JP6612726B2 - 日除け金属フラクタル及び日除け金属フラクタルの製造方法 - Google Patents

日除け金属フラクタル及び日除け金属フラクタルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、フラクタル構造を有する日除けのための構造体である日除け金属フラクタルに関する。
従来から、複数の遮光部と透光部が立体的に配置され、全体に対して部分が自己相似を成すフラクタル構造を有する日除け部材が知られている(特許文献1乃至特許文献3参照)。この日除け部材は、全体が山折り形状の山形構成とされており、複数の谷折り部及び開口が全体に対して自己相似を成すように設けられている。山折り部は、頂上部を挟んで平面視で左右対称に斜面部とされている。谷折り部は、山折り部の頂上部を挟んで平面視で左右対称に設けられている。また、谷折り部は、谷底部の稜線を挟んで平面視で左右対称に斜面部とされており、山折り部を上下逆さまにしたものと相似な形状をしている。開口は、山折り部の斜面部及び谷折り部の斜面部に設けられている。また、開口は、山折り部の頂上部を挟んで又は谷折り部の起点部位を挟んで平面視で左右対称に設けられており、山折り部の斜面部及び谷折り部の斜面部と相似な形状をしている。開口は、日光を透す透光部として利用され、開口以外の部分は、日光を遮る遮光部として利用される。この日除け部材は、樹脂製であり、樹脂の射出成形によって作製されている。また、布製の日除け部材も知られている。
特開2013−180509号公報 特開2014−34857号公報 特開2015−28245号公報
しかしながら、上述の従来の樹脂製及び布製の日除け部材は、可燃性の素材で作製されているため、火災対策上の観点から、使用するのを断られる虞がある。また、樹脂製及び布製の日除け部材は、日光による熱や紫外線により劣化するので、耐久性が悪い。また、樹脂製及び布製の日除け部材は、機械的負荷に対する強度が弱く、運搬途中や設置作業中に不測に何らかの物に接触した際に破損する虞がある。そこで、日除け部材を金属製とすることが考えられる。この場合、金属板を溶接加工して、金属製の日除け部材を作製することが考えられる。しかしながら、金属板を溶接加工した部分は、機械的負荷に対する強度が弱く、また、耐腐食性が弱いため、金属板を溶接加工して作製した日除け部材は、耐久性が悪くなる虞がある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、不燃性で耐久性の優れた日除け金属フラクタル及び日除け金属フラクタルの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の日除け金属フラクタルは、金属板で作製されたフラクタルピースを複数個、面状に連結して成る日除け金属フラクタルであって、一つのフラクタルピースは、金属板を折り曲げ加工して作製したものであり、金属板全体を山折りした山形構成とされ、金属板を山折りの頂上部の稜線を跨いで部分的に谷折りした谷折り部を備え、谷折りしたことにより山折りの頂上部の稜線を跨いで形成された開口を有し、山折りの頂上部及び谷折り部の谷底部は、平面とされており、山折りの稜線方向両端又は山折りの両斜面の裾野部に他のフラクタルピースとの連結部を備えた、ものである。

本発明の日除け金属フラクタルにおいて、山折りの稜線を挟んで平面視で左右対称に斜面とされ、当該斜面の裾野部は頂上部よりも幅狭とされ、谷折り部は、山折りの稜線中央部位に設けた大きい谷折り部と、稜線中央部位と稜線方向両端の各々との間に設けた第1の小さい谷折り部とを備えた、ことが好ましい。
また、本発明の日除け金属フラクタルにおいて、大きい谷折り部の起点部位を跨いで谷折りした第2の小さい谷折り部をさらに備えた、ことが好ましい。
また、本発明の日除けにおいて、山形構成の一つのフラクタルピースと、これを表裏反転した谷形構成の他のフラクタルピースとを、面状に交互に連結して成る、ことが好ましい。
また、本発明の日除け金属フラクタルの製造方法は、金属板で作製されたフラクタルピースを複数個、面状に連結して用いられる日除け金属フラクタルの製造方法であって、金属板よりフラクタルピースの平面展開時の形状に金型によりカットするカット工程と、カット工程を経た金属板の谷折りされる部位の両端縁を金型により打抜きする打抜き工程と、打抜き工程を経た金属板を、一つのフラクタルピース毎に全体を金型により山折りして山形構成とし、かつ、両端縁に挟まれた部位を谷折りする、山折り及び谷折り工程と、を備え、谷折りされる部位は、山折りの稜線を跨いで部分的に設けられ、山折りの稜線方向両端又は山折りの両斜面の裾野部に他のフラクタルピースとの連結部を形成する、ものである。
本発明によれば、素材が金属であるため、不燃性である。これにより、火災対策上の安全を図ることができ、広範に使用を図ることができる。また、素材が金属であるため、耐天候も優れており、日光の熱や紫外線によって劣化することがなく、樹脂製のものや布製のものと比較して耐久性に優れている。また、金属板を折り曲げて作製することにより、金属板を溶接加工せずに済み、これにより、金属板を溶接加工した場合の機械的負荷に対する強度及び耐腐食性の弱点を克服することができ、金属板を溶接加工して作製したものと比較して、耐久性に優れている。
本発明の一実施形態に係る日除け金属フラクタルの構成を示す斜視図。 同日除け金属フラクタルの側面図 同日除け金属フラクタルのフラクタルピースの表面側からみた斜視図。 同フラクタルピースの裏面側からみた斜視図。 同フラクタルピースの平面図。 図5のI−I線断面図。 同フラクタルピースを重ねた状態の斜視図。 同フラクタルピースを重ねた状態の側面図。 同フラクタルピースの製造方法を説明する図。 同フラクタルピースの製造方法における山折り及び谷折り工程を行うための金型の構成を示す側面図。 同金型の下金型の斜視図。 同金型の上金型の斜視図。 日除け金属フラクタルの変形例を示す斜視図。 同日除け金属フラクタルの側面図 フラクタルピースの変形例を示す平面図。 同フラクタルピースの斜視図。 フラクタルピースの別の変形例を示す斜視図。
以下、本発明を具体化した実施形態による日除け金属フラクタル及び日除け金属フラクタルの製造方法について図面を参照して説明する。図1及び図2は、日除け金属フラクタルの構成を示し、図3乃至図6は、この日除け金属フラクタルのフラクタルピースの構成を示す。日除け金属フラクタル1は、フラクタル構造を有する日除けのための構造体である。日除け金属フラクタル1は、金属板で作製されたフラクタルピース2を複数個、面状に連結して成る。また、本実施形態では、日除け金属フラクタル1は、フラクタルピース2を上下2段に連結して成る。各フラクタルピース2は、同じ構成であり、全て同じ向きに連結されている。日除け金属フラクタル1は、支柱3に支えられた架台4上に設置されて、日除けとして利用される。
フラクタルピース2は、1枚の金属板(例えば鉄やステンレスなどの金属板)を折り曲げ加工して作製したものである。フラクタルピース2は、金属板全体を山折りした山形構成とされており、金属板全体を山折りした山折り部21と、山折り部21の頂上部21aの稜線を跨いで部分的に谷折りした谷折り部22と、を備えている。谷折り部22は、山折り部21の頂上部21aの稜線中央部位に設けた大きい谷折り部23と、稜線中央部位と稜線方向両端の各々との間に設けた2つの第1の小さい谷折り部24と、を備えている。また、フラクタルピース2は、大きい谷折り部23の起点部位23c(山折り部21の斜面部21bからの折り曲げ部位)を跨いで谷折りした2つの第2の小さい谷折り部25を備えている。また、フラクタルピース2は、山折り部21の頂上部21aの稜線方向両端及び山折り部21の両斜面部21bの裾野部に、他のフラクタルピース2及び架台4との連結部28、29を備えている。
山折り部21は、頂上部21aの稜線を挟んで平面視で左右対称に斜面部21bとされ、斜面部21bの裾野部は、頂上部21aよりも幅狭とされている。大きい谷折り部23は、谷底部23aの稜線を挟んで平面視で左右対称に斜面部23bとされ、谷底部23aは、大きい谷折り部23の起点部位23c(斜面部21bからの折り曲げ部位)よりも幅狭とされている。第1の小さい谷折り部24は、谷底部24aの稜線を挟んで平面視で左右対称に斜面部24bとされ、谷底部24aは、第1の小さい谷折り部24の起点部位24c(斜面部21bからの折り曲げ部位)よりも幅狭とされている。第2の小さい谷折り部25は、谷底部25aの稜線を挟んで平面視で左右対称に斜面部25bとされ、谷底部25aは、第2の小さい谷折り部25の起点部位25c(斜面部21b及び斜面部23bからの折り曲がり部位)よりも幅狭とされている。山折り部21の頂上部21a、大きい谷折り部23の谷底部23a、第1の小さい谷折り部24の谷底部24a、及び第2の小さい谷折り部25の谷底部25aは、フラクタルピース2の機械的負荷に対する強度を高めるために、平面とされている。
山折り部21、大きい谷折り部23、第1の小さい谷折り部24、及び第2の小さい谷折り部25は、1枚の金属板を部分的に打ち抜いて折り曲げて形成したものであり、これにより、フラクタルピース2には、大きい開口33、第1の小さい開口34、及び第2の小さい開口35が形成されている。大きい開口33は、大きい谷折り部23を形成したことによるものであり、山折り部21の頂上部21aを跨いで形成されている。第1の小さい開口34は、第1の小さい谷折り部24を形成したことによるものであり、山折り部21の頂上部21aを跨いで形成されている。第2の小さい開口35は、第2の小さい谷折り部25を形成したことによるものであり、大きい谷折り部23の起点部位23cを跨いで形成されている。開口33〜35は、日光を透す透光部として利用され、開口33〜35以外の部分は、日光を遮る遮光部として利用される。
大きい谷折り部23は、山折り部21を上下逆さまにしたものと同じ形であり、山折り部21の半分の大きさである。第1の小さい谷折り部24は、大きい谷折り部23と同じ形であり、大きい谷折り部23の半分の大きさである。第2の小さい谷折り部25は、第1の小さい谷折り部24と同じ形、同じ大きさである。開口33〜35は、各々、大きい谷折り部23、第1の小さい谷折り部24、第2の小さい谷折り部25を上下逆さまにしたものと同じ形、同じ大きさである。これにより、フラクタルピース2は、日光を透す透光部(開口33〜35)と日光を遮る遮光部(開口33〜35以外の部分)とが立体的に配置され、全体に対して部分が自己相似を成すフラクタル構造を有している。
連結部28は、山折り部21の稜線方向両端にあって、頂上部21aから真っ直ぐ延び、頂上部21aに平行な平面になっている。連結部29は、斜面部21bの裾野部にあって、斜面部21bから屈曲し、頂上部21aに平行な平面になっている。連結部28、29には、ビスなどの固定具を挿入するための孔28a、29aが設けられている。本実施形態では、フラクタルピース2は、厚み0.5mmの金属板を折り曲げて作製され、山折り部21の稜線方向の長さが250mmであり、稜線に垂直な方向の長さが180mmであり、高さが50mmである。軽量化と機械的負荷に対する強度の観点から、このような厚みの金属板で、このようなサイズにするのが好ましいが、この例に限られるものではない。
日除け金属フラクタル1の設置は、日除け金属フラクタル1の設置現場に多数個のフラクタルピース2を運搬し、設置現場において、多数個のフラクタルピース2を連結することにより行われる。フラクタルピース2同士の連結及びフラクタルピース2の架台4への連結は、ビスなどの固定具を用いて行われる。複数個のフラクタルピース2の連結部28同士及び連結部29同士を連結することにより、複数個のフラクタルピース2が面状に連結され、また、複数個のフラクタルピース2の連結部28と連結部29とを連結することにより、複数個のフラクタルピース2が2段に連結される。また、フラクタルピース2の連結部28又は連結部29を架台4に連結することにより、フラクタルピース2が架台4に連結され、日除け金属フラクタル1が架台4に設置される。日除け金属フラクタル1もフラクタル構造を有している。
図7及び図8は、フラクタルピース2を重ねた状態を示す。フラクタルピース2は、開口33、34が山折り部21の頂上部21aを跨いで形成され、また、開口35が大きい谷折り部23の起点部位23cを跨いで形成されているため、大きい谷折り部23、第1の小さい谷折り部24、及び第2の小さい谷折り部25を別のフラクタルピース2の開口33〜35に通して、別のフラクタルピース2上に重ねることができる。つまり、複数のフラクタルピース2の山折り部21同士、大きい谷折り部23同士、第1の小さい谷折り部24同士、及び第2の小さい谷折り部25同士が重なるように、複数のフラクタルピース2を重ねることができる。なお、図示の例では、2つのフラクタルピース2を重ねた状態を示しているが、3つ以上のフラクタルピース2でも同じように重ねることができる。フラクタルピース2を運搬する際には、このようにフラクタルピース2が重ねて運搬される。
図9は、フラクタルピース2の製造方法を示す。フラクタルピース2は、以下のようにして製造される。まず、金属板5よりフラクタルピース2の平面展開時の形状に金型によりカットするカット工程を行う。これにより、フラクタルピース2の平面展開時の形状にしたカットピース51が作製される。図中、Aが山折りされる部位、すなわち、フラクタルピース2の山折り部21とされる部位であり、B、Cが連結部28、29とされる部位である。
続いて、カット工程を経た金属板5であるカットピース51の谷折りされる部位、すなわちフラクタルピース2の大きい谷折り部23、第1の小さい谷折り部24、第2の小さい谷折り部25とされる部位、の両端縁を金型により打抜きする打抜き工程を行う。これにより、谷折りされる部位の両端縁が打抜きされた打抜きピース52が作製される。図中、G1〜G3が谷折りされる部位、すなわち、G1が大きい谷折り部23とされる部位、G2が第1の小さい谷折り部24とされる部位、G3が第2の小さい谷折り部25とされる部位である。また、Hが打抜きされた部位である。また、この打抜き工程において、フラクタルピース2の連結部28、29の孔28a、29aも打抜きして形成する。
続いて、打抜き工程を経た金属板5である打抜きピース52を、全体(山折りされる部位A)を金型により山折りして山形構成とし、かつ、打抜き工程で打抜きされた部位Hに挟まれた部位(谷折りされる部位G1〜G3)を谷折りする、山折り及び谷折り工程を行う。これにより、山折り部21、大きい谷折り部23、第1の小さい谷折り部24、第2の小さい谷折り部25、及び連結部28、29が形成され、また、開口33〜35が形成され、フラクタルピース2が作製される。
図10は、上記山折り及び谷折り工程を行うための金型の構成を示し、図11は、この金型の下金型の構成を示し、図12は、この金型の上金型の構成を示す。金型6は、下金型60と上金型70とを備え、下金型60と上金型70との間に打抜きピース52を挟んでプレス成形することにより、打抜きピース52を折り曲げて、フラクタルピース2の山折り部21、大きい谷折り部23、第1の小さい谷折り部24、第2の小さい谷折り部25、連結部28、29を成形するものである。
下金型60は、上向きに山形に凸状をした凸部61と、下向きに谷形に凹状をした大きい凹部63、第1の小さい凹部64、及び第2の小さい凹部65と、平面状をした平面部69とを備える。上金型70は、上向きに谷形に凹状をした凹部71と、下向きに山形に凸状をした大きい凸部73、第1の小さい凸部74、及び第2の小さい凸部75と、平面状をした平面部79とを備える。下金型60の凸部61と上金型70の凹部71は、フラクタルピース2の山折り部21を成形するためのものである。下金型60の大きい凹部63、第1の小さい凹部64、及び第2の小さい凹部65と、上金型70の大きい凸部73、第1の小さい凸部74、及び第2の小さい凸部75は、各々、フラクタルピース2の大きい谷折り部23、第1の小さい谷折り部24、第2の小さい谷折り部25を成形するためのものである。下金型60の平面部69と上金型70の平面部79は、フラクタルピース2の連結部29を形成するためのものである。
下金型60において、凸部61は、基台部60aから山形に凸状をしており、凸部61の表面形状は、フラクタルピース2の山折り部21の形状と同じである。大きい凹部63は、凸部61の頂上部61aの稜線中央部位において稜線を跨いで設けられており、第1の小さい凹部64は、稜線中央部位と稜線方向両端の各々との間において稜線を跨いで設けられている。第2の小さい凹部65は、大きい凹部63の起点部位を跨いで設けられている。大きい凹部63、第1の小さい凹部64、及び第2の小さい凹部65は、凸部61の表面から谷形に凹状をしており、その表面(底面)形状は、フラクタルピース2の大きい谷折り部23、第1の小さい谷折り部24、及び第2の小さい谷折り部25の形状と同じである。平面部69は、凸部61の両斜面部61bの裾野に設けられており、その表面形状は、フラクタルピース2の連結部29の形状と同じである。
上金型70において、凹部71は、基台部70aに向かって凹状をしており、その表面形状は、フラクタルピース2の山折り部21の形状と同じである。大きい凸部73、第1の小さい凸部74、及び第2の小さい凸部75は、下金型60の大きい凹部63、第1の小さい凹部64、及び第2の小さい凹部65に対応する位置に設けられている。大きい凸部73、第1の小さい凸部74、及び第2の小さい凸部75は、凹部71の表面(下面)から凸状をしており、その表面形状は、フラクタルピース2の大きい谷折り部23、第1の小さい谷折り部24、及び第2の小さい谷折り部25の形状と同じである。平面部79は、下金型60の平面部69に対応する位置に設けられており、その表面(下面)形状は、フラクタルピース2の連結部29の形状と同じである。
下金型60と上金型70との間に打抜きピース52を挟んでいない状態で上金型70を下金型60の方へ押し下げていくと、上金型70の大きい凸部73、第1の小さい凸部74、及び第2の小さい凸部75が下金型60の大きい凹部63、第1の小さい凹部64、及び第2の小さい凹部65に嵌入される。上金型70をさらに押し下げていくと、上金型70の大きい凸部73、第1の小さい凸部74、及び第2の小さい凸部75の表面(下面)が下金型60の大きい凹部63、第1の小さい凹部64、及び第2の小さい凹部65の表面(底面)に合致し、また、上金型70の凹部71が下金型60の凸部61に合致し、上金型70の平面部79も下金型60の平面部69に合致する。
下金型60と上金型70との間に打抜きピース52を挟んで上金型70を下金型60の方へ押し下げていくことにより、打抜きピース52の山折りされる部位Aが下金型60の凸部61によってプレスされて山折り部21になる。また、谷折りされる部位G1〜G3が上金型70の大きい凸部73、第1の小さい凸部74、及び第2の小さい凸部75にプレスされて大きい谷折り部23、第1の小さい谷折り部24、第2の小さい谷折り部25になる。上記山折り及び谷折り工程は、このような金型6を用いて打抜きピース52をプレス成形することにより行われる。
本実施形態の日除け金属フラクタル1によれば、フラクタルピース2が金属板を折り曲げて作製したものであり、素材が金属であるため、不燃性である。これにより、火災対策上の安全を図ることができ、広範に使用を図ることができる。また、素材が金属であるため、耐天候も優れており、日光の熱や紫外線によって劣化することがなく、樹脂製のものや布製のものと比較して耐久性に優れている。また、金属板を折り曲げて作製することにより、金属板を溶接加工せずに済み、これにより、金属板を溶接加工した場合の機械的負荷に対する強度及び耐腐食性の弱点を克服することができ、金属板を溶接加工して作製したものと比較して、耐久性に優れている。また、複数のフラクタルピース2を重ねることができるので、多数のフラクタルピース2を重ねて運搬することができ、フラクタルピース2の運搬効率が良い。また、フラクタルピース2は、金型を用いたプレス加工による金属板のカット、打抜き、及び折り曲げを行うだけで、容易に作製することができる。また、フラクタルピース2を作製するためのプレス加工用の金型は、樹脂成形用の金型と比較して、構成が簡素である。
図13、図14は、日除け金属フラクタル1の変形例を示す。この日除け金属フラクタル1は、フラクタルピース2の上下2段の連結の仕方が上記実施形態と異なっている。この日除け金属フラクタル1は、上記実施形態のフラクタルピース2と、このフラクタルピース2を表裏反転した谷形構成のフラクタルピース2とを、面状に交互に連結して成る。谷形構成のフラクタルピース2は、山形構成のフラクタルピース2を上下逆さまにして連結したものであり、山形構成のフラクタルピース2と同じ構成のものである。すなわち、上記実施形態では、上段のフラクタルピース2を下段のフラクタルピース2と同じ向きにして連結しているのに対し、本変形例の日除け金属フラクタル1では、上段のフラクタルピース2を下段のフラクタルピース2と上下逆さまにして連結している。他の構成については、上記実施形態と同様である。
このような日除け金属フラクタル1によれば、上段のフラクタルピース2の山折り部21が下段のフラクタルピース2同士の隙間に重なるように配置されるため、上記実施形態と比較して、日光の透光量を低減して、日除け効果を高めることができる。また、上記実施形態と比較して、日除け金属フラクタル1の高さを低くすることができる。
図15、図16は、フラクタルピース2の変形例を示す。このフラクタルピース2は、上記実施形態のフラクタルピースの複数個分を山折り部21の稜線方向に一列に連結したものに相当する構成となっている。本変形例では、フラクタルピース2は、上記実施形態のフラクタルピースの5個分を連結したものに相当する構成となっている。すなわち、フラクタルピース2は、複数個(5個)の上記実施形態と同様の山折り部21を備えており、複数個の山折り部21は、各山折り部21の頂上部21a同士が繋がって、稜線方向に1列に繋がっている。そして、各山折り部21に、上記実施形態と同様の大きい谷折り部23、第1の小さい谷折り部24、及び第2の小さい谷折り部25を有している。また、各山折り部21の頂上部21aの稜線方向両端及び各山折り部21の両斜面部21bの裾野部に、上記実施形態と同様の連結部28、29を備えている。フラクタルピース2は、上記実施形態のフラクタルピースの複数個分を連結したものに相当する構成としているため、山折り部21、大きい谷折り部23、第1及び第2の小さい谷折り部24、25、開口33〜35は、上記実施形態と同じ大きさとしたが、これに限られることなく任意の大きさを採用し得る。他の構成については、上記実施形態と同様である。フラクタルピース2は、1枚の金属板を折り曲げ加工して作製したものであり、上記実施形態と同様のカット工程と、打抜き工程と、山折り及び谷折り工程と、を行って作製される。上記実施形態と同様に、連結部28、29によって、複数個のフラクタルピース2が互いに連結され、また、フラクタルピース2が架台に連結される。なお、フラクタルピース2は、山折り部21同士が繋がっている箇所のうち、所望の箇所でカットして使用することも可能である。
このようなフラクタルピース2によれば、上記実施形態と比較して、日除け金属フラクタル1を設置するのに必要な個数のフラクタルピース2を製造する製造工数を少なくすることができる。また、上記実施形態と比較して、日除け金属フラクタル1を設置する際のフラクタルピース2を連結する作業工数を少なくすることができる。なお、フラクタルピース2は、上記実施形態のフラクタルピースの複数個分を山折り部21の稜線方向に直交する方向に一列に連結したものに相当する構成であってもよい。すなわち、フラクタルピース2は、複数個の山折り部21の裾野部同士(連結部29同士)が繋がって、複数個の山折り部21が稜線方向に直交する方向に1列に繋がっている構成であってもよい。
図17は、フラクタルピース2の別の変形例を示す。このフラクタルピース2は、上記実施形態のフラクタルピースの複数個分を2段に連結したものに相当する構成となっている。本変形例では、フラクタルピース2は、上記実施形態のフラクタルピースの4個分を面状に連結し、その上に上記実施形態のフラクタルピースの1個分を連結したものに相当する構成となっている。すなわち、フラクタルピース2の谷折り部22は、大きい谷折り部23と第1の小さい谷折り部24とに加え、4つの第1のさらに小さい谷折り部81をさらに備えている。第1のさらに小さい谷折り部81は、大きい谷折り部23と第1の小さい谷折り部24との間、及び第1の小さい谷折り部24と稜線方向両端の各々との間、に設けられている。また、フラクタルピース2は、大きい谷折り部23の起点部位23cを跨いで谷折りした4つの第2のさらに小さい谷折り部82をさらに備えている。第2のさらに小さい谷折り部82は、第2の小さい谷折り部25と大きい谷折り部23の起点部位23c両端の各々との間に設けられている。また、フラクタルピース2は、第1の小さい谷折り部24の起点部位24cを跨いで谷折りした4つの第3のさらに小さい谷折り部83と、第2の小さい谷折り部25の起点部位25cを跨いで谷折りした4つの第4のさらに小さい谷折り部84と、をさらに備えている。また、第1〜第4のさらに小さい谷折り部81〜84を備えることにより、第1〜第4のさらに小さい開口91〜94が形成されている。
山折り部21は、上記実施形態における山折り部の2倍の大きさである。大きい谷折り部23は、上記実施形態における大きい谷折り部の2倍の大きさである。第1及び第2の小さい谷折り部24、25は、上記実施形態における第1及び第2の小さい谷折り部の2倍の大きさであり、上記実施形態における大きい谷折り部と同じ大きさである。第1〜第4のさらに小さい谷折り部81〜84は、上記実施形態における第1及び第2の小さい谷折り部24、25と同じ形、同じ大きさである。開口33〜35、91〜94は、各々、大きい谷折り部23、第1、第2の小さい谷折り部24、25、第1〜第4のさらに小さい谷折り部81〜84を上下逆さまにしたものと同じ形、同じ大きさとしている。これは、フラクタルピース2を上記実施形態のフラクタルピースの複数個分を連結したものに相当する構成としているためである。なお、これらは、上記大きさに限られるものではなく、適宜の大きさを採用し得る。他の構成については、上記実施形態と同様である。フラクタルピース2は、1枚の金属板を折り曲げ加工して作製したものであり、上記実施形態と同様のカット工程と、打抜き工程と、山折り及び谷折り工程と、を行って作製される。上記実施形態と同様に、連結部28、29によって、複数個のフラクタルピース2が互いに連結され、また、フラクタルピース2が架台に連結される。
このようなフラクタルピース2によれば、上記実施形態と比較して、日除け金属フラクタル1を設置するのに必要な個数のフラクタルピース2を製造する製造工数を少なくすることができる。また、上記実施形態と比較して、日除け金属フラクタル1を設置する際のフラクタルピース2を連結する作業工数を少なくすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、日除け金属フラクタル1は、下段のフラクタルピース2を上下逆さまに連結したものであってもよいし、下段のフラクタルピース2と上段のフラクタルピース2の両方とも上下逆さまに連結したものであってもよい。また、日除け金属フラクタル1は、フラクタルピース2を1段に連結したものであってもよいし、フラクタルピース2を3段以上に連結したものであってもよい。
1 日除け金属フラクタル
2 フラクタルピース
3 支柱
4 架台
5 金属板
6 金型
21 山折り部
21a 頂上部
21b 斜面部
22 谷折り部
23 大きい谷折り部
24 第1の小さい谷折り部
25 第2の小さい谷折り部
28、29 連結部
33 大きい開口
34 第1の小さい開口
35 第2の小さい開口
51 カットピース
52 打抜きピース
60 下金型
70 上金型
81 第1のさらに小さい谷折り部
82 第2のさらに小さい谷折り部
83 第3のさらに小さい谷折り部
84 第4のさらに小さい谷折り部
91 第1のさらに小さい開口
92 第2のさらに小さい開口
93 第3のさらに小さい開口
94 第4のさらに小さい開口

Claims (5)

  1. 金属板で作製されたフラクタルピースを複数個、面状に連結して成る日除け金属フラクタルであって、
    一つの前記フラクタルピースは、金属板を折り曲げ加工して作製したものであり、金属板全体を山折りした山形構成とされ、金属板を前記山折りの頂上部の稜線を跨いで部分的に谷折りした谷折り部を備え、前記谷折りしたことにより前記山折りの頂上部の稜線を跨いで形成された開口を有し、
    前記山折りの頂上部及び前記谷折り部の谷底部は、平面とされており、
    前記山折りの稜線方向両端又は山折りの両斜面の裾野部に他のフラクタルピースとの連結部を備えた、日除け金属フラクタル。
  2. 前記山折りの稜線を挟んで平面視で左右対称に斜面とされ、当該斜面の裾野部は頂上部よりも幅狭とされ、
    前記谷折り部は、前記山折りの稜線中央部位に設けた大きい谷折り部と、前記稜線中央部位と稜線方向両端の各々との間に設けた第1の小さい谷折り部とを備えた、請求項1に記載の日除け金属フラクタル。
  3. 前記大きい谷折り部の起点部位を跨いで谷折りした第2の小さい谷折り部をさらに備えた、請求項2に記載の日除け金属フラクタル。
  4. 山形構成の一つのフラクタルピースと、これを表裏反転した谷形構成の他のフラクタルピースとを、面状に交互に連結して成る、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の日除け金属フラクタル。
  5. 金属板で作製されたフラクタルピースを複数個、面状に連結して用いられる日除け金属フラクタルの製造方法であって、
    金属板よりフラクタルピースの平面展開時の形状に金型によりカットするカット工程と、
    前記カット工程を経た金属板の谷折りされる部位の両端縁を金型により打抜きする打抜き工程と、
    前記打抜き工程を経た金属板を、一つのフラクタルピース毎に全体を金型により山折りして山形構成とし、かつ、前記両端縁に挟まれた部位を谷折りする、山折り及び谷折り工程と、を備え、
    前記谷折りされる部位は、前記山折りの稜線を跨いで部分的に設けられ、
    前記山折りの稜線方向両端又は山折りの両斜面の裾野部に他のフラクタルピースとの連結部を形成する、日除け金属フラクタルの製造方法。
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