に基づいて算出したこの間の燃費をkm/lの単位で表示する。「平均燃費一般道」はデータベース19に記憶された地図データとGPS受信器8によって取得した現在位置とに基づき現在位置が一般道の位置に相当するかを判定し、一般道の位置で車両側から取得された瞬間燃費に基づいて本機を最初に取り付けてからまたは設定画面で平均燃費のリセットをしてから現在までの一般道での平均燃費をkm/lの単位で表示する。同様に、「平均燃費高速道」は、高速道での平均燃費をkm/lの単位で表示する。「運転時間」は電源オンから現在までの時間を時:分:秒の形式で表示する。「走行時間」は電源オンから現在までの時間のうち車両側から取得した車速が0を超えていた時間を時:分:秒の形式で表示する。「アイドル時間」は電源オンから現在までの時間のうち停車していた時間すなわち車両側から取得した車速が0の時間を時:分:秒の形式で表示する。「アイドル比率」は電源オンから現在までの時間のうち走行していた時間すなわち車速が0を超えていた時間(走行時間)と、停車していた時間すなわち車両側から取得した車速が0の時間(停車時間)との比率%の単位で表示する。「走行距離」は電源オンから現在までに車両側から取得した車速と経過時間から求メーター走行距離をkmの単位で表示する。「生涯走行距離」は本機を最初に取り付けてからまたはリセットしてからの走行距離の累計値をkmの単位で表示する。「0-20km/h加速時間」は、直近の停車状態から時速20km/hまでにかかった時間を秒の単位で表示する。「0-20km/h平均加速」は、停車状態から時速20km/hまでにかかった平均時間を秒の単位で表示する。「0-20km/h最短加速」は、停車状態から時速20km/hまでにかかった最短時間を秒の単位で表示する。「0-40km/h加速時間」は、直近の停車状態から時速40km/hまでにかかった時間を秒の単位で表示する。「0-40km/h平均加速」は、停車状態から時速40km/hまでにかかった平均時間を秒の単位で表示する。「0-40km/h最短加速」は、停車状態から時速40km/hまでにかかった最短時間を秒の単位で表示する。「0-60km/h加速時間」は、直近の停車状態から時速60km/hまでにかかった時間を秒の単位で表示する。
「0-60km/h平均加速」は、停車状態から時速60km/hまでにかかった平均時間を秒の単位で表示する。「0-60km/h最短加速」は、停車状態から時速60km/hまでにかかった最短時間を秒の単位で表示する。「0-80km/h加速時間」は直近の停車状態から時速80km/hまでにかかった時間を秒の単位で表示する。「0-80km/h平均加速」は停車状態から時速80km/hまでにかかった平均時間を秒の単位で表示する。「0-80km/h最短加速」は停車状態から時速80km/hまでにかかった最短時間を秒の単位で表示する。「0-20km/h走行時間」は停車状態から時速20km/hで走行していた時間の合計を時:分:秒の形式で表示する。「20-40km/h走行時間」は時速20km/hから40km/hで走行していた時間の合計を時:分:秒の形式で表示する。「40-60km/h走行時間」は時速40km/hから60km/hで走行していた時間の合計を時:分:秒の形式で表示する。「60-80km/h走行時間」は時速60km/hから80km/hで走行していた時間の合計を時:分:秒の形式で表示する。「80km/h以上走行時間」
は時速80km/h以上で走行していた時間の合計を時:分:秒の形式で表示する。
次に現在情報表示機能の実行中に、発生したイベントに応じて実行する処理について説明する。現在情報表示機能の実行中に、発生したイベントに応じて、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能等の各機能を実現する処理を実行し、当該機能の処理終了時には元の現在情報表示機能の実行処理に戻る。各機能の優先度は、高いほうから、レーダー波警報機能、無線警報機能、GPS警報機能の順に設定している。
GPS警報機能は、GPS受信器8から1秒ごとに出力される位置情報をトリガとして実行される処理であり、データベース19に記憶された目標物の緯度経度とGPS受信器8によって検出した現在位置の緯度経度から両者の距離を求め、求メーター距離が所定の接近距離(例えば1km以内)になった場合に、スピーカ20からその旨を示す接近警告の音声を出力する処理である。現在情報表示機能としてマップ画面以外の画面を表示している場合(OFF画面を含む)、このように音声を出力する処理を行う。一方、現在情報表示機能としてマップ画面を表示している場合には、音声の出力に加え、図9(a)(b)(c)図10(a)(b)(c)の順に示すように接近警告の模式図または写真のデータ等に基づく画像を描画する警報ウインドウをマップ画面の地図表示部に表示した地図の上(手前)に重ねてアニメーション描画する。すなわち、図9(a)は、未だ両者の距離が1km以内になっていない状態であり、マップ画面の地図表示部に地図を表示しているが警報ウインドウは表示していない状態である。両者の距離が1km以内になると図9(b)に示すように地図表示部の左上から右下方向に向けて徐々に警報ウインドウの右端が地図表示部の左右方向中心よりやや右になる位置まで警報ウインドウのサイズを大きくしながら表示の輝度を明るくして表示する。徐々に表示の輝度を明るくする様子は、図9(a)から図9(b)への変化として図示している。ウインドウのサイズについては後述する図11(a)(b)(c)の順の描画処理と同様の表示処理である。アニメーションとしては、警報ウインドウの内部に表示した目標物の形状を示すオブジェクトを回転させるとともに、その前面に「WARNING」といった目標物ごとに用意した文字を左端の文字から右へ順に表示させていく処理を行う。地図表示部の右上側には、地図の上(手前)に重ねてミニレーダーを表示する。ミニレーダーは、画面左右方向4分の1弱程度の直径の円形のウインドウであり、地図表示部の右上位置に表示する。ミニレーダーは、円の中心に三角形の自車位置オブジェクトを表示し、現在位置からみた目標物の位置を丸型のオブジェクトとして円内に描画する。円の半径は1kmの距離に対応する。図9(b)(c)の例では現在位置と目標物であるHシステムの位置を表示している。そしてこの円内に現在位置から目標物までの距離を表示する。図9(b)(c)では、現在位置から目標物までの距離として580m、図10(a)では500m、図10(b)では480mとなり、通過すると警報ウインドウとは逆の経過をたどって警報ウインドウを消去していく(図10(c))。なお、図9(c)、図10(a)、図10(b)に順に示すように、目標物との距離が500m以下となったときにアニメーションを実写画像に徐々に変化させていく処理を行い、現在位置と目標物までの距離が0と見なせる状態となったとき、通過したと判断して図10(c)のように、実写画像を表示した警報ウインドウをフェードアウトさせていき警報ウインドウを消去する処理を行う。なお、実写画像は、その目標物の位置を撮影した実際の写真データである。
こうした目標物としては、居眠り運転事故地点、レーダー、Hシステム、LHシステム、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内
ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅、ビューポイントパーキング等があり、これらの目標物の種別情報とその位置を示す緯度経度情報と表示部5に表示する模式図または写真のデータと音声データとを対応付けてデータベース19に記憶しており、これらを参照して接近警告を行う。
レーダー波警報機能は、マイクロ波受信器4によって速度測定装置(移動式レーダー等(以下、単に「レーダー」と称する))から発せられる周波数帯のマイクロ波(レーダー波)に対応する信号が検出された場合に、表示部5に対して警報画面を表示するとともに、スピーカ20から警報音を出力する警報機能である。例えば、レーダーの発するマイクロ波の周波数帯のマイクロ波がマイクロ波受信器4によって検出された場合に、データベース19に記憶された音声データを読み出して「レーダーです。スピード注意」という音声をスピーカ20から出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。現在情報表示機能としてマップ画面以外の画面を表示している場合(OFF画面を含む)、このように音声を出力する処理を行う。一方、現在情報表示機能としてマップ画面を表示している場合には、音声の出力に加え、図11(a)(b)(c)図12(a)(b)(c)の順に示すようにレーダー波警報の模式図または写真のデータ等に基づく画像を描画する警報ウインドウをマップ画面の地図表示部に表示した地図の上(手前)に重ねてアニメーション描画する。すなわち、図11(a)は、マイクロ波受信器4でレーダー波が受信されていない状態であり、マップ画面の地図表示部に地図を表示しているが警報ウインドウは表示していない状態である。マイクロ波受信器4でレーダー波が受信された場合、図11(b)(c)の順に示すように、地図表示部の左上から右下方向に向けて徐々に警報ウインドウの右端が地図表示部の左右方向中心よりやや右になる位置まで警報ウインドウのサイズを大きくしながら表示の輝度を明るくして表示する。アニメーションとしては、警報ウインドウの内部に表示した目標物の形状を示すオブジェクトを回転させるとともに、その前面に「WARNING」といった予め用意した文字を左端の文字から右へ順に表示させていく処理を行う。一定時間(例えば10秒)この表示を行った後、図12(a)(b)(c)の順に示すように、アニメーションをこの速度測定装置のイメージ写真画像に徐々に変化させていく処理を行い、レーダー波が受信されなくなった場合には、イメージ写真画像を表示した警報ウインドウを図13(a)(b)(c)に順に示すようにフェードアウトさせていく処理を行う。
無線警報機能は、無線受信器15によって、緊急車両等の発する無線電波を受信した場合に、その走行等の妨げとならないよう、警報を発する機能である。無線警報機能においては、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、署活系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警備無線等の周波数をスキャンし、スキャンした周波数で、無線を受信した場合には、データベース19に無線種別ごとに記憶されたその周波数に対応する無線を受信した旨の模式図を警報画面として表示部5に表示するとともに、データベース19に無線種別ごとに記憶された音声データを読み出して、スピーカ20からその無線の種別を示す警報音声を出力する。たとえば、取締無線を受信した場合には「取締無線です。スピード注意」のように音声を出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。現在情報表示機能としてマップ画面以外の画面を表示している場合(OFF画面を含む)、このように音声を出力する処理を行う。一方、現在情報表示機能としてマップ画面を表示している場合には、例えば、図14(a)(b)(c)にその変化の一部を示すように無線警報であることを示す表示を行う以外は、レーダー波警報機能と同様の処理を行う。
本実施形態のレーダー探知機は、AUTO表示画面が選択されている場合に、1分おきに切り替えて表示するフォーマットの画面を選択するAUTO表示対象画面選択機能を備える。またAUTO画面の表示機能として、AUTO表示画面が選択されている場合は、1分おきに切り替えて表示するフォーマットの画面は、このAUTO表示対象画面選択機能によって選択されたフォーマットの画面のみとし、AUTO表示対象画面選択機能によって選択されていないフォーマットの画面は切替表示の対象としない処理を行う。
AUTO表示対象画面選択機能は次のような操作の検出による画面遷移によって開始する。まずいずれの画面表示状態であってもリモコン17またはスイッチ部3の設定ボタンを押下が検出された場合に、図15の設定画面を表示する。この状態で、上段左端の「待受」ボタンの表示位置へのタッチが表示部5のタッチパネルによって検出された場合(以下単にタッチが検出された場合という)に、図15(b)に示す待受画面設定画面を表示する。この画面で、上段右端の「オート項目」ボタンへのタッチが検出された場合に、図16(a)に示すオート項目設定画面1/2を表示する。
このオート項目設定画面1/2は、上部に「オート項目1/2」という画面タイトル表示部、下部に左から右へ順に「EXIT」ボタン、「BACK」ボタン、空欄、右矢印ボタンを備える制御ボタン表示部を備える。画面タイトル部と制御ボタン表示部との間に、切替画面選択ボタン表示部を備える。切替画面選択ボタン表示部は、1行目に4つのボタン、2行目に3つのボタンを有する合計7つのトグルボタンを表示している。制御ボタン表示部に備える右矢印ボタンへのタッチが検出された場合、OBD2接続状態では、図16(b)に示すオート項目設定画面2/2を表示し、OBD2非接続状態では、図16(c)に示すオート項目設定画面2/2を表示する。オート項目設定画面2/2も、オート項目設定画面1/1と同様の構成で、1行目に4つのボタン、2行目に2つのボタンを有する合計6つのトグルボタンを表示している。OBD2接続状態とOBD2非接続状態のオート項目設定画面2/2とは、OBD2非接続状態では、切替表示の対象としない燃費画面とOBDデータ画面をグレー表示として選択切替できない状態としている以外は同様である。以下、OBD2接続状態の例で説明する。オート項目設定画面2/2の下部の制御ボタン表示部は、オート項目設定画面1/1で表示していた右矢印ボタンの部分が空欄となり、オート項目設定画面1/1で空欄としていた部分に左矢印ボタンを表示する。左矢印ボタンへのタッチが検出された場合、図16(a)に示すオート項目設定画面1/2を表示する。このように、オート項目設定画面は、図16(a)に示すオート項目設定画面1/2と図16(b)に示すオート項目設定画面2/2とは、右矢印ボタン、左矢印ボタンで相互に切り替えることが可能(ページ切替可能)であり、オート項目設定画面1/2とオート項目設定画面2/2とを合わせて13項目について切替表示の対象とするか否かのトグルボタンを表示することとなる。なお、「EXIT」ボタンへのタッチが検出された場合には、リモコン17またはスイッチ部3の設定ボタンへのタッチが検出される前の処理へ戻る。また、「BACK」ボタンへのタッチが検出された場合には、一つ前に表示していた画面である図15(b)の待受画面設定画面へ戻る。なお、制御ボタン表示部のボタンへのタッチ時の処理は、本実施形態の他の図の場合も同様の処理となる。
図16(a)のオート項目設定画面1/2には、1行1列目に時計画面を切替表示の対象とするか否かを設定するための「時計」ボタン、1行2列目に速度画面を切替表示の対象とするか否かを設定するための「速度」ボタン、1行3列目にエコドライブ画面を切替表示の対象とするか否かを設定するための「エコドライブ」ボタン、1行4列目に加速度画面を切替表示の対象とするか否かを設定するための「加速度」ボタン、2行1列目に傾斜画面を切替表示の対象とするか否かを設定するための「傾斜」ボタン、2行2列目に潮汐情報画面を切替表示の対象とするか否かを設定するための「潮汐情報」ボタン、2行3列目にグラフ画面を切替表示の対象とするか否かを設定するための「グラフ」ボタンを備える。図16(b)のオート項目設定画面2/2には、1行1列目にプリセットA画面を切替表示の対象とするか否かを設定するための「プリセットA」ボタン、1行2列目にプリセットA画面を切替表示の対象とするか否かを設定するための「プリセットB」ボタン、1行3列目にプリセットC画面を切替表示の対象とするか否かを設定するための「プリセットC」ボタン、1行4列目に測位情報画面を切替表示の対象とするか否かを設定するための「測位情報」ボタン、2行1列目に燃費画面を切替表示の対象とするか否かを設定するための「燃費」ボタン、2行2列目にOBDデータ画面を切替表示の対象とするか否かを設定するための「OBDデータ」ボタンを備える。これら各ボタンの表面には、ボタン名を表示している。各ボタンのボタン名は、上記文章内においてカギカッコでくくった中の文字を表示している。例えば「時計」ボタンであればカギカッコでくくった中の「時計」をボタン名として表示している。各ボタンはこれらの文字を囲む左右方向を長辺とした長方形状の同一の大きさのボタンである。各ボタン間には誤タッチ防止のため所定の幅の空間を設けている。
各ボタンの左端には各ボタンの左端部に上端から下端までの間にボタン幅より薄い幅の緑色に点灯する帯状のLEDランプのイメージを示すインジケータ部を設けている。このインジケータは、点灯状態と非点灯状態をとる。表示部5のタッチパネル上のいずれかのボタンの位置へのタッチが検出された場合、そのタッチされたボタンのインジケータの点灯状態を反転させる。すなわち、点灯状態であれば非点灯状態とし、非点灯状態であれば点灯状態とする。インジケータが点灯状態である場合、そのボタンに対応する画面を切替表示の対象とし、インジケータが非点灯状態である場合、そのボタンに対応する画面を切替表示の対象としない設定としてデータベース19に記憶する。この記憶処理はインジケータの点灯状態に変化があった際に行っている。例えば、「EXIT」ボタンの押下が検出された場合に、前述の図3(b)のようにAUTO画面の表示が選択されている場合に、AUTO表示画面の処理が開始され、切替表示の対象としてデータベース19に記憶されている画面についてのみ1分おきに切り替える処理を行う。以下、図3(b)のようにAUTO画面の表示が選択されているものとして説明する。
図16(a)(b)は全てのボタンでインジケータが点灯状態となっている例を示している。この状態が前述したデフォルト状態である。この状態で「EXIT」ボタンへのタッチが検出された場合、すべての画面を切替表示の対象とする。すなわち、時計画面、速度画面、エコドライブ画面、加速度画面、傾斜画面、潮汐情報画面、グラフ画面、プリセットA画面、プリセットB画面、プリセットC画面、測位情報画面、燃費画面、OBDデータ画面の順に各フォーマットの画面を1分おきに切替表示する。OBDデータ画面を1分間表示した後は、時計画面へ戻り、以後同様に切替表示する。
図17(a)はオート項目設定画面1/2の「時計」ボタンのインジケータが非点灯状態でそれ以外のボタンのインジケータは点灯状態となっている例である。オート項目設定画面2/2は図16(b)に示すようにすべてのボタンのインジケータが点灯状態となっているとする。この状態で「EXIT」ボタンへのタッチが検出された場合、時計画面を除くすべての画面を切替表示の対象とする。すなわち、速度画面、エコドライブ画面、加速度画面、傾斜画面、潮汐情報画面、グラフ画面、プリセットA画面、プリセットB画面、プリセットC画面、測位情報画面、燃費画面、OBDデータ画面の順に各フォーマットの画面を1分おきに切替表示する。OBDデータ画面を1分間表示した後は、速度画面へ戻り、以後同様に切替表示する。時計は、各フォーマットの画面の右上に表示されているので、切替表示の対象にする必要がないと考えるユーザは、このようなインジケータの状態になるように各ボタンをタッチして設定することで、時計画面を切替表示させないようにすることができる。
図17(b)は「時計」ボタンと「潮汐情報」ボタンのインジケータが非点灯状態でそれ以外のボタンのインジケータは点灯状態となっている例である。オート項目設定画面2/2は図16(b)に示すようにすべてのボタンのインジケータが点灯状態となっているとする。この状態で「EXIT」ボタンへのタッチが検出された場合、時計画面と潮汐情報画面を除くすべての画面を切替表示の対象とする。すなわち、速度画面、エコドライブ画面、加速度画面、傾斜画面、グラフ画面、プリセットA画面、プリセットB画面、プリセットC画面、測位情報画面、燃費画面、OBDデータ画面の順に各フォーマットの画面を1分おきに切替表示する。OBDデータ画面を1分間表示した後は、速度画面へ戻り、以後同様に切替表示する。時計画面と潮汐情報画面は、日時のみに依存し、車両の走行に伴って変化するものではない。したがって、車両の走行に伴って変化する現在の状態を知りたいと考えるユーザは、このようなインジケータの状態になるように各ボタンをタッチして設定することで、時計画面と潮汐情報画面を切替表示させないようにすることができ車両の走行に伴って変化する現在の状態を表示するフォーマットの画面のみを切替表示させることができる。
図17(c)はオート項目設定画面1/2の7つのすべてのボタンのインジケータが非点灯状態となっている例である。オート項目設定画面2/2は図18(a)に示すように「プリセットA」ボタン、「プリセットB」ボタン、「プリセットC」ボタンのインジケータが点灯状態となっており、「測位情報」ボタン、「燃費」ボタン、「OBDデータ」ボタンのインジケータは非点灯状態になっているとする。この状態で「EXIT」ボタンへのタッチが検出された場合、プリセットA画面、プリセットB画面、プリセットC画面の順に各フォーマットの画面を1分おきに切替表示する。プリセットC画面を1分間表示した後は、プリセットA画面へ戻り、以後同様に切替表示する。このようにするとユーザは自己がプリセットした3連メーターを3種類繰り返し表示させることができ、それ以外のフォーマットの画面を表示させないようにすることができる。このように選択する画面の数を少なくすることで、繰り返し表示の1回分にかかる時間(この例では繰り返し表示の1回分にかかる時間は3分となる)を短縮することができる。また、例えば、これら3つのプリセット画面のメーターをすべて異なる種類のメーターに設定した場合、合計9種類のメーターを3分間で確認することができる。
次にプリセットA画面、プリセットB画面、プリセットC画面に表示するインフォメーション表示の種類の設定処理について説明する。この設定処理は次のような操作の検出による画面遷移によって開始する。前述のとおり、まずいずれの画面表示状態であってもリモコン17またはスイッチ部3の設定ボタンを押下が検出された場合に、図15の設定画面を表示する。この状態で、上段左端の「待受」ボタンへのタッチが検出された場合に、図15(b)に示す待受画面設定画面を表示する。この画面で、2行目の「プリセットA」ボタン、「プリセットB」ボタン、「プリセットC」ボタンへのタッチが検出された場合に、そのプリセットに関するプリセットインフォメーション設定画面を表示する。ここでは、「プリセットA」ボタンへのタッチがあった場合の例について説明する。「プリセットB」ボタンまたは「プリセットC」ボタンへのタッチがあった場合も同様の処理となる。
「プリセットA」ボタンへのタッチがあった場合、図19(a)に示すようなプリセットインフォメーション設定画面を表示する。プリセットインフォメーション設定画面は、オート項目設定画面と同様に、上部に「プリセットA」という画面タイトル表示部、下部に左から右へ順に「EXIT」ボタン、「BACK」ボタンを備える制御ボタン表示部を備え、画面タイトル部と制御ボタン表示部との間に、図7(a)の左位置メーター表示領域、中位置メーター表示領域、右位置メーター表示領域に対応する位置に配置した3つのインフォメーション表示種類設定ボタンを有するインフォメーション表示種類設定ボタン表示部を備える。すなわちインフォメーション表示種類設定ボタン表示部は、左下位置に配置した左位置メーター表示領域に表示するインフォメーション表示の種類を設定するための左位置インフォメーション表示種類設定ボタン、中心上位置に配置した中位置メーター表示領域に表示するインフォメーション表示の種類を設定するための中位置インフォメーション表示種類設定ボタン、右下位置に配置した右位置メーター表示領域に表示するインフォメーション表示の種類を設定するための右位置インフォメーション表示種類設定ボタンを備える。各ボタン上には、現在設定されているインフォメーション表示の種類を示す文字列を表示している。インフォメーション表示の種類は、デフォルト状態では、プリセットA画面については、図19(a)に示すように左位置メーター表示領域を時計、中位置メーター表示領域を車速、右位置メーター表示領域をエコドライブとして設定している。この状態で、プリセットA画面が表示された例は図7(a)の表示例となる。すなわちこの各インフォメーション表示種類設定ボタンの設定どおり、左位置メーター表示領域に時計、中位置メーター表示領域に車速、右位置メーター表示領域にエコドライブのインフォメーション表示をしている。
なお、プリセットB画面についてのデフォルト設定は、左位置メーター表示領域を時計、中位置メーター表示領域を加速度、右位置メーター表示領域を車速としており表示例としては図7(b)のようになる。プリセットC画面についてのデフォルト設定は、左位置メーター表示領域をコンパス、中位置メーター表示領域を傾斜、右位置メーター表示領域を潮汐情報としてとしており表示例としては図7(c)のようになる。
図19(a)の表示状態で、中位置メーター表示領域に表示するインフォメーション表示の種類を車速から、図19(b)に示すように加速度に変更する処理を説明する。左位置メーター表示領域と右位置メーター表示領域についても同様の処理でインフォメーション表示の種類を変更する。
中位置インフォメーション表示種類設定ボタンへのタッチが検出された場合、図20(a)に示すインフォメーション表示種類選択画面を表示する。インフォメーション表示種類選択画面は、右側の上下方向に、上から戻るボタン、空欄、上矢印ボタン、下矢印ボタンを有する制御ボタン表示部と、その左側に上下方向に4つのインフォメーション表示種類ボタンを備える。下矢印ボタンへのタッチが検出された場合、4つのインフォメーション表示種類ボタンを上へスクロール表示させる。
図20(a)に示すように、上から2番目に現在設定されているインフォメーション表示の種類をまず表示させる。図19(a)の中位置インフォメーション表示種類設定ボタンの設定は「車速」であるので、上から2番目のインフォメーション表示種類ボタンに「車速」を表示させており、このインフォメーション表示種類ボタンをハイライト表示させ現在の選択状態であることを示している。
この状態で、下矢印ボタンへのタッチが検出された場合、図19(b)の表示とする。すなわち、上から2番目に表示していたインフォメーション表示種類ボタンを一番上へ移動し、上から3番目に表示していたインフォメーション表示種類ボタンを上から2番目へ移動し、上から4番目(一番下)に表示していたインフォメーション表示種類ボタンを上から3番目へ移動し、新たに次の順に設定されているインフォメーション表示種類ボタンを上から4番目(一番下)へ表示する。その結果、この例では、図20(b)に示すように、車速のインフォメーション表示種類ボタンが、一番上に移動している。この状態でさらに3回下矢印ボタンのタッチが検出された場合の表示例が図20(c)である。図20(c)の状態からさらに3回下矢印ボタンのタッチが検出された場合の表示例が図21(a)である。図21(a)の状態からさらに3回下矢印ボタンのタッチが検出された場合の表示例が図21(b)である。図21(b)の状態からさらに3回下矢印ボタンのタッチが検出された場合の表示例が図21(c)である。図21(c)の状態からさらに3回下矢印ボタンのタッチが検出された場合の表示例が図22(a)である。図22(a)の状態からさらに3回下矢印ボタンのタッチが検出された場合の表示例が図22(b)である。図22(b)の状態からさらに数回下矢印ボタンのタッチが検出された場合の表示例が図22(c)である。図22(c)の表示状態は、図20(a)の表示状態と同一である。このように、サイクリックにインフォメーション表示種類ボタンをスクロール表示させることで、設定可能なインフォメーション表示の種類の選択肢を提示する。
図20(a)や図20(b)に示すように、インフォメーション表示種類ボタンとして加速度のインフォメーション表示種類ボタンの位置へのタッチが検出された場合、ハイライト表示をタッチされたボタンである加速度のインフォメーション表示種類ボタンへ移動させるとともに、データベース19のプリセットAの中位置インフォメーション表示の種類の設定を「加速度」へ変更して記憶する。この状態で戻るボタンへのタッチが検出された場合、図19(b)に示すように、中位置インフォメーション表示種類設定ボタン上の表示をこの「加速度」に変更する。この設定で、プリセットAの画面を表示させると図23に示すように、図23に示すように中位置メーターが「加速度」のメーターとなる。
このようにして、ユーザは、各プリセット画面で各メーター表示領域に表示するインフォメーション表示の種類をどの種類のインフォメーション表示にするかを設定し、そのインフォメーション表示をさせることができる。
そして、AUTO表示の設定の場合に、プリセット画面が切替表示の対象として選択されている場合には、このようにユーザが設定したプリセット画面を、切替表示の対象とできる。
次にインフォメーション表示種類選択画面で選択可能なメーターの種類のうち主要なものについて説明する。
図24(a)は、時計のインフォメーション表示の例である。図24(b)は、車速のインフォメーション表示の例である。図24(c)は、エコドライブのインフォメーション表示の例である。図24(d)は、加速度のインフォメーション表示の例である。図25(a)は、傾斜のインフォメーション表示の例である。図25(b)は、潮汐情報のインフォメーション表示の例である。図25(c)は、衛星情報のインフォメーション表示の例である。図25(d)は、コンパスのインフォメーション表示の例である。図26(a)は、瞬間燃費のインフォメーション表示の例である。図26(b)は、平均燃費のインフォメーション表示の例である。図26(c)は、一般道平均燃費のインフォメーション表示の例である。図26(d)は、高速道平均燃費のインフォメーション表示の例である。図27(a)は、今回燃費のインフォメーション表示の例である。図27(b)は、生涯燃費のインフォメーション表示の例である。図27(c)は、移動平均燃費のインフォメーション表示の例である。図27(d)は、燃料流量のインフォメーション表示の例である。図28(a)は、エンジン水温のインフォメーション表示の例である。図28(b)は、吸気温度のインフォメーション表示の例である。図28(c)は、外気温のインフォメーション表示の例である。図28(d)は、バッテリ電圧のインフォメーション表示の例である。図29(a)は、スロットル開度のインフォメーション表示の例である。図29(b)は、エンジン負荷のインフォメーション表示の例である。図29(c)は、インマニ計のインフォメーション表示の例である。図29(d)は、ブースト計のインフォメーション表示の例である。図30は、タコメーターのインフォメーション表示の例である。なお、各図は、各インフォメーション表示を中位置メーター表示領域にするものとして選択された場合の図である。中位置メーターの位置を矩形に切り出した図としてこれらは示しているが、右位置メーター表示領域や左位置メーター表示領域にインフォメーション表示する場合も円形の枠内の表示内容は同様のものとする。
時計のインフォメーション表示は、所定表示であり、図24(a)に示すように、アナログ針式の時計であり、時刻を表示する。
車速のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図24(b)に示すように、GPS受信器8から取得した車速をアナログメーターと数字で表示する。アナログメーターは、円形のメーター表示領域の中心から円周側に向けて半径方向に針を描画し、その針は、速度が0km/hのときに7時の方向を指し、速度が160km/hのとき3時の方向を指すように、速度の増加に伴い時計回りに針の指す方向を変えて描画する。数字は、概ね3時から7時の範囲の扇形の領域内にkm/hの単位とともに表示する。アナログメーターの背景色はグレーと数字の背景色は黒というように異なる色としている。
エコドライブのインフォメーション表示は、メーター表示であり、図24(c)に示すように、上側に急加速、右側に急減速、下側にアイドリング、左側に経済速度をレーダーチャートとしてポイント表示する。各ポイントは100ポイント(100ptと表示する)を上限として、0ptを下限として表示する。各ポイントの初期値は70ptであり、加速度センサ27の加速度の出力及びGPS受信器8から速度の出力がエコ運転でないと判断される出力状態になった場合に減点し、エコ運転であると判断される出力状態になった場合に加点して各ポイントの数値とその数値をレーダーチャート上にプロットしたグラフとを表示する。
エコドライブのインフォメーション表示は、図5(b)に例示したエコドライブ画面のレーダーチャート表示部と概略表示態様を同一にしつつ、詳細表示態様を異なるものとした構成としている。
加速度のインフォメーション表示は、図24(d)に示すように、メーター表示として、メーター表示領域内に複数のメーターを備える構成である。第一のメーターは、メーター表示領域の円の中心位置より左側のやや上位置であって円の半径の約2分の1の位置に中心を有しその直径をメーター表示領域の半径とした円形の領域に描画している。第二のメーターは、メーター表示領域の円の中心位置より上側のやや右位置であって円の半径の約2分の1の位置に中心を有しその直径をメーター表示領域の半径とした円形の領域に描画している。左側の第一のメーターは左右方向の加速度を表示するものであり、右側の第二のメーターは前後方向の加速度を表示するものである。図24(b)の車速のインフォメーション表示と同様の3時から7時の範囲の扇形の領域内に前後方向の加速度と左右方向の加速度をそれぞれ数値で表示している。この数値には下線を付している。そして、左右方向の加速度の数値の下線の左端から第一のメーターの外縁部分に向けて連なる線を描画している。同様に前後方向の加速度の数値の下線の左端から第二のメーターの外縁部分に向けて連なる線を描画している。この線によって、どちらの数値がどちらのメーターの値を示しているのか容易に把握できる。
図31の右側に第一のメーターの説明図、図31の左側に第二のメーターの説明図を示す。第一のメーターと第二のメーターは共に長針と短針を有する。
第一のメーターは、図31の右側に示すように、12時方向を0Gとして基点とし、0.5Gのとき3時方向、−0.5Gのとき9時方向となるように、長針を動かす。長針は、最大0.75G、最小−0.75G相当の位置まで動かす。それを超えた場合はホールドする。短針は、0.03G/360度(一周)で加速度の変化を回転により表現する。すなわち0.03Gの加速度で基点から1回転する。時計回りを正の加速度として回転させる。
第二のメーターは、図31の左側に示すように、3時方向を0Gとして基点とし、0.5Gのとき3時方向、−0.5Gのとき9時方向となるように、長針を動かす。長針は、最大0.75G、最小−0.75G相当の位置まで動かす。それを超えた場合はホールドする。短針は、0.03G/360度(一周)で加速度の変化を回転により表現する。すなわち0.03Gの加速度で基点から1回転する。時計回りを正の加速度として回転させる。
このように、第一のメーターと第二のメーターの基点位置を90度ずらすことで、どの方向の加速度を示すメーターであるのかを容易に把握することができる。また、第一のメーターと第二のメーターの基点位置を90度ずらし、かつ、スケールを同一とすることで、左右方向の加速度の大きさと前後方向の加速度の大きさを容易に比較することができる。
さらに、短針は、0.03Gの加速度で基点から1回転するので、加速度の微少な変化を針の回転の角速度として把握することができる。さらに短針の回転の角速度で微少な加速度の変化を把握できるとともに、長針の指す加速度の絶対値によって、絶対的な加速度を把握することも同時にできる。長針のスケールは、最大値を通常の運転時に生じる加速度の採りうる最大値である0.75Gとしており、かつ、可動範囲は、基点からプラスマイナス135度となるので、長針の指す位置で、加速度を絶対的に特定することができる。
例えば、車両の発進時・停車時には、その大きさが例えば0.3G程度の大きな加速度が生じるのに対し、走行中は0.1G以下の微少な変化しかない。第一のメーター及び第二のメーターのような長針と短針を備えることで、両者の状況を的確に把握することができる。
傾斜のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図25(a)に示すように、前後左右各30度の車両の傾斜を球体の動きで表示する。この傾斜のインフォメーション表示は、図6(a)に示した傾斜画面における傾斜イメージ表示部の表示とほぼ同一(実際には相似であり、傾斜画面における傾斜イメージ表示部の表示よりも傾斜のインフォメーション表示は小さくしている)であるが、さらに詳細表示の構成を備える点が異なる。すなわち、詳細表示として、加速度センサ27の車両の横方向(右方向または左方向のいずれか)の加速度の出力値が0.1G以上となったことをトリガとして、図32に示すように、図25(a)の球体イメージの上側の白色部分の半球を透明化し、下側の黒色部分の半球はグレー表示として、下側の半球の上面(上側の半球と下側の半球の境界面(赤道を通る面))に半球の半径と同一の半径の白色の円盤を描画してその上に自動車の3Dオブジェクトを載せたイメージを表示する。この自動車の3Dオブジェクトは、地磁気センサ28によって検出した現在の進行方向の方位に合わせてこの下側の半球の上面上で回転表示させる。図32に示した画面の垂直奥方向が北、垂直手前方向が南、画面の水平右方向が東、画面の水平左方向が西である。玉の中の車は、車が真北に向かっているときテールランプ側が画面の面と平行に表示され、テールランプ側の全体が見えるようになる。図32に示すように円盤の周囲の進行方向を示す位置には赤色のマーカーを上下方向帯状に付している。図32の状態は、南南東を向いている状態であり、車の正面がやや右側を向いて表示されており、マーカーもやや右位置に表示されている。そして、加速度センサ7の車両の横方向(右方向または左方向のいずれか)の加速度の出力値が0.1G未満となってから3秒間この表示を継続して、元の図25(a)の表示に戻す。このように車のある程度以上の横Gに基づき回頭運動を検出しているとき、一定時間玉の中の車が見えるようになり、回頭運動が表現される。こうして回頭の状況を詳細表示によって確認することができる。
潮汐情報のインフォメーション表示は、計量した量ではなく、データに基づいて算出した潮位を表示するものであるので所定表示であり、図25(b)に示すように図6に示して説明した潮汐情報画面に表示している内容を表示したものであるが概略表示態様も異なるものである。具体的には、まず、図33(a)に示すように、現在位置にもっとも近い検潮所等の地名、現在日付の月齢及び潮名を表示する潮汐情報のインフォメーション表示する。そして、10秒が経過したら、図33(b)に示すようなその日の1回目の干潮の時刻と潮位、満潮の時刻と潮位を表示する潮汐情報のインフォメーション表示する。そして図33(b)に示す潮汐情報メーターを表示してから10秒が経過したら図33(c)に示すようにその日の2回目の干潮の時刻と潮位、満潮の時刻と潮位を表示する潮汐情報のインフォメーション表示する。そして図33(c)に示す潮汐情報のインフォメーション表示をしてから10秒が経過したら図33(a)に示す潮汐情報のインフォメーション表示へ戻る。そして、もう一度、図33(a)の画面の潮汐情報のインフォメーション表示を10秒表示して、図33(b)の画面の潮汐情報のインフォメーション表示へ切り替えるといった具合に、繰り返して、周期的に表示を切り替えていく。
衛星情報のインフォメーション表示は、量を表示していないので所定表示であり、図25(c)に示すように、自車位置を中心として上方向を北、下方向を南、右方向を東、左方向を西としてグリッドを表示している。グリッドは、自車位置を中心とした3つの異なる半径の同心円と、左右方向、上下方向に中心位置を通る線(ただし一番半径の小さい同心円内は線を描画していない)を設けている。そしてGPS受信器8によって取得できた衛星の位置に対応する位置に丸印の衛星オブジェクトを描画する。この状態で3秒表示した後、周期的に衛星番号を1衛星ずつ表示する。すなわち、図34(a)に示すように、取得できたすべての衛星を対応する位置に表示した後、3秒経過したら、図34(b)に示すように1つ目の衛星番号を表示する。この例では「12」と表示されている。この状態で3秒表示したら、図34(c)に示すように次の衛星番号を表示する。この例では「14」と表示されている。この状態で3秒表示したら、同様にして次の衛星番号を表示し、その状態で3秒表示したら、その次の衛星番号を表示する。そして、すべての衛星番号の表示が同様にして完了した場合、図34(a)のような元の表示に戻るといった動作を繰り返す。
コンパスのインフォメーション表示は、量を表示していないので所定表示であり、図25(d)に示すように、地磁気センサ28によって検出した地磁気に基づき、自車進行方向を画面上方向として表示する。図25(d)の例では、車の進行方向に対して、右後ろが北になる。北は「N」、南は「S」、東は「E」、西は「W」で示している。
図26(a)の瞬間燃費のインフォメーション表示、図26(b)の平均燃費のインフォメーション表示、図26(c)の一般道平均燃費のインフォメーション表示、図26(d)の高速道平均燃費のインフォメーション表示、図27(a)の今回燃費のインフォメーション表示、図27(b)の生涯燃費のインフォメーション表示、図28(a)のエンジン水温のインフォメーション表示、図28(b)の吸気温度のインフォメーション表示、図28(c)の外気温のインフォメーション表示、図28(d)のバッテリ電圧のインフォメーション表示は、いずれも上側にアナログ針式メーター表示部を、下側に数値表示部を備える。そしてアナログ針式メーター表示部にはアナログ針式のメーターを模した態様でその値に対応する位置を指すよう針を動かして描画し、数値表示部にその数値を表示する。
瞬間燃費のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図26(a)に示すように、瞬間燃費を0.0〜99.9 km/l の範囲で表示する。針は目盛下限(左45°)で5km/l 、目盛上限(右45°)で50km/l、最下点(左53°)で0km/l、最上点(右53°)で100km/lとしている。図26(a)〜(d)、図27(a)(b)の他の燃費針もすべて同様である。数値表示部に表示する数値の左側にインジケータを備える。このインジケータは燃費がよいかどうかを示す指標であり、0〜5 km/lのとき赤、5〜10km/lのとき赤〜黄の間を補完、10〜30km/lのとき黄〜緑の間を補完、30kmkm/l以上のとき緑のインジケータ(ランプを模した丸印)を表示する。
同様に平均燃費のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図26(b)に示すように、平均燃費を表示する。一般道平均燃費のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図26(c)に示すように、一般道平均燃費を表示する。高速道平均燃費のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図26(d)に示すように、高速道平均燃費を表示する。また、今回燃費のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図27(a)に示すように、今回燃費を表示する。生涯燃費のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図27(b)に示すように、生涯燃費を表示する。
移動平均燃費のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図27(c)に示すように、上部にグラフ表示部、下部に数値表示部を備える。グラフ表示部は2km区間に消費した燃料の量を一つの棒グラフで表示する。図35にグラフ表示部の説明図を示す。グラフ表示部は、最新の区間消費燃料の量を一番左側の棒グラフで示し、一つ前の区間消費燃料の量をその右側(左から2番目)の棒グラフで示しといった具合に過去の区間消費燃料の量を表示し、このグラフ内における最古の区間消費燃料の量が一番右の棒グラフで示される。車両の移動に伴い、各棒グラフは右側にスクロール表示されることとなる。すなわち、2km走行する毎に、区間消費燃料として、右(古い側)に移動する。2km走行すると、最新の区間消費燃料は0でスタートする。最新の区間消費燃料のみ現在の区間消費燃料の上端を点滅させる。区間消費燃料を9個配列(fuel[0]〜fuel[8])とし、 最新の区間距離をdistとし、移動平均燃費 m は以下により算出する。
このようにしてグラフ表示部の移動平均燃費は最近16kmでの走り方を示すこととなる。区間消費燃料はマイコンの不揮発性メモリに記憶されるので、次回の起動時も引き継がれる。そのため、今回燃費のように、距離が短いと参考にならない値が表示されるといったこともない。数値表示部の数値は0.0〜99.9 km/l の範囲で表示する。
燃料流量のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図27(d)に示すように、上部にグラフ表示部、下部に数値表示部を備える。数値表示部には0〜999 ml/m の範囲で燃料流量を表示する。図36にグラフ表示部の説明図を示す。図36(a)に示すように、図35の移動平均燃費と同様に左右方向は各棒グラフを配置しており、OBD2コネクタ側から消費燃料が送られるたびに、グラフを更新する。グラフの高さの1マスは20ml/mとし、最大240ml/mまで表示する。なお20mlの端数は明るさを変えて表現する。約2秒程度燃料流量0が継続すると、図36(b)〜(d)に順に示すように、「FUEL CUT」の文字が右から左にスクロール表示する。
エンジン水温のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図28(a)に示すように、エンジン水温を表示する。数値表示部には-40〜215℃ の範囲の数値で表示する。針は目盛下限(左45°)で0℃ 中央で80〜105℃(この25℃間はほとんど動かない) 。最下点(左53°)で-40℃、最上点(右53°)で160℃としている。吸気温度のインフォメーション表示も同様にして、図28(b)に示すように、吸気温度を表示する。
外気温のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図28(c)に示すように、外気温を表示する。数値は-40〜215℃ の範囲で表示し、針は最下点(左53°)で-30℃、最上点(右53°)で60℃となるように表示する。
バッテリ電圧のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図28(d)に示すように、バッテリ電圧を表示する。数値は0.0〜25.5V の範囲で表示する。針は最下点(左53°)で0V、最上点(右53°)で25.5Vとなるように表示する。
スロットル開度のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図29(a)に示すように、上部にメーター表示部、下部に数値表示部を備え、メーター表示部は、スロットルの開度を弁が開くイメージで表示する。図29(a)の例では、スロットル開度が31%の例であり、黒色の弁が31%開いて白色の弁のない部分が31%表示されている。数値は0〜100%の範囲で表示する。
エンジン負荷のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図29(b)に示すようなメーター表示部と数値表示部を備え、エンジン負荷を表示する。数値は0〜100% の範囲で表示する。1マスが4%のカラーセグメントで表示する。4%の端数は、明るさで表現している。
インマニ計のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図29(c)に示すように、数値は-1.01〜1.54×100kPaの範囲で表示する。インテークマニフォールド圧の大気圧(101.325kPa)に対する相対圧を表示する。インマニ計は、過給器を持たない車用であり、過給器がない車では、走行圧以外で0.0より大きな値を示すことはない。アクセル全開で0.0に近づき、真空が-1.01になる。数値左下のインジケータは色で圧力を示す。インジケータは常灯させる。数値が-1以下で緑、-1.0〜-0.5で緑〜黄の間を補完、-0.5〜0.0で黄〜赤の間を補完、0.0以上で赤で表示する。変化量が大きいので針に残像を持たせ、動きを認識しやすくなっている。
ブースト計のインフォメーション表示は、メーター表示であり、図29(d)に示すように、数値は-1.01〜1.54×100kPaの範囲で表示し、インテークマニフォールド圧の大気圧(101.325kPa)に対する相対圧を表示する。ブースト計は、過給器を持つ車用であり、過給により大気圧より大きな値を示すことがある。0.00以上になるとブースト開始になり、左下ブーストインジケータが点滅する。 0.00より小の場合は消灯する。0.0で緑、0.0〜0.5で緑〜黄の間を補完、0.5〜1.0で黄〜赤の間を補完、1.0以上で赤で表示する。変化量が大きいので針に残像を持たせ、動きを認識しやすくなっている
タコメーターのインフォメーション表示は、メーター表示であり、図30に示すように、数値は0〜9999 rpm の範囲で表示し、針は8000rpmを越えてもその回転相応の位置まで動かす。変化量が大きい場合でも、針に残像を持たせてあるので動きを認識しやすくなっている。
以上のようなインフォメーション表示の中からユーザが予めプリセットしたインフォメーション表示を行うことができる。
このように本実施形態のレーダー探知機は、取得したデータに基づくメーター表示をする制御を行う制御システムであって、一つの表示部5の画面上に複数のメーター表示領域を備え、その一つの画面上の少なくともいずれか1のメーター表示領域について、ユーザによって選択された種類のメーター表示をすることを特徴とする。こうすることで、ユーザは、そのユーザにとって必要なメーターを選択して画面内に表示させることができる。一つの画面上に複数のメーター表示領域を備え、かつ、そのユーザにとって必要なメーターを選択して画面内に表示させることができることから、複数の種類の情報を的確に表示させることのできる制御システム等を提供することができる。特に画面は、車両の運転者が視認可能な位置に配置され、取得したデータは、車両の移動によって変化するデータである構成としている。車両の運転中は、画面の切り替えや、メーター表示させる種類の選択をすることは困難であるが、こうすることで、運転者が車両の運転中に見たい種類のメーター表示を運転中以外のときに選択しておき、運転中に表示させることができる。
取得したデータは、図1,2に示した各種のセンサやOBD2コネクタを介して車両から取得し、制御部18のRAM等のメモリやレジスタ等の記憶手段に存在するものを用いる。データの取得は、例えば、これらの記憶手段に対して、例えば、データの変化があった場合や、所定の時間間隔など、所定のイベントをトリガとして行ったものとしている。
メーター表示は、各図に示したように計量器を示す表示等としている。計量器としては例えば計量するための器具・機械・装置のイメージを表示するとよい。メーター表示は、取得したデータに変化があった場合に、その変化が分かる内容に更新表示する構成としている。例えば、取得したデータに変化があった場合には常に更新表示するようにしてもよいが、取得したデータに所定量以上の変化があった場合など、所定のパターンの変化があった場合には更新表示し、変化はあっても所定のパターンの変化でない場合には更新表示しないように構成してもよい。また、データの更新とは無関係に、例えば所定の時間間隔など、所定のルールで更新表示するようにしてもよい。特によいのは、メーター表示を、現在の状況を反映したメーター表示であるとユーザが認識できるようなタイミングで更新表示する構成である。現在の状況を反映したメーター表示であるとユーザが認識できるようなタイミングは、メーター表示するデータの種類によって異なるものとするとよい。
例えば、多種多様なセンサや他の機器から取得した現在の状況に関するデータに基づきこれらの多種多様な現在の状況に関する情報をメーター表示する構成とするとよい。このようにメーターの種類が増えても、そのメーターの種類ごとに画面を用意することなく、画面の数を増やすことなく、所望のメーターを選択して表示させることができる。また、1つの画面に複数のメーターを表示しているが、その画面上の少なくともいずれか1のメーター表示領域について、ユーザによって選択された種類のメーター表示がなされるため、その画面にユーザの希望するメーターを表示でき、多くの情報を的確に把握することができる。
メーター表示の種類は、複数設け、その中からユーザによって選択された種類のメーター表示をする制御を行っている。ユーザによって選択された種類のメーター表示をする構成としては、ユーザによって選択されたメーター表示の種類を特定するための情報を制御部18の不揮発性メモリやデータベース19等の記憶手段に記憶しておき、この記憶手段に記憶されたユーザによって選択されたメーター表示の種類を特定するための情報に基づいて特定した種類のメーター表示を行う。例えば、ミリ秒単位でユーザが変化を感じ取れる種類のメーターであれば、ミリ秒単位で更新するとよい。例えば、秒単位でユーザが変化を感じ取れる種類のメーターであれば、秒単位で更新するとよい。例えば、分単位でユーザが変化を感じ取れる種類のメーターであれば、分単位で更新するとよい。例えば、1時間単位でユーザが変化を感じ取れる種類のメーターであれば、1時間単位で更新するとよい。例えば、1日単位でユーザが変化を感じ取れる種類のメーターであれば、1日単位で更新するとよい。
ユーザによるメーター表示の種類の選択は、いずれのメーター表示を選択するかの選択肢を提示し、提示した選択肢から選択させる構成としている。選択肢の提示は、表示部5に行っており、複数のメーター表示領域を備える画面と同一の画面上である表示部5上に選択肢を表示して行う構成としている。すなわち、複数のメーター表示領域を備える画面を表示した状態から、選択肢を表示する画面を表示する状態に切り替えて、選択肢を表示する構成としている。
画面としては、ドットマトリックスディスプレイ等の表示内容を変更できる画面を備える表示部5を用いている。本実施形態では、画面は、例えば表示部の表示領域の全体としているが、その一部としてもよい。複数のメーター表示領域は、例えば、各メーター領域が重なり合わないように配置するとよいが、本実施形態では一部が重なりあうように配置している。この構成において本実施形態では、重なりあわない部分に、メーター表示する量を視認可能な表示を行うようにしている。あるいは例えば、重なりあう部分を半透過とするようにして、下側(奥側)にあるものと、上側(手前側)にあるものの双方を視認可能な構成としてもよい。
メーター表示領域ごとに、ユーザによって選択された種類のメーター表示をする構成としている。このようにすることで、画面上のどのメーター表示領域にどの種類のメーター表示をさせるか、ユーザが選択して、希望どおりの配置で希望通りの種類のメーターを表示させることができる。メーター表示領域ごとにメーター表示の種類をユーザによって選択させる構成として、本実施形態では、まず選択対象とするメーター表示領域を選択させ、選択されたメーター表示領域について、どの種類のメーター表示をさせるかを選択させるようにしたが、まずどの種類のメーター表示をさせるかを選択させ、その選択した種類のメーター表示をどのメーター表示領域に行うかを選択させるようにしてもよい。メーター表示領域の選択は、本実施形態のように、いずれのメーター表示領域を選択するかの選択肢を提示し、提示した選択肢から選択させる構成とするとよい。選択肢の提示は、本実施形態のように、例えば表示部5によって行うとよく、例えば、複数のメーター表示領域を備える画面と同一の画面上に選択肢を表示して行うようにするとよい。本実施形態のように、複数のメーター表示領域を備える画面を、選択肢を表示画面に切り替えて、選択肢を表示する構成とするとよい。
本実施形態では、メーター表示ではない所定表示をする制御を行い、各メーター表示領域には、ユーザによって選択された種類のメーター表示またはユーザによって選択された所定表示を行う構成としている。この構成により、ユーザが所定表示を選択した場合、メーター表示領域には、メーター表示ではないその選択された所定表示が行われることになる。したがって、ユーザはメーター表示を見るつもりで画面を見るだけで、メーター表示ではないその選択された所定表示の内容を視認できる。このようにメーター表示を見るのと同様な視線の動きで、メーター表示ではないその選択された所定表示の内容を視認できる。例えば、ユーザが、第一のメーター表示領域には、第一の種類のメーター表示をさせる選択をし、第一のメーター表示領域とは異なる第二のメーター表示領域には所定表示をさせる選択した場合、一つの画面の第一のメーター表示領域と第二のメーター表示領域に視線を動かすことで、第一の種類のメーター表示と所定表示とを自然に視認することができる。特に本実施形態のように画面は、車両の運転者が視認可能な位置に配置され、取得したデータは、車両の移動によって変化するデータである構成とすると、運転中に前方の状況を視認している状態から、車両の移動によって変化するデータを確認するために、画面に視線を移すと、同時にメーター表示ではない所定表示についても自然に即座に視認することが可能となる。
所定表示は、メーター表示でない表示を行うものであり、本実施形態における時刻を示す時計、その日の潮汐の表示など、例えば、物象の状態の量を計る計量器ではない表示を行うものとするとよい。
このようにすれば、計量された量と、計量された量ではないものとを同時に1つの画面で確認できる。しかも、計量された量でないものは、メーター表示領域内に表示され、メーター表示と同様にユーザが選択したものを表示させ、視認することができる。
本実施形態では、メーター表示領域に表示可能な異なる種類の所定表示を備え、当該複数の所定表示の種類から選択された種類の所定表示を当該メーター表示領域に行う構成としている。こうすることで、ユーザは、異なる種類の所定表示の中から選択した種類の所定表示をメーター表示領域にさせることができる。したがって、そのユーザにとって必要な所定表示を選択して画面内に表示させることができることから、複数の種類の情報を的確に表示させることのできる制御システム等を提供することができる。
本実施形態では、所定表示として表示内容を所定の切替トリガに応じて切り替える構成としている。そのため、画面上のメーター表示領域内で、表示内容が所定の切替トリガに応じて切り替わることになる。したがって、いちいち所定表示の種類を選択しなおさなくても、自動的にメーター表示領域内でその所定表示の内容を切り替わることになり、選択の手間がかからないとともに、所定表示の種類の選択肢が多数となって、どの選択肢がどの所定表示に対応するのかが把握しにくくなったり、多数の選択肢から所望の選択肢を見つけるのに手間取ったりすることがなくなる。
ユーザによる選択を行うための選択画面に、選択可能な前記メーター表示と選択可能な前記所定表示とを選択項目として区別せずに表示する構成としている。そのため、ユーザに、メーター表示であるのか、所定表示であるのかを選択させたり、意識させたりすることなく、選択させることができる。
一つの画面上に表示する複数のメーター表示領域の数は3つであり、表示画面の長手方向に当該3つのメーター表示領域を設け、当該3つのメーター表示領域のうちの中央のメーター表示領域は、他の2つのメーター表示領域よりも目立つ表示態様とした構成としている。こうすることで、画面の長手方向を最大限有効利用して、メーター表示領域を大きくとることが可能となり、また3つとすることで画面上のバランスが良くなる。さらには、3つのメーター表示領域のうちの中央のメーター表示領域は、他の2つのメーター表示領域よりも目立つ表示態様とすることで、中央のメーター表示領域に主として見たいものを選択して、配置させることができる。
本実施形態では、一つの画面上に表示する複数のメーター表示領域の数は3つであり、表示画面の長手方向に当該3つのメーター表示領域を設け、当該メーター表示領域の一部を重なりあうように配置し、当該重なりあいの一番手前になるメーター表示領域は、当該3つのメーター表示領域のうちの真ん中のメーター表示領域とした構成としている。こうすることで、中央のメーター表示領域は、他の2つのメーター表示領域よりも手前にあるように感じられ、目立つ。したがって、例えば、中央のメーター表示領域をメインのメーター表示領域、左右のメーター表示領域をそれぞれサブのメーター表示領域と位置づけて、選択し、配置させることができる。
本実施形態では、複数のメーター表示領域を備える画面を複数備え、これらの画面を所定のパターンで切り替えて表示する構成としている。こうすることで、多数のメーター表示領域を、選択しなおすことなく、表示させることができる。所定のパターンとしては、例えば、一定時間経過とするとよい。
本実施形態では、複数のメーター表示領域を備える複数の画面のうち少なくとも2つの画面のフォーマットを同一のフォーマットとした構成としている。このようにすることで、この同一のフォーマットを前提に視線を移動させるだけで、メーター表示領域の内容を視認できる可能性が高くすることができる。特に本実施形態のように、画面は、車両の運転者が視認可能な位置に配置され、取得したデータは、車両の移動によって変化するデータである構成である場合には、運転中に画面を視認できるのは、車両前方を視認している時間に比べ、ごく短時間となるので、この効果が顕著となる。
本実施形態では、メーター表示として、メーター表示領域内に複数のメーターを備える構成を備える。こうすることで、メーター表示領域内を見るだけで、複数のメーターを視認できる。したがって、例えば、より多くの物象の状態の量を、一目で把握できる。
本実施形態では、複数のメーター表示領域を備える画面と、1つのメーターを表示する画面と、を切替えて表示可能とし、1つのメーターを表示する画面に表示するメーター表示と、複数のメーター表示領域を備える画面のいずれかのメーター表示領域に表示するメーター表示との概略表示態様を同一にしつつ、詳細表示態様を異なるものとした構成としている。このようにすることで、複数のメーター表示領域を備える画面と、1つのメーターを表示する画面とのいずれに切り替えた状態でも、そのメーター表示について概略表示態様が同一であるので、どちらの画面においても同じ内容を表示するメーターであることが一目で分かる。一方で、両者のメーター表示の詳細表示態様は異なるのでじっくりみることで、違う情報を得ることができる。詳細表示態様は、概略表示態様よりも詳細な表示態様であればよく、両者の関係は相対的であるが、特に概略表示態様は、一見した場合に、両者が同一だと利用者に感得させる表示態様とするとよい。
本実施形態では、画面は、車両の運転者が視認可能な位置に配置され、取得したデータは、車両の移動によって変化するデータである構成としている。こうすることで、車両の運転者にとって、必要なメーター表示領域の表示内容を選択して表示させることのでき、また、多くの種類の情報を的確に表示させることのできる制御システムを提供できる。
本実施形態では、レーダー探知機の例で説明したが、各種の電子機器の機能として実施することができる。たとえば、ナビゲーション装置や、ドライブレコーダ、カーオーディオの機能として組み込んでもよい。また本実施例で記載した数値の値は、実験等を行って適宜、効果を奏する値に変更してもよい。表示部5の画面サイズなども任意のものとすることができる。また、制御部18には、各機能や警報の優先順位をリモコン17等からのユーザからの指示に基づいて設定する機能を設け、この設定された優先順位で制御部18が処理を行うように構成してもよい。
さらに、上述した実施形態では、装置内に各種の情報を記憶したデータベース19を備え、制御部18は係るデータベース19にアクセスして必要な情報を読み出し、各種の処理をしたが、本発明はこれに限ることはない。例えば、データベース19に登録する情報の一部または全部をサーバに登録しておく。そして、レーダー探知機その他の電子機器・装置は、係るサーバと通信する機能を備え、制御部18は、適宜サーバにアクセスし、必要な情報を取得して処理を実行するシステムとしてもよい。さらには、制御部18の機能の少なくとも一部をサーバにおき、当該機能をサーバで実行し、ユーザが持つ電子機器は、その実行結果を取得するようなシステムとしても良い。
上述した実施形態の制御システムとしての機能は制御部18に備えるコンピュータに実現させるためのプログラムとして構成されているが、これに限らずプログラムは複数のコンピュータに分散配置し、分散処理するようにしてもよい。