JP6618176B2 - 7糖オリゴ糖の製造方法 - Google Patents
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Description
均一なG1糖鎖を有する抗体の作成法として、特許文献1には、抗体に糖転移酵素と糖加水分解酵素を作用させて糖鎖構造を改変し調製する方法が開示されている。
[1]
(1)11糖シアリルオリゴ糖ペプチドを加水分解して2種類の10糖モノシアリルオリゴ糖ペプチドを得る工程、(2)前記2種類の10糖モノシアリルオリゴ糖ペプチドのそれぞれを単離精製する工程、および(3)前記単離精製した2種類の10糖モノシアリルオリゴ糖ペプチドのそれぞれについて、非還元末端のガラクトースを加水分解し、シアル酸を加水分解し、還元末端のN、N’−ジアセチルキトビオースを加水分解して、2種類の7糖オリゴ糖を得る工程を含む、7糖オリゴ糖の製造方法。
[2]
前記単離精製を逆相分配クロマトグラフィーで行う、[1]に記載の製造方法。
[3]
前記工程(3)が、前記単離精製した2種類の10糖モノシアリルオリゴ糖ペプチドのそれぞれについて、(a)ガラクトシダーゼを添加し反応させる工程、(b)ガラクトシダーゼを不活性化する工程、(c)ノイラミニダーゼを添加し反応させる工程、および(d)エンド−β−N−アセチルグルコサミニダーゼを添加し反応させる工程、を順次ワンポットで行い2種類の7糖オリゴ糖を得る工程である、[1]または[2]に記載の製造方法。
[4]
前記2種類の7糖オリゴ糖が下記式1、および式2で表される糖鎖である、[1]〜[3]のいずれかに記載の方法。
式1:
7糖オリゴ糖は、非還元末端にガラクトース1残基を有する糖鎖である。
2種類の7糖オリゴ糖としては、下記式1、および下記式2で表される糖鎖が挙げられる。
式1:
11糖シアリルオリゴ糖ペプチドの11糖残基部分は、非還元末端に2つのシアリル基を有する糖部分である。
11糖シアリルオリゴ糖ペプチドとしては、下記式3で表される糖ペプチドが挙げられる。
式3:
本発明において、Lys、Val、Ala、Asn、及びThrは、アミノ酸の3文字表記であり、それぞれ、リジン、バリン、アラニン、アスパラギン、及びスレオニンを意味する。
11糖シアリルオリゴ糖ペプチドの加水分解に用いる酸性水溶液としては、特に限定されるものではないが、たとえば、塩酸水溶液、酢酸水溶液、硫酸水溶液などが挙げられる。
11糖シアリルオリゴ糖ペプチドの酸性水溶液を用いた加水分解は、特に限定されるものではないが、10〜100℃の温度で行うことができる。
11糖シアリルオリゴ糖ペプチドの酸性水溶液を用いた加水分解は、特に限定されるものではないが、30分〜10時間で行うことができる。
HPLC送液の移動相としては、特に限定されるものではないが、ギ酸アンモニウム緩衝液、ギ酸−トリエチルアミン緩衝液、酢酸アンモニウム緩衝液、酢酸−トリエチルアミン緩衝液などの移動相Aと、移動相Aに0.01〜5%(v/v)のメタノール、エタノール、またはn−ブタノールを加えた移動相Bの混合液を用いることができるが、100mM酢酸−トリエチルアミン緩衝液から成る移動相Aと、移動相Aに0.05%(v/v)のn−ブタノールを加えた移動相Bの混合液を用いることが好ましい。
HPLC送液の移動相の組成は、移動相Aに対する移動相Bの割合が少ない状態から、徐々に移動相Bの割合が多くなるように変化させることが好ましい。
シアル酸を加水分解する方法としては、ノイラミニダーゼを用いる方法であっても、酸性水溶液を用いる方法であってもよい。
還元末端のN、N’−ジアセチルキトビオースを加水分解する方法としては、アルカリ加水分解やエンド−β−N−アセチルグルコサミニダーゼを用いる方法などが挙げられるが、エンド−β−N−アセチルグルコサミニダーゼを用いる方法が好ましい。
反応温度としては、10〜50℃で行うことができる。
カラム(Mightysil RP−18 GP Aqua(関東化学株式会社、150×2mm)を備えたGLサイエンス製HPLC GL−7400システムを用いて、以下の測定条件によりHPLC分析を行った。
測定条件:
移動相;(A)100mM酢酸−トリエチルアミン緩衝液(pH4.0),(B)A+0.05%(v/v)n−ブタノール
グラジエント;B,8%→25%(25min)
流速;0.2mL/min
カラム温度;40℃
UV;220nm
カラム(Mightysil RP−18 GP Aqua(関東化学株式会社、250×10mm)を備えたGLサイエンス製HPLC GL−7400システムを用いて、以下の分取条件によりHPLC分取を行った。
分取条件:
移動相;(A)100mM酢酸−トリエチルアミン緩衝液(pH4.0),(B)A+0.05%(v/v)n−ブタノール
グラジエント;B,10%→100%(25min)、100%(25min→30min)
流速;2.5mL/min
カラム温度;40℃
UV;220nm
D2O 0.4mLに試料2mgを溶解して、JEOL製JNM−600(600MHz)で1H−NMRを測定した。
以下の測定条件で測定を行った。
AXIMA TOF2, Shimadzu Biotech
イオン化:MALDI
マトリックス:2,5−dihydroxybenzoic acid
モード:Positive
以下の測定条件で測定を行った。
AXIMA Resonance, Shimadzu Biotech
イオン化:MALDI
マトリックス:2,5−dihydroxybenzoic acid
モード:Negative
11糖シアリルオリゴ糖ペプチド(262.7mg,91.7mmol)を10mM塩酸水溶液(12mL)に溶解し、60℃で3.5時間加熱撹拌した。この反応液に1M Na2CO3水溶液を150μL加え反応液の水素イオン濃度をpH=8にし、凍結乾燥することで白色粉末状化合物を得た。この白色粉末状化合物を720μLの水に溶解し、15〜30μLずつHPLCで精製したところ、7.5分後に下記式4で表される10糖モノシアリルオリゴ糖ペプチドが、10分後に下記式5で表される10糖モノシアリルオリゴ糖ペプチドが溶出した。これらの溶出液に1M Na2CO3水溶液を加え中和し、減圧濃縮したのち、ゲルろ過カラムクロマトグラフィー(Sephadex G−25、20mmφ×770mm、展開溶媒は0.05%アンモニア水溶液)で脱塩し、下記式4で表される10糖モノシアリルオリゴ糖ペプチドを39.5mg(収率17%)、および下記式5で表される10糖モノシアリルオリゴ糖ペプチドを44.9mg(収率19%)得た。
式4:
1H−NMR(D2O)5.14(s, 1H), 5.05(d, 1H, J=9.6 Hz), 4.94(s, 1H), 4.72−4.66(m, 1H), 4.66−4.56(m, 3H), 4.48(d, 1H, J=8.2Hz),4.46(d, 1H, J=8.2 Hz), 4.41(dd, 1H), 4.32(q, 1H, J=6.9 Hz), 4.27(bs, 1H), 4.26−4.20(m, 1H), 4.21(bd, 1H, J=3.4 Hz), 4.15(d, 1H, J=4.1 Hz), 4.14−4.10(m, 2H), 4.07−3.45(m, 59H), 3.06−2.96(m, 4H), 2.87(dd, 1H, J=5.5, 16.5 Hz), 2.76(dd, 1H, J=7.6, 16.5 Hz), 2.68(dd, 1H, J=4.1, 12.4 Hz), 2.10−2.00(m, 1H), 2.09(s, 3H, Ac), 2.08(s, 3H, Ac), 2.06(s, 3H, Ac), 2.04(s, 3H, Ac), 2.01(s, 3H, Ac), 1.96−1.85(m, 1H), 1.85−1.57(m, 8H), 1.52−1.35(m, 4H), 1.39(d, 3H, J=6.9 Hz), 1.18(d, 3H, J=6.9 Hz), 0.98(d, 6H, J=6.9 Hz); MALDI TOF MS Calcd for C101H173N14O62+[M+H]+: 2574.1, found 2574.1
1H−NMR(D2O)5.12(s, 1H), 5.05(d, 1H, J=9.6 Hz), 4.95(s, 1H), 4.78(s, 1H), 4.68(dd, 1H, J=5.5, 7.6 Hz), 4.64−4.56(m, 3H), 4.49−4.44(d×2, 2H), 4.41(dd, 1H), 4.31(q, 1H, J=6.9 Hz), 4.28−4.18(m, 1H), 4.25(bs, 1H), 4.20(bd, 1H, J=3.4 Hz), 4.14(d, 1H, J=4.1 Hz), 4.13−4.10(m, 2H), 4.02−3.47(m, 59H), 3.04−2.97(m, 4H), 2.86(bd, 1H, J=4.8, 16.5 Hz), 2.76(bd, 1H, J=8.2, 16.5 Hz), 2.68(dd, 1H, J=4.8, 12.4 Hz), 2.11−1.99(m, 1H), 2.09(s, 3H, Ac), 2.07(s, 3H, Ac), 2.06(s, 3H, Ac), 2.03(s, 3H, Ac), 2.01(s, 3H, Ac), 1.94−1.85(m, 1H), 1.82−1.60(m, 8H), 1.52−1.34(m, 4H), 1.38(d, 3H, J=6.9 Hz), 1.17(d, 3H, J=6.2 Hz), 0.97(d, 6H, J=6.9 Hz); MALDI TOF MS Calcd for C101H173N14O62+[M+H]+: 2574.1, found 2574.3
実施例1で得られた式4で表される10糖モノシアリルオリゴ糖ペプチド(15.0mg,6.2μmol)を100mM NaCl含有50mMクエン酸ナトリウム緩衝液(pH=6.0)500μLに溶解させ、Bacteroides fragilis由来のガラクトシダーゼ(8000Units/mL)を50μL加えた。この溶液を37℃で加熱撹拌し、22時間後Bacteroides fragilis由来のガラクトシダーゼ(8000Units/mL)を75μL追加し、37℃で加熱撹拌を続けた。45時間後で反応液を凍結乾燥したのち、ゲルろ過カラムクロマトグラフィー(Sephadex G−25、20mmφ×770mm、展開溶媒は0.1%アンモニア水溶液)で脱塩し、式6で表される9糖オリゴ糖ペプチドを15.2mg(quant.)得た。
式6:
1H−NMR(D2O)5.13(s, 1H), 5.04(d, 1H, J=9.6 Hz), 4.92(s, 1H), 4.73−4.67(m, 1H), 4.65−4.58(m, 2H), 4.56(d, 1H, J=8.2 Hz), 4.45(d, 1H, J= 8.2 Hz), 4.42−4.37(m, 1H), 4.34−4.27(m, 1H), 4.26(bs, 1H), 4.24−4.17(m, 2H), 4.17−4.08(m, 3H), 4.05−3.39(m, 53H), 3.05−2.92(m, 4H), 2.91−2.81(m, 1H), 2.75(dd, 1H, J=8.2, 15.8 Hz), 2.67(dd, 1H, J=4.8, 12.4 Hz), 2.11−1.99(m, 1H), 2.08(s, 3H, Ac), 2.07(s, 3H, Ac), 2.05(s, 3H, Ac), 2.03(s, 3H, Ac), 2.00(s, 3H, Ac), 1.93−1.84(m, 1H), 1.83−1.54(m, 7H), 1.53−1.32(m, 4H), 1.38(d, 3H, J=6.9 Hz), 1.17(d, 3H, J=6.2 Hz),1.04−0.89(m, 6H); MALDI TOF MS Calcd for C95H163N14O57+[M+H]+: 2412.0, found 2413.1
式7:
1H−NMR(D2O)5.15(s, 1H), 5.07(d, 1H, J=9.6 Hz), 4.95(s, 1H), 4.76−4.69(m, 1H), 4.64(bd, 1H, J=6.9 Hz), 4.61(d, 1H, J=7.6 Hz), 4.59(d, 1H,J=8.2 Hz), 4.50(d, 1H, J=7.6 Hz), 4.47−4.40(m, 1H), 4.37−4.30(m, 1H), 4.28(bs, 1H),4.25(dd, 1H, J=4.1, 6.2 Hz), 4.22(bd, 1H, J=2.7 Hz), 4.20−4.11(m, 3H), 4.05−3.42(m, 46H), 3.07−2.85(m, 5H), 2.82−2.71(m, 1H), 2.17−2.02(m, 1H), 2.11(s, 3H, Ac), 2.08(s, 6H, Ac×2), 2.03(s, 3H, Ac), 1.97−1.87(m, 1H), 1.86−1.74(m, 1H), 1.74−1.57(m, 6H), 1.55−1.34(m, 4H), 1.41(d, 3H, J=7.6 Hz),1.20(d, 3H, J=6.9 Hz), 1.04−0.94(m, 6H); MALDI TOF MS Calcd for C84H145N13NaO49+[M+Na+H]+: 2142.9, found 2142.5
1H−NMR(D2O)5.22(d, 1H, J=3.4 Hz), 5.13(s, 1H), 4.93(s, 1H), 4.59(d, 1H, J=7.6 Hz), 4.57(d, 1H, J=8.9 Hz), 4.48(d, 1H, J=8.2 Hz), 4.29−4.25(m, 1H), 4.22−4.19(m, 1H), 4.14−4.10(m, 1H), 4.02−3.41(m, 39H), 2.08−2.05(m, 9H, Ac); MALDI TOF MS Calcd for C84H145N13NaO49+[M+Na]+: 1298.4, found 1299.4
実施例1で得られた前記式5で表される10糖モノシアリルオリゴ糖ペプチド(16.1mg,6.7μmol)を100mM NaCl含有50mMクエン酸ナトリウム緩衝液(pH=6.0)500μLに溶解させ、Bacteroides fragilis由来のガラクトシダーゼ(8000Units/mL)を50μL加えた。この溶液を37℃で加熱撹拌し、22時間後Bacteroides fragilis由来のガラクトシダーゼ(8000Units/mL)を75μL追加し、37℃で加熱撹拌を続けた。47時間後で反応液を凍結乾燥したのち、ゲルろ過カラムクロマトグラフィー(Sephadex G−25、20mmφ×770mm、展開溶媒は0.1%アンモニア水溶液)で脱塩し、下記式8で表される8糖オリゴ糖ペプチド15.7mg(収率97%)得た。
式8:
1H−NMR(D2O)5.12(s, 1H),5.05(d, 1H, J=9.6 Hz),4.95(s, 1H), 4.71−4.66(m, 1H), 4.65−4.59(m, 2H), 4.56(d, 1H, J=8.2 Hz), 4.46(d, 1H, J=8.2 Hz), 4.43−4.38(m, 1H), 4.35−4.28(m, 1H), 4.26(bs, 1H), 4.23(dd, 1H, J=4.1, 6.2 Hz), 4.21−4.18(m, 1H), 4.16−4.13(m, 1H), 4.13−4.09(m, 2H), 4.03−3.41(m, 53H), 3.04−2.94(m, 4H), 2.90−2.82(m, 1H), 2.80−2.72(m, 1H), 2.71−2.65(dd, 1H, J=4.8, 12.4 Hz), 2.11−2.02(m, 1H), 2.09(s, 3H, Ac), 2.07(s, 3H, Ac), 2.06(s, 3H, Ac), 2.04(s, 3H, Ac), 2.01(s, 3H, Ac), 1.94−1.85(m, 1H), 1.83−1.55(m, 8H), 1.52−1.38(m, 4H), 1.38(d, 3H, J=6.9 Hz), 1.17(d, 3H, J=6.2 Hz), 1.02−0.92(m, 6H); MALDI TOF MS Calcd for C95H163N14O57+[M+H]+: 2412.0, found 2412.6
式9:
1H−NMR(D2O)5.15(s, 1H), 5.07(d, 1H, J=9.6 Hz), 4.96(s, 1H), 4.74−4.69(m, 1H), 4.64(bd, 1H, J=7.6 Hz), 4.61(d, 1H, J=8.2 Hz), 4.58(d, 1H, J=8.2 Hz), 4.50(d,1H,J=8.2Hz), 4.46−4.39(m, 1H), 4.37−4.30(m, 1H), 4.28(bs, 1H), 4.27−4.20(m, 1H), 4.22(bd, 1H, J=2.1 Hz), 4.20−4.10(m, 3H), 4.08−3.42(m, 46H), 3.06−2.85(m, 5H), 2.82−2.70(m, 1H), 2.17−2.02(m, 1H), 2.11(s, 3H, Ac), 2.08(s, 3H, Ac), 2.07(s, 3H, Ac), 2.03(s, 3H, Ac), 1.96−1.86(m, 1H), 1.85−1.74(m, 1H), 1.74−1.57(m, 6H), 1.55−1.34(m, 7H), 1.19(d, 3H, J=6.2 Hz), 1.04−0.94(m,6H); MALDI TOF MS Calcd for C84H145N13NaO49+[M+Na+H]+: 2142.9, found 2143.8
1H−NMR(D2O)5.22(d, 1H, J=3.4 Hz), 5.12(s, 1H), 4.94−4.92(m, 1H), 4.81−4.76(m, 1H), 4.59(d, 1H, J=8.2 Hz), 4.56(d, 1H, J=8.2 Hz), 4.47(d, 1H, J=7.6 Hz), 4.29−4.24(m, 1H), 4.21−4.18(m, 1H), 4.12(dd, 1H, J=1.4, 3.4 Hz), 4.03−3.41(m, 39H), 2.08−2.04(m, 9H, Ac×3); MALDI TOF MS Calcd for C84H145N13NaO49+[M+Na]+: 1298.4, found 1297.3
実施例1で得られた前記式4で表される10糖モノシアリルオリゴ糖ペプチド(3.0mg,1.2μmol)を50mM リン酸緩衝液(pH6.0)115.83μLに溶解し、Bacteroides thetaiotaomicron由来のガラクトシダーゼ(3μg/μL)を1.17μL加えた。反応液を37℃で21時間過熱撹拌したのち、70℃で1時間加熱しガラクトシダーゼを失活させた。次に、Clostridium perfringens由来のノイラミニダーゼ(5000units/mL)を10μL加えた。37℃で2時間加熱撹拌したのち、Streptococcus pyogenes由来のエンド−β−N−アセチルグルコサミニダーゼ(1μg/μL)を5μL加えた。反応液を37℃で20時間過熱撹拌したのち、凍結乾燥した。凍結乾燥後の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(イアトロビーズ6RS−8060(10mL)、展開溶媒0.1%NH4OH:MeOH:EtOAc=1:1:2(45mL)〜0.1%NH4OH:MeOH=1:1(30mL)を溶出)。溶出液をTLCで追跡し(発色液はアニスアルデヒド)、Rf値=0.8にスポットが確認された溶出液を減圧濃縮した。濃縮後の残渣をゲルろ過カラムクロマトグラフィーPD−10(GEヘルスケアジャパン(株)、製品コード17085101、展開溶媒は脱イオン水)で脱塩し、前記式1で表される7糖オリゴ糖を1.2mg(86%)得た。実施例2で合成した7糖オリゴ糖と1H−NMRスペクトルが一致したことから、構造を決定した。
実施例1で得られた前記式5で表される10糖モノシアリルオリゴ糖ペプチド(3.4mg,1.3μmol)を50mM リン酸緩衝液(pH6.0)130.68μLに溶解し、Bacteroides thetaiotaomicron由来のガラクトシダーゼ(3μg/μL)を1.32μL加えた。反応液を37℃で21時間過熱撹拌したのち、70℃で1時間加熱しガラクトシダーゼを失活させた。次に、Clostridium perfringens由来のノイラミニダーゼ(5000units/mL)を10μL加えた。37℃で2時間加熱撹拌したのち、Streptococcus pyogenes由来のエンド−β−N−アセチルグルコサミニダーゼ(1μg/μL)を5μL加えた。反応液を37℃で20時間過熱撹拌したのち、凍結乾燥した。凍結乾燥後の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(イアトロビーズ6RS−8060(10mL)、展開溶媒0.1%NH4OH:MeOH:EtOAc=1:1:2(45mL)〜0.1%NH4OH:MeOH=1:1(30mL)を溶出)。溶出液をTLCで追跡し(発色液はアニスアルデヒド)、Rf値=0.8にスポットが確認された溶出液を減圧濃縮した。濃縮後の残渣をゲルろ過カラムクロマトグラフィーPD−10(GEヘルスケアジャパン(株)、製品コード17085101、展開溶媒は脱イオン水)で脱塩し、前記式2で表される7糖オリゴ糖1.7mg(quant.)得た。実施例3で合成した7糖オリゴ糖と1H−NMRスペクトルが一致したことから、構造を決定した。
Claims (4)
- 前記単離精製を逆相分配クロマトグラフィーで行う、請求項1に記載の製造方法。
- 前記工程(3)が、前記単離精製した2種類の10糖モノシアリルオリゴ糖ペプチドのそれぞれについて、(a)ガラクトシダーゼを添加し反応させる工程、(b)ガラクトシダーゼを不活性化する工程、(c)ノイラミニダーゼを添加し反応させる工程、および(d)エンド−β−N−アセチルグルコサミニダーゼを添加し反応させる工程、を順次ワンポットで行い2種類の7糖オリゴ糖を得る工程である、請求項1または2に記載の製造方法。
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