JP6615627B2 - 燃料供給装置およびそれを備えたガス化炉設備 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示されるボイラシステムは、バイオマスおよび石炭を混合してから粉砕する混合粉砕方式の粉砕装置を備える。
本発明の一態様の燃料供給装置は、石炭を粉砕して石炭微粒粉を生成する石炭粉砕部と、バイオマスを粉砕してバイオマス微粒粉を生成するバイオマス粉砕部と、前記石炭微粒粉と前記バイオマス微粒粉とを貯蔵する貯蔵部と、前記石炭粉砕部が生成した前記石炭微粒粉および前記バイオマス粉砕部が生成した前記バイオマス微粒粉が供給され、第1フィンが取り付けられた第1回転軸を回転させることにより前記石炭微粒粉および前記バイオマス微粒粉を撹拌しながら前記貯蔵部へ搬送する第1搬送部と、を備える。
また、バイオマス微粒粉と石炭微粒粉とが、回転するフィンにより撹拌されながら搬送されるため、バイオマス微粒粉と石炭微粒粉とを均一に混合した状態で貯蔵部へ搬送することができる。
このようにすることで、複数の石炭粉砕部のいずれかを停止させる場合であっても、稼動中の石炭粉砕部から供給される石炭微粒粉とバイオマス微粒粉とを適切に混合するようにして、貯蔵部への石炭微粒粉およびバイオマス微粒粉の搬送を継続することができる。
この形態によれば、バイオマス粉砕部が生成したバイオマス微粒粉が第1搬送部へ供給される前に均一な濃度となるように撹拌されるため、第1搬送部から貯蔵部へ搬送されるバイオマス微粒粉と石炭微粒粉とをより均一に混合した状態とすることができる。
このようにすることで、第2搬送部から第1搬送部へ供給されるバイオマス微粒粉の流量の変動に応じて、第2回転軸の回転速度が適宜に調整される。そのため、第2搬送部から第1搬送部へ搬送されるバイオマス微粒粉の流量が適宜に調整され、バイオマス微粒粉と石炭微粒粉との混合比率を適切に調整することができる。
このようにすることで、第1搬送機で撹拌された石炭微粒粉およびバイオマス微粒粉を、第2搬送機で更に撹拌し、バイオマス微粒粉と石炭微粒粉とをより均一に混合した状態とすることができる。
以下、本発明の第1実施形態の石炭ガス化複合発電設備200について図面を参照して説明する。
本実施形態の石炭ガス化複合発電設備200は、酸素含有気体を用いて石炭微粒粉およびバイオマス微粒粉の混合燃料をガス化反応させて水素ガスおよび一酸化炭素ガスを含む石炭ガス化ガスを生成し、石炭ガス化ガスにより発電を行う設備である。
燃料供給装置100は、後述する貯蔵ビン70に貯蔵した混合燃料を窒素ガス等の不活性ガスにより加圧し、加圧された不活性ガスとともに燃料供給系統L1へ供給する。燃料供給系統L1に供給された混合燃料は、窒素ガス供給系統L2から供給される窒素ガスにより搬送され、ガス化部220へ供給される。
ガス冷却装置230は、ガス化部220で生成された石炭ガス化ガスを冷却して石炭ガス化ガスから熱回収する装置である。
発電機290は、ガスタービン設備260と蒸気タービン設備280の双方により駆動される回転軸に連結されており、回転軸の回転により発電を行う。
図2に示すように、燃料供給装置100は、石炭ミル(石炭粉砕部)10および石炭ミル(石炭粉砕部)15と、集塵機20および集塵機25と、バイオマス粉砕機(バイオマス粉砕部)30と、集塵機40と、下段フィーダ(第1搬送部)50および下段フィーダ(第1搬送部)55と、上段フィーダ(第2搬送部)60および上段フィーダ(第2搬送部)65と、貯蔵ビン(貯蔵部)70と、制御部90と、を備える。
ハウジング53は、軸線X1に沿って延びる円筒状の部材である。フィン52は、ハウジング53の内周面との間に微小な隙間を空けた状態で配置されている。
ハウジング63は、軸線X2に沿って延びる円筒状の部材である。フィン62は、ハウジング63の内周面との間に微小な隙間を空けた状態で配置されている。
例えば、パドルミキサー構造を採用してもよい。パドルミキサー構造は、板状のパドルが軸線に沿った複数箇所に取り付けられた一対の回転軸を平行に配置し、それらを反対方向に回転させることにより、粉体を撹拌しながら搬送する構造である。
下段フィーダ50,下段フィーダ55,上段フィーダ60,上段フィーダ65の全てをパドルミキサー構造としてもよい。また、上段フィーダ60および上段フィーダ65をスクリューフィーダ構造とし、石炭微粒粉とバイオマス微粒粉との混合を行う下段フィーダ50および下段フィーダ55をパドルミキサー構造としてもよい。
本実施形態の燃料供給装置100は、石炭を粉砕して石炭微粒粉を生成する装置として、石炭ミル10と石炭ミル15の2機の粉砕装置を備えている。そのため、本実施形態の燃料供給装置100は、2機の粉砕装置のうち1機のみを用いて貯蔵ビン70への混合燃料の貯蔵を行うことが可能な構成となっている。
以下では、石炭ミル10と石炭ミル15のうち石炭ミル10のみを用いる場合に制御部90が実行する処理を説明する。
石炭ミル10を停止させる場合、制御部90は、停止させた石炭ミル10から石炭微粒粉が供給される下段フィーダ50と、それにバイオマス微粒粉を供給する上段フィーダ60とを停止させる。これにより、停止させた石炭ミル10に対応する下段フィーダ50にバイオマス微粒粉が供給されない。
この場合、制御部90は、停止させた石炭ミルから石炭微粒粉が供給される下段フィーダと、それにバイオマス微粒粉を供給する上段フィーダとを停止させる。これにより、停止させた石炭ミルに対応する下段フィーダにバイオマス微粒粉が供給されない。
本実施形態の燃料供給装置100によれば、バイオマスと石炭とがそれぞれ個別の粉砕装置により粉砕されるため、バイオマスと石炭とを混合してから粉砕する場合に比べ、粉砕装置の粉砕動力を大きく増加させることなくバイオマスの混焼率を増加させることができる。
また、バイオマス微粒粉と石炭微粒粉とが、回転するフィン52およびフィン62により撹拌されながら搬送されるため、バイオマス微粒粉と石炭微粒粉とを均一に混合した状態で貯蔵ビン70へ搬送することができる。
このようにすることで、バイオマス粉砕機30が生成したバイオマス微粒粉が下段フィーダ50へ供給される前に均一な濃度となるように撹拌されるため、下段フィーダ50から貯蔵ビン70へ搬送されるバイオマス微粒粉と石炭微粒粉とをより均一に混合した状態とすることができる。
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。
第2実施形態は第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとし、説明を省略する。
図5に示す粉体流量計80は、上段フィーダ60から下段フィーダ50へ供給されるバイオマス微粒粉の質量流量を計測するものである。同様に、粉体流量計85は、上段フィーダ65から下段フィーダ55へ供給されるバイオマス微粒粉の質量流量を計測するものである。粉体流量計80および粉体流量計85として、例えば、マイクロ波式や静電容量式の質量流量計が用いられる。
同様に、本実施形態の制御部90は、前述した目標値と一致するように粉体流量計85が計測するバイオマス微粒粉の質量流量に基づいて上段フィーダ65の回転軸の回転速度を制御する。
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照して説明する。
第3実施形態は第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとし、説明を省略する。
20,25 集塵機
30 バイオマス粉砕機(バイオマス粉砕部)
40 集塵機
50 下段フィーダ(第1搬送部;第1搬送機)
50a 石炭供給口
50b バイオマス供給口
50c 混合燃料吐出口
51 回転軸(第1回転軸)
52 フィン(第1フィン)
53 ハウジング
54 モータ
55 下段フィーダ(第1搬送部;第1搬送機)
56 下段フィーダ(第2搬送機)
57 下段フィーダ(第2搬送機)
60 上段フィーダ(第2搬送部)
60a バイオマス供給口
60b バイオマス吐出口
61 回転軸(第2回転軸)
62 フィン(第2フィン)
63 ハウジング
64 モータ
65 上段フィーダ(第2搬送部)
70 貯蔵ビン(貯蔵部)
80,85 粉体流量計(計測部)
90 制御部
100,100’,100” 燃料供給装置
200 石炭ガス化複合発電設備
220 ガス化部(ガス化炉)
230 ガス冷却装置(ガス化炉)
X1,X2 軸線
Claims (5)
- 燃料供給装置であって、
石炭を粉砕して石炭微粒粉を生成する複数の石炭粉砕部と、
バイオマスを粉砕してバイオマス微粒粉を生成するバイオマス粉砕部と、
前記石炭微粒粉と前記バイオマス微粒粉とを貯蔵する貯蔵部と、
前記石炭粉砕部が生成した前記石炭微粒粉および前記バイオマス粉砕部が生成した前記バイオマス微粒粉が供給され、第1フィンが取り付けられた第1回転軸を回転させることにより前記石炭微粒粉および前記バイオマス微粒粉を撹拌しながら前記貯蔵部へ搬送する複数の第1搬送部と、
前記燃料供給装置を制御する制御部と、を備え、
前記制御部が、複数の前記石炭粉砕部のいずれかを停止させる場合に、停止させた前記石炭粉砕部から前記石炭微粒粉が供給される前記第1搬送部に前記バイオマス微粒粉が供給されないように制御する燃料供給装置。 - 前記バイオマス粉砕部が生成した前記バイオマス微粒粉が供給され、第2フィンが取り付けられた第2回転軸を回転させることにより前記バイオマス微粒粉を撹拌しながら前記第1搬送部へ搬送する第2搬送部を備える請求項1に記載の燃料供給装置。
- 前記第2搬送部から前記第1搬送部へ供給される前記バイオマス微粒粉の流量を計測する計測部を備え、
前記制御部が、前記計測部が計測する前記バイオマス微粒粉の流量に基づいて前記第2回転軸の回転速度を制御する請求項2に記載の燃料供給装置。 - 前記第1搬送部は、
前記石炭粉砕部が生成した前記石炭微粒粉および前記バイオマス粉砕部が生成した前記バイオマス微粒粉が供給され、前記石炭微粒粉および前記バイオマス微粒粉を撹拌しながら搬送する第1搬送機と、
撹拌された前記石炭微粒粉および前記バイオマス微粒粉が供給され、前記石炭微粒粉および前記バイオマス微粒粉を更に撹拌しながら前記貯蔵部へ搬送する第2搬送機と、を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料供給装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃料供給装置と、
前記燃料供給装置から供給される前記石炭微粒粉および前記バイオマス微粒粉の混合燃料をガス化反応させて可燃性ガスを生成するガス化炉と、を備えるガス化炉設備。
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JP2016013351A JP6615627B2 (ja) | 2016-01-27 | 2016-01-27 | 燃料供給装置およびそれを備えたガス化炉設備 |
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