JP6613286B2 - サイズ推奨システム - Google Patents

Description

本発明は、購入履歴情報を用いて服飾品の推奨サイズを設定するサイズ推奨システムに関するものである。

近年、インターネット販売等のサービスにおいて、ユーザが服飾品（被服や履物等）を購入する際に、ユーザに推奨する推奨サイズを決定する技術が多数存在する。

従来技術において、特許文献１においては、ユーザの複数の体尺測定値を含むユーザの個人情報と、当該ユーザによって選択された衣服のタイプとに対応する、実際の衣服アイテム表示を決定し、当該複数の体尺測定値と、当該衣服アイテム表示に対応する衣服アイテムデータとを比較して、比較した結果に基づいて当該ユーザに必要な実際の衣服アイテムのサイズへの変更を決定するファッションショッピングのためのシステム及び方法が開示されている。

特許４４４７０４７号公報

ここで、ユーザが、服飾品の推奨サイズ設定の基となるユーザの身体情報の測定や入力をする手間を極力省きたいというニーズが存在する。

特許文献１に開示される従来技術においては、最初に、身体情報に相当する複数の体尺測定値をユーザが測定し、入力する必要があり、当該ニーズに対して十分ではなかった。

そこで、本発明は、上記のような課題に鑑み、ユーザの身体情報の測定や入力無しでも推奨サイズを算出し、決定できる、サイズ推奨システム、サイズ推奨プログラム、サイズ推奨方法及び情報処理装置を提供することである。

本発明に係るサイズ推奨システムは、ユーザに関連付けられた端末装置と、端末装置とネットワークで接続されたサーバ装置とを、備え、端末装置は、表示部と、ユーザが過去に購入した服飾品の購入履歴を示す購入履歴情報を記憶する記憶部と、ユーザによる購入対象の服飾品の指定入力を受け付ける入力部と、入力部で受け付けられた指定入力に基づき、記憶部に記憶された購入履歴情報のうち、購入対象の服飾品と同一又は類似する服飾品の購入履歴情報を取得する取得部と、を備え、サーバ装置は、取得部で取得された購入履歴情報に示された服飾品と、購入対象の服飾品とを比較して、サイズにおけるマッチング度合いを判定する判定部と、マッチング度合いに基づき、ユーザに対する服飾品の推奨サイズを設定するサイズ設定部と、を備え、表示部は、マッチング度合い及び推奨サイズを表示する。

本発明に係るサイズ推奨プログラムは、コンピュータに、ユーザが過去に購入した服飾品の購入履歴を示す購入履歴情報を記憶する記憶機能と、ユーザによる購入対象の服飾品の指定入力を受け付ける入力機能と、入力部で受け付けられた指定入力に基づき、記憶部に記憶された購入履歴情報のうち、購入対象の服飾品と同一又は類似する服飾品の購入履歴情報を取得する取得機能と、取得部で取得された購入履歴情報に示された服飾品と、購入対象の服飾品とを比較して、サイズにおけるマッチング度合いを判定する判定機能と、マッチング度合いに基づき、ユーザに対する服飾品の推奨サイズを設定するサイズ設定機能と、マッチング度合い及び推奨サイズを表示する表示機能と、を実現させる。

本発明に係るサイズ推奨方法は、コンピュータが、ユーザが過去に購入した服飾品の購入履歴を示す購入履歴情報を記憶し、ユーザによる購入対象の服飾品の指定入力を受け付け、指定入力に基づき、購入履歴情報のうち、購入対象の服飾品と同一又は類似する服飾品の購入履歴情報を取得し、購入履歴情報に示された服飾品と、購入対象の服飾品とを比較して、サイズにおけるマッチング度合いを判定し、マッチング度合いに基づき、ユーザに対する服飾品の推奨サイズを設定し、マッチング度合い及び推奨サイズを表示する。

本発明に係る情報処理装置は、ユーザによる購入対象の服飾品の指定に関する指定情報を受け付ける受付部と、受付部で受け付けられた指定情報に基づき、所定の記憶部に記憶された、ユーザが過去に購入した服飾品の購入履歴を示す購入履歴情報のうち、購入対象の服飾品と同一又は類似する服飾品の購入履歴情報を取得する取得部と、取得部で取得された購入履歴情報に示された服飾品と、購入対象の服飾品とを比較して、サイズにおけるマッチング度合いを判定する判定部と、マッチング度合いに基づき、ユーザに対する服飾品の推奨サイズを設定するサイズ設定部と、マッチング度合い及び推奨サイズを所定の表示部に表示させる表示情報を出力する出力部と、を備える。

なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

本発明によれば、ユーザが購入対象の服飾品を指定すると、推奨サイズを決定し表示される使い勝手のよいサイズ推奨システム、サイズ推奨プログラム、サイズ推奨方法及び情報処理装置を提供できる。

本発明の実施形態１に係るサイズ推奨システムのシステム構成例を示す図である。 本発明の実施形態１に係るサイズ推奨システムの機能構成例を示す図である。 本発明の実施形態１に係るサイズ推奨システムの概要を示す図である。 本発明の実施形態１に係る端末装置の表示部に表示される画面例を示す図である。 本発明の実施形態１に係る端末装置の表示部に表示される画面例を示す図である。 本発明の実施形態１に係るサイズ推奨システムの動作例を示す図である。 本発明の実施形態２に係るサイズ推奨システムの機能構成例を示す図である。 本発明の実施形態２に係るサイズ推奨システムの機能構成例を示す図である。

＜実施形態１＞
以下、図面を参照して本発明の一実施形態である実施形態１について説明する。実施形態１は、サーバ装置２００と端末装置３００で機能分散を構成し、端末装置３００で購入対象の服飾品の指定入力の受付から記憶部３３０に記憶するキャッシュに保存された購入履歴情報の取得まで行い、サーバ装置２００でマッチング度合いの判定と、推奨サイズ設定を行う構成とする形態である。

（システム構成）
図１は、本発明の実施形態１におけるサイズ推奨システム１００のシステム構成例を示すシステム図である。

図１に示すように、サイズ推奨システム１００は、サーバ装置２００、端末装置３００、ネットワーク４００（ＩＰネットワーク等）を含む。また、サイズ推奨システム１００は、服飾品等の販売を行う商品販売システム５００を含んでもよいし、外部の商品販売システム（不図示）とネットワーク４００を介して接続するよう構成してもよい。

サーバ装置２００は、ネットワーク４００を介して、端末装置３００と接続される。なお、図１において、説明を簡単にするために、サーバ装置２００は３台、端末装置３００（端末装置３００ａ、３００ｂ）は２台ずつ示してあるが、これ以下でもこれ以上存在してもよいことは言うまでもない。

サーバ装置２００は、データの取得、生成、算出、更新等の演算処理及び加工処理のための処理能力のある情報処理装置である。サーバ装置２００は、当該処理能力のあるコンピュータ機器であればどの様な電子機器を用いてもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、汎用サーバ、メインフレーム、その他電子機器等を用いた情報処理装置であればよい。

サーバ装置２００は、具体的には、プロセッサによって装置全体が制御されている情報処理装置であればよい。当該プロセッサには、バスを介して、ＲＡＭ、ＲＯＭ及びハードディスクドライブ等の記憶装置（記憶部２３０）、入出力インタフェース（Ｉ／Ｏ部２４０）、通信インタフェース（ＮＩＣ）（通信部２２０）等が接続されて構成されている。当該記憶装置は、制御部２１０における各種処理に必要となる各種処理データやプログラムを記憶する機能を有している。当該入出力インタフェースには、ディスプレイ、キーボード、マウス、外付け記憶媒体等の入出力装置が接続されている。当該通信インタフェースには、ネットワーク４００が接続されている。

また、サーバ装置２００は、サイズ推奨システム１００専用のソフトウェアやハードウェア、ＯＳ等を設けずに、クラウドサーバによるＳａａＳ（Software as a Service）、Ｐａａｓ（Platform as a Service）、ＩａａＳ（Infrastructure as a Service）を適宜用いてもよい。

端末装置３００ａ、３００ｂは、サイズ推奨システムを利用するユーザが保有する携帯端末等の情報処理装置であればよく、例えば、携帯端末、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末、パーソナルコンピュータ等、その他端末の電子機器に代表される情報処理装置であればよい。なお、以下においては、特に区別の必要がない場合に、端末装置３００ａ、３００ｂを総称して、端末装置３００と記載する。

ネットワーク４００は、例えば、ＩＰネットワークである。ネットワーク４００は、ＩＰネットワークであれば、無線であっても有線であっても無線と有線の組み合わせであってもよく、例えば、無線による通信であれば、端末装置３００は、無線ＬＡＮアクセスポイント（不図示）にアクセスし、ＬＡＮやＷＡＮを介してサーバ装置２００と通信してもよい。また、ネットワーク４００は、これらの例に限られず、例えば、公衆交換電話網やブルートゥース（登録商標）（Bluetooth（登録商標））、光回線、ＡＤＳＬ回線、衛星通信網などであってもよい。

＜実施例１＞
ここで、図３を用いて、本発明の実施形態１に係るサイズ推奨システム１００における実施例１について説明する。図３は、サイズ推奨システム１００の実施例１の概要及び画面例を示す模式図である。実施例１は、購入対象の服飾品が被服（本例では、「パーカ」）である例として、（１）ユーザによる購入対象の服飾品の指定入力の受付、（２）推奨サイズの設定を行う例である。

図３に示すように、サイズ推奨システム１００は、端末装置３００の表示画面において、複数の服飾品が一覧で表示されるページ等において、ユーザによる購入対象の服飾品（以降、「購入品」と略す）（当該購入品は、本例においては、「パーカー」とする）の指定入力を受け付ける。サイズ推奨システム１００は、当該服飾品の指定入力を受け付けると、当該指定対象の服飾品の内容を表示するページ（以降、「商品ページ」という）を表示する。サイズ推奨システム１００は、当該商品ページに「サイズのお勧めを見る」とテキスト表示された操作ボタンのように、ユーザに、購入品のサイズにおいて推奨するサイズ（以降、「推奨サイズ」という）を算出して決定する処理を実行させる指定入力手段を設けてもよい。

図３に示すように、サイズ推奨システム１００は、当該操作ボタンを押下されると、（１）端末装置３００の記憶部３３０のキャッシュに記憶された購入履歴情報のうち、当該購入品と同一又は類似する服飾品の購入履歴情報（以降、「同一・類似購入履歴情報」という）を取得してもよい。サイズ推奨システム１００は、当該購入履歴情報の取得にあたっては、他の方法として、外部の商品販売システムに当該購入履歴情報を要求し取得してもよいし、サーバ装置２００の記憶部２３０に記憶された購入履歴情報を取得してもよい。

ここで、「購入履歴情報」とは、ユーザが過去に購入した服飾品の購入履歴を示す情報である。購入履歴情報は、具体的には、各服飾品の購入を識別する購入ＩＤ、各服飾品を識別する服飾ＩＤ（商品番号含む）、服飾品の名称、服飾品に係る情報（服飾品サイズ情報、素材情報を含む）、服飾品のブランド名、服飾品の販売元、服飾品の価格、服飾品の製品番号、購入日時、支払い方法、請求先、服飾品の画像データ（又は、当該画像データのＵＲＬ情報）、購入者の個人情報（ユーザＩＤ等を含む）等を含んで構成される。なお、購入履歴情報は、当該個人情報や服飾品に係る情報等、直接含まなくとも、各種ＩＤ情報で関連付けて記憶・管理してもよい。

また、ここで、「服飾品」とは、被服、装身具、履物等の人が身にまとう品物をいう。

サイズ推奨システム１００は、取得した同一・類似購入履歴情報に示された服飾品（以降、「同一・類似の服飾品」という）と、購入品とを比較して、サイズにおけるマッチング度合いを判定する。また、サイズ推奨システム１００は、判定したマッチング度合いに基づき、ユーザに対する服飾品の推奨サイズを設定する。

また、サイズ推奨システム１００は、別の一例として、服飾品の購入履歴情報に代えて、端末装置３００の撮影部３６０で撮影した又は記憶部３３０に記憶されている服飾品の画像データを取得して、当該取得した画像データの画像解析を行うことで、当該画像データに表された服飾品のサイズを推測し、当該推測したサイズを基に、画像データに表された服飾品と購入品とを比較して、サイズにおけるマッチング度合いを判定し、当該判定したマッチング度合いに基づき服飾品の推奨サイズを設定してもよい。

ここで、「マッチング度合い」とは、購入品と同一・類似の服飾品等との適合の程度をいう。マッチング度合いは、具体的には、購入品が被服であれば、身幅、肩幅、着丈、袖丈、総丈、股下、股上、わたり、裾周り、靴であれば、つま先、靴長、靴幅、ヒール、特にブーツの場合は、筒回り、高さ、帽子であれば、頭周り、高さ、つば等の服飾品の実寸を表す情報（以降、「服飾品サイズ情報」と総称する）の数値と、同一・類似の服飾品の数値とを比較して算出した結果等をいう。マッチング度合いは、例えば、購入品の服飾品サイズ情報の数値と、同一・類似の服飾品の服飾品サイズ情報の数値の差分の値（例えば、購入品と同一・類似の服飾品の身幅が３ｃｍ異なる等）や当該差分の値に基づいて定性的な適合の程度（「小さい」「ぴったり」「大きい」等）を算出したもの等をいう。

図３に示すように、サイズ推奨システム１００は、これらの判定したマッチング度合い及び設定した推奨サイズを（２）端末装置３００の表示画面に画面表示する。図３に示すように、サイズ推奨システム１００は、一例として、当該マッチング度合いを、ゲージグラフを生成して表示してもよい。図３に示す例では、定性的な適合の度合いとして、服飾品がパーカーであれば、同一・類似の服飾品の身幅の前後１ｃｍの範囲内を「ぴったり」（基準値）として、同一・類似の服飾品と購入品の身幅の差分が１ｃｍより大きければ、設定された最大値に対するその差分の割合（パーセンテージ）に応じて「大きい」程度として、逆に１ｃｍより小さければ、設定された最小値に対するその差分の割合に応じて「小さい」程度として、その差分の程度をゲージでグラフ表示してもよい。また、サイズ推奨システム１００は、別の一例として、ゲージ表示の他に、人型を表現したＧＵＩ（Graphical User Interface）によってマッチング度合いを表示してもよいし、マッチング度合いをユーザが直感的に把握できればどの様な表示態様を用いてもよい。

サイズ推奨システム１００は、上記のような構成とすることで、ユーザが身体情報（例えば、バスト、ウェスト、ヒップの寸法を含むヌード寸法等のユーザの身体の一部の寸法を表す情報等。以降同じ）を測定して、システムに入力することなく、ユーザが過去に購入した同一・類似の服飾品の服飾品サイズ情報を用いて、専門家ではないユーザ自身では判断しづらいマッチング度合いを判定し、設定した推奨サイズと共に表示できるため、ユーザがどのサイズで購入するか検討するにあたって、使い勝手のよい、かつ、推奨サイズがどの様なサイズ感なのかが確認しやすいサイズ推奨システムを実現することができる。

（機能構成）
図２は、本発明の実施形態１におけるサイズ推奨システム１００の機能構成例を示す図である。図２に示すように、サイズ推奨システム１００は、ユーザに関連付けられた端末装置３００と、端末装置３００とネットワーク４００で接続されたサーバ装置２００とを含む。

図２に示すように、サイズ推奨システム１００は、具体的には、ユーザが過去に購入した服飾品の購入履歴を示す購入履歴情報を記憶する記憶部３３０と、ユーザによる購入対象の服飾品の指定入力を受け付ける入力部３５０と、入力部３５０で受け付けられた指定入力に基づき、記憶部３３０に記憶された購入履歴情報のうち、購入対象の服飾品と同一又は類似する服飾品の購入履歴情報を取得する取得部３１２と、取得部３１２で取得された購入履歴情報に示された服飾品と、購入対象の服飾品とを比較して、サイズにおけるマッチング度合いを判定する判定部２１２と、マッチング度合いに基づき、ユーザに対する服飾品の推奨サイズを設定するサイズ設定部２１３と、マッチング度合い及び前記推奨サイズを表示する表示部３４１と、を備えるものである。サイズ推奨システム１００は、このような構成とすることで、ユーザが購入対象の指定入力をすれば、自動で、過去の同一・類似の服飾品とのサイズにおけるマッチング度合いを判定し、また、当該マッチング度合いに基づいて当該ユーザに対する服飾品の推奨サイズを設定し、これらを表示するため、ユーザにとって使い勝手のよいサイズ推奨サービスを提供することができる。

（サーバ装置２００）
サーバ装置２００は、図２に示すように、制御部２１０、通信部２２０、記憶部２３０を含んで構成される。

制御部２１０は、判定部２１２、サイズ設定部２１３、体格設定部２１４を備え、サーバ装置２００の各機能部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部２１０は、端末装置３００の取得部３１２とサイズ編集部３１３と同様の機能を有する取得部（不図示）、サイズ編集部（不図示）を備えてもよい。言い換えれば、制御部２１０が備える各機能部は、サーバ装置２００で備えても、端末装置３００で備えてもいずれの装置に備えてもよく、サーバ装置２００や端末装置３００の動作環境（各装置の処理性能や記憶容量、負荷分散構成等）、ネットワーク４００の通信速度、通信帯域等の通信環境等のシステム環境やサイズ推奨システム１００を用いたサービス内容をふまえて、どちらの装置に備えるか適宜設定すればよい。

制御部２１０は、一例として、端末装置３００又はサーバ装置２００の各機能部からの処理要求に基づいて、記憶部２３０に記憶されている服飾品情報等の各種情報を参照、更新又は削除処理をし、当該処理結果を端末装置３００において出力するための出力情報（表示情報含む）を生成してもよい。この場合、生成した出力情報は、通信部２２０及びネットワーク４００を介して端末装置３００に送信される。

判定部２１２は、各種情報を比較して、判定する機能を有する。判定部２１２は、具体的には、取得部３１２で取得された購入履歴情報に示された服飾品と、購入対象の服飾品とを比較して、サイズにおけるマッチング度合いを判定する。判定部２１２は、当該判定したマッチング度合いを含む判定結果をサイズ設定部２１３に伝達する。なお、各機能部間又は各装置間の各種情報及び各種データの伝達の方法は、情報そのものをバスやネットワーク４００を介して通信部２２０で送受信してもよいし、記憶部２３０等に記憶された情報の所在をバスやネットワーク４００を介して通信部２２０で送受信してもよい。

また、判定部２１２は、一例として、体格設定部２１４で設定された体格モデル及びサイズ設定部２１３で設定された推奨サイズに基づき、ユーザの体格に対する服飾品のフィット度合いを判定してもよい。ここで「体格モデル」とは、ユーザの身体の少なくとも一部の形をモデル化したものをいう。

また、判定部２１２は、一例として、サイズ編集部３１３で更新された購入履歴情報に示された服飾品又はサイズ編集部３１３で生成された服飾品情報に示された服飾品と、購入対象の服飾品とを比較して、サイズにおけるフィット度合いを判定してもよい。

ここで「フィット度合い」とは、ユーザの体格に対する服飾品のフィッティング（寸法合わせ）の程度をいう。フィット度合いとは、具体的には、ユーザの身体情報又は体格モデルの寸法の数値と、購入品の服飾品サイズ情報の数値を比較して算出した結果等をいう。フィット度合いは、例えば、身体情報の数値と、購入品の服飾サイズ情報の数値の差分の値（例えば、ユーザのバストの値に比較して、購入品の身幅の値が２ｃｍ長い等）や当該差分の値に基づいて、定性的な適合の程度（「フィット」「ルーズ」等）を算出したもの等をいう。

サイズ設定部２１３は、服飾品のサイズ（実寸サイズ、推奨サイズ）関する情報を設定する機能を有する。サイズ設定部２１３は、具体的には、判定部２１２に判定されたマッチング度合いに基づき、服飾品の購入ユーザに対する服飾品の推奨サイズを算出して設定する。サイズ設定部２１３は、例えば、設定した推奨サイズを含めて出力情報を生成して、当該出力情報を記憶部２３０に記憶してもよいし、ネットワーク４００を介して通信部２２０で端末装置３００に送信してもよい。

また、サイズ設定部２１３は、一例として、判定部２１２により判定されたフィット度合いに基づき、推奨サイズを再設定してもよい。サイズ設定部２１３は、具体的には、マッチング度合いに基づいて算出して設定した推奨サイズに対して、フィット度合いに基づき、当該推奨サイズを補正して再設定する。サイズ設定部２１３は、例えば、マッチング度合いにより服のサイズが「Ｍ」と推奨された場合、フィット度合いが基準値から所定の値より大きい場合（例えば、フィット度合いの基準値を「０」として、当該基準値と比較してマイナス値を「タイト」、プラス値を「ルーズ」として、所定の値を基準値からの許容範囲として「５」と設定した際、フィット度合いが「−１０」の場合）、ユーザのフィット感としては、大幅に「ルーズ」であるため、推奨サイズを一段階下げて「Ｓ」として、当該「Ｓ」サイズに対応する服飾品サイズ情報を基に、フィット度合いを再算出して、基準値から所定の値範囲内に収まるサイズまで調整するよう補正してもよい。サイズ設定部２１３のこのような構成によれば、ユーザの身体情報をさらにふまえた推奨サイズが設定できるため、よりユーザに合ったサイズ推奨が実現できる。

また、サイズ設定部２１３は、一例として、取得部３１２で取得された購入履歴情報に基づき、ユーザによって指定入力された服飾品のサイズに対応する購入者層における購入対象の服飾品の代表的な購入サイズを算出し、当該算出された購入サイズにより推奨サイズを再設定してもよい。サイズ設定部２１３は、一例として、具体的には、購入履歴情報を購入者層別に統計解析を行い、当該解析で算出された中央値を各購入者層における代表的な購入サイズとし、当該算出された購入サイズにより、一度設定された推奨サイズとのさらに中央値を算出して当該算出された中央値で推奨サイズを再設定してもよい。なお、サイズ設定部２１３は、購入対象の服飾品の代表的な購入サイズを算出できれば、どの様な算出方法でもよく、他の例として、購入履歴情報を購入者別に統計解析を行い、当該統計解析で算出された平均値や最頻値を代表的な購入サイズとしてもよい。サイズ設定部２１３のこのような構成によれば、統計データを利用して推奨サイズを予測して設定できるため、より確実にユーザに適合するサイズを推奨することができる。

また、サイズ設定部２１３は、一例として、入力部３５０で受け付けられた所定の部位又は体格タイプの少なくとも何れか一つに基づき、推奨サイズを再設定してもよい。サイズ設定部２１３は、具体的には、ユーザが指定した所定の部位（例えば、ユーザが最も重要とする部位として「肩」と指定された場合）に係る寸法値（例えば、所定の部位が「肩」であれば「肩幅」）に重み付けを行い、当該重み付けをふまえて推奨サイズを算出してもよい（例えば、他の寸法値は係数を「１」と設定するのに対して、「肩幅」の寸法値には係数「１．５」の重み付けを行う等）。また、サイズ設定部２１３は、具体的には、体型タイプの一つである足形のタイプを「ギリシャ型」とした場合、当該ギリシャ型は先細りの形状をしているため、「足長」寸法に重み付けをしてもよい。サイズ設定部２１３のこのような構成によれば、ユーザの体型タイプや身体的特徴をふまえて推奨サイズを調整して設定することができるため、よりユーザに合わせたサイズ推奨が実現できる。

体格設定部２１４は、ユーザの体格に関する情報を設定する機能を有する。体格設定部２１４は、具体的には、入力部３５０で受け付けられた個人情報の指定に基づき、骨格モデルを用いて、ユーザの体格の少なくとも一部に対応する体格モデルを設定する。体格設定部２１４は、より具体的には、ネットワーク４００を介して通信部２２０で受信して伝達された当該個人情報に基づいて、体格モデルを設定する。

ここで、「個人情報」とは、ユーザの個人に係る情報である。個人情報は、具体的には、ユーザを一意に識別するユーザＩＤ、ユーザの氏名、ユーザの住所、ユーザの支払い情報（クレジットカード情報等）、ユーザの身長、ユーザの体重、ユーザの年齢又はユーザの性別等を含んで構成される。

ここで、「骨格モデル」とは、服飾品を購入した各購入者層を代表する骨格に応じたモデルである。骨格モデルは、例えば、年代、性別ごとに購入者を層で区分して（例えば、３０代男性等）、当該区分けされた各層に属する人の人体寸法の値（例えば、身長、頭部、胸部、腹部周りの寸法等）を集計して統計解析を行い、標準値（例えば、中央値、平均値、最頻値等）を算出して、当該標準値によりモデリングした骨格をいう。

通信部２２０は、制御部２１０の制御によって、ネットワーク４００を介して端末装置３００、他のサーバ装置２００又は他システム（不図示）との通信を実行する機能を有する。当該通信は、有線、無線のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信部２２０は、具体的には、端末装置３００へ出力情報を送信したり、端末装置３００から入力情報を受信したりしてもよい。

記憶部２３０は、制御部２１０の制御によって、サーバ装置２００が演算及び加工処理する際に必要な各種プログラム、データ、パラメータ等を記憶する機能を有する。記憶部２３０は、具体的には、例えば、購入履歴情報、服飾品情報、服飾品サイズ情報、個人情報、骨格モデルデータ、体格モデルデータ、入力情報、出力情報等を記憶する。記憶部２３０は、具体的には、例えば、ＲＯＭ及びＲＡＭで構成される主記憶装置、不揮発性メモリ等で構成される補助記憶装置、ＨＤＤ（Hard Disc Drive）、ＳＳＤ（Solid State Drive）、フラッシュメモリ等各種の記録媒体によって構成される。

Ｉ／Ｏ部２４０は、制御部２２０の制御によって、他の機器、他の装置または媒体と、無線または有線による接続する機能を有する。Ｉ／Ｏ部２４０は、具体的には、ＷｉＦｉ（Wireless Fidelity）、ＨＤＭＩ（登録商標）（High-Definition Multimedia Interface）（登録商標）、ＵＳＢ（Universal Serial Bus）、電源コネクタ、Ｉ２Ｃ（Inter-Integrated Circuit）等の接続装置をいう。

（端末装置３００）
端末装置３００は、図２に示すように、制御部３１０、通信部３２０、記憶部３３０、出力部３４０、入力部３５０、撮影部３６０を含んで構成される。

制御部３１０は、受付部３１１、取得部３１２、サイズ編集部３１３を備える。制御部３１０は、サーバ装置２００の制御部２１０と同様に、判定部（不図示）、サイズ設定部（不図示）、体格設定部（不図示）を備えてもよい。制御部３１０は、端末装置３００の各機能部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部３１０は、具体的には、例えば、サーバ装置２００から送信された出力情報を記憶部３３０に記憶させたり、出力部３４０に出力させたりする。

受付部３１１は、ユーザのカテゴリー情報の選択を受け付ける機能を有する。受付部３１１は、具体的には、ユーザによる購入対象の服飾品の指定に関する指定情報を受け付ける。受付部３１１は、例えば、タッチパネル等の操作入力部３５１から入力された入力情報を受けてもよい。受付部３１１は、受け付けた指定情報を取得部３１２等に伝達する。

取得部３１２は、記憶部３３０に記憶された各種情報のうち、所定の条件に合致する情報を検索して取得する機能を有する。取得部３１２は、具体的には、入力部３５０で受け付けられた指定入力に基づき、記憶部３３０に記憶された購入履歴情報のうち、購入対象の服飾品と同一又は類似する服飾品の購入履歴情報を取得する。

また、取得部３１２は、一例として、端末装置３００のキャッシュに保存された履歴情報を参照して、購入履歴情報を抽出して取得してもよい。服飾品に限らず商品の購入履歴情報は、ネットワーク４００を介して商品販売システム（不図示）のＷｅｂサーバ等にユーザアカウントでログインして、どのユーザか特定されて取得され得る。また、その前提でユーザは自身のアカウントを当該商品販売システム（不図示）に登録する必要がある。取得部３１２のこのような構成によれば、このような登録やログイン操作をせずとも、購入履歴情報を取得できるため、ユーザに使い勝手のよいサイズ推奨サービスを提供することができる。

また、取得部３１２は、一例として、入力部３５０で受け付けられた指定入力に基づき、ユーザが過去に購入した服飾品の種類、及び、服飾品のサイズに対応する購入者層の購入履歴情報を取得してもよい。

サイズ編集部３１３は、服飾品情報を生成したり、服飾品情報のサイズに関する情報を更新したりする機能を有する。サイズ編集部３１３は、具体的には、入力部３５０で受け付けられた編集入力に基づき、当該編集入力対象が購入履歴情報に示された服飾品であった場合は、当該編集入力内容に基づき、服飾品の購入履歴情報を編集入力のサイズが登録されるよう更新する。また、サイズ編集部３１３は、当該編集入力対象が新規の服飾品であった場合は、編集入力のサイズの服飾品情報を生成し、記憶部３３０（又はネットワーク４００を介して通信部３２０で送信してサーバ装置２００の記憶部２３０）に記憶する。サイズ編集部３１３のこのような構成によれば、ユーザが自由に購入した服飾品のサイズをカスタマイズすることができ、また、購入していない服飾品もサイズと共に登録することができるため、よりユーザに合ったサイズ比較、サイズ推奨を実現できる。

通信部３２０は、制御部３１０の制御によって、ネットワーク４００を介してサーバ装置２００、他の端末装置３００又は他システム（不図示）との通信を実行する機能を有する。当該通信は、有線、無線のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信部３２０は、具体的には、例えば、サーバ装置２００から出力情報等を受信したり、入力部３５０で受け付けた入力情報をサーバ装置２００に送信したりしてもよい。

記憶部３３０は、制御部３１０の制御によって、端末装置３００が動作する際に必要な各種プログラム、データ、パラメータ等を記憶する機能を有する。記憶部３３０は、具体的には、例えば、購入履歴情報、服飾品情報、服飾品サイズ情報、個人情報、骨格モデルデータ、体格モデルデータ、入力情報、出力情報、指定情報等を記憶する。記憶部３３０は、例えば、個人情報と購入履歴情報とを関連付けて（紐づけて）記憶してもよい。記憶部３３０は、具体的には、例えば、ＲＯＭ及びＲＡＭで構成される主記憶装置、不揮発性メモリ等で構成される補助記憶装置、ＨＤＤ（Hard Disc Drive）、ＳＳＤ（Solid State Drive）、フラッシュメモリ等各種の記録媒体によって構成される。

また、記憶部３３０は、制御部３１０の制御によって、購入履歴情報として、端末装置３００のキャッシュに保存された履歴情報を記憶してもよい。

出力部３４０は、表示部３４１、音声出力部３４２を備え、制御部３１０の制御によって、端末装置３００に各種情報を出力する機能を有する。出力部３４０は、具体的には、ネットワーク４００を介して通信部３２０で受信したサーバ装置２００から伝達された出力情報を出力してもよい。出力部３４０は、例えば、当該出力情報として、サーバ装置２００で判定されたマッチング度合い及び設定された推奨サイズを出力してもよい。

表示部３４１は、表示情報等の各種情報を出力する機能を有する。具体的には、例えば、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）ディスプレイ、ＬＥＤ（Light Emitting Diode）ディスプレイ、ＯＬＥＤ（Organic Light Emitting Diode）ディスプレイ等を用いればよい。表示部３４１は、制御部３１０の制御によって、サーバ装置２００からネットワーク４００を介して通信部３２０で受信した表示情報等を表示する機能を有する。表示部３４１の表示画面（撮影部３６０のカメラ等のファインダー画面に表示されるものも含む）は、例えば、ＨＴＭＬ（Hyper Text Markup Language）などのマークアップ言語や、ビットマップデータあるいは圧縮処理された画像データなど、端末装置３００で画面表示可能な一般的なデータ形式で生成されればよい。

表示部３４１は、具体的には、図３に示すように、制御部３１０の制御によって、サーバ装置２００又は制御部３１０で判定されたマッチング度合い及び設定された推奨サイズを表示する。

また、表示部３４１は、一例として、図４、５に示すように、制御部３１０の制御によって、判定部２１２により判定されたフィット度合い及びサイズ設定部２１３により再設定された推奨サイズを表示してもよい。

音声出力部３４２は、制御部３１０の制御によって、出力情報を音声出力する機能を有する。音声出力部３４２は、具体的には、例えば、内臓スピーカーによって実現し、直接音声を出力してもよいし、ヘッドフォン又はイヤフォンを接続して有線又は無線で音声信号を外部媒体に出力してもよい。

入力部３５０は、操作入力部３５１、音声入力部３５２を備え、制御部３１０の制御によって、端末装置３００に各種情報の入力を受け付ける機能を有する。入力部３５０は、制御部３１０の制御によって、受け付けた入力内容に基づき入力情報を生成し、当該生成した入力情報を記憶部３３０に記憶し、サーバ装置２００にネットワーク４００を介して通信部３２０で送信して伝達する。

入力部３５０は、一例として、ユーザの身長、体重、年齢又は性別の少なくともいずれか一つを含む個人情報の指定入力を受け付けてもよい。

また、入力部３５０は、一例として、購入履歴情報に示された服飾品又は新規の服飾品のサイズの編集入力を受け付けてもよい。

また、入力部３５０は、一例として、ユーザが過去に購入した服飾品の種類、及び、当該服飾品のサイズの指定入力を受け付けてもよい。

また、入力部３５０は、一例として、ユーザの所定の部位又は体格の種類を表す体格タイプの少なくとも何れか一つの指定入力を受付けてもよい。ここで、「ユーザの所定の部位」とは、例えば、ユーザが服飾品を購入する際に注目する特定の身体の部位（例えば、バスト、ヒップ、ウェスト等）をいう。また、ここで「体格タイプ」とは、ユーザの体格の種類をいう。体格タイプは、例えば、体型遺伝子タイプとして、りんご型、洋なし体型、バナナ型等の体型の分類をいう。

操作入力部３５１は、制御部３１０の制御によって、ユーザからの操作入力を受け付ける機能を有する。操作入力部３５１は、具体的には、タッチパネル等のソフトキーあるいはハードキーにより実現される。操作入力部３５１は、具体的には、制御部３１０の制御によって、上記入力部３５０の機能を画面からのボタン押下やタップ操作等の操作入力によって実現する。

音声入力部３５２は、制御部３１０の制御によって、ユーザからの音声を入力し受け付ける機能を有する。音声入力部３５２は、具体的には、端末装置３００に取り付けられたマイク等により実現される。音声入力部３５２は、具体的には、制御部３１０の制御によって、上記入力部３５０の機能をマイクからの音声入力によって実現する。

撮影部３６０は、制御部３１０の制御によって、端末装置３００に備えつけられたレンズからサイズの比較対象の服飾品等を撮影する機能を有する。撮影部３６０は、例えば、携帯端末のカメラであってもよい。

Ｉ／Ｏ部３７０は、制御部３２０の制御によって、他の機器、他の装置または媒体と、無線または有線による接続する機能を有する。Ｉ／Ｏ部３７０は、具体的には、ＷｉＦｉ（Wireless Fidelity）、ＨＤＭＩ（登録商標）（High-Definition Multimedia Interface）（登録商標）、ＵＳＢ（Universal Serial Bus）、電源コネクタ、Ｉ２Ｃ（Inter-Integrated Circuit）等の接続装置をいう。

（動作例）
図６は、本発明の実施形態１に係るサイズ推奨システム１００の動作例を示すフローチャートである。

端末装置３００の記憶部３３０は、ユーザが過去に購入した服飾品の購入履歴を示す購入履歴情報を記憶する（ステップＳ１０）。

入力部３５０は、ユーザによる購入対象の服飾品の指定入力を受け付ける（ステップＳ１１）。入力部３５０は、当該受け付けた服飾品の指定に関する指定情報を生成し、取得部３１２に伝達する。

取得部３１２は、当該指定情報に基づき、記憶部３３０に記憶された購入履歴情報のうち、購入対象の服飾品と同一又は類似する服飾品の購入履歴情報を取得する（ステップＳ１２）。取得部３１２は、指定した服飾品に関する指定情報と同一又は類似する服飾品の購入履歴情報とをネットワーク４００を介して通信部３２０で送信してサーバ装置２００の判定部２１２等に伝達する。

判定部２１２は、端末装置３００の取得部３１２で取得された購入履歴情報に示された服飾品と、購入対象の服飾品とを比較して、サイズにおけるマッチング度合いを判定する（ステップＳ１３）。判定部２１２は、当該判定したマッチング度合いをサイズ設定部２１３に伝達する。

サイズ設定部２１３は、判定部２１２で判定されたマッチング度合いに基づき、ユーザに対する服飾品の推奨サイズを設定する（ステップＳ１４）。サイズ設定部２１３は、設定した推奨サイズの情報をマッチング度合いと併せてネットワーク４００を介して通信部２２０で送信して表示部３４１に伝達する。

表示部３４１は、マッチング度合い及び推奨サイズを表示する（ステップＳ１５）。

＜実施例２＞
以下、図面を参照して本発明の実施形態１における一実施例である実施例２について画面例を用いて説明する。実施例２は、購入対象の服飾品が被服（本例では、「ワンピース」）である例として、（１）ユーザによる購入対象の服飾品の指定入力の受付、（２）推奨サイズの設定、（３）ユーザの個人情報の指定入力の受付、（４）体格モデルの設定、（５）フィット度合いの判定、（６）推奨サイズの再設定を行う例である。

（画面例）
図４は、本発明の実施形態１の実施例２におけるサイズ推奨システム１００の画面例を示す図である。

図４（ａ）に示すように、サイズ推奨システム１００は、ユーザによって、商品販売システム等の商品販売ページ（不図示）、又は、服飾品の推奨ページより購入対象の服飾品（本例では、「ワンピース」）の指定入力を受け付けると、端末装置３００の表示部３４１に当該指定された服飾品におけるサイズ推奨のための入力画面が表示される。サイズ推奨システム１００は、この時点で、端末装置３００に記憶されたキャッシュデータから同一・類似の服飾品の購入履歴情報を取得して、当該購入履歴情報をサーバ装置２００の判定部２１２に伝達し、判定部２１２がマッチング度合いを判定し、サイズ設定部２１３で推奨サイズ初期設定を行う。

図４（ａ）に示すように、サイズ推奨システム１００は、入力部３５０において、ユーザの性別の選択ボタン、及び、ユーザが過去に購入した服飾品の種類（洋服のブランド）、及び、当該服飾品のサイズの候補が動的に表示されるドロップダウンリスト等から指定入力を受け付ける。

また、図４（ｂ）に示すように、サイズ推奨システム１００は、入力部３５０において、ユーザの身長、体重、年齢の身体情報をテキストボックスからの指定入力を受け付ける。また、サイズ推奨システム１００は、入力部３５０において、ユーザの所定の部位(本例では、「サイズを選ぶ基準で最も重要とする部位」)の選択ボタン、体格の種類(本例では、「身体特徴」)の選択ボタンの指定入力を受付ける。

図４（ａ）、図４（ｂ）の「次へ」ボタンを押下すると、上記指定入力を受け付けた内容を入力情報として、サーバ装置２００の体格設定部２１４に伝達される。体格設定部２１４では、当該入力情報のうち個人情報の指定に基づき、記憶部２３０に記憶された骨格モデルデータを用いてユーザの体格モデルを予測設定し、判定部２１２でフィット度合いを判定し、フィット度合いに基づき算出された推奨サイズを用いて初期設定した推奨サイズを再設定する。

図４（ｃ）に示すように、サイズ推奨システム１００は、再設定された推奨サイズ（本例では、「３８」）を表示し、併せて、各服飾品サイズのフィット度合いをゲージグラフで表示する（本例では、「着丈」の「また、もも、ひざ、すね、くるぶし」、「袖丈」の「かた」、「ひじ」、「てくび」、「ゆび」、「肩幅」の「タイト」「ルーズ」、「身幅」の「タイト」「ルーズ」の各々のゲージグラフ）。サイズ推奨システム１００のこのような構成によれば、よりユーザに合ったサイズ推奨を実現できる。

＜実施例３＞
以下、図面を参照して本発明の実施形態１における一実施例である実施例３について画面例を用いて説明する。実施例３は、購入対象の服飾品が履物（本例では、「ハイヒール」）である例として、（１）ユーザによる購入対象の服飾品の指定入力の受付、（２）ユーザの個人情報の指定入力の受付、（３）体格モデルの設定、（４）フィット度合いの判定、（５）推奨サイズの設定を行う例である。

（画面例）
図５は、本発明の実施形態１の実施例３におけるサイズ推奨システム１００の画面例を示す図である。

図５（ａ）に示すように、サイズ推奨システム１００は、ユーザによって、商品販売システム等の商品販売ページ（不図示）、又は、服飾品の推奨ページより購入対象の服飾品（本例では、「ハイヒール」）の指定入力を受け付けると、端末装置３００の表示部３４１に当該指定された服飾品におけるサイズ推奨のための入力画面が表示される。

図５（ａ）に示すように、サイズ推奨システム１００は、入力部３５０において、ユーザの性別の選択ボタン、及び、ユーザが過去に購入した服飾品の種類（靴のブランド）、及び、当該服飾品のサイズの候補が動的に表示されるドロップダウンリスト等から指定入力を受け付ける。

図５（ａ）の「次へ」ボタンを押下すると、サイズ推奨システム１００は、上記指定入力を受け付けた内容を入力情報として、取得部３１２において、当該指定入力に基づき、ユーザが過去に購入した服飾品の種類、及び、当該服飾品のサイズに対応する購入者層の購入履歴情報を取得する。サイズ推奨システム１００は、取得された購入履歴情報をサーバ装置２００のサイズ設定部２１３に伝達し、サイズ設定部２１３は、当該伝達された購入履歴情報に基づき、当該購入者層における購入対象の服飾品の代表的な購入サイズを算出し、推奨サイズを再設定する。

図５（ｂ）に示すように、サイズ推奨システム１００は、入力部３５０において、ユーザの身長、体重、年齢の身体情報をテキストボックスからの指定入力を受け付けてもよい。なお、後述するフィット度合いを判定し表示しない場合は、当該指定入力を省いてもよい。また、サイズ推奨システム１００は、入力部３５０において、入力部３５０において、ユーザの所定の部位(本例では、「足の気になる特徴」)の選択ボタン、体格の種類(本例では、「足のタイプ」)の選択ボタンの指定入力を受付ける。

図５（ｂ）の「次へ」ボタンを押下すると、サイズ推奨システム１００は、上記指定入力を受け付けた内容を入力情報として、サーバ装置２００の体格設定部２１４に伝達される。体格設定部２１４では、サーバ装置２００の体格設定部２１４に伝達される。体格設定部２１４では、当該入力情報のうち個人情報の指定に基づき、記憶部２３０に記憶された骨格モデルデータを用いてユーザの体格モデルを予測設定し、判定部２１２でフィット度合いを判定する。なお、サイズ推奨システム１００は、この際、当該フィット度合いに基づき、推奨サイズを再設定しなくてもよい。

図５（ｃ）に示すように、サイズ推奨システム１００は、設定された推奨サイズ（本例では、「２４」）を表示し、併せて、購入対象の服飾品のフィット度合いをゲージグラフで表示する（本例では、「ハイヒール」の「タイト」「ルーズ」のゲージグラフ）。サイズ推奨システム１００のこのような構成によれば、購入履歴情報を用いずに、簡単な入力のみでユーザに合ったサイズ推奨を実現できる。

＜実施形態２＞
以下、図面を参照して本発明の一実施形態である実施形態２について説明する。実施形態２は、端末装置３００に閉じて購入対象の服飾品の指定入力の受付から推奨サイズ設定まで全て処理する構成とする形態である。以下、実施形態１と異なる点のみ説明する。

（機能構成）
図７は、本発明の実施形態２におけるサイズ推奨システム１００の機能構成例を示す図である。図７に示すように、サイズ推奨システム１００は、ユーザに関連付けられた端末装置３００を含む。

端末装置３００は、図７に示すように、制御部３１０、通信部３２０、記憶部３３０、出力部３４０、入力部３５０、撮影部３６０を含んで構成される。制御部３１０を除き、各機能部の機能については、実施形態１と同じである。

制御部３１０は、受付部３１１、取得部３１２、サイズ編集部３１３、判定部３１４、サイズ設定部３１５、体格設定部３１６を備える。判定部３１４、サイズ設定部３１５、体格設定部３１６の機能は、実施形態１に係るサーバ装置２００の判定部２１２、サイズ設定部２１３、体格設定部２１４と同様である。

その他、本発明の実施形態２に係るシステム構成、動作例、画面例は実施形態１と同様である。実施形態１と比べて、サーバ装置２００と端末装置３００の通信頻度、通信容量が少なくて済む一方、端末装置３００にマッチング度合いの判定処理や推奨サイズの算出や設定処理のために処理負荷がかかる形態である。

＜実施形態３＞
以下、図面を参照して本発明の一実施形態である実施形態３について説明する。実施形態３は、端末装置３００では購入対象の服飾品の指定入力の受付まで行い、サーバ装置２００に記憶する購入履歴情報の取得から推奨サイズ設定まで処理する構成とする形態である。以下、実施形態１と異なる点のみ説明する。

（機能構成）
図８は、本発明の実施形態３におけるサイズ推奨システム１００の機能構成例を示す図である。図８に示すように、サイズ推奨システム１００は、ユーザに関連付けられた端末装置３００と、端末装置３００とネットワーク４００で接続されたサーバ装置２００とを含む。サーバ装置２００は、ユーザによる購入対象の服飾品の指定に関する指定情報を受け付ける受付部と、受付部で受け付けられた指定情報に基づき、所定の記憶部に記憶された、ユーザが過去に購入した服飾品の購入履歴を示す購入履歴情報のうち、購入対象の服飾品と同一又は類似する服飾品の購入履歴情報を取得する取得部と、取得部で取得された購入履歴情報に示された服飾品と、購入対象の服飾品とを比較して、サイズにおけるマッチング度合いを判定する判定部と、マッチング度合いに基づき、ユーザに対する服飾品の推奨サイズを設定するサイズ設定部と、マッチング度合い及び推奨サイズを所定の表示部に表示させる表示情報を出力する出力部と、を備える。

サーバ装置２００は、上記のような構成とすることで、ユーザが購入対象の指定入力をすれば、自動で、過去の同一・類似の服飾品とのサイズにおけるマッチング度合いを判定し、また、当該マッチング度合いに基づいて当該ユーザに対する服飾品の推奨サイズを設定し、これらを表示するため、ユーザにとって使い勝手のよいサイズ推奨サービスを提供することができる。

サーバ装置２００は、図８に示すように、制御部２１０、通信部２２０、記憶部２３０、Ｉ／Ｏ部２４０を含んで構成される。制御部２１０を除き、各機能部の機能については、実施形態１と同じである。

制御部２１０は、受付部２１１、取得部２１５、判定部２１２、サイズ設定部２１３、体格設定部２１４、サイズ編集部２１６を備える。取得部２１５、サイズ編集部２１６の機能は、実施形態１に係る端末装置３００の取得部３１２、サイズ編集部３１３と同様である。

受付部２１１は、サーバ装置２００がネットワーク４００及び通信部２２０を介して端末装置３００から受信する各種情報を受け付ける機能を有する。受付部２１１は、具体的には、ユーザによる購入対象の服飾品の指定に関する指定情報を受け付ける。受付部２１１は、例えば、端末装置３００からネットワーク４００を介して通信部２２０で受信した、操作入力部３５１から入力された入力情報を受け付けてもよい。受付部２１１は、受け付けた指定情報を取得部２１５に伝達する。

端末装置３００は、図８に示すように、制御部３１０、通信部３２０、記憶部３３０、出力部３４０、入力部３５０、撮影部３６０を含んで構成される。制御部３１０を除き、各機能部の機能については、実施形態１と同じである。制御部３１０では、実施形態１においてサーバ装置２００側で行っているような購入履歴情報の取得から推奨サイズ設定、体格モデルの設定、サイズ編集等の演算処理を行わない。

その他、本発明の実施形態３に係るシステム構成、動作例、画面例は、実施形態１と同様である。実施形態１に比べて、端末装置３００の処理負荷や使用する記憶容量が少なくて済む一方、購入履歴情報の取得にあたって、前提として、ユーザを特定するためのユーザの個人情報登録や登録したアカウントでのログイン操作が必要となる形態である。

サーバ装置２００及び端末装置３００の各機能部は、集積回路（ＩＣ（Integrated Circuit）チップ、ＬＳＩ（Large Scale Integration））等に形成された論理回路（ハードウェア）や専用回路によって実現してもよいし、ＣＰＵ（Central Processing Unit）及びメモリを用いてソフトウェアによって実現してもよい。また、各機能部は、１又は複数の集積回路により実現されてよく、複数の機能部の機能を１つの集積回路により実現されることとしてもよい。ＬＳＩは、集積度の違いにより、ＶＬＳＩ、スーパーＬＳＩ、ウルトラＬＳＩなどと呼称されることもある。なお、ここで「回路」は、コンピュータによるデジタル処理、すなわち、ソフトウェアによる機能的処理としての意味合いを含んでもよい。また、当該回路は、再構築可能な回路（例えば、ＦＰＧＡ：Field Programmable Gate Array）により実現されてもよい。

サーバ装置２００及び端末装置３００の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、サーバ装置２００及び端末装置３００は、各機能を実現するソフトウェアであるサイズ推奨プログラムの命令を実行するＣＰＵ、上記サイズ推奨プログラム及び各種データがコンピュータ（又はＣＰＵ）で読み取り可能に記録されたＲＯＭ（Read Only Memory）又は記憶装置（これらを「記録媒体」と称する）、上記サイズ推奨プログラムを展開するＲＡＭ（Random Access Memory）などを備えている。そして、コンピュータ（又はＣＰＵ）が上記サイズ推奨プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記サイズ推奨プログラムは、当該サイズ推奨プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体（通信ネットワークや放送波等）を介して上記コンピュータに供給されてもよい。本発明は、上記サイズ推奨プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。

なお、上記サイズ推奨プログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript（登録商標）、Ruby、Perlなどのスクリプト言語、Objective-C、Java（登録商標）、PHP、Pythonなどのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できる。

１００ サイズ推奨システム
２００ サーバ装置
２１０ 制御部
２１１ 受付部
２１２ 判定部
２１３ サイズ設定部
２１４ 体格設定部
２２０ 通信部
２３０ 記憶部
２４０ Ｉ／Ｏ部
３００ 端末装置
３１０ 制御部
３１１ 受付部
３１２ 取得部
３１３ サイズ編集部
３２０ 通信部
３３０ 記憶部
３４０ 出力部
３４１ 表示部
３４２ 音声出力部
３５０ 入力部
３５１ 操作入力部
３５２ 音声入力部
３６０ 撮影部
４００ ネットワーク
５００ 商品販売システム

Claims (7)

1. ユーザに関連付けられた端末装置と、
   前記端末装置とネットワークで接続されたサーバ装置とを、備え、
   前記端末装置は、
   表示部と、
   ユーザが過去に購入した服飾品の購入履歴を示す購入履歴情報を記憶する記憶部と、
   前記ユーザによる購入対象の服飾品の指定入力を受け付ける入力部と、
   前記入力部で受け付けられた指定入力に基づき、前記記憶部に記憶された購入履歴情報のうち、前記購入対象の服飾品と同一又は類似する服飾品の購入履歴情報を取得する取得部と、を備え、
   前記サーバ装置は、
   前記取得部で取得された購入履歴情報に示された服飾品と、前記購入対象の服飾品とを比較して、サイズにおけるマッチング度合いを判定する判定部と、
   前記マッチング度合いに基づき、前記ユーザに対する服飾品の推奨サイズを設定するサイズ設定部と、を備え、
   前記表示部は、前記マッチング度合い及び前記推奨サイズを表示すること、
   を特徴とするサイズ推奨システム。
2. 前記表示部は、前記ユーザが過去に購入した服飾品のサイズと前記推奨サイズを比較して表示することを特徴とする請求項１に記載のサイズ推奨システム。
3. 前記記憶部は、前記購入履歴情報として、前記端末装置のキャッシュに保存された履歴情報を記憶し、
   前記取得部は、前記端末装置のキャッシュに保存された履歴情報を参照して、前記購入履歴情報を抽出して取得すること、
   を特徴とする請求項１又は２に記載のサイズ推奨システム。
4. 前記記憶部は、前記服飾品を購入した各購入者層を代表する骨格に応じた骨格モデルを表す骨格モデルデータを記憶し、
   前記入力部は、前記ユーザの身長、体重、年齢又は性別の少なくともいずれか一つを含む個人情報の指定入力を受け付け、
   前記入力部で受け付けられた個人情報の指定に基づき、前記骨格モデルを用いて、前記ユーザの体格の少なくとも一部に対応する体格モデルを設定する体格設定部を備え、
   前記判定部は、前記設定された体格モデル及び前記推奨サイズに基づき、前記ユーザの体格に対する服飾品のフィット度合いを判定し、
   前記サイズ設定部は、前記判定部により判定されたフィット度合いに基づき、前記推奨サイズを再設定し、
   前記表示部は、前記判定部により判定されたフィット度合い及び前記サイズ設定部により再設定された推奨サイズを表示すること、
   を特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載のサイズ推奨システム。
5. 前記入力部は、前記購入履歴情報に示された服飾品又は新規の服飾品のサイズの編集入力を受け付け、
   前記入力部で受け付けられた編集入力に基づき、前記購入履歴情報に示された服飾品であった場合は、該編集入力の内容に基づき、前記服飾品の購入履歴情報を前記編集入力のサイズが登録されるよう更新し、前記新規の服飾品であった場合は、前記編集入力のサイズの服飾品情報を生成し、前記記憶部に記憶するサイズ編集部を備えること、
   前記判定部は、前記更新された購入履歴情報に示された服飾品又は前記生成された服飾品情報に示された服飾品と、前記購入対象の服飾品とを比較して、サイズにおけるマッチング度合いを判定すること、
   を特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載のサイズ推奨システム。
6. 前記入力部は、前記ユーザが過去に購入した服飾品の種類、及び、該服飾品のサイズの指定入力を受け付け、
   前記取得部は、前記入力部で受け付けられた指定入力に基づき、前記ユーザが過去に購入した服飾品の種類、及び、該服飾品のサイズに対応する購入者層の購入履歴情報を取得し、
   前記サイズ設定部は、前記取得部で取得された購入履歴情報に基づき、該購入者層における前記購入対象の服飾品の代表的な購入サイズを算出し、該算出された購入サイズにより前記推奨サイズを再設定すること、
   を特徴とする請求項１乃至５のいずれか１項に記載のサイズ推奨システム。
7. 前記入力部は、前記ユーザの所定の部位又は体格の種類を表す体格タイプの少なくとも何れか一つの指定入力を受付け、
   前記サイズ設定部は、前記入力部で受け付けられた所定の部位又は体格タイプの少なくとも何れか一つに基づき、前記推奨サイズを再設定すること、
   を特徴とする請求項１乃至６のいずれか１項に記載のサイズ推奨システム。
   

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