JP6617544B2 - 点灯装置及び照明器具 - Google Patents

点灯装置及び照明器具 Download PDF

Info

Publication number
JP6617544B2
JP6617544B2 JP2015240663A JP2015240663A JP6617544B2 JP 6617544 B2 JP6617544 B2 JP 6617544B2 JP 2015240663 A JP2015240663 A JP 2015240663A JP 2015240663 A JP2015240663 A JP 2015240663A JP 6617544 B2 JP6617544 B2 JP 6617544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
input
phase
voltage
lighting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015240663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017107739A (ja
Inventor
大輔 山原
大輔 山原
武志 鴨井
武志 鴨井
駿 楠田
駿 楠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2015240663A priority Critical patent/JP6617544B2/ja
Publication of JP2017107739A publication Critical patent/JP2017107739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6617544B2 publication Critical patent/JP6617544B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、交流電源に接続され、発光素子に電流を印加する点灯装置、及び、その点灯装置を備える照明器具に関し、特に、力率改善回路を備える点灯装置等に関する。
交流電源に接続され、発光素子に電流を印加する点灯装置では、IEC61000−3−2規格のクラスC等の高調波電流規制を満たすために、電源(入力)の力率を1に近づけるための力率改善回路が設けられる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、点灯装置は、昇圧回路を有する力率改善回路を備え、昇圧回路が、整流回路で生成された脈流を昇圧するとともに、入力された脈流の電圧に近似した波形となるように入力電流を制御することで、力率を高めている。
特開2012−175887号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、様々な定格電力の負荷が点灯装置に接続された場合には、負荷の種類によっては、力率が低下し、高調波電流規制を満たさなくなるケースが発生し得るという問題がある。例えば、最大の定格電力の負荷が点灯装置に接続された場合にクラスCを満たすように力率改善回路を設計した場合には、入力電力が25W以下の負荷に対しては、もはやクラスCを満たさなくなってしまう。これは、力率改善回路では、スイッチング素子によるスイッチングによって昇圧が行われるが、低い負荷が点灯装置に接続された場合には、スイッチングの周波数が高くなり、スイッチングと停止を繰り返す等の不安定動作が生じるからである。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、様々な定格電力の負荷が接続された場合であっても従来よりも良好な力率を保つことができる点灯装置及び照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一形態に係る点灯装置は、交流電源に接続され、発光素子に電流を印加する点灯装置であって、前記交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換する整流回路と、前記整流回路から出力される直流電圧を用いて前記発光素子に電流を印加する電源部と、前記電源部での動作を制御する制御部とを備え、前記電源部は、スイッチング素子を有する回路であって、前記スイッチング素子によるスイッチングによって、前記整流回路から出力される前記直流電圧を昇圧する力率改善回路を有し、前記制御部は、前記スイッチング素子を前記交流電圧の周波数よりも高い周波数でスイッチングさせる制御をする制御回路を有し、前記制御回路は、所定の定格電力を超える定格電力の発光素子に電流を印加する第1動作モードと、前記所定の定格電力以下の定格電力の発光素子に電流を印加する第2動作モードとを有し、前記第1動作モードでは、前記交流電源から当該点灯装置に入力される電流の瞬時値である入力電流と前記交流電圧の瞬時値である入力電圧との関係が、前記入力電流が前記入力電圧に略比例する関係となるように、前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御をし、前記第2動作モードでは、前記入力電圧がゼロクロスする位相を0度とした場合に、前記入力電圧の位相が90度よりも小さい所定位相のときに前記入力電流がピークとなるように、前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御をする。
また、本発明の一形態に係る照明器具は、発光素子と、前記発光素子に電流を印加する上記点灯装置とを備える。
本発明に係る点灯装置及び照明器具により、様々な定格電力の負荷が点灯装置に接続された場合であっても、従来よりも良好な力率を保つことができる。
本発明の実施の形態における点灯装置の回路図 実施の形態におけるオン時間の範囲を示す図 実施の形態におけるPFC用制御回路による入力電流の波形の改善例を示すタイミングチャート 実施例1に係るPFC用制御回路によるオン時間の制御例を示すタイミングチャート 図4Aによる制御によって得られる入力電流の波形例を示すタイミングチャート 実施例1の変形例におけるPFC用制御回路によるオン時間の制御例を示すタイミングチャート 図5Aによる制御によって得られる入力電流の波形例を示すタイミングチャート 実施例2に係るPFC用制御回路によるオン時間の制御例を示すタイミングチャート 図6Aによる制御によって得られる入力電流の波形例を示すタイミングチャート 実施の形態の変形例1における制御によって実現される入力電圧と入力電流との関係を示す波形図 実施の形態の変形例2における制御によって実現される入力電圧と入力電流との関係を示す波形図 実施の形態及び変形例における点灯装置を備える照明器具の一例を示す外観図 実施の形態及び変形例における点灯装置を備える照明器具の他の一例を示す外観図 実施の形態及び変形例における点灯装置を備える照明器具の他の一例を示す外観図
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
図1は、本発明の実施の形態における点灯装置10の回路図である。なお、本図では、点灯装置10に交流電力を供給する交流電源2、及び、点灯装置10の負荷(つまり、点灯装置10から電流が印加される発光素子4)も併せて図示されている。交流電源2は、例えば、AC100Vを供給する商用電源である。発光素子4は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。
点灯装置10は、交流電源2に接続され、発光素子4に電流を印加する点灯回路であって、整流回路12、電源部14及び制御部16を備える。
整流回路12は、交流電源2から入力される交流電圧を直流電圧に変換する回路であり、例えば、入力された交流電圧を全波整流するダイオードブリッジ等である。
電源部14は、整流回路12から出力される直流電圧を用いて発光素子4に電流を印加する回路であり、PFC(Power Factor Correction;力率改善)回路20及び降圧コンバータ30で構成される。
PFC回路20は、スイッチング素子23を有する回路であって、スイッチング素子23によるスイッチングによって、整流回路12から出力される直流電圧を昇圧する回路(昇圧チョッパ)である。PFC回路20が昇圧チョッパで構成される理由は、出力電圧に交流電圧の波高値より高い値を選ぶことで、0Vから波高値まで、全ての位相で交流電流を流すことができ、力率が改善できるからである。また、入力リプル電流が小さくなるので、入力コンデンサの容量が小さくて済む。
このPFC回路20は、入力コンデンサ21、インダクタ22、スイッチング素子23、ダイオード24及び出力コンデンサ25で構成される。入力コンデンサ21は、PFC回路20に入力された整流回路12からの脈流の出力電圧及び電流を平滑化するコンデンサである。インダクタ22は、一次巻線22aと二次巻線22bとから構成される復巻コイルであり、スイッチング素子23がオンしたときに一次巻線22aに流れる電流によって蓄積したエネルギーを、スイッチング素子23がオフしたときにダイオード24に向けて放出する。二次巻線22bは、インダクタ22に流れる電流を検出するための電流センサである。スイッチング素子23は、PFC用制御回路16bからの制御信号に従ってスイッチングする素子であり、例えば、MOSFETである。ダイオード24は、スイッチング素子23がオフしたときにインダクタ22に蓄積されていたエネルギーを回生させる整流素子である。出力コンデンサ25は、PFC回路20の出力電圧及び電流を平滑化するコンデンサである。
降圧コンバータ30は、PFC回路20から出力された電圧を発光素子4に印加する電圧に変換(降圧)するとともに、発光素子4に一定電流を印加する回路であり、スイッチング素子31、ダイオード32、インダクタ33及び抵抗34で構成される。スイッチング素子31は、降圧コンバータ用制御回路16cからの制御信号に従ってスイッチングする素子であり、例えば、MOSFETである。ダイオード32は、スイッチング素子31がオンしたときにインダクタ33に蓄積されていたエネルギーを回生させる整流素子である。インダクタ33は、スイッチング素子31がオンしたときに流れる電流によって蓄積したエネルギーを、スイッチング素子31がオフしたときに発光素子4に向けて放出するコイルである。抵抗34は、直列に接続されたインダクタ33及び発光素子4に流れる電流を検出するための抵抗素子である。
制御部16は、電源部14での動作を制御する回路であり、入力電力検出回路16a、PFC用制御回路16b及び降圧コンバータ用制御回路16cで構成される。
入力電力検出回路16aは、点灯装置10に接続された発光素子4の定格電力が所定の定格電力(ここでは、25W)を超えるか否かを検出する回路である。そのために、入力電力検出回路16aは、点灯装置10に入力されている交流電圧(入力交流電圧)と入力されている交流電流(入力交流電流)を検出する。具体的には、入力電力検出回路16aは、整流回路12の出力に接続された配線及び電流センサ(図示せず)等によって整流回路12から出力される脈流電圧及び脈流電流を検出し、それぞれを入力交流電圧及び入力交流電流としてPFC用制御回路16bに出力する。なお、入力電力検出回路16aは、本図のように、整流回路12の出力における脈流電圧及び脈流電流を検出する方式に限られず、整流回路12に入力される交流電圧及び交流電流を検出してもよい。
PFC用制御回路16bは、PFC回路20のスイッチング素子23を、入力交流電圧の周波数よりも高い周波数でスイッチングさせる制御をする制御回路である。ここでは、PFC用制御回路16bは、BCM(Boundary Current mode)でスイッチング素子23をオンオフさせることで、PFC回路20の出力電圧(ダイオード24のカソード側の電圧)が一定となるように制御する。つまり、PFC用制御回路16bは、二次巻線22bからの電圧によってインダクタ22に流れる電流がゼロになったことを検出するとスイッチング素子23をオンさせる。その後、PFC回路20の出力電圧を一定に維持するためのオン時間の経過後にスイッチング素子23をオフする。このようなスイッチング素子23のオンオフ制御を繰り返す。その結果、PFC回路20の各スイッチング周期においてインダクタ22に流れる電流は、三角波形状となるが、入力コンデンサ21によって平滑化される。インダクタ22に流れる電流は、スイッチング素子23のオン時間に、その時点での入力交流電圧の瞬時値を乗じて得られる値に比例した値となる。
このPFC用制御回路16bは、上記のようなスイッチング制御において、次のような特徴的な制御を行う。つまり、PFC用制御回路16bは、所定の定格電力(ここでは、25W)を超える定格電力の発光素子4に電流を印加する第1動作モードと、所定の定格電力(ここでは、25W)以下の定格電力の発光素子4に電流を印加する第2動作モードとを有する。点灯装置10に接続された発光素子4の定格電力については、PFC用制御回路16bは、点灯装置10に発光素子4が接続されてフル点灯(全点灯)した時点で入力電力検出回路16aによって検出される入力交流電圧と入力交流電流とから判断する。つまり、入力交流電圧と入力交流電流とを乗じた値(入力電力Pin)が所定の定格電力(ここでは、25W)よりも大きいか否かで判断する。なお、定格電力の判断のタイミングとしては、例えば、降圧コンバータ用制御回路16cにより、点灯装置10に電源が投入された直後の一定時間に発光素子4をフル点灯させ、その間に、PFC用制御回路16bが発光素子4の定格電力を判断する。
第1動作モードでは、PFC用制御回路16bは、入力交流電流の瞬時値である入力電流と入力交流電圧の瞬時値である入力電圧との関係が、入力電流が入力電圧に略比例する関係となるように、スイッチング素子23をスイッチングさせる制御をする。一方、第2動作モードでは、PFC用制御回路16bは、入力電圧がゼロクロスする位相を0度とした場合に、入力電圧の位相が90度よりも小さい所定位相(ここでは、65度)のときに入力電流がピークとなるように、スイッチング素子23をスイッチングさせる制御をする。
なお、本明細書では、入力電圧の位相は、ゼロクロスする位相を0度としているので、0〜180度を繰り返すものとしている。また、本実施の形態では、所定位相を65度としているのは、IEC61000−3−2規格のクラスCでは、有効入力電力が25W以下の場合に、65度あるいはそれより前に入力電流がピークになることが要求されているからである。よって、所定位相は、65度に限られず、65度よりも小さい値(0度以上65度未満の値)であってもよい。
これにより、25Wを超える負荷(発光素子4)が点灯装置10に接続された場合には、入力電流が入力電圧に略比例する関係となるようにスイッチング制御が行われ、力率が略1に近い値に維持され、かつ、高調波電流が抑制される。一方、25W以下の負荷(発光素子4)が点灯装置10に接続された場合には、入力電圧が65度のときに入力電流がピークとなるようにスイッチング制御が行われ、スイッチング素子が不安定な動作をする従来に比べ、力率が改善され、高調波電流が抑制される。その結果、幅広い負荷(定格電力が25Wを跨ぐ負荷)に対応可能で、IEC61000−3−2規格のクラスC等の高調波電流規制を満たす点灯装置10が実現される。
降圧コンバータ用制御回路16cは、外部からの調光指示等に従って、降圧コンバータ30が発光素子4に一定の電流を印加するようにスイッチング素子31のスイッチングを制御する回路である。そのために、降圧コンバータ用制御回路16cは、抵抗34で生じる電圧降下の値(つまり、発光素子4に流れる電流)が一定となるように、スイッチング素子31をオンオフさせるオンデューティを制御するフィードバック制御を行う。
次に、以上のように構成された本実施の形態の点灯装置10の特徴的な動作について、説明する。
まず、PFC用制御回路16bの第2動作モードでの制御の詳細について、説明する。
PFC用制御回路16bは、上述したように、第2動作モードでは、半周期ごとに、入力電圧の位相が所定位相(ここでは、65度)のときに入力電流がピークとなるように、スイッチング素子23をスイッチングさせる制御をする。そのために、PFC用制御回路16bは、第2動作モードでは、以下の式1が成立するように、オン時間を制御する。
Ton(θ)×sin(θ)<Ton(θp)×sin(θp) (式1)
ここで、θは、入力電圧の位相(0≦θ≦180)である。Ton(θ)は、入力電圧の位相がθであるときのスイッチング素子23のオン時間である。θpは、所定位相(ここでは、65度)である。
上記式1は、下記式2のように、書き換えることができる。
Ton(θ)<Ton(θp)×sin(θp)/sin(θ) (式2)
図2は、上記式2におけるTon(θ)の範囲を示す図である。ここでは、所定位相θpを65度とし、オン時間Ton(65度)を1とした場合における、入力電圧の位相θ(横軸)に対するオン時間Ton(θ)(つまり、Ton比)の領域(ハッチング箇所)が示されている。
PFC用制御回路16bは、オン時間Ton(65度)を1とした場合に、入力電圧の位相θが65度を除く他の位相(0度〜180度)では、図2のハッチングで示される領域のオン時間Ton(θ)でスイッチング素子23をオンさせる。
このようなPFC用制御回路16bによるオン時間Ton(θ)の制御により、点灯装置10への入力電流の波形は、図3に示されるように、改善される。図3は、PFC用制御回路16bによる入力電流の波形の改善例を示すタイミングチャートである。図3の(a)は、従来の点灯装置において、入力電力Pinが35Wである場合の入力電流の波形の例を示し、図3の(b)は、従来の点灯装置において、入力電力Pinが15Wである場合の入力電流の波形の例を示す。図3の(c)は、本実施の形態の点灯装置10において、入力電力Pinが35Wである場合の入力電流の波形の例を示し、図3の(b)は、本実施の形態の点灯装置10において、入力電力Pinが15Wである場合の入力電流の波形の例を示す。
図3から分かるように、本実施の形態の点灯装置10によれば、25Wを超える負荷(発光素子4)が点灯装置10に接続された場合には、力率及び高調波電流は、従来とほとんど変わらない(図3の(a)及び(c)参照)。しかしながら、25W以下の負荷(発光素子4)が点灯装置10に接続された場合には、本実施の形態の点灯装置10によれば、半周期ごとに、入力電圧の位相θが65度のときに入力電流がピークとなる。その結果、力率及び高調波電流が、従来よりも改善される(図3の(b)及び(d)参照)。よって、本実施の形態の点灯装置10によれば、幅広い負荷(定格電力が25Wを跨ぐ負荷)に対して、IEC61000−3−2規格のクラスC等の高調波電流規制を満たす点灯装置10が実現される。
次に、PFC用制御回路16bの具体的な制御例として、実施例1及び2を説明する。
(実施例1)
実施例1として、PFC用制御回路16bの第2動作モードでの制御について、上記式1を満たす具体的な制御の一例を、図4A及び図4Bを用いて説明する。図4Aは、実施例1に係るPFC用制御回路16bによるオン時間Ton(θ)の制御例を示すタイミングチャートである。図4Bは、図4Aによる制御によって得られる入力電流の波形例を示すタイミングチャートである。
本実施例では、PFC用制御回路16bは、図4Aに示されるグラフに従って、スイッチング素子23のオン時間Ton(θ)を制御する。つまり、入力電圧の位相θが0度以上で、かつ、所定位相θp(ここでは、65度)以下である期間では、スイッチング素子23のオン時間Ton(θ)が一定の第1オン時間Ton1(ここでは、1とする)となるように、オン時間を制御する。また、入力電圧の位相θが所定位相(ここでは、65度)より大きく、かつ、180度以下の期間では、スイッチング素子23のオン時間がTon1×sin(θp)よりも小さい第2オン時間Ton2(ここでは、一定値0.8)となるように、オン時間を制御する。なお、オン時間Ton(θ)=1は、例えば、第1動作モードにおけるオン時間Ton(θ)と同一の値とする。
入力電流は、オン時間Ton(θ)に入力電圧を乗じて得られる値に比例することから、図4Aに示される制御の結果、図4Bに示されるように、入力電圧の位相θが0≦θ≦65において、正弦波の立ち上がりと同様の傾向で増加し、65度でピークとなる。そして、入力電圧の位相θが65<θ≦180において、入力電流は、正弦波の値(sin(θ))と同様の傾向で増加し、その後(位相が90度を超えると)、減少していく。
このように、本実施例によれば、PFC用制御回路16bの第2動作モードにおいて、スイッチング素子23のオン時間Tonは、入力電圧の位相θが、0≦θ≦65では一定の第1オン時間Ton1に維持される。そして、入力電圧の位相θが、65<θ≦180では、Ton1×sin(65度)よりも小さい第2オン時間Ton2(ここでは、一定値0.8)に維持される。これにより、25W以下の負荷(発光素子4)が点灯装置10に接続された場合には、半周期ごとに、入力電圧の位相θが65度のときに入力電流がピークとなる。その結果、力率及び高調波電流が、従来よりも改善される。
なお、本実施例では、オン時間Ton(θ)として、入力電圧の位相θが0≦θ≦65では第1オン時間Ton1として1にし、入力電圧の位相θが65<θ≦180では0.8にしたが、このような値に限定されない。
図5Aは、実施例1の変形例におけるPFC用制御回路16bによるオン時間Ton(θ)の制御例を示すタイミングチャートである。図5Bは、図5Aによる制御によって得られる入力電流の波形例を示すタイミングチャートである。
図5Aに示されるように、入力電圧の位相θが0≦θ≦65では、第1オン時間Ton1として、1を超える値(ここでは、1.17)にしてもよい。このときには、入力電圧の位相θが65<θ≦180では、Ton1×sin(65度)よりも小さい第2オン時間Ton2、例えば、0.94が選択される。この結果、図5Bに示されるように、上記実施例に比べ、入力電流が増加し、入力電流のピークも平均電流も増加する。
この変形例のように、オン時間Ton(θ)として、上記実施例のときよりも大きな値を選択することで、入力電圧の位相θが65<θ≦180において入力電流が抑制されることによる入力電力の抑制が解消される。
(実施例2)
次に、実施例2として、PFC用制御回路16bの第2動作モードでの制御について、上記式1を満たす具体的な制御の他の一例を、図6A及び図6Bを用いて説明する。図6Aは、実施例2に係るPFC用制御回路16bによるオン時間Ton(θ)の制御例を示すタイミングチャートである。図6Bは、図6Aによる制御によって得られる入力電流の波形例を示すタイミングチャートである。
本実施例では、PFC用制御回路16bは、図6Aに示されるグラフに従って、スイッチング素子23のオン時間Ton(θ)を制御する。つまり、入力電圧の位相θが0度以上で、かつ、所定位相θp(ここでは、65度)以下である期間では、実施例1と同様である。つまり、スイッチング素子23のオン時間Ton(θ)が一定の第1オン時間Ton1(ここでは、1とする)となるように、オン時間を制御する。しかしながら、実施例1と異なり、入力電圧の位相θが所定位相(ここでは、65度)より大きく、かつ、180度以下の期間では、入力電圧の位相θが増加するに従って減少する第2オン時間Ton2となるように、オン時間を制御する。ここでは、第2オン時間Ton2は、入力電圧の位相θの増加に伴って減少する直線である。
入力電流は、オン時間Ton(θ)に入力電圧を乗じて得られる値に比例することから、図6Aに示される制御の結果、図6Bに示されるように、入力電圧の位相θが0≦θ≦65において、正弦波の立ち上がりと同様の傾向で増加し、65度でピークとなる。そして、入力電圧の位相θが65<θ≦180において、入力電流は、上記第2オン時間Ton2と正弦波の値(sin(θ))との積で示される曲線に従って、減少していく。
このように、本実施例によれば、PFC用制御回路16bの第2動作モードにおいて、スイッチング素子23のオン時間Tonは、入力電圧の位相θが、0≦θ≦65では一定の第1オン時間Ton1に維持される。そして、入力電圧の位相θが、65<θ≦180では、オン時間Tonは、入力電圧の位相θが増加するに従って減少する。これにより、25W以下の負荷(発光素子4)が点灯装置10に接続された場合には、半周期ごとに、入力電圧の位相θが65度のときに入力電流がピークとなる。さらに、入力電圧の位相が所定位相より大きく、かつ、180度以下の期間では、実施例1よりも入力電流が抑制され、入力電圧が65度のときに入力電流がピークとなることがより顕著となり、実施例1よりも力率が改善される。つまり、力率及び高調波電流が、従来よりも改善される。
以上のように、本実施の形態における点灯装置10は、交流電源2に接続され、発光素子4に電流を印加する点灯装置であって、交流電源2から入力される交流電圧を直流電圧に変換する整流回路12と、整流回路12から出力される直流電圧を用いて発光素子4に電流を印加する電源部14と、電源部14での動作を制御する制御部16とを備える。電源部14は、スイッチング素子23を有する回路であって、スイッチング素子23によるスイッチングによって、整流回路12から出力される直流電圧を昇圧するPFC回路20を有する。制御部16は、スイッチング素子23を交流電圧の周波数よりも高い周波数でスイッチングさせる制御をするPFC用制御回路16bを有する。PFC用制御回路16bは、所定の定格電力を超える定格電力の発光素子4に電流を印加する第1動作モードと、所定の定格電力以下の定格電力の発光素子4に電流を印加する第2動作モードとを有する。第1動作モードでは、PFC用制御回路16bは、交流電源2から点灯装置10に入力される電流の瞬時値である入力電流と交流電圧の瞬時値である入力電圧との関係が、入力電流が入力電圧に略比例する関係となるように、スイッチング素子23をスイッチングさせる制御をする。一方、第2動作モードでは、PFC用制御回路16bは、入力電圧がゼロクロスする位相を0度とした場合に、入力電圧の位相が90度よりも小さい所定位相のときに入力電流がピークとなるように、スイッチング素子23をスイッチングさせる制御をする。
これにより、所定の定格電力を超える負荷(発光素子4)が点灯装置10に接続された場合には、入力電流が入力電圧に略比例する関係となるようにスイッチング制御が行われ、力率が略1に近い値に維持され、かつ、高調波電流が抑制される。一方、所定の定格電力以下の負荷(発光素子4)が点灯装置10に接続された場合には、入力電圧が所定位相(<90度)のときに入力電流がピークとなるようにスイッチング制御が行われ、スイッチング素子が不安定な動作をする従来に比べ、力率が改善され、高調波電流が抑制される。よって、様々な定格電力の負荷が点灯装置10に接続された場合であっても、点灯装置10は、従来よりも良好な力率を保つことができる。
また、PFC用制御回路16bは、第2動作モードでは、入力電圧の位相をθとし、入力電圧の位相がθであるときのスイッチング素子23のスイッチングにおけるオン時間をTon(θ)とし、所定位相をθpとした場合に、Ton(θ)×sin(θ)<Ton(θp)×sin(θp)を満たすように、オン時間を制御する。
これにより、入力電圧の位相θが所定位相θpのときに入力電流がピークとなることが確実に実現される。
また、所定位相θpは、65度である。
これにより、有効入力電力が25W以下の場合に、65度あるいはそれより前に入力電流がピークになることが要求するIEC61000−3−2規格のクラスCの要求が確実に満たされる。
また、PFC用制御回路16bは、入力電圧の位相が0度以上で、かつ、所定位相以下である期間では、スイッチング素子23のオン時間が一定の第1オン時間Ton1となり、入力電圧の位相が所定位相より大きく、かつ、180度以下の期間では、スイッチング素子23のオン時間がTon1×sin(θp)よりも小さい第2オン時間Ton2となるように、オン時間を制御する。
これにより、所定位相を境界に、2種類のオン時間を切り替えることで、入力電圧が所定位相のときに入力電流がピークとなることが実現される。
また、上記実施例1では、第2オン時間Ton2は、入力電圧の位相が所定位相より大きく、かつ、180度以下の期間では、一定である。
これにより、第1オン時間及び第2オン時間ともに、一定値となるので、オン時間を2種類の値のいずれかに切り替えることで、入力電圧が所定位相のときに入力電流がピークとなることが実現され、簡易にPFC用制御回路16bによる制御が実現される。
また、上記実施例2では、第2オン時間Ton2は、入力電圧の位相が所定位相より大きく、かつ、180度以下の期間では、入力電圧の位相が増加するに従って減少する値である。
これにより、入力電圧の位相が所定位相より大きく、かつ、180度以下の期間では、実施例1よりも入力電流が抑制され、入力電圧が所定位相のときに入力電流がピークとなることがより顕著となる。
また、所定の定格電力は、25Wである。
これにより、有効入力電力が25W以下の場合に、65度あるいはそれより前に入力電流がピークになることを要求するIEC61000−3−2規格のクラスCの要求を満たす点灯装置10が実現される。
なお、上記実施の形態では、PFC用制御回路16bは、第1動作モードでは、入力電流が入力電圧に略比例する関係となり、第2動作モードでは、入力電圧の位相が90度よりも小さい所定位相のときに入力電流がピークとなるように、スイッチング素子23のオン時間を制御した。このようなPFC用制御回路16bによる制御は、別の見方で表現することができる。つまり、PFC用制御回路16bは、以下の2つの変形例として実現してもよい。
(変形例1)
上記実施の形態におけるPFC用制御回路16bは、実質的に、次の制御をしていると言える。つまり、PFC用制御回路16bは、第1動作モードでは、交流電源2から見た点灯装置10の入力インピーダンスが略抵抗性となるように、スイッチング素子23をスイッチングさせる制御をする。そして、第2動作モードでは、PFC用制御回路16bは、交流電源2から見た点灯装置10の入力インピーダンスが略容量性となるように、スイッチング素子23をスイッチングさせる制御をする。
ここで、「略抵抗性」とは、入力電流の位相θiが入力電圧の位相θvと略等しいことを意味し、例えば、θv−10≦θi≦θv+10が成り立つ範囲、より限定的には、θv−5≦θi≦θv+5が成り立つ範囲である。また、「略容量性」とは、入力電流の位相θiが入力電圧の位相θvよりも進んでいることを意味し、例えば、θiがθvよりも25度以上進んでいる状態である。
図7Aは、本変形例における制御によって実現される入力電圧と入力電流との関係を示す波形図である。第1動作モードでは、入力電流の位相が入力電圧の位相と略等しい。一方、第2動作モードでは、入力電流の位相が入力電圧の位相よりも進んでいる。このような制御の具体例は、上記実施例1及び実施例2における制御が該当する。
このように、本変形例では、PFC用制御回路16bは、所定の定格電力を超える定格電力の発光素子4に電流を印加する第1動作モードと、所定の定格電力以下の定格電力の発光素子4に電流を印加する第2動作モードとを有する。第1動作モードでは、PFC用制御回路16bは、交流電源2から見た点灯装置10の入力インピーダンスが略抵抗性となるように、スイッチング素子23をスイッチングさせる制御をする。一方、第2動作モードでは、PFC用制御回路16bは、入力インピーダンスが略容量性となるように、スイッチング素子23をスイッチングさせる制御をする。
このような制御によっても、上記実施の形態と同様の効果が奏される。つまり、第1動作モードでは、入力電流の位相が入力電圧の位相と略等しい状態となり、力率が略1に近い値となる。また、第2動作モードでは、入力電流の位相が入力電圧の位相よりも進む状態となり、入力電圧の位相が90度よりも小さいときに入力電流がピークとなり、スイッチング素子が不安定な動作をする従来に比べ、力率が改善され、高調波電流が抑制される。よって、様々な定格電力の負荷が点灯装置10に接続された場合であっても、点灯装置10は、従来よりも良好な力率を保つことができる。
(変形例2)
また、別の見方として、上記実施の形態におけるPFC用制御回路16bは、実質的に、次の制御をしていると言える。つまり、PFC用制御回路16bは、第1動作モードでは、交流電源2から見た点灯装置10の入力インピーダンスが略抵抗性となるように、スイッチング素子23をスイッチングさせる制御をする。そして、第2動作モードでは、PFC用制御回路16bは、入力電圧の位相が90度よりも小さい所定位相より大きく、かつ、180度以下の期間における交流電源2から見た点灯装置10の入力インピーダンスが、入力電圧の位相が0度以上で、かつ、所定位相以下の期間における入力インピーダンスよりも抵抗性が大きくなるように、スイッチング素子23をスイッチングさせる制御をする。
ここで、「抵抗性が大きい」とは、入力電圧の位相が所定位相より大きく、かつ、180度以下の期間における入力電流が、入力電圧の位相が0度以上で、かつ、所定位相以下の期間における入力電流のピークよりも小さくなる意味である。
図7Bは、本変形例における制御によって実現される入力電圧と入力電流との関係を示す波形図である。第1動作モードでは、上記変形例1と同様に、入力電流の位相が入力電圧の位相と略等しい。一方、第2動作モードでは、入力電圧の位相が所定位相より大きく、かつ、180度以下の期間における入力電流が、入力電圧の位相が0度以上で、かつ、所定位相以下の期間における入力電流のピーク(ここでは、所定位相における入力電流)よりも小さくなっている。このような制御の具体例は、上記実施例1及び実施例2における制御が該当する。
このように、本変形例では、PFC用制御回路16bは、第1動作モードでは、交流電源2から見た点灯装置10の入力インピーダンスが略抵抗性となるように、スイッチング素子23をスイッチングさせる制御をする。一方、第2動作モードでは、PFC用制御回路16bは、入力電圧の位相が90度よりも小さい所定位相より大きく、かつ、180度以下の期間における交流電源2から見た点灯装置10の入力インピーダンスが、入力電圧の位相が0度以上で、かつ、所定位相以下の期間における入力インピーダンスよりも抵抗性が大きくなるように、スイッチング素子23をスイッチングさせる制御をする。
このような制御によっても、上記実施の形態と同様の効果が奏される。つまり、第1動作モードでは、入力電流の位相が入力電圧の位相と略等しい状態となり、力率が略1に近い値となる。また、第2動作モードでは、入力電圧の位相が0度以上で、かつ、所定位相以下の期間において入力電流がピークとなり、スイッチング素子が不安定な動作をする従来に比べ、力率が改善され、高調波電流が抑制される。よって、様々な定格電力の負荷が点灯装置10に接続された場合であっても、点灯装置10は、従来よりも良好な力率を保つことができる。
なお、上記実施の形態及び変形例における点灯装置10は、各種照明器具に適用できる。図8A〜図8Cは、上記実施の形態及び変形例における点灯装置10を備える各種照明器具200a〜200cの外観図である。図8Aに示される照明器具200aは、ダウンライトであり、図8Bに示される照明器具200b及び図8Cに示される照明器具200cは、スポットライトである。照明器具200a〜200cは、回路ボックス201及び灯体202を有し、照明器具200a及び200bは、さらに、配線203を有する。回路ボックス201は、上記実施の形態及び変形例における点灯装置10を収納しているボックスである。灯体202は、発光素子4を収納している。配線203は、回路ボックス201と灯体202の収納された発光素子4とを電気的に接続している。このような照明器具200a〜200cによれば、上記実施の形態及び変形例における点灯装置10が備えられるので、様々な定格電力の負荷が点灯装置10に接続された場合であっても、従来よりも良好な力率が保たれる。
以上、本発明の点灯装置及び照明器具について、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態及び変形例に限定されない。本発明の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態及び変形例に施したものや、実施の形態及び変形例における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、電源部14は、降圧コンバータ30を有したが、必ずしも降圧コンバータ30は必須ではない。PFC回路20の出力端子に直接、発光素子4を接続する構成であっても、発光素子4に電流が供給され、かつ、従来よりも力率が改善される。
また、上記実施の形態では、PFC回路20の後段に、降圧コンバータ30が設けられたが、後段に設けられる回路としては、降圧コンバータに限られず、昇圧コンバータ、昇降圧コンバータ等の回路であってもよい。いずれのタイプのコンバータを選択するかは、PFC回路20の出力電圧と、発光素子4に印加すべき直流電圧の大きさとの関係で、適宜、選択すればよい。
また、上記実施の形態では、制御部16に入力電力検出回路16aが設けられたが、必ずしも入力電力検出回路16aは必須ではない。例えば、入力電力検出回路16aに代えて、点灯装置10に接続された負荷(発光素子4)が所定の定格電力を超えるか否かをPFC用制御回路16bに伝えるための手動のスイッチが設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、PFC用制御回路16bは、入力電圧が所定位相のときに入力電流がピークとなるように、スイッチング素子23のオン時間を制御したが、このような制御に限られない。一定周期でスイッチング素子23をオンオフさせる際のオンデューティを制御したり、スイッチング素子23をオンオフさせる周波数を制御したりすることで、入力電流のピークを制御してもよい。
また、上記実施の形態では、PFC用制御回路16bは、BCMでスイッチング素子23をオンオフさせたが、このようなモードに限られない。CCM(Continuous Current Mode)あるいはDCM(Discontinuous Current Mode)でスイッチング素子23をオンオフさせてもよい。
2 交流電源
4 発光素子
10 点灯装置
12 整流回路
14 電源部
16 制御部
16b PFC用制御回路(制御回路)
20 PFC(力率改善)回路
23 スイッチング素子
200a〜200c 照明器具

Claims (10)

  1. 交流電源に接続され、発光素子に電流を印加する点灯装置であって、
    前記交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換する整流回路と、
    前記整流回路から出力される直流電圧を用いて前記発光素子に電流を印加する電源部と、
    前記電源部での動作を制御する制御部とを備え、
    前記電源部は、スイッチング素子を有する回路であって、前記スイッチング素子によるスイッチングによって、前記整流回路から出力される前記直流電圧を昇圧する力率改善回路を有し、
    前記制御部は、前記スイッチング素子を前記交流電圧の周波数よりも高い周波数でスイッチングさせる制御をする制御回路を有し、
    前記制御回路は、
    所定の定格電力を超える定格電力の発光素子に電流を印加する第1動作モードと、前記所定の定格電力以下の定格電力の発光素子に電流を印加する第2動作モードとを有し、
    前記第1動作モードでは、前記交流電源から当該点灯装置に入力される電流の瞬時値である入力電流と前記交流電圧の瞬時値である入力電圧との関係が、前記入力電流が前記入力電圧に略比例する関係となるように、前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御をし、
    前記第2動作モードでは、前記入力電圧がゼロクロスする位相を0度とした場合に、前記入力電圧の位相が90度よりも小さい所定位相のときに前記入力電流がピークとなるように、前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御をする
    点灯装置。
  2. 前記制御回路は、前記第2動作モードでは、前記入力電圧の位相をθとし、前記入力電圧の位相がθであるときの前記スイッチング素子のスイッチングにおけるオン時間をTon(θ)とし、前記所定位相をθpとした場合に、Ton(θ)×sin(θ)<Ton(θp)×sin(θp)を満たすように、前記オン時間を制御する
    請求項1記載の点灯装置。
  3. 前記所定位相θpは、65度である
    請求項記載の点灯装置。
  4. 前記制御回路は、前記入力電圧の位相が0度以上で、かつ、前記所定位相以下である期間では、前記スイッチング素子のオン時間が一定の第1オン時間Ton1となり、前記入力電圧の位相が前記所定位相より大きく、かつ、180度以下の期間では、前記スイッチング素子のオン時間がTon1×sin(θp)よりも小さい第2オン時間Ton2となるように、前記オン時間を制御する
    請求項2又は3記載の点灯装置。
  5. 前記第2オン時間Ton2は、前記入力電圧の位相が前記所定位相より大きく、かつ、180度以下の期間では、一定である
    請求項4記載の点灯装置。
  6. 前記第2オン時間Ton2は、前記入力電圧の位相が前記所定位相より大きく、かつ、180度以下の期間では、前記入力電圧の位相が増加するに従って減少する値である
    請求項4記載の点灯装置。
  7. 前記所定の定格電力は、25Wである
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の点灯装置。
  8. 交流電源に接続され、発光素子に電流を印加する点灯装置であって、
    前記交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換する整流回路と、
    前記整流回路から出力される直流電圧を用いて前記発光素子に電流を印加する電源部と、
    前記電源部での動作を制御する制御部とを備え、
    前記電源部は、スイッチング素子を有する回路であって、前記スイッチング素子によるスイッチングによって前記整流回路から出力される前記直流電圧を昇圧する力率改善回路を有し、
    前記制御部は、前記スイッチング素子を前記交流電圧の周波数よりも高い周波数でスイッチングさせる制御をする制御回路を有し、
    前記制御回路は、
    所定の定格電力を超える定格電力の発光素子に電流を印加する第1動作モードと、前記所定の定格電力以下の定格電力の発光素子に電流を印加する第2動作モードとを有し、
    前記第1動作モードでは、前記交流電源から見た当該点灯装置の入力インピーダンスが略抵抗性となるように、前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御をし、
    前記第2動作モードでは、前記入力インピーダンスが略容量性となるように、前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御をする
    点灯装置。
  9. 交流電源に接続され、発光素子に電流を印加する点灯装置であって、
    前記交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換する整流回路と、
    前記整流回路から出力される直流電圧を用いて前記発光素子に電流を印加する電源部と、
    前記電源部での動作を制御する制御部とを備え、
    前記電源部は、スイッチング素子を有する回路であって、前記スイッチング素子によるスイッチングによって前記整流回路から出力される前記直流電圧を昇圧する力率改善回路を有し、
    前記制御部は、前記スイッチング素子を前記交流電圧の周波数よりも高い周波数でスイッチングさせる制御をする制御回路を有し、
    前記制御回路は、
    所定の定格電力を超える定格電力の発光素子に電流を印加する第1動作モードと、前記所定の定格電力以下の定格電力の発光素子に電流を印加する第2動作モードとを有し、
    前記第1動作モードでは、前記交流電源から見た当該点灯装置の入力インピーダンスが略抵抗性となるように、前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御をし、
    前記第2動作モードでは、前記交流電圧の瞬時値である入力電圧がゼロクロスする位相を0度とした場合に、前記入力電圧の位相が90度よりも小さい所定位相より大きく、かつ、180度以下の期間における前記交流電源から見た当該点灯装置の入力インピーダンスが、前記入力電圧の位相が0度以上で、かつ、前記所定位相以下の期間における前記入力インピーダンスよりも抵抗性が大きくなるように、前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御をする
    点灯装置。
  10. 発光素子と、
    前記発光素子に電流を印加する請求項1〜9のいずれか1項に記載の点灯装置とを備える
    照明器具。
JP2015240663A 2015-12-09 2015-12-09 点灯装置及び照明器具 Active JP6617544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015240663A JP6617544B2 (ja) 2015-12-09 2015-12-09 点灯装置及び照明器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015240663A JP6617544B2 (ja) 2015-12-09 2015-12-09 点灯装置及び照明器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017107739A JP2017107739A (ja) 2017-06-15
JP6617544B2 true JP6617544B2 (ja) 2019-12-11

Family

ID=59060010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015240663A Active JP6617544B2 (ja) 2015-12-09 2015-12-09 点灯装置及び照明器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6617544B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017107739A (ja) 2017-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6288224B2 (ja) 光源点灯装置及び照明器具
US8680783B2 (en) Bias voltage generation using a load in series with a switch
JP5307763B2 (ja) Led点灯装置及び照明器具
JP2010527223A (ja) 高い力率のledベースの照明装置及び方法
JP5761301B2 (ja) 点灯装置および照明器具
JP2017004735A (ja) 調光点灯回路及び照明器具
JP5686218B1 (ja) 点灯装置および照明器具
JP5355816B2 (ja) Led点灯装置及び照明器具
JP2013045754A (ja) Led照明駆動用電源回路
JP2011028954A (ja) Led照明回路
JP5691495B2 (ja) Led駆動電源装置およびled照明装置
JP2014112529A (ja) 発光素子点灯装置、照明器具、および照明システム
JP6070049B2 (ja) Led点灯装置及びled照明器具
JP6617544B2 (ja) 点灯装置及び照明器具
KR101809996B1 (ko) 깜빡임 현상이 개선된 led 조명 장치
WO2018123056A1 (ja) 点灯装置及び照明器具
JP6135635B2 (ja) 点灯装置及び照明器具
JP6300610B2 (ja) Led電源装置及びled照明装置
JP6233741B2 (ja) 発光素子点灯装置、照明器具、および照明システム
JP6134492B2 (ja) 点灯装置
JP6725075B2 (ja) 光源点灯装置、照明器具
JP5079043B2 (ja) 電源装置、その電源装置を備えた放電灯点灯装置およびその放電灯点灯装置を備えた照明器具
JP6485770B2 (ja) 点灯装置及び照明器具
JP6648502B2 (ja) 点灯装置および照明器具
Sukanya et al. A power quality improved isolated bridgeless sepic converter for LED lamp

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191028

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6617544

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151