JP6613936B2 - 短絡接地システムおよび短絡接地用プログラム - Google Patents

短絡接地システムおよび短絡接地用プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6613936B2
JP6613936B2 JP2016022146A JP2016022146A JP6613936B2 JP 6613936 B2 JP6613936 B2 JP 6613936B2 JP 2016022146 A JP2016022146 A JP 2016022146A JP 2016022146 A JP2016022146 A JP 2016022146A JP 6613936 B2 JP6613936 B2 JP 6613936B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
short
circuit
circuit grounding
grounding
grounded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016022146A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017143613A (ja
Inventor
浩司 前田
茂雄 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2016022146A priority Critical patent/JP6613936B2/ja
Publication of JP2017143613A publication Critical patent/JP2017143613A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6613936B2 publication Critical patent/JP6613936B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Description

この発明は、短絡接地器具が接地されているか取り外されているかを知得するための、短絡接地システムおよび短絡接地用プログラムに関する。
例えば、配電網に対する停電作業を行う場合、誤通電や他の電路との混触、あるいは他の電路からの誘導による感電の危険を防止、回避するために、短絡接地器具を用いて対象電路を確実に短絡接地する、という措置が採られている。また、停電作業が終了し、開路した電路を通電する際には、予め、作業者への感電のおそれがないことや短絡接地器具を取り外したことを確認した後に、通電を行うようにしている。
しかしながら、短絡接地器具の取り外しを人が行って確認するため、短絡接地器具の取り外しやその確認をし忘れたり誤ったりおそれがあり、その場合、通電する際に変電所のリレーが動作し、本来送電していた箇所も停電してしまうことになる。特に、複数の短絡接地器具を接地した場合、すべての短絡接地器具の取り外しやその確認をし忘れたりするおそれがある。
そこで、接地された電路に対する充電を確実に回避することができる、という接地状態管理装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この装置は、接地装置を駆動制御する駆動制御部と、制御所に設置され駆動制御部に対して操作信号を送信する制御側端末と、電気所間の送電線路に取り付けられる短絡接地器具と、各電気所に設置され各短絡接地器具からの信号を受信して制御側端末に送信する受信装置と、を備える。そして、短絡接地器具は、電路が接地されている場合に接地状態を示す信号を発信し、制御側端末は、接地状態を示す信号を受信した場合に、駆動制御部による操作をロックし、接地状態を示す信号を受信しなくなった場合に、駆動制御部による操作をロック解除するものである。
特開2015−23778号公報
ところで、停電作業などにおいては、短絡接地器具が接地されているか取り外されているかを、作業監督者などが確実かつ正確に知りたい場合がある。例えば、作業手順書どおりに短絡接地器具が所定の位置に接地されたかを知りたい場合がある。しかも、作業監督者などが任意の場所で任意の時に、知得できることが望ましい。
しかしながら、従来は、人による確認と連絡によって知得していたため、時間と労力を要するばかりでなく、誤認したり連絡ミスしたりするおそれがある。また、特許文献1の技術では、制御所に制御側端末が設置されているため、制御所でなければ短絡接地器具の状態を確認することができない。
そこでこの発明は、短絡接地器具が接地されているか取り外されているかを、柔軟かつ確実に知得することが可能な、短絡接地システムおよび短絡接地用プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、無充電の電路を接地するために該電路に接続される短絡接地器具と、前記短絡接地器具に設けられ、該短絡接地器具によって前記電路が接地された場合に接地信号を外部に送信し、接地が解除された場合に解除信号を外部に送信する検出送信器と、人が携帯し、前記検出送信器と通信自在に接続され表示部を有する携帯端末と、を備え、前記携帯端末は、前記短絡接地器具の識別情報を入力することで該短絡接地器具を特定する特定化手段と、前記特定された短絡接地器具の検出送信器から受信した接地信号および解除信号に基づいて、該短絡接地器具が接地されているか取り外されているかを示す状態情報を前記表示部に表示する状態表示手段と、を備えることを特徴とする短絡接地システムである。
この発明によれば、まず、携帯端末の特定化手段によって、状態を知りたい短絡接地器具の識別情報を入力して短絡接地器具を特定する。次に、この短絡接地器具によって電路が接地されると、検出送信器から接地信号が送信され、携帯端末の状態表示手段によって、この短絡接地器具が接地されていることが表示部に表示される。また、短絡接地器具による接地が解除されると、検出送信器から解除信号が送信され、携帯端末の状態表示手段によって、この短絡接地器具が取り外されていることが表示部に表示される。
請求項2の発明は、請求項1に記載の短絡接地システムにおいて、前記携帯端末は、前記短絡接地器具が接地される位置を取得する位置取得手段を備え、前記状態表示手段は、前記位置取得手段で取得された位置を地図上に前記状態情報とともに前記表示部に表示する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の短絡接地システムにおいて、前記検出送信器は、周辺を撮影するカメラを備え、前記解除信号を送信する際に前記カメラで撮影して画像を外部に送信し、前記状態表示手段は、前記検出送信器から受信した画像を前記状態情報とともに前記表示部に表示する、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、無充電の電路を接地するために該電路に接続される短絡接地器具に、該短絡接地器具によって前記電路が接地された場合に接地信号を外部に送信し、接地が解除された場合に解除信号を外部に送信する検出送信器が設けられ、前記短絡接地器具が接地されているか取り外されているかを知得するための短絡接地用プログラムであって、コンピュータを、前記短絡接地器具の識別情報を入力することで該短絡接地器具を特定する特定化手段と、前記特定された短絡接地器具の検出送信器から受信した接地信号および解除信号に基づいて、該短絡接地器具が接地されているか取り外されているかを示す状態情報を表示する状態表示手段、として機能させることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、短絡接地器具が接地されているか取り外されているかが、リアルタイムに携帯端末に表示されるため、この携帯端末を所持すれば、短絡接地器具が接地されているか取り外されているかを、柔軟かつ確実に知得することができる。つまり、携帯端末を所持していれば、任意の者(誰でも)が任意の時に任意の場所で、短絡接地器具が接地されているか取り外されているかを確実かつ正確に知ることができる。
一方、状態を知りたい短絡接地器具を予め特定し、この短絡接地器具の検出送信器からの信号に基づいて状態情報を表示する。つまり、特定されていない対象外の(状態を知る必要がない)短絡接地器具の状態表示は表示されないため、対象外の短絡接地器具が使用されている場合であっても、知りたい短絡接地器具の状態のみを容易かつ確実に知ることができる。しかも、状態を知りたい短絡接地器具の識別情報を入力することで、任意の短絡接地器具を特定することができる。つまり、任意の短絡接地器具を使用しても、その識別情報を入力するだけで、状態を確実かつ正確に知ることができる。
これらの結果、短絡接地器具の接地漏れ(忘れ)がなくなり、作業者の安全が確保されるとともに、短絡接地器具の取り外し漏れがなくなり、変電所からの広範囲な停電を防止することができる。また、短絡接地器具の取り外し中に送電された場合の感電や短絡アークによる熱傷を防止することができる。さらに、人による確認と連絡が不要になるため、時間と労力を著しく軽減することができるばかりでなく、誤認や連絡ミスがなくなり、誤操作・誤作業を防止することができる。
請求項2の発明によれば、短絡接地器具が接地されているか取り外されているかとともに、短絡接地器具が接地される位置が地図上に表示されるため、電路のどこが(どの短絡接地器具が)接地されているか接地されていないかを、容易かつ確実、正確に把握することができる。
請求項3の発明によれば、短絡接地器具による接地が解除されると、カメラで撮影された周辺の画像が状態情報(短絡接地器具が取り外されている旨)とともに表示される。このため、画像を見て、短絡接地器具が確実に取り外されているか否かを、正確に確認することができる。
請求項4の発明によれば、この短絡接地用プログラムを備えたコンピュータ(携帯端末)を所持していれば、請求項1の発明と同様に、任意の者が任意の時に任意の場所で、短絡接地器具が接地されているか取り外されているかを確実かつ正確に知ることができる。しかも、この短絡接地用プログラムを汎用のコンピュータに備えるだけでよいため、既存・既成のコンピュータを活用して、短絡接地器具の状態を確実かつ正確に知ることができる。
この発明の実施の形態に係る短絡接地システムを示す概略構成図である。 図1の短絡接地システムの短絡接地器具を示す正面図である。 図1の短絡接地システムの検出送信器を示す概略構成ブロック図である。 図1の短絡接地システムのスマートフォンを示す概略構成ブロック図である。 図4のスマートフォンに表示される、短絡接地器具の状態情報例を示す図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る短絡接地システム1を示す概略構成図である。この短絡接地システム1は、短絡接地器具2が接地されているか取り外されているか(非接地か)を知得するためのシステムであり、主として、短絡接地器具2と、検出送信器3と、スマートフォン(携帯端末)4と、を備える。
短絡接地器具2は、無充電の電路を接地するために該電路に接続される器具であり、既存・既製の短絡接地器具と同等の構成で、この実施の形態では、3つ(3相)の電線(電路)100を接地するものであり、棒状の共用操作棒(間接活線工具)で操作可能となっている。すなわち、図2に示すように、電線100を挟持する3つの接地金具21を有し、各接地金具21には、共用操作棒の連結部が装着される略円筒状の連結金具22が、軸心回りに回転自在に設けられている。そして、共用操作棒を連結金具22に装着し、共用操作棒を軸心回りに回転させることで、連結金具22が回転して接地金具21が電線100を挟持したり挟持解除したりする。
さらに、各接地金具21には支線ケーブル23が接続され、各支線ケーブル23の終端は、メインケーブル24を介して導電クランプ25に接続されている。そして、導電クランプ25を接地部材26に接続してアースすることで、電線100が接地金具21、支線ケーブル23、メインケーブル24を介して接地される。ここで、接地部材26は、どのようなものでもよく、例えば、棒状体で地中に打ち込めるものであってもよいし、接地された既存の部材でもよい。
このような短絡接地器具2には、それぞれ固有の識別番号(識別情報)が割り当てられ、その識別番号が短絡接地器具2に記されている。
検出送信器3は、短絡接地器具2に設けられ、この短絡接地器具2によって電路が接地された場合に接地信号を外部に送信し、接地が解除された場合に解除信号を外部に送信する機器である。すなわち、図2に示すように、短絡接地器具2の支線ケーブル23とメインケーブル24の間に設けられ、図3に示すように、主として、検出部31と、通信部32と、カメラ33と、GPS部34と、これらを制御などする中央処理部35と、を備える。
検出部31は、短絡接地器具2によって電線100が接地されているか接地されていないか(接地が解除されたか)を検出・検知するものであり、この実施の形態では、特開2015−23778号公報に記載の発明と同等の構成となっている。すなわち、電気回路を備え、導電クランプ25を電導体である接地部材26に接続すると、つまり、短絡接地器具2および電線100を接地すると、閉回路が構成されて通電され、接地されたことを検出する。一方、導電クランプ25を接地部材26から取り外すと、つまり、短絡接地器具2および電線100の接地を解除すると、開回路が構成されて通電が止まり、接地が解除されたことを検出する。なお、3相のうちの1相から信号を送り、他の相から信号が帰ってくるか否かを検出することで、短絡されているか否かを検出可能である。
通信部32は、スマートフォン4と通信するための通信インターフェイスである。ここで、検出送信器3とスマートフォン4との通信は、特定周波数帯域の無線網や公共通信網、専用回線網などのいずれの通信網を介してもよい。
カメラ33は、周辺を撮影するカメラであり、具体的には、導電クランプ25の周辺を撮影する。そして、撮影された画像によって、導電クランプ25が接地部材26に接続されているか否か(接地されているか否か)が目視確認できるように、カメラ33が配設されている。
GPS部34は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)機能を備え、GPS衛星から時刻信号電波を受信して、検出送信器3の現在位置の緯度と経緯とを演算するものである。このGPS部34は、後述する短絡接地アプリケーション45とともに位置取得手段を構成する。
そして、短絡接地器具2によって電線100が接地されたことを検出部31が検出すると、接地信号をスマートフォン4に送信する。このとき、カメラ33で周辺を撮影してその画像をスマートフォン4に送信するとともに、GPS部34で自己位置を演算してその演算結果もスマートフォン4に送信する。また、短絡接地器具2による電線100の接地が解除されたことを検出部31が検出すると、解除信号をスマートフォン4に送信する。このとき、カメラ33で周辺を撮影してその画像をスマートフォン4に送信するとともに、GPS部34で自己位置を演算してその演算結果もスマートフォン4に送信する。
このように、この実施の形態では、接地信号および解除信号を送信する際には、周辺の画像と現在位置を併せて送信する。また、接地信号などを送信する際には、短絡接地器具2の識別番号を付加して送信する。
スマートフォン4は、作業者(人)Mなどが携帯し、各検出送信器3と通信自在に接続され、表示部を有する端末である。このスマートフォン4は、既存・既製の多機能携帯端末で構成され、図4に示すように、主として、入力部41と、表示部42と、通信部43と、メモリ44と、短絡接地アプリケーション(特定化手段、状態表示手段、位置取得手段)45と、これらを制御などする中央処理部46と、を備える。
入力部41は、外部から各種情報や指令を入力するためのインターフェイスであり、表示部42は、各種情報を表示するディスプレイであり、通信部43は、検出送信器3を含む外部と通信するための通信インターフェイスである。
メモリ44は、各種情報を記憶する記憶部であり、記憶する情報には、グループ情報と作業情報を含む。グループ情報とは、後述する短絡接地アプリケーション45によって特定された短絡接地器具2の識別番号を含む情報であり、グループ情報中の識別番号の短絡接地器具2が、接地されているか取り外されているかを表示部42に表示する対象となる。ここで、記憶する識別番号の数は、1つでも複数でもよい。つまり、表示部42に表示する対象の短絡接地器具2は、1つでも複数でもよい。
さらに、作業ごとにグループ情報を設け、作業ごとに表示対象の短絡接地器具2の識別番号を記憶することが可能となっている。これにより、複数の作業が予定されている場合でも、各作業に対して表示対象の短絡接地器具2を特定(グループ化)、記憶することができる。
作業情報とは、停電作業を含む各種作業に関する情報であり、作業対象の送配電系統図(地図)を含む。この送配電系統図には、図5に示すように、電柱Pや電線100の識別情報や位置、配設状態などが含まれ、また、作業情報として、短絡接地器具2を取り付けて接地すべき接地位置W1、W2の位置情報(緯度と経緯、隣接する電柱Pの位置)が記憶されている。さらに、作業情報として、各接地位置W1、W2において、使用されるべき短絡接地器具2の識別番号が記憶されている。
このような作業情報は、作業ごとに記憶されている。また、スマートフォン4は、各作業の作業情報を記憶した作業サーバ(図示せず)と通信自在で、短絡接地アプリケーション45を起動して作業を指定する(作業識別情報を入力する)ことで、その作業情報が作業サーバからダウンロードされてメモリ44に記憶されるようになっている。
短絡接地アプリケーション45は、特定の短絡接地器具2が接地されているか取り外されているかを知得、表示するための短絡接地用プログラムであり、主として、特定化手段と、状態表示手段と、位置取得手段としてスマートフォン4を機能させる。
特定化手段は、短絡接地器具2の識別番号を入力することでこの短絡接地器具2を特定・グループ化するタスクである。すなわち、このタスクを起動して、状態を知りたい短絡接地器具2の識別番号を入力部41で入力すると、これらの短絡接地器具2の識別番号をグループ情報としてメモリ44に記憶する。ここで、1つの作業(グループ情報)に対して複数の短絡接地器具2の識別番号を入力、記憶でき、さらに、複数の作業に対して作業ごとに短絡接地器具2の識別番号を入力、記憶できるようになっている。
状態表示手段は、特定された短絡接地器具2の検出送信器3から受信した接地信号および解除信号に基づいて、この短絡接地器具2が接地されているか取り外されているかを示す状態情報を表示部42に表示するタスクである。すなわち、このタスクを起動して、対象の作業(グループ情報)を入力部41で指定すると、この作業の作業情報とグループ情報をメモリ44から読み取り、作業対象の送配電系統図を表示部42に表示する。
次に、この作業(グループ情報)の短絡接地器具2の検出送信器3から接地信号を受信すると、図5に示すように、この短絡接地器具2が接地されている旨の状態情報を表示部42に表示する。また、この作業の短絡接地器具2の検出送信器3から解除信号を受信すると、この短絡接地器具2が取り外されている(接地されていない)旨の状態情報を表示部42に表示する。この際、図5に示すように、検出送信器3から受信した画像を状態情報とともに表示部42に表示する。ここで、対象作業以外の検出送信器3から接地信号などを受信した場合には、表示部42には表示しない。
位置取得手段は、短絡接地器具2が接地される位置を取得するタスクであり、この実施の形態では、2つの手段で取得する。第1の位置取得手段は、検出送信器3から現在位置を受信することで、短絡接地器具2が接地される位置を取得する。第2の位置取得手段は、この作業の作業情報として記憶されている、短絡接地器具2の接地位置W1、W2と使用・設置されるべき短絡接地器具2の識別番号とに基づいて、検出送信器3から受信した識別番号の短絡接地器具2が接地される位置を取得する。
そして、状態表示手段は、図5に示すように、位置取得手段で取得された位置W1、W2を送配電系統図上に状態情報とともに表示部42に表示する。ここで、第1の位置取得手段と第2の位置取得手段による位置W1、W2が一致する場合に、位置W1、W2を送配電系統図上に表示し、一致しない場合には、一致しない旨を表示部42に表示する。これにより、作業者Mなどは、計画・予定された短絡接地器具2が計画された位置で正しく使用・接地されているか否かを知得することができる。
次に、このような構成の短絡接地システム1の作用および、短絡接地システム1による短絡接地状態知得方法などについて説明する。
まず、スマートフォン4の短絡接地アプリケーション45の特定化手段を起動し、上記のようにして、状態を知りたい短絡接地器具2を特定・指定する。次に、短絡接地アプリケーション45の状態表示手段を起動すると位置取得手段も起動され、作業者Mなどは、スマートフォン4を所持して作業などを行う。
この状態で、特定された短絡接地器具2によって電線100が接地されると、この短絡接地器具2の検出送信器3からスマートフォン4に、接地信号と周辺画像と現在位置が送信される。これを受けて、スマートフォン4の表示部42に、この短絡接地器具2が接地されていることと、その位置と周辺画像が表示される。また、特定された短絡接地器具2による接地が解除されると、この短絡接地器具2の検出送信器3からスマートフォン4に、解除信号と周辺画像と現在位置が送信される。これを受けて、スマートフォン4の表示部42に、この短絡接地器具2が接地されていないことと、その位置と周辺画像が表示される。
このように、この短絡接地システム1および短絡接地状態知得方法によれば、短絡接地器具2が接地されているか取り外されているかが、リアルタイムにスマートフォン4に表示されるため、このスマートフォン4を所持すれば、短絡接地器具2が接地されているか取り外されているかを、柔軟かつ確実に知得することができる。つまり、スマートフォン4を所持していれば、任意の者(誰でも)が任意の時に任意の場所で、短絡接地器具2が接地されているか取り外されているかを確実かつ正確に知ることができる。
一方、状態を知りたい短絡接地器具2を予め特定し、この短絡接地器具2の検出送信器3からの信号に基づいて状態情報を表示する。つまり、特定されていない対象外の(状態を知る必要がない)短絡接地器具2の状態表示は表示されないため、対象外の短絡接地器具2が使用されている場合であっても、知りたい短絡接地器具2の状態のみを容易かつ確実に知ることができる。しかも、状態を知りたい短絡接地器具2の識別情報を入力することで、任意の短絡接地器具2を特定することができる。つまり、任意の短絡接地器具2を使用しても、その識別情報を入力するだけで、状態を確実かつ正確に知ることができる。
これらの結果、短絡接地器具2の接地漏れ(忘れ)がなくなり、作業者Mの安全が確保されるとともに、短絡接地器具2の取り外し漏れがなくなり、変電所からの広範囲な停電を防止することができる。また、短絡接地器具2の取り外し中に送電された場合の感電や短絡アークによる熱傷を防止することができる。さらに、人による確認と連絡が不要になるため、時間と労力を著しく軽減することができるばかりでなく、誤認や連絡ミスがなくなり、誤操作・誤作業を防止することができる。
また、短絡接地器具2が接地されているか取り外されているかとともに、短絡接地器具2が接地される位置W1、W2が送配電系統図上に表示されるため、どの電線100のどこが(どの短絡接地器具2が)接地されているか接地されていないかを、容易かつ確実、正確に把握することができる。
しかも、短絡接地器具2によって電線100が接地されたり接地解除されたりすると、カメラ33で撮影された周辺の画像が状態情報(短絡接地器具2が設置されているか否かの旨)とともに、スマートフォン4に表示される。このため、画像を見て、短絡接地器具2が確実に設置されているか取り外されているかを、正確に確認することができる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、短絡接地器具2に導電クランプ25を備えているが、これに代わって、通常時は2つの先端部が接していないワニ口クリップを設け、接地部材26をワニ口クリップで挟んで接続すると、接地部材26を介して閉回路が構成されて通電され、接地されたことを検出するようにしてもよい。
また、地図である送配電系統図上に短絡接地器具2の位置を表示しているが、作業の手順・工程を指示・図示する作業手順書を地図とし、この作業手順書上に短絡接地器具2の位置を表示してもよい。さらに、上記の実施の形態では、2つの位置取得手段を備えるが、一方の位置取得手段のみを備えるようにしてもよい。
ところで、次のような短絡接地用プログラムを汎用のコンピュータ(携帯端末)にインストールすることで、上記のようなスマートフォン4を構成してもよい。
無充電の電線100を接地するために該電線100に接続される短絡接地器具2に、該短絡接地器具2によって電線100が接地された場合に接地信号を外部に送信し、接地が解除された場合に解除信号を外部に送信する検出送信器3が設けられ、短絡接地器具2が接地されているか取り外されているかを知得するための短絡接地用プログラムであって、コンピュータを、
短絡接地器具2の識別情報を入力することで該短絡接地器具2を特定する特定化手段と、
特定された短絡接地器具2の検出送信器3から受信した接地信号および解除信号に基づいて、該短絡接地器具2が接地されているか取り外されているかを示す状態情報を表示する状態表示手段と、
短絡接地器具2が接地される位置を取得する位置取得手段、
として機能させることを特徴とする短絡接地用プログラム。
このような短絡接地用プログラムがインストールされたコンピュータを所持していれば、上記の実施の形態と同様に、任意の者が任意の時に任意の場所で、短絡接地器具2が接地されているか取り外されているかを確実かつ正確に知ることができる。しかも、この短絡接地用プログラムを汎用のコンピュータにインストールするだけでよいため、既存・既成のコンピュータを活用して、短絡接地器具2の状態を確実かつ正確に知ることができる。
1 短絡接地システム
2 短絡接地器具
3 検出送信器
31 検出部
32 通信部
33 カメラ
34 GPS部(位置取得手段)
4 スマートフォン(携帯端末)
41 入力部
42 表示部
43 通信部
44 メモリ
45 短絡接地アプリケーション(特定化手段、状態表示手段、位置取得手段)
100 電線(電路)
M 作業者(人)

Claims (4)

  1. 無充電の電路を接地するために該電路に接続される短絡接地器具と、
    前記短絡接地器具に設けられ、該短絡接地器具によって前記電路が接地された場合に接地信号を外部に送信し、接地が解除された場合に解除信号を外部に送信する検出送信器と、
    人が携帯し、前記検出送信器と通信自在に接続され表示部を有する携帯端末と、
    を備え、前記携帯端末は、
    前記短絡接地器具の識別情報を入力することで該短絡接地器具を特定する特定化手段と、
    前記特定された短絡接地器具の検出送信器から受信した接地信号および解除信号に基づいて、該短絡接地器具が接地されているか取り外されているかを示す状態情報を前記表示部に表示する状態表示手段と、
    を備えることを特徴とする短絡接地システム。
  2. 前記携帯端末は、前記短絡接地器具が接地される位置を取得する位置取得手段を備え、
    前記状態表示手段は、前記位置取得手段で取得された位置を地図上に前記状態情報とともに前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の短絡接地システム。
  3. 前記検出送信器は、周辺を撮影するカメラを備え、前記解除信号を送信する際に前記カメラで撮影して画像を外部に送信し、
    前記状態表示手段は、前記検出送信器から受信した画像を前記状態情報とともに前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の短絡接地システム。
  4. 無充電の電路を接地するために該電路に接続される短絡接地器具に、該短絡接地器具によって前記電路が接地された場合に接地信号を外部に送信し、接地が解除された場合に解除信号を外部に送信する検出送信器が設けられ、前記短絡接地器具が接地されているか取り外されているかを知得するための短絡接地用プログラムであって、コンピュータを、
    前記短絡接地器具の識別情報を入力することで該短絡接地器具を特定する特定化手段と、
    前記特定された短絡接地器具の検出送信器から受信した接地信号および解除信号に基づいて、該短絡接地器具が接地されているか取り外されているかを示す状態情報を表示する状態表示手段、
    として機能させることを特徴とする短絡接地用プログラム。
JP2016022146A 2016-02-08 2016-02-08 短絡接地システムおよび短絡接地用プログラム Active JP6613936B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016022146A JP6613936B2 (ja) 2016-02-08 2016-02-08 短絡接地システムおよび短絡接地用プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016022146A JP6613936B2 (ja) 2016-02-08 2016-02-08 短絡接地システムおよび短絡接地用プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017143613A JP2017143613A (ja) 2017-08-17
JP6613936B2 true JP6613936B2 (ja) 2019-12-04

Family

ID=59629166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016022146A Active JP6613936B2 (ja) 2016-02-08 2016-02-08 短絡接地システムおよび短絡接地用プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6613936B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112382901B (zh) * 2020-11-02 2023-03-10 珠海优特电力科技股份有限公司 装置快速接地方法、快速接地控制装置及快速接地装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017143613A (ja) 2017-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10094866B2 (en) Portable multi-function cable tester
US20160147209A1 (en) Methods, systems, and computer readable media for monitoring and management of a power distribution system
EP4039533A1 (en) Method and system for charging electric vehicle, and storage medium
CN102331549B (zh) 电气故障位置确定
US20130231152A1 (en) Master Antenna Controller Application And Device
CN107015097A (zh) 一种接地引下线导通性单人无线测量装置
US20210080511A1 (en) Portable multi-function cable tester
CN104615968A (zh) 工具箱内工具清查方法和装置
JP6613936B2 (ja) 短絡接地システムおよび短絡接地用プログラム
CN106154098A (zh) 故障诊断方法、装置、系统和工程机械
CN104408897A (zh) 一种基于物理按键的精准移动报警定位装置
WO2014122423A1 (en) Remote control switching device to control separate detection of a plurality of buried conductors
US20140244166A1 (en) Apparatus and method for improved geo-location of utility equipment
US10637516B2 (en) Flameproof input intrinsically-safe output transmitter
CN106199639A (zh) 轮椅的远程定位系统及其轮椅
EP2286265A2 (de) Datenübertragungssystem mit ortungs-, identifikations- und messfunktion sowie ein verfahren hierzu
KR20210095472A (ko) 비접촉식 센서를 이용한 산업용 장비의 온도 및 전류 감시 방법
WO2023230031A1 (en) Integrated tool with circuit tracer, receptacle tester, and/or load continuity tester
JP7048224B2 (ja) フィールド保守ツールにおける接続確認
KR101917585B1 (ko) 제어출력 단말 장치 및 그 접점점검 시스템
JP2016217835A (ja) 受変電設備の制御装置
KR20190102704A (ko) 비접촉식 적외선을 이용한 산업용 장비의 온도 감시 장치
US9946254B2 (en) Alarm display system using non-contact type IC tag
JP4895909B2 (ja) 作業用接地線検出装置、作業用接地線検出システム、及び作業用接地線
JP6690839B2 (ja) 監視装置、監視システム、監視方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6613936

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150