以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
なお、以下では、電子機器がスマートフォンであるとして説明するが、電子機器は、スマートフォンに限定されるものではない。電子機器は、例えば、タブレット端末、パソコン、デジタルカメラ、電子辞書、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機なども含み得る。
[実施の形態1]
<概要>
本実施の形態に従う電子機器の単語登録処理について、まず概要を説明する。
ユーザは、学習のため、電子機器の辞書機能を利用して、ディスプレイに表示されている文章中の単語や、自身で入力した単語などを検索して単語帳などに登録する場合がある。例えば、ユーザにより複数の単語がある一定期間内に登録された場合と、複数の単語が互いに別々の時期に登録された場合とでは、ユーザにとってこの複数の単語の関連性の高さは異なる。
具体的には、複数の単語が一定期間(例えば、1時間)以内に登録されている場合には、これらの単語は、例えば、ユーザが学習中に検索して登録した単語であったり、ある書籍を読んでいるときに検索して登録した単語であったりといったように、その時点でのユーザにとっては関連性の高い単語同士である可能性が高い。一方、複数の単語が互いに別々の時期に検索されて登録されたものである場合には、これらの単語は関連性の低い単語同士である可能性が高い。
そこで、本実施の形態に従う電子機器は、一定期間内に単語帳に登録された複数の単語は、ユーザにとって関連性の高い単語同士であると判断して、当該複数の単語を互いに関連付ける。電子機器は、ユーザの指示に従って、単語帳に登録されている単語の一覧情報をディスプレイに表示する。電子機器は、ユーザが一覧情報からある単語を選択した場合に、その選択された単語に対応する説明文と、その選択された単語に関連付けられている単語とをディスプレイに表示する。これにより、ユーザは、その時々に自分が関心を持っていた複数の単語を容易に把握することができる。
以下、上記のような電子機器およびその制御方式について詳細に説明する。
<ハードウェア構成>
図1は、電子機器10のハードウェア構成の一例を表わすブロック図である。図1を参照して、電子機器10は、主たる構成要素として、プロセッサ152と、メモリ154と、入力装置156と、ディスプレイ158と、無線通信インターフェイス(I/F)160と、メモリインターフェイス(I/F)164と、マイク166と、スピーカ168と、バッテリ170とを含む。
プロセッサ152は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Multi Processing Unit)といった演算処理部である。プロセッサ152は、メモリ154に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、電子機器10の各部の動作を制御する制御部として機能する。プロセッサ152は、当該プログラムを実行することによって、後述する電子機器10の処理(ステップ)の各々を実現する。
メモリ154は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリなどによって実現される。メモリ154は、プロセッサ152によって実行されるプログラム、またはプロセッサ152によって用いられるデータなどを記憶する。
入力装置156は、電子機器10に対する操作入力を受け付ける。典型的には、入力装置156は、タッチパネルによって実現される。タッチパネルは、表示部としての機能を有するディスプレイ158上に設けられており、例えば、静電容量方式タイプである。タッチパネルは、所定時間毎に外部物体によるタッチパネルへのタッチ操作を検知し、タッチ座標をプロセッサ152に入力する。ただし、入力装置156は、ボタンなどを含んでいてもよい。
無線通信インターフェイス160は、通信アンテナ162を介して無線通信網に接続し無線通信のための信号を送受信する。これにより、電子機器10は、たとえば、第3世代移動通信システム(3G)、LTE(Long Term Evolution)などの移動体通信網を介して他の通信装置との通信が可能となる。
メモリインターフェイス164は、外部の記憶媒体165からデータを読み出す。プロセッサ152は、メモリ154からデータを読み出して、メモリインターフェイス164を介して当該データを外部の記憶媒体165に格納する。なお、記憶媒体165としては、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)メモリカードなどの不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
マイク166は、電子機器10に対する音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号をプロセッサ152に与える。スピーカ168は、プロセッサ152から与えられる音声信号を音声に変換して電子機器10の外部へ出力する。バッテリ170は、充放電可能な電力貯蔵要素であり、代表的にはリチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池で構成される。
<単語登録>
次に、図2および図3を参照しながら、電子機器10における単語登録機能について説明する。図2は、第1の局面の単語帳テーブル310を示す図である。図3は、図2に示した第1の局面の後の第2の局面の単語帳テーブル320を示す図である。
まず、図2を参照しながら、単語帳テーブルの構成について説明する。単語帳テーブルは、単語帳ID、単語帳見出し、見出し語(ID)、開始位置、リンク(ID)、グループID、参照元コンテンツ、登録日時とから構成されている。
単語帳IDは、単語帳テーブルにおける単語帳見出しに対して一意に登録される情報である。例えば、単語帳見出し「account『講座』」に対しては単語帳ID「0001」が登録され、単語帳見出し「interest『利子』」に対しては単語帳ID「0003」が登録される。
単語帳見出しは、単語帳画面(後述の図4の単語帳画面400 参照)に表示される文字列を示す情報である。図2の例では、単語帳見出しは、ユーザが登録した単語(例えば、「account」)と、その単語の主な意味(例えば、『口座』)とから構成されている。なお、単語帳見出しは、ユーザが登録した単語を示す文字列のみから構成されていてもよいし、当該単語に関するその他の情報(文字列)を含んでいてもよい。以下では、説明の容易化のため、単語帳見出しに含まれる単語(例えば、単語帳見出し「account『講座』」であれば、「account」)を、「登録単語」とも称する。
見出し語IDは、辞書データなどの参照元コンテンツに含まれる見出し語を示す識別情報である。例えば、参照元コンテンツ「英和中辞典」に含まれる見出し語「account」に対しては見出し語ID「1001234」が登録される。
開始位置は、見出し語の訳語を含む画面内において、登録単語の先頭文字位置を示す情報である。ここで、参照元コンテンツは、見出し語、当該見出し語の訳語などを区別するためのタグで区切られて構成されている。そのため、開始位置を特定し易くするために、登録単語が辞書データの見出し語自体である場合には、その開始位置を負の値(例えば、−1)として登録する。また、登録単語が辞書データの見出し語の訳語内の単語である場合には、その位置に応じた正の値として登録する。例えば、ユーザが単語「account」を参照元コンテンツ「英和中辞典」を用いて検索および登録した場合には、登録単語「account」は見出し語「account」自体であるため、その開始位置は「−1」として登録されている。
リンクIDは、登録単語に関連付けられている他の登録単語の単語帳IDを示す情報である。例えば、単語帳ID「0001」に対応するリンクIDは、「0002」,「0003」,「0004」,「0005」であるため、登録単語「account」には、登録単語「commission」,「interest」,「charge」,「profit」が関連付けられていることがわかる。
グループIDは、登録単語が属するグループを示す識別情報である。例えば、登録単語「account」には、登録単語「commission」,「interest」,「charge」,「profit」が関連付けられているため、すべて同じグループID「1」が登録されている。
参照元コンテンツは、見出し語が含まれるコンテンツ(例えば、辞書データ、教科書データなど)を示す情報である。典型的には、「参照元コンテンツ」欄には、電子機器10に内蔵されている辞書コンテンツのID等の識別情報が登録される。ただし、「参照元コンテンツ」には、外部の記憶媒体165に記憶された辞書コンテンツのID、ネットワーク上の辞書コンテンツのURL等が登録されてもよい。
「登録日時」は、単語帳テーブル内に単語が登録された日時を示す情報である。例えば、単語「account」は、2013/7/14の10:15に登録されている。
次に、本実施の形態に従う単語登録の流れについて説明する。ここでは、ユーザが、英文書籍(教科書、参考書など)を用いて英語を学習しているときに、英単語を検索および登録する局面を想定する。また、電子機器10は、基準期間(ここでは、1時間とする)以内に単語帳に登録された単語同士を互いに関連付けるように設定されているとする。
まず、図2を参照して、ユーザが学習中に5つの単語「account」,「commission」,「interest」,「charge」,「profit」を、10分ごとに参照元コンテンツ「英和中辞典」を用いて検索して登録していく第1の局面を想定する。具体的には、電子機器10は、ユーザの登録指示に従って、単語「account」を登録する。続いて、電子機器10は、単語帳テーブル310内の登録単語「account」の登録日時「2013/7/14 10:15」と、単語「commission」を登録しようとする現在日時(すなわち、登録日時「2013/7/14 10:25」)とを比較する。電子機器10は、登録日時から現在日時までの期間が1時間以内であるため、単語「commission」を登録単語「account」に関連付けて登録する。電子機器10は、単語「interest」,「charge」,「profit」を登録する際にも上記と同様の処理を実行する。
図2の例では、上記の5つの単語は1時間以内にすべて登録されているため、これらの単語は互いに関連付けられている。そのため、5つの単語の各々の「リンクID」欄には、他の4つの単語の単語帳IDが登録される。また、5つの単語のグループIDは、すべて同じグループID「1」となる。
次に、図3を参照して、ユーザが前回の学習期間(第1の局面に対応)から、一定期間経過後の学習中に英単語を登録する第2の局面を想定する。ここでは、ユーザが、単語「interest」,「negotiate」,「contract」の順に、10分ごとに「ビジネス英英辞典」を用いて検索して登録し、さらにその10分後に「monopoly」を「英和中辞典」を用いて検索して登録する場面を考える。
まず、電子機器10は、第1の局面において単語帳テーブル310に登録済みの5つの登録単語の各々の登録日時と、単語「interest」を登録しようとする現在日時(すなわち、登録日時「2015/3/10 13:20」に対応)とを比較する。電子機器10は、5つの登録単語の各々の登録日時から現在日時までの期間が1時間以内ではないため、単語「interest」を5つの登録単語とは関連付けずに登録する。なお、単語「interest」は、第1の局面では「英和中辞典」を用いて検索して登録され、第2の局面では「ビジネス英英辞典」を用いて検索して登録される。このように、複数の参照元コンテンツを用いて検索および登録された単語については、それぞれの参照元コンテンツに対応する見出し語IDが登録される(例えば、「1003456」および「2002123」)。また、開始位置、リンクID、グループID、登録日時も参照元コンテンツの数だけ登録される。
次に、電子機器10は、単語帳テーブル310に登録された登録単語の登録日時と、単語「negotiate」を登録しようとする現在日時(すなわち、登録日時「2015/3/10 13:30」)とを比較する。ここで、当該現在日時は、第1の局面において登録済みの5つの登録単語の登録日時から1時間以内ではないが、第2の局面の最初に登録された登録単語「interest」の登録日時「2015/3/10 13:20」からは1時間以内である。そのため、電子機器10は、単語「negotiate」を登録単語「interest」に関連付けて登録する。電子機器10は、単語「contract」,「monopoly」を登録する際にも上記と同様の処理を実行する。
図3の例では、第2の局面における登録単語は1時間以内にすべて登録されているため、これらの登録単語は互いに関連付けられている。一方、第2の局面における登録単語の登録日時は、第1の局面における登録単語の登録日時から1時間以内にはない。そのため、第1の局面における登録単語と、第2の局面における登録単語とは互いに関連付けられない。これにより、第2の局面における登録単語の「グループID」欄には、第1の局面における登録単語のグループID「1」とは異なるグループID「2」が登録される。
なお、図3の例では、登録単語「contract」については、見出し語が「negotiate」となっている。これは、「ビジネス英英辞典」を用いて単語「negotiate」を検索したときに表示される、見出し語「negotiate」の訳語(例えば、後述する図5の詳細画面420の訳語423に相当する訳語)内に存在する単語「contract」を選択して登録したことを意味する。また、登録単語「contract」については、開始位置が「127」となっている。これは、見出し語「negotiate」の訳語内の最初の文字から127番目に単語「contract」の先頭文字「c」が位置していることを意味する。
<単語閲覧>
次に、図4〜図7を参照しながら、電子機器10における単語閲覧の流れについて説明する。図4および図5は、電子機器10の単語閲覧機能を説明するための図である。具体的には、図4および図5に示す各画面は、電子機器10に内蔵された単語閲覧のアプリケーションが起動されることにより表示される画面である。
図4を参照して、電子機器10は、入力装置156を介して、単語閲覧のアプリケーションの起動指示を受け付けると、単語帳画面400をディスプレイ158に表示する。単語帳画面400は、単語帳画面であることを示すタイトル402と、単語帳テーブル320に登録された登録単語の単語帳見出しが表示される領域404と、単語帳画面400の表示方式を設定するための設定キー406とを含む。
領域404には、上述したように、各登録単語の単語帳見出しに対応する文字列が表示される。すなわち、領域404には、図3に示す単語帳テーブル320の登録単語の一覧情報が表示される。電子機器10は、入力装置156を介して、設定キー406の選択指示を受け付けると、所定の設定画面(図示しない)をディスプレイ158に表示する。ユーザは、この設定画面により単語帳画面400の表示方式を変更できる。単語帳画面400の表示方式の詳細については後述する。
電子機器10は、入力装置156を介して、単語帳画面400の領域404に表示されている単語「account」の選択指示を受け付けると、単語「account」の詳細画面410をディスプレイ158に表示する。詳細画面410は、タイトル411と、見出し語412と、見出し語の訳語413と、関連情報414と、領域415とを含む。
タイトル411は、登録単語が「account」であることを示す情報と、その参照元コンテンツが「英和中辞典」であることを示す情報とを含む。関連情報414は、領域415に表示された単語が、登録単語「account」に関連付けられた単語であることを示す情報である。領域415には、登録単語「account」に関連付けられた登録単語の単語帳見出しが表示される。具体的には、図3の単語帳テーブル320を参照すると、登録単語「account」に関連付けられている(すなわち、「リンクID」欄に登録されている単語帳IDに対応する)登録単語は、「commission」、「interest」、「charge」、「profit」である。そのため、領域415には、これらの登録単語の単語帳見出しが表示される。
次に、図4に示す単語帳画面400において、電子機器10は、入力装置156を介して、領域404に表示されている単語「contract」の選択指示を受け付けると、図5に示すように、単語「contract」の詳細画面420を表示する。詳細画面420は、タイトル421と、見出し語422と、見出し語の訳語423と、関連情報424と、領域425とを含む。
タイトル421は、登録単語が「contract」であることを示す情報と、その参照元コンテンツが「ビジネス英英辞典」であることを示す情報とを含む。関連情報424は、領域425に表示された単語が、登録単語「contract」に関連付けられた単語であることを示す情報である。領域425には、登録単語「contract」に関連付けられた登録単語の単語帳見出しが表示される。具体的には、図3の単語帳テーブル320を参照すると、登録単語「contract」に関連付けられている(すなわち、「リンクID」欄に登録されている単語帳IDに対応する)登録単語は、「interest」、「negotiate」、「monopoly」である。そのため、領域425には、これらの登録単語の単語帳見出しが表示される。
また、当該単語帳見出しに対応する登録単語が、訳語423内に存在する場合には、当該登録単語を強調表示する。例えば、領域425には、登録単語「negotiate」の単語帳見出しが表示されているため、訳語423内の単語「negotiate」は、網掛け表示されている。なお、強調表示の他の例としては、表示色の変更、文字の拡大、太字、下線表示等が考えられる。
また、電子機器10は、単語帳画面400の領域404(図4参照)に表示されている単語「interest」の選択指示を受け付けた場合、または、詳細画面420の領域425(図5参照)に表示されている単語「interest」の選択指示を受け付けた場合には、図5に示すように、単語「interest」の詳細画面430を表示する。なお、電子機器10は、詳細画面410の領域415(図4参照)に表示されている単語「interest」の選択指示を受け付けた場合にも、詳細画面430を表示する。詳細画面430は、タイトル431と、見出し語432と、見出し語の訳語433と、関連情報434と、領域435と、次のコンテンツキー436と、履歴キー437とを含む。
具体的には、詳細画面430は、単語帳テーブル320の登録単語「interest」のうちの見出し語ID「1003456」に対応する画面である。そのため、タイトル431は、登録単語が「interest」であることを示す情報と、その参照元コンテンツが「英和中辞典」であることを示す情報とを含む。関連情報434は、領域435に表示された単語が、登録単語「interest」のうちの見出し語ID「1003456」に関連付けられた単語であることを示す情報である。また、領域435には、当該見出し語ID「1003456」に関連付けられた登録単語「account」、「commission」、「charge」、「profit」に対応する単語帳見出しが表示される。
続いて、電子機器10は、入力装置156を介して、詳細画面430の次のコンテンツキー436の選択指示を受け付けると、単語「interest」の詳細画面440を表示する。詳細画面440は、タイトル441と、見出し語442と、見出し語の訳語443と、関連情報444と、領域445と、前のコンテンツキー446と、履歴キー447とを含む。
具体的には、詳細画面440は、単語帳テーブル320の登録単語「interest」のうちの見出し語ID「2002123」に対応する画面である。そのため、タイトル441は、登録単語「interest」を示す情報と、参照元コンテンツ「ビジネス英英辞典」を示す情報とを含む。関連情報444は、領域445に表示された単語が、登録単語「interest」のうちの見出し語ID「1003456」に関連付けられた単語であることを示す情報である。また、領域445には、当該見出し語ID「2002123」に関連付けられている登録単語「monopoly」,「negotiate」,「contract」に対応する単語帳見出しが表示される。
このように、1つの単語帳IDに対して複数の見出し語IDが対応付けられている場合(すなわち、1つの単語が複数の参照元コンテンツに基づいて登録されている場合)には、ユーザは、次のコンテンツキー436および前のコンテンツキー446を選択することにより、それぞれの参照元コンテンツに対応する詳細画面を確認することができる。
また、1つの単語が複数の参照元コンテンツに基づいて登録されている場合には、ユーザが、当該単語を複数回検索し、登録していることを意味する。そのため、このような場合には、電子機器10は、詳細画面430および詳細画面440に示すように、その登録履歴を表示する画面に移行するための履歴キー437および履歴キー447を表示する。
図6は、電子機器10の履歴閲覧機能を説明するための図である。図6を参照して、電子機器10は、入力装置156を介して、詳細画面430において履歴キー437の選択指示、あるいは詳細画面440において履歴キー447の選択指示を受け付けた場合には、履歴画面460をディスプレイ158に表示する。
履歴画面460は、タイトル461と、登録日時を示す領域463と、参照元コンテンツを示す領域464とを含む。履歴画面460によると、単語「interest」は、「英和中辞典」を用いて2013/7/14 10:35に登録されており、「ビジネス英英辞典」を用いて2015/3/10 13:20に登録されていることがわかる。電子機器10は、入力装置156を介して、履歴画面460の領域464に含まれる「英和中辞典」の選択指示を受け付けると、詳細画面430をディスプレイ158に表示する。また、電子機器10は、入力装置156を介して、履歴画面460の領域464に含まれる「ビジネス英英辞典」の選択指示を受け付けると、詳細画面440をディスプレイ158に表示する。このように、ユーザは、履歴キー437および履歴キー447を選択することにより、登録単語の履歴情報を容易に確認することができる。
<単語帳画面の表示設定方式>
ここでは、図4で示した単語帳画面400の表示設定方式について説明する。具体的には、ユーザは、単語帳画面400の設定キー406を選択することにより、図7に示す画面設定テーブル700を用いて登録単語をフィルター表示したり、図8に示す画面設定テーブル800を用いて登録単語をソート表示したりすることができる。
図7は、画面設定テーブル700を示す図である。画面設定テーブル700は、「設定内容」と「フィルター表示処理内容」とから構成されている。例えば、ユーザが設定キー406を選択して、フィルター表示設定画面として、画面設定テーブル700を示す画面が表示されるとする。この場合、例えば、電子機器10は、入力装置156を介して、ユーザから設定内容「指定日時前」の選択指示を受け付けると、指定日時の入力画面(図示しない)をディスプレイ158に表示する。そして、電子機器10は、入力装置156を介して、この入力画面においてユーザから指定日時の入力を受け付けた場合、単語帳画面400の領域404に、指定日時よりも前に登録された(登録日時が指定日時よりも前である)登録単語のみを表示する。
同様に、電子機器10は、入力装置156を介して、設定内容「指定日時後」の選択指示を受け付けた場合、指定日時よりも後に登録された(登録日時が指定日時よりも後である)登録単語のみを領域404に表示する。電子機器10は、設定内容「指定日時」の選択指示を受け付けた場合、指定日時に登録された(登録日時が指定日時と同一である)登録単語のみを領域404に表示する。電子機器10は、設定内容「日時A〜日時B」の選択指示を受け付けた場合、日時A〜日時Bの期間に登録された(登録日時が日時Aよりも後であって、かつ日時Bよりも前である)登録単語のみを領域404に表示する。
図8は、画面設定テーブル800を示す図である。画面設定テーブル800は、「設定内容」と「ソート表示処理内容」とから構成されている。例えば、ユーザが設定キー406を選択して、ソート表示設定画面として、画面設定テーブル800を示す画面が表示されるとする。この場合、例えば、電子機器10は、入力装置156を介して、ユーザから設定内容「登録順」の選択指示を受け付けた場合、単語帳画面400の領域404に、登録日時が早い方から順に登録単語を領域404に表示する。
同様に、電子機器10は、入力装置156を介して、設定内容「関連単語の多い順(少ない順)」の選択指示を受け付けた場合、「リンクID」欄に登録された単語帳IDの数が多い順(少ない順)に登録単語を領域404に表示する。電子機器10は、設定内容「アルファベット順(50音順)」の選択指示を受け付けた場合、単語帳見出しがアルファベット順(50音順)となるように領域404に表示する。電子機器10は、設定内容「グループ順」の選択指示を受け付けた場合、グループIDごとに登録日時が早い方から順に登録単語を領域404に表示する。
これにより、ユーザは、その時々に登録した単語や、自身にとって優先度の高い単語を容易に確認することができる。
<機能構成>
図9は、電子機器10の機能ブロック図である。図9を参照して、電子機器10は、主な機能構成として、指示入力部202と、検索部206と、文字列登録部208と、関連付け部212と、設定部214と、表示制御部216とを含む。これらの機能は、典型的には、電子機器10のプロセッサ152がメモリ154に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、これらの機能構成の一部または全部はハードウェアで実現されていてもよい。また、電子機器10は、メモリ154により実現される情報格納部204と、文字列格納部210とをさらに含む。
指示入力部202は、入力装置156を介して、ユーザからの各種指示入力を受け付ける。具体的には、各種指示は、文字列(単語)の検索指示、単語帳テーブルへの単語の登録指示、ディスプレイにおける画面切替指示などを含む。検索指示は、例えば、所定の検索画面においてユーザが検索用の文字列の入力(および検索用の辞書コンテンツの選択入力)をした後、検索キーを選択(タッチ操作、押下など)したことなどである。登録指示は、例えば、検索部206による検索結果に基づく検索結果画面に表示されている文字列を選択して登録キーを選択することなどを含む。なお、検索結果画面は、例えば、検索した文字列を示す情報(タイトルなど)と、見出し語と、見出し語の訳語と、登録キーとを含むような画面である。また、画面切替指示は、例えば、図4〜図6において説明した各種画面を切り替えるための指示を含む。
情報格納部204は、文字列に対応する説明情報を含むコンテンツを特定するための情報(コンテンツ特定情報)を格納する。典型的には、コンテンツは、上述したような「見出し語」を含む「参照元コンテンツ」である。そのため、コンテンツ特定情報は、電子機器10に内蔵されたコンテンツ(例えば、各種辞書コンテンツ)などの識別情報、外部の記憶媒体に内蔵されたコンテンツなどの識別情報を含む。また、コンテンツがネットワーク上に存在する場合には、コンテンツ特定情報は、当該コンテンツを特定するためのURLを含む。典型的には、文字列に対応する説明情報は、当該文字列に対応する見出し語の訳語(上述の図4〜図6に示すような見出し語の訳語)である。ただし、この説明情報は、辞書コンテンツの内容に応じて、見出し語を解説するための情報、用例などであってもよい。情報格納部204は、コンテンツ自体を格納するように構成されていてもよい。
検索部206は、コンテンツ特定情報に基づいて特定されるコンテンツ(例えば、辞書コンテンツ)から文字列に対応する見出し語の検索を行なう。例えば、検索部206は、検索指示に従って、文字列「account」を検索する場合には、検索用の辞書コンテンツとしての「英和中辞典」に含まれる複数の見出し語の中から、文字列「account」と一致する見出し語を検索する。
文字列登録部208は、登録指示に従って、対応する文字列を文字列格納部210に登録(格納)する。具体的には、文字列登録部208は、登録指示を受け付けた単語を文字列格納部210に格納されている単語帳テーブルに登録する。
文字列格納部210は、各種の文字列を管理するために用意されたテーブル(例えば、図2、図3にそれぞれ示した単語帳テーブル310,320)を格納する。
関連付け部212は、文字列格納部210に格納されたテーブルを参照して、第1文字列と、第1文字列が登録される日時以前の基準期間内に登録された第2文字列とを関連付ける。具体的には、関連付け部212は、第1の単語(第1文字列に対応)を登録しようとする日時(現在日時)と、単語帳テーブルに登録済みの第2の単語(第2文字列に対応)の登録日時とを比較して、現在日時以前の基準期間内に登録日時が含まれる場合には、第1の単語と第2の単語とを関連付けて、単語帳テーブルを更新する。
設定部214は、関連付け部212により単語同士を関連付けるときの判断基準として用いられる基準期間を設定する。具体的には、設定部214は、入力装置156を介して受け付けた指示(例えば、ユーザからの指示)に従って、基準期間を設定する。そのため、ユーザは、基準期間を所望の期間に任意に変更することができる。
表示制御部216は、各種情報をディスプレイ158に表示させる。具体的には、表示制御部216は、検索部206の検索結果に基づく検索結果画面、文字列格納部210に格納されたテーブルに登録されている文字列の一覧情報を含む画面(例えば、単語帳画面400)をディスプレイ158に表示させる。また、表示制御部216は、文字列に対応する説明情報と、当該文字列に関連付けられた文字列に関する情報を含む画面(例えば、詳細画面410〜440)、文字列の登録履歴画面(例えば、履歴画面460)等を表示させる。
詳細には、表示制御部216は、単語帳テーブルに登録されている単語の一覧情報(例えば、単語帳画面400の領域404に表示された各単語の単語帳見出しの一覧情報)から第1の単語(例えば、単語「account」)に関する第1の情報が選択(タッチ操作、押下など)された場合、第1の単語に対応する説明情報(例えば、訳語413等)と、第1の単語に関連付けられた第2の単語(例えば、単語「interest」)に関する第2の情報(例えば、領域415における単語「interest」の単語帳見出し)とをディスプレイ158に表示させる(例えば、詳細画面410を表示させる)。
ここで、第1の情報は、各単語の一覧情報(例えば、領域404に示された単語帳見出しの一覧情報)のうちの第1の単語を示す情報(例えば、単語「account」の単語帳見出し)を含む。なお、第1の情報は、第1の単語に関する情報であることをユーザが認識できる情報であればこれに限られず、例えば、第1の単語を示すアイコンなどのオブジェクトであってもよい。また、第2の情報は、例えば、詳細画面410の領域415に表示された第2の単語を示す情報(例えば、単語「interest」の単語帳見出し)を含む。なお、第2の情報は、第2の単語に関する情報であることをユーザが認識できる情報であればこれに限られず、例えば、第2の単語を示すアイコンなどのオブジェクト、あるいは、第1の単語に関連付けられた第2の単語が存在することをユーザに報知するためのオブジェクトであってもよい。
また、表示制御部216は、第2の情報が選択された場合(例えば、詳細画面410の領域415において単語「interest」の単語見出しが選択された場合)、第2の単語に対応する説明情報(例えば、訳語433等)と、第2の単語に関連付けられた単語に関する情報(例えば、領域435における関連単語の単語帳見出し)とをディスプレイ158に表示させる(例えば、詳細画面430を表示させる)。
<処理手順>
図10は、電子機器10の単語登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下の各ステップは、電子機器10のプロセッサ152がメモリ154に格納されたプログラムを実行することによって実現される。ここでは、単語帳テーブルに1以上の単語が登録されており、ユーザが新たに単語を検索して登録する場面を想定する。なお、説明の容易化のため、単語帳テーブル内での登録単語に対応する参照元コンテンツと、検索用の参照元コンテンツとは同一であるとする。
図10を参照して、電子機器10のプロセッサ152は、入力装置156を介して、ユーザから単語の検索指示を受け付けると、メモリ154に格納された辞書コンテンツから当該単語を検索する(ステップS10)。プロセッサ152は、入力装置156を介して、検索された単語(検索単語)の登録指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS12)。登録指示を受け付けない場合には(ステップS12においてNO)、プロセッサ152は処理を終了する。プロセッサ152は、登録指示を受け付けた場合には(ステップS12においてYES)、単語帳テーブルを参照して、最初(先頭)の単語帳ID(例えば、図2に示す単語帳テーブル310であれば、単語帳ID「0001」)を取得する(ステップS14)。
プロセッサ152は、取得した単語帳IDを後述するステップS16〜S24までの処理対象の単語帳IDとして設定する(ステップS15)。プロセッサ152は、単語帳テーブルを参照して、処理対象の「単語帳ID」に対応する「見出し語」を取得する(ステップS16)。具体的には、プロセッサ152は、「単語帳ID」に対応する「見出し語ID」に基づく「見出し語」(例えば、単語帳ID「0001」に対応する見出し語ID「1001234」に基づく見出し語「account」)を取得する。
プロセッサ152は、取得した「見出し語」と検索単語とが一致するか否かを判断する(ステップS18)。これらが一致する場合には(ステップS18においてYES)、プロセッサ152は処理を終了する。すなわち、プロセッサ152は、登録対象である検索単語は既に単語帳テーブルに登録されていると判断して、処理を終了する。一方、これらが一致しない場合には(ステップS18においてNO)、プロセッサ152は、「単語帳ID」に対応する「登録日時」を取得する(ステップS20)。プロセッサ152は、検索単語を登録する日時(現在日時)が、取得した登録日時から基準期間以上経過しているか否かを判断する(ステップS22)。
現在日時が、登録日時から基準期間以上経過している場合には(ステップS22においてYES)、後述するステップS26の処理を実行する。一方、現在日時が、登録日時から基準期間以上経過していない場合には(ステップS22においてNO)、プロセッサ152は、登録対象である検索単語に対応する「リンクID」欄へ処理対象の「単語帳ID」を登録するために、当該「単語帳ID」を保持する(ステップS24)。
次に、プロセッサ152は、単語帳テーブルに、未だ処理対象となっていない単語帳IDが存在するか否かを判断する(ステップS26)。未処理の単語帳IDが存在する場合には(ステップS26においてYES)、プロセッサ152は当該単語帳IDを取得して(ステップS28)、ステップS15からの処理を繰り返す。すなわち、当該単語帳IDが処理対象の単語帳IDに設定され、上述したステップS15〜S24の処理が繰り返される。一方、未処理の単語帳IDが存在しない場合には(ステップS26においてNO)、プロセッサ152は、ステップS24において保持された単語帳IDに基づいて、検索単語を登録単語に関連付けて登録して(ステップS30)、処理を終了する。
具体的には、プロセッサ152は、単語帳テーブルにおいて、検索単語の単語帳IDを設定し、当該単語帳IDに対応する「見出し語(ID)」欄に、辞書コンテンツに含まれる検索単語の見出し語(ID)を登録する。プロセッサ152は、検索単語に対応する「リンクID」欄に、ステップS24において保持された各単語帳IDを登録するとともに、各単語帳IDに対応する「リンクID」欄に検索単語の単語帳IDを登録する。なお、プロセッサ152は、ステップS24において保持された単語帳IDがない場合には、登録対象単語に対応する「リンクID」欄には単語帳IDを登録しない(すなわち、何も登録しない)。また、プロセッサ152は、検索単語の見出し語および訳語を含むテキスト中に含まれる検索単語の位置に基づいて「開始位置」欄を登録し、辞書コンテンツの識別情報などを「参照元コンテンツ」欄に登録し、現在日時を「登録日時」欄に登録する。プロセッサ152は、保持された各単語帳IDに対応するグループIDと同じグループIDを「グループID」欄に登録する。なお、プロセッサ152は、ステップS24において保持された単語帳IDがない場合には、単語帳テーブルに登録されていない新たなグループIDを登録する。
<利点>
実施の形態1によると、ユーザが単語帳に登録した単語が、その登録した時期に応じて自動的に整理され、ユーザがその時期にどのような単語群に特に関心を持っていたのかが明確となる。そして、ユーザが単語帳から登録単語を閲覧したとき、当該ユーザにとってその登録単語と関連性の高い単語が表示される。これにより、ユーザは、重要単語の効率的な学習(例えば、まとめて復習する等)が可能となる。したがって、その時々にユーザにとって関心の高い単語同士の関連性をユーザに提示することが可能となる。
[実施の形態2]
上述した実施の形態1では、第1の局面において基準期間内にユーザが5つの単語を登録し(図2参照)、第1の局面から長期間経過後の第2の局面において基準期間内にユーザが4つの単語を登録する場面(図3参照)を想定して説明を行なった。
ここで、上記場面とは異なる場面として、ユーザの1回の学習時間が基準期間(例えば、1時間)を超える場面が考えられる。例えば、図2に示すような単語帳テーブル310が存在する場合に、仮にユーザが、現在日時「2013/7/14 11:20」に、図3に示す単語帳テーブル320内の単語帳ID「0006」に対応する単語「negotiate」を登録するような場面である。
この場合、上述した実施の形態1に従う電子機器10は、基準期間を考慮して、単語「negotiate」を、登録単語「commission」,「interest」,「charge」,「profit」とは関連付けるが、登録単語「account」とは関連付けない。そのため、実施の形態1に従うと、登録単語「account」はグループID「1」のグループのみに属し、登録単語「negotiate」はグループID「2」のグループのみに属し、登録単語「commission」、「interest」、「charge」、「profit」はグループID「1」および「2」の複数のグループに属することになる。
ユーザによっては、上記のような関連付け方式を所望する場合もある。しかし、当該方式の場合には、単語の登録数が増大するほどグループの数が増大するため、ユーザの混乱を招いてしまう可能性もある。そこで、実施の形態2では、単語を登録しようとする日時(現在日時)と、同じグループに属する(同じグループIDを有する)登録単語のうちの最も早い登録日時とを比較して、単語同士の関連付けを行なう構成について説明する。
具体的には、第1の単語と第2の単語とが関連付けられている場合、実施の形態2に従う電子機器10(関連付け部212)は、第1の単語の登録日時および第2の単語の登録日時のうち早い日時を特定し、当該特定した日時以後の基準期間内に登録された第3の単語(第3文字列に対応)と、第1の単語および第2の単語とをさらに関連付ける。
例えば、上記と同じ場面を想定する。この場合、実施の形態2に従う電子機器10(関連付け部212)は、同一のグループに属する登録単語群(すなわち、互いに関連付けられている登録単語群)のうち、最も早い「登録日時」を特定する。ここでは、電子機器10(関連付け部212)は、互いに関連付けられた第1の単語(例えば、図2中の単語「account」)および第2の単語(例えば、図2中の単語「interest」)を含む5つの登録単語のうち、単語帳ID「0001」に対応する登録日時「2013/7/14 10:15」を特定する。次に、電子機器10は、当該特定した日時「2013/7/14 10:15」以後の基準期間(例えば、1時間)内に、第3の単語(例えば、登録対象の単語「negotiate」)の現在日時「2013/7/14 11:20」が含まれるか否かを判断する。この場合、当該基準期間内に当該現在日時が含まれないため、電子機器10は、単語「negotiate」と、同じグループID「1」に属する5つの単語とを関連付けない。そのため、単語帳ID「0006」に対応する「グループID」欄には例えば、グループID「2」が登録される。なお、仮に、現在日時「2013/7/14 11:10」に、単語「negotiate」を登録する場合には、当該基準期間内に当該現在日時が含まれるため、電子機器10(関連付け部212)は、単語「negotiate」と、同じグループID「1」に属する5つの単語とを関連付けることになる。
<利点>
実施の形態2によると、各単語帳IDに対して1つのグループIDのみが登録される。そのため、登録単語数が増大してもグループ数が増大しないため、ユーザにとって管理しやすい単語帳を生成することができる。これにより、ユーザは、登録単語と関連性の高い単語を混乱することなく把握することができる。
[実施の形態3]
上述した実施の形態1および2では、基本的には、ユーザにより予め定められた基準期間に基づいて、単語同士を関連付ける構成について説明した。しかし、ユーザが単語を登録する時点では基準期間Ta(例えば、1時間)を希望していたが、単語登録終了後に基準期間Tb(例えば、30分)の方がよいと考え直す場合も想定される。あるいは、学習の都合上、登録時とは別の基準期間で単語帳を整理し直したい場合もある。そこで、実施の形態3では、単語登録時の基準期間Taとは異なる基準期間Tbに基づいて、単語帳テーブル内の単語同士を新たに関連付け直す構成について説明する。
ここでは、電子機器10が、基準期間Ta(ここでは、1時間)に基づいて作成した図2の単語帳テーブル310を、基準期間Tb(ここでは、20分間)に基づいて作成し直す(単語の関連付けをし直す)場面を想定する。
まず、実施の形態3に従う電子機器10(設定部214)は、入力装置156を介して、基準期間Taから基準期間Tbへの変更指示を受け付ける。電子機器10は、変更された基準期間Tbに基づいて単語帳テーブル310を作成し直す指示を受け付けると、当該基準期間Tbと、単語帳テーブル310内に登録された5つの単語の登録日時とに基づいて、これらの単語を互いに関連付ける。
まず、1つの単語帳IDに対して複数のグループIDを登録する関連付け方式が採用される場合について説明する。この場合、実施の形態3に従う電子機器10(関連付け部212)は、5つの登録単語にそれぞれ対応する5つの「登録日時」を互いに比較して、互いに基準期間Tb以内の時間(期間)差を満たす「登録日時」の組み合わせを抽出する。例えば、単語帳ID「0001」〜「0003」に対応する3つの「登録日時」の組み合わせX、単語帳ID「0002」〜「0004」に対応する3つの「登録日時」の組み合わせY、および単語帳ID「0003」〜「0005」に対応する3つの「登録日時」の組み合わせZは、互いに基準期間Tb以内の期間差となる。そのため、電子機器10は、これらの組み合わせX〜Zを抽出して、各々の組み合わせに属する単語同士を関連付ける。
これにより、例えば、単語帳ID「0001」に対応する「グループID」欄には「1」が登録され、単語帳ID「0002」に対応する「グループID」欄には「1」および「2」が登録され、単語帳ID「0003」に対応する「グループID」欄には「1」〜「3」が登録され、単語帳ID「0004」に対応する「グループID」欄には「2」および「3」が登録され、単語帳ID「0005」に対応する「グループID」欄には「3」が登録される。
次に、1つの単語帳IDに対して1つのグループIDが登録される関連付け方式が採用される場合について説明する。この場合、実施の形態3に従う電子機器10(関連付け部212)は、5つの登録単語にそれぞれ対応する5つの「登録日時」のうち、最も早い登録日時(ここでは、登録日時「2013/7/14 10:15」)を抽出する。次に、電子機器10は、抽出された登録日時に対応する登録単語と、当該登録日時以後の基準期間Tb内に登録された登録単語とを関連付ける。すなわち、単語帳ID「0001」〜「0003」に対応する3つの登録単語が関連付けられる。
次に、電子機器10は、抽出された登録日時に登録された単語と関連付けられなかった残りの単語のうち、最も早い登録日時(ここでは、登録日時「2013/7/14 10:45」)を抽出する。次に、電子機器10は、抽出された登録日時に対応する登録単語と、当該登録日時以後の基準期間Tb内に登録された単語とを関連付ける。すなわち、単語帳ID「0004」および「0005」に対応する2つの登録単語が関連付けられる。
これにより、例えば、単語帳ID「0001」〜「0003」の各々に対応する「グループID」欄には「1」が登録され、単語帳ID「0004」,「0005」の各々に対応する「グループID」欄には「2」が登録される。
<利点>
実施の形態3によると、一旦、ある基準期間に基づいて生成された単語帳テーブル内の登録単語同士を、ユーザが指定する別の基準期間に基づいて関連付けし直すことが可能となる。これにより、ユーザが所望する様々な時期に登録された単語をまとめて閲覧すること等が容易となり、例えば、学習効率を向上させることができる。
[その他の実施の形態]
また、コンピュータを機能させて、上述のフローチャートで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどの一時的でないコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
プログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本実施の形態にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。
また、上述した実施の形態において、他の実施の形態で説明した処理や構成および変形例で説明した処理や構成を適宜採用して実施する場合であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。