JP6608861B2 - 電流センサ、計測システムおよび電流計測方法 - Google Patents

電流センサ、計測システムおよび電流計測方法 Download PDF

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Description

本発明は、電路を流れる電流を計測する技術に関するものであり、特に、狭い範囲で隣接している電路の電流を計測する技術に関するものである。
家庭や事業所などにおいて、分電盤の分岐電路の電力をそれぞれ計測し、使用電力量のデータを収集する電力計測システムが用いられることがある。そのような電力計測システムでは、個々の分岐路に取り付けられた電流センサによって、分岐電路ごとの電流の計測が行われる。また、分電盤は、使用環境によって多様な形態で用いられ長期で稼動することが多い。そのため、そのような電力計測システムは、既設の分電盤や様々な分電盤に複雑な設計変更や作業を必要とすることなく使用できることが望ましい。
分電盤において、主幹電路から分岐電路に分岐する分岐電路のブレーカーは、小型で互いに隣接している。そのため、ブレーカーに接続されている電源線や電源線に接続しているブレーカー内部の配線の間隔は狭くなることが多い。配線間の間隔が狭くなると、隣接する分岐電路に流れる電流によって電流センサに誘導電流が発生し、使用されていない分岐電路で電力が計測される恐れがある。一方で、近年、LED(Light Emitting Diode)を用いた電気製品のように数ワット程度の電力によって、稼動する電気製品も多く使用されるようになっている。微小な電力で稼動する機器に電力を供給する場合に、隣接する電路の影響を受けると、実際に電力が使用されているのかの判別が難しくなる。そのため、複数の配線が密に並んでいるような分電盤でも隣接電路の影響を抑制して正確に電流を計測できる技術があることが望ましく、関連する技術の開発が行われている。そのような、複数の配線が密に並んでいるような分電盤において、電流を計測する技術としては、例えば、特許文献1のような技術が開示されている。
特許文献1は、分岐路ブレーカーにそれぞれ取り付けられた複数の磁気センサ方式の電流センサを備える分電盤に関するものである。特許文献1の電流センサは、分岐路ブレーカーから各機器に電力を供給する配線に接続されている。また、特許文献1の電流センサは、磁電変換素子の構成によって外部の磁界の影響を抑制している。特許文献1は、そのような構成を有することで、分電盤を小型化することができるとしている。
特開2013−99020号公報
しかしながら、特許文献1の技術は次のような点で十分ではない。特許文献1の分電盤の電流センサは、分岐路ブレーカーから各機器に電力を供給する配線に直列に接続されている。よって、特許文献1では、分電盤の設計または製造時にあらかじめ電流センサを接続することを考慮しておく必要がある。そのため、特許文献1の技術は、分電盤に電力センサを容易に設置しつつ、電流を正確に計測するための技術としては十分ではない。
本発明は、上記の課題を解決するため、容易に設置を行いつつ、電流を正確に測定することができる電流センサ、計測システムおよび電流計測方法を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の電流センサは、コア部と、コイルと、第1の固定部を備えている。コア部は、第1の電路が通過する空間を有し、第1の電路の周りの磁束を収束する磁性体で形成されている。コイル部は、コア部に巻きつけられ、第1の電路の電流の誘導起電力によって流れる第1の誘導電流を出力する。第1の固定部は、第1の電路と、第1の電路と隣接する第2の電路との距離を一定にして第2の電路を固定する。
本発明の計測方法は、第1の電路が通過する空間を有し、第1の電路の周りの磁束を収束する磁性体で形成されたコア部に第1の電路を通過させる。本発明の計測方法は、第1の電路と、第1の電路と隣接する第2の電路との距離を一定にして第2の電路を固定する。本発明の計測方法は、コア部に巻きつけられ、第1の電路の電流の誘導起電力によって第1の誘導電流が流れるコイル部から第1の誘導電流を出力する。本発明の計測方法は、コイル部から出力される第1の誘導電流の電流値を計測する。本発明の計測方法は、計測した第1の誘導電流の電流値を隣接する電路の電流によって生じる第2の誘導電流の電流値に基づいて補正した値を基に、第1の電路を流れる電流値を算出する。
本発明によると、容易に設置を行いつつ、電流を正確に測定することができる。
本発明の第1の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態の電流センサの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態の電流センサの電流検出部の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態における分電盤の構成の例を示す図である。 分岐路ブレーカー内部で発生する磁束を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態の分岐路ブレーカー内部で発生する磁束の例を図である。 本発明の第2の実施形態の電力計測システムにおける電流を計測する際の状態を模式的に示した図である。 本発明の第2の実施形態の電力計測システムにおける電流を計測する際の状態を模式的に示した図である。 本発明の第2の実施形態の電力計測システムにおける電流を計測する際の状態を模式的に示した図である。 本発明の第2の実施形態に電力計測システムにおける電流を計測する際の状態を模式的に示した図である。 本発明の第2の実施形態の電力計測システムの動作フローを示す図である。 本発明の第2の実施形態の電流センサの他の構成の例を示す図である。 本発明の第3の実施形態の電流センサの構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態の電流センサの他の構成の例を示す図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の電流センサの構成の概要を示したものである。本実施形態の電流センサは、コア部1と、コイル部2と、第1の固定部3を備えている。コア部1は、第1の電路が通過する空間を有し、第1の電路の周りの磁束を収束する磁性体で形成されている。コイル部2は、コア部1に巻きつけられ、第1の電路の電流の誘導起電力によって流れる第1の誘導電流を出力する。第1の固定部3は、第1の電路と、第1の電路と隣接する第2の電路との距離を一定にして第2の電路を固定する。
本実施形態の電流センサは、コア部1を通過する第1の電路と、第1の電路と隣接する第2の電路との距離が一定になるように第2の電路を固定する。第1の電路と第2の電路を一定にすることで、コイル部2から出力される電流を基に、第1の電路を流れる電流値を算出する際に、第2の電路の影響を補正することが可能になる。そのため、本実施形態の電流センサを用いることで、容易に設置を行いつつ、電流を正確に測定して電力を正確に測定することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図2は、本実施形態の電力計測システムの構成の概要を示したものである。本実施形態の電力計測システムは、複数の電流センサ10と、電力計測装置20を備えている。本実施形態の電力計測システムは、分電盤の各分岐路ブレーカーの配線に各電流センサ10を取り付け、各分岐路ブレーカーにおける電流を計測して、分岐路ブレーカーごとの電力データを得るシステムである。
電流センサ10の構成について説明する。図3は、本実施形態の電流センサ10の構成を示したものである。本実施形態の電流センサ10は、計測電路貫通部11と、隣接電路固定部12を備えている。
電流センサ10は、内部に電流検出部をさらに備えている。図4は、電流センサ10の電流検出部の構成を示したものである。電流センサ10の電流検出部は、コア31とコイル32を備えている。
図4に示すように、コア31の内部の空間を供給電路が通過している。供給電路は、分岐路ブレーカーから各機器に電力を供給する配線である。コア31の内部の空間は、計測電路貫通部11と一致する。また、コア31には、コイル32が巻かれている。コイル32には、供給電路を流れる電流が生じさせる磁束によって発生する誘導電流が流れる。
コア31は、磁性体の材料で形成されている。また、コア31には、計測電路貫通部11の内部にある電路に電流が流れる際の誘導起電力によって発生する誘導電流を取り出しコイル32が巻かれている。コイル32は、銅などの導電性を有する材料によって形成されている。コア31とコイル32の間は、絶縁されている。
本実施形態のコア31は、第1の実施形態のコア部1に相当する。また、本実施形態のコイル32は、第1の実施形態のコイル部2に相当する。また、本実施形態の供給電路は、第1の実施形態の第1の電路に相当する。
計測電路貫通部11は、コア31の内側の空間として形成され電流を計測対象の電路を通過させる穴である。計測電路貫通部11は、分電盤の分岐路ブレーカーから電力を供給する側の電路である供給電路に取り付けられる。
隣接電路固定部12は、計測対象の電路に隣接する電路を固定するフックとして形成されている。隣接電路固定部12は、計測対象の電路に隣接する電路を電流センサ10の決まった位置にフックで固定することによって、計測対象の電路と、隣接する電路の間隔を一定に保つ。隣接電路固定部12は、計測対象の供給電路が接続されている分岐路ブレーカーと隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路に取り付けられる。戻り電路は、供給電路を介して電力を供給した機器からの戻り電流が流れる電路である。また、本実施形態の隣接電路固定部12は、第1の実施形態の第1の固定部3に相当する。また、本実施形態の戻り電路は、第1の実施形態の第2の電路に相当する。
電力計測装置20の構成について説明する。電力計測装置20は、増幅部21と、AD(Analog to Digital)コンバータ22と、CPU(Central Processing Unit)23と、記憶部24と、通信部25を備えている。
増幅部21は、各電流センサ10からそれぞれ送られてくる電流を増幅し、ノイズを除去する。増幅部21は、増幅した電流をADコンバータ22に送る。
ADコンバータ22は、増幅部21から入力される電流信号をデジタル信号に変換する。ADコンバータ22は、デジタル信号に変換した電流値をCPU23に送る。ADコンバータ22は、各電流センサ10に対応する電流信号をそれぞれデジタル信号に変換してCPU23に送る。
CPU23は、ADコンバータ22から入力される電流を計測し、計測対象の電路を介して分岐路ブレーカーから各機器に供給される電力量を計算する機能を有する。CPU23は、ADコンバータ22から入力される電流センサ10を流れる誘導電流の電流値を計測する。CPU23は、計測した電流値に隣接する電路の影響を除去する補正を施した値と補正係数を基に、計測対象の電路を流れる電流の電流値を算出する。計測対象の電路を流れる電流の電流値を算出する際の補正係数は、計測対象の電路を流れる電流の実測値と、実測値を計測した際に電流センサ10から出力される誘導電流の電流値を基にあらかじめ設定されている。
CPU23は、ADコンバータ22から入力される電流センサ10のコイルを流れる誘導電流の電流値を、隣接する電路を流れる電流による磁束によって電流センサ10のコイルに生じる誘導電流の値を基に補正する。CPU23は、隣接する電路を流れる電流値と補正係数を基に、隣接する電路の磁束によって電流センサ10のコイルに流れる誘導電流の値を算出する。補正係数は、隣接する電路のみに電流を流した際の隣接する電路に流れる電流の電流値と、電流センサ10のコイルに流れる電流のCPU23における計測値との関係を基にあらかじめ設定されている。
CPU23は、各分岐路ブレーカーから供給電路を介して各機器に供給される電力の電力量を算出すると算出した電力量のデータを、通信部25を介して送信する。電力量のデータは、通信部25を介して電力管理システム等に送られる。また、CPU23は、電力を算出する際に用いる分岐路ブレーカーの出力電圧の情報をあらかじめ保存している。
記憶部24は、CPU23が電力量の計算を行う際に参照する電流と電圧の補正値、電流センサの隣接分岐電路の影響を除去するための補正係数のデータを保存している。記憶部24は、例えば、補正係数を保存するデータの読み書きが可能な不揮発性メモリ素子と、CPU23が処理データを一時的に保持するDRAM(Dynamic Random Access Memory)によって構成されている。記憶部24の全てまたは一部は、CPU23に内蔵されていてもよい。
通信部25は、CPU23が算出した電力量のデータを外部に送信する。通信部25は、無線通信方式であってもよく、LAN(Local Area Network)等の有線回線に接続されていてもよい。
本実施形態の電力計測システムが用いられる分電盤の構成の例について説明する。図5は、本実施形態の電力計測システムを用いる分電盤の構成の例を示したものである。図5に示す分電盤は、A1からAnのn個の隣接する分岐路ブレーカーを備えている。各分岐路ブレーカーには、供給電流が流れる供給電路と、戻り電流が流れる戻り電路が備えられている。図5では、供給電流である電流Ia1からIanが流れる電路として電路a1からanまでのn個の電路が備えられている。また、図5では、戻り電流である電流Ib1からIbnが流れる電路として電路b1からbnまでのn個の電路が備えられている。各分岐路ブレーカーは、主幹ブレーカーに接続されている。また、電路a1からanには、主幹ブレーカーから分岐路ブレーカーによって分岐された同相の電流が流れる。
次に、各分岐路ブレーカーの電路に電流が流れた際に、各電路の周囲に生じる磁束について説明する。図6は、図5の分電盤において、隣接する電路に対して発生する磁束と、隣接電路の影響について示したものである。図6の上段の図は、電路が均等な間隔で配置されている場合における各電路から生じる磁束の例を示している。また、図6の下段の図は、電路の間隔が不均一な場合における各電路から生じる磁束の例を示している。
例えば、分岐路ブレーカーA1の電路a1では、図6の奥側から手前側に向かって電流Ia1が流れているとする。図6の奥側から手前側の向きに電流Ia1が電路a1を流れることで、電路a1の周囲には、電路a1を中心に同心円状の左回りの磁束Φa1が発生する。また、戻り電路b1は、電路a1の戻り電路であるので、図6の手前側から奥側に向かって電流Ib1が流れる。図6の手前側から奥側の向きに電流Ib1が電路b1を流れることで、電路b1の周囲には、電路b1を中心に同心円状の右回りの磁束Φb1が発生する。
隣接する分岐路ブレーカーA1からAnは、同相の電源に接続されている。そのため、電路a2から電路anは、電路a1と同様に、磁束Φa2から磁束Φanをそれぞれ発生させる。また、電路b2から電路bnは、電路b1と同様に、磁束Φb2から磁束Φbnをそれぞれ発生させる。よって、隣接する電路に発生した磁束が互いに干渉する。しかし、電路の間隔が均一であるため、各電路における隣接する電路の影響がほぼ等しい。そのため、計測した電流値を適切に補正することで隣接する電路の周囲に発生した磁束による影響を、演算処理によって補正することが容易にできる。
一方で、図6の下段のように隣接する電路の間隔が不均一な場合は、隣接する電路との間隔が広いほど、隣接する電路に発生する磁束の影響は小さくなり、隣接する電路との間隔が狭いほど、隣接する電路に発生する磁束の影響は大きくなる。そのため、隣接する電路の間隔、すなわち、隣接する電路間の距離が不均一な場合は、各電路における隣接する電路の影響度が異なり、隣接電路の影響は不定な値となる。よって、隣接する電路の間隔が不均一な場合は、隣接する電路を流れる電流によって発生する磁束の影響を排除することが困難となる。
本実施形態の電力計測システムの動作について説明する。始めに、CPU23において電流値の補正に用いる補正係数と、隣接する電路を流れる電流によって生じる誘導電流を算出する際の補正係数を設定する方法について説明する。
本実施形態の電力計測システムにおいて、電流センサ10は、各分岐路ブレーカーの内部または、分岐路ブレーカーの外の配線に取り付けられる。図7は、電流センサ10を、電流センサS1からSnとして各分岐路ブレーカーの内部に取り付けた場合の例を模式的に示したものである。
電路axを電流の計測を行う対象の供給電路とすると、計測対象の電路axの戻り電路である電路bxと、隣接する分岐路ブレーカーA(x−1)の戻り電路である電路b(x−1)が計測対象の電路axに影響を与えうる。xは、1からnのいずれかであることを示している。
また、電路bxは、電路axの戻り電路であるため、電路bxにのみ電流は流れることはない。よって、電路bx、すなわち、同一の分岐路ブレーカーの隣接する電路が電路axにおける電流の計測に与える影響は小さい。そのため、電路bxが電路axに与える影響は、電流センサ10のコイルを流れる電流値を計測対象の電路を流れる電流の電流値に変換する際の補正係数に含めて補正することができる。
始めに、電流センサ10のコイルを流れる電流値と、計測対象の電路を流れる電流の電流値との関係を示す補正係数Laxの設定方法について説明する。図8は、補正係数Laxを設定する際の電力計測システムの状態を模式的に示したものである。
補正係数Laxの設定では、始めに、電路axに基準電流として電流を流した際の、電路axにおける電流の実測値Irefが計測される。電流の実測値Irefの計測は、例えば、電路axに電流計を接続することで行うことができる。また、基準電流を流した際のADコンバータ22から出力される電流値の値として、Iaxrefが取得される。
実測値IrefとIaxrefのデータが取得されると、下記の式1を満たす補正係数Laxが算出される。
Iref=補正係数Lax×Ianref (式1)
補正係数Laxは、電流センサS1からSnについてそれぞれ設定される。設定された補正係数Laxは、記憶部24に保存される。
このように、補正係数Laxを設定することで、電路axに流れる電流Iaxは、補正後の実測電流Iax’’と補正係数Laxを用いて下記の式を基に算出することができる。
Iax=補正係数Lax×補正後の実測電流Iax’’ (式2)
図9は、補正後の実測電流Iax’’と補正係数Laxを基に、電路axを流れる電流Iaxを算出する際の電力計測システムの状態を模式的に示したものである。また、補正後の実測電流Iax’’は、電路axに電流が流れたときに、各電流センサSxから増幅部21およびADコンバータ22を介してCPU23に入力される電流の実測電流Iax’を、隣接する電路の影響を基に補正した電流値である。
CPU23で電路axに流れる電流Iaxは、上記の式2を基に、補正後の実測電流Iax’’と補正係数Laxを用いて算出することができる。また、電路a1については、隣接する電路の影響がないため、補正後の実測電流Ia1’’=実測電流Ia1’となるので、式2を基にIa1=補正係数La1×実測電流Ia1’で電流Ia1を算出することができる。
電路a2から電路anについては、実測電流Iax’を隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路b(x−1)から生じる誘導電流分で補正した補正後の実測電流Iax’’を算出する必要がある。隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路b(x−1)から生じる誘導電流分の補正を行う際に用いる補正係数Kは、次のように行われる。
始めに、電路axに対して、電流センサの隣接電路固定部によって一定の間隔に固定される隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路である電路b(x−1)に、基準となる電流Ibrefが流される。電流Ibrefが流されると、電路b(x−1)に流れる電流による磁束Φb(x−1)によって電流センサに発生する誘導電流Δb(x−1)が計測される。このとき、下記の式3を満たす補正係数Kが算出され、隣接する電路に電流が流れた際の補正係数として記憶部24に保存される。
誘導電流Δb(x−1)=補正係数K×電流Ib(x−1) (式3)
図10は、電流Ib(x−1)と誘導電流Δb(x−1)を基に補正係数Kを算出する際の電力計測システムの状態を模式的に示したものである。隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路と計測対象の電路との距離はいずれの電路においても等しいため、補正係数Kはいずれの電路においても同じ値となる。よって、補正係数Kは、分岐路ブレーカーごとに設定する必要はなく、例えば、分岐路ブレーカーS(n−1)とSnにおける計測結果を基に設定を行うことができる。
電路b(x−1)に流れる電流Ib(x−1)により発生する磁束Φb(x−1)の電路axへの影響は、隣接する電路との間隔によって異なる。そのため、隣接する電路の間隔がそれぞれ異なると、判定できない不定な値となり誘導電流の影響を排除することが困難になる。しかし、本実施形態の電流センサ10は、計測対象の電路に隣接する電路を、計測対象の電路から一定の位置に保つ構成を有している。そのため、計測対象の電路に隣接する電路である電路b(x−1)の影響を、電路b(x−1)を流れる電流Ib(x−1)に比例して増加する値として定量的に算出することが可能になる。
また、電流Ib(x−1)は、電流Ia(x−1)と等しい。よって、補正係数Kを記憶部24に保存しておくことで、電流の計測を行った際に、誘導電流Δb(x−1)を、
誘導電流Δb(x−1)=補正係数K×電流Ia(x−1) (式4)
を基に算出することができる。
誘導電流Δb(x−1)が算出できると、補正後の実測電流Iax’’は、
補正後の実測電流Iax’’=実測電流Iax’−誘導電流Δb(x−1) (式5)
を基に算出することができる。図11は、誘導電流Δb(x−1)から補正後の実測電流Iax’’を算出する際の電力計測システムの状態を模式的に示したものである。実測電流Iax’’を算出すると、電路a2からaxについても式2を基に、電路axを流れる電流Iaxを算出することができる。このように、取得した実測電流Iax’を隣接する電路によって生じる誘導電流で補正して電路axを流れる電流Iaxを算出することで、隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路の影響を排除した高精度の電力測定が可能となる。
次に、電力計測システムにおいて電流センサ10の計測結果を基に電力計測装置20において電力を算出する際の動作についてフローチャートを参照して説明する。図12は、本実施形態の電力計測システムにおいて電力を算出する際の動作フローを示したフローチャートである。
n個の分岐路ブレーカーから供給電路にそれぞれ電流が流れると、電力計測装置20は、各電流センサから実測電流Ian’のデータを取得する(ステップ101)。n個の分岐路ブレーカーから供給電路にそれぞれ電流が流れると、n個の電流センサ10、すなわち、電流センサS1からSnに発生した誘導電流が、電力計測装置20の増幅部21に入力される。増幅部21は、入力された電流を増幅してADコンバータ22に出力する。ADコンバータ22は、電流センサそれぞれから送られてきた電流をデジタル化してCPU23に送る。CPU23は、デジタル化された電流のデータを受け取ると各電流センサの電流値を計測し、計測した電流値を実測電流Iax’の値として記憶部24に保存する。
CPU23は、各電流センサの実測電流Iax’の値を保存すると、電流センサS1の計測対象の電路a1に流れる電流Ia1を算出する。CPU23は、記憶部24から補正係数La1の値を読み出し、電流センサS1の実測電流Ia1’を、式2を基に補正係数La1で補正して電路a1に流れる電流Ia1を算出する(ステップ102)。x=1のとき実測電流Ia1’と補正後の実測電流Ia1’’は、同一の値である。
電路a1を流れる電流の電流Ia1を算出すると、CPU23は、電路a2からanを流れる電流の電流値である電流Ia2からIanを順に算出する。
電流Ia2からIanの算出を開始すると、CPU23は、初期値をx=2として電路a(x−1)の戻り電流の電路b(x−1)によって、電路axに生じる誘導電流ΔIb(x−1)の値を算出する。誘導電流ΔIb(x−1)は、式4を基にΔIb(x−1)=補正係数K×Ia(x−1)で算出される(ステップ103)。
電路b(x−1)に流れる電流によって、電路axに生じる誘導電流ΔIbxの値を算出すると、CPU23は、式5を基に電流センサSxの実測電流Iax’から誘導電流ΔIb(x−1)の値を減算し補正後の実測電流Iax’’を算出する(ステップ104)。
補正後の実測電流Iax’’を算出すると、CPU23は、補正係数Laxを記憶部24から読み出して、式2を基に電路axの電流Iaxを算出する(ステップ105)。電流Iaxを算出すると、CPU23は、電流Iaxのデータを記憶部24に保存する。
電流Iaxのデータを保存すると、CPU23は、全ての電路axについて電流Iaxを算出したかを確認する。全ての電路axについて電流Iaxの算出を終えていないとき(ステップ106でNo)、CPU23はxを1増加させてステップ103に戻って電流センサSnまで電流Iaxを算出する(ステップ107)。
全ての電路axについて電流Iaxの算出を終えているとき(ステップ106でYes)、CPU23は、算出した各電路axの電流Iaxを基に各電路の電力を算出する。CPU23は、各電路axの出力電圧の情報をあらかじめ保存している。CPU23は、算出した電力のデータを、通信部25を介して電力管理システム等に送信する。このように、本実施形態の電力計測システムでは、補正処理を施した電流値を基に電力を算出することで、隣接する電路の影響を除去し、電力の高精度な計測が可能になる。
また、CPU23は、算出した電力のデータを送信する際に、全ての電路の合算値を合わせて送信してもよい。また、CPU23は、算出した電力のデータを所定の時間ごとに送信してもよい。また、所定の時間ごとに送信する場合には、所定の時間における電力の平均値のデータを送信してもよい。所定の時間は、電力のデータの使用目的等に合わせてあらかじめ設定される。
また、本実施形態の電力計測システムでは、電流センサ10に代えて図13に示すような電流センサ40を用いてもよい。図13は、本実施形態の電力計測システムにおける電流センサの他の構成の例を電流センサ40として示したものである。図13の電流センサ40は、電流センサ10と同様に計測電路貫通部41と、隣接電路固定部42を備えるとともに、電流センサ10よりも小型化している。本実施形態の電力計測システムに用いる電流センサは、供給電路に対して隣接する戻り電路の距離を一定に保てる構成であれば、電流センサ10や電流センサ40以外の構成のものであってもよい。
本実施形態の電力計測システムでは、計測する電路に取り付けた電流センサ10の所定の位置に、隣接する電路を固定することができる。そのため、隣接する電路に流れる電流により発生する磁束によって電流センサ10に誘導される電流値を、定量的な値として得ることができる。これにより未使用の電路においても隣接電路からの誘導電流を判別し、除去することができる。
本実施形態の電力計測システムでは、隣接する電路の影響を、定量的な値として得ることで、隣接する電路からの誘導電流を判別して除去し、電流値として検出しない閾電流値を低く抑えることができる。そのため、LED電灯などの数ワットの製品の電流値を計測でき、高精度の省電力計測が可能となる。
本実施形態の電力計測システムでは、接する電路を電流センサ10の所定の位置に固定し、隣接電路の電流値の変化による誘導電流値を基に得られた補正係数を、電力計測装置での電流値の補正に使用している。そのように補正して電流を計測して電力を算出することで、電力計測装置自体は、複雑な構成を必要としないため安価に構築することができる。
本実施形態の電力計測システムでは、電流センサ10自体に、隣接する電路を固定する仕組みを設ける単純な構成である。そのため、電流センサ10を安価に製造することができる。本実施形態の電力計測システムでは、隣接する電路を電流センサ10に固定する仕組みを設ける構成であるため、電流センサ10自体の大きさに影響はない。そのため、電流センサ10を、小型に製造することができる。
本実施形態の電力計測システムでは、電流センサ10に備えられた隣接する電路の固定用のフックに隣接する電路を固定する構成であるため、電流センサ10の設置作業が複雑化することなく効率的に行うことができる。
本実施形態の電力計測システムは、計測対象の供給電路と、隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路との距離を電流センサ10の隣接電路固定部12によって一定に保っている。そのため、電力計測装置20は、実測を基にあらかじめ設定された補正係数Kを用いて、隣接する戻り電路に流れる電流によって生じる磁束によって計測対象の供給電路に流れる誘導電流の値を算出することができる。電力計測装置20は、電流センサ10のコイルを流れる電流値を、算出した隣接する戻り電路から発生する磁束によって生じる誘導電流の値で補正することで、正確に計測対象の供給電路に流れる電流を算出することができる。そのため、電力計測装置20は、算出した電流値を基に計測対象の供給電路を介して各機器に供給される電力量を正確に算出することができる。以上より、本実施形態の電力供給システムは、容易に設置を行いつつ、電力を正確に測定することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について詳細に説明する。第2の実施形態の電力計測システムの電流センサ10は、計測対象の供給電路と、隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路との距離を一定に保つ構成を有していた。本実施形態の電流センサは、隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路に加えて、同じ分岐路ブレーカーの戻り電路と供給電路の距離も一定に保つ構成を有していることを特徴とする。すなわち、第2の実施形態の電流センサ10は、隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路を固定するフックを隣接電路固定部として備えているが、本実施形態の電流センサは、同じ分岐路ブレーカーの戻り電路を固定するフックをさらに備えていることを特徴とする。
本実施形態の電力計測システムにおいて電流センサ10に代えて、電流センサ50を用いる以外の構成と動作については、第2の実施形態の電力計測システムと同様である。すなわち、本実施形態の電力計測システムは、複数の電流センサ50と、電力計測装置20を備えている。また、各電流センサ50は、分電盤の分岐路ブレーカーの供給電路を流れる電流を計測するように設置されている。よって、以下では、図14を参照して電流センサ50の構成についてのみ説明する。図14は、本実施形態の電流センサ50の構成を示したものである。
本実施形態の電流センサ50は、計測電路貫通部51と、隣接電路固定部52と、戻り電路固定部53を備えている。本実施形態の計測電路貫通部51および隣接電路固定部52の構成と機能は、第2の実施形態の計測電路貫通部11および隣接電路固定部12とそれぞれ同様である。
戻り電路固定部53は、計測対象の電路の戻り電路を固定するフックとして形成されている。戻り電路固定部53は、計測対象の電路の戻り電路を電流センサ50の決まった位置にフックで固定することによって、計測対象の電路と、戻り電路の間隔を一定に保つ。また、戻り電路固定部53は、隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路と計測対象の電路の間隔と、計測対象の電路と計測対象の電路の戻り電路の間隔が等しくなるように形成されている。
本実施形態の電流センサ50は、第2の実施形態の電流センサ10と同様に図4に示すようなコア31とコイル32を備えている。
本実施形態の電流センサ50を用いて電流を計測した場合においても、第2の実施形態と同様に電力計測装置20において補正した電流値を算出して、電力を算出することができる。
また、本実施形態の電力計測システムにおいても電流センサ50に代えて電流センサ50を小型化した図15に示す電流センサ60を用いてもよい。図15は、本実施形態の電力計測システムにおける電流センサの他の構成の例を電流センサ60として示したものである。
図15の電流センサ60は、電流センサ50と同様の構成の計測電路貫通部61と、隣接電路固定部62と、戻り電路固定部63を備えるとともに、電流センサ50よりも小型化している。本実施形態の電力計測システムに用いる電流センサは、供給電路に対して両側の戻り電路の距離を一定に保てる構成であれば、電流センサ50や電流センサ60以外の構成のものであってもよい。
本実施形態の電力計測システムは、第2の実施形態の電力計測システムと同様の効果を有する。また、本実施形態の電流センサは、計測対象の供給電路と、隣接する分岐路ブレーカーの戻り電路との距離に加え、計測対象の供給電路と、同一の分岐路ブレーカーの戻り電路との距離を一定に保っている。そのような構成とすることで、本実施形態の電力計測システムでは、同一の分岐路ブレーカーの戻り電路の影響がよりより抑制することができるので、電流の計測精度をより向上することができる。
1 コア部
2 コイル部
3 第1の固定部
10 電流センサ
11 計測電路貫通部
12 隣接電路固定部
20 電力計測装置
21 増幅部
22 ADコンバータ
23 CPU
24 記憶部
25 通信部
31 コア
32 コイル
40 電流センサ
41 計測電路貫通部
42 隣接電路固定部
50 電流センサ
51 計測電路貫通部
52 隣接電路固定部
53 戻り電路固定部
60 電流センサ
61 計測電路貫通部
62 隣接電路固定部
63 戻り電路固定部

Claims (10)

  1. 第1の電路が通過する空間を有し、前記第1の電路の周りの磁束を収束する磁性体で形成されたコア部と、
    前記コア部に巻きつけられ、前記第1の電路の電流の誘導起電力によって流れる第1の誘導電流を出力するコイル部と、
    前記第1の電路と、前記第1の電路と隣接する第2の電路との距離を一定にして第2の電路を固定する第1の固定部と
    前記第1の電路と、前記第1の電路と隣接する第3の電路との距離を一定にして前記第3の電路を固定する第2の固定部と
    を備えることを特徴とする電流センサ。
  2. 前記第1の固定部および前記第2の固定部は、前記第1の電路と前記第2の電路の間の距離と、前記第1の電路と前記第3の電路の間の距離が等しくなるように備えられていることを特徴とする請求項に記載の電流センサ。
  3. 第1の電路が通過する空間を有し、前記第1の電路の周りの磁束を収束する磁性体で形成されたコア部と、前記コア部に巻きつけられ、前記第1の電路の電流の誘導起電力によって流れる第1の誘導電流を出力するコイル部と、前記第1の電路と、前記第1の電路と隣接する第2の電路との距離を一定にして第2の電路を固定する第1の固定部とを備える電流センサと、
    前記電流センサの前記コイル部から出力される前記第1の誘導電流の電流値を計測する電流計測手段と、前記電流計測手段が計測した前記第1の誘導電流の電流値を隣接する電路の電流によって生じる第2の誘導電流の電流値に基づいて補正した値を基に、前記電流センサの前記コア部の前記空間を通過する前記第1の電路を流れる電流値を算出する電流補正手段とを有する計測装置と
    を備え、
    前記電流補正手段は、基準電流を計測した結果を基にあらかじめ設定された第2の補正係数を基に前記第1の電路を流れる電流値を算出することを特徴とする計測システム。
  4. 請求項1または2に記載の電流センサと、
    前記電流センサの前記コイル部から出力される前記第1の誘導電流の電流値を計測する電流計測手段と、前記電流計測手段が計測した前記第1の誘導電流の電流値を隣接する電路の電流によって生じる第2の誘導電流の電流値に基づいて補正した値を基に、前記電流センサの前記コア部の前記空間を通過する前記第1の電路を流れる電流値を算出する電流補正手段とを有する計測装置と
    を備えることを特徴とする計測システム。
  5. 前記電流センサを複数備え、
    前記電流計測手段は、前記電流センサそれぞれから入力される前記第1の誘導電流の電流値を計測し、
    前記電流補正手段は、互いに隣接する前記電流センサの一方の前記電流センサが計測した前記第1の誘導電流の電流値を基にもう一方の前記電流センサに生じる前記第2の誘導電流の電流値を算出することを特徴とする請求項3または4に記載の計測システム。
  6. 前記電流補正手段は、互いに隣接する前記電流センサの一方の前記電流センサが計測した前記第1の誘導電流の電流値とあらかじめ設定された第1の補正係数を基にもう一方の前記電流センサに生じる前記第2の誘導電流の電流値を算出することを特徴とする請求項5に記載の計測システム。
  7. 前記電流補正手段は、基準電流を計測した結果を基にあらかじめ設定された第2の補正係数を基に前記第1の電路を流れる電流値を算出することを特徴とする請求項4から6いずれかに記載の計測システム。
  8. 前記電流補正手段が算出したデータを送信する通信手段をさらに備え、
    前記電流補正手段が算出した前記第1の電路を流れる電流値を基に前記第1の電路における電力を算出し、
    前記通信手段は、前記電流補正手段が算出した前記電力のデータを送信することを特徴とする請求項から7いずれかに記載の計測システム。
  9. 第1の電路が通過する空間を有し、前記第1の電路の周りの磁束を収束する磁性体で形成されたコア部に前記第1の電路を通過させ、
    前記第1の電路と、前記第1の電路と隣接する第2の電路との距離を一定にして前記第2の電路を固定し、
    前記第1の電路と、前記第1の電路と隣接する第3の電路との距離を一定にして前記第3の電路を固定し、
    前記コア部に巻きつけられ、前記第1の電路の電流の誘導起電力によって第1の誘導電流が流れるコイル部から前記第1の誘導電流を出力し、
    前記コイル部から出力される前記第1の誘導電流の電流値を計測し、
    計測した前記第1の誘導電流の電流値を隣接する電路の電流によって生じる第2の誘導電流の電流値に基づいて補正した値を基に、前記第1の電路を流れる電流値を算出することを特徴とする計測方法。
  10. 前記コア部と前記コイル部をそれぞれ備える複数の電流センサそれぞれから入力される前記第1の誘導電流の電流値を計測し、
    互いに隣接する前記電流センサの一方の前記電流センサが計測した前記第1の誘導電流の電流値を基にもう一方の前記電流センサに生じる前記第2の誘導電流の電流値を算出することを特徴とする請求項9に記載の計測方法。
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