JP6621190B1 - 検査装置、検査方法、および、検査プログラム - Google Patents

検査装置、検査方法、および、検査プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】項目値それぞれによっては発見できないような異常の原因について情報を提供し得る。【解決手段】検査装置12は、相違内容特定部74と、関連検査項目特定部76と、原因関連情報出力部78とを有している。相違内容特定部74は、項目値内容反映情報の相違内容を特定する。関連検査項目特定部76は、項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する検査項目を特定する。【選択図】図3

Description

本発明は、検査装置、検査方法、および、検査プログラムに関する。
特許文献1は状態判定装置を開示する。この状態判定装置は、単位空間生成部と、判定部とを備える。単位空間生成部は、正常状態における複数の項目の項目値を含むサンプルデータから、単位データを生成する。判定部は、機器に関して新たに取得した判定対象の対象サンプルデータの各項目値に基づいて、当該対象サンプルデータの評価値を算出し、対象サンプルデータの評価値と、単位データとを比較して、当該対象サンプルデータが示す機器の状態を判定する。特許文献1に開示されている状態判定装置によれば、項目値それぞれによっては対象サンプルデータが示す機器の異常を発見できない場合にもその異常を発見し得る。
特許文献2は障害診断支援システムを開示する。この障害診断支援システムは、複数の信号をやり取りするシステムの動作データに基づいて障害診断を支援する。この障害診断支援システムは、記憶部と、抽出部と、推定部と、提示部とを備える。記憶部は、正常時の動作データである正常時データと障害時の動作データである障害時データとを記憶する。抽出部は、正常時データの各信号の値および障害時データの各信号の値に基づいて、正常時データから外れている障害時データの信号の組合せである外れ組合せパターンを抽出する。推定部は、抽出部によって抽出される外れ組合せパターンに基づいて、外れ組合せパターンに現れる全ての信号に関して、信号間の関係の崩れ構造を推定する。提示部は、推定部によって推定される崩れ構造を提示する。特許文献2に開示されている障害診断支援システムによれば、未知の障害について真の障害原因を特定することを容易にする情報を提示できる。
特開2015−125559号公報 特開2015−103146号公報
しかしながら、特許文献1に開示された状態判定装置には、対象サンプルデータが示す機器の状態が異常であるか否かを検知できる一方でその異常の原因に関する情報を提供しないという問題点がある。
特許文献2に開示された障害診断支援システムには、信号のやりとりが行われない状態では障害の原因を特定できないという問題点がある。
本発明は、このような問題を解消するものである。その目的は、項目値それぞれによっては発見できないような異常の原因について情報を提供し得る検査装置、検査方法、および、検査プログラムを提供することにある。
図面を参照して本発明の検査装置、検査方法、および、検査プログラムを説明する。なお、この欄で図中の符号を使用したのは、発明の内容の理解を助けるためであって、内容を図示した範囲に限定する意図ではない。
上記課題を解決するために、本発明のある局面に従うと、検査装置12は、比較対象物情報記憶部60を備える。比較対象物情報記憶部60は、複数の対象物情報を記憶する。それら複数の対象物情報は、同種かつ互いに異なる比較対象物についての情報をそれぞれ示す。対象物情報は、複数の項目値情報を含む。項目値情報は、互いに異なる検査項目における項目値をそれぞれ示す。検査装置12は、検査対象物情報受付部62と、結果特定用相関係数算出部66と、検査対象物マハラノビス距離算出部68と、検査対象物マハラノビス距離要件判断部70と、所定情報出力部72とを比較対象物情報記憶部60に加えて備える。検査対象物情報受付部62は、比較対象物情報記憶部60が複数の対象物情報を記憶した後、検査対象物についての対象物情報の入力を受付ける。その検査対象物は、複数の対象物情報がそれぞれ対応する比較対象物のいずれとも異なりかつ同種である。結果特定用相関係数算出部66は、比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報と検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報とに基づいて、項目値の相関係数を算出する。項目値の相関係数は、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対について算出される。検査対象物マハラノビス距離算出部68は、検査対象物についてのマハラノビス距離を算出する。このマハラノビス距離は、比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報と検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報と結果特定用相関係数算出部66が算出した相関係数とに基づいて算出される。検査対象物マハラノビス距離要件判断部70は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かを判断する。所定情報出力部72は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たす場合に所定の情報を出力する。検査装置12が、相違内容特定部74と、関連検査項目特定部76と、原因関連情報出力部78とをさらに備えている。相違内容特定部74は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、次に述べられる2種類の場合の項目値内容反映情報の相違内容を特定する。その1種類目の場合は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報に基づき項目値の内容が反映される項目値内容反映情報を作成する場合である。その2種類目の場合は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報を作成する場合である。関連検査項目特定部76は、項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する検査項目を特定する。原因関連情報出力部78は、マハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する検査項目を示す情報を出力する。
検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づくか否かに応じて項目値内容反映情報に相違が現れる。その相違は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かに応じて大きさが異なるものとなる。マハラノビス距離によって顕在化するほどの異常が存在するならば、項目値は少なくとも潜在的にその異常を反映しているためである。これにより、項目値内容反映情報に現れた相違に基づいて、異常の原因を特定することが可能となる。その結果、項目値それぞれによっては発見できないような異常の原因について情報を提供し得る。
また、上述された相違内容特定部74が、統計量作成部90と、統計量差算出部92とを有している。統計量作成部90は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、項目値内容反映情報を作成する。項目値内容反映情報は、項目値の統計量を示す。項目値内容反映情報は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報に基づくものが少なくとも作成される。統計量差算出部92は、次に述べられる2種類の統計量の差を算出する。第1種類目の統計量は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。第2種類目の統計量は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。この場合、関連検査項目特定部76が、次に述べられる検査項目をマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する検査項目として特定する。その検査項目は、統計量差算出部92が算出した差に対応するものである。この統計量差算出部92が算出した差は、統計量差算出部92が算出した差に関する所定の要件を満たすものである。
統計量に現れた相違に基づいて、異常の原因を特定することが可能となる。これにより、項目値の特徴に基づいて異常の原因が特定され得ることとなる。その結果、項目値それぞれによっては発見できないような異常の原因について項目値の特徴に基づいた情報を提供し得る。
述された統計量作成部90が、原因特定用の項目値内容反映情報を作成する。原因特定用の項目値内容反映情報は、比較対象物情報記憶部60が記憶する対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対についての項目値の相関係数を示す。この場合、統計量差算出部92は、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対について、相関係数差を算出する。相関係数差は、結果特定用相関係数算出部66が算出した相関係数と原因特定用の項目値内容反映情報が示す相関係数との差である。
相関係数差に基づいて、異常の原因を特定することが可能となる。これにより、検査項目間の関係に基づいて異常の原因が特定され得ることとなる。その結果、項目値それぞれに対する検査のみでは発見できないような異常の原因について検査項目間の関係に基づいた情報を提供し得る。
本発明の他の局面に従うと、検査装置12は、比較対象物情報記憶部60を備える。比較対象物情報記憶部60は、複数の対象物情報を記憶する。それら複数の対象物情報は、同種かつ互いに異なる比較対象物についての情報をそれぞれ示す。対象物情報は、複数の項目値情報を含む。項目値情報は、互いに異なる検査項目における項目値をそれぞれ示す。検査装置12は、検査対象物情報受付部62と、結果特定用相関係数算出部66と、検査対象物マハラノビス距離算出部68と、検査対象物マハラノビス距離要件判断部70と、所定情報出力部72とを比較対象物情報記憶部60に加えて備える。検査対象物情報受付部62は、比較対象物情報記憶部60が複数の対象物情報を記憶した後、検査対象物についての対象物情報の入力を受付ける。その検査対象物は、複数の対象物情報がそれぞれ対応する比較対象物のいずれとも異なりかつ同種である。結果特定用相関係数算出部66は、比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報と検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報とに基づいて、項目値の相関係数を算出する。項目値の相関係数は、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対について算出される。検査対象物マハラノビス距離算出部68は、検査対象物についてのマハラノビス距離を算出する。このマハラノビス距離は、比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報と検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報と結果特定用相関係数算出部66が算出した相関係数とに基づいて算出される。検査対象物マハラノビス距離要件判断部70は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かを判断する。所定情報出力部72は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たす場合に所定の情報を出力する。検査装置12が、相違内容特定部74と、関連検査項目特定部76と、原因関連情報出力部78とをさらに備えている。相違内容特定部74は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、次に述べられる2種類の場合の項目値内容反映情報の相違内容を特定する。その1種類目の場合は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報に基づき項目値の内容が反映される項目値内容反映情報を作成する場合である。その2種類目の場合は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報を作成する場合である。関連検査項目特定部76は、項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する検査項目を特定する。原因関連情報出力部78は、マハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する検査項目を示す情報を出力する。また、上述された相違内容特定部74が、統計量作成部90と、統計量差算出部92とを有している。統計量作成部90は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、項目値内容反映情報を作成する。項目値内容反映情報は、項目値の統計量を示す。項目値内容反映情報は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報に基づくものが少なくとも作成される。統計量差算出部92は、次に述べられる2種類の統計量の差を算出する。第1種類目の統計量は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。第2種類目の統計量は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。この場合、関連検査項目特定部76が、次に述べられる検査項目をマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する検査項目として特定する。その検査項目は、統計量差算出部92が算出した差に対応するものである。この統計量差算出部92が算出した差は、統計量差算出部92が算出した差に関する所定の要件を満たすものである。上述された統計量作成部90が、対比用平均値算出部110と、原因特定用平均値算出部112と、原因特定用相関係数算出部114とを有している。対比用平均値算出部110は、次に述べられる場合に、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報に基づいて、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する。その場合とは、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合である。原因特定用平均値算出部112は、次に述べられる場合に、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報に基づいて、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する。その場合とは、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合である。原因特定用相関係数算出部114は、次に述べられる場合に、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報に基づいて、対象物情報が示す項目値の相関係数を算出する。その場合とは、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合である。この場合、統計量差算出部92が、平均値差算出部130と、相関係数差算出部132とを有している。平均値差算出部130は、検査項目それぞれにおける、対比用平均値算出部110が算出した項目値の平均値と原因特定用平均値算出部112が算出した項目値の平均値との差を算出する。相関係数差算出部132は、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対について、結果特定用相関係数算出部66が算出した相関係数と原因特定用相関係数算出部114が算出した相関係数との差を算出する。
項目値の平均値の差と相関係数差とに基づいて、異常の原因を特定することが可能となる。これにより、異常の原因となっている検査項目の特定が容易になる。その結果、項目値それぞれによっては発見できないような異常の原因について検査項目間の関係に基づいたより具体的な情報を提供し得る。
本発明の他の局面にしたがうと、検査方法は、比較対象物情報記憶工程S150を備える。比較対象物情報記憶工程S150において、複数の対象物情報をコンピュータが記憶する。それら複数の対象物情報は、同種かつ互いに異なる比較対象物についての情報をそれぞれ示す。対象物情報は、複数の項目値情報を含む。項目値情報は、互いに異なる検査項目における項目値をそれぞれ示す。検査方法は、検査対象物情報受付工程S152と、結果特定用相関係数算出工程S158と、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160と、検査対象物マハラノビス距離要件判断工程S162と、所定情報出力工程S164とを比較対象物情報記憶工程S150に加えて備える。検査対象物情報受付工程S152では、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが複数の対象物情報を記憶した後に、検査対象物についての対象物情報の入力をコンピュータが受付ける。その検査対象物は、複数の対象物情報がそれぞれ対応する比較対象物のいずれとも異なりかつ同種である。結果特定用相関係数算出工程S158において、コンピュータは、項目値の相関係数を算出する。項目値の相関係数は、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報と検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報とに基づいて算出される。項目値の相関係数は、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対について算出される。検査対象物マハラノビス距離算出工程S160において、コンピュータは、検査対象物についてのマハラノビス距離を算出する。このマハラノビス距離は、次に述べられる2種類の対象物情報と結果特定用相関係数算出工程S158が算出した相関係数とに基づいて算出される。その第1の対象物情報は、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報である。第2の対象物情報は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付ける対象物情報である。検査対象物マハラノビス距離要件判断工程S162において、コンピュータは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かを判断する。所定情報出力工程S164において、コンピュータは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たす場合に所定の情報を出力する。検査方法が、相違内容特定工程S166と、関連検査項目特定工程S168と、原因関連情報出力工程S170とをさらに備えている。相違内容特定工程S166において、コンピュータは、次に述べられる2種類の場合の項目値内容反映情報の相違内容を特定する。その1種類目の場合は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報を作成する場合である。この項目値内容反映情報には項目値の内容が反映される。上述された2種類目の場合は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報を作成する場合である。これら2種類の場合の項目値内容反映情報の相違内容が特定されるのは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合である。関連検査項目特定工程S168において、コンピュータは、項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、検査項目を特定する。この検査項目は、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する。原因関連情報出力工程S170において、コンピュータは、次に述べられる検査項目を示す情報を出力する。この検査項目は、マハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有するものである。また、上述された相違内容特定工程S166が、統計量作成工程S180と、統計量差算出工程S182とを有している。統計量作成工程S180において、コンピュータは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、項目値内容反映情報を作成する。項目値内容反映情報は、項目値の統計量を示す。項目値内容反映情報は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づくものが少なくとも作成される。統計量差算出工程S182において、コンピュータは、次に述べられる2種類の統計量の差を算出する。第1種類目の統計量は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。第2種類目の統計量は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。この場合、関連検査項目特定工程S168において特定される検査項目が、統計量差算出工程S182において算出された差のうち統計量差算出工程S182において算出された差に関する所定の要件を満たすものに対応する。この場合、統計量作成工程S180において、コンピュータが、項目値の相関係数を示す原因特定用の項目値内容反映情報を作成する。この相関係数は、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対についてのものである。この場合、統計量差算出工程S182において、コンピュータが、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対について、相関係数差を算出する。この相関係数差は、結果特定用相関係数算出工程S158においてコンピュータが算出した相関係数と原因特定用の項目値内容反映情報が示す相関係数との差である。
本発明の他の局面にしたがうと、検査方法は、比較対象物情報記憶工程S150を備える。比較対象物情報記憶工程S150において、複数の対象物情報をコンピュータが記憶する。それら複数の対象物情報は、同種かつ互いに異なる比較対象物についての情報をそれぞれ示す。対象物情報は、複数の項目値情報を含む。項目値情報は、互いに異なる検査項目における項目値をそれぞれ示す。検査方法は、検査対象物情報受付工程S152と、結果特定用相関係数算出工程S158と、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160と、検査対象物マハラノビス距離要件判断工程S162と、所定情報出力工程S164とを比較対象物情報記憶工程S150に加えて備える。検査対象物情報受付工程S152では、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが複数の対象物情報を記憶した後に、検査対象物についての対象物情報の入力をコンピュータが受付ける。その検査対象物は、複数の対象物情報がそれぞれ対応する比較対象物のいずれとも異なりかつ同種である。結果特定用相関係数算出工程S158において、コンピュータは、項目値の相関係数を算出する。項目値の相関係数は、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報と検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報とに基づいて算出される。項目値の相関係数は、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対について算出される。検査対象物マハラノビス距離算出工程S160において、コンピュータは、検査対象物についてのマハラノビス距離を算出する。このマハラノビス距離は、次に述べられる2種類の対象物情報と結果特定用相関係数算出工程S158においてコンピュータが算出した相関係数とに基づいて算出される。その第1の対象物情報は、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報である。第2の対象物情報は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付ける対象物情報である。検査対象物マハラノビス距離要件判断工程S162において、コンピュータは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かを判断する。所定情報出力工程S164において、コンピュータは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たす場合に所定の情報を出力する。検査方法が、相違内容特定工程S166と、関連検査項目特定工程S168と、原因関連情報出力工程S170とをさらに備えている。相違内容特定工程S166において、コンピュータは、次に述べられる2種類の場合の項目値内容反映情報の相違内容を特定する。その1種類目の場合は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報を作成する場合である。この項目値内容反映情報には項目値の内容が反映される。上述された2種類目の場合は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報を作成する場合である。これら2種類の場合の項目値内容反映情報の相違内容が特定されるのは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合である。関連検査項目特定工程S168において、コンピュータは、項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、検査項目を特定する。この検査項目は、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する。原因関連情報出力工程S170において、コンピュータは、次に述べられる検査項目を示す情報を出力する。この検査項目は、マハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有するものである。また、上述された相違内容特定工程S166が、統計量作成工程S180と、統計量差算出工程S182とを有している。統計量作成工程S180において、コンピュータは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、項目値内容反映情報を作成する。項目値内容反映情報は、項目値の統計量を示す。項目値内容反映情報は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づくものが少なくとも作成される。統計量差算出工程S182において、コンピュータは、次に述べられる2種類の統計量の差を算出する。第1種類目の統計量は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。第2種類目の統計量は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。この場合、関連検査項目特定工程S168において特定される検査項目が、統計量差算出工程S182において算出された差のうち統計量差算出工程S182において算出された差に関する所定の要件を満たすものである。この場合、統計量作成工程S180が、対比用平均値算出工程S200と、原因特定用平均値算出工程S202と、原因特定用相関係数算出工程S204とを有している。対比用平均値算出工程S200において、コンピュータが、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する。項目値の平均値は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づいて算出される。項目値の平均値は、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に算出される。対比用平均値算出工程S200において、コンピュータが、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する。項目値の平均値は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づいて算出される。原因特定用平均値算出工程S202において、コンピュータが、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する。項目値の平均値は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づいて算出される。項目値の平均値は、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、算出される。原因特定用相関係数算出工程S204において、コンピュータが、対象物情報が示す項目値の相関係数を算出する。対象物情報が示す項目値の相関係数は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づいて、算出される。対象物情報が示す項目値の相関係数は、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に算出される。この場合、統計量差算出工程S182が、平均値差算出工程S220と、相関係数差算出工程S222とを有している。平均値差算出工程S220において、コンピュータが、検査項目それぞれにおける、対比用平均値算出工程S200においてコンピュータが算出した項目値の平均値と原因特定用平均値算出工程S202においてコンピュータが算出した項目値の平均値との差を算出する。相関係数差算出工程S222において、コンピュータが、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対について、結果特定用相関係数算出工程S158においてコンピュータが算出した相関係数と原因特定用相関係数算出工程S204においてコンピュータが算出した相関係数との差を算出する。
本発明にかかる検査方法によれば、項目値それぞれによっては発見できないような異常の原因について情報を提供し得る。
本発明の他の局面にしたがうと、検査プログラムは、次に述べられる検査方法をコンピュータに実行させる。検査方法は、比較対象物情報記憶工程S150を備える。比較対象物情報記憶工程S150において、複数の対象物情報をコンピュータが記憶する。それら複数の対象物情報は、同種かつ互いに異なる比較対象物についての情報をそれぞれ示す。対象物情報は、複数の項目値情報を含む。項目値情報は、互いに異なる検査項目における項目値をそれぞれ示す。検査方法は、検査対象物情報受付工程S152と、結果特定用相関係数算出工程S158と、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160と、検査対象物マハラノビス距離要件判断工程S162と、所定情報出力工程S164とを比較対象物情報記憶工程S150に加えて備える。検査対象物情報受付工程S152では、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが複数の対象物情報を記憶した後に、検査対象物についての対象物情報の入力をコンピュータが受付ける。その検査対象物は、複数の対象物情報がそれぞれ対応する比較対象物のいずれとも異なりかつ同種である。結果特定用相関係数算出工程S158において、コンピュータは、項目値の相関係数を算出する。項目値の相関係数は、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報と検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報とに基づいて算出される。項目値の相関係数は、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対について算出される。検査対象物マハラノビス距離算出工程S160において、コンピュータは、検査対象物についてのマハラノビス距離を算出する。このマハラノビス距離は、次に述べられる2種類の対象物情報と結果特定用相関係数算出工程S158においてコンピュータが算出した相関係数とに基づいて算出される。その第1の対象物情報は、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報である。第2の対象物情報は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報である。検査対象物マハラノビス距離要件判断工程S162において、コンピュータは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かを判断する。所定情報出力工程S164において、コンピュータは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たす場合に所定の情報を出力する。検査方法が、相違内容特定工程S166と、関連検査項目特定工程S168と、原因関連情報出力工程S170とをさらに備えている。相違内容特定工程S166において、コンピュータは、次に述べられる2種類の場合の項目値内容反映情報の相違内容を特定する。その1種類目の場合は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報を作成する場合である。この項目値内容反映情報には項目値の内容が反映される。上述された2種類目の場合は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報を作成する場合である。これら2種類の場合の項目値内容反映情報の相違内容が特定されるのは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合である。関連検査項目特定工程S168において、コンピュータは、項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、検査項目を特定する。この検査項目は、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する。原因関連情報出力工程S170において、コンピュータは、次に述べられる検査項目を示す情報を出力する。この検査項目は、マハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有するものである。また、上述された相違内容特定工程S166が、統計量作成工程S180と、統計量差算出工程S182とを有している。統計量作成工程S180において、コンピュータは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、項目値内容反映情報を作成する。項目値内容反映情報は、項目値の統計量を示す。項目値内容反映情報は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づくものが少なくとも作成される。統計量差算出工程S182において、コンピュータは、次に述べられる2種類の統計量の差を算出する。第1種類目の統計量は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。第2種類目の統計量は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。この場合、関連検査項目特定工程S168において特定される検査項目が、統計量差算出工程S182において算出された差のうち統計量差算出工程S182において算出された差に関する所定の要件を満たすものに対応する。この場合、統計量作成工程S180において、コンピュータが、項目値の相関係数を示す原因特定用の項目値内容反映情報を作成する。この相関係数は、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対についてのものである。この場合、統計量差算出工程S182において、コンピュータが、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対について、相関係数差を算出する。この相関係数差は、結果特定用相関係数算出工程S158においてコンピュータが算出した相関係数と原因特定用の項目値内容反映情報が示す相関係数との差である。
本発明の他の局面にしたがうと、検査プログラムは、次に述べられる検査方法をコンピュータに実行させる。検査方法は、比較対象物情報記憶工程S150を備える。比較対象物情報記憶工程S150において、複数の対象物情報をコンピュータが記憶する。それら複数の対象物情報は、同種かつ互いに異なる比較対象物についての情報をそれぞれ示す。対象物情報は、複数の項目値情報を含む。項目値情報は、互いに異なる検査項目における項目値をそれぞれ示す。検査方法は、検査対象物情報受付工程S152と、結果特定用相関係数算出工程S158と、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160と、検査対象物マハラノビス距離要件判断工程S162と、所定情報出力工程S164とを比較対象物情報記憶工程S150に加えて備える。検査対象物情報受付工程S152では、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが複数の対象物情報を記憶した後に、検査対象物についての対象物情報の入力をコンピュータが受付ける。その検査対象物は、複数の対象物情報がそれぞれ対応する比較対象物のいずれとも異なりかつ同種である。結果特定用相関係数算出工程S158において、コンピュータは、項目値の相関係数を算出する。項目値の相関係数は、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報と検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報とに基づいて算出される。項目値の相関係数は、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対について算出される。検査対象物マハラノビス距離算出工程S160において、コンピュータは、検査対象物についてのマハラノビス距離を算出する。このマハラノビス距離は、次に述べられる2種類の対象物情報と結果特定用相関係数算出工程S158においてコンピュータが算出した相関係数とに基づいて算出される。その第1の対象物情報は、比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報である。第2の対象物情報は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付ける対象物情報である。検査対象物マハラノビス距離要件判断工程S162において、コンピュータは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かを判断する。所定情報出力工程S164において、コンピュータは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たす場合に所定の情報を出力する。検査方法が、相違内容特定工程S166と、関連検査項目特定工程S168と、原因関連情報出力工程S170とをさらに備えている。相違内容特定工程S166において、コンピュータは、次に述べられる2種類の場合の項目値内容反映情報の相違内容を特定する。その1種類目の場合は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報を作成する場合である。この項目値内容反映情報には項目値の内容が反映される。上述された2種類目の場合は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報を作成する場合である。これら2種類の場合の項目値内容反映情報の相違内容が特定されるのは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合である。関連検査項目特定工程S168において、コンピュータは、項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、検査項目を特定する。この検査項目は、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する。原因関連情報出力工程S170において、コンピュータは、次に述べられる検査項目を示す情報を出力する。この検査項目は、マハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有するものである。また、上述された相違内容特定工程S166が、統計量作成工程S180と、統計量差算出工程S182とを有している。統計量作成工程S180において、コンピュータは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、項目値内容反映情報を作成する。項目値内容反映情報は、項目値の統計量を示す。項目値内容反映情報は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づくものが少なくとも作成される。統計量差算出工程S182において、コンピュータは、次に述べられる2種類の統計量の差を算出する。第1種類目の統計量は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。第2種類目の統計量は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。この場合、関連検査項目特定工程S168において特定される検査項目が、統計量差算出工程S182において算出された差のうち統計量差算出工程S182において算出された差に関する所定の要件を満たすものである。この場合、統計量作成工程S180が、対比用平均値算出工程S200と、原因特定用平均値算出工程S202と、原因特定用相関係数算出工程S204とを有している。対比用平均値算出工程S200において、コンピュータが、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する。項目値の平均値は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づいて算出される。項目値の平均値は、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に算出される。対比用平均値算出工程S200において、コンピュータが、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する。項目値の平均値は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づいて算出される。原因特定用平均値算出工程S202において、コンピュータが、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する。項目値の平均値は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に加えて比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づいて算出される。項目値の平均値は、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、算出される。原因特定用相関係数算出工程S204において、コンピュータが、対象物情報が示す項目値の相関係数を算出する。対象物情報が示す項目値の相関係数は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず比較対象物情報記憶工程S150においてコンピュータが記憶する複数の対象物情報に基づいて、算出される。対象物情報が示す項目値の相関係数は、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160においてコンピュータが算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に算出される。この場合、統計量差算出工程S182が、平均値差算出工程S220と、相関係数差算出工程S222とを有している。平均値差算出工程S220において、コンピュータが、検査項目それぞれにおける、対比用平均値算出工程S200においてコンピュータが算出した項目値の平均値と原因特定用平均値算出工程S202においてコンピュータが算出した項目値の平均値との差を算出する。相関係数差算出工程S222において、コンピュータが、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対について、結果特定用相関係数算出工程S158においてコンピュータが算出した相関係数と原因特定用相関係数算出工程S204においてコンピュータが算出した相関係数との差を算出する。
本発明にかかる検査プログラムによれば、項目値それぞれによっては発見できないような異常の原因について情報を提供し得る。
本発明によれば、項目値それぞれによっては発見できないような異常の原因について情報を提供し得る。
本発明の一実施形態にかかる検査システムの構成を表す図である。 本発明の一実施形態にかかる検査装置を実現するコンピュータのハードウェア構成を表す図である。 本発明の一実施形態にかかる検査装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる相違内容特定部の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる検査方法の制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる相違内容特定工程の制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる単位空間の項目値例を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる単位空間に属するポンプおよび検査対象物であるポンプについての正規化された項目値の例を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる結果特定用相関係数の例を示す図である。 本発明の一実施形態にかかるマハラノビス距離の算出例と正規化された項目値の例とを示す図である。 本発明の一実施形態にかかる単位空間に属するポンプについての正規化された項目値の例を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる原因特定用相関係数の例を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる相関係数の差の例を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる正規化された電圧値と正規化された電流値との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[検査システムの構成の説明]
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる検査システムの構成を表す図である。図1に基づいて、本実施形態にかかる検査システムの構成が説明される。本実施形態にかかる検査システムは、測定装置10と、検査装置12とを備える。測定装置10は、図示されない検査対象物における、所定の検査項目についての物理量および工業量のいずれかを測定する。なお、「物理量」とは、物理学における一定の体系の下で次元が確定し、定められた物理単位の倍数として表すことができる量のことである。「工業量」とは、複数の物理的性質に関係する量で、測定方法によって定義されている工業的に有用な量のことである。本実施形態においては、検査対象物は、モータを内蔵するポンプである。本実施形態において測定装置10により測定されるのは、そのポンプの動作中における電圧値、電流値、および、そのポンプが内蔵するモータの回転数である。本実施形態においては、それら測定される値が「項目値」と称される。検査装置12は、測定装置10が測定した項目値に基づいて、その検査対象物の検査を行う。
図2は、本実施形態にかかる検査装置12を実現するコンピュータのハードウェア構成を表す図である。図2に基づいて、そのハードウェア構成が説明される。
本実施形態の場合、検査装置12は、周知のコンピュータによって実現される。このコンピュータは、制御部30と 、記憶部32と、入力部34と、出力部36と、I/O(Input/Output)38と、コネクタ40とを有する。制御部30は、CPU(Central Processing Unit)などによって実現される。制御部30は、記憶部32から読出したプログラムを実行することにより、そのプログラムにおいて定められた手順に従ってコンピュータを構成する各装置を制御する。記憶部32は、ROM(Read only memory)、RAM(Random access memory)、および固定ディスクなどによって実現される。記憶部32は、プログラムとデータとを記憶する。入力部34は、マウスおよびキーボードなどによって実現される。入力部34は、検査者の入力に応じて信号を生成する。これにより、コンピュータに情報が入力される。出力部36は、ディスプレイおよびプリンタなどによって実現される。出力部36は、情報を出力する。I/O38は、測定装置10に接続される。I/O38は、測定装置10が出力した項目値を示す情報を受付ける。コネクタ40にはUSB(Universal Serial Bus)メモリ18が接続される。USBメモリ18に記録されたプログラムおよび情報はコネクタ40を介して制御部30に読み込まれる。
[検査装置の機能の説明]
図3は、本実施形態にかかる検査装置12の機能ブロック図である。図3に基づいて、本実施形態にかかる検査装置12の構成とその機能とが説明される。上述されたコンピュータの、制御部30と 、記憶部32と、入力部34と、出力部36と、I/O38と、コネクタ40とは、図3に示された各機能を実現する。
本実施形態にかかる検査装置12は、比較対象物情報記憶部60と、検査対象物情報受付部62と、品質基準要件判断部64と、結果特定用相関係数算出部66と、検査対象物マハラノビス距離算出部68と、検査対象物マハラノビス距離要件判断部70と、所定情報出力部72と、相違内容特定部74と、関連検査項目特定部76と、原因関連情報出力部78とを備える。
比較対象物情報記憶部60は、複数の対象物情報を記憶する。それら複数の対象物情報は、同種かつ互いに異なる比較対象物についての情報をそれぞれ示す。本実施形態において、比較対象物は、後述される品質基準を満たし、かつ、実際の使用により正常に動作することが実証されているポンプである。このポンプはモータを内蔵する。このようなポンプの母集団は、本実施形態においては「単位空間」と称される。1件の対象物情報は、単位空間に属する1台のポンプについての複数の項目値情報を含む。項目値情報は、互いに異なる検査項目における項目値をそれぞれ示す。本実施形態における検査項目は、単位空間に属する1台のポンプの動作中にそこに内蔵されたモータにかかる電圧、そのポンプの動作中にそのモータに流れる電流、および、そのポンプの動作中におけるそのモータの回転である。したがって、その電圧の大きさを示す電圧値、その電流の大きさを示す電流値、および、その回転の1分間あたりの数を示す回転数が、本実施形態にかかる「項目値」である。これらの項目値を示す情報が、項目値情報である。これらの項目値情報が、1件の対象物情報に含まれる。比較対象物情報記憶部60が記憶する複数の対象物情報は、型式が同一で製造番号が互いに異なるポンプについての項目値情報をそれぞれ1対1で含む。
検査対象物情報受付部62は、単位空間に属するポンプについての対象物情報を比較対象物情報記憶部60が記憶した後、検査対象物であるポンプについての対象物情報の入力を受付ける。そのポンプは、比較対象物すなわち単位空間に属するポンプのいずれとも製造番号が異なりかつ型式が同一である。すなわち、検査対象物であるポンプは、比較対象物のいずれとも異なりかつ同種である。本実施形態における検査項目は、検査対象物である1台のポンプの動作中にそこに内蔵されたモータにかかる電圧、そのポンプの動作中にそのモータに流れる電流、および、そのポンプの動作中におけるそのモータの回転である。したがって、本実施形態の場合、この工程において受付けられる対象物情報の具体的内容は、単位空間に属するポンプの対象物情報と同様に、電圧値についての項目値情報、電流値についての項目値情報、および、回転数についての項目値情報である。上述された測定装置10が、それらの項目値情報を入力する。
品質基準要件判断部64は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づき、検査対象物が各検査項目における品質基準をいずれも満たすか否かを判断する。本実施形態の場合、電圧における品質基準は「100ボルトプラスマイナス2.5V」である。電流における品質基準は「0.9アンペアプラスマイナス0.4アンペア」以下である。回転数における品質基準は「毎分47.5回転プラスマイナス3.5回転」である。
結果特定用相関係数算出部66は、項目値の相関係数を算出する。本実施形態の場合、項目値の相関係数は、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対のすべての組み合わせについて算出される。その結果、本実施形態の場合、電圧値と電流値との間の相関係数、電流値と回転数との間の相関係数、および、回転数と電圧値との間の相関係数が算出される。これらの相関係数は、単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報と検査対象物であるポンプについての対象物情報とに基づいて算出される。本実施形態においては、それら算出される相関係数が「結果特定用相関係数」と総称される。
検査対象物マハラノビス距離算出部68は、検査対象物であるポンプについてのマハラノビス距離を算出する。このマハラノビス距離は、単位空間に属するポンプについての対象物情報と検査対象物であるポンプについての対象物情報と結果特定用相関係数とに基づいて算出される。
検査対象物マハラノビス距離要件判断部70は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かを判断する。その「マハラノビス距離に関する所定の要件」は任意に定め得るものである。例えば、それは「推計統計学における仮説検定により帰無仮説が棄却されること」であってもよい。その場合、それは「検査対象物が単位空間に属さないという帰無仮説がカイ二乗検定により棄却されること」であってもよい。本実施形態の場合、「マハラノビス距離に関する所定の要件」とは「閾値以下であること」である。本実施形態の場合、その閾値は「1.5」である。
所定情報出力部72は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件(閾値以下であること)を満たす場合に所定の情報を出力する。本実施形態の場合、その「所定の情報」は「OK」という文字列情報である。また、所定情報出力部72は、検査対象物が各検査項目における品質基準のいずれかを満たさない場合にはその旨を示す情報を出力する。本実施形態の場合、その情報は「NG」という文字列情報である。
相違内容特定部74は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、次に述べられる2種類の場合の項目値内容反映情報の相違内容を特定する。その1種類目の場合は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報が作成される場合である。その2種類目の場合は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報が作成される場合である。なお、本実施形態における「項目値内容反映情報」とは項目値の内容が反映される情報を意味する。本実施形態の場合における項目値内容反映情報の具体的な内容は後述される。
関連検査項目特定部76は、相違内容特定部74が特定した項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、次に述べられる検査項目を特定する。その検査項目は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する検査項目である。すなわち、電圧と電流と回転とのうちマハラノビス距離が「1.5」という閾値を超える原因との関連性をもつものが関連検査項目特定部76によって特定される。
原因関連情報出力部78は、マハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する検査項目を示す情報を出力する。これにより、関連検査項目特定部76が特定した検査項目を示す情報が出力される。本実施形態にかかる原因関連情報出力部78は、その検査項目を示す情報と共に、「NG」という文字列情報を出力する。
図4は、本実施形態にかかる相違内容特定部74の機能ブロック図である。図4に基づいて、本実施形態にかかる相違内容特定部74の構成とその機能とが説明される。本実施形態の場合、相違内容特定部74が、統計量作成部90と、統計量差算出部92とを有している。
統計量作成部90は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、次に述べられる2種類の項目値内容反映情報を作成する。その1種類目の項目値内容反映情報は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づき作成されるものである。2種類目の項目値内容反映情報は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づくものである。本実施形態における項目値内容反映情報は、項目値の内容を反映するため、項目値の統計量を示す。項目値の統計量の具体的な内容は後述される。
本実施形態の場合、統計量作成部90が、対比用平均値算出部110と、原因特定用平均値算出部112と、原因特定用相関係数算出部114とを有している。
対比用平均値算出部110は、次に述べられる場合に、単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づいて、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する。その場合とは、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合である。これにより、電圧値の平均値、電流値の平均値、回転数の平均値が算出される。本実施形態の場合、これらの平均値が上述された「項目値の統計量」の一種である。これらの平均値は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかずに算出される。
原因特定用平均値算出部112は、次に述べられる場合に、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づいて、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する。その場合とは、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合である。これにより、電圧値の平均値、電流値の平均値、回転数の平均値が算出される。本実施形態の場合、これらの平均値は、上述された「項目値の統計量」の一種である。
原因特定用相関係数算出部114は、次に述べられる場合に、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対のすべての組み合わせについての項目値の相関係数を算出する。その場合とは、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合である。本実施形態の場合、この相関係数が上述された「項目値の統計量」の一種である。本実施形態の場合、電圧値と電流値との間の相関係数、電流値と回転数との間の相関係数、および、回転数と電圧値との間の相関係数が算出される。本実施形態の場合、この相関係数は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づいて算出される。本実施形態においては、それら算出される相関係数が「原因特定用相関係数」と総称される。
統計量差算出部92は、次に述べられる2種類の統計量の差を算出する。第1種類目の統計量は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。第2種類目の統計量は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。これにより、結果特定用相関係数と原因特定用相関係数との差、電圧値の平均値の差、電流値の平均値の差、および、回転数の平均値の差が算出される。
本実施形態の場合、統計量差算出部92が、平均値差算出部130と、相関係数差算出部132とを有している。
平均値差算出部130は、検査項目それぞれにおける、対比用平均値算出部110が算出した項目値の平均値と原因特定用平均値算出部112が算出した項目値の平均値との差を算出する。これにより、電圧値の平均値、電流値の平均値、回転数の平均値について、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかない場合と検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報にも基づいた場合とにおける、項目値の統計量の差が算出される。
相関係数差算出部132は、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対のすべての組み合わせについて、結果特定用相関係数と原因特定用相関係数との差を算出する。この場合、結果特定用相関係数は上述された「項目値の統計量」の一種とみなされる。これにより、相関係数について、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかない場合と検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報にも基づいた場合とにおける、項目値の統計量の差が算出される。
[プログラムの説明]
上述されたとおり、コンピュータが、本実施形態にかかるプログラムを実行する。このプログラムは、コンピュータの制御部30が記憶部32から読出したものである。本実施形態にかかる検査方法は、コンピュータの制御部30がそのプログラムを実行することにより実現される。これにより、本実施形態にかかる検査装置12が実現される。一般的にこうしたプログラムは、USBメモリ18などのコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された状態で流通する。こうしたプログラムは図示されないインターネットを介して流通することもある。こうしたプログラムは、記憶部32にいったん記憶される。したがって、本発明の最も本質的な部分は、USBメモリ18などのコンピュータ読取可能な記録媒体に記録されたソフトウェアである。
[フローチャートの説明]
図5は、本実施形態にかかる検査方法の制御の手順を示すフローチャートである。本実施形態にかかるプログラムは、次に述べられる複数の工程を上述されたコンピュータに実行させるものである。それら複数の工程は、比較対象物情報記憶工程S150、検査対象物情報受付工程S152、結果特定用相関係数算出工程S158、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160、検査対象物マハラノビス距離要件判断工程S162、所定情報出力工程S164、相違内容特定工程S166、関連検査項目特定工程S168、原因関連情報出力工程S170である。以下、これらの各工程の具体的な内容が説明される。
比較対象物情報記憶工程S150において、比較対象物情報記憶部60として動作するコンピュータが単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報を記憶する。
検査対象物情報受付工程S152において、検査対象物情報受付部62として動作するコンピュータが検査対象物であるポンプについての対象物情報の入力を受付ける。
品質基準要件判断工程S154において、品質基準要件判断部64として動作するコンピュータは、検査対象物情報受付工程S152において受付けられた対象物情報に基づき、検査対象物が各検査項目における品質基準をいずれも満たすか否かを判断する。検査対象物が各検査項目における品質基準をいずれも満たすと判断された場合(S154にてYES)、処理はS158へと移される。そうでない場合(S154にてNO)、処理はS156へと移される。
不良情報出力工程S156において、所定情報出力部72として動作するコンピュータは、検査対象物が各検査項目における品質基準のいずれかを満たさない旨の情報を出力する。本実施形態の場合、その情報は「NG」という文字列情報である。
結果特定用相関係数算出工程S158において、結果特定用相関係数算出部66として動作するコンピュータは、まず、単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報が示す項目値と検査対象物であるポンプについての対象物情報が示す項目値とを正規化する。すなわち、各項目値とその項目値についての平均値との差がその項目値についての分散の平方根で除算される。それらの項目値が正規化されると、結果特定用相関係数算出部66として動作するコンピュータは、正規化された項目値の相関係数を算出する。これにより、正規化された項目値に基づいて結果特定用相関係数が算出されることとなる。
検査対象物マハラノビス距離算出工程S160において、検査対象物マハラノビス距離算出部68として動作するコンピュータは、検査対象物についてのマハラノビス距離を算出する。このマハラノビス距離は、単位空間に属するポンプについての対象物情報と検査対象物であるポンプについての対象物情報と結果特定用相関係数とに基づいて算出される。マハラノビス距離は、次の手順により算出される。まず、結果特定用相関係数を元とする行列が形成される。本実施形態におけるその行列は次の通りである。
Figure 0006621190

その行列が形成されたら、その行列の逆行列が形成される。その逆行列が形成されたら、正規化された項目値とその逆行列とが次の式に代入される。代入によって算出された値がマハラノビス距離である。
Figure 0006621190

検査対象物マハラノビス距離要件判断工程S162において、検査対象物マハラノビス距離要件判断部70として動作するコンピュータは、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160において算出されたマハラノビス距離が次に述べられる要件を満たすか否かを判断する。その要件とは「検査対象物マハラノビス距離算出工程S160において算出されたマハラノビス距離が閾値以下であること」である。本実施形態の場合、その閾値は「1.5」である。そのマハラノビス距離がその要件を満たすと判断された場合(S162にてYES)、処理はS164へと移される。そうでない場合(S162にてNO)、処理はS166へと移される。
所定情報出力工程S164において、所定情報出力部72として動作するコンピュータは、所定の情報を出力する。本実施形態の場合、その「所定の情報」は「OK」という文字列情報である。
相違内容特定工程S166において、相違内容特定部74として動作するコンピュータは、次に述べられる2種類の場合の項目値内容反映情報の相違内容を特定する。その1種類目の場合は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に加えて単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報が作成される場合である。その2種類目の場合は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づき項目値内容反映情報が作成される場合である。本実施形態の場合における相違内容特定工程S166の具体的な内容は後述される。
関連検査項目特定工程S168において、関連検査項目特定部76として動作するコンピュータは、相違内容特定工程S166において特定された項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、次に述べられる検査項目を特定する。その検査綱目は、検査対象物マハラノビス距離算出部68が算出したマハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件(本実施形態の場合はマハラノビス距離が閾値以下であるという要件)を満たさない原因との関連性を有する検査項目である。本実施形態の場合、項目値内容反映情報は、平均値の差と相関係数の差とを含む。本実施形態の場合、関連検査項目特定部76として動作するコンピュータは、相関係数の差の絶対値の大きさが上位1位である検査項目のうち平均値の差の絶対値の大きさが下位1位である検査項目を、上述の検査項目とみなす。本実施形態においてこのような検査項目がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有するとみなされるのは、次に述べられる理由による。マハラノビス距離に基づいた場合に初めて異常が検出されるような検査対象物は、各項目値については特に異常値を示さない。各項目値については特に異常値が示されないので、異常の原因となるような検査項目においては、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づくか否かに応じて平均値に生じる差は小さくなる。一方、異常の原因となるよう項目値は、他の検査項目にかかる項目値との間の相関係数に大きな影響を及ぼす。このため、相関係数に大きな影響を及ぼす一方で平均値への影響が少ない項目値が、異常の原因と見なすことができる。以上が、上述された理由である。
原因関連情報出力工程S170において、原因関連情報出力部78として動作するコンピュータは、次に述べられる検査項目を示す情報を「NG」という文字列情報と共に出力する。この検査項目は、マハラノビス距離がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有するものである。
図6は、本実施形態にかかる相違内容特定工程S166の制御の手順を示すフローチャートである。図6に基づいて、本実施形態にかかる相違内容特定工程S166の制御の手順が説明される。本実施形態の場合、相違内容特定工程S166は、統計量作成工程S180と、統計量差算出工程S182とを有している。
統計量作成工程S180において、統計量作成部90として動作するコンピュータは、次に述べられる2種類の項目値内容反映情報を作成する。その1種類目の項目値内容反映情報は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に基づかず単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づき作成されるものである。2種類目の項目値内容反映情報は、検査対象物情報受付工程S152においてコンピュータが受付けた対象物情報に加えて単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づくものである。
本実施形態の場合、統計量作成工程S180が、対比用平均値算出工程S200と、原因特定用平均値算出工程S202と、原因特定用相関係数算出工程S204とを有している。
対比用平均値算出工程S200において、対比用平均値算出部110として動作するコンピュータは、単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づいて、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する。
原因特定用平均値算出工程S202において、原因特定用平均値算出部112として動作するコンピュータは、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づいて、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する。
原因特定用相関係数算出工程S204において、原因特定用相関係数算出部114として動作するコンピュータは、まず、単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報が示す項目値を正規化する。すなわち、各項目値とその項目値についての平均値との差がその項目値についての分散の平方根で除算される。この平均値および分散は、検査対象物であるポンプについての対象物情報に基づかず単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づくものである。この平均値は、対比用平均値算出工程S200において算出された値である。それらの項目値が正規化されると、原因特定用相関係数算出部114として動作するコンピュータは、原因特定用相関係数を算出する。
統計量差算出工程S182において、統計量差算出部92として動作するコンピュータは、次に述べられる2種類の統計量の差を算出する。第1種類目の統計量は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。第2種類目の統計量は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づく項目値の統計量である。
本実施形態の場合、統計量差算出工程S182が、平均値差算出工程S220と、相関係数差算出工程S222とを有している。
平均値差算出工程S220において、平均値差算出部130として動作するコンピュータは、検査項目それぞれにおける、次に述べられる差を算出する。その差は、対比用平均値算出工程S200において算出された項目値の平均値と原因特定用平均値算出工程S202において算出された項目値の平均値との差である。
相関係数差算出工程S222において、相関係数差算出部132として動作するコンピュータは、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対のすべての組み合わせについて、次に述べられる差を算出する。その差は、結果特定用相関係数と原因特定用相関係数との差である。
[動作の説明]
(ポンプに異常がある場合)
予め、比較対象物情報記憶部60は、単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報を記憶する(S150)。図7は、本実施形態にかかる単位空間の項目値例を示す図である。図7から明らかなように、各対象物情報は、サンプル番号を示す情報と、電圧値についての項目値情報と、電流値についての項目値情報と、回転数についての項目値情報とを含む。単位空間に属するポンプは、電圧と電流と回転数とについて、上述された品質基準を満たし、かつ、実際の使用により正常に動作することが実証されたポンプである。
単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報が記憶された後、検査対象物情報受付部62が検査対象物であるポンプについての対象物情報の入力を受付ける(S152)。このポンプの電圧が「99.5ボルト」で電流が「1.30アンペア」で回転数が「毎分49回転」であるとする。
検査対象物であるポンプについての対象物情報の入力が受付けられると、品質基準要件判断部64は、検査対象物であるポンプについての対象物情報に基づき、検査対象物が各検査項目における品質基準をいずれも満たすか否かを判断する(S154)。この場合、検査対象物が各検査項目における品質基準をいずれも満たすので(S154にてYES)、結果特定用相関係数算出部66は、まず、次に述べられる項目値を正規化する。それらの項目値は、単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報が示す項目値および検査対象物であるポンプについての対象物情報が示す項目値である。例えば、図7に基づく項目値情報と上述された検査対象物であるポンプについての項目値情報とによれば、これらが示す項目値のうち電圧値についての平均値は「100.150ボルト」である。その電圧値についての分散は「1.122」である。したがって、検査対象物であるポンプについての正規化された電圧値は「(99.5−100.15)÷1.122=−0.579」である。図8は、単位空間に属するポンプおよび検査対象物であるポンプについての正規化された項目値の例を示す図である。本実施形態の場合、検査対象物であるポンプにかかる対象物情報は、「10」というサンプル番号を含んでいる。正規化の後、結果特定用相関係数算出部66は、結果特定用相関係数を算出する(S158)。図9は、単位空間に属するポンプおよび検査対象物であるポンプについての正規化された項目値に基づき算出された結果特定用相関係数の例を示す図である。
結果特定用相関係数が算出されると、検査対象物マハラノビス距離算出部68は、検査対象物についてのマハラノビス距離を算出する(S160)。図10は、本実施形態にかかるマハラノビス距離の算出例と正規化された項目値の例とを示す図である。図10から明らかなように、この場合、検査対象物であるポンプについてのマハラノビス距離は「2.821」である。
マハラノビス距離が算出されると、検査対象物マハラノビス距離要件判断部70は、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160において算出されたマハラノビス距離が「1.5」以下か否かを判断する(S162)。この場合、そのマハラノビス距離が「2.821」なので(S162にてNO)、対比用平均値算出部110は、単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づいて、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する(S200)。この平均値は、検査対象物であるポンプについての対象物情報に基づかない。例えば、図7に基づく項目値情報によれば、単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報が示す項目値のうち電圧値についての平均値は「100.222ボルト」である。電流値についての平均値は「0.96アンペア」である。回転数についての平均値は「毎分47.67回転」である。
対比用平均値算出部110によってそれらの平均値が算出されると、原因特定用平均値算出部112は、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づいて、検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する(S202)。例えば、図7に基づく項目値情報によれば、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報および単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報が示す項目値のうち電圧値についての平均値は「100.150ボルト」である。電流値についての平均値は「0.99アンペア」である。回転数についての平均値は「毎分47.80回転」である。検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づくので、これらの平均値は、対比用平均値算出部110が算出した平均値と異なる値となり得る。
原因特定用平均値算出部112によってそれらの平均値が算出されると、原因特定用相関係数算出部114は、単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報が示す項目値を正規化する。例えば、図7に基づく項目値情報によれば、これらが示す項目値のうち電圧値についての平均値は「100.222ボルト」である。その電圧値についての分散は「1.160」である。したがって、サンプル番号が「9」であるポンプについての正規化された電圧値は「(99.3−100.222)÷1.160=−0.795」である。図11は、単位空間に属するポンプについての正規化された項目値の例を示す図である。図11に示されている項目値は図8に示されている項目値と異なる。図11に示されている項目値が、検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかないためである。正規化の後、原因特定用相関係数算出部114は、原因特定用相関係数を算出する(S204)。本実施形態の場合、この相関係数は、単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づき算出される。図12は、図11に示された項目値に基づいて算出された原因特定用相関係数の例を示す図である。
原因特定用相関係数が算出されると、平均値差算出部130は、検査項目それぞれにおける、次に述べられる差を算出する。その差は、対比用平均値算出工程S200において算出された項目値の平均値と原因特定用平均値算出工程S202において算出された項目値の平均値との差である(S220)。上述の説明から明らかな通り、電圧値についての平均値の差は「0.072ボルト」である。電流値についての平均値の差は「−0.03アンペア」である。回転数についての平均値の差は「毎分−0.13回転」である。
平均値の差が算出されると、相関係数差算出部132は、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対のすべての組み合わせについて、結果特定用相関係数と原因特定用相関係数との差を算出する(S222)。図9には結果特定用相関係数の例が示されている。図12には原因特定用相関係数の例が示されている。これらから明らかなように、結果特定用相関係数と原因特定用相関係数との差は、図13の通りとなる。
相関係数の差が算出されると、関連検査項目特定部76は、相違内容特定工程S166において特定された項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、検査項目を特定する(S168)。この場合、相関係数の差のうち絶対値が上位1位以内となっているのは、電圧と電流との相関係数である。この場合、平均値の差が最下位なのは、電流である。これにより、関連検査項目特定部76は、電流をマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する検査項目として特定する。図14は、単位空間に属するポンプおよび検査対象物であるポンプについての正規化された電圧値と正規化された電流値との関係を示すグラフである。図14から明らかなように、「サンプル番号10」の電流値は他の電流値に比べて電圧値の割に電流値が高すぎる。このことから、検査対象物であるポンプにおいて動作中にモータに流れる電流が高すぎることは明らかである。
マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する検査項目が特定されると、原因関連情報出力部78は、電流を示す情報を「NG」という文字列情報と共に出力する(S170)。
(ポンプに異常がない場合)
S150の処理を経て、検査対象物情報受付部62が検査対象物であるポンプについての対象物情報の入力を受付ける(S152)。このポンプの電圧が「99.5ボルト」で電流が「0.90アンペア」で回転数が「毎分47回転」であるとする。
検査対象物であるポンプについての対象物情報の入力が受付けられると、S154およびS158の処理を経て、検査対象物マハラノビス距離算出部68は、検査対象物についてのマハラノビス距離を算出する(S160)。この場合、検査対象物であるポンプについてのマハラノビス距離は「1.50」になるとする。
マハラノビス距離が算出されると、検査対象物マハラノビス距離要件判断部70は、検査対象物マハラノビス距離算出工程S160において算出されたマハラノビス距離が「1.50」以下か否かを判断する(S162)。この場合、そのマハラノビス距離が「1.50」なので(S162にてYES)、所定情報出力部72は、「OK」という文字列情報を出力する(S164)。
[効果の説明]
本実施形態にかかる検査システムによれば、項目値それぞれによっては発見できないような異常の原因について情報を提供し得る。
また、本実施形態にかかる検査システムは、相関係数差に基づいて異常の原因を特定する。これにより、一つの検査項目内では他の項目値と比べてさほど違いがないものの他の検査項目にかかる項目値との関係では異常な項目値を検出することが可能になる。その結果、項目値それぞれに対する検査のみでは発見できないような異常の原因について検査項目間の関係に基づいた情報を提供し得る。
また、本実施形態にかかる検査システムは、相関係数差に加えて平均値差に基づいて異常の原因を特定する。これにより、異常の原因となっている検査項目の特定が容易になる。その結果、項目値それぞれに対する検査のみでは発見できないような異常の原因について検査項目間の関係に基づいたより具体的な情報を提供し得る。
[変形例の説明]
今回開示された実施形態はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施形態に基づいて制限されるものではない。もちろん、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよい。
例えば、統計量作成部90の構成は上述したものに限定されない。例えば、統計量作成部90が、対比用平均値算出部110と原因特定用平均値算出部112とを有していなくてもよい。この場合、原因特定用相関係数算出部114のみが原因特定用の項目値内容反映情報を作成することとなる。この場合、統計量差算出部92は、対象物情報が含む項目値情報に対応する検査項目の対のすべての組み合わせについて、相関係数差を算出することが望ましい。この相関係数差は、結果特定用相関係数と原因特定用相関係数との差である。
また、関連検査項目特定部76がマハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する検査項目を特定するための具体的な手順は上述したものに限定されない。例えば、相関係数差のうち所定の閾値を越えるものと平均値差が閾値を下回る検査項目との組み合わせに応じて特定されるべき検査項目を予め定めておき、算出された相関係数差と平均値差との組み合わせに応じて検査項目を特定してもよい。
また、統計量作成工程S180において、統計量作成部90は、少なくとも項目値内容反映情報のうち検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に基づかず単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づくものを作成すればよい。統計量作成部90は、項目値内容反映情報のうち検査対象物情報受付部62が受付けた対象物情報に加えて単位空間に属するポンプについての複数の対象物情報に基づくものは、作成しても作成しなくてもよい。
10…測定装置
12…検査装置
18…USBメモリ
30…制御部
32…記憶部
34…入力部
36…出力部
38…I/O
40…コネクタ
47…毎分
49…毎分
60…比較対象物情報記憶部
62…検査対象物情報受付部
64…品質基準要件判断部
66…結果特定用相関係数算出部
68…検査対象物マハラノビス距離算出部
70…検査対象物マハラノビス距離要件判断部
72…所定情報出力部
74…相違内容特定部
76…関連検査項目特定部
78…原因関連情報出力部
90…統計量作成部
92…統計量差算出部
110…対比用平均値算出部
112…原因特定用平均値算出部
114…原因特定用相関係数算出部
130…平均値差算出部
132…相関係数差算出部

Claims (6)

  1. 同種かつ互いに異なる比較対象物についての情報をそれぞれ示す複数の対象物情報を記憶する比較対象物情報記憶部を備え、
    前記対象物情報が、互いに異なる検査項目における項目値をそれぞれ示す複数の項目値情報を含み、
    前記比較対象物情報記憶部が前記複数の対象物情報を記憶した後、前記複数の対象物情報がそれぞれ対応する前記比較対象物のいずれとも異なりかつ同種である検査対象物についての前記対象物情報の入力を受付ける検査対象物情報受付部と、
    前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報と前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報とに基づいて、前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対について前記項目値の相関係数を算出する結果特定用相関係数算出部と、
    前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報と前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報と前記結果特定用相関係数算出部が算出した相関係数とに基づいて前記検査対象物についてのマハラノビス距離を算出する検査対象物マハラノビス距離算出部と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出部が算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かを判断する検査対象物マハラノビス距離要件判断部と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出部が算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たす場合に所定の情報を出力する所定情報出力部とを前記比較対象物情報記憶部に加えて備えている検査装置であって、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出部が算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値の内容が反映される項目値内容反映情報を作成する場合と前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値内容反映情報を作成する場合との前記項目値内容反映情報の相違内容を特定する相違内容特定部と、
    前記項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、前記検査対象物マハラノビス距離算出部が算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目を特定する関連検査項目特定部と、
    前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目を示す情報を出力する原因関連情報出力部とをさらに備えており、
    前記相違内容特定部が、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出部が算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値の統計量を示す前記項目値内容反映情報を少なくとも作成する統計量作成部と、
    前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報に基づく前記項目値の統計量と前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報に基づく前記項目値の統計量との差を算出する統計量差算出部とを有しており、
    前記関連検査項目特定部が、前記統計量差算出部が算出した前記差に関する所定の要件を満たす前記統計量差算出部が算出した前記差に対応する前記検査項目を前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目として特定し、
    前記統計量作成部が、前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対についての前記項目値の相関係数を示す原因特定用の前記項目値内容反映情報を作成し、
    前記統計量差算出部が、前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対について、前記結果特定用相関係数算出部が算出した相関係数と前記原因特定用の項目値内容反映情報が示す相関係数との差である相関係数差を算出することを特徴とする検査装置。
  2. 同種かつ互いに異なる比較対象物についての情報をそれぞれ示す複数の対象物情報を記憶する比較対象物情報記憶部を備え、
    前記対象物情報が、互いに異なる検査項目における項目値をそれぞれ示す複数の項目値情報を含み、
    前記比較対象物情報記憶部が前記複数の対象物情報を記憶した後、前記複数の対象物情報がそれぞれ対応する前記比較対象物のいずれとも異なりかつ同種である検査対象物についての前記対象物情報の入力を受付ける検査対象物情報受付部と、
    前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報と前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報とに基づいて、前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対について前記項目値の相関係数を算出する結果特定用相関係数算出部と、
    前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報と前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報と前記結果特定用相関係数算出部が算出した相関係数とに基づいて前記検査対象物についてのマハラノビス距離を算出する検査対象物マハラノビス距離算出部と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出部が算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かを判断する検査対象物マハラノビス距離要件判断部と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出部が算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たす場合に所定の情報を出力する所定情報出力部とを前記比較対象物情報記憶部に加えて備えている検査装置であって、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出部が算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値の内容が反映される項目値内容反映情報を作成する場合と前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値内容反映情報を作成する場合との前記項目値内容反映情報の相違内容を特定する相違内容特定部と、
    前記項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、前記検査対象物マハラノビス距離算出部が算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目を特定する関連検査項目特定部と、
    前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目を示す情報を出力する原因関連情報出力部とをさらに備えており、
    前記相違内容特定部が、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出部が算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値の統計量を示す前記項目値内容反映情報を少なくとも作成する統計量作成部と、
    前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報に基づく前記項目値の統計量と前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報に基づく前記項目値の統計量との差を算出する統計量差算出部とを有しており、
    前記関連検査項目特定部が、前記統計量差算出部が算出した前記差に関する所定の要件を満たす前記統計量差算出部が算出した前記差に対応する前記検査項目を前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目として特定し、
    前記統計量作成部が、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出部が算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報に基づいて、前記検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する対比用平均値算出部と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出部が算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報に基づいて、前記検査項目それぞれにおける項目値の平均値を算出する原因特定用平均値算出部と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出部が算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付部が受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶部が記憶する前記複数の対象物情報に基づいて、前記対象物情報が示す前記項目値の相関係数を算出する原因特定用相関係数算出部とを有しており、
    前記統計量差算出部が、
    前記検査項目それぞれにおける、前記対比用平均値算出部が算出した前記項目値の平均値と前記原因特定用平均値算出部が算出した前記項目値の平均値との差を算出する平均値差算出部と、
    前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対について、前記結果特定用相関係数算出部が算出した相関係数と前記原因特定用相関係数算出部が算出した相関係数との差を算出する相関係数差算出部とを有していることを特徴とする検査装置。
  3. 同種かつ互いに異なる比較対象物についての情報をそれぞれ示す複数の対象物情報をコンピュータが記憶する比較対象物情報記憶工程を備え、
    前記対象物情報が、互いに異なる検査項目における項目値をそれぞれ示す複数の項目値情報を含み、
    前記比較対象物情報記憶工程の後、前記複数の対象物情報がそれぞれ対応する前記比較対象物のいずれとも異なりかつ同種である検査対象物についての前記対象物情報の入力を前記コンピュータが受付ける検査対象物情報受付工程と、
    前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付ける前記対象物情報とに基づいて、前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対について前記コンピュータが前記項目値の相関係数を算出する結果特定用相関係数算出工程と、
    前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報と前記結果特定用相関係数算出工程において前記コンピュータが算出した相関係数とに基づいて前記検査対象物についてのマハラノビス距離を前記コンピュータが算出する検査対象物マハラノビス距離算出工程と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かを前記コンピュータが判断する検査対象物マハラノビス距離要件判断工程と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たす場合に前記コンピュータが所定の情報を出力する所定情報出力工程とを前記比較対象物情報記憶工程に加えて備えている検査方法であって、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値の内容が反映される項目値内容反映情報を作成する場合と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値内容反映情報を作成する場合との前記項目値内容反映情報の相違内容を前記コンピュータが特定する相違内容特定工程と、
    前記項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目を前記コンピュータが特定する関連検査項目特定工程と、
    前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目を示す情報を前記コンピュータが出力する原因関連情報出力工程とをさらに備えており、
    前記相違内容特定工程が、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値の統計量を示す前記項目値内容反映情報を前記コンピュータが少なくとも作成する統計量作成工程と、
    前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づく前記項目値の統計量と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づく前記項目値の統計量との差を前記コンピュータが算出する統計量差算出工程とを有しており、
    前記関連検査項目特定工程において特定される前記検査項目が、前記統計量差算出工程において算出された前記差のうち前記統計量差算出工程において算出された前記差に関する所定の要件を満たすものに対応する前記検査項目であり、
    前記統計量作成工程において、前記コンピュータが、前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対についての前記項目値の相関係数を示す原因特定用の前記項目値内容反映情報を作成し、
    前記統計量差算出工程において、前記コンピュータが、前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対について、前記結果特定用相関係数算出工程において前記コンピュータが算出した相関係数と前記原因特定用の項目値内容反映情報が示す相関係数との差である相関係数差を算出することを特徴とする検査方法。
  4. 同種かつ互いに異なる比較対象物についての情報をそれぞれ示す複数の対象物情報をコンピュータが記憶する比較対象物情報記憶工程を備え、
    前記対象物情報が、互いに異なる検査項目における項目値をそれぞれ示す複数の項目値情報を含み、
    前記比較対象物情報記憶工程の後、前記複数の対象物情報がそれぞれ対応する前記比較対象物のいずれとも異なりかつ同種である検査対象物についての前記対象物情報の入力を前記コンピュータが受付ける検査対象物情報受付工程と、
    前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付ける前記対象物情報とに基づいて、前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対について前記コンピュータが前記項目値の相関係数を算出する結果特定用相関係数算出工程と、
    前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報と前記結果特定用相関係数算出工程において前記コンピュータが算出した相関係数とに基づいて前記検査対象物についてのマハラノビス距離を前記コンピュータが算出する検査対象物マハラノビス距離算出工程と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かを前記コンピュータが判断する検査対象物マハラノビス距離要件判断工程と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たす場合に前記コンピュータが所定の情報を出力する所定情報出力工程とを前記比較対象物情報記憶工程に加えて備えている検査方法であって、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値の内容が反映される項目値内容反映情報を作成する場合と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値内容反映情報を作成する場合との前記項目値内容反映情報の相違内容を前記コンピュータが特定する相違内容特定工程と、
    前記項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目を前記コンピュータが特定する関連検査項目特定工程と、
    前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目を示す情報を前記コンピュータが出力する原因関連情報出力工程とをさらに備えており、
    前記相違内容特定工程が、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値の統計量を示す前記項目値内容反映情報を前記コンピュータが少なくとも作成する統計量作成工程と、
    前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づく前記項目値の統計量と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づく前記項目値の統計量との差を前記コンピュータが算出する統計量差算出工程とを有しており、
    前記関連検査項目特定工程において特定される前記検査項目が、前記統計量差算出工程において算出された前記差のうち前記統計量差算出工程において算出された前記差に関する所定の要件を満たすものに対応する前記検査項目であり、
    前記統計量作成工程が、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づいて、前記検査項目それぞれにおける項目値の平均値を前記コンピュータが算出する対比用平均値算出工程と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づいて、前記検査項目それぞれにおける項目値の平均値を前記コンピュータが算出する原因特定用平均値算出工程と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づいて、前記対象物情報が示す前記項目値の相関係数を前記コンピュータが算出する原因特定用相関係数算出工程とを有しており、
    前記統計量差算出工程が、
    前記検査項目それぞれにおける、前記対比用平均値算出工程において前記コンピュータが算出した前記項目値の平均値と前記原因特定用平均値算出工程において前記コンピュータが算出した前記項目値の平均値との差を前記コンピュータが算出する平均値差算出工程と、
    前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対について、前記結果特定用相関係数算出工程において前記コンピュータが算出した相関係数と前記原因特定用相関係数算出工程において前記コンピュータが算出した相関係数との差を前記コンピュータが算出する相関係数差算出工程とを有していることを特徴とする検査方法。
  5. 同種かつ互いに異なる比較対象物についての情報をそれぞれ示す複数の対象物情報をコンピュータが記憶する比較対象物情報記憶工程を備え、
    前記対象物情報が、互いに異なる検査項目における項目値をそれぞれ示す複数の項目値情報を含み、
    前記比較対象物情報記憶工程の後、前記複数の対象物情報がそれぞれ対応する前記比較対象物のいずれとも異なりかつ同種である検査対象物についての前記対象物情報の入力を前記コンピュータが受付ける検査対象物情報受付工程と、
    前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報とに基づいて、前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対について前記コンピュータが前記項目値の相関係数を算出する結果特定用相関係数算出工程と、
    前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報と前記結果特定用相関係数算出工程において前記コンピュータが算出した相関係数とに基づいて前記検査対象物についてのマハラノビス距離を前記コンピュータが算出する検査対象物マハラノビス距離算出工程と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かを前記コンピュータが判断する検査対象物マハラノビス距離要件判断工程と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たす場合に前記コンピュータが所定の情報を出力する所定情報出力工程とを前記比較対象物情報記憶工程に加えて備えている検査方法を前記コンピュータに実行させる検査プログラムであって、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値の内容が反映される項目値内容反映情報を作成する場合と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値内容反映情報を作成する場合との前記項目値内容反映情報の相違内容を前記コンピュータが特定する相違内容特定工程と、
    前記項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目を前記コンピュータが特定する関連検査項目特定工程と、
    前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目を示す情報を前記コンピュータが出力する原因関連情報出力工程とをさらに備えており、
    前記相違内容特定工程が、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値の統計量を示す前記項目値内容反映情報を前記コンピュータが少なくとも作成する統計量作成工程と、
    前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づく前記項目値の統計量と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づく前記項目値の統計量との差を前記コンピュータが算出する統計量差算出工程とを有しており、
    前記関連検査項目特定工程において特定される前記検査項目が、前記統計量差算出工程において算出された前記差のうち前記統計量差算出工程において算出された前記差に関する所定の要件を満たすものに対応する前記検査項目であり、
    前記統計量作成工程において、前記コンピュータが、前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対についての前記項目値の相関係数を示す原因特定用の前記項目値内容反映情報を作成し、
    前記統計量差算出工程において、前記コンピュータが、前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対について、前記結果特定用相関係数算出工程において前記コンピュータが算出した相関係数と前記原因特定用の項目値内容反映情報が示す相関係数との差である相関係数差を算出することを特徴とする検査プログラム。
  6. 同種かつ互いに異なる比較対象物についての情報をそれぞれ示す複数の対象物情報をコンピュータが記憶する比較対象物情報記憶工程を備え、
    前記対象物情報が、互いに異なる検査項目における項目値をそれぞれ示す複数の項目値情報を含み、
    前記比較対象物情報記憶工程の後、前記複数の対象物情報がそれぞれ対応する前記比較対象物のいずれとも異なりかつ同種である検査対象物についての前記対象物情報の入力を前記コンピュータが受付ける検査対象物情報受付工程と、
    前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報とに基づいて、前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対について前記コンピュータが前記項目値の相関係数を算出する結果特定用相関係数算出工程と、
    前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報と前記結果特定用相関係数算出工程において前記コンピュータが算出した相関係数とに基づいて前記検査対象物についてのマハラノビス距離を前記コンピュータが算出する検査対象物マハラノビス距離算出工程と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たすか否かを前記コンピュータが判断する検査対象物マハラノビス距離要件判断工程と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たす場合に前記コンピュータが所定の情報を出力する所定情報出力工程とを前記比較対象物情報記憶工程に加えて備えている検査方法を前記コンピュータに実行させる検査プログラムであって、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値の内容が反映される項目値内容反映情報を作成する場合と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値内容反映情報を作成する場合との前記項目値内容反映情報の相違内容を前記コンピュータが特定する相違内容特定工程と、
    前記項目値内容反映情報の相違内容に基づいて、前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目を前記コンピュータが特定する関連検査項目特定工程と、
    前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない原因との関連性を有する前記検査項目を示す情報を前記コンピュータが出力する原因関連情報出力工程とをさらに備えており、
    前記相違内容特定工程が、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づき前記項目値の統計量を示す前記項目値内容反映情報を前記コンピュータが少なくとも作成する統計量作成工程と、
    前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づく前記項目値の統計量と前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づく前記項目値の統計量との差を前記コンピュータが算出する統計量差算出工程とを有しており、
    前記関連検査項目特定工程において特定される前記検査項目が、前記統計量差算出工程において算出された前記差のうち前記統計量差算出工程において算出された前記差に関する所定の要件を満たすものに対応する前記検査項目であり、
    前記統計量作成工程が、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づいて、前記検査項目それぞれにおける項目値の平均値を前記コンピュータが算出する対比用平均値算出工程と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に加えて前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づいて、前記検査項目それぞれにおける項目値の平均値を前記コンピュータが算出する原因特定用平均値算出工程と、
    前記検査対象物マハラノビス距離算出工程において前記コンピュータが算出した前記マハラノビス距離が前記マハラノビス距離に関する所定の要件を満たさない場合に、前記検査対象物情報受付工程において前記コンピュータが受付けた前記対象物情報に基づかず前記比較対象物情報記憶工程において前記コンピュータが記憶する前記複数の対象物情報に基づいて、前記対象物情報が示す前記項目値の相関係数を前記コンピュータが算出する原因特定用相関係数算出工程とを有しており、
    前記統計量差算出工程が、
    前記検査項目それぞれにおける、前記対比用平均値算出工程において前記コンピュータが算出した前記項目値の平均値と前記原因特定用平均値算出工程において前記コンピュータが算出した前記項目値の平均値との差を前記コンピュータが算出する平均値差算出工程と、
    前記対象物情報が含む前記項目値情報に対応する前記検査項目の対について、前記結果特定用相関係数算出工程において前記コンピュータが算出した相関係数と前記原因特定用相関係数算出工程において前記コンピュータが算出した相関係数との差を前記コンピュータが算出する相関係数差算出工程とを有していることを特徴とする検査プログラム。
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