JP6613847B2 - スピンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スピンドル装置に関し、より詳細には、静電塗装機に好適に使用可能なスピンドル装置に関する。
従来、静電塗装機に使用されるスピンドル装置としては、図5に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照。)このスピンドル装置100は、軸方向一端部にベルカップ101が取り付けられ、軸方向他端部に複数のタービン羽根102が設けられた回転軸103と、回転軸103が挿通されるハウジング104と、ハウジング104を収容する装置ケース105と、を備え、複数のタービン羽根102に気体を噴出することで、回転軸103を回転させている。また、静電塗装機の多くは、多関節ロボットに搭載されて使用されている。
また、この回転軸103は、ハウジング104に取り付けられた気体軸受106によって、ラジアル方向に回転自在に支持されている。さらに、回転軸103は、ハウジング104に取り付けられた磁石107によってフランジ部108を引き付ける磁力と、気体軸受106によってフランジ部108に気体を吹き付ける際の反力との釣り合いで、スラスト方向に支持されている。
特開2006−77797号公報
ところで、図5に示すようなスピンドル装置100では、ベルカップ101が取り付けられる回転軸103の軸方向一端部がフランジ部108から軸方向に長く延出している。このため、回転軸103が高速回転すると、回転軸103の振れ回りが大きくなり、また、回転軸103の共振周波数が低いことから、危険速度に対する対策が必要となる。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転軸の振れ回りを抑え、回転軸の共振周波数を上げることができるスピンドル装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 複数のタービン羽根が円周方向に亙って設けられる回転軸と、
該回転軸を収容するハウジングと、
該ハウジングに取り付けられ、気体の供給により、前記ハウジングに対して前記回転軸を非接触で浮上支持する気体軸受と、
を備え、前記複数のタービン羽根に気体が噴出されることにより前記回転軸を回転駆動するスピンドル装置であって、
前記回転軸には、ワークが取り付けられるワーク取付部が設けられ、
前記ワーク取付部は、該気体軸受と軸方向においてオーバーラップすることを特徴とするスピンドル装置。
(2) 前記回転軸は、前記複数のタービン羽根が形成される大径円筒部と、前記ワーク取付部を構成する小径円筒部と、前記大径円筒部と前記小径円筒部とを連結して径方向に延出するフランジ部と、を備え、
前記大径円筒部及び前記小径円筒部は、前記フランジ部に対してそれぞれ軸方向一方側に延出することを特徴とする(1)に記載のスピンドル装置。
(3) 前記ワーク取付部は、前記小径円筒部の内周面に形成されるテーパ面及び取付用ねじを有することを特徴とする(2)に記載のスピンドル装置。
(4) 前記複数のタービン羽根は、前記気体軸受に対して径方向外側に配置され、該気体軸受と軸方向においてオーバーラップすることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のスピンドル装置。
(5) 前記回転軸に設けられたフランジ部を軸方向に引き付ける磁石をさらに備え、
前記気体軸受は、前記回転軸の内周面、及び前記フランジ部の軸方向側面に向けて気体を吹き付け、
前記回転軸は、前記磁石及び前記気体軸受によって、前記ハウジングに対してラジアル方向及びスラスト方向に支持されることを特徴とする(4)に記載のスピンドル装置。
(6) 前記複数のタービン羽根は、前記気体軸受に対して径方向内側に配置され、該気体軸受と軸方向においてオーバーラップすることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のスピンドル装置。
(7) 前記回転軸に設けられたフランジ部を軸方向に引き付ける磁石をさらに備え、
前記気体軸受は、前記回転軸の外周面、及び前記フランジ部の軸方向側面に向けて気体を吹き付け、
前記回転軸は、前記磁石及び前記気体軸受によって、前記ハウジングに対してラジアル方向及びスラスト方向に支持されることを特徴とする(6)に記載のスピンドル装置。
(8) 前記気体軸受には、軸方向における複数の位置で気体が供給されることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載のスピンドル装置。
本発明のスピンドル装置によれば、ワーク取付部は、該気体軸受と軸方向においてオーバーラップすることで、回転軸の軸方向長さを短くすることができる。これにより、回転軸の振れ回りを小さくすることができ、また、回転軸の共振周波数を上げることができる。
本発明の第1実施形態に係るスピンドル装置の断面図である。 図1のタービン羽根及びノズルを説明するためのハウジングと回転軸の概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係るスピンドル装置の断面図である。 図3のタービン羽根及びノズルを説明するためのハウジングと回転軸の概略断面図である。 従来のスピンドル装置の断面図である。
以下、本発明に係るスピンドル装置の各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明においては、図1に示す左側を前側と称し、右側を後側と称する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、本実施形態のスピンドル装置10は、静電塗装機用に利用されるエアタービン駆動方式のスピンドル装置である。スピンドル装置10は、複数のタービン羽根11が円周方向に亙って設けられる回転軸12と、回転軸12を収容するハウジング20と、気体軸受40及び磁石50によって構成され、回転軸12をハウジング20に対してラジアル方向及びスラスト方向に支持するラジアル軸受及びスラスト軸受と、を備える。
回転軸12は、複数のタービン羽根11が形成される大径円筒部17と、塗料を霧状にして噴霧するための塗装用治具であるベルカップ(ワーク)1が取り付けられるワーク取付部15を構成する小径円筒部18と、大径円筒部17と小径円筒部18とを連結して径方向に延出するフランジ部16と、を有し、中空状に形成されている。
また、大径円筒部17及び小径円筒部18は、フランジ部16に対してそれぞれ軸方向一方側(後方)に延出しており、回転軸12は、断面略U字形状に形成される。
複数のタービン羽根11は、大径円筒部17の外周面を加工することで形成されている。
ワーク取付部15を構成する小径円筒部18には、内周面にテーパ面14及び取付用ねじ13を有し、小径円筒部18の前方から後方にかけてこの順に形成されている。
ハウジング20は、前ハウジング21及び後ハウジング22を有する。前ハウジング21は、回転軸12のフランジ部16の前側面及び大径円筒部17の外周面を覆うようにして中空状に形成されている。後ハウジング22も、中空状に形成され、前ハウジング21の後端面に不図示のボルトによって締結固定されている。また、後ハウジング22は、回転軸12の大径円筒部17の内側を、フランジ部16の後側面に向かって延出する軸方向延出部23を備え、断面略L字形に形成されている。
気体軸受40は、円筒状の多孔質部材であり、後ハウジング22の軸方向延出部23の外周面に取り付けられる。そして、気体軸受40は、後ハウジング22に形成された軸受エア供給経路24からの気体の供給により、回転軸12の大径円筒部17の内周面に向けて圧縮空気を吹き付け、ハウジング20に対して回転軸12を非接触で浮上支持する。これにより、回転軸12は、気体軸受40によってハウジング20に対してラジアル方向に支持される。
また、気体軸受40は、その軸方向前端面が回転軸12のフランジ部16の後側面に対向しており、フランジ部16の後側面に向けて圧縮空気が吹き出される。
なお、本実施形態では、気体軸受40は、軸方向において2箇所の位置で、2つに分岐した軸受エア供給経路24の開口から気体が供給されると共に、軸方向中間部に径方向に貫通する排気孔41を設け、後ハウジング22に形成された軸受エア排出経路32が連通して、外部に気体を排出している。これにより、気体軸受40の軸方向寸法を長くして、スピンドル装置10のモーメント剛性を高めている。
磁石50は、磁石ヨーク51によって保持され、磁石ヨーク51は、後ハウジング22の軸方向延出部23の内側に形成された磁石取付部25に螺合して取り付けられる。この状態で、磁石50は、フランジ部16の後側面に近接対向している。
したがって、磁石50の磁力により、フランジ部16が後方に引き寄せられる。一方、気体軸受40は、フランジ部16の後側面(軸方向側面)に向けて圧縮空気を吹き付けることで反力を生じ、磁石50の引きつける力と、気体軸受40の反力とによって、回転軸12がハウジング20に対してスラスト方向に支持される。
前ハウジング21と後ハウジング22には、タービン羽根11に作動用の圧縮空気を供給するためのタービンエア供給経路26が形成され、さらに、前ハウジング21には、タービンエア供給経路26と連通し、径方向に対して円周方向一方側に傾斜して直線状に延びる複数(本実施形態では、円周方向に等間隔に6本)の正転ノズル27が形成されている(図2参照)。
また、前ハウジング21と後ハウジング22には、タービン羽根11にブレーキ用の圧縮空気を供給するための他のタービンエア供給経路28が形成され、さらに、前ハウジング21には、他のタービンエア供給経路28と連通し、径方向に対して円周方向他方側に傾斜して直線状に延びる逆転ノズル29が形成されている。
なお、後ハウジング22には、タービンエアを排出するためのタービンエア排気孔30及び回転センサを挿入するための検出用孔31が軸方向に貫通してそれぞれ形成されている。
したがって、このように構成されたスピンドル装置10では、気体軸受40に気体を供給することで、回転軸12がハウジング20に回転自在に支持された状態で、複数の正転ノズル27から複数のタービン羽根11に向けて気体を噴出することで、噴流のもつ運動エネルギを回転軸12の回転駆動力に変換して、回転軸12が回転駆動される。
ここで、本実施形態のスピンドル装置10では、小径円筒部18の内周面に形成されるワーク取付部15のテーパ面14及び取付用ねじ13は、該気体軸受40と軸方向においてオーバーラップすることで、回転軸12の軸方向長さを短くすることができる。これにより、回転軸12の振れ回りを小さくすることができ、また、回転軸12の共振周波数を上げることができる。
したがって、スピンドル装置10の危険速度が、使用時の回転速度領域よりも高くなるため、従来、回転軸12とハウジング20との間に設けられていたOリングを配置しない構成とすることができる。
また、スピンドル装置10では、複数のタービン羽根11が、気体軸受40と軸方向においてオーバーラップするように構成されている。これにより、スピンドル装置10を扁平化することができ、小型化による狭い空間での塗装や、軽量化により、ロボットの小型化を実現することができる。また、この構成により、複数のタービン羽根11と気体軸受40とが軸方向に離間している構成に比べて、タービン羽根11の回転による気体軸受40にかかるモーメント負荷を軽減することができ、さらに、軸受エア供給経路24やタービンエア供給経路26,28が短くなり、配管抵抗が小さくなることで、経路内での圧力損失を抑制することができる。
また、複数のタービン羽根11は、気体軸受40に対して径方向外側に配置されるので、タービン外径を大きくすることができ、タービントルクが増加して塗装スピードを上げることができる。
さらに、上記の構成を採用することにより、軸受エア供給経路24は径方向外側に向けてエアを噴出し、タービンノズルである正転ノズル27及び逆転ノズル29は、径方向内側に向けてエアを噴出する構成となる。したがって、軸受エア供給経路24は、タービンエア排気孔30よりも径方向内側を通って、後ハウジング22の後端面に開口し、タービンエア供給経路26、28は、タービンエア排気孔30の径方向外側を通って、後ハウジング22の後端面に開口し、これら経路24,26,28のレイアウトの自由度がアップする。
また、回転軸12に設けられたフランジ部16を軸方向に引き付ける磁石50をさらに備え、気体軸受40は、回転軸12の内周面、及びフランジ部16の軸方向側面に向けて気体を吹き付け、回転軸12は、気体軸受40及び磁石50によって、ハウジング20に対してラジアル方向及びスラスト方向に支持されるので、回転軸12をハウジング20に対してコンパクトに支持することができる。
さらに、気体軸受40は、軸方向における複数の位置で気体を供給しており、気体軸受40の軸方向寸法を長くすることができ、スピンドル装置10のモーメント剛性を大きくすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態のスピンドル装置10aについて、図3及び図4を参照して説明する。
本実施形態のスピンドル装置10aも、静電塗装機用に利用されるエアタービン駆動方式のスピンドル装置である。このスピンドル装置10aも、回転軸12aと、ハウジング20aと、気体軸受40及び磁石50によって構成されるラジアル軸受及びスラスト軸受と、を備える点においては、第1実施形態のものと共通であるが、複数のタービン羽根11が、気体軸受40に対して径方向内側に配置される点において、第1実施形態のものと異なる。
回転軸12aは、複数のタービン羽根11が形成される大径円筒部17と、塗料を霧状にして噴霧するための塗装用治具であるベルカップ(ワーク)1が取り付けられるワーク取付部15を構成する小径円筒部18と、大径円筒部17と小径円筒部18とを連結して径方向に延出するフランジ部16と、を有し、中空状に形成されている。
また、大径円筒部17及び小径円筒部18は、フランジ部16に対してそれぞれ軸方向一方側(後方)に延出している。なお、本実施形態では、フランジ部16は、大径円筒部17よりも径方向外側まで延出している。
複数のタービン羽根11は、大径円筒部17の内周面を加工することで形成されている。
ハウジング20aは、前ハウジング21、後ハウジング22、及び前蓋35を有し、それぞれ中空状に形成されている。前ハウジング21は、回転軸12aの大径円筒部17の外径側に位置し、前蓋35は、フランジ部16の前側面と近接対向するようにして形成されている。前蓋35、前ハウジング21、後ハウジング22は、不図示のボルトによって締結固定されている。また、後ハウジング22は、回転軸12aの大径円筒部17の内側を、フランジ部16の後側面に向かって延出する軸方向延出部23を備え、断面略L字形に形成されている。
気体軸受40は、円筒状の多孔質部材であり、前ハウジング21の内周面に取り付けられる。そして、気体軸受40は、前ハウジング21及び後ハウジング22に形成された軸受エア供給経路24からの気体の供給により、回転軸12aの大径円筒部17の外周面に向けて圧縮空気を吹き付け、ハウジング20aに対して回転軸12aを非接触で浮上支持する。これにより、回転軸12aは、気体軸受40によってハウジング20aに対してラジアル方向に支持される。
また、気体軸受40は、その軸方向前端面が回転軸12aのフランジ部16の後側面に対向しており、フランジ部16の後側面に向けて圧縮空気が吹き出される。
磁石50は、磁石ヨーク51によって保持され、磁石ヨーク51は、後ハウジング22の軸方向延出部23の内側に形成された磁石取付部25に螺合して取り付けられる。この状態で、磁石50は、フランジ部16の後側面に近接対向している。
したがって、磁石50の磁力により、フランジ部16が後方に引き寄せられる。一方、気体軸受40は、フランジ部16の後側面(軸方向側面)に向けて圧縮空気を吹き付けることで反力を生じ、磁石50の引きつける力と、気体軸受40の反力とによって、回転軸12aがハウジング20aに対してスラスト方向に支持される。
後ハウジング22には、タービン羽根11に作動用の圧縮空気を供給するためのタービンエア供給経路26と、タービン羽根11にブレーキ用の圧縮空気を供給するための他のタービンエア供給経路28と、が形成され、さらに、後ハウジング22の軸方向延出部23の外周面には、内部に複数のノズル27が形成されるノズルリング36が取り付けられている。図4に示すように、ノズルリング36には、タービンエア供給経路26と連通し、径方向に対して円周方向一方側に傾斜して直線状に延びる複数(本実施形態では、円周方向に等間隔に6本)の正転ノズル27と、他のタービンエア供給経路28と連通し、径方向に対して円周方向他方側に傾斜して直線状に延びる逆転ノズル29が形成されている。
なお、後ハウジング22には、タービンエアを排出するためのタービンエア排気孔30及び回転センサを挿入するための検出用孔31が軸方向に貫通してそれぞれ形成されている。
したがって、このように構成されたスピンドル装置10では、気体軸受40に気体を供給することで、回転軸12aがハウジング20aに回転自在に支持された状態で、複数の正転ノズル27から複数のタービン羽根11に向けて気体を噴出することで、噴流のもつ運動エネルギを回転軸12aの回転駆動力に変換して、回転軸12aが回転駆動される。
ここで、本実施形態のスピンドル装置10aにおいても、小径円筒部18の内周面に形成されるワーク取付部15のテーパ面14及び取付用ねじ13は、該気体軸受40と軸方向においてオーバーラップすることで、回転軸12aの軸方向長さを短くすることができる。これにより、回転軸12aの振れ回りを小さくすることができ、また、回転軸12aの共振周波数を上げることができる。
したがって、スピンドル装置10の危険速度が、使用時の回転速度領域よりも高くなるため、従来、回転軸12aとハウジング20aとの間に設けられていたOリングを配置しない構成とすることができる。
また、スピンドル装置10aでも、複数のタービン羽根11が、気体軸受40と軸方向においてオーバーラップするように構成されている。これにより、スピンドル装置10を扁平化することができ、小型化による狭い空間での塗装や、軽量化により、ロボットの小型化を実現することができる。また、この構成により、複数のタービン羽根11と気体軸受40とが軸方向に離間している構成に比べて、タービン羽根11の回転による気体軸受40にかかるモーメント負荷を軽減することができ、さらに、軸受エア供給経路24やタービンエア供給経路26,28が短くなり、配管抵抗が小さくなることで、経路内での圧力損失を抑制することができる。
また、複数のタービン羽根11は、気体軸受40に対して径方向内側に配置されるので、回転軸12aの回転時の慣性モーメントが小さくなり、加減速する際の時間を減少することができる。
さらに、上記の構成を採用することにより、軸受エア供給経路24は径方向内側に向けてエアを噴出し、タービンノズルである正転ノズル27及び逆転ノズル29は、径方向外側に向けてエアを噴出する構成となる。したがって、軸受エア供給経路24は、タービンエア排気孔30よりも径方向外側を通って、後ハウジング22の後端面に開口し、タービンエア供給経路26、28は、タービンエア排気孔30の径方向内側を通って、後ハウジング22の後端面に開口し、これら経路24,26、28のレイアウトの自由度がアップする。
なお、その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、本発明の複数のタービン羽根が、気体軸受と軸方向においてオーバーラップするとは、複数のタービン羽根の少なくとも一部が軸方向においてオーバーラップする構成を含む。即ち、本実施形態のように、複数のタービン羽根の軸方向両端部が気体軸受と軸方向においてオーバーラップする構成であってもよいし、複数のタービン羽根の軸方向の少なくとも一部が軸方向においてオーバーラップする構成であってもよい。
また、本実施形態では、気体軸受と磁石とを用いてラジアル方向及びスラスト方向に回転軸12,12aを支持する構成としたが、複数の気体軸受を用いてラジアル方向及びスラスト方向に回転軸12,12aを支持する構成であってもよい。
さらに、本発明の気体軸受は、多孔質部材によって構成されるものに限定されず、自成絞り等、他の静圧形のものであってもよい。ただし、多孔質部材を用いた気体軸受は、剛性を確保しやすく、したがって、気体の流量が少ない場合であっても十分な剛性を確保することができる。
10 スピンドル装置
11 タービン羽根
12,12a 回転軸
13 取付用ねじ
14 テーパ面
15 ワーク取付部
16 フランジ部
20,20a ハウジング
40 気体軸受
50 磁石

Claims (6)

  1. 複数のタービン羽根が円周方向に亙って設けられる回転軸と、
    該回転軸を収容するハウジングと、
    該ハウジングに取り付けられ、気体の供給により、前記ハウジングに対して前記回転軸を非接触で浮上支持する気体軸受と、
    を備え、前記複数のタービン羽根に気体が噴出されることにより前記回転軸を回転駆動するスピンドル装置であって、
    前記回転軸には、ワークが取り付けられるワーク取付部が設けられ、
    前記ワーク取付部は、該気体軸受と軸方向においてオーバーラップし、
    前記回転軸は、前記複数のタービン羽根が形成される大径円筒部と、前記ワーク取付部を構成する小径円筒部と、前記大径円筒部と前記小径円筒部とを連結して径方向に延出するフランジ部と、を備え、
    前記大径円筒部及び前記小径円筒部は、前記フランジ部に対してそれぞれ軸方向一方側に延出することを特徴とするスピンドル装置。
  2. 前記ワーク取付部は、前記小径円筒部の内周面に形成されるテーパ面及び取付用ねじを有することを特徴とする請求項に記載のスピンドル装置。
  3. 前記複数のタービン羽根は、前記気体軸受に対して径方向外側に配置され、該気体軸受と軸方向においてオーバーラップすることを特徴とする請求項1又は2に記載のスピンドル装置。
  4. 前記回転軸に設けられたフランジ部を軸方向に引き付ける磁石をさらに備え、
    前記気体軸受は、前記回転軸の内周面、及び前記フランジ部の軸方向側面に向けて気体を吹き付け、
    前記回転軸は、前記磁石及び前記気体軸受によって、前記ハウジングに対してラジアル方向及びスラスト方向に支持されることを特徴とする請求項に記載のスピンドル装置。
  5. 複数のタービン羽根が円周方向に亙って設けられる回転軸と、
    該回転軸を収容するハウジングと、
    該ハウジングに取り付けられ、気体の供給により、前記ハウジングに対して前記回転軸を非接触で浮上支持する気体軸受と、
    を備え、前記複数のタービン羽根に気体が噴出されることにより前記回転軸を回転駆動するスピンドル装置であって、
    前記回転軸には、ワークが取り付けられるワーク取付部が設けられ、
    前記ワーク取付部は、該気体軸受と軸方向においてオーバーラップし、
    前記複数のタービン羽根は、前記気体軸受に対して径方向内側に配置され、該気体軸受と軸方向においてオーバーラップし、
    前記回転軸に設けられたフランジ部を軸方向に引き付ける磁石をさらに備え、
    前記気体軸受は、前記回転軸の外周面、及び前記フランジ部の軸方向側面に向けて気体を吹き付け、
    前記回転軸は、前記磁石及び前記気体軸受によって、前記ハウジングに対してラジアル方向及びスラスト方向に支持されることを特徴とするスピンドル装置。
  6. 前記気体軸受には、軸方向における複数の位置で気体が供給されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のスピンドル装置。
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