JP6612157B2 - 補助ハンドルおよび作業工具 - Google Patents

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Description

本発明は、先端工具を所定の打撃軸方向に駆動することで被加工材に対して打撃動作を行う打撃工具に着脱可能な補助ハンドル、および補助ハンドルを備えた打撃工具に関する。
手持ち式の作業工具に着脱可能に構成された補助ハンドルが知られている。一般的に、作業工具用の補助ハンドルには、作業工具の振動が使用者に伝達されるのを抑制するための防振構造が設けられている。例えば、特許文献1には、工具本体に固定状に取り付けられるハンドル本体部と、外表面に作業者に把持される握り領域を有するグリップ部とを備えた補助ハンドルが開示されている。グリップ部は、握り領域の中央領域または中央領域よりも工具本体から離間した端部側において、弾性ゴムを介してハンドル本体部に取り付けられている。
特開2010−184338号公報
上記の補助ハンドルでは、グリップ部は、ハンドル長軸方向を含む互いに直交する3方向と、ハンドル長軸周りの周方向の全方向について、ハンドル本体部に対し、合計4個の球状の弾性ゴムの変形による相対移動が可能とされている。これにより、グリップ部に伝達される振動の低減が図られている。しかしながら、上記の補助ハンドルが、打撃工具による加工作業のように、主軸(打撃軸)方向への振動が最も大きく且つ支配的な加工作業に適用された場合には、打撃軸方向以外の、それほど振動低減対策を必要としない方向でグリップ部とハンドル本体部との相対的な位置関係が不安定化し、使用性が低下する可能性がある。そこで、防振と使用性確保の双方の観点から最適化された打撃工具用の補助ハンドルが望まれている。
本発明は、被加工材に対する打撃動作を行う打撃工具に着脱可能な補助ハンドルを用いた加工作業において、補助ハンドルの防振および使用性確保に資する技術を提供することを課題とする。
本発明の一態様によれば、先端工具を所定の打撃軸方向に駆動することで被加工物に対して打撃動作を行う打撃工具に着脱可能な補助ハンドルが提供される。この補助ハンドルは、ハンドル本体と、グリップ部と、弾性介在部材とを備えている。
ハンドル本体は、取付部とコア部とを含む。取付部は、打撃工具に着脱可能に構成されている。コア部は、長尺状に形成されている。コア部は、第一端部が取付部に接続され、取付部から離れる方向に延在する。なお、コア部は、芯材とも称呼されうるものである。
グリップ部は、長尺の筒状に形成され、コア部の周囲に配置されている。なお、「コア部の周囲に配置されている」とは、グリップ部が完全にコア部を包囲する態様に限定されるものではなく、例えば、グリップ部にスリット等が設けられてコア部の一部が外部に露出する態様も含みうるものである。
弾性介在部材は、コア部とグリップ部の間に介在状に配置されている。なお、弾性介在部材における「弾性」とは、後述するように、コア部とグリップ部の間に介在することで、打撃軸方向に生じる振動がグリップ部に伝達されることを抑制するための要件であるということができる。このため、弾性介在部材は、例えば、適宜、ゴムやバネ等の材料から形成され、コア部とグリップ部の間の振動伝達抑制に応じて、その弾性定数が設定される。また、ここでいう「介在状に配置されている」とは、コア部とグリップ部の間に弾性介在部材のみが配置されている態様に限らず、弾性介在部材に加え、別部材が介在していてもよい。例えば、コア部の外側に配置された別部材とグリップ部との間に弾性介在部材が配置されてもよいし、グリップ部の内側に配置された別部材とコア部との間に弾性介在部材が配置されてもよい。
また、グリップ部は、コア部の取付部から離れた側の端部である第二端部において、打撃軸方向およびコア部の長軸方向の夫々に直交する方向に延在する回動軸を中心として、コア部に対して打撃軸方向に相対回動可能に連結されている。ここでいう「打撃軸方向に相対回動可能」とは、打撃軸に概ね平行な方向に回動動作しうるとの意味である。なお、回動軸を中心としたコア部とグリップ部との相対回動可能な連結態様として、典型的には、コア部およびグリップ部とは別部材として設けられたピン等のシャフトを介した連結態様が挙げられる。このほか、コア部から両側に突出する突起をグリップ部に設けられた支持孔で支持する態様、グリップ部から内側に突出する突起をコア部に設けられた支持孔で支持する態様等、コア部およびグリップ部が別部材を介さずに連結される態様も採用可能である。
かかる構成の補助ハンドルが打撃工具に装着されて使用されると、打撃工具の打撃動作により発生した振動は、まず、ハンドル本体に伝達される。より詳細には、打撃工具から取付部に入力された振動は、取付部に接続された第一端部を介してコア部に入力され、取付部から離れた側の第二端部まで伝達される。この間、振動源である打撃工具から離れるに従い、振動は徐々に減衰していく。グリップ部は、第二端部でコア部に対して相対回動可能に連結されているため、ハンドル本体を伝達する間に最大限減衰された振動がグリップ部に入力され、弾性介在部材の振動吸収作用によってグリップ部の振動は更に減衰される。また、グリップ部は、コア部に対し、打撃動作により生じる振動のうち最も大きく且つ支配的な打撃工具の打撃軸方向に相対回動可能に支持されている。よって、補助ハンドルは、打撃軸方向の振動がグリップ部に伝達することを効果的に抑制しつつ、その他の方向でグリップ部とハンドル本体部との相対的な位置関係が不安定化することを抑制し、使用性を確保することができる。
本発明に係る補助ハンドルの一態様として、弾性介在部材は、第一端部とグリップ部の間に介在状に配置されていてもよい。作業者は、グリップ部を把持するとき、打撃工具を安定的に支えるため、より打撃工具に近い領域、つまり第一端部に近い領域を把持する傾向がある。よって、この領域とグリップ部との間に弾性介在部材を介在させることで、作業者が把持する領域の防振効果を向上させることができる。
本発明に係る補助ハンドルの一態様として、弾性介在部材は、環状に形成され、前記コア部とグリップ部の間の隙間を埋めるように配置されていてもよい。グリップ部がコア部に対して相対回動可能に支持される場合、グリップ部とコア部の間には隙間が生じる。打撃工具に近い第一端部とグリップ部の間に隙間が存在すると、その隙間から加工作業で生じた粉塵等が入り込んで蓄積され、グリップ部とコア部の相対回動を阻害する要因となりうる。よって、環状の弾性介在部材が第一端部とグリップ部の間の隙間を埋めるように配置されることで、かかる不具合を防止することができる。
本発明に係る補助ハンドルの一態様として、補助ハンドルは、グリップ部がコア部に対して打撃軸方向以外の方向に相対移動することを規制する規制部を更に備えていてもよい。この場合、打撃動作で生じる振動のうち最も大きく且つ支配的な打撃軸方向の振動に対応して、打撃軸方向にのみグリップ部が相対回動するため、打撃軸方向以外でのグリップ部とハンドル本体部との相対的な位置関係を更に安定化させ、使用性をより向上させることができる。
本発明に係る補助ハンドルの一態様として、取付部とコア部とは、相対移動不能に一体化されていてもよい。この場合、別個に形成された取付部とコア部とがネジ等で連結される場合に比べ、打撃軸方向とグリップ部のコア部に対する相対回動方向を確実に対応させることができる。よって、打撃軸方向の振動がグリップ部に伝達することをより確実に抑制することができる。
本発明に係る補助ハンドルの一態様として、補助ハンドルは、コア部を貫通して回転軸方向に延在し、且つ、弾性受け部材を介してグリップ部に支持された支持シャフトを更に備えてもよい。そして、グリップ部は、支持シャフトによって、コア部に対して打撃軸方向に相対回動可能に連結されていてもよい。この場合、支持シャフト自体が弾性受け部材を介してグリップ部に支持されることで、受け部材の振動吸収作用によってグリップ部の振動を更に減衰させることができる。なお、弾性受け部材も、前述の弾性介在部材と同様、例えば、適宜、ゴムやバネ等の材料から形成され、グリップ部への振動伝達抑制に応じて、その弾性定数が設定されればよい。
また、本発明の一態様によれば、先端工具を所定の打撃軸方向に駆動することで被加工物に対して打撃動作を行う打撃工具が提供される。この打撃工具は、工具本体と、工具本体に取付部が固定されることで打撃工具に装着された補助ハンドルとを備える。補助ハンドルとして、前述の態様の補助ハンドルの何れかが採用されうる。かかる打撃工具は、採用された補助ハンドルによって実現される前述した効果を発揮することができる。
サイドハンドルが装着されたハンマドリルの全体構成を示す斜視図である。 サイドハンドルの左右方向縦断面図である。 サイドハンドルの底面図である。 変形例に係るサイドハンドルの下端部の左右方向縦断面図である。 別の変形例に係るサイドハンドルの下端部の左右方向縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。実施形態では、先端工具を所定の打撃軸方向に駆動して被加工物に対して打撃動作を行う打撃工具の一例として、電動式のハンマドリル1を挙げて説明する。また、補助ハンドルの一例として、ハンマドリル1に対して着脱可能に構成されたサイドハンドル3を挙げて説明する。
まず、図1を参照して、ハンマドリル1の全体構成について説明する。図1に示すように、ハンマドリル1は、ハンマドリル1の外郭を形成する本体部10と、作業者によって把持されるメインハンドル15とを主体として構成されている。
本体部10は、ギアハウジング11とモータハウジング13とを含む。ギアハウジング11は長尺状に形成されており、その長軸方向の一端部に円筒状のバレル部12を有する。モータハウジング13は、ギアハウジング11の長軸方向においてバレル部12とは反対側の端部から、ギアハウジング11の長軸方向と交差する方向に延在する。
なお、ギアハウジング11のバレル部12内には、先端工具(図示せず)を着脱可能に構成されたツールホルダ(図示せず)が配置されている。本実施形態のハンマドリル1は、ツールホルダに装着された先端工具を、打撃軸A1に沿って直線状に駆動させる動作(打撃動作)や、先端工具を打撃軸A1周りに回転駆動させる動作(ドリル動作)を行うように構成されている。作業者は、実際に行う加工作業に応じて、適切な種類および長さの先端工具を選択し、その軸方向と打撃軸A1とが一致するようにツールホルダに先端工具を装着する。なお、本実施形態のハンマドリル1では、打撃軸A1は、ギアハウジング11の長軸方向に延在する。
以下では、説明の便宜上、ギアハウジング11の長軸方向(打撃軸A1方向、または先端工具の軸方向とも言い換えられる)をハンマドリル1の前後方向と規定し、バレル部12が設けられている側をハンマドリル1の前側、モータハウジング13が接続されている側を後側と規定する。また、ギアハウジング11の長軸方向に直交し、モータハウジング13の延在方向に対応する方向を上下方向と規定し、モータハウジング13がギアハウジング11に接続されている側を上側、モータハウジング13の他端部が配置される側を下側と規定する。
概ねU字状に形成されたメインハンドル15は、両端部が夫々ギアハウジング11およびモータハウジング13の後端部に接続されている。メインハンドル15の中間部は、作業者によって把持される把持部16を構成する。把持部16は、本体部10の後端から離間して上下方向に延在する。把持部16の前上端部には、作業者によって引き操作されるトリガ17が設けられている。なお、本実施形態では、メインハンドル15は、本体部10に対して少なくとも前後方向に相対移動可能に弾性要素を介して連結されている。より詳細には、メインハンドル15は、下端部がモータハウジング13に対して回動可能に連結される一方、上端部が圧縮コイルばねによってギアハウジング11に連結されることで、本体部10に対して前後方向に相対移動可能に連結されている。これにより、ハンマドリル1の打撃動作時に生じる打撃軸A1方向(前後方向)の振動が本体部10からメインハンドル15へ伝達されるのを抑制することができる。
ここで、ハンマドリル1の内部構成について簡単に説明するが、この構成自体は公知であるため、図示は省略する。まず、モータハウジング13の内部には、先端工具の駆動源としてのブラシレスモータや、モータを制御するコントローラ等が収容されている。また、モータハウジング13は、その下端部に後方へ突出する後方突出部14を有する。後方突出部14の下端部には、バッテリ18が着脱可能に構成されたバッテリ装着部(図示せず)が設けられている。メインハンドル15の内部には、トリガ17に接続されたスイッチ等が収容されている。コントローラには、モータ、スイッチ等が電気的に接続されている。作業者がトリガ17を引くことで、スイッチがONとされ、モータが通電されて駆動される。
ギアハウジング11の内部には、運動変換機構、打撃要素、回転伝達機構、ツールホルダ等が収容されている。これらのうち、ツールホルダおよび打撃要素は、ギアハウジング11前端部のバレル部12に収容されている。モータの回転動力は、運動変換機構および回転伝達機構に伝達される。運動変換機構は、モータの回転動力をピストンの直線運動に変換するように構成されている。打撃要素は、ピストンの直線運動に伴い、先端工具に対して打撃軸A1方向への打撃力を加えるように構成されている。先端工具は、モータの駆動に伴い、運動変換機構および打撃要素によって、打撃軸A1方向に直線状に往復駆動される。回転伝達機構は複数のギアから構成されており、モータの回転動力を適宜減速させた上で、最終軸としてのツールホルダを介して先端工具に伝達するように構成されている。先端工具は、モータの駆動に伴い、回転伝達機構によって打撃軸A1周りに(周方向に)回転駆動される。
なお、本実施形態のハンマドリル1は、ギアハウジング11に設けられたモードチェンジレバー19の操作により、ハンマドリルモード、ハンマモード、ドリルモード、の3つのモードのうち何れかが選択可能に構成されている。ハンマドリルモードは、打撃動作およびドリル動作を行うモードである。ハンマモードは、打撃動作のみを行うモードである。ドリルモードは、ドリル動作のみを行うモードである。後述するサイドハンドル3は、これらのモードのうち、ハンマドリル1をハンマドリルモードまたはハンマモードで動作させる場合(つまり打撃動作が行われる場合)に使用されることが特に有用である。なお、ギアハウジング11内部には、かかるモード切替えのための機構が設けられているが、この機構の構成については公知であるため、ここでの説明および図示は省略する。
以下、図1〜図3を参照して、ハンマドリル1に着脱可能に構成されたサイドハンドル3について説明する。まず、サイドハンドル3の全体構成について説明する。図2に示すように、サイドハンドル3は、取付部31およびコア部32を含むハンドル本体30と、グリップ部33と、Oリング37とを備えている。取付部31は、打撃工具に着脱可能に構成されている。コア部32は、長尺状に形成されており、一端部(図2における上端部321)が取付部31に接続され、取付部31から離れる方向に延在する。グリップ部33は、長尺の筒状に形成され、コア部32の周囲に配置されている。Oリング37は、ゴム製の環状部材であり、コア部32とグリップ部33との間に介在状に配置されている。
図1に示すように、サイドハンドル3は、取付部31を介してハンマドリル1に取り外し可能に装着される。なお、サイドハンドル3は、グリップ部33がバレル部12の任意の径方向に延在するように(つまり、ハンマドリル1の打撃軸A1と直交するように)ハンマドリル1に装着可能である。しかしながら、以下では、説明の便宜上、サイドハンドル3の方向を、図1に示すように、グリップ部33がハンマドリル1の上下方向に延在するように装着されたときのハンマドリル1の方向に合わせて規定する。
ハンドル本体30の構成について説明する。図1および図2に示すように、ハンドル本体30のうち、取付部31は、ハンマドリル1の本体部10(より詳細には、バレル部12)に着脱可能に構成されている。本実施形態では、取付部31は、バレル保持部311と基部313とを含む。バレル保持部311は、周方向の一部(具体的には下部)が分断された環状(つまりC字状)に形成され、円筒状のバレル部12の外周面に対応する内周面312を有する。なお、内周面312によって規定されるバレル保持部311の内部空間は、ハンマドリル1の本体部10(より詳細には、バレル部12)の配置部として機能する。
基部313は、ネジ固定部314と接続部315とを含む。ネジ固定部314は、バレル保持部311の一方の端部(具体的には右端部)から、バレル保持部311の軸線A2と直交する方向(具体的には下方)に延設されている。接続部315は、バレル保持部311のもう一方の端部(具体的には左端部)から、ネジ固定部314から間隔をあけて、ネジ固定部314と同じ方向(下方)に延設されている。接続部315はネジ固定部314よりも下方に突出している。接続部315の下端部は右方に屈曲し、ネジ固定部314から間隔をあけて、ネジ固定部314の下方に延びている。かかる構成により、ネジ固定部314と接続部315との間には、正面視で逆L字状の間隙が形成されている。
また、ネジ固定部314と接続部315には、夫々、左右方向に延在する貫通孔316、317が形成されている。貫通孔316、317は、同軸状に左右方向に延在する。ネジ固定部314の貫通孔316の内部には、ナット41が回転不能に配置されている。接続部315の貫通孔317には、操作部44と一体化された六角ボルト47の軸部が右方から挿通され、六角ボルト47の先端部は、貫通孔316内部に配置されたナット41に螺合されている。よって、操作部44を六角ボルト47の軸周りに反時計回りに回転させることで、六角ボルト47が操作部44と一体的にナット41に対して左方へ移動し、ネジ固定部314と接続部315の間の左右方向の間隙が広げられる。一方、操作部44を六角ボルト47の軸周りに時計回りに回転させることで、六角ボルト47が操作部44と一体的にナット41に対して右方へ移動し、間隙が狭められる。
作業者は、ネジ固定部314と接続部315の間の左右方向の間隙を広げた状態でバレル部12をバレル保持部311に挿通し、その後、操作部44を操作して間隙を狭めることで、バレル部12の外周面にバレル保持部311を固定する。これにより、ハンマドリル1に対するサイドハンドル3の相対配置が一定の関係に確定される。本実施形態では、バレル保持部311は、バレル部12に対して固定されたとき、バレル保持部311の軸線A2とハンマドリル1の打撃軸A1(先端工具の軸)とが一致するように構成されている。
ハンドル本体30のコア部32は、一端部(上端部321)が前述の取付部31の接続部315の下端に接続され、取付部31から下方に延びる。本実施形態では、コア部32は、取付部31と単一の部材(ハンドル本体30)として一体的に形成されることで、取付部31と相対移動不能に一体化されている。また、本実施形態では、コア部32は、概ね直線状に延びる棒状に形成されており、その軸線A3は、バレル保持部311の軸線A2と直交する。つまり、軸線A3は、バレル保持部311がバレル部12に対して固定されたとき、ハンマドリル1の打撃軸A1と直交する。
コア部32は、概ね円柱状に形成されているが、上端部321の一部と下端部322の一部は、夫々、二面幅部323、325として形成されている。以下では、コア部32の二面幅部323、325以外の部分を、便宜上、円柱状部327という。図2および図3に示すように、下端部322の二面幅部325は、円柱状部327の外周面よりも内側に、左右方向に対向して互いに平行に配置された一対の側面326、326を有する。これにより、二面幅部325は、左右方向よりも前後方向に長い断面形状を有する。同様に、図2に示すように、上端部321の二面幅部323も、円柱状部327の外周面よりも内側に、左右方向に対向して互いに平行に配置された一対の側面324、324を有する。また、下端部322の二面幅部325には、左右方向に延在する貫通孔328が形成されている。
コア部32の上端部321(より詳細には、二面幅部323の下方且つ円柱状部327の上端部)には、外周面を全周に亘って取り巻く環状の溝329が形成されている。溝329には、Oリング37が装着されている。
グリップ部33は、コア部32と概ね同一の長さを有し、両端が開口した円筒状の中空部材として形成されている。グリップ部33の外表面は、作業者によって把持される部分であり、概ね長軸方向(上下方向)の中央部が膨らんだ紡錘形状に形成されている。また、グリップ部33は、下端部332以外の部分では概ね同一の内径を有する。グリップ部33内部には、ハンドル本体30のコア部32がグリップ部33と概ね同軸状に挿入されている。
グリップ部33の下端部332には、コア部32に対してグリップ部33を相対回動可能に連結するための連結構造が設けられている。具体的には、下端部332の左壁部333、右壁部335には、夫々、同軸状に左右方向に延在する貫通孔337、338が設けられている。なお、貫通孔337、338は、グリップ部33の内部に配置されたコア部32の貫通孔328とも同軸状に連通されている。ピン35がこれらの貫通孔337、328、338に順に挿通され、貫通孔338内部で抜け止めリング36に固定されることで、グリップ部33は、コア部32に対して、ハンマドリル1の打撃軸A1方向に相対回動可能に連結されている。グリップ部33の回動軸A4は、打撃軸A1方向(バレル保持部311の軸線A2方向、前後方向)およびコア部32の長軸方向(上下方向)に概ね直交する方向(左右方向)に延在する。なお、本実施形態では、グリップ部33の回動軸A4は、ピン35の軸線に一致している。
グリップ部33の上端には、径方向外側に延出された鍔部339が形成されている。鍔部339の左内側面および右内側面には、夫々、右方および左方に向けて突出する規制リブ341、342が設けられている。規制リブ341、342の突出端は、前述の二面幅部323の側面324、324に対して左方および右方から接触している。一方、規制リブ341、342が設けられていない前後方向においては、グリップ部33の上端部331とコア部32の二面幅部323とは離間している。かかる構成により、二面幅部323は、側面324、324に対して摺動しながら前後方向に相対移動することが許容されている。
また、グリップ部33の下端部332の一部を形成する左壁部333、右壁部335は、前後の壁部に比べて厚く形成されている。左壁部333の側面334と、右壁部335の側面336は、互いに平行に配置され、左右方向に対向している。側面334、336は、夫々、二面幅部325の側面326、326に対して左方および右方から接触している。一方、下端部332の前後の壁部は、二面幅部325とは離間している。かかる構成により、二面幅部325は、側面326、326に対して摺動しながら、回動軸A4を中心として前後方向に相対回動することが許容されている。
コア部32の上端部321の溝329に装着されたOリング37は、全周にわたってグリップ部33の内面に密着している。つまり、Oリング37は、コア部32とグリップ部33の間の隙間を埋めるように配置されている。二面幅部323と規制リブ341、342(詳細には、側面324、324と規制リブ341、342の突出端)との接触箇所、二面幅部325と左壁部333、右壁部335(詳細には、側面326、326と側面334、336)との接触箇所、Oリング37の配置箇所以外の部分では、コア部32の外周面とグリップ部33の内周面との間には間隙が設けられ、コア部32とグリップ部33とは離間している。
以上のように構成されたサイドハンドル3の作用および効果について説明する。作業者は、遂行する加工作業の種類や加工面の方向に応じて、グリップ部33が打撃軸A1(ハンマドリル1の前後方向)に対して所望の径方向に延在するようにサイドハンドル3の向きを調整し、バレル部12の外周面にバレル保持部311を固定する。
モードチェンジレバー19の操作によってハンマドリルモードが選択された場合、トリガ17が引き操作されると、打撃動作およびドリル動作が開始される。ハンマモードが選択された場合には、トリガ17が引き操作されると、打撃動作のみが開始される。打撃動作によりハンマドリル1に生じる振動のうち最も大きく且つ支配的なのは、打撃軸A1方向(ハンマドリル1の前後方向)の振動である。振動は、ハンマドリル1のバレル部12から、ハンドル本体30の取付部31に入力され、取付部31に接続された上端部321を介してコア部32に伝達される。更に、振動は、上端部321から、取付部31から離れた側の下端部322まで伝達される。この間、振動源であるハンマドリル1から離れるに従い、振動は徐々に減衰していく。グリップ部33は、下端部322において、ピン35によってコア部32に対して相対回動可能に連結されているため、ハンドル本体30を伝達する間に最大限減衰された振動が、ピン35を介してグリップ部33に入力されることになる。また、コア部32の上端部321とグリップ部33との間に介在状に配置されたOリング37の振動吸収作用によって、グリップ部33の振動は更に減衰される。
また、グリップ部33は、打撃軸A1およびコア部32の長軸方向の夫々に直交する方向に延在する回動軸A4(ピン35の軸線)を中心として、ピン35を介して、コア部32に対して相対回動可能に連結されている。つまり、グリップ部33は、コア部32に対して打撃軸A1方向に相対回動可能である。なお、グリップ部33の延在方向が図1に示す上下方向以外の方向に設定されたとしても、グリップ部33のコア部32に対する相対回動方向は、打撃軸A1方向に維持される。よって、サイドハンドル3は、打撃軸A1方向の振動がグリップ部33に伝達することを効果的に抑制しつつ、その他の方向でグリップ部33とハンドル本体30との相対的な位置関係が不安定化することを抑制して、使用性を確保することができる。
なお、打撃動作時には、打撃軸A1方向に比べると、それ以外の方向の振動は小さいため、それほど特別な対策を必要としない。よって、打撃動作時には、コア部32に対してグリップ部33が打撃軸A1方向以外の方向には相対移動しない方が、作業者にとっての使用性は高くなると考えられる。本実施形態では、コア部32の上端部321に設けられた二面幅部323に対し、グリップ部33の上端部331に設けられた規制リブ341、342が左右から接触し、且つ、コア部32の下端部322に設けられた二面幅部325に対し、グリップ部33の下端部332に設けられた左壁部333、右壁部335が左右から接触している。かかる構成によって、グリップ部33は、打撃軸A1方向以外の方向に相対移動することが規制されている。つまり、二面幅部323(側面324、324)および規制リブ341、342、二面幅部325(側面326、326)および左壁部333(側面334)、右壁部335(側面336)は、夫々、グリップ部33がコア部32に対して打撃軸A1方向以外の方向に相対移動することを規制する規制部として構成されている。よって、打撃軸A1方向の振動に対応して、グリップ部33が打撃軸A1方向にのみ相対回動するため、打撃軸A1方向以外でのグリップ部33とハンドル本体30との相対的な位置関係を更に安定化させ、使用性をより向上させることができる。
ところで、作業者は、打撃動作時にサイドハンドル3を把持する場合、ハンマドリル1を安定的に支えるため、ハンマドリル1にできるだけ近い領域を把持する傾向がある。本実施形態では、コア部32の上端部321とグリップ部33の上端部331の間に、弾性体であるゴム製のOリング37が介在しているため、作業者が把持する領域の防振効果を向上させることができる。また、Oリング37は、上端部321と上端部331の間の隙間を埋めるように配置されている。ハンマドリル1に近い上端部321と上端部331の間に隙間が存在すると、その隙間から加工作業で生じた粉塵等が入り込んで蓄積され、グリップ部33とコア部32の相対回動を阻害する要因となりうる。よって、Oリング37が本実施形態のように配置されることで、かかる不具合を防止することができる。
また、本実施形態では、取付部31とコア部32とは、単一の部材(ハンドル本体30)として一体的に形成されることで、互いに相対移動不能に一体化されている。このため、取付部31とコア部32とが別個の部材として形成され、連結される場合に比べ、打撃軸A1と回動軸A4との配置関係がずれる可能性が低い。つまり、グリップ部33のコア部32に対する相対回動方向を打撃軸A1方向に確実に対応させることができる。よって、打撃軸A1方向の振動がグリップ部33に伝達することをより確実に抑制することができる。
上記実施形態は単なる例示であり、本発明に係る補助ハンドルおよび打撃工具は、例示されたサイドハンドル3およびハンマドリル1の構成に限定されるものではない。例えば、下記に例示される変更を加えることができる。なお、これらの変更は、これらのうちいずれか1つのみ、あるいは複数が、実施形態に示すサイドハンドル3およびハンマドリル1、あるいは各請求項に記載された発明と組み合わされて採用されうる。
コア部32の下端部322およびグリップ部33の下端部332における連結構造は、グリップ部33がコア部32に対して打撃軸A1方向に相対回動可能に連結されている限り、適宜変更が可能である。以下、図4および図5を参照して、コア部32とグリップ部33との連結構造に関する2つの変形例について説明する。
図4に示す変形例は、上記実施形態で例示された連結構造(図2参照)に対し、コア部32とグリップ部33とを連結するピン35の頭部および先端部が外部に露出しないように、貫通孔337、338の開口部が塞がれた例である。具体的には、ピン35の頭部には、樹脂製のカバー部361が一体的に結合されている。カバー部361は、貫通孔337の開口部に嵌合して開口部を塞ぐとともに、グリップ部33の外表面と面一の外面を有するように形成されている。また、貫通孔338の開口部には、ピン35の先端部に嵌合する穴を有するゴム製のカバー部材362が嵌合されている。カバー部材362も、カバー部361と同様、グリップ部33の外表面と面一の外面を有するように形成されている。このようにカバー部361、カバー部材362を設けることで、グリップ部33の外表面が滑らかになり、引っ掛かりをなくすことができるため、サイドハンドル3の操作性および外観を向上することができる。
図5に示す変形例は、上記実施形態で例示された連結構造(図2参照)に対し、ピン35が貫通孔337、338内においてOリング365、366を介してグリップ部33に支持されるように変更された例である。Oリング365、366は、ゴム製の環状部材である。この例では、グリップ部33は、弾性体であるOリング365、366に支持されたピン35によって、コア部32に対して打撃軸A1方向に相対回動可能に連結されている。かかる構成により、Oリング365、366の振動吸収作用によって、コア部32からピン35を介してグリップ部33に伝達される振動を更に減衰させることができる。なお、ピン35を支持する部材は必ずしもゴム製である必要はなく、グリップ部33への振動伝達抑制に応じて適切な弾性体が採用され、その弾性定数が設定されればよい。また、ピン35を支持する部材の形状は、ピン35の周方向全体に亘って支持できるとの観点から、環状であると好ましいが、必ずしも環状である必要はない。例えば、複数の弾性体がピン35の周方向の複数個所に配置されていてもよい。
なお、上記実施形態および変形例のいずれでも、コア部32とグリップ部33とはピン35を介して連結されているが、ピン35以外の方法で両者が連結されていてもよい。例えば、コア部32の下端部322から回動軸A4方向にグリップ部33へ向けて突出する突起を設け、グリップ部33に設けられた支持孔で支持する態様が採用されてもよい。反対に、グリップ部33の下端部332から回動軸A4方向にコア部32へ向けて突出する突起をコア部32に設けられた支持孔で支持する態様も採用可能である。
サイドハンドル3は、本体部10のバレル部12以外の部位に着脱可能であってもよい。また、サイドハンドル3は、打撃動作を行うように構成されたハンマドリル1以外の作業工具(例えば、電動ハンマ)に適用されてもよい。
サイドハンドル3をハンマドリル1またはその他の作業工具に対して着脱可能とする構成は、上記実施形態で例示された取付部31に限られない。具体的には、サイドハンドル3は、グリップ部33がコア部32に対して相対回動するときの回動軸A4が、コア部32の長軸方向に直交し、且つ、サイドハンドル3がハンマドリル1またはその他の作業工具に装着されたときに打撃軸とも直交する構成を有すればよい。言い換えると、サイドハンドル3は、回動軸A4およびコア部32の長軸方向に直交する仮想的な直線と打撃軸とが平行な状態でハンマドリル1またはその他の作業工具に対して固定可能な構成を有すればよい。なお、グリップ部33のコア部32に対する相対回動方向を打撃軸A1方向に確実に対応させるためには、上記実施形態のように、取付部31とコア部32とは、相対移動不能に一体化されていることが好ましい。しかしながら、取付部31とコア部32とが別個の部材として形成され、連結される態様が排除されるものではない。
コア部32とグリップ部33の間に介在状に配置される弾性介在部材は、上記実施形態で例示されたゴム製のOリング37には限られず、コア部32とグリップ部33の間に介在することで、打撃軸A1方向に生じる振動がグリップ部33に伝達されることを抑制するように構成された弾性体であればよい。このため、弾性介在部材は、コア部32とグリップ部33の間の振動伝達抑制に応じて適切な弾性体から形成され、その弾性定数が設定されればよい。例えば、ゴムに代えて、圧縮コイルばねが採用されてもよい。この場合、圧縮コイルばねは、コア部32に対するグリップ部33の相対回動方向である打撃軸A1方向、つまり前後方向においてコア部32を両側から挟むように、コア部32とグリップ部33の間に介在状に配置されると好ましい。
また、弾性介在部材は、コア部32の外面とグリップ部33の内面に直接挟まれている必要はなく、別部材を介してコア部32とグリップ部33との間に介在していてもよい。また、コア部32とグリップ部33の間に介在状に配置される弾性介在部材は、必ずしも環状に形成され、コア部32とグリップ部33の間の隙間を埋めるように配置されている必要はない。更に、弾性介在部材は、作業者が把持する可能性が高い領域を考慮すれば、コア部32の上端部321とグリップ部33との間に配置されることが好ましいが、その他の位置に配置される態様が排除されるものではない。例えば、コア部32の長軸方向における中央部とグリップ部33との間に弾性介在部材が配置されてもよい。
上記実施形態では、グリップ部33がコア部32に対して打撃軸A1方向以外の方向に相対移動することを規制するための規制部として、二面幅部323および規制リブ341、342の組み合わせと、二面幅部325および左壁部333、右壁部335の組み合わせが設けられている。しかしながら、このような規制部は、いずれか一方の組み合わせのみが設けられてもよいし、両方が省略されてもよい。また、規制部の形状や配置位置も上記実施形態の例に限定されるものではない。但し、グリップ部33がコア部32に対して打撃軸A1方向以外の方向に相対移動することを最も効果的に規制することができるという観点からは、規制部は、上記実施形態のように、コア部32の長軸方向における両端部に設けられることが好ましい。
上述のように、打撃軸A1方向とグリップ部33の相対回動方向を確実に対応させるとの観点からは、取付部31とコア部32とは、相対移動不能に一体化されていることが好ましいが、別個に形成された部材が相対移動可能に連結されている態様が排除されるものではない。なお、取付部31とコア部32とが相対移動不能に一体化される場合には、取付部31とコア部32が上記実施形態のように単一の部材で一体的に成形されていてもよいし、別個に形成された部材が相対移動不能に連結されていてもよい。
上記実施形態および変形例の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下に示す。ハンマドリル1は、本発明の「打撃工具」に対応する構成例である。サイドハンドル3は、本発明の「補助ハンドル」に対応する構成例である。ハンドル本体30は、本発明の「ハンドル本体」に対応する構成例である。取付部31は、本発明の「取付部」に対応する構成例である。コア部32は、本発明の「コア部」に対応する構成例であり、上端部321と下端部322は、夫々、本発明の「第一端部」と「第二端部」に対応する構成例である。グリップ部33は、本発明の「グリップ部」に対応する構成例である。Oリング37は、本発明の「弾性介在部材」に対応する構成例である。回動軸A4は、本発明の「回動軸」に対応する構成例である。二面幅部323、325、規制リブ341、342、左壁部333、右壁部335は、夫々、本発明の「規制部」に対応する構成例である。ピン35は、本発明の「支持シャフト」に対応する構成例である。Oリング365、366は、本発明の「弾性受け部材」に対応する構成例である。
本発明および上記実施形態の趣旨に鑑み、以下の構成(態様)が構築される。以下の構成のうちいずれか1つのみ、あるいは複数が、実施形態に示すサイドハンドル3およびハンマドリル1、あるいは各請求項に記載された発明と組み合わされて採用されうる。
[態様1]
前記打撃工具は、更に、前記先端工具を前記打撃軸周りに回転動作させることで被加工物に対して所定の加工作業を遂行可能に構成され、
前記第二端部において、前記コア部と前記グリップ部は、夫々、前記打撃軸周りの回転動作の接線方向を法線として互いに対向状に面接触する面接触領域を有してもよい。
[態様2]
前記コア部は、前記面接触領域として、前記接線方向を前記法線として互いに平行に配置された二つの平面であるコア部接触面を前記第二端部の外周面に有し、
前記グリップ部は、前記面接触領域として、前記接線方向を前記法線として互いに平行に配置され、且つ、前記コア部接触面に面接触する二つの平面であるグリップ部接触面を内周面に有してもよい。
[態様3]
前記コア部を貫通して前記回転軸方向に延在し、且つ、弾性受け部材を介して前記グリップ部に支持された支持シャフトを更に備え、
前記面接触領域は、前記打撃軸周りの前記回転動作の接線方向に関し、前記コア部と前記グリップとの間に生じる力が前記弾性受け部材に伝達されることを防止する干渉部材を兼用してもよい。
打撃工具が、先端工具を打撃軸周りにも回転動作させることができるように構成されている場合(つまり、ドリル動作の遂行が可能な場合)、例えば、先端工具が不意に被加工物にロックした場合等に、打撃工具が打撃軸周りに回転してしまうことがある。上記の態様1および態様2の補助ハンドルによれば、打撃工具から最も離れた端部(つまり、コア部の第二端部側の端部)において、グリップ部がコア部に対して面接触で強固に保持される。特に、態様2の補助ハンドルでは、コア部の二面(コア部接触面)とグリップ部の二面(グリップ部接触面)で面接触するため、グリップ部がコア部に対してより強固に保持される。よって、打撃工具が打撃軸周りに回転しようとした場合でも、作業者は打撃工具をしっかりと抑え込むことができる。また、上記態様3の補助ハンドルによれば、先端工具が打撃軸周りに回転動作するドリル動作時でも、支持シャフトの弾性受け部材が回動軸方向にずれたり脱落したりすることを防止することができる。
なお、上記実施形態および変形例のコア部32の側面326、326、左壁部333の側面334、右壁部335の側面336は、上記態様1〜3の「面接触領域」の構成例である。また、側面326、326は、上記態様1〜3の「コア部接触面」の構成例であり、側面334および側面336は、「グリップ部接触面」の構成例である。ピン35は「支持シャフト」の構成例であり、Oリング365、366は「弾性受け部材」の構成例である。
1 ハンマドリル
10 本体部
11 ギアハウジング
12 バレル部
13 モータハウジング
14 後方突出部
15 メインハンドル
16 把持部
17 トリガ
18 バッテリ
19 モードチェンジレバー
3 サイドハンドル
30 ハンドル本体
31 取付部
311 バレル保持部
312 内周面
313 基部
314 ネジ固定部
315 接続部
316、317 貫通孔
32 コア部
321 上端部
322 下端部
323、325 二面幅部
324、326 側面
327 円柱状部
328 貫通孔
329 溝
33 グリップ部
331 上端部
332 下端部
333 左壁部
334 側面
335 右壁部
336 側面
337、338 貫通孔
339 鍔部
341、342 規制リブ
35 ピン
36 抜け止めリング
361 カバー部
362 カバー部材
365、366 Oリング
37 Oリング
41 ナット
44 操作部
45 貫通孔
47 六角ボルト

Claims (7)

  1. 先端工具を所定の打撃軸方向に駆動することで被加工物に対して打撃動作を行う打撃工具に着脱可能な補助ハンドルであって、
    前記打撃工具に着脱可能に構成された取付部と、第一端部が前記取付部に接続され、前記取付部から離れる方向に延在する長尺状のコア部とを含むハンドル本体と、
    長尺の筒状に形成され、前記コア部の周囲に配置されたグリップ部と、
    前記コア部と前記グリップ部との間に介在状に配置された弾性介在部材とを備え、
    前記グリップ部は、前記コア部の前記取付部から離れた側の端部である第二端部において、前記打撃軸方向および前記コア部の長軸方向の夫々に直交する方向に延在する回動軸を中心として、前記コア部に対して前記打撃軸方向に相対回動可能に連結されていることを特徴とする補助ハンドル。
  2. 請求項1に記載の補助ハンドルであって、
    前記弾性介在部材は、前記第一端部と前記グリップ部との間に介在状に配置されていることを特徴とする補助ハンドル。
  3. 請求項2に記載の補助ハンドルであって、
    前記弾性介在部材は、環状に形成され、前記コア部とグリップ部の間の隙間を埋めるように配置されていることを特徴とする補助ハンドル。
  4. 請求項1〜3の何れか1つに記載の補助ハンドルであって、
    前記グリップ部が前記コア部に対して前記打撃軸方向以外の方向に相対移動することを規制する規制部を更に備えたことを特徴とする補助ハンドル。
  5. 請求項1〜4の何れか1つに記載の補助ハンドルであって、
    前記取付部と前記コア部とは、相対移動不能に一体化されていることを特徴とする補助ハンドル。
  6. 請求項1〜5の何れか1つに記載の補助ハンドルであって、
    前記コア部を貫通して前記回転軸方向に延在し、且つ、弾性受け部材を介して前記グリップ部に支持された支持シャフトを更に備え、
    前記グリップ部は、前記支持シャフトによって、前記コア部に対して前記打撃軸方向に相対回動可能に連結されていることを特徴とする補助ハンドル。
  7. 先端工具を所定の打撃軸方向に駆動することで被加工物に対して打撃動作を行う打撃工具であって、
    工具本体と、
    前記工具本体に前記取付部が固定されることで前記打撃工具に装着された前記請求項1〜6の何れか1つに記載の補助ハンドルとを備えた打撃工具。
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