JP6620550B2 - 複動押出プレスのマンドレル回転防止装置 - Google Patents
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Description
加圧ステムは、その先端にダミーブロックを配し、シリンダプラテンに設けられたメインシリンダ内に組み込まれたメインラムに、メインクロスヘッドを介して取り付けられるものであり、前記加圧ステムの中心位置にはマンドレルがピアサシリンダとともに、加圧ステムと同行及び進退自在に配置される。そして、加圧ステムに対向してダイスがエンドプラテンに取り付けられている。
マンドレルが前進してビレットに対するピアシングが行われ、マンドレルはダイスの所定の前進位置で停止するとともに、加圧ステムが再び前進することにより、ビレットは管状製品として複動押出される。
止させて製品を押出すに際し、マンドレルとダイスのベアリング部との相対位置が製品に
引っ張られても停止位置がズレないようマンドレルの位置が保持される構成となっている
。
その場合、従来のマンドレルでは押出中に発生するマンドレルを回転させるメタルフロ−による作用力によって、マンドレルが回転するという現象が発生する。これは、構造的にマンドレルホルダを回転させるためにある、ウォームギアが持つバックラッシ分ほどマンドレルが回転して動いてしまうということで、押出品の製品内径部分の形状が変化するという問題があった。
前記マンドレルが、サブマンドレル、マンドレルホルダおよびナットと、押出プレス中心に一直線上に一体となるように組み合わされるとともに、前記マンドレルホルダが、ピアサクロスヘッドに回転可能に取り付けられ、
前記ナットは、押出プレス中心と同芯の円筒状に形成され、前記マンドレルホルダに固定されるとともに、前記ピアサクロスヘッドの後方に連結される連結部品に収納され、
前記ナットの外周面と前記連結部品との間に、前記ナットが前記連結部品に対して押出プレス中心廻りに回転可能になる隙間を備え、
先端に押圧部品が取り付けられた押圧ロッドを、前記ナットに向かって駆動可能な駆動装置が前記連結部品に取り付けられ、
前記マンドレルが押出中に押出プレス中心廻りに回転しないように、前記連結部品に取り付けられた前記駆動装置の前記押圧部品で、前記マンドレルホルダに固定された前記ナットの前記外周面を押圧することにした。
前記押圧部品が前記押圧ロッドの中心軸廻りに回転しないように、前記押圧ロッドに廻り止めキーを設けた。
(2)従来のマシン機長を本装置で長くなることはないので、物量アップが最小限に抑えることが出来る。
図1に示すように押出プレス10は、エンドプラテン11とシリンダプラテン22が対向して配置され、エンドプラテン11にはダイス12が、シリンダプラテンにはメインシリンダ16、メインラム17、メインクロスヘッド15と加圧ステム20が設けられ、エンドプラテン11とシリンダプラテン22との間にはエンドプラテン11に配した図示しないコンテナシリンダにより進退自在とするコンテナ13を有する構成となっている。
加圧ステム20の中心位置にはマンドレル31がサブマンドレル32、マンドレルホルダ33を介してピアサクロスヘッド35に取り付けられ、加圧ステム20と同行及び進退自在に配置されている。ダイス12は、加圧ステム20と対向してエンドプラテン11に設けられている。
そしてビレット14は、ダイス12とシリンダプラテン22側へ移動したコンテナ13との間に図示しないビレットローダにより供給される。ダミーブロック21はビレット14の供給を円滑に行うためビレット14のみコンテナ13に挿入した後、加圧ステム20を後退させて図示しないダミーブロック供給装置により押出プレス中心へ移動させてコンテナ13に挿入してもよい。
以上の動作が行われた後に加圧ステム20を前進させて押出を開始する。
この後、再びコンテナ13を前進移動させてダイス12と当接させるとともに、コンテナ13と加圧ステム20との中間位置にビレット14を供給してダイス12と加圧ステム20間で保持し、コンテナ13をダイス12側へ前進させてビレット14をコンテナ13内に挿入し、前記動作を繰り返して行う。
図1で本発明のマンドレル回転防止装置40が必要な理由を説明する。
図1に本発明のマンドレル回転防止装置40が取付けられた複動型押出プレス10の断面を示す。
これによると、マンドレル31、サブマンドレル32、マンドレルホルダ33、ナット36、連結部品34が一直線上に組み合わさっている。
ここで本発明のマンドレル回転防止装置40が必要な理由を説明する。
マンドレル31の交換する時には、マンドレル31の前方部にある2面幅を治具ではさみ、回転しないようにする。はさんだ後はウォームギア50による回転装置によりマンドレルホルダ33の方を回転させてねじが緩んでマンドレル31が本体より、はずれるようになる。このようにしてマンドレル31を交換する。ここでウォームギア50においてはわずかであるがギアのバックラッシが存在する。図4にウォームギア50の詳細を示す。このときナット36はマンドレルホルダと33一体になっているので、ナット36も回転するような構造になっている。このとき連結部品34は回転しないので連結部品34とナット36の間には相対的に回転出来る様に、隙間がつけてある。このバックラッシがあるために、押出中にマンドレル31はメタルフローによる作用力に対して構造的に、わずかであるが回転する原因になっている。
ここで、マンドレル回転防止装置40の取り付いている位置を示す。図1のA−Aの位置で連結部品34に固定されている。
本図の場合、マンドレル回転防止装置40は連結部品34の中心線を対称として2か所取り付けられているが、1か所でも、3か所以上でも取り付けることはできる。
マンドレルホルダ33とナット36が相対的に回転しないように固定されている。一方、連結部品34とナット36は相対的にわずかに回転する為、押出中にマンドレル31が、わずかに回転することがある。そこでマンドレル31が押出中であっても回転しないように本発明のマンドレル回転防止装置40を取付ける。
連結部品34に取付座42が取付けられており、取付座42にはエアシリンダ41が取付けられている。このエアシリンダ41のピストンロッドには押圧ロッド43が連結されている。押圧ロッド43の先端には押圧部品47が取付けられており、この押圧部品47が直接ナット36を押圧することにより押圧力により発生する摩擦力でナット36が回転することを防止しているのである。
押圧部品47のナット36との接触面は特に限定されないが摩擦力が大きく発生するようにナット36の曲率と略同等の凹面になっていてもよい。
マンドレル回転防止装置の押圧部分は例えば耐摩耗性ゴムもしくは銅のような材料を使用している。
またマンドレル回転防止装置40の押圧ロッド43にはキー溝45が切ってあり、廻り止めキー46により押圧部材47が回転しないような構造になっている。
マンドレル回転防止装置40の駆動装置はエアシリンダ、油圧シリンダおよび、サーボモータを使用した駆動装置でもよい。
(1)マンドレル回転装置と併用でき、任意の位置で回転力を抑制することが出来るため、円形以外のマンドレルでの押出製品の寸法・形状精度の改善で製品歩留り向上が期待される。
(2)従来のマシン機長を本装置で長くなることはないので、物量アップが最小限に抑えることが出来る。
11 エンドプラテン
12 ダイス
13 コンテナ
14 ビレット
15 メインクロスヘッド
16 メインシリンダ
17 メインラム
18 ピアサシリンダ
19 サイドシリンダ
20 加圧ステム
21 ダミーブロック
22 シリンダプラテン
31 マンドレル
32 サブマンドレル
33 マンドレルホルダ
34 連結部品
35 ピアサクロスヘッド
36 ナット
40 マンドレル回転防止装置
41 シリンダ
42 取付座
43 押圧ロッド
45 キー溝
46 廻り止めキー
47 押圧部品
50 ウォームギア
51 ウォーム軸
52 ウォームホイール
Claims (2)
- 異形の形状のマンドレルを持つ複動型押出プレスの回転防止装置において、
前記マンドレルが、サブマンドレル、マンドレルホルダおよびナットと、押出プレス中心に一直線上に一体となるように組み合わされるとともに、前記マンドレルホルダが、ピアサクロスヘッドに回転可能に取り付けられ、
前記ナットは、押出プレス中心と同芯の円筒状に形成され、前記マンドレルホルダに固定されるとともに、前記ピアサクロスヘッドの後方に連結される連結部品に収納され、
前記ナットの外周面と前記連結部品との間に、前記ナットが前記連結部品に対して押出プレス中心廻りに回転可能になる隙間を備え、
先端に押圧部品が取り付けられた押圧ロッドを、前記ナットに向かって駆動可能な駆動装置が前記連結部品に取り付けられ、
前記マンドレルが押出中に押出プレス中心廻りに回転しないように、前記連結部品に取り付けられた前記駆動装置の前記押圧部品で、前記マンドレルホルダに固定された前記ナットの前記外周面を押圧することを特徴とするマンドレル回転防止装置。 - 前記押圧部品の前記ナットとの接触面を、前記ナットの前記外周面の曲率と同等の凹面に形成させるとともに、
前記押圧部品が前記押圧ロッドの中心軸廻りに回転しないように、前記押圧ロッドに廻り止めキーを設けたことを特徴とする請求項1に記載のマンドレル回転防止装置。
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2015
- 2015-12-25 JP JP2015252704A patent/JP6620550B2/ja active Active
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