JP6622881B1 - 走行ボード用ストラップ装置及び走行ボード - Google Patents

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Abstract

【課題】 ライダーがデッキから飛び降りた際の安全を確保する機能を確保しつつ、体を大きく振って体重移動を大きく取って走行させることができ、しかも、デッキの旋回に先立つ両腕(手)の先行動作を容易に行うことができるようにする。【解決手段】 ノーズDa及びテールDbを有した板状のデッキDの裏面に車輪を設けた走行ボードBに装着され、紐状に形成された可撓性のストラップ本体10と、ストラップ本体10の一端部11に設けられデッキDのノーズCa側に取付けられる取付部20と、ストラップ本体10の他端部12に設けられライダーが把持可能な把持部30とを備え、ストラップ本体10を、弾性変形により伸縮可能なバネ状部13を備えて構成した。また、バネ状部13の縮小時における取付部20のデッキ面位置から把持部30の先端までの長さを調整可能な長さ調整手段40を備えた。【選択図】 図1

Description

本発明は、スケートボード,キックボード(K・B),マウンテンボード、グラスボード等のライダーが乗るデッキの裏面に車輪を備えた走行ボードに装着され、デッキのノーズ側に取付けられライダーが把持する走行ボード用ストラップ装置及びこれを備えた走行ボードに関する。
従来、図7に示すように、走行ボードBaとしては、例えば、特開昭54−138782号公報(特許文献1)に掲載されたものが知られている。これは、ノーズDa及びテールDbを有した板状のデッキDと、デッキDのノーズDa側の裏面に設けられた前輪部Waと、デッキDのテールDb側の裏面に設けられた後輪部Wbとを備えている。また、この走行ボードBaにおいては、ライダーが危険を感じて飛び降りてもデッキDをライダーの近くに保持しておく目的で、ライダーが把持する走行ボード用ストラップ装置Saを備えている。
このストラップ装置Saは、図7に示すように、布若しくは皮からなる紐状で直状に形成された可撓性のストラップ本体100と、ストラップ本体100の一端部に設けられデッキDのノーズDa側に取付けられる取付部101と、ストラップ本体100の他端部に設けられライダーが把持可能な環状の把持部102とを備えて構成されている。取付部101は、デッキDに固着され上側に固定リング103及び固定リング103に連結される可動リング104を備えた一方取付金具105と、トラップ本体100の一端部に設けられた他方取付金具106と、この他方取付金具106に回転可能に設けられ一方取付金具105の可動リング104に抜け止めされて係着される着脱可能なスイベルフック107とを備えて構成されている。
そして、この走行ボードBaを使用するときは、ライダーがデッキD上に乗り、ストラップ装置Saの把持部102を右手,左手あるいは両手で把持し、ライダーの体重移動によりデッキDにかかる力を前後方向,左右方向で異ならせ走行させる。また、ジャンプを行うこともできる。特に、走行の際、重心を左右に移すことでデッキDを自在に撓ませ、スラローム走行(蛇行)を行うことができる。この場合、ライダーが危険を感じて飛び降りても、ライダーはストラップ装置Saの把持部102を把持しているので、デッキDをライダーの近くに保持しておくことができ、安全を確保することができる。また、この従来の特許文献1には記載がないが、ストラップ装置Saにおいては、ストラップ本体100に体重を預けてバランスを取ることができるので、スラローム走行を容易に行うことができるというメリットもある。
特開昭54−138782号公報
しかしながら、上記従来の走行ボードBaにおいては、ストラップ装置Saのストラップ本体100が直状であり、その長さが限定されているので、手の可動域が限定されてしまい、例えば、取付部101のデッキ面位置から把持部102の先端までの長さより長いところに手を持っていくことができないことから、体を大きく振って体重移動を大きく取って走行させることができにくくなる欠点があった。
特に、握り手側が大きく振れず、体のひねりが小さくなってしまうと、サーフィンボードに乗るような本来の乗り方ができにくくなる。詳しくは、サーフィンにおいて、旋回の際には、サーフィンボードが旋回する前に、ライダーの上半身、特に、両腕(手)を広げてバランスを取りながらこの両腕(手)を先行させて旋回させる先行動作を行う。ところが、このようなサーフィンにおける両腕(手)の先行動作を上記従来の走行ボードBaで行おうとしても、ストラップ装置Saの長さが限定されているので、これを行うことができにくくなるのである。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、ストラップ本体の把持部を把持してライダーがデッキから飛び降りた際の安全を確保する機能を確保しつつ、体を大きく振って体重移動を大きく取って走行させることができ、しかも、デッキの旋回に先立つ両腕(手)の先行動作を容易に行うことができるようにした走行ボード用ストラップ装置及びこれを装着した走行ボードを提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の走行ボード用ストラップ装置は、ノーズ及びテールを有した板状のデッキの裏面に車輪を設けた走行ボードに装着され、紐状に形成された可撓性のストラップ本体と、該ストラップ本体の一端部に設けられ上記デッキのノーズ側に取付けられる取付部と、上記ストラップ本体の他端部に設けられライダーが把持可能な把持部とを備えた走行ボード用ストラップ装置において、
上記ストラップ本体を、弾性変形により伸縮可能なバネ状部を備えて構成している。
これにより、このストラップ装置を装着した走行ボードを使用するときは、ライダーがデッキ上に乗り、把持部を右手,左手あるいは両手で把持し、ライダーの体重移動によりデッキにかかる力を前後方向,左右方向で異ならせて走行させる。また、ジャンプを行うこともできる。この場合、ストラップ本体のバネ状部が弾性変形により伸縮するので、バネ状部の縮小状態から最大伸長状態に亘り、把持部を把持した状態でストラップ本体の張力を得られることになり、そのため、この体の動きに追従して体重の一部若しくは全部を支えることができ、体を大きく振って体重移動を大きく取って走行させることができるようになる。特に、握り手側を大きく振って体のひねりを大きくすることができるようになる。即ち、バネ状部が伸縮するので、手の可動域が大きくなり、そのため、デッキの旋回に先立つ両腕(手)の先行動作を容易に行うことができるようになり、従来に比較して、サーフィンボードに乗るような本来の乗り方ができるようになる。
詳しくは、上述もしたように、サーフィンにおいて、旋回の際には、サーフィンボードが旋回する前に、ライダーの上半身、特に、両腕(手)を広げてバランスを取りながらこの両腕(手)を先行させて旋回させる先行動作を行うが、本発明によれば、ストラップ本体のバネ状部が弾性変形により伸縮するので、このような両腕(手)の先行動作を思う存分に行うことができ、サーフィンボードに乗るような動作を楽しむことができるのである。また、ライダーが危険を感じて飛び降りても、ストラップ装置の把持部を把持しているので、デッキをライダーの近くに保持しておくことができ、安全を確保することができる。更に、ストラップ装置により、デッキを引っ張って移動させることもできるようになる。
そして、必要に応じ、上記バネ状部を、180°以上折曲可能な樹脂製の密着引っ張りコイルバネで形成した構成としている。バネ状部が柔軟になることから、ライダーがデッキ上に乗って走行する際には、前後,左右,上下のあらゆる方向で自由自在に手を動かすことができ、全方向で負荷を掛け易くすることができ、体の動きへの追従性が良くなり、より一層、体を大きく振って体重移動を大きく取って走行させることができるようになる。
この場合、上記バネ状部の縮小時における上記取付部のデッキ面位置から把持部の先端までの長さLsを、400mm≦Ls≦800mmに設定し、上記バネ状部の最大伸長時における上記取付部のデッキ面位置から把持部の先端までの長さLgを、1000mm≦Lg≦1800mmに設定し、上記バネ状部のばね定数kを、80N/m≦k≦120N/mに設定した構成としている。
ライダーがデッキ上に乗って走行する際には、ストラップ本体のバネ状部が伸縮するので、前後,左右,上下のあらゆる方向で自由自在に手を動かすことができ、全方向で負荷を掛けることができるが、この場合、この数値範囲で最適な負荷を掛けることができ、操作性を向上させることができる。
また、この場合、上記バネ状部の線径dを、2mm≦d≦8mmに設定し、該バネ状部の縮小時の長さLaを、80mm≦La≦200、直径Dを、10≦D≦30mmに設定した構成としている。
この数値範囲により、ストラップ本体がそれほど大きくなることなく、バランスよく伸縮させることができ、操作性を向上させることができる。
更に、必要に応じ、上記バネ状部の縮小時における上記取付部のデッキ面位置から把持部の先端までの長さを調整可能な長さ調整手段を備えた構成としている。長さ調整手段により装置の全長を調整できるので、ライダーの身長などの体型に合わせることができる。
更にまた、必要に応じ、上記ストラップ本体の両端部をリング状に形成した構成としている。ストラップ本体のリング状の両端部を利用して、取付部及び把持部を取付け易くすることができる。
そしてまた、必要に応じ、上記取付部を、上記デッキのノーズ側に係着されるロープを備えて構成している。ロープを備えたので、回転してねじれ易くなり、従来のようにスイベルフック等の回転金具を用いなくても良いことから、極めて簡易な構造にすることができる。
また、必要に応じ、上記取付部を、上記ストラップ本体のリング状の一端部に引き通されるとともに上記デッキのノーズに設けられた貫通孔に引き通され、両端部側を結んで環状にすることにより上記ストラップ本体を上記デッキのノーズに取付けるロープで形成し、上記バネ状部の縮小時における上記取付部のデッキ面位置から把持部の先端までの長さを調整可能な長さ調整手段を備え、該長さ調整手段を、上記取付部としてのロープで構成し、該ロープの結び目の位置を変えることにより長さ調整可能にした構成としている。取付部としてのロープにより、ストラップ本体の一端を容易にデッキのノーズの貫通孔に取付けることができるようになる。また、取付部をロープにしたので、回転してねじれ易くなり、従来のようにスイベルフック等の回転金具を用いなくても良いことから、極めて簡易な構造にすることができ、コストダウンを図ることができる。更に、ロープの結び目の位置を変えることにより長さ調整できるので、ライダーの身長などの体型に合わせることができるとともに、結び目の位置を変えるだけで良いので、長さ調整を容易に行うことができ、調整作業を極めて容易に行うことができる。
また、必要に応じ、上記取付部を、上記デッキのノーズに固定され貫通孔を形成する取付金具と、上記ストラップ本体のリング状の一端部に引き通されるとともに上記取付金具の貫通孔に引き通され、両端部側を結んで環状にすることにより上記ストラップ本体を上記取付金具に取付けるロープとで形成し、上記バネ状部の縮小時における上記取付部のデッキ面位置から把持部の先端までの長さを調整可能な長さ調整手段を備え、該長さ調整手段を、上記取付部のロープで構成し、該ロープの結び目の位置を変えることにより長さ調整可能にした構成としている。取付部の取付金具は予めデッキのノーズに固定しておく。そして、ロープによりストラップ本体の一端を取付金具に取付けるが、ロープなので容易に取付金具に取付けることができるようになる。また、取付部はロープを備えたので、回転してねじれ易くなり、従来のようにスイベルフック等の回転金具を用いなくても良いことから、極めて簡易な構造にすることができ、コストダウンを図ることができる。更に、ロープの結び目の位置を変えることにより長さ調整できるので、ライダーの身長などの体型に合わせることができるとともに、結び目の位置を変えるだけで良いので、長さ調整を容易に行うことができ、調整作業を極めて容易に行うことができる。
更に、必要に応じ、上記把持部を、上記ストラップ本体の他端部に係着され帯状且つリング状に形成され折り畳み可能な帯状環と、該帯状環に被着され把持されるクッション部材とを備えて構成している。クッション部材があるので、手に食い込むことがなく、把持しやすくなるとともに、適度な遊びが生じることから、それだけ、操作性を向上させることができる。
そしてまた、上記目的を達成するための本発明の走行ボードは、上記のストラップ装置が装着された構成にしている。上記と同様の作用,効果を奏する。
本発明によれば、ストラップ本体を、弾性変形により伸縮可能なバネ状部を備えて構成したので、走行ボードの使用の際に、ストラップ本体のバネ状部が弾性変形により伸縮するので、バネ状部の縮小状態から最大伸長状態に亘り、把持部を把持した状態でストラップ本体の張力を得られることになり、そのため、この体の動きに追従して体重の一部若しくは全部を支えることができ、体を大きく振って体重移動を大きく取って走行させることができるようになる。特に、握り手側を大きく振って体のひねりを大きくすることができるようになる。即ち、バネ状部が伸縮するので、手の可動域が大きくなり、そのため、デッキの旋回に先立つ両腕(手)の先行動作を容易に行うことができるようになり、従来に比較して、サーフィンボードに乗るような本来の乗り方ができるようになる。
本発明の実施の形態に係る走行ボード用ストラップ装置をこれを装着した走行ボードとともにライダーが操作している状態で示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボード用ストラップ装置を装着した走行ボードを示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボード用ストラップ装置において、取付部としてのロープをデッキに設けた貫通孔に対して取付けた状態の一例を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボード用ストラップ装置において、把持部のストラップ本体に対する取付状態を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボード用ストラップ装置において、取付部としてのロープをデッキに設けた貫通孔に対して取付けた状態の別の例を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボード用ストラップ装置において、別の取付部をデッキに対して取付けた状態で示し、(a)は要部斜視図、(b)は要部拡大断面図である。 従来の走行ボード用ストラップ装置の一例を示す側面図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る走行ボード用ストラップ装置及びこれを装着した走行ボードについて詳細に説明する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。
図1乃至図4に示すように、本発明の実施の形態に係る走行ボードBは、所謂スケートボードといわれるものであり、ノーズDa及びテールDbを有しライダーが乗る表面1を有した板状のデッキDと、デッキDのノーズDa側の裏面1に設けられ一対の前輪を有した前輪部Waと、デッキDのテールDb側の裏面2に設けられ一対の後輪を有した後輪部Wbとを備えている。走行ボードBにおいては、デッキDのノーズDa側に、本発明の実施の形態に係る走行ボード用ストラップ装置Sが装着される。
走行ボード用ストラップ装置Sは、紐状に形成された可撓性のストラップ本体10と、ストラップ本体10の一端部11に設けられデッキDのノーズDa側に取付けられる取付部20と、ストラップ本体10の他端部12に設けられライダーが把持可能な把持部30とを備えて構成されている。取付部20のデッキ面位置はデッキDの長手方向中心線P上であってノーズDaの先端より10mm〜100mm後側の位置に設けられる。
ストラップ本体10は、例えばポリウレタン等の樹脂で一体形成され、中間部が弾性変形により伸縮可能、且つ、180°以上折曲可能な密着引っ張りコイルバネで形成されたバネ状部13として構成されている。このストラップ本体10の両端部11,12は、折り返し折曲させられてその先端がこれが重なった部分とともにカシメ部材14でカシメ固定されてリング状に形成されている。ストラップ本体10のリング状の両端部11,12を利用して、取付部20及び把持部30を取付け易くすることができる。
実施の形態では、図4に示すように、バネ状部13の線径dが、2mm≦d≦8mmに設定され、バネ状部13の縮小時の長さLaが、80mm≦La≦200、直径Dが、10≦D≦30mmに設定されている。この数値範囲により、ストラップ本体10がそれほど大きくなることなく、バランスよく伸縮させることができ、操作性を向上させることができる。
また、バネ状部13の縮小時における取付部20のデッキ面位置から把持部30の先端までの長さLs(図2)が、400mm≦Ls≦800mmに設定され、バネ状部13の最大伸長時における取付部20のデッキ面位置から把持部30の先端までの長さLg(図1)が、1000mm≦Lg≦1800mmに設定され、バネ状部13のばね定数kが、80N/m≦k≦120N/mに設定されている。
後述もするが、ライダーがデッキD上に乗って走行する際には、ストラップ本体10のバネ状部13が伸縮するので、前後,左右,上下のあらゆる方向で自由自在に手を動かすことができ、全方向で負荷を掛けることができるが、この場合、この数値範囲で最適な負荷を掛けることができ、操作性を向上させることができる。
取付部20は、デッキDのノーズDaに係着される例えばナイロン製のロープ21で形成されている。図3に示すように、デッキDのノーズDaには、ノーズDaの表面1から裏面2に亘り貫通形成され取付部20が取付けられる貫通孔22が設けられている。取付部20としてのロープ21は、ストラップ本体10のリング状の一端部11に引き通されるとともに貫通孔22に引き通され、両端部側を結んで結び目23を形成し、環状にすることにより、ストラップ本体10はデッキDのノーズDaに取付けられる。具体的には、例えば、ストラップ本体10のリング状の一端部11に引き通したロープ21を略中央で折曲して二条に重ね、この二条になったロープ21の先端をノーズDaの裏面2側から貫通孔22に挿通するとともに、二条になったロープ21の中央側を先端側の2本のロープ21で挟んで、貫通孔22とノーズDaの先端間に二条のロープ21を巻き回すとともに、先端側の2本のロープ21を結んで結び目23を形成し、このロープ21をノーズDaに取付ける。取付部20をロープ21により構成したので、回転してねじれ易くすることができ、従来のようなスイベルフック等の回転金具を用いなくても良いことから、極めて簡易な構造にすることができるとともに、コストダウンを図ることができる。
把持部30は、ストラップ本体10の他端部12に係着され帯状且つリング状に形成され折り畳み可能な帯状環31と、帯状環31に被着され把持されるクッション部材32とを備えて構成されている。実施の形態では、図4に示すように、帯状環31は、例えば布製であり、一部分に周方向に沿って並設される一対の挿通孔33,34が形成されており、ストラップ本体10の他端部12の先端を一方の挿通孔33,34の外側から内側に引き通すとともに、他方の挿通孔33,34の内側から外側に引き通し、先端を上記のカシメ部材14でカシメ固定することにより、ストラップ本体10の他端部12に係着されている。また、クッション部材32は、例えば、ナイロン、あるいは、ネオプレン製のダブルジャージで形成されており、帯状環31の略半周を被覆している。把持部30の偏平状にした長さLh(図2)は、150mm≦Lh≦200mmである。
また、本ストラップ装置Sには、バネ状部13の縮小時における取付部20のデッキ面位置から把持部30の先端までの長さLsを調整可能な長さ調整手段40が備えられている。この長さ調整手段40は、取付部20としてのロープ21で構成されており、ロープ21の結び目23の位置を変えることにより長さ調整可能に構成されている。
従って、実施の形態に係る走行ボード用ストラップ装置Sは、走行ボードBの使用前に予め装着される。この際には、長さ調整手段40である取付部20としてのロープ21を、デッキDのノーズDaに設けた貫通孔22に挿通して結んで取付けるが、ロープ21の結び目23の位置を変えることによりバネ状部13の縮小時における取付部20のデッキ面位置から把持部30の先端までの長さLsを調整する。そのため、取付部20としてのロープ21により、ストラップ本体10の一端を容易にデッキDのノーズDaに取付けることができるようになる。また、ロープ21の結び目23の位置を変えることにより長さ調整できるので、ライダーの身長などの体型に合わせることができるとともに、結び目23の位置を変えるだけで良いので、長さ調整を容易に行うことができ、調整作業を極めて容易に行うことができる。
そして、この実施の形態に係るストラップ装置Sが装着された実施の形態に係る走行ボードBを使用するときは、走行ボードBを、所望の位置に移動させる。この場合、ストラップ装置Sにより、デッキDを引っ張って移動させることができるので、移動を容易に行うことができる。そして、図1に示すように、ライダーがデッキD上に乗り、把持部30を右手,左手あるいは両手で把持する。把持部30には、クッション部材32があるので、手に食い込むことがなく、把持しやすくなるとともに、適度な遊びが生じることから、それだけ、操作性を向上させることができる。
そして、ライダーは、ライダーの体重移動によりデッキDにかかる力を前後方向,左右方向で異ならせて走行させる。また、ジャンプを行うこともできる。この場合、ストラップ本体10のバネ状部13が弾性変形により伸縮するので、バネ状部13の縮小状態から最大伸長状態に亘り、把持部30を把持した状態でストラップ本体10の張力を得られることになり、そのため、この体の動きに追従して体重の一部若しくは全部を支えることができ、体を大きく振って体重移動を大きく取って走行させることができるようになる。特に、握り手側を大きく振って体のひねりを大きくすることができるようになる。即ち、バネ状部13が伸縮するので、手の可動域が大きくなり、そのため、デッキDの旋回に先立つ両腕(手)の先行動作を容易に行うことができるようになり、従来に比較して、サーフィンボードに乗るような本来の乗り方ができるようになる。
詳しくは、上述もしたように、サーフィンにおいて、旋回の際には、サーフィンボードが旋回する前に、ライダーの上半身、特に、両腕(手)を広げてバランスを取りながらこの両腕(手)を先行させて旋回させる先行動作を行うが、本装置によれば、ストラップ本体10のバネ状部13が弾性変形により伸縮するので、このような両腕(手)の先行動作を思う存分に行うことができ、サーフィンボードに乗るような動作を楽しむことができるのである。また、ライダーが危険を感じて飛び降りても、ストラップ装置Sの把持部30を把持しているので、デッキDをライダーの近くに保持しておくことができ、安全を確保することができる。
図5には、取付部20としてのロープ21の他の取付例を示す。これは、ストラップ本体10のリング状の一端部11に引き通したロープ21を略中央で折曲して二条に重ね、この二条になったロープ21の先端をノーズDaの表面1から貫通孔22に挿通するとともに、裏面2において先端側の2本のロープ21を結んで結び目23を形成し、この結び目23により貫通孔22からの抜けを阻止して、このロープ21をノーズDaに取付けたものである。作用,効果は上記と同様である。
図6には、別の取付部50を示す。この取付部50は、デッキDのノーズDaの表面1に固定され貫通孔52を形成する取付金具51と、ストラップ本体10のリング状の一端部11に引き通されるとともに取付金具51の貫通孔52に引き通され、両端部側を結んで結び目54を形成し環状にすることによりストラップ本体10をこの取付金具51に取付けるロープ53とで形成されている。取付部50のデッキ面位置はデッキDの長手方向中心線P上であってノーズDaの先端より10mm〜100mm後側の位置に設けられる。取付金具51は、金属製の長方形状の板の中央を膨出させて膨出部55を形成し、この膨出部55の左右をボルト56及びナット57でデッキDのノーズDaに止着して、ノーズDaの表面1と膨出部55の凹部とで、貫通孔52を形成している。そして、ロープ53を取付けるときは、ストラップ本体10のリング状の一端部11に引き通したロープ53を略中央で折曲して二条に重ね、この二条になったロープ53の先端を貫通孔52に挿通するとともに、二条になったロープ53の中央側を先端側の2本のロープ53で挟んで、膨出部55に二条のロープ53を巻き回すとともに、先端側の2本のロープ53を結んで結び目54を形成する。ロープ53は長さ調整手段40としても構成されている。これによっても、上記と同様の作用,効果を奏する。
次に、ストラップ本体10の実施例を示す。
<実施例1>
このストラップ本体10は、主に、子供用のものであり、ポリウレタンで形成し、中間部のバネ状部13を弾性変形により伸縮可能、且つ、180°以上折曲可能な密着引っ張りコイルバネで形成した。バネ状部13において、線径dを、d=4mm、直径Dを、D=16mm、ばね定数kを、k=98N/mにした。縮小時のバネ状部13の長さを85mmにした。最大伸長時におけるバネ状部13の長さは600mmであった。また、バネ状部13の縮小時のストラップ本体10の長さを380mmにした。バネ状部13の最大伸長時におけるストラップ本体10の長さは895mmであった。
<実施例2>
このストラップ本体10は、主に、大人用のものであり、ポリウレタンで形成し、中間部のバネ状部13を弾性変形により伸縮可能、且つ、180°以上折曲可能な密着引っ張りコイルバネで形成した。バネ状部13において、線径dを、d=4mm、直径Dを、D=16mm、ばね定数kを、k=98N/mにした。縮小時のバネ状部13の長さを130mmにした。最大伸長時におけるバネ状部13の長さは900mmであった。また、バネ状部13の縮小時のストラップ本体10の長さを430mmにした。バネ状部13の最大伸長時におけるストラップ本体10の長さは1200mmであった。
尚、上記実施の形態において、取付部20としてのロープ21の貫通孔22に対する取付方(結び付け方)、あるいは、取付部50のロープ53の貫通孔51に対する取付方(結び付け方)は、上述した取付方に限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。また、上記実施の形態において、取付部20,50の構成は必ずしも上記に限定されるものではなく、例えば、図7に示す従来のスイベルフック107を用いた取付部にし、あるいは、このようなスイベルフック107を図6に示す取付金具51に係着するように構成するなど、適宜変更して差支えない。更にまた、把持部30の構成も上述したものに限定されるものではなく、例えば、クッション部材32を、ストラップ本体10のリング状の他端部12に被着してこれを把持部30として構成しても良く、適宜変更して差支えない。また、長さ調整手段40も上記に限定されない。
また、上記実施の形態では、本発明をスケートボードに適用したが、キックボード(K・B),マウンテンボード、グラスボード等の他の走行ボードBに適用してもよく適宜変更して差し支えない。更に、車輪の数も上記の4輪に限定されず、2輪,3輪,5輪以上の数のものであって良いことは勿論である。要するに、当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
B 走行ボード
S 走行ボード用ストラップ装置
D デッキ
Da ノーズ
Db テール
1 表面
2 裏面
Wa 前輪部
Wb 後輪部
10 ストラップ本体
11 一端部
12 他端部
13 バネ状部
14 カシメ部材
20 取付部
21 ロープ
22 貫通孔
23 結び目
30 把持部
31 帯状環
32 クッション部材
33,34 挿通孔
40 長さ調整手段
50 取付部
51 取付金具
52 貫通孔
53 ロープ
54 結び目
55 膨出部
56 ボルト
57 ナット


Claims (12)

  1. ノーズ及びテールを有した板状のデッキの裏面に車輪を設けた走行ボードに装着され、紐状に形成された可撓性のストラップ本体と、該ストラップ本体の一端部に設けられ上記デッキのノーズ側に取付けられる取付部と、上記ストラップ本体の他端部に設けられライダーが把持可能な把持部とを備えた走行ボード用ストラップ装置において、
    上記ストラップ本体を、弾性変形により伸縮可能なバネ状部を備えて構成し、
    上記バネ状部を、180°以上折曲可能な樹脂製の密着引っ張りコイルバネで形成し、
    上記バネ状部の縮小時における上記取付部のデッキ面位置から把持部の先端までの長さLsを、400mm≦Ls≦800mmに設定し、上記バネ状部の最大伸長時における上記取付部のデッキ面位置から把持部の先端までの長さLgを、1000mm≦Lg≦1800mmに設定し、上記バネ状部のばね定数kを、80N/m≦k≦120N/mに設定したことを特徴とする走行ボード用ストラップ装置。
  2. 上記バネ状部の線径dを、2mm≦d≦8mmに設定し、該バネ状部の縮小時の長さLaを、80mm≦La≦200、直径Dを、10≦D≦30mmに設定したことを特徴とする請求項1記載の走行ボード用ストラップ装置。
  3. ノーズ及びテールを有した板状のデッキの裏面に車輪を設けた走行ボードに装着され、紐状に形成された可撓性のストラップ本体と、該ストラップ本体の一端部に設けられ上記デッキのノーズ側に取付けられる取付部と、上記ストラップ本体の他端部に設けられライダーが把持可能な把持部とを備えた走行ボード用ストラップ装置において、
    上記ストラップ本体を、弾性変形により伸縮可能なバネ状部を備えて構成し、
    上記ストラップ本体の両端部をリング状に形成したことを特徴とする走行ボード用ストラップ装置。
  4. 上記バネ状部を、180°以上折曲可能な樹脂製の密着引っ張りコイルバネで形成したことを特徴とする請求項3記載の走行ボード用ストラップ装置。
  5. 上記バネ状部の縮小時における上記取付部のデッキ面位置から把持部の先端までの長さLsを、400mm≦Ls≦800mmに設定し、上記バネ状部の最大伸長時における上記取付部のデッキ面位置から把持部の先端までの長さLgを、1000mm≦Lg≦1800mmに設定し、上記バネ状部のばね定数kを、80N/m≦k≦120N/mに設定したことを特徴とする請求項4記載の走行ボード用ストラップ装置。
  6. 上記バネ状部の線径dを、2mm≦d≦8mmに設定し、該バネ状部の縮小時の長さLaを、80mm≦La≦200、直径Dを、10≦D≦30mmに設定したことを特徴とする請求項5記載の走行ボード用ストラップ装置。
  7. 上記バネ状部の縮小時における上記取付部のデッキ面位置から把持部の先端までの長さを調整可能な長さ調整手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載の走行ボード用ストラップ装置。
  8. 上記取付部を、上記デッキのノーズ側に係着されるロープを備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至7何れかに記載の走行ボード用ストラップ装置。
  9. 上記取付部を、上記ストラップ本体のリング状の一端部に引き通されるとともに上記デッキのノーズに設けられた貫通孔に引き通され、両端部側を結んで環状にすることにより上記ストラップ本体を上記デッキのノーズに取付けるロープで形成し、上記バネ状部の縮小時における上記取付部のデッキ面位置から把持部の先端までの長さを調整可能な長さ調整手段を備え、該長さ調整手段を、上記取付部としてのロープで構成し、該ロープの結び目の位置を変えることにより長さ調整可能にしたことを特徴とする請求項3乃至6何れかに記載の走行ボード用ストラップ装置。
  10. 上記取付部を、上記デッキのノーズに固定され貫通孔を形成する取付金具と、上記ストラップ本体のリング状の一端部に引き通されるとともに上記取付金具の貫通孔に引き通され、両端部側を結んで環状にすることにより上記ストラップ本体を上記取付金具に取付けるロープとで形成し、上記バネ状部の縮小時における上記取付部のデッキ面位置から把持部の先端までの長さを調整可能な長さ調整手段を備え、該長さ調整手段を、上記取付部のロープで構成し、該ロープの結び目の位置を変えることにより長さ調整可能にしたことを特徴とする請求項3乃至6何れかに記載の走行ボード用ストラップ装置。
  11. 上記把持部を、上記ストラップ本体の他端部に係着され帯状且つリング状に形成され折り畳み可能な帯状環と、該帯状環に被着され把持されるクッション部材とを備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至10何れかに記載の走行ボード用ストラップ装置。
  12. 上記請求項1乃至11何れかに記載の走行ボード用ストラップ装置が装着されたことを特徴とする走行ボード。
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