JP6608861B2 - 電流センサ、計測システムおよび電流計測方法 - Google Patents
電流センサ、計測システムおよび電流計測方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6608861B2 JP6608861B2 JP2017042368A JP2017042368A JP6608861B2 JP 6608861 B2 JP6608861 B2 JP 6608861B2 JP 2017042368 A JP2017042368 A JP 2017042368A JP 2017042368 A JP2017042368 A JP 2017042368A JP 6608861 B2 JP6608861 B2 JP 6608861B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- electric circuit
- induced
- adjacent
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
- Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
Description
本発明の第1の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の電流センサの構成の概要を示したものである。本実施形態の電流センサは、コア部1と、コイル部2と、第1の固定部3を備えている。コア部1は、第1の電路が通過する空間を有し、第1の電路の周りの磁束を収束する磁性体で形成されている。コイル部2は、コア部1に巻きつけられ、第1の電路の電流の誘導起電力によって流れる第1の誘導電流を出力する。第1の固定部3は、第1の電路と、第1の電路と隣接する第2の電路との距離を一定にして第2の電路を固定する。
本発明の第2の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図2は、本実施形態の電力計測システムの構成の概要を示したものである。本実施形態の電力計測システムは、複数の電流センサ10と、電力計測装置20を備えている。本実施形態の電力計測システムは、分電盤の各分岐路ブレーカーの配線に各電流センサ10を取り付け、各分岐路ブレーカーにおける電流を計測して、分岐路ブレーカーごとの電力データを得るシステムである。
Iref=補正係数Lax×Ianref (式1)
補正係数Laxは、電流センサS1からSnについてそれぞれ設定される。設定された補正係数Laxは、記憶部24に保存される。
Iax=補正係数Lax×補正後の実測電流Iax’’ (式2)
図9は、補正後の実測電流Iax’’と補正係数Laxを基に、電路axを流れる電流Iaxを算出する際の電力計測システムの状態を模式的に示したものである。また、補正後の実測電流Iax’’は、電路axに電流が流れたときに、各電流センサSxから増幅部21およびADコンバータ22を介してCPU23に入力される電流の実測電流Iax’を、隣接する電路の影響を基に補正した電流値である。
誘導電流Δb(x−1)=補正係数K×電流Ib(x−1) (式3)
図10は、電流Ib(x−1)と誘導電流Δb(x−1)を基に補正係数Kを算出する際の電力計測システムの状態を模式的に示したものである。隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路と計測対象の電路との距離はいずれの電路においても等しいため、補正係数Kはいずれの電路においても同じ値となる。よって、補正係数Kは、分岐路ブレーカーごとに設定する必要はなく、例えば、分岐路ブレーカーS(n−1)とSnにおける計測結果を基に設定を行うことができる。
誘導電流Δb(x−1)=補正係数K×電流Ia(x−1) (式4)
を基に算出することができる。
補正後の実測電流Iax’’=実測電流Iax’−誘導電流Δb(x−1) (式5)
を基に算出することができる。図11は、誘導電流Δb(x−1)から補正後の実測電流Iax’’を算出する際の電力計測システムの状態を模式的に示したものである。実測電流Iax’’を算出すると、電路a2からaxについても式2を基に、電路axを流れる電流Iaxを算出することができる。このように、取得した実測電流Iax’を隣接する電路によって生じる誘導電流で補正して電路axを流れる電流Iaxを算出することで、隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路の影響を排除した高精度の電力測定が可能となる。
本発明の第3の実施形態について詳細に説明する。第2の実施形態の電力計測システムの電流センサ10は、計測対象の供給電路と、隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路との距離を一定に保つ構成を有していた。本実施形態の電流センサは、隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路に加えて、同じ分岐路ブレーカーの戻り電路と供給電路の距離も一定に保つ構成を有していることを特徴とする。すなわち、第2の実施形態の電流センサ10は、隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路を固定するフックを隣接電路固定部として備えているが、本実施形態の電流センサは、同じ分岐路ブレーカーの戻り電路を固定するフックをさらに備えていることを特徴とする。
2 コイル部
3 第1の固定部
10 電流センサ
11 計測電路貫通部
12 隣接電路固定部
20 電力計測装置
21 増幅部
22 ADコンバータ
23 CPU
24 記憶部
25 通信部
31 コア
32 コイル
40 電流センサ
41 計測電路貫通部
42 隣接電路固定部
50 電流センサ
51 計測電路貫通部
52 隣接電路固定部
53 戻り電路固定部
60 電流センサ
61 計測電路貫通部
62 隣接電路固定部
63 戻り電路固定部
Claims (10)
- 第1の電路が通過する空間を有し、前記第1の電路の周りの磁束を収束する磁性体で形成されたコア部と、
前記コア部に巻きつけられ、前記第1の電路の電流の誘導起電力によって流れる第1の誘導電流を出力するコイル部と、
前記第1の電路と、前記第1の電路と隣接する第2の電路との距離を一定にして第2の電路を固定する第1の固定部と、
前記第1の電路と、前記第1の電路と隣接する第3の電路との距離を一定にして前記第3の電路を固定する第2の固定部と
を備えることを特徴とする電流センサ。 - 前記第1の固定部および前記第2の固定部は、前記第1の電路と前記第2の電路の間の距離と、前記第1の電路と前記第3の電路の間の距離が等しくなるように備えられていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
- 第1の電路が通過する空間を有し、前記第1の電路の周りの磁束を収束する磁性体で形成されたコア部と、前記コア部に巻きつけられ、前記第1の電路の電流の誘導起電力によって流れる第1の誘導電流を出力するコイル部と、前記第1の電路と、前記第1の電路と隣接する第2の電路との距離を一定にして第2の電路を固定する第1の固定部とを備える電流センサと、
前記電流センサの前記コイル部から出力される前記第1の誘導電流の電流値を計測する電流計測手段と、前記電流計測手段が計測した前記第1の誘導電流の電流値を隣接する電路の電流によって生じる第2の誘導電流の電流値に基づいて補正した値を基に、前記電流センサの前記コア部の前記空間を通過する前記第1の電路を流れる電流値を算出する電流補正手段とを有する計測装置と
を備え、
前記電流補正手段は、基準電流を計測した結果を基にあらかじめ設定された第2の補正係数を基に前記第1の電路を流れる電流値を算出することを特徴とする計測システム。 - 請求項1または2に記載の電流センサと、
前記電流センサの前記コイル部から出力される前記第1の誘導電流の電流値を計測する電流計測手段と、前記電流計測手段が計測した前記第1の誘導電流の電流値を隣接する電路の電流によって生じる第2の誘導電流の電流値に基づいて補正した値を基に、前記電流センサの前記コア部の前記空間を通過する前記第1の電路を流れる電流値を算出する電流補正手段とを有する計測装置と
を備えることを特徴とする計測システム。 - 前記電流センサを複数備え、
前記電流計測手段は、前記電流センサそれぞれから入力される前記第1の誘導電流の電流値を計測し、
前記電流補正手段は、互いに隣接する前記電流センサの一方の前記電流センサが計測した前記第1の誘導電流の電流値を基にもう一方の前記電流センサに生じる前記第2の誘導電流の電流値を算出することを特徴とする請求項3または4に記載の計測システム。 - 前記電流補正手段は、互いに隣接する前記電流センサの一方の前記電流センサが計測した前記第1の誘導電流の電流値とあらかじめ設定された第1の補正係数を基にもう一方の前記電流センサに生じる前記第2の誘導電流の電流値を算出することを特徴とする請求項5に記載の計測システム。
- 前記電流補正手段は、基準電流を計測した結果を基にあらかじめ設定された第2の補正係数を基に前記第1の電路を流れる電流値を算出することを特徴とする請求項4から6いずれかに記載の計測システム。
- 前記電流補正手段が算出したデータを送信する通信手段をさらに備え、
前記電流補正手段が算出した前記第1の電路を流れる電流値を基に前記第1の電路における電力を算出し、
前記通信手段は、前記電流補正手段が算出した前記電力のデータを送信することを特徴とする請求項3から7いずれかに記載の計測システム。 - 第1の電路が通過する空間を有し、前記第1の電路の周りの磁束を収束する磁性体で形成されたコア部に前記第1の電路を通過させ、
前記第1の電路と、前記第1の電路と隣接する第2の電路との距離を一定にして前記第2の電路を固定し、
前記第1の電路と、前記第1の電路と隣接する第3の電路との距離を一定にして前記第3の電路を固定し、
前記コア部に巻きつけられ、前記第1の電路の電流の誘導起電力によって第1の誘導電流が流れるコイル部から前記第1の誘導電流を出力し、
前記コイル部から出力される前記第1の誘導電流の電流値を計測し、
計測した前記第1の誘導電流の電流値を隣接する電路の電流によって生じる第2の誘導電流の電流値に基づいて補正した値を基に、前記第1の電路を流れる電流値を算出することを特徴とする計測方法。 - 前記コア部と前記コイル部をそれぞれ備える複数の電流センサそれぞれから入力される前記第1の誘導電流の電流値を計測し、
互いに隣接する前記電流センサの一方の前記電流センサが計測した前記第1の誘導電流の電流値を基にもう一方の前記電流センサに生じる前記第2の誘導電流の電流値を算出することを特徴とする請求項9に記載の計測方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017042368A JP6608861B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 電流センサ、計測システムおよび電流計測方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017042368A JP6608861B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 電流センサ、計測システムおよび電流計測方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018146414A JP2018146414A (ja) | 2018-09-20 |
JP6608861B2 true JP6608861B2 (ja) | 2019-11-20 |
Family
ID=63591967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017042368A Active JP6608861B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 電流センサ、計測システムおよび電流計測方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6608861B2 (ja) |
-
2017
- 2017-03-07 JP JP2017042368A patent/JP6608861B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018146414A (ja) | 2018-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009250976A (ja) | 導体の電流監視システム及び方法 | |
KR101681288B1 (ko) | 전력기기의 오차보정방법 | |
CN111521856B (zh) | 用于测量直流电流和交流电流的传感器设备 | |
JP2009210406A (ja) | 電流センサ及び電力量計 | |
WO2021111233A1 (en) | Self calibration by double signal sampling | |
CN111771128A (zh) | 电流测量装置、电流测量方法以及计算机可读取的非暂时性记录介质 | |
JP6286983B2 (ja) | 受信信号強度インジケータの温度補正方法及び温度補正装置 | |
US9970962B2 (en) | Non-contact type voltage sensor for dual-wire power cable and method for compensating installation position variation thereof | |
KR101488690B1 (ko) | 인접 전류의 간섭을 제거한 전류 측정 방법 및 전류 측정 장치 | |
JP6608861B2 (ja) | 電流センサ、計測システムおよび電流計測方法 | |
JP2007078374A (ja) | 直流電流計測装置および計測方法 | |
JP2011080973A (ja) | コアレス電流センサ | |
JP2013156029A (ja) | 電流センサ | |
JP2011112488A (ja) | 電流センサ | |
JP2009133783A (ja) | 電流センサ | |
JP2019152607A (ja) | 電流測定装置 | |
JP2006184192A (ja) | 電子天びん | |
JP4448080B2 (ja) | 電流計測装置 | |
JP2019152558A (ja) | 電流センサ及び電力量計 | |
JP5467522B2 (ja) | 温度分布測定器 | |
JP2017044548A (ja) | 電流センサ | |
JP6396768B2 (ja) | 電流測定装置、電流測定システム、電流測定方法、及び電流測定プログラム | |
JP2020046225A (ja) | 電流入力回路及び電力測定器 | |
JP2013250243A (ja) | 電流検出器及び電流検出方法 | |
KR102298348B1 (ko) | 직류 전류측정 방법 및 그 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180713 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190417 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190507 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190701 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191024 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6608861 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |