以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一または相当する部分には同じ符号を付す。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る購入支援システムの構成例を示す図である。購入支援システム100は、庫内撮影機能付きの物品保存庫1と、庫内画像サーバ2と、ユーザ端末3と、電子商取引サーバ4とで構成される。物品保存庫1は、宅内に設けられるルータ6に接続され、ネットワーク9を介して庫内画像サーバ2に接続する。ルータ6に接続する物品保存庫1の通信部は、例えば、無線LANや有線LANの送受信機である。庫内画像サーバ2、ユーザ端末3および電子商取引サーバ4はそれぞれ、ネットワーク9を介して相互に接続される。ネットワーク9は、例えばインターネットのような広域ネットワークである。ネットワーク9は、ローカルネットワークとインターネットのように複数のネットワークで構成される形式でもよい。物品保存庫1、庫内画像サーバ2、ユーザ端末3および電子商取引サーバ4はそれぞれ代表して1台で記載したが、複数台であってもよい。
物品保存庫1は、例えば、庫内撮影カメラ付き冷蔵庫であって、庫内を撮影する機能を備え、庫内に物品を保存することができる。物品保存庫1は、扉または引き出しの開閉を検知したことをトリガとして庫内撮影を行い、撮影した庫内画像を示す庫内画像情報を庫内画像サーバ2に送信する。庫内を撮影するトリガは、扉または引き出しの開閉を検知したことに限らず、撮影指示信号を受信したことでもよいし、定期的に撮影することにしてもよい。あるいは、物品保存庫1はユーザからの入力を受け付ける入力装置を備え、ユーザによって物品を入庫したことが入力装置に入力されたタイミングで撮影してもよい。物品保存庫1は、複数の貯蔵室を備え、貯蔵室ごとに撮影した庫内画像を示す庫内画像情報を庫内画像サーバ2に送信してもよい。
庫内画像サーバ2は、物品保存庫1から受信した庫内画像情報を庫内画像DB5に記憶し、ユーザ端末3からの要求に応じて庫内画像情報を庫内画像DB5から読み出してユーザ端末3に送信する。あるいは、庫内画像サーバ2が定められたタイミングで自動的に庫内画像情報をユーザ端末3に配信する構成でもよい。庫内画像サーバ2は、庫内画像DB5を内蔵してもよい。
ユーザ端末3は、例えばスマートフォンであって、1つ以上のプログラムを内蔵している。ユーザ端末3に内蔵されるプログラムには、物品保存庫1の庫内画像情報の受信および庫内画像の表示が可能で、かつ、電子商取引サーバ4が管理する仮想店舗で商品を購入可能なアプリケーションソフトウェア(以下、購入支援アプリという)が含まれる。
電子商取引サーバ4は、1つ以上のサーバ装置で構成され、仮想店舗の顧客情報の登録変更削除処理や受注処理、配送処理等を行う。電子商取引サーバ4は、仮想店舗で販売する商品の識別情報(例えば、商品名やメーカー名、商品IDなど)および商品画像の少なくともいずれかを含む商品情報を記憶しており、ユーザ端末3からの要求に応じて商品情報をユーザ端末3に送信する。商品情報は、商品の識別情報や商品画像だけでなく、商品の説明やカテゴリ、在庫数など、その他の商品に関する情報を含んでもよい。
図2は、実施の形態1に係るユーザ端末の機能構成例を示す図である。ユーザ端末3は、操作情報取得部31と、認証確認部32と、認証画面生成部33と、表示部34と、記憶部35と、庫内画像取得部36と、第一画面生成部37と、商品情報取得部38と、第二画面生成部39と、画面切替部40と、を備える。ユーザ端末3の各機能を実行させるプログラムが本発明における購入支援プログラムである。
操作情報取得部31は、タッチパネルへのタッチ動作やボタンの押下といったユーザ端末3に対するユーザの操作を検出することにより、ユーザ端末3に対するユーザの操作を示す操作情報を取得する。ユーザがユーザ端末3で購入支援アプリを起動する操作を行うと、操作情報取得部31は、購入支援アプリの起動を示す操作情報を認証確認部32に送る。購入支援アプリを起動する操作とは、例えばユーザがメニュー画面から購入支援アプリのアイコンを選択し、購入支援アプリが呼び出されることを意味する。認証確認部32は、購入支援アプリの起動を示す操作情報を受け取ると、庫内画像サーバ2へのアクセス権を証明する第一認証情報が、記憶部35に記憶されているか否かを判定する。第一認証情報が記憶部35に記憶されている場合には、記憶部35に記憶されている第一認証情報を庫内画像サーバ2に送信する。
第一認証情報が記憶部35に記憶されていない場合、認証確認部32は、認証画面生成部33に第一認証情報がないことを通知する。認証画面生成部33は、第一認証情報がないことを通知されると、第一認証情報を入力する第一認証情報入力画面を生成し、表示部34に表示する。ユーザが表示部34に表示された第一認証情報入力画面に第一認証情報を入力すると、操作情報取得部31は、入力された第一認証情報を操作情報として認証確認部32に送る。認証確認部32は、入力された第一認証情報を受け取ると、庫内画像サーバ2に送信する。認証確認部32は、庫内画像サーバ2からアクセス権が有効であることを示す認証確認信号を受信すると、庫内画像取得部36に認証確認信号を受信したことを通知し、有効な第一認証情報を記憶部35に記憶する。
庫内画像取得部36は、認証確認信号を受信したことを通知されると、庫内画像サーバ2に未取得の物品保存庫1の庫内画像があるか否かを問い合わせ、未取得の庫内画像情報がある場合には、庫内画像サーバ2から受信する。庫内画像情報の受信方法は、例えば、庫内画像サーバ2とHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)通信を行うことにより受信する。庫内画像取得部36は、受信した庫内画像情報を第一画面生成部37に送る。第一画面生成部37は、受け取った庫内画像情報に基づいて、庫内画像を表示する第一画面を生成し、画面切替部40に送る。画面切替部40は、受け取った第一画面を表示部34に表示する。画面切替部40が第一画面生成部37から受け取った第一画面を一次記憶する構成にしてもよいし、第一画面生成部37が庫内画像取得部36から受け取った庫内画像情報を一時記憶する構成にしてもよい。その後、庫内画像取得部36は、画面切替部40からの指示にしたがって、または、定期的に庫内画像サーバ2に未取得の物品保存庫1の庫内画像があるか否かを問い合わせ、未取得の庫内画像情報がある場合には、庫内画像サーバ2から受信する。
第一画面は庫内画像の拡大縮小や他の貯蔵室の庫内画像への切替といったユーザの操作を受け付けてもよい。例えば、ユーザが第一画面で庫内画像を拡大する操作をすると、操作情報取得部31は、庫内画像を拡大する操作を示す操作情報を画面切替部40に送る。画面切替部40は、庫内画像を拡大する操作を示す操作情報を第一画面生成部37に送る。第一画面生成部37は、庫内画像を拡大する操作を示す操作情報を受け取ると、庫内画像を拡大した第一画面を生成し、画面切替部40に送る。画面切替部40は、表示部34が表示している第一画面を、庫内画像を拡大した第一画面に切り替える。このように、第一画面の表示中も、ユーザの操作によって、他の第一画面への画面遷移が行われる。
また、認証確認部32は、購入支援アプリの起動を示す操作情報を受け取ると、電子商取引サーバ4へのアクセス権を証明する第二認証情報が記憶部35に記憶されているか否かを判定する。第二認証情報が記憶部35に記憶されている場合には、記憶部35に記憶されている第二認証情報を電子商取引サーバ4に送信する。第二認証情報が記憶部35に記憶されていない場合、認証確認部32は、認証画面生成部33に第二認証情報がないことを通知する。認証画面生成部33は、第二認証情報がないことを通知されると、第二認証情報を入力する第二認証情報入力画面を生成し、表示部34に表示する。
ユーザが表示部34に表示された第二認証情報入力画面に第二認証情報を入力すると、操作情報取得部31は、入力された第二認証情報を操作情報として認証確認部32に送る。認証確認部32は、入力された第二認証情報を受け取ると、電子商取引サーバ4に送信する。認証確認部32は、電子商取引サーバ4からアクセス権が有効であることを示す認証確認信号を受信すると、商品情報取得部38に認証確認信号を受信したことを通知し、有効な第一認証情報を記憶部35に記憶する。商品情報取得部38は、認証確認信号を受信したことを通知されると、電子商取引サーバ4から商品情報を取得可能になる。第二認証情報は、本発明におけるユーザ認証情報である。
庫内画像サーバ2や電子商取引サーバ4のようなサーバへのユーザ認証方法は、IDとパスワードを用いる方法が一般的であるが、指紋認証か顔認証、生体認証などその他のユーザ認証方法を用いてもよい。第一認証情報および第二認証情報の送信方法は、例えば、HTTPSのPOSTメソッドで行う。認証成功後は、セッションが維持されている(サーバが一連の通信と判断できる)間は、再び第一認証情報および第二認証情報を送信することなく、それぞれ庫内画像サーバ2および電子商取引サーバ4との通信を行うことができる。サーバとのやり取りの中でセッションが切れた(サーバが一連の通信と判断できない)場合には、再び第一認証情報および第二認証情報を送信するユーザ認証処理を行う。購入支援プログラムは、起動中に再度ユーザ認証処理を行う必要が生じた場合には、メモリ(記憶部35)に記憶された第一認証情報および第二認証情報を用いて、自動的にユーザ認証処理を行うものとする。
ユーザがユーザ端末3で第一画面の表示中に第二画面に切り替える操作を行うと、操作情報取得部31は、第二画面に切り替える操作を示す操作情報を画面切替部40に送る。画面切替部40は、第二画面に切り替える操作を示す操作情報を受け取ると、前回表示した第二画面があるか否かを判定する。前回表示した第二画面がある場合、画面切替部40は、表示部34が表示している第一画面を、前回表示した第二画面に切り替える。前回表示した第二画面がない場合、画面切替部40は、商品情報取得部38にあらかじめ定められた商品情報の取得を指示する。商品情報取得部38は、画面切替部40からの指示にしたがって、電子商取引サーバ4にあらかじめ定められた商品情報を要求する。商品情報取得部38は、要求した商品情報を電子商取引サーバ4から受信する。
商品情報の受信方法は、例えば、電子商取引サーバ4とHTTPS通信を行うことにより受信する。商品情報取得部38は、受信した商品情報を第二画面生成部39に送る。第二画面生成部39は、あらかじめ定められた商品情報を表示する第二画面を生成し、画面切替部40に送る。画面切替部40は、表示部34が表示している第一画面を、あらかじめ定められた商品情報を表示する第二画面に切り替える。
第二画面は、商品を選択可能な画面を含む。ユーザが表示部34に表示された第二画面で商品を選択すると、操作情報取得部31は、第二画面で選択された商品を示す選択情報を画面切替部40に送る。画面切替部40は、選択情報を受け取ると、商品情報取得部38に選択情報が示す商品の商品情報の取得を指示する。商品情報取得部38は、画面切替部40からの指示にしたがって、電子商取引サーバ4に選択情報が示す商品の商品情報を要求する。商品情報取得部38は、要求した商品情報を電子商取引サーバ4から受信すると、第二画面生成部39に送る。第二画面生成部39は、ユーザに選択された商品の商品情報を表示する第二画面を生成し、画面切替部40に送る。画面切替部40は、表示部34が表示している第二画面を、ユーザに選択された商品の商品情報を表示する第二画面に切り替える。このように、第二画面の表示中も、ユーザの操作によって、他の第二画面への画面遷移が行われる。
ユーザがユーザ端末3で第二画面の表示中に第一画面に切り替える操作を行うと、操作情報取得部31は、第一画面に切り替える操作を示す操作情報を画面切替部40に送る。画面切替部40は、第一画面に切り替える操作を示す操作情報を受け取ると、表示部34が表示している第二画面を、前回表示した第一画面に切り替える。あるいは、画面切替部40は、第一画面に切り替える操作を示す操作情報を受け取ると、庫内画像取得部36に未取得の物品保存庫1の庫内画像があるか否かの問い合わせを指示する。庫内画像取得部36は、庫内画像サーバ2に未取得の物品保存庫1の庫内画像があるか否かを問い合わせ、未取得の庫内画像情報がある場合には、庫内画像サーバ2から受信する。庫内画像取得部36は、受信した庫内画像情報を第一画面生成部37に送る。第一画面生成部37は、受け取った庫内画像情報に基づいて、庫内画像を表示する第一画面を生成し、画面切替部40に送る。画面切替部40は、表示部34が表示している第二画面を、受け取った第一画面に切り替える。
第一画面で庫内画像を更新可能にしてもよい。例えば、第一画面に庫内画像を更新する更新ボタンを設ける。以下、「ボタン」はプログラムで作成された仮想ボタンを示す。ユーザが第一画面の更新ボタンを押下すると、操作情報取得部31は、更新ボタンの押下を示す操作情報を画面切替部40に送る。画面切替部40は、更新ボタンの押下を示す操作情報を受け取ると、庫内画像取得部36に未取得の物品保存庫1の庫内画像があるか否かの問い合わせを指示する。庫内画像取得部36は、庫内画像サーバ2に未取得の物品保存庫1の庫内画像があるか否かを問い合わせ、未取得の庫内画像情報がある場合には、庫内画像サーバ2から受信する。庫内画像取得部36は、受信した庫内画像情報を第一画面生成部37に送る。第一画面生成部37は、受け取った庫内画像情報に基づいて、庫内画像を表示する第一画面を生成し、画面切替部40に送る。画面切替部40は、表示部34が表示している第一画面を、受け取った第一画面に切り替える。
第二画面で商品を注文可能にしてもよい。この場合、ユーザが表示部34に表示された第二画面で商品を注文すると、操作情報取得部31は、第二画面で注文された商品を示す注文情報を画面切替部40に送る。画面切替部40は、注文情報を受け取ると、商品情報取得部38に送る。商品情報取得部38は、画面切替部40から受け取った注文情報を電子商取引サーバ4に送信する。注文情報は、操作情報取得部31から商品情報取得部38に送ってもよいし、操作情報取得部31からに認証確認部32に送り、認証確認部32が電子商取引サーバ4に送信してもよい。
ユーザ端末3で顧客情報の登録、変更または削除を行えるようにしてもよい。この場合、ユーザがユーザ端末3に顧客情報の登録、変更または削除の指示を入力する操作をすると、操作情報取得部31は、顧客情報の登録、変更または削除の指示を示す操作情報を認証確認部32に送る。認証確認部32は、顧客情報の登録、変更または削除の指示を示す操作情報を受け取ると、電子商取引サーバ4に送信する。なお、庫内画像サーバ2および電子商取引サーバ4がユーザ端末3からのアクセスを常に許可している場合には、ユーザ端末3は、認証確認部32と、認証画面生成部33と、記憶部35と、を備えなくてもよい。
図3は、実施の形態1に係る庫内画像サーバの機能構成例を示す図である。庫内画像サーバ2は、庫内画像受信部21と、庫内画像読み書き部22と、認証情報受信部23と、ユーザ認証部24と、認証確認送信部25、問い合わせ受信部26と、庫内画像送信部27と、を備える。庫内画像受信部21は、物品保存庫1から庫内画像情報を受信し、庫内画像読み書き部22に送る。庫内画像読み書き部22は、庫内画像受信部21が受信した庫内画像情報を庫内画像DB5に記憶する。庫内画像DB5が記憶する庫内画像情報の物品保存庫1の庫内画像は、最新の1枚だけでもよいし、最新の1枚を含む過去に撮影した複数枚としてもよい。
認証情報受信部23は、ユーザ端末3から庫内画像サーバ2へのアクセス権を証明する第一認証情報を受信する。ユーザ認証部24は、認証情報受信部23が受信した第一認証情報が有効であるか否かを判定する。認証確認送信部25は、ユーザ認証部24が、第一認証情報が有効であると判定した場合に、認証確認信号をユーザ端末3に送信する。庫内画像DB5が複数の物品保存庫1の庫内画像情報を記憶する場合には、ユーザ端末3が庫内画像サーバ2に送信する第一認証情報は、物品保存庫1およびユーザ端末3の組み合わせに対して設定されたアクセス権を証明するものであってもよい。
問い合わせ受信部26は、ユーザ端末3から未取得の物品保存庫1の庫内画像があるか否かの問い合わせを受信し、庫内画像読み書き部22に送る。庫内画像読み書き部22は、ユーザ端末3が未取得の物品保存庫1の庫内画像がある場合には、当該庫内画像情報を庫内画像DB5から読み出し、庫内画像送信部27に送る。庫内画像送信部27は、庫内画像読み書き部22から受け取った庫内画像情報をユーザ端末3に送信する。なお、庫内画像サーバ2がユーザ端末3からのアクセスを常に許可している場合には、庫内画像サーバ2は、認証情報受信部23、ユーザ認証部24および認証確認送信部25を備えなくてもよい。また、庫内画像送信部27は、庫内画像を第一画面に合わせてサイズ調整してから、ユーザ端末3に送信してもよい。
図4は、実施の形態1に係る電子商取引サーバの機能構成例を示す図である。電子商取引サーバ4は、認証情報受信部41と、ユーザ認証部42と、認証確認送信部43と、商品情報DB44と、顧客情報DB45と、決済情報DB46と、配送情報DB47と、要求受信部48と、取引制御部49と、商品情報送信部50と、を備える。認証情報受信部41は、ユーザ端末3から電子商取引サーバ4へのアクセス権を証明する第二認証情報を受信する。ユーザ認証部42は、認証情報受信部41が受信した第二認証情報が有効であるか否かを判定する。認証確認送信部43は、ユーザ認証部42が、第二認証情報が有効であると判定した場合に、認証確認信号をユーザ端末3に送信する。
商品情報DB44は、仮想店舗で販売する商品の商品情報を記憶する。顧客情報DB45は、仮想店舗の顧客の氏名やID、住所等の顧客情報を記憶する。ユーザ認証部42は、顧客情報DB45が記憶する顧客情報に基づいて第二認証情報が有効であるか否かを判定してもよい。決済情報DB46は、顧客が登録したクレジットカードの番号や有効期限等の決済情報を記憶する。配送情報DB47は、顧客が登録した配送先の住所や電話番号等の配送情報を記憶する。
要求受信部48は、ユーザ端末3から商品情報の要求を受信し、取引制御部49に送る。取引制御部49は、ユーザ端末3が要求する商品情報を商品情報DB44から読み出し、商品情報送信部50に送る。商品情報送信部50は、取引制御部49から受け取った商品情報をユーザ端末3に送信する。要求受信部48は、ユーザ端末3から注文情報を受信した場合、取引制御部49に送る。取引制御部49は、注文情報を受信すると、商品情報DB44と、顧客情報DB45と、決済情報DB46と、配送情報DB47から必要な情報を読み出し、受注処理や配送処理等を行う。要求受信部48は、ユーザ端末3から顧客情報の登録、変更または削除の指示を示す操作情報を受信した場合、取引制御部49に送る。取引制御部49は、受け取った顧客情報の登録、変更または削除の指示を示す操作情報に基づいて、顧客情報DB45が記憶する顧客情報の登録変更削除処理を行う。
なお、電子商取引サーバ4がユーザ端末3からのアクセスを常に許可している場合には、電子商取引サーバ4は、認証情報受信部41、ユーザ認証部42および認証確認送信部43を備えなくてもよい。また、前述の受注処理や配送処理、顧客情報の登録変更削除処理を他のサーバで行う場合は、電子商取引サーバ4は、顧客情報DB45、決済情報DB46および配送情報DB47を備えなくてもよい。ここで、ユーザ端末3のハードウェア構成について説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係るユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。ユーザ端末3は、ハードウェア構成としてプロセッサ101、メモリ102、通信部103、インターフェース104を備える。ユーザ端末3の各機能は、プロセッサ101がメモリ102に記憶された購入支援プログラムを含むプログラムを実行することにより実現される。メモリ102はSDRAM (Synchronous Dynamic Random Access Memory)のような揮発メモリとフラッシュメモリのような不揮発メモリを含み、それぞれ用途に応じて使用される。メモリ102には、購入支援プログラムを含むプログラムのほかに物品保存庫1の庫内画像情報が記憶される。
通信部103は、ユーザ端末3をネットワーク9に接続する装置であり、庫内画像サーバ2から冷蔵庫の庫内画像を取得し、また電子商取引サーバ4から商品情報を取得する。インターフェース104は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示装置や、表示装置上に設けられたタッチパネルなどの入力装置との入出力を行い、庫内画像および商品情報を含む情報を表示装置に表示するとともに、ユーザが入力装置に操作入力した情報を取得する。ここで、物品保存庫1について説明する。
図6は、実施の形態1に係る物品保存庫の一例を示す図である。図6の例では、物品保存庫1は、複数の貯蔵室を備えた庫内撮影カメラ付き冷蔵庫である。物品保存庫1は、観音開きの左扉14および右扉15を有する冷蔵室11、その下に引き出し容器を有する野菜室12、最下部に引き出し容器を有する冷凍室13を備える。撮像通信モジュール16は、冷蔵室11内、野菜室12内および冷凍室13内を撮影するカメラを備える。撮像通信モジュール16はルータ6に接続する通信部を備え、冷蔵室11内、野菜室12および冷凍室13内を撮影した庫内画像を示す庫内画像情報を、ネットワーク9を介して庫内画像サーバ2に送信する。
図6の例では、撮像通信モジュール16の冷蔵室11内を撮影するカメラは、左扉14の内側の中央端部付近に、野菜室12内および冷凍室13内を撮影するカメラは、引き出し容器の前面内側の中央上部付近に取り付けられているが、各貯蔵室内を撮影可能な位置であればどこでもよい。ここでの貯蔵室の数やカメラの数、撮影位置は一例であり、この構成に限定するものではない。貯蔵室を撮影するカメラは必要に応じて各貯蔵室に複数個設置してよいし、カメラを設置しない貯蔵室があってもよい。続いて、図7を用いて、購入支援プログラムが第一画面と第二画面の表示をワンステップで切り替える動作の一例を説明する。以下の説明では、物品保存庫1が庫内撮影カメラ付き冷蔵庫であって貯蔵品が食材である例を示すが、物品保存庫1は、物品を保存でき、庫内を撮影できるものであればなんでもよく、貯蔵品は物品保存庫1に保存される物品であればなんでもよい。
図7は、実施の形態1に係る第一画面から第二画面、および第二画面から第一画面への画面遷移の一例を示す図である。図7(a)は、第一画面の例である。第一画面351には、図6に示す物品保存庫1の冷蔵室11の庫内画像353を表示している。庫内画像353には、冷蔵室11の棚で仕切られた空間354A、空間354Bおよび空間354Cと、それぞれの空間に貯蔵されている食材355A、食材355Bおよび食材355Cとが表示されている。第一画面352には、空間354Cの中央部分を拡大した拡大画像356を表示している。第一画面351から第一画面352への切替は、例えば、ユーザが庫内画像353上の拡大したい場所をピンチアウトすることで、第一画面352に遷移する。
第一画面351および第一画面352は、第二画面への切り替え指示を入力する切り替えボタン357を備える。ユーザが第一画面351または第一画面352の切り替えボタン357を押下することにより第二画面に遷移する。第一画面は、図7(a)の例に限らず、物品保存庫1の野菜室12や冷凍室13の庫内画像を表示した画面でもよいし、すべての貯蔵室の庫内画像を同時に表示した画面でもよい。異なる貯蔵室の庫内画像を表示する第一画面への切替は、例えば、異なる貯蔵室の庫内画像を表示する第一画面への切り替え指示を入力するボタンを設けてもよいし、ユーザが庫内画像上でスワイプすることで、異なる貯蔵室の庫内画像を表示する第一画面に遷移してもよい。
図7(b)は、第二画面の例である。第二画面361には、仮想店舗で販売している商品のカテゴリを示すカテゴリボタン363A、カテゴリボタン363Bおよびカテゴリボタン363Cを表示している。図7(b)の例では、カテゴリボタン363Aは「肉」、カテゴリ363Bは「野菜」、カテゴリ363は「飲み物」のカテゴリを示す。第二画面362は、「野菜」カテゴリの食材の注文画面である。第二画面362では、食材の商品画像364Aおよび商品画像364Bと、食材の購入量を示す購入量欄365Aおよび購入量欄365Bと、食材の購入量を増減する増減ボタン366Aおよび増減ボタン366Bと、を表示している。同一カテゴリの食材の点数が多く、第二画面362内に食材一覧をすべて表示できない場合には、ユーザの操作により食材一覧がスクロールできるようにすることが好ましい。
第二画面361から第二画面362への切替は、ユーザが第二画面361に表示されるカテゴリボタン363Bをタップすることで、第二画面362に遷移する。第二画面361および第二画面362は、第一画面への切り替え指示を入力する切り替えボタン367を備える。ユーザが第二画面361または第二画面362の切り替えボタン367を押下することにより第一画面に遷移する。図7の例では、切り替えボタン357および切り替えボタン367に切替先の名称が記載されているため、切り替え方法が直観的にわかりやすく、ユーザにとって便利である。また、図7の例では、第二画面への切り替え手段として、「スーパー」と書かれた切り替えボタン357を、第一画面への切り替え手段として「冷蔵庫」と書かれた切り替えボタン367をそれぞれ重畳表示したが、違う形式でもよい。例えば、第二画面への切り替え手段として前回表示された第二の画面のサムネールを、第一画面への切り替え手段として前回表示された第一の画面のサムネールを表示してもよい。こうすることで、切り替え方法が直観的にわかりやすく、かつ、切り替え先の表示内容をユーザが思いだしやすくなり、切り替え回数を減らすことができる。
第二画面362は、ユーザが増減ボタン366Aおよび増減ボタン366Bで購入量を決定した食材を注文する注文ボタンを備えてもよい。ユーザが注文ボタンを押下すると、ユーザ端末3から電子商取引サーバ4に購入量が決定された食材を示す注文情報が送信される。これにより、第二画面362からの食材の注文が可能になる。あるいは、ユーザが第二画面362の増減ボタン366Aおよび増減ボタン366Bで購入量を決定した食材は仮想買い物かごに入れられ、仮想買い物かごの画面から注文可能にする構成にしてもよい。
図8は、実施の形態1に係るユーザ端末が第一画面を表示する動作の一例を示すフローチャートである。以下の処理は、ユーザがユーザ端末3で購入支援アプリを起動すると開始する。ユーザ端末3の認証確認部32は、庫内画像サーバ2へのアクセス権を証明する第一認証情報が、記憶部35にあるか否かを判定する(ステップS11)。第一認証情報が記憶部35にある場合には(ステップS11;YES)、記憶部35に記憶されている第一認証情報を庫内画像サーバ2に送信する(ステップS13)。
第一認証情報が記憶部35にない場合(ステップS11;NO)、認証画面生成部33は、第一認証情報を入力する第一認証情報入力画面を生成し、表示部34に表示する(ステップS12)。ユーザが表示部34に表示された第一認証情報入力画面に第一認証情報を入力すると、認証確認部32は、入力された第一認証情報を庫内画像サーバ2に送信する(ステップS13)。庫内画像サーバ2からアクセス権が有効であることを示す認証確認信号を受信しない場合(ステップS14;NO)、ステップS12に戻り、認証確認信号を受信するまでステップS12〜ステップS14を繰り返す。庫内画像サーバ2からアクセス権が有効であることを示す認証確認信号を受信した場合(ステップS14;YES)、認証確認部32は、有効な第一認証情報を記憶部35に記憶する(ステップS15)。なお、ステップS11で第一認証情報が記憶部35にすでに記憶されていた場合には、ステップS15は省略してもよい。
また、認証確認部32は、電子商取引サーバ4へのアクセス権を証明する第二認証情報が、記憶部35にあるか否かを判定する(ステップS16)。第二認証情報が記憶部35にある場合には(ステップS16;YES)、記憶部35に記憶されている第二認証情報を電子商取引サーバ4に送信する(ステップS18)。第二認証情報が記憶部35にない場合(ステップS16;NO)、認証画面生成部33は、第二認証情報を入力する第二認証情報入力画面を生成し、表示部34に表示する(ステップS17)。ユーザが表示部34に表示された第二認証情報入力画面に第二認証情報を入力すると、認証確認部32は、入力された第二認証情報を電子商取引サーバ4に送信する(ステップS18)。電子商取引サーバ4からアクセス権が有効であることを示す認証確認信号を受信しない場合(ステップS19;NO)、ステップS17に戻り、認証確認信号を受信するまでステップS17〜ステップS19を繰り返す。
電子商取引サーバ4からアクセス権が有効であることを示す認証確認信号を受信した場合(ステップS19;YES)、認証確認部32は、有効な第二認証情報を記憶部35に記憶する(ステップS20)。なお、ステップS16で第二認証情報が記憶部35にすでに記憶されていた場合には、ステップS20は省略してもよい。庫内画像取得部36は、庫内画像サーバ2から認証確認信号を受信すると、庫内画像サーバ2に未取得の物品保存庫1の庫内画像があるか否かを問い合わせる(ステップS21)。
未取得の庫内画像情報がある場合(ステップS21;YES)、未取得の庫内画像情報を庫内画像サーバ2から受信する(ステップS22)。第一画面生成部37は、庫内画像サーバ2から受信した庫内画像情報に基づいて、庫内画像を表示する第一画面を生成し、画面切替部40に送る。画面切替部40は、受け取った第一画面を表示部34に表示して(ステップS23)、処理を終了する。未取得の庫内画像情報がない場合(ステップS21;YES)、画面切替部40は、一時記憶している第一画面を表示部34に表示して(ステップS23)、処理を終了する。ステップS23で、第一画面生成部37が庫内画像取得部36から受け取った庫内画像情報を一時記憶する構成の場合には、第一画面生成部37が一時記憶している庫内画像情報に基づいて第一画面を生成し、画面切替部40がこれを表示部34に表示する。また、ステップS23で、画面切替部40が一時記憶している第一画面または第一画面生成部37が一時記憶している庫内画像情報がない場合には、第一画面生成部37は、表示する庫内画像がないことを示すエラーを表示する画面を生成し、画面切替部40がこれを表示部34に表示してもよい。
図9は、実施の形態1に係るユーザ端末が第一画面から第二画面に切り替える動作の一例を示すフローチャートである。以下の処理は、ユーザが第一画面の切り替えボタン357を押下すると開始する。ユーザ端末3の画面切替部40は、前回表示した第二画面があるか否かを判定する(ステップS31)。前回表示した第二画面がある場合(ステップS31;YES)、画面切替部40は、表示部34が表示している第一画面を、前回表示した第二画面に切り替えて(ステップS33)、処理を終了する。
前回表示した第二画面がない場合(ステップS31;NO)、商品情報取得部38は、電子商取引サーバ4にあらかじめ定められた商品情報を要求する。商品情報取得部38は、要求した商品情報を電子商取引サーバ4から受信すると(ステップS32)、第二画面生成部39に送る。第二画面生成部39は、あらかじめ定められた商品情報を表示する第二画面を生成し、画面切替部40に送る。画面切替部40は、表示部34が表示している第一画面を、あらかじめ定められた商品情報を表示する第二画面に切り替えて(ステップS33)、処理を終了する。ステップS33で切り替えるあらかじめ定められた商品情報を表示する第二画面は、例えば、第二画面361のようなカテゴリ選択画面であってもよいし、仮想店舗のトップ画面でもよい。
以上説明したように実施の形態1の購入支援プログラムによれば、ユーザ端末3上の物品保存庫1の庫内画像を表示する第一画面と仮想店舗の商品の商品情報を表示する第二画面とをワンステップで切り替えることができるため、買い物中に物品保存庫1の庫内の確認を容易に行うことができ、仮想店舗で買い忘れや注文の重複を避けながら確実に商品を購入することができる。また、ユーザ端末3を宅内で使う場合でも、在庫の確認のために物品保存庫1のドアを開ける煩わしさから解放され、また冷蔵庫の消費電力を抑えることができるという利点がある。
また、本実施の形態では、購入支援プログラムの起動時に庫内画像サーバ2と電子商取引サーバ4とのユーザ認証を実行するので、第一画面と第二画面の切り替え時にユーザ認証を改めて行う必要が無く、素早く表示を切り替えられる。本実施の形態では、最後に表示した第一画面および第二画面を一時記憶しておくことで、表示切り替え時には前回の第一画面または第二画面を表示することができるので、ユーザが表示を切り替える度に操作をやり直すような煩わしさがない。
(実施の形態2)
実施の形態2の購入支援システムは、実施の形態1の購入支援システム100と同様の構成である。庫内画像サーバ2、ユーザ端末3および電子商取引サーバ4の機能構成も実施の形態1と同様である。実施の形態2では、庫内画像DB5に新しく追加された庫内画像があれば、第二画面の表示中にその庫内画像を取得する。
図10は、本発明の実施の形態2に係るユーザ端末が第一画面から第二画面に切り替える動作の一例を示すフローチャートである。以下の処理は、ユーザが第一画面の切り替えボタン357を押下すると開始する。ユーザ端末3の庫内画像取得部36は、庫内画像サーバ2に未取得の物品保存庫1の庫内画像があるか否かを問い合わせる(ステップS51)。未取得の庫内画像情報がない場合(ステップS51;NO)、処理はステップS54に移行する。未取得の庫内画像情報がある場合(ステップS51;YES)、未取得の庫内画像情報を庫内画像サーバ2から受信する受信処理を開始する(ステップS52)。ここで受信する庫内画像を、以下、新規取得画像と呼ぶ。続いて、第一画面生成部37は現在の第一画面の表示情報を保存する(ステップS53)。表示情報とは、どの貯蔵室の庫内画像のどこをどれくらいの大きさで見ていたか、といった庫内画像の表示に関する情報である。ステップS53〜ステップS56は、図9のフローチャートのステップS31〜ステップS33と同様である。ステップS52で開始した受信処理は第二画面の表示中も継続する。続いて、第二画面から第一画面に切り替える際の処理について説明する。
図11は、実施の形態2に係るユーザ端末が第二画面から第一画面に切り替える動作の一例を示すフローチャートである。以下の処理は、ユーザが第二画面の切り替えボタン367を押下すると開始する。ユーザ端末3の第一画面生成部37は、新規取得画像があるか否かを判定する(ステップS61)。新規取得画像がない場合(ステップS61;NO)、画面切替部40は、表示部34が表示している第二画面を、前回表示した第一画面に切り替えて(ステップS63)、処理を終了する。新規取得画像がある場合(ステップS61;YES)、第一画面生成部37は、図10のフローチャートのステップS53で保存した表示情報を用いて、新規取得画像を表示する第一画面を生成する(ステップS62)。画面切替部40は、表示部34が表示している第二画面を、新規取得画像を表示する第一画面に切り替えて(ステップS63)、処理を終了する。続いて、図12を用いて、新規取得画像を取得した場合の第二画面に切り替える前の第一画面と第二画面から切り替えた後の第一画面との違いを説明する。
図12は、実施の形態2に係る新規取得画像がある場合の第一画面の切り替え前と切り替え後の例を示す図である。図12(a)は、第二画面に切り替える前の第一画面の例である。図12(a)の第一画面351は、図7の第一画面351と同様である。第一画面352には、空間354Bの右側部分を拡大した拡大画像356Bと空間354Cの中央部分を拡大した拡大画像356Cとを表示している。図12(b)は、第二画面から切り替えた後の新規取得画像を表示する第一画面の例である。第一画面351の庫内画像353の空間354Bには、食材355Dが追加されている。同様に、第一画面352の拡大画像356Bには食材355Dが追加されている。
以上説明したように実施の形態2の購入支援プログラムによれば、第二画面の表示中に新しい庫内画像情報を取得するので、ユーザの買い物の邪魔をすることなく、庫内画像情報の受信処理の待ち時間を少なくすることができる。また、例えば、第二画面に切り替える前の第一画面で拡大画像を表示している場合、新しい庫内画像情報を表示する第一画面でも、切り替え前の第一画面と同じ場所を拡大表示するので、更新がある度にユーザが同じ場所を拡大表示するために拡大操作をし直すといった煩わしさを感じることがない。
(実施の形態3)
実施の形態3の購入支援システムは、実施の形態1の購入支援システム100と同様の構成である。庫内画像サーバ2および電子商取引サーバ4の機能構成は実施の形態1と同様であるが、ユーザ端末3の機能構成が実施の形態1と異なる。実施の形態3では、物品保存庫1が複数の貯蔵室を備え、第二画面から第一画面へと表示を切り替えた際に、第二画面で表示していた商品情報に応じて第一画面で表示する貯蔵室の庫内画像を変更する。
図13は、本発明の実施の形態3に係るユーザ端末の機能構成例を示す図である。実施の形態3のユーザ端末3は、実施の形態1のユーザ端末3の機能構成に加え、カテゴリ抽出部51を備える。カテゴリ抽出部51は、第二表示画面が表示されるごとに現在表示中の商品が属するカテゴリを抽出する。ここでの商品が属するカテゴリとは、例えば、図7の第二画面361のカテゴリボタン363A、カテゴリボタン363Bおよびカテゴリボタン363Cが示す「肉」、「野菜」および「飲み物」といった仮想店舗で販売している商品のカテゴリをいう。カテゴリは名称であってもよいし、記号や数字であってもよい。
購入支援プログラムがアクセスする電子商取引サーバ4はあらかじめ分かっているので、例えば、仮想店舗のそれぞれの商品情報ページのURL(Uniform Resource Locator)がどのカテゴリに属するかを記憶部35に記憶しておくことで、第二表示画面に表示中の商品のカテゴリを特定することができる。また、電子商取引サーバ4が商品のカテゴリの情報を保持しており、電子商取引サーバ4から取得した商品のカテゴリの情報を参照して、第二表示画面に表示中の商品が属するカテゴリを特定してもよい。あるいは、商品情報中のカテゴリに対応する特定の文字列を検索して商品が属するカテゴリを特定してもよい。
カテゴリ抽出部51は、現在表示中の商品のカテゴリを示すカテゴリ情報を一時記憶する。ユーザが第二画面の切り替えボタン367を押下すると、操作情報取得部31は、切り替えボタン367の押下を示す操作情報をカテゴリ抽出部51に送る。カテゴリ抽出部51は、切り替えボタン367の押下を示す操作情報を受け取ると、一時記憶しているカテゴリ情報を第一画面生成部37に送る。第一画面生成部37は、受け取ったカテゴリ情報が示すカテゴリに応じた庫内画像を表示する第一画面を生成し、画面切替部40に送る。例えば、カテゴリ情報が示すカテゴリが「野菜」であれば、第一画面生成部37は野菜室12の庫内画像を表示する第一画面を生成し、画面切替部40に送る。各カテゴリにどの貯蔵室が対応するかを示す情報はあらかじめ記憶しておいてもよいし、ユーザが設定してもよいし、電子商取引サーバ4から取得してもよい。画面切替部40は、表示部34が表示している第二画面を、第一画面生成部37から受け取った第一画面に切り替える。
図14は、実施の形態3に係るユーザ端末が第二画面から第一画面に切り替える動作の一例を示すフローチャートである。以下の処理は、購入支援プログラムが起動すると開始する。図14の例では、物品保存庫1が図6に示す複数の貯蔵室を備えた庫内撮影カメラ付き冷蔵庫であって、商品のカテゴリは「肉」、「野菜」および「飲み物」であるものとする。ユーザが第二画面の切り替えボタン367を押下しない場合(ステップS71;NO)、カテゴリ抽出部51は、他の第二画面への遷移があるか否かを判定する(ステップS72)。他の第二画面への遷移がない場合(ステップS72;NO)、処理はステップS71に戻る。他の第二画面への遷移があった場合(ステップS72;YES)、カテゴリ抽出部51は、現在表示中の商品が属するカテゴリを示すカテゴリ情報を抽出し(ステップS73)、ステップS71に戻る。カテゴリ抽出部51は、ステップS71〜ステップS73を繰り返し、第二画面の切り替えボタン367の押下を待機する。
ユーザが第二画面の切り替えボタン367を押下した場合(ステップS71;YES)、カテゴリ抽出部51は、現在表示中の商品が属するカテゴリを示すカテゴリ情報を第一画面生成部37に送る。カテゴリ情報が示すカテゴリが「野菜」である場合(ステップS74;YES)、第一画面生成部37は、野菜室12の庫内画像を表示する第一画面を生成し、画面切替部40に送る。画面切替部40は、表示部34が表示している第二画面を、野菜室12の庫内画像を表示する第一画面に切り替え(ステップS75)、処理を終了する。カテゴリ情報が示すカテゴリが「野菜」でなく、「飲み物」である場合(ステップS74;NO、ステップS76;YES)、冷蔵室11の庫内画像を表示する第一画面を生成し、画面切替部40に送る。画面切替部40は、表示部34が表示している第二画面を、冷蔵室11の庫内画像を表示する第一画面に切り替え(ステップS77)、処理を終了する。
カテゴリ情報が示すカテゴリが「飲み物」でもない場合(ステップS76;NO)、カテゴリ情報が示すカテゴリは「肉」であるので、冷蔵室11および冷凍室13の庫内画像を表示する第一画面を生成し、画面切替部40に送る。画面切替部40は、表示部34が表示している第二画面を、冷蔵室11および冷凍室13の庫内画像を表示する第一画面に切り替え(ステップS78)、処理を終了する。カテゴリは、「肉」、「野菜」および「飲み物」のような商品の種類を示すカテゴリであってもよいし、例えば、「冷蔵食品」、「冷凍食品」および「チルド食品」といった商品の保存条件を示すカテゴリであってもよい。また、カテゴリと貯蔵室は、1対1対応に限らず、冷蔵室11内の棚で仕切られた複数の空間ごとに異なるカテゴリを対応付けるなど、複数のカテゴリに1つの貯蔵室を対応付けてもよいし、複数の貯蔵室に1つのカテゴリを対応付けてもよい。
以上説明したように実施の形態3の購入支援プログラムによれば、第二画面から第一画面へ切り替えた際に、第二画面に表示していた商品が属するカテゴリに応じた庫内画像を表示できるので、第一画面に切り替え後に参照したい庫内画像を表示する第一画面に再度切り替える操作の手間を省くことができる。
上記の実施の形態では、購入支援プログラムの起動時にまず第一画面を表示する構成としたが、最初に第二画面を表示する構成にしてもよい。
上記の実施の形態では、ユーザ端末3はネットワーク9に直接接続しているが、ルータを経由してネットワーク9に接続してもよい。
上記の実施の形態では、庫内画像情報を庫内画像サーバ2の庫内画像DB5に保持する構成としたが、物品保存庫1が保持しておいてもよい。この場合、例えば、庫内画像サーバ2は物品保存庫1との通信を中継する機能のみを提供する。庫内画像サーバ2は、Websocketのような通信技術を使用してユーザ端末3と物品保存庫1との間で双方向通信を行い、ユーザ端末3の庫内画像取得部36が物品保存庫1から直接庫内画像情報を取得するようにする。
上記の購入支援システム100では、情報端末3が第一画面生成部37、第二画面生成部39および画面切替部40を備えるが、これに限らず、第二画面生成部39を電子商取引サーバ4が備え、第一画面生成部37を庫内画像サーバ2が備えてもよい。画面切替部40は、電子商取引サーバ4および庫内画像サーバ2の少なくともいずれかが備えてもよい。この場合、電子商取引サーバ4は、生成した第二画面をユーザ端末3に送信する。庫内画像サーバ2は、生成した第一画面をユーザ端末3に送信する。画面切替部40を備える電子商取引サーバ4および庫内画像サーバ2の少なくともいずれかは、ユーザ端末3から操作情報を受信し、受信した操作情報に基づいて、第一画面および第二画面を切り替える切り替え指示をユーザ端末3に送信する。あるいは、庫内画像サーバ2が第一画面生成部37、第二画面生成部39および画面切替部40を備えてもよい。この場合、庫内画像サーバ2は、第二画面の生成に必要な情報を電子商取引サーバ4から直接取得してもよいしユーザ端末3を介して取得してもよい。
上述の購入支援プログラムによる機能を、OS(Operating System)とアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協同により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納してもよい。
さらに、搬送波に購入支援プログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS、Bulletin Board System)に購入支援プログラムを掲示し、ネットワークを介して購入支援プログラムを配信してもよい。そして、購入支援プログラムを起動し、オペレーティングシステムの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行できるように構成してもよい。
上記の購入支援システム100の各構成要素が記憶する情報は、ネットワーク上に存在するクラウドサーバで一括管理され、当該構成要素は必要に応じて当該クラウドサーバにアクセスして情報の読み書きを行うようにしてもよい。この場合、当該構成要素は記憶部を備えなくてもよい。