JP6613198B2 - アキシャルギャップ型回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、アキシャルギャップ型回転電機に関する。
特許文献1には、エアギャップを介して回転軸の軸長方向にロータとステータとが対向配置されたアキシャルギャップ型回転電機が開示されている。この特許文献1に開示されたアキシャルギャップ型回転電機においては、円盤状のバックヨークである回転子ベースに複数の永久磁石が周方向に並べられてロータが構成される。
特開2015−186366号公報
アキシャルギャップ型回転電機が動作するとケイ素鋼製のバックヨーク、永久磁石等の導電体に渦電流が生じ発熱する。従来のアキシャルギャップ型回転電機の場合、回転子ベースであるバックヨークに対する永久磁石の固定には接着剤が用いられるが、接着剤が発熱によって劣化し、永久磁石が脱落するという故障の原因となっていた。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、従来に比して永久磁石を確実に固定できるアキシャルギャップ型回転電機を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様のアキシャルギャップ型回転電機は、回転軸を中心として回転可能なロータと、前記回転軸の軸長方向に、前記ロータに対向して配置されるステータとを備え、前記ロータは、前記回転軸を中心として回転可能なロータ基盤と、前記ロータ基盤における前記ステータとの対向面上に前記回転軸を中心とした周方向に並べて配置された複数の永久磁石と、前記複数の永久磁石を前記ロータ基盤に固定するための固定部材とを有し、前記固定部材は、前記永久磁石を前記ロータ基盤に押し付けて固定するように、前記ロータ基盤に取り付けられている。
この態様において、前記固定部材は、隣り合う2つの永久磁石の間に配置されて前記ロータ基盤に固定され、前記2つの永久磁石の互いに近接する側の端部それぞれを前記ロータ基盤に押し付けるように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記固定部材は、前記2つの永久磁石の互いに近接する側の端部それぞれに被さった状態で、前記ロータ基盤に固定されていてもよい。
また、上記態様において、前記永久磁石は、前記ステータ側に向いて傾斜した第1傾斜面を有し、前記固定部材は、前記ロータ基盤側に向いて傾斜した第2傾斜面を有し、前記第2傾斜面が前記第1傾斜面と面接触するように前記ロータ基盤に固定されていてもよい。
また、上記態様において、前記永久磁石は、前記回転軸を中心とした円の半径方向に並べられた複数の磁石要素を有し、前記固定部材は、前記複数の磁石要素に掛け渡すように配置されていてもよい。
また、上記態様において、前記アキシャルギャップ型回転電機は、前記永久磁石の前記回転軸を中心とした円の半径方向外縁部に対向するように前記ロータ基盤に対して固定され、前記永久磁石の前記半径方向外側に向かう移動を規制する規制部をさらに備えてもよい。
また、上記態様において、前記規制部は、前記固定部材に設けられていてもよい。
また、上記態様において、前記固定部材は、前記永久磁石の前記回転軸を中心とした円の半径方向全長に亘って掛け渡され、前記永久磁石よりも前記半径方向の内側及び外側の2箇所において前記ロータ基盤に取り付けられていてもよい。
また、上記態様において、前記固定部材は、前記永久磁石よりも前記半径方向の内側及び外側の何れか一方の位置において前記ロータ基盤に係止され、他方の位置において前記ロータ基盤に固定されていてもよい。
本発明によれば、従来に比して磁気特性の劣化を抑制でき、且つ、永久磁石を確実に固定できる。
実施の形態1に係るアキシャルギャップ型回転電機の構成を示す分解斜視図。 ロータの構成を示す分解斜視図。 ロータの構成を示す正面図。 ステータの構成を示す正面図。 実施の形態1に係るアキシャルギャップ型回転電機における永久磁石の構成を示す斜視図。 実施の形態1に係るアキシャルギャップ型回転電機における固定部材の構成を示す斜視図。 固定部材のロータ基盤に対する係止方法を説明するための斜視図。 実施の形態1に係る永久磁石を固定部材でロータ基盤に固定したときの状態を示す断面図。 永久磁石をロータ基盤に取り付ける手順を説明するための斜視図。 実施の形態2に係るアキシャルギャップ型回転電機における永久磁石の構成を示す斜視図。 実施の形態2に係るアキシャルギャップ型回転電機における固定部材の構成を示す斜視図。 実施の形態2に係るアキシャルギャップ型回転電機における固定部材の構成を示す断面図。 実施の形態2に係る永久磁石を固定部材でロータ基盤に固定したときの状態を示す断面図。 規制部の変形例を示す斜視図。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係るアキシャルギャップ型回転電機の構成を示す分解斜視図である。なお、ここでいう「回転電機」とは、回転部を有する電気機械であり、電動機、発電機、電動機兼発電機を含む。
図1に示すように、アキシャルギャップ型回転電機100は、2つのロータ110と、ステータ120とを備え、ステータ120の両側それぞれにロータ110が配置されたシングルステータダブルロータ構造のアキシャルギャップ型回転電機である。ロータ110は、回転軸を中心にして回転可能に支持されている。また、ロータ110とステータ120とは、回転軸の軸長方向にエアギャップを介して対向配置されている。なお、以下の説明において、回転軸の軸長方向を「軸長方向」、回転軸を中心とする円の周方向を「周方向」、その半径方向を「径方向」という。
ロータ110は、円盤状のロータ基盤111と、永久磁石112とを備える。ロータ基盤111は、中央部分が円形に突出した円盤状のベース部材113と、円環板状のバックヨーク114とを有する。ベース部材113は、永久磁石112に吸着されないステンレス鋼、銅、アルミニウム等の金属材料又は炭素繊維、複合材料等の非金属材料から構成される。ただし、強度の観点から剛性の高い金属材料が好ましく、さらに費用及び加工性の観点からステンレス鋼が好ましい。
バックヨーク114は、帯状の電磁鋼板が巻回された巻き鉄心であり、軟磁性体である。かかるバックヨーク114は、ベース部材113のステータ120側の面において、その中空部分にベース部材113の突出部分が嵌合されている。
図2は、ロータ110の構成を示す分解斜視図であり、図3は、その正面図である。上記のようなバックヨーク114におけるステータ120との対向面には、図2及び3に示すように複数の永久磁石112が周方向に等間隔に並べられる。各永久磁石112は、正面視において中心側部分が円弧状に欠落した扇形をなしており、厚さ(軸長方向長さ)が一定の板状である。かかる永久磁石112は、扇形の中心が回転軸軸心と一致するように配置される。また、永久磁石112の数は16個である。
永久磁石112は、フェライト磁石、アルニコ磁石、サマリウムコバルト磁石等の硬磁性体である。各永久磁石112は一方の面がN極、反対側の面がS極となっている。かかる永久磁石112は、隣り合う永久磁石112とは磁極が反対になるように配置される。つまり、ステータ120との対向面(以下、「表面」という。また、表面の反対側の面を「裏面」という。)がN極となっている永久磁石112の隣の永久磁石は、表面がS極となっている。このように、各永久磁石112は、表面の磁極が交互に反対になるように配置されている。かかる永久磁石112はロータ基盤111に固定部材115によって固定されている。永久磁石112の固定方法については後述する。
次に、ステータ120の構成について説明する。図4は、ステータ120の構成を示す正面断面図である。ステータ120は、ステータコア122と、コイル123とを備える。
ステータコア122は、軟磁性体である複数の電磁鋼板が径方向に積層されて構成されている。かかる複数のステータコア122が、周方向に等間隔に並べられる。各ステータコア122は、正面視が台形のブロック状をなしており、短辺側が回転軸側、長辺側が外周側となるように配置される。また、ステータコア122の個数(以下、「ステータ数」という)は18である。なお、ステータ数は18以外とすることもできる。ただし、アキシャルギャップ型回転電機100を三相交流で駆動する場合、ステータ数は3の倍数とする必要がある。また、ステータ数が18であるのに対して、永久磁石112の数(以下、「極数」という)を16とすることには限られず、他の組み合わせとすることもできる。ただし、極数は偶数とする必要がある。例えば、ステータ数が18であるのに対して、極数を14又は12とすることも可能である。ただし、ステータ数と極数との組み合わせによっては、アキシャルギャップ型回転電機100における効率が低下する場合があり、ステータ数18に対しては極数16が好適である。このような各ステータコア122は、絶縁体で構成されたボビン(図示せず)に保持されている。
上記のようなステータコア122に導線が巻回され、コイル123が形成される。ステータコア122およびコイル123は電磁石121を構成する。コイル123に電流が流れると、電磁石121のロータ110と対向する側がN極又はS極となるように磁界が発生する。また、電磁石121は、隣り合う電磁石121とは反対向きの磁極が生じるように構成されている。つまり、隣り合うコイル123には反対向きの電流が供給され、隣り合うステータコア122は反対の磁極に励磁される。
次に、ロータ基盤111に対する永久磁石112の固定方法について説明する。図3に示すように、隣り合う永久磁石112の間に固定部材115が配置され、この固定部材115によって各永久磁石112がロータ基盤111に固定される。図5は、永久磁石112の構成を示す斜視図である。図5に示すように、永久磁石112は、円弧状に湾曲した複数の磁石要素112a〜112eが径方向に並べられて構成されている。このように永久磁石112を分割構造とすることでジュール損失を低減できる。かかる永久磁石112はその周方向の両端縁がステータ120側に向いて傾斜した第1傾斜面112fとなっている。つまり、永久磁石112は、幅方向に切断したときの断面形状が扁平な台形となっている。
図6を参照して固定部材について説明する。図6は、固定部材115の構成を示す斜視図である。固定部材115は、非磁性材料、例えば、合成樹脂、炭素繊維、ガラス繊維、炭素繊維又はガラス繊維と合成樹脂の母材とを組み合わせた複合材料、オーステナイト系ステンレス鋼、銅、アルミニウム等によって構成される。なお、ここでいう「非磁性」とは、実質的に磁化されない性質をいい、永久磁石に吸着しない程度に微弱に磁化される場合を含む。これにより、永久磁石112から生じる磁束が固定部材115を通って周方向に広がることを防止できる。このため、磁束が永久磁石112の表側及び裏側に集中し、モータの効率が向上する。また、永久磁石112の磁力によって固定部材115が吸引又は反発されることがなく、組み立てが容易となる。
かかる固定部材115は、径方向に延びる棒状部116と、棒状部116の一端から軸長方向に延びる係止部117と、棒状部116の他端に設けられた固定部118とを有している。棒状部116はその周方向の両側縁が第2傾斜面116aとなっている。つまり、棒状部116は、幅方向に切断したときの断面形状が倒立台形となっている。
係止部117は、棒状部116の径方向外側端からロータ基盤111側に延びる棒状部分である。係止部117のロータ基盤111側端部は径方向内側に屈曲しており、係止部117は、側面視(周方向視)においてL字状をなしている。また、係止部117の幅は、棒状部116の広い方の幅、つまり、倒立台形の上底の長さと同一である。よって、棒状部の狭い方の幅、つまり、倒立台形の下底の長さよりも係止部117の幅の方が長いため、棒状部116と係止部117との接続部分では、係止部117の径方向内側部分において三角形の領域が形成される。この三角形の領域は、永久磁石112の径方向外側に向かう移動を規制する規制部119である。
かかる係止部117は、永久磁石112よりも径方向外側に配置され、ロータ基盤111に係止される。図7は、係止部117のロータ基盤111に対する取付方法を説明するための斜視図である。ベース部材113の裏側外縁部には、周方向に等間隔で凹部113aが設けられている。係止部117は、この凹部113aに屈曲部分が係合するように取り付けられる。
また、図1乃至図3に示すように、固定部118はベース部材113の円形の突出部分、つまり永久磁石112よりも径方向内側部分にボルトによって固定される。これにより、固定部材115が、永久磁石112よりも径方向の内側及び外側の2箇所においてロータ基盤111に取り付けられる。したがって、少ない取り付け箇所によって固定部材115をロータ基盤111に固定できる。また、2箇所の取り付け箇所のうちの一方で固定部材115をロータ基盤111へ係止し、他方で固定することで、ボルト等の締結部品の数を最小限にすることができる。
また、固定部材115は、棒状部116が永久磁石112の径方向全長に亘って掛け渡されるようにして、ロータ基盤111に取り付けられる。図8は、永久磁石112を固定部材115で固定したときの状態を示す断面図である。図8に示すように、固定部材115によって永久磁石112が固定される場合、2つの永久磁石112の互いに近接する側の端部に棒状部116が密着する。ここで、第1傾斜面112fの傾斜角θと、第2傾斜面116aの傾斜角θとの和は180°であり、第1傾斜面112fと第2傾斜面116aとは互いに面接触する。また、棒状部116は、ロータ基盤111側よりもステータ120側の方が幅が広いため、棒状部116が永久磁石112の周方向端部(第1傾斜面112f)に被さる。これにより、永久磁石112がステータ120側に脱落することを防止できる。また、永久磁石112の第1傾斜面112fに固定部材115の第2傾斜面116aを被せるようにすることで、固定部材115の高さ(軸長方向の長さ)を低減できる。
また、ボルトで固定部材115をロータ基盤111に固定することで、永久磁石112をロータ基盤111に押し付けるように固定できる。また、第2傾斜面116aが第1傾斜面112fに押し付けられることで、永久磁石112がロータ基盤111側だけでなく周方向にも押されることになり、永久磁石112を周方向にも固定できる。さらに、棒状部116が永久磁石112の径方向全長に亘って掛け渡されるので、1つの永久磁石112を構成する全ての磁石要素112a〜112eが棒状部116によってロータ基盤111に押し付けられ、各磁石要素112a〜112eが互いに離れることが防止できる。
また、永久磁石112の周方向端部における径方向外側面に対向するように、固定部材115の規制部119(図6参照)が配置される。ロータ110が回転すると、永久磁石112に径方向外側に向かう遠心力が働くが、規制部119によって永久磁石112の径方向外側に向かう移動が規制され、永久磁石112の脱落が防止される。
上記のような固定部材115で永久磁石112をロータ基盤111に固定することで、接着剤を用いる必要がなくなる。また、固定部材115により永久磁石112をロータ基盤111に機械的に固定しているため、永久磁石112及びロータ基盤111における渦電流による発熱によって、永久磁石112の固定力が低下することがない。なお、永久磁石112の固定を補助する目的で接着剤を用いてもよい。
図9は、永久磁石112をロータ基盤111に取り付ける手順を説明するための斜視図である。まず、ベース部材113にバックヨーク114を取り付け、1つの固定部材115をロータ基盤111に取り付け、ボルトによって固定する(a)。次に、ロータ基盤111に固定された固定部材115の棒状部116に沿って複数の磁石要素112a〜112eを配置することで、1つの永久磁石112をバックヨーク114の表面に載置する(b)。このとき、永久磁石112の第1傾斜面112fを、棒状部116の一方の第2傾斜面116aに密着させる。
次に、ロータ基盤111の表面に配置された永久磁石112を、先に取り付けられた固定部材115と挟むように、もう1つの固定部材115をロータ基盤111に取り付け、ボルトによって固定する(c)。このとき、棒状部116の一方の第2傾斜面116aを、永久磁石112の第1傾斜面112fに密着させる。
同様にして、永久磁石112及び固定部材115を順次ロータ基盤111に取り付ける。最後の1つ前(15個目)の永久磁石112をロータ基盤111に取り付けると、最後の固定部材115を取り付ける前に、最後(16個目)の永久磁石112をロータ基盤111に取り付ける(d)。このとき、最後の永久磁石112は、最初にロータ基盤111に取り付けた固定部材115に密着させ、最後の1つ前の永久磁石112との間に間隙が設けられるようにしてロータ基盤111の表面に配置する。
上記のようにして2つの永久磁石112の間に設けられた間隙に嵌め込むようにして、最後の固定部材115を取り付ける。この固定部材115をボルトで固定して、ロータ110が完成する(e)。
(実施の形態2)
図10は、本実施の形態に係るアキシャルギャップ型回転電機における永久磁石の構成を示す斜視図である。図10に示すように、永久磁石212は、円弧状に湾曲した複数の磁石要素212a〜212eが径方向に並べられて構成され、その周方向の両端縁に階段状の第1段部212fが形成されている。第1段部212fでは、軸長方向の中央からステータ側の部分の幅が小さく、ロータ基盤側の部分の幅が大きくなっている。つまり、永久磁石212の周方向両端において、ロータ基盤側の部分が突出したようになっている。
図11及び図12を参照して固定部材について説明する。図11は、本実施の形態に係るアキシャルギャップ型回転電機における固定部材の構成を示す斜視図である。固定部材215は、非磁性材料によって構成される。かかる固定部材215は、径方向に延びる棒状部216と、棒状部216の一端から軸長方向に延びる係止部217と、棒状部216の他端に設けられた固定部218とを有している。図12は、固定部材の断面図である。図12においては、棒状部216の長手方向(径方向)の途中部分において当該長手方向と垂直な平面で切断し、その断面を径方向外側へ見たときの図を示している。棒状部216は、その周方向の両側縁に第2段部216aが形成されており、図12に示すように、軸長方向の中央からステータ側の部分の幅が大きく、ロータ基盤側の部分の幅が小さくなっている。なお、係止部217及び固定部218の構成は、実施の形態1で説明した係止部117及び固定部118と同様であるので、その説明を省略する。
また、棒状部216と係止部217との接続部分では、係止部217の径方向内側部分において四角形の領域が形成される。この四角形の領域は、永久磁石の径方向外側に向かう移動を規制する規制部219である。
固定部材215は、棒状部216が永久磁石212の径方向全長に亘って掛け渡されるようにして、ロータ基盤に取り付けられる。図13は、永久磁石212を固定部材215で固定したときの状態を示す断面図である。図13に示すように、固定部材215によって永久磁石212が固定される場合、2つの永久磁石212の互いに近接する側の端部に棒状部216が密着する。ここで、第1段部212fと、第2段部216aとが互いに嵌合するように面接触する。また、棒状部216は、ロータ基盤側よりもステータ側の方が幅が広いため、棒状部216が永久磁石212の周方向端部(第1段部212f)に被さる。これにより、永久磁石212がステータ側に脱落することを防止できる。また、永久磁石212の第1段部212fに固定部材215の第2段部216aを被せるようにすることで、固定部材215の高さ(軸長方向の長さ)を低減できる。
上記のような固定部材215で永久磁石212をロータ基盤に固定することで、接着剤を用いる必要がなくなる。また、固定部材215により永久磁石212をロータ基盤に機械的に固定しているため、永久磁石212及びロータ基盤における渦電流による発熱によって、永久磁石212の固定力が低下することがない。なお、永久磁石212の固定を補助する目的で接着剤を用いてもよい。
なお、本実施の形態に係るアキシャルギャップ型回転電機のその他の構成については、実施の形態1に係るアキシャルギャップ型回転電機100の構成と同様であるので、その説明を省略する。
(その他の実施の形態)
上記の実施の形態1及び2においては、隣り合う2つの永久磁石の間に固定部材を配置する構成について述べたが、これに限定されるものではない。例えば、永久磁石の周方向中心において固定部材を永久磁石の径方向全長に亘って掛け渡すように配置してもよい。
また、上記の実施の形態1及び2においては、永久磁石の径方向外側に向かう移動を規制する規制部を固定部材に設ける構成について述べたが、これに限定されるものではない。図14は、規制部の変形例を示す斜視図である。図14に示すように、固定部材315とは別に、規制部316を設けることもできる。図14に示す例では、1つの永久磁石312の周方向中央における径方向外側に、規制部316が設けられている。規制部316は、永久磁石312の径方向外側面に対向する位置においてロータ基盤に固定されることにより、永久磁石312の径方向外側に向かう移動を規制する。また、この例では、固定部材315には規制部が設けられていない。
また、上記の実施の形態1及び2においては、固定部材の一端をロータ基盤に係止し、他端をロータ基盤に固定する構成について述べたが、これに限定されるものではない。固定部材の両端をボルト等によってロータ基盤に固定してもよいし、例えば両端に加えて棒状部の1箇所又は数カ所をボルト等によってロータ基盤に固定してもよい。
本発明のアキシャルギャップ型回転電機は、ロータ基盤に永久磁石を固定したロータを有するアキシャルギャップ型回転電機として有用である。
100 アキシャルギャップ型回転電機
110 ロータ
111 ロータ基盤
112 永久磁石
112a〜112e 磁石要素
112f 第1傾斜面
113 ベース部材
114 バックヨーク
115 固定部材
116a 第2傾斜面
119 規制部
120 ステータ
121 電磁石
212 永久磁石
212a〜212e 磁石要素
212f 第1段部
215 固定部材
216a 第2段部
219 規制部
312 永久磁石
315 固定部材
316 規制部

Claims (8)

  1. 回転軸を中心として回転可能なロータと、
    前記回転軸の軸長方向に、前記ロータに対向して配置されるステータと
    を備え、
    前記ロータは、
    前記回転軸を中心として回転可能なロータ基盤と、前記ロータ基盤における前記ステータとの対向面上に前記回転軸を中心とした周方向に並べて配置された複数の永久磁石と、前記複数の永久磁石を前記ロータ基盤に固定するための固定部材とを有し、
    前記固定部材は、前記永久磁石を前記ロータ基盤に押し付けて固定するように、前記ロータ基盤に取り付けられているおり、
    前記固定部材は、隣り合う2つの永久磁石の間に配置されて前記ロータ基盤に固定され、前記2つの永久磁石の互いに近接する側の端部それぞれを前記ロータ基盤に押し付けるように構成されている、
    キシャルギャップ型回転電機。
  2. 前記固定部材は、前記2つの永久磁石の互いに近接する側の端部それぞれに被さった状態で、前記ロータ基盤に固定されている、
    請求項に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
  3. 前記永久磁石は、前記ステータ側に向いて傾斜した第1傾斜面を有し、
    前記固定部材は、前記ロータ基盤側に向いて傾斜した第2傾斜面を有し、前記第2傾斜面が前記第1傾斜面と面接触するように前記ロータ基盤に固定されている、
    請求項に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
  4. 回転軸を中心として回転可能なロータと、
    前記回転軸の軸長方向に、前記ロータに対向して配置されるステータと
    を備え、
    前記ロータは、
    前記回転軸を中心として回転可能なロータ基盤と、前記ロータ基盤における前記ステータとの対向面上に前記回転軸を中心とした周方向に並べて配置された複数の永久磁石と、前記複数の永久磁石を前記ロータ基盤に固定するための固定部材とを有し、
    前記固定部材は、前記永久磁石を前記ロータ基盤に押し付けて固定するように、前記ロータ基盤に取り付けられており、
    前記永久磁石は、前記回転軸を中心とした円の半径方向に並べられた複数の磁石要素を有し、
    前記固定部材は、前記複数の磁石要素に掛け渡すように配置されている、
    キシャルギャップ型回転電機。
  5. 回転軸を中心として回転可能なロータと、
    前記回転軸の軸長方向に、前記ロータに対向して配置されるステータと
    を備え、
    前記ロータは、
    前記回転軸を中心として回転可能なロータ基盤と、前記ロータ基盤における前記ステータとの対向面上に前記回転軸を中心とした周方向に並べて配置された複数の永久磁石と、前記複数の永久磁石を前記ロータ基盤に固定するための固定部材とを有し、
    前記固定部材は、前記永久磁石を前記ロータ基盤に押し付けて固定するように、前記ロータ基盤に取り付けられており、
    前記永久磁石の前記回転軸を中心とした円の半径方向外縁部に対向するように前記ロータ基盤に対して固定され、前記永久磁石の前記半径方向外側に向かう移動を規制する規制部をさらに備える、
    キシャルギャップ型回転電機。
  6. 前記規制部は、前記固定部材に設けられている、
    請求項に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
  7. 回転軸を中心として回転可能なロータと、
    前記回転軸の軸長方向に、前記ロータに対向して配置されるステータと
    を備え、
    前記ロータは、
    前記回転軸を中心として回転可能なロータ基盤と、前記ロータ基盤における前記ステータとの対向面上に前記回転軸を中心とした周方向に並べて配置された複数の永久磁石と、前記複数の永久磁石を前記ロータ基盤に固定するための固定部材とを有し、
    前記固定部材は、前記永久磁石を前記ロータ基盤に押し付けて固定するように、前記ロータ基盤に取り付けられており、
    前記固定部材は、前記永久磁石の前記回転軸を中心とした円の半径方向全長に亘って掛け渡され、前記永久磁石よりも前記半径方向の内側及び外側の2箇所において前記ロータ基盤に取り付けられている、
    キシャルギャップ型回転電機。
  8. 前記固定部材は、前記永久磁石よりも前記半径方向の内側及び外側の何れか一方の位置において前記ロータ基盤に係止され、他方の位置において前記ロータ基盤に固定されている、
    請求項に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
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