JP6620006B2 - 油回転真空ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプ油の逆流防止機能を備えた油回転真空ポンプに関する。
油回転真空ポンプは、ポンプ室内で回転体を回転させながら、吸気配管を介して真空チャンバ内の気体を吸入し、圧縮し、排出することによって、所期のポンプ機能を実現する。このときポンプ油は、ポンプ室の内周面上を摺動する回転体の潤滑と、ポンプ室内における一定のシール機能を確保するために用いられる。ところが、真空チャンバを真空に保ったまま油回転真空ポンプを停止させると、ポンプ室内の圧力上昇に伴ってポンプ室内のポンプ油が吸気配管や真空チャンバに逆流して、これらを汚染するおそれがある。そこで、真空ポンプの停止時に吸気口を遮断してポンプ油の逆流を阻止する逆流防止弁が知られている。
例えば特許文献1には、入口を閉塞する第1の位置と入口を開放する第2の位置との間を移動可能な弁部材を有し、真空ポンプの運転中は油ラインを介して供給される油ポンプの油圧で弁部材を上記第2の位置へ移動させ、真空ポンプの停止時は油ラインを遮断してスプリングの付勢力で弁部材を上記第1の位置へ移動させるように構成された逆流防止弁としての入口弁が開示されている。
また、特許文献2には、吸入口を開閉する逆流防止弁であって、ポンプの停止時は、ポンプ本体が作動していたことにより大気圧以下に減圧された流路内の圧力と、ポンプ本体の停止に伴う油圧ポンプの停止により開放された大気導入路を介して供給される大気圧との差圧により、吸入口を閉じるように構成された逆流防止弁が開示されている。
特開平6−200889号公報 国際公開第2011/092930号
しかしながら、特許文献1,2に記載の逆流防止弁は、油圧ポンプの吐出圧を利用して吸気口を開放するものであるため、真空ポンプに油圧ポンプの併設が必須となっており、また、油圧ポンプを備えていない真空ポンプには適用できないという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、油圧ポンプを必要とすることなく、ポンプ油の逆流を防止することができる油回転真空ポンプを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る油回転真空ポンプは、ポンプ本体と、弁装置とを具備する。
上記ポンプ本体は、吸気口と、排気口と、貯留室と、ポンプ室と、回転体と、油通路とを有する。上記貯留室は、ポンプ油を貯留する。上記ポンプ室は、上記吸気口と上記排気口とに連絡する。上記回転体は、上記ポンプ室に回転可能に配置され、上記吸気口から上記排気口へ向かって上記ポンプ室の内周面を摺動する複数の摺動部を有する。上記油通路は、上記貯留室と上記ポンプ室との間で上記ポンプ油を連通させる。
上記弁装置は、弁支持部と、可動部と、弁部材とを有する。上記弁支持部は、内部空間を有する。上記可動部は、大気に連通する第1の空間部と上記ポンプ室に連通する第2の空間部とに上記内部空間を区画する。上記弁部材は、上記可動部に連結され、上記弁支持部に移動可能に支持される。
上記弁装置は、上記第1の空間部と上記第2の空間部との間の差圧が所定値以下のときは上記吸気口を閉鎖する第1の位置へ上記弁部材を移動させ、上記差圧が上記所定値を超えるときは上記吸気口を開放する第2の位置へ上記弁部材を移動させる。
上記油回転真空ポンプにおいて、弁装置は、大気圧とポンプ室内の圧力との間の差圧を利用して、吸気口を開閉するように構成されている。これにより、油圧ポンプを必要とすることなく、ポンプ停止時におけるポンプ油の逆流を防止することができる。
上記弁装置は、上記弁部材と上記弁支持部との間に設けられ上記弁部材を上記第1の位置へ向けて付勢する付勢部材をさらに有してもよい。
これにより、ポンプ停止時に速やかに弁部材を第1の位置へ移動させることが可能となる。なお、可動部が弾性材料で構成されている場合など、弁部材が第2の位置へ移動している間、可動部の弾性力で第1の位置へ向かう付勢力が得られる場合には、上記付勢部材は省略されてもよい。
上記ポンプ本体は、上記ポンプ室の排気側の領域に異音防止用の補助ガスを導入可能なガス導入ラインをさらに有し、上記弁装置は、上記第2の空間部と上記ポンプ室の排気側の領域とを相互に連通させる連絡通路をさらに有してもよい。
ポンプ室の上記排気側の領域は、他の領域と比較して、ポンプ停止後に圧力が早期に上昇する。このため、上記排気側の領域の圧力を第2の空間部へ供給することにより、ポンプ停止後の比較的早期に吸気口を遮断することが可能となる。
上記可動部は、上記内部空間に張設されたダイアフラムであってもよいし、上記内部空間に移動可能に配置されたピストンであってもよい。
上記弁装置は、上記可動部と上記弁部材との間に設けられ上記可動部の移動量を増幅して上記弁部材へ伝達するリンク機構をさらに有してもよい。
これにより、弁部材のストロークを大きくすることができるため、ポンプ運転中の吸気口を通過する気体のコンダクタンスの確保が容易となる。
上記弁部材を上記第1の位置から上記第2の位置へ移動させるときの上記所定値は、第1の値を有し、上記弁部材を上記第2の位置から上記第1の位置へ移動させるときの上記所定値は、上記第1の値よりも小さい第2の値を有してもよい。
これにより、例えばポンプ運転開始時における弁部材のハンチング現象を効果的に抑えることができる。
以上述べたように、本発明によれば、油圧ポンプを必要とすることなく、ポンプ油の逆流を防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る油回転真空ポンプを示す部分破断側面図である。 上記油回転真空ポンプにおけるポンプ機構の詳細を示す拡大図である。 図2における[A]−[A]線方向断面図である。 上記油回転真空ポンプにおける弁装置の構成及び動作を説明する要部の概略側断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る油回転真空ポンプにおけるポンプ室の構成を示す概略側断面図である。 上記油回転真空ポンプにおける弁装置の概略側断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る油回転真空ポンプにおける弁装置の構成を示す概略側断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る油回転真空ポンプにおける弁装置の構成及び動作を説明する要部の概略側断面図である。 第1の実施形態における弁装置の構成の変形例を示す概略側断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
[油回転真空ポンプの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る油回転真空ポンプを示す部分破断側面図である。図1においてX軸方向及びY軸方向は水平方向を示し、Z軸方向は鉛直方向(重力方向)を示す。本実施形態では、2段式の油回転真空ポンプを例に挙げて説明する。
本実施形態の油回転真空ポンプ1は、ポンプ本体10と、弁装置60とを有する。
(ポンプ本体)
ポンプ本体10は、駆動部20と、ポンプ機構30とを有する。
ポンプ本体10は、ベース部101と、ケーシング102とを有する。ベース部101は、駆動部20とポンプ機構30とを支持する。ケーシング102はベース部101の一端(図1において右端)に取り付けられ、内部にポンプ機構30を収容すると共に、ポンプ油(潤滑油)を貯留する貯留室13を形成する。ケーシング102の所定位置には、貯留室13内のポンプ油の液面Psを確認するためのレベルゲージ103が取り付けられている。
ポンプ本体10は、吸気管11と、排気管12とを有する。吸気管11は、ベース部101に取り付けられ、図示しない吸気管接続部を介して真空チャンバ等に接続される。ベース部101には、吸気管11に接続される吸気口110と、吸気口110とポンプ機構30との間を連絡する吸気通路111とが形成されている。排気管12は、ケーシング102に取り付けられ、ポンプ機構30によって吸気管11を介して吸入された気体を装置外部へ排出する。排気管12には、図示しないオイルミストトラップや排気管接続部等が接続される。
駆動部20は、ポンプ機構30を駆動するモータと、当該モータを収容するモータケース等で構成されており、ベース部101に取り付けられる。駆動部20は、Y軸方向に延在する回転軸21を有し、回転軸21をその軸回りに回転させる。回転軸21は、上記モータの駆動軸に連結された軸部材であってもよい。この場合、上記軸部材は、上記駆動軸に直結されてもよいし、ベルトやギヤ等の回転伝達機構を介して駆動軸に接続されてもよい。回転軸21は、例えば滑り軸受等によって回転可能に支持されている。
ポンプ機構30は、2段(two-stage)式のゲーテ型ポンプユニットで構成される。図2は、ポンプ機構30の詳細を示す拡大図である。ポンプ機構30は、第1のシリンダブロック31と、第2のシリンダブロック32と、中間ブロック321と、サイドカバー33とを有する。
第1のシリンダブロック31は、ベース部101を構成する隔壁112に固定される。中間ブロック321は、第1のシリンダブロック31と第2のシリンダブロック32との間に固定され、回転軸21を支持する滑り軸受70が挿通される挿通孔322を有する。中間ブロック321は、第1のシリンダブロック31の内部に第1のポンプ室P1を形成する。第1のポンプ室P1には、第1の回転体R1が回転可能に収容されている。第1の回転体R1は、回転軸21に連結された第1のロータ41と、第1のロータ41の周囲に径方向へ摺動可能に取り付けられた一対の第1のベーン51(第1の摺動部)とを有する。第1のベーン51の数は特に限定されず、3つ以上であってもよい。
サイドカバー33は、第2のシリンダブロック32に固定され、これにより第2のシリンダブロック32の内部に第2のポンプ室P2が形成される。第2のポンプ室P2には、第2の回転体R2が回転可能に収容されている。第2の回転体R2は、回転軸21に連結された第2のロータ42と、第2のロータ42の周囲に径方向へ摺動自在に取り付けられた一対の第2のベーン52(第2の摺動部)とを有する。第1のシリンダブロック31、第2のシリンダブロック32及びサイドカバー33は、例えばY軸方向に軸方向を有する複数本のネジ部材Bを介して隔壁112に固定される。第2のベーン52の数は特に限定されず、3つ以上であってもよい。
ポンプ機構30は、貯留室13に貯留されたポンプ油によって潤滑される。貯留室13は、典型的には、大気圧又はその近傍の圧力に維持される。ポンプ機構30には、ポンプ油を第1のポンプ室P1及び第2のポンプ室P2へそれぞれ供給するための潤滑ライン(油通路)が設けられている。上記潤滑ラインは、貯留室13とポンプ室P1,P2との間でポンプ油を連通させる。
上記潤滑ラインは、第1の貫通孔L1と、第2の貫通孔L2と、第3の貫通孔L3と、第4の貫通孔L4とを有する。以下の説明では、個別に説明する場合を除き、第1〜第4の貫通孔L1〜L4を総称して潤滑ラインLとも称する。
第1の貫通孔L1は、サイドカバー33をY軸方向に貫通するように、回転軸21の軸心から所定距離だけオフセットした位置に形成されている。第2の貫通孔L2は、第2のロータ42をY軸方向に貫通し、第2のロータ42の任意の回転位置で第1の貫通孔L1と整列することが可能なように、回転軸21の軸心から上記所定距離だけオフセットした位置に形成される。
第3の貫通孔L3は、中間ブロック321をY軸方向に貫通し、第2のロータ42の任意の回転位置で第2の貫通孔L2と整列することが可能なように、回転軸21の軸心から上記所定距離だけオフセットした位置に形成される。第3の貫通孔L3の形成位置は特に限定されないが、本実施形態では、回転軸21よりも重力方向に関して上方側に形成される。第4の貫通孔L4は、第1のロータ41をY軸方向に貫通し、第1のロータ41の任意の回転位置で第3の貫通孔L3と整列することが可能なように、回転軸21の軸心から上記所定距離だけオフセットした位置に形成される。
ロータ41,42の回転により各ポンプ室P1,P2には負圧が形成され、貯留室13とポンプ室P1,P2との間に圧力差が生じる。これにより貯留室13に貯留されたポンプ油は、潤滑ラインLを介して、第1及び第2のポンプ室P1,P2へ供給されることになる。
また、第1のポンプ室P1と駆動部20との間において、回転軸21の周囲にはオイルシールが装着されている。これにより第1のポンプ室P1から駆動部20へのポンプ油の浸入が防止される。
図3は、図2における[A]−[A]線方向断面図である。第2のポンプ室P2の内周面N2には、第2の吸気ポートT2と第2の排気ポートE2(排気口)とがそれぞれ形成されている。第2の吸気ポートT2は、第1のシリンダブロック31、中間ブロック321及び第2のシリンダブロック32に跨って形成された連絡通路121を介して第1の排気ポートE1(排気口)に連通している(図2参照)。第2の排気ポートE2は複数でも単数でもよい。第2の排気ポートE2は、第2のシリンダブロック32を径方向又は概略径方向に貫通する。また、第2のシリンダブロック32の周面には、第2の排気ポートE2を覆う排気弁V2がそれぞれ配置されている。排気弁V2はリード弁方式の逆止弁であり、第2の排気ポートE2内の圧力が所定値を超えたときに開弁し、気体を排出する。
第2のポンプ室P2は、回転軸21に対して偏芯した円筒形状に形成されている。第2のロータ42は、第2のポンプ室P2のY軸方向に沿った奥行寸法とほぼ同等の高さを有する円柱形状に形成されており、その軸心部には回転軸21が固定されている。第2のベーン52各々は、第2のロータ42の周囲に180度間隔で放射状に形成された一対の溝内にそれぞれ配置されており、これらベーン52の間には、第2のロータ42及び回転軸21を径方向に貫通するバネ62が予め圧縮された状態で取り付けられている。
第2のベーン52各々は、第2のロータ42の回転による遠心力及びバネ62の弾性力を受けて第2のロータ42の径外方に付勢され、各ベーン52の先端部が第2のポンプ室P2の内周面N2上に押し付けられる。そして、各ベーン52の先端部は第2のポンプ室P2の内周面N2を第2の吸気ポートT2から第2の排気ポートE2へ向かって摺動する摺動部として機能し、第2の吸気ポートT2から第2の排気ポートE2へ気体を搬送する。このとき、第2のロータ42は第2のポンプ室P2に対して偏芯して配置されているため、第2のロータ42の回転位置において第2のベーン52の突出量が変化し、したがって気体の搬送空間の容積も変化する。第2の排気ポートE2は上記搬送空間の容積が最も小さい領域に形成されているため、気体は圧縮されながら第2の排気ポートE2へ導かれることになる。
図2に示すように、第1のポンプ室P1は、第2のポンプ室P2と同様に、回転軸21に対して偏芯した円筒形状に形成されているが、第1のポンプ室P1の容積は、第2のポンプ室P2の容積以上の大きさで形成されている。第1のポンプ室P1の内周面には、吸気通路111と連通する第1の吸気ポートT1と、第1のシリンダブロック31を径方向に貫通する第1の排気ポートE1とがそれぞれ形成されている。第1の排気ポートE1は複数でも単数でもよい。また第1のシリンダブロック31の周面には、各排気ポートE1を覆う排気弁V1がそれぞれ配置されている。排気弁V1はリード弁方式の逆止弁であり、第1の排気ポートE1内の圧力が所定値を超えたときに開弁し、気体を排出する。
第1のロータ41は、第1のポンプ室P1のY軸方向に沿った奥行寸法とほぼ同等の高さを有する円柱形状に形成されており、その軸心部には回転軸21が固定されている。第1のベーン51各々は、第1のロータ41の周囲に180度間隔で放射状に形成された一対の溝内にそれぞれ配置されており、これらベーン51の間には、第1のロータ41及び回転軸21を径方向に貫通する複数のバネ61が予め圧縮された状態で取り付けられている。そして第1の回転体R1もまた、第1のロータ41を回転させることで第1のベーン51各々を第1のポンプ室P1の内壁面を第1の吸気ポートT1から第1の排気ポートE1へ向かって摺動する摺動部として機能し、第1の吸気ポートT1から第1の排気ポートE1へ気体を搬送する。
ここで、ポンプ室P1,P2には、ロータ41,42の回転による排気動作の際に発生し得るパンチ音と称される異音を防止するための補助ガスが導入されてもよい。上記異音は、ポンプ室P1,P2における排気側の最終圧縮領域As(図3参照)におけるポンプ室P1,P2の内周面とベーン51,52とポンプ油との相互干渉により発生するものである。そこで、上記補助ガスとしての微量の空気を最終圧縮領域Asへ導入することで、上記異音の発生を抑制することができる。上記補助ガスは、シリンダブロック31,32にポンプ室P1,P2と連通可能に形成されたガス導入ラインS(図3参照)を介して貯留室13あるいはポンプ外部の空気が最終圧縮領域Asへ導入される。
(弁装置)
弁装置60は、図1に示すように、吸気口110と第1のポンプ室P1との間に配置され、本実施形態では、吸気口110近傍の吸気通路111に設置される。弁装置60は、油回転真空ポンプ1の運転停止中におけるポンプ油の真空チャンバ側への流入を阻止する逆流防止弁として構成される。
図4A,Bは、弁装置60の構成及び動作を説明する要部の概略側断面図である。弁装置60は、弁支持部61と、可動部62と、弁部材63と、付勢部材64とを有する。
弁支持部61は、内部空間を有する筐体構造を有し、吸気口110と対向するように吸気通路111の内部に設けられる。弁支持部61は、例えば、吸気通路内周面の一部であって、吸気通路110を通過する気体の流れを阻害しない適宜の位置に設けられる。
可動部62は、弁支持部61の内部空間を第1の空間部611と第2の空間部612とに区画する。可動部62は、XY平面に沿って弁支持部61の内部に張設されたダイアフラムであり、両空間部611,612の圧力差によって変形可能な材料で構成される。
第1の空間部611は、通孔611aを介して大気に連通している。上記大気は、例えばポンプ油の貯留室13内の気体であり、通孔611と貯留室13との間を連絡する大気通路M1を介して相互に接続される。これに限られず、上記大気は、ポンプ1の周囲の外気であってもよい。一方、第2の空間部612は、通孔612aを介して吸気通路111の内部(第1のポンプ室P1)に連通している。したがって、第1の空間部611は、常時大気圧に維持される固定圧力室として構成されるのに対して、第2の空間部612は、ポンプ1の運転中あるいは停止中において圧力が変動する可変圧力室として構成される。
弁部材63は、Z軸方向に平行な連結軸631を有し、連結軸631を介して可動部62に連結される。連結軸631は、弁支持部61の天板613に設けられた挿通孔に挿通され、当該挿通孔に設けられたシールリング614を介して軸方向に移動可能に構成される。連結軸631と可動部62との連結方法は特に限定されず、本実施形態では連結軸631の先端(図4Aにおいて下端)と可動部62の中心部とを相互に連結する締結具632が用いられる。
弁部材63は、吸気口110の周囲に設けられた弁座110sに対して離着座可能に構成され、可動部62の変形により、図4Aに示す閉鎖位置(第1の位置)と、図4Bに示す開放位置(第2の位置)との間を移動可能に構成される。弁座110sに対向する弁部材63の面(図において上面)には、弁部材63の閉鎖位置において吸気口110を密閉するシールリング630が装着されている。
付勢部材64は、弁部材63と弁支持部61の天板613との間に設けられ、弁部材63を閉鎖位置へ向けて付勢するコイルばねで構成される。付勢部材64は、油回転真空ポンプ1を停止させたときの弁部材63の閉鎖位置への復帰をアシストするためのものであり、ポンプ運転中に弁部材63の開放位置への移動を阻害しない比較的弱めのばね力に設定される。なお、付勢部材64の付勢力は、少なくとも、第1の空間部611及び第2の空間部612がいずれも大気圧のときに図4Aに示す弁部材63の閉鎖位置を安定に維持できる大きさに設定される。
なお、可動部62が弾性材料で構成されている場合など、弁部材63が開放位置へ移動している間、可動部62の弾性力で閉鎖位置へ向かう付勢力が得られる場合には、付勢部材64の設置は省略されてもよい。
弁装置60は、第1の空間部611と第2の空間部612との間の差圧が所定値以下のときは吸気口110を閉鎖する閉鎖位置(第1の位置)へ弁部材63を移動させることが可能に構成される。一方、弁装置60は、上記差圧が上記所定値を超えるときは吸気口110を開放する開放位置(第2の位置)へ弁部材63を移動させることが可能に構成される。
上記所定値は、油回転真空ポンプ1の適正なポンプ機能と運転停止時における適切なポンプ油の逆流防止機能とを確保できる値であれば特に限定されず、可動部62及び/又は付勢部材64の弾性復帰力、可動部62の受圧面積、弁部材63のストローク等に応じて適宜設定可能である。
(油回転真空ポンプの動作)
次に、以上のように構成される本実施形態の油回転真空ポンプ1の動作について説明する。
油回転真空ポンプ1の運転前は、典型的には、吸気通路111、第1のポンプ室P1、第2のポンプ室P2等のポンプ内部は、大気圧の状態にある。したがって、弁装置60において、第1の空間部611と第2の空間部612との間の差圧はゼロであり、弁部材63は付勢部材64の付勢力で図4Aに示す閉鎖位置に維持される。
油回転真空ポンプ1が運転を開始すると、第1のロータ41は、回転軸21を介して伝達される駆動部20の回転駆動力を受けて第1のポンプ室P1内で回転する。そして、第1のポンプ室P1の内壁面上を摺動する第1のベーン51によって、吸気通路111内の気体が第1の吸気ポートT1を介して第1のポンプ室P1へ吸入され、圧縮された後、第1の排気ポートE1へ搬送される。
第2のロータ42もまた、回転軸21を介して伝達される駆動部20の回転駆動力を受けて第2のポンプ室P2内で回転する。そして第2のポンプ室P2の内壁面上を摺動する第2のベーン52によって、第2の吸気ポートT2から気体が吸入され、圧縮された後、第2の排気ポートE2へ搬送され、排気弁V2を開放して貯留室13へ排出され、排気管12を介して外気へ放出される。
第1のロータ41及び第2のロータ42の回転により、吸気通路111の内部が排気されると、通孔612aを介して吸気通路111と連通する弁支持部61の第2の空間部612の圧力も徐々に低下する。そして、第1の空間部611に対する2の空間部612の圧力の差が所定値を超えると、可動部62が付勢部材64の付勢力に抗して第2の空間部612側へ変形し、弁部材63が弁支持部61側へ移動を開始することで、吸気口110が開放される。これにより、吸気管11に接続された真空チャンバ(図示略)内の気体が吸気通路111へ導入され、上述した第1及び第2のロータ41,42の動作により、真空チャンバの内部が排気される。弁部材63は、吸気通路111の内圧の減少に伴って弁支持部61へ接近し、最終的には、図4Bに示す開放位置まで移動する。
なお、例えば運転開始時のように、第1の排気ポートE1へ搬送された気体の圧力が所定値を超える場合、気体は排気弁V1を介して貯留室13へ開放され、排気管接続部12から排出される。また定常運転時等のように、第1の排気ポートE1から排出される気体の圧力が所定値以下の場合は、排気弁V1を開放せず連絡通路121を介して第2のポンプ室P2へ導入される。
また、第2のポンプ室P2で吸引される気体は、第1のポンプ室P1から排出され連絡通路121を介して第2の吸気ポートT2へ到達した気体であるため、第2のポンプ室P2において当該気体はさらに圧縮されて排気される。このため本実施形態の油回転真空ポンプ1は、圧縮比が高く、低い到達圧力を得ることができる。
一方、上述した各ポンプ室P1,P2におけるポンプ作用によって、ポンプ室P1,P2とタンク部13との間に差圧が生じる。ポンプ油は、潤滑ラインLを介してタンク部13から各ポンプ室P1,P2へ導入され、各ポンプ室P1,P2において摺動部を潤滑する。同時に、潤滑ラインLを介して、滑り軸受70の内周面と回転軸21の周面との間の環状の隙間にポンプ油が供給される。これにより滑り軸受70と回転軸21との間の潤滑性が高まり、回転軸21が安定に支持される。
以上のようにして真空チャンバの内部が排気され、これが所定の減圧雰囲気にまで排気されると、真空チャンバにおいて所定の真空処理が実施される。真空処理中、油回転真空ポンプ1は、運転を継続してもよいし、運転を停止してもよい。
一方、真空チャンバの内部が減圧雰囲気に維持された状態で油回転真空ポンプ1の運転を停止させると、例えばガス導入ラインS(図3参照)を介して導入される補助ガス等により、各ポンプ室P1,P2の内圧が徐々に上昇し、これらに連通する吸気通路111の内圧も徐々に上昇する。その結果、弁装置60における弁支持部61の第2の空間部612の内圧も上昇するため、第1の空間部611との差圧が減少し、これが上記所定値以下となると、付勢部材64の付勢力によって弁部材63が図4Aに示す閉鎖位置へ復帰する。
弁部材63の閉鎖位置への復帰により、吸気口110と吸気通路111との間の連通が遮断される。これにより、油回転真空ポンプ1の運転停止に伴うポンプ室P1内のポンプ油やその蒸気が吸気通路111を介して吸気口110へ逆流することが阻止されるため、吸気管11や真空チャンバあるいはこれらを接続する配管が、ポンプ油あるいはその蒸気で汚染されることを防止することができる。
以上のように、本実施形態における弁装置は、大気圧(第1の空間部611)とポンプ室内の圧力(第2の空間部612)との間の差圧を利用して、吸気口110を開閉するように構成されている。したがって、油圧ポンプを必要とすることなく、弁装置60を動作させることができるとともに、ポンプ停止時におけるポンプ油の逆流を確実に防止することができる。
さらに本実施形態によれば、可動部62に作用する第1及び第2の空間部611,612の差圧を利用して弁部材63を開放位置へ移動させるため、ポンプの到達圧力付近において吸気口110の十分な開度を得ることができる。
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
図5は、本実施形態に係る油回転真空ポンプの第2のポンプ室P2の構成を示す概略側断面図、図6は、弁装置601の概略側断面図である。
本実施形態に係る油回転真空ポンプは、逆流防止弁としての弁装置601を備える点で上述の第1の実施形態と共通するが、弁支持部61における第2の空間部612が吸気通路111の内部ではなく、第2のポンプ室P2における排気側の最終圧縮領域Asと連通している点で、第1の実施形態と異なる。
本実施形態においては、図5に示すように、第2のポンプ室P2を構成する第2のシリンダブロック32には、第2の排気ポートE2の近傍にガス導入ラインSが設けられており、このガス導入ラインSを介して最終圧縮領域Asに微量の補助ガス(大気)を導入することで第2の回転体42の回転に伴う異音(パンチ音)の発生を抑制するように構成されている。そして、第2のシリンダブロック32には、最終圧縮領域Asに一端が開口する連絡通路M2が設けられており、この連絡通路M2の他端が図6に示すように弁装置601における第2の空間部612の通孔612aに接続されている。
本実施形態の弁装置601においては、第2の空間部612が連絡通路M2を介してポンプ室P2の最終圧縮領域Asに連通している。最終圧縮領域Asには常時、微量の補助ガスが導入されるため、ポンプが運転を停止すると、この最終圧縮領域Asから徐々に圧力が上昇する。最終圧縮領域Asは、他の領域と比較して、ポンプ停止後に圧力が早期に上昇する。
したがって本実施形態によれば、ポンプ停止後における最終圧縮領域Asの圧力上昇に連動して弁装置601における第2の空間部612の圧力を増加させることができるため、比較的速やかに弁部材63を、吸気口110を遮蔽する閉鎖位置へ移動させることができる。これにより、ポンプ停止後の比較的早期に弁装置601による逆流防止機能が働くため、ポンプ油の逆流を確実に阻止することが可能となる。
なお、連絡通路M2は、第2のポンプ室P2ではなく、第1のポンプ室P1に設けられてもよい。この場合、弁装置601における第2の空間部612には、第1のポンプ室P1における排気側の最終圧縮領域の圧力が入力される。これにより、上記の例と同様の作用効果を得ることができる。
<第3の実施形態>
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
図7は、本実施形態に係る油回転真空ポンプにおける弁装置602の概略側断面図である。本実施形態の弁装置602は、可動部62と弁部材63との間に設けられたリンク機構80を有する。リンク機構80は、可動部62の移動量を増幅して弁部材63へ伝達するように構成される。
リンク機構80は、一対の第1の板状リンク81と、一対の第2の板状リンク82と、一対の支持板83とを有する。一対の第1の板状リンク81は、一端が弁部材63の底面に回転可能に連結され、他端が一対の第2の板状リンク82の一端に回転可能に連結される。一対の第2の板状リンク82の他端は、弁支持部61から吸気口110に向かって突出する連結軸631の先端部に回転可能に連結される。一対の支持板83は、一端が一対の第2の板状リンク82に回転可能に連結され、他端が弁支持部61の天板613に固定されている。
ここで、支持板83の一端は、第2の板状リンク82の中間部よりも上記他端側(連結軸631側の端部)寄りの位置に連結されている。このため、第2の板状リンク82の一端と支持板83との連結点との長さ(図中aで符示)と、第2の板状リンク82の他端と支持板83との連結点との長さ(図中bで符示)との比(a/b)に応じた増幅率で、可動部62(連結軸631)の移動量に対して弁部材63の移動量が増幅される。
なお、上記構成の弁装置602においては、リンク機構80により、図中、連結軸631の上方移動が弁部材63の開放位置へ向かう下方移動に変換され、連結軸631の下方移動が弁部材63の閉鎖位置へ向かう上方移動に変換される。したがって、弁支持部61における第1及び第2の空間部611,612の上下の位置関係は、上述の第1の実施形態と反対になっており、図において、大気に連通する第1の空間部(圧力固定室)611は可動部62の下方に形成され、ポンプ室P1(吸気通路111の内部)に連通する第2の空間部(圧力可変室)612は可動部612の上方に形成される。
また、付勢部材64は、弁部材63と連結軸631との間に配置されるが、第1の実施形態と同様に、弁部材63と弁支持部61との間に配置されてもよい。
以上のように構成される本実施形態の油回転真空ポンプにおいても、上述の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。特に本実施形態によれば、弁装置602がリンク機構80を備えているため、弁部材63のストロークを大きくすることができ、これによりポンプ運転中の吸気口110を通過する気体のコンダクタンスの確保が容易となる。
<第4の実施形態>
続いて、本発明の第4の実施形態について説明する。
図8A,Bは、本実施形態に係る油回転真空ポンプにおける弁装置603の概略側断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態の弁装置603は、弁支持部61と、可動部620と、弁部材63と、付勢部材64とを有する。弁支持部61、弁部材63及び付勢部材64の構成は、上述の第1の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
可動部620は、弁支持部61の内部空間を第1の空間部611と第2の空間部612とに区画する点で第1の実施形態と共通するが、本実施形態では、可動部620が両空間部611,612の圧力差によって非線形的に変形するように構成された点で、第1の実施形態と異なる。
すなわち本実施形態の可動部620は、ドーム状の屈曲変形部620aを有する弾性変形可能な金属製又はゴム製の板材で構成される。弁部材63の連結軸631は、屈曲変形部620aの中心部に締結具632を介して固定されている。そして、屈曲変形部620aは、図8Aに示す弁部材63の閉鎖位置(第1の位置)において第1の空間部611側に凸なる形状の第1の状態と、図8Bに示す弁部材63の開放位置(第2の位置)において第2の空間部612側に凸なる形状の第2の状態とを有し、これら2つの状態のいずれかに比較的安定に保持される。
本実施形態の弁装置603においても、第1の実施形態と同様に、第1の空間部611と第2の空間部612との間の差圧が所定値以下のとき、弁部材63は閉鎖位置へ移動し、上記差圧が上記所定値を超えるとき、弁部材63は開放位置へ移動する。このとき、可動部620は、上述のような構成を有するため、上記差圧が上記所定値を超え、可動部620の変形により弁部材63が閉鎖位置から開放位置へ移動した後は、可動部620を元の状態(第1の状態)へ変形させるのに必要な上記差圧の減少がない限り、可動部620の変形後の状態(第2の状態)が安定に保持されることになる。したがって、可動部620が第1の状態から第2の状態へ変化する上記所定値と、可動部620が第2の状態から第1の状態へ変化する上記所定値とは相互に一致せず、これら2つの状態変化は一定のヒステリシスを有する。
より具体的に、本実施形態においては、弁部材63を閉鎖位置から開放位置へ移動させるときの上記差圧の所定値(第1の値)よりも、弁部材63を開放位置から閉鎖位置へ移動させるときの上記差圧の所定値(第2の値)は、小さくなる。したがって、例えばポンプの運転開始時において、弁部材63が開放位置へ移動した直後に真空チャンバ内の空気が吸気通路111の内部に多量に突入することで発生し得る第2の空間部612の内圧の上昇によって、弁部材63が閉鎖位置へ直ちに復帰することがなくなり、弁部材63の不用意な開閉動作が抑えられる。
このように本実施形態によれば、吸気通路111内の急激な圧力変動に対する弁部材63の追従移動を阻止することができるため、例えばポンプ運転開始時における弁部材63のハンチング現象を効果的に抑えることができる。これにより、上記ハンチング現象に伴う振動や異音の発生を抑え、円滑な排気動作を実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の第1〜第3の実施形態では、弁装置60,601,602における可動部62が弁支持部61の空間部に張設された変形可能なダイアフラムで構成されたが、これに限られない。可動部は、例えば図9に示すように、弁支持部61の内部空間を移動可能に構成されたピストン621で構成されてもよい。このような構成においても、上述の各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、以上の第4の実施形態では、弁部材63の開閉移動にヒステリシス機能をもたせたが、このような構成は第1〜第3の実施形態にも同様に適用可能である。また、以上の第4の実施形態では、弁部材63の開閉移動のヒステリシス機能を可動部620の構造で実現したが、これに限られず、付勢部材64やリンク機構80の構造で弁部材63の開閉移動のヒステリシス機能を実現するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、油回転真空ポンプとして、2段(two-stage)式のゲーテ型ポンプユニットを例に挙げて説明したが、これに限られず、1段式のポンプユニットで構成されてもよい。また、カム型、搖動ピストン型等の他の形式の油回転真空ポンプにも同様に適用可能である。
さらに以上の実施形態では、油圧ポンプを備えていない油回転真空ポンプを例に挙げて説明したが、これに限られず、油圧ポンプを備えた油回転真空ポンプにも同様に適用可能である。
1…油回転真空ポンプ
10…ポンプ本体
13…貯留室
41,42…ロータ(回転体)
51,52…ベーン(摺動部)
60,601,602…弁装置
61…弁支持部
62,620,621…可動部
63…弁部材
64…付勢部材
80…リンク機構
110…吸気口
611…第1の空間部
612…第2の空間部
M2…連絡通路
P1,P2…ポンプ室
S…ガス導入ライン

Claims (5)

  1. 吸気口と、排気口と、ポンプ油を貯留する貯留室と、前記吸気口と前記排気口とに連絡するポンプ室と、前記ポンプ室に回転可能に配置され前記吸気口から前記排気口へ向かって前記ポンプ室の内周面を摺動する複数の摺動部を有する回転体と、前記貯留室と前記ポンプ室との間で前記ポンプ油を連通させる油通路と、を有するポンプ本体と、
    内部空間を有する弁支持部と、大気に連通する第1の空間部と前記ポンプ室に連通する第2の空間部とに前記内部空間を区画する可動部と、前記可動部に連結され前記弁支持部に移動可能に支持される弁部材とを有し、前記第1の空間部と前記第2の空間部との間の差圧が所定値以下のときは前記吸気口を閉鎖する第1の位置へ前記弁部材を移動させ、前記差圧が前記所定値を超えるときは前記吸気口を開放する第2の位置へ前記弁部材を移動させる弁装置と
    を具備し、
    前記ポンプ本体は、前記ポンプ室の排気側の領域に異音防止用の補助ガスを導入可能なガス導入ラインをさらに有し、
    前記弁装置は、前記第2の空間部と前記ポンプ室の排気側の領域とを相互に連通させる連絡通路をさらに有する油回転真空ポンプ。
  2. 請求項1に記載の油回転真空ポンプであって、
    前記弁装置は、前記弁部材と前記弁支持部との間に設けられ前記弁部材を前記第1の位置へ向けて付勢する付勢部材をさらに有する
    油回転真空ポンプ。
  3. 請求項1又は2に記載の油回転真空ポンプであって、
    前記可動部は、前記内部空間に張設されたダイアフラム、又は前記内部空間に移動可能に配置されたピストンである
    油回転真空ポンプ。
  4. 請求項1〜のいずれか1つに記載の油回転真空ポンプであって、
    前記弁装置は、前記可動部と前記弁部材との間に設けられ前記可動部の移動量を増幅して前記弁部材へ伝達するリンク機構をさらに有する
    油回転真空ポンプ。
  5. 請求項1〜のいずれか1つに記載の油回転真空ポンプであって、
    前記弁部材を前記第1の位置から前記第2の位置へ移動させるときの前記所定値は、第1の値を有し、
    前記弁部材を前記第2の位置から前記第1の位置へ移動させるときの前記所定値は、前記第1の値よりも小さい第2の値を有する
    油回転真空ポンプ。
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