JP6616463B1 - 煤塵処理装置、焼却設備および煤塵処理方法 - Google Patents

煤塵処理装置、焼却設備および煤塵処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】煤塵の処理物から鉛および水銀の溶出を抑制する。【解決手段】煤塵処理装置14は、焼却炉にて発生した排ガス中の煤塵を処理する。煤塵処理装置14では、処理剤供給部21により、煙道20にアルカリ性薬剤である消石灰とpH調整剤である水酸化アルミニウムとを含む処理剤が供給される。排ガス中の煤塵は集塵機22により集められる。集塵機22から取り出された集塵物に水およびキレート剤が添加され、混練機243にて混練される。水酸化アルミニウムにて煤塵の処理物からの鉛の溶出を抑制した上でキレート剤を使用することにより、少量のキレート剤で処理物からの鉛および水銀の溶出が抑制可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は、排ガス中の煤塵を処理する技術に関連する。
従来、都市ごみ等の一般廃棄物は、ごみ焼却設備により焼却される。焼却により発生する排ガスには、煤塵、塩化水素(HCl)、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)等が含まれる。排ガスから酸性ガスを除去するために、排ガスに消石灰の粉末が加えられる。そのため、集められた煤塵は、未反応の消石灰の影響により、強いアルカリ性を示す。一方、排ガスには、有害物質である鉛(Pb)、水銀(Hg)等の重金属も含まれる。煤塵を混練して埋め立てに利用する場合、煤塵から得られた処理物が強いアルカリ性であると、処理物から鉛が溶出するという問題が生じる。
鉛の溶出を防止するために、従来より、キレート剤が添加されてきた。しかし、高価なキレート剤が多量に必要になる。キレート剤の添加により、処理物からの水銀の溶出も抑制される。しかし、十分に鉛の溶出を抑制するためにキレート剤を多量に使用すると、処理物から水銀が再溶出するという現象が生じる。
特許文献1では、比表面積が30m/以上の消石灰に平均粒子径が10〜45μmの水酸化アルミニウムおよび/または活性アルミナを所定の比率で混合した薬剤を使用することにより、少ない薬剤で煤塵のpHを調整し、高価なキレート剤を使用することなく鉛の溶出を抑える技術が開示されている。
特許文献2も同様に、飛灰に、消石灰と、水酸化アルミニウムまたはリン酸アルミニウムと、硫酸第一鉄・1水塩とを加えることにより、キレート剤を使用することなく、鉛、水銀、カドミウム、六価クロムの溶出を効果的に抑制する技術が開示されている。
特許文献3には、鉛の溶出を防止するために、比表面積30m/g以上の消石灰と、セメント類;硫酸塩、水酸化アルミニウム、塩化鉄、リン酸の内から選択される1種以上の中和剤;比表面積が200m/g以上の粉体状アルミニウムシリケート;ジメチルジチオカルバミン酸塩、ジエチルジチオカルバミン酸塩、ジブチルジチオカルバミン酸塩、タンニン酸の内から選択される1種以上のキレート剤;水ガラス;およびリン酸塩からなる群から選択される少なくとも1種を主たる構成成分とする有害金属安定化剤とを、廃棄物焼却設備に付属する排ガス誘導管内に噴霧して排ガスを処理する技術が開示されている。
特開2003−311122号公報 特開2011−140597号公報 特開平09−099234号公報
ところで、煤塵の処理物からの水銀の溶出に注目した場合、煤塵に消石灰と共に水酸化アルミニウムを加えると、水銀の溶出は低減する。しかし、処理物を埋め立てに利用することが可能な程度まで水銀の溶出を抑えることができない場合がある。特に、ごみに含まれる水銀の量が多いと処理物からの水銀の溶出は顕著となる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、煤塵の処理物から鉛および水銀の溶出を抑制することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、ごみを焼却する焼却炉にて発生した排ガス中の煤塵を処理する煤塵処理装置であって、排ガスが導かれる煙道と、前記煙道上に設けられた集塵機と、前記集塵機よりも上流にて、アルカリ性薬剤とpH調整剤とを含む処理剤を前記煙道に供給する処理剤供給部と、前記集塵機から取り出された集塵物にキレート剤を添加するキレート添加部と、前記集塵物を水および前記キレート剤と共に混練する混練機と、前記集塵機にて集められた集塵物の水銀濃度を測定する水銀濃度計と、前記水銀濃度計により取得された測定値に基づいて、前記キレート添加部による前記集塵物への前記キレート剤の添加量を制御する制御部とを備える。
請求項2に記載の発明は、ごみを焼却する焼却炉にて発生した排ガス中の煤塵を処理する煤塵処理装置であって、排ガスが導かれる煙道と、前記煙道上に設けられた集塵機と、前記集塵機よりも上流にて、アルカリ性薬剤とpH調整剤とを含む処理剤を前記煙道に供給する処理剤供給部と、前記集塵機から取り出された集塵物にキレート剤を添加するキレート添加部と、前記集塵物を水および前記キレート剤と共に混練する混練機と、前記集塵機の上流または下流にて前記排ガス中の水銀の濃度を測定する水銀濃度計と、前記水銀濃度計により取得された測定値に基づいて、前記キレート添加部による前記集塵物への前記キレート剤の添加量を制御する制御部とを備える。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の煤塵処理装置であって、前記集塵物への前記キレート剤の添加量が、煤塵に対して2重量%以下になることがある。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の煤塵処理装置であって、前記集塵物への前記キレート剤の添加量が0になることがある。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の煤塵処理装置であって、前記集塵機にて集められた集塵物の一部を、前記集塵機よりも上流の前記煙道中に戻す煤塵返送路をさらに備え、前記処理剤が、活性炭をさらに含む。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の煤塵処理装置であって、前記集塵物中の煤塵に対して3重量%以下の前記キレート剤が前記集塵物に添加される。
請求項7に記載の発明は、焼却設備であって、ごみを焼却する焼却炉と、前記焼却炉にて発生した排ガス中の煤塵を処理する請求項1ないし6のいずれか1つに記載の煤塵処理装置とを備える。
請求項8に記載の発明は、ごみを焼却する焼却炉にて発生した排ガス中の煤塵を処理する煤塵処理方法であって、煙道上に設けられた集塵機よりも上流にて、アルカリ性薬剤とpH調整剤とを含む処理剤を前記煙道に供給する工程と、前記集塵機から取り出された集塵物にキレート剤を添加する工程と、前記集塵物を水および前記キレート剤と共に混練する工程と、前記集塵機にて集められた集塵物の水銀濃度を水銀濃度計により測定する工程と、前記水銀濃度計により取得された測定値に基づいて、前記キレート剤を添加する工程にける前記集塵物への前記キレート剤の添加量を制御する工程とを備える。
請求項9に記載の発明は、ごみを焼却する焼却炉にて発生した排ガス中の煤塵を処理する煤塵処理方法であって、煙道上に設けられた集塵機よりも上流にて、アルカリ性薬剤とpH調整剤とを含む処理剤を前記煙道に供給する工程と、前記集塵機から取り出された集塵物にキレート剤を添加する工程と、前記集塵物を水および前記キレート剤と共に混練する工程と、前記集塵機の上流または下流にて前記排ガス中の水銀の濃度を水銀濃度計により測定する工程と、前記水銀濃度計により取得された測定値に基づいて、前記キレート添加部による前記集塵物への前記キレート剤の添加量を制御する工程とを備える。
本発明によれば、煤塵の処理物から鉛および水銀の溶出を抑制することができる。
焼却設備の構成を示す図である。 煤塵処理装置の構成を示す図である。 煤塵処理装置による処理の流れを示す図である。 混合薬剤の供給制御の流れを示す図である。 煤塵処理装置の他の例を示す図である。 Hg濃度計を利用する制御の流れを示す図である。 煤塵処理装置におけるHg濃度計の他の配置例を示す図である。 煤塵処理装置のさらに他の例を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る焼却設備1の構成を示す図である。焼却設備1は、都市ごみ等の廃棄物を焼却する設備である。焼却設備1は、焼却炉11と、ガス冷却室12と、熱交換器13と、煤塵処理装置14と、煙突15とを備える。これらは排ガスの流路である煙道20にて接続される。焼却炉11では、ごみの燃焼が行われる。焼却炉11を発生源とする排ガスは、ガス冷却室12、熱交換器13および煤塵処理装置14を順に流れ、煙突15から大気に放出される。
ガス冷却室12は、水を排ガスに噴射することにより、排ガスの温度を低下させる。熱交換器13では、低温のガスの流路と排ガスの流路とが仕切りを介して接しており、低温のガスと排ガスとの間で仕切りを介して熱交換が行われる。これにより、排ガスの温度がさらに低下する。煤塵処理装置14は、焼却炉11にて発生した排ガス中の飛灰を集めて煤塵として取り出し、煤塵を処理する。本明細書では、煤塵と飛灰とは同じものである。
焼却設備1の構成は、図1に示すものには限定されず、以下に説明する煤塵処理装置14は、様々なタイプの焼却設備1に適用可能である。例えば、焼却炉11がボイラを有するものである場合、煙道20にエコノマイザが設けられ、エコノマイザによりボイラに供給される水が予熱される。排ガスはエコノマイザから煤塵処理装置14に導かれる。焼却設備1には、上記以外の様々な装置が設けられてよい。例えば、煤塵処理装置14と煙突15との間に、脱硝装置が設けられてもよい。
図2は、煤塵処理装置14の構成を示す図である。図3は、煤塵処理装置14による処理の流れを示す図である。図3は煤塵に対する処理の順序を示しており、実際には、図3に示す処理が連続的に行われる。煤塵処理装置14は、煙道20と、処理剤供給部21と、集塵機22と、HCl濃度計23と、混練部24と、制御部25とを備える。焼却炉11にて発生した排ガスは、煙道20に導かれる。煙道20上において、排ガスの流れ方向に沿って、処理剤供給部21、集塵機22およびHCl濃度計23が順に設けられる。
処理剤供給部21は、薬剤貯留部311と、活性炭貯留部312と、定量供給部321,322と、圧送部33と、供給ライン34とを備える。供給ライン34の一端は、圧送部33に接続され、他端は、集塵機22の上流側で煙道20に接続される。圧送部33は送風機であり、供給ライン34内において空気を煙道20に向かって送る。
薬剤貯留部311は、粉状の消石灰(水酸化カルシウム(Ca(OH)))と水酸化アルミニウム(Al(OH))との混合物を貯留する。以下、この混合物を「混合薬剤」と呼ぶ。消石灰は、脱塩および脱硫用のアルカリ性薬剤である。水酸化アルミニウムは、煤塵のpHを調整するpH調整剤である。消石灰と水酸化アルミニウムとの混合比は、65:35(重量比)である。消石灰と水酸化アルミニウムとの混合比はこれに限定されず、好ましくは、混合比は50:50〜80:20であり、さらに好ましくは、60:40〜70:30である。
薬剤貯留部311の下部には、定量供給部321が取り付けられる。定量供給部321は、例えば、テーブルフィーダである。テーブルフィーダの排出口は、供給ライン34に接続される。定量供給部321の排出口からは、単位時間当たり設定量の混合薬剤が薬剤貯留部311から取り出される。これにより、供給ライン34に単位時間当たり一定量の混合薬剤が供給される。
活性炭貯留部312は、粉状の活性炭を貯留する。活性炭は、ダイオキシンおよび水銀の除去に利用される。活性炭貯留部312の下部には、定量供給部322が取り付けられる。定量供給部322は、定量供給部321と同構造である。定量供給部322の排出口からは、単位時間当たり設定量の活性炭が活性炭貯留部312から取り出される。これにより、供給ライン34に単位時間当たり一定量の活性炭が供給される。
処理剤供給部21により、集塵機22よりも上流にて、消石灰、水酸化アルミニウムおよび活性炭が煙道20内に吹き込むようにして供給される(ステップS11)。以下の説明では、上記混合薬剤や活性炭のように集塵機22の上流にて煙道20に供給される物質を「処理剤」と総称する。処理剤供給部21は、他の処理剤も煙道20に供給してよい。
集塵機22は、例えば、ろ過式であり、排ガスに含まれる煤塵をろ布により除去する。ろ布は、バグフィルタとも呼ばれる。処理剤供給部21により供給される処理剤は、煤塵と共にろ布に堆積する(ステップS12)。排ガスがろ布を通過する際に、排ガスに含まれる有害物質と、処理剤との反応が生じ、有害物質の大部分が排ガスから除去される。排ガスと処理剤との反応は、集塵機22よりも上流側における煙道20内においても生じる。処理剤により除去される有害物質は、例えば、塩化水素、硫黄酸化物、ダイオキシン類、水銀化合物等である。
集塵機22では、所定時間毎に、ろ布に堆積した煤塵および処理剤(有害物質との反応物を含む。)が圧縮空気を利用した逆洗により、払い落とされる。以下、集塵機22にて集められて集塵機22から取り出された煤塵等を「集塵物」と呼ぶ。集塵物は、ろ布から混練部24に落下するようにして投入される。
混練部24は、サイロ241と、定量供給部242と、混練機243と、キレート添加部244と、水添加部245と、養生コンベア246と、処理物ピット247とを備える。サイロ241には、集塵物が蓄積される。定量供給部242は、例えば、テーブルフィーダである。テーブルフィーダの排出口は、混練機243に接続される。混練機243には、キレート添加部244から液体のキレート剤が供給され、水添加部245から水が供給される。これにより、混練機243にて集塵物に水およびキレート剤が添加される(ステップS13)。混練機243は、集塵物を水およびキレート剤と共に混練する(ステップS14)。水およびキレート剤の集塵物への添加は、混練機243よりも前段階で行われてもよい。
キレート添加部244は、キレート剤を貯留するタンクと、タンクから混練機243へのキレート剤の供給量を調整する弁とを備える。水添加部245は、水を貯留するタンクと、タンクから混練機243への水の供給量を調整する弁とを備える。キレート添加部244および水添加部245として他の構造が採用されてもよく、例えば、液体を単位時間当たり一定量供給するポンプが用いられてもよい。混練機243は、スクリュー状の混練棹を有し、集塵物を混練しながら一定方向へと導く。混練機243から排出される混練物である処理物は、養生コンベア246にて搬送され、処理物ピット247内に落下する。処理物ピット247には処理物が蓄積される。
煙道20上の集塵機22の下流には、排ガスの塩素濃度を測定するHCl濃度計23が配置される。HCl濃度計23は、例えば、レーザ光等を利用して排ガス中の塩化水素の濃度(以下、「HCl濃度」という。)を測定する。HCl濃度は、制御部25に出力される。制御部25は、HCl濃度に基づいて処理剤供給部21を制御する。制御部25は、煤塵処理装置14の全体制御も担う。
図4は、混合薬剤の供給制御の流れを示す図である。HCl濃度計23により排ガス中のHCl濃度が測定されと(ステップS21)、原則として、HCl濃度が高いほど単位時間当たりの供給量が多くなるよう混合薬剤の供給量が決定される(ステップS22)。これにより、焼却炉11に投入されたゴミの種類に応じて変化するHCl濃度に追随するように制御が行われる。例えば、制御部25は、HCl濃度計23により取得されるHCl濃度が所定の設定値よりも高い場合に、混合薬剤の供給量を増加し、HCl濃度が所定の設定値よりも低い場合に、混合薬剤の供給量を低減する。
次に、煤塵処理装置14による処理の効果について説明する。鉛はpHを10程度まで下げると溶出しない性質を有する。消石灰と共に水酸化アルミニウムを煤塵に加えると、フリーデル氏塩(3CaO・Al23・CaCl2・10H2O)が形成されることにより、処理物のCaイオン濃度が低下する。これにより、pHが低下し、Pb(OH)4 2-の溶解度が減少する。また、フリーデル氏塩はセメント水和物の一種であることから、pH低下による効果に加えて鉛がフリーデル氏塩で固定化されていると推測される。フリーデル氏塩により鉛が固化されるのと同様に、水銀等の他の重金属もある程度固定化されると推測される。
ところが、水酸化アルミニウムのみでは、処理物からの鉛の溶出を効果的に抑制することは可能であるが、水銀の溶出については十分に抑制することができない場合がある。特に、ごみに含まれる水銀の量が多い場合、処理物を埋め立てに利用するための許容範囲内に水銀の溶出量を収めることが困難となる。
これに対し、煤塵処理装置14では、混練時に少量のキレート剤を加えることにより、高価なキレート剤の使用量を極力少なくしつつ、効果的に水銀の溶出を抑制することができる。煤塵処理装置14では、煤塵に対して3重量%以下、好ましくは、2重量%以下にてキレート剤が添加される。次に説明する試験結果より、煤塵に対して1重量%以下にてキレート剤が添加することも可能である。ここで、「煤塵に対するキレート剤の添加率」は、消石灰、水酸化アルミニウムおよび活性炭を含まない煤塵に対するキレート剤の重量%である。
煤塵処理装置14では、HCl濃度に基づいて混合薬剤の供給量が制御される。したがって、処理物のpHを鉛が溶出しない値とするために、消石灰と水酸化アルミニウムとを一定の比率で煙道20に供給することが好ましいと考えられる。そこで、煤塵処理装置14では、事前に混合薬剤として消石灰と水酸化アルミニウムとの混合物を準備している。もちろん、消石灰と水酸化アルミニウムとの単位時間当たりの供給量は、個別に制御されてもよい。
従来のようにキレート剤のみにて鉛の溶出を防止する場合は、様々なごみに対して鉛の溶出を十分に抑えるために、例えば、煤塵に対して5〜10重量%程度のキレート剤を添加している。しかし、キレート剤の量が水銀の溶出抑制に適した量を超えてしまい、水銀が再溶出する問題が生じる。また、キレート剤は高価であるため、処理費用も高くなる。一方、煤塵処理装置14では、少量のキレート剤で鉛および水銀の溶出を十分に抑制することができ、処理費用の低減も実現される。
次に、煙道にて煤塵に消石灰および水酸化アルミニウムを加え、さらに、混練時にキレート剤を加える試験例について説明する。
表1は、煤塵に含まれる水銀含有量が28mg/kg、鉛含有量が930mg/kgの煤塵に対して、水酸化アルミニウムの添加率と鉛および水銀の溶出量との関係の測定結果を示す。なお、消石灰と水酸化アルミニウムとの混合比(重量比)は、65:35である(他の試験例でも同様)。試験は、煤塵の混練物を、1日密閉養生し、1日間バットに広げて気中養生後、昭和48年環境庁告示第13号法における溶出試験に倣って行った。鉛の溶出基準を0.3mg/Lとした場合、水酸化アルミニウムを25重量%以上添加することにより、鉛の溶出基準が満たされることが分かる。ここで、「煤塵に対する水酸化アルミニウムの添加率」は、消石灰および活性炭を含まない煤塵に対する水酸化アルミニウムの重量%である。
Figure 0006616463
表2は、上記煤塵に水酸化アルミニウムを30重量%添加したものに関する、キレート剤の添加率と鉛および水銀の溶出量との関係の測定結果を示す。水銀の溶出基準を0.005mg/Lとした場合、キレート剤を2重量%以上添加することにより、水銀の溶出基準が満たされることが分かる。なお、キレート剤を1重量%添加する試験は行っていないが、他の試験結果に示されるように、水酸化アルミニウムとキレート剤との併用により、僅かなキレート剤の添加で効果を得ることができるため、キレート剤を1重量%加えるのみで水銀の溶出基準が満たされると推定される。
Figure 0006616463
表3は、煤塵に含まれる水銀含有量が13.2mg/kg、鉛含有量が1,019mg/kgの煤塵に対して、水酸化アルミニウムの添加率と鉛および水銀の溶出量との関係の測定結果を示す。鉛の溶出基準を0.3mg/Lとした場合、水酸化アルミニウムを25重量%以上添加することにより、鉛の溶出基準が満たされることが分かる。なお、表1の場合と測定方法が異なるため、測定下限値は表1と異なる。
Figure 0006616463
表4は、上記煤塵に水酸化アルミニウムを30重量%添加したものに関する、キレート剤の添加率と鉛および水銀の溶出量との関係の測定結果を示す。水銀の溶出基準を0.005mg/Lとした場合、キレート剤を1重量%以上添加することにより、水銀の溶出基準が満たされることが分かる。
Figure 0006616463
表5は、煤塵に含まれる水銀含有量が45.4mg/kg、鉛含有量が1,361mg/kgの煤塵に対して、水酸化アルミニウムの添加率と鉛および水銀の溶出量との関係の測定結果を示す。鉛の溶出基準を0.3mg/Lとした場合、水酸化アルミニウムを25重量%以上添加することにより、鉛の溶出基準が満たされることが分かる。
Figure 0006616463
表6は、上記煤塵に水酸化アルミニウムを30重量%添加したものに関する、キレート剤の添加率と鉛および水銀の溶出量との関係の測定結果を示す。水銀の溶出基準を0.005mg/Lとした場合、キレート剤を1重量%以上添加することにより、水銀の溶出基準が満たされることが分かる。
Figure 0006616463
以上のことから、様々な煤塵に対して、煙道20内に水酸化アルミニウムを25重量%以上添加し、混練時にキレート剤を2重量%添加することにより、煤塵の処理物からの鉛および水銀の溶出を十分に抑制することが可能であることが分かる。
また、様々なごみの種類を考慮したとしても、水酸化アルミニウムは煤塵に対して30重量%以上添加すればよいと推定される。もちろん、薬剤の添加量は少ない方が好ましいため、水酸化アルミニウムの添加率は40重量%以下であることが好ましく、さらに好ましくは30重量%以下である。試験結果より、ごみの性質によっては、水酸化アルミニウムの添加率は25重量%以下とすることも可能である。
キレート剤の使用量は少ない方が好ましく、かつ、多量の水銀がごみに含まれる場合にも対応するには、キレート剤の添加量は煤塵に対して3重量%以下であることが好ましい。ただし、上記試験結果から、キレート剤の添加量は煤塵に対して2重量%以下とすることも可能であり、1重量%以下とすることも可能である。
表7は、鉛以外の他の様々な重金属の溶出について調査した結果を示す。試験に利用した煤塵の水銀含有量は14mg/kg、鉛含有量は1,700mg/kgである。この煤塵に対して水酸化アルミニウムを30重量%添加し、キレート剤を3重量%添加して混練を行った。表7より、他の様々な重金属に対しても十分に溶出が抑制されることが分かる。また、キレート剤を3%未満とする試験は行っていないが、3%未満であっても十分に効果を得ることができると推定される。
Figure 0006616463
キレート剤としては様々なものが使用可能であるが、ごみ焼却施設用として入手可能なものであれば、大きな相違はないと考えられるため、上記添加率は、ごみ焼却施設用として入手可能なものに適用可能である。より正確には、上記試験にて使用したキレート剤は、アッシュエースL−5100(20)(日立造船株式会社)であり、これと同程度の性能を有するキレート剤に上記添加率は適用可能である。
図5は、煤塵処理装置14の他の例を示す図であり、煤塵処理装置14の一部のみを示す。図5の煤塵処理装置14は、図2に示すものに水銀濃度計(以下、「Hg濃度計」という。)261と、試料採取装置262とが追加されたものである。他の構成は、図2と同様であり、一部の図示を省略している。試料採取装置262は、キレート剤供給前の煤塵の一部を試料として取り出してHg濃度計261に供給する。Hg濃度計261は、試料の水銀の濃度、すなわち、集塵物の水銀の濃度(以下、「Hg濃度」と呼ぶ。)を測定する。
Hg濃度計261としては、様々なものが利用可能である。Hg濃度計261の測定方式は、加熱気化方式でも還元気化方式でもよい。測定原理も原子吸光方式でも原子蛍光方式でもよい。試料採取装置262は、集塵物にキレート剤が供給される前であればいずれの位置に設けられてもよい。試料採取装置262は、サイロ241、定量供給部242、混練機243のいずれに設けられてもよく、これらの構成要素の間に設けられてもよい。
図6は、Hg濃度計261を利用する制御の流れを示す図である。Hg濃度計261により取得された測定値は、制御部25に入力される(ステップS21)。制御部25は測定値に基づいて、キレート添加部244による集塵物へのキレート剤の添加量を制御する(ステップS22)。これにより、ごみに含まれる水銀量に応じて高価なキレート剤を効率よく使用することができる。既述のように、処理物からの鉛の溶出は水酸化アルミニウムにより抑えられていることから、必要なキレート剤は少量であり、Hg濃度計261を利用する制御により、キレート剤の使用量をさらに低減することができる。
Hg濃度計261を利用する制御により、ごみに含まれる水銀量が少ない場合、通常運転時において、キレート剤の使用量を煤塵に対して2重量%にすることも可能である。すなわち、煤塵処理装置14では、好ましくは、集塵物へのキレート剤の添加量が煤塵に対して2重量%以下になることがある。さらに好ましくは、集塵物へのキレート剤の添加量が煤塵に対して1重量%以下になることがある。ごみに含まれる水銀量がさらに少ない場合、通常運転時において、キレート剤の使用量を0にすることも可能である。すなわち、煤塵処理装置14では、好ましくは、集塵物へのキレート剤の添加量が0になることがある。
図7は、煤塵処理装置14におけるHg濃度計261の他の配置例を示す図である。図7は、煤塵処理装置14の一部のみを示し、Hg濃度計261は集塵機22の下流の煙道20上に設けられる。他の構成は、図5と同様である。Hg濃度計261には、排ガスの一部が導かれ、排ガスの水銀の濃度(以下、「Hg濃度」と呼ぶ。)を測定する。Hg濃度計261としては、図5の場合と同様に、様々なものが利用可能である。Hg濃度計261は、排ガスのHg濃度を測定することができるのであればいずれの位置に設けられてよく、集塵機22の上流の煙道20上に設けられてもよい。例えば、Hg濃度計261は、処理剤供給部21から処理剤が煙道20に供給される位置よりも上流にて煙道20上に設けられる。
Hg濃度計261を利用する制御の流れは図6と同様である。すなわち、Hg濃度計261により取得された測定値は、制御部25に入力され(ステップS21)、制御部25は測定値に基づいて、キレート添加部244による集塵物へのキレート剤の添加量を制御する(ステップS22)。これにより、キレート剤の使用量を低減することができる。図5の場合、Hg濃度に基づいて決定された量のキレート剤が集塵物に速やかに添加されるが、図7の場合、Hg濃度測定時の集塵物は、一定時間後、例えば、1〜2日後に混練機243に導かれる。そのため、Hg濃度に基づいて決定されたキレート剤の添加量は、測定から上記一定時間経過後のキレート剤の添加時に利用される。煤塵処理装置14では、好ましくは、集塵物へのキレート剤の添加量が煤塵に対して2重量%以下になることがあり、さらに好ましくは、1重量%以下になることがあり、最も好ましくは、0になることがある。
図8は、煤塵処理装置14のさらに他の例を示す図である。図8は、煤塵処理装置14の一部のみを示す。煤塵処理装置14は、煤塵返送路4が追加される点を除いて図2に示すものと同様である。また、図5や図7に示すHg濃度計261を利用するキレート剤の供給制御が行われてもよい。
煤塵返送路4は、集塵機22にて集められた集塵物の一部を、集塵機22よりも上流の煙道20中に戻す。煤塵返送路4は、貯留部41と、定量供給部42と、コンベア43と、シュート部44とを備える。サイロ241の下に配置される定量供給部242からは、開閉部を介して一部の集塵物が排出可能になっており、排出された集塵物は貯留部41に貯留される。貯留部41の下部には、定量供給部42が取り付けられる。定量供給部42は、例えばテーブルフィーダであり、単位時間当たり設定量の集塵物を貯留部41から取り出す。定量供給部42は、コンベア43に接続され、定量供給部42からの集塵物は、コンベア43上を搬送される。コンベア43は、例えばフライトコンベアである。コンベア43は、集塵物を処理剤供給部21と集塵機22との間の煙道20上の位置まで戻す。シュート部44は、集塵物を煙道20内に投入する。
集塵物の煙道20への投入により、集塵物中の未使用の消石灰および未使用の活性炭を利用することができる。また、HCl濃度計23およびHg濃度計261の測定値に基づいて、混合薬剤、活性炭および集塵物の煙道20への供給量が、制御部25により制御される。これにより、集塵物を循環させずに活性炭を多量に使用する場合に比べて集塵物の量を減少することができるとともに集塵物中のHg濃度を高めることができ、集塵物中の水銀に対してキレート剤を効率よく利用することができる。その結果、キレート剤の使用量をさらに削減することができる。
上記煤塵処理装置14では様々な変形が可能である。
pH調整剤として、水酸化アルミニウムに代えてリン酸アルミニウム(AlPO4)等が用いられてもよい。アルカリ性薬剤として、消石灰に代えて苛性ソーダ(NaOH)、水酸化ドロマイト(Ca(OH)2・Mg(OH)2)等が用いられてもよい。
混合薬剤と活性炭とを個別に煙道20に供給するのではなく、予めこれらを混合した処理剤が煙道20に供給されてもよい。混合薬剤や活性炭等の処理剤を煙道20に供給する機構として、他の機構が採用されてもよい。例えば、コンベアで処理剤が搬送されて煙道20に供給されもよい。
HCl濃度計23は、煙道20において集塵機22の上流側に設けることも可能である。煤塵返送路4では、空気等のキャリアガスを利用して、集塵物が煙道20へ搬送されてもよい。キレート剤は、水と同時に集塵物に添加される必要はなく、個別に添加されてもよい。
煤塵処理装置14は、ごみを焼却する焼却設備1以外の焼却設備において用いられてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 焼却設備
4 煤塵返送路
11 焼却炉
14 煤塵処理装置
20 煙道
21 処理剤供給部
22 集塵機
25 制御部
243 混練機
244 キレート添加部
261 Hg濃度計(水銀濃度計)
S11〜S14 ステップ

Claims (9)

  1. ごみを焼却する焼却炉にて発生した排ガス中の煤塵を処理する煤塵処理装置であって、
    排ガスが導かれる煙道と、
    前記煙道上に設けられた集塵機と、
    前記集塵機よりも上流にて、アルカリ性薬剤とpH調整剤とを含む処理剤を前記煙道に供給する処理剤供給部と、
    前記集塵機から取り出された集塵物にキレート剤を添加するキレート添加部と、
    前記集塵物を水および前記キレート剤と共に混練する混練機と、
    前記集塵機にて集められた集塵物の水銀濃度を測定する水銀濃度計と、
    前記水銀濃度計により取得された測定値に基づいて、前記キレート添加部による前記集塵物への前記キレート剤の添加量を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする煤塵処理装置。
  2. ごみを焼却する焼却炉にて発生した排ガス中の煤塵を処理する煤塵処理装置であって、
    排ガスが導かれる煙道と、
    前記煙道上に設けられた集塵機と、
    前記集塵機よりも上流にて、アルカリ性薬剤とpH調整剤とを含む処理剤を前記煙道に供給する処理剤供給部と、
    前記集塵機から取り出された集塵物にキレート剤を添加するキレート添加部と、
    前記集塵物を水および前記キレート剤と共に混練する混練機と、
    前記集塵機の上流または下流にて前記排ガス中の水銀の濃度を測定する水銀濃度計と、
    前記水銀濃度計により取得された測定値に基づいて、前記キレート添加部による前記集塵物への前記キレート剤の添加量を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする煤塵処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の煤塵処理装置であって、
    前記集塵物への前記キレート剤の添加量が、煤塵に対して2重量%以下になることがあることを特徴とする煤塵処理装置。
  4. 請求項3に記載の煤塵処理装置であって、
    前記集塵物への前記キレート剤の添加量が0になることがあることを特徴とする煤塵処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の煤塵処理装置であって、
    前記集塵機にて集められた集塵物の一部を、前記集塵機よりも上流の前記煙道中に戻す煤塵返送路をさらに備え、
    前記処理剤が、活性炭をさらに含むことを特徴とする煤塵処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の煤塵処理装置であって、
    前記集塵物中の煤塵に対して3重量%以下の前記キレート剤が前記集塵物に添加されることを特徴とする煤塵処理装置。
  7. 焼却設備であって、
    ごみを焼却する焼却炉と、
    前記焼却炉にて発生した排ガス中の煤塵を処理する請求項1ないし6のいずれか1つに記載の煤塵処理装置と、
    を備えることを特徴とする焼却設備。
  8. ごみを焼却する焼却炉にて発生した排ガス中の煤塵を処理する煤塵処理方法であって、
    煙道上に設けられた集塵機よりも上流にて、アルカリ性薬剤とpH調整剤とを含む処理剤を前記煙道に供給する工程と、
    前記集塵機から取り出された集塵物にキレート剤を添加する工程と、
    前記集塵物を水および前記キレート剤と共に混練する工程と、
    前記集塵機にて集められた集塵物の水銀濃度を水銀濃度計により測定する工程と、
    前記水銀濃度計により取得された測定値に基づいて、前記キレート剤を添加する工程にける前記集塵物への前記キレート剤の添加量を制御する工程と、
    を備えることを特徴とする煤塵処理方法。
  9. ごみを焼却する焼却炉にて発生した排ガス中の煤塵を処理する煤塵処理方法であって、
    煙道上に設けられた集塵機よりも上流にて、アルカリ性薬剤とpH調整剤とを含む処理剤を前記煙道に供給する工程と、
    前記集塵機から取り出された集塵物にキレート剤を添加する工程と、
    前記集塵物を水および前記キレート剤と共に混練する工程と、
    前記集塵機の上流または下流にて前記排ガス中の水銀の濃度を水銀濃度計により測定する工程と、
    前記水銀濃度計により取得された測定値に基づいて、前記キレート添加部による前記集塵物への前記キレート剤の添加量を制御する工程と、
    を備えることを特徴とする煤塵処理方法。
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