以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
なお、以下では、電子機器がスマートフォンであるとして説明するが、電子機器は、スマートフォンに限定されるものではない。電子機器は、例えば、タブレット端末、パソコン、デジタルカメラ、電子辞書、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機なども含み得る。
[実施の形態1]
<概要>
実施の形態1に従う電子機器の単語登録処理について、まず概要を説明する。
ユーザが、電子機器の辞書機能を利用して単語を検索すると、検索結果としてその単語を説明するための文章(例えば、単語の内容、解説など)がディスプレイに表示される。ユーザは、学習のため、この検索結果に含まれる文章中の単語を単語帳等に登録していく場合がある。このような文章中においては、ある単語と、当該単語に関連する関連単語とは、互いに近接した位置に配置されていることが多い。
そのため、文章中において、ユーザが選択した2つの単語が一定距離内に配置されている場合には、ユーザは、これらの単語をまとめて習得したいと考える場合が多い。すなわち、これらの単語は、ユーザにとって関連性の高い単度同士である可能性が高い。一方、文章中において、ユーザが選択した2つの単語が一定距離内に配置されていない場合には、ユーザは、これらの単語をまとめて習得したいと考える場合は少ない。
そこで、実施の形態1に従う電子機器は、単語の説明文章中において、ユーザにより選択された複数の単語が基準距離内に配置されている場合には、これらの単語はユーザにとって関連性の高い単語同士であると判断して、当該複数の単語を互いに関連付ける。電子機器は、ユーザの指示に従って、単語帳に登録されている単語の一覧情報をディスプレイに表示する。電子機器は、ユーザが一覧情報からある単語を選択した場合に、その選択された単語に対応する説明文と、その選択された単語に関連付けられている単語とをディスプレイに表示する。これにより、ユーザは、自分にとって関連性の高い複数の単語を容易に把握することができる。
以下、上記のような電子機器およびその制御方式について詳細に説明する。
<ハードウェア構成>
図1は、電子機器10のハードウェア構成の一例を表わすブロック図である。図1を参照して、電子機器10は、主たる構成要素として、プロセッサ152と、メモリ154と、入力装置156と、ディスプレイ158と、無線通信インターフェイス(I/F)160と、メモリインターフェイス(I/F)164と、マイク166と、スピーカ168と、バッテリ170とを含む。
プロセッサ152は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Multi Processing Unit)といった演算処理部である。プロセッサ152は、メモリ154に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、電子機器10の各部の動作を制御する。プロセッサ152は、当該プログラムを実行することによって、後述する電子機器10の処理(ステップ)の各々を実現する。
メモリ154は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリなどによって実現される。メモリ154は、プロセッサ152によって実行されるプログラム、またはプロセッサ152によって用いられるデータなどを記憶する。
入力装置156は、電子機器10に対する操作入力を受け付ける。典型的には、入力装置156は、タッチパネルによって実現される。タッチパネルは、表示部としての機能を有するディスプレイ158上に設けられており、例えば、静電容量方式タイプである。タッチパネルは、所定時間毎に外部物体によるタッチパネルへのタッチ操作を検知し、タッチ座標をプロセッサ152に入力する。ただし、入力装置156は、ボタンなどを含んでいてもよい。
無線通信インターフェイス160は、通信アンテナ162を介して無線通信網に接続し無線通信のための信号を送受信する。これにより、電子機器10は、たとえば、第3世代移動通信システム(3G)、LTE(Long Term Evolution)などの移動体通信網を介して他の通信装置との通信が可能となる。
メモリインターフェイス164は、外部の記憶媒体165からデータを読み出す。プロセッサ152は、メモリ154からデータを読み出して、メモリインターフェイス164を介して当該データを外部の記憶媒体165に格納する。なお、記憶媒体165としては、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)メモリカードなどの不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
マイク166は、電子機器10に対する音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号をプロセッサ152に与える。スピーカ168は、プロセッサ152から与えられる音声信号を音声に変換して電子機器10の外部へ出力する。バッテリ170は、充放電可能な電力貯蔵要素であり、代表的にはリチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池で構成される。
<動作例>
次に、電子機器10の動作例について説明する。
(第1の局面)
ここでは、図2に示すような検索結果画面400において、ユーザが複数の単語を登録し、登録した単語を閲覧する第1の局面を想定する。まず、図2および図3を参照して、電子機器10における単語登録の流れについて説明する。
図2は、実施の形態1に従う第1の局面における単語の検索結果画面を示す図である。図2を参照して、ユーザが、歴史の学習中に、電子機器10に内蔵されたAA辞典を用いて単語「安政の大獄」を検索すると、ディスプレイ158に検索結果画面400が表示される。検索結果画面400は、タイトル401と、見出し語402と、見出し語に対応する説明情報403とを含む。
タイトル401は、検索された単語(検索単語)が「安政の大獄」であることを示す情報と、検索に用いたコンテンツ(後述する「参照元コンテンツ」)が「AA事典」であることを示す情報とを含む。説明情報403は、見出し語402の説明情報であり、図2の例では見出し語「安政の大獄」を解説するための情報である。ただし、辞書コンテンツの内容に応じて、説明情報403は、見出し語の訳語、意味内容、用例などを含む。
電子機器10は、検索結果画面400がディスプレイ158に表示されている場合に、入力装置156を介して、ユーザから見出し語402を示す文字列(単語)「安政の大獄」と、説明情報403に含まれる単語「井伊直弼」,「日米修好通商条約」とを登録するための指示を受け付けたとする。この場合、電子機器10は、図3に示すような単語帳テーブル310を作成する。
図3は、第1の局面における単語帳テーブル310を示す図である。図3を参照して、単語帳テーブル310は、構成要素として、単語帳ID、単語帳見出し、見出し語(ID)、開始位置、リンク(ID)、グループID、参照元コンテンツおよび登録日時を含む。なお、電子機器10は、見出し語の説明情報を含む検索結果画面400内において、ユーザにより選択された複数の単語が基準距離内に配置されている場合には、当該複数の単語を互いに関連付けるように構成されている。
単語帳IDは、単語帳テーブルにおける単語帳見出しに対して一意に登録される情報である。例えば、単語帳見出し「安政の大獄」,「井伊直弼」,「日米修好通商条約」に対しては単語帳ID「0001」,「0002」,「0003」が登録される。
単語帳見出しは、単語帳画面(後述の図4の単語帳画面410 参照)に表示される文字列を示す情報である。図3の例では、単語帳見出しは、ユーザが登録した単語と同一の文字列(例えば、「安政の大獄」)から構成されている。なお、単語帳見出しは、ユーザが登録した単語を示す文字列に加えて、さらに、当該単語に関するその他の情報(文字列)を含んでいてもよい。例えば、その他の情報は、単語の振り仮名や、その主な意味等である。以下では、説明の容易化のため、単語帳見出しに含まれる(図2の例では、単語帳見出しと同一の)単語を「登録単語」とも称する。
見出し語IDは、辞書データなどの参照元コンテンツに含まれる見出し語を示す識別情報である。例えば、参照元コンテンツ「AA事典」に含まれる見出し語「安政の大獄」に対しては見出し語ID「001234」が登録される。ここで、図3の例では、登録単語「井伊直弼」については、見出し語(のID)が「安政の大獄」(に対応するID)となっている。これは、図2の検索結果画面400において、登録単語「井伊直弼」が、見出し語「安政の大獄」の説明情報403内に存在する単語「井伊直弼」を選択して登録されたためである。このことは、登録単語「日米修好通商条約」についても同様である。
開始位置は、見出し語の説明情報を含む画面内において、登録単語の先頭文字位置を示す情報である。ここで、参照元コンテンツは、見出し語、当該見出し語に対応する説明情報などを区別するためのタグで区切られて構成されている。そのため、開始位置を特定し易くするために、登録単語が見出し語自体である場合には、その開始位置を負の値(例えば、−1)として登録する。また、登録単語が見出し語の説明情報内の単語である場合には、その位置に応じた正の値として登録する。
例えば、ユーザが単語「安政の大獄」を参照元コンテンツ「AA事典」を用いて検索した場合にはディスプレイ158に検索結果画面400が表示される。そして、検索結果画面400において、ユーザが登録した登録単語「安政の大獄」は見出し語自体であるため、その開始位置は「−1」として登録される。また、登録単語「井伊直弼」は説明情報403内に存在しており、先頭文字「井」は、説明情報403の最初の文字から8番目に位置する。そのため、その開始位置が「8」として登録される。また、説明情報403内に存在する登録単語「日米修好通商条約」は、その開始位置が「37」として登録される。
参照元コンテンツは、見出し語が含まれるコンテンツ(例えば、辞書データ、教科書データなど)を示す情報である。典型的には、「参照元コンテンツ」欄には、電子機器10に内蔵されている辞書コンテンツのID等の識別情報が登録される。ただし、「参照元コンテンツ」欄には、外部の記憶媒体165に記憶された辞書コンテンツのID、ネットワーク上の辞書コンテンツのURL等が登録されてもよい。
登録日時は、単語帳テーブル内に単語が登録された日時を示す情報である。例えば、登録単語「安政の大獄」は、2015/7/14 11:20に登録されている。
リンクIDは、登録単語に関連付けられている他の登録単語の単語帳IDを示す情報である。例えば、単語帳ID「0001」に対応するリンクIDは、「0002」,「0003」である。そのため、登録単語「安政の大獄」には、登録単語「井伊直弼」,「日米修好通商条約」が関連付けられていることがわかる。
グループIDは、登録単語が属するグループを示す識別情報である。例えば、登録単語「安政の大獄」には、登録単語「井伊直弼」,「日米修好通商条約」が関連付けられているため、すべて同じグループID「1」が登録されている。
ここで、本実施の形態に従う単語間距離に基づく単語同士の関連付け方式について説明する。具体的には、登録単語「安政の大獄」,「井伊直弼」,「日米修好通商条約」が互いに関連付けられている理由について説明する。
電子機器10は、各登録単語に対応する開始位置を参照して、各登録単語同士の距離(単語間距離)を算出する。次に、電子機器10は、この算出された単語間距離と、予め設定されている基準距離とを比較する。そして、電子機器10は、単語間距離が基準距離以下である場合に、これらの登録単語を関連付ける。単語間距離は、ある登録単語の開始位置と他の単語の開始位置との差の絶対値で定義される。
具体例として図3を参照すると、登録単語「井伊直弼」に対応する開始位置は「8」であり、登録単語「日米修好通商条約」に対応する開始位置は「37」である。そのため、電子機器10は、登録単語「井伊直弼」と登録単語「日米修好通商条約」との単語間距離を「29」として算出する。そして、電子機器10は、算出した単語間距離「29」と、予め設定された基準距離(ここでは、「100」とする)とを比較する。この場合、電子機器10は、算出した単語間距離が基準距離よりも小さい。そのため、電子機器10は、登録単語「井伊直弼」と、当該登録単語から基準距離内に位置する登録単語「日米修好通商条約」とを関連付ける。
同様に、電子機器10は、登録単語「安政の大獄」と登録単語「井伊直弼」との単語間距離を「9」と算出し、登録単語「安政の大獄」と登録単語「日米修好通商条約」との単語間距離を「38」と算出する。これらの単語間距離も基準距離未満であるため、これらの登録単語も互いに関連付けられる。これにより、登録単語「安政の大獄」,「井伊直弼」,「日米修好通商条約」は互いに関連付けられる。
ここで、他の例として、基準距離が「30」に設定されている場合を想定する。この場合、登録単語「安政の大獄」と登録単語「井伊直弼」との単語間距離「9」、および登録単語「井伊直弼」と登録単語「日米修好通商条約」との単語間距離を「29」、基準距離未満であるが、登録単語「安政の大獄」と登録単語「日米修好通商条約」との単語間距離「38」は基準距離以上となる。そのため、登録単語「安政の大獄」と登録単語「日米修好通商条約」とを関連付けない構成も考えられる。すなわち、登録単語「安政の大獄」はグループID「1」のグループのみに属し、登録単語「日米修好通商条約」はグループID「2」のグループのみに属し、登録単語「井伊直弼」はグループID「1」および「2」の複数のグループに属するように構成することも考えられる。
しかしながら、本実施の形態に従う関連付け方式では上記構成を採用せずに、以下のような方式を採用する。具体的には、第1の登録単語(例えば、「安政の大獄」)と第2の登録単語(例えば、「井伊直弼」)とが関連付けられている場合を想定する。この場合、電子機器10は、第2の登録単語と第3の登録単語(例えば、「日米修好通商条約」)との単語間距離が基準距離内であれば、第1の登録単語および第2の登録単語に第3の登録単語をさらに関連付ける。すなわち、電子機器10は、第1の登録単語と第3の登録単語との単語間距離が基準距離内ではない場合であっても、これらを関連付ける。
なお、当該方式を採用する理由は、次のような考え方による。具体的には、上述したように、単語間距離が基準距離内に存在する第1および第2の登録単語と、第2および第3の登録単語とは、ユーザがまとめて習得したいと考える場合が多い。このことから、第1および第3の登録単語は、直接的な関連性は低くても、ユーザにとっては第2の登録単語を介して間接的に関連している可能性が高い。すなわち、ユーザは、これら3つの登録単語をまとめて習得したい単語同士であると考える可能性が高い。
次に、図4を参照しながら、上記のように作成された単語帳テーブル310に基づく単語閲覧の流れについて説明する。
図4は、第1の局面における単語閲覧画面を示す図である。図4に示す各画面は、電子機器10に内蔵された単語閲覧のアプリケーションが起動されることにより表示される画面である。
図4を参照して、電子機器10は、入力装置156を介して、単語閲覧のアプリケーションの起動指示を受け付けると、単語帳画面410をディスプレイ158に表示する。単語帳画面410は、単語帳画面であることを示すタイトル411と、単語帳テーブル310に登録された登録単語の単語帳見出しが表示される領域412と、単語帳画面410の表示方式を設定するための設定キー413とを含む。設定キー413を用いた単語帳画面410の表示設定方式については後述する。
領域412には、登録単語の単語帳見出しに対応する文字列が表示される。すなわち、領域412には、図3に示す単語帳テーブル310の登録単語の一覧情報が表示される。
次に、電子機器10は、入力装置156を介して、単語帳画面410の領域412に表示されている単語「日米修好通商条約」の選択指示を受け付けると、単語「日米修好通商条約」の詳細画面420をディスプレイ158に表示する。詳細画面420は、タイトル421と、見出し語422と、見出し語の説明情報423と、関連情報424と、領域425とを含む。
タイトル421は、登録単語が「日米修好通商条約」であることを示す情報と、その参照元コンテンツが「AA事典」であることを示す情報とを含む。関連情報424は、領域425に表示された単語が、登録単語「日米修好通商条約」に関連付けられた単語であることを示す情報である。関連情報424は、文字列「関連する単語」として表示されているが、これ以外の文字列で表示されていてもよい。例えば、関連情報424は、文字列「この見出しで以前に検索(学習)した単語」、文字列「関連しうる単語」、文字列「参考になる単語」等と表示されていてもよい。
領域425には、登録単語「日米修好通商条約」に関連付けられた登録単語の単語帳見出しが表示される。具体的には、図3の単語帳テーブル310を参照すると、登録単語「日米修好通商条約」に関連付けられている(すなわち、「リンクID」欄に登録されている単語帳IDに対応する)登録単語は、「安政の大獄」、「井伊直弼」である。そのため、領域425には、これらの登録単語の単語帳見出しが表示される。
また、領域425に表示された単語帳見出し(登録単語)に対応する文字列が、見出し語422や説明情報423内に存在する場合には、当該文字列を強調表示する。例えば、領域425には、登録単語「安政の大獄」,「井伊直弼」が表示されている。そのため、見出し語422の文字列「安政の大獄」と、説明情報423内の文字列「井伊直弼」は、強調(網掛け)表示されている。なお、強調表示の他の例としては、表示色の変更、文字の拡大、太字、下線表示等が考えられる。
続いて、電子機器10は、詳細画面420の領域425に表示されている登録単語「安政の大獄」の選択指示を受け付けた場合、登録単語「安政の大獄」の詳細画面430を表示する。詳細画面430は、タイトル431と、見出し語432と、見出し語の説明情報433と、関連情報434と、領域435とを含む。
タイトル431は、登録単語が「安政の大獄」であることを示す情報と、その参照元コンテンツが「AA辞典」であることを示す情報とを含む。関連情報434は、領域435に表示された単語が、登録単語「安政の大獄」に関連付けられた登録単語であることを示す情報である。そのため、領域435には、登録単語「安政の大獄」に関連付けられた登録単語「井伊直弼」、「日米修好通商条約」に対応する単語帳見出しが表示される。なお、登録単語「日米修好通商条約」および登録単語「安政の大獄」の見出し語は同一であることから、説明情報433は、詳細画面420の説明情報423と同一である。
次に、図5を参照しながら、単語帳画面の表示方式について説明する。図5は、単語帳画面の表示方式を説明するための図である。具体的には、電子機器10は、図4の単語帳画面410において、領域412に含まれる単語「井伊直弼」の先頭に付与された記号「・」の選択指示を受け付けると、単語帳画面410に領域414を追加表示した単語帳画面440を表示する。領域414は、登録単語「井伊直弼」に関連付けられた登録単語の単語帳見出しが表示される。これにより、ユーザは単語帳画面において、登録単語同士の関連性を確認することができる。
また、電子機器10は、入力装置156を介して、設定キー413の選択指示を受け付けると、所定の設定画面(図示しない)をディスプレイ158に表示する。ユーザは、この設定画面により単語帳画面410の表示方式を変更できる。具体的には、電子機器10は、単語帳テーブルの登録単語のうち一部の登録単語を表示するフィルター表示機能を有している。例えば、電子機器10は、所定の設定画面において、入力装置156を介して、ユーザから指定日時の選択指示を受け付ける。電子機器10は、登録日時が指定日時よりも前、後、または同一である登録単語のみを領域412に表示することができる。また電子機器10は、ユーザにより指示された所定期間に登録された登録単語のみを領域412に表示可能に構成されていてもよい。
また、電子機器10は、単語帳テーブルの登録単語をソート表示する機能を有している。例えば、電子機器10は、入力装置156を介して、ユーザからソート表示指示に従って、登録日時が早い方から順に登録単語を領域412に表示する。また、電子機器10は、「リンクID」欄に登録された単語帳IDの数が多い順(少ない順)、グループIDごとに登録日時が早い方から順に登録単語を領域414に表示可能であってもよい。さらに、電子機器10は、単語帳見出しが50音順となるように領域414を表示してもよい。
(第2の局面)
次に、上述した第1の局面から一定期間経過後に、図6に示すような検索結果画面450において、ユーザが複数の単語を新たに登録し、登録した単語を閲覧する第2の局面を想定する。まず、図6および図7を参照して、第2の局面における単語登録の流れについて説明する。
図6は、第2の局面における単語の検索結果画面を示す図である。図6を参照して、ユーザが、歴史の学習中に、第1の局面で用いたAA事典とは異なるBB辞典を用いて単語「日米修好通商条約」を検索すると、ディスプレイ158に検索結果画面450が表示される。検索結果画面450は、タイトル451と、見出し語452と、見出し語の説明情報453とを含む。
タイトル451は、検索単語が「日米修好通商条約」であることを示す情報と、検索に用いた参照元コンテンツが「BB辞典」であることを示す情報とを含む。説明情報453は、見出し語452の説明情報であり、図6の例では見出し語「日米修好通商条約」を解説するための情報である。
電子機器10は、検索結果画面450がディスプレイ158に表示されている場合に、入力装置156を介して、ユーザから見出し語452を示す単語「日米修好通商条約」と、説明情報453に含まれる単語「領事裁判権」、「関税自主権」とを登録するための指示を受け付けたとする。この場合、電子機器10は、図7に示すような単語帳テーブル320を作成する。
図7は、第2の局面における単語帳テーブル320を示す図である。なお、単語帳テーブル320の各構成要素は、単語帳テーブル310の各構成要素と同じである。図7を参照して、単語帳テーブル320では、単語帳テーブル310に対して、新たに単語「領事裁判権」,「関税自主権」が単語帳ID「0004」,「0005」として登録される。また、単語「日米修好通商条約」は、第1の局面では「AA事典」を用いて検索して登録され、第2の局面では「BB辞典」を用いて検索して登録される。このように、複数の参照元コンテンツを用いて検索および登録された単語については、それぞれの参照元コンテンツに対応する見出し語IDが登録される(例えば、「001234」および「105687」)。また、開始位置、リンクID、グループID、登録日時も参照元コンテンツの数だけ登録される。
なお、登録単語「領事裁判権」,「関税自主権」は、見出し語「日米修好通商条約」の説明情報453内に存在する単語である。そのため、これらの登録単語に対応する見出し語(のID)は「日米修好通商条約」(に対応するID)として登録される。
単語帳テーブル320においても、上述した関連付け方式により、各登録単語が関連付けられる。具体的には、登録単語「日米修好通商条約」の見出し語「105687」に対応する開始位置は「−1」であり、登録単語「領事裁判権」に対応する開始位置は「90」であり、登録単語「関税自主権」に対応する開始位置は「116」である。電子機器10は、登録単語「日米修好通商条約」と登録単語「領事裁判権」との単語間距離「91」が、基準距離(ここでは、「100」とする)未満であるため、登録単語「日米修好通商条約」の見出し語「105687」と登録単語「領事裁判権」とを関連付ける。同様に、電子機器10は、登録単語「領事裁判権」と登録単語「関税自主権」との単語間距離「26」が基準距離未満であるため、登録単語「領事裁判権」と登録単語「関税自主権」とを関連付ける。そのため、電子機器10は、登録単語「日米修好通商条約」と登録単語「関税自主権」との単語間距離に関わらず、これらを関連付ける。
したがって、単語帳ID「0003」のうちの見出し語ID「105687」に対応する「リンクID」欄には単語帳ID「0004」,「0005」が登録され、単語帳ID「0004」に対応する「リンクID」欄には単語帳ID「0003」,「0005」が登録され、単語帳ID「0005」に対応する「リンクID」欄には単語帳ID「0003」,「0004」が登録される。また、単語帳ID「0003」のうちの見出し語ID「105687」、単語帳ID「0004」および単語帳ID「0005」に対応する「グループID」欄には同一のグループID「2」が登録される。
次に、図8を参照しながら、上記のように作成された単語帳テーブル320に基づく単語閲覧の流れについて説明する。
図8は、第2の局面における単語閲覧画面を示す図である。図8に示す各画面は、電子機器10に内蔵された単語閲覧のアプリケーションが起動されることにより表示される画面である。
図8を参照して、電子機器10は、入力装置156を介して、単語閲覧のアプリケーションの起動指示を受け付けると、単語帳画面500をディスプレイ158に表示する。単語帳画面500は、タイトル501と、単語帳テーブル320に登録された登録単語の単語帳見出しが表示される領域502と、単語帳画面500の表示方式を設定するための設定キー503とを含む。なお、設定キー503を用いた単語帳画面500の表示設定方式については上述した方式と同様である。
領域502には、図7に示す単語帳テーブル320の登録単語の一覧情報が表示される。電子機器10は、入力装置156を介して、単語帳画面500の領域502に表示されている登録単語「領事裁判権」の選択指示を受け付けると、登録単語「領事裁判権」の詳細画面510をディスプレイ158に表示する。詳細画面510は、タイトル511と、見出し語512と、見出し語の説明情報513と、関連情報514と、領域515とを含む。
タイトル511は、登録単語が「領事裁判権」であることを示す情報と、その参照元コンテンツが「BB事典」であることを示す情報とを含む。関連情報514は、領域515に表示された単語が、登録単語「領事裁判権」に関連付けられた登録単語であることを示す情報である。
領域515には、登録単語「領事裁判権」に関連付けられた登録単語(の単語帳見出し)が表示される。具体的には、領域515は、見出し語512を示す単語「日米修好通商条約」と、領域513内の単語「関税自主権」とを含む。そのため、見出し語512、および説明情報513内の単語「関税自主権」は、網掛け表示される。
続いて、電子機器10は、詳細画面510の領域515に表示されている単語「日米修好通商条約」の選択指示を受け付けた場合、登録単語「日米修好通商条約」の詳細画面520を表示する。詳細画面520は、タイトル521と、見出し語522と、見出し語の説明情報523と、関連情報524と、領域525と、次のコンテンツキー527とを含む。
具体的には、詳細画面520は、単語帳テーブル320の登録単語「日米修好通商条約」のうちの見出し語ID「001234」に対応する画面である。そのため、タイトル521は、登録単語が「日米修好通商条約」であることを示す情報と、その参照元コンテンツが「AA事典」であることを示す情報とを含む。関連情報524は、領域525に表示された単語が、登録単語「日米修好通商条約」のうちの見出し語ID「001234」に関連付けられた登録単語であることを示す情報である。また、領域525には、当該見出し語ID「001234」に関連付けられた登録単語「安政の大獄」、「井伊直弼」に対応する単語帳見出しが表示される。
続いて、電子機器10は、入力装置156を介して、詳細画面520の次のコンテンツキー527の選択指示を受け付けると、単語「日米修好通商条約」の詳細画面530を表示する。詳細画面530は、タイトル531と、見出し語532と、見出し語の説明情報533と、関連情報534と、領域535と、前のコンテンツキー537とを含む。
具体的には、詳細画面530は、単語帳テーブル320の登録単語「日米修好通商条約」のうちの見出し語ID「105687」に対応する画面である。そのため、タイトル531は、登録単語「日米修好通商条約」を示す情報と、参照元コンテンツ「BB辞典」を示す情報とを含む。関連情報534は、領域535に表示された単語が、登録単語「日米修好通商条約」のうちの見出し語ID「105687」に関連付けられた単語であることを示す情報である。また、領域535には、当該見出し語ID「105687」に関連付けられている登録単語「領事裁判権」,「関税自主権」に対応する単語帳見出しが表示される。
このように、1つの単語帳IDに対して複数の見出し語IDが対応付けられている場合(すなわち、1つの単語が複数の参照元コンテンツに基づいて登録されている場合)には、ユーザは、次のコンテンツキー527および前のコンテンツキー537を選択することにより、それぞれの参照元コンテンツに対応する詳細画面を確認することができる。
なお、1つの単語が複数の参照元コンテンツに基づいて登録されている場合には、ユーザが、当該単語を複数回検索し、登録していることを意味する。そのため、このような場合には、電子機器10は、その登録履歴を表示する履歴画面に移行するための履歴キーを設けておいてもよい。この履歴画面は、例えば、登録単語「日米修好通商条約」の登録日時と、参照元コンテンツとを含む。これにより、ユーザは、登録単語「日米修好通商条約」が、「AA事典」を用いて2015/7/14 11:23に登録されており、「BB辞典」を用いて2015/8/7 16:12に登録されていることなどを確認できる。
<機能構成>
図9は、電子機器10の機能ブロック図である。図9を参照して、電子機器10は、主な機能構成として、指示入力部202と、検索部206と、文字列登録部208と、関連付け部212と、距離設定部214と、表示制御部216とを含む。これらの機能は、典型的には、電子機器10のプロセッサ152がメモリ154に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、これらの機能構成の一部または全部はハードウェアで実現されていてもよい。また、電子機器10は、メモリ154により実現される情報格納部204と、文字列格納部210とをさらに含む。
指示入力部202は、入力装置156を介して、ユーザからの各種指示入力を受け付ける。具体的には、各種指示は、文字列(単語)の検索指示、単語帳テーブルへの単語の登録指示、ディスプレイにおける画面切替指示などを含む。検索指示は、例えば、所定の検索画面においてユーザが検索用の文字列の入力(および検索用の辞書コンテンツの選択入力)をした後、検索キーを選択(タッチ操作、押下など)したことなどである。登録指示は、例えば、検索部206による検索結果を示す画面(例えば、検索結果画面400,450)に表示されている文字列を選択して登録キーを選択することなどを含む。また、画面切替指示は、上述した各種画面を切り替えるための指示(例えば、領域412,425内の単語の選択指示、設定キーの選択指示など)を含む。
情報格納部204は、文字列(単語)に対応する説明情報を含むコンテンツを特定するための情報(コンテンツ特定情報)を格納する。典型的には、コンテンツは、上述したような「見出し語」を含む「参照元コンテンツ」である。そのため、コンテンツ特定情報は、電子機器10に内蔵されたコンテンツ(例えば、各種辞書コンテンツ)などの識別情報、外部の記憶媒体に内蔵されたコンテンツなどの識別情報を含む。また、コンテンツがネットワーク上に存在する場合には、コンテンツ特定情報は、当該コンテンツを特定するためのURLを含む。また、文字列に対応する説明情報とは、当該文字列に対応する見出し語の説明情報である。例えば、文字列が単語「安政の大獄」である場合には、単語「安政の大獄」に対応する見出し語422の説明情報423である。なお、情報格納部204は、コンテンツ自体を格納するように構成されていてもよい。
検索部206は、コンテンツ特定情報に基づいて特定されるコンテンツ(例えば、辞書コンテンツ)から文字列に対応する見出し語の検索を行なう。例えば、検索部206は、検索指示に従って文字列「安政の大獄」を検索する場合には、辞書コンテンツである「AA事典」に含まれる複数の見出し語の中から、文字列「安政の大獄」と一致する見出し語を検索する。
文字列登録部208は、登録指示に従って、対応する文字列を文字列格納部210に登録(格納)する。具体的には、文字列登録部208は、登録指示を受け付けた単語を文字列格納部210に格納されている単語帳テーブルに登録する。
文字列格納部210は、各種の文字列を管理するために用意されたテーブル(例えば、図3、図7にそれぞれ示した単語帳テーブル310,320)を格納する。
ある局面では、関連付け部212は、説明情報を含む画面(例えば、検索結果画面400)において、ユーザからの登録指示に基づいて、第1文字列(例えば、単語「安政の大獄」)と当該第1文字列から基準距離内に位置する第2文字列(例えば、単語「井伊直弼」)とが登録される場合に、第1文字列および第2文字列を関連付ける。
例えば、ユーザの指示に従って、検索結果画面400内において、見出し語を示す単語「安政の大獄」と、説明情報403に含まれる単語「井伊直弼」,「日米修好通商条約」とが登録されるとする。この場合、関連付け部212は、登録単語「安政の大獄」と登録単語「井伊直弼」との単語間距離「9」、および登録単語「井伊直弼」と登録単語「日米修好通商条約」との単語間距離「29」、登録単語「安政の大獄」と登録単語「日米修好通商条約」との単語間距離「38」を算出する。関連付け部212は、これらの単語間距離が基準距離(例えば、「100」)未満であるため、これらの3つの登録単語を互いに関連付けて、単語帳テーブルを更新する。
別の局面として、関連付け部212は、説明情報を含む画面(例えば、検索結果画面400)において、ユーザからの登録指示に基づいて第3文字列が登録される場合であって、かつ第2文字列および第3文字列間の距離が基準距離以下である場合には、第1文字列および第2文字列と第3文字列とをさらに関連付ける。すなわち、関連付け部212は、第1文字列および第3文字列間の距離が基準距離内ではない場合であっても、これらを関連付ける。
例えば、基準距離が「30」である場合を想定する。この場合、単語帳テーブル310を参照すると、登録単語「安政の大獄」(この局面では、上記第1文字列に対応)と登録単語「日米修好通商条約」(この局面では、上記第3文字列に対応)との単語間距離「38」は、基準距離内ではない。しかし、登録単語「井伊直弼」(この局面では、上記第2文字列に対応)と登録単語「日米修好通商条約」との単語間距離が基準距離未満であるため、関連付け部212は、登録単語「日米修好通商条約」を登録単語「安政の大獄」とも関連付ける。すなわち、この場合にも、関連付け部212は、これらの3つの登録単語を互いに関連付ける。
さらに別の局面として、説明情報を含む画面(例えば、検索結果画面400)において、ユーザからの登録指示に基づいて第1文字列および第2文字列に対応する見出し語と同一の文字列が登録される場合、関連付け部212は、当該文字列と、第1文字列および第2文字列とをさらに関連付けてもよい。
例えば、ユーザの指示に従って、検索結果画面400内において、見出し語を示す単語「安政の大獄」と、説明情報403に含まれる単語「井伊直弼」(この局面では、上記第1文字列に対応),「日米修好通商条約」(この局面では、上記第2文字列に対応)とが登録されるとする。この場合、関連付け部212は、単語間距離に関わらず、見出し語と同一の登録単語「安政の大獄」と、説明情報403に含まれる登録単語「井伊直弼」,「日米修好通商条約」とを関連付ける。このような関連付け方式を採用する理由は、見出し語と、見出し語の説明情報に含まれる単語とは、単語間距離に関わらず関連性が高いとの考え方による。なお、その他の登録単語同士の関連付けは、上述した関連付け方式が採用されるため、この場合にも、関連付け部212は、これらの3つの登録単語を互いに関連付ける。
距離設定部214は、関連付け部212により単語同士を関連付けるときの判断基準として用いられる基準距離を設定する。具体的には、距離設定部214は、入力装置156を介して受け付けた指示(例えば、ユーザからの指示)に従って、基準距離を設定する。そのため、ユーザは、基準距離を所望の距離に任意に変更することができる。
表示制御部216は、ディスプレイ158における表示を制御して各種情報を当該ディスプレイ158に表示させる。具体的には、表示制御部216は、検索部206の検索結果を示す検索結果画面400,450、文字列格納部210に格納されたテーブルに登録されている文字列の一覧情報を含む画面(例えば、単語帳画面410,500)をディスプレイ158に表示させる。また、表示制御部216は、文字列に対応する説明情報と、当該文字列に関連付けられた文字列に関する情報を含む画面(例えば、詳細画面420,430、詳細画面510〜530)、単語帳画面の表示設定画面等を表示させる。
詳細には、表示制御部216は、単語帳テーブルに登録されている単語の一覧情報(例えば、単語帳画面410の領域412に表示された各単語の単語帳見出しの一覧情報)から第1の単語(例えば、単語「日米修好通商条約」)に関する第1の情報が選択(タッチ操作、押下など)された場合、第1の単語に対応する説明情報(例えば、第1の単語に対応する見出し語の説明情報423)と、第1の単語に関連付けられた第2の単語(例えば、単語「安政の大獄」)に関する第2の情報(例えば、領域425における単語「安政の大獄」の単語帳見出し)とをディスプレイ158に表示させる(例えば、詳細画面420を表示させる)。
ここで、第1の情報は、各単語の一覧情報(例えば、領域412に示された単語帳見出しの一覧情報)のうちの第1の単語を示す情報(例えば、単語「日米修好通商条約」の単語帳見出し)を含む。なお、第1の情報は、第1の単語に関する情報であることをユーザが認識できる情報であればこれに限られず、例えば、第1の単語を示すアイコンなどのオブジェクトであってもよい。また、第2の情報は、例えば、詳細画面420の領域425に表示された第2の単語を示す情報(例えば、単語「安政の大獄」の単語帳見出し)を含む。なお、第2の情報は、第2の単語に関する情報であることをユーザが認識できる情報であればこれに限られず、例えば、第2の単語を示すアイコンなどのオブジェクト、あるいは、第1の単語に関連付けられた第2の単語が存在することをユーザに報知するためのオブジェクトであってもよい。
また、表示制御部216は、第2の情報が選択された場合(例えば、詳細画面420の領域425において単語「安政の大獄」の単語見出しが選択された場合)、第2の単語に対応する説明情報(例えば、第2の単語に対応する見出し語432の説明情報433)と、第2の単語に関連付けられた単語に関する情報(例えば、領域435に示された関連単語の単語帳見出し)とをディスプレイ158に表示させる(例えば、詳細画面430を表示させる)。
<処理手順>
図10は、電子機器10の単語登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下の各ステップは、電子機器10のプロセッサ152がメモリ154に格納されたプログラムを実行することによって実現される。ここでは、ユーザが、所定の参照元コンテンツ(例えば、AA事典)を用いた単語の検索結果画面(例えば、検索結果画面400)を確認しながら、単語を選択して登録する場面を想定する。なお、単語帳テーブルには1以上の単語が登録されているものとする。なお、説明の容易化のため、検索に用いた参照元コンテンツ(例えば、AA事典)と、単語帳テーブル内での登録単語に対応する参照元コンテンツとは同一であるとする。
図10を参照して、電子機器10のプロセッサ152は、検索結果画面に表示された単語の登録指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS10)。プロセッサ152は、登録指示を受け付けていない場合には(ステップS10においてNO)、処理を終了する。プロセッサ152は、登録指示を受け付けた場合には(ステップS10においてYES)、単語帳テーブルを参照して、最初(先頭)の単語帳ID(例えば、図3に示す単語帳テーブル310であれば、単語帳ID「0001」)を取得する(ステップS12)。
プロセッサ152は、取得した単語帳IDを後述するステップS16〜S24までの処理対象の単語帳IDとして設定する(ステップS14)。プロセッサ152は、単語帳テーブルを参照して、処理対象の「単語帳ID」に対応する登録単語(例えば、単語帳ID「0001」の場合には「安政の大獄」)と、登録指示された(登録対象である)単語(登録対象単語)とが一致するか否かを判断する(ステップS16)。登録単語と登録対象単語とが一致する場合には(ステップS16においてYES)、プロセッサ152は処理を終了する。すなわち、プロセッサ152は、登録対象単語が既に単語帳テーブルに登録されていると判断して、処理を終了する。
登録単語と登録対象単語とが一致しない場合には(ステップS16においてNO)、プロセッサ152は、「単語帳ID」に対応する見出し語IDと、登録対象単語の見出し語IDとが一致するか否かを判断する(ステップS18)。ここで、登録対象単語の見出し語IDは、検索結果画面(例えば、検索結果画面400)に表示されている見出し語(例えば、見出し語402)を示すID(例えば、「001234」)である。
これらの見出し語IDが一致しない場合には(ステップS18においてNO)、プロセッサ152は後述するステップS26の処理を実行する。具体的には、プロセッサ152は、「単語帳ID」に対応する登録単語と、登録対象単語とが同じ画面(検索結果画面400)に含まれない単語同士であると判断してステップS26の処理に移行する。
一方、これらの見出し語IDが一致する場合には(ステップS18においてYES)、プロセッサ152は、「単語帳ID」に対応する登録単語と、登録対象単語との単語間距離を算出する(ステップS20)。具体的には、プロセッサ152は、「単語帳ID」に対応する開始位置と、登録対象単語に対応する開始位置とに基づいて、当該単語間距離を算出する。続いて、プロセッサ152は、算出した単語間距離が基準距離以下であるか否かを判断する(ステップS22)。なお、プロセッサ152は、検索結果画面において、登録対象単語に対応する開始位置を算出できる。
単語間距離が基準距離よりも大きい場合には(ステップS22においてNO)、プロセッサ152は後述するステップS26の処理を実行する。一方、単語間距離が基準距離以下である場合には(ステップS22においてYES)、プロセッサ152は、登録対象単語に対応する「リンクID」欄へ処理対象の「単語帳ID」を登録するために、当該「単語帳ID」を保持する(ステップS24)。
次に、プロセッサ152は、単語帳テーブルに、未だ処理対象となっていない単語帳IDが存在するか否かを判断する(ステップS26)。未処理の単語帳IDが存在する場合には(ステップS26においてYES)、プロセッサ152は当該単語帳IDを取得して(ステップS28)、ステップS14からの処理を繰り返す。すなわち、当該単語帳IDが処理対象の単語帳IDに設定され、上述したステップS16〜S24の処理が繰り返される。一方、未処理の単語帳IDが存在しない場合には(ステップS26においてNO)、プロセッサ152は、ステップS24において保持された単語帳IDに対応する登録単語に、登録対象単語を関連付けて登録して(ステップS30)、処理を終了する。
具体的には、プロセッサ152は、単語帳テーブルにおいて、登録対象単語の単語帳IDを設定し、当該単語帳IDに対応する「見出し語(ID)」欄に、登録対象単語の見出し語(ID)を登録する。プロセッサ152は、登録対象単語に対応する「リンクID」欄に、ステップS24において保持された各単語帳IDを登録するとともに、各単語帳IDに対応する「リンクID」欄に登録対象単語の単語帳IDを登録する。なお、プロセッサ152は、ステップS24において保持された単語帳IDがない場合には、登録対象単語に対応する「リンクID」欄には単語帳IDを登録しない(すなわち、何も登録しない)。また、プロセッサ152は、登録対象単語の位置に基づいて「開始位置」欄を登録し、辞書コンテンツの識別情報などを「参照元コンテンツ」欄に登録し、現在日時を「登録日時」欄に登録する。プロセッサ152は、保持された各単語帳IDに対応するグループIDと同じグループIDを「グループID」欄に登録する。なお、プロセッサ152は、ステップS24において保持された単語帳IDがない場合には、単語帳テーブルに登録されていない新たなグループIDを登録する。
<利点>
実施の形態1によると、ユーザの指示に従って、画面内において互いに近接して配置された単語が登録された場合には、これらの単語が関連付けられる。そして、ユーザが単語帳から登録単語を閲覧したとき、当該ユーザにとってその登録単語と関連性の高い単語が表示される。これにより、ユーザは、重要単語の効率的な学習(例えば、まとめて復習する等)が可能となる。
[実施の形態2]
上述した実施の形態1では、検索結果画面において、ユーザが選択した各単語間の距離に基づいて、単語同士を関連付ける構成について説明した。実施の形態2では、単語帳テーブルに既に登録されている登録単語が検索されたことを契機として、単語帳テーブル内の登録単語を関連付けし直す構成について説明する。
図11は、実施の形態2に従う関連付け方式を説明するための単語帳テーブル330を示す図である。図11の単語帳テーブル330によると、単語帳ID「0001」〜「0003」に対応する各登録単語同士が関連付けられており、単語帳ID「0004」,「0005」に対応する各登録単語同士が関連付けられている。
この単語帳テーブル330が用意された状態で、電子機器10は、入力装置156を介して、参照元コンテンツ「BB辞典」を用いた、単語「日米修好通商条約」の検索指示を受け付けたとする。
ここで、単語帳テーブル330を参照すると、検索された単語「日米修好通商条約」は、単語帳ID「0004」,「0005」に対応する見出し語と一致する。そのため、ユーザは、単語「日米修好通商条約」を「BB辞典」を用いて再度検索したことがわかる。また、単語「日米修好通商条約」は、単語帳ID「0003」に対応する登録単語と一致し、既に登録されている。このことから、ユーザにとっては、単語「日米修好通商条約」は重要度の高い単語であるといえる。そして、単語「日米修好通商条約」を見出し語とする各登録単語「領事裁判権」,「関税自主権」と、登録単語「日米修好通商条約」と、当該登録単語に関連付けられた各登録単語「安政の大獄」,「井伊直弼」とは、ユーザにとって互いに関連性が高い単語であるといえる。
しかしながら、単語帳テーブル330の状態では、単語帳ID「0001」〜「0003」に対応する各登録単語と、単語帳ID「0004」,「0005」に対応する各登録単語とは、見出し語IDが異なるため(すなわち、同じ検索結果画面上に表示されないため)、単語間距離に基づいて関連付けることはできない。そこで、電子機器10は、上記のような検索指示を受け付けた場合には、単語帳ID「0001」〜「0003」に対応する各登録単語に、単語帳ID「0004」および「0005」に対応する各登録単語を関連付ける処理を実行する。まず、電子機器10は、単語帳テーブル330の単語帳ID「0004」および「0005」に対応する「リンクID」欄と、「グループID」欄とを更新する。
図12は、図11に示した単語帳テーブル330の一部を更新した単語帳テーブル332を示す図である。ここで、単語帳テーブル332は、説明の容易化のために示される作成途中の単語帳テーブルである。なお、図12中の単語帳テーブル332の網掛け部分は、図11中の単語帳テーブル330から更新された部分である。
図12を参照して、電子機器10は、単語帳ID「0004」および「0005」にそれぞれ対応する「リンクID」欄に、登録単語「日米修好通商条約」に対応する単語帳ID「0003」を登録する。また、電子機器10は、単語帳ID「0004」および「0005」にそれぞれ対応する「グループID」欄に「1」を登録する。また、当該追加登録に伴い、登録日時も追加登録される。この登録日時は、例えば、追加登録された日時(上記検索指示を受け付けた日時)である。
図13は、図12に示した単語帳テーブル332の一部を更新した単語帳テーブル334を示す図である。ここで、単語帳テーブル334は、説明の容易化のために示される作成途中の単語帳テーブルである。なお、図13中の単語帳テーブル334の網掛け部分は、図12中の単語帳テーブル332から更新された部分である。
図13を参照して、電子機器10は、単語帳テーブル332において、単語帳ID「0004」および「0005」にそれぞれ対応する「リンクID」欄に、単語帳ID「0003」が登録されたことに基づいて、単語帳ID「0003」のうち見出し語ID「105687」に対応する「リンクID」欄に単語帳ID「0004」および「0005」を追加登録する。また、当該追加登録に伴い、対応する開始位置、グループID、登録日時も追加登録される。
図14は、図13に示した単語帳テーブル334の一部を更新した単語帳テーブル336を示す図である。ここで、単語帳テーブル336は、図11に示す単語帳テーブル330の状態から、上記検索指示を受け付けることにより最終的に作成される単語帳テーブルである。なお、図14中の単語帳テーブル336の網掛け部分は、図13中の単語帳テーブル334から更新された部分である。
図14を参照して、電子機器10は、単語帳ID「0001」,「0002」のそれぞれに対応する「リンクID」欄に、単語帳ID「0004」,「0005」を追加登録する。また、グループID、参照元コンテンツ、登録日時も追加登録する。また、電子機器10は、単語帳ID「0004」,「0005」のそれぞれに対応する「リンクID」欄に、単語帳ID「0001」,「0002」を追加登録する。また、グループID、参照元コンテンツ、登録日時も追加登録する。これにより、最終的な単語帳テーブル336が完成する。
ここで、上記の関連付け方式をまとめると次のようになる。電子機器10(指示入力部202)は、文字列を検索するための検索指示の入力を受け付ける。電子機器10(検索部206)は、当該検索指示に従って所定の文字列(例えば、単語「日米修好通商条約」)を検索する。電子機器10(関連付け部212)は、この検索文字列が、単語帳テーブル(例えば、単語帳テーブル330)に登録された各登録単語(例えば、単語帳ID「0001」〜「0005」に対応する各登録単語)のいずれかと同一か否かを判断する。また、電子機器10(関連付け部212)は、この検索文字列が、単語帳テーブルに登録された各登録単語に対応する見出し語のいずれかと同一か否かを判断する。
そして、電子機器10は、検索文字列(例えば、「日米修好通商条約」)と同一である登録単語(例えば、登録単語「日米修好通商条約」)が存在し、かつ当該登録単語とは異なる他の登録単語(例えば、登録単語「領事裁判権」)に対応する見出し語と当該検索文字列とが同一であると判断したとする。この場合、電子機器10(関連付け部212)は、検索文字列と同一である登録単語と当該他の登録単語とを関連付ける。詳細には、電子機器10(関連付け部212)は、検索文字列と同一である登録単語と同一グループに属する各登録単語(単語帳ID「0001」〜「0003」に対応する各登録単語)と、当該他の登録単語と同一グループに属する各登録単語(単語帳ID「0004」,「0005」)とを互いに関連付ける。
<利点>
実施の形態2によると、単語間距離に基づいて各登録単語が互いに関連付けられていない場合であっても、当該各登録単語がユーザにとって検索された重要単語を介して間接的に関連している可能性が高い場合には、電子機器10は当該各登録単語を関連付けし直す。これにより、ユーザは、自身にとって関連性の高い単語を編集し直す手間を省くことができ、単語帳の利便性が向上する。
[実施の形態3]
上述した実施の形態2では、単語帳テーブルに既に登録されている登録単語が検索されたことを契機として、単語帳テーブル内の登録単語を関連付けし直す構成について説明した。実施の形態3では、単語帳テーブルに既に登録されている登録単語の登録日時に基づいて、単語帳テーブル内の登録単語を関連付けし直す構成について説明する。
ここで、ユーザは、同じ分野(例えば、「歴史」)の学習中においては、複数の辞書コンテンツを利用しながら、ディスプレイに表示されている文章中の単語を検索し、登録していく場合もある。このとき、ユーザにより複数の単語がある一定期間内に登録された場合と、複数の単語が互いに別々の時期に登録された場合とでは、ユーザにとってこの複数の単語の関連性の高さは異なる。具体的には、複数の単語が一定期間(例えば、1時間)以内に登録されている場合には、これらの単語は、例えば、ユーザが学習中に検索して登録した単語であったり、ある書籍を読んでいるときに検索して登録した単語であったりといったように、その時点でのユーザにとっては関連性の高い単語同士である可能性が高い。一方、複数の単語が互いに別々の時期に検索されて登録されたものである場合には、これらの単語は関連性の低い単語同士である可能性が高い。
そこで、実施の形態3に従う電子機器10は、基準期間内に単語帳テーブルに登録された複数の単語は、ユーザにとって関連性の高い単語同士であると判断して、当該複数の単語を互いに関連付ける。
具体的には、実施の形態3に従う電子機器10は、図9に示した各機能構成に加えて、単語同士を関連付けるときの判断基準として用いられる基準期間を設定する期間設定部をさらに含む。期間設定部は、入力装置156を介して受け付けた指示(例えば、ユーザからの指示)に従って、基準期間を設定する。電子機器10(関連付け部212)は、所定の指示を受け付けると、基準期間(例えば、1時間)以内に単語帳テーブルに登録された単語同士を互いに関連付けるように構成されている。具体的には、電子機器10(関連付け部212)は、互いに関連付けられた第1のグループに属する各登録単語のうちのいずれかの登録日時を特定し、当該特定された登録日時以後の基準期間内に登録された第2のグループに属する各登録単語と、第1のグループに属する各登録単語とを互いに関連付ける。なお、ユーザは、基準期間を所望の期間に任意に変更することができる。
図7に示す単語帳テーブル320を用いて実施の形態3に従う関連付け方式について詳細に説明する。図7を参照して、単語帳テーブル320においては、グループID「1」に対応する各登録単語と、グループID「2」に対応する各登録単語とは、互いに見出し語ID(使用した参照元コンテンツ)が異なる。そのため、これらの登録単語を単語間距離に基づいて互いに関連付けることはできない。
このような場合、電子機器10(関連付け部212)は、互いに関連付けられた第1のグループに属する各登録単語(例えば、グループID「1」に属する各登録単語)に対応する登録日時と、互いに関連付けられた第2のグループに属する各登録単語(例えば、グループID「2」に属する各登録単語)に対応する登録日時とを比較する。
具体的には、電子機器10(関連付け部212)は、第1のグループのうち最も早い日時(例えば、登録日時「2015/7/14 11:20」)と、第2のグループのうち最も早い日時(例えば、登録日時「2015/7/14 12:02」)とを比較して、これらの日時が基準期間内に収まっているか否かを判断する。この場合、電子機器10は、これらの日時が基準期間内に収まっていると判断し、第1のグループに属する各登録単語と、第2のグループに属する各登録単語とを互いに関連付ける。すなわち、単語帳ID「0001」〜「0005」に対応する各登録単語が互いに関連付けられることになり、最終的には図14に示した単語帳テーブル336が作成される。なお、電子機器10(関連付け部212)は、第1のグループのうち最も遅い日時(例えば、登録日時「2015/7/14 11:23」)と、第2のグループのうち最も遅い日時(例えば、登録日時「2015/7/14 12:04」)とを比較して、これらの日時が基準期間内に収まっているか否かを判断してもよい。
また、他の例として、電子機器10は、次のような関連付け方式を採用してもよい。具体的には、単語帳テーブル320を参照すると、第1のグループの各登録単語の方が、第2のグループの各登録単語よりも早く登録されている。そのため、電子機器10(関連付け部212)は、第1のグループのうち最も遅い日時と、第2のグループのうち最も早い日時とを比較して、これらの日時が基準期間内に収まっているか否かを判断してもよい。当該関連付け方式によると、上述した関連付け方式(最も早い日時同士、最も遅い日時同士を比較する方式)よりも登録単語同士が関連付けられ易くなる。その時々でユーザが希望する関連付け方式が異なる可能性があるため、採用する関連付け方式は、ユーザによって任意に設定可能であってもよい。
図15は、実施の形態3に従う電子機器10が実行する関連付け処理の一例を示すフローチャートである。以下の各ステップは、電子機器10のプロセッサ152がメモリ154に格納されたプログラムを実行することによって実現される。
図15を参照して、プロセッサ152は、入力装置156を介して、基準期間に基づいて単語帳テーブル内の登録単語を関連付ける指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS50)。当該指示を受け付けていない場合には(ステップS50においてNO)、プロセッサ152は処理を終了する。当該指示を受け付けた場合には(ステップS50においてYES)、プロセッサ152は、単語帳テーブル内に複数のグループ(複数のグループID)が存在するか否かを判断する(ステップS52)。
複数のグループが存在しない場合には(ステップS52においてNO)、プロセッサ152は処理を終了する。この場合、単語帳テーブル内のすべての登録単語は互いに関連付けられている。一方、複数のグループが存在する場合には(ステップS52においてYES)、プロセッサ152は、当該複数のグループから2つのグループを抽出する(ステップS54)。
プロセッサ152は、2つのグループのうちの第1のグループに対応する登録日時T1と、2つのグループのうちの第2のグループに対応する登録日時T2とを特定する(ステップS56)。例えば、プロセッサ152は、第1のグループに属する各登録単語の登録日時のうち最も早い日時を登録日時T1として特定し、第2のグループに属する各登録単語の登録日時のうち最も早い日時を登録日時T2として特定する。
プロセッサ152は、登録日時T1および登録日時T2の時間(期間)差が基準期間以内であるか否かを判断する(ステップS58)。これらの登録日時が基準期間内ではない場合には(ステップS58においてNO)、プロセッサ152は後述するステップS62を実行する。一方、これらの登録日時が基準期間内である場合には(ステップS58においてYES)、プロセッサ152は、第1のグループに属する各登録単語と、第2のグループに属する各登録単語とを互いに関連付ける(ステップS60)。
次に、プロセッサ152は、単語帳テーブルを参照して、未だ抽出されていない2つのグループが存在するか否かを判断する(ステップS62)。未抽出の2つのグループが存在する場合には(ステップS62においてYES)、プロセッサ152は当該2つのグループを抽出して(ステップS64)、ステップS56からの処理を繰り返す。すなわち、前回のステップS54で抽出された2つのグループとは異なる他の2つのグループについて、上述したステップS56〜S60の処理が繰り返される。一方、未抽出の2つのグループが存在しない場合には(ステップS62においてNO)、プロセッサ152は処理を終了する。
上記のフローチャートでは、ステップS50において指示を受け付けたことにより、ステップS52以降の処理が実行される構成について説明したが、当該構成に限られない。例えば、電子機器10は、定期的に上述した処理を実行してもよいし、単語が登録されるごとに当該処理を実行してもよい。
<利点>
実施の形態3によると、単語間距離に基づいて各登録単語が互いに関連付けられていない状態であっても、ユーザが単語帳に登録した単語が、その登録した時期に応じて自動的に整理される。そのため、ユーザは、自身にとって関連性の高い単語を編集し直す手間を省くことができ、単語帳の利便性が向上する。
[実施の形態4]
実施の形態4では、上述した実施の形態に従う詳細画面の変形例について説明する。
図16は、実施の形態4に従う詳細画面を示す図である。例えば、電子機器10は、入力装置156を介して、図14に示す単語帳テーブル336の登録単語の一覧情報が表示される単語帳画面を表示する。電子機器10は、入力装置156を介して、当該単語帳画面に表示されている登録単語「領事裁判権」の選択指示を受け付けると、図16に示すような詳細画面560をディスプレイ158に表示する。
詳細画面560は、タイトル561と、見出し語562と、見出し語の説明情報563と、第1の関連情報564と、第1の関連領域565と、第2の関連情報566と、第2の関連領域567とを含む。タイトル561、見出し語562および説明情報563は、タイトル511、見出し語512および説明情報513(図8の詳細画面510参照)と同じである。
第1の関連情報564および第2の関連情報566は、それぞれ第1の関連領域565および第2の関連領域567に表示された単語が、登録単語「領事裁判権」に関連付けられた登録単語であることを示す情報である。具体的には、第1の関連領域565には、登録単語「領事裁判権」に対応する見出し語と同一の見出し語を有する登録単語「日米修好通商条約」,「関税自主権」が表示される。すなわち、これらの2つの単語は、登録単語「領事裁判権」と同じ検索結果画面上で検索または登録された単語である。
また、第2の関連領域567には、登録単語「領事裁判権」に対応する見出し語と異なる見出し語を有する登録単語「安政の大獄」,「井伊直弼」が表示される。すなわち、これらの2つの単語は、実施の形態2に従う検索指示、あるいは実施の形態3に従う関連付け指示により、登録単語「領事裁判権」に新たに関連付けられた登録単語である。そのため、第1の関連領域565に表示された登録単語の方が、第2の関連領域567に表示された登録単語よりも、登録単語「領事裁判権」との関連性は高いといえる。
<利点>
実施の形態4によると、ユーザに対して、登録単語とその関連単語との関連性の高さを提示することができる。
[その他の実施の形態]
上述した実施の形態では、2つの登録単語の単語間距離は、各開始位置に基づいて算出される構成について説明したが、当該構成に限られず、ある登録単語と他の登録単語との間に含まれる文字数で定義されてもよい。この場合、電子機器10は、図3を参照すると、登録単語「井伊直弼」に対応する開始位置は「8」であるため、当該登録単語の文字数(4文字)に基づくと終了位置は「11」である。また、登録単語「日米修好通商条約」に対応する開始位置は「37」である。そのため、電子機器10は、登録単語「井伊直弼」と登録単語「日米修好通商条約」との単語間距離を「25」として算出する。
また、コンピュータを機能させて、上述のフローチャートで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどの一時的でないコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
プログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本実施の形態にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。
また、上述した実施の形態において、他の実施の形態で説明した処理や構成および変形例で説明した処理や構成を適宜採用して実施する場合であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。